JP6413558B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
特許文献1には、液体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンタが開示されている。このプリンタは、インクを吐出するインクジェットヘッド(液体吐出部)と、インクジェットヘッドの上方に配置されて、インクジェットヘッドにインクを供給するバッファタンク(液体供給部)とを有する。
インクジェットヘッドは、4色(ブラック、マゼンタ、イエロー、シアン)のインクがそれぞれ供給される4種類のインク導入口を有する。尚、ブラックインクのインク導入口とマゼンタインクのインク導入口は、それぞれ1つずつ設けられているが、イエローインクのインク導入口とシアンインクのインク導入口は、それぞれ2つずつ設けられている。つまり、インクジェットヘッドは、合計6つのインク導入口を有する。これら6つのインク導入口は、インクジェットヘッドの走査方向に並べて配置されている。
特許第4985639号公報
前記特許文献1では、2つのイエローインクのインク導入口は、平面視でU字状の流路により接続され、このU字状の流路はマゼンタインクのインク導入口の外側に隣接する。また、2つのシアンインクのインク導入口は、平面視でU字状の流路により接続され、このU字状の流路はイエローインク用のU字状の流路の外側に隣接する。2つのインク導入口をつなぐ流路が平面に複数並んで配置されていると、その分だけバッファタンクの平面サイズが大型化してしまう。
本発明の目的は、液体吐出部に液体を供給する液体供給部の平面サイズを小さく抑えることである。
第1の発明の液体吐出装置は、複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数種類のノズルを有する液体吐出部と、前記液体吐出部の上方に配置され、前記液体吐出部に前記複数種類の液体を供給する液体供給部と、を備え、
前記液体吐出部は、上下方向と交差する第1方向に並び、且つ、前記複数種類の液体が供給される複数の供給口を有し、
前記液体供給部は、前記複数種類の液体がそれぞれ収容され、且つ、上下方向に重ねて配置された複数の液室と、それぞれ上下方向に延び、且つ、前記液体吐出部の前記複数の供給口の各々と、各供給口に供給される液体が収容される前記液室とを接続する、複数の接続流路と、を有することを特徴とするものである。
液体供給部に導入された複数種類の液体は、その液体の種類に対応した液室に流れ込む。液室に流れ込んだ液体は、上下に延びる接続流路を介して、下方に位置する液体吐出部の供給口に供給される。尚、本発明の接続流路は、上下方向と完全に平行なものには限られず、上下方向に対して多少傾いた方向に延びるものも含まれる。
また、液体吐出部の複数の供給口は、上下方向と交差する第1方向に並んでいる。この構成に対して、本発明では、複数の供給口と接続される複数の液室は上下方向に重ねて配置されている。そのため、複数の液室が第1方向に並べられる構成と比べて、液体供給部の平面サイズを小さく抑えることができる。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記複数の液室に含まれる、上下に配置された2つの前記液室のうち、上側に位置する前記液室に接続された前記接続流路が、下側に位置する前記液室と、前記第1方向において隣り合っており、
前記下側に位置する液室は、前記上側に位置する液室よりも、前記第1方向における長さが短く、前記下側に位置する液室は、前記上側に位置する液室よりも、上下方向及び前記第1方向と交差する、第2方向における長さが長くなっていることを特徴とするものである。
上下に配置された2つの液室のうち、下側に位置する液室と、上側に位置する液室に接続される接続流路とが、第1方向において隣接している。この接続流路が隣に存在している分、下側の液室は、上側の液室よりも、第1方向における長さが短くなっている。そこで、本発明では、下側の液室は、上側の液室よりも、上下方向及び第1方向と交差する第2方向における長さが長くなっている。これにより、下側の液室の面積を、上側の液室と同じ程度に確保することができる。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記液体吐出部は、前記複数種類の液体に含まれる第1の液体が供給される第1の供給口と、同じく前記複数種類の液体に含まれる第2の液体がそれぞれ供給される2つの第2の供給口を含み、
前記2つの第2の供給口は、前記第1方向において、前記第1の供給口を挟むように配置され、
前記液体供給部は、前記第1の液体が収容される第1の液室と、前記第2の液体が収容される第2の液室と、前記液体吐出部の前記第1の供給口と前記第1の液室とを接続する第1の接続流路と、前記液体吐出部の前記2つの第2の供給口と前記第2の液室とを接続する2つの第2の接続流路とを有し、
前記第2の液室は、前記第1の液室の上方に配置され、前記2つの第2の接続流路は、前記第1方向における前記第1の液室の両側に配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、液体吐出部は、第1の供給口と、2つの第2の供給口を有する。第1の供給口へは第1の液室から第1の接続流路によって第1の液体が供給される。また、2つの第2の供給口へは、第1の液室よりも上方に位置する第2の液室から、2つの第2の接続流路によって第2の液体がそれぞれ供給される。ここで、2つの第2の供給口は、第1方向において、第1の供給口を挟むように配置されている。そこで、第2の液室と2つの第2の供給口とをそれぞれ接続する、2つの接続流路も、第1方向において第1の液室を挟むように、第1の液室の両側に配置されている。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第3の発明において、前記第1の液室は、前記第2の液室よりも、上下方向及び前記第1方向と交差する、第2方向における長さが長くなっていることを特徴とするものである。
下側に位置する第1の液室の、第1方向における両側に、上側の第2の液室に接続された、2つの第2の接続流路が配置されていることから、第1の液室の面積を大きくするために、この第1の液室の第1方向における長さを長くするにも限界がある。本発明では、第1の液室の、上下方向及び第1方向と交差する第2方向における長さを長くすることで、第1の液室についても、第2の液室と同じ程度の面積を確保することができる。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第4の発明において、前記液体供給部は、前記複数の液室にそれぞれ設けられた複数の排気部を更に備え、前記第1の液室の、上下方向において前記第2の液室と重ならない部分の天井面に、前記排気部が設けられていることを特徴とするものである。
液室内の気体を排出するための排気部が、液室の天井面に設けられていると、排気効果が高くなる。この点、下側に位置する第1の液室は、その上方に第2の液室が配置されているものの、第2の液室よりも第2方向に長く延びているために、第1の液室の一部が、第2の液室と上下方向において重ならない構成となっている。そこで、本発明では、第1の液室の、第2の液室と重ならない部分の天井面に排気部が設けられている。
