JP6349649B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、特許文献1には、所定の走査方向に移動しつつ複数のノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドが開示されている。このインクジェットヘッドは、インク吐出部材とインク供給部材を有する。インク吐出部材は、3色のインクをそれぞれ吐出する3種類のノズル列を有する。インク供給部材には、3種類のノズル列にそれぞれ供給される3色のインクを貯留した3つのインクタンクが装着される。即ち、この特許文献1のインクジェットヘッドは、インクタンクが搭載された、いわゆる、オンキャリッジタイプのヘッドである。
より詳細には、インク吐出部材は、第1インクタンクから供給されるインクを吐出する2列の第1ノズル列と、第2インクタンクから供給されるインクを吐出する2列の第2ノズル列と、第3インクタンクから供給されるインクを吐出する1列の第3ノズル列を有する。これら5列のノズル列のうち、1列の第3ノズル列は中央に配置されている。この第3ノズル列に対して左右両側に2列の第2ノズル列がそれぞれ配置されている。さらに、上記第2、第3ノズル列の左右両側に2列の第1ノズル列がそれぞれ配置されている。その上で、インク吐出部材は、ヘッドの走査方向に並び、上記5列のノズル列にそれぞれ連通する、長穴状の5つのインク供給口を有する。
インク供給部材は、インク吐出部材と比べると、平面的なサイズ(ヘッドのインク吐出面と平行な平面における大きさ)がかなり大きい部材である。インク供給部材は、3種類のインクタンクにそれぞれ接続される3つのインク導入穴を有する。2列の第1ノズル列に対応する第1インク導入穴は、インク吐出部材に対して、ノズル配列方向(インク供給口の長手方向)における一方側に配置されている。2列の第2ノズル列に対応する第2インク導入穴は、インク吐出部材に対して、ノズル配列方向における他方側に配置されている。尚、1列の第3ノズル列に対応する第3インク導入穴は、インク吐出部材の、第3ノズル列に連通するインク供給口と重なる位置に配置されている。
さらに、インク供給部材は、1つの第1インク導入穴と1つの第2インク導入穴の各々について、対応する2つのインク供給口にインクを分配するための分配室を有する。インク吐出部材に対して、ノズル配列方向の前記一方側に第1分配室が配置され、この第1分配室によって、1つの第1インク導入穴から導入されたインクが、2列の第1ノズル列に対応する2つのインク供給口に分配される。同様に、ノズル配列方向の前記他方側に第2分配室が配置され、1つの第2インク導入穴から導入されたインクが、2列の第2ノズル列に対応する2つのインク供給口に分配される。
特開2006−327176号公報
前記特許文献1のインクジェットヘッドでは、第1、第2インク導入穴と、各インク導入穴から2列のノズル列(2つのインク供給口)にインクを分配するための分配室が、インク吐出部材の外側に配置されている。そのため、インク吐出部材に対して、インク導入穴や分配室等を有するインク供給部材の平面的なサイズが大きいものとなる。また、吐出するインクの種類が増えると、ノズル列の種類も増えることになるが、それらのノズル列にそれぞれ対応する分配室をインク吐出部材の周囲に設ける必要があり、インク供給部材の平面的なサイズが一層大きくなる。
また、特許文献1の構成では、1つのノズル列(インク供給口)に対して、ノズル配列方向における片側にのみインク導入穴及び分配室が配置されている。つまり、1列のノズル列に対して片側のみからインクが供給される。しかし、1列のノズル数が多く、且つ、多数のノズルからインクを同時に吐出する場合に、ノズル列へのインク供給が追いつかないことも考えられる。このようなインク供給不足を防止するには、1つのノズル列に対して、ノズル配列方向における両方からインクが供給される構成が好ましい。しかしながら、上記構成を採用するには、同色のインクを吐出する2列のノズル列に対して、ノズル配列方向における両側に、2つのインク導入穴と2つの分配室をそれぞれ設ける必要があり、その分、インク供給部の平面的なサイズがさらに大きくなる。
また、インクジェットヘッド全体のノズル列を長くすることを目的として、同一構成のインク吐出部材を2つ並べて配置することも考えられる。この場合、インク吐出部材毎に、インク供給部材及び分配室を対応させて配置することになり、やはり、インク供給部材の平面的なサイズが大きくなる。
本発明の目的は、同じ種類の液体を吐出する2つのノズル群(上記例ではノズル列がこれに相当)に対して、1つの液体流入部から流入した液体を分配して個々に供給することが必要な液体吐出装置において、液体吐出面と平行な平面における装置の大型化を抑制することである。
第1の発明の液体吐出装置は、前記ノズルが形成された液体吐出面を有し、所定の走査方向に移動しつつ、前記ノズルから液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部の、前記ノズルからの液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に設けられ、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部と、を備え、
前記液体吐出部は、それぞれ、前記走査方向と交差するノズル配列方向に沿って配列された複数のノズルからなり、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された2つのノズル群と、前記ノズル配列方向に延びて前記2つのノズル群にそれぞれ連通し、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された、2つの共通液室と、を有し、
前記液体供給部は、液体が流入する液体流入部と、前記液体流入部と前記2つの共通液室とを接続する供給流路と、を有し、前記供給流路は、前記液体流入部と接続された上流側流路と、前記上流側流路よりも前記液体吐出方向における前記液体吐出部側に配置され、前記上流側流路と前記2つの共通液室とをそれぞれ繋ぐ2つの下流側流路とを有し、
前記液体流入部と前記上流側流路とを接続する第1接続部に対して、前記上流側流路と前記2つの下流側流路とをそれぞれ接続する2つの第2接続部のうちの少なくとも一方が、前記走査方向において離れて配置され、前記上流側流路は、前記第1接続部と前記2つの第2接続部とを結ぶように形成され、前記2つの下流側流路の各々は、対応する前記共通液室と2箇所以上で接続されていることを特徴とするものである。
本発明の液体吐出装置は、液体吐出部と、液体吐出方向において液体吐出部の液体吐出面とは反対側に配置された液体供給部を備えている。液体吐出部は、走査方向に間隔を空けて配置された2つのノズル群と、これら2つのノズル群にそれぞれ連通する2つの共通液室を有する。液体供給部は、液体流入部から流入する液体を2つの共通液室に分配して供給する供給流路を有する。
前記供給流路は、液体流入部と接続された上流側流路と、この上流側流路と2つの共通液室とをそれぞれ繋ぐ2つの下流側流路を有する。上流側流路と2つの下流側流路は、液体吐出面と平行な平面内に配置されているのではなく、液体吐出方向に並んで配置されており、立体的な流路構造をなしている。上流側流路の、液体流入部との接続部である第1接続部と、下流側流路との接続部である第2接続部の少なくとも一方は、走査方向において離れて配置されている。従って、第1接続部から上流側流路に流入した液体は、上流側流路によって、走査方向に分配されて2つの第2接続部から2つの共通液室へそれぞれ供給される。また、各々の下流側流路は、ノズル配列方向に延びる共通液室と2箇所以上で接続されている。従って、第2接続部から各下流側流路に流入した液体は、さらに、下流側流路によってノズル配列方向に分けられて、2箇所以上の接続箇所から、対応する共通液室に供給される。
このように、本発明では、液体吐出部の、液体吐出面とは反対側に配置された液体供給部に、立体的な分岐構造を有する供給流路が形成されている。これにより、液体供給部内の供給流路の構造がコンパクトなものとなるため液体供給部の小型化が可能となる。従って、2つのノズル群に液体を分配するための流路が設けられることによって、液体吐出装置の平面的なサイズが大きくなることが抑制される。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記上流側流路は、前記走査方向に沿って延びていることを特徴とするものである。
