JP6412402B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、白等で色づけされた文字で側面が装飾された空気入りタイヤに関する。
図3には、従来の空気入りタイヤ2が示されている。図3において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図3において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、インナーライナー16及び一対のチェーファー18を備えている。
このタイヤ2では、クリンチ8はサイドウォール6の半径方向略内側に位置している。ビード10は、クリンチ8の軸方向内側に位置している。カーカス12は2枚のカーカスプライ20を備えている。これらのカーカスプライ20は、ビード10の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。
ビード10は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。エイペックス24は高硬度な架橋ゴムからなる。
図3において、両矢印Laはエイペックス24の長さを表している。エイペックス24の長さLaは通常、40mmから50mmに設定される。
このタイヤ2の側面には、装飾部26が設けられている。装飾部26は、軸方向外向きに突出している。この装飾部26は、白で色づけされたマーク28を含んでいる。
図3において、点線WLは装飾部26がないとして得られる側面のプロファイルを表している。このタイヤ2の軸方向における最大幅は、このプロファイルWLに基づいて得られる。符号PWは、このプロファイルWL上の特定の位置を表している。このタイヤ2は、この位置PWにおいて、最大幅を有する。この図3から明らかなように、このタイヤ2が最大幅を示す位置PWの直上に、マーク28の表面が位置している。
このタイヤ2では、サイドウォール6は、黒色の本体30と、白色の着色体32とで構成されている。図3から明らかなように、着色体32は本体30に埋め込まれている。この着色体32がマーク28を構成する。
このような装飾部26を有するタイヤ2は、例えば、特開2013−86666公報及び特開2013−75549公報に開示されている。
特開2013−86666公報 特開2013−75549公報
上記サイドウォール6の本体30には、通常、アミン系老化防止剤が含まれている。これは、この老化防止剤が、酸化防止効果等に優れるからである。しかしこの老化防止剤には、紫外線の作用により変色するという問題がある。このため、このサイドウォール6の着色体32には、アミン系老化防止剤は用いられない。この着色体32には通常、耐汚染性の観点から、フェノール系老化防止剤が用いられる。
ゴムに配合された老化防止剤は、時間の経過に伴い、ゴムの内部から外側に向かって移行していく。このため、本体30に配合された老化防止剤が、着色体32に移行し、この着色体32、すなわちマーク28、の表面に析出することがある。この場合、析出した老化防止剤が紫外線の作用により変色してしまう。この変色は、マーク28の色合いを損ねてしまう。汚染されたマーク28を有するタイヤ2は、外観品質に劣る。
老化防止剤の移行を防止するには、着色体32はある程度の厚さを有する必要がある。しかし着色体32は本体30に比べて軟らかいため、大きな厚さを有する着色体32の採用は、タイヤ2の性能を損なう恐れがある。
タイヤ2は、製造してから車輌に取り付けられるまでの間、倉庫等で保管される。この保管においては、例えば、図4に示すように、複数本のタイヤ2がその一方の側面を上側にして平積みされる。この図4においては、第一タイヤ2aの上に、第二タイヤ2bが積まれている。第二タイヤ2bの上に、第三タイヤ2cが積まれている。
図5には、第一タイヤ2aと第二タイヤ2bとが接触している様子が模式的に表されている。この図5に示されているように、図3に示されたタイヤ2を平積みした場合には、第一タイヤ2aのマーク28の表面の略全体が第二タイヤ2bのサイドウォール6と接触してしまう。前述したように、ゴムに配合された老化防止剤は、時間の経過に伴い、ゴムの内部から外側に向かって移行していく。このため、保管中に、第二タイヤ2bのサイドウォール6の表面に老化防止剤が析出し、この析出した老化防止剤が第一タイヤ2aのマーク28に付着することがある。第一タイヤ2aのマーク28の表面には、その内部からも老化防止剤が析出してくるので、この場合、このマーク28の表面には高い濃度で老化防止剤が存在する恐れがある。平積みで保管しているタイヤ2には、マーク28が変色しやすいという問題がある。
発明者らは、有限要素法(Finite Element Method;FEM)による解析により、平積み状態にある第一タイヤ2aの歪みを計測した。その結果、図3に示されたタイヤ2の歪みは、符号PSで示される地点において、最大となることが確認されている。この結果から、マーク28の設けられている最大幅位置PWの近くに、最大歪み位置PSがあることが、第一タイヤ2aのマーク28と第二タイヤ2bのサイドウォール6との接触を促していると予想されている。
本発明の目的は、平積み状態で保管をしても、良好な外観が維持される空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その側面に軸方向外向きに突出する装飾部を備えている。上記装飾部は色づけされたマークを含んでいる。軸方向において最大幅を示す位置の直上に、上記マークの表面は位置している。
このタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のクリンチ、一対のビード、カーカス及び一対のフィラーを備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォールは、本体と、この本体に埋め込まれ、上記マークを構成する着色体とで構成されている。それぞれのクリンチは、上記サイドウォールの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのビードは、上記クリンチよりも軸方向内側に位置している。このビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。上記カーカスは、上記トレッド、上記サイドウォール及び上記クリンチの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。それぞれのフィラーは、上記カーカスと、上記サイドウォール及び上記クリンチとの間において、半径方向に延在している。上記フィラーの内端は、上記エイペックスの外端よりも半径方向内側に位置している。ビードベースラインから上記フィラーの外端までの半径方向高さの、このビードベースラインから上記最大幅を示す位置までの半径方向高さに対する比は、0.7以上1.3以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、70℃の温度下で計測される、上記フィラーの複素弾性率は、20MPa以上である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記エイペックスの長さは、10mm以上30mm以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、カーカスと、サイドウォール及びクリンチとの間において、半径方向に延在するフィラーが設けられている。このフィラーの外端は、このタイヤが最大幅を示す位置の近くに位置している。このタイヤを複数本平積みした場合、つまり、第一タイヤの上に第二タイヤを積み、この第二タイヤの上に第三タイヤを積んだ場合、第一タイヤに生じる歪みはバットレス付近において最大となる。このため、第二タイヤのサイドウォールが第一タイヤの装飾部を軸方向内向きに付勢すると、このバットレス付近を中心に第一タイヤは変形する。この変形は、第一タイヤのマークと第二タイヤのサイドウォールとの接触圧の低減に寄与する。このタイヤでは、第一タイヤのマークは第二タイヤのサイドウォールと十分には接触しない。このタイヤでは、第二タイヤのサイドウォールの表面に老化防止剤が析出しても、この老化防止剤が第一タイヤのマークに付着することが防止される。このタイヤでは、平積み状態で保管をしても、マークの色合いが保持される。本発明によれば、平積み状態で保管をしても、良好な外観が維持される空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤを複数本平積みしたときにおける、タイヤの接触状況が示された模式図である。 図3は、従来の空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図4は、タイヤを複数本平積みしている様子が示された正面図である。 図5は、図3のタイヤを複数本平積みしたときにおける、タイヤの接触状況が示された模式図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ34が示されている。図1において、上下方向がタイヤ34の半径方向であり、左右方向がタイヤ34の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ34の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ34の赤道面を表わす。このタイヤ34の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ34は、小形トラックに装着される。このタイヤ34は、JATMA規格のB章が対象とする小形トラック用タイヤに該当する。なお、このタイヤ34が、JATMA規格のA章が対象とする乗用車用タイヤに該当するように構成された場合には、乗用車に装着される。
このタイヤ34は、その側面に装飾部36を備えている。装飾部36は、軸方向外向きに突出している。装飾部36は、色づけされたマーク38を含んでいる。このタイヤ34では、マーク38の色は白である。装飾部36の半径方向長さ、すなわち、装飾部36の内縁40から外縁42までの半径方向長さは通常、15mm以上30mm以下である。
図1において、点線WLは装飾部36がないとして得られる側面のプロファイルを表している。このタイヤ34の軸方向における最大幅は、このプロファイルWLに基づいて得られる。符号PWは、このプロファイルWL上の特定の位置を表している。このタイヤ34は、この位置PWにおいて、最大幅を有する。この図1から明らかなように、このタイヤ34では、マーク38の表面は、軸方向において最大幅を示す位置PWの直上に位置している。
このタイヤ34は、トレッド44、一対のサイドウォール46、一対のクリンチ48、一対のビード50、カーカス52、ベルト54、インナーライナー56、一対のチェーファー58及び一対のフィラー60を備えている。このタイヤ34は、チューブレスタイプである。
