JP6415954B2 - 取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、取引装置に関し、例えば、現金を排出する現金排出口の現金を顧客に確認させるための鏡(以下、「手元鏡」と呼ぶ)を備えるATM(Automated Teller Machine)に適用し得る。
従来のATMでは、現金排出口内部の現金の有無を顧客に確認させるための手元鏡を備えるものがある。
例えば、特許文献1のATMでは、現金排出口(特許文献1では紙幣入出金口及び硬貨入出金口)の上方向に、手元鏡が配置されている。そして、特許文献1に記載のATMでは、この手元鏡により、顧客に現金排出口内部に残っている現金の有無を確認させやすくし、現金の取り忘れを抑制している。
特開2014−16715号公報
特許文献1に記載されたATMの手元鏡は、主として車椅子を使用する顧客等のために設けられている。従来の手元鏡を搭載するATMでは、通常、取引内容や設置場所に関係なく、標準として手元鏡が備えられている。
しかしながら、ATMの手元鏡は、車椅子を使用せずに立って取引を行う人の場合、直接現金排出口を覗き込めるため、ほとんど使用されていない。また、ATMの手元鏡は、隣のATMに並んでいる他の顧客(例えば、隣のATMに並んでいる列の顧客)からも見られる可能性があるため、手元鏡を利用しない顧客にとってはセキュリティ上望ましくない場合がある。
そのため、媒体(例えば、現金等の媒体)を取扱う媒体取扱口の内部を顧客に確認させるための鏡(手元鏡)を備えつつ、セキュリティ性の低下を抑制することができる取引装置が望まれている。
本発明の取引装置は、(1)少なくとも媒体の排出又は媒体の受入れの一方を行う媒体取扱口と、(2)上記媒体取扱口の内部を映す鏡と、(3)上記鏡を鏡として機能する鏡機能有効状態又は鏡として機能しない鏡機能無効状態のいずれかの状態に切替えて制御する鏡制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、媒体を取扱う媒体取扱口の内部を顧客に確認させるための鏡を備えつつ、セキュリティ性の低下を抑制する取引装置を提供することができる。
第1の実施形態に係るATMの全体構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係るATMの外観の斜視図である。 第1の実施形態に係る紙幣入出金口及び硬貨入出金口の周辺の概略断面図である。 第1の実施形態に係る手元鏡(調光部材)の動作について示した説明図である。 第2の実施形態に係る操作表示部で表示される取引選択画面の構成例について示した説明図である。 第2の実施形態に係る操作表示部で表示される手元鏡機能選択画面の構成例について示した説明図である。 第2の実施形態に係るATMで手元鏡の制御内容が選択・登録される際の動作について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係るATMで出金取引が行われる場合の動作について示したフローチャート(その1)である。 第2の実施形態に係るATMで出金取引が行われる場合の動作について示したフローチャート(その2)である。 第2の実施形態に係るATMで現金振込取引が行われる場合の動作について示したフローチャートである。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による取引装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。以下では、本発明の取引装置をATMに適用する例について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態のATM1の機能的構成及び周辺の接続構成について示したブロック図である。また、図2は、ATM1の外観の斜視図である。
ATM1は、取引処理を行う顧客の操作や、ホストコンピュータ2との通信を伴う情報処理(例えば、トランザクション処理等の情報処理)により、当該顧客との取引処理(例えば、当該顧客の口座からの現金の支払等)を行うものである。
ATM1は、ネットワークN1を介してホストコンピュータ2と接続されている。ネットワークN1は、例えば、公衆電話網、デジタル専用回線、インターネット等の種々のネットワーク接続を適用することができる。
ATM1は、制御部10、データ記録部20、操作表示部30、カード処理部40、紙幣入出金部50、硬貨入出金部60、レシート印刷部70、近接センサ80、カメラ90、及び手元鏡100を有している。
制御部10は、ATM1の各部の動作を制御する機能を担っているものである。また、データ記録部20は、制御部10が情報処理を行うために必要な各種情報等を格納するデータ記憶手段であり、例えば、各種メモリ等により構成することができる。
制御部10は、例えば、プロセッサ等を含むプログラムの実施構成(コンピュータ)に実施形態の制御プログラム(図1に示す制御部10内部の各構成要素に係るプログラムを含む)等をインストールすることにより実現することができる。上述のプログラムは、例えば、データ記録部20に記憶しておき、ATM1が起動したときに、制御部10が読み込んで実行するようにしても良い。
操作表示部30は、顧客とのユーザインタフェースを構成するデバイスであり、ここでは、タッチパネルディスプレイ(タッチパネル付の液晶ディスプレイ)を用いて構成されているものとする。操作表示部30は、制御部10の制御に応じた操作画面を表示して、情報出力及び操作受付(情報入力の受付け)を行うことが可能である。