本発明によれば、上流側流路が、走査方向に離れて配置された2つの第2接続部を直線的に接続するように延びていることから、上流側流路における流路抵抗が小さく抑えられる。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第1又は第2の発明において、前記2つの下流側流路は、それぞれ、前記ノズル配列方向に沿って延びていることを特徴とするものである。
本発明によれば、下流側流路が、共通液室との2箇所以上の接続箇所を繋ぐように、共通液室と平行に直線的に延びていることから、下流側流路における流路抵抗が小さく抑えられる。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記液体吐出部は、第1の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第1ノズル群と、第2の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第2ノズル群と、を有し、前記2つの第1ノズル群が、前記2つの第2ノズル群を前記走査方向において挟むように、前記2つの第2ノズル群の前記走査方向両側にそれぞれ配置され、前記2つの第1ノズル群に対応する2つの共通液室は、前記2つの第2ノズル群に対応する2つの共通液室を前記走査方向において挟むように、それら2つの共通液室に対して前記走査方向の両側にそれぞれ配置され、前記液体供給部は、前記2つの第1ノズル群に前記第1の液体を供給する第1供給流路と、前記2つの第2ノズル群に前記第2の液体を供給する第2供給流路とを有し、前記第1供給流路の前記2つの下流側流路は、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路を前記走査方向において挟むように、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路に対して前記走査方向の両側に配置されていることを特徴とするものである。
本発明の液体吐出装置は、異なる種類の液体をそれぞれ吐出する、2種類のノズル群(第1ノズル群、第2ノズル群)を有する。2つの第1ノズル群は、2つの第2ノズル群を挟むように走査方向両側に配置されている。この構成により、液体吐出装置が、走査方向における一方側に移動させるときと、他方側に移動させるときとで、常に、同じ(第1の液体→第2の液体)の吐出順序で、第1の液体と第2の液体を吐出することが可能となる。また、上記の2種類のノズル群及び共通液室の配置に対応して、第1の液体を供給する第1供給流路の2つの下流側流路は、第2の液体を供給する第2供給流路の2つの下流側流路を走査方向において挟むように配置されている。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第4の発明において、前記第1供給流路の前記上流側流路の流路断面積は、前記第2供給流路の前記上流側流路の流路断面積よりも大きいことを特徴とするものである。
2つの第1ノズル群に対応する第1供給流路の2つの下流側流路は、走査方向において、2つの第2ノズル群に対応する第2供給流路の2つの下流側流路を挟むように配置されている。そのため第1供給流路の上流側流路は、第2供給流路の上流側流路よりも、流路長さが長くなる。そこで、本発明では、第1供給流路の上流側流路が、第2供給流路の下流側流路と比べて、流路断面積が大きくなっている。これにより、第1供給流路と第2供給流路との間で、上流側流路の流路抵抗差を小さくすることができる。
第6の発明の液体吐出装置は、前記第4又は第5の発明において、前記第2接続部が、各下流側流路の前記ノズル配列方向における中央部に位置していることを特徴とするものである。
上流側流路と下流側流路とを接続する第2接続部が、下流側流路の中央部に位置しているため、下流側流路の、ノズル配列方向における両端部の間で、液体供給量(液体の供給しやすさ)の差を小さくすることができる。
第7の発明の液体吐出装置は、前記第4〜第6の何れかの発明において、前記第1供給流路の前記上流側流路は、前記第2供給流路の前記下流側流路を跨いで延びていることを特徴とするものである。
走査方向における外側に位置する2つの第1ノズル群に液体を供給する第1供給流路の上流側流路が、内側に位置する2つの第2ノズル群に液体を供給する第2供給流路の下流側流路を跨いで延びている。つまり、第1供給流路と第2供給流路とが立体的に交差した流路構造となるため、供給流路がコンパクトになり、液体供給部を小型化することができる。
第8の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記液体吐出部は、前記液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に配置され、前記複数のノズル内の液体にそれぞれ吐出エネルギーを付与するエネルギー付与装置を有し、前記液体供給部は、その前記ノズル配列方向における両端部に、前記液体吐出部に向けてそれぞれ突出する2つの接続部を有し、前記下流側流路は、対応する前記共通液室の、前記ノズル配列方向における両端部と、前記2つの接続部を介して接続され、前記2つの接続部の間に形成された空間内に、前記エネルギー付与装置が収容されていることを特徴とするものである。
液体供給部の、ノズル配列方向の両端部からそれぞれ突出する2つの接続部によって、液体供給部の下流側流路と液体吐出部の共通液室とが接続されている。2つの接続部によって、液体吐出部と液体供給部との間には空間が形成される。そして、本発明では、上記の空間に、液体吐出部の液体吐出面とは反対側に位置する、エネルギー付与装置が収容されている。これにより、エネルギー付与装置が、液体供給部によって保護されることになる。
第9の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第8の何れかの発明において、前記液体供給部は、液体を貯留する液体貯留体と、チューブによって接続されることを特徴とするものである。
液体供給部に液体を貯留する液体貯留体が、液体吐出装置に搭載されて一体的に移動する構成の場合、大きな液体貯留体が搭載されるために液体供給部とは関係なく、装置サイズが大型化する。つまり、液体供給部が多少大きくなっても、それは液体吐出装置の大型化には直結しないことが多い。これに対して、液体供給部が、チューブによって液体貯留体と接続される構成の場合は、液体供給部のサイズが大きくなると液体吐出装置自体の大型化に直結する。つまり、液体貯留体が液体吐出装置から離れて配置されて、チューブで接続される構成において、特に、本発明を適用する意義が大きい。
本発明によれば、液体吐出部の、液体吐出面とは反対側に配置された液体供給部に、立体的に分岐構造を有する供給流路が形成されている。これにより、液体供給部内の供給流路の構造がコンパクトなものとなるため液体供給部の小型化が可能となる。従って、2つのノズル群に液体を分配するための流路が設けられることによって、液体吐出装置の平面的なサイズが大きくなることが抑制される。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 図1のインクジェットヘッド及びサブタンクの、III-III線鉛直断面図である。 インクジェットヘッドの上面図である。 インク吐出部の上面図である。 (a)は図5のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 インク供給部の水平断面図である。 (a)は図7のA−A線断面図、(b)は図7のB−B線断面図である。 変更形態に係るインク供給部の水平断面図である。 別の変更形態に係るインク供給部の水平断面図である。 別の変更形態に係るインク供給部の水平断面図である。 別の変更形態に係るインク吐出部の上面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。図2は、プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。
