JP6409549B2 - 鋳造方法、及び、鋳造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳造方法、及び、鋳造装置に関する。
融点以上の温度となっている金属である金属溶湯を金型の内部に充填し凝固させることによって所望の形状の金属部材を成形する鋳造方法では、金型の内部を形成し金属溶湯と接触するおそれがある金属部材成形面に金型と金属溶湯との潤滑を確保する離型剤を塗布する。例えば、特許文献1には、金属溶湯を金型の内部に供給する金属溶湯供給部のスリーブと金型との間に形成される湯道に接続する離型剤供給部を備え、金型を閉じた状態で離型剤を金型の内部に供給した後、スリーブの内部に金属溶湯を供給する鋳造装置が記載されている。
特開2001−105112号公報
しかしながら、特許文献1に記載の鋳造装置では、金型の内部に金属溶湯を供給する前に金属部材成形面への離型剤の塗布が完了しており、金型の内部に金属溶湯を供給すると金属部材成形面に付着した離型剤が流失するおそれがある。このため、成形した金属部材を金型から分離するとき金属部材が変形したり、金属部材と金属部材成形面との間で金属化合物が生成するため成形した金属部材に不具合が生じたりする。
本発明の目的は、所望の形状の金属部材を確実に成形する鋳造方法を提供することにある。
本発明は、金型の内部に充填される金属溶湯を凝固し所望の形状の金属部材を成形する鋳造方法であって、金型の内部を形成する金属部材成形面と金属溶湯との間に離型剤を供給しつつ金型の内部に金属溶湯を充填する金属溶湯充填工程を含むことを特徴とする。金属溶湯充填工程において、離型剤は金属溶湯が金型の内部に充填される鋳造圧力より高い圧力で金型の内部に供給されることを特徴とする。
本発明の鋳造方法では、金属部材成形面と金属溶湯との間に離型剤を供給しつつ、金型の内部に金属溶湯を供給する。これにより、金属部材成形面と金属溶湯との間に離型剤の膜が形成され、金属溶湯と金属部材成形面とを確実に遮断することができる。したがって、金属溶湯が凝固したあと金型の内部から成形した金属部材を外すとき、金属部材の変形などの不具合が発生することなく、金属部材を金型から確実に分離することができる。
また、本発明は鋳造装置であって、離型剤を供給する供給孔を金属溶湯と接触する金属部材成形面に有する金型と、金型の内部に金属溶湯を供給する金属溶湯供給部と、供給孔に連通する第1連通室を有し第1連通室を介して供給孔に離型剤を供給する離型剤供給部と、を備えることを特徴とする。
本発明の鋳造装置では、金型の内部に離型剤を供給可能な供給孔を金属部材成形面に有している。金型の内部に金属溶湯が供給されるとき離型剤を金型の内部に供給する。これにより、金属溶湯と金属部材成形面との間に離型剤の膜が形成され、金属部材成形面と金属溶湯とを確実に遮断することができる。したがって、金属溶湯が凝固したあと金型の内部から成形した金属部材を外すとき、金属部材の変形などの不具合が発生することなく、金属部材を金型から確実に分離することができる。
本発明の第1実施形態による鋳造装置の模式図である。 図1のII部の断面図である。 図2のIII部拡大図である。 本発明の第1実施形態による鋳造方法のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による鋳造方法における金属溶湯の給湯圧及び離型剤の吐出圧の時間変化を示す特性図である。 本発明の第1実施形態による鋳造方法の工程を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による鋳造方法の工程を説明する模式図であって、図6とは異なる工程を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による鋳造方法の工程を説明する模式図であって、図6、7とは異なる工程を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による鋳造方法の工程を説明する模式図であって、図6、7、8とは異なる工程を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による鋳造方法の工程を説明する模式図であって、図6、7、8、9とは異なる工程を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態による鋳造装置が有する離型剤供給部の断面図である。 図11のXII部拡大図である。 本発明の第2実施形態による鋳造方法のフローチャートである。 本発明の第2実施形態による鋳造方法の工程を説明する模式図である
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による鋳造方法及び鋳造装置を図1〜10に基づいて説明する。
図1に、第1実施形態による鋳造装置1の模式図を示す。鋳造装置1は、内部に金属溶湯を充填可能な空間を有する。当該空間は、充填される金属溶湯が所望の形状となるよう形成されており、供給された金属溶湯が凝固することによって所望の形状の金属部材が得られる。第1実施形態による鋳造方法は、いわゆる、ダイカストであり、鋳造装置1の内部に金属溶湯が圧入され金属部材が成形される。鋳造装置1は、金型10、金属溶湯供給部20、離型剤供給部30などから構成される。なお、図1において、紙面の上側を「天」側、紙面の下側を「地」側とする。