カード処理部40は、顧客からカード挿入排出口41に挿入されたカード(キャッシュカード)の処理(例えば、データ読取や収納等)を行うものである。
紙幣入出金部50は、制御部10の制御に応じて、顧客から入金された紙幣を収納する機能と、収納されている紙幣を顧客に出金する機能を担っている。この実施形態では、紙幣入出金部50は、紙幣入出金口51から紙幣の入出金を行うことが可能であるものとする。
図3(a)は紙幣入出金口51の周辺構成について示した概略断面図である。
紙幣入出金口51内部には、紙幣M1の有無を検知する紙幣センサ52も配置されているものとする。紙幣センサ52の検知方式については限定されないものであるが、例えば光学的に検知するセンサを適用するようにしてもよい。紙幣入出金部50では、紙幣センサ52の検知結果に応じて、紙幣入出金口51に排出した紙幣M1の抜取り等を検知することができる。また、紙幣入出金口51の開口部には制御部10の制御に応じて開閉可能な開閉体としてのシャッタ53が設けられている。さらに、紙幣入出金口51の開口部には、顧客の手が紙幣入出金口51の内部に挿入されているか否かを検知するための手検知センサ54も設けられている。手検知センサ54の検知方式については限定されないものであるが、例えば光学的に検知するセンサを適用するようにしてもよい。
硬貨入出金部60は、制御部10の制御に応じて、顧客から入金された硬貨を収納する機能と、収納されている硬貨を顧客に出金する機能を担っている。この実施形態では、硬貨入出金部60は、硬貨入出金口61から硬貨の入出金を行うことが可能であるものとする。
図3(b)は硬貨入出金部60の周辺構成について示した概略断面図である。
硬貨入出金口61内部には、硬貨M2の有無を検知する硬貨センサ62も配置されているものとする。硬貨センサ62の検知方式については限定されないものであるが、例えば光学的に検知するセンサを適用するようにしてもよい。硬貨入出金部60では、硬貨センサ62の検知結果に応じて、硬貨入出金口61に排出した硬貨M2の抜取り等を検知することができる。また、硬貨入出金口61の開口部には制御部10の制御に応じて開閉可能な開閉体としてのシャッタ63が設けられている。さらに、硬貨入出金口61の開口部には、顧客の手が硬貨入出金口61の内部に挿入されているか否かを検知するための手検知センサ64も設けられている。手検知センサ64の検知方式については限定されないものであるが、例えば光学的に検知するセンサを適用するようにしてもよい。
以上のように、ATM1では、少なくとも「媒体(例えば、現金)の排出」又は「媒体の受入れ」の一方を行う媒体取扱口(接客口)として、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61を有している。また、第1の実施形態のATM1では、紙幣入出金部50及び硬貨入出金部60を備えているが、いずれか一方のみを備える構成としてもよい。さらに、第1の実施形態では、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61は、現金の受入れ及び現金の排出を行うものとして説明するが、現金の受入れと排出で異なる媒体取扱口(接客口)を設けるようにしてもよい。
レシート印刷部70は、制御部10の制御に応じて、当該ATM1で行われた取引結果について印刷用紙に印字したレシート(明細票)を、レシート排出口71から排出を行うものである。なお、ATM1では、カード挿入排出口41とレシート排出口71とは上下に隣接した位置に配置されている。
近接センサ80は、ATM1の前面側(図2の方から見た前面)に配置されており、周囲(ATM1の前面の位置)の顧客の有無を検知することができるセンサである。近接センサ80は制御部10の制御に応じて、顧客の検知を行い、検知結果を制御部10に報告する。近接センサ80のハードウェア構成は限定されないものであるが、例えば、超音波、可視光、赤外線等を用いたセンサを適用することができる。
監視手段としてのカメラ90は、ATM1の周囲を撮像するためのカメラ(デジタルカメラ)である。この実施形態では、図2に示すように、カメラ90は、ATM1の前面側(図2の方から見た前面)に配置されており、少なくとも近接センサ80により検知された顧客の顔を撮像することが可能な位置及び角度(姿勢)で配置されているものとする。カメラ90で撮像された画像は、制御部10に供給される。
手元鏡100は、現金取扱口としての紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61の内部の像を顧客に提示可能な位置に配置されている。図2では、手元鏡100は、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61の上方向に配置されている。なお、手元鏡100を配置する位置・姿勢、及び手元鏡100の形状については限定されないものであり、種々の取引装置と同様のものを適用することができる。
図3では、車椅子に乗った顧客の視線を矢印DAとして図示している。ATM1における手元鏡100は、図3に示すように、車椅子に乗った顧客から見た場合に、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61の内部の像(内部の紙幣M1、硬貨M2が映った像)が手元鏡100の鏡面100aに映る角度、位置、大きさで配設されている必要がある。
