JP2016526705A - 偏光子保護フィルム、その製造方法、および偏光子保護フィルムを含む偏光板 - Google Patents
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Abstract
本発明は、偏光子保護フィルム、その製造方法、および偏光子保護フィルムを含む偏光板に関する。より詳細には、優れた物理的、光学的特性を示すだけでなく、優れた付着性を有する偏光子保護フィルムおよびこれを含む偏光板に関する。本発明の偏光子保護フィルムおよびこれを含む偏光板によれば、高硬度、高透明度、および高耐擦傷度を具備し、薄型化が可能なため、各種ディスプレイ機器に有用に適用することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、偏光子保護フィルム、その製造方法、および偏光子保護フィルムを含む偏光板に関する。より詳細には、優れた物理的、光学的特性を示すだけでなく、優れた付着性を有する偏光子保護フィルム、その製造方法、および偏光子保護フィルムを含む偏光板に関する。
本発明は、2013年6月21日付で大韓民国特許庁に提出された大韓民国特許出願第2013−0071738号および第2013−0071748号、2014年6月19日付で大韓民国特許庁に提出された大韓民国特許出願第2014−0075073号および第2014−0075074号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に含まれる。
液晶表示装置(liquid crystal display、LCD)は、現在最も幅広く使用されている平板表示装置の一つである。一般に、液晶表示装置は、TFT(Thin Film Transistor)アレイ基板とカラーフィルタ基板との間に液晶層が封入された構造を取る。前記アレイ基板とカラーフィルタ基板に存在する電極に電場を印加すると、その間に封入された液晶層の液晶分子の配列が変化し、これを利用して映像を表示する。
一方、アレイ基板およびカラーフィルタ基板の外側には偏光板が備えられている。偏光板は、バックライトから入射する光および液晶層を通過した光のうち特定方向の光を選択的に透過することによって偏光を制御することができる。
偏光板は、一般に、光を特定方向に偏光させられる偏光子(polarizer)に、前記偏光子を支持および保護するための保護フィルムを接着させた構造からなる。偏光子保護層は、通常、偏光子保護フィルムとして使用される基材上に形成される。
このような保護フィルムとしては、一般にトリアセチルセルロース(TAC)からなるフィルムが幅広く用いられており、これを代替するために、ポリエステルフィルム(PET)、環状オレフィン重合体フィルム(COP)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリノルボルネン系フィルム(PNB)、およびアクリル系フィルムなどが使用される。最近は特に、機械的特性に優れた光学フィルムを開発するために、延伸工程によって生産されるフィルムが多く使用される。
延伸工程によって生産されたフィルムの場合、延伸工程で高分子再配列などの理由で付着性が減少するため、付着性確保のために別途の工程(プライマー付着など)を必要とするが、この場合、フィルムの製造工程上、別途の工程が追加される問題があり、フィルムごとに物理、化学的性質が異なっていて、汎用プライマーの開発が難しい問題がある。
本発明は、優れた物理的、光学的特性を示しながらも、基材との付着性に優れた偏光子保護フィルム、その製造方法、および偏光子保護フィルムを含む偏光板を提供する。
本発明は、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触して基材を侵食する形態で形成される付着増進層と、前記付着増進層上に形成される光硬化性層とを含み、前記付着増進層の厚さは、1〜10μmであり、前記付着増進層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーの硬化樹脂を含む偏光子保護フィルムを提供する。
また、本発明は、基材の少なくとも一面に、付着増進層形成のための第1組成物を塗布する段階と、前記第1組成物に紫外線を照射して第1光硬化する段階と、前記第1光硬化した第1組成物上に、光硬化性層形成のための第2組成物を塗布する段階と、前記塗布された第2組成物に紫外線を照射して第2光硬化する段階とを含み、前記第1組成物は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび光重合開始剤を含み、前記第2組成物は、光硬化性化合物および光重合開始剤を含む偏光子保護フィルムの製造方法を提供する。
さらに、本発明は、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する偏光子保護フィルムを提供する。
また、本発明は、偏光子と、前記偏光子の少なくとも一面に備えられる保護フィルムとを含み、前記保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する偏光板を提供する。
本発明の偏光子保護フィルムおよびこれを含む偏光板によれば、高硬度、高透明度、および高耐擦傷度を具備し、薄型化が可能なため、各種ディスプレイ機器に有用に適用することができる。また、TACフィルムのような基材だけでなく、PETフィルム、COPフィルム、PCフィルム、PNBフィルム、およびアクリル系フィルムなどの基材に別途のプライマー処理なしに適用可能で、製造工程が単純である。
本発明の偏光子保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触して基材を侵食する形態で形成される付着増進層と、前記付着増進層上に形成される光硬化性層とを含み、前記付着増進層の厚さは、1〜10μmであり、前記付着増進層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーの硬化樹脂を含む。
また、本発明の偏光子保護フィルムの製造方法は、基材の少なくとも一面に、付着増進層形成のための第1組成物を塗布する段階と、前記第1組成物に紫外線を照射して第1光硬化する段階と、前記第1光硬化した第1組成物上に、光硬化性層形成のための第2組成物を塗布する段階と、前記塗布された第2組成物に紫外線を照射して第2光硬化する段階とを含み、前記第1組成物は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび光重合開始剤を含み、前記第2組成物は、光硬化性化合物および光重合開始剤を含む。
さらに、本発明の偏光子保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する。
また、本発明の偏光板は、偏光子と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、前記保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に形成されるハードコート層とを含み、前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する。
本発明において、第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのに使われ、前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
本発明は、多様な変更が加えられ、様々な形態を有し得るので、特定の実施形態を例示し、下記に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするのではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物または代替物を含むことが理解されなければならない。
本明細書全体において、前記アクリレート系とは、アクリレートだけでなく、メタクリレート、またはアクリレートやメタクリレートに置換基が導入された誘導体を全て意味する。
以下、本発明の偏光子保護フィルム、その製造方法、および偏光板をより詳細に説明する。
本発明の一側面による偏光子保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触して基材を侵食する形態で形成される付着増進層と、前記付着増進層上に形成される光硬化性層とを含み、前記付着増進層の厚さは、約1〜約10μmであり、前記付着増進層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーの硬化樹脂を含む。
図1は、本発明の一実施形態に係る偏光子保護フィルムの構造を簡単に示すものである。図1を参照すれば、本発明の偏光子保護フィルムは、基材10と、前記基材10の少なくとも一面に、基材と直接接触して基材を侵食する形態で形成される付着増進層20と、前記付着増進層20上に形成される光硬化性層30とを含むことを確認することができる。
前記付着増進層の厚さが約1μm未満の場合、付着増進層としての役割を果たせないことがあり、約10μmを超える場合、可撓性および薄型化の要求に符合しないことがある。前記付着増進層の厚さは、好ましくは約2〜約5μmであればよい。
前記偏光子保護フィルムは、偏光子を外部から保護する用途に使用する。
一般に使用される偏光子保護フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム(polyethyleneterephtalate、PET)のようなポリエステルフィルム(polyester)、環状オレフィン共重合体フィルム(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレートフィルム(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネートフィルム(polycarbonate、PC)、ポリエチレンフィルム(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレートフィルム(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトンフィルム(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレートフィルム(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミドフィルム(polyetherimide、PEI)、ポリイミドフィルム(polyimide、PI)、またはトリアセチルセルロースフィルム(triacetylcellulose、TAC)などからなる基材が例に挙げられる。
