JP6410486B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

この発明は加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、特開2014−31948号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この加熱調理器は、ケーシングと、このケーシング内に設けられ、吸込口および吹出口を後部に有する加熱庫とを備えている。この加熱庫の後側には循環ダクトが設けられている。また、上記循環ダクト内にはヒータが配置されている。そして、上記循環ダクトには循環ユニットが取り付けられている。
上記循環ユニットは、循環ファンと、この循環ファンを駆動する循環ファン用モータとを有している。この循環ファンの駆動により、加熱庫内の空気や飽和蒸気が、吸込口から循環ダクト内に入って、ヒータで加熱される。その後、上記ヒータで加熱された空気や飽和蒸気は、吹出口から加熱庫内に戻って、加熱庫内の被加熱物を加熱する。
特開2014−31948号
ところで、上記従来の加熱調理器では、加熱庫の後側に循環ダクトを設けると共に、循環ダクトに循環ユニットを取り付けるため、循環ユニットが加熱庫の後部とケーシングの後部との間に存在することになる。
したがって、上記従来の加熱調理器には、加熱庫の後部とケーシングの後部との間の距離を短くすることができず、ケーシングの前後方向の長さつまり奥行きが長くなって、ケーシングを小型化できないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、ケーシングを小型化できる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられて、上部と後部または側部とを接続するコーナ部が水平方向に対して傾斜する加熱庫と、
上記加熱庫の上側から後側または横側に渡って設けられた循環ダクトと、
上記循環ダクト内に配置されたヒータと、
上記ヒータへ熱媒体を送る循環ファンと
を備え、
上記循環ファンは、上記コーナ部に対向するように上記循環ダクト内に配置されていることを特徴としている。
一実施形態の加熱調理器は、
上記加熱庫内に配置されて、上記加熱庫内を上部空間と下部空間とに仕切る調理トレイを備え、
上記加熱庫は、
上記コーナ部に設けられ、上記循環ダクト内と連通する吸込口と、
上記上部に設けられ、上記循環ダクト内と連通する第1吹出口と、
上記後部または側部に設けられて、上記循環ダクト内と連通する第2吹出口と
を有し、
上記吸込口および第1,第2吹出口は、それぞれ、上記上部空間に開口する。
一実施形態の加熱調理器は、
上記第2吹出口を開閉するダンパを備え、
上記加熱庫は、上記後部または側部に設けられて、上記循環ダクト内と連通すると共に、上記下部空間に開口する第3吹出口を有し、
上記ダンパは、上記第2吹出口を開いたとき、上記循環ファンと上記第3吹出口との間を閉じる一方、上記第2吹出口を閉じたとき、上記循環ファンと上記第3吹出口との間を開く。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ダクトに設けられた蒸気管と、
上記蒸気管に送る飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生装置と
を備え、
上記蒸気管は上記飽和蒸気発生装置からの飽和蒸気を上記循環ダクト内の上記循環ファンの下流側に吹き出す。
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気管は上記循環ダクトにおいて上記コーナ部に対向する部分に設けられ、
上記循環ファンは正逆回転可能な遠心ファンである。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ファンが停止しているとき、上記蒸気管が吹き出した飽和蒸気を上記ヒータを経由させずに上記加熱庫内に直接流入させるための構造を備える。
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気管の上記加熱庫側の端と上記コーナ部との間に隙間が設けられ、
上記コーナ部には、上記蒸気管の上記加熱庫側の端に対向する蒸気供給口が設けられている。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ファンと、この循環ファンを駆動するモータとを有する循環ファンユニットを備え、
上記循環ファンユニットは、上記コーナ部に対向するように上記循環ダクトに取り付けられ、
上記循環ダクトに上記循環ファンユニットを取り付けるための取付部材と、
上記循環ファンユニットと上記取付部材との間をシールするシール部材と
を備え、
上記取付部材において上記シール部材が接触する部分と上記循環ダクトとの間に空間が生じるように、上記取付部材が形成されている。
一実施形態の加熱調理器では、
上記循環ファンユニットは上記循環ダクトに着脱可能に取り付けられている。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ダクトに取り付けられた温度センサと、
上記循環ダクトと上記温度センサとの間をシールするシール部材と、
上記循環ダクト内に設けられ、上記シール部材に対向する対向部と
を備え、
上記循環ダクトにおいて上記シール部材が接触する部分と上記対向部との間に空間が生じるように、上記部分および対向部が形成されている。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ダクトに設けられた蒸気管と、
上記蒸気管に送る飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生装置と
を備え、
上記蒸気管は、上記循環ダクト外に配置された第1蒸気管と、上記循環ダクト内に配置され、上記第1蒸気管と連通する第2蒸気管とを有し、
上記循環ダクトは、上記第1蒸気管が取り付けられた第1取付部と、上記第2蒸気管が取り付けられた第2取付部とを有し、
上記第1蒸気管の上記第2蒸気管側の端と上記第2蒸気管の上記第1蒸気管側の端との間に空間が生じるように、上記第1,第2取付部が形成されている。
この発明の加熱調理器によれば、循環ファンは、加熱庫のコーナ部に対向するように循環ダクト内に配置されているので、加熱庫の後部,側部とケーシングの後部,側部との間の距離を短くすることができる。したがって、上記ケーシングの奥行きまたは横幅が長くならないようにして、ケーシングを小型化できる。
また、上記循環ファンは、コーナ部に対向するように循環ダクト内に配置されるので、ケーシングの高さの増加を抑制することができる。
また、上記加熱庫のコーナ部は、加熱庫の上部と加熱庫の後部または側部を接続し、水平方向に対して傾斜するので、加熱庫内の容積を小さくして、加熱庫内の温度を短時間で上げることができる。
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の扉閉鎖時の概略正面図である。 図2は上記加熱調理器の扉開放時の概略正面図である。 図3は上記加熱調理器の主要部の構成を説明するための模式図である。 図4は上記加熱調理器の他の部分の構成を説明するための模式図である。 図5は上記加熱調理器の制御ブロック図である。 図6は上記加熱調理器の要部の分解斜視図である。 図7は上記加熱調理器の循環ダクトの一部の概略背面図である。 図8は図7のVIII−VIII線矢視の概略断面図である。 図9は図7のIX−IX線矢視の概略断面図である。 図10はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の制御ブロック図である。 図11はこの発明の第3実施形態の加熱調理器の動作を説明するためのタイムチャートである。
