JP4293220B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、幅方向に並列された複数の液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に関する。
液体噴射装置として、複数のインクジェットヘッドを幅方向に配列したインクジェットプリンタがある。例えば特許文献1の図4Aに示されているインクジェットプリンタでは、長手方向に関して2つ一組として配列された同色のペンからなる6つのヘッドが幅方向(X軸方向)に配置されている。各ヘッドにおいては、流体接続、即ちヘッド内にインクを供給するためのチューブ等の部材が取り付けられる供給口が、長手方向両端に設けられている。このため、各ヘッドにおける供給口もまた幅方向に沿って隣接配置されている。
特開2001−38894号公報(図4A)
上記文献のように各ヘッドの供給口が隣接配置されている場合、作業スペースが狭くなり、供給口へのチューブ等の部材の取り付けが困難である。また、狭いスペースにおいて取り付け作業を行うことになるため、接続不良等の問題も生じ得る。このような問題は、小型化されたヘッドにおいてはさらに顕著となる。
本発明の目的は、供給口へのチューブ等の部材の取り付け作業が容易な液体噴射装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る液体噴射装置は、液体を噴射する複数の噴射口が形成された噴射面と、液体が供給される供給口と、前記複数の噴射口と前記供給口とを連通する液体流路とを有する複数の液体噴射ヘッドが、前記液体噴射ヘッドの長手方向と直交する幅方向に並列された液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドにおいて、前記複数の噴射口は、前記長手方向に延びた仮想線上に前記複数の噴射口を前記幅方向からそれぞれ射影した複数の射影点が前記仮想線上で等間隔に並ぶように配置されており、前記幅方向に互いに隣り合うどの2つの前記液体噴射ヘッドについても、前記長手方向に関する前記供給口の位置が異なり、前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち奇数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記供給口の前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの一端からの距離が、前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち偶数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記供給口の前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの他端からの距離と同じであることを特徴とする。
上記構成によると、幅方向に互いに隣り合うどの2つの液体噴射ヘッドについても長手方向に関する供給口の位置が異なることから、作業スペースの余裕ができ、供給口へのチューブ等の部材の取り付けが容易となる。
また、液体噴射ヘッドの長手方向に関して供給口の位置が2種類となるので、供給口へのチューブ等の部材の取り付け作業を容易としつつ、供給口の位置数が多数となることによる作業の煩雑さを抑えることができる。
前記液体噴射ヘッドが、液体噴射信号を前記液体噴射ヘッドに供給する信号線が接続されるコネクタをさらに有している場合、前記幅方向に互いに隣り合うどの2つの前記液体噴射ヘッドについても、前記長手方向に関する前記コネクタの位置が異なることが好ましい。この場合、幅方向に互いに隣り合うどの2つの液体噴射ヘッドについても長手方向に関するコネクタの位置が異なることから、作業スペースの余裕ができ、コネクタへの信号線の接続が容易となる。
また、前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち奇数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記コネクタの前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの一端からの距離が、前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち偶数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記コネクタの前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの他端からの距離と同じであることが好ましい。この場合、液体噴射ヘッドの長手方向に関してコネクタの位置が2種類となるので、信号線の接続作業を容易としつつ、コネクタの位置数が多数となることによる作業の煩雑さを抑えることができる。
前記複数の液体噴射ヘッドが互いに同じ構造を有しており、前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドは、一方の前記液体噴射ヘッドが、他方の前記液体噴射ヘッドに対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転し状態で配置されていてよい。この場合、同じ構造を有する複数のヘッドを用いるだけであるので、簡易な構造とすることができる。