前記基材の中でも特に、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムが光学的特性に優れて多く使用されている。前記TACフィルムは、単独で用いられる場合、表面硬度が弱くて湿度に弱いため、ハードコーティングなどの機能性コーティング層が追加されたまま使用されたり、前記TACフィルムの代わりに、ポリエステルフィルム(PET)、環状オレフィン重合体フィルム(COP)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリノルボルネン系フィルム(PNB)、およびアクリル系フィルムなどが使用される。最近は特に、機械的特性に優れた光学フィルムを開発するために、延伸工程によって生産されるフィルムが多く使用される。
延伸工程によって生産されたフィルムの場合、延伸工程で高分子再配列などの理由で前記偏光子保護層などに対する付着性が減少するため、付着性確保のために別途の工程(プライマー付着など)を必要とするが、この場合、フィルムの製造工程上、別途の工程が追加される問題があり、フィルムごとに物理、化学的性質が異なっていて、汎用プライマーの開発が難しい問題がある。
本発明の一実施形態に係る偏光子保護フィルムは、別途の付着増進層を備えていて、高硬度、高透明度、および高耐擦傷度を具備し、薄型化が可能でありながらも、付着増進層と基材との付着性に優れていて、TACフィルムのような鋳造フィルムのほか、PETフィルム、COPフィルム、PCフィルム、PNBフィルム、およびアクリルフィルムなどの延伸フィルムが基材として使用される場合にも、別途のプライマー処理なしに適用が可能である。
前記付着増進層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーの硬化樹脂を含んでいる。前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーは、溶剤に比べて少なく蒸発し、反応性が良くて、基材の特性と大きな関係なく基材上に侵食が可能である。
このような基材侵食によって、基材侵食後、基材層と付着増進層との化学的結合が可能になるため、別途の追加的な接着剤や架橋剤などを含まなくても、基材の特性に関係なく優れた付着力を維持することができる。
前記付着増進層は、基材侵食部分を含む付着増進層全体の厚さの約20〜約50%が基材を侵食する形態で形成されることが好ましい。付着増進層による基材侵食厚さが前記範囲にある時、前記付着増進層が優れた付着性を維持することができ、また、偏光子保護フィルムが高硬度、高透明度などの優れた機械的物性を維持することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係る偏光子保護フィルムの断面を示すSEMイメージである。
図2を参照すれば、本発明の一側面による偏光子保護フィルムは、基材10と、前記基材10の少なくとも一面に、基材と直接接触して基材を侵食する形態で形成される付着増進層20と、前記付着増進層20上に形成される光硬化性層30とを含むことを確認することができ、特に、前記付着増進層20は、基材侵食部分21を含む付着増進層全体の厚さの約20〜約50%が基材を侵食する形態で形成されることを確認することができる。
本発明の付着増進層は、前記硬化樹脂内で水素結合が可能な反応基が存在し、硬化後、前記付着増進層と基材との境界面内で分子間の水素結合が可能になって、基材との付着性にさらに優れたものになる。
前記水素結合が可能な反応基は、水素結合が可能な反応基または残基などであれば特に限定されないが、例えば、−OH基、−NH2基、−NHR基、−COOH基、−CONH2基、−NHOH基などの反応基、または分子内に−NHCO−結合、−NH−結合、−CONHCO−結合、−NH−NH−結合などの残基が挙げられる。また、互いに異なる樹脂上に含まれている部位でも相互間に水素結合が可能であれば水素結合性部位として特に限定されず、例えば、NまたはOを含む反応基または残基が他の樹脂に含まれている−OH基または−NH2基などと水素結合が可能であれば前記水素結合性部位と見なすことができる。前記Rは、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、およびこれらの誘導体であってよく、例えば、炭素数1〜16または炭素数1〜9の脂肪族炭化水素、炭素数5〜30または炭素数5〜16の芳香族炭化水素、およびこれらの誘導体であってもよい。
このような水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーは特に制限されないが、例えば、N−置換(メタ)アクリレートまたはN,N−置換(メタ)アクリレートのようなアミノ基含有モノマー、ビニルアセテートまたはヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのようなヒドロキシ基含有モノマー、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシ酢酸、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル酸、4−(メタ)アクリロイルオキシ酪酸、アクリル酸二重体、イタコン酸、マレイン酸、またはマレイン酸無水物などのようなカルボキシル基含有モノマー、ビニルピロリドン、またはアクリロイルモルホリンのようなヘテロ環化合物、2−ウレイド−ピリミジノン基含有モノマーなどであってもよい。具体例を挙げると、テトラヒドロフルフリルアクリレート(tetrahydrofurfurylacrylate、THFA)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(tetrahydrofurfurylmethacrylate、THFMA)、ヒドロキシエチルアクリレート(hydroxyethylacrylate、HEA)、ヒドロキシエチルメタクリレート(hydroxyethylmethacrylate、HEMA)、カルボキシエチルアクリレート(carboxyethylacrylate)、カルボキシエチルメタクリレート(carboxyethylmethacrylate)などを使用することが好ましいが、これらに限定されるものではなく、上述のような水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーは特別な制限なく使用が可能である。
本発明の一実施形態によれば、前記光硬化性単官能モノマーは、環状構造を有する単官能希釈モノマーと共に、直鎖状構造または分枝鎖状構造を有する単官能モノマーを含むことができ、単独または互いに異なる種類を組み合わせて使用することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記付着増進層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび多官能アクリレート系モノマーの硬化樹脂を含むことができる。上述のように水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーに、多官能アクリレート系モノマーが重合されて多様な形態の結合を形成することができ、これによって前記付着増進層がさらに優れた付着性および耐擦傷性を有することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記多官能アクリレート系モノマーは、ヘキサンジオールジアクリレート(hexandiol diacrylate、HDDA)、トリプロピレングリコールジアクリレート(tripropyleneglycoldiacrylate、TPGDA)、エチレングリコールジアクリレート(ethyleneglycoldiacrylate、EGDA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropane triacrylate、TMPTA)、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(trimethylolpropane ethoxylated triacrylate、TMPEOTA)、グリセリンプロポキシル化トリアクリレート(glycerol propoxylated triacrylate、GPTA)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(pentaerythritol tetraacrylate、PETA)、およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(dipentaerythritol hexaacrylate、DPHA)などが例に挙げられるが、これらに限定されるものではなく、当該分野で一般に使用される多官能アクリレート系モノマーは特別な制限なく使用できる。
本発明の一実施形態によれば、前記硬化樹脂が水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーと多官能アクリレート系モノマーの硬化樹脂の場合、前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマー全体約100重量部に対して、前記多官能アクリレート系モノマーが約10〜約150重量部で硬化していてもよい。前記硬化樹脂が前記範囲で硬化している時、本発明の偏光子保護フィルムが物理的、光学的特性の低下なしに十分な可撓性および付着性を有することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記基材は、ポリエチレンテレフタレートフィルム(polyethyleneterephtalate、PET)、環状オレフィン共重合体フィルム(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレートフィルム(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネートフィルム(polycarbonate、PC)、ポリエチレンフィルム(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレートフィルム(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトンフィルム(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレートフィルム(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミドフィルム(polyetherimide、PEI)、ポリイミドフィルム(polyimide、PI)、およびトリアセチルセルロースフィルム(triacetylcellulose、TAC)などが例に挙げられるが、これらに限定されるものではなく、当該技術分野で偏光子保護用に一般に使用される基材に特別な制限なく適用が可能である。