トレッド44は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド44は、路面と接地するトレッド面62を形成する。トレッド44には、溝64が刻まれている。この溝64により、トレッドパターンが形成されている。トレッド44は、ベース層66とキャップ層68とを有している。キャップ層68は、ベース層66の半径方向外側に位置している。キャップ層68は、ベース層66に積層されている。ベース層66は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層66の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層68は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール46は、トレッド44の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール46は、トレッド44と接合されている。このサイドウォール46は、クリンチ48とも接合されている。このサイドウォール46は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール46は、カーカス52の損傷を防止する。
このタイヤ34では、サイドウォール46は、本体70と、前述されたマーク38を構成する着色体72とで構成されている。図1から明らかなように、着色体72は本体70に埋め込まれている。
図1において、符号Pd1は装飾部36の半径方向外縁42を表している。実線Ld1は、この外縁Pd1を通る、側面のプロファイルWLの法線である。符号Ps1は、この法線Ld1とプロファイルWLとの交点である。符号Pd2は、装飾部36の半径方向内縁40を表している。実線Ld2は、この外縁Pd2を通る、側面のプロファイルWLの法線である。符号Ps2は、この法線Ld2とプロファイルWLとの交点である。
図1から明らかなように、着色体72の外縁74は交点Ps1よりも半径方向外側に位置している。着色体72の内縁76は、交点Ps2よりも半径方向内側に位置している。交点Ps1からこの着色体72の外縁74までの長さは通常、10mm以上20mm以下である。交点Ps2からこの着色体72の内縁76までの長さは通常、10mm以上20mm以下である。
このタイヤ34では、本体70はゴム組成物を架橋することによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
本体70のゴム組成物は、補強剤を含む。典型的な補強剤は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。変形に伴う発熱が抑えられるとの観点から、カーボンブラックと共に、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。本体70の強度の観点から、補強剤の量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。本体70の軟質の観点から、補強剤の量は50質量部以下が好ましい。カーボンブラックは黒色である。このカーボンブラックを含む本体70は、黒色である。
本体70のゴム組成物は、老化防止剤を含む。酸化防止効果の観点から、この本体70のゴム組成物はアミン系老化防止剤を含む。このアミン系老化防止剤としては、フェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン系老化防止剤、オクチル化ジフェニルアミン、4,4´−ビス(α,α´−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等のジフェニルアミン系老化防止剤、及びN−イソプロピル−N´−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N´−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N´−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等のp−フェニレンジアミン系老化防止剤が例示される。老化防止剤の配合量は通常、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上20質量部以下である。
本体70のゴム組成物には、補強剤及び老化防止剤以外に、架橋剤、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
このタイヤ34では、着色体72はゴム組成物を架橋することによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。本体70に関して前述されたジエン系ゴムが、着色体72にも用いられうる。
着色体72のゴム組成物は、補強剤を含む。着色体72は色づけされるので、白色の補強剤が用いられる。この着色体72のゴム組成物には、着色のため以外に、前述されたカーボンブラックは用いられない。この白色の補強剤としては、シリカ、炭酸マグネシウム及び炭酸カルシウムが例示される。アルミナ・ホワイト、硫酸バリウム等の白色の充填剤が、補強剤として用いられてもよい。着色体72の強度の観点から、補強剤の量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。着色体72の軟質及び質量の観点から、補強剤の量は80質量部以下が好ましい。
着色体72のゴム組成物は、老化防止剤を含む。非汚染性の観点から、この本体70のゴム組成物はフェノール系老化防止剤を含む。このフェノール系老化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等のモノフェノール系老化防止剤、及びテトラキス−[メチレン−3−(3´,5´−ジ−t−ブチル−4´−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のビス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤が例示される。老化防止剤の配合量は通常、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上20質量部以下である。