或いは、前記液体噴射ヘッドが、前記液体流路における前記複数の噴射口と連通する下流側半部が形成された下部流路体及び前記液体流路における前記供給口と連通する上流側半部が形成された上部流路体を有する流路体と、前記コネクタが取り付けられた基板とを含んでおり、前記下部流路体と前記上部流路体との境界面には、前記下流側半部と前記上流側半部とを接続する複数の接続口が、前記境界面内において、当該複数の接続口の配置の中心に関して点対称に配置されており、前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドに含まれる2つの前記上部流路体は、一方の前記上部流路体が、他方の前記上部流路体に対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されていてよい。また或いは、前記液体噴射ヘッドが、前記液体流路における前記複数の噴射口と連通する下流側半部が形成された下部流路体及び前記液体流路における前記供給口と連通する上流側半部が形成された上部流路体を有する流路体と、前記コネクタが取り付けられた基板とを含んでおり、前記下部流路体と前記上部流路体との境界面には、前記下流側半部と前記上流側半部とを接続する一の接続口が配置されており、前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドに含まれる2つの前記上部流路体は、一方の前記上部流路体が、他方の前記上部流路体に対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されていてよい。これらの場合、どのヘッドについても基板上のコネクタを同じ位置に保持しておくことができ、且つ、たとえ各液体噴射ヘッドの複数の噴射口が噴射面において当該液体噴射ヘッドの中心に関して点対称に配置されていなくとも噴射口の位置が変更されることがないので、コネクタ位置が千鳥状になることに起因する液体噴射信号の変換処理及び噴射口の位置が幅方向にずれることに起因する液体噴射信号の変換処理のいずれもが不要となる。
なお、上記構成においては、前記境界面内における1又は複数の前記接続口の配置の中心と、前記回転軸とが一致することが好ましい。回転軸と接続口の配置の中心とが一致しない場合でも、接続口の大きさによっては、下流側半部と上流側半部との接続が実現される。しかしながら、回転軸と接続口の配置の中心とが一致することにより、下流側半部と上流側半部との接続がさらに良好になり、流路抵抗が抑制されて上流側半部から下流側半部への液体の流れが円滑化される。
或いは、前記液体噴射ヘッドが、前記噴射面、前記供給口、及び前記液体流路が形成された流路体と、前記コネクタが取り付けられた基板とを含んでおり、前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドに含まれる2つの前記流路体は、一方の前記流路体が、他方の前記流路体に対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されていてよい。この場合、どのヘッドについても基板上のコネクタを同じ位置に保持しておくことができるので、コネクタ位置が千鳥状になることに起因する液体噴射信号の変換処理が不要となる。
前記液体噴射ヘッドの前記複数の噴射口が、前記噴射面において当該液体噴射ヘッドの中心に関して点対称に配置されていることが好ましい。これにより、同じ構造を有する液体噴射ヘッドを180°回転した場合や、流路体を180°回転した場合などでも、噴射口の位置が幅方向にずれることがないので、噴射口の位置が幅方向にずれることに起因する液体噴射信号の変換処理が不要である。
さらに、前記噴射面における前記複数の噴射口の配置の中心と、前記回転軸とが一致することが好ましい。噴射口が噴射面において当該液体噴射ヘッドの中心に関して点対称に配置されている場合でも、回転軸と噴射口の配置の中心とが一致しないと、液体噴射装置本体に対するヘッドの取り付け位置を変えて各ヘッドにおける噴射口の位置合わせをする必要がある。しかし回転軸と噴射口の配置の中心とが一致する場合、液体噴射装置本体に対するヘッドの取り付け位置を変える必要がない。
前記複数の液体噴射ヘッドのそれぞれが、前記供給口の近傍に、廃棄される液体を排出する排出口をさらに有してよい。この場合、供給口に加え、排出口へのチューブ等の部材の取り付け作業も容易となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図8を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタに含まれるインクジェットヘッドの構成について説明する。本実施形態に係るインクジェットプリンタ1(図10参照)は、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)のインクをそれぞれ噴射する6つのインクジェットヘッド100を有するライン式のカラーインクジェットプリンタである。各インクジェットヘッド100は、図1に示すように、主走査方向に長尺な形状であって、下側から順にヘッド本体60及びリザーバユニット90を有し、さらにリザーバユニット90上に配置された制御基板170(図2参照)と、ヘッドカバー110とを有する。
リザーバユニット90は、上側から順に、樹脂製のフィルター部70及び金属製のインク分配部80を含む。フィルター部70は樹脂で一体成形により作製されたものであって、その上面の長手方向一端には筒状突起71が設けられている(図2及び図3参照)。筒状突起71の内部には供給口71aが形成されており、筒状突起71にインク供給弁111(図1参照)の一端が取り付けられ、インクタンク等のインク供給源からのインクがインク供給チューブ(図示せず)及びインク供給弁111を介して供給口71aからフィルター部70内に供給される。また、フィルター部70の上面において供給口71aの近傍には、排出口73aを形成する筒状突起73が設けられており、筒状突起73にインク排出弁112(図1参照)の一端が取り付けられ、インク排出弁112及びインク排出チューブ(図示せず)を介して排出口73aから廃インクタンク(図示せず)へとヘッド内のインクが排出される。
ヘッドカバー110は、図1に示すように、下方に開口した略箱形形状であって、フィルター部70及びフィルター部70上の制御基板170を覆うように、インク分配部80上に配置されている。ヘッドカバー110の上面にはインク供給弁111及びインク排出弁112の他端が露出しており、インク供給弁111にはインク供給チューブ(図示せず)、インク排出弁112にはインク排出チューブ(図示せず)がそれぞれ貫挿される。