金型10は、金属溶湯が充填される「金型の内部」としての内部空間100を有する。第1実施形態による鋳造装置1が備える金型10では、内部空間100は略直方体形状に形成されている。内部空間100には後述する入子ピン13が突出している。内部空間100は、金属溶湯供給部20の内部と連通する「金型の内部」としての連通路101に連通している。これにより、鋳造装置1によって入子ピン13に対応する部位に窪みを有し、連通路101に対応する部位に突起が形成される略直方体形状の金属部材が成形される。しかしながら、本発明の鋳造装置において成形される金属部材の形状はこれに限定されない。金型10は、第1金型部11、第2金型部12、入子ピン13などから構成されている。
第1金型部11は、内部空間100の一部を形成するよう断面が略コの字状の金属部材である。第1金型部11は、入子ピン13が挿通される挿入孔111を有する。第1金型部11の地側には、第1金型部11と第2金型部12とが組み合わされるとき形成される連通路101の内壁の一部となる溝状の部位が設けられている。
第2金型部12は、内部空間100の一部を形成するよう断面が略コの字状の金属部材である。第2金型部12の地側には、金属溶湯供給部20が挿入される挿入孔121が形成されている。
入子ピン13は、図2に示すように、有底筒状に形成されている金属部材である。入子ピン13は、第1金型部11の挿入孔111に挿通されている。入子ピン13は、内部空間100に突出する側の端部に底面を有する通路130を有する(図2参照)。通路130は、離型剤供給部30の内部と連通可能である。内部空間100に突出する側の端部には、通路130と外部、すなわち、内部空間100とを連通する「供給孔」としての吐出孔131を複数有する。
金属溶湯供給部20は、金属溶湯を金型10の内部に供給する。金属溶湯供給部20は、スリーブ21、プランジャ22などから形成される。
スリーブ21は、筒状に形成されている。スリーブ21の一方の端部は、第2金型部12の挿入孔121に挿入され、第2金型部12に対して固定されている。スリーブ21の他方の端部は、プランジャ22が挿通される開口211を有する。スリーブ21の側壁には、スリーブ21の内部に給湯される金属溶湯が通る供給口212を有する。
プランジャ22は、スリーブ21の内壁に摺動可能なよう設けられる。プランジャ22は、スリーブ21の内部に給湯される金属溶湯を加圧し、金型10の内部空間100及び連通路101に金属溶湯を圧入する。
離型剤供給部30は、入子ピン13の複数の吐出孔131を介して加圧した離型剤を金型10の内部に供給する。離型剤供給部30は、第1弁体31、第2弁体32、弁部材40、駆動部34、「離型剤貯留部」としての離型剤タンク35などから構成されている。
第1弁体31は、略筒状に形成されている。第1弁体31は、筒部311と接続部312などから形成される。第1弁体31は、第1金型部11の外壁112に入子ピン13と接続するよう固定される。
筒部311は、筒状に形成されており、第1弁体31の中心軸CA31の方向に第1弁体31を貫通する貫通孔を有する。当該貫通孔は入子ピン13の通路130と連通している。筒部311と入子ピン13との間には、中間部材316が設けられている。
中間部材316は、環状に形成され、シール部材314、315を介して筒部311と入子ピン13とを接続する。中間部材316は、略中央に筒部311の貫通孔と入子ピン13の通路130とを連通する貫通孔318が形成されている。
接続部312は、筒部311の径方向外側に径外方向に突出するよう設けられている。接続部312は、第1弁体31の貫通孔に連通する「第2連通路」としての供給通路303を有する。
第2弁体32は、シール部材326を介して第1弁体31の内壁313に摺動可能に収容されている。第2弁体32は、第1弁体31の貫通孔を入子ピン13側の「第1連通室」としての加圧室301と駆動部34側の弁室302とに区画するよう設けられている。第2弁体32は、大内径部321、小内径部322などから形成されている。大内径部321及び小内径部322には、第1弁体31の中心軸CA31の方向に貫通する貫通孔323を有する。
大内径部321は、第2弁体32の駆動部34側に設けられ、略環状に形成されている。大内径部321側の貫通孔323は、その内径が小内径部322側の貫通孔323の内径より大きくなるよう形成されている。大内径部321側の貫通孔323を形成する内壁324は、第1弁体31の中心軸CA31に対して傾斜するよう形成されている。
小内径部322は、第2弁体32の加圧室301側に設けられ、略環状に形成されている。小内径部322は、弁部材40の引き戻しロッド42が有する第2小径部422に対向するよう設けられている。
加圧室301の内径は、図2に示すように、中間部材316が有する貫通孔318の内径より大きい。これにより、加圧室301の入子ピン13側には中間部材316の加圧室301側の端面317が露出している。
弁室302には、弁部材40の大部分が往復移動可能に収容されている。
弁部材40は、駆動部34が発生する駆動力によって弁室302及び加圧室301を往復移動する。弁部材40は、加圧ロッド41、引き戻しロッド42から構成される。