第6の発明の液体吐出装置は、前記第3〜5の何れかの発明において、前記液体供給部は、前記複数の液室にそれぞれ設けられた複数の排気部を更に備え、前記液体供給部は、上下方向及び前記第1方向と交差する第2方向における一方側の部分に、前記複数種類の液体をそれぞれ貯留する複数の液体貯留部と接続される、複数の液体導入部を有し、
前記複数の排気部は、前記液体供給部の、前記第2方向における他方側の部分に配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、液体供給部の第2方向における一方側の部分に液体導入部が配置され、第2方向における他方側の部分に排気部が配置されている。そのため、第2方向における同じ側に、液体導入部と排気部が配置されている構成と比べると、液体導入部から排気部に至るまでの流路の、曲がりを少なくすることができる。従って、液体導入部から導入された液体に混入する気体が、途中で滞留しにくくなり、排気部から排出されやすくなる。
第7の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、各液室を形成する壁部に、可撓性を有するダンパー膜が設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、各液室を形成する壁部にダンパー膜が設けられており、各液室が、液体の圧力変動を減衰させるためのダンパー室を兼ねている。ダンパー室の圧力変動減衰の効果を高めるには、ダンパー室の面積をできるだけ大きくすることが好ましい。この点、本発明を適用することにより、ダンパー室を兼ねる液室の面積を大きく確保することができる。また、液体から気体を分離するための液室が、ダンパー室を兼ねることで、ダンパー室が液室とは別に設けられた構成と比べて、液体供給部を一層小型化させることが可能となる。
第8の発明の液体吐出装置は、ブラックのインクと複数色のカラーのインクをそれぞれ吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面と直交する方向において、前記ヘッドの前記ノズル面と反対側に配置され、前記ヘッドに供給される前記ブラックのインクを貯留する1個のブラックのインク貯留部と、前記ノズル面に沿う第1方向において前記1個のブラックのインク貯留部の両側に配置され、前記ヘッドに供給される前記複数色のカラーのインクを色ごとに貯留する複数のカラーのインク貯留部であって、色ごとに2個ずつ設けられ、各色の2個のカラーのインク貯留部が前記1個のブラックのインク貯留部の前記第1方向における両側に分かれて配置され、前記1個のブラックのインク貯留部から前記第1方向の一方側に離れる向きに並ぶ色順と、前記1個のブラックのインク貯留部から前記第1方向の他方側に離れる向きに並ぶ色順が同じになる、複数のカラーのインク貯留部と、前記複数のカラーのインク貯留部の中の前記各色の2個のカラーのインク貯留部を連結し、色ごとに設けられる複数の連結流路と、を備え、前記複数の連結流路は、前記ノズル面と直交する方向から見て、前記1個のブラックのインク貯留部に重なるようにそれぞれ配置されることを特徴とするものである。
本発明では、複数のカラーのインク貯留部は、各色ごとに2個ずつ設けられ、同じ色の2個のカラーのインク貯留部が、第1方向において1個のブラックのインク貯留部を挟むように、ブラックのインク貯留部に対して第1方向の一方側と第1方向の他方側にそれぞれ分かれて配置される。そして、同じ色の2個のカラーのインク貯留部は、連結流路により接続されている。各色ごとに設けられた複数の連結流路は、ノズル面と直交する方向から見て、1個のブラックのインク貯留部に重なるようにそれぞれ配置される。その為、各色ごとの複数の連結流路が、ノズル面と直交する方向から見てブラックのインク貯留部と重ならず、ノズル面と平行な方向にブラックのインク貯留部と並ぶ場合に比べて、カラーの連結流路がブラックのインク貯留部と重なる分、平面サイズを小さく抑えることができる。
第9の発明の液体吐出装置は、前記第8の発明において、前記複数の連結流路は、前記ノズル面と直交する方向から見て、互いに重なるように配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、複数の連結流路がノズル面と直交する方向から見て、互いに重なるように配置されているので、ノズル面と平行な方向において連結流路の配置スペースを小さく抑えることができる。
本発明では、液体供給部の複数の液室は上下方向に重ねて配置されている。そのため、液体供給部の平面サイズを小さく抑えることができる。
本実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。 インク吐出装置の上面図である。 ヘッド部の上面図である。 (a)は図3のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 図2のV-V線断面図である。 インク供給部材の斜視図である。 変更形態のインク吐出装置の上面図である。 別の変更形態のインク吐出装置の上面図である。 別の変更形態のインク吐出装置の上面図である。 別の変更形態のヘッド部の上面図である。 図10のヘッド部を含むインク吐出装置の断面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。
(プリンタの概略構成)
図1に示すように、プリンタ1は、プラテン2、キャリッジ3、インク吐出装置4、ホルダ5、給紙ローラ6、排紙ローラ7、キャップ装置8、切り換え装置9、吸引ポンプ10、廃液タンク11、制御装置12などを備えている。尚、以下では、図1の紙面手前側をプリンタ1の「上方」、紙面向こう側をプリンタ1の「下方」と定義する。また、図1に示す前後方向及び左右方向を、プリンタ1の「前後方向」及び「左右方向」と定義する。以下、前後、左右、上下の各方向語を適宜使用して説明する。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙100が載置される。また、プラテン2の上方には、図1の左右方向(走査方向ともいう)に平行に延びる2本のガイドレール15,16が設けられる。
キャリッジ3は、2本のガイドレール15,16に取り付けられ、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール15,16に沿って走査方向に移動可能である。また、キャリッジ3には、駆動ベルト17が取り付けられている。駆動ベルト17は、2つのプーリ18,19に巻き掛けられた無端状のベルトである。尚、駆動ベルト17の取り付け位置はキャリッジ3の前端部であり、後述するインク吐出装置4よりも前方の位置である。プーリ18はキャリッジ駆動モータ14に連結されている。キャリッジ駆動モータ14によってプーリ18が回転駆動されることで駆動ベルト17が走行し、これにより、キャリッジ3が走査方向に往復移動することになる。