本発明の一実施形態によれば、前記光硬化性層は、反射防止層、防眩性層、または耐擦傷性層であってもよい。しかし、前記光硬化性層が必ずしもこれに限定されるものではなく、目的の偏光子保護フィルムの特性に応じて多様な機能を有する光硬化性層が提供できる。
前記光硬化性層が反射防止層または防眩性層の場合、前記反射防止層または防眩性層は、外部から入射する光の反射を最小化するためのフィルムから構成されるとよい。光の反射を最小化するための方法としては、樹脂に無機微粒子などのフィラーを分散させて基材フィルム上にコーティングし、凹凸を付与する方法(anti−glare:AGコーティング);基材フィルム上に屈折率の異なる複数の層を形成させて光の干渉を利用する方法(anti−reflection:ARコーティング)、またはこれらを混用する方法などがある。AGコーティングの場合、反射する光の絶対量は一般的なハードコートと同等の水準であるが、凹凸を通した光の散乱を利用して目に入ってくる光の量を減少させることによって低反射効果を得ることができる。前記ARコーティングを利用したフィルムとしては、基材フィルム上にハードコート層(高屈折率層)、低反射コーティング層などが積層された多層構造のものが商用化されている。本発明の反射防止層は、前記AGコーティングおよび/またはARコーティングで当該技術分野で一般に使用される方法は特別な制限なく使用できる。
例えば、前記反射防止層は、中空シリカ粒子を含むことができる。前記中空シリカ粒子は、中実粒子に比べて屈折率が低くて反射防止特性に優れている。この時、前記中空シリカ粒子は、数平均粒径が20〜80nm、好ましくは20〜70nm、より好ましくは30〜70nmであればよく;粒子の形状は、球状のものが好ましいが、不定形でも構わない。
また、前記中空シリカ粒子は、フッ素系化合物で表面処理(コーティング)されたものを混合使用することができる。つまり、前記中空シリカ粒子をフッ素系化合物で表面処理する場合、粒子の表面エネルギーをさらに低下させることができ、それによって組成物中により均一に分布可能で、より均一な耐擦傷性向上効果を誘導することができる。前記中空シリカ粒子の表面にフッ素系化合物を導入する方法は、中空シリカ粒子およびフッ素系化合物を、水および触媒の存在下、ゾル−ゲル反応によって加水分解および縮合反応させる方法で行うことができる。ただし、本発明をこれに限定するものではない。
また、前記中空シリカ粒子は、有機溶媒に分散した状態のものを使用することができ、この時、分散液の固形分(中空シリカ粒子)の含有量は、前記光硬化性層の目的および組成物のコーティングに適した粘度範囲などを考慮して決定できるため、これを限定しない。
前記光硬化性層が耐擦傷性層の場合、前記耐擦傷性層は、偏光板および偏光子保護フィルムを外部から保護するための層から構成されるとよい。つまり、フィルムのラビング時にも耐摩耗性と耐汚染性などの特性が持続可能であり、埃除去性および帯電防止特性に優れ、偏光板および偏光子保護フィルムを保護できるもので当該技術分野で一般に使用される方法は特別な制限なく本発明にも使用できる。
例えば、前記耐擦傷性層は、光硬化性官能基を含むバインダー樹脂、光重合開始剤、ナノ微粒子、および伝導性無機粒子などを含む組成物によって形成されてもよい。前記光硬化性官能基を含むバインダー樹脂は、耐擦傷性層に耐摩耗性または耐擦傷性を付与可能な主要成分であればよく、例えば、アクリレート系またはビニル系の樹脂を用いることができ、特に、前記組成物にフッ素系光硬化性官能基含有化合物が含まれる場合、指紋の跡などのオイル成分による汚染を減少、除去するのに有用となる。前記ナノ微粒子は、耐擦傷性層に耐汚染性および耐落書性を付与可能な成分で、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、フッ素化マグネシウムなどの粒子であってもよく、この時、粒子の大きさは、光学的透明性を保障するために粒径が制限される。前記伝導性無機粒子は、耐擦傷性層に優れた埃除去性および帯電防止特性を実現するために添加される成分で、例えば、スズがドーピングされた酸化インジウム、アンチモンがドーピングされた酸化スズ、アンチモンがドーピングされた酸化亜鉛、酸化スズ、および酸化亜鉛などであってもよく、同じくフィルムの光学的透明性を保障するために粒径が制限される。
また、本発明の一実施形態によれば、前記光硬化性層の厚さは、約1〜約10μmであってよく、好ましくは約3〜約5μmであればよい。厚さが約1μm未満の場合、その目的に応じた光硬化性層としての役割を果たせないことがあり、約10μmを超える場合、偏光子保護フィルム全体の厚さが厚くなって、可撓性および薄型化の要求に符合しないことがある。
本発明の一実施形態によれば、前記偏光子保護フィルムは、前記付着増進層および前記光硬化性層の間にハードコート層をさらに含むものであってもよい。前記ハードコート層は、前記偏光子保護フィルムの硬度を高めるためのもので、当該技術分野で一般に使用されるハードコート層は特別な制限なく使用できる。
本発明の一側面による偏光子保護フィルムの製造方法は、基材の少なくとも一面に、付着増進層形成のための第1組成物を塗布する段階と、前記第1組成物に紫外線を照射して第1光硬化する段階と、前記第1光硬化した第1組成物上に、光硬化性層形成のための第2組成物を塗布する段階と、前記塗布された第2組成物に紫外線を照射して第2光硬化する段階とを含み、前記第1組成物は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび光重合開始剤を含み、前記第2組成物は、光硬化性化合物および光重合開始剤を含む。
本発明の一実施形態によれば、前記基材は、ポリエチレンテレフタレートフィルム(polyethyleneterephtalate、PET)、環状オレフィン共重合体フィルム(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレートフィルム(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネートフィルム(polycarbonate、PC)、ポリエチレンフィルム(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレートフィルム(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトンフィルム(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレートフィルム(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミドフィルム(polyetherimide、PEI)、ポリイミドフィルム(polyimide、PI)、およびトリアセチルセルロースフィルム(triacetylcellulose、TAC)などが例に挙げられるが、これらに限定されるものではなく、偏光子保護用に一般に使用される基材に特別な制限なく適用が可能である。
本発明の一実施形態によれば、前記第1組成物は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および光重合開始剤を含むことができ、前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび多官能アクリレート系モノマーの役割は、前記偏光子保護フィルムにおいて上述した通りである。
本発明の一実施形態によれば、第1組成物が水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび多官能アクリレート系モノマーを含む場合、前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマー全体約100重量部に対して、前記多官能アクリレート系モノマーが約10〜約150重量部含まれていてもよい。前記第1組成物が前記範囲で水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび多官能アクリレート系モノマーを含んでいる時、これから製造された本発明の偏光子保護フィルムが物理的、光学的特性の低下なしに十分な可撓性および付着性を有することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記第1組成物は、硬化後、前記付着増進層の厚さが約1〜約10μm、好ましくは約2〜約5μmとなるように塗布することができる。前記第1組成物が前記範囲に塗布される場合に、目的の付着増進層としての役割を十分に果たすことができ、十分な可撓性および付着性を有する偏光子保護フィルムを製造することができる。
また、前記第2組成物は、硬化後、前記光硬化性層の厚さが約1〜約10μmの厚さとなるように塗布することができる。前記範囲に塗布される場合に、目的の光硬化性層としての役割を十分に果たすことができ、十分な可撓性および付着性を有する偏光子保護フィルムを製造することができる。
前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび多官能アクリレート系モノマーに関するより具体的な説明および使用可能な物質の例は、前記偏光子保護フィルムにおいて上述した通りである。
前記第1組成物は、光重合開始剤を含む。
前記光重合開始剤としては、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン、2−ヒドロキシ−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチル−1−プロパノン、メチルベンゾイルホルメート、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、2−ベンゾイル−2−(ジメチルアミノ)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノンジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド、またはビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシドなどが例に挙げられるが、これらに限定されない。また、現在市販の商品としては、Irgacure184、Irgacure500、Irgacure651、Irgacure369、Irgacure907、Darocur1173、Darocur MBF、Irgacure819、Darocur TPO、Irgacure907、Esacure KIP 100Fなどが挙げられる。これら光開始剤は、単独または互いに異なる2種以上を混合して使用することができる。
前記第2組成物に含まれる光硬化性化合物は、光が照射される場合、重合反応を起こして硬化する化合物であって、光硬化性層に要求される最小限の耐擦傷性および耐摩耗性を確保するためのバインダー成分である。前記光硬化性化合物は、本発明の属する技術分野で通常使用される化合物は特別な限定なく使用することができ、例えば、(メタ)アクリレート官能基、アクリロイル官能基、またはビニル官能基を含むモノマーまたはオリゴマーであってもよい。