ヘッドカバー110における副走査方向に対向する両側面には長方形形状の開口110aが形成されており、当該開口110aからヒートシンク150が露出している。ヒートシンク150は、後述するフレキシブルプリント配線基板(FPC)162に実装されたドライバIC160(図2参照)と接触するように配置されている。また、ヘッドカバー110において後述する制御基板170上の入力コネクタ171に対応する位置には開口110bが形成されており、開口110bを介して入力コネクタ171への信号線の接続作業が行われる。
インクジェットヘッド100は、ヘッドカバー110、ヒートシンク150、インク分配部80、及びヘッド本体60で囲まれた空間が密閉空間となるよう、各部材間の隙間がシール部材(図示せず)によって埋められている。
制御基板170は、図2に示すように、主走査方向に長尺な長方形形状を有し、その上面には各種のIC(Integrated Circuit)チップやコンデンサ等の電子部品が固定されており、多数の配線が施されている。制御基板170には、これらの電子部品や配線によって各種のプロセッサや記憶装置が構築されている。制御基板170上に構築された記憶装置には、インクジェットヘッド100を制御するためのプログラムを示すデータや一時的な作業用のデータが記憶されている。制御基板170上に構築されたプロセッサは、これらのデータに基づいてインクジェットヘッド100の動作を制御する。
制御基板170の上面には、4つのコネクタ170a、1つの入力コネクタ171、及び3つの電解コンデンサ180が固定されている。4つのコネクタ170aは主走査方向に関して千鳥状に2列に配置されており、入力コネクタ171は供給口71a及び排出口73aに隣接する一端近傍に配置されており、3つの電解コンデンサ180は4つのコネクタ170aを避けるように千鳥状に2列に配置されている。これらコネクタ170a、入力コネクタ171、及び電解コンデンサ180は、制御基板170上に構築された各種のプロセッサや記憶装置と電気的に接続されている。
各コネクタ170aの側面には、FPC162の一端が接続されている。FPC162は可撓性のシート状部材であり、内部に複数の配線162aが形成されている。FPC162上にはドライバIC160が実装されており、配線162aと電気的に接続されている。FPC162の他端は後述するアクチュエータユニット120上に固定されており、インク分配部80のアンダープレート83に形成された開口83aからリザーバユニット90の側面に沿って上方に引き出され、コネクタ170aに接続されている。ドライバIC160は、アクチュエータユニット120を駆動するICチップであり、主走査方向に長尺で且つ副走査方向に扁平な形状を有する。
4つのコネクタ170aはそれぞれ制御基板170上の配線を介して入力コネクタ171と電気的に接続されており、入力コネクタ171はヘッドカバー110の外側にあるプリンタ1のメイン基板(図示せず)と信号線を介して接続されている。したがって、メイン基板から入力コネクタ171に送信された噴射信号及び波形信号は各コネクタ170aに伝達され、さらに各コネクタ170aからFPC162上のドライバIC160へ駆動信号として伝達される。
フィルター部70内には、図4に示すように、供給口71aから流出口72に至るインク流路が形成されている。供給口71aから供給されたインクは先ず第1の穴74に流入する。第1の穴74の下側はダンパー膜74aにより塞がれており、供給口71aからインクが供給されることにより生じる振動がダンパー膜74aによって吸収されるようになっている。第1の穴74に流入したインクは、フィルター75aを通って第2の穴75に流れ込み、さらに上側にダンパー膜76aが形成された空間76を通った後下降し、流出口72を通ってインク分配部80内に流入する。
図5は、インク分配部80の各構成部材を、流路ユニット4に固定される面側から見た平面図である。インク分配部80は、図5に示すように、いずれも金属製のアッパープレート81、リザーバプレート82、及びアンダープレート83を有し、これら3枚の金属プレート81,82,83を積層し且つ互いに接着固定することにより形成されている。プレート81〜83はいずれも主走査方向に細長な略矩形状の平面を有すると共に、略同じ幅を有している。アッパープレート81は、ヘッドカバー110を取り付けるため、及び、当該ヘッド100をプリンタ1内のホルダに固定するため、他の2枚のプレート82,83より若干長く、且つ、その長手方向両端に取り付け用の孔が形成されている。
アッパープレート81の中心には、流出口72から流出したインクが流入する流入口84が厚み方向に貫通するように形成されている。プレートの幅方向に関して流入口84の両側には、フィルター部70との接続用のネジ穴85が厚み方向に貫通するように形成されている。
リザーバプレート82には、流入口84から流入したインクをアンダープレート83に形成された各孔88へと分配するように、主インク室86及び主インク室86から分岐した分岐流路87に対応する穴が厚み方向に貫通するように形成されている。主インク室86は流入口84に対向する部分を中心としてリザーバプレート82の長手方向の両側に延び、分岐流路87は主インク室86の両端からそれぞれ5つずつ形成されている。流入口84から主インク室86の中央に流入したインクは、左右に分かれて各分岐流路87に流れ込む。主インク室86及び分岐流路87は、全体としてリザーバプレート82の中心に関して点対称に形成されている。
アンダープレート83には、分岐流路87の各先端及び後述する流路ユニット4の各開口3a(図6参照)に対応する位置に、略円形の孔88が厚み方向に貫通するように形成されている。孔88はアンダープレート83の中心に関して点対称に配置されている。各分岐流路87の先端から孔88内に流入したインクは、開口3aを介して流路ユニット4に供給される。アンダープレート83の下面は、図5においてハッチングされた部分のみが下方に突出しており、当該部分のみが後述する流路ユニット4の上面に固定される。一方、アンダープレート83の下面においてハッチングされていない部分は凹部であって、ハーフエッチングによって形成されている。凹部は、アクチュエータユニット21に対応して配置されている。この凹部と流路ユニット4との間に形成される間隙内において、流路ユニット4の上面にアクチュエータユニット21が貼り付けられている(図4及び図6参照)。