インク吐出装置4(本発明の液体吐出装置)は、キャリッジ3に搭載されている。インク吐出装置4は、ヘッド部20(本発明の液体吐出部、若しくは、ヘッド)と、インク供給部21(本発明の液体供給部)とを有する。また、ホルダ5には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)をそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ30が取り外し可能に装着される。尚、以下の説明において、プリンタ1の構成要素のうち、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)のインクにそれぞれ対応するものについては、その構成要素を示す符号の後に、どのインクに対応するかが分かるように、適宜、ブラックを示す“k”、イエローを示す“y”、シアンを示す“c”、マゼンタを示す“m”の何れかの記号を付す。例えば、インクカートリッジ30kとは、ブラックインクを貯留するインクカートリッジ30のことを指す。また、ブラックインクを除く、イエロー、シアン、マゼンタの3色のインクを、「カラーインク」と総称することもある。
ヘッド部20は、その下面に、4色のインクをそれぞれ吐出する、4種類のノズル47(図3、図4参照)を有する。ヘッド部20の具体的な流路構造等については、後で詳述する。
インク供給部21は、ヘッド部20の上方に配置されており、ヘッド部20に4色のインクを供給する。インク供給部21は、第1インク供給部材31と第2インク供給部材32とを有する。インク供給部21には、ホルダ5に接続された4本のチューブ22が、チューブジョイント23を介して接続されている。尚、後で詳述するが、第1インク供給部材31にはシアンとマゼンタのインクが供給され、第2インク供給部材32にはブラックとイエローのインクが供給される。また、インク供給部21には、排気ユニット24が設けられている。排気ユニット24は、2つのインク供給部材31,32内に存在する空気を、その空気がヘッド部20へ移動する前に排出するためのものである。2つのインク供給部材31,32内に形成された4色のインク供給流路60(図5参照)は、それぞれ、排気ユニット24の4つの排気ポート24aに接続されている。尚、各排気ポート24a内には、外部との連通/閉止を切り換える弁(図示省略)が設置されている。
給紙ローラ6と排紙ローラ7は、図示しないモータによってそれぞれ同期して回転駆動される。給紙ローラ6と排紙ローラ7は協働して、プラテン2に載置された記録用紙100を図1の搬送方向(前方)に搬送する。
そして、プリンタ1は、給紙ローラ6と排紙ローラ7によって記録用紙100を搬送方向に搬送しつつ、キャリッジ3とともにインク吐出装置4を走査方向に移動させながら、ヘッド部20の複数のノズル47からインクを吐出させることにより、記録用紙100に所望の画像等を印刷する。
キャップ装置8は、プラテン2よりも走査方向一方側(右側)の位置に配置されている。このキャップ装置8は、ノズルキャップ25と排気キャップ26を備えている。また、キャップ装置8は、図示しないキャップ昇降機構により駆動されて、上下方向(図1の紙面垂直方向)に昇降可能である。
キャリッジ3がプラテン2の右側に移動すると、ノズルキャップ25がヘッド部20の下面と対向し、また、排気キャップ26が排気ユニット24の4つの排気ポート24aと対向する。この状態で、キャップ装置8が上昇することにより、キャップ装置8がインク吐出装置4に装着される。このとき、ノズルキャップ25によってヘッド部20の複数のノズル47が覆われるとともに、排気キャップ26が排気ユニット24の4つの排気ポート24aに接続される。排気キャップ26には、4つの排気ポート24a内の弁をそれぞれ開閉する4本の棒状の開閉部材27が取り付けられている。詳細な説明は省略するが、排気キャップ26が4つの排気ポート24aに接続された状態で、4本の棒状の開閉部材27は、図示しない駆動機構によって上下に駆動され、下方から排気ポート24a内に挿入されることによって内部の弁を駆動する。
ノズルキャップ25と排気キャップ26は、切り換え装置9を介して吸引ポンプ10に接続されている。切り換え装置9によって、吸引ポンプ10の連通先を、ノズルキャップ25と排気キャップ26の間で切り換えることにより、以下の、吸引パージと排気パージとを、選択的に実行できる。
(吸引パージ)ノズルキャップ25がヘッド部20の複数のノズル47を覆っている状態で、吸引ポンプ10によりノズルキャップ25内を減圧することで、複数のノズル47からそれぞれインクを吸引して排出させる。これにより、ヘッド部20内の異物、気泡、あるいは、乾燥により高粘度化したインク等を排出する。
(排気パージ)排気キャップ26が排気ポート24aに接続され、且つ、開閉部材27により排気ポート24a内の弁が開放された状態で、吸引ポンプ10により排気ポート24aに負圧を作用させる。これにより、インク供給部21内の空気を、ヘッド部20に移動してしまう前に排気ポート24aから排出する。
尚、吸引パージや排気パージの際に、インク吐出装置4のヘッド部20やインク供給部21から排出されたインクは、吸引ポンプ10に接続された廃液タンク11に送られる。
制御装置12は、上述したプリンタ1の各部を制御して、記録用紙100への印刷等の各種処理を実行する。例えば、制御装置12は、PC等の外部装置から送信された印刷指令に基づいて、インク吐出装置4やキャリッジ駆動モータ14等を制御して、記録用紙100に画像等を印刷させる。また、制御装置12は、切り換え装置9や吸引ポンプ10等を制御して、前述した吸引パージや排気パージを実行させる。
(インク吐出装置の詳細)
次に、インク吐出装置4の詳細な構成について説明する。図2は、インク吐出装置4の上面図である。先にも触れたが、インク吐出装置4は、ヘッド部20と、このヘッド部20の上方に配置されたインク供給部21とを備えている。
(ヘッド部の構成)
まず、ヘッド部20の構成について説明する。図3は、ヘッド部20の上面図である。図4(a)は図3のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。図3、図4に示すように、ヘッド部20は、流路ユニット40と、圧電アクチュエータ41を備えている。
(流路ユニット)
図4(b)に示すように、流路ユニット40は、5枚のプレート42〜46が積層された構造を有する。5枚のプレート42〜46のうちの最下層のプレート46は、複数のノズル47が形成されたノズルプレートである。一方、上側の残り4枚のプレート42〜45には、複数のノズル47に連通するマニホールド50や圧力室51等の流路が形成されている。
特に図3を参照して、ノズルプレート46に形成された複数のノズル47の配列について説明する。ノズルプレート46には、複数のノズル47が、搬送方向と平行な方向(本発明の第2方向)に沿ってピッチPで配列されており、これら複数のノズル47は、走査方向(本発明の第1方向)に並ぶ合計8つのノズル群48を構成している。尚、本実施形態では、複数のノズル47の配列方向(第2方向)が走査方向(第1方向)と直交しているが、これは必須ではなく、ノズル47の配列方向が走査方向と90度以外の角度で交差していてもよい。
