JP6413895B2 - インデックスマッチング層を有する積層体およびその製造方法、ならびにインデックスマッチング層形成用硬化性組成物 - Google Patents

インデックスマッチング層を有する積層体およびその製造方法、ならびにインデックスマッチング層形成用硬化性組成物 Download PDF

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Description

本発明は、インデックスマッチング層を有する積層体およびその製造方法、ならびにインデックスマッチング層形成用硬化性組成物に関する。本発明は、特に、透明基板と透明電極層との間にインデックスマッチング層を有する積層体に関する。
タッチパネル等の表示装置は、通常、ガラス基板および透明樹脂製基板等の透明基板上に、パターン状の透明電極層が設けられた積層体を有する。前記積層体では、透明基板上の、透明電極層を有する部分(図1中のA部分)と透明電極層を有さない部分(図1中のB部分)との光学特性の差が大きい。このため、タッチパネル等の表示装置が、その前面部分に前記積層体を有すると、表示装置の視認性が低下するという問題、例えば透明電極層(パターン)の骨見えという問題がある。
上記問題を解決するために、透明基板と透明電極層との間に屈折率の異なる層(インデックスマッチング層)を設けることで、透明電極層を有する部分と有さない部分との光学特性の差を小さくし、視認性を向上させることが行われている(特許文献1〜3参照)。
特開2009−76432号公報 特開2010−15861号公報 国際公開第2010/114056号
インデックスマッチング層(IM層)は、通常、透明基板上にIM層の前駆体である塗膜を形成し、この塗膜に紫外線(UV)等の活性エネルギー線を照射して形成されている。しかしながら、この場合、透明基板とIM層との密着性が低く、透明基板からIM層の剥離が生じることがある。
本発明の課題は、インデックスマッチング層を有する積層体において、上記剥離が防止された積層体、およびその製造方法を提供することにあり、また、インデックスマッチング層を形成するための硬化性組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、以下の構成を有する積層体およびインデックスマッチング層形成用硬化性組成物により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、例えば以下の[1]〜[11]に関する。
[1]透明基板と、インデックスマッチング層と、透明電極層とがこの順に積層されており、インデックスマッチング層が、(A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、(B1)光重合開始剤以外の化合物であって、波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない化合物と、(C)重合性基を有する、前記(B1)以外の化合物とを含有する硬化性組成物から形成された層であることを特徴とする積層体。
[2]透明基板と、インデックスマッチング層と、透明電極層とがこの順に積層されており、インデックスマッチング層が、(A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、(B2)1分子中に2個以上のベンゼン核を有する、光重合開始剤以外の化合物と、(C)重合性基を有する、前記(B2)以外の化合物とを含有する硬化性組成物から形成された層であることを特徴とする積層体。
[3]インデックスマッチング層の屈折率が、1.59〜1.80である前記[1]または[2]に記載の積層体。
[4]インデックスマッチング層を形成する硬化性組成物が、(D)光重合開始剤をさらに含有する前記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の積層体。
[5]前記化合物(B1)が、フルオレン骨格を有する化合物、ビフェニル骨格を有する化合物およびビスフェノール骨格を有する化合物から選ばれる少なくとも1種である前記[1]に記載の積層体。
[6]前記化合物(B2)が、フルオレン骨格を有する化合物、ビフェニル骨格を有する化合物およびビスフェノール骨格を有する化合物から選ばれる少なくとも1種である前記[2]に記載の積層体。
[7]前記化合物(C)が、多官能(メタ)アクリレートである前記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の積層体。
[8]透明基板とインデックスマッチング層との間に、接着剤層をさらに有する前記[1]〜[7]のいずれか1項に記載の積層体。
[9](A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、(B1)光重合開始剤以外の化合物であって、波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない化合物と、(C)重合性基を有する、前記(B1)以外の化合物とを含有することを特徴とするインデックスマッチング層形成用硬化性組成物。
[10](A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、(B2)1分子中に2個以上のベンゼン核を有する、光重合開始剤以外の化合物と、(C)重合性基を有する、前記(B2)以外の化合物とを含有することを特徴とするインデックスマッチング層形成用硬化性組成物。
[11]透明基板上に、前記[9]または[10]に記載のインデックスマッチング層形成用硬化性組成物の塗膜を形成する工程、前記塗膜に活性エネルギー線を照射してインデックスマッチング層を形成する工程、および前記インデックスマッチング層上に透明電極層を形成する工程を有する、積層体の製造方法。
本発明によれば、インデックスマッチング層を有する積層体において、上記剥離が防止された積層体、およびその製造方法を提供することができる。また、インデックスマッチング層を形成するための硬化性組成物を提供することができる。
図1は、透明基板と透明電極層とを有する積層体を示す断面図である。 図2は、本発明の積層体の一例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
〔積層体〕
本発明の積層体は、透明基板と、インデックスマッチング層と、透明電極層とがこの順に積層された構造を有する。前記インデックスマッチング層は、(A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、(B)波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない、光重合開始剤以外の化合物(B1)、または1分子中に2個以上のベンゼン核を有する、光重合開始剤以外の化合物(B2)と、(C)重合性基を有する、前記(B)以外の化合物とを含有する硬化性組成物から形成された層である。