また、手元鏡100は、制御部10の制御に応じて、鏡として機能する状態(紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61の内部の像が映る状態)と、鏡として機能しない状態(顧客から紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61の内部の像が映らない状態)に切り替えて制御可能な構造になっているものとする。以下では、手元鏡100が鏡として機能する状態を「鏡機能有効状態」と呼び、手元鏡100が鏡として機能しない状態を「鏡機能無効状態」と呼ぶものとする。
手元鏡100を鏡機能有効状態又は鏡機能無効状態に切替える方式については限定されないものであるが、この実施形態の手元鏡100(光を反射する鏡面)には、制御部10からの電気的な制御に応じて、光の透過度合を変化させることが可能な調光部材101が付けられているものとして説明する。調光部材101は、制御部10の制御に応じて、鏡機能有効状態となる程度に光の透過度を高くした状態、又は、鏡機能無効状態となる程度に光の透過度を低くした状態(例えば、スモークをかけた状態)のいずれかで動作することが可能であるものとする。手元鏡100の構造については限定されないものであるが、例えば、既存の旅客航空機の窓に用いられるガラス(例えば、特開平6−305488号公報に記載された光の透過度を調節可能なガラス)を付けた鏡や、調光ミラー等を適用することができる。
次に、制御部10の内部構成について説明する。上述の通り、制御部10は、取引処理部11及び手元鏡制御部12を有している。
取引処理部11は、顧客との取引に係る処理を行う。また、取引処理部11は、操作表示部30を介した操作受付(例えば、操作画面を用いた操作受付)や、顧客から入力された情報に基づいたホストコンピュータ2との情報処理を行う。また、取引処理部11は、取引処理に伴うその他の構成要素(カード処理部40、紙幣入出金部50、硬貨入出金部60、レシート印刷部70、近接センサ80、及びカメラ90)に対する各種制御処理も行う。
鏡制御手段としての手元鏡制御部12は、手元鏡100(調光部材101)を制御して、手元鏡100を鏡機能有効状態又は鏡機能無効状態のいずれかの状態に切替えるものである。手元鏡制御部12が手元鏡100の状態を切替えるタイミング等の制御内容の詳細については後述する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のATM1の動作を説明する。
図4は、手元鏡100(調光部材101)の状態の変化について示した説明図である。
図4(a)は、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61に排出した現金が残っており、手元鏡100が鏡機能有効状態となっている場合について示した説明図である。図4(b)は、手元鏡100が鏡機能無効状態となっている場合について示した説明図である。また、図4では、紙幣入出金口51のシャッタ53、及び硬貨入出金口61のシャッタ63は、いずれも開状態となっている。
図4(a)では、手元鏡100は鏡機能有効状態となっているため、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61の内部の現金の像が写っている。図4(a)では、手元鏡100(鏡面100a)の領域A1に、紙幣入出金口51の内部に残っている紙幣の像が写った状態について示している。また、図4(a)では、手元鏡100(鏡面100a)の領域A2に硬貨入出金口61の内部の硬貨が写った状態について示している。
図4(b)では、手元鏡100は鏡機能無効状態であるため、手元鏡100(鏡面100a)に、何も映らない状態となっている。仮に、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61の内部に現金が残っていたとしても、手元鏡100は鏡機能無効状態の場合、それらの現金の像は映らない状態となる。
手元鏡制御部12が手元鏡100に対して行う制御内容(鏡機能有効状態又は鏡機能無効状態とするタイミング)については限定されず、種々のパターンを適用することができる。以下では、手元鏡制御部12が行う制御内容の例について、通常状態(デフォルト状態)として手元鏡100を鏡機能有効状態(鏡として機能)とする制御パターン(以下、「第1の制御パターン」と呼ぶ)と、通常状態として手元鏡100を鏡機能無効状態(スモークの状態)とする制御パターン(以下、「第2の制御パターン」と呼ぶ)とに分けて説明する。
[第1の制御パターンで制御する場合]
手元鏡制御部12が、第1の制御パターンで手元鏡100の制御を行う場合(通常時鏡機能有効状態として制御する場合)、例えば、以下の第1〜第3のいずれかの制御条件で、手元鏡100を鏡機能無効状態とするようにしてもよい。
第1の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、取引処理部11で現金の出金(支払)を伴う取引を行う際(釣銭等の現金の支払を伴う取引を行う場合を含む)に、その支払金額に応じて、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替える。具体的には、手元鏡制御部12は、例えば、一定金額以上の高額な取引金額を支払う取引を行う際にだけ、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替えるようにしてもよい。このとき、手元鏡制御部12は、例えば、支払取引の現金が、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に排出され、当該現金が全て抜き取られるまでの間だけ、手元鏡100を鏡機能無効状態としてもよい。