8つのノズル群48は、ブラックインクを吐出する2つのノズル群48k1,48k2、イエローインクを吐出する2つのノズル群48y1,48y2、シアンインクを吐出する2つのノズル群48c1,48c2、及び、マゼンタインクを吐出する2つのノズル群48m1,48m2からなる。尚、同色のインクを吐出する2つのノズル群48(例えば、2つのノズル群48k1,48k2)の間では、ノズル配列方向におけるノズル47の位置が、各ノズル群48におけるピッチPの半分(P/2)だけずれている。
ブラックの2つのノズル群48k1,48k2は、走査方向における中央において隣接して配置されている。イエローの2つのノズル群48y1,48y2は、ブラックの2つのノズル群48k1,48k2の、走査方向における両側において、これら2つのノズル群48k1,48k2を挟むように配置されている。シアンの2つのノズル群48c1,48c2は、さらに両側に配置され、さらに、マゼンタの2つのノズル群48m1,48m2は、またさらに両側に配置されている。つまり、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のノズル群48の配置が左右対称となっている。
これにより、いわゆる双方向印字において、キャリッジ3を走査方向一方側へ移動させるときと、走査方向他方側へ移動させるときで、左右それぞれ4つのノズル群48を使い分けることにより、キャリッジ3の移動方向にかかわらず、常に、記録用紙100に4色のインクを同一の順序(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの順)で着弾させて1つのドットを形成することができる。つまり、上記のノズル配列とすることで、記録速度が速くなる双方向印字を採用しつつも、各ドットの色目を同じにすることによって高い品質での画像等の記録が可能となる。
尚、ブラックのノズル群48kを挟んで左右に分かれて配置される3色のカラーのノズル群48m,48c,48yの配置は、図3のような左右対称の配置には限られず、適宜変更できる。例えば、ブラックのノズル群48kの左側と右側の両方において、ともに、左からマゼンタ→シアン→イエローの順で3色のノズル群48m,48c,48yが配置されてもよい。
次に、流路ユニット40の上側4枚のプレート42〜45に形成された、複数のノズル47に連通する流路構造について説明する。まず、図3に示すように、流路ユニット40の、搬送方向上流側の端部の上面には、走査方向に並ぶ7つの供給口49が形成されている。これらの供給口49には、後述するインク供給部21から4色のインクが供給される。7つの供給口49は、ブラックの供給口49k、イエローの2つの供給口49y1,498y2、シアンの2つの供給口49c1,49c2、マゼンタの2つの供給口49m1,49m2である。尚、図では、ヘッド部20の7つの供給口49が一平面上において一直線に配置された形態が開示されているが、このような配列には限られない。例えば、7つの供給口49の位置が上下方向において多少異なっていてもよい。また、7つの供給口49が、水平方向に対してやや傾いた方向に沿って並んでいてもよい。
7つの供給口49は、前述した4色のノズル群48の配置に対応した順で、走査方向に配列されている。詳細には、まず、ブラックの供給口49kは、走査方向における中央に配置されている。そして、このブラックの供給口49kから走査方向外側(左右両側)に向けて、それぞれ、イエローの供給口49y、シアンの供給口49c、マゼンタの供給口49mの順に、左右対称に配置されている。つまり、ブラックの供給口49kを走査方向において挟むように、イエローの2つの供給口49yが配置され、また、3つの供給口49k、49yを走査方向において挟むように、シアンの2つの供給口49cが配置され、さらに、5つの供給口49k、49y、49cを走査方向において挟むように、マゼンタの2つの供給口49mが配置されている。尚、ブラックの供給口49kは、2つのノズル群48k1,48k2にそれぞれブラックインクを供給する関係上、他の6つの供給口49よりも孔のサイズが大きくなっている。
また、流路ユニット40の内部には、それぞれ搬送方向に延在する7本のマニホールド50が形成されている。7本のマニホールド50は、それらの後端部において、7つの供給口49とそれぞれ接続されている。マニホールド50kには、供給口49kからブラックインクが供給される。マニホールド50y1,50y2には供給口49y1,49y2からイエローインクが供給される。マニホールド50c1,50c2には供給口49c1,49c2からシアンインクが供給される。さらに、マニホールド50m1,50m2には供給口49m1,49m2からマゼンタインクが供給される。尚、ブラックインクの流路に関して、他のインクの流路と同じく、供給口49kが2つ設けられ、また、マニホールド50kも2つ設けられてもよい。
ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のマニホールド50は、上述した4色のノズル群48と同様に、左右対称に配置されている。即ち、ブラックのマニホールド50kは、走査方向における中央に配置されている。イエローの2つのマニホールド50y1,50y2は、マニホールド50kの両側において、マニホールド50kを挟むように配置されている。シアンの2つのマニホールド50c1,50c2はそれらの両側に配置され、さらに、マゼンタの2つのマニホールド50m1,50m2はさらにそれらの両側に配置されている。
また、流路ユニット40は、複数のノズル47にそれぞれ対応した複数の圧力室51を有する。複数の圧力室51は、流路ユニット40の最上層に位置するプレート42に形成され、複数のノズル47にそれぞれ対応して平面的に配置されている。図3に示すように、圧力室51は、8つのノズル群48にそれぞれ対応して、マニホールド50の上方の位置において、搬送方向に沿って8列に配列されている。尚、ブラックの2つのノズル群48k1,48k2は走査方向において互いに隣接して配置され、対応する2列の圧力室列も隣接していることから、ブラックの2列の圧力室列は、それらの直下に位置する1つのマニホールド50kに共通に連通している。一方、他のノズル群48に対応する圧力室列は、1列毎に、その直下に位置する1つのマニホールド50に連通している。以上より、図4(b)に矢印で示すように、流路ユニット40内には、各マニホールド50から分岐して、圧力室51を経てノズル47に至る個別流路が複数形成されている。
(圧電アクチュエータ)
圧電アクチュエータ41は、流路ユニット40の上面に、複数の圧力室51を覆うように接合されている。図3、図4に示すように、圧電アクチュエータ41は、インク封止膜52と、2枚の圧電層53,54と、複数の個別電極55と、共通電極56とを備えている。
インク封止膜52は、インク透過性の低い材料、例えば、ステンレス鋼等の金属材料で形成された薄い膜である。インク封止膜52は、複数の圧力室51を覆うように、流路ユニット40の上面に接合されている。
2枚の圧電層53,54は、それぞれ、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなる。圧電層53,54は互いに積層された状態で、インク封止膜52の上面に配置されている。