(プリンタの概略構成)
図1に示すように、プリンタ1は、プラテン2、キャリッジ3、サブタンク4、インクジェットヘッド5、ホルダ6、給紙ローラ7、排紙ローラ8、制御装置9などを備えている。尚、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙100が載置される。また、プラテン2の上方には、図1の左右方向(以下、走査方向という)に平行に延びる2本のガイドレール15,16が設けられる。
キャリッジ3は、2本のガイドレール15,16に取り付けられ、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール15,16に沿って走査方向に移動可能である。また、キャリッジ3には、駆動ベルト17が取り付けられている。駆動ベルト17は、2つのプーリ18,19に巻き掛けられた無端状のベルトである。一方のプーリ18はキャリッジ駆動モータ20(図2参照)に連結されている。キャリッジ駆動モータ20によってプーリ18が回転駆動されることで駆動ベルト17が走行し、これにより、キャリッジ3が走査方向に往復移動することになる。
サブタンク4とインクジェットヘッド5は、ともに、キャリッジ3に搭載されている。図3は、図1のインクジェットヘッド及びサブタンクの、III-III線鉛直断面図である。サブタンク4は、水平面に沿って延在する板状の本体部分21と、この本体部分21の搬送方向上流側における端部から鉛直下方に延びる連結部分22とを有する。
図1、図3に示すように、本体部分21の上面には、チューブジョイント23が設けられており、ホルダ6と接続された4本のインク供給チューブ24がチューブジョイント23に接続されている。尚、ホルダ6には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクがそれぞれ貯留された4つのインクカートリッジ25(本発明の液体貯留体)が交換可能に装着されている。ホルダの4つのインクカートリッジ25内のインクは、4本のインク供給チューブ24を介して、サブタンク4にそれぞれ供給される。
本体部分21にはダンパー室26が形成されている。図3には1つのダンパー室26しか示されていないが、実際には、本体部分21には4つのダンパー室26が設けられている。これら4つのダンパー室26には、チューブジョイント23に接続された4本のインク供給チューブ24によって供給される、4色のインクがそれぞれ導入される。また、4つのダンパー室26は、合成樹脂フィルム27によって覆われている。連結部分22には、それぞれ上下方向に延び、且つ、走査方向(図3の紙面垂直方向)に並ぶ4つの連結流路28が形成されている。4つの連結流路28は、4つのダンパー室26とそれぞれ連通している。
インクジェットヘッド5(本発明の液体吐出装置)は、サブタンク4の連結部分22の下端に、接続部材29を介して接続されている。インクジェットヘッド5は、インク吐出部31とインク供給部32とを備えている。インク供給部32内のインク流路(マニホールド50等)は、サブタンク4の4つの連結流路28と連通している。インク吐出部31の下面には、複数のノズル47が形成されたインク吐出面31aが設けられている。インク吐出部31は、サブタンク4からインク供給部32を経て供給される4色のインクを、複数のノズル47から吐出する。インクジェットヘッド5の構成については後で詳述する。
給紙ローラ7と排紙ローラ8は、搬送モータ30(図2参照)によってそれぞれ同期して回転駆動される。給紙ローラ7と排紙ローラ8は協働して、プラテン2に載置された記録用紙100を図1に示す搬送方向に搬送する。
図2に示す制御装置9は、CPU(Central Processing Unit)35、ROM(Read Only Memory)36、RAM(Random Access Memory)37、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)38等を備える。図2に示すように、制御装置9は、インクジェットヘッド5や搬送モータ30等の、プリンタ1を構成する様々な装置と接続されている。また、制御装置9は、操作パネル33、及び、外部機器であるPC39とも接続されている。
制御装置9は、ROM37に格納されたプログラムに従い、CPU35及びASIC38により下記の印刷処理を実行する。即ち、制御装置9は、PC39から送信された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド5、キャリッジ駆動モータ20、及び、搬送モータ30等を制御して、記録用紙100に画像や文字等を印刷させる。より詳細には、プラテン2上に載置された記録用紙100に対して、キャリッジ3を走査方向に移動させつつインクジェットヘッド5の複数のノズルからそれぞれインクを所定の液体吐出方向(本実施形態では重力方向)に吐出させる。また、2つのローラ7,8によって記録用紙100を搬送方向に所定量搬送する。上記の、インクジェットヘッド5のインク吐出動作とローラ7,8の搬送動作とを、交互に繰り返して実行させることによって、記録用紙100に画像等を印刷する。尚、上の説明では、制御装置9は、CPU、ROM、RAM、及び、ASICを備えたものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、制御装置9はいかなるハードウェア構成で実現してもよい。例えば、2以上のCPUや、2以上のASICに機能を分担して実現してもよい。
(インクジェットヘッドの詳細構成)
次に、インクジェットヘッド5について詳細に説明する。図4は、インクジェットヘッドの上面図である。先にも触れたが、図3、図4に示すように、インクジェットヘッド5は、インク吐出部31とインク供給部32とを備えている。
図3に示すように、インク吐出部31は、その下面に、複数のノズル47が配置されたインク吐出面31aを有する。インク供給部32は、インク吐出部31の、ノズル47からのインク吐出方向においてインク吐出面31aとは反対側(上側)に配置されている。また、インク吐出部31とインク供給部32は、共に、矩形状の平面形状を有する。さらに、上方から見たときのインク供給部32の大きさ、即ち、インク吐出面31aと平行な平面における大きさは、インク吐出部31と同じか小さくなっている。特に、図4では、インク供給部32がインク吐出面31aよりも一回り小さい形態が示されており、上方から見たときに、インク供給部32は、インク吐出部31の外縁内の範囲に収まっている。
(インク吐出部)
まず、インク吐出部31について説明する。図5は、インク吐出部の上面図である。図6(a)は、図5のA部拡大図、(b)は、(a)のB−B線断面図である。図5、図6に示すように、インク吐出部31は、流路ユニット40と、圧電アクチュエータ41を備えている。
図6(b)に示すように、流路ユニット40は、5枚のプレート42〜46が積層された構造を有する。5枚のプレート42〜46のうちの最下層のプレート46は、複数のノズル47が形成されたノズルプレートである。即ち、ノズルプレート46の下面が、インク吐出面31aを構成している。一方、上側の残り4枚のプレート42〜45には、複数のノズル47に連通するマニホールド50や圧力室51等の流路が形成されている。
図5を参照してノズルプレート46に形成された複数のノズル47の配列について説明する。ノズルプレート46には、複数のノズル47が搬送方向に沿ってピッチPで配列されており、これら複数のノズル47は、走査方向に並ぶ合計8つのノズル群48を構成している。尚、本実施形態では、複数のノズル47の配列方向(ノズル配列方向)が走査方向と直交しているが、これは必須ではなく、ノズル配列方向が走査方向と90度以外の角度で交差していてもよい。
8つのノズル群48は、ブラックインクを吐出する2つのノズル群48k1,48k2、イエローインクを吐出する2つのノズル群48y1,48y2、シアンインクを吐出する2つのノズル群48c1,48c2、及び、マゼンタインクを吐出する2つのノズル群48m1,48m2からなる。尚、以下の説明において、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)のインクにそれぞれ対応する構成要素については、その構成要素を示す符号に、どのインクに対応するかが分かるように、適宜、ブラックを示す“k”、イエローを示す“y”、シアンを示す“c”、マゼンタを示す“m”の何れかの記号を付す。同色のインクを吐出する2つのノズル群48(例えば、2つのノズル群48k1,48k2)の間では、ノズル配列方向におけるノズル47の位置が、各ノズル群48におけるピッチPの半分(P/2)だけずれている。