次に、ヘッド本体60について説明する。ヘッド本体60は、下面に噴射面30a(図8参照)を有する流路ユニット4、及び、流路ユニット4の上面に貼り付けられた4つのアクチュエータユニット21(図6参照)を含む。図1に示すように、流路ユニット4は主走査方向に細長な略直方体形状を有し、その平面視における大きさ及び形状はアッパープレート81を除くリザーバユニット90の各部材と略同じである。
図6は、ヘッド本体60の平面図であり、流路ユニット4の上面、即ち流路ユニット4におけるリザーバユニット90と接着される面が示されている。図7は、図6における一点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。なお、図7では図面を分かりやすくするために、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室10、アパーチャ12、及び噴射口8を実線で描いている。
流路ユニット4の上面には、図6に示すように、アクチュエータユニット21を避けるように計10個の開口3aが形成されている。流路ユニット4内には各開口3aに連通するマニホールド流路5が形成されている。図7に示すように、マニホールド流路5はアクチュエータユニット21の斜辺に沿うように延在し、1つのマニホールド流路5が互いに隣接する2つのアクチュエータユニット21によって共有されており、マニホールド流路5の両側から各アクチュエータユニット21と対向する部分へと副マニホールド流路5aが分岐している。1つのアクチュエータユニット21と対向する部分には、4つの副マニホールド流路5aが流路ユニット4の長手方向に沿って延在している。リザーバユニット90内に貯留されたインクは、各開口3aを介して、マニホールド流路5、副マニホールド流路5aへと供給される。
流路ユニット4の下面である噴射面30aにおける各アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域には、ノズル8a先端の開口であって微小径を有する多数の噴射口8がマトリクス状に配列されている(図7及び図8参照)。流路ユニット4の上面におけるアクチュエータユニット21の接着領域には、各噴射口8に対応する圧力室10がマトリクス状に配列されている。圧力室10はそれぞれ略菱形の平面形状を有し、流路ユニット4の長手方向に沿って等間隔に配置されている。1つのアクチュエータユニット21の接着領域には、計16列となる圧力室10の列が互いに平行に配列されている。噴射口8も圧力室10と同様に配置されており、より詳細には、噴射口8は、流路ユニット4の長手方向に延びた仮想線上に各噴射口8を流路ユニット4の幅方向からそれぞれ射影した複数の射影点が上記仮想線上で等間隔に並ぶように配置されており、全体として600dpiの解像度で画像形成可能となっている。
図8に示すように、流路ユニット4内には、各噴射口8に対して、副マニホールド流路5aの出口からアパーチャ12及び圧力室10を介してノズル8a先端の噴射口8に至る個別インク流路7が形成されている。
4つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有し、上底及び下底が流路ユニット4の長手方向に沿うように、流路ユニット4の上面に千鳥状に配列されている。各アクチュエータユニット21は、エポキシ系の熱硬化性接着剤を介して、図5の下段に描かれたアンダープレート83の凹部(ハッチングされていない部分)の底面と間隙をなしつつ対向するよう、流路ユニット4上に接着されている。隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は流路ユニット4の幅方向に関してオーバーラップしている。
アクチュエータユニット21の上面には、圧力室10より一回り小さい個別電極35がそれぞれ各圧力室10に対応する位置に形成されている(図7参照)。各アクチュエータユニット21にはFPC162(図2参照)が接続されており、FPC162を介してドライバIC160から伝達された駆動信号に基づいて、各個別電極35とアクチュエータユニット21の領域全体に形成された共通電極(図示せず)との間の電位が制御される。このような制御によってアクチュエータユニット21における個別電極35が形成された部分を選択的に変形させることで、対応する圧力室10内のインクに噴射エネルギーが付与され、当該圧力室10内のインクが噴射口8から噴射される。
図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図であり、インクを噴射するための単位素子の断面構造を示すものである。
流路ユニット4は、図8に示すように、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26,27,28、カバープレート29、及びノズルプレート30の計9枚のSUS430等からなる金属プレートを積層し且つ互いに接着固定することにより形成されている。
キャビティプレート22には、圧力室10に対応する略菱形の孔が多数形成されている。ベースプレート23には、各圧力室10とアパーチャ12との連絡孔及び各圧力室10からノズル8aへの連絡孔が形成されている。アパーチャプレート24には、アパーチャ12に対応する孔と各圧力室10からノズル8aへの連絡孔とが形成されている。サプライプレート25には、各アパーチャ12と副マニホールド流路5aとの連絡孔及び各圧力室10からノズル8aへの連絡孔が形成されている。マニホールドプレート26,27,28には、副マニホールド流路5aと、各圧力室10からノズル8aへの連絡孔とが形成されている。カバープレート29には、各圧力室10からノズル8aへの連絡孔が形成されている。ノズルプレート30には多数のノズル8aが形成されている。