複数の個別電極55は、上層の圧電層53の上面に配置されている。より詳細には、図3、図4に示すように、各個別電極55は、圧電層53の上面の、圧力室51の中央部と対向する領域に配置されている。複数の個別電極55は、複数の圧力室51に対応して配列されており、合計8列の個別電極列を構成している。各個別電極55からは個別端子57が引き出されている。複数の個別端子57には、ドライバIC58が実装された、図示しない配線部材が接続される。これにより、複数の個別電極55は、ドライバIC58と電気的に接続される。各個別電極55には、ドライバIC58によって、所定の駆動電位とグランド電位の何れか一方が選択的に印加される。
共通電極56は、2枚の圧電層53,54の間に配置されている。共通電極56は、圧電層53を挟んで、複数の個別電極55と共通に対向している。具体的な電気的接続構造の図示は省略するが、この共通電極56からも圧電層53の上面に接続端子が引き出され、複数の個別電極55と同様に、図示しない配線部材と接続されている。共通電極56は、配線部材に形成されたグランド配線と接続されることによって、共通電極56の電位は、常にグランド電位に維持されている。
尚、圧電層53の、個別電極55と共通電極56に挟まれた部分(活性部53aという)は、厚み方向(下向き)に分極されている。この活性部53aは、個別電極55と共通電極56の間に電位差が生じて、その厚み方向に電界が作用したときに、圧電変形(圧電歪)が生じる部分である。
上記の圧電アクチュエータ41の動作について説明する。ドライバIC58から、ある個別電極55に対して駆動電位が印加されると、この個別電極55と共通電極56との間に電位差が生じる。このとき、圧電層53の活性部53aには、その厚み方向(下向き)に電界が作用し、その電界の方向は活性部53aの分極方向と一致する。そのため、活性部53aは面方向に収縮し、それに伴って、2枚の圧電層53,54に、圧力室51側に凸となるような撓みが生じる。これにより、圧力室51の容積が変化して圧力室51を含む個別流路内に圧力波が発生することで、インクに吐出エネルギーが付与され、ノズル47からインクの液滴が吐出される。
(インク供給部の構成)
次に、インク供給部21について説明する。このインク供給部21は、4色のインクがそれぞれ収容される4つのインク室61(本発明の液室)を有し、各インク室61にてインクに混入している空気をインクから分離した上で、4色のインクをヘッド部20へ供給する。図2に示すように、インク供給部21は、第1インク供給部材31と第2インク供給部材32とを有する。図5は、図2のV-V線断面図である。図6は、インク供給部材3
1,32の斜視図である。
図5、図6に示すように、第1インク供給部材31は、U字状の断面形状を有する部材である。第2インク供給部材32は、第1インク供給部材31と比べて、走査方向に短く搬送方向に長い、略直方体状の部材である。第2インク供給部材32は、断面U字状の第1インク供給部材31の内側において、わずかな隙間を空けて配置されている。また、図2、図6(a)に示すように、第2インク供給部材32の後端面は、第1インク供給部材31の後端面とほぼ揃っており、一方で、第2インク供給部材32の前端部は、第1インク供給部材31よりも前方に突き出ている。図5に示すように、第1インク供給部材31と第2インク供給部材32は、その下面が、ヘッド部20の上面に接した状態で配置されている。
まず、第1インク供給部材31について説明する。図5、図6(a)に示すように、第1インク供給部材31は、水平面に沿って広がる、平面視矩形状の水平部31aと、この水平部31aの、走査方向における両端部から下方にそれぞれ延びる2つの脚部31bとを有する。第1インク供給部材31の内部は、隔壁33a,33bによって外側と内側の2つの空間に分けられている。外側の空間は、マゼンタインクが流れるインク供給流路60mであり、内側の空間は、シアンインクが流れるインク供給流路60cである。
より詳細には、第1インク供給部材31の水平部31a内の空間が、水平な隔壁33aによって上下に仕切られることにより、上側(外側)のマゼンタインクが収容されるインク室61mと、下側(内側)のシアンインクが収容されるインク室61cとが形成されている。また、2つの脚部31b内の空間が、上下方向に延びる2つの隔壁33bによって仕切られることにより、外側の2つのマゼンタの接続流路62mと、内側の2つのシアンの接続流路62cとが形成されている。2つのマゼンタの接続流路62mは、マゼンタのインク室61mの走査方向における両端部に接続され、それぞれ上下方向に延びている。2つのシアンの接続流路62cは、シアンのインク室61cの走査方向における両端部に接続され、それぞれ上下方向に延びている。尚、上記の接続流路62は、上下方向と完全に平行である必要はない。即ち、接続流路62はインク室61とヘッド部20の供給口49を繋ぐものであり、両者の平面的な位置がずれている場合には、接続流路62が上下方向に対して多少傾いた方向に延びていてもよい。
第1インク供給部材31の下壁部には、マゼンタの2つの接続流路62とそれぞれ連通する2つの流出口63m1,63m2と、シアンの2つの接続流路62とそれぞれ連通する2つの流出口63c1,63c2が形成されている。マゼンタの2つの流出口63m1,63m2は、ヘッド部20のマゼンタの2つの供給口49m1,49m2(図3参照)と接続され、シアンの2つの流出口63c1,63c2は、ヘッド部20のシアンの2つの供給口49c1,49c2(図3参照)と接続される。
上側に位置するマゼンタのインク供給流路60m(インク室61m及び2つの接続流路62m)は、シアンのインク供給流路60c(インク室61c及び2つの接続流路62c)に対して、上から覆い被さるように配置されている。そのため、シアンのインク室61cに対して、その走査方向における両側に、上側のマゼンタのインク室61mと接続されている2つの接続流路62mが隣接して配置されている。その分、シアンのインク室61cは、マゼンタのインク室61mと比べて、走査方向における長さが短くなっている。しかしながら、図2、図6(a)に示すように、シアンのインク室61cは、マゼンタのインク室61mよりも、搬送方向における長さが長くなっており、前方(搬送方向下流側)に突き出ている。
また、2つのインク室61m,61cをそれぞれ形成する壁部である、水平部31aの上壁部と下壁部にはそれぞれ開口32a,32bが設けられており、これらの開口を塞ぐように合成樹脂フィルムなどからなる可撓性のダンパー膜34m、34cが設けられている。これにより、マゼンタのインク室61mが上側からダンパー膜34mで覆われ、シアンのインク室61cが下側からダンパー膜34cで覆われている。尚、図5に示すように、2つのインク供給部材31,32の間に隙間が存在することで、ダンパー膜34cが変形するために必要な空間が確保されている。
次に、第2インク供給部材32について説明する。図5、図6(b)に示すように、第2インク供給部材32の内部も、隔壁35a,35bによって外側と内側の2つの空間に仕切られている。外側の空間はイエローインクが流れるインク供給流路60yであり、内側の空間はブラックインクが流れるインク供給流路60kである。
