JP6413936B2 - ロック機構付リッド装置 - Google Patents

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Description

本発明はロック機構を有するリッド装置に関する。
グラブボックスや、コンソールリッド等、車載用のリッド装置としては種々のものが知られている。車載用のリッド装置としては、車両の走行時にもリッドを開位置および/または閉位置に位置固定できるように、リッド用のロック機構を有するものが一般的である。本明細書においては、この種のロック機構を有するリッド装置を、ロック機構付リッド装置と呼ぶ。
一般的なロック機構付リッド装置は、基体、リッド部材およびロック機構を有する。基体は開口を有し、リッド部材は基体の開口を閉じる閉位置に配置可能であり、かつ、基体に対して位置変化可能である。ロック機構は、リッド部材を閉位置にロック可能である。
ロック機構としては、国際公開第2013/187388号に紹介されているような閂式のものが一般的である。国際公開第2013/187388号に紹介されているロック機構は、往復動可能な2つの可動側係合部と、プッシュボタン型の入力操作部と、入力操作部に従動するとともに入力操作部の動作を各可動側係合部に伝達する変換部と、各々対応する可動側係合部と係合可能である固定側係合部と、を備える。各可動側係合部はリッド部材に設けられ、各固定側係合部は基体に設けられる。ユーザーが操作入力部を操作すると変換部が動作し、変換部に従動して2つの可動側係合部が動作し、各々の可動側係合部と固定側係合部とが係合する。或いは、両者の係合が解除される。
この種のロック機構付リッド装置においては、ロック機構、特に、入力操作部および変換部の小型化が困難であるために、ロック機構付リッド装置全体を小型化するのもまた困難であった。
このため、ロック機構付リッド装置の小型化を実現し得る技術が望まれている事情があった。
ところで、この種のロック機構付リッド装置には、ロック機構によるロック状態を維持するために、可動側係合部を固定側係合部と係合する方向に付勢する付勢要素が設けられる。ロックを解除する際にはこの付勢力に抗して入力操作部を操作する。このため、ロックが解除されユーザーが入力操作部の操作を止めると、付勢要素の付勢力によってロックが勢い良く戻るために、打音や摺動音等の騒音が生じる場合があった。
特開2012−162188号公報には、可動側係合部の先端を軟質部材で構成して上記の打音を抑制する技術が紹介されている。しかし、可動側係合部に軟質部材を追加する場合には、ロック機構付リッド装置の製造コストが高騰する問題があり、また、ロック機構付リッド装置の耐久性が悪くなる可能性もある。
このため、ロック機構付リッド装置の静音化を実現し得る新たな技術が望まれている事情もあった。
国際公開第2013/187388号 特開2012−162188号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ロック機構付リッド装置の小型化を実現し得る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のロック機構付リッド装置は、
開口を有する基体と、前記基体に対して位置変化可能であり前記開口を閉じる閉位置に配置され得るリッド部材と、前記リッド部材を前記閉位置にロックし得るロック機構と、を備え、
前記ロック機構は、
前記基体に設けられている第1固定側係合部と、前記リッド部材に設けられ、前記第1固定側係合部と係合する第1ロック位置と、前記第1固定側係合部との係合が解除する第1解除位置と、の間を位置変化可能である第1可動側係合部と、で構成されている第1係合部と、
前記基体に設けられている第2固定側係合部と、前記リッド部材に設けられ、前記第2固定側係合部と係合する第2ロック位置と、前記第2固定側係合部との係合が解除する第2解除位置と、の間を位置変化可能である第2可動側係合部と、で構成されている第2係合部と、
前記リッド部材に設けられるとともに前記リッド部材の背面側に向けて直線的に前進および後退する入力操作部と、
前記入力操作部、前記第1可動側係合部、および、前記第2可動側係合部を接続する変換部と、を備え、
前記入力操作部は、前記リッド部材の背面側に向けて突出するボス部と、前記ボス部の周壁から前記ボス部の径方向外側に向けて突起する入力リブと、を有し、
前記変換部は、前記入力操作部の背面側において前記リッド部材に軸支されるとともに前記入力操作部の位置変化に伴う前記入力リブの軌跡に干渉する受圧壁を有する回転体を有し、
前記変換部は、前記入力リブが前記受圧壁を押圧することで、前記入力操作部の直線運動を前記回転体の回転運動に変換して前記第1可動側係合部および前記第2可動側係合部に伝達し位置変化させる、ロック機構付リッド装置である。
本発明のロック機構付リッド装置は小型化可能である。