第2の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、出金する紙幣の枚数(全ての金種の紙幣の合計枚数)や、所定の金種の紙幣(例えば、1万円紙幣等の高額紙幣)の出金枚数に応じて、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替える。具体的には、手元鏡制御部12は、例えば、紙幣入出金口51から一定枚数以上の紙幣を出金する場合や、所定の高額紙幣(例えば、1万円紙幣等の高額紙幣)について一定枚数以上出金する取引を行う際にだけ、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替えるようにしてもよい。このとき、手元鏡制御部12は、例えば、当該出金取引の現金が、紙幣入出金口51に排出され、当該現金が全て抜き取られるまでの間だけ、手元鏡100を鏡機能無効状態としてもよい。
第3の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、当該ATM1の周囲の他人(取引を行う顧客以外の人)の有無に応じて、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替える。具体的には、手元鏡制御部12は、例えば、出金を行う際に、カメラ90で撮像した画像に基づき当該ATM1の周囲に他人(取引を行う顧客以外の人)が存在すると認識できる場合にのみ、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替えるようにしてもよい。このとき、手元鏡制御部12は、カメラ90で撮像した画像に基づき、当該ATM1の周囲に他人が存在すると認識すると、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に現金が排出され、当該現金が全て抜き取られるまでの間だけ、手元鏡100を鏡機能無効状態としてもよい。
[第2の制御パターンで制御する場合]
手元鏡制御部12が、第2の制御パターンで手元鏡100の制御を行う場合(通常時鏡機能無効状態として制御する場合)、例えば、以下の第4〜第8のいずれかの制御条件で、手元鏡100を鏡機能有効状態とするようにしてもよい。
第4の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、出金を伴う取引を行うとき(釣銭等の現金の出金を伴う取引を行う場合を含む)のみ、手元鏡100を鏡機能有効状態とする。具体的には、例えば、手元鏡制御部12は、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61から出金(現金の排出)が行われる際(例えば、支払取引で出金を行う際や入金取引に伴う釣銭の支払を行う際)にだけ、手元鏡100を鏡機能有効状態に切替えるようにしてもよい。この場合、手元鏡制御部12は、例えば、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に現金が排出され、当該現金が全て抜き取られるまでの間だけ、手元鏡100を鏡機能有効状態としてもよい。上述の通り、第1の実施形態の手元鏡100は、主として排出した現金の取忘れ防止を目的としている。したがって、ATM1において、現金の出金を行う場合は、鏡として機能させることの意味はある。したがって、第4の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、入金を受付ける際には、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替えて投入された現金を映しださないようにするものとする。
第5の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、車椅子を使用している顧客と取引する際にのみ、手元鏡100を鏡機能有効状態とする。具体的には、手元鏡制御部12は、例えば、車椅子を使用した顧客に現金の出金を行う際に、手元鏡100を鏡機能有効状態に切替えるようにしてもよい。手元鏡制御部12が、取引中(操作受付中)の顧客について、車椅子を使用中かどうか判断する方法は限定されないものである。手元鏡制御部12は、例えば、カメラ90で撮像された顧客の顏の位置が所定以下の高さの場合(例えば、カメラ90で撮像された画像に顧客の顏の一部しか映り込んでいない状態を検知した場合)に、当該顧客が車椅子を使用中と判断するようにしてもよい。また、手元鏡制御部12は、例えば、ホストコンピュータ2に登録されている顧客情報(前提として顧客情報に車椅子の使用有無が登録されている必要がある)に基づいて顧客が車椅子を使用しているか否かを判断するようにしてもよい。以上のように、手元鏡制御部12は、第5の制御条件が適用される場合、顧客の属性を認識(例えば、車椅子に乗った顧客かそうでない顧客かを認識)し、その認識結果に応じて、手元鏡100を鏡機能有効状態とするか否かを決定する。