以下、この発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、以下の説明において、左側とは、加熱調理器を扉側から見たとき、加熱調理器に向かって左側を指し、また、右側とは、加熱調理器を扉側から見たとき、加熱調理器に向かって右側を指す。
〔第1実施形態〕
図1は、この発明の第1実施形態の加熱調理器の扉閉鎖時の概略正面図である。また、図2は、上記加熱調理器の扉開放時の概略正面図である。
上記加熱調理器は、図1,図2に示すように、直方体形状のケーシング1と、このケーシング1内に設けられ、前側に開口部2aを有する加熱庫2と、加熱庫2の開口部2aを開閉する扉3と、加熱庫2内にマイクロ波を供給するマグネトロン4(図5に示す)とを備えている。
上記ケーシング1の上面の後部には排気ダクト5が設けられている。また、ケーシング1の前面の下部には露受容器6が着脱可能に取り付けられている。この露受容器6は、扉3の下側に位置し、扉3の後面(加熱庫2側の表面)からの水滴を受けることができるようになっている。また、ケーシング1の前面の下部には、後述する給水タンク26も着脱可能に取り付けられている。
上記扉3は、下部がケーシング1の前面に回動可能に取り付けられている。この扉3の前面(加熱庫2とは反対側の表面)には、耐熱性を有する透明な外ガラス7が設けられている。また、扉3は、外ガラス7の上側に位置するハンドル8と、外ガラス7の右側に設けられた操作パネル9とを有している。
上記操作パネル9はカラー液晶表示部10およびボタン群11を有している。このボタン群11は、途中で加熱を止めるときなどに押す取り消しキー12と、加熱を開始するときに押すあたためスタートキー13とを含んでいる。また、操作パネル9には、スマートフォンなどからの赤外線を受ける赤外線受光部14が設けられている。
上記加熱庫2内には被加熱物15が収容される。また、加熱庫2内には金属製の調理トレイ91,92(図3に示す)が出し入れが可能になっている。加熱庫2の左側部2b,右側部2cの内面には、調理トレイ91を支持する上棚受け16A,16Bが設けられている。また、加熱庫2の右側部2c,左側部2bの内面には、上棚受け16A,16Bよりも下側に位置するように、調理トレイ92を支持する下棚受け17A,17Bが設けられている。
上記調理トレイ91,92は、加熱庫2内に配置されたとき、扉3との間に隙間を有すると共に、加熱庫2の後部2dとの間に隙間を有するようになっている。より詳しくは、上棚受け16A,16Bおよび下棚受け17A,17Bのそれぞれの後端部には当接部(図示せず)が設けられている。この当接部は、調理トレイ91,92が加熱庫2の後部2dに接触する前に、調理トレイ91,92に当接して、調理トレイ91,92の後側への移動を規制する。このとき、上記調理トレイ91,92と加熱庫2の後部2dとの間において、前後方向の長さが例えば3mmの隙間が生じるようにしてもよい。
図3は、上記加熱調理器の主要部の構成を説明するための模式図である。この図3では、加熱庫2は左側から見た状態が示されている。
上記加熱調理器は、循環ダクト18、上ヒータ20、中ヒータ21、下ヒータ22、循環ダンパ23、飽和蒸気発生装置24、チューブポンプ25および給水タンク26を備えている。この上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22は、それぞれ、例えばシーズヒータからなっている。なお、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22はヒータの一例である。また、循環ダンパ23はダンパの一例である。
上記加熱庫2の上部2eは、水平方向に対して傾斜する傾斜部2fを介して加熱庫2の後部2dと連なっている。この傾斜部2fには、循環ファン19と対向するように複数の吸込口27が設けられている。また、加熱庫2の上部2eには上吹出口28が複数設けられている。また、加熱庫2の後部2dには、第1後吹出口29、第2後吹出口30および第3後吹出口31が、それぞれ、複数設けられている。なお、上吹出口28は第1吹出口の一例である。また、第1後吹出口29は第2吹出口の一例である。また、第2,第3後吹出口30,31は第3吹出口の一例である。また、上吹出口28は3個だけ図3で示している。また、吸込口27、第1後吹出口29、第2後吹出口30および第3後吹出口31は各1個だけを図3で示している。また、傾斜部2fはコーナ部の一例である。
また、上記加熱庫2内に調理トレイ91を入れることによって、加熱庫2内が上部空間73Aと下部空間73Bとに仕切られる。吸込口27、上吹出口28および第1後吹出口29は、それぞれ、上部空間73に開口する。
さらに、上記加熱庫2内に調理トレイ92を入れると、下部空間73Bが2つの空間に分割される。ここで、第2後吹出口30は、上記2つの空間のうち、調理トレイ92の上側の空間に開口する。一方、第3後吹出口31は、上記2つの空間のうち、調理トレイ92の下側の空間に開口する。
上記循環ダクト18は、金属製で、加熱庫2外に設けられて、吸込口27、上吹出口28および第1〜第3後吹出口29〜31を介して加熱庫2内と連通している。この循環ダクト18は、加熱庫2の上側から後側にわたって設けられて、逆L字形状を呈するように延在している。より詳しくは、循環ダクト18は、加熱庫2の上部2eに対向する前部18aと、この上部2eの後端に連なって斜め下方に延在して加熱庫2の傾斜部2fに対向する接続部18bと、この接続部18bの下端に連なって真下方に延在して加熱庫2の後部2dに対向する後部18cとからなっている。また、循環ダクト18の左右方向の幅は、加熱庫2の左右方向の幅より狭く設定されている。
上記循環ファンユニット80は、循環ファン19と、例えばDCモータからなって、循環ファン19を駆動する循環ファン用モータ56とを有している。この循環ファンユニット80は、加熱庫の2の傾斜部2fに対向するように、循環ダクト18に着脱可能に取り付けられている。なお、循環ファン用モータ56はモータの一例である。
上記循環ファン19は、傾斜部2fに対向するように循環ダクト18内に配置されている。より詳しくは、循環ファン19は、正逆回転可能な遠心ファンからなり、循環ダクト18の接続部18b内に配置されている。この循環ファン19が回転すると、加熱庫2内の空気や飽和蒸気など(以下、「空気など」と言う)は、吸込口27から循環ダクト18内に吸い込まれ、循環ファン19の径方向外側へ流される。より詳しくは、循環ファン19の上側では、空気などは、循環ファン19から斜め上方に流れた後、後方から前方に向かって流れる。一方、循環ファン19の下側では、空気などは、循環ファン19から斜め下方に流れた後、上方から下方に向かって流れる。すなわち、循環ファン19は、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22へ空気などを送る。なお、上記空気などは熱媒体の一例である。
上記上ヒータ20は、循環ダクト18の前部18a内に配置され、加熱庫2の上部2eに対向している。この上ヒータ20は、上吹出口28へ流れる空気などを加熱する。
上記中ヒータ21は、環状に形成され、循環ファン19を取り囲んでいる。この中ヒータ21は、循環ファン19から上ヒータ20に向かう空気などを加熱したり、循環ファン19から下ヒータ22に向かう空気などを加熱したりする。
上記下ヒータ22は、循環ダクト18の後部18c内に配置され、加熱庫2の後部2dに対向している。この下ヒータ22は、第2,第3後吹出口30,31へ流れる空気などを加熱する。
上記循環ダンパ23は第1後吹出口29を開閉する。より詳しくは、循環ダンパ23は、循環ダクト18内に回動可能に設けられて、中ヒータ21と下ヒータ22との間に位置する。この循環ダンパ23の回動は循環ダンパ用モータ59(図5に示す)によって行われる。また、循環ダンパ23の回動により、第1後吹出口29が開閉する。