本発明の積層体は、透明基板とインデックスマッチング層との密着性に優れており、透明基板/インデックスマッチング層間での剥離が防止された積層体である。また、本発明では、光透過性が高く、ヘイズが小さい積層体を提供することができる。
[透明基板]
本発明で使用される透明基板としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステル系フィルム;ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系フィルム;ポリシクロオレフィン系フィルム;セルローストリアセテートフィルム等のセルロースエステルフィルム;アクリル系フィルムが挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
透明基板の厚さは、通常は20〜300μm、好ましくは20〜200μmである。
透明基板の屈折率は、インデックスマッチング層を設けることで得られる積層体の視認性を向上させる観点から、好ましくは1.45〜1.75、より好ましくは1.45〜1.70である。透明基板の屈折率は、JIS K7142に準拠して、アッベ屈折率計を用いて測定することができる。
透明基板上には、傷つき防止や、積層体同士の接触時に積層体同士が張り付いてしまう問題を防止するアンチブロッキング性の付与等のために、ハードコート層が設けられていてもよい。
透明基板上には、インデックスマッチング層、ハードコート層等の他の層との密着性向上のために、接着剤層が設けられていることが好ましい。接着剤層の厚さは、通常は10〜150nm、好ましくは10〜120nmである。
[インデックスマッチング層]
本発明において、「インデックスマッチング層」とは、タッチパネル等の表示装置等に用いられる積層体を構成する層であって、透明基板と透明電極層との間に、透明基板上の透明電極層を有する部分と透明電極層を有さない部分との光学特性の差を小さくすることを目的として設けられる層のことをいう。
インデックスマッチング層は、(A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、(B)波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない、光重合開始剤以外の化合物(B1)、または1分子中に2個以上のベンゼン核を有する、光重合開始剤以外の化合物(B2)と、(C)重合性基を有する、前記(B)以外の化合物とを含有する硬化性組成物から形成された層である。前記硬化性組成物は、活性エネルギー線、特に紫外線を照射することにより硬化する組成物であることが好ましい。以下、前記組成物を「インデックスマッチング層形成用硬化性組成物」ともいう。
以下、前記硬化性組成物の含有成分について説明する。
〈金属酸化物粒子(A)〉
金属酸化物粒子(A)としては、例えば、硬化性組成物から形成された硬化膜(インデックスマッチング層)の透明性および屈折率の観点から、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化亜鉛およびチタン酸バリウムから選ばれる少なくとも1種を含む粒子が挙げられる。好ましくは、酸化チタンまたは酸化ジルコニウムからなる粒子である。
金属酸化物粒子(A)の屈折率は1.7以上であり、好ましくは1.7〜4.0、より好ましくは1.75〜3.5、さらに好ましくは1.8〜3.0である。屈折率が前記範囲にあると、屈折率調整の点で好ましい。屈折率は、アッベ屈折率計(測定波長:589nm)を用いて測定することができる。
金属酸化物粒子(A)の粒子形状は、例えば、球状、中空状、多孔質状、棒状、板状、繊維状、不定形状が挙げられ、好ましくは球状である。
金属酸化物粒子(A)は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
金属酸化物粒子(A)は、硬化性組成物を調製する際、粉体の状態または分散媒中に分散した分散液の状態で用いることができる。均一な分散性が得られやすいことから、金属酸化物粒子(A)を分散液の状態で用いることが好ましい。分散液は、分散媒に金属酸化物粒子(A)を分散させて製造することができ、前記粒子の分散媒への分散性を向上させるために、各種の分散剤および分散助剤を用いてもよい。
分散媒としては、例えば、有機溶媒が挙げられ、具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセトアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類が挙げられる。これらの中でも、メチルエチルケトン、ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、キシレン、エチルベンゼン、トルエンがより好ましい。
分散媒は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
金属酸化物粒子(A)は、当該粒子について表面変性がなされていてもよい。表面処理剤を用いた表面変性を行うことにより、硬化性組成物から形成された硬化膜の光学特性および保存安定性を改善することができる。表面変性は、公知の方法で用いることができる(例えば、特開2003−105034号公報、特開2010−254889号公報参照)。
金属酸化物粒子(A)の表面処理前の1次粒子の平均粒子径は、通常は10〜100nm、好ましくは10〜50nmである。1次粒子の平均粒子径は、比表面積測定法により測定することができる。特定の平均粒子径を有する金属酸化物粒子を1種単独で用いてもよく、平均粒子径の異なる2種以上の金属酸化物粒子を混合して用いてもよい。
表面処理剤としては、例えば、シランカップリング剤が挙げられる。
シランカップリング剤としては、例えば、反応性官能基を有するシラン化合物が挙げられる。反応性官能基は、例えば、他の成分と共重合又は架橋反応する官能基である。このような官能基としては、例えば、重合性不飽和二重結合、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基が挙げられ、重合性基を有する化合物(C)との反応の観点から、重合性不飽和二重結合が特に好ましい。
例えば、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等の重合性不飽和二重結合を有するシラン化合物;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシ基を有するシラン化合物;3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基を有するシラン化合物;3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト基を有するシラン化合物が挙げられる。