第6の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に排出された現金の取り忘れが発生したときに、手元鏡100を鏡機能有効状態とする。具体的には、手元鏡制御部12は、例えば、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に現金を排出してから一定時間経過しても現金の抜取りが完了しない場合(例えば、現金を排出してから5秒程度経過しても現金の抜取りが完了しない場合)に、当該現金が抜き取られるまでの間、手元鏡100を鏡機能有効状態とするようにしてもよい。手元鏡100は元々、現金の取忘れ時に、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61(接客口)の内部を確認するものであるため、手元鏡制御部12が、現金の取り忘れを検知した場合にのみ、手元鏡100を鏡機能有効状態とすることで、取り忘れていない顧客については手元鏡100を鏡機能無効状態のままで取引を完了することができる。
第7の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に現金を排出した後、手検知センサ54や手検知センサ64で、顧客の手が検知されている間のみ、手元鏡100を鏡機能有効状態とする。
第8の制御条件が適用される場合、手元鏡制御部12は、取引処理部11での取引に伴い、紙幣入出金口51及び又は硬貨入出金口61に現金が排出されたタイミングで、手元鏡100を鏡機能有効状態とするようにしてもよい。このとき、手元鏡制御部12は、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に現金が排出された後、シャッタ53やシャッタ63が開く前に手元鏡100を鏡機能有効状態としてもよいし、シャッタ53やシャッタ63が開いた直後(若しくは開く途中)で手元鏡100を鏡機能有効状態としてもよい。
上述の制御パターンと制御条件の組合せについては一例であり、上述以外の種々の制御パターンと制御条件の組合せを適用するようにしてもよい。
例えば、上述の第1の制御パターンにおける第3の制御条件(ATM1の周囲の他人の有無に応じて、手元鏡100の鏡機能の状態を切替える制御条件)を、第2の制御パターンに転用するようにしてもよい。例えば、通常時手元鏡100を鏡機能無効状態に制御し、取引中にATM1の周囲の他人がいない場合にのみ、手元鏡100を鏡機能有効状態とするようにしてもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態のATM1では、手元鏡100を鏡機能有効状態と鏡機能無効状態に切替えて制御することができる。これにより、ATM1では、手元鏡100を鏡機能無効状態に切替え、周囲から取引中の現金が見えにくくとするという効果(セキュリティ性を向上させる効果)を奏する。
また、第1の実施形態のATM1では、上述の第1の制御パターンにおける第3の制御条件(ATM1の周囲の他人の有無に応じて、手元鏡100の鏡機能の状態を切替える)を、第2の制御パターンに転用するように、種々の制御パターンと制御条件とを組み合わせて運用することができるため、多様なバリエーションでの運用に広げることも可能である。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による取引装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。以下では、本発明の取引装置をATMに適用する例について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成及び動作
第2の実施形態のATM1も第1の実施形態と同様に図1、図2を用いて説明することができる。以下では、第2の実施形態について第1の実施形態との差異を説明する。
第1の実施形態の手元鏡制御部12は、予め設定された内容(制御モード及び制御条件)に従って、手元鏡100(調光部材101)の制御を行っている。これに対して、第2の実施形態の手元鏡制御部12は、顧客の操作に基づいた設定で、手元鏡100(調光部材101)を制御する制御内容を変更する。
[制御内容の選択処理]
第2の実施形態のATM1では、例として、顧客から取引の種類の選択を受付ける操作画面(以下、「取引選択画面」と呼ぶ)で、手元鏡100(調光部材101)の制御内容を選択する操作画面(以下、「手元鏡機能選択画面」と呼ぶ)に移行可能とする。具体的には、例えば、取引処理部11が取引選択画面として図5に示すような操作画面を表示するようにしてもよい。図5に示す取引選択画面では、取引の種類を選択するためのボタンとして、少なくとも、顧客の口座(挿入されたカードに対応する口座)からの支払(出金)を行う「支払取引」を受付けるためのボタンB101と、現金で他の口座への振込を行う「現金振込取引」を受付けるためのボタンB102とが配置されている。取引選択画面で選択可能な取引の種類は限定されないものであるが、以下では上述の支払取引と現金振込取引を例として説明する。そして、図5に示す取引選択画面では、取引の種類を選択するボタンに加えて、手元鏡機能選択画面に移行するためのボタンB103が配置されている。
第2の実施形態において、取引処理部11は、図5に示す取引選択画面でボタンB103が押下されると、図6に示す手元鏡機能選択画面を表示させるものとする。
図6に示す手元鏡機能選択画面では、手元鏡100(調光部材101)の制御内容を選択するための5つのボタンB201〜B205が配置されているが、手元鏡機能選択画面に表示するボタンの数や制御内容の組合せについては限定されないものである。