また、上記循環ダンパ23は、第1後吹出口29を開いたとき、循環ファン19と第2後吹出口30との間を閉じる。これにより、第1後吹出口29は、中ヒータ21で加熱された空気などを加熱庫2内へ吹き出せるが、第2,第3後吹出口30,31は、中ヒータ21で加熱された空気などを加熱庫2内へ吹き出せなくなる。
また、上記循環ダンパ23は、第1後吹出口29を閉じたとき、循環ファン19と第2後吹出口30との間を開く。これにより、第1〜第3後吹出口29〜31は、中ヒータ21で加熱された空気などを加熱庫2内へ吹き出せるようになる。
また、上記第1後吹出口29は、調理トレイ91と加熱庫2の後部2dとの間の隙間よりも上側に位置し、かつ、調理トレイ91の後部近傍に位置する。また、加熱庫2内は第1後吹出口29を介して循環ダクト18の後部18c内と連通している。
上記飽和蒸気発生装置24は、上端が開口する金属製の容器32と、その開口を塞ぐ樹脂製の蓋33と、容器32の底部に鋳込まれ、シーズヒータからなる蒸気発生用ヒータ34とを有する。この容器32の底部上には給水タンク26からの水が溜まり、蒸気発生用ヒータ34が容器32の底部を介して上記水を加熱する。この加熱で発生した飽和蒸気は、樹脂製の蒸気チューブ35と金属製の蒸気管36とを流れて、循環ダクト18の接続部18b内に供給される。このとき、循環ファン19が駆動していれば、飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気が、循環ダクト18の前部18a,後部2d側へ送られる。一方、循環ファン19が駆動していなければ、飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気が、複数の蒸気供給口37を介して加熱庫2内に流れ出る。なお、蒸気供給口37は1個だけを図3で示している。
上記蒸気管36は、循環ダクト18の接続部18bに取り付けられている。この蒸気管36は、飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気を、循環ダクト18内の循環ファン19の下流側に吹き出す。また、循環ファン19が停止しているとき、蒸気管36が吹き出した飽和蒸気を、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22を経由させずに加熱庫2内に直接流入させることができるようになっている。すなわち、蒸気管36の加熱庫2側の端と傾斜部2fとの間に隙間が設けられ、傾斜部2fには、蒸気管36の加熱庫2側の端に対向する蒸気供給口37が設けられている。
また、上記蒸気管36が吹き出した飽和蒸気や、加熱庫2内の飽和蒸気は、循環ファン19で上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22に送り、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22で加熱することで、100℃以上の過熱蒸気とすることができるようになっている。
また、上記蓋33には、一対の電極棒39A,39Bからなる水位センサ38が取り付けられている。この電極棒39A,39Bの間が導通状態になったか否かに基づいて、容器32の底部上の水位が所定水位になったか否かが判定される。
上記チューブポンプ25は、シリコンゴム等からなって弾性変形可能な給排水チューブ40をローラ(図示せず)でしごいて、給水タンク26内の水を飽和蒸気発生装置24に流したり、飽和蒸気発生装置24内の水を給水タンク26に流したりする。
上記給水タンク26は給水タンク本体41および連通管42を有する。この連通管42は、一端部が給水タンク本体41内に位置する一方、他端部が給水タンク26外に位置する。給水タンク26がタンクカバー43内に収容されると、連通管42の他端部がタンクジョイント部44を介して給排水チューブ40に接続される。すなわち、給水タンク本体41内が連通管42などを介して飽和蒸気発生装置24内と連通する。
図4は、上記加熱調理器の他の部分の構成を説明するための模式図である。この図4でも、図3と同様に、加熱庫2は左側から見た状態が示されている。
上記加熱庫2の後部2dの下端部には自然排気口45が設けられている。この自然排気口45は第1排気経路46を介して排気ダクト5に連通している。加熱庫2内の空気などが余剰になると、その余剰な空気などが、自然に、自然排気口45から第1排気経路46へ流れ出る。また、例えばシロッコファンからなる排気ファン47が第1排気経路46に接続されている。
また、上記加熱庫2の傾斜部2fには、排気ダンパ49で開閉される複数の強制排気口48と、給気ダンパ51で開閉される複数の給気口50とが設けられている。この強制排気口48は第2排気経路52を介して排気ダクト5に連通している。一方、給気口50は、給気経路を介して、ケーシング1と加熱庫2との間の空間に連通している。また、例えばシロッコファンからなる給気ファン54が給気経路55に接続されている。なお、強制排気口48および給気口50は、それぞれ、誇張して大きく描いた1個だけを図4で示している。
また、上記第2排気経路52には蒸気センサ53が取り付けられている。この蒸気センサ53は、第2排気経路52を流れる蒸気量を示す信号を制御装置100(図5に示す)へ送出する。
上記加熱庫2内の空気などを強制的にケーシング1外へ排気する場合、排気ダンパ用モータ60,給気ダンパ用モータ61(図5に示す)で排気ダンパ49,給気ダンパ51を2点鎖線で示す位置まで回動させる。すなわち、排気ダンパ49および給気ダンパ51を開く。そして、排気ファン用モータ57,給気ファン用モータ58(図5に示す)で排気ファン47,給気ファン54を駆動させる。これにより、加熱庫2内の空気などが強制排気口48および自然排気口45から加熱庫2外へ引き出される。
また、上記ケーシング1と加熱庫2との間のマグネトロン4などを冷却する場合、給気ダンパ51が閉じた状態で、給気ファン54が駆動するようにする。これにより、給気ファン54から吹き出された空気が、給気経路55を介して、ケーシング1と加熱庫2との間の空間に供給される。
図5は上記加熱調理器の制御ブロック図である。
上記加熱調理器は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御装置100を備えている。この制御装置100には、上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22,蒸気発生用ヒータ34,循環ファン用モータ56,排気ファン用モータ57,給気ファン用モータ58,循環ダンパ用モータ59,排気ダンパ用モータ60,給気ダンパ用モータ61,操作パネル9,蒸気センサ53,水位センサ38,チューブポンプ25,マグネトロン4,庫内温度センサ70などが接続されている。また、制御装置100は、操作パネル9,蒸気センサ53,水位センサ38,庫内温度センサ70などからの信号に基づいて、上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22,蒸気発生用ヒータ34,循環ファン用モータ56,排気ファン用モータ57,給気ファン用モータ58,循環ダンパ用モータ59,排気ダンパ用モータ60,給気ダンパ用モータ61,チューブポンプ25などを制御する。なお、庫内温度センサ70は温度センサの一例である。
上記庫内温度センサ70は加熱庫2内の温度を検出するためのセンサである。この庫内温度センサ70は、循環ファン19の循環ファン19近傍に配置されて、循環ダクト18の接続部18b内の温度を検出する。この循環ダクト18の接続部18b内の温度は、循環ファン19の駆動により、加熱庫2内の温度と略同じとなる。
図6は、上記加熱庫2、循環ダクト18および循環ファンユニット80を後方の右斜め上方から見た分解斜視図である。また、図7は、上記循環ダクト18の接続部18b,後部18cを後方から見た概略図である。
