JP6411666B2 - 放射線照射装置のモニタ画像表示方法および放射線照射装置 - Google Patents

放射線照射装置のモニタ画像表示方法および放射線照射装置 Download PDF

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Description

本発明は、被検体の放射線画像を取得する際に被検体に放射線を照射する放射線照射装置に関するものである。
また本発明は、上述のような放射線照射装置におけるモニタ画像表示方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1および非特許文献1に示されているように、放射線源と電気回路等の放射線照射のための最小限の構成要素のみを搭載し、操作者が手で持って操作可能とした可搬型(ポータブル)の放射線照射装置が提案されている。この種の可搬型の放射線照射装置は、操作者が手で持って操作できる程度に軽量化されており、被検体を様々な方向から撮影する上で有利なものとなっている。
このような放射線画像撮影装置により被検体の放射線画像を撮影する際には、通常、被検体を透過した放射線の照射により被検体を表す放射線画像を記録する放射線検出器(いわゆる「Flat Panel Detector」)が使用される。このような放射線検出器として、筐体内に画像検出部、駆動用のバッテリおよび駆動に拘わる電気回路等の制御装置が収容されてなるカセッテ型の放射線検出器が周知である。そして、そのような放射線検出器を、被検体を間に置いて放射線照射装置に対向する位置に配し、その状態で放射線照射装置を駆動させれば、被検体を透過した放射線が放射線検出器に照射され、被検体を透過した放射線により表される放射線画像が取得される。
上記可搬型の放射線照射装置は、操作者が手で持って操作可能なものであるが、手振れを防止し、さらには操作者の手等への被ばくを防止するために、放射線源を有する線源部を保持する保持装置を備えた放射線照射装置が提案されている。上記非特許文献1には、そのような保持装置の例も示されており、特に、保持脚の下部に車輪部を設けて走行可能とした保持装置も示されている。
このような保持装置を備えた放射線照射装置は、基本的に、車輪により走行可能とされた脚部と、放射線源駆動用のバッテリおよび放射線源の駆動に関わる電気回路等からなる制御装置を収容して脚部の上に保持された本体部と、本体部に連結されたアーム部とを備え、アーム部の先端に線源部を取り付けることにより構成されている。
上述のように走行可能とされた放射線照射装置を放射線画像の撮影に使用する際には、操作者(使用者)の搬送力や動力によって放射線照射装置が撮影現場まで搬送されるが、その搬送の際に放射線照射装置が、搬送経路やその近くに有る障害物と衝突したり干渉したりすることは当然回避されなければならない。特許文献2には、回診用放射線画像撮影装置において、装置の走行方向前方側の視野をカメラで撮影し、この撮影した画像を、放射線画像撮影時に放射線画像を表示するモニタ(表示装置)に表示させるようにした装置が開示されている。この装置によれば、装置の操作者はモニタの画像を観察して、装置搬送方向前方側の状況を把握できるので、装置が障害物と衝突したり干渉したりすることを防止可能となる。
特開2012−029889号公報 特開2007−313252号公報
東芝医療用品株式会社、X線撮影装置 IPF-21、[online]、[平成11年7月30日検索]、インターネット〈URL:http://www.toshiba-iryouyouhin.co.jp/tmeds/xrays/ipf21.html〉
ところで、放射線画像の撮影に際しては、被検体(被写体)周りの状況がどのようになっているか確認することも重要である。つまり、この状況が確認できれば、放射線画像撮影に関わる作業、例えば放射線照射野が放射線検出器と適合するように線源部の位置を設定する作業等が容易化される。
しかしながら、特許文献2に示されている装置では、放射線画像撮影時の被検体周りの状況がどのようになっているか確認することは不可能である。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、放射線源を保持した放射線照射装置を走行させる際に、走行方向前方側の状況を装置操作者が確認可能で、さらに、放射線画像撮影に際して被検体周りの状況を操作者が確認することもできる、放射線照射装置のモニタ画像表示方法を提供することを目的とする。
また本発明は、そのようなモニタ画像表示方法を実施することができる放射線照射装置を提供することを目的とする。
本発明による放射線照射装置のモニタ画像表示方法は、
放射線画像を撮影するために放射線画像記録媒体に対して放射線を照射する、走行可能とされた放射線照射装置であって、
放射線を発する放射線源と、
放射線源を少なくとも、放射線照射時に放射線画像記録媒体に放射線を照射する向き、および鉛直方向の下向きに設定可能である放射線源保持部と、
少なくとも放射線照射装置の走行方向前方の視野を示す前方画像、および放射線照射時の放射線照射方向の視野を示す照射方向画像を撮影可能な少なくとも1台の光学カメラと、
光学カメラが撮影した画像を表示するモニタとを備えた放射線照射装置において、
放射線源が下向き以外の向きに設定されている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、
放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件が満足されている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、
放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件とは異なる第二の条件が満足されている場合は前方画像をモニタに表示させることを特徴とするものである。
本発明による放射線照射装置のモニタ画像表示方法においては、
放射線源保持部が、展開された非収納状態と、収納状態とを取り得るものである場合、
放射線源保持部が非収納状態にあることを第一の条件とし、
放射線源保持部が収納状態にあることを第二の条件とすることが望ましい。
ここで上記の「収納状態」とは、回動する関節状の部分を折り畳んだり、伸縮する部分を収縮させたりすることにより比較的小さくまとめられて、通常そのままの状態では放射線照射には用いられない状態を意味する。また「非収納状態」とは、上記「収納状態」から、回動する部分を僅かでも開いたり、伸縮する部分を僅かでも伸長させたりすることにより、「収納状態」と比べればより大きく広げられて、放射線照射に用いられ得る状態を意味する。
あるいは、本発明による放射線照射装置のモニタ画像表示方法においては、
放射線源保持部が、放射線照射のために展開された非収納状態と、放射線照射を行わない収納状態とを取り得るものである場合、
放射線源保持部が非収納状態にあることを第一の条件とし、
放射線源保持部が収納状態にあって、かつ放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度以上であることを第二の条件としてもよい。
また、本発明による放射線照射装置のモニタ画像表示方法においては、
放射線照射装置の走行速度に応じて、モニタに表示させる画像を照射方向画像とするか、前方画像とするか切り替えることが望ましい。
そのような切り替えを行う場合、より具体的には、走行速度が予め定められた速度以上である場合は、前方画像をモニタに表示させることが望ましい。
また、上記のような切り替えを行う場合、より具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満である場合は、照射方向画像をモニタに表示させることが望ましい。
また、上記のような切り替えを行う場合、より具体的には、
放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間を上回っている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、
走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間以下である場合は、前方画像をモニタに表示させるようにしてもよい。
また、上記のような切り替えを行う場合、より具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満であり、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、照射方向画像をモニタに表示させるようにしてもよい。
上記のような切り替えを行う場合、より具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満である時間が予め定められた時間を上回り、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、照射方向画像をモニタに表示させるようにしてもよい。
なお、上記の付加条件としては、例えば放射線画像記録媒体の電源がONになっていることが挙げられる。
また、上記の付加条件は、放射線照射装置が放射線画像記録媒体を検知したことであってもよい。
また、上記の付加条件は、放射線照射装置のコンソールから、放射線照射装置を撮影準備状態に入らせるトリガー信号が発せられたことであってもよい。
さらに、上記の付加条件は、放射線源を駆動させる曝射スイッチとして、2段階で押し操作をするものが用いられた場合、曝射スイッチの1段目の押し操作がなされたことであってもよい。
また、本発明による放射線照射装置のモニタ画像表示方法においては、光学カメラとして、前方画像を撮影する場合と、照射方向画像を撮影する場合とで向きが変えられる1台の光学カメラを用いることが望ましい。