ブラックの2つのノズル群48k1,48k2は、走査方向における中央において隣接して配置されている。イエローの2つのノズル群48y1,48y2は、ブラックの2つのノズル群48k1,48k2の両側において、これら2つのノズル群48k1,48k2を挟むように配置されている。シアンの2つのノズル群48c1,48c2は、さらに両側に配置され、さらに、マゼンタの2つのノズル群48m1,48m2は、またさらに両側に配置されている。つまり、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のノズル群48の配置が左右対称となっている。これにより、いわゆる双方向印字において、インクジェットヘッド5を走査方向一方側へ移動させるときと、走査方向他方側へ移動させるときとで、左右4つのノズル群を使い分けることにより、常に、記録用紙100に4色のインクを同一の順序(即ち、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの順)で着弾させて1つのドットを形成することができる。即ち、本実施形態のインク吐出部31のノズル配列により、記録速度が速くなる双方向印字を採用しつつ、各ドットの色目を同じにすることによって高い品質での画像等の記録が可能となる。
尚、ブラックのノズル群48kを挟んで左右に配置される3色のカラーのノズル群48m,48c,48yの配置は、図5の配置には限られず、適宜変更できる。例えば、ブラックのノズル群48kの左側と右側の両方で、ともに、左からマゼンタ→シアン→イエローの順で3色のノズル群48m,48c,48yが配置されてもよい。また、上述したように、図5には、各色の2つのノズル群48の間(例えば、ブラックのノズル群48k1とノズル群48k2との間)で、ノズル47のノズル配列方向における位置がずれている形態が示されているが、各色の2つのノズル群48の間で、ノズル47の位置が一致していてもよい。
次に、流路ユニット40の上側4枚のプレート42〜36に形成された、複数のノズル47に連通するインク流路の構造について説明する。まず、図5に示すように、流路ユニット40の、搬送方向上流側の端部と下流側の端部の上面には、それぞれ、走査方向に並ぶ7つ(合計14個)のインク供給孔49が形成されている。これらのインク供給孔49には、後述するインク供給部32からインクが供給される。走査方向に並ぶ7つのインク供給孔49のうち、中央に位置するインク供給孔49kは、他の6つのインク供給孔49よりも孔のサイズが大きくなっている。
また、流路ユニット40の内部には、それぞれ搬送方向(ノズル配列方向)に延在する7本のマニホールド50(本発明の共通液室)が形成されている。各マニホールド50の両端部は、2つのインク供給孔49とそれぞれ接続されている。マニホールド50kには、インク供給孔49kからブラックインクが供給される。マニホールド50y1,50y2にはインク供給孔49y1,49y2からイエローインクが供給される。マニホールド50c1,50c2にはインク供給孔49c1,49c2からシアンインクが供給される。さらに、マニホールド50m1,50m2にはインク供給孔49m1,49m2からマゼンタインクが供給される。
ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のマニホールド50は、上述した4色のノズル群48と同様に、左右対称に配置されている。即ち、ブラックのマニホールド50kは、走査方向における中央に配置されている。イエローの2つのマニホールド50y1,50y2は、マニホールド50kの両側において、マニホールド50kを挟むように配置されている。シアンの2つのマニホールド50c1,50c2はそれらの両側に配置され、さらに、マゼンタの2つのマニホールド50m1,50m2はさらにそれらの両側に配置されている。
また、流路ユニット40は、複数のノズル47にそれぞれ対応した複数の圧力室51を有する。複数の圧力室51は、流路ユニット40の最上層に位置するプレート42に形成され、複数のノズル47にそれぞれ対応して平面的に配置されている。図6(a)に示すように、圧力室51は、8つのノズル群48にそれぞれ対応して、マニホールド50の上方の位置において、ノズル配列方向に沿って8列に配列されている。尚、ブラックの2つのノズル群48k1,48k2は走査方向において互いに隣接して配置され、対応する2列の圧力室列も隣接していることから、ブラックの2列の圧力室列は、それらの直下に位置する1つのマニホールド50kに共通に連通している。一方、他のノズル群48に対応する圧力室列は、1列毎に、その直下に位置する1つのマニホールド50に連通している。以上より、図6(b)に矢印で示すように、流路ユニット40内には、各マニホールド50から分岐して、圧力室51を経てノズル47に至る個別流路が複数形成されている。
図5に示すように、圧電アクチュエータ41(本発明のエネルギー付与装置)は、流路ユニット40の上面に、複数の圧力室51を覆うように接合されている。図5、図6に示すように、圧電アクチュエータ41は、インク封止膜52と、2枚の圧電層53,54と、複数の個別電極55と、共通電極56とを備えている。
インク封止膜52は、インク透過性の低い材料、例えば、ステンレス鋼等の金属材料で形成された薄い膜である。インク封止膜52は、複数の圧力室51を覆うように、流路ユニット40の上面に接合されている。
2枚の圧電層53,54は、それぞれ、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなる。圧電層53,54は互いに積層された状態で、インク封止膜52の上面に配置されている。
複数の個別電極55は、上層の圧電層53の上面に配置されている。より詳細には、図5、図6に示すように、各個別電極55は、圧電層53の上面の、圧力室51の中央部と対向する領域に配置されている。複数の個別電極55は、複数の圧力室51に対応して搬送方向(ノズル配列方向)に沿って配列されており、合計8列の個別電極列を構成している。各個別電極55からは個別端子57が引き出されている。複数の個別端子57には、ドライバIC58が実装された、図示しない配線部材が接続される。これにより、複数の個別電極55は、ドライバIC58と電気的に接続される。各個別電極55には、ドライバIC58によって、所定の駆動電位とグランド電位の何れか一方が選択的に印加される。
共通電極56は、2枚の圧電層53,54の間に配置されている。共通電極56は、圧電層53を挟んで、複数の個別電極55と共通に対向している。具体的な電気的接続構造の図示は省略するが、この共通電極56からも圧電層53の上面に接続端子が引き出され、複数の個別電極55と同様に、図示しない配線部材と接続されている。共通電極56は、配線部材に形成されたグランド配線と接続されることによって、共通電極56の電位は、常にグランド電位に維持されている。
尚、圧電層53の、個別電極55と共通電極56に挟まれた部分(活性部53aという)は、厚み方向(下向き)に分極されている。この活性部53aは、個別電極55と共通電極56の間に電位差が生じて、その厚み方向に電界が作用したときに、圧電変形(圧電歪)が生じる部分である。
上記の圧電アクチュエータ41の動作について説明する。ドライバIC58から、ある個別電極55に対して駆動電位が印加されると、この個別電極55と共通電極56との間に電位差が生じる。このとき、圧電層53の活性部53aには、その厚み方向(下向き)に電界が作用し、その電界の方向は活性部53aの分極方向と一致する。そのため、活性部53aは面方向に収縮し、それに伴って、2枚の圧電層53,54に、圧力室51側に凸となるような撓みが生じる。これにより、圧力室51の容積が変化して圧力室51を含む個別流路内に圧力波が発生することにより、インクに吐出エネルギーが付与されて、ノズル47からインクの液滴が吐出される。