前記第2組成物に含まれる光重合開始剤は、前記第1組成物に含まれる光重合開始剤と同一または異なっていてもよく、その具体例は、前記第1組成物において上述した通りである。
また、前記第1および第2組成物は、塗布性および粘度調節のために有機溶媒をさらに含むことができる。
前記有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールのようなアルコール系溶媒、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノールのようなアルコキシアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルプロピルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン系溶媒、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチルグリコールモノエチルエーテル、ジエチルグリコールモノプロピルエーテル、ジエチルグリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール−2−エチルヘキシルエーテルのようなエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族溶媒などを単独または混合して使用することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記第1光硬化段階は、前記第1組成物に含まれている前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび/または前記多官能アクリレート系モノマーの一部が架橋されるまで行われてもよい。一部が架橋されるとは、前記第1組成物内に前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび前記多官能アクリレート系モノマーが完全に架橋されることを100%とする時、100%未満で部分的にのみ架橋されることを意味する。例えば、本発明の一実施形態によれば、前記第1光硬化段階は、前記第1組成物内に前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび前記多官能アクリレート系モノマーに含まれている官能基の約30〜約60モル%、または約40〜約50モル%が架橋されるまで行うことができる。一部のみを架橋させる第1光硬化後、第2組成物の塗布、第2光硬化過程により、基材との付着性をより十分に確保することができ、光硬化過程で生じ得るカールまたは硬化収縮現象を防止することができる。
前記第1および第2組成物を塗布する方法は、本技術の属する技術分野で使用できるものであれば特に制限されず、例えば、バーコーティング方式、ナイフコーティング方式、ロールコーティング方式、ブレードコーティング方式、ダイコーティング方式、マイクログラビアコーティング方式、コンマコーティング方式、スロットダイコーティング方式、またはリップコーティング方式などを利用することができる。
前記硬化過程において、紫外線の照射量は、例えば、約20〜約600mJ/cm2であってもよい。紫外線照射の光源としては、本技術の属する技術分野で使用できるものであれば特に制限されず、例えば、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト(black light)蛍光ランプなどを用いることができる。
本発明の一実施形態によれば、本発明の偏光子保護フィルムの製造方法は、前記第1光硬化する段階の前に、前記基材の一面に塗布された第1組成物を乾燥する段階をさらに含むことができる。
また、本発明の他の実施形態によれば、第2光硬化する段階の前に、前記第1光硬化した第1組成物上に塗布された第2組成物を乾燥する段階をさらに含むことができる。
乾燥過程により組成物の塗布面を平坦化し、組成物に含まれている溶媒を蒸発させて、物理的、光学的特性がより良い偏光子保護フィルムを製造することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記偏光子保護フィルムの製造方法において、前記光硬化性層は、反射防止層、防眩性層、または耐擦傷性層であってもよいが、これに限定されるものではなく、製造しようとする偏光子保護フィルムの目的に応じて異なっていてもよく、これに関する詳細な説明は、前記偏光子保護フィルムにおいて上述した通りである。
一方、本発明のさらに他の側面による偏光子保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する。
前記ハードコート層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーの硬化樹脂を含む。前記光硬化性単官能モノマーは、溶剤に比べて少なく蒸発し、反応性が良くて、基材の組成と大きな関係なく基材上に侵食が可能である。
このような基材侵食によって、基材侵食後、基材層とハードコート層との化学的結合が可能になるため、別途の追加的な接着剤や架橋剤などを含まなくても、基材の特性に関係なく優れた付着力を維持することができる。
前記ハードコート層は、基材侵食部分を含むハードコート層全体の厚さに対して約20〜約50%が基材層を侵食する形態で形成されることが好ましい。ハードコート層による基材侵食厚さが前記範囲にある時、前記ハードコート層が優れた付着性を維持することができ、また、偏光子保護フィルムが高硬度、高透明度などの優れた機械的物性を維持することができる。
また、ハードコート層の硬化樹脂内で水素結合が可能な反応基が存在し、硬化後、前記ハードコート層と基材との境界面内で分子間の水素結合が可能になって、ハードコート層と基材との付着性にさらに優れたものになる。
図3は、本発明の他の実施形態に係る偏光子保護フィルムの断面を示すSEMイメージである。
図3を参照すれば、本発明の一実施形態に係る偏光子保護フィルムは、基材100と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層200とを含むことを確認することができ、特に、前記ハードコート層200は、基材侵食部分210を含むハードコート層全体の厚さに対して約20〜約50%が基材層を侵食する形態で形成されることを確認することができる。
前記水素結合が可能な反応基は、分子内あるいは分子間の水素結合が可能な官能基または残基などであれば特に限定されないが、例えば、−OH基、−NH2基、−NHR基、−COOH基、−CONH2基、−NHOH基などの反応基、または分子内に存在する−NHCO−結合、−NH−結合、−CONHCO−結合、−NH−NH−結合などの残基が挙げられる。また、互いに異なる樹脂上に含まれている部位でも相互間に水素結合が可能であれば水素結合性部位として特に限定されず、例えば、NまたはOを含む官能基または残基が他の樹脂に含まれている−OH基または−NH2基などと水素結合が可能であれば前記水素結合性部位と見なすことができる。前記Rは、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、およびこれらの誘導体であってよく、例えば、炭素数1〜16または炭素数1〜9の脂肪族炭化水素、炭素数5〜30または炭素数5〜16の芳香族炭化水素、およびこれらの誘導体であってもよい。水素結合が可能な反応基を含む光硬化性単官能モノマーは特に制限されないが、例えば、N−置換(メタ)アクリレートまたはN,N−置換(メタ)アクリレートのようなアミノ基含有モノマー、ビニルアセテートまたはヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのようなヒドロキシ基含有モノマー、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシ酢酸、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル酸、4−(メタ)アクリロイルオキシ酪酸、アクリル酸二重体、イタコン酸、マレイン酸、またはマレイン酸無水物などのようなカルボキシル基含有モノマー、ビニルピロリドンまたはアクリロイルモルホリンのようなヘテロ環化合物、2−ウレイド−ピリミジノン基含有モノマーであってもよい。
本発明の一実施形態によれば、具体例を挙げると、テトラヒドロフルフリルアクリレート(tetrahydrofurfurylacrylate、THFA)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(tetrahydrofurfurylmethacrylate、THFMA)、ヒドロキシエチルアクリレート(hydroxyethylacrylate、HEA)、ヒドロキシエチルメタクリレート(hydroxyethylmethacrylate、HEMA)、カルボキシエチルアクリレート(carboxyethylacrylate)、カルボキシエチルメタクリレート(carboxyethylmethacrylate)などを使用することが好ましいが、これらに限定されるものではなく、上述のような水素結合が可能な作用部位を有する光硬化性単官能モノマーは特別な制限なく使用が可能である。前記光硬化性単官能モノマーは、単独または互いに異なる種類を組み合わせて使用することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記偏光子保護フィルムに含まれている前記ハードコート層の厚さは、約1〜約10μmであってよい。前記ハードコート層の厚さが約1μm未満の場合、ハードコート層としての機能を果たせないことがあり、約10μmを超える場合、保護フィルムの全体厚さが厚くなって、最近の薄型化の要求に符合しないことがある。