あるいは、光学カメラとして、前方画像を撮影するための専用の光学カメラと、照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラとが用いられてもよい。
上記の照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラと、前方画像を撮影するための専用の光学カメラとは、撮影画角、解像度、フレームレートおよびシャッタ速度の少なくとも1つが互いに異なるものであることが望ましい。
一方、本発明による放射線照射装置は、
放射線画像を撮影するために放射線画像記録媒体に対して放射線を照射する、走行可能とされた放射線照射装置であって、
放射線を発する放射線源と、
放射線源を少なくとも、放射線照射時に放射線画像記録媒体に放射線を照射する向き、および鉛直方向の下向きに設定可能である放射線源保持部と、
少なくとも放射線照射装置の走行方向前方の視野を示す前方画像、および放射線照射時の放射線照射方向の視野を示す照射方向画像を撮影可能な少なくとも1台の光学カメラと、
光学カメラが撮影した画像を表示するモニタとを備えた放射線照射装置において、
放射線源の向きを検出する向き検出手段、および
向き検出手段が検出した放射線源の向きが下向き以外の向きに設定されている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件が満足されている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件とは異なる第二の条件が満足されている場合は前方画像をモニタに表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明の放射線照射装置においては、
放射線源保持部が、放射線照射のために展開された非収納状態と、放射線照射を行わない収納状態とを取り得るものであり、
放射線源保持部が非収納状態および収納状態のいずれにあるかを検出する状態検出手段と、放射線照射装置の走行速度を検出する速度検出手段とがさらに設けられ、
表示制御手段が、状態検出手段が検出した放射線源保持部の状態が非収納状態にあることを上記第一の条件とし、状態検出手段が検出した放射線源保持部の状態が収納状態にあることを第二の条件とするものであることが望ましい。
あるいは、本発明の放射線照射装置においては、
放射線源保持部が、放射線照射のために展開された非収納状態と、放射線照射を行わない収納状態とを取り得るものであり、
放射線源保持部が非収納状態および収納状態のいずれにあるかを検出する状態検出手段と、放射線照射装置の走行速度を検出する速度検出手段とがさらに設けられ、
表示制御手段が、状態検出手段が検出した放射線源保持部の状態が非収納状態にあることを上記第一の条件とし、状態検出手段が検出した放射線源保持部の状態が収納状態にあって、かつ速度検出手段が検出した走行速度が予め定められた速度以上であることを第二の条件とするものであってもよい。
また、本発明の放射線照射装置においては、
放射線照射装置の走行速度を検出する速度検出手段を有し、
表示制御手段が、速度検出手段が検出した放射線照射装置の走行速度に応じて、モニタに表示させる画像を照射方向画像とするか、前方画像とするか切り替えるものであることが望ましい。
表示制御手段が上記のような切り替えを行うものである場合、表示制御手段はより具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度以上である場合は、前方画像をモニタに表示させるものであることが望ましい。
表示制御手段が上記のような切り替えを行うものである場合、表示制御手段はより具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満である場合は、照射方向画像をモニタに表示させるものであることが望ましい。
あるいは、表示制御手段が上記のような切り替えを行うものである場合、表示制御手段はより具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間を上回っている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、
放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間以下である場合は、前方画像をモニタに表示させるものとされてもよい。
表示制御手段が上記のような切り替えを行うものである場合、表示制御手段はより具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満であり、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、照射方向画像をモニタに表示させるものであることが望ましい。
表示制御手段が上記のような切り替えを行うものである場合、表示制御手段はより具体的には、放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度未満である時間が予め定められた時間を上回り、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、照射方向画像をモニタに表示させるものであってもよい。
なお、上記の付加条件としては、例えば放射線画像記録媒体の電源がONになっていることが挙げられる。
また、上記の付加条件は、放射線照射装置が放射線画像記録媒体を検知したことであってもよい。
また、上記の付加条件は、放射線照射装置のコンソールから、放射線照射装置を撮影準備状態に入らせるトリガー信号が発せられたことであってもよい。
さらに上記の付加条件は、本発明の放射線照射装置が、放射線源を駆動させる曝射スイッチとして、2段階で押し操作をする曝射スイッチを有する場合、上記曝射スイッチの1段目の押し操作がなされたことであってもよい。
また、本発明の放射線照射装置における光学カメラは、前方画像を撮影する場合と、照射方向画像を撮影する場合とで向きが変えられる1台の光学カメラであることが望ましい。
あるいは、本発明の放射線照射装置における光学カメラとして、前方画像を撮影するための専用の光学カメラと、照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラが用いられてもよい。
その場合は、照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラと、前方画像を撮影するための専用の光学カメラとが、撮影画角、解像度、フレームレートおよびシャッタ速度の少なくとも1つが互いに異なるものであることが望ましい。
本発明の放射線照射装置は、放射線源の向きを検出する向き検出手段、および、向き検出手段が検出した放射線源の向きが下向き以外の向きに設定されている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件が満足されている場合は照射方向画像をモニタに表示させ、放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件とは異なる第二の条件が満足されている場合は前方画像をモニタに表示させる表示制御手段を備えているので、本装置によれば基本的に、放射線源を保持した放射線照射装置を走行させる際に、走行方向前方側の状況を装置操作者が確認可能で、さらに、放射線画像撮影に際して被検体周りの状況を操作者が確認することも可能になる。
本発明の一実施形態による放射線照射装置の全体形状を示す斜視図 上記放射線照射装置の使用時の状態を示す図 図2のA方向矢視図 上記放射線照射装置の使用時の状態を示す斜視図 放射線検出器を放射線照射側である前面から見た外観斜視図 上記放射線照射装置の一部の電気的構成を示すブロック図 本発明の一実施形態によるモニタ画像表示方法における一部処理の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態によるモニタ画像表示方法における一部処理の流れを示すフローチャート 上記放射線照射装置におけるモニタ表示画像の一例を示す概略図 上記放射線照射装置におけるモニタ表示画像の別の例を示す概略図 本発明の別の実施形態による放射線照射装置を示す側面図 図11の放射線照射装置の一部の電気的構成を示すブロック図 本発明のさらに別の実施形態による放射線照射装置を示す側面図 本発明のさらに別の実施形態による放射線照射装置を示す側面図 本発明のさらに別の実施形態による放射線照射装置を示す側面図 本発明の別の実施形態によるモニタ画像表示方法における一部処理の流れを示すフローチャート 本発明のさらに別の実施形態によるモニタ画像表示方法における一部処理の流れを示すフローチャート 本発明の放射線照射装置に適用される車輪部の別の例を示す斜視図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態による放射線照射装置の非使用時における全体形状を示す斜視図、図2は上記放射線照射装置の使用時の状態を示す側面図である。なお以下では、例えば医療機関の床等の装置載置面上に放射線照射装置が載置された状態において、鉛直方向上側、下側をそれぞれ「上」、「下」と称し、また、同じ状態において鉛直方向に対して直角となる方向を「水平」方向ということとする。また、以下では、鉛直方向をz方向、図2における左右方向をy方向、図2における紙面に垂直な方向をx方向と規定する。
図示のように本例の放射線照射装置1は、脚部10、本体部20、放射線源保持部としてのアーム部30、および線源部(放射線源)40を備える。
脚部10は、装置載置面2上を走行可能であり、板状の台座11と、台座11の下面の四隅に取り付けられた4つの車輪部12とを有している。車輪部12は一般的なキャスターと同様に、ゴムタイヤ等の車輪および、この車輪を回転可能に保持した旋回部等から構成されている。上記旋回部は、上下方向に延びる軸を中心として、水平面内で旋回可能に台座11に取り付けられている。これにより、脚部10は、装置載置面2上を任意の方向に走行可能とされている。