実施例1のロック機構付リッド装置および参考例のロック機構付リッド装置が車両に搭載されている様子を模式的に表す斜視図である。 実施例1のロック機構付リッド装置におけるリッド部材およびロック機構を模式的に表す分解斜視図である。 実施例1のロック機構付リッド装置の動作を説明する説明図である。 実施例1のロック機構付リッド装置の動作を説明する説明図である。 実施例2のロック機構付リッド装置の動作を説明する説明図である。 実施例2のロック機構付リッド装置の動作を説明する説明図である。 実施例3のロック機構付リッド装置の動作を説明する説明図である。 実施例3のロック機構付リッド装置の動作を説明する説明図である。 参考例のロック機構付リッド装置の動作を説明する説明図である。
以下、本発明のロック機構付リッド装置を具体的に説明する。
また、以下、必要に応じて「ロック機構付リッド装置」を単に「リッド装置」と略する場合がある。
(実施例1)
実施例1のリッド装置が車両に搭載されている様子を模式的に表す斜視図を図1に示す。また、実施例1のリッド装置におけるリッド部材およびロック機構を模式的に表す分解斜視図を図2に示し、実施例1のリッド装置の動作を説明する説明図を図3および図4に示す。なお、図3はロック状態にあるリッド装置を示す。図4は解除状態にあるリッド装置を示す。
以下、実施例1において、上、下、左、右、前、後とは図1に示す上、下、左、右、前、後を指す。なお、前は車両進行方向の先側に相当する。後は車両進行方向の後側、つまり、車室内側に相当する。さらに、リッド装置の背面側とは図1中の前側に相当し、リッド部材および入力操作部の背面側もまた図1に示す前側に相当する。さらに、図1、図3および図4は実施例1のリッド装置を正面側つまり図1中後側から見た様子を表し、図2は実施例1のリッド装置を背面側つまり図1中前側から見た様子を表す。時計回りとは、図1、図3、図4に示す時計回りを指す。この方向は図2における反時計回りに相当する。
以下、必要に応じて、リッド装置、リッド部材および入力操作部の背面側、つまり、図1中の前側を、単に前側と呼ぶ場合がある。
図1および/または図2に示すように、実施例1のリッド装置は、基体1と、リッド部材2と、ロック機構3とを備える。図2に示すように、ロック機構3は、第1係合部35、第2係合部45、入力操作部5、および変換部6を備える。
図1に示すように、基体1は、車両のインストルメントパネル90に組み付けられている。具体的には、基体1は開口11を持つ箱状をなし、開口11をインストルメントパネル90の意匠面(後側面、車室内に露出する面)に向けている。実施例1においては、基体1はインストルメントパネル90と別体であり、インストルメントパネル90に組み付けられている。しかし、基体1は開口11を有すれば良く、必ずしも箱状である必要はない。例えば、インストルメントパネル90等の車両構成部材で基体1の一部または全体を構成しても良い。
リッド部材2は、基体1の開口11を開閉可能な形状をなす。例えばリッド部材2は、内部に物品を収容可能な箱状をなしても良いし、単なる板状をなし開口11を開閉するだけでも良い。リッド部材2が箱状をなす場合、基体1はリッド部材2を内部に収容可能であるのが良い。リッド部材2は図1に示す閉位置と、開口11を開く開位置(図略)との間を位置変化可能である。具体的には、実施例1のリッド装置におけるリッド部材2は、板状をなし、図略のガイド機構により案内されて、開口11を開く開位置と、開口11を閉じる閉位置(図1に示す)との間を回動する。なお、本発明のリッド装置において、リッド部材2の開閉機構およびガイド機構はどのような形態であっても良いため、その説明は省略する。
ロック機構3の入力操作部5は、リッド部材2に設けられている。具体的には、図1に示すように、リッド部材2における運転席側の領域には、操作部収容凹部21が設けられている。操作部収容凹部21は、図2に示すように、凹状をなす収容部25と、収容部25の底部25aに設けられ前側に向けて延設されている操作ガイド部26と、を有する。実施例1のリッド装置における操作ガイド部26は、前側に向けて突出するとともにその突出端が開口する円筒状をなす。操作部収容凹部21は入力操作部5を収容する。
入力操作部5は前側、つまり、図2中前側に向けて直線的に前進および後退する。つまり、入力操作部5はリッド部材2に対して前後方向に相対的にスライド移動可能である。
図2に示すように、入力操作部5は、操作端部50、ボス部51および3つの入力リブ55を有する。操作端部50は板状をなし、図1に示すように、操作部収容凹部21の内部においてリッド装置の表面に露出する。図2に示すように、ボス部51は、操作端部50の背面から前側に突出する突起状をなす。実施例1においては、ボス部51は円筒状をなしている。3つの入力リブ55は、ボス部51の周壁に一体形成されている。各入力リブ55は、ボス部51の周方向において等間隔で配置されている。そして各入力リブ55は、ボス部51の周壁からボス部51の径方向外側に向けて突起するとともに、ボス部51における突出方向、つまり、図2中前後方向に延設されている。
実施例1のリッド装置における入力操作部5は、ユーザーによってリッド部材2の背面側(前側、車室外側)に向けて押圧される。なお、本発明のリッド装置における入力操作部5は、リッド部材2の背面側に向けて直線的に前進および後退すれば良い。換言すると、図1および図2に示す前後方向に沿って直線的に位置変化すれば良い。したがって、例えば、入力操作部5は、ユーザーが手前側(後側、車室内側)に向けて引くことで動作しても良い。