(インク供給部)
次に、インク供給部32について説明する。図7は、インク供給部の水平断面図である。図8(a)は、図7のA−A線断面図、(b)は図7のB−B線断面図である。図3、図8に示すように、インク供給部32は、その搬送方向における上流側端部と下流側端部に、それぞれ、下方(インク吐出部31側)に突出する2つの接続部32aを有する。インク供給部32は、前記2つの接続部32aの内部に形成された接続流路60を介して、インク吐出部31のインク供給孔49と接続されている。尚、図3、図8(b)に示すように、2つの接続部32aによって、インク吐出部31とインク供給部32との間には空間が形成される。上記の空間には、インク吐出部31の、インク吐出面31aとは反対側に位置する、圧電アクチュエータ41(本発明のエネルギー付与装置)が収容されている。これにより、インク吐出部31の圧電アクチュエータ41が、インク供給部32によって保護されることになる。
図3、図4、図7、図8に示すように、インク供給部32は、4つのインク流入部61と、4つの供給流路62とを有する。4つのインク流入部61(61k,61y,61c,61m)は、インク供給部32の走査方向における中央部において、ノズル配列方向に並べて配置されている。図3に示すように、4つのインク流入部61は、接続部材29を介して、サブタンク4の4つの連結流路28と接続されている。尚、接続部材29は、走査方向に並ぶ4つの連結流路28と、ノズル配列方向に並ぶ4つのインク流入部61とをそれぞれ繋ぐ流路が形成された部材である。4つのインク流入部61には、サブタンク4から、4色のインクがそれぞれ流入する。
4つの供給流路62(62k,62y,62c,62m)は、4色のインク流入部61と、前述したインク吐出部31の4色のマニホールド50(図5参照)とをそれぞれ接続する。図7に示すように、ブラックのインク流入部61kは、インク吐出部31の、ブラックのマニホールド50kの中央部の真上の位置に配置されている。また、ブラックの供給流路62kは、前記のインク流入部61kから、ノズル配列方向両側に延びている。さらに、この供給流路62kは、インク供給部32の2つの接続部32aに形成された2つの流路60を介して、ブラックのマニホールド50kと、2つのインク供給孔49kにて接続されている。
他の3色の供給流路62(62y,62c,62m)は、走査方向においてブラックのマニホールド50kを挟んで配置された、2つのマニホールド50にそれぞれ同じ色のインクを分配して供給するための、立体的な分岐流路構造を有する。即ち、供給流路62y,62c,62mの各々は、インク流入部61に接続された上流側流路63と、上流側流路63と2つのマニホールド50とをそれぞれ接続する2つの下流側流路64とを有する。尚、図8は、図7におけるシアンの供給流路62cについての断面図である。図8に示すように、上流側流路63は、下流側流路64よりも、インク吐出方向においてインク吐出部31と反対側、即ち、上方に配置されている。尚、本実施形態では、4色の供給流路62のうち、ブラックの供給流路62k以外の3つの供給流路62y,62c,62mが、上流側流路63と2つの下流側流路64とを有する、本発明における「供給流路」に相当する。
尚、インク供給部32は、より詳細には、図8に示すように、例えば樹脂成型品からなる2つの流路部材67,68が接合されてなる。一方の流路部材67には上流側流路63が形成され、接合前の状態では上流側流路63は下方に開放されている。他方の流路部材68には下流側流路64が形成され、接合前の状態では下流側流路64は上方に開放されている。2つの流路部材67,68間には樹脂フィルム等からなる封止膜69が貼り付けられる。但し、上流側流路63と下流側流路66の第2接続部66においては、封止膜69が局部的に貼り付けられないことで、上流側流路63と下流側流路66とが連通し、インクが上流側流路63から下流側流路66へ流れることができるようになっている。
上流側流路63は、対応するインク流入部61の真下に配置されて、インク流入部61と接続されている。上流側流路63とインク流入部61との接続部分を、「第1接続部65」と称する。上流側流路63は、第1接続部65から走査方向における両側に延びて、2つの下流側流路64と接続されている。また、上流側流路63と下流側流路64との接続部を「第2接続部66」と称する。2つの下流側流路64は、インク流入部61を挟むように配置され、走査方向に間隔を空けて配置されている。即ち、2つの第2接続部66は、走査方向において第1接続部65に対して離れて配置されており、上流側流路63は、第1接続部65と2つの第2接続部66を結んでいる。また、第2接続部66は、下流側流路64の、長手方向(ノズル配列方向)における中央部に位置している。
2つの下流側流路64は、インク吐出部31の、対応する2つのマニホールド50(図5参照)の真上の位置において、それぞれ、ノズル配列方向に延びている。各下流側流路64は、前述したブラックインクの供給流路62kと同様に、インク供給部32の2つの接続部32aに形成された2つの流路60を介して、対応するマニホールド50と、2つのインク供給孔49にて接続されている。
図7、図8(a)に示すように、各上流側流路63は、対応する2つの下流側流路64よりも内側に位置する、別の色の下流側流路64(及び、ブラックの供給流路62)を跨ぐように配置されている。即ち、イエローの上流側流路63yは、ブラックの供給流路62kを跨いでいる。また、シアンの上流側流路63cは、ブラックの供給流路62kと、イエローの2つの下流側流路64y1,64y2を跨いでいる。さらに、マゼンタの上流側流路63mは、ブラックの供給流路62kと、イエローの2つの下流側流路64y1,64y2と、シアンの2つの下流側流路64c1,64c2を跨いでいる。これにより、それぞれの供給流路62の上流側流路63と下流側流路64とが立体的に交差し、供給流路62の流路構造がコンパクトになる。
以上のインク供給部32において、インク流入部61kに流入したブラックインクは、供給流路62kによってノズル配列方向に分配され、インク吐出部31の2つのインク供給孔49kに供給される。
また、イエロー、シアン、マゼンタの供給流路62y,62c,62mにおけるインクの流れは以下のようになる。1つのインク流入部61に流入したインクは、第1接続部65から上流側流路63に流入し、上流側流路63により、第1接続部65から2つの第2接続部66に向けて走査方向に分配されて、2つの第2接続部66から2つの下流側流路64へそれぞれ供給される。また、各々の下流側流路64は、ノズル配列方向に延びる1つのマニホールド50と2つのインク供給孔49で接続されている。従って、第2接続部66から各下流側流路64に流入したインクは、下流側流路64によってノズル配列方向に分けられて、1つのマニホールド50に対して2箇所から供給される。
以上説明した本実施形態では、インク吐出部31の、インク吐出面31aとは反対側にインク供給部32が配置され、このインク供給部32に、上下に配置された上流側流路63と2つの下流側流路64とが交差する、立体的な分岐構造の供給流路62(62y,62c,62m)が形成されている。これにより、インク供給部32内の流路構造がコンパクトなものとなり、インク供給部32の小型化が可能となる。つまり、2つのマニホールド50にインクを分配するための流路が設けられることによって、インクジェットヘッド5の平面的なサイズが大きくなることが抑制される。
また、本実施形態では、各下流側流路64から、対応するマニホールド50に対して、2つのインク供給孔49からインクが供給される。そのため、各ノズル群48におけるインク消費量が多い場合でも、下流側流路64からマニホールド50へ速やかにインクを供給することができる。
また、本実施形態では、上流側流路63と下流側流路64について、それぞれの流路抵抗が極力小さくなるような工夫がなされている。具体的には、上流側流路63は、走査方向に沿って延びている。つまり、上流側流路63が、走査方向に離れて配置された2つの第2接続部66を直線的に接続するように延びることから、上流側流路63における流路抵抗が小さく抑えられる。また、2つの下流側流路64は、それぞれ、ノズル配列方向に沿って延びている。即ち、下流側流路64が、2つのインク供給孔49を直線的に接続するようにマニホールド50と平行に延びていることから、下流側流路64における流路抵抗が小さく抑えられる。