着色体72のゴム組成物には、補強剤及び老化防止剤以外に、架橋剤、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、ワックス、架橋助剤等が、非汚染性が考慮され、必要に応じ添加される。
それぞれのクリンチ48は、サイドウォール46の端から半径方向略内向きに延びている。クリンチ48は、軸方向において、ビード50及びカーカス52よりも外側に位置している。クリンチ48は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ48は、リム(図示されず)のフランジと当接する。
それぞれのビード50は、クリンチ48よりも軸方向内側に位置している。ビード50は、コア78と、このコア78から半径方向外向きに延びるエイペックス80とを備えている。コア78はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス80は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス80は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス52は、第一カーカスプライ82及び第二カーカスプライ84からなる。第一カーカスプライ82及び第二カーカスプライ84は、両側のビード50の間に架け渡されている。第一カーカスプライ82及び第二カーカスプライ84は、トレッド44、サイドウォール46及びクリンチ48の内側に沿っている。第一カーカスプライ82は、コア78の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一カーカスプライ82には、第一主部86と第一折り返し部88とが形成されている。第二カーカスプライ84は、コア78の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第二カーカスプライ84には、第二主部90と第二折り返し部92とが形成されている。第一折り返し部88の端は、半径方向において、第二折り返し部92の端よりも外側に位置している。
第一カーカスプライ82及び第二カーカスプライ84のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス52はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス52が、1枚のカーカスプライから形成されてもよい。このカーカス52が3枚以上のカーカスプライから形成されてもよい。
ベルト54は、トレッド44の半径方向内側に位置している。ベルト54は、カーカス52と積層されている。ベルト54は、カーカス52を補強する。ベルト54は、内側層94及び外側層96からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層94の幅は外側層96の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層94及び外側層96のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層94のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層96のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト54の軸方向幅は、タイヤ34の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト54が、3以上の層を備えてもよい。
インナーライナー56は、カーカス52の内側に位置している。インナーライナー56は、カーカス52の内面に接合されている。インナーライナー56は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー56の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー56は、タイヤ34の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー58は、ビード50の近傍に位置している。タイヤ34がリムに組み込まれると、このチェーファー58がリムと当接する。この当接により、ビード50の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー58は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。このチェーファー58がクリンチ48と一体とされてもよい。この場合、チェーファー58の材質はクリンチ48の材質と同じとされる。
それぞれのフィラー60は、サイドウォール46及びクリンチ48よりも軸方向内側に位置している。このフィラー60は、カーカス52よりも軸方向外側に位置している。このタイヤ34では、フィラー60の内端98はエイペックス80の外端100よりも半径方向内側に位置している。図1に示されているように、フィラー60は、コア78の近くから半径方向外向きに延在している。
このタイヤ34では、フィラー60はゴム組成物を架橋することによって成形されている。言い換えれば、フィラー60は架橋ゴムからなる。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
フィラー60のゴム組成物は、補強剤を含む。典型的な補強剤は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。変形に伴う発熱が抑えられるとの観点から、カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。フィラー60の強度の観点から、補強剤の量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。フィラー60の軟質の観点から、補強剤の量は50質量部以下が好ましい。