図6,図7に示すように、循環ファンユニット80は、金属製の取付部材82を介して循環ダクト18の接続部18bに取り付けられる。より詳しくは、循環ダクト18の接続部18bには、循環ファン19が通過可能な開口部18b−1が設けられている。また、取付部材82は、開口部18b−1と重なる開口部82aを有する。また、開口部18b−1の内周縁部をかしめることにより、取付部材82は循環ダクト18の接続部18bに固定されている。そして、取付部材82に循環ファンユニット80をネジ96で固定している。このネジ96を緩めることにより、取付部材82から循環ファンユニット80を離間させることができるようになっている。
図8は図7のVIII−VIII線矢視の概略断面図である。なお、図8では循環ファンユニット80の概略断面も示している。
上記循環ファンユニット80は、循環ファン用モータ56を搭載するベース部材81を有している。この循環ファン用モータ56は、モータ本体83と、このモータ本体8のベース部材82側の端面から突出する回転軸84とを有し、この回転軸84がベース部材81を貫通している。また、回転軸84の先端部は循環ダクト18の接続部18b内に入って循環ファン用モータ56に接続されている。
また、上記循環ファンユニット80と取付部材2との間にはシール部材85が配置されている。より詳しくは、シール部材85は、開口部18b−1,82aを取り囲むように配置されており、ベース部材81と取付部材82との間をシールする。ここで、上記取付部材82においてシール部材85が接触する部分と循環ダクト18との間に空間が生じるように、取付部材82が形成されている。
図9は図7のIX−IX線矢視の概略断面図である。なお、図9では循環ファンユニット80の概略断面も示している。
上記循環ダクト18の接続部18bには、庫内温度センサ70が取り付けられる取付部18b−2が設けられている。また、接続部18bと庫内温度センサ70との間は樹脂製のシール部材86でシールされる。このとき、シール部材86は取付部18b−2に接触する。また、接続部18bの内面には金属製の遮熱板97が溶接されている。この遮熱板97は、取付部18b−2に対向する対向部97aを有している。
上記接続部18bの取付部18b−2と遮熱板97の対向部97aとの間に空間が生じるように、取付部18b−2および対向部97aが形成されている。より具体的に言うと、取付部18b−2が加熱庫2とは反対側に突出するように形成されている。これにより、取付部18b−2と対向部97aの間に空間が生じている。
上記蒸気管36は、循環ダクト18外に配置された金属製の第1蒸気管36Aと、循環ダクト18内に配置され、第1蒸気管36Aと連通する金属製の第2蒸気管36Bとを有している。この第1蒸気管36Aは、循環ダクト18の接続部18bに設けられた取付部18b−3に取り付けられている。ここで、第1蒸気管36Aの取付は、例えば、第1蒸気管36Aの第2蒸気管36B側の端部をかしめることで行われる。一方、第2蒸気管36Bは、遮熱板97に設けられた取付部97bに取り付けられている。ここで、第2蒸気管36Bの取付は、例えば、第2蒸気管36Bの第1蒸気管36A側の端部をかしめることで行われる。また、第2蒸気管36Bの加熱庫2側の端と傾斜部2fとの間には隙間が設けられている。なお、取付部18b−3は第1取付部の一例である。また、取付部97bは第2取付部の一例である。
上記第1蒸気管36Aの第2蒸気管36B側の端と第2蒸気管36Bの第1蒸気管36A側の端との間に空間が生じるように、取付部18b−3,97bが形成されている。より具体的に言うと、取付部97bが加熱庫2側に突出するように形成されている。これにより、第1蒸気管36Aの第2蒸気管36B側の端と第2蒸気管36Bの第1蒸気管36A側の端との間に空間が生じている。
上記構成の加熱調理器によれば、加熱庫2の傾斜部2fは、加熱庫2の上部2eと加熱庫2の後部2dとを接続し、水平方向に対して傾斜する。循環ファン19は、加熱庫2の傾斜部2fに対向するように循環ダクト18の接続部18b内に配置されている。これにより、循環ファン19が加熱庫2の後部2dに対向するように循環ダクト18の後部18c内に配置する場合よりも、加熱庫2の後部2dとケーシング1の後部との間の距離を短くすることができる。したがって、ケーシング1を小型化することができる。
また、上記循環ファン19は、加熱庫2の傾斜部2fに対向するように循環ダクト18の接続部18b内に配置されるので、ケーシング1の高さの増加を抑制することができる。
また、上記加熱庫2の傾斜部2fは、加熱庫2の上部2eと加熱庫2の後部2dを接続し、水平方向に対して傾斜するので、加熱庫2に傾斜部2fを設けない場合よりも、加熱庫2内の容積を小さくすることができる。したがって、加熱庫2内の温度を短時間で上げることができる。
また、上記加熱庫2内の上部空間73Aは、加熱庫2内の全部の空間に比べて狭い空間である。この上部空間73Aに対して、吸込口27、上吹出口28および第1後吹出口29のそれぞれが開口する。これにより、空気などの循環を上部空間73Aに集中させて、上部空間73Aを短時間で温めることができる。したがって、上部空間73Aに被加熱物15を配置した場合、被加熱物15の加熱にかかる時間を低減できる。すなわち、被加熱物15を効率良く加熱することができる。
また、上記循環ダンパ23は、第1後吹出口29を開いたとき、循環ファン19と第2,第3後吹出口30,31との間を閉じるので、中ヒータ21で加熱された空気などが第2,第3後吹出口30,31へ流れないようにして、加熱庫2内の上部空間73Aの加熱効率の低下を防ぐことができる。
また、上記循環ダンパ23は、第1後吹出口29を閉じたとき、循環ファン19と第2,第3後吹出口30,31との間を開くので、中ヒータ21および下ヒータ22で加熱された空気などを第2,第3後吹出口30,31に流すことができる。したがって、加熱庫2内の下部空間73Bに配置した被加熱物15を加熱することができる。
また、上記循環ダンパ23を開閉を制御することにより、下部空間73Bの温度が上部空間73Aの温度と異なるようにすることができる。したがって、例えば、上部空間73Aにおいて、比較的高温の加熱で調理を行う一方、下部空間73Bにおいて、比較的低温の加熱で調理を行うことができる。
なお、上記上部空間73Aの温度と下部空間73Bの温度とが互いに異なるようにして、上部空間73Aおよび下部空間73Bで加熱調理を行う場合、庫内温度センサ70とは別に、下部空間73Bの温度を検出する温度センサを設けてもよい。
また、上記蒸気管36は飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気を循環ダクト18の接続部18b内の循環ファン19の下流側に吹き出すので、飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気が循環ファン19に接触して結露するのを防ぐことができる。したがって、加熱庫2内へ飽和蒸気を効率良く供給することができる。
また、上記蒸気管36は循環ダクト18において傾斜部2fに対向する部分に設けられ、循環ファン19は正逆回転可能な遠心ファンである。これにより、循環ファン19が正回転すると、循環ファン19の下側へ流す飽和蒸気の量に比べて、循環ファン19の上側へ流す飽和蒸気の量を増やすことができる。
一方、上記循環ファン19が逆回転すると、循環ファン19の上側へ流す飽和蒸気の量に比べて、循環ファン19の下側へ流す飽和蒸気の量を増やすことができる。
また、上記傾斜部2fには、蒸気管36の加熱庫2側の端に対向する蒸気供給口37が設けられている。これにより、循環ファン19が停止しているとき、蒸気管36が吹き出した飽和蒸気を、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22を経由させずに加熱庫2内に確実に直接流入させることができる。