また、シランカップリング剤としては、例えば、メチルトリメトキシシラン等のアルキルトリアルコキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン等のシクロアルキルトリアルコキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等のアリールトリアルコキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン等のハロゲン化アルキルトリアルコキシシランを挙げることもできる。
表面処理に用いるシランカップリング剤の量は、表面処理前の金属酸化物粒子100質量部に対して、好ましくは1〜30質量部、より好ましくは5〜20質量部である。シランカップリング剤の量が前記範囲にあると、硬化性組成物中における金属酸化物粒子の分散性を向上させることができ、得られる硬化膜の透明性および耐擦傷性を高めることができる。
表面処理剤としては、シランカップリング剤とともに、重合性不飽和二重結合を有するイソシアネート化合物を用いてもよい。前記イソシアネート化合物は、シランカップリング剤により表面の水酸基が減少した金属酸化物粒子に対して効率的に結合すると考えられる。
なお、ウレタン結合同士の水素結合により粒子の分散性が低下することがあるため、シランカップリング剤により表面処理された金属酸化物粒子に対して、重合性不飽和二重結合を有するイソシアネート化合物で表面処理をすることが好ましい。
重合性不飽和二重結合を有するイソシアネート化合物としては、例えば、(メタ)アクリロイルオキシメチルイソシアネート、(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート、(メタ)アクリロイルオキシプロピルイソシアネート、1,1−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネートが挙げられる。
重合性不飽和二重結合を有するイソシアネート化合物の使用量は、シランカップリング剤により表面処理された金属酸化物粒子100質量部に対して、好ましくは1〜50質量部、より好ましくは5〜20質量部である。前記イソシアネート化合物の使用量が前記範囲にあると、硬化膜の強度の点で好ましい。
表面処理剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
金属酸化物粒子(A)の体積基準の粒度分布における、累積分布50%の値(D50)は、好ましくは5〜100nm、より好ましくは5〜80nmである。金属酸化物粒子(A)のD50が前記範囲にあると、表面凹凸の少ない、透明性の高い硬化膜が得られる。粒度分布は、動的光散乱式粒径分布測定により得られる。
分散液中における各成分の量は、用途に応じて適宜設定できる。例えば、分散液中における金属酸化物粒子(A)の量(表面処理された金属酸化物粒子の場合、表面処理後の金属酸化物粒子の量)は、通常は5〜60質量%、好ましくは10〜45質量%である。
分散処理は、金属酸化物粒子および分散媒と、必要に応じて、表面処理剤、分散剤、分散助剤等とを、SCミル、アニュラー型ミル、ピン型ミル等に入れ、通常は周速5〜15m/sで、粒径の低下が観察されなくなるまで継続する。分散処理時間は、通常は0.5〜20時間である。分散の際に、ガラスビーズ、アルミナビーズ、ジルコニアビーズ等の分散ビーズを用いることが好ましい。ビーズ径は特に限定されないが、通常は0.05〜1mm、好ましくは0.05〜0.5mmである。
表面処理剤を用いる場合、例えば、金属酸化物粒子、分散媒およびシランカップリング剤を混合し、上記分散処理を行い、得られた処理液に、重合性不飽和二重結合を有するイソシアネート化合物を配合し、超音波分散させることで、分散液を得ることができる。超音波処理には、例えば、超音波洗浄機、超音波ホモジナイザー、超音波分散機を用いることができる。
インデックスマッチング層形成用硬化性組成物において、金属酸化物粒子(A)の含有量は、金属酸化物粒子(A)、化合物(B)および化合物(C)の合計量を100質量%とした場合、好ましくは1〜90質量%、より好ましくは30〜85質量%、さらに好ましくは50〜70質量%である。金属酸化物粒子(A)が表面処理されている場合も同じである。前記(A)の含有量が前記下限値以上であれば、所望の屈折率を得るうえで好ましく、前記上限値以下であれば、インデックスマッチング層の透明性および強度の点で好ましい。
〈化合物(B)〉
化合物(B)としては、波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない化合物(B1)を用いることができ、ただし、後述する光重合開始剤(D)は除く。ここで、波長300nmにおいて吸収を有するとは、波長300nmにおける透過率が100%ではないことを意味する。波長300nmおよび400nmの透過率は、実施例記載の条件で測定することができる。
化合物(B)としては、1分子中に2個以上のベンゼン核を有する化合物(B2)を用いることもでき、ただし、後述する光重合開始剤(D)は除く。ベンゼン核の個数は、縮合環の場合、ナフタレニル基で2個、アントラセニル基では3個のようにカウントし、またビフェニル基の場合は2個である。化合物(B2)は、波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さないことが好ましい。
化合物(B)は、硬化性(膜強度)、密着性およびUV耐性の観点から、重合性不飽和二重結合、エポキシ基等の重合性基を1つ以上有する化合物が好ましく、前記重合性基を2つ以上有する化合物がより好ましい。
化合物(B)を、インデックスマッチング層(IM層)の形成材料として用いることにより、透明基板とIM層との密着性およびUV耐性に優れた積層体を得ることができ、透明基板/IM層間の剥離を抑制することができる。この理由は定かではないが、化合物(B)およびこの化合物由来の成分が、積層体を製造する際に照射される紫外線等を充分に吸収することができ、このため、透明基板とIM層との間に接着剤層を設ける場合に、接着剤層に到達する紫外線量を低減することができ、接着剤層に含まれる化合物の分解等を防止することができることに基づくと推測される。
化合物(B)としては、例えば、フルオレン骨格を有する化合物、ビフェニル骨格を有する化合物、ビスフェノール骨格を有する化合物が、前記骨格に由来する高い屈折率を示すことから好ましい。硬化後の膜強度、密着性およびUV耐性の観点から、フルオレン骨格、ビフェニル骨格またはビスフェノール骨格と、重合性不飽和二重結合、エポキシ基等の重合性基とを有する化合物が特に好ましい。