プレート22〜30は、個別インク流路7が形成されるように、互いに位置合わせして積層されている。個別インク流路7は、副マニホールド流路5aの出口から上方へ向かい、アパーチャ12にて水平に延在し、それからさらに上方に向かい、圧力室10において再び水平に延在し、それからしばらくアパーチャ12から離れる方向に斜め下方に向かってから垂直下方にノズル8へと向かう。
図8から明らかなように、プレート22〜30の積層方向において圧力室10とアパーチャ12とは異なるレベルに設けられている。これにより、図7に示すように、1つの圧力室10に連通するアパーチャ12を、当該圧力室10に隣接する別の圧力室10と平面視で重なるよう配置することが可能となっている。結果、圧力室10同士を高密度に配置することができ、インクジェットヘッド1の小型化と高解像度印刷とを実現することができる。
次に、図9及び図10を参照しつつ、本実施形態のインクジェットプリンタ1が上記インクジェットヘッド100をどのように組み合わせたものかについて説明する。図9は、インクジェットヘッド100に含まれる制御基板170、リザーバユニット90、及びヘッド本体60のそれぞれを示す概略平面図である。そしてこれら各部材を積層することによりそれぞれ形成された6つのインクジェットヘッド100のインクジェットプリンタ1内での上側から見た配置が図10に示されている。
図10に示すように、インクジェットプリンタ1において6つのインクジェットヘッド100は幅方向に並列されており、図中の上段から奇数番目のヘッド100は供給口71a、排出口73a、及び入力コネクタ171が図中左側、偶数番目のヘッド100は供給口71a、排出口73a、及び入力コネクタ171が図中右側となるように配置されている。つまり、6つのインクジェットヘッド100は互いに同じ構造を有しているが、幅方向に隣り合う2つのインクジェットヘッド100は、一方のヘッド100が、他方のヘッド100に対し、当該2つのヘッド100の中間点を通り且つヘッド100の厚み方向(即ち図10の紙面に垂直な方向)に沿った回転軸を中心として、180°回転した状態で配置されている。
したがって、幅方向に互いに隣り合うどの2つのインクジェットヘッド100についても長手方向に関する供給口71aの位置が異なり、供給口71aは全体として千鳥状に配置されている。このことは、供給口71a近傍に形成された排出口73a及び入力コネクタ171についても同様である。また、アクチュエータユニット21の位置関係は180°回転させたものとさせないものとで異なっている(例えば図10の最上段のヘッド100と上から二番目のヘッド100とにおいてアクチュエータユニットA1,A2,A3,A4の位置が異なっている)。
なお、入力コネクタ171が千鳥状に配置されていることから、入力コネクタ171に供給する噴射信号の変換処理が必要となる。しかし当該処理は、データが示す各噴射位置における噴射量及び噴射タイミングを、ヘッド100の中心に対して点対称の関係にある噴射口8に係る噴射量及び噴射タイミングに置き換えるというごく単純なものである(もし、噴射口8が噴射面30aにおいてその平面中心に関して点対称に配置されていない場合には、噴射量及び噴射タイミングを単に点対称位置付近(点対称中心からの長手方向距離が同じで幅方向距離が異なる)にあるものに置き換えるだけでなく、点対称位置からの幅方向のずれを考慮した噴射タイミングの調整が必要になる)。
以上に述べたように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1によると、幅方向に互いに隣り合うどの2つのインクジェットヘッド100についても長手方向に関する供給口71aの位置が異なることから、インクジェットヘッド100を180°回転させずに配置した場合に比べ、作業スペースの余裕ができ、供給口71aへのチューブの取り付けが容易となる。
また、図10に示すように、幅方向に並列された6つのインクジェットヘッド100のうち奇数番目に配置されたインクジェットヘッド100に形成された供給口71aにおけるヘッド100の長手方向に関するヘッド100の一端からの距離L1が、幅方向に並列されたヘッド100のうち偶数番目に配置されたヘッド100に形成された供給口71aにおける上記長手方向に関するヘッド100の他端からの距離L2と同じである。これにより、ヘッド100の長手方向に関して供給口71aの位置が2種類となるので、供給口71aへのチューブの取り付け作業を容易としつつ、供給口71aの位置数が多数となることによる作業の煩雑さを抑えることができる。
さらに、幅方向に互いに隣り合うどの2つのインクジェットヘッド100についても、長手方向に関する入力コネクタ171の位置が異なっている。これにより、作業スペースの余裕ができ、入力コネクタ171への信号線の接続が容易となる。
また、図10に示すように、幅方向に並列された6つのインクジェットヘッド100のうち奇数番目に配置されたインクジェットヘッド100に形成された入力コネクタ171におけるヘッド100の長手方向に関するヘッド100の一端からの距離L3が、幅方向に並列されたヘッド100のうち偶数番目に配置されたヘッド100に形成された入力コネクタ171における上記長手方向に関するヘッド100の他端からの距離L4と同じである。これにより、ヘッド100の長手方向に関して入力コネクタ171の位置が2種類となるので、入力コネクタ171への信号線の接続作業を容易としつつ、入力コネクタ171の位置数が多数となることによる作業の煩雑さを抑えることができる。
上述したように、本実施形態のプリンタ1に含まれるインクジェットヘッド100は互いに同じ構造を有しており、幅方向に隣り合う2つのインクジェットヘッド100一方のヘッド100が、他方のヘッド100に対し、当該2つのヘッド100の中間点を通り且つヘッド100の厚み方向(即ち図10の紙面に垂直な方向)に沿った回転軸を中心として、180°回転した状態で配置されている。この場合、同じ構造を有するヘッド100を用いるだけであるので、簡易な構造とすることができる。