上記したように入力操作部5の操作端部50が収容部25に収容される一方で、ボス部51は操作ガイド部26に収容される。操作ガイド部26の周壁には、前後方向に直線的に延びる3つのスリット27が設けられている。各スリット27には入力リブ55が収容される。このため操作ガイド部26は、入力操作部5を収容するとともに、入力操作部5のスライド方向が前後方向となるように入力操作部5を案内する。
ボス部51および入力リブ55の外周側には、コイルバネ状の操作部付勢要素59が装着されている。操作部付勢要素59は、操作端部50と収容部25との間に介在する。入力操作部5を前側に向けて押圧し、操作端部50と収容部25とが近接すると、操作端部50と収容部25との間で圧縮した操作部付勢要素59に付勢力が蓄積される。そして、この操作部付勢要素59の付勢力によって、入力操作部5は後側に向けて付勢される。
図3および図4に示すように、第1固定側係合部31および第2固定側係合部41は、基体1の側部に設けられている。具体的には、第1固定側係合部31および第2固定側係合部41は、各々、左右方向に貫通する係合孔31a、41aを持つ枠状をなす。第1固定側係合部31は基体1の左側壁11に設けられ、第2固定側係合部41は基体1の右側壁12に設けられている。
図2〜図4に示すように、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42は、略棹状をなし、左右方向に向けてスライド可能であるように、リッド部材2の前側に取り付けられている。第1可動側係合部32は、第2可動側係合部42よりも長尺であり、リッド部材2の左側部分に配置されている。第1可動側係合部32の左端部は、略爪状をなし、第1固定側係合部31の係合孔31aに対面している。第2可動側係合部42は、リッド部材2の右側部分に配置されている。第2可動側係合部42の右端部もまた略爪状をなし、第2固定側係合部41の係合孔41aに対面している。
第1可動側係合部32は、第1固定側係合部31と係合する第1ロック位置(図3)と、第1固定側係合部31との係合が解除される第1解除位置(図4)と、の間をスライド移動する。第2可動側係合部42もまた、第2固定側係合部41と係合する第2ロック位置(図3)と、第2固定側係合部41との係合が解除される第2解除位置(図4)と、の間をスライド移動する。つまり、実施例1のリッド部材2は、図3においてはロック状態にあり、図4においては解除状態にある。第1可動側係合部32の右端部には、コイルスプリングからなるロック付勢要素39が取付けられている。ロック付勢要素39は第1可動側係合部32とリッド部材2との間に介在し、図4に示す解除状態において圧縮して付勢力を蓄積し、第1可動側係合部32を左方向、つまり、第1固定側係合部31と係合する方向に付勢する。また、間接的にではあるが、第1可動側係合部32と同期して動作する第2可動側係合部42を第2固定側係合部41と係合する方向に付勢する。
第1可動側係合部32および第2可動側係合部42は、後述する変換部6によって同期する。第1可動側係合部32は、後述する第1ピニオン部66と噛合する第1ラック33と、後述するダンパ7のギヤ部70に噛合するダンパラック36とを有する。第2可動側係合部42は、後述する第2ピニオン部67と噛合する第2ラック43を有する。
変換部6は、受圧壁60が一体化された回転体68と、ダンパ7とを有する。回転体68は、異径の2つのピニオン(第1ピニオン部66、第2ピニオン部67)が同軸的に一体化されてなる。第1ピニオン部66は第2ピニオン部67よりも大径である。
ダンパ7はオイルダンパであり、リッド部材2に固定され、ギヤ部70が図3、図4中の時計回りに回転する際には緩衝作用を生じ、ギヤ部70が図3、図4中の反時計回りに回転する際には緩衝作用を生じない。なお、本発明のリッド装置では、オイルダンパに限らず、エアダンパやワンウェイクラッチ等に代表される減速機能を有する種々のダンパ装置をダンパ7として使用できる。
図2〜図4に示すように、回転体68の軸心部には前後方向に延びる筒状をなす受圧部61が設けられている。受圧部61の内周壁は、凹形状の3つの溝部62が周方向に等間隔で配置された凹凸形状をなす。各溝部62はそれぞれ一対の溝壁を有する。一方の溝壁は時計回り方向の後側に位置し、他方の溝壁は時計回り方向の先側に位置する。時計回り方向の後側に位置する溝壁は、前後方向に延びている。時計回り方向の先側に位置する溝壁は傾斜形状をなしている。この傾斜形状をなす溝壁は、本発明のリッド装置における受圧壁60に相当する。図2に示すように、受圧壁60は、後側かつ時計回り方向の先側から前側かつ時計回り方向の後側に向けて傾斜している。換言すると、各溝部62の幅、つまり、回転体68の周方向における各溝壁の距離は、後側から前側に向けて狭くなり、溝部62の後端部から受圧壁60までの距離は、時計回り方向の先側から後側に向けて徐々に長くなっている。
