JP4666822B2 - 液体吐出記録ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数色のインクなどの複数の異なる種類の液体を、紙などの被記録媒体に付与する液体吐出記録ヘッドに関し、特に記録ヘッドを双方向に走査しつつ記録を行う双方向プリント装置に用いられる液体吐出記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント装置、特にインクジェット方式のプリント装置に於いてはカラープリントにおける記録スピードの向上が重要なテーマとなっている。記録スピードの向上の手法としては、記録ヘッドの長尺化の他に、記録ヘッドの記録(駆動)周波数の向上や双方向プリントなどが一般的である。双方向プリントは片方向プリントに比較して、同じスループットを得るときに必要エネルギーの分散化が時間的になされているので、トータルシステムとしてはコスト的に有利な手段となっている。
【0003】
上述の課題を解決するための液体吐出記録ヘッドの構成としては、特開昭58-179653号公報において、往路用ノズルと復路用ノズルとを用意する構成が開示されている。該公報においては、各色の打ち込み順序が同じになるように往路と復路とで使用ヘッド(吐出部)を切り替えるものであり、その記録ヘッド部の構成は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各インクを吐出する記録ヘッドを組み合わせたものとなっている。具体的には同公報の図3に示されるように、往路走査と復路走査のどちらの方向に関してもBk,C,M,Y,M,C,Bkの順番になるよう各ヘッドが配置されている。各ヘッド部へのインク供給は各ヘッド毎にパイプを介して各色のインクタンクから供給される構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭58-179653号に開示されるような構成においては、インク供給パイプの這い回しによるスペースの確保や、パイプ内の泡を取り除く必要性が発生するため、装置が大型化してしまうという問題がある。
【0005】
そこで小型化のために、各ヘッド毎にインクタンクを装着し、ヘッドとインクタンクをキャリッジ上に設置し、上記公報のような各色吐出部の配置で双方向走査する構成を考えてみると、キャリッジの大型化と重量増加により装置が大型化してしまうという問題や、構成によっては部品点数が増大しコストが増加してしまうという問題が生じる。また、同じ色で複数のインクタンクを使用した場合、稼動初期の必要インクタンク数が多いため、初期投資が増加することにもなる。またこの場合、同色の複数のインクタンクの何れかが空になって交換する必要が生じたとき、どのタンクを交換するのか使用者に単純に理解させにくい問題もある。
【0006】
また、上記の問題を解消させるため同じ色を吐出する吐出部へ液体供給するタンクを1つでまかなうと、1つのタンクから同色の吐出部への液供給路は途中で分岐させることになり、同色の吐出部間でインク供給特性ひいてはインク吐出特性が異なってしまうことも懸念される。
【0007】
すなわち、インク供給時のインクタンクから各吐出部までのインク流れにより発生する圧力の抵抗成分(圧力損失:供給路長さ、供給路断面積、最大流速、インク粘度等により決まる)を増大させると印字に影響を与える場合がある。また各吐出部までの圧力損失に差が大きいと吐出部毎にインク吐出特性が異なったり、供給路内部の泡の除去性に大きな差が生じる場合があるので各吐出部までの圧力損失差は小さい事が望まれる。
【0008】
そこで本発明の目的は、双方向プリント装置の小型化のために、キャリッジ上にヘッドとインクタンクを設置する構成において、同じ色の吐出部に使用するタンクを1つでまかなうことができ、同色もしくは特性の近い色の吐出部間でタンクからのインク供給特性の差が小さい液体吐出記録ヘッドおよび液体吐出記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、複数種類の液体を吐出するための複数の吐出口列と、
前記複数種類の液体をそれぞれ収容する複数のタンクが装着されるホルダー部と、
前記タンク内の液体を前記吐出口列に供給するための液体供給路と、
を備え、前記ホルダー部は、前記複数種類の液体毎に前記液体供給路に連通する液体導出口を有しており、前記吐出口列は各々前記液体導出口に対して少なくとも1つ設けられている液体吐出記録ヘッドにおいて
前記複数の吐出口列として、所定の方向に配列された少なくとも5つの吐出口列を備え、前記液体導出口として、それぞれ異なる種類の液体を導出する第1、第2および第3の液体導出口を少なくとも備え、前記液体供給路として、前記第1、第2および第3の液体導出口の各々に対応して連通する第1、第2および第3の液体供給路を少なくとも備えており、
前記第1の液体供給路は、前記第1の液体導出口に連通する1つの共通供給路から第1の分岐部で分岐された第1の2つの個別供給路と、前記5つの吐出口列のうちの中央の吐出口列のみを間に挟んで位置する第1の2つの吐出口列に該第1の個別供給路の各々を接続する第1および第2の供給路接続部とを有し、
前記第2の液体供給路は、前記第2の液体導出口に連通する1つの共通供給路から第2の分岐部で分岐された第2の2つの個別供給路と、前記5つの吐出口列のうちの中央の吐出口列を間に挟んで最も外側に位置する第2の2つの吐出口列に該第2の個別供給路の各々を接続する第3および第4の供給路接続部とを有し、
前記第3の液体供給路は、前記第3の液体導出口に連通する1つの供給路と、前記5つの吐出口列のうちの中央の吐出口列に対して該1つの供給路を接続する第5の供給路接続部とを有し、
前記第1および第2の供給路接続部は、前記第1の吐出口列の吐出口配列方向における一端側に配されており、前記第3および第4の供給路接続部は、前記第2の吐出口列の吐出口配列方向における、前記第1の吐出口列の前記一端側とは反対の端部側に配されており、前記第5の供給路接続部は、前記中央の吐出口列の吐出口配列方向における中央部に配されており、
前記第1の2つの個別供給路は、前記第1の2つの吐出口列間で流路の長さと断面積を調整することで流抵抗が揃えられており、前記第2の2つの個別供給路は、前記第2の2つの吐出口列間で流路の長さと断面積を調整することで流抵抗が揃えられていることを特徴とする。
【0014】