上記化合物において、重合性基数は、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜12、さらに好ましくは1〜6、特に好ましくは2〜6である。
フルオレン骨格を有する化合物としては、例えば、フルオレン、フルオレノン、2−アセトアミドフルオレン、2−アセチルフルオレン、2−アミノフルオレン、9−ブロモフルオレン、9−ブロモ−9−フェニルフルオレン、2,7−ジアミノフルオレン、2,7−ジ(アセトアミド)フルオレン、2,7−ジアセチルフルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ジヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(トリヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)フルオレンジアンハイドライドが挙げられる。
フルオレン骨格を有する化合物としては、フルオレン骨格と重合性不飽和二重結合またはエポキシ基とを有する化合物が好ましく、例えば、式(B1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0006413895
式(B1)中、R1は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等の炭化水素基;アルコキシ基;アシル基;アルコキシカルボニル基;N,N−ジアルキルアミノ基等のN,N−2置換アミノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;ヒドロキシル基;またはカルボキシル基であり、2つのカルボキシル基が酸無水物基を形成していてもよい。R2は、それぞれ独立に、重合性不飽和二重結合を有する基またはエポキシ基を有する基である。mおよびnはそれぞれ独立に0または1〜4の整数であり、pおよびqはそれぞれ独立に0または1〜4の整数であり、aおよびbはそれぞれ独立に1〜4の整数である。
重合性不飽和二重結合を有する基としては、例えば、ビニルオキシ基、アリルオキシ基等の炭素数2〜18のアルケニルオキシ基、式(g1)で表される基が挙げられ、式(g1)で表される基が好ましい。エポキシ基を有する基としては、例えば、グリシジルオキシ基が挙げられる。
Figure 0006413895
式(g1)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Aは炭素数1〜4、好ましくは1〜3のアルキレン基であり、nは0〜12、好ましくは1〜10の整数であり、*は結合手である。
式(B1)で表される化合物としては、具体的には、
Figure 0006413895
が挙げられる。
ビフェニル骨格を有する化合物としては、例えば、式(B2)で表される化合物が挙げられ、中でも重合性不飽和二重結合またはエポキシ基を有する化合物が好ましい。
Figure 0006413895
式(B2)中、R1は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等の炭化水素基;アルコキシ基;アシル基;アルコキシカルボニル基;N,N−ジアルキルアミノ基等のN,N−2置換アミノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;ヒドロキシル基;またはカルボキシル基であり、2つのカルボキシル基が酸無水物基を形成していてもよい。R2は、それぞれ独立に、重合性不飽和二重結合を有する基またはエポキシ基を有する基である。mおよびnはそれぞれ独立に0または1〜4の整数であり、pおよびqはそれぞれ独立に0または1〜5の整数である。
重合性不飽和二重結合を有する基としては、例えば、ビニルオキシ基、アリルオキシ基等の炭素数2〜18のアルケニルオキシ基、上記式(g1)で表される基が挙げられ、上記式(g1)で表される基が好ましい。エポキシ基を有する基としては、例えば、グリシジルオキシ基が挙げられる。
式(B2)で表される化合物としては、例えば、o−フェニルフェノールグリシジルエーテル、p−フェニルフェノールグリシジルエーテル、4−シアノ−4’−ヒドロキシビフェニルグリシジルエーテル、4,4’−ビフェノールモノグリシジルエーテル、4,4’−ビフェノールジグリシジルエーテル、o−フェニルフェノールビニルエーテル、p−フェニルフェノールビニルエーテル、4−シアノ−4’−ヒドロキシビフェニルビニルエーテル、4,4’−ビフェノールモノビニルエーテル、4,4’−ビフェノールジビニルエーテル、エトキシ化フェニルフェノール(メタ)アクリレートが挙げられる。
また、ビフェニル骨格と、オキサゾリン、アミノ基、カルボジイミド基、イソシアネート基、イソチオシアネート基とを有する化合物を挙げることもできる。
ビフェニル骨格を有する化合物の中でも、硬化性(膜強度)の観点から、ビフェニル骨格と重合性不飽和二重結合またはエポキシ基とを有する化合物が好ましい。
ビスフェノール骨格を有する化合物としては、例えば、特開2005−298665号公報、特開2005−62451号公報、特開2006−154637号公報に記載されている化合物が挙げられる。
また、化合物(B)としては、ベンゼン核を2個以上有する、従来公知の紫外線吸収剤を挙げることもできる。紫外線吸収剤は、高エネルギーをもつ紫外線を吸収し、無害のエネルギーに転換し、再輻射することによって、紫外線遮断効果をもたらす成分である。例えば、ベンゼン核を2個以上有する紫外線吸収剤であって、サリシレート系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、置換アクリロニトリル系紫外線吸収剤、その他の紫外線吸収剤が挙げられる。
サリシレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレートが挙げられる。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノンが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−アミル−5’−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチル)フェニル]ベンゾトリアゾールが挙げられる。
置換アクリロニトリル系紫外線吸収剤としては、例えば、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシルが挙げられる。
その他の紫外線吸収剤としては、例えば、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、N−(2−エチルフェニル)−N’−(2−エトキシ−5−t−ブチルフェニル)蓚酸ジアミドが挙げられる。