図3および図4に示すように、回転体68は、操作ガイド部26の外周側に装着される。上記したように、入力操作部5の入力リブ55は、操作ガイド部26のスリット27に収容される。したがって、入力リブ55の一部は操作ガイド部26の外側に突出し、回転体68の溝部62に収容される。リッド装置がロック状態にあるときには、入力リブ55は溝部62の受圧壁60の後側に配置される。したがって、図3には入力リブ55は示されない。入力リブ55は入力操作部5とともに前方に位置変化可能であり、溝部62の受圧壁60はこのときの入力リブ55の軌跡に干渉する。したがって、リッド装置が図3に示すロック状態から図4に示す解除状態へと状態変化する際には、入力リブ55は溝部62に入り込むとともに受圧壁60を前方に向けて押圧する。受圧壁60は後側かつ時計回り方向の先側から前側かつ時計回り方向の後側に向けて傾斜し、回転体68は回転可能であるため、受圧壁60が前方に押圧されると回転体68は時計回りに回転する。
以下、実施例1のリッド装置におけるロック機構3の動作を詳しく説明する。
図1に示すようにリッド部材2が基体1の開口を閉じる閉位置に配置されている時には、図3に示すように、第1可動側係合部32が第1固定側係合部31と係合し、第2可動側係合部42が第2固定側係合部41と係合する。したがって、このときリッド部材2と基体1とは相対的に位置変化し得ない。つまり、リッド部材2は閉位置にロックされる。
リッド装置をロック状態から解除状態に状態変化させる際に、ユーザーが入力操作部5を後方から前方に向けて押圧操作すると、入力操作部5に設けられている入力リブ55は、入力操作部5とともに前方に位置変化する。前方に位置変化した入力リブ55は、溝部62の受圧壁60に当接し、受圧壁60を前方に押圧する。
既述したように、受圧壁60は後側かつ時計回り方向の先側から前側かつ時計回り方向の後側に向けて傾斜し、かつ、受圧壁60を有する回転体68は操作ガイド部26を中心として回転可能であるため、このとき回転体68は、入力リブ55の位置変化を許容する方向、つまり、時計回りに回転する。したがって、実施例1のリッド装置においては、入力操作部5に駆動された回転体68は、図3中時計回りに回転する。
回転体68が図3中時計回りに回転すると、回転体68を構成する第1ピニオン部66および第2ピニオン部67もまた図3中時計回りに回転する。すると、第1ピニオン部66に噛合している第1ラック33が図3中右方向にスライドつまり位置変化し、第1ラック33に一体化されている第1可動側係合部32もまた図3中右方向にスライドする。その一方で、第2ピニオン部67に噛合している第2ラック43は図3中左方向にスライドし、第2ラック43に一体化されている第2可動側係合部42もまた図3中左方向にスライドする。すると、第1可動側係合部32と第1固定側係合部31との係合が解除されるとともに、第2可動側係合部42と第2固定側係合部41との係合が解除されて、ロック機構3によるリッド部材2のロックが解除される。つまり、このときリッド部材2は位置変化可能になり、基体1の開口11を開き得る。
実施例1のリッド装置においては、入力操作部5の直線運動を回転運動に変換する機構が、入力操作部5のボス部51、入力リブ55および回転体68で構成され、コンパクトである。以下、必要に応じて、「入力操作部5の直線運動を回転運動に変換する機構」を変換機構と呼ぶ。
例えば、国際公開第2013/187388号に紹介されている技術では、入力操作部におけるボス部の外周側にさらに傾斜壁状の入力リブを設けている。そして、ボス部および入力リブに回転体を外装し、回転体の受圧壁を入力リブで押圧することで回転体を回転駆動している。
入力操作部の直線運動を回転運動に変換し、この回転運動によって第1可動側係合部および第2可動側係合部を充分な距離スライドさせるためには、入力リブにおける傾斜壁の長さを比較的長くする必要がある。したがって、入力リブをボス部の外周側に設け、かつ、傾斜壁状とする場合には、ボス部および入力リブに外装される回転体が大型化し、リッド装置における変換機構の小型化を図るのは困難である。
これに対して本発明では、入力リブ55をボス部51から直接突起させたため、変換機構を小型化可能であり、リッド装置の小型化を実現し得る。
特に、実施例1のリッド装置においては、変換機構の中心部側に位置する入力リブ55ではなく変換機構の周縁部側に位置する受圧部61(より具体的には受圧壁60)を傾斜壁状としている。このため、実施例1のリッド装置によると、変換機構の外形を大きくすることなく傾斜壁の長さを長くし得るか、または、傾斜壁の長さを充分に長くしても、変換機構の外形を小型化できる。よって、実施例1のリッド装置はさらに小型化可能である。
なお、本発明のリッド装置には、入力リブ55を傾斜壁状とし受圧壁60をストレート壁状にしたものも含まれる。この場合にも、入力リブ55をボス部51から直接突起させたことで、変換機構を小型化可能であることにはかわりない。
さらに、実施例1のリッド装置においては、回転体68の軸心部を受圧部61とし、この受圧部61の内周面に受圧壁60を設けている。このため、入力操作部5の直線運動を回転運動に変換する変換機構が、回転体68における軸心部の内周側に全て収まり、非常にコンパクトである。よって、実施例1のリッド装置はより一層小型化可能である。