上記構成のとおりの、本発明の液体吐出記録ヘッドでは、各種の液体毎にタンクからの液体供給を受ける複数の吐出口列を持つ記録素子を備え、対応した種類の液体の吐出口列の数に応じて途中で分岐している供給路を有し、これら供給路の液体供給特性が同種の液体の吐出口列に対してほぼ等しい。
【0015】
このような液体吐出記録ヘッドによれば、各種の液体毎に1つのタンクを装着することになるので、キャリッジの小型化が可能であり、液体を消耗したときのタンク交換は従来の記録ヘッドが対称配置でない記録ヘッドと同様な操作なので使用者にとって理解し易い操作が可能である。
【0016】
さらに、液体供給時のタンクから各吐出口列までの液流により発生する圧力の抵抗成分(圧力損失:供給路長さ、供給路断面積、最大流速、インク粘度等により決まる)を同種の液体の吐出口列間でほとんど同じに出来る。その結果、記録のための液体吐出特性や、供給路内部の泡の除去性を同種の液体の吐出口列間で揃えることができる。
【0017】
なお、供給路に分岐部を配置するとき、構成部材を安易に増やす事はコストを考慮すると好ましくないので、従来の記録ヘッドと同様に、タンクとの接合部を有する部材と記録ヘッド部と接合する部材とを接合することにより供給路を形成することが望ましい。
【0018】
また、吐出口列が対称配置とならず、例えばブラックインクを吐出する吐出口列が、対称配置されたカラー吐出口列群とは別に設けられている場合は、対応するタンクからの供給路に付いては途中に分岐部を含む必要はない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の液体吐出記録ヘッドの一例の記録ヘッドカートリッジを示す組立斜視図であり、(a)はカートリッジの吐出口側を見た斜視図、(b)はカートリッジのタンク装着側から見た斜視図、(c)はタンクを外した状態の斜視図である。
【0021】
この図で示す形態のヘッドカートリッジ1は記録ユニット2とインク供給ユニット3で構成されている。記録ユニット2は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のカラー用記録素子4とブラック(Bk)用記録素子5を有する記録ヘッド部と、後述する記録装置に記録ヘッドカートリッジ1を装着した際に記録装置の電気接続部と電気的に接続される電気接続部6と、この電気接続部6と上記2つの記録ヘッド部のコンタクトパッド(不図示)を電気的に繋ぐフレキシブル配線板7とを備えている。一方、インク供給ユニット3は、独立した4色(C,M,Y,Bk)のインクタンク9a〜9dを保持するホルダー部8と、各色のインクタンク9から対応する吐出口列へインク供給路を形成するためのインク供給路形成アセンブリ(不図示)とを備えている。
【0022】
「記録ヘッド部」
まず、本実施形態の記録ヘッド部について詳述する。図2は図1に示した記録ユニットの記録ヘッド部のカラー用記録素子の要部を模式的に示す説明図であり、(a)は上から見た模式図、(b)は吐出口の配置を説明するための図、(c)は断面図である。
【0023】
本実施形態の記録ヘッド部は、上述したようにシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のカラー用記録素子4とブラック用記録素子5を備えている。
【0024】
これらの記録素子は図2(c)に代表して示すように、エネルギー変換素子としての発熱抵抗素子15を含む基板17と、吐出口11を形成するオリフィスプレート16とを備えている。基板17は、面方位<100>のシリコン単結晶で形成され、基板17上には、複数の発熱抵抗素子15の列、各列の発熱抵抗素子15を駆動するための駆動回路13、外部と接続するためのコンタクトパッド19、駆動回路13およびコンタクトパッド19を接続する配線18等が半導体プロセスを用いて形成されている。また、基板17には上述の回路13、素子15、配線18等を除いた領域に、異方性エッチングにより形成された貫通口が5つ設けられ、それぞれ後述する吐出口列21〜23,31〜33に液体を提供するためのインク供給口12,12aを形成している。なお、図2(a)は基板17に対して略透明なオリフィスプレート16を形成した状態を模式的に表しており、上述の発熱抵抗素子やインク供給口は省略して描かれている。
【0025】
基板17上に設けられるオリフィスプレート16は感光性エポキシ樹脂で形成され、フォトリソグラフィ技術を用いて前述の発熱抵抗素子15に対応して、吐出口11及び液流路10が形成されている。
【0026】
このような記録素子は発熱抵抗素子15によって印加される熱エネルギーによる膜沸騰により生じる気泡の圧力を利用して、吐出口11よりインク等の液体を吐出して記録を行なうものである。また記録素子は、コンタクトパッド9をフレキシブル配線板(図1中符号13参照)と接続することで、この配線板に繋がった電気接続部(図1中符号6参照)が後述する記録装置の電気接続部と接続した際に、駆動信号などを記録装置から受け取ることができる。さらに、上記のような記録素子のインク供給口12,12a等は後述のインク供給路形成アセンブリを介して各色のインクタンクと連通される。
【0027】
また、本実施形態のカラー用記録素子4においては、吐出口11は複数設けられ、それらが所定のピッチで配設されることで、互いに略平行な吐出口列(吐出部)21〜23,31〜33を形成している。ここで、図2(a)において、吐出口列21〜23のそれぞれ図面上からi番目の吐出口は、図2(a)に示す矢印方向に対して一致している。このように、この記録素子が後述する記録装置等に搭載されて走査されるときの走査方向に関して、吐出口列21〜23は、それぞれ対応する吐出口が一致するように配列されており、第1の吐出口列群20が形成されている。吐出口列31〜33についても吐出口列21〜23と同様に配列されており、吐出口列31〜33によって第1の吐出口列群20に隣接するように第2の吐出口列群30が形成されている。
【0028】
これら2つの吐出口列群による6つの吐出口列について、最も外側の吐出口列23,33ではシアン(C)を、吐出口列22,32ではマゼンタ(M)が、最も内側の互いに隣接する吐出口列21,31ではイエロー(Y)を吐出するものとする。そのため、インク供給口12a(中央部に設けられたインク供給口)にはイエローインクが、インク供給口12aに隣接する2つのインク供給口12にはマゼンタインクが、最も外側の2つのインク供給口12にはシアンインクが、それぞれY,M,C各色独立のインクタンクから供給されている。このように、中央のインク供給口12aは2つの吐出口列21,31に対して液体を供給するものであり、インク供給口12a及び液流路10aはこれら2つの吐出口列21,31の共通の液室部として機能する。