加圧ロッド41は、略棒状に形成されている。加圧ロッド41は、軸部411及び当接部412が一体に形成されている。
軸部411は、第1弁体31の内壁313に案内されるよう形成されている。軸部411の加圧室301側の端部は、引き戻しロッド42と接続する。
当接部412は、軸部411の加圧室301側に設けられる。当接部412は、外径が軸部411の外径より小さくなるよう形成されている。当接部412の径方向外側の側壁413は、第1弁体31の中心軸CA31に対して傾斜している。側壁413は、第2弁体32の内壁324と当接可能に設けられている。
軸部411の当接部412が設けられる側の端部及び当接部412は、引き戻しロッド42が挿入される挿入孔414を有する。
引き戻しロッド42は、外径が加圧ロッド41の外径に比べ小さい略棒状に形成されている。引き戻しロッド42は、第1小径部421、第2小径部422、及び、大径部423が一体に形成されている。引き戻しロッド42は、駆動部34側から第1小径部421、第2小径部422、及び、大径部423の順に設けられる。
第1小径部421は、加圧ロッド41の挿入孔414に挿入されている。これにより、引き戻しロッド42は加圧ロッド41に固定される。第1小径部421は、外径が第2弁体32の貫通孔323の内径より小さくなるよう形成されている。
第2小径部422は、第2弁体32の貫通孔323に挿通されている。第2小径部422は、外径が第1小径部421の外径より小さくなるよう形成されている。第2小径部422の径方向外側には、中心軸CA31の方向に沿うよう形成される溝424を複数有する。
大径部423は、加圧室301に収容されている。大径部423は、外径が第2弁体32が有する小内径部322側の貫通孔323の内径より大きくなるよう形成されている。大径部423は、第2小径部422に接続する側の端面425が第2弁体32の加圧室301側の端面325に当接可能である。
駆動部34は、加圧ロッド41の軸部411と連結している。駆動部34は、加圧ロッド41を中心軸CA31の方向に往復移動するよう駆動する。
離型剤タンク35は、金型10の内部に供給される離型剤を貯留する。離型剤タンク35は、第1弁体31の接続部312と接続している。離型剤タンク35に貯留されている離型剤は、接続部312の供給通路303、筒部311の弁室302、加圧室301、入子ピン13の通路130、吐出孔131を通って金型10の内部に吐出される。
次に、鋳造装置1を用いた第1実施形態による鋳造方法について説明する。図4に、鋳造工程のフローチャートを示す。図5には、第1実施形態による鋳造方法における金属溶湯の供給圧、及び、離型剤の金型10の内部への吐出圧の時間変化を示す。図5では、金属溶湯の供給圧を点線L1で示し、離型剤の吐出圧を実線L2で示す。図6〜10には、第1実施形態による鋳造方法におけるそれぞれ異なる工程を説明する模式図を示す。図6〜10では、図6〜10の紙面左側を「駆動部方向」とし、図6〜10の紙面右側を「入子ピン方向」とし、弁部材40及び第2弁体32の移動方向を説明する。
最初に、ステップ(以下、略して「S」とする)101において、金属溶湯が接触するおそれがある金型10の内壁に離型剤を塗布する。第1実施形態による鋳造装置では、第1金型部11と第2金型部12とを組み合わせる前に第1金型部11において内部空間100を形成する内壁110と連通路101を形成する内壁113、第2金型部12において内部空間100を形成する内壁120と連通路101を形成する内壁122、及び、入子ピン13の内部空間100に突出している部位の外壁132に離型剤を塗布する(図1参照)。内壁110、113、120、122、及び、外壁132は、特許請求の範囲に記載の「金属部材成形面」に相当する。
次に、「給湯工程」としてのS102において、金属溶湯を金属溶湯供給部20に給湯する。第1金型部11と第2金型部12とを組み合わせた後、プランジャ22が供給口212に対して開口211側に位置しているスリーブ21の内部に供給口212を介して金属溶湯を給湯する。
また、S102と並行して、離型剤供給部30では、S103において、入子ピン13に離型剤を供給する。
図6に、S102において、離型剤が入子ピン13に供給されるときの弁部材40と第1弁体31及び第2弁体32との位置関係を示す。離型剤が入子ピン13に供給されるとき、図6に示すように、第2弁体32の内壁324と加圧ロッド41の側壁413とは離間しており、かつ、第2弁体32の端面325と引き戻しロッド42の端面425とは離間している。これにより、供給通路303を通る離型剤は、図6に示す二点鎖線矢印F1のように、弁室302、第2弁体32の内壁324と加圧ロッド41の側壁413との間の隙間、引き戻しロッド42の溝424、第2弁体32の端面325と引き戻しロッド42の端面425との間の隙間、加圧室301を通って入子ピン13の通路130に供給される。
次に、S104において、弁部材40を入子ピン方向に移動し、S105において、弁部材40と第2弁体32とを当接させる。
図7に、弁部材40と第2弁体32とを当接させたときの弁部材40と第1弁体31及び第2弁体32との位置関係を示す。弁部材40を入子ピン方向に移動させると、図7に示すように、加圧ロッド41の側壁413と第2弁体32の内壁324とが当接する。これにより、弁室302と加圧室301とが遮断される。