本体部20は、脚部10の上に設置されており、筐体21を備える。筐体21内には、放射線照射装置1の駆動を制御する制御装置22およびバッテリ(図示せず)が収容されている。制御装置22は、線源部40から発せられる放射線の線量および照射時間等を始めとして、放射線照射装置1の各種動作を制御するための装置であり、例えば、制御のためのプログラムをインストールしたコンピュータ、専用のハードウェア、あるいは両者を組み合わせて構成される。また、筐体21の上面には、スピーカ18を内蔵したモニタ23が取り付けられている。筐体21の上部には、放射線照射装置1を押したり引いたりするための取っ手26がアダプタ27を介して取り付けられている。また、本体部20の右側面、後面、左側面、および前面にはそれぞれ、装置1の全周囲の画像を撮影するためのカメラ28A、28B、28C、および28Dが取り付けられている。これらのカメラ28A〜28Dとしては、例えば、撮影した動画を示すデジタル信号を出力するデジタルビデオカメラが用いられる。ただしそれに限らず、デジタルスチルカメラが適用されても構わない。
表示手段としてのモニタ23は液晶パネル等からなり、被検体Hの撮影により取得された放射線画像、および装置1の制御に必要な各種情報を表示する。また、モニタ23はタッチパネル方式の入力部24を備えており、装置1の操作に必要な各種指示の入力を受け付ける。なお入力部24は後述するように、放射線照射装置1の各種操作を指示するためのコンソール(操作卓)として機能する。このモニタ23は、傾きおよび回転位置を変更可能に本体部20の上面に取り付けられている。
アーム部30は、本体部20に保持されている。詳細には、アーム部30は、本体部20の取っ手26とは反対側の面、すなわち、図2における右側の面に保持されている。アーム部30は、例えばパンタグラフ機構等からなる昇降機構50により、本体部20に対して昇降可能とされている。アーム部30は、第1アーム31、第2アーム32、第1回動部33、第2回動部34および線源保持部35を備える。第1アーム31の先端には線源保持部35を介して線源部40が保持されている。なお、以降の説明において、第1アーム31における線源部40側の端部を上端部、第2アーム32側の端部を下端部とする。また、第2アーム32における第1アーム31側の端部を上端部、本体部20側の端部を下端部とする。
第1アーム31と第2アーム32とは、関節状の第1回動部33により回動軸AX1の周りに回動可能に連結されている。回動軸AX1はx方向に延びる軸である。第1アーム31は回動軸AX1を中心にして、第2アーム32となす角度が変更されるように回動する。第1回動部33は、第1アーム31が第2アーム32に対して摩擦機構を介して回動するように両者を保持している。このため第1アーム31は、ある程度強い外力が加えられることによって回動可能であり、外力が加えられない限り回動せず、第2アーム32に対する相対角度を維持する。
第2アーム32は、昇降機構50の上端部に取り付けられたアダプタ51に対して、関節状の第2回動部34を介して回動軸AX2の周りに回動可能に連結されている。回動軸AX2はx方向に延びる軸である。第2アーム32は回動軸AX2を中心にして、本体部20のアーム部30を保持している側の面となす角度が変わるようにyz面内で回動する。第2回動部34は、第2アーム32がアダプタ51に対して摩擦機構を介して回動するように両者を保持している。このため第2回動部34は、ある程度強い外力が加えられることによって回動可能であり、外力が加えられない限り回動せず、本体部20に対する相対角度を維持する。
図3は図2の矢印A方向矢視図である。図3に示すように、本体部20の図2における右側の面には、昇降機構50による昇降動作の際に、アダプタ51が通過可能な溝29が形成されている。なお、図3においては、説明の都合上、モニタ23およびアーム部30を省略している。
線源保持部35は概略U字形状とされ、第1アーム31の先端に取り付けられている。線源部40は第1アーム31の先端に対して、線源保持部35を介して回動軸AX3の周りに回動可能に連結されている。回動軸AX3はx方向に延びる軸である。線源部40は回動軸AX3を中心にして、第1アーム31となす角度が変更されるように回動する。線源保持部35は、線源部40が第1アーム31に対して摩擦機構を介して回動するように両者を保持している。このため、線源部40は、ある程度強い外力が加えられることによって回動可能であり、外力が加えられない限り回動せず、第1アーム31に対する相対角度を維持する。
また上記アダプタ51は、昇降機構50に対して、回動軸AX4の周りに回動可能に連結されている。回動軸AX4はz方向に延びる軸である。アダプタ51は、回動軸AX4を中心にしてxy面内で回動する。アダプタ51がこのように回動すれば、アーム部30全体がxy面内で回動する。アダプタ51は、昇降機構50に対して摩擦機構を介して回動するように両者を保持している。このため、アダプタ51に連結しているアーム部30は、ある程度強い外力が加えられることによって回動可能であり、外力が加えられない限り回動せず、xy面内における回動位置を維持する。
以上の通り本例では、第1アーム31の第2アーム32に対する回動、第2アーム32の本体部20に対するyz面内回動、線源部40の第1アーム31に対する回動、およびアーム部30全体の昇降機構50に対するxy面内回動が、摩擦機構を介してなされるものとされているが、公知のロック機構により回動位置を固定するものとしてもよい。この場合、ロック機構を解除することにより、第1アーム31、第2アーム32、線源部40およびアーム部30全体の回動が可能となる。そして、所望の回動位置においてロック機構をロックすることにより、回動位置を固定することができる。
ここで、図1に示す放射線照射装置1の非使用時において、アーム部30は初期位置にある。アーム部30の初期位置とは、第1アーム31および第2アーム32を折り畳んだ状態で、アーム部30全体が昇降機構50に対してy方向に離れて存在し、かつ、アーム部30が昇降機構50による上下方向移動位置内の最低位置にある位置である。特に本例においては、初期位置を、図1に示すように、第1アーム31および第2アーム32をこれ以上回動しなくなる限界まで折り畳んだ状態におけるアーム部30の位置とする。なお、初期位置において第2アーム32は、第1回動部33が第2回動部34よりも上方に位置する状態となっている。
ここで、アーム部30の全体が昇降機構50に対して+y方向に離れて存在する位置を、アーム部30の初期回動位置と言うこととする。なお上記+y方向とは、図2における右方向である。アーム部30はこの初期回動位置から、前述したように回動軸AX4を中心にしてxy面内で回動可能である。この回動は例えば、回動軸AX4を中心にして右回りに45°、左回りに45°の範囲でなされる。
なお、上記の初期位置においては、第1アーム31と第2アーム32とが締結ベルト36により締結される。締結ベルト36は、例えば一端部が第2アーム32に取り付けられたもので、その他端部には面ファスナーが取り付けられている。第1アーム31の図1における表示面と反対側の面には、締結ベルト36の面ファスナーと対応する面ファスナーが取り付けられている。そして、締結ベルト36を図1における第1アーム31の右側の面から反対側の面に回して、締結ベルト36の面ファスナーを、第1アーム31に取り付けられた面ファスナーに接続する。これにより、初期位置においては、第1アーム31は第2アーム32に対して回動しなくなる。
放射線照射装置1が使用される際、アーム部30は上記初期位置から、第1アーム31および第2アーム32が展開された使用位置に移行する。この使用位置の一例にアーム部30が設定されている放射線照射装置1を図4に示す。
線源部40は、筐体41内に、放射線源、放射線の照射範囲を絞るためのコリメータ、および線源部40の向き(放射線を出射する方向)を検出する方向センサ44等が収容されて構成されている。放射線源は、例えばX線管球、昇圧回路およびX線管球を冷却する冷却手段等から構成されている。方向センサ44は、例えば加速度センサ等を用いて構成されている。また線源部40には、光学カメラであるカメラ45が接続されている。この「光学カメラ」は、可視光や赤外光に感度が有り、レンズ光学系によって結像させた像を撮影するカメラのことである。本実施形態では特に、撮影した動画を示すデジタル信号を出力するデジタルビデオカメラが適用されている。ただしそれに限らず、デジタルスチルカメラが適用されても構わない。カメラ45は、撮影系を回動させる図示外のアクチュエータを有し、このアクチュエータを駆動することにより、撮影方向を図2の矢印Wで示す角度範囲内で適宜変更可能に構成されている。なお、上記撮影系の回動は、前述した線源部40の回動軸AX3と平行な軸の周りになされる。また、線源部40の放射線源からの放射線の出射は、操作者がモニタ23の入力部24から入力する指示によって行われる。
なお入力部24は、放射線照射装置1の各種操作を実行させるための情報を入力するものであり、制御装置22およびモニタ23と共に、撮影オーダーの管理、撮影画像の画像処理、撮影画像の表示等を行うコンソール(操作卓)を構成している。
本例において、被検体Hの放射線画像撮影時には、図2に示すように、ベッド3に仰臥している被検体Hの下に放射線検出器80を配置し、線源部40の放射線源から出射した例えばX線等の放射線を、被検体Hを透過させて放射線検出器80に照射することにより撮影が行われる。