【0029】
このように、2つの吐出口列群が隣接する部分に、それぞれ同じ種類の液体を吐出する吐出口列を並べ、この部分を中央にして他の同種の吐出口列及びそれらの駆動回路を略対称に配置することで、インク供給口12,12aとしての貫通口、及び駆動回路や発熱抵抗素子などを基板に対して等間隔に無駄無く配置し、基板サイズを小さくすることができる。しかも、このように同種の液体を吐出する吐出口列を線対称に配置したことで、記録媒体上に所望の色を形成するための1画素に対するインク打ち込み(吐出)順が往路走査と復路走査で同じになるので、走査方向に関わらず発色が均一になり往復印字による色むらの発生を防止することができる。
【0030】
さらに、このカラー用記録素子では、図2(a)及び図2(b)より明らかなように、第1の吐出口列群20と、第2の吐出口列群30とは、それぞれの吐出口群を形成する吐出口列21〜23,31〜33の各吐出口が前述した走査方向に対して互いに補完し合うように、吐出口の配列方向にずれて配設されている。図2(b)に示すように、本実施形態では、第1の吐出口列群及び第2の吐出口列群を形成する吐出口列は、いずれも128個の吐出口がt1=t2=約40μm(1/600インチ)のピッチで列をなすことで形成されている。そして、吐出口列21と吐出口列31とでは、その配列が記録ヘッドの副走査方向(本例の場合、吐出口列の配列方向に一致する)に対して、ちょうど吐出口配列のピッチの1/2だけずれて(t3=1/2t1=約20μm)配置されている。これにより、実質1200dpi(1インチ当たり1200ドット)の高精細モード印字が可能となる。
【0031】
一方、ブラック用記録素子においては、ブラックは単色でしか一般には用いないので、対称配置にする必要はない。また、モノクロ記録における記録速度を向上させるためにノズルの数が他の色のヘッドよりも多く設けられている。本実施形態では、Bk用の吐出口列40,41は、上記のカラー用記録素子の吐出口列21,31と同様に、各吐出口が走査方向に対して互いに補完し合うように配列されており、各吐出口列のノズル配列密度の倍の密度で副走査方向に記録を行なうことができるようになっている。
【0032】
「インク流路形成アセンブリ」
次に、上記インク供給ユニットのインク供給路形成アセンブリについて説明する。上述したようなカラー用及びブラック用記録素子のインク供給口の各々に、インク供給ユニットのホルダー部に装着されたイエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用のインクタンク内のインクを供給可能とするため、本実施形態ではタンクと記録素子のインク供給口どうしを連通させるインク供給路形成アセンブリがインク供給ユニットに設けられている。
【0033】
特に、カラー用記録素子は上述したように同種の液体を吐出する吐出口列を線対称に配置した構成で、中央部にイエロー用インク供給口を、これの両側にそれぞれマゼンタ用インク供給口を、さらに両外側にそれぞれシアン用インク供給口を対称に備えているため、これら3色の個々のタンクと対応する色のインク供給口とを連通させるインク供給路は途中で分岐している。また同種のノズル部どうしでインク供給特性を同じにするため、分岐後のインク路を等価なものとしている。
【0034】
以下、このようなインク供給路形成アセンブリの具体的な構成を示す。
【0035】
図3は図1に示したヘッドカートリッジのインク供給ユニットに備わるインク供給路形成アセンブリを説明するための分解斜視図である。
【0036】
図3に示すようにヘッドカートリッジ1は記録ユニット2と、ジョイントシール部材40と、インク供給路形成アセンブリ42と、インク供給部41が設けられたインク供給ユニット3とを組み付けてなる。
【0037】
ジョイントシール部材40は記録ユニット2とインク供給路形成アセンブリ42との間に、タンクに連通するインク供給路と記録素子のインク供給口との結合部からのインクの漏洩を防止するために装着される。インク供給路はインク供給部41とインク供給路形成アセンブリ42を超音波溶着する事で形成されている。また、記録ユニット2とインク供給ユニット3はインク供給路形成アセンブリ42とジョイントシール部材40を挟み込む形でインク供給部41にあるねじボス44にビス43を固定することで結合されている。このことでインク供給部41とインク供給路形成アセンブリ42との接合部にはがれる方向の応力がかかることを抑制し、ビス43を使用することでリサイクル等の為の分解が容易となっている。この際同時に、記録ユニット2はインク供給ユニット3のX方向、Y方向、Z方向の基準位置に対して正確に位置決めがされ固定される。
【0038】
図4の(a)〜(c)は図3に示したインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図である。
【0039】
図4(a)に上から見た図で示される記録ヘッド部では、カラー用記録素子4がイエロー吐出口列4Yと、これの両外側に線対称に配置された2つのマゼンタ吐出口列4Mと、最も外側にイエロー吐出口列4Yを中心に線対称に配置された2つのシアン吐出口列4Cを有し、ブラック用記録素子5がブラック吐出口列5Bを有している。なお、6個の吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bの具体的な構成は図2を参照して上述した説明のとおりである。
【0040】
図4(b)に示すインク供給路形成アセンブリ42の上面には図4(a)に示した記録ヘッド部が重ねられるが、インク供給路形成アセンブリ42には、各吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bの位置に対応するように供給口42C,42M,42Y,42M,42C,42Bが形成されている。それぞれ2つ有るシアン及びマゼンタの吐出口列に対しての供給口42C,42Mはイエロー供給口42Yを中心に線対称に配置されている。
【0041】
