JP5929835B2 - 長尺樹脂フィルムの表面処理装置及び表面処理方法、並びに該表面処理装置を備えたロールツーロール成膜装置 - Google Patents
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Description
図1に示すようなロールツーロール成膜装置(スパッタリングウェブコータ)を用いて、耐熱性の長尺樹脂フィルムFとしての幅500mm、長さ520m、厚さ38μmの東レデュポン株式会社製の耐熱性ポリイミドフィルム「カプトン(登録商標)」を連続的に搬送しながら、長尺樹脂フィルムFの表面に前処理を施し且つ金属膜を成膜した。
テフロン製の集塵部材22に代えてニッケル製の集塵部材22を用いた以外は実施例1と同様にして金属膜付耐熱性樹脂フィルムを作製した。
図2に示すように、テフロン製の2枚の板状の集塵部材122を、付着部材19の堆積側の面を臨むようにそれぞれイオンビーム照射源18側端部とその反対側の端部から離間して設け、50kVを印加した2つのコロナ帯電バー121でそれぞれ帯電させた以外は実施例1と同様にして金属膜付耐熱性樹脂フィルムを作製した。なお、2枚の集塵部材122は装置正面から見てハの字状となるように設け、それらの間にイオンビームBを通過させることで集塵部材122には直接イオンビームBが照射しないようにした。
テフロン製の集塵部材122に代えてニッケル製の集塵部材122を用いた以外は実施例3と同様にして金属膜付耐熱性樹脂フィルムを作製した。
図3に示すように、実施例1の集塵部材22及びコロナ帯電バー21に代えて、長尺樹脂フィルムFの搬送経路のうち、付着部材19の直上に位置する粉塵が引き付けられ易いエリア20に除電装置23を配置した以外は上記実施例1と同様にして金属膜付耐熱性樹脂フィルムを作製した。
集塵部材22及びコロナ帯電バー21を配置しなかった以外は上記実施例1と同様にして金属膜付耐熱性樹脂フィルムを作製した。
上記実施例1、2、3、4と比較例1、2で成膜した各々長さ500mの金属膜付耐熱性樹脂フィルムを0、100、200、300、400、500m付近で切断し、そのフィルム幅方向中央部の幅300mm部分において、粉塵に起因していると思われる異物、膜剥がれ、または凹凸のサイズ20μm以上の欠陥を欠陥部として顕微鏡によりカウントした。
B イオンビーム
1 前処理室
2 成膜室
3 仕切板
4 スリット
5 巻き出しロール
6、7、8、12 フリーロール
9 上流側モータ駆動フィードロール
10 キャンロール
11 下流側モータ駆動フィードロール
13 巻き取りロール
14、15、16、17 マグネトロンスパッタリングカソード
18 イオンビーム照射源
19 付着部材
20 粉塵が引き付けられるエリア
21、121 コロナ帯電バー
22、122 集塵部材
23 除電装置
Claims (14)
- 減圧容器内においてロールツーロールで搬送される長尺樹脂フィルムの搬送の向きに対してイオンビームを対向する向きで照射するように設けたイオンビーム照射源を備えた長尺樹脂フィルムの表面処理装置であって、
前記イオンビーム照射源から発せられたイオンビームの照射によって発生する物質が堆積している箇所に対して長尺樹脂フィルムの搬送経路よりも近い位置であって、かつ前記イオンビームに直接照射されない位置にイオンビームと同じ極性に帯電した集塵部材が設けられていることと、
前記イオンビーム照射源から発せられたイオンビームが長尺樹脂フィルムに反射した後に進行する先に、前記イオンビームの照射によって発生する物質を付着させる付着部材が設けられており、前記物質が堆積している箇所が前記付着部材の表面であることを特徴とする長尺樹脂フィルムの表面処理装置。 - 前記集塵部材を帯電させるコロナ放電手段を更に備えていることを特徴とする、請求項1に記載の長尺樹脂フィルムの表面処理装置。
- 前記集塵部材の表面に粘着物質の層が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の長尺樹脂フィルムの表面処理装置。
- 前記集塵部材がステンレス、アルミ、チタン、銅、及びニッケルの中から選択される金属からなる板であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の長尺樹脂フィルムの表面処理装置。
- 前記集塵部材が4フッ化エチレン、アクリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリプロピレン、ナイロン、ポロエステル、ポリエチレン、及びポリウレタンの中から選択される樹脂からなる板であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の長尺樹脂フィルムの表面処理装置。
- 前記金属からなる板は、前記減圧容器から電気的に絶縁されていることを特徴とする、請求項4に記載の長尺樹脂フィルムの表面処理装置。
- 減圧容器内においてロールツーロールで搬送される長尺樹脂フィルムの搬送経路に沿って表面処理手段とその下流側の乾式成膜手段とを備えたロールツーロール成膜装置であって、
前記表面処理手段が、請求項1から6のいずれかに記載の長尺樹脂フィルムの表面処理装置であることを特徴とするロールツーロール成膜装置。 - 減圧容器内においてロールツーロールで搬送される長尺樹脂フィルムの表面にその搬送の向きに対向する向きからイオンビームを照射して長尺樹脂フィルムの表面を処理する方法であって、
前記イオンビームの照射源から発せられたイオンビームが長尺樹脂フィルムに反射した後に進行する先に設けた付着部材によって、その表面に前記イオンビームの照射によって発生する物質を付着させて堆積物とし、この堆積物から発生する粉塵を、該付着部材の表面に対して長尺樹脂フィルムの搬送経路よりも近い位置であって、かつ前記イオンビームに直接照射されない位置に設けたイオンビームと同じ極性に帯電した集塵部材に引き寄せて付着させることを特徴とする長尺樹脂フィルムの表面処理方法。 - 前記集塵部材はコロナ放電手段により帯電されることを特徴とする、請求項8に記載の長尺樹脂フィルムの表面処理方法。
- 前記集塵部材の表面に粘着物質の層が形成されていることを特徴とする、請求項8または9に記載の長尺樹脂フィルムの表面処理方法。
- 前記集塵部材がステンレス、アルミ、チタン、銅、及びニッケルの中から選択される金属からなる板であることを特徴とする、請求項8から10のいずれかに記載の長尺樹脂フィルムの表面処理方法。
- 前記集塵部材が4フッ化エチレン、アクリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリプロピレン、ナイロン、ポロエステル、ポリエチレン、及びポリウレタンの中から選択される樹脂からなる板であることを特徴とする、請求項8から10のいずれかに記載の長尺樹脂フィルムの表面処理方法。
- 前記金属からなる板は、減圧容器から電気的に絶縁されていることを特徴とする、請求項11に記載の長尺樹脂フィルムの表面処理方法。
- 減圧容器内で長尺樹脂フィルムをロールツーロールで搬送しつつ、前記長尺樹脂フィルムの表面にイオンビームを照射して表面処理したのち乾式めっき法で成膜を行う長尺樹脂フィルムの成膜方法であって、
前記表面処理が、請求項8から13のいずれかに記載の長尺樹脂フィルムの表面処理方法であることを特徴とする長尺樹脂フィルムの成膜方法。
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