本発明の一実施形態によれば、前記偏光子保護フィルムは、前記硬化樹脂約100重量部に対して、前記光硬化性単官能モノマーが約10〜約80重量部、前記多官能アクリレート系モノマーが約10〜約80重量部、および前記多官能アクリレート系ポリマーが約5〜約30重量部で硬化していてもよい。前記硬化樹脂が前記範囲で硬化している時、本発明の偏光子保護フィルムが物理的、光学的特性の低下なしに十分な可撓性および付着性を有することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記多官能アクリレート系モノマーは、光による硬化が可能であり、官能基を2以上有するアクリレート系モノマーで本技術分野で一般に使用されるモノマーは特別な制限なく使用することができる。例えば、ヘキサンジオールジアクリレート(hexandiol diacrylate、HDDA)、トリプロピレングリコールジアクリレート(tripropyleneglycoldiacrylate、TPGDA)、エチレングリコールジアクリレート(ethyleneglycoldiacrylate、EGDA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropane triacrylate、TMPTA)、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(trimethylolpropane ethoxylated triacrylate、TMPEOTA)、グリセリンプロポキシル化トリアクリレート(glycerol propoxylated triacrylate、GPTA)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(pentaerythritol tetraacrylate、PETA)、およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(dipentaerythritol hexaacrylate、DPHA)などを使用することができるが、これらに限定されるものではなく、当該分野で一般に使用される多官能アクリレート系モノマーは特別な制限なく使用することができる。前記多官能アクリレート系モノマーは、単独または互いに異なる種類を組み合わせて使用することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記多官能アクリレート系ポリマーは、重量平均分子量が約10,000g/mol〜約100,000g/molのものであってもよい。前記多官能アクリレート系ポリマーが前記範囲にある時、柔軟性と弾性に優れて、前記アクリレート系モノマーと硬化樹脂を形成することができ、これを含む偏光子保護フィルムに十分な可撓性を付与することができる。重量平均分子量が前記範囲より小さい場合、ハードコート層と基材との間の付着性が弱くなり得、前記範囲より大きい場合、膜の強度が弱くなり得る。前記多官能アクリレート系ポリマーは、単独または互いに異なる種類を組み合わせて使用することができる。
また、前記多官能アクリレート系ポリマーは、水素結合が可能な反応基を含むことができる。前記水素結合が可能な反応基は、例えば、−OH基、−NH2基、−NHR基、−COOH基、−CONH2基、−NHOH基などの反応基、または分子内に存在する−NHCO−結合、−NH−結合、−CONHCO−結合、−NH−NH−結合などの残基が挙げられる。前記水素結合が可能な反応基を含む多官能アクリレート系ポリマーが使用される場合、ハードコート層内に硬化して含まれている多官能アクリレート系ポリマー内に水素結合が可能な反応基の役割によって、基材との付着性にさらに優れたものになる。
本発明の一実施形態によれば、前記無機微粒子は、粒径がナノスケールの無機微粒子、例えば、粒径が約100nm以下、例えば、約10〜約100nm、好ましくは約20〜約50nmのナノ微粒子であってもよい。また、前記無機微粒子は、シリカナノ微粒子、酸化アルミニウム微粒子、酸化チタン微粒子、および酸化亜鉛微粒子などが例に挙げられる。前記無機微粒子を含むことによって、偏光子保護フィルムの硬度および耐擦傷性をさらに向上させることができる。
本発明の一実施形態によれば、前記無機微粒子は、前記硬化樹脂100重量部に対して約10〜約70重量部含まれてもよく、好ましくは約30〜約60重量部含まれてもよい。前記無機微粒子が前記範囲に含まれる時、硬度と可撓性が全て優れた偏光子保護フィルムを提供することができる。
本発明の一実施形態によれば、前記基材は、ポリエチレンテレフタレートフィルム(polyethyleneterephtalate、PET)、環状オレフィン共重合体フィルム(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレートフィルム(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネートフィルム(polycarbonate、PC)、ポリエチレンフィルム(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレートフィルム(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトンフィルム(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレートフィルム(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミドフィルム(polyetherimide、PEI)、ポリイミドフィルム(polyimide、PI)、およびトリアセチルセルロースフィルム(triacetylcellulose、TAC)などが例に挙げられるが、これらに限定されるものではなく、偏光子保護用に一般に使用される基材フィルムに特別な制限なく適用が可能である。
このような本発明の偏光子保護フィルムは、前記光硬化性単官能モノマー、前記多官能アクリレート系モノマー、前記多官能アクリレート系ポリマー、無機微粒子、光重合開始剤、および溶媒を含む樹脂組成物を基材上に塗布した後、硬化させて形成することができる。
前記光開始剤としては、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン、2−ヒドロキシ−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチル−1−プロパノン、メチルベンゾイルホルメート、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、2−ベンゾイル−2−(ジメチルアミノ)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノンジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド、またはビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシドなどが例に挙げられるが、これらに限定されない。また、現在市販の商品としては、Irgacure184、Irgacure500、Irgacure651、Irgacure369、Irgacure907、Darocur1173、Darocur MBF、Irgacure819、Darocur TPO、Irgacure907、Esacure KIP 100Fなどが挙げられる。これら光開始剤は、単独または互いに異なる2種以上を混合して使用することができる。
前記有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールのようなアルコール系溶媒、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノールのようなアルコキシアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルプロピルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン系溶媒、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチルグリコールモノエチルエーテル、ジエチルグリコールモノプロピルエーテル、ジエチルグリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール−2−エチルヘキシルエーテルのようなエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族溶媒などを単独または混合して使用することができる。
一方、前記樹脂組成物は、上述した前記光硬化性単官能モノマー、前記多官能アクリレート系モノマー、前記多官能アクリレート系ポリマー、無機微粒子、光重合開始剤、および溶媒のほか、UV吸収剤、界面活性剤、黄変防止剤、レベリング剤、防汚剤など、本発明の属する技術分野で通常使用される添加剤を追加的に含むことができる。また、その含有量は、本発明の保護フィルムの物性を低下させない範囲内で多様に調節できるので、特に制限しない。
本発明の一実施形態によれば、前記保護フィルムは、下記のような方法で製造することができる。
まず、上述した成分を含む樹脂組成物を基材上に塗布する。前記樹脂組成物を塗布する方法は、本技術の属する技術分野で使用できるものであれば特に制限されず、例えば、バーコーティング方式、ナイフコーティング方式、ロールコーティング方式、ブレードコーティング方式、ダイコーティング方式、マイクログラビアコーティング方式、コンマコーティング方式、スロットダイコーティング方式、またはリップコーティング方式などを利用することができる。
次に、塗布された樹脂組成物に紫外線を照射して光硬化反応を行うことによって、保護フィルムを形成することができる。前記紫外線を照射する前、樹脂組成物の塗布面を平坦化し、組成物に含まれている溶媒を揮発させるために、乾燥する過程をさらに行うことができる。
前記紫外線の照射量は、例えば、約20〜約600mJ/cm2であってもよい。紫外線照射の光源としては、本技術の属する技術分野で使用できるものであれば特に制限されず、例えば、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト(black light)蛍光ランプなどを用いることができる。
本発明の他の側面によれば、偏光子と、前記偏光子の少なくとも一面に備えられる保護フィルムとを含み、前記保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する偏光板を提供する。
偏光子は、様々な方向に振動しながら入射する光から一方向に振動する光のみを抽出できる特性を示す。このような特性は、ヨウ素を吸収したPVA(poly vinyl alcohol)を強い張力で延伸して達成することができる。例えば、より具体的には、PVAフィルムを水溶液に浸漬して膨潤(swelling)させる段階、前記膨潤したPVAフィルムに偏光性を付与する二色性物質で染色する段階、前記染色されたPVAフィルムを延伸(stretch)して前記二色性染料物質を延伸方向に並んで配列させる延伸段階、および前記延伸段階を経たPVAフィルムの色を補正する補色段階を経て偏光子を形成することができる。しかし、本発明の偏光板がこれに制限されるわけではない。
本発明の偏光板は、前記偏光子の少なくとも一面に備えられる偏光子保護フィルムを含む。前記偏光子保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含む。これに関するより具体的な説明と前記偏光子保護フィルムを製造する方法は、前記偏光子保護フィルムにおいて説明した通りである。
本発明の一実施形態によれば、本発明の偏光板は、下記のような方法で製造することができる。
まず、前記光硬化性単官能モノマー、前記多官能アクリレート系モノマー、前記多官能アクリレート系ポリマー、無機微粒子、光重合開始剤、および溶媒を含む組成物を基材上に塗布した後、光硬化反応を行って偏光子保護フィルムを形成する。前記保護フィルムを形成する段階に関するより具体的な説明は、前記偏光子保護フィルムにおいて説明した通りである。