さらに図4(c)に示すインク供給ユニット3のインク供給部41には図4(b)に示したインク供給路形成アセンブリ42が重ねられるが、インク供給部41には、Y,M,C,B各色のインクタンクの導出口(図1(c)中符号50参照)に接合するジョイント部の位置に対応するように供給口41Y,41M,41C,41Bが形成されている。
【0042】
図5は図4に示した各部品組付け後の透視図である。この図に示すように組付け後のインク供給ユニットは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)用のインクタンクの導出口50と接合するジョイント部(不図示)に対応する供給口41Y,41M,41C,41Bから供給されるインクを、上記のインク供給部41とインク供給路形成アセンブリ42で形成されたインク供給路(図5中点線部分)を経由し、記録ヘッド部の6個の吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bに供給する構成となっている。
【0043】
この時、イエロー用タンクのジョイント部に対応する供給口41Yからイエロー吐出口列4Yまでのインク供給路はブラックも同様で1本である。シアン用タンクのジョイント部に対応する供給口41Cから同一の2つのシアン吐出口列4Cまでのインク供給路は、マゼンタも同様であるが、途中で2分岐されている。
【0044】
さらに、インク供給部41とインク供給路形成アセンブリ42で挟まれる平面上で上記のインク供給路を形成している。そして2つ以上(本例では2つ)の同種インクの吐出口列に分岐するインク供給路はこの平面上で線対称(本例ではイエロー吐出口列4Yを中心とした線対称)に分岐し、分岐後の流路長は各吐出口列で等しいものとしている(図4(b),(c)参照)。
【0045】
この事により、インク供給時のインクタンクから各吐出口列までのインク流れにより発生する圧力の抵抗成分(圧力損失:供給路長さ、供給路断面積、最大流速、インク粘度等により決まる)を同色の吐出口列間でほとんど同じに出来る。その結果、インク吐出特性や、供給路内部の泡の除去性を同色の吐出口列間で揃えることができる。なお、吐出口列に対しての供給路の接続位置によっては供給不良や内部に残留した泡を取り除くのが難しくなるため、この実施の形態に限らず、吐出口列中央近辺に供給路を配置する事が望ましい。但し、インク供給路の配置によっては中央付近に配置するのが難しい場合があり、この場合は吐出口列に対して供給口位置を同色の吐出口列間で同一にして各供給口位置に関しても線対称とすることにより、往路走査と復路走査の吐出状態差を抑えることができる。
【0046】
また、各色のインクタンクのジョイント部から対応する吐出口列への圧力損失は、流路断面形状が等しいとき、分岐部の以前の流路長と分岐部以降の流路長を分岐数で割った長さの和で簡易的に求められるので、この長さの差がなるべく小さくなるようにインク供給路を配置している。
【0047】
流路長による圧力損失の均一化が難しい場合は、インク供給路の一部もしくは全部の断面積を他のインク供給路と違える事で、各吐出口列への供給路の圧力損失を調整する事ができる。
【0048】
なお、図13は図4(a)においてカラー用記録素子とブラック用記録素子を取り外した、これらの素子の支持基板を示している。この図において符号61はブラック用記録素子のブラック液室に対応する供給溝であり、溝内には図4(B)に示したブラック供給口42Bに対応して接続される貫通孔61aが形成されている。同様に符号62はカラー用記録素子のシアン液室に対応する供給溝、63はマゼンタ液室に対応する供給溝、64はイエロー液室に対応する供給溝を示し、符号62a,63a,64aはそれぞれ図4(B)のシアン供給口42C,マゼンタ供給口42M,イエロー供給口42Yに対応して接続される貫通孔を示している。このような対応関係は以下に説明する他の実施形態でも同じである。
【0049】
実施例を更に詳しく説明すると、ひとつの色を吐出する吐出口列にインクを供給する構成は、通常、図14の様になっている。インクタンク(不図示)から供給されたインクは供給路47をとおり、供給路接続部42を介して共通液室である供給溝12に導入される。更に共通液室12を経て各吐出口20,30にインクが供給される構造となっている。ひとつの色を複数の吐出口列に供給する場合は、図15で示すように供給路47はひとつのインクタンクからインクが供給されるひとつの共通供給路47aと吐出口列21,31の数に対応した数に分岐部47cで分岐した個別供給路47bで構成される。各吐出口列に対応する供給路接続部以降の構成は、図16で示すように前述の通常の構成と同様にインクは供給路接続部42を介して供給溝12に導入され、共通液室12を経て各吐出口20,30にインクが供給される構造となっている。本実施形では独立に配置されたブラック吐出口列と対称配置された吐出口列の中央に位置するイエロー吐出口列では従来と同等の供給路構成であるが、2つの吐出口列からシアンとマゼンタに関しては共通供給路47aが途中で2つの個別供給路47bに分岐している。そして、各供給路接続部42は、2つの分岐部47cとひとつの供給路接続部42とを結ぶ線に対して線対称となっている。
【0050】
同じ色のインクを吐出する複数の吐出口列に供給する複数の個別供給路の容積や圧力損失などを互いに等しくすることで、供給路内部の残留泡の除去性やインク吐出特性が吐出口列毎にばらつかず、往復印字時のムラや良好な回復性を得られる。
【0051】
更に、分岐部における各個別供給路に対する共通供給路の進入角度を等しくすることで、インクの流入で起きる慣性の影響を等しくすることができる。
【0052】
更に、分岐部から供給路接続部までを2つの供給路接続部を結ぶ線に垂直で2等分する面で対称とすることで、それぞれの圧力損失や容積を揃えることが容易となる。
【0053】
図17に示すように、吐出口列が走査方向に対して90°でない場合も対称面の位置がそれぞれ異なった場合でも、同様の供給路構成とすることで、ムラのない、回復性が良好なヘッドカートリッジを提供できる。
【0054】
(第2の実施の形態)
本形態は、上記の第1の実施の形態と比べて記録ユニットの構成は同一であるが、インク供給ユニットに形成するインク供給路の構成が異なっている。よって、ここでは第1の実施の形態とは異なるインク供給路の構成例のみを説明する。
【0055】