また、上記第2蒸気管36Bの加熱庫2側の端と傾斜部2fとの間には隙間が設けられているので、循環ファン19が回転していれば、その隙間から飽和蒸気を引き出して、循環ファン19の上側へ流したり、循環ファン19の下側に流したりすることができる。
また、上記循環ファンユニット80は、循環ダクト18の接続部18bに着脱可能に取り付けられているので、循環ダクト18の接続部18bから取り外して容易にメンテナンスを行うことができる。
また、上記循環ファンユニット80は、循環ファン19と、この循環ファン19を駆動する循環ファン用モータ56とを有している。この循環ファンユニット80は、加熱庫2の傾斜部2fに対向するように循環ダクト18の接続部18bに取り付けられている。これにより、加熱庫2の後部2dとケーシング1の後部との間の距離の短縮効果と、ケーシング1の高さの増加の抑制効果とが、より高くなる。
また、上記取付部材82においてシール部材85が接触する部分と循環ダクト18との間に空間が生じるように、取付部材82が形成されている。これにより、循環ダクト18の接続部18b内の温度が約300℃になるとき、シール部材85の温度を約170℃にすることができる。したがって、上記シール部材85として、比較的耐熱性が高い高価なシール部材を用いずに、比較的耐熱性が低い安価なシール部材(例えばシリコーンゴムパッキン)を用いることができる。
また、上記庫内温度センサ70は循環ファン19の循環ファン19近傍に配置されているので、加熱庫2内の温度と同じ温度または略同じ温度を検出することができる。
また、上記取付部18b−2を加熱庫2とは反対側に突出するように形成して、取付部18b−2と対向部97aの間に空間を生じさせている。これにより、循環ダクト18の接続部18b内の温度が約300℃になるとき、シール部材86の温度を約180℃にすることができる。したがって、シール部材86として、比較的耐熱性が高い高価なシール部材を用いずに、比較的耐熱性が低い安価なシール部材(例えばシリコーンゴムパッキン)を用いることができる。
また、上記取付部97bが加熱庫2側に突出するように形成して、第1蒸気管36Aの第2蒸気管36B側の端と第2蒸気管36Bの第1蒸気管36A側の端との間に空間を生じさせている。これにより、循環ダクト18の接続部18b内の温度が約300℃になるとき、第1蒸気管36Aの外部側(第2蒸気管36Bとは反対側)の端部の温度を約180℃にすることができる。したがって、第1蒸気管36Aの外部側の端部に一端部を接続する蒸気チューブ35として、比較的耐熱性が高い高価な蒸気チューブを用いずに、比較的耐熱性が低い安価な蒸気チューブを用いることができる。
上記第1実施形態では、循環ダクト18内に、第1後吹出口29を開閉する循環ダンパ23を設けていたが、循環ダンパ23を設けないようにしてもよい。
上記第1実施形態では、循環ダクト18は、加熱庫2の上側から後側にわたって設けられていたが、加熱庫2の上側から右側部側または左側部側にわたって設けられるようにしてもよい。
上記第1実施形態において、循環ファン19として、例えばシロッコファンまたはターボファンを用いてもよい。このようにする場合、シロッコファンまたはターボファンは、周縁部に沿って設けられた複数の羽根を有し、この各羽根が径方向と略平行(平行を含む)になるようにしてもよい。
上記第1実施形態では、傾斜部2fは、加熱庫2の上部2eと加熱庫2の後部2dとの間に設けられていたが、加熱庫2の上部2eと加熱庫2の左側部2bまたは右側部2cとの間に設けられるようにしてもよい。すなわち、加熱庫の上部と加熱庫の左側部または右側部とを接続するコーナ部が水平方向に対して傾斜するようにしてもよい。
上記第1実施形態では、接続部18bの取付部18b−2を加熱庫2とは反対側に突出するように形成していたが、接続部18bの取付部18b−2を取付部18b−3のように平坦部にすると共に、遮熱板97の対向部97aを加熱庫2側に突出するように形成してもよい。あるいは、接続部18bの取付部18b−2を加熱庫2とは反対側に突出するように形成すると共に、遮熱板97の対向部97aを加熱庫2側に突出するように形成してもよい。
上記第1実施形態では、遮熱板97の取付部97bを加熱庫2側に突出するように形成していたが、遮熱板97の取付部97bを対向部97aのような平坦部にすると共に、接続部18bの取付部18b−3を加熱庫2とは反対側に突出するように形成してもよい。あるいは、遮熱板97の取付部97bを加熱庫2側に突出するように形成すると共に、接続部18bの取付部18b−3を加熱庫2とは反対側に突出するように形成してもよい。
上記第1実施形態では、第2蒸気管36Bの加熱庫2側の端と傾斜部2fとの間には隙間が設けられていたが、第2蒸気管36Bの加熱庫2側の端部が傾斜部2fを貫通するようにしてもよい。このようにする場合、第2蒸気管36Bの途中に、循環ダクト18の接続部18b内に開口する開口部を1個または複数設けてもよい。この開口部を第2蒸気管36Bの途中に設ければ、循環ファン19の回転で、第2蒸気管36B内の飽和蒸気を上記開口部を介して循環ダクト18の接続部18b内に引き出すことができる。また、第2蒸気管36Bから加熱庫2内へ飽和蒸気を供給することもできる。
ところで、特開2014−31948号公報の加熱調理器において、循環ファン用モータとして一般的なDC(直流)モータを用いることができる。この場合、上記DCモータをパルス波で制御したとき、所定の基準回転数を得るためのデューティ比が、DCモータの固体毎に、±10%の範囲内でばらついてしまう。
したがって、上記デューティ比に10%刻みでメニューを対応付けすると、所望のメニューの仕上がりにならないという問題が生じることがある。
このような問題は、パルス波でDCモータを制御したとき、DCモータの回転数を検出して、この回転数に基づいてフィードバック制御を行うことで解決できるが、制御負担が増大してしまう。
したがって、この発明の課題は、所望のメニューの仕上がりが確実に得られると共に、制御負担の増大を防ぐことができる加熱調理器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための加熱調理器について説明する。
〔第2実施形態〕
図10はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の制御ブロック図である。この図10では、上記第1実施形態の加熱調理器の構成部と同一の構成部については、上記第1実施形態の加熱調理器の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。また、以下の説明においても、上記第1実施形態の構成部と同一の構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。
上記加熱調理器は、制御装置200と、ROM(リード・オンリ・メモリ)からなる記憶部298とを備える点が、上記第1実施形態と異なる。この制御装置200は、上記第1実施形態の制御装置100と同様に、マイクロコンピュータと入出力回路などからなっている。この制御装置200には、上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22,蒸気発生用ヒータ34,循環ファン用モータ56,排気ファン用モータ57,給気ファン用モータ58,循環ダンパ用モータ59,排気ダンパ用モータ60,給気ダンパ用モータ61,操作パネル9,蒸気センサ53,水位センサ38,チューブポンプ25,マグネトロン4,庫内温度センサ70などが接続されている。また、制御装置200は、操作パネル9,蒸気センサ53,水位センサ38,庫内温度センサ70,記憶部298などからの信号に基づいて、上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22,蒸気発生用ヒータ34,循環ファン用モータ56,排気ファン用モータ57,給気ファン用モータ58,循環ダンパ用モータ59,排気ダンパ用モータ60,給気ダンパ用モータ61,チューブポンプ25などを制御する。