図6に示す手元鏡機能選択画面では、取引中常に鏡機能有効状態とするためのボタンB201(「変更なし」と表示されたボタン)と、取引中常に鏡機能無効状態とするためのボタンB202(「鏡なし」と表示されたボタン)と、通常状態を鏡機能無効状態とし、現金の出金時(排出時)のみ鏡機能有効状態に切替えるためのボタンB203(「現金出金時のみ」と表示されたボタン)と、通常状態を鏡機能有効状態とし、所定金額以上の支払を行う場合のみ鏡機能無効状態に切替えるためのボタンB204(「金額指定」と表示されたボタン)と、通常状態を鏡機能有効状態とし、所定枚数以上の紙幣の支払が発生した場合のみ鏡機能無効状態に切替えるためのボタンB205(「枚数指定」と表示されたボタン)とが配置されている。
なお、「現金出金時のみ」と表示されたボタンB203に対応する制御内容は、上述の第2の制御パターンにおける第4の制御条件に対応する内容となる。また、「金額指定」と表示されたボタンB204、及び、「枚数指定」と表示されたボタンB205に対応する制御内容は、上述の第1の制御パターンにおける第2の制御条件に対応する内容となる。
そして、第2の実施形態の取引処理部11は、手元鏡機能選択画面で選択された制御内容を所定の方法で登録(記録)する処理を行うものとする。例えば、取引処理部11は、挿入されたカードに付けられた図示しないデータ記録媒体(例えば、ICチップ等の媒体)に選択された制御内容を記録するようにしてもよいし、ホストコンピュータ2と通信して当該顧客(挿入されたカードに対応する顧客)の顧客情報として選択された制御内容を登録するようにしてもよい。そして、手元鏡制御部12は、取引処理部11で顧客との取引処理が行われる際に、既に登録されている制御内容に従って、手元鏡100の制御(鏡機能有効状態又は鏡機能無効状態の制御)を行う。
なお、ATM1が、カードや通帳を用いない取引(例えば、現金振込取引等)を行う場合(制御内容の登録ができない取引の場合)、手元鏡制御部12は、第1の実施形態と同様に所定の制御内容に従った動作を行うようにしてもよい。
以上のように、第2の実施形態では、取引処理部11が、顧客の操作内容に応じて、手元鏡100(手元鏡制御部12)に適用する制御内容の変更を受付ける制御内容変更手段として機能する。
[制御内容の登録処理]
次に、制御部10(取引処理部11)が、顧客から手元鏡100(調光部材101)の制御内容の選択を受付けて登録する際の処理例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
ここでは、まず、顧客によりカード処理部40(カード挿入排出口41)にカードが挿入され、制御部10(取引処理部11)が操作表示部30に取引選択画面を表示させたものとする(S101)。
次に、取引選択画面(上述の図5の操作画面)で、手元鏡機能選択画面に移行するためのボタンB103が押下されたものとする(S102)。
次に、制御部10(取引処理部11)が操作表示部30に手元鏡機能選択画面(上述の図6の操作画面)を表示させ、顧客によりいずれかの制御内容が選択(いずれかのボタンが押下)されたものとする(S103)。
次に、制御部10(取引処理部11)が、選択された制御内容(例えば、押下されたボタンに対応する識別子)を登録(挿入されたカードへの記録又はホストコンピュータ2との通信により顧客情報の登録)を行い(S104)処理を終了する。
[登録された制御内容に従ったATMの動作]
次に、上述のような処理により手元鏡100の制御内容が登録され、その登録内容に従ってATM1(手元鏡制御部12)が動作する例について、図8〜図10のフローチャートを用いて説明する。以下では、手元鏡100の制御内容は、ホストコンピュータ2に顧客情報として登録されているものとして説明する。
図8は、手元鏡100の通常状態が鏡機能有効状態(鏡として機能)であり、顧客により制御内容として「鏡なし」が選択・登録されている場合の支払取引動作について示したフローチャートである。図8では、初期において、手元鏡100の状態は通常状態である鏡機能有効状態(鏡として機能する状態)に制御されている。
図8では、まず、顧客によりカード処理部40(カード挿入排出口41)にカードが挿入され、取引処理部11が操作表示部30に取引選択画面を表示させたものとする(S201)。
次に、取引選択画面(上述の図5の操作画面)で、支払取引に移行するためのボタンB101が押下されたものとする(S202)。
次に、支払取引が選択されると、取引処理部11は、暗証番号の入力を受付けるための操作画面を操作表示部30に表示させて、顧客から暗証番号の入力を受付ける(S203)。
次に、取引処理部11は、取引金額(支払金額)の入力を受付けるための操作画面を、操作表示部30に表示させて、顧客から支払金額の入力を受付ける(S204)。
次に、取引処理部11は、ホストコンピュータ2と通信して、支払取引に係る情報処理(トランザクション処理)を実行する(S205)。その際、取引処理部11は、ホストコンピュータ2から、当該顧客(挿入されたカードに係る顧客)の顧客情報として、手元鏡100の制御内容(登録された制御内容)の情報も取得する。なお、ここでは、取引処理部11とホストコンピュータ2との情報処理(トランザクション処理)は成功し、取引が成立したものとして説明する。また、ここでは、上述の通り、当該顧客に係る制御内容として「鏡なし」が登録されているため、手元鏡制御部12は、このタイミングで、登録された制御内容に従い、手元鏡100の状態を鏡機能無効状態(スモークの状態)に制御することになる。