図6の(a)〜(c)は図3に示したインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図であり、同図(d)は同図(a)〜(c)に示した各部品組付け後の透視図である。
【0056】
この図に示すように組付け後のインク供給ユニット3は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)用のインクタンクの供給口と接合するジョイント部(不図示)に対応する供給口41Y,41M,41C,41Bから供給されるインクを、インク供給部41aとインク供給路形成アセンブリ42aで形成されたインク供給路(図6中点線部分)を経由し、記録ヘッド部の6個の吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bに供給する構成となっている。
【0057】
この時、イエロー用タンクのジョイント部に対応する供給口41Yからイエロー吐出口列4Yまでのインク供給路はブラックも同様で1本である。シアン用タンクのジョイント部に対応する供給口41Cから同一の2つのシアン吐出口列4Cまでのインク供給路は、マゼンタも同様であるが、途中で2分岐されている。
【0058】
そして、インク供給部41aとインク供給路形成アセンブリ42aで挟まれる平面上で上記のインク供給路を形成している。そして2つ以上(本例では2つ)の同種インクの吐出口列に分岐するインク供給路はこの平面上で線対称(本例ではイエロー吐出口列4Yを中心とした線対称)に分岐し、分岐後の流路長は各吐出口列で等しいものとしている(図6(b),(c)参照)。
【0059】
さらに、液体の特性が近いシアン、マゼンタ、イエローについては第1の実施の形態と比べて、各色間で分岐部の以前の流路長も等しいものとしている(図6(b),(c),(d)参照)。
【0060】
この事により、インク供給時のインクタンクから各吐出口列までのインク流れにより発生する圧力の抵抗成分(圧力損失:供給路長さ、供給路断面積、最大流速、インク粘度等により決まる)を同色の吐出口列間だけでなく、特性の近い色の吐出口列間でもほとんど同じに出来る。その結果、インク吐出特性や、供給路内部の泡の除去性を、同色および特性の近い色の吐出口列間で揃えることができる。
【0061】
(第3の実施の形態)
本形態についても、上記の第1の実施の形態と比べて記録ユニットの構成は同一であるが、インク供給ユニットに形成されるインク供給路の形成態様が異なっている。よって、ここでは第1の実施の形態とは異なるインク供給路の形成態様のみを説明する。
【0062】
図7は図1に示したヘッドカートリッジのインク供給ユニットに備わるインク供給路形成アセンブリを説明するための分解斜視図である。
【0063】
図7に示すようにヘッドカートリッジ1は記録ユニット2と、ジョイントシール部材40と、インク供給路形成アセンブリ42b1及び42b2と、インク供給部41bが設けられたインク供給ユニット3とを組み付けてなる。
【0064】
ジョイントシール部材40は記録ユニット2とインク供給路形成アセンブリ42との間に、タンクに連通するインク供給路と記録素子のインク供給口の結合部からのインクの漏洩を防止するために装着される。インク供給路はインク供給部41bとインク供給路形成アセンブリ42b1及び42b2を超音波溶着する事で形成されている。また、記録ユニット2とインク供給ユニット3はインク供給路形成アセンブリ42b1及び42b2とジョイントシール部材40を挟み込む形でインク供給部41bにあるねじボス44にビス43を固定することで結合されている。このことでインク供給部41bとインク供給路形成アセンブリ42b1及び42b2との接合をはがす方向の力から抑制し、ビス43を使用することで易分解性を図っている。この際同時に、記録ユニット2はインク供給ユニット3のX方向、Y方向、Z方向の基準位置に対して正確に位置決めがされ固定される。
【0065】
図8の(a)〜(d)は図7に示したインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図である。
【0066】
図8(a)に上から見た図で示される記録ヘッド部では、カラー用記録素子4がイエロー吐出口列4Yと、これの両外側に線対称に配置された2つのマゼンタ吐出口列4Mと、最も外側にイエロー吐出口列4Yを中心に線対称に配置された2つのシアン吐出口列4Cを有し、ブラック用記録素子5がブラック吐出口列5Bを有している。なお、6個の吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bの具体的な構成は図2を参照して上述した説明のとおりである。
【0067】
図8(b)に示すインク供給路形成アセンブリ42b2の上面には図8(a)に示した記録ヘッド部が重ねられるが、インク供給路形成アセンブリ42b2には、6個の各吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bの位置に対応するように供給口42C2,42M2,42Y2,42M2,42C2,42B2が形成されている。2つ有るシアン及びマゼンタの供給口42C2,42M2はイエロー供給口42Y2を中心に線対称に配置されている。
【0068】
さらに図8(c)に示すインク供給路形成アセンブリ42b1の上面には図8(b)に示したインク供給路形成アセンブリ42b2が重ねられるが、インク供給路形成アセンブリ42b1には、インク供給路形成アセンブリ42b2に形成された供給口42M2,42Y2,42M2,42B2の位置に対応するように供給口42M1,42Y1,42M1,42B1が形成されている。
そのうえインク供給路形成アセンブリ42b1には、図8(d)に示す供給口41Cの位置に対応するようにマゼンタ供給口42C1が形成されている。
【0069】
さらに図8(d)に示すインク供給ユニット3のインク供給部41bには図8(c)に示したインク供給路形成アセンブリ42b1が装着されるが、インク供給部41bには、Y,M,C,B各色のインクタンクの導出口50に接合するジョイント部の位置に対応するように供給口41Y,41M,41C,41Bが形成されている。
【0070】