ここで、図5を参照して放射線検出器80について簡単に説明する。図5は放射線検出器を放射線照射側である前面から見た外観斜視図である。図に示すように本例の放射線検出器80は、放射線画像記録媒体である画像検出部81、およびこの画像検出部81を収容する筐体82を備えたカセッテ型の放射線検出器である。画像検出部81は、周知のように、入射した放射線を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体)、およびTFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板を備える。TFTアクティブマトリクス基板上には、シンチレータからの可視光に応じた電荷を蓄積する複数の画素が配列された矩形状の撮像領域が形成される。なお、この放射線検出器80では、画像検出部81が放射線画像記録媒体そのものであるが、本明細書では便宜上、放射線検出器80全体のことも放射線画像記録媒体と称することとする。
筐体82には、画像検出部81の他に、TFTのゲートにゲートパルスを与えてTFTをスイッチングさせるゲートドライバ、および画素に蓄積された電荷を、X線画像を表すアナログの電気信号に変換して出力する信号処理回路等を備えた撮影制御部等が内蔵されている。また筐体82は、例えば、フイルムカセッテ、IP(Imaging Plate)カセッテ、あるいはCR(Computed Radiography)カセッテとほぼ同様の、国際規格ISO(International Organization for Standardization)4090:2001に準拠した大きさとされている。
筐体82の前面82Aの四隅には、放射線検出器80を識別するための識別情報を表すマーカ84A〜84Dが付与されている。本例において、マーカ84A〜84Dの各々は、直交する2つのバーコードから構成されている。またマーカ84A〜84Dは、無線で識別情報を発するものとされてもよい。
次に、本例の放射線照射装置1における放射線画像撮影前の操作について説明する。放射線照射装置1は図1に示す非使用時の状態、つまりアーム部30を収納した状態で、脚部10の車輪部12にて病院の床等の装置載置面2上を走行させながら使用位置まで搬送される。この放射線照射装置1の搬送は、操作者(装置使用者)が取っ手26を持って放射線照射装置1を押したり引いたりする搬送力によってなされる。
ここで、「アーム部30を収納した状態」とは、アーム部30が前述した初期位置にある状態である。なお、救急治療に対応する場合等においては、放射線照射装置1は、アーム部30を展開した状態のまま、上述と同様にして使用位置まで運ばれることもある。車輪部12の各々は、前述した通り自身が旋回可能に台座11に取り付けられているので、放射線照射装置1は前後左右方向に移動可能で、また大きくカーブするようにも移動可能であり、さらには、その場で旋回することも可能である。したがって放射線照射装置1は、小回りが利く状態で迅速に使用位置まで搬送され得る。
放射線画像の撮影は、前述した図2に示すように、例えばベッド3の上に仰臥している被検体Hに対して行われる。被検体Hの近くに放射線照射装置1をセットする際には、車輪部12により放射線照射装置1を、被検体Hの身長方向に移動させることも可能である。これにより、放射線照射装置1を容易に最適位置にセットすることができる。
次に、本発明の一実施形態による放射線照射装置のモニタ画像表示方法について説明する。図6は、このモニタ画像表示方法の制御に係る部分の電気的構成を示すブロック図である。この図6の構成においては、制御装置22と、この制御装置22に接続されたカメラ45と、カメラ45から出力されて制御装置22を介して送られる画像信号を受けるモニタ23と、制御装置22が出力する音声信号を受けるスピーカ18と、制御装置22に各種指示を入力する入力部24とが設けられている。さらに制御装置22には、線源部40の向きを検出する方向センサ44、放射線照射装置1の走行速度を検出する速度センサ46および、アーム部30が収納状態にあることを検出する収納センサ47の各検出信号が入力されるようになっている。制御装置22は、本発明における表示制御手段を構成している。
次に図7および図8のフローチャートを参照して、カメラ45の向き、つまり撮影を行う方向の設定と、カメラ45によって撮影された画像の表示について説明する。なお本例において放射線照射装置1の走行は、操作者が図1の取っ手26を押すことによってなされ、走行方向は図1の矢印y方向となる。またカメラ45の向きは、図7および図8のフローチャートに示す処理が始まる前には、後述する前方方向(放射線照射装置1の走行方向前側を向く方向)に設定されている。
図7に示すように、まずステップS1において処理が開始すると、制御装置22は次のステップS2において、方向センサ44の出力信号が示す線源部40の向きが下向きかどうか判別する。NO、つまり下向きではないと判別された場合、制御装置22は次のステップS3において、カメラ45の向きを放射線照射方向(以下、単に照射方向という)に設定し、ステップS4において処理を終了する。なお、カメラ45の向きの設定は、より詳しくは、カメラ45が備えた前述のアクチュエータに制御装置22から駆動指令信号を入力して、カメラ45の撮影系を回動させることによってなされる。
放射線照射装置1を走行させて搬送する際は、誤って放射線が発せられて搬送経路の近傍に居る者等に照射されることを防ぐため、線源部40を下向きにしておくことが強く求められている。そこで、線源部40が下向きではないということは、放射線照射装置1を搬送中ではなく、線源部40を下向き以外の向き、例えば図2において右向き等にして被検体Hの撮影(座位撮影等)が準備されている段階と考え、カメラ45の向きが照射方向に設定されるものである。そこで、カメラ45によって照射方向画像、つまりこれから放射線画像の撮影がなされる放射線照射方向の視野、特に放射線照射野を含む放射線照射方向の視野の画像が撮影され、その画像がモニタ23に表示される。
なお、上記の「下向き」とは、撮影方向が厳密に鉛直方向下向きであることだけでなく、鉛直方向下向きに対して任意の方向に例えば10°程度の角度ずれたような場合も含むものとする。
モニタ23に表示される照射方向画像の例を図10に示す。本例では、被検体Hおよび放射線検出器80のマーカ84A〜84D(図5参照)をそのまま示すカセッテ位置検出モードの光学画像90に加えて、放射線検出器80および、線源部40のコリメータ枠41Cを示すコリメータ枠表示モードの処理済み画像91が表示される。
処理済み画像91における放射線検出器80の位置は、例えば前述したように放射線検出器80の筐体82に付与されているマーカ84A〜84Dを画像処理によって検出することにより認識可能である。さらには、前述したように無線で識別情報を発するマーカ84A〜84Dを放射線照射装置1側の受信器(図示せず)で検出し、その検出情報に基づいて放射線検出器80の位置を認識することも可能である。またコリメータ枠41Cの位置は、例えば線源部40の仕様と、検出された線源部40の位置(これはアーム部30の状態から検出可能である)とに基づいて演算されるものである。こうして求められた放射線検出器80およびコリメータ枠41Cの位置を示す表示が、カメラ45によって撮影された光学画像にオーバーレイ表示される。
操作者は、以上のようにしてモニタ23に表示された画像90や画像91を参考にして、線源部40の位置をセットするためのアーム部30の回動操作等、放射線画像の撮影に関わる操作を行うことができ、また線源部40が適正な位置にセットされたかどうかを確認することもできる。より詳しくは、コリメータ枠41Cの位置を放射線検出器80と合わせることにより、被検体Hが無駄な放射線被曝を受けることを防止できる。
図7に戻って、ステップS2においてYES、つまり線源部40が下向きであると判別された場合、制御装置22は次にステップS5において、アーム部30が収納されているかどうかを判別する。この判別は、図6に示した収納センサ47からの検出信号に基づいてなされる。収納されていると判別された場合、つまりアーム部30が図1に示すような状態になっていると判別された場合、制御装置22は次にステップS6において、放射線照射装置1の走行速度が、予め設定されたある速度以上であるかどうかを判別する。この判別は、図6に示した速度センサ46からの検出信号に基づいてなされる。走行速度がある速度以上であると判別された場合、制御装置22はステップS7において、カメラ45の向きを放射線照射装置1の走行方向前側を向く方向(以下、単に前方方向という)に設定する。なお、本例においてこの前方方向は、図1中の矢印y方向であり、また図2で説明すれば紙面の右方である。
そこで、カメラ45によって放射線照射装置1の走行方向前方の視野が撮影され、この画像(前方画像)がモニタ23に表示される。操作者はこの前方画像を参考にして、放射線照射装置1が走行して行く方向に障害物が無いかどうか等を確認しながら、放射線照射装置1の搬送を安全に行うことができる。
なお、放射線照射装置1が被検体Hに十分近付いている時点では、モニタ23に上記前方画像を表示する代わりに、図9に示すような、放射線照射装置1の全周囲画像を表示させてもよい。この全周囲画像は、前述のカメラ28A〜28Dが撮影した放射線照射装置1の四方の画像から再構成することによって得られるものである。この全周囲画像を表示する場合は、図9に弧状の矢印Mおよびその両端の線分で示すアーム部30の可動範囲を併せて表示するのが望ましい。なおアーム部30の可動範囲は、回動軸AX4周りの回動の範囲や、アーム各部の長さ等の使用から求めることができる。上記全周囲画像と前方画像との表示切替えは、例えばある短い時間間隔で自動的に行うようにしてもよいし、あるいは、操作者の手動操作によって行うようにしてもよい。
上記ステップS5において、アーム部30が収納されていないと判別された場合も、放射線照射装置1は撮影準備段階にあるものと考えられる。そこで制御装置22はステップS3において、カメラ45の向きを照射方向に設定する。それにより、カメラ45によって照射方向画像が撮影され、その画像がモニタ23に表示される。この照射方向画像の表示による効果は、先にステップS2からステップS3に移行した場合について説明した通りである。