次に、取引処理部11は、成立した支払取引の内容に従って、紙幣入出金部50、硬貨入出金部60、カード処理部40、及びレシート印刷部70を制御し、現金、レシート及びカードの排出を実行させる(S206)。また、このとき、取引処理部11は、顧客に現金、レシート及びカードの抜取りを促すための情報を操作表示部30に表示させる。
そして、顧客により、現金、レシート及びカードの抜取りが行われると、取引処理部11は、今回の取引を終了する(S207)。このとき、取引処理部11は、今回の取引が終了した旨を顧客に通知するためのメッセージを、操作表示部30に表示させるようにしてもよい。また、今回の取引終了後(取引待ちの状態となった後)、手元鏡制御部12は、手元鏡100の状態を、通常状態である鏡機能有効状態(鏡として機能する状態)に切替える制御を行うことになる。
図9は、手元鏡100の通常状態が鏡機能無効状態(スモークの状態)であり、顧客により制御内容として「現金出金時のみ」が選択・登録されている場合の支払取引動作について示したフローチャートである。図9では、初期において、手元鏡100の状態は通常状態である鏡機能無効状態(スモークの状態)に制御されている。
図9では、まず、顧客によりカード処理部40(カード挿入排出口41)にカードが挿入され、取引処理部11が操作表示部30に取引選択画面を表示させたものとする(S301)。
次に、取引選択画面(上述の図5の操作画面)で、支払取引に移行するためのボタンB101が押下されたものとする(S302)。
次に、支払取引が選択されると、取引処理部11は、暗証番号の入力を受付けるための操作画面を操作表示部30に表示させて、顧客から暗証番号の入力を受付ける(S303)。
次に、取引処理部11は、取引金額(支払金額)の入力を受付けるための操作画面を、操作表示部30に表示させて、顧客から支払金額の入力を受付ける(S304)。
次に、取引処理部11は、ホストコンピュータ2と通信して、支払取引に係る情報処理(トランザクション処理)を実行する(S305)。その際、取引処理部11は、ホストコンピュータ2から、当該顧客(挿入されたカードに係る顧客)の顧客情報として、手元鏡100の制御内容(登録された制御内容)の情報も取得する。なお、ここでは、取引処理部11とホストコンピュータ2との情報処理(トランザクション処理)は成功し、取引が成立したものとして説明する。また、ここでは、上述の通り、当該顧客に係る制御内容として「現金出金時のみ」が登録されているため、手元鏡制御部12は、このタイミングではまだ手元鏡100の状態を変更しない。
次に、取引処理部11は、成立した支払取引の内容に従って、紙幣入出金部50、硬貨入出金部60、カード処理部40、及びレシート印刷部70を制御し、現金、レシート及びカードの排出を実行させる(S306)。上述の通り、当該顧客に係る制御内容として「現金出金時のみ」が登録されているため、手元鏡制御部12は、このタイミングで、登録された制御内容に従い、手元鏡100の状態を鏡機能無効状態(スモークの状態)に制御することになる。
そして、顧客により、現金、レシート及びカードの抜取りが行われると、取引処理部11は、今回の取引を終了する(S307)。今回の取引終了後、手元鏡制御部12は、手元鏡100の状態を、通常状態である鏡機能無効状態(スモークの状態)に切替える制御を行うことになる。
図10は、手元鏡100の通常状態が鏡機能有効状態となっており、カードや通帳を用いない現金振込取引が行われる場合の動作について示したフローチャートである。なおここでは、手元鏡制御部12には、現金振込取引(カードや通帳を用いない取引)については、制御内容として、上述の第2の制御モード(通常状態が鏡機能無効状態の制御モード)における第4の制御条件(出金を行う際に手元鏡100を鏡機能有効状態とする制御条件)が適用されるものとして説明する。上述の通り、図10では、初期において、手元鏡100の状態は通常状態である鏡機能無効状態(スモークの状態)に制御されている。
図10では、まず、顧客の操作(例えば、任意のボタンの押下等)に応じて、取引処理部11が操作表示部30に取引選択画面(上述の図5の操作画面)を表示したものとする(S401)。
そして、取引選択画面で、現金振込取引に移行するためのボタンB102が押下されたものとする(S402)。
支払取引が選択されると、取引処理部11は、振込情報(例えば、振込先の口座情報、振込金額等の情報)入力を受付けるための操作画面を操作表示部30に表示させて、顧客から振込情報の入力を受付ける(S403)。
次に、取引処理部11は、顧客から現金の投入(入金操作)を受付けるように、紙幣入出金口51及び硬貨入出金部60を制御する(S404)。具体的には、取引処理部11は、紙幣入出金口51及び硬貨入出金口61のシャッタ53、63を開状態とさせて、顧客からの現金の投入を受付け可能な状態とする。また、このとき、取引処理部11は、顧客に現金の投入を誘導するためのメッセージや画像等を操作表示部30に表示させる。顧客から現金が投入されると、取引処理部11は、紙幣入出金部50及び硬貨入出金部60を制御して投入された現金を取り込んで計数する処理等を行う。
次に、取引処理部11は、ホストコンピュータ2と通信して、現金振込取引に係る情報処理(トランザクション処理)を実行する(S405)。なお、ここでは、取引処理部11とホストコンピュータ2との情報処理(トランザクション処理)は成功し、取引が成立したものとして説明する。また、ここでは、上述の通り、手元鏡制御部12には、現金振込取引に係る制御内容として「現金出金時のみ」が設定されているため、手元鏡制御部12は、このタイミングではまだ手元鏡100の状態を変更しない。