次に、形成された保護フィルムを接着剤を用いて偏光子にラミネートして接着させることによって、本発明の偏光板を得ることができる。
しかし、本発明の偏光板がこれに限定されるものではなく、その他、本技術分野で一般に使用される偏光板の製造方法は特別な制限なく使用が可能である。
本発明の一実施形態によれば、前記保護フィルムは、偏光子の両面に付着させることができる。
本発明の一実施形態に係る偏光子保護フィルムは、優れた物理的、機械的特性を示し、これを含む偏光板は、優れた付着性および耐スクラッチ性を有することができる。
以下、発明の具体的な実施例を通して、発明の作用および効果をより詳述する。ただし、これらの実施例は発明の例として提示されたに過ぎず、これによって発明の権利範囲が定められるのではない。
<実施例>
付着増進層のための樹脂組成物の製造
[製造例1]
2−ヒドロキシエチルアクリレート47.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
付着増進層のための樹脂組成物の製造
[製造例1]
2−ヒドロキシエチルアクリレート47.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例2]
2−ヒドロキシエチルアクリレート30重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート17.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
2−ヒドロキシエチルアクリレート30重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート17.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例3]
イソボルニルアクリレート30重量部、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート17.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
イソボルニルアクリレート30重量部、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート17.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例4]
ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート47.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート47.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
付着増進層上に形成される光硬化性層のための樹脂組成物の製造
[製造例5]
ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート47.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例5]
ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート47.5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%を混合して、樹脂組成物を製造した。
ハードコート層のための組成物の製造
[製造例6]
2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)17.5重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)12.5重量%、ナノシリカ粒子12.5重量%、多官能アクリレート系ポリマーとしてGH−1203(製造会社:新中村、Mw:14,000)5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例6]
2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)17.5重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)12.5重量%、ナノシリカ粒子12.5重量%、多官能アクリレート系ポリマーとしてGH−1203(製造会社:新中村、Mw:14,000)5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例7]
テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)17.5重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)12.5重量%、ナノシリカ粒子12.5重量%、多官能アクリレート系ポリマーとしてGH−1203(製造会社:新中村、Mw:14,000)5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)17.5重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)12.5重量%、ナノシリカ粒子12.5重量%、多官能アクリレート系ポリマーとしてGH−1203(製造会社:新中村、Mw:14,000)5重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例8]
ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)27.5重量%、ナノシリカ粒子20重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)27.5重量%、ナノシリカ粒子20重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
[製造例9]
テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)17.5重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)30重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)17.5重量%、ペンタエリスリトールトリ(テトラ)アクリレート(PETA)30重量%、光重合開始剤としてIrgacure184 2.5重量%、および有機溶媒としてメチルエチルケトン50重量%となるように混合して、樹脂組成物を製造した。
付着増進層を含む偏光子保護フィルムの製造
[実施例1]
前記製造例1で準備された樹脂組成物を50μmの厚さのアクリル系延伸フィルム上に乾燥後、厚さが4〜5μmとなるように、バー(Bar)コーティング方式で塗布した。前記組成物が塗布されたフィルムを100℃で2分間乾燥した後、水銀ランプで50mJ/cm2の条件にて半硬化した。
[実施例1]
前記製造例1で準備された樹脂組成物を50μmの厚さのアクリル系延伸フィルム上に乾燥後、厚さが4〜5μmとなるように、バー(Bar)コーティング方式で塗布した。前記組成物が塗布されたフィルムを100℃で2分間乾燥した後、水銀ランプで50mJ/cm2の条件にて半硬化した。
半硬化したフィルム上に、前記製造例5で準備された樹脂組成物を4〜5μmの厚さに塗布した後、60℃で2分間乾燥し、乾燥したフィルムを水銀ランプで200mJ/cm2の条件にて硬化した。
[実施例2]
前記製造例1で準備された樹脂組成物を用いる代わりに、前記製造例2で準備された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
前記製造例1で準備された樹脂組成物を用いる代わりに、前記製造例2で準備された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
[比較例1]
前記製造例1で準備された樹脂組成物を用いる代わりに、前記製造例3で準備された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
前記製造例1で準備された樹脂組成物を用いる代わりに、前記製造例3で準備された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
[比較例2]
前記製造例1で準備された樹脂組成物を用いる代わりに、前記製造例4で準備された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
前記製造例1で準備された樹脂組成物を用いる代わりに、前記製造例4で準備された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
前記実施例1、実施例2、比較例1、比較例2に使用された付着増進層のための組成物の組成を下記表1にまとめた。前記付着増進層のための組成物は、下記表の成分のほか、2.5重量%の光重合開始剤および50重量%の有機溶媒からなる。
ハードコート層を含む偏光子保護フィルムの製造
[実施例3]
製造例6で製造された樹脂組成物を用いて、厚さ50μmのアクリル系延伸フィルム上にバー(Bar)コーティング方式で塗布した後、100℃で2分間乾燥した。塗布した組成物の乾燥後の厚さは5μmであった。乾燥後、水銀ランプを用いて200mJ/cm2の条件にて硬化して、偏光子保護フィルムを製造した。
[実施例3]
製造例6で製造された樹脂組成物を用いて、厚さ50μmのアクリル系延伸フィルム上にバー(Bar)コーティング方式で塗布した後、100℃で2分間乾燥した。塗布した組成物の乾燥後の厚さは5μmであった。乾燥後、水銀ランプを用いて200mJ/cm2の条件にて硬化して、偏光子保護フィルムを製造した。
[実施例4]
製造例6で製造された樹脂組成物を用いる代わりに、製造例7で製造された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
製造例6で製造された樹脂組成物を用いる代わりに、製造例7で製造された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
[比較例3]
製造例6で製造された樹脂組成物を用いる代わりに、製造例8で製造された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
製造例6で製造された樹脂組成物を用いる代わりに、製造例8で製造された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
[比較例4]
製造例6で製造された樹脂組成物を用いる代わりに、製造例9で製造された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