フィラー60のゴム組成物には、架橋剤、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
前述したように、このタイヤ34のサイドウォール46は本体70及び着色体72からなる。色合いの観点から、採用できる補強剤に制限のある着色体72は、この制限のない本体70に比べて、軟質である。このタイヤ34では、軟質な着色体72が位置PWの付近に配置されている。
このタイヤ34では、カーカス52と、サイドウォール46及びクリンチ48との間において、半径方向に延在する、フィラー60が設けられている。このフィラー60の外端102は、このタイヤ34が最大幅を示す位置PWの近くに位置している。このフィラー60は、着色体72よりも硬質である。このフィラー60の存在は、タイヤ34のサイドウォール46の部分の剛性に影響する。
有限要素法(Finite Element Method;FEM)による解析から、このタイヤ34を複数本平積みした場合、つまり、第一タイヤ34aの上に第二タイヤ34bを積み、この第二タイヤ34bの上に第三タイヤ34cを積んだ場合、図1の符号PSで示された位置、すなわち、バットレス付近において、第一タイヤ34aに生じる歪みは最大となることが確認されている。図3に示された、フィラー60が設けられていない従来のタイヤ2では、最大幅位置PWの近くにおいて、第一タイヤ2aに生じる歪みが最大となることが確認されている。フィラー60の存在は、荷重の作用により生じる歪みの位置に影響する。言い換えれば、このタイヤ34では、フィラー60を設けることにより、バットレス付近において第一タイヤ34aに生じる歪みが最大となるように、荷重の作用により生じる歪みがコントロールされている。
前述したように、このタイヤ34を複数本平積みした場合、バットレス付近において、第一タイヤ34aに生じる歪みは最大となる。このため、第二タイヤ34bのサイドウォール46が第一タイヤ34aの装飾部36を軸方向内向きに付勢すると、このバットレス付近を中心に第一タイヤ34aは変形する。
図2には、第一タイヤ34aと第二タイヤ34bとが接触している様子が模式的に表されている。第一タイヤ34aはバットレス付近を中心に変形するので、この図2に示されているように、第一タイヤ34aのマーク38は第二タイヤ34bのサイドウォール46と十分には接触しない。この変形は、第一タイヤ34aのマーク38と第二タイヤ34bのサイドウォール46との接触圧の低減に寄与する。このタイヤ34では、第二タイヤ34bのサイドウォール46の表面に老化防止剤が析出しても、この析出した老化防止剤が第一タイヤ34aのマーク38に付着することが防止される。マーク38の表面に存在する老化防止剤の量が適度に抑えられるので、このタイヤ34では、平積み状態で保管をしても、マーク38の色合いが保持される。本発明によれば、平積み状態で保管をしても、良好な外観が維持される空気入りタイヤ34が得られる。なお、第一タイヤ34aと第二タイヤ34bとの間に感圧シートを挟み、接触圧を計測したところ、マーク38の部分における接触圧はバットレス付近の接触圧の半分以下であることが確認されている。
図1において、符号P10はプロファイルWL上の特定の位置を表している。この位置P10は、交点Ps1から10mm離れている。この位置P10は、交点Ps1から10mm離れた、プロファイルWL上の特定の位置である。符号P15は、プロファイルWL上の位置P10とは別の特定の位置を表している。この位置P15は、交点Ps1から15mm離れている。この位置P15は、交点Ps1から15mm離れた、プロファイルWL上の特定の位置である。
図1に示されているように、このタイヤ34では、最大歪みの位置PSは半径方向において位置P15よりも半径方向外側に位置するのが好ましい。これにより、平積みしたタイヤ34は、そのバットレス付近を中心に変形するように構成される。この変形は、この図1に示されたタイヤ34のように、着色体72の外縁74が位置P15と半径方向において一致する、又は、この外縁74が位置P15よりも半径方向内側に位置している場合において、促される。このタイヤ34では、別のタイヤ34のサイドウォール46の表面に析出した老化防止剤がそのマーク38の表面に付着することが効果的に防止される。マーク38の表面に存在する老化防止剤の量が適度に抑えられるので、このタイヤ34では、平積み状態で保管をしてもマーク38の色合いが保持される。このタイヤ34では、良好な外観が維持される。
図1において、両矢印EWは最大幅位置PWにおける装飾部36の厚みを表している。両矢印E10は、位置P10における着色体72の厚みを表している。
前述したように、このタイヤ34では、第二タイヤ34bのサイドウォール46の表面に老化防止剤が析出しても、この析出した老化防止剤が第一タイヤ34aのマーク38に付着することが防止される。このタイヤ34では、マーク38の表面に存在する老化防止剤の量が適度に抑えられるので、このマーク38の色合いを維持できる範囲で、薄い着色体72を採用できる。具体的には、このタイヤ34では、厚さEWを5mm以下に設定することが可能である。厚さE10を1.7mm以下に設定することが可能である。薄い着色体72の採用は、サイドウォール46を構成する着色体72の使用量の低減に寄与する。このタイヤ34では、着色体72による、操縦安定性等の性能への影響が効果的に防止される。
図1において、実線BBLはビードベースラインである。ビードベースラインは、リムのリム径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインは、軸方向に延びる。両矢印HWは、ビードベースラインからこのタイヤ34が最大幅を示す位置PWまでの半径方向高さを表している。両矢印HFは、このビードベースラインからフィラー60の外端102までの半径方向高さを表している。