次に、取引処理部11は、成立した現金振込取引の内容に従って、紙幣入出金部50、硬貨入出金部60、カード処理部40、及びレシート印刷部70を制御し、釣銭としての現金、レシート及びカードの排出を実行させる(S406)。上述の通り、現金振込取引に係る制御内容として「現金出金時のみ」が設定されているため、手元鏡制御部12は、このタイミングで、登録された制御内容に従い、手元鏡100の状態を鏡機能有効状態(鏡として機能)に制御することになる。
そして、顧客により、釣銭(現金)、レシート及びカードの抜取りが行われると、取引処理部11は、今回の取引を終了する(S407)。そして、今回の取引が終了すると、手元鏡制御部12は、手元鏡100の状態を、通常状態である鏡機能有効状態(鏡として機能する状態)に切替える制御を行うことになる。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態のATM1では、顧客の操作に応じた設定で、取引処理部11の制御内容を変更する。そのため、第2の実施形態のATM1では、個別の顧客の希望に沿った制御条件で手元鏡100を制御することができるので、利便性が向上する。また、これにより、第2の実施形態のATM1では、顧客自らが設定を行うことで、どの取引のどの場合に手元鏡100が機能するのかを意識づけることができ、現金の受け取りわすれを防ぐ効果も奏する。
また、第2の実施形態のATM1では、手元鏡100の制御内容について設定を行った顧客だけでなく、設定を行っていない顧客もそれにまぎれて、他人から何の取引をしているのか、取引のどのタイミングなのかがわかりにくくなるという効果を奏する。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)上記の各実施形態では、本発明の取引装置をATMに適用した例について説明したが、その他の取引装置に適用するようにしてもよい。例えば、現金等の媒体の排出(釣銭の出金等を含む)を行う自動販売機等にも適用することができる。
(C−2)上記の各実施形態では、手元鏡制御部12は、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61に現金が排出される際に、手元鏡100の状態を切替えることについて説明したが、紙幣入出金口51や硬貨入出金口61で現金の投入を受付ける際に、手元鏡100の状態を切替えるようにしてもよい。例えば、通常時手元鏡100の状態を鏡機能無効状態(スモークの状態)とし、紙幣入出金口51で現金の投入を受入れる際に、手元鏡100の状態を鏡機能有効状態(鏡として機能)とし、投入した現金を他人から見られないようにするようにしてもよい。
1…ATM、10…制御部、10…制御部、11…取引処理部、12…手元鏡制御部、20…記録装置、30…操作表示部、40…カード処理部、41…カード挿入排出口、50…紙幣入出金部、51…紙幣入出金口、52…紙幣センサ、53…シャッタ、54…手検知センサ、60…硬貨入出金部、61…硬貨入出金口、62…硬貨センサ、63…シャッタ、64…手検知センサ、70…レシート印刷部、71…レシート排出口、80…近接センサ、90…カメラ、100…手元鏡、100a…鏡面、101…調光部材、2…ホストコンピュータ。

Claims (8)

  1. 少なくとも媒体の排出又は媒体の受入れの一方を行う媒体取扱口と、
    上記媒体取扱口の内部を映す鏡と、
    上記鏡を鏡として機能する鏡機能有効状態又は鏡として機能しない鏡機能無効状態のいずれかの状態に切替えて制御する鏡制御手段と
    を有することを特徴とする取引装置。
  2. 上記鏡制御手段は、設定された制御内容に従って、上記鏡を鏡機能有効状態又は鏡機能無効状態に切替えて制御することを特徴とする請求項1に記載の取引装置。
  3. 操作を受付ける操作受付手段と、
    上記操作受付手段で受付けた操作内容に応じて、上記鏡制御手段に適用する制御内容を変更する制御内容変更手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の取引装置。
  4. 上記制御内容変更手段は、上記操作受付手段で受付けた操作内容に応じて、外部装置に上記鏡制御手段に適用する制御内容を登録し、
    上記鏡制御手段は、上記外部装置から取得した制御内容に従って、上記鏡を鏡機能有効状態又は鏡機能無効状態に切替えて制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の取引装置。
  5. 上記鏡制御手段は、通常時上記鏡を鏡機能有効状態に制御し、当該取引装置の取引の内容に応じて、上記鏡を鏡機能無効状態に制御する請求項1に記載の取引装置。
  6. 上記鏡制御手段は、通常時上記鏡を鏡機能無効状態に制御し、当該取引装置の取引の内容に応じて、上記鏡を鏡機能有効状態に制御する請求項1に記載の取引装置。
  7. 上記鏡制御手段は、通常時上記鏡を鏡機能無効状態に制御し、当該取引装置と取引を行う顧客が所定の属性である場合に、上記鏡を鏡機能有効状態に制御する請求項1に記載の取引装置。
  8. 当該取引装置の周囲の状態を監視する監視手段をさらに有し、
    上記鏡制御手段は、通常時上記鏡を鏡機能有効状態に制御し、上記監視手段の監視状況に応じて、上記鏡を鏡機能無効状態に制御する請求項1に記載の取引装置。
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