上記記憶部298には、循環ファン用モータ56の回転数が基準回転数(例えば5000rpm)になるときのパルス波のデューティ比を加熱調理器の生産ラインで検出して記憶させている。なお、上記デューティ比とは、パルス周期に対するパルス幅の比を指す。また、デューティ比が100%のとき、循環ファン用モータ56の回転数は例えば6000rpmとなるようにしてもよい。
また、上記制御装置200は、ソフトウエアで構成された回転数制御部200aを有している。この回転数制御部200aは、記憶部298に記憶されたデューティ比に基づいて、循環ファン用モータ56の回転数を制御する。
上記構成の加熱調理器によれば、回転数制御部200aが、記憶部298に記憶されたデューティ比に基づいて、循環ファン用モータ56の回転数を制御するので、所望のメニューに応じた回転数で循環ファン用モータ56を確実に駆動させることができる。したがって、所望のメニューの仕上がりが確実に得られる。
また、回転数制御部200aが、記憶部298に記憶されたデューティ比に基づいて、循環ファン用モータ56の回転数を制御するので、循環ファン用モータ56の回転数をフィードバック制御せずに済む。したがって、制御装置200の制御負担が増大するのを防ぐことができる。
また、上記循環ファン用モータ56の回転数をフィードバック制御せずに済むので、フィードバック制御のためのワイヤハーネスなどを追加しなくてよい。したがって、上記加熱調理器の製造コストの増大も防ぐことができる。
上記第2実施形態では、循環ファン用モータ56の回転数が基準回転数になるときのパルス波のデューティ比を加熱調理器の生産ラインで検出し、そのデューティ比を循環ファン用モータ56の回転数制御で用いていたが、他のモータの回転数が基準回転数になるときのパルス波のデューティ比を加熱調理器の生産ラインで検出し、そのデューティ比を他のモータの回転数制御で用いてもよい。
上記第2実施形態では、ROMからなる記憶部288を用いていたが、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)を用いてもよい。
上記第2実施形態では、加熱調理器の生産ラインで検出したデューティ比を制御装置200外の記憶部28に記憶させていたが、そのデューティ比を制御装置200内の記憶部に記憶させてもよい。
上記第2実施形態では、回転数制御部200aは、ソフトウエアで構成されていたが、ハードウエアで構成されるようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
図11は、この発明の第3実施形態の加熱調理器の動作を説明するためのタイムチャートである。また、以下の説明において、上記第1実施形態の構成部と同一の構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。
上記加熱調理器では、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22がオンされるとき、循環ファン用モータ56が回転する。このとき、循環ファン用モータ56が、正回転と逆回転を交互に繰り返す。また、循環ファン用モータ56の回転数はパルス波のデューティ比で制御されている。より詳しくは、上記デューティ比が100%のとき、循環ファン用モータ56の回転数が例えば6000rpmとなる。また、循環ファン用モータ56は、デューティ比が0%から25%刻みで大きくなって100%になると共に、デューティ比が100%から25%刻みで小さくなって0%になる。また、循環ファン用モータ56の回転方向は、循環ファン用モータ56の回転数が0の状態で所定時間経過してから、切り替わる。なお、上記デューティ比とは、パルス周期に対するパルス幅の比を指す。
このよう制御が循環ファン用モータ56に行われることによって、循環ファン用モータ56の回転軸と循環ファン19の固定に普通のナット(ダブルナットなどの特殊ナット以外のナット)を用いていても、そのナットは緩みに難くなる。
すなわち、この発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
この発明の加熱調理器は、
ケーシング1と、
上記ケーシング1内に設けられて、上部2eと後部2dまたは側部2b,2cとを接続するコーナ部2fが水平方向に対して傾斜する加熱庫2と、
上記加熱庫2の上側から後側または横側に渡って設けられた循環ダクト18と、
上記循環ダクト18内に配置されたヒータ20,21,22と、
上記ヒータ20,21,22へ熱媒体を送る循環ファン19と
を備え、
上記循環ファン19は、上記コーナ部2fに対向するように上記循環ダクト18内に配置されていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記加熱庫2のコーナ部2fは、加熱庫2の上部2eと加熱庫2の後部2dまたは側部を接続し、水平方向に対して傾斜する。このコーナ部2fに対向するように、循環ファン19を循環ダクト18内に配置されることにより、加熱庫2の後部2dとケーシング1の後部との間の距離を短くすることができる。あるいは、加熱庫2の側部2b,2cとケーシング1の側部との間の距離を短くすることができる。したがって、上記ケーシング1を小型化できる。
また、上記循環ファン19は、コーナ部2fに対向するように循環ダクト18内に配置されるので、ケーシング1の高さの増加を抑制することができる。
また、上記加熱庫2のコーナ部2fは、加熱庫2の上部2eと加熱庫2の後部2dまたは側部を接続し、水平方向に対して傾斜するので、加熱庫2内の容積を小さくして、加熱庫2内の温度を短時間で上げることができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記加熱庫2内に配置されて、上記加熱庫2内を上部空間73Aと下部空間73Bとに仕切る調理トレイ91を備え、
上記加熱庫2は、
上記コーナ部2fに設けられ、上記循環ダクト18内と連通する吸込口27と、
上記上部2eに設けられ、上記循環ダクト18内と連通する第1吹出口28と、
上記後部2dまたは側部2b,2cに設けられて、上記循環ダクト18内と連通する第2吹出口29と
を有し、
上記吸込口27および第1,第2吹出口29は、それぞれ、上記上部空間73Aに開口する。
上記実施形態によれば、上記加熱庫2内の上部空間73Aは、加熱庫2内の全部の空間に比べて狭い空間である。この上部空間73Aに対して吸込口27および第1,第2吹出口29のそれぞれが開口するので、熱媒体の循環を上部空間73Aに集中させて、上部空間73Aを短時間で温めることができる。したがって、上記上部空間73Aに被加熱物15を配置した場合、被加熱物15の加熱にかかる時間を低減できる。すなわち、上記被加熱物15を効率良く加熱することができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記第2吹出口29を開閉するダンパ23を備え、
上記加熱庫2は、上記後部2dまたは側部に設けられて、上記循環ダクト18内と連通すると共に、上記下部空間73Bに開口する第3吹出口30,31を有し、
上記ダンパ23は、上記第2吹出口29を開いたとき、上記循環ファン19と上記第3吹出口30,31との間を閉じる一方、上記第2吹出口29を閉じたとき、上記循環ファン19と上記第3吹出口30,31との間を開く。
上記実施形態によれば、上記ダンパ23は、第2吹出口29を開いたとき、循環ファン19と第3吹出口30,31との間を閉じるので、ヒータ21で加熱された熱媒体が第3吹出口30,31へ流れないようにして、加熱庫2内の上部空間73Aの加熱効率の低下を防ぐことができる。