このタイヤ34では、高さHFの高さHWに対する比は0.7以上1.3以下である。この比が0.7以上に設定されることにより、平積みで保管したタイヤ34の歪みは、そのバットレス付近において、最大となる。このタイヤ34は、そのバットレス付近を中心に変形するように構成される。このタイヤ34では、別のタイヤ34のサイドウォール46の表面に析出した老化防止剤がマーク38の表面に付着することが効果的に防止される。マーク38の表面に存在する老化防止剤の量が適度に抑えられるので、このタイヤ34では、平積み状態で保管をしてもマーク38の色合いが保持される。このタイヤ34では、良好な外観が維持される。この観点から、この比は0.8以上が好ましく、0.9以上がより好ましい。この比が1.3以下に設定されることにより、タイヤ34全体の剛性が適切に維持される。このタイヤ34では、そのバットレス付近を中心とした変形が維持される。この場合においても、別のタイヤ34のサイドウォール46の表面に析出した老化防止剤がマーク38の表面に付着することが効果的に防止される。マーク38の表面に存在する老化防止剤の量が適度に抑えられるので、このタイヤ34では、平積み状態で保管をしてもマーク38の色合いが保持される。このタイヤ34では、良好な外観が維持される。さらにフィラー60による剛性への影響が抑えられるので、このタイヤ34は走行状態においてしなやかに撓む。この撓みは、転がり抵抗の低減に寄与する。このタイヤ34は、燃費性能に優れる。この観点から、この比は1.2以下が好ましく、1.1以下がより好ましい。
前述したように、このタイヤ34では、フィラー60の内端98はエイペックス80の外端100よりも半径方向内側に位置している。言い換えれば、このタイヤ34では、フィラー60の内端98の部分は軸方向においてビード50と重複している。このフィラー60は、ビード50の部分の変形に抗するように効果的に作用する。このフィラー60は、ビード50の部分のしなやかな撓みに寄与する。このタイヤ34は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ34では、70℃で計測される、フィラー60の複素弾性率Efは20MPa以上が好ましい。これにより、フィラー60が平積みしたタイヤ34で生じる最大歪みの位置PSの制御に有効に機能する。このフィラー60を備えたタイヤ34は、そのバットレス付近を中心に変形するように構成される。このタイヤ34では、別のタイヤ34のサイドウォール46の表面に析出した老化防止剤がマーク38の表面に付着することが効果的に防止される。マーク38の表面に存在する老化防止剤の量が適度に抑えられるので、このタイヤ34では、平積み状態で保管をしてもマーク38の色合いが保持される。このタイヤ34では、良好な外観が維持される。この観点から、この複素弾性率Efは25MPa以上が好ましい。
本発明では、70℃で計測される、フィラー60の複素弾性率Efは、「JIS K 6394」の規定に準拠して、下記の測定条件により、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社製の商品名「VESF−3」)を用いて計測される。この計測では、フィラー60のゴム組成物から板状の試験片(長さ=45mm、幅=4mm、厚み=2mm)が形成される。この試験片が、計測に用いられる。
初期歪み:10%
振幅:±2.0%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
このタイヤ34では、70℃で計測される、フィラー60の複素弾性率Efは40MPa以下が好ましい。これにより、フィラー60によるタイヤ34の剛性への影響が効果的に抑制される。このタイヤ34では、良好な乗り心地が維持される。この観点から、この複素弾性率Efは35MPa以下がより好ましい。
図1において、両矢印Laはエイペックス80の長さである。この長さLaは、エイペックス80の底面の軸方向中心(図1の符号Pa)からその外端100までの長さで表される。
このタイヤ34では、長さLaは10mm以上30mm以下が好ましい。この長さLaが10mm以上に設定されることにより、エイペックス80がタイヤ34の剛性に適切に寄与する。このタイヤ34では、走行状態において、エイペックス80がビード50の部分の変形に抗するように効果的に作用する。このエイペックス80は、ビード50の部分のしなやかな撓みに寄与する。このタイヤ34は、操縦安定性に優れる。この長さLaが30mm以下に設定されることにより、エイペックス80による質量への影響が効果的に抑制される。このエイペックス80がフィラー60と協働し、タイヤ34の剛性に効果的に寄与する。このタイヤ34は、操縦安定性に優れる。カーカス52の第一折り返し部88及び第二折り返し部92がタイヤ34の内面に近い位置に配置されるので、走行状態において、第一折り返し部88及び第二折り返し部92に歪みが集中することが防止される。この第一折り返し部88及び第二折り返し部92の配置は、耐久性の向上に寄与する。
本発明では、タイヤ34の各部材の寸法及び角度は、タイヤ34が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ34に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ34には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ34が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ34が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ34の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。前述された、タイヤ2についても同様である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、195/80R15である。エイペックスの長さLaは、20mmとされた。70℃で計測される、フィラーの複素弾性率Efは、30MPaとされた。高さHWに対する高さHFの比(HF/HW)は、1.0とされた。