弁部材40が入子ピン方向にさらに移動すると、第2弁体32は弁部材40と一緒に入子ピン方向に移動する。これにより、加圧室301の体積が小さくなり、加圧室301及び入子ピン13の通路130に供給された離型剤の加圧が開始される(図5の時刻t1)。
加圧された離型剤は、入子ピン13の吐出孔131から金型10の内部に吐出される(図4のS106)。これにより、入子ピン13の外壁132に離型剤がさらに塗布される(図5の時刻t1から時刻t3の間)このとき、離型剤が吐出孔131から吐出し過ぎることを防止するため、図5に示すように離型剤の圧力を一定にするよう弁部材40を移動する(図5の時刻t2から時刻t3の間)。
次に、「金属溶湯充填工程」としてのS107において、離型剤を吐出孔131から吐出しつつ、金型10の内部に金属溶湯を充填する。金属溶湯供給部20において、プランジャ22を移動させることによってスリーブ21内の金属溶湯を加圧しつつ内部空間100及び連通路101に供給する。このとき、離型剤供給部30では、弁部材40を介して第2弁体32をさらに入子ピン方向に移動させ、吐出孔131から吐出される離型剤の圧力が金型10の内部に供給される金属溶湯の圧力より高くなるよう加圧する(図5の時刻t3から時刻t4の間)。なお、第1実施形態による鋳造装置1では、第2弁体32は、図8に示すように、中間部材316の端面317に当接するまで移動可能である。離型剤供給部30では、第2弁体32が入子ピン方向に移動し続けることによって離型剤を加圧し続ける。
金型10の内部に充填された金属溶湯の圧力が所定の鋳造圧力P1(図5の時刻t4での圧力)に到達した後、「凝固工程」としてのS108において、金属溶湯を凝固させる。金属溶湯供給部20による金属溶湯の供給を停止した後、金型10の内部に充填されている金属溶湯を、例えば、冷却水を利用して凝固させる。金属溶湯を凝固させている間、離型剤供給部30は、離型剤を鋳造圧力P1より高い圧力P2で吐出孔131から吐出し続ける(図5の時刻t4から時刻t5の間)。
一定程度金属溶湯の凝固が進行した後、S109において、吐出孔131からの離型剤の吐出を停止する。具体的には、加圧ロッド41の入子ピン方向への移動を停止し加圧ロッド41の駆動部方向への移動を開始すると、図9に示すように、加圧ロッド41の側壁413と第2弁体32の内壁324とが離間する。側壁413と内壁324とが離間すると、供給通路303の離型剤が、図9に示す二点鎖線矢印F2のように、弁室302、第2弁体32の内壁324と加圧ロッド41の側壁413との間の隙間、引き戻しロッド42の溝424、第2弁体32の端面325と引き戻しロッド42の端面425との間の隙間、加圧室301を通って入子ピン13の通路130に再び供給される。
さらに、加圧ロッド41を駆動部方向に移動すると、図10に示すように、第2弁体32の端面325と引き戻しロッド42の端面425とが当接する。この状態から加圧ロッド41がさらに駆動部方向に移動すると、第2弁体32は弁部材40と一体となって駆動部方向に移動する。これにより、第2弁体32は、図6に示す状態の位置に戻る。
次に、S110において、金型10を開き、成形された金属部材を鋳造装置1から外す。第1金型部11と第2金型部12との組み合わせを解除し、成形された金属部材を金型10の内部から取り出す。
(a)第1実施形態による鋳造装置1は、金型10の内部に離型剤を吐出可能な吐出孔131を有している。金型10の内部に金属溶湯が供給される「金属溶湯充填工程」において、鋳造装置1は、外壁132と金属溶湯との間に離型剤を供給し続ける。これにより、外壁132と金属溶湯との間に離型剤の膜が形成され、外壁132と金属溶湯とを確実に遮断することができる。したがって、金属部材と金型10との金属間化合物の生成や変形などの不具合が起きることを防止することができる。
(b)従来、金属部材成形面への離型剤の塗布は、金型の内部に金属溶湯を充填する前に行われていた。しかしながら、離型剤を塗布した金型の内部に金属溶湯を供給すると、金属部材成形面に形成されている離型剤の膜を洗い流すおそれがある。このため、例えば、金属溶湯の材料がアルミニウム合金の場合、金型を形成する材料、例えば、鉄との親和性によって金属間化合物を生成し金属部材成形面を破損するため、金型の寿命が短くなる。
第1実施形態による鋳造方法では、金属溶湯を金型10の内部に供給している最中に離型剤を入子ピン13の外壁132に供給する。これにより、外壁132と金属溶湯との間に離型剤の膜が形成され、例えば、金属溶湯との反応によって金属間化合物を生成するなどの破損を防止することができる。したがって、金型の寿命を長くすることができるため、金属部材の製造コストを低減することができる。
(c)また、金属部材成形面が破損しにくくなるため、金属部材成形面が破損したときの修復工程に要する時間を短くすることができる。これにより、金属部材の製造コストをさらに低減することができる。
(d)また、従来、金型の寿命を長くするため、金属部材成形面を特別に表面処理するなどされている。しかしながら、通常と異なる表面処理を行うことによって金型のコストが増加し、製造コストが増加する。第1実施形態による鋳造方法では、このような表面処理が不要となるため、金型の製造コストを低減することができる。これにより、金属部材の製造コストをさらに低減することができる。