しかも、このようにヘッド100を180°回転させた場合でも、噴射口8が噴射面30aにおいてその平面中心に関して点対称に配置されているため、噴射口8の位置が幅方向にずれることがなく、噴射口8の位置が幅方向にずれることに起因する噴射信号の変換処理が不要である。
また、噴射面30aにおける噴射口8の配置の中心は、ヘッド100の平面中心であって、上記回転軸と一致する。噴射口8が噴射面30aにおいてヘッド100の中心に関して点対称に配置されている場合でも、回転軸と噴射口8の配置の中心とが一致しないと、プリンタ1本体に対するヘッド100の取り付け位置を変えて各ヘッド100における噴射口8の位置合わせをする必要がある。しかし本実施形態のように回転軸と噴射口8の配置の中心とが一致する場合は、プリンタ1本体に対するヘッド100の取り付け位置を変える必要がない。
各インクジェットヘッド100が供給口71aの近傍に排出口73aをさらに有していることから、供給口71aへのチューブ取付け作業に加え、排出口73aへのチューブの取り付け作業も容易となる。
次いで、インクジェットプリンタ1の変形例について説明する。
図11は、第1変形例に係るインクジェットプリンタ201を示す平面図である。本変形例のインクジェットプリンタ201は、上記実施形態のインクジェットヘッド100と、インクジェットヘッド200とを幅方向に沿って交互に配置したものである。インクジェットヘッド200は、インクジェットヘッド100と同様の構成部材170,90,60(図9参照)を有するが、供給口71a及び排出口73aが形成されたリザーバユニット90のみが180°回転した状態にある。つまり、インクジェットヘッド100において当該ヘッド100の平面中心に位置し且つヘッド100の厚み方向(即ち図11の紙面に垂直な方向)に沿った回転軸を中心としてリザーバユニット90のみを180°回転させたものが、インクジェットヘッド200である。
制御基板170及びヘッド本体60は回転させていないので、インクジェットヘッド100,200間において入力コネクタ171の位置関係及びアクチュエータユニット21の位置関係に違いはない(例えば図11の最上段のヘッド100と上から二番目のヘッド200とにおいて、入力コネクタ171は共に左側に配置されており、アクチュエータユニットA1,A2,A3,A4の位置は同じである)。
本変形例によると、幅方向に互いに隣り合う2つのインクジェットヘッド100,200に含まれる2つのリザーバユニット90一方のリザーバユニット90が、他方のリザーバユニット90に対し、当該2つのヘッド100,200の中間点を通りヘッド100,200の厚み方向に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されている。この場合、どのヘッド100,200についても制御基板170上の入力コネクタ171を同じ位置(図11の左側)に保持しておくことができるため、上述の実施形態のように入力コネクタ171の位置が千鳥状になること(図10参照)に起因する噴射信号の変換処理が不要となる。またこの場合、たとえ各ヘッド100,200の噴射口8が噴射面30aにおいて各ヘッド100,200の中心に関して点対称に配置されていなくとも、噴射口8の位置が変更されることがないので、噴射口8の位置が幅方向にずれることに起因する噴射信号の変換処理も不要である。
さらに、リザーバユニット90と流路ユニット4との境界面内における孔88及び開口3aの配置の中心は、ヘッド100,200の平面中心であって、上記回転軸と一致する。回転軸と孔88及び開口3aの配置の中心とが一致しない場合でも、孔88及び開口3aの大きさによっては、リザーバユニット90と流路ユニット4との接続が実現されるが、回転軸と孔88及び開口3aの配置の中心とが一致することにより、リザーバユニット90と流路ユニット4との接続がさらに良好になり、流路抵抗が抑制されてリザーバユニット90から流路ユニット4へのインクの流れが円滑化される。
図12は、第2変形例に係るインクジェットプリンタ301を示す平面図である。本変形例のインクジェットプリンタ301は、上記実施形態のインクジェットヘッド100と、インクジェットヘッド300とを幅方向に沿って交互に配置したものである。インクジェットヘッド300は、インクジェットヘッド100と同様の構成部材170,90,60(図9参照)を有するが、リザーバユニット90及びヘッド本体60の組(以下、「流路体」と称す)が180°回転した状態にある。つまり、インクジェットヘッド100において当該ヘッド100の平面中心に位置し且つヘッド100の厚み方向(即ち図11の紙面に垂直な方向)に沿った回転軸を中心としてリザーバユニット90及びヘッド本体60の組からなる流路体を180°回転させたものが、インクジェットヘッド300である。
制御基板170は回転させていないので、インクジェットヘッド100,300間において入力コネクタ171の位置関係に違いはない(例えば図12の最上段のヘッド100と上から二番目のヘッド300とにおいて、入力コネクタ171は共に左側に配置されている)。一方、ヘッド本体60は回転させているので、アクチュエータユニット21の位置関係がインクジェットヘッド100,300間において異なっている(例えば図12の最上段のヘッド100と上から二番目のヘッド300とにおいてアクチュエータユニットA1,A2,A3,A4の位置が異なっている)。
本変形例によると、幅方向に互いに隣り合う2つのインクジェットヘッド100,300に含まれる2つの流路体一方の流路体が、他方の流路体に対し、当該2つのヘッド100,200の中間点を通りヘッド100,200の厚み方向に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されている。この場合、どのヘッド100,300についても制御基板170上の入力コネクタ171を同じ位置に保持しておくことができるので、上述の実施形態のように入力コネクタ171の位置が千鳥状になること(図10参照)に起因する噴射信号の変換処理が不要となる。