ところで、図3および図4に示すように、第1可動側係合部32はダンパ7に接続され、このダンパ7によって、図中左方向への第1可動側係合部32の動作は減速する。第1可動側係合部32と同期する第2可動側係合部42についても同様に、図中右方向への第2可動側係合部42の動作は減速する。このため、ロック機構3が解除状態となり、ユーザーが入力操作部5から手を離したときには、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42はゆっくりと動作する。このため、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42は第1ロック位置および第2ロック位置に急激に戻り難く、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42による打音や摺動音が抑制される。つまり、ダンパ7を有する実施例1のリッド装置は静音化し得る。
また、ダンパ7により第1可動側係合部32および第2可動側係合部42が減速されることで、解除状態からロック状態へのリッド装置の状態変化速度は遅くなるともいえる。
例えば、入力操作部5がプッシュボタン型であり、かつ、リッド部材2がユーザーの手前側に向けて開動作する場合、ユーザーがロック解除のために入力操作部5を押圧する方向と、リッド部材2が開動作する方向とが逆方向になる。この場合、ロック解除の際には、ユーザーによってリッド部材2が閉動作する方向に押圧されることになり、リッド部材2は速やかに開動作し難い。
一方、ユーザーが入力操作部5から手を離すと、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42はロック付勢要素39の付勢力によって第1ロック位置および第2ロック位置にそれぞれ戻ろうとする。第1可動側係合部32および第2可動側係合部42の戻る早さが速ければ、リッド部材2が開動作する前に再度リッド装置がロック状態となるおそれがある。
実施例1のリッド装置においては、既述したように、リッド装置が解除状態からロック状態へと状態変化する際には、ダンパ7により第1可動側係合部32および第2可動側係合部42が減速される。したがって、このとき、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42の動作速度が、リッド部材2の開動作速度よりも遅くなるため、リッド装置が再度ロック状態となる前にリッド部材2が開動作し得る。つまり、実施例1のリッド装置によると、上記した静音性とともに開動作の信頼性もまた向上する。
さらに、実施例1のリッド装置におけるダンパ7は、ロック機構3が解除状態からロック状態に状態変化する際にだけ上記した減速機能を発揮し、ロック状態から解除状態に状態変化する際には減速機能を発揮しない。したがって、ロック状態から解除状態に必要となるロック機構の操作荷重は小さい荷重で足るため、ユーザーは容易にロック解除を行い得る。
図1に示すように、入力操作部5がリッド部材2における長手方向の一方側に偏った位置に配置される場合がある。例えばリッド装置の1種であるグラブボックスは、一般に車両の助手席側に配設される。このようなリッド装置において、入力操作部5をリッド部材2における運転席側の位置に設ければ、運転者が入力操作部5を操作し易くなるからである。
この場合、入力操作部5と第1固定側係合部31との位置、および、入力操作部5と第2固定側係合部41との位置に応じて、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42の長手方向の長さを設定する必要がある。つまり、第1可動側係合部32の長手方向の長さを第2可動側係合部42の長手方向の長さよりも長くする必要がある。
このため、実施例1のリッド装置においては、第1可動側係合部32の長手方向の長さは、第2可動側係合部42の長手方向の長さよりも大きい。このため、第1可動側係合部32および第1固定側係合部31は、第2可動側係合部42および第2固定側係合部41に比べて、相対的に位置ズレし易くなると考えられる。
つまり、実施例1のリッド装置においては、基体1、リッド部材2、第1可動側係合部32、第2可動側係合部42を初めとする部材の大部分が樹脂を材料とする。大型の樹脂部材は寸法精度高く成形し難いため、比較的大型の部材である第1可動側係合部32もまた寸法精度高く成形し難い。さらに、比較的大型の部材である基体1およびリッド部材2もまた寸法精度高く成形し難い。このように各部材で生じる寸法誤差により、第1可動側係合部32と基体1に設けられている第1固定側係合部31との間においては、設計上の位置と実際の位置とにズレが生じ易いと考えられる。
そして、第1可動側係合部32と第1固定側係合部31との実際の距離が、設計上の距離よりも過大である場合、第1可動側係合部32のストローク(換言すると第1可動側係合部32のスライド量)が、第1可動側係合部32と第1固定側係合部31とが係合するのに十分でなくなるおそれがある。この場合、第2可動側係合部42と第2固定側係合部41とが係合しても、第1可動側係合部32と第1固定側係合部31とが係合しなくなり、一方の係合部のみが係合して他方の係合部が十分に係合しない現象(所謂、ロックの片掛かり現象)が生じる可能性がある。
上述したロックの片掛かり現象を抑制するためには、想定される寸法誤差分の余裕をもたせて、第1可動側係合部32のスライド量を第2可動側係合部42のスライド量よりも大きくすれば良いと考えられる。