また、化合物(B)としては、構造単位中に紫外線吸収基を有する紫外線吸収ポリマーを挙げることもできる。例えば、(メタ)アクリル酸3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェネチルと、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種との共重合体が挙げられる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。
紫外線吸収ポリマーのポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは5000〜100000、より好ましくは10000〜80000である。Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定することができる。
インデックスマッチング層形成用硬化性組成物において、化合物(B)の含有量は、金属酸化物粒子(A)、化合物(B)および化合物(C)の合計量を100質量%とした場合、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは10〜25質量%である。化合物(B)の含有量が前記範囲にあると、膜強度、密着性およびUV耐性の点で好ましい。
〈重合性基を有する、前記(B)以外の化合物(C)〉
重合性基としては、例えば、重合性不飽和二重結合が挙げられる。
化合物(C)は、化合物(B)として波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない化合物(B1)を用いる場合、当該吸収要件を満たさない、重合性基を有する化合物であり、化合物(B)として1分子中に2個以上のベンゼン核を有する化合物(B2)を用いる場合、1分子中にベンゼン核を有さないか、またはベンゼン核を1つ有する、重合性基を有する化合物である。
化合物(C)としては、上記条件を満たす、1官能または多官能(メタ)アクリレート、スチレン系化合物が挙げられる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレートおよびメタクリレートの両者または一方を示す。
1官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式基含有(メタ)アクリレート;フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート等の芳香環含有(メタ)アクリレート;2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシ−ジ,トリ又はポリアルキレングリコール−モノ(メタ)アクリレートが挙げられる。
多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のジ,トリ又はポリアルキレングリコール−ジ(メタ)アクリレート;1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等のアルカンジオールジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート等の3官能以上のポリオールポリ(メタ)アクリレート;ポリウレタンジ(メタ)アクリレート、ポリウレタンポリ(メタ)アクリレートが挙げられる。
化合物(C)の中でも、硬化性の点から、多官能(メタ)アクリレートが好ましく、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートがより好ましい。
化合物(C)は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
インデックスマッチング層形成用硬化性組成物において、化合物(C)の含有量は、金属酸化物粒子(A)、化合物(B)および化合物(C)の合計量を100質量%とした場合、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは10〜30質量%である。化合物(C)の含有量が前記範囲にあると、膜強度の点で好ましい。
〈光重合開始剤(D)〉
インデックスマッチング層形成用硬化性組成物は、硬化性の観点から、さらに光重合開始剤(D)を含有することが好ましい。光重合開始剤(D)としては、例えば、光ラジカル重合開始剤、光カチオン重合開始剤が挙げられる。
光ラジカル重合開始剤としては、例えば、アルキルフェノン化合物、アシルホスフィンオキサイド化合物、オキシムエステル化合物、ベンゾイン化合物、ベンゾフェノン化合物、アントラキノン類、チオキサントン類が挙げられる。これらの具体例としては、例えば、特開平11−060995号公報、特開2005−202387号公報、特開2006−285226号公報、特開2007−102070号公報、特開2010−049262号公報、特開2010−083970号公報、特開2012−241127号公報、特開2014−186342号公報、特開2015−050269号公報に記載の光ラジカル重合開始剤が挙げられる。
光ラジカル重合開始剤の好適例としては、例えば、2−ヒロドキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)が挙げられる。
光カチオン重合開始剤としては、例えば、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、ジアゾニウム塩が挙げられる。これらの具体例としては、例えば、特開平11−060995号公報、特開2008−088253号公報、特開2010−074250号公報、特開2011−238307号公報、特開2012−157996号公報、特開2015−001667号公報に記載の光カチオン重合開始剤が挙げられる。
光カチオン重合開始剤の市販品としては、例えば、UVACURE1590(ダイセル・サイテック製)、CPI−110P(サンアプロ製)等のスルホニウム塩系カチオン重合開始剤、IRGACURE250(BASF製)、WPI−113(和光純薬(株)製)、Rp−2074(ローディア・ジャパン製)等のヨードニウム塩系カチオン重合開始剤が挙げられる。
光重合開始剤(D)は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
光重合開始剤(D)の含有量は、インデックスマッチング層形成用硬化性組成物の固形分全量を100質量%として、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜6質量%、さらに好ましくは3〜5質量%である。光重合開始剤(D)の含有量が前記範囲であれば、硬化が充分に進行し、充分な硬度を有する硬化膜が得られる。