しかも、このように流路体を180°回転させた場合でも、噴射口8が噴射面30aにおいてその平面中心に関して点対称に配置されているため、噴射口8の位置が幅方向にずれることがなく、噴射口8の位置が幅方向にずれることに起因する噴射信号の変換処理が不要となる。
また、噴射面30aにおける噴射口8の配置の中心は、ヘッド100の平面中心であって、上記回転軸と一致する。噴射口8が噴射面30aにおいてヘッド100の中心に関して点対称に配置されている場合でも、回転軸と噴射口8の配置の中心とが一致しないと、プリンタ1本体に対するヘッド300の取り付け位置を変えて各ヘッド100,300における噴射口8の位置合わせをする必要がある。しかし回転軸と噴射口8の配置の中心とが一致する場合は、プリンタ1本体に対するヘッド100,300の取り付け位置を変える必要がない。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
上述の実施形態では供給口71aの他に排出口73aを設けているが、例えば供給及び排出の切り換えが可能なバルブを供給口71aに取り付ける場合等には、排出口73aを設けなくてよい。
噴射面30aにおける噴射口8の配置の中心は回転軸と一致しなくてもよい。しかしこの場合にヘッド全体や流路体を180°回転させると、プリンタ1本体に対するヘッドの取り付け位置を変えて各ヘッドにおける噴射口8の位置合わせをする必要がある。
噴射口8が噴射面30aにおいてその平面中心に関して点対称に配置されていなくてもよい。しかしこの場合にヘッド全体や流路体を180°回転させると、噴射口8の位置が幅方向にずれるので、噴射信号の変換処理が必要となる。
第1変形例ではリザーバユニット90のみを回転させているが、これに限定されず、リザーバユニット90及び流路ユニット4からなる流路体の任意の境界から上側の供給口71aが形成された部分を上部流路体として回転させてよい。これは、図4及び図5に示すように、リザーバユニット90を構成する各部材に形成された流路が回転軸に対する対称性を有しているからである。したがって、例えばリザーバユニット90内のフィルター部70のみを上部流路体として回転させ、その下側に位置するインク分配部80及び流路ユニット4を下部流路体として回転させずに保持した場合においても、フィルター部70の流出口72及びアッパープレート81の流入口84の連通が維持される。また、リザーバユニット90のリザーバプレート82より上側を上部流路体として回転させ、その下側に位置するアンダープレート83及び流路ユニット4を下部流路体として回転させずに保持した場合でも、アンダープレート83の10個の孔88とリザーバプレート82の10本の分岐流路87との連通がそれぞれ維持される。また、上部流路体と下部流路体との境界面内における上部流路体と下部流路体とを接続する接続口の配置の中心は、回転軸と一致しなくてよい。しかしこの場合、配置の中心と回転軸とのずれ量を、接続口に所望のインク流量が得られる範囲内とする必要がある。
第2変形例においても、上記第1変形例の場合と同様に、ヘッド本体60内に形成された流路が回転軸に対する対称性を有している限りは、ヘッド本体60内に任意の境界を設けて当該境界から上側を回転させてよい。
幅方向に互いに隣り合う任意の2つのヘッドにおいて長手方向に関する入力コネクタ171の位置が異なればよく、例えば、図10に示すように幅方向に並列されたヘッド100のうち奇数番目に配置されたインクジェットヘッド100に形成された入力コネクタ171におけるヘッド100の長手方向に関するヘッド100の一端からの距離L3が幅方向に並列されたヘッド100のうち偶数番目に配置されたヘッド100に形成された入力コネクタ171における上記長手方向に関するヘッド100の他端からの距離L4と同じでなくてよい。また、入力コネクタ171は本発明において必須要件ではなく、省略可能である。
インクジェットプリンタ1,201,301に含まれるヘッドの数は、6つに限定されず、2以上であればよい。また、カラーインクジェットプリンタに限定されるものではない。
本発明は、上述の実施形態のようなライン式のインクジェットプリンタに限定されず、シリアル式のインクジェットプリンタにも適用可能であり、さらに本発明におけるヘッドはインク以外の液体を噴射するものであってよい。本発明は、液体を噴射するヘッドを複数有する装置であれば、プリンタに限定されず、ファックス、複写機等、様々な装置に適用可能である。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタに含まれるインクジェットヘッドを示す斜視図である。 図1のインクジェットヘッドのヘッドカバー及びヒートシンクが取り外された状態を示す斜視図である。 図2の状態からさらに制御基板及びフレキシブルプリント配線基板を取り外した状態を示す斜視図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 インクジェットヘッドに含まれるリザーバユニットのインク分配部を形成する各プレートを示す平面図である。 インクジェットヘッドに含まれるヘッド本体を示す平面図である。 図6における一点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 インクジェットヘッドに含まれる制御基板、リザーバユニット、及びヘッド本体のそれぞれを示す概略平面図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタを示す平面図である。 第1変形例に係るインクジェットプリンタを示す平面図である。 第2変形例に係るインクジェットプリンタを示す平面図である。
1,201,301 インクジェットプリンタ(液体噴射装置)
3a 開口(接続口)
4 流路ユニット
8 噴射口
30a 噴射面
71a 供給口
73a 排出口
88 孔(接続口)
90 リザーバユニット
100 インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
110 ヘッドカバー
170 制御基板(基板)
171 入力コネクタ(コネクタ)

Claims (11)