(e)第1実施形態による鋳造装置1では、入子ピン13の吐出孔131からの離型剤の吐出を停止した後、加圧ロッド41を駆動部方向に移動すると、加圧ロッド41の側壁413と第2弁体32の内壁324とが離間する。側壁413と内壁324とが離間すると、加圧室301及び入子ピン13の通路130の体積が変化することなく、供給通路303の離型剤が、図9に示す二点鎖線矢印F2のように、入子ピン13の通路130及び加圧室301に再び供給される。これにより、金型10の内部に充填されている金属溶湯が吐出孔131を介して通路130に流れ込むことを防止できる。したがって、次回の鋳造工程における離型剤の供給不足を防止し、金属部材の不具合を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による鋳造装置を図11〜14に基づいて説明する。第2実施形態は、金型が吐出孔開閉部を有する点が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による鋳造装置2では、金型10は、第1金型部11、第2金型部12、「突出部」としての入子ピン14、「供給孔開閉部」としての吐出孔開閉部15などから構成されている。
入子ピン14は、図11に示すように、筒状に形成されている金属部材である。入子ピン14は、第1金型部11の挿入孔111に挿通されている。入子ピン14は、入子ピン14が挿通されている方向に入子ピン14を貫通する貫通孔140を有する。貫通孔140は、離型剤供給部30の内部と連通可能である。内部空間100に突出する側の端部には、貫通孔140と内部空間100とを連通可能な「供給孔」としての吐出孔を有する。第2実施形態では、図11に示すように、吐出孔は、入子ピン14の中心軸CA14方向に三個並ぶよう形成されている。ここでは、便宜的に、入子ピン14の内部空間100に突出する側の端部から順に吐出孔141、142、143とする。
吐出孔開閉部15は、入子ピン14の内部空間100に突出する側の端部を覆うよう設けられている。吐出孔開閉部15は、「規制部」としての規制部材151、第1環状部材16、第2環状部材17、第3環状部材18、「付勢部材」としてのばね152、位置決め部材153などを有する。第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18は、特許請求の範囲に記載の「環状部材」に相当する。
規制部材151は、入子ピン14が有する貫通孔140の内部空間100側の開口を塞ぐよう設けられている。規制部材151の外径は、入子ピン14の内部空間100に突出する側の端部の外径より大きい。規制部材151は、第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18が内部空間100に脱落しないよう内部空間100の方向への移動を規制する。
第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18は、入子ピン14の径方向外側に設けられている略環状の部材である。第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18は、入子ピン14の外壁144に沿って中心軸CA14方向に往復移動可能に設けられている。第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18は、規制部材151側からこの順番で並んでいる。
第1環状部材16及び第2環状部材17は、図12に示すように、中心軸CA14を含む断面形状が六角形となるよう形成されている。第1環状部材16及び第2環状部材17の径方向内側の内壁161、171は、入子ピン14の外壁144に摺動可能に形成されている。第1環状部材16が有する中心軸CA14に略垂直な側壁162、163のうち、側壁162は規制部材151の第1環状部材16側の外壁154に当接可能に形成されている。また、側壁163は第2環状部材17の中心軸CA14に略垂直な側壁172に当接可能に形成されている。また、第2環状部材17の中心軸CA14に略垂直な側壁173は、第3環状部材18の中心軸CA14に略垂直な側壁183に当接可能に形成されている。
第1環状部材16では、内壁161と側壁162とを接続する接続壁164は、中心軸CA14に対して規制部材151に向かうにつれて中心軸CA41から離れる方向に傾斜するよう形成されている。また、内壁161と側壁163とを接続する接続壁165は、中心軸CA14に対して規制部材151に向かうにつれて中心軸CA41に近づく方向に傾斜するよう形成されている。
第2環状部材17では、内壁171と側壁172とを接続する接続壁174は、中心軸CA14に対して規制部材151に向かうにつれて中心軸CA41から離れる方向に傾斜するよう形成されている。また、内壁171と側壁173とを接続する接続壁175は、中心軸CA14に対して規制部材151に向かうにつれて中心軸CA41に近づく方向に傾斜するよう形成されている。
第3環状部材18は、環状部181及びガイド部182を有する。