実施例1のリッド装置においては、回転体68を同軸かつ異径の2つのピニオン(第1ピニオン部66、第2ピニオン部67)で構成している。そして、第1ピニオン部66と第1ラック33との噛合部分から回転体68の回転中心までの距離を、第2ピニオン部67と第2ラック43との噛合部分から回転中心までの距離に比べて大きくしている。
このため、回転体68が回転したときの第1ラック33の移動距離は、第2ラック43の移動距離に比べて大きくなり、第1可動側係合部32のスライド量は第2可動側係合部42のスライド量に比べて大きくなる。つまり、図4に示すように、変換部6は、第1可動側係合部32のスライド量が第2可動側係合部42のスライド量よりも大きくなるように、入力操作部5の動作を第1可動側係合部32および第2可動側係合部42に伝達する。このため、実施例1のリッド装置によると、上述したロックの片掛かり現象を回避あるいは抑制して、ロック機構3によってリッド部材2を閉位置に信頼性高くロックし得る。つまり、実施例1のリッド装置はロック性能にも優れる。
入力操作部5の位置は、車両室内のレイアウトに応じて適宜設定すれば良く、例えば、リッド部材2の略中央部に設けても良い。
その他、リッド装置は、リッド部材2を自動的または半自動的に開閉させるための開閉駆動機構を備えても良い。この場合、ロック機構3の動作と開閉駆動機構の動作との少なくとも一部が同期するようにするのが好ましい。
(実施例2)
実施例2のリッド装置は、回転体68が第1ピニオン部66および第2ピニオン部67にかえて二つのピンを有し、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42が第1ラック33および第2ラック43にかえて二つの長穴を有していること以外は、実施例1のリッド装置と概略同じである。実施例2のリッド装置を模式的に表す説明図を図5および図6に示す。なお、図5はロック状態にあるリッド装置を示し、図6は解除状態にあるリッド装置を示す。
図5に示すように、実施例2のリッド装置における変換部6は1つの回転体68と一つのダンパ7とで構成されている。回転体68には二つのピン(第1ピン68a、第2ピン68b)が設けられている。第1可動側係合部32には第1ピン68aが挿入される第1長穴32aが設けられ、第2可動側係合部42には第2ピン68bが挿入される第2長穴42aが設けられている。第1長穴32aは第1可動側係合部32の位置変化方向つまりスライド方向とは交差する方向に延び、第2長穴42aもまた第2可動側係合部42のスライド方向とは交差する方向に延びている。実施例2においては、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42のスライド方向は何れも左右方向であり、第1長穴32aおよび第2長穴42aの延びる方向は何れも左右方向と直交する方向、つまり上下方向である。
回転体68が回転すると、第1ピン68aが第1長穴32aの内部をスライドしつつ第1長穴32aの壁面を左方または右方に押圧し、その結果、第1可動側係合部32が左方または右方にスライドする。同様に、回転体68が回転すると、第2ピン68bが第2長穴42aの内部をスライドしつつ第2長穴42aの壁面を左方または右方に押圧し、その結果、第2可動側係合部42が左方または右方にスライドする。このように、実施例2のリッド装置においても、回転体68の回転運動は変換部6によって第1可動側係合部32および第2可動側係合部42の直線運動に変換される。
なお、実施例2においても、実施例1と同様の変換機構によって、入力操作部の直線運動は回転体68の回転運動に変換される。したがって、実施例2のリッド装置もまた実施例1のリッド装置と同様に、入力操作部の押圧操作によってロック機構3を動作させ得る。
なお、実施例2のリッド装置は、実施例1のリッド装置と同じボス部51、入力リブ55および受圧壁60を有するため、実施例1のリッド装置と同様に小型化可能である。
また、実施例2のリッド装置は実施例1のリッド装置と同様にダンパ7を有するために、静音性および開動作の信頼性が向上する。
さらに、第1ピン68aは第2ピン68bよりも回転体68における径方向の外側に位置しているため、第2ピン68bに比べて移動軌跡が大きい。したがって、実施例1のリッド装置と同様に、第1可動側係合部32のスライド量は第2可動側係合部42のスライド量よりも大きい。つまり実施例2のリッド装置もまた、ロック性能に優れる。
なお、実施例2では回転体68に二つのピン(第1ピン68a、第2ピン68b)を設け、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42にそれぞれ長穴(第1長穴32a、第2長穴42a)を設けたが、回転体68に二つの長穴を設け、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42にそれぞれピンを設けても良い。この場合にも同様に、回転体68の回転運動を第1可動側係合部32および第2可動側係合部42の直線運動に変換できる。
(実施例3)