図9は図8に示した各部品組付け後の透視図である。この図に示すように組付け後のインク供給ユニットは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)用のインクタンクの導出口50と接合するジョイント部(不図示)に対応する供給口41Y,41M,41C,41Bから供給されるインクを、上記のインク供給部41bとインク供給路形成アセンブリ42b1及び42b2で形成されたインク供給路(図9中点線部分)を経由し、記録ヘッド部の6個の吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bに供給する構成となっている。
【0071】
この時、イエロー用タンクのジョイント部に対応する供給口41Yからイエロー吐出口列4Yまでのインク供給路はブラックも同様で1本である。シアン用タンクのジョイント部に対応する供給口41Cから同一の2つのシアン吐出口列4Cまでのインク供給路は、マゼンタも同様であるが、途中で2分岐されている。
【0072】
さらに言えば、インク供給部41bとインク供給路形成アセンブリ42b1で挟まれる平面上で上記のイエローとブラックとマゼンタ用のインク供給路を形成し、インク供給路形成アセンブリ42b1とインク供給路形成アセンブリ42b2で挟まれる平面上で上記のシアン用のインク供給路を形成している。そして2つ以上(本例では2つ)の同種インクの吐出口列に分岐するインク供給路は上記の平面上で線対称(本例ではイエロー吐出口列4Yを中心とした線対称)に分岐し、分岐後の流路長は各吐出口列で等しいものとしている(図8(b),(c),(d)参照)。この事により、インク供給時のインクタンクから各吐出口列までのインク流れにより発生する圧力の抵抗成分を同色の吐出口列間でほとんど同じに出来る。その結果、インク吐出特性や、供給路内部の泡の除去性を同色の吐出口列間で揃えることができる。
【0073】
さらに本実施形態は、2つ以上の同種インクの吐出口列に分岐させる必要のある複数のインク供給路をそれぞれ複数の平面上に分けて形成しているため、インク供給路の配置レイアウトの自由度が高い構成となる。
【0074】
但し、この構成では、インク供給ユニット3のインク供給部41bにインク供給路形成アセンブリ42b1及び42b2が積み重なった構成となっているため、インク供給路形成アセンブリ42b2に存在する、記録ヘッド部に向けての全供給口(42C2,42M2,42Y2,42M2,42C2,42B2)の高さが、製品毎の接合精度によって異なってしまう可能性がある。そのため、記録ユニット2と接合するときのジョイントシール部材40の圧縮寸法で上記の供給口高さ寸法のばらつきを調整し、タンクに連通するインク供給路と記録素子のインク供給口との結合部の状態を製品間で安定化させている。
【0075】
(第4の実施の形態)
本形態についても、上記の第1の実施の形態と比べて記録ユニットの構成は同一であるが、インク供給ユニットに形成されるインク供給路の形成態様が異なっている。よって、ここでは第1の実施の形態とは異なるインク供給路の形成態様のみを説明する。
【0076】
図10の(a)〜(d)は図1に示したヘッドカートリッジを構成するインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図である。
【0077】
図10(a)に上から見た図で示される記録ヘッド部では、カラー用記録素子4がイエロー吐出口列4Yと、これの両外側に線対称に配置された2つのマゼンタ吐出口列4Mと、最も外側にイエロー吐出口列4Yを中心に線対称に配置された2つのシアン吐出口列4Cを有し、ブラック用記録素子5がブラック吐出口列5Bを有している。なお、6個の吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bの具体的な構成は図2を参照して上述した説明のとおりである。
【0078】
図10(b)に示すインク供給路形成アセンブリ42c2の上面には図10(a)に示した記録ヘッド部が重ねられる。
【0079】
さらに図10(c)に示すインク供給部42cの上面には図10(d)に示したインク供給路形成アセンブリ42c1が重ねられる。
【0080】
さらに図10(c)に示すインク供給ユニット3のインク供給部41cには図10(b)に示したインク供給路形成アセンブリ42c2が装着されるが、インク供給部41cには、Y,M,C,B各色のインクタンクの導出口50に接合するジョイント部の位置に対応するように供給口41Y1,41M1,41C1,41B1が形成されている。
【0081】
そのうえ、インク供給部42cには、各吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bの位置に対応するように供給口41C2,41M2,41Y2,41M2,41C2,41B2が形成されている。2つ有るシアン及びマゼンタの供給口41C2,41M2はイエロー供給口41Y2を中心に線対称に配置されている。
【0082】
図11は図10に示した各部品組付け後の透視図である。この図に示すように組付け後のインク供給ユニットは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)用のインクタンクの供給口と接合するジョイント部(不図示)に対応する供給口41Y1,41M1,41C1,41B1から供給されるインクを、上記のインク供給部41cとインク供給路形成アセンブリ42c1及び42c2で形成されたインク供給路(図11中点線部分)を経由し、インク供給部41上の供給口41C2,41M2,41Y2,41M2,41C2,41B2から記録ヘッド部の6個の吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,4Bに供給する構成となっている。
【0083】
この時、イエロー用タンクのジョイント部に対応する供給口41Y1からイエロー吐出口列4Yまでのインク供給路はブラックも同様で1本である。シアン用タンクのジョイント部に対応する供給口41C1から同一の2つのシアン吐出口列4Cまでのインク供給路は、マゼンタも同様であるが、途中で2分岐されている。
【0084】
さらに言えば、インク供給路形成アセンブリ42c1とインク供給部41cおよびインク供給路形成アセンブリ42c1で挟まれる2つの平面上で上記のインク供給路を形成している。そして2つ以上(本例では2つ)の同種インクの吐出口列に分岐するインク供給路は上記の平面上で線対称(本例ではイエロー吐出口列4Yを中心とした線対称)に分岐し、分岐後の流路長は各吐出口列で等しいものとしている(図10(c)参照)。この事により、インク供給時のインクタンクから各吐出口列までのインク流れにより発生する圧力の抵抗成分を同色の吐出口列間でほとんど同じに出来る。その結果、インク吐出特性や、供給路内部の泡の除去性を同色の吐出口列間で揃えることができる。