環状部181は、第3環状部材18の規制部材151側に設けられ、中心軸CA14を含む断面形状が六角形となるよう形成されている。環状部181の径方向内側の内壁184は、入子ピン14の外壁144に摺動可能に形成されている。内壁184と側壁183とを接続する接続壁185は、中心軸CA14に対して規制部材151に向かうにつれて中心軸CA41から離れる方向に傾斜するよう形成されている。
ガイド部182は、環状部181から内部空間100とは反対側に延びるよう設けられている。筒状のガイド部182は、外径が環状部181の外径より小さくなるよう形成されている。ガイド部182の径方向内側の内壁186は、入子ピン14の外壁144に摺動可能に形成されている。ガイド部182は、第3環状部材18の中心軸CA41方向の往復移動を案内する。
第1環状部材16の側壁162と規制部材151の外壁154とが当接しているとき、第1環状部材16と規制部材151とは吐出孔141を閉塞している。第1環状部材16の側壁163と第2環状部材17の側壁172とが当接しているとき、第1環状部材16と第2環状部材17とは吐出孔142を閉塞している。第2環状部材17の側壁173と第3環状部材18の側壁183とが当接しているとき、第2環状部材17と第3環状部材18とは吐出孔143を閉塞している。このとき、ガイド部182の環状部181とは反対側の側壁187は、位置決め部材153から離間している。
ばね152は、環状部181と位置決め部材153との間に設けられている。ばね152は、第3環状部材18を規制部材151の方向に付勢する。
位置決め部材153は、入子ピン14と第1金型部11との間に設けられている筒状の部材である。位置決め部材153の内部空間100側の側壁155は、ばね152の一端が当接するとともに、第3環状部材18の側壁187が当接可能に形成されている。
次に、鋳造装置2を用いた第2実施形態における鋳造方法について説明する。図13に鋳造工程のフローチャートを示す。図12、14では、図12、14の紙面左側を「離型剤供給部方向」とし、図12、14の紙面右側を「規制部材方向」とし、第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18の移動方向を説明する。
最初に、S201において、第1実施形態のS101と同様に金属溶湯が接触するおそれがある金型10の内壁に離型剤を塗布する。
次に、S202において、第1実施形態のS102と同様に金属溶湯を金属溶湯供給部20に給湯する。また、S203において、第1実施形態のS103と同様に入子ピン13に離型剤を供給する。
次に、S204において、第1実施形態のS107と同様に離型剤を吐出孔131から吐出しつつ、金型10の内部に金属溶湯を充填する。
次に、S205において、金型10の内部に充填された金属溶湯の一部を凝固させる。このとき、金型10の内部の金属溶湯は、金型10の内壁110、113、120、122、入子ピン14の外壁144に接触している領域MS2から凝固する(図14参照)。
次に、S206において第1実施形態のS104と同様に弁部材40を規制部材方向に移動し、S207において第1実施形態のS105と同様に弁部材40と第2弁体32とを当接させる。さらに、弁部材40が規制部材方向に移動すると、加圧室301の体積が小さくなり、加圧室301及び入子ピン13の通路130に供給された離型剤の加圧が開始される。
次に、S208において吐出孔141、142、143から離型剤を吐出させる。このときの吐出孔開閉部15の作用について図12、14に基づいて説明する。
S207において加圧室301の体積が小さくなる前には、入子ピン14の貫通孔140には離型剤が充填されている(図12の状態)。貫通孔140に充填されている離型剤の圧力は、第1環状部材16の接続壁164、165、第2環状部材17の接続壁174、175、第3環状部材18の接続壁185に作用すると、中心軸CA14方向の作用力に変換される。貫通孔140における離型剤の圧力が「所定の圧力」以上となり中心軸CA14方向の作用力がばね152の付勢力より大きくなると、吐出孔141、142、143を閉塞している第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18は離型剤供給部方向に移動する。これにより、図14に示すように、吐出孔141、142、143が開放され、凝固し始めている金属溶湯の領域MS2と入子ピン14の外壁144との間に離型剤が吐出される(図14の実線矢印F3)。このとき、第3環状部材18の側壁187が位置決め部材153の側壁155に当接し、吐出孔141、142、143が開き過ぎることを防止する。
図13のフローチャートに戻って、次に、S209において、金型10の内部に充填された金属溶湯の全部を凝固させる。
次に、S210において、吐出孔141、142、143からの離型剤の吐出を停止する。具体的には、弁部材40を駆動方向に稼働させ、第2弁体32との当接を解除すると加圧室301及び貫通孔140に充填されている離型剤の圧力が低下するため、第1環状部材16、第2環状部材17及び第3環状部材18は、ばね152の付勢力によって規制部材方向に移動する。これにより、規制部材151と第1環状部材16、第1環状部材16と第2環状部材17、第2環状部材17と第3環状部材18とがそれぞれ当接し、吐出孔141、142、143を閉塞し、離型剤の吐出が停止する。