実施例3のリッド装置は、第1可動側係合部32および第2可動側係合部42の形状、ダンパラック36の位置およびダンパ7の取付け位置以外は実施例1のリッド装置と概略同じである。実施例3のリッド装置を模式的に表す説明図を図7および図8に示す。なお、図7はロック状態にあるリッド装置を示し、図8は解除状態にあるリッド装置を示す。
図7および図8に示すように、第1可動側係合部32には、第2可動側係合部42に隣接し第2可動側係合部42と略平行に延びるダンパラック36が一体に設けられてる。第2可動側係合部42にはダンパ7が設けられている。ダンパラック36にはダンパ7のギヤ部70が噛合する。
図8に示すように、実施例3のリッド装置においては第2可動側係合部42とともにダンパ7も移動する。ダンパ7の移動方向は第1可動側係合部32の移動方向つまりダンパラック36の移動方向と逆方向である。したがって、実施例3のリッド装置においては、ダンパ7に対するダンパラック36の相対的な移動距離は、ダンパラック36の実際の移動距離のほぼ倍となる。その結果、実施例3のリッド装置においてはダンパ7の回転数を多くでき、ダンパ7による大きな減速効果をさらに高めることができる。よって実施例3のリッド装置によると、静音性および開動作の信頼性がより一層向上する。
(参考例)
参考例のリッド装置は、ダンパ7を回転体68として用いた例である。参考例のリッド装置が車両に搭載されている様子を模式的に表す斜視図を図1に示す。参考例のリッド装置を模式的に表す説明図を図9に示す。なお、参考例のリッド装置は、センターコンソールの一部を構成するドリンクホルダのリッドである。
図9に示すように、参考例のリッド装置においては、回転体68がダンパ7で構成され、回転体68自体が減速機能を有する。このようにすることで、リッド装置の部品点数を低減でき、リッド装置の製造コストを安くすることができる。
なおこの場合には、入力操作部5は直線的に位置変化しても良いし、曲線的に位置変化しても良い。つまりこの場合には入力操作部5はプッシュボタン型に限らず、プルノブ等であっても構わない。そして変換機構としては、受圧壁60や入力リブ55にかえて、ロック解除操作時における入力操作部5の運動を回転運動に変換して回転体68に伝達し得る既知の変換機構を用いれば良い。
本発明のリッド装置は、グラブボックス、コンソールボックスをはじめとする各種車両用のリッド装置として好ましく使用できる。
(その他)本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
本発明のロック機構付リッド装置は、以下のように表現できる。
(1)開口を有する基体1と、前記基体1に対して位置変化可能であり前記開口を閉じる閉位置に配置され得るリッド部材2と、前記リッド部材2を前記閉位置にロックし得るロック機構3と、を備え、
前記ロック機構3は、
前記基体1に設けられている第1固定側係合部31と、前記リッド部材2に設けられ、前記第1固定側係合部31と係合する第1ロック位置と、前記第1固定側係合部31との係合が解除する第1解除位置と、の間を位置変化可能である第1可動側係合部32と、で構成されている第1係合部35と、
前記基体1に設けられている第2固定側係合部41と、前記リッド部材2に設けられ、前記第2固定側係合部41と係合する第2ロック位置と、前記第2固定側係合部41との係合が解除する第2解除位置と、の間を位置変化可能である第2可動側係合部42と、で構成されている第2係合部45と、
前記リッド部材2に設けられるとともに前記リッド部材2の背面側に向けて直線的に前進および後退する入力操作部5と、
前記入力操作部5、前記第1可動側係合部32、および、前記第2可動側係合部42を接続する変換部6と、を備え、
前記入力操作部5は、前記リッド部材2の背面側に向けて突出するボス部51と、前記ボス部51の周壁から前記ボス部51の径方向外側に向けて突起する入力リブ55と、を有し、
前記変換部6は、前記入力操作部5の背面側において前記リッド部材2に軸支されるとともに前記入力操作部5の位置変化に伴う前記入力リブ55の軌跡に干渉する受圧壁60を有する回転体68を有し、
前記変換部6は、前記入力リブ55が前記受圧壁60を押圧することで、前記入力操作部5の直線運動を前記回転体68の回転運動に変換して前記第1可動側係合部32および前記第2可動側係合部42に伝達し位置変化させる、ロック機構付リッド装置。
(2)前記回転体68の軸心部には、筒状をなし前記ボス部51および前記入力リブ55に外装される受圧部61が設けられ、前記受圧壁60は前記受圧部61の内周壁に設けられている、(1)に記載のロック機構付リッド装置。
(3)前記受圧壁60は、前記入力リブ55の位置変化方向と交差する方向に延びる傾斜壁である、(1)または(2)に記載のロック機構付リッド装置。
また、本明細書の記載を基に以下の技術思想を抽出することもできる。
(4)開口を有する基体1と、前記基体1に対して位置変化可能であり前記開口を閉じる閉位置に配置され得るリッド部材2と、前記リッド部材2を前記閉位置にロックし得るロック機構3と、を備え、
前記ロック機構3は、
前記基体1に設けられている第1固定側係合部31と、前記リッド部材2に設けられ、前記第1固定側係合部31と係合する第1ロック位置と、前記第1固定側係合部31との係合が解除する第1解除位置と、の間を位置変化可能である第1可動側係合部32と、で構成されている第1係合部35と、