【0085】
さらに本実施形態は、タンクジョイント部から各吐出口列の供給口へのインク供給路を複数の平面上に分けて形成しているため、インク供給路の配置レイアウトの自由度が高い構成となる。
【0086】
しかもこの構成では、各吐出口列4C,4M,4Y,4M,4C,5Bの供給口に接合させるインク供給口41C2,41M2,41Y2,41M2,41C2,41B2がインク供給部41cにあるため、第3の実施の形態に比べて供給口高さ寸法がインク供給部41cの部品寸法のみで決定されるので、記録ユニット2と接合するときのジョイントシール部材の圧縮寸法のばらつきを抑える事ができる。
【0087】
(その他の実施の形態)
最後に、上述したようなカートリッジタイプの記録ヘッドを搭載可能な液体吐出記録装置について説明する。図12は、本発明の液体吐出記録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
【0088】
図12に示す記録装置において、図1に示したヘッドカートリッジ1がキャリッジ102に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ102には、カートリッジ1上の電気接続部6を介して各吐出口列に駆動信号等を伝達するための電気接続部が設けられている。
【0089】
キャリッジ102は、主走査方向に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト103に沿って往復移動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ102は主走査モータ104によりモータプーリ105、従動プーリ106およびタイミングベルト107等の駆動機構を介して駆動されるとともにその位置及び移動が制御される。また、ホームポジションセンサ130がキャリッジ102に設けられている。これにより遮蔽板136の位置をキャリッジ102上のホームポジションセンサ130が通過した際に位置を知ることが可能となる。
【0090】
印刷用紙やプラスチック薄板等の記録媒体108は給紙モータ135からギアを介してピックアップローラ131を回転させることによりオートシートフィーダ(以後ASF)132から一枚ずつ分離給紙される。更に搬送ローラ109の回転により、ヘッドカートリッジ1の吐出口面と対向する位置(プリント部)を通って搬送(副走査)される。搬送ローラ109はLFモータ134の回転によりギアを介して行われる。その際、給紙されたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、ペーパエンドセンサ133を記録媒体108が通過した時点で行われる。さらに、記録媒体108の後端が実際にどこに有り、実際の後端から現在の記録位置を最終的に割り出すためにもペーパエンドセンサ133は使用されている。
【0091】
なお、記録媒体108は、プリント部において平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプラテン(不図示)により支持されている。この場合、キャリッジ102に搭載されたヘッドカートリッジ1は、それらの吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出して前記2組の搬送ローラ対の間で記録媒体108と平行になるように保持されている。
【0092】
ヘッドカートリッジ1は、各吐出口列における吐出口の並び方向が上述したキャリッジ102の走査方向に対して交差する方向になるようにキャリッジ102に搭載され、これらの吐出口列から液体を吐出して記録を行なう。なお、上述の実施形態では、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えていたが、もちろん本発明は、圧電素子によってインクを吐出する等、その他の吐出方式を適用したものであってもよい。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液体吐出記録ヘッドは、各種の液体毎にタンクからの液体供給を受ける複数の吐出口列を持つ記録素子を備え、対応した種類の液体の吐出口列の数に応じて途中で分岐している供給路を有し、これら供給路の液体供給特性が同種の液体の吐出口列に対してほぼ等しくなっている。
【0094】
このような構成によれば、各種の液体毎に1つのタンクを装着することになるので、部品点数が減ってキャリッジの小型化が可能であり、液体を消耗したときのタンク交換は従来の記録ヘッドが対称配置でない記録ヘッドと同様な操作なので使用者にとって理解し易い操作が可能である。
【0095】
さらに、液体供給時のタンクから各吐出口列までの液流により発生する圧力の抵抗成分(圧力損失:供給路長さ、供給路断面積、最大流速、インク粘度等により決まる)を同種の液体の吐出口列間でほとんど同じに出来る。その結果、記録のための液体吐出特性や、供給路内部の泡の除去性を同種の液体の吐出口列間で揃えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体吐出記録ヘッドの一例の記録ヘッドカートリッジを示す組立斜視図である。
【図2】図1に示した記録ユニットの記録ヘッド部のカラー用記録素子の要部を模式的に示す説明図である。
【図3】図1に示したヘッドカートリッジのインク供給ユニットに備わるインク供給路形成アセンブリを説明するための分解斜視図である。
【図4】図3に示したインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図である。
【図5】図4に示した各部品組付け後の透視図である。
【図6】(a)〜(c)は図3に示したインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図であり、同図(d)は同図(a)〜(c)に示した各部品組付け後の透視図である。
【図7】図1に示したヘッドカートリッジのインク供給ユニットに備わるインク供給路形成アセンブリを説明するための分解斜視図である。