製造例6で製造された樹脂組成物を用いる代わりに、製造例9で製造された樹脂組成物を使用したことを除いては、実施例1と同様に偏光子保護フィルムを製造した。
前記実施例3、実施例4、比較例3、比較例4で使用された樹脂組成物の組成を下記表1−1にまとめており、前記樹脂組成物は、下記表1−1の組成に、光重合開始剤2.5重量%および有機溶媒50重量%を含む。
<実験例>
付着力実験
前記実施例1、実施例2、比較例1および比較例2で製造した偏光子保護フィルムに対して、Cross−cut tapeテスト方法によって付着力を実験した。硬化した偏光子保護フィルム上に、ナイフで1mm間隔にて縦横11行ずつ切れ目を入れた後、接着テープを貼り付けてから早急に剥がし、フィルムの除去されなかった面積に応じて付着力を評価した。フィルムの除去されなかった面積が100%の場合を5B、95〜99%の場合を4B、85〜94%の場合を3B、65〜84%の場合を2B、35〜64%の場合を1B、34%以下の場合を0Bと評価した。前記実験結果を下記表2にまとめた。
付着力実験
前記実施例1、実施例2、比較例1および比較例2で製造した偏光子保護フィルムに対して、Cross−cut tapeテスト方法によって付着力を実験した。硬化した偏光子保護フィルム上に、ナイフで1mm間隔にて縦横11行ずつ切れ目を入れた後、接着テープを貼り付けてから早急に剥がし、フィルムの除去されなかった面積に応じて付着力を評価した。フィルムの除去されなかった面積が100%の場合を5B、95〜99%の場合を4B、85〜94%の場合を3B、65〜84%の場合を2B、35〜64%の場合を1B、34%以下の場合を0Bと評価した。前記実験結果を下記表2にまとめた。
前記表2の結果をみると、実施例1および2の偏光子保護フィルムの場合が、比較例1および2の偏光子保護フィルムの場合よりも優れた付着力を示すことが分かる。これは、上述のように、本発明の偏光子保護フィルムの付着増進層内で水素結合が可能な反応基を備えることができ、硬化後、付着増進層と基材との境界面で分子間の水素結合が可能になって、基材と付着増進層との間の付着性に優れているからと解釈することができる。
付着力実験
一方、前記実施例3、実施例4、比較例3および比較例4で製造した偏光子保護フィルムに対しても同じく、Cross−cut tapeテスト方法によって付着力を実験した。硬化した偏光子保護フィルム上に、ナイフで1mm間隔にて縦横11行ずつ切れ目を入れた後、接着テープを貼り付けてから早急に剥がし、フィルムの除去されなかった面積に応じて付着力を評価した。フィルムの除去されなかった面積が100%の場合を5B、95〜99%の場合を4B、85〜94%の場合を3B、65〜84%の場合を2B、35〜64%の場合を1B、34%以下の場合を0Bと評価した。
一方、前記実施例3、実施例4、比較例3および比較例4で製造した偏光子保護フィルムに対しても同じく、Cross−cut tapeテスト方法によって付着力を実験した。硬化した偏光子保護フィルム上に、ナイフで1mm間隔にて縦横11行ずつ切れ目を入れた後、接着テープを貼り付けてから早急に剥がし、フィルムの除去されなかった面積に応じて付着力を評価した。フィルムの除去されなかった面積が100%の場合を5B、95〜99%の場合を4B、85〜94%の場合を3B、65〜84%の場合を2B、35〜64%の場合を1B、34%以下の場合を0Bと評価した。
耐擦傷性実験
前記実施例3、実施例4、比較例3および比較例4で製造した偏光子保護フィルムを用いて、摩擦試験機にスチールウール(#0000)を装着し、錘の重量を異ならせて10回往復した。往復後、偏光子保護フィルムの表面のキズが2個以下となる錘の重量を観察した。
前記実施例3、実施例4、比較例3および比較例4で製造した偏光子保護フィルムを用いて、摩擦試験機にスチールウール(#0000)を装着し、錘の重量を異ならせて10回往復した。往復後、偏光子保護フィルムの表面のキズが2個以下となる錘の重量を観察した。
前記付着力実験および耐擦傷性実験の結果を下記表2−2にまとめた。
実施例3および4の場合が、比較例3および4の場合より付着力および耐擦傷性において概ね優れていることが分かる。特に、比較例3の場合、耐擦傷性に優れており、比較例4の場合、付着力に優れていたが、実施例3および4は、付着力および耐擦傷性が全て優れていることが明らかになった。
このような結果は、上記の説明のように、光硬化性単官能モノマーの役割によって優れた付着力を示すと見られ、無機微粒子の役割によって優れた耐擦傷性を示すと見られる。
10:基材
20:付着増進層
21:基材侵食部分
30:光硬化性層
100:基材
200:ハードコート層
210:基材侵食部分
20:付着増進層
21:基材侵食部分
30:光硬化性層
100:基材
200:ハードコート層
210:基材侵食部分
Claims (31)
- 基材と、
前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触して基材を侵食する形態で形成される付着増進層と、
前記付着増進層上に形成される光硬化性層とを含み、
前記付着増進層の厚さは、1〜10μmであり、前記付着増進層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーの硬化樹脂を含む偏光子保護フィルム。 - 前記付着増進層は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび多官能アクリレート系モノマーの硬化樹脂を含む請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記水素結合が可能な反応基は、−OH基、−NH2基、−COOH基、−CONH2基、または−NHOH基を含む反応基;または
−NH−結合、−NH−NH−結合、−NHCO−結合、または−CONHCO−結合を含む反応基である請求項1に記載の偏光子保護フィルム。 - 前記多官能アクリレート系モノマーは、ヘキサンジオールジアクリレート(hexandiol diacrylate、HDDA)、トリプロピレングリコールジアクリレート(tripropyleneglycoldiacrylate、TPGDA)、エチレングリコールジアクリレート(ethyleneglycoldiacrylate、EGDA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropane triacrylate、TMPTA)、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(trimethylolpropane ethoxylated triacrylate、TMPEOTA)、グリセリンプロポキシル化トリアクリレート(glycerol propoxylated triacrylate、GPTA)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(pentaerythritol tetraacrylate、PETA)、およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(dipentaerythritol hexaacrylate、DPHA)からなる群より選択された1種以上を含む請求項2に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記基材は、ポリエチレンテレフタレートフィルム(polyethyleneterephtalate、PET)、環状オレフィン共重合体フィルム(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレートフィルム(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネートフィルム(polycarbonate、PC)、ポリエチレンフィルム(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレートフィルム(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトンフィルム(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレートフィルム(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミドフィルム(polyetherimide、PEI)、ポリイミドフィルム(polyimide、PI)、およびトリアセチルセルロースフィルム(triacetylcellulose、TAC)からなる群より選択された1種以上を含む請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記光硬化性層は、反射防止層、防眩性層、または耐擦傷性層である請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記付着増進層および光硬化性層の間にハードコート層をさらに含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の偏光子保護フィルム。
- 基材の少なくとも一面に、付着増進層形成のための第1組成物を塗布する段階と、
前記第1組成物に紫外線を照射して第1光硬化する段階と、
前記第1光硬化した第1組成物上に、光硬化性層形成のための第2組成物を塗布する段階と、
前記塗布された第2組成物に紫外線を照射して第2光硬化する段階とを含み、
前記第1組成物は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーおよび光重合開始剤を含み、前記第2組成物は、光硬化性化合物および光重合開始剤を含む偏光子保護フィルムの製造方法。 - 前記水素結合が可能な反応基は、−OH基、−NH2基、−COOH基、−CONH2基、または−NHOH基を含む反応基;または
−NH−結合、−NH−NH−結合、−NHCO−結合、または−CONHCO−結合を含む反応基である請求項8に記載の偏光子保護フィルムの製造方法。 - 前記第1組成物は、水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および光重合開始剤を含む請求項8に記載の偏光子保護フィルムの製造方法。