水平な隔壁35aの上側には、イエローインクが収容されるインク室61yが形成され、隔壁35aの下側には、ブラックインクが収容されるインク室61kが形成されている。第2インク供給部材32の左右側壁部と、鉛直方向に延びる2つの隔壁35bとの間には、イエローの2つの接続流路62yが形成されている。2つのイエローの接続流路62yは、イエローのインク室61yの走査方向における両端部に接続され、それぞれ上下方向に延びている。図6(b)に示すように、ブラックの接続流路62kはブラックのインク室61kの後端部に接続されており、上下方向に延びている。尚、これらの接続流路62y、62kについても、上下方向と完全に平行である必要はなく、上下方向に対して多少傾いていてもよい。
第2インク供給部材32の下壁部には、イエローの2つの接続流路62yとそれぞれ連通する2つの流出口63y1,63y2、及び、ブラックの接続流路62kと連通する1つの流出口63kが形成されている。イエローの2つの流出口63y1,63y2は、ヘッド部20のイエローの2つの供給口49y1,49y2と接続され、ブラックの1つの流出口63kは、ヘッド部20のブラックの1つの供給口49kと接続される。
この第2インク供給部材32においても、イエローのインク供給流路60yが、内側のブラックのインク供給流路60kに対して、上から覆い被さるように配置されている。そして、ブラックのインク室61kに対して、その走査方向における両側に、上側に位置するイエローのインク室61yと接続された2つの接続流路62が隣接して配置されている。従って、ブラックのインク室61kは、イエローのインク室61yと比べて、走査方向における長さが短くなっているが、搬送方向における長さは、イエローのインク室61yよりも長くなっており、前方(搬送方向下流側)に突き出ている。
イエローのインク室61yを形成している、第2インク供給部材32の上壁部には開口36aが設けられ、この開口36aを塞ぐように、可撓性のダンパー膜34yが設けられている。これにより、イエローのインク室61yが上側からダンパー膜34yで覆われている。また、2つのインク供給部材31,32の間に隙間が存在することで、ダンパー膜34yが変形するために必要な空間が確保されている。一方、ブラックのインク室61kを形成している、第2インク供給部材32の下壁部の、流出口63kよりも後側の部分は、流出口63kが形成された前側部分よりも底上げされている。この底上げ部分37にも開口36bが設けられており、この開口36bを塞ぐように、可撓性のダンパー膜34kが設けられている。これにより、ブラックのインク室61kが下側からダンパー膜34kで覆われている。また、底上げ部分37の存在により、ダンパー膜34kはヘッド部20の上面から離れて配置されることから、ダンパー膜34kが変形するために必要な空間が確保されている。
図2に示すように、インク供給部材31,32には、4色のインク室61の左端部にそれぞれ接続された4つのインク導入流路64(本発明の液体導入部)が形成されている。4つのインク導入流路64はチューブジョイント23、4本のチューブ22を介して、ホルダの4つのインクカートリッジ30(図1参照)とそれぞれ接続されている。また、インク供給部材31,32には、4つのインク室61の右端部にそれぞれ接続された4つの排気流路65(本発明の排気部)が形成されている。4つの排気流路65は、排気ユニット24の4つの排気ポート24aとそれぞれ接続されている。
インクカートリッジ30からチューブ22を介してインク供給部21に送られてきたインクは、まず、そのインクに対応したインク室61に流入する。インク室61に流れ込んだインクは、接続流路62を介して、下方に位置するヘッド部20の供給口49に供給される。ここで、チューブ22によって供給されてくるインクに空気が混入しており、この空気がヘッド部20に流れ込んでしまうと、ノズル47の吐出不良を引き起こす要因となる。この点、本実施形態では、ヘッド部20の手前にインク室61が存在している。このインク室61から下方へ延びる接続流路62へインクが流れる際に、インクに混入している空気がインクから分離して、インク室61の上部に取り残される。従って、インク室61からは、空気が分離除去されたインクが、接続流路62を経てヘッド部20へ供給されることになる。尚、インクから一旦分離した空気はインク室61の上部に滞留するため、後からインクがインク室61に供給されてきても、インク室61内の空気はヘッド部20へ流れていかない。
但し、ヘッド部20でのインク消費に従って、インクから分離された空気がインク室61内に溜まっていき、インク室61の上部に滞留する空気が増えていく。インク室61が空気で一杯になると、その空気の一部が、接続流路62からヘッド部20へ流れてしまうことになる。そこで、一定時間経過毎に、前述した排気パージを行うことによって、インク室61に滞留する空気を、排気流路65を介して排気ユニット24の排気ポート24aから排出する。尚、図2に矢印で示すように、インク供給部21の各インク供給流路60は、インク導入流路64から、インク室61を経て、排気流路65に至るまで、途中で分岐することのない1本の流路であり、一筆書きのようにインクや空気が流れる。従って、各インク供給流路60における空気の排出性が高くなり、インク供給流路60の途中で空気が滞留しにくい。
以上説明したインク供給部21の、4色のインクにそれぞれ対応したインク室61及び接続流路62の配置について改めてまとめると、次のようになる。図5、図6に示すように、4色のインクがそれぞれ収容される4つのインク室61は、下から、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの順に、上下に重ねて配置されている。つまり、水平面に沿った走査方向に並ぶ7つの供給口49に対して、これらの供給口49と接続される4つのインク室61が、上下方向に重ねて配置されている。この構成により、4つのインク室61が走査方向に並べられる構成と比べて、インク供給部21の平面サイズを小さく抑えつつ、各インク室61の面積を大きく確保できる。従って、各インク室61に、より多くの量の空気を溜めておくことが可能となる。
また、4つのインク室61のうち、下側に配置されているインク室61の走査方向の両側に、それよりも上側に配置されているインク室61に接続された2つの接続流路62が隣接して配置されている。例えば、ブラックのインク室61kに対して、その走査方向における両側に、イエローのインク室61yに接続された2つの接続流路62yが配置されている。尚、上記例では、ブラックのインク室61kが、本発明の第1の液室に相当し、イエローのインク室61yが、本発明の第2の液室に相当する。これにより、下側のインク供給流路60が、上側のインク供給流路60の内部に収まった流路構造が実現され、4色のインク室61と4色の接続流路62がコンパクトに構成される。
但し、上記の構成では、下側のインク室61が、上側のインク室61に接続された2つの接続流路62によって走査方向の両側から挟まれていることから、この下側のインク室61の面積を大きくするために、その走査方向の長さを長くするにも限界がある。そこで、下側に配置されているインク室61は、それよりも上側に配置されているインク室61と比べて、搬送方向における長さが長くなっている。即ち、4つのインク室61は、下側に配置されているものほど、搬送方向における長さが長くなっている。この構成により、下側に配置されているインク室61の面積を、それよりも上側に配置されているインク室61の面積と同程度にすることができる。