〈溶媒(E)〉
インデックスマッチング層形成用硬化性組成物は、必要に応じて溶媒(E)を含有してもよい。溶媒(E)としては、例えば有機溶媒が挙げられ、金属酸化物粒子(A)の分散に用いることのできる分散媒として例示した有機溶媒と同様の溶媒が挙げられる。
溶媒(E)の使用量は、特に制限されず、所望の用途に応じて適宜調整すればよい。上記硬化性組成物の全量を100質量%として、前記溶媒(E)の総質量(金属酸化物粒子(A)として分散液を用いる場合、その分散媒の質量を含む)が、好ましくは40〜99質量%、より好ましくは45〜99質量%である。
〈添加剤〉
インデックスマッチング層形成用硬化性組成物は、必要に応じて添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、増感剤、レベリング剤が挙げられる。添加剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
〈インデックスマッチング層形成用硬化性組成物の調製〉
インデックスマッチング層形成用硬化性組成物は、各成分を均一に混合することにより調製できる。また、ゴミを取り除くために、各成分を均一に混合した後、得られた混合物をフィルター等で濾過してもよい。
〈インデックスマッチング層(IM層)の構成〉
IM層の厚さは、好ましくは0.01〜5μm、より好ましくは0.01〜4μmである。IM層の厚さは、透過型電子顕微鏡(TEM)により測定することができる。
IM層の屈折率は、好ましくは1.59〜1.80、より好ましくは1.60〜1.75である。IM層の屈折率は、JIS K7142に準拠して、アッベ屈折率計を用いて測定することができる。
IM層は、上記範囲の屈折率を有するため、IM層を透明基板とパターン状の透明電極層との間に設けることで、透明基板上の、透明電極層を有する部分と透明電極層を有さない部分との、光学特性の差を低減することができる。このため、前記積層体を用いることで、透明電極層がパターン状に形成されていても、いわゆる骨見えが防止されることから、視認性に優れる表示装置を得ることができる。
IM層のヘイズは、好ましくは1.5%以下、より好ましくは1.0%以下である。IM層のヘイズは、JIS K7105に準拠して、カラーヘーズメーターを用いて測定することができる。IM層のヘイズが上記範囲にあることで、透明性が求められる用途においても、本発明の積層体を好適に使用することができる。
IM層の全光線透過率は、好ましくは85%以上、より好ましくは88%以上である。全光線透過率は、JIS K7105に準拠して、カラーヘーズメーターを用いて測定することができる。IM層の全光線透過率が上記範囲にあることで、高光透過性が求められる用途においても、本発明の積層体を好適に使用することができる。
〈インデックスマッチング層(IM層)の形成方法〉
IM層は、例えば、上記IM層形成用硬化性組成物を、透明基板上に塗工し、必要に応じて乾燥工程により溶媒(E)を除去することで塗膜を形成した後、活性エネルギー線を照射することで塗膜を硬化させることにより、形成することができる。
IM層形成用組成物を透明基板上に塗工する方法としては、例えば、バーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、スピンコート法およびドクターブレードを用いる方法が挙げられる。なお、透明基板表面には、接着剤層が形成されていてもよく、ハードコート層が形成されていてもよい。
乾燥工程は、溶媒(E)を除去できれば特に制限されないが、好ましくは50〜150℃、より好ましくは60〜120℃で、好ましくは1〜5分、より好ましくは1〜2分間加熱する方法が挙げられる。また、乾燥工程は、常圧下で行ってもよいし、減圧下で行ってもよい。
活性エネルギー線、好ましくは紫外線の照射光源としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、無電極ランプが挙げられる。また、レーザー光線なども照射光源として利用できる。その他、電子線、α線、β線、γ線、X線中性子線なども利用可能である。
照射量は、IM層形成用硬化性組成物の組成に応じて適宜調節すればよい。測定波長UV−Aにおける照射量が、好ましくは100〜2000mJ/cm2程度であり、より好ましくは100〜1000mJ/cm2程度である。
[透明電極層]
透明電極層は、インデックスマッチング層上に形成される。
透明電極層としては、透明であって、導電性を示す層であれば特に制限されないが、例えば、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、酸化インジウムスズ(ITO)および酸化インジウム亜鉛(IZO)等の金属酸化物からなる層;前記金属酸化物を主体とする複合層;金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウムおよびパラジウム等の金属からなる層が挙げられる。
透明電極層として、酸化インジウムスズ(ITO)からなる層を用いる場合には、層の機械的強度を高める、層を結晶化させる、層を低抵抗にする等のために、透明電極層形成用材料として、酸化インジウムおよび2〜18質量%の酸化スズを含む材料を用いることが好ましく、より好ましくは82〜98質量%の酸化インジウムおよび2〜18質量%の酸化スズを含む材料、さらに好ましくは85〜96質量%の酸化インジウムおよび4〜15質量%の酸化スズを含む材料を用いる。ただし、透明電極層形成用材料全体を100質量%とする。
透明電極層の膜厚は、好ましくは1〜300nm、より好ましくは1〜200nmである。透明電極層の膜厚が前記範囲にあることで、低抵抗と高い透明性とのバランスに優れる積層体を得ることができる。透明電極層の膜厚は、反射率測定法により測定することができる。
透明電極層の屈折率は、インデックスマッチング層を設けることで得られる積層体の視認性を向上させる観点から、好ましくは1.7〜2.5、より好ましくは1.8〜2.2である。透明電極層の屈折率は、反射率測定法を用いて測定することができる。
透明電極層の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法、化学蒸着(CVD)法が挙げられる。得られる層の均一性およびインデックスマッチング層への薄膜の密着性の観点から、スパッタリング法で透明電極層を形成することが好ましい。
また、透明電極層の形成方法としては、ポリチオフェン系またはポリアニリン系の導電性ポリマーをインデックスマッチング層上に塗布して成膜する方法も挙げられる。
透明電極層は1層でもよいし、多層からなっていてもよい。多層の場合は、合計膜厚が前記範囲となるように調整することが好ましい。透明電極層が多層からなる場合は、同一の材料からなる多層であってもよいし、異なる材料からなる多層であってもよい。