次に、S211において、第1実施形態のS110と同様に金型10を開き、成形された金属部材を鋳造装置1から外す。
第2実施形態による鋳造装置2では、金型10の内部に離型剤を吐出可能な吐出孔141を有している。これにより、鋳造装置2では、外壁144と金属溶湯との間に離型剤の膜が形成され、外壁144と金属溶湯とを確実に遮断することができる。したがって、第2実施形態は、第1実施形態の効果(a)〜(d)を奏する。
また、第2実施形態による鋳造装置2の金型10は、吐出孔141、142、143を開閉可能な吐出孔開閉部15を有する。吐出孔開閉部15は、離型剤を金型10の内部に供給しないとき吐出孔141、142、143を閉塞し、金型10の内部に充填されている金属溶湯が吐出孔141、142、143に流れ込み、閉塞してしまうことを確実に防止できる。したがって、鋳造装置2は、第1実施形態に比べ、次回の鋳造工程における離型剤の供給不足を確実に防止し、金属部材の不具合を確実に防止することができる。
また、吐出孔開閉部15は、離型剤供給部30が供給する離型剤の圧力に応じて吐出孔141、142、143を開閉する。これにより、簡素な構成によって貫通孔140に金属溶湯が流れ込むことを防止できる。
(その他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、ダイカストによって金属部材を成形するとした。しかしながら、本発明の鋳造方法はこれに限定されない。融点より高い温度の金属を金型の内部に流し込み、所望の形状の金属部材を得ることができる鋳造方法であればよい
(イ)第一実施形態では、入子ピンの外壁を「金属部材成形面」とし、入子ピンの外壁が離型剤を吐出する吐出孔を有するとした。しかしながら、「金属部材成形面」はこれに限定されない。金型の内部に充填される金属溶湯が接触するおそれがある面であれば「金属部材成形面」として吐出孔を有してもよい。
(ウ)上述の実施形態では、「給湯工程」及び「凝固工程」において、離型剤を金型の内部に吐出するとした。しかしながら、「給湯工程」及び「凝固工程」において離型剤を吐出しなくてもよい。
(エ)上述の実施形態では、離型剤は、鋳造圧力より高い圧力で金型の内部に吐出されるとした。離型剤を吐出する圧力はこれに限定されないが、金属溶湯が入子ピンの吐出孔及び通路に逆流を防止するため、吐出孔から離型剤を吐出する圧力は鋳造圧力より高い方が望ましい。
(オ)上述の実施形態では、離型剤供給部は、弁部材、弁部材を摺動可能に収容する第1弁体、第1弁体の内部に摺動可能に収容され弁部材と当接することによって離型剤を加圧する第2弁体などから構成されるとした。しかしながら、離型剤供給部の構成はこれに限定されない。
(カ)第2実施形態では、吐出孔開閉部は、規制部材、第1環状部材、第2環状部材、第3環状部材、ばね、位置決め部材などを有するとした。しかしながら、吐出孔開閉部の構成はこれに限定されない。
(キ)第2実施形態では、吐出孔は、入子ピンの中心軸方向に三個並ぶよう形成されるとした。また、これにあわせて、吐出孔を開閉する「環状部材」は、三個設けるとした。しかしながら、吐出孔の数及び環状部材の数はこれに限定されない。吐出孔を一個だけ設けてもよいし、二個、四個以上設けてもよい。吐出孔を一個だけ設ける場合、環状部材は、一個設ければよい。また、例えば、吐出孔を四個設ける場合、環状部材を四個設ければよい。
(ク)第2実施形態では、金型の内部に金属溶湯を充填してから金型の内部に離型剤を供給するとした。しかしながら、第1実施形態のように、金型の内部に離型剤を供給しつつ金属溶湯を充填してもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1,2 ・・・鋳造装置、
10 ・・・金型、
100 ・・・内部空間(金型の内部)、
101 ・・・連通路(金型の内部)、
110 ・・・内壁(金属部材成形面)、
113 ・・・内壁(金属部材成形面)、
120 ・・・内壁(金属部材成形面)、
122 ・・・内壁(金属部材成形面)、
131、141・・・吐出孔(供給孔)、
132、142・・・外壁(金属部材成形面)、
20 ・・・金属溶湯供給部、
30 ・・・離型剤供給部、
301 ・・・加圧室(第1連通室)。

Claims (10)

  1. 金型(10)の内部(100、101)に充填される金属溶湯を凝固し所望の形状の金属部材を成形する鋳造方法であって、
    前記金型の内部を形成する金属部材成形面(110、113、120、122、132)と金属溶湯との間に離型剤を供給しつつ前記金型の内部に金属溶湯を充填する金属溶湯充填工程を含み、
    前記金属溶湯充填工程において、離型剤は前記金属溶湯が前記金型の内部に充填される鋳造圧力(P1)より高い圧力(P2)で前記金型の内部に供給されることを特徴とする鋳造方法。
  2. 前記金属溶湯充填工程の後、離型剤を前記金型の内部に供給しつつ前記金型の内部に充填された金属溶湯を凝固させる凝固工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の鋳造方法。
  3. 前記金属溶湯充填工程の前に、離型剤を前記金型の内部に供給しつつ金属溶湯を金属溶湯供給部(20)に給湯する給湯工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の鋳造方法。