また、本実施形態では、インク供給部材31,32の、各インク室61を形成する壁部にダンパー膜34が設けられており、各インク室61が、インクの圧力変動を減衰させるためのダンパー室を兼ねている。ダンパー室の圧力変動減衰の効果を高めるには、ダンパー室の面積をできるだけ大きくすることが好ましい。この点、上述したように、4つのインク室61が上下に重ねられた構成を採用することで、ダンパー室を兼ねる各インク室61の面積を大きく確保することができる。また、インクから空気を分離するためのインク室61がダンパー室を兼ねることで、ダンパー室が別に設けられた構成と比べて、インク供給部21を一層小型化させることが可能となる。
尚、本実施形態のインク室61kは、本発明のブラックのインク貯留部の一例でもあり、本実施形態の接続流路62y,62c,62mは、本発明のカラーのインク貯留部の一例でもある。また、本実施形態のインク室61y,61c,61mは、本発明の複数の連結流路の一例でもある。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、上下に重なって配置された4つのインク室61の、搬送方向における長さが異なっており、下側に位置するものほど、前方(搬送方向下流側)に突き出ている。これに対して、図7に示すように、下側に位置するインク室61が、それよりも上側に位置するインク室61に対して、後方(搬送方向上流側)に突き出た構成であってもよい。
2]各インク室61に設けられる排気部(排気流路)65の位置は、以下のように適宜変更可能である。例えば、図8に示すように、各インク室61の天井面を形成する、インク供給部材31,32の上壁部に、排気部65が設けられていてもよい。排気部65がインク室61の天井面に設けられていると、排気効果が高くなる。また、4つのインク室61は上下に重ねられているが、下側に位置するインク室61は、それよりも上側に位置するインク室61よりも、搬送方向に長く延びている。それ故、下側のインク室61の、前側の一部分が、上側のインク室61とは重なっていない。そこで、下側のインク室61についても、それよりも上側のインク室61とは重ならない部分の天井面に、排気部65を設けることが可能となる。
3]各インク供給流路60の、インク導入流路64(本発明の液体導入部)と排気流路65(本発明の排気部)とが、搬送方向において反対側に配置されてもよい。図9の形態では、インク供給部21のインク供給部材31,32の、搬送方向上流側の端部(後側部分)に4つのインク導入流路64が形成されている。尚、図9は上面図であり、4つのインク導入流路64が1つに重なって見えている。これら4つのインク導入流路64は、インク供給部材31,32の後端面に取り付けられたチューブジョイント23に接続されている。また、4つのインク導入流路64は、上下に重ねて配置された4つのインク室61の後端部にそれぞれ接続されている。一方、インク供給部材31,32の前側部分には、4つのインク室61の前端部とそれぞれ接続される4つの排気流路65が形成されている。
この形態では、インク導入流路64と排気流路65が搬送方向における同じ側に配置されている前記実施形態の図5と比べると、図9に矢印で示すように、インク導入流路64から排気流路65に至る、インク供給流路60の、曲がりを少なくすることができる。従って、インク導入流路64から導入されたインクに混入する空気が途中で滞留しにくくなり、排気流路65から排出されやすくなる。
4]走査方向における長さが異なる4つのインク室61の間で、搬送方向における長さを同じにしてもよい。この場合、4つのインク室61の間で面積が異なることになり、下側に位置するものほど面積が小さくなる。従って、最も上側に位置する、面積の大きいインク室61には、インク消費量が多いインクを対応させ、逆に、最も下側に位置する、面積の小さいインク室61には、インク消費量が少ないインクを対応させるとよい。例えば、テキスト印字でもカラー印字でも使用するために、最もインク消費量が多くなりがちなブラックインクは、最も上側に位置するインク室61に供給されるようにする。また、ヘッド部20において、ある特定のインク(例えば、ブラックインク)を吐出するノズル47の数が、他のインクを吐出するノズル47の数よりも多い場合には、ノズル47の数が多いインクの消費量は多くなりがちになることから、前記特定のインクが、最も上側に位置するインク室61に供給されるようにする。
また、4色のインクをそれぞれ供給する4本のチューブ22の間で、厚みや材質が異なっている等の理由から、4色のインクの間で空気の混入しやすさが異なる場合もある。この場合には、空気が混入しやすいインクが、最も上側に位置するインク室61に供給され、空気が混入しにくいインクが、最も下側に位置するインク室61に供給されるとよい。
5]前記実施形態では、ヘッド部20において、ブラックの供給口49kに対して、イエロー、シアン、マゼンタの3色カラーの供給口49y,49c,49mが左右に分かれて配置されていた。これに対して、図10に示すように、ヘッド部20が、1種類のインクに対して供給口49が1つのみ設けられた構成であってもよい。
図11は、図10のヘッド部20を含むインク吐出装置4の断面図である。図11に示すように、4色のインクがそれぞれ収容される4つのインク室61は、上下に重ねて配置されている。また、4つのインク室61と、ヘッド部20の4つの供給口49とが、4つの接続流路62によってそれぞれ接続されている。
この図11の構成でも、4つのインク室61のうち、下側に位置するインク室61は、それよりも上側に位置するインク室61に接続される接続流路62と、走査方向に隣接している。その分、下側に位置するインク室61は、それよりも上側に位置するインク室61よりも、走査方向における長さが短くなっている。そこで、この図11においても、下側に位置するインク室61の搬送方向の長さが、上側に位置するインク室61よりも長くなっていてもよい。
6]前記実施形態では、インク供給部材31,32の、各インク室61を形成する壁部の可撓性のダンパー膜34が設けられ、インク室61がダンパー室を兼ねているが、必ずしもそうである必要はない。ダンパー膜34が設けられたダンパー室がインク室61とは別に設けられてもよい。また、インク供給部21の各インク供給流路60に生じる圧力変動が比較的小さい場合は、ダンパー膜34を省略することも可能である。
7]前記実施形態では、インク供給部21が2つのインク供給部材31,32を有し、2つのインク供給部材31,32の各々に、2種類のインク供給流路60が形成されていた。これに対し、4色全てのインク供給流路60が、1つのインク供給部材にまとめて形成されてもよい。あるいは、4色のインク供給流路60が、それぞれ別々のインク供給部材に形成されてもよい。
8]前記実施形態では、インク室61に滞留する空気を、排気流路65を介して排気部24の排気ポート24aから排出していたが、インク供給部21に排気部24がない構成でもよい。この構成では、ノズルキャップ25がヘッド部20の複数ノズル47を覆った状態で、吸引ポンプ10によりノズルキャップ25内を減圧することで、インク室61内に滞留する空気を、前記ヘッド部20内を経由して複数のノズル47から排出させる。