透明電極層を形成する際には、本発明の効果を損なわない限り、予めインデックスマッチング層の表面に周知の種々の添加剤または安定剤、例えば紫外線防止剤、可塑剤、滑剤、易接着剤などを塗布しておいてもよい。また、インデックスマッチング層と透明電極層との密着性を向上させるため、本発明の効果を損なわない限り、インデックスマッチング層表面に、コロナ処理、プラズマ処理、イオンボンバード処理、薬品処理等の処理を予め行ってよい。
本発明の積層体を静電容量方式のタッチパネルに用いる場合には、透明電極層をパターニングすることができる。透明電極層をパターニングする方法としては、例えば、透明電極層上にレジストを塗布し、露光・現像によりレジストパターンを形成した後に、透明電極層を化学的に溶解させる方法、真空中で化学反応により気化させる方法、レーザーにより透明電極層を昇華させる方法が挙げられるが、パターンの形状、精度等により、適宜選択することができる。
[他の層]
本発明の積層体は、本発明の効果を損なわない範囲において、その少なくとも一方の面に、例えば、偏光板、反射防止層、ハードコート層、帯電防止層、防汚層などを有していてもよい。
本発明の積層体は、インデックスマッチング層と透明電極層との間に、表示装置の視認性をより向上させる目的で、低屈折率層を有してもよい。低屈折率層の屈折率は、好ましくは1.33〜1.52、より好ましくは1.33〜1.50である。低屈折率層の屈折率は、JIS K7142に準拠して、アッベ屈折率計を用いて測定することができる。
[層構成]
本発明の積層体の層構成としては、例えば、透明基板/接着剤層/IM層/透明電極層、透明基板/接着剤層/IM層/低屈折率層/透明電極層、透明基板/接着剤層/ハードコート層/IM層/透明電極層、透明基板/接着剤層/ハードコート層/IM層/低屈折率層/透明電極層、ハードコート層/接着剤層/透明基板/接着剤層/ハードコート層/IM層/透明電極層、ハードコート層/接着剤層/透明基板/接着剤層/ハードコート層/IM層/低屈折率層/透明電極層が挙げられる。
〔積層体の製造方法〕
本発明の積層体の製造方法は、透明基板上に、本発明のインデックスマッチング層形成用硬化性組成物の塗膜を形成する工程1、前記塗膜に活性エネルギー線を照射してインデックスマッチング層を形成する工程2、および前記インデックスマッチング層上に透明電極層を形成する工程を有する。
工程1および工程2については、上述の〈インデックスマッチング層(IM層)の形成方法〉に記載した方法に従い行うことができる。工程3については、上述の[透明電極層]に記載した方法に従い行うことができる。
〔表示装置〕
本発明の表示装置は、前記積層体を含む。このため、前記表示装置は、視認性に優れる。前記表示装置としては、タッチパネルが挙げられ、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、カーナビ用車載装置、タブレットコンピューター、販売機器、ATM装置、FA機器等の、タッチパネルを有する電子機器に制限なく使用することができる。
本発明によれば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などの、何れの方式のタッチパネルも製造することができる。前記タッチパネルとしては、抵抗膜方式および静電容量方式のタッチパネルが好ましく、静電容量方式のタッチパネルがより好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、調製例、実施例および比較例中の「部」は「質量部」を示す。
[金属酸化物粒子の分散液の調製]
[調製例1]
30gの酸化ジルコニウム粒子(第一稀元素製、UEP−100、1次粒子の平均粒子径:10〜20nm)に対して、6gの3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング製、Z6030)および64gのメチルエチルケトンを配合し、周速8m/sで30分間のビーズミル条件で分散処理して、処理液を回収した。次いで、100gの処理液に対して、2gの2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(昭和電工(株)製、カレンズMOI)を配合し、超音波分散機で1時間分散処理して、表面処理された酸化ジルコニウム粒子(A−1)を37質量%含む分散液を得た。
動的光散乱式粒径分布測定装置「LB−550」((株)堀場製作所製)を用いて粒度分布を測定したところ、酸化ジルコニウム粒子(A−1)の累積50%粒径(D50)は、24.2nmであった。アッベ屈折率計((株)アタゴ製;測定波長:589nm)を用いて屈折率を測定したところ、酸化ジルコニウム粒子(A−1)の屈折率は、2.0であった。
[硬化性組成物の調製]
[実施例1]
紫外線を遮蔽した容器中において、成分(A)として調製例1で得られた酸化ジルコニウム粒子(A−1)の分散液を63部、成分(B)としてABPEF(新中村化学工業(株)製)を5部、成分(C)としてA−DPH(新中村化学工業(株)製)を10部、成分(D)としてLUCIRIN TPO(BASFジャパン(株)製)を2部、成分(E)としてプロピレングリコールモノメチルエーテルを20部加えて、室温で2時間撹拌することにより、固形分濃度40質量%の均一な硬化性組成物を得た。
[実施例2〜14、比較例1〜2および参考例1
実施例2〜14、比較例1〜2および参考例1では、各成分を表1に示す組成で配合したこと以外は実施例1と同様にして、固形分濃度40質量%の均一な硬化性組成物を得た。
表1中に示す各成分の詳細は、以下のとおりである。
〈成分(B)〉
B−1:ABPEF(商品名、新中村化学工業(株)製)
B−2:A−LEN−10(商品名、新中村化学工業(株)製)
B−3:バナレジンUVA−5080(商品名、新中村化学工業(株)製)
固形分:約41質量%、溶媒:酢酸エチル
B−4:OGSOL EG−200(商品名、大阪ガスケミカル(株)製)
〈成分(C)〉
C−1:A−DPH(商品名、新中村化学工業(株)製)
C−2:ライトエステルBZ(商品名、共栄社化学(株)製)
〈成分(D)〉
D−1:LUCIRIN TPO(商品名、BASFジャパン(株)製)
D−2:IRGACURE Oxe01(商品名、BASFジャパン(株)製)
D−3:IRGACURE Oxe02(商品名、BASFジャパン(株)製)
D−4:IRGACURE 127(商品名、BASFジャパン(株)製)
D−5:WPI−113(商品名、和光純薬(株)製)
なお、成分(B)および(C)の波長300nmおよび400nmにおける透過率は、以下の様にして測定した。プロピレングリコールモノメチルエーテルを用いて試料濃度0.0045質量%に調製後、分光光度計「V650」(日本分光(株)製)、石英セル厚(光路長)1mmを用いて、波長300nmおよび400nmの透過率を測定した。