ステップS6において、放射線照射装置1の走行速度がある速度以上ではない(つまり未満)と判別された場合、制御装置22はステップS8において、走行速度がある速度以上ではない時間が、予め定められた設定値以下であるか判別する。この判別がYESである場合、放射線照射装置1は一時的に停止あるいは速度低下させただけで、依然として、基本的には走行中と考えられるので、制御装置22は次にステップS7においてカメラ45の向きを前方方向に設定し、処理を終了する。そこで、カメラ45によって放射線照射装置1の走行方向前方の視野が撮影され、この画像(前方画像)がモニタ23に表示される。この前方画像の表示による効果は、先にステップS6からステップS7に移行した場合について説明した通りである。
なお、上記のステップS8を設けているのは、下記の事情による。すなわち、放射線照射装置1が撮影現場に到着する前の搬送の途中であっても、搬送が一時的に停止されたり、あるいは低速になったりすることがある。そのような場合に、カメラ45の向きが逐一変わって、照射方向画像がモニタ23に表示されると、操作者に煩わしい思いをさせることになる。そこで、上記ステップS8を設けておけば、搬送が一時停止した場合直ちにカメラ45が照射方向を向くことを回避できる、という効果が得られる。
ステップS8における判別がNOである場合、つまり走行速度がある速度以上ではない時間が設定値を上回る場合、制御装置22は次にステップS9において、以下に説明する4通りのオプション機能を使うかどうかを判別する。このオプション機能とは、ある付加条件が満足されている場合は、線源部40が下向きに設定されていても、照射方向画像をモニタ23に表示させるという機能である。
このステップS9の判別は、オプション機能の要否を問う表示をモニタ23に出させ、それに対して入力部24から入力された回答に基づいてなされる。その回答は制御装置22の内部メモリにおいて例えば各放射線照射装置1ごとに、あるいは放射線照射装置1の操作者ごとに記憶されており、ステップS9の判別はその記憶に基づいてなされる。このステップS9の判別がNOである場合、つまりオプション機能を使わないと判別された場合、放射線画像の撮影を急いで行うことが望まれていると考えられる。したがって、制御装置22は次にステップS3において、カメラ45の向きを照射方向に設定する。そこで、カメラ45によって照射方向画像が撮影され、その画像がモニタ23に表示される。この画像の表示による効果は、先にステップS2からステップS3に移行した場合について説明した通りである。
ステップS9の判別がYESである場合、つまり上記オプション機能を使うと判別された場合、制御装置22は次にステップS10において、オプション機能の選択用の表示をモニタ23に出力させ、操作者に選択をさせる。この選択は、前述した入力部24によってなされる。
オプション機能が選択されると次に制御装置22は、図8に示すステップS11〜15の処理を行う。すなわち本実施形態では、放射線検出器80(図8では「パネル」と表記)の電源がONにされていること(ステップS11)、放射線照射装置1が放射線検出器80を検出したこと(ステップS13)、放射線照射装置1の入力部24等から構成される前述のコンソール((図8では「CSL」と表記)から、放射線照射装置1を撮影準備状態に入らせるトリガーが出力されたこと(ステップS14)、および、後述する曝射ボタンの1段目の押し操作がなされたこと(ステップS15)、の4条件を互いに排他的な付加条件とし、それらの付加条件のうちの1つが満足された場合、制御装置22はカメラ45の向きを照射方向に設定する(ステップS12)。そこで、カメラ45によって照射方向画像が撮影され、その画像がモニタ23に表示される。この画像の表示による効果は、先にステップS2からステップS3に移行した場合について説明した通りである。
以上説明した通り本実施形態では、放射線源保持部であるアーム部30が非収納状態にあることを本発明における第一の条件とし、アーム部30が収納状態にあって、かつ放射線照射装置1の走行速度が予め定められた速度以上であることを、本発明における第二の条件としている。
ステップS11、13、14および15の判別結果が全てNOとなった場合、処理の流れはステップS11に戻る。ステップS11、13、14および15の処理は、図7のステップS9においてオプション機能を使うと判断された場合になされるのであるから、時間がかかる可能性はあるものの、最終的にステップS11、13、14および15のいずれかの判別結果はYESとなる。こうしてステップS11、13、14および15の処理を行うようにしておくと、結局、カメラ45の向きは照射方向に設定されるが、本来これらの処理を行う目的は、後述するように、図7のステップS8における判別結果がNOで放射線照射装置1の搬送が停止したと考えられても、直ちに撮影準備に入らないである程度の時間を置くことにあるので、その目的は達せられる。
線源部40の放射線源は、放射線照射装置1の入力部24から駆動指示を入力することによって駆動させることが可能であるが、上に挙げた曝射ボタンは上記入力部24の他に適宜設けられるものである。そのような曝射ボタンは多くの場合、押し操作を2段階で行い、例えば最初の1段目の押し操作で放射線照射の準備を行わせ、それに次ぐ2段目の押し操作で放射線源を駆動させるように構成される。なお特開2001−333894号公報に示されるように、上記1段目の押し操作と2段目の押し操作を、それぞれ別の曝射ボタンで行うようにしてもよい。また、通常は、曝射ボタンの1段目の押し操作が可能となる前に、放射線源のコリメータが駆動されて、適正な位置に設定される。
なお、上述のようなオプション機能を設けているのは、下記の事情による。すなわち、放射線照射装置1が撮影現場に到着する前の搬送の途中であっても、搬送が一時停止されることがある。そのような場合に、カメラ45の向きが逐一変わって、照射方向画像がモニタ23に表示されると、操作者に煩わしい思いをさせることになる。そこで、上述のようなオプション機能を設けておけば、この機能を果たすためにある程度の時間が使われるので、搬送が一時停止した場合直ちにカメラ45が照射方向を向くことを回避できる、という効果が得られる。
上記の効果を得るためには、別のオプション機能、例えば車輪部12の車輪の回転がロックされたことを付加条件とし、この車輪のロックがなされたならば照射方向画像をモニタ23に表示させる、という機能を設けてもよい。
ここで、特にステップS11、13および14で設定している付加条件によるオプション機能は、アーム部30が収納された状態下で、放射線検出器80やコンソール周りの処理を先に実施しておく上で、線源部40の位置決め等、撮影に関わる操作を照射方向画像によって支援できるという効果を奏する。一方、ステップS15で設定している付加条件によるオプション機能は、上述のような支援よりも、放射線照射野と同じ視野の光学画像を取得する上で役に立つ機能である。
なお本実施形態では、上記ステップS11、13、14および15で各々設定している4つの付加条件を排他的なものとし、それらのうちの1つが満足された場合にカメラ45が照射方向を向くようにしているが、上記4つの付加条件のうちの複数が共に満足された場合にカメラ45が照射方向を向くようにしても構わない。
上記オプション機能を利用した場合に撮影される照射方向画像は、放射線画像の撮影が迫っている時点のものであるから、特に図10に示すようなものとなることが多い。図10に示した光学画像90と処理済画像91は、どちらか一方を選択してモニタ23に表示させてもよい。ただし以下の場合は、主に光学画像90を表示する方が好ましい。
・線源部40を固定するロック(図示せず)が解除された場合。
・アーム部30が、つまりは線源部40が移動している場合。
・放射線検出器80が移動している場合。
・アーム部30の可動範囲内に放射線検出器80が存在しない場合。
・図10に示した放射線検出器80の位置と、コリメータ枠41Cとの位置が一致していない場合。
他方、前述した前方画像をモニタ23に表示している間は、放射線照射装置1を前方確認モードとして、例えば以下の処理や操作がなされることが望ましい。
まず、カメラ45から見たある画角内に障害物を検知したら、警告音を発生させることが望ましい。その警告音は、図1および図6に示すスピーカ18から発することができる。なお、障害物は、前方画像を画像処理することによって認識可能である。あるいは、前方画像中に異常物を検知したら、距離センサで障害物か否かを判定するようにしてもよい。さらには、光学カメラとしてステレオ(複眼)カメラを適用して障害物(立体物)である否かを判定することも可能である。なお、上記ステレオカメラについては、後に詳しく説明する。
ここで、障害物を検知する上での上記画角は、例えばカメラ45から5m前方において、視野内左右方向の距離が放射線照射装置1の全幅(アーム部30を収納した状態での全幅)の2倍の長さとなるような画角とされる。そして、画角内に障害物があるか否かは、上記の5m前方位置における状況から判定される。以上の処理を行うことにより、人間等の動体である障害物も良好に検知可能で、また、それらとの衝突を防止可能となる。
なお上記警告音は、障害物との接近状況に応じて変えることが望ましい。例えば、予め定められたある距離以下に障害物が存在する場合は、警告音を大きくすることが考えられる。また救急の場合は、その他に、搬送経路の近傍に居る者に対して避難を促すようなアナウンスを発してもよい。以上のような警告音やアナウンスが発せられれば、作業者は車輪部12にブレーキをかけて、障害物との衝突を回避することができる。また以上のようなアナウンスが発せられれば、搬送経路の近傍に居る者は急いで避難することができる。
一方、上記のステレオカメラがカメラ45として適用される場合は、放射線照射装置1の載置面に有る段差を検知して、検知したら上記スピーカ18からの音声や、モニタ23における表示によって報知させるのが望ましい。操作者はその報知から、搬送速度を落とす等の事前対策を取ることができる。