9]前記実施形態では、4つのインク室61が上下方向に互いに重なるように配置されていたが、必ずしもそうである必要はない。例えば、イエロー,シアン及びマゼンタのインク室はそれぞれ、上下方向においてブラックのインク室には重なるが、イエロー,シアン及びマゼンタのインク室同士は上下方向に重ならずに配置される。
以上、説明した前記実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタのインク吐出装置に適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
4 インク吐出装置
20 ヘッド部
21 インク供給部
30 インクカートリッジ
31 第1インク供給部材
32 第2インク供給部材
34 ダンパー膜
47 ノズル
49 供給口
61 インク室
62 接続流路
64 インク導入流路
65 排気流路

Claims (8)

  1. 複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数種類のノズルを有する液体吐出部と、
    前記液体吐出部の上方に配置され、前記液体吐出部に前記複数種類の液体を供給する液体供給部と、を備え、
    前記液体吐出部は、上下方向と交差する第1方向に並び、且つ、前記複数種類の液体が供給される複数の供給口を有し、
    前記液体供給部は、
    前記複数種類の液体がそれぞれ収容され、且つ、上下方向に重ねて配置された複数の液室と、
    それぞれ上下方向に延び、且つ、前記液体吐出部の前記複数の供給口の各々と、各供給口に供給される液体が収容される前記液室とを接続する、複数の接続流路と、
    を有し、
    前記複数の液室に含まれる、上下に配置された2つの前記液室のうち、上側に位置する前記液室に接続された前記接続流路が、下側に位置する前記液室と、前記第1方向において隣り合っており、
    前記下側に位置する液室は、前記上側に位置する液室よりも、前記第1方向における長さが短く、
    前記下側に位置する液室は、前記上側に位置する液室よりも、上下方向及び前記第1方向と交差する、第2方向における長さが長くなっていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数種類のノズルを有する液体吐出部と、
    前記液体吐出部の上方に配置され、前記液体吐出部に前記複数種類の液体を供給する液体供給部と、を備え、
    前記液体吐出部は、上下方向と交差する第1方向に並び、且つ、前記複数種類の液体が供給される複数の供給口を有し、
    前記液体供給部は、
    前記複数種類の液体がそれぞれ収容され、且つ、上下方向に重ねて配置された複数の液室と、
    それぞれ上下方向に延び、且つ、前記液体吐出部の前記複数の供給口の各々と、各供給口に供給される液体が収容される前記液室とを接続する、複数の接続流路と、
    を有し、
    前記液体吐出部は、前記複数種類の液体に含まれる第1の液体が供給される第1の供給口と、同じく前記複数種類の液体に含まれる第2の液体がそれぞれ供給される2つの第2の供給口を含み、
    前記2つの第2の供給口は、前記第1方向において、前記第1の供給口を挟むように配置され、
    前記液体供給部は、
    前記第1の液体が収容される第1の液室と、
    前記第2の液体が収容される第2の液室と、
    前記液体吐出部の前記第1の供給口と前記第1の液室とを接続する第1の接続流路と、
    前記液体吐出部の前記2つの第2の供給口と前記第2の液室とを接続する2つの第2の接続流路とを有し、
    前記第2の液室は、前記第1の液室の上方に配置され、
    前記2つの第2の接続流路は、前記第1方向における前記第1の液室の両側に配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 前記第1の液室は、前記第2の液室よりも、上下方向及び前記第1方向と交差する、第2方向における長さが長くなっていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記液体供給部は、前記複数の液室にそれぞれ設けられた複数の排気部を更に備え、
    前記第1の液室の、上下方向において前記第2の液室と重ならない部分の天井面に、前記排気部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記液体供給部は、前記複数の液室にそれぞれ設けられた複数の排気部を更に備え、
    前記液体供給部は、上下方向及び前記第1方向と交差する第2方向における一方側の部分にそれぞれ設けられ、前記複数種類の液体をそれぞれ貯留する複数の液体貯留部と接続される、複数の液体導入部を有し、
    前記複数の排気部は、前記液体供給部の、前記第2方向における他方側の部分に配置されていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の液体吐出装置。
  6. 各液室を形成する壁部に、可撓性を有するダンパー膜が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. ブラックのインクと複数色のカラーのインクをそれぞれ吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するヘッドと、
    前記ノズル面と直交する方向において、前記ヘッドの前記ノズル面と反対側に配置され、前記ヘッドに供給される前記ブラックのインクを貯留する1個のブラックのインク貯留部と、
    前記ノズル面に沿う第1方向において前記1個のブラックのインク貯留部の両側に配置され、前記ヘッドに供給される前記複数色のカラーのインクを色ごとに貯留する複数のカラーのインク貯留部であって、色ごとに2個ずつ設けられ、各色の2個のカラーのインク貯留部が前記1個のブラックのインク貯留部の前記第1方向における両側に分かれて配置され、前記1個のブラックのインク貯留部から前記第1方向の一方側に離れる向きに並ぶ色順と、前記1個のブラックのインク貯留部から前記第1方向の他方側に離れる向きに並ぶ色順が同じになる、複数のカラーのインク貯留部と、
    前記複数のカラーのインク貯留部の中の前記各色の2個のカラーのインク貯留部を連結し、色ごとに設けられる複数の連結流路と、を備え、
    前記複数の連結流路は、前記ノズル面と直交する方向から見て、前記1個のブラックのインク貯留部に重なるようにそれぞれ配置されることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 前記複数の連結流路は、前記ノズル面と直交する方向から見て、互いに重なるように配置されていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
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