[評価]
実施例・比較例で得られた硬化性組成物を、バーコーターを用いて、両面に厚さ約100nmの易接着層が形成された、厚さ188μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム「コスモシャインA4300」(商品名、東洋紡(株)製)上に塗工した。80℃で2分間乾燥した後、無電極ランプシステムを用いて空気下で照射量250mJ/cm2(ヘレウス(株)製UVパワーマップ、測定波長UV−A)の紫外線を照射して、膜厚1.5μmの硬化膜を作製した。この硬化膜について、下記特性を評価した。
(1)ヘイズおよび全光線透過率
得られた硬化膜のヘイズ(%)および全光線透過率(%)を、カラーヘーズメーター(スガ試験機(株)製)を用いて、JIS K7105に準拠して測定した。
(2)屈折率
得られた硬化膜の屈折率を、アッベ屈折率計((株)アタゴ製)を用いて、JIS K7142(測定波長:589nm)に準拠して測定した。
(3)密着性
得られた硬化膜について、JIS K5600 5−6「クロスカット法」に準拠して、密着性の評価を実施した。試験後に100マス中に残る膜数を評価した。残る膜数の多いものほど、PETフィルムと硬化膜との密着性が良好な材料と言える。
AA:100/100
BB:99/100〜90/100
CC:89/100〜0/100
(4)UV耐性
得られた硬化膜に、インジウムスズ酸化物からなる、膜厚20nmの透明導電膜をスパッタリング法で形成し、PETフィルム/易接着層/硬化膜/透明導電膜からなる積層体を得た。さらに、無電極ランプシステムを用いて空気下で照射量480mJ/cm2(ヘレウス(株)製UVパワーマップ、測定波長UV−A)の紫外線を、得られた硬化膜側から複数回照射した。この後、上記(3)の密着性を評価した。100マス中に残る膜数が50マスを下回るのに要する追加照射回数を確認した。回数が多いものほど、UV耐性が良好な材料と言える。
AA:20回以上
BB:10〜19回
CC:5〜9回
DD:5回未満
(5)エッチング耐性
「(4)UV耐性」で得られた積層体上に、エッチングインキ(Merck社製isishape HiperEtch04S)を塗布した。続いて150℃±2℃のオーブン中で20分間加熱した。その後、水で洗浄および風乾し、エッチングインキに接触した積層体のPET面に黒テープを貼り付け、瞬間マルチ測光システム(MCPD−3000)により波長340〜700nmの範囲における反射率を硬化膜側から測定した。具体的には、アルミの蒸着膜における反射率を基準(100%)として、各波長における硬化膜の反射率から「(4)UV耐性」で得られた積層体の硬化膜の膜厚を測定した。
AA:1nm未満の膜厚減
BB:1〜10nmの膜厚減
CC:10nmを超える膜厚減
Figure 0006413895
10:透明基板
20:接着剤層
30:インデックスマッチング層
40:透明電極層
A:透明基板上の透明電極層を有する部分
B:透明基板上の透明電極層を有さない部分

Claims (9)

  1. 透明基板と、インデックスマッチング層と、透明電極層とがこの順に積層されており、
    インデックスマッチング層が、
    (A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、
    (B1)光重合開始剤以外の化合物であって、波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない化合物と、ここで当該化合物が重合性基及びフルオレン骨格を有する化合物、並びに重合性基及びビフェニル骨格を有する化合物から選ばれる少なくとも1種であり、
    (C)重合性基を有する、前記(B1)以外の化合物と
    を含有する硬化性組成物から形成された層である
    ことを特徴とする積層体。
  2. 透明基板と、インデックスマッチング層と、透明電極層とがこの順に積層されており、
    インデックスマッチング層が、
    (A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、
    (B2)1分子中に2個以上のベンゼン核を有する、光重合開始剤以外の化合物と、ここで当該化合物が重合性基及びフルオレン骨格を有する化合物、並びに重合性基及びビフェニル骨格を有する化合物から選ばれる少なくとも1種であり、
    (C)重合性基を有する、前記(B2)以外の化合物と
    を含有する硬化性組成物から形成された層である
    ことを特徴とする積層体。
  3. インデックスマッチング層の屈折率が、1.59〜1.80である請求項1または2に記載の積層体。
  4. インデックスマッチング層を形成する硬化性組成物が、
    (D)光重合開始剤
    をさらに含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. 前記化合物(C)が、多官能(メタ)アクリレートである請求項1〜のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 透明基板とインデックスマッチング層との間に、接着剤層をさらに有する請求項1〜のいずれか1項に記載の積層体。
  7. (A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、
    (B1)光重合開始剤以外の化合物であって、波長300nmにおいて吸収を有し、かつ波長400nmにおいて吸収を有さない化合物と、ここで当該化合物が重合性基及びフルオレン骨格を有する化合物、並びに重合性基及びビフェニル骨格を有する化合物から選ばれる少なくとも1種であり、
    (C)重合性基を有する、前記(B1)以外の化合物と
    を含有することを特徴とするインデックスマッチング層形成用硬化性組成物。
  8. (A)屈折率が1.7以上の金属酸化物粒子と、
    (B2)1分子中に2個以上のベンゼン核を有する、光重合開始剤以外の化合物と、ここで当該化合物が重合性基及びフルオレン骨格を有する化合物、並びに重合性基及びビフェニル骨格を有する化合物から選ばれる少なくとも1種であり、
    (C)重合性基を有する、前記(B2)以外の化合物と
    を含有することを特徴とするインデックスマッチング層形成用硬化性組成物。
  9. 透明基板上に、請求項またはに記載のインデックスマッチング層形成用硬化性組成物の塗膜を形成する工程、前記塗膜に活性エネルギー線を照射してインデックスマッチング層を形成する工程、および前記インデックスマッチング層上に透明電極層を形成する工程を有する、積層体の製造方法。
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