また、上記ダンパ23は、第2吹出口29を閉じたとき、循環ファン19と第3吹出口30,31との間を開くので、ヒータ21で加熱された熱媒体を第3吹出口30,31に流すことができる。したがって、上記加熱庫2内の下部空間73Bに配置した被加熱物15を加熱することができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ダクト18に設けられた蒸気管36と、
上記蒸気管36に送る飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生装置24と
を備え、
上記蒸気管36は上記飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気を上記循環ダクト18内の上記循環ファン19の下流側に吹き出す。
上記実施形態によれば、上記蒸気管36は飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気を循環ダクト18内の循環ファン19の下流側に吹き出すので、飽和蒸気発生装置24からの飽和蒸気が循環ファン19に接触して結露するのを防ぐことができる。したがって、上記加熱庫2内へ飽和蒸気を効率良く供給することができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気管36は上記循環ダクト18において上記コーナ部2fに対向する部分に設けられ、
上記循環ファン19は正逆回転可能な遠心ファンである。
上記実施形態によれば、上記蒸気管36は循環ダクト18においてコーナ部2fに対向する部分に設けられ、循環ファン19は正逆回転可能な遠心ファンである。これにより、上記循環ファン19が正回転すると、循環ファン19の下側へ流す飽和蒸気の量に比べて、循環ファン19の上側へ流す飽和蒸気の量を増やすことができる。
一方、上記循環ファン19が逆回転すると、循環ファン19の上側へ流す飽和蒸気の量に比べて、循環ファン19の下側へ流す飽和蒸気の量を増やすことができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ファン19が停止しているとき、上記蒸気管36が吹き出した飽和蒸気を上記ヒータ20,21,22を経由させずに上記加熱庫2内に直接流入させるための構造を備える。
上記実施形態によれば、上記循環ファン19が停止しているとき、蒸気管36が吹き出した飽和蒸気をヒータ20,21,22を経由させずに加熱庫2内に直接流入させるための構造を備えるので、加熱庫2内へ飽和蒸気を効率良く供給することができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記蒸気管36の上記加熱庫2側の端と上記コーナ部2fとの間に隙間が設けられ、
上記コーナ部2fには、上記蒸気管36の上記加熱庫2側の端に対向する蒸気供給口37が設けられている。
上記実施形態によれば、上記コーナ部2fには、蒸気管36の加熱庫2側の端に対向する蒸気供給口37が設けられているので、循環ファン19が停止しているとき、蒸気管36が吹き出した飽和蒸気をヒータ20,21,22を経由させずに加熱庫2内に確実に直接流入させることができる。
また、上記蒸気管36の加熱庫2側の端とコーナ部2fとの間に隙間が設けられているので、循環ファン19が回転していれば、その隙間から飽和蒸気を引き出して、循環ファン19の上側へ流したり、循環ファン19の下側に流したりすることができる。
一実施形態の加熱調理器は
上記循環ファン19と、この循環ファン19を駆動するモータ56とを有する循環ファンユニット80を備え、
上記循環ファンユニット80は、上記コーナ部2fに対向するように上記循環ダクト18に取り付けられ、
上記循環ダクト18に上記循環ファンユニット80を取り付けるための取付部材82と、
上記循環ファンユニット80と上記取付部材82との間をシールするシール部材85と
を備え、
上記取付部材82において上記シール部材85が接触する部分と上記循環ダクト18との間に空間が生じるように、上記取付部材82が形成されている。
上記実施形態によれば、上記循環ファンユニット80を、コーナ部2fに対向するように循環ダクト18に取り付けることにより、加熱庫2の後部2dとケーシング1の後部との間の距離の短縮効果が、より高くなる。あるいは、加熱庫2の側部2b,2cとケーシング1の側部との間の距離の短縮効果が、より高くなる。
また、上記循環ファンユニット80を、コーナ部2fに対向するように循環ダクト18に取り付けることにより、ケーシング1の高さの増加の抑制効果が、より高くなる。
また、上記取付部材82においてシール部材85が接触する部分と循環ダクト18との間に空間が生じるように、取付部材82を形成することにより、シール部材85の温度の上昇を抑制することができる。したがって、上記シール部材85として、比較的耐熱性が高い高価なシール部材を用いずに、比較的耐熱性が低い安価なシール部材を用いることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記循環ファンユニット80は上記循環ダクト18に着脱可能に取り付けられている。
上記実施形態によれば、上記循環ファンユニット80は、循環ダクト18に着脱可能に取り付けられているので、循環ダクト18から取り外して容易にメンテナンスを行うことができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ダクト18に取り付けられた温度センサ70と、
上記循環ダクト18と上記温度センサ70との間をシールするシール部材86と、
上記循環ダクト18内に設けられ、上記シール部材86に対向する対向部97aと
を備え、
上記循環ダクト18において上記シール部材86が接触する部分18b−2と上記対向部97aとの間に空間が生じるように、上記部分18b−2および対向部97aが形成されている。
上記実施形態によれば、上記循環ダクト18においてシール部材86が接触する部分18b−2と対向部97aとの間に空間が生じるように、その部分18b−2および対向部97aを形成することにより、シール部材86の温度の上昇を抑制することができる。したがって、上記シール部材86として、比較的耐熱性が高い高価なシール部材を用いずに、比較的耐熱性が低い安価なシール部材を用いることができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記循環ダクト18に設けられた蒸気管36と、
上記蒸気管36に送る飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生装置24と
を備え、
上記蒸気管36は、上記循環ダクト18外に配置された第1蒸気管36Aと、上記循環ダクト18内に配置され、上記第1蒸気管36Aと連通する第2蒸気管36Bとを有し、
上記循環ダクト18は、上記第1蒸気管36Aが取り付けられた第1取付部18b−3と、上記第2蒸気管36Bが取り付けられた第2取付部97bとを有し、
上記第1蒸気管36Aの上記第2蒸気管36B側の端と上記第2蒸気管36Bの上記第1蒸気管36A側の端との間に空間が生じるように、上記第1,第2取付部18b−3, 97bが形成されている。
上記実施形態によれば、上記第1蒸気管36Aの上記第2蒸気管36B側の端と第2蒸気管36Bの第1蒸気管36A側の端との間に空間が生じるように、第1,第2取付部18b−3,97bを形成することにより、第1蒸気管36Aの温度の上昇を抑制することができる。したがって、上記第1蒸気管36Aに例えば樹脂製の蒸気チューブ35の一端部を接続する場合、蒸気チューブ35として、比較的耐熱性が高い高価な蒸気チューブを用いずに、比較的耐熱性が低い安価な蒸気チューブを用いることができる。
この発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1〜第3実施形態で記載した内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