また、本実施形態では、上流側流路63と下流側流路64とを接続する第2接続部66が、下流側流路64の中央部に位置しているため、各下流側流路64の、ノズル配列方向における両端部の間で、インク供給量(インクの供給しやすさ)の差を小さくすることができる。即ち、各マニホールド50の両端側にそれぞれ位置する圧力室の間で、インクの供給のしやすさに差が生じにくくなる。
尚、本実施形態では、図1に示すように、インクカートリッジ25がキャリッジ3とは別に設けられて、キャリッジ3(インクジェットヘッド5)とインクカートリッジ25とがチューブ24で接続されている。この構成では、キャリッジ3にインクカートリッジ25が搭載されている、いわゆるオンキャリッジの構成と比較すると、インクカートリッジ25のような大きな部材が存在しない分、インク供給部32が大型化したときに、インクジェットヘッド5(キャリッジ3)全体の大型化に直結しやすい。つまり、インクカートリッジ25が、インクジェットヘッド5から離れて配置されてチューブ24で接続される構成において、特に、本発明を適用する意義が大きいといえる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、上流側流路63が走査方向に沿って直線的に延び、また、下流側流路64もノズル配列方向に沿って直線的に延びているが、上流側流路63と下流側流路64の少なくとも一方の流路形状を以下のように変更してもよい。例えば、上流側流路63が走査方向に対して傾斜した方向に延びていてもよい。あるいは、下流側流路64がノズル配列方向に対して傾斜した方向に延びていてもよい。また、上流側流路63や下流側流路64が、曲線的に延びる流路、あるいは、屈曲した流路であってもよい。
2]下流側流路64が走査方向の外側に位置している供給流路62では、下流側流路64が内側に位置している供給流路62と比べて、走査方向に沿って延びる上流側流路63の長さが長くなり、供給流路62の間で流路抵抗に差が生じる。そこで、上記の流路抵抗の差が小さくなるように、上流側流路63の形状を異ならせてもよい。例えば、インク入入部61からインク供給孔49までの長さが同じになるように、上流側流路63及び下流側流路64の長さを調整してもよい。
また、3つの供給流路62y,62c,62mのうち、下流側流路64が外側に位置しているものほど、上流側流路63の流路断面積が大きくなっていてもよい。例えば、図9では、マゼンタの上流側流路63mの流路幅が最も大きく、次に、シアンの上流側流路63cが大きく、イエローの上流側流路63yの流路幅が最も小さくなっている。また、上流側流路63の流路高さ(深さ)を異ならせてもよい。また、逆に、3つの供給流路62y,62c,62mのうち、下流側流路64が内側に位置しているものほど、上流側流路63の単位長さ当たりの流路抵抗が大きくなるようにしてもよい。例えば、上流側流路63を、屈曲した流路形状、あるいは、湾曲した流路形状にすることによって、直線的な流路形状と比べて、流路抵抗を大きくすることができる。
また、上記の、供給流路62の間で上流側流路63の長さが異なることについて、下流側流路64の流路形状を異ならせることによって、供給流路62の全体での流路抵抗の差を小さくしてもよい。
3]インク流入部61、第1接続部65、第2接続部66の位置は、前記実施形態のものには限られない。例えば、図10に示すように、インク流入部61、及び、このインク流入部61と上流側流路63とを接続する第1接続部65が、インク供給部32の走査方向における端部に設けられていてもよい。また、前記実施形態では、上流側流路63と下流側流路64とを接続する第2接続部66が下流側流路64の中央部に位置していたが、図11に示すように、少なくとも一部の供給流路62(ここでは、マゼンタの供給流路62m)について、2つの第2接続部66が下流側流路64の端部に位置してもよい。
4]前記実施形態では、図5に示すように、1つのマニホールド50から、1列に配列されたノズル群にインクが供給されている。即ち、1つのノズル群48が1列のノズル列で構成されている。これに対して、1つのマニホールド50から、2列のノズル列にインクが供給されてもよい。この形態では、1つのノズル群48が、2列のノズル列で構成されることになる。
5]前記実施形態では、4色のインクをそれぞれ吐出する複数のノズル群48を有し、同じ種類のインクを吐出する2つのノズル群48が、別の種類のインクを吐出するノズル群48を走査方向に挟むように配置されていた。しかし、本発明は、1種類のインクのみを吐出するインクジェットヘッドに対しても適用できる。即ち、走査方向において、同一の1種類のインクを吐出する2つのノズル群が間隔を空けて配置されているインクジェットヘッドに、本発明を適用することにより、1つのインク流入部61から流入したインクを、本発明の供給流路62によって2つのノズル群に分配して供給することができる。
6]1つのインク流入部61に接続された供給流路62が、上流側流路63と、この上流側流路63とそれぞれ接続される3以上の複数の下流側流路64を有する構成であってもよい。また、1つの下流側流路64と、対応するマニホールド50との接続箇所が、3箇所以上であってもよい。即ち、1つのマニホールド50に対して、3以上の複数のインク供給孔49が設けられていてもよい。
7]走査方向に間隔を空けて配置される複数のノズル群の各々が、ノズル配列方向において2以上に分離された構成であってもよい。また、走査方向に間隔を空けて配置される複数のマニホールドの各々が、ノズル配列方向において2以上に分離された構成であってもよい。
この形態の具体的な構成例について、同一構造の2つのインク吐出部を並べて使用する場合を例に挙げて説明する。この変更形態に係る図12のインクジェットヘッド70は、同一の構造を有し、且つ、互いに点対称に関係となるように配置された2つのインク吐出部31A,31Bを有する。尚、インク供給部32は、前記実施形態と同様の流路構造(インク流入部61及び供給流路62)を有するものであり、その流路構造の図示は省略する。但し、このインク供給部32は、2つのインク吐出部31A,31Bに対してインクを供給する。
2つのインク吐出部31A,31Bの各々は、走査方向に並ぶ、4色(合計8つ)の部分ノズル群71と4色(合計7つ)の部分マニホールド72を有する。インク吐出部31Aの8つの部分ノズル群71とインク吐出部31Bの8つの部分ノズル群71は、対応するもの同士がノズル配列方向に並んでいる。また、インク吐出部Aの7つの部分マニホールド72とインク吐出部31Bの7つの部分マニホールド72も、対応するもの同士がノズル配列方向に並んでいる。
その上で、インク供給部32の1つの下流側流路64は、ノズル配列方向において離れて配置された2つのインク吐出部31A,31Bの、2つの部分マニホールド72と、2つのインク供給孔73にてそれぞれ接続されている。即ち、この実施形態では、下流側流路64が2つのインク吐出部31A,31Bに跨って配置されている。つまり、1つの下流側流路64から、2つの部分マニホールド72(2つの部分ノズル群71)に対して、それぞれの接続箇所からインクを供給する。即ち、この変更形態では、2つのインク吐出部31A,31Bの、ノズル配列方向に並ぶ2つの部分ノズル群71によって、本願発明における1つのノズル群が構成されている。また、2つのインク吐出部31A,31Bの、ノズル配列方向に並ぶ2つの部分マニホールド72によって、本願発明の1つの共通液室が構成されている。上記構成によって、2つのインク吐出部31A,31Bに対し、大型化させることなく、それぞれにインクを分配する流路を配置することができる。
尚、図12の構成では、1つのインク吐出部31A(31B)の部分マニホールド72に対して、1つのインク供給孔73のみが設けられているが、1つの部分マニホールド72に対して、2以上のインク供給孔73が設けられてもよい。即ち、インク供給部32の1つの下流側流路64が、1つのインク吐出部31A(31B)の部分マニホールド72と、2箇所以上で接続されていてもよい。
以上説明した実施形態及びその変更形態では、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットヘッドに適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