  4. 金型(10)の内部(100、101)に充填される金属溶湯を凝固し所望の形状の金属部材を成形する鋳造方法であって、
    前記金型の内部を形成する金属部材成形面(110、113、120、122、132)と金属溶湯との間に離型剤を供給しつつ前記金型の内部に金属溶湯を充填する金属溶湯充填工程を含み、
    前記金属溶湯充填工程の後、離型剤を前記金型の内部に供給しつつ前記金型の内部に充填された金属溶湯を凝固させる凝固工程を含むことを特徴とする鋳造方法。
  5. 金型(10)の内部(100、101)に充填される金属溶湯を凝固し所望の形状の金属部材を成形する鋳造方法であって、
    前記金型の内部を形成する金属部材成形面(110、113、120、122、132)と金属溶湯との間に離型剤を供給しつつ前記金型の内部に金属溶湯を充填する金属溶湯充填工程を含み、
    前記金属溶湯充填工程の前に、離型剤を前記金型の内部に供給しつつ金属溶湯を金属溶湯供給部(20)に給湯する給湯工程を含むことを特徴とする鋳造方法。
  6. 金属溶湯を凝固し所望の形状の金属部材を成形する鋳造装置(1,2)であって、
    離型剤を供給する供給孔(131、141、142、143)を金属溶湯と接触する金属部材成形面(110、113、120、122、132)に有する金型(10)と、
    前記金型の内部に金属溶湯を供給する金属溶湯供給部(20)と、
    前記供給孔に連通する第1連通室(301)を有し、前記第1連通室を介して前記供給孔に離型剤を供給する離型剤供給部(30)と、
    を備え、
    前記離型剤供給部は、前記金属溶湯が前記金型の内部に充填される鋳造圧力より高い圧力で前記離型剤を前記金型の内部に供給することを特徴とする鋳造装置。
  7. 前記離型剤供給部は、
    体積が変更可能な前記第1連通室、外部から供給される離型剤が通る第2連通室(303)、及び、前記第1連通室と前記第2連通室とを連通可能に設けられる弁室(302)を有する第1弁体(31)と、
    前記第1弁体の内壁(313)に摺動可能に設けられる筒状の第2弁体(32)と、
    前記第2弁体の前記第1連通室とは反対側に前記第1弁体の内壁に摺動可能に設けられ前記第2弁体が有する貫通孔(323)の内径より大きい外径を有する軸部(411)、前記軸部の前記第1連通室側の端部に設けられ前記第1弁体の中心軸(CA31)方向の長さが前記第2弁体の前記中心軸方向の長さより長くなるよう形成され前記貫通孔に挿通される小径部(421、422)、及び、前記小径部の前記第1連通室側の端部に前記第1連通室に収容されるよう設けられ前記貫通孔の内径より大きい外径を有する大径部(423)を有し、前記第1弁体の内部を往復移動する弁部材(40)と、
    前記弁部材を前記第1弁体に対し往復移動可能な駆動部(34)と、
    前記第2連通室に供給される離型剤を貯留する離型剤貯留部(35)と、
    を有し、
    前記軸部及び前記大径部と前記第2弁体とが離間すると前記貫通孔を介して前記第1連通室と前記第2連通室とは連通し、前記軸部及び前記大径部のいずれか一方と前記第2弁体とが当接すると前記第1連通室と前記第2連通室とは遮断され、前記第2弁体と当接している前記軸部が前記第1連通室の方向に移動すると前記第2弁体は前記第1連通室の体積を小さくするよう移動し、前記第2弁体と当接している前記大径部が前記第1連通室とは反対の方向に移動すると、前記第2弁体は前記第1連通室の体積を大きくするよう移動
    することを特徴とする請求項に記載の鋳造装置。
  8. 前記金型は、前記供給孔を閉塞または開放可能な供給孔開閉部(15)を有することを特徴とする請求項6または7に記載の鋳造装置。
  9. 前記金型は、前記金型の内部に突出する筒状の突出部(14)を有し、
    前記突出部は、前記突出部の径方向に前記突出部の内側と外側とを連通する前記供給孔を有し、
    前記供給孔開閉部は、
    前記突出部の径方向外側に前記突出部の外壁(144)に沿って往復移動可能に設けられる複数の環状部材(16、17、18)と、前記突出部の一方の端部に設けられ前記環状部材の前記突出部の一方の端部方向への移動を規制する規制部(151)と、前記突出部の径方向外側に設けられ前記環状部材と前記規制部とが当接するよう複数の前記環状部材を前記突出部の一方の端部方向へ付勢する付勢部材(152)と、
    を有し、
    複数の前記環状部材が互いに当接しかつ前記環状部材が前記規制部に当接すると前記供給孔を閉塞し、複数の前記環状部材が互いに離間すると前記供給孔を開放することを特徴とする請求項8に記載の鋳造装置。
  10. 前記環状部材の径方向内側の内壁(161、171、184)と前記環状部材の側壁(162、163、172、173、183)とを接続する接続壁(164、165、174、175、185)は、前記突出部の中心軸(CA14)方向に対して傾斜するよう形成され、
    前記供給孔開閉部は、前記接続壁に作用する前記離型剤の圧力が所定の圧力以上になると複数の前記環状部材が互いに離間することを特徴とする請求項9に記載の鋳造装置。
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