放射線照射装置1が前述した可搬型(ポータブル)のものである場合、一般に前方視認性は比較的良好なので、段差検知をして報知する方が、搬送時の事故を防止する上で有効である。救急のために放射線照射装置1を急いで搬送しているような場合には、特に有効であると言える。
前方画像は、カメラ45に手振れ補正モードを適用して撮影することが望ましい。それにより、放射線照射装置1を搬送している際に、カメラ45の振動によって良好な前方が取得できないという問題が生じることを防止できる。
前方画像は、解像度を落としてでも、処理を高速化して取得するのが望ましい。すなわち、救急時や夜間は、病院内が暗くて放射線照射装置1を安全に搬送するのが難しいことがある。その場合に、前方画像に対する処理を高速化すれば、よりリアルタイムに近い前方画像がモニタ23に表示されるので、放射線照射装置1の搬送をより安全に行うことが可能になる。
次に図11を参照して、図2のカメラ45に替えて用いられ得る別の光学カメラの例について説明する。なおこの図11において、先に説明した図2中のものと同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は、特に必要の無い限り省略する(以下、同様)。図11の例では線源部40に、2つのカメラ45Aおよび45Bが取り付けられている。これらのカメラ45Aおよび45Bはいずれも、自身で撮影方向を変更できるものではなく、一方のカメラ45Aは放射線照射方向の視野を撮影できる向き(矢印WA方向)に、他方のカメラ45Bは、線源部40が下向きに設定された場合に放射線照射装置1の前方の視野を撮影できる向き(矢印WB方向)にして取り付けられている。すなわちカメラ45Aは照射方向画像を撮影するものであり、カメラ45Bは前方画像を撮影するものである。
図12は、上記カメラ45Aおよび45Bを用いる場合になされるモニタ画像表示方法の制御に係る部分の電気的構成を示すブロック図である。この図12の構成においては、制御装置22と、この制御装置22に接続された上記カメラ45Aおよび45Bと、カメラ45Aあるいは45Bから出力されて制御装置22を介して送られる画像信号を受けるモニタ23と、制御装置22が出力する音声信号を受けるスピーカ18と、制御装置22に各種指示を入力する入力部24とが設けられている。さらに制御装置22には、線源部40の向きを検出する方向センサ44、放射線照射装置1の走行速度を検出する速度センサ46および、アーム部30が収納状態にあることを検出する収納センサ47の各検出信号が入力されるようになっている。制御装置22は、本発明における表示制御手段を構成している。
この図12の構成においては、制御装置22が、照射方向画像をモニタ23に表示させる場合はカメラ45Aからの画像信号を、そして前方画像をモニタ23に表示させる場合はカメラ45Bからの画像信号をモニタ23に送るように構成されている。その他の点は、図6の構成におけるのと基本的に同様である。
以上のように、照射方向画像を撮影する専用のカメラと、前方画像を撮影する専用のカメラを設ける場合は、前者のカメラの特性と後者のカメラの特性を、撮影対象の画像に合わせて互いに異なるものとしておくのが望ましい。そのカメラの特性としては、例えば撮影画角、解像度、フレームレート、あるいはシャッタ速度等が挙げられる。
より具体的には、照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラ(以下、照射方向画像用カメラという。)と、前方画像を撮影するための専用の光学カメラ(以下、前方画像用カメラという。)とで、撮影画角は前者に比べて後者の方がより広いことが望ましい。前方画像用カメラの撮影画角が広ければ、操作者はモニタ23に表示された前方画像から、放射線照射装置1の走行方向前方の視野をより広い範囲に亘って確認可能となり、前方の障害物を良好に把握しながら放射線照射装置1をより安全に走行させることができるので、前方画像の画角は広いことが望まれる。
それに対して照射方向画像は、被検体Hの状況や、被検体Hと放射線検出器80との位置関係等の被検体周りの状況を正確に確認するために利用されるので、不要な周囲の情報が無い方が放射線画像撮影に関わる作業に集中しやすくなる点、そして画角を狭くしておけば拡大表示も可能になる点から、照射方向画像の画角は狭い方が好ましい。そこで、照射方向画像用カメラの撮影画角は、前方画像用カメラの撮影画角よりも狭い方が望ましい。
また、照射方向画像用カメラと前方画像用カメラとで、解像度は後者に比べて前者の方がより高いことが望ましい。そうであれば、操作者はモニタ23に表示された照射方向画像から、被検体H周りの状況をより正確に確認可能となるので、線源部40の位置設定等の放射線画像撮影に関わる作業をより高精度で行えるようになる。
また、照射方向画像用カメラと前方画像用カメラとで、フレームレートは前者に比べて後者の方がより高いことが望ましい。すなわち前方画像は基本的に、放射線照射装置1が動いている走行中に撮影されるものであるから、モニタ23に表示される前方画像はより滑らかであって、放射線照射装置1の走行方向前方の視野を確認しやすいものであることが望まれる。それに対して照射方向画像は、一般に速い動きは無い被検体Hの周りの視野を示すものであるから、フレームレートは比較的低くてもよい。
フレームレートと解像度に関しては、1台のカメラにおいて、例えばカメラの配置場所に応じて内部設定値を変えることにより、下記(1)および(2)の特性を選択的に得て、2台のカメラのように機能させてもよい。なお、上記1台のカメラは、照射方向画像撮影用と前方画像撮影用とに切り替えて使用されるものであってもよいし、照射方向画像撮影のための専用カメラであってもよいし、さらには前方画像撮影のための専用カメラであってもよい
(1)低解像度かつ高フレームレート
(2)高解像度かつ低フレームレート
上記(1)の特性は、フレームレートを優先させるために低解像度とし、また(2)の特性は解像度を優先させるために低フレームレートとするものである。
また、照射方向画像用カメラと前方画像用カメラとで、シャッタ速度は前者に比べて後者の方がより高速であることが望ましい。すなわち前方画像は基本的に、放射線照射装置1が動いている走行中に撮影されるものであるから、ブレが生じやすい。その点を考慮すると、モニタ23に表示される前方画像はより高速のシャッタ速度で撮影してブレの発生を抑え、放射線照射装置1の走行方向前方の視野を確認しやすいものとしておくことが好ましい。それに対して照射方向画像は、一般に速い動きは無い被検体Hの周りの視野を示すものであるから、シャッタ速度は比較的低速であってもよい。そして、シャッタ速度を比較的低速にすることにより、暗い場所でもノイズの少ない見やすい画像を提供可能となる。
図11の構成では、光学カメラの撮影の向きを変える機械的な機構が不要となっている。そして、2台のカメラ45Aおよび45Bが必要となっているが、それらは十分小型のものが提供されているので、この構成によれば、線源部40を小型に形成可能となる。
次に図13を参照して、図2のカメラ45に替えて用いられ得るさらに別の光学カメラの例について説明する。この図13の例では線源部40に、2台のカメラ45Cおよび45Dが取り付けられている。一方のカメラ45Cは放射線照射方向の視野を撮影できる向き(矢印WC方向)に取り付けられている。他方のカメラ45Dは、放射線照射方向の視野を撮影できる向き(矢印WD1方向)と、線源部40が下向きに設定された場合に放射線照射装置1の前方の視野を撮影できる向き(矢印WD2方向)とに切り替え可能にして取り付けられている。すなわちカメラ45Cは照射方向画像を撮影するものであり、カメラ45Dは照射方向画像と前方画像とを切り替えて撮影可能とされたものである。なお、カメラ45Dの向きの切り替えは、例えば公知のアクチュエータによってなされる。
以上の構成によれば、互いに離れた2台のカメラ45Cおよび45Dを用いて照射方向画像を撮影し、両カメラ間の視差に基づいて撮影距離(SID:Source Image receptor Distance)および被検体Hの厚みの情報を取得できる。そこで、それらの情報から散乱線を推定して、いわゆる仮想グリッドにより、散乱線の影響を除去するように放射線画像を補正可能となる。なお、上記仮想グリッドについては、例えば特開2014−207958号公報に詳しい記載がなされている。
次に図14を参照して、図2のカメラ45に替えて用いられ得るさらに別の光学カメラの例について説明する。この図14の例では線源部40に、2台のカメラ45Dおよび45Eが取り付けられている。一方のカメラ45Dは、図13の構成で用いられたものと同じカメラで、放射線照射方向の視野を撮影できる向き(矢印WD1方向)と、線源部40が下向きに設定された場合に放射線照射装置1の前方の視野を撮影できる向き(矢印WD2方向)とに切り替え可能にして取り付けられている。他方のカメラ45Eは、線源部40が下向きに設定された場合に放射線照射装置1の前方の視野を撮影できる向き(矢印WE方向)に取り付けられている。すなわち、カメラ45Dは照射方向画像と前方画像とを切り替えて撮影可能とされたものであり、カメラ45Eは前方画像を撮影するものである。
以上の構成によれば、2台のカメラ45Dおよび45Eをいわゆるステレオカメラとして用いて、前述したように、放射線照射装置1の搬送方向前方側に有る物体が、立体的な障害物であるか否かを判別できるようになる。
次に図15を参照して、図2のカメラ45に替えて用いられ得るさらに別の光学カメラの例について説明する。この図15の例では線源部40に、2台のカメラ45Dおよび45Fが取り付けられている。一方のカメラ45Dは、図13および図14の構成で用いられたものと同じカメラで、放射線照射方向の視野を撮影できる向き(矢印WD1方向)と、線源部40が下向きに設定された場合に放射線照射装置1の前方の視野を撮影できる向き(矢印WD2方向)とに切り替え可能にして取り付けられている。他方のカメラ45Fも、放射線照射方向の視野を撮影できる向き(矢印WF1方向)と、線源部40が下向きに設定された場合に放射線照射装置1の前方の視野を撮影できる向き(矢印WF2方向)とに切り替え可能にして取り付けられている。すなわち、カメラ45Dおよびカメラ45Fは双方とも、照射方向画像と前方画像とを切り替えて撮影可能とされたものである。