1 プリンタ
5 インクジェットヘッド
25 インクカートリッジ
31 インク吐出部
31a インク吐出面
32 インク供給部
32a 接続部
40 流路ユニット
41 圧電アクチュエータ
47 ノズル
48 ノズル群
49 インク供給孔
50 マニホールド
61 インク流入部
62 供給流路
63 上流側流路
64 下流側流路
65 第1接続部
66 第2接続部
70 インクジェットヘッド
71 部分ノズル群
72 部分マニホールド
73 インク供給孔

Claims (10)

  1. ノズルが形成された液体吐出面を有し、所定の走査方向に移動しつつ、前記ノズルから液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部の、前記ノズルからの液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に設けられ、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部と、を備え、
    前記液体吐出部は、
    それぞれ、前記走査方向と交差するノズル配列方向に沿って配列された複数のノズルからなり、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された2つのノズル群と、
    前記ノズル配列方向に延びて前記2つのノズル群にそれぞれ連通し、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された、2つの共通液室と、を有し、
    前記液体供給部は、液体が流入する液体流入部と、前記液体流入部と前記2つの共通液室とを接続する供給流路と、を有し、
    前記供給流路は、前記液体流入部と接続された上流側流路と、前記上流側流路よりも前記液体吐出方向における前記液体吐出部側に配置され、前記上流側流路と前記2つの共通液室とをそれぞれ繋ぐ2つの下流側流路とを有し、
    前記液体流入部と前記上流側流路とを接続する第1接続部に対して、前記上流側流路と前記2つの下流側流路とをそれぞれ接続する2つの第2接続部のうちの少なくとも一方が、前記走査方向において離れて配置され、前記上流側流路は、前記第1接続部と前記2つの第2接続部とを結ぶように形成され、
    前記2つの下流側流路の各々は、対応する前記共通液室と2箇所以上で接続され、
    前記液体供給部は、その前記ノズル配列方向における両端部に、前記液体吐出部に向けてそれぞれ突出する2つの接続部を有し、
    前記下流側流路は、対応する前記共通液室の、前記ノズル配列方向における両端部と、前記2つの接続部を介して接続されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記上流側流路は、前記走査方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記2つの下流側流路は、それぞれ、前記ノズル配列方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記液体吐出部は、
    第1の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第1ノズル群と、
    第2の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第2ノズル群と、を有し、
    前記2つの第1ノズル群が、前記2つの第2ノズル群を前記走査方向において挟むように、前記2つの第2ノズル群の前記走査方向両側にそれぞれ配置され、
    前記2つの第1ノズル群に対応する2つの共通液室は、前記2つの第2ノズル群に対応する2つの共通液室を前記走査方向において挟むように、それら2つの共通液室に対して前記走査方向の両側にそれぞれ配置され、
    前記液体供給部は、前記2つの第1ノズル群に前記第1の液体を供給する第1供給流路と、前記2つの第2ノズル群に前記第2の液体を供給する第2供給流路とを有し、
    前記第1供給流路の前記2つの下流側流路は、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路を前記走査方向において挟むように、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路に対して前記走査方向の両側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1供給流路の前記上流側流路の流路断面積は、前記第2供給流路の前記上流側流路の流路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体供給部は、液体を貯留する液体貯留体と、チューブによって接続されることを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. ノズルが形成された液体吐出面を有し、所定の走査方向に移動しつつ、前記ノズルから液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部の、前記ノズルからの液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に設けられ、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部と、を備え、
    前記液体吐出部は、
    それぞれ、前記走査方向と交差するノズル配列方向に沿って配列された複数のノズルからなり、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された2つのノズル群と、
    前記ノズル配列方向に延びて前記2つのノズル群にそれぞれ連通し、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された、2つの共通液室と、を有し、
    前記液体供給部は、液体が流入する液体流入部と、前記液体流入部と前記2つの共通液室とを接続する供給流路と、を有し、
    前記供給流路は、前記液体流入部と接続された上流側流路と、前記上流側流路よりも前記液体吐出方向における前記液体吐出部側に配置され、前記上流側流路と前記2つの共通液室とをそれぞれ繋ぐ2つの下流側流路とを有し、
    前記液体流入部と前記上流側流路とを接続する第1接続部に対して、前記上流側流路と前記2つの下流側流路とをそれぞれ接続する2つの第2接続部のうちの少なくとも一方が、前記走査方向において離れて配置され、前記上流側流路は、前記第1接続部と前記2つの第2接続部とを結ぶように形成され、
    前記2つの下流側流路の各々は、対応する前記共通液室と2箇所以上で接続され、
    前記液体吐出部は、
    第1の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第1ノズル群と、
    第2の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第2ノズル群と、を有し、
    前記2つの第1ノズル群が、前記2つの第2ノズル群を前記走査方向において挟むように、前記2つの第2ノズル群の前記走査方向両側にそれぞれ配置され、
    前記2つの第1ノズル群に対応する2つの共通液室は、前記2つの第2ノズル群に対応する2つの共通液室を前記走査方向において挟むように、それら2つの共通液室に対して前記走査方向の両側にそれぞれ配置され、
    前記液体供給部は、前記2つの第1ノズル群に前記第1の液体を供給する第1供給流路と、前記2つの第2ノズル群に前記第2の液体を供給する第2供給流路とを有し、
    前記第1供給流路の前記2つの下流側流路は、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路を前記走査方向において挟むように、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路に対して前記走査方向の両側に配置され、