【図8】図7に示したインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図である。
【図9】図8に示した各部品組付け後の透視図である。
【図10】図1に示したヘッドカートリッジを構成するインク供給ユニットとインク供給路形成アセンブリと記録ヘッド部との位置関係を示した各部品図である。
【図11】図9に示した各部品組付け後の透視図である。
【図12】本発明の液体吐出記録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
【図13】図4(a)においてカラー用記録素子とブラック用記録素子を取り外した、これらの素子の支持基板を示す図である。
【図14】図4において、ひとつの吐出口列からインク供給路までのインクの通路を示す斜視図である。
【図15】図4のカラー用吐出部近傍を支持基板側から見た拡大透視図である。
【図16】図4のカラー用吐出部近傍を吐出口側から見た拡大透視図である。
【図17】図16の変形例を示す拡大透視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッドカートリッジ
2 記録ユニット
3 インク供給ユニット
4 カラー用記録素子
4C シアン吐出口列
4M マゼンタ吐出口列
4Y イエロー吐出口列
5 ブラック用記録素子
5B ブラック吐出口列
6 電気接続部
7 フレキシブル配線板
8 ホルダー部
9 インクタンク
10,10a 液流路
11 吐出口
12,12a インク供給口
13 駆動回路
15 エネルギー変換素子(発熱抵抗素子)
16 オリフィスプレート
17 基板
18 配線
19 コンタクトパッド
20 第1の吐出口列群
21,22,23,31,32,33 吐出口列
30 第2の吐出口列群
40 ジョイントシール部材
41,41a,41b インク供給部
41C,42C,42C1,42C2 シアン供給口
41M,42M,42M1,42M2 マゼンタ供給口
41Y,42Y,42Y1,42Y2 イエロー供給口
41B,42B,42B1,42B2 ブラック供給口
42,42a,42b1,42b2 インク供給路形成アセンブリ
43 ビス
44 ねじボス

Claims (5)

  1. 複数種類の液体を吐出するための複数の吐出口列と、
    前記複数種類の液体をそれぞれ収容する複数のタンクが装着されるホルダー部と、
    前記タンク内の液体を前記吐出口列に供給するための液体供給路と、
    を備え、前記ホルダー部は、前記複数種類の液体毎に前記液体供給路に連通する液体導出口を有しており、前記吐出口列は各々前記液体導出口に対して少なくとも1つ設けられている液体吐出記録ヘッドにおいて
    前記複数の吐出口列として、所定の方向に配列された少なくとも5つの吐出口列を備え、前記液体導出口として、それぞれ異なる種類の液体を導出する第1、第2および第3の液体導出口を少なくとも備え、前記液体供給路として、前記第1、第2および第3の液体導出口の各々に対応して連通する第1、第2および第3の液体供給路を少なくとも備えており、
    前記第1の液体供給路は、前記第1の液体導出口に連通する1つの共通供給路から第1の分岐部で分岐された第1の2つの個別供給路と、前記5つの吐出口列のうちの中央の吐出口列のみを間に挟んで位置する第1の2つの吐出口列に該第1の個別供給路の各々を接続する第1および第2の供給路接続部とを有し、
    前記第2の液体供給路は、前記第2の液体導出口に連通する1つの共通供給路から第2の分岐部で分岐された第2の2つの個別供給路と、前記5つの吐出口列のうちの中央の吐出口列を間に挟んで最も外側に位置する第2の2つの吐出口列に該第2の個別供給路の各々を接続する第3および第4の供給路接続部とを有し、
    前記第3の液体供給路は、前記第3の液体導出口に連通する1つの供給路と、前記5つの吐出口列のうちの中央の吐出口列に対して該1つの供給路を接続する第5の供給路接続部とを有し、
    前記第1および第2の供給路接続部は、前記第1の吐出口列の吐出口配列方向における一端側に配されており、前記第3および第4の供給路接続部は、前記第2の吐出口列の吐出口配列方向における、前記第1の吐出口列の前記一端側とは反対の端部側に配されており、前記第5の供給路接続部は、前記中央の吐出口列の吐出口配列方向における中央部に配されており、
    前記第1の2つの個別供給路は、前記第1の2つの吐出口列間で流路の長さと断面積を調整することで流抵抗が揃えられており、前記第2の2つの個別供給路は、前記第2の2つの吐出口列間で流路の長さと断面積を調整することで流抵抗が揃えられていることを特徴とする液体吐出記録ヘッド。
  2. 前記第1の液体供給路の共通供給路と前記第2の液体供給路の共通供給路と前記第3の液体供給路の前記1つの供給路は、流路の長さと断面積を調整することで互いに流抵抗が揃えられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出記録ヘッド。
  3. 前記第1の分岐部は前記中央の吐出口列に対応して位置し、前記第1および第2の供給路接続部が前記中央の吐出口列に対して線対称に位置しており、
    前記第2の分岐部は前記中央の吐出口列に対応して位置し、前記第3および第4の供給路接続部が前記中央の吐出口列に対して線対称に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出記録ヘッド。
  4. 前記ホルダー部は被記録媒体に対して双方向に走査されるものであって、前記複数の吐出口列は前記ホルダー部の走査方向に直交すると平行に配置され、前記少なくとも5つの吐出口列は前記中央の吐出口列に対して線対称に配置されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出記録ヘッド。
  5. 前記第1の2つの吐出口列は同種類の第1の液体を吐出し、前記第2の2つの吐出口列は同種類の第2の液体を吐出し、前記中央の吐出口列は第3の液体を吐出するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出記録ヘッド。
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