なお図13〜15の構成では、カメラ45A〜45Fが線源部40に搭載されているが、それらのカメラ45A〜45Fの設置位置は線源部40に限られるものではない。しかし、線源部40にカメラ45A〜45Fを搭載した場合は、線源部40の向きに応じてカメラ45A〜45Fの向きを変えることができるので、そのことを考慮すると、線源部40に搭載するのが好ましい。
以上の構成によれば、図13の構成により得られる作用効果と、図14の構成により得られる作用効果の双方を得ることができる。
次に図16および図17のフローチャートを参照して、本発明による放射線照射装置のモニタ画像表示方法の別の実施形態について説明する。なおこれらの図16および図17において、先に説明した図7中のものと同じステップは同じ表記としており、それらについては特に必要のない限り説明を省略する。また、図16および図17にフローチャートを示す実施形態は、基本的に、図1〜図6に示した構成を用い、そして図6の制御装置22が実行するプログラムを変えることにより実施可能である。
図16にフローチャートを示す実施形態は、図7にフローチャートを示した実施形態と比べると、前述した4通りのオプション機能を全く使わない点で異なるものである。すなわち本実施形態においては、図7に示したステップS9が省かれており、ステップS8における判別がNOである場合、つまり走行速度がある速度以上ではない時間が設定値を上回る場合、制御装置22は次にステップS3においてカメラ45(図2参照)の向きを照射方向に設定し、処理を終了させる。ステップS8における判別がYESである場合、ステップS7においてカメラ45の向きが前方方向に設定されるのは、図7にフローチャートを示した実施形態と同じである。
以上の通り本実施形態では、ステップS8における判別がNOであるということは、放射線照射装置1の搬送が停止して放射線照射装置1が撮影現場に到着したと考えられることから、カメラ45の向きを直ちに照射方向に設定している。
次に、図17にフローチャートを示す実施形態について説明する。この実施形態は図7にフローチャートを示した実施形態と比べると、図7に示したステップS6が省かれている点で異なるものである。すなわち本実施形態では、ステップS5において、アーム部30(図1参照)が収納されていると判別された場合、制御装置22は次にステップS7においてカメラ45(図2参照)の向きを前方方向に設定し、処理を終了させる。ステップS5において、アーム部30が収納されていないと判別された場合、ステップS3においてカメラ45の向きが照射方向に設定されるのは、図7にフローチャートを示した実施形態と同じである。
以上の通り本実施形態では、ステップS5においてアーム部30が収納されていると判別された場合は、放射線照射装置1が明らかに搬送中であると考えられることから、カメラ45の向きを直ちに前方方向に設定している。
なお、図16に示す処理において、ステップS8を設けないで、ステップS6においてNO、つまり放射線照射装置1の走行速度が予め設定されたある速度未満であると判別されたなら、直ちにカメラ45の向きを照射方向に設定するようにしてもよい。
同様に、図7に示す処理において、ステップS8を設けないで、ステップS6においてNO、つまり放射線照射装置1の走行速度が予め設定されたある速度未満であると判別されたなら、ステップS9の処理に移行するようにしてもよい。
また、図17に示す処理において、ステップS5でNO、つまりアーム部30が収納されていないと判別された場合は、図7のステップS9に移行するようにしてもよい。さらには、図17に示す処理において、ステップS5を設けないで、ステップS2においてYES、つまり線源部40が下向きであると判別されたなら、直ちにカメラ45の向きを前方方向に設定するようにしてもよい。
次に、放射線照射装置1に適用される車輪部に関して、前述したキャスター状の車輪部12以外の例について説明する。図18に示す車輪部は、例えばオムニホイール(登録商標)から構成されたものである。図18は一例として、このオムニホイール700が図1に示した放射線照射装置1の台座11に脚保持部712を介して取り付けられた状態を示している。
オムニホイール700は全方向移動車輪の一つであって、車軸701に取り付けられて回転軸AX11の周りを正逆回転可能である回転体702と、この回転体702の外周部に取り付けられた複数のローラ703とを有している。ローラ703としては、例えば樽型のローラが適用されている。
本例では回転体702において、左右に分けて7個ずつ、つまり合計で14個のローラ703が取り付けられている。左右一方側の7個のローラ703はそれぞれ、回転軸AX11と同軸の1つの円の接線方向に延びる回転軸AX12を中心に正逆回転可能にして、回転体702に取り付けられている。この点は、左右他方側の7個のローラ703についても同様である。また、左右一方側の7個のローラ703はそれぞれ、左右他方側の7個のローラ703同士の隙間に向かい合う位置に配されている。以上の構成を有するオムニホイール700は、車軸701を受承する軸受部704を介して、脚保持部712に取り付けられている。
上記オムニホイール700においては、回転体702と、14個のローラ703とが1つの回転車輪を構成している。すなわち、脚保持部712を有する放射線照射装置に図中の矢印P方向に作用する力が加えられると、回転体702およびローラ703からなる車輪が14個のローラ703を車輪の外周面として回転軸AX11の周りに回転し、脚12の、つまりは放射線照射装置の矢印P方向への移動を容易化する。また、脚保持部712を有する放射線照射装置に図中の矢印Q方向に作用する力が加えられると、接地しているローラ703が回転軸AX12の周りに回転し、脚保持部712の、つまりは放射線照射装置の矢印Q方向への移動を容易化する。
なお、全方向移動車輪としては、以上説明したオムニホイール700の他に、例えば特開2013−081659号公報に示されているメカナムホイールも適用可能である。
以上、光学カメラの向きを自動制御によって変更するようにした実施形態について説明したが、本発明による放射線照射装置のモニタ画像表示方法においては、操作者が手動操作によって光学カメラの向きを変更するようにしてもよい。
また、以上説明した実施形態の放射線照射装置は、操作者の力によって走行するものとされているが、本発明の放射線照射装置はモータなどの動力源を備えて自動で走行するように構成されても、あるいは動力源からの駆動力により補助して操作者の力によって走行するように構成されてもよい。
1 放射線照射装置
2 装置載置面
3 ベッド
10 脚部
11 台座
12 車輪部
18 スピーカ
20 本体部
21 筐体
22 制御装置
23 モニタ
24 入力部
28A〜28D カメラ
30 アーム部
31 第1アーム
32 第2アーム
40 線源部
44 方向センサ
45、45A〜45F 光学カメラ
46 速度センサ
47 収納センサ
50 昇降機構
80 放射線検出器
84A〜84D 放射線検出器のマーカ
90 光学画像
91 処理済画像
700 オムニホイール

Claims (32)

  1. 放射線画像を撮影するために放射線画像記録媒体に対して放射線を照射する、走行可能とされた放射線照射装置であって、
    放射線を発する放射線源と、
    前記放射線源を少なくとも、放射線照射時に放射線画像記録媒体に放射線を照射する向き、および鉛直方向の下向きに設定可能である放射線源保持部と、
    少なくとも放射線照射装置の走行方向前方の視野を示す前方画像、および放射線照射時の放射線照射方向の視野を示す照射方向画像を撮影可能な少なくとも1台の光学カメラと、
    前記光学カメラが撮影した画像を表示するモニタとを備えた放射線照射装置において、
    前記放射線源が下向き以外の向きに設定されている場合は前記照射方向画像を前記モニタに表示させ、
    前記放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件が満足されている場合は前記照射方向画像を前記モニタに表示させ、
    前記放射線源が下向きに設定されて、かつ前記第一の条件とは異なる第二の条件が満足されている場合は前記前方画像を前記モニタに表示させることを特徴とする放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  2. 前記放射線源保持部が、展開された非収納状態と、収納状態とを取り得るものである場合、
    前記放射線源保持部が前記非収納状態にあることを前記第一の条件とし、
    前記放射線源保持部が収納状態にあることを前記第二の条件とする請求項1記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  3. 前記放射線源保持部が、放射線照射のために展開された非収納状態と、放射線照射を行わない収納状態とを取り得るものである場合、
    前記放射線源保持部が前記非収納状態にあることを前記第一の条件とし、
    前記放射線源保持部が収納状態にあって、かつ前記放射線照射装置の走行速度が予め定められた速度以上であることを前記第二の条件とする請求項1記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  4. 前記放射線照射装置の走行速度に応じて、前記モニタに表示させる画像を前記照射方向画像とするか、前記前方画像とするか切り替える請求項1から3いずれか1項記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  5. 前記走行速度が予め定められた速度以上である場合は、前記前方画像を前記モニタに表示させる請求項4記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  6. 前記走行速度が予め定められた速度未満である場合は、前記照射方向画像を前記モニタに表示させる請求項4または5記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  7. 前記走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間を上回っている場合は前記照射方向画像を前記モニタに表示させ、