    前記第2接続部が、各下流側流路の前記ノズル配列方向における中央部に位置していることを特徴とする液体吐出装置。
  8. ノズルが形成された液体吐出面を有し、所定の走査方向に移動しつつ、前記ノズルから液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部の、前記ノズルからの液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に設けられ、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部と、を備え、
    前記液体吐出部は、
    それぞれ、前記走査方向と交差するノズル配列方向に沿って配列された複数のノズルからなり、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された2つのノズル群と、
    前記ノズル配列方向に延びて前記2つのノズル群にそれぞれ連通し、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された、2つの共通液室と、を有し、
    前記液体供給部は、液体が流入する液体流入部と、前記液体流入部と前記2つの共通液室とを接続する供給流路と、を有し、
    前記供給流路は、前記液体流入部と接続された上流側流路と、前記上流側流路よりも前記液体吐出方向における前記液体吐出部側に配置され、前記上流側流路と前記2つの共通液室とをそれぞれ繋ぐ2つの下流側流路とを有し、
    前記液体流入部と前記上流側流路とを接続する第1接続部に対して、前記上流側流路と前記2つの下流側流路とをそれぞれ接続する2つの第2接続部のうちの少なくとも一方が、前記走査方向において離れて配置され、前記上流側流路は、前記第1接続部と前記2つの第2接続部とを結ぶように形成され、
    前記2つの下流側流路の各々は、対応する前記共通液室と2箇所以上で接続され、
    前記液体吐出部は、
    第1の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第1ノズル群と、
    第2の液体を吐出する複数のノズルからなり、前記走査方向に間隔を空けて配置された2つの第2ノズル群と、を有し、
    前記2つの第1ノズル群が、前記2つの第2ノズル群を前記走査方向において挟むように、前記2つの第2ノズル群の前記走査方向両側にそれぞれ配置され、
    前記2つの第1ノズル群に対応する2つの共通液室は、前記2つの第2ノズル群に対応する2つの共通液室を前記走査方向において挟むように、それら2つの共通液室に対して前記走査方向の両側にそれぞれ配置され、
    前記液体供給部は、前記2つの第1ノズル群に前記第1の液体を供給する第1供給流路と、前記2つの第2ノズル群に前記第2の液体を供給する第2供給流路とを有し、
    前記第1供給流路の前記2つの下流側流路は、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路を前記走査方向において挟むように、前記第2供給流路の前記2つの下流側流路に対して前記走査方向の両側に配置され、
    前記第1供給流路の前記上流側流路は、前記第2供給流路の前記下流側流路を跨いで延びていることを特徴とする液体吐出装置。
  9. ノズルが形成された液体吐出面を有し、所定の走査方向に移動しつつ、前記ノズルから液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部の、前記ノズルからの液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に設けられ、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部と、を備え、
    前記液体吐出部は、
    それぞれ、前記走査方向と交差するノズル配列方向に沿って配列された複数のノズルからなり、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された2つのノズル群と、
    前記ノズル配列方向に延びて前記2つのノズル群にそれぞれ連通し、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された、2つの共通液室と、を有し、
    前記液体供給部は、液体が流入する液体流入部と、前記液体流入部と前記2つの共通液室とを接続する供給流路と、を有し、
    前記供給流路は、前記液体流入部と接続された上流側流路と、前記上流側流路よりも前記液体吐出方向における前記液体吐出部側に配置され、前記上流側流路と前記2つの共通液室とをそれぞれ繋ぐ2つの下流側流路とを有し、
    前記液体流入部と前記上流側流路とを接続する第1接続部に対して、前記上流側流路と前記2つの下流側流路とをそれぞれ接続する2つの第2接続部のうちの少なくとも一方が、前記走査方向において離れて配置され、前記上流側流路は、前記第1接続部と前記2つの第2接続部とを結ぶように形成され、
    前記2つの下流側流路の各々は、対応する前記共通液室と2箇所以上で接続され、
    前記液体吐出部は、前記液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に配置され、
    前記複数のノズル内の液体にそれぞれ吐出エネルギーを付与するエネルギー付与装置を有し、
    前記液体供給部は、その前記ノズル配列方向における両端部に、前記液体吐出部に向けてそれぞれ突出する2つの接続部を有し、
    前記下流側流路は、対応する前記共通液室の、前記ノズル配列方向における両端部と、前記2つの接続部を介して接続され、
    前記2つの接続部の間に形成された空間内に、前記エネルギー付与装置が収容されていることを特徴とする液体吐出装置。
  10. ノズルが所定のノズル配列方向に沿って配列された液体吐出面を有し、前記ノズル配列方向と交差する所定の走査方向に移動しつつ、前記ノズルから液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部の、前記ノズル配列方向と直交し、且つ、前記走査方向と直交する液体吐出方向において前記液体吐出面とは反対側に設けられ、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部と、を備え、
    前記液体吐出部は、
    それぞれ、前記ノズル配列方向に沿って配列された複数のノズルからなり、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された2つのノズル群と、
    前記ノズル配列方向に延びて前記2つのノズル群にそれぞれ連通し、且つ、前記走査方向において間隔を空けて配置された、2つの共通液室と、を有し、
    前記液体供給部は、液体が流入する液体流入部と、第1流路部材及び当該第1流路部材よりも前記液体吐出方向における前記液体吐出部側に位置する第2流路部材に形成され、前記液体流入部と前記2つの共通液室とを接続する供給流路と、を有し、
    前記供給流路は、前記第1流路部材に形成されて前記液体流入部と接続された上流側流路と、前記第2流路部材に形成されて前記上流側流路よりも前記液体吐出方向における前記液体吐出部側に配置され、前記上流側流路と前記2つの共通液室とをそれぞれ繋ぐ2つの下流側流路とを有し、
    前記液体流入部と前記上流側流路とを接続する第1接続部に対して、前記上流側流路と前記2つの下流側流路とをそれぞれ接続する2つの第2接続部のうちの少なくとも一方が、前記走査方向において離れて配置され、前記上流側流路は、前記第1接続部と前記2つの第2接続部とを結ぶように形成され、
    前記2つの下流側流路の各々は、前記ノズル配列方向において互いに離れた位置に配置された複数の液体供給孔を介して、対応する前記共通液室と2箇所以上で接続され
    前記液体流入部及び前記上流側流路は、前記ノズル配列方向において、両外側に配置された2つの前記液体供給孔の間に収まっていることを特徴とする液体吐出装置。
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