実施例1のサイドウォールは、本体と着色体とで構成されている。本体のゴム組成物はアミン系の老化防止剤を含んでいるが、着色体のゴム組成物にはこのアミン系の老化防止剤は含まれていない。
[比較例1]
比較例1は、従来のタイヤである。この比較例1は、図3に示された構成を有している。この比較例1では、エイペックスの長さLaは45mmであった。この比較例1には、フィラーは設けられていない。この比較例1のサイドウォールの仕様は、実施例1のそれと同等である。
[実施例2−4]
フィラーの複素弾性率Efを下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4のタイヤを得た。
[実施例5−10及び比較例2−3]
比(HF/HW)を下記の表2及び3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−10及び比較例2−3のタイヤを得た。
[汚染性]
タイヤを3本平積みして、倉庫で、2週間保管した。この平積みでは、第一タイヤの上に第二タイヤが積まれ、この第二タイヤの上に第三タイヤが積まれた。保管中の倉庫内の温度は、30℃〜40℃の範囲にあった。保管後、紫外線照射装置(光源=キセノンランプ)を用いて、300〜400nmの範囲ある紫外線を、第一タイヤの側面(マークの表面)に照射した。光源の強度は、20Wに設定された。照射時間は、24時間に設定された。照射後、マークの色合いを観察した。変色の程度(濃さ)を、下記の基準にしたがって格付けした。
BAD=マークが茶色に変色している
SOSO=外観品質に問題のない程度だが、マークがうっすらと茶色に変色している
GOOD=マークは変色していない
判定者5人が、処理後のタイヤについて格付けを行った。BADを1点、SOSOを2点そしてGOODを3点とし、平均値を求め、この平均値が下記の表1−3に示されている。数値が大きいほど良好である、つまりマークの変色が抑えられている。この平均値が2.0以上であることが、製品としての合格基準とされた。
Figure 0006412402
Figure 0006412402
Figure 0006412402
表1−3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたフィラーによる歪み位置の制御技術は、種々のタイヤにも適用されうる。
2、34・・・タイヤ
4、44・・・トレッド
6、46・・・サイドウォール
8、48・・・クリンチ
10、50・・・ビード
12、52・・・カーカス
14、54・・・ベルト
22、78・・・コア
24、80・・・エイペックス
26、36・・・装飾部
28、38・・・マーク
30、70・・・本体
32、72・・・着色体
60・・・フィラー
98・・・フィラー60の内端
100・・・エイペックス80の外端
102・・・フィラー60の外端

Claims (4)

  1. その側面に軸方向外向きに突出する装飾部を備えており、上記装飾部が色づけされたマークを含んでおり、軸方向において最大幅を示す位置の直上に、上記マークの表面が位置しているタイヤであって、
    このタイヤが、トレッド、一対のサイドウォール、一対のクリンチ、一対のビード、カーカス及び一対のフィラーを備えており、
    それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    このサイドウォールが、本体と、この本体に埋め込まれ、上記マークを構成する着色体とで構成されており、
    それぞれのクリンチが、上記サイドウォールの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのビードが、上記クリンチよりも軸方向内側に位置しており、
    このビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    上記カーカスが、上記トレッド、上記サイドウォール及び上記クリンチの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    それぞれのフィラーが、上記カーカスと、上記サイドウォール及び上記クリンチとの間において、半径方向に延在しており、
    上記フィラーの内端が、上記エイペックスの外端よりも半径方向内側に位置しており、
    ビードベースラインから上記フィラーの外端までの半径方向高さの、このビードベースラインから上記最大幅を示す位置までの半径方向高さに対する比が、0.7以上1.3以下であり、
    上記フィラーが、上記着色体より硬質である、空気入りタイヤ。
  2. 70℃の温度下で計測される、上記フィラーの複素弾性率が、10MPa以上である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 記フィラーの複素弾性率が、20MPa以上である、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記エイペックスの長さが、10mm以上30mm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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