    前記走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間以下である場合は、前記前方画像を前記モニタに表示させる請求項4または5記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  8. 前記走行速度が予め定められた速度未満であり、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、前記照射方向画像をモニタに表示させる請求項4または5記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  9. 前記走行速度が予め定められた速度未満である時間が予め定められた時間を上回り、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、前記照射方向画像をモニタに表示させる請求項4または5記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  10. 前記付加条件が、前記放射線画像記録媒体の電源がONになっていることである請求項8または9記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  11. 前記付加条件が、前記放射線照射装置が前記放射線画像記録媒体を検知したことである請求項8または9記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  12. 前記付加条件が、前記放射線照射装置のコンソールから、前記放射線照射装置を撮影準備状態に入らせるトリガー信号が発せられたことである請求項8または9記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  13. 前記放射線源を駆動させる曝射スイッチとして、2段階で押し操作をする曝射スイッチが用いられた場合、
    前記付加条件が、前記曝射スイッチの1段目の押し操作がなされたことである請求項8または9記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  14. 前記光学カメラとして、前記前方画像を撮影する場合と、前記照射方向画像を撮影する場合とで向きが変えられる1台の光学カメラを用いる請求項1から13いずれか1項記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  15. 前記光学カメラとして、前記前方画像を撮影するための専用の光学カメラと、前記照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラとを用いる請求項1から13いずれか1項記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  16. 前記照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラと、前記前方画像を撮影するための専用の光学カメラとして、撮影画角、解像度、フレームレートおよびシャッタ速度の少なくとも1つが互いに異なるものを用いる請求項15記載の放射線照射装置のモニタ画像表示方法。
  17. 放射線画像を撮影するために放射線画像記録媒体に対して放射線を照射する、走行可能とされた放射線照射装置であって、
    放射線を発する放射線源と、
    前記放射線源を少なくとも、放射線照射時に放射線画像記録媒体に放射線を照射する向き、および鉛直方向の下向きに設定可能である放射線源保持部と、
    少なくとも放射線照射装置の走行方向前方の視野を示す前方画像、および放射線照射時の放射線照射方向の視野を示す照射方向画像を撮影可能な少なくとも1台の光学カメラと、
    前記光学カメラが撮影した画像を表示するモニタとを備えた放射線照射装置において、
    前記放射線源の向きを検出する向き検出手段、および
    前記向き検出手段が検出した前記放射線源の向きが前記下向き以外の向きに設定されている場合は前記照射方向画像を前記モニタに表示させ、前記放射線源が下向きに設定されて、かつ第一の条件が満足されている場合は前記照射方向画像を前記モニタに表示させ、前記放射線源が下向きに設定されて、かつ前記第一の条件とは異なる第二の条件が満足されている場合は前記前方画像を前記モニタに表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする放射線照射装置。
  18. 前記放射線源保持部が、放射線照射のために展開された非収納状態と、放射線照射を行わない収納状態とを取り得るものであり、
    前記放射線源保持部が前記非収納状態および収納状態のいずれにあるかを検出する状態検出手段と、前記放射線照射装置の走行速度を検出する速度検出手段とがさらに設けられ、
    前記表示制御手段が、前記状態検出手段が検出した前記放射線源保持部の状態が前記非収納状態にあることを前記第一の条件とし、前記状態検出手段が検出した前記放射線源保持部の状態が前記収納状態にあることを前記第二の条件とするものである請求項17記載の放射線照射装置。
  19. 前記放射線源保持部が、放射線照射のために展開された非収納状態と、放射線照射を行わない収納状態とを取り得るものであり、
    前記放射線源保持部が前記非収納状態および収納状態のいずれにあるかを検出する状態検出手段と、前記放射線照射装置の走行速度を検出する速度検出手段とがさらに設けられ、
    前記表示制御手段が、前記状態検出手段が検出した前記放射線源保持部の状態が前記非収納状態にあることを前記第一の条件とし、前記状態検出手段が検出した前記放射線源保持部の状態が前記収納状態にあって、かつ前記速度検出手段が検出した前記走行速度が予め定められた速度以上であることを前記第二の条件とするものである請求項17記載の放射線照射装置。
  20. 前記放射線照射装置の走行速度を検出する速度検出手段を有し、
    前記表示制御手段が、前記速度検出手段が検出した前記放射線照射装置の走行速度に応じて、前記モニタに表示させる画像を前記照射方向画像とするか、前記前方画像とするか切り替えるものである請求項17から19いずれか1項記載の放射線照射装置。
  21. 前記表示制御手段が、前記走行速度が予め定められた速度以上である場合は、前記前方画像を前記モニタに表示させるものである請求項20記載の放射線照射装置。
  22. 前記表示制御手段が、前記走行速度が予め定められた速度未満である場合は、前記照射方向画像を前記モニタに表示させるものである請求項20または21記載の放射線照射装置。
  23. 前記表示制御手段が、前記走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間を上回っている場合は前記照射方向画像を前記モニタに表示させ、
    前記走行速度が予め定められた速度未満である時間が、予め定められた時間以下である場合は、前記前方画像を前記モニタに表示させるものである請求項20または21記載の放射線照射装置。
  24. 前記表示制御手段が、前記走行速度が予め定められた速度未満であり、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、前記照射方向画像をモニタに表示させるものである請求項20または21記載の放射線照射装置。
  25. 前記表示制御手段が、前記走行速度が予め定められた速度未満である時間が予め定められた時間を上回り、かつ予め定められた付加条件が満足されている場合は、前記照射方向画像をモニタに表示させるものである請求項20または21記載の放射線照射装置。
  26. 前記付加条件が、放射線画像記録媒体である電子カセッテの電源がONになっていることである請求項24または25記載の放射線照射装置。
  27. 前記付加条件が、放射線照射装置が放射線画像記録媒体を検知したことである請求項24または25記載の放射線照射装置。
  28. 前記付加条件が、放射線照射装置のコンソールから、放射線照射装置を撮影準備状態に設定するトリガー信号が発せられたことである請求項24または25記載の放射線照射装置。
  29. 前記放射線源を駆動させる曝射スイッチとして、2段階で押し操作をする曝射スイッチが設けられ、
    前記付加条件が、前記曝射スイッチの1段目の押し操作がなされたことである請求項24または25記載の放射線照射装置。
  30. 前記光学カメラが、前記前方画像を撮影する場合と、前記照射方向画像を撮影する場合とで向きが変えられる1台の光学カメラである請求項17から29いずれか1項記載の放射線照射装置。
  31. 前記光学カメラが、前記前方画像を撮影するための専用の光学カメラと、前記照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラである請求項17から29いずれか1項記載の放射線照射装置。
  32. 前記照射方向画像を撮影するための専用の光学カメラと、前記前方画像を撮影するための専用の光学カメラとが、撮影画角、解像度、フレームレートおよびシャッタ速度の少なくとも1つが互いに異なるものである請求項31記載の放射線照射装置。
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