1 ケーシング
2 加熱庫
2a 開口部
2b左側部
2c 右側部
2d 後部
3 扉
4 マグネトロン
15 被加熱物
18 循環ダクト
18a 前部
18b 接続部
18b−2,18b−3 取付部
18c 後部
19 循環ファン
20 上ヒータ
21 中ヒータ
22 下ヒータ
23 循環ダンパ
24 飽和蒸気発生装置
25 チューブポンプ
26 給水タンク
27 吸込口
28 上吹出口
29 第1後吹出口
30 第2後吹出口
31 第3後吹出口
36 蒸気管
36A 第1蒸気管
36B 第2蒸気管
37 蒸気供給口
70 庫内温度センサ
85,86 シール部材
91,92 調理トレイ
97 遮熱板
97a 対向部
97b 取付部

Claims (8)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられて、上部と後部または側部とを接続するコーナ部が水平方向に対して傾斜する加熱庫と、
    上記加熱庫の上側から後側または横側に渡って設けられた循環ダクトと、
    上記循環ダクト内に配置されたヒータと、
    上記ヒータへ熱媒体を送る循環ファンと、
    上記加熱庫内に配置されて、上記加熱庫内を上部空間と下部空間とに仕切る調理トレイと
    を備え、
    上記循環ファンは、上記コーナ部に対向するように、上記循環ダクト内に配置され
    上記加熱庫は、
    上記コーナ部に設けられ、上記循環ダクト内と連通する吸込口と、
    上記上部に設けられ、上記循環ダクト内と連通する第1吹出口と、
    上記後部または側部に設けられて、上記循環ダクト内と連通する第2吹出口と
    を有し、
    上記吸込口および第1,第2吹出口は、それぞれ、上記上部空間に開口し、
    上記循環ファンは、上記吸込口から上記加熱庫内の熱媒体を吸い込むと共に、上記熱媒体を上記第1,第2吹出口に送る遠心ファンであり、
    上記ヒータは、上記循環ダクトにおいて上記コーナ部に対向する部分内に配置され、かつ、上記循環ファンを取り囲むように形成されていると共に、上記循環ファンから吹き出されて上記第1,第2吹出口に向かう熱媒体を加熱する環状の第1ヒータを有することを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記ヒータは、
    上記循環ダクトの一方の端部内に配置され、上記循環ファンから上記第1吹出口へ流れる熱媒体を加熱する第2ヒータと、
    上記循環ダクトの他方の端部内に配置され、上記循環ファンから上記第2吹出口へ流れる熱媒体を加熱する第3ヒータと
    を有することを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器において、
    上記第2吹出口を開閉するダンパを備え、
    上記加熱庫は、上記後部または側部に設けられて、上記循環ダクト内と連通すると共に、上記下部空間に開口する第3吹出口を有し、
    上記ダンパは、上記第2吹出口を開いたとき、上記循環ファンと上記第3吹出口との間を閉じる一方、上記第2吹出口を閉じたとき、上記循環ファンと上記第3吹出口との間を開くことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項3に記載の加熱調理器において、
    上記循環ダクトの他方の端部内に配置された上記第3ヒータは、上記ダンパよりも下流側に配置されていることを特徴とする加熱調理器。
  5. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられて、上部と後部または側部とを接続するコーナ部が水平方向に対して傾斜する加熱庫と、
    上記加熱庫の上側から後側または横側に渡って設けられた循環ダクトと、
    上記循環ダクト内に配置されたヒータと、
    上記ヒータへ熱媒体を送る循環ファンと、
    上記循環ファンと、この循環ファンを駆動するモータとを有する循環ファンユニット
    を備え、
    上記循環ファンは、上記コーナ部に対向するように、上記循環ダクト内に配置され、
    上記循環ファンユニットは、上記コーナ部に対向するように上記循環ダクトに取り付けられ、
    上記循環ダクトに上記循環ファンユニットを取り付けるための取付部材と、
    上記循環ファンユニットと上記取付部材との間をシールするシール部材と
    を備え、
    上記取付部材において上記シール部材が接触する部分と上記循環ダクトとの間に空間が生じるように、上記取付部材が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  6. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられて、上部と後部または側部とを接続するコーナ部が水平方向に対して傾斜する加熱庫と、
    上記加熱庫の上側から後側または横側に渡って設けられた循環ダクトと、
    上記循環ダクト内に配置されたヒータと、
    上記ヒータへ熱媒体を送る循環ファンと、
    上記循環ダクトに取り付けられた温度センサと、
    上記循環ダクトと上記温度センサとの間をシールするシール部材と、
    上記循環ダクト内に設けられ、上記シール部材に対向する対向部と
    を備え、
    上記循環ファンは、上記コーナ部に対向するように、上記循環ダクト内に配置され、
    上記循環ダクトにおいて上記シール部材が接触する部分と上記対向部との間に空間が生じるように、上記部分および対向部が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  7. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられて、上部と後部または側部とを接続するコーナ部が水平方向に対して傾斜する加熱庫と、
    上記加熱庫の上側から後側または横側に渡って設けられた循環ダクトと、
    上記循環ダクト内に配置されたヒータと、
    上記ヒータへ熱媒体を送る循環ファンと、
    上記循環ダクトに設けられた蒸気管と、
    上記蒸気管に送る飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生装置と
    を備え、
    上記循環ファンは、上記コーナ部に対向するように、上記循環ダクト内に配置され、
    上記蒸気管は、上記循環ダクト外に配置された第1蒸気管と、上記循環ダクト内に配置され、上記第1蒸気管と連通する第2蒸気管とを有し、
    上記循環ダクトは、上記第1蒸気管が取り付けられた第1取付部と、上記第2蒸気管が取り付けられた第2取付部とを有し、
    上記第1蒸気管の上記第2蒸気管側の端と上記第2蒸気管の上記第1蒸気管側の端との間に空間が生じるように、上記第1,第2取付部が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  8. 請求項5から7までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記加熱庫内に配置されて、上記加熱庫内を上部空間と下部空間とに仕切る調理トレイを備え、
    上記加熱庫は、
    上記コーナ部に設けられ、上記循環ダクト内と連通する吸込口と、
    上記上部に設けられ、上記循環ダクト内と連通する第1吹出口と、
    上記後部または側部に設けられて、上記循環ダクト内と連通する第2吹出口と
    を有し、
    上記吸込口および第1,第2吹出口は、それぞれ、上記上部空間に開口することを特徴とする加熱調理器。
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