  1. 液体を噴射する複数の噴射口が形成された噴射面と、液体が供給される供給口と、前記複数の噴射口と前記供給口とを連通する液体流路とを有する複数の液体噴射ヘッドが、前記液体噴射ヘッドの長手方向と直交する幅方向に並列された液体噴射装置であって、
    前記液体噴射ヘッドにおいて、前記複数の噴射口は、前記長手方向に延びた仮想線上に前記複数の噴射口を前記幅方向からそれぞれ射影した複数の射影点が前記仮想線上で等間隔に並ぶように配置されており、
    前記幅方向に互いに隣り合うどの2つの前記液体噴射ヘッドについても、前記長手方向に関する前記供給口の位置が異なり、
    前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち奇数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記供給口の前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの一端からの距離が、前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち偶数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記供給口の前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの他端からの距離と同じであることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体噴射ヘッドが、液体噴射信号を前記液体噴射ヘッドに供給する信号線が接続されるコネクタをさらに有しており、
    前記幅方向に互いに隣り合うどの2つの前記液体噴射ヘッドについても、前記長手方向に関する前記コネクタの位置が異なることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち奇数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記コネクタの前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの一端からの距離が、前記幅方向に並列された前記複数の液体噴射ヘッドのうち偶数番目に配置された前記液体噴射ヘッドに形成された前記コネクタの前記長手方向に関する前記液体噴射ヘッドの他端からの距離と同じであることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記複数の液体噴射ヘッドが互いに同じ構造を有しており、
    前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドは、一方の前記液体噴射ヘッドが、他方の前記液体噴射ヘッドに対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体噴射ヘッドが、前記液体流路における前記複数の噴射口と連通する下流側半部が形成された下部流路体及び前記液体流路における前記供給口と連通する上流側半部が形成された上部流路体を有する流路体と、前記コネクタが取り付けられた基板とを含んでおり、
    前記下部流路体と前記上部流路体との境界面には、前記下流側半部と前記上流側半部とを接続する複数の接続口が、前記境界面内において、当該複数の接続口の配置の中心に関して点対称に配置されており、
    前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドに含まれる2つの前記上部流路体は、一方の前記上部流路体が、他方の前記上部流路体に対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  6. 前記液体噴射ヘッドが、前記液体流路における前記複数の噴射口と連通する下流側半部が形成された下部流路体及び前記液体流路における前記供給口と連通する上流側半部が形成された上部流路体を有する流路体と、前記コネクタが取り付けられた基板とを含んでおり、
    前記下部流路体と前記上部流路体との境界面には、前記下流側半部と前記上流側半部とを接続する一の接続口が配置されており、
    前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドに含まれる2つの前記上部流路体は、一方の前記上部流路体が、他方の前記上部流路体に対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  7. 前記境界面内における1又は複数の前記接続口の配置の中心と、前記回転軸とが一致することを特徴とする請求項5又は6に記載の液体噴射装置。
  8. 前記液体噴射ヘッドが、前記噴射面、前記供給口、及び前記液体流路が形成された流路体と、前記コネクタが取り付けられた基板とを含んでおり、
    前記幅方向に互いに隣り合う2つの前記液体噴射ヘッドに含まれる2つの前記流路体は、一方の前記流路体が、他方の前記流路体に対し、当該2つの液体噴射ヘッドの中間点を通り前記噴射面に直交する回転軸を中心として180°回転した状態で配置されていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  9. 前記液体噴射ヘッドの前記複数の噴射口が、前記噴射面において当該液体噴射ヘッドの中心に関して点対称に配置されていることを特徴とする請求項4又は8に記載の液体噴射装置。
  10. 前記噴射面における前記複数の噴射口の配置の中心と、前記回転軸とが一致することを特徴とする請求項9に記載の液体噴射装置。
  11. 前記複数の液体噴射ヘッドのそれぞれが、前記供給口の近傍に、廃棄される液体を排出する排出口をさらに有していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体噴射装置。
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