前記基体1に設けられている第2固定側係合部41と、前記リッド部材2に設けられ、前記第2固定側係合部41と係合する第2ロック位置と、前記第2固定側係合部41との係合が解除する第2解除位置と、の間を位置変化可能である第2可動側係合部42と、で構成されている第2係合部45と、
前記リッド部材2に設けられるとともに前記リッド部材2に対して相対的に位置変化する入力操作部5と、
前記入力操作部5、前記第1可動側係合部32、および、前記第2可動側係合部42を接続する変換部6と、
前記第1可動側係合部32を前記第1ロック位置に付勢するとともに前記第2可動側係合部42を前記第2ロック位置に付勢する付勢要素39と、を備え、
前記変換部6は、前記リッド部材2に軸支され、前記入力操作部5の位置変化に伴う回転運動を前記第1可動側係合部32および前記第2可動側係合部42に伝達する回転体68を有し、さらに、前記第1可動側係合部32および前記第2可動側係合部42を減速するダンパ機能を有する、ロック機構付リッド装置。
(5)前記入力操作部5は、前記リッド部材2の背面側に向けて直線的に前進および後退するプッシュボタン型である、(4)に記載のロック機構付リッド装置。
(6)前記第1可動側係合部32および前記第2可動側係合部42はラック33、43を有し、
前記回転体68は、前記第1可動側係合部32および前記第2可動側係合部42の前記ラックと噛合するピニオン66、67である、(4)または(5)に記載のロック機構付リッド装置。
(7)前記変換部6は、ダンパ7を有し、
前記第1可動側係合部32または前記第2可動側係合部42は前記ダンパ7と噛合するダンパラック36を有する、(4)〜(6)の何れか一項に記載のロック機構付リッド装置。
(8)前記変換部6は、ダンパ7を有し、
前記ダンパ7は第1可動側係合部32と前記第2可動側係合部42との一方に設けられ、前記第1可動側係合部32と前記第2可動側係合部42との他方に設けられたダンパラック36と噛合する、(4)〜(6)の何れか一項に記載のロック機構付リッド装置。
(9)前記回転体68はダンパ7の機能を有する、請求項(4)〜(6)の何れか一項に記載のロック機構付リッド装置。
1:基体 2:リッド部材 3:ロック機構
5:入力操作部 6:変換部 31:第1固定側係合部
32:第1可動側係合部 35:第1係合部 36:ダンパラック
39:付勢要素 41:第2固定側係合部 42:第2可動側係合部
45:第2係合部 51:ボス部 55:入力リブ
60:受圧壁 61:受圧部 68:回転体
33、43:ラック 66、67:ピニオン

Claims (2)

  1. 開口を有する基体と、前記基体に対して位置変化可能であり前記開口を閉じる閉位置に配置され得るリッド部材と、前記リッド部材を前記閉位置にロックし得るロック機構と、を備え、
    前記ロック機構は、
    前記基体に設けられている第1固定側係合部と、前記リッド部材に設けられ、前記第1固定側係合部と係合する第1ロック位置と、前記第1固定側係合部との係合が解除する第1解除位置と、の間を位置変化可能である第1可動側係合部と、で構成されている第1係合部と、
    前記基体に設けられている第2固定側係合部と、前記リッド部材に設けられ、前記第2固定側係合部と係合する第2ロック位置と、前記第2固定側係合部との係合が解除する第2解除位置と、の間を位置変化可能である第2可動側係合部と、で構成されている第2係合部と、
    前記リッド部材に設けられるとともに前記リッド部材の背面側に向けて直線的に前進および後退する入力操作部と、
    前記入力操作部、前記第1可動側係合部、および、前記第2可動側係合部を接続する変換部と、を備え、
    前記リッド部材には、前記リッド部材の背面側に向けて突出する筒状をなし、前後方向に直線的に延びるスリットを周壁に有する操作ガイド部が設けられ、
    前記入力操作部は、前記操作ガイド部に収容され前記リッド部材の背面側に向けて突出するボス部と、前記スリットに収容され前記ボス部の周壁から前記ボス部の径方向外側に向けて突起する入力リブと、を有し、
    前記変換部は、前記入力操作部の背面側において前記リッド部材に軸支されるとともに前記入力操作部の位置変化に伴う前記入力リブの軌跡に干渉する受圧壁を有する回転体を有し、
    前記回転体は前記操作ガイド部の外側に装着され、
    前記回転体の軸心部には、筒状をなす受圧部が設けられ、前記受圧壁は前記受圧部の内周壁に設けられ、
    前記回転体の外周部には、前記第1可動側係合部及び前記第2可動側係合部に接続される接続部が設けられ、
    前記変換部は、前記入力リブが前記受圧壁を押圧することで、前記入力操作部の直線運動を前記回転体の回転運動に変換して前記第1可動側係合部および前記第2可動側係合部に伝達し往復動させる、ロック機構付リッド装置。
  2. 前記受圧壁は、前記入力リブの位置変化方向と交差する方向に延びる傾斜壁である、請求項1に記載のロック機構付リッド装置。
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