- 前記多官能アクリレート系モノマーは、ヘキサンジオールジアクリレート(hexandiol diacrylate、HDDA)、トリプロピレングリコールジアクリレート(tripropyleneglycoldiacrylate、TPGDA)、エチレングリコールジアクリレート(ethyleneglycoldiacrylate、EGDA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropane triacrylate、TMPTA)、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(trimethylolpropane ethoxylated triacrylate、TMPEOTA)、グリセリンプロポキシル化トリアクリレート(glycerol propoxylated triacrylate、GPTA)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(pentaerythritol tetraacrylate、PETA)、およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(dipentaerythritol hexaacrylate、DPHA)からなる群より選択された1種以上を含む請求項10に記載の偏光子保護フィルムの製造方法。
- 前記第1光硬化する段階は、前記第1組成物の前記水素結合が可能な反応基を有する光硬化性単官能モノマーの一部が架橋されるまで行う請求項8に記載の偏光子保護フィルムの製造方法。
- 前記第1組成物を硬化後、前記付着増進層の厚さが1〜10μmとなるように塗布する請求項8に記載の偏光子保護フィルムの製造方法。
- 前記光硬化性層は、反射防止層、防眩性層、または耐擦傷性層である請求項8に記載の偏光子保護フィルムの製造方法。
- 前記基材は、ポリエチレンテレフタレートフィルム(polyethyleneterephtalate、PET)、環状オレフィン共重合体フィルム(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレートフィルム(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネートフィルム(polycarbonate、PC)、ポリエチレンフィルム(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレートフィルム(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトンフィルム(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレートフィルム(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミドフィルム(polyetherimide、PEI)、ポリイミドフィルム(polyimide、PI)、およびトリアセチルセルロースフィルム(triacetylcellulose、TAC)からなる群より選択された1種以上を含む請求項8に記載の偏光子保護フィルムの製造方法。
- 基材と、
前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、
前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、
前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する偏光子保護フィルム。 - 前記ハードコート層の厚さは、1〜10μmである請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記硬化樹脂100重量部に対して、前記光硬化性単官能モノマーが10〜80重量部、前記多官能アクリレート系モノマーが10〜80重量部、および前記多官能アクリレート系ポリマーが5〜30重量部で硬化している請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記光硬化性単官能モノマーは、−OH基、−NH2基、−COOH基、−CONH2基、または−NHOH基を含む反応基;または
−NH−結合、−NH−NH−結合、−NHCO−結合、または−CONHCO−結合を含む作用部位を有する請求項16に記載の偏光子保護フィルム。 - 前記多官能アクリレート系モノマーは、ヘキサンジオールジアクリレート(hexandiol diacrylate、HDDA)、トリプロピレングリコールジアクリレート(tripropyleneglycoldiacrylate、TPGDA)、エチレングリコールジアクリレート(ethyleneglycoldiacrylate、EGDA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropane triacrylate、TMPTA)、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(trimethylolpropane ethoxylated triacrylate、TMPEOTA)、グリセリンプロポキシル化トリアクリレート(glycerol propoxylated triacrylate、GPTA)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(pentaerythritol tetraacrylate、PETA)、およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(dipentaerythritol hexaacrylate、DPHA)からなる群より選択された1種以上を含む請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記多官能アクリレート系ポリマーは、重量平均分子量が10,000g/mol〜100,000g/molである請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記無機微粒子は、粒径が100nm以下である請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記無機微粒子は、シリカナノ微粒子、酸化アルミニウム微粒子、酸化チタン微粒子、および酸化亜鉛微粒子からなる群より選択された1種以上を含む請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記無機微粒子は、前記硬化樹脂100重量部に対して10〜70重量部含まれる請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記基材は、ポリエチレンテレフタレート(polyethyleneterephtalate、PET)、環状オレフィン共重合体(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレート(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、ポリエチレン(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトン(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレート(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミド(polyetherimide、PEI)、ポリイミド(polyimide、PI)、およびトリアセチルセルロース(triacetylcellulose、TAC)からなる群より選択された1種以上を含む請求項16に記載の偏光子保護フィルム。
- 偏光子と、
前記偏光子の少なくとも一面に備えられる保護フィルムとを含み、
前記保護フィルムは、基材と、前記基材の少なくとも一面に、基材と直接接触する形態で形成されるハードコート層とを含み、
前記ハードコート層は、光硬化性単官能モノマー、多官能アクリレート系モノマー、および多官能アクリレート系ポリマーとの硬化樹脂と、前記硬化樹脂中に分散した無機微粒子とを含み、
前記光硬化性単官能モノマーは、水素結合が可能な反応基を有する偏光板。 - 前記ハードコート層の厚さは、1〜10μmである請求項26に記載の偏光板。
- 前記硬化樹脂100重量部に対して、前記光硬化性単官能モノマーが10〜80重量部、前記多官能アクリレート系モノマーが10〜80重量部、および前記多官能アクリレート系ポリマーが5〜30重量部で硬化している請求項26に記載の偏光板。
- 前記光硬化性単官能モノマーは、−OH基、−NH2基、−COOH基、−CONH2基、または−NHOH基を含む反応基;または
−NH−結合、−NH−NH−結合、−NHCO−結合、または−CONHCO−結合を含む作用部位を有する請求項26に記載の偏光板。 - 前記多官能アクリレート系モノマーは、ヘキサンジオールジアクリレート(hexandiol diacrylate、HDDA)、トリプロピレングリコールジアクリレート(tripropyleneglycoldiacrylate、TPGDA)、エチレングリコールジアクリレート(ethyleneglycoldiacrylate、EGDA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropane triacrylate、TMPTA)、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(trimethylolpropane ethoxylated triacrylate、TMPEOTA)、グリセリンプロポキシル化トリアクリレート(glycerol propoxylated triacrylate、GPTA)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(pentaerythritol tetraacrylate、PETA)、およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(dipentaerythritol hexaacrylate、DPHA)からなる群より選択された1種以上を含む請求項26に記載の偏光板。
- 前記基材は、ポリエチレンテレフタレート(polyethyleneterephtalate、PET)、環状オレフィン共重合体(cyclic olefin copolymer、COC)、ポリアクリレート(polyacrylate、PAC)、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、ポリエチレン(polyethylene、PE)、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリエーテルエーテルケトン(polyetheretherketon、PEEK)、ポリエチレンナフタレート(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリエーテルイミド(polyetherimide、PEI)、ポリイミド(polyimide、PI)、およびトリアセチルセルロース(triacetylcellulose、TAC)からなる群より選択された1種以上を含む請求項26に記載の偏光板。
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