JP6409179B2 - 樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)本発明は、樹脂成形品であって、介在シートと、前記介在シートの第1の面に設けられたクッション材と、前記クッション材の、前記第1の面からみて反対側の面に設けられた表面壁と、前記介在シートの、前記第1の面と反対側の第2の面に接着されたコア材と、前記コア材の、前記第2の面からみて反対側の面に接着された裏面壁と、を備え、前記表面壁の端部が、前記介在シートの端部又は前記裏面壁の端部と溶着されて一体化されていることを特徴とする。
まず、第1実施形態に係る樹脂成形品の全体構成を図1に基づいて説明する。
次に、第2実施形態の樹脂成形品を図2に基づいて説明する。なお、前述した樹脂成形品10(図1参照)と共通する要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする(後述する第3実施形態についても同様)。
次に、第3実施形態の樹脂成形品を図3に基づいて説明する。
図3に示すように、第3実施形態の樹脂成形品80では、介在シート21をコア材23の周面に沿って折り曲げ、この折り曲げた端部21cの外面に裏面壁25Bの周壁25B2の内面を接着する。この場合においても、表面壁25Aの端部25A3と裏面壁25Bの端部25B3を、金型分割位置となる樹脂成形品30のパーティングライン上において直接接着することで、樹脂成形品30の端末処理を行う。この第2実施形態の樹脂成形品80においても、裏面壁25Bと介在シート21との間隔、すなわちコア材23の嵩(厚み)が、介在シート21の端部21bと裏面壁25Bの周壁25B2によって確保される。
次に、第1実施形態の樹脂成形品10(図1参照)の製造方法を図4〜図8に基づいて説明する。
製造方法の具体的な各工程(後述する工程(A)〜工程(F))の説明に先立ち、製造方法で使用する成形装置40を図4に基づいて説明する。
工程(A)では、硬質の介在シート21の第1の面21Aに軟質のクッション材22を接着剤又は粘着テープ等で接着し、介在シート21の第2の面21Bに硬質のコア材23を接着剤又は熱圧着等で接着した芯材11(図1参照)を予め準備する。
工程(B)では、図4に示すように、まず、溶融混練した熱可塑性樹脂をアキュムレーター48A,48B内に所定量貯留し、Tダイ52A,52Bに設けられた所定間隔の押出スリット53A,53Bから、貯留された熱可塑性樹脂を単位時間当たり所定押出量で間欠的に押し出す。これにより、熱可塑性樹脂は、スウェルして溶融状態のシート状に下方に垂下し、所定の厚みにて所定押出速度で押し出される。次いで、ローラー55A,55Bを開位置に移動し、一対のローラー55Aの間隔、一対のローラー55Bの間隔を第1・第2の樹脂シート41A,41Bの厚みより広げることにより、下方に押し出された溶融状態の第1・第2の樹脂シート41A,41Bの最下部を一対のローラー55Aの間と一対のローラー55Bの間に、円滑に供給させる。なお、一対のローラー55Aの間隔,一対のローラー55Bの間隔を第1・第2の樹脂シート41A,41Bの厚みより広げるタイミングは、押し出し開始後でなく、ワンショット毎に二次成形が終了した時点で行ってもよい。次いで、一対のローラー55A同士、一対のローラー55B同士を互いに近接させて閉位置に移動し、第1・第2の樹脂シート41A,41Bを挟み込み、ローラー55A,55Bの回転により第1・第2の樹脂シート41A,41Bを下方に送り出す。
工程(C)では、図6に示すように、真空吸引室65A,65Bに通じる吸引穴66A,66Bを介して、密閉空間67A,67B(図5参照)を吸引することにより、第1・第2の樹脂シート41A,41Bを成形面58A,58Bに対して押し付けて、成形面58A,58Bの表面に沿った形状に第1・第2の樹脂シート41A,41Bを形成する。これにより、表面壁25A及び裏面壁25Bが形成される。
工程(D)では、図7に示すように、予め所定の形状に形成された芯材11を表面壁25A及び裏面壁25Bの間(第1・第2の樹脂シート41A,41Bの間)に配置する。ここで、芯材11を表面壁25A及び裏面壁25Bの間に配置するための手段には、例えば、周知の吸着式マニュピレータを用いることができる。すなわち、吸着式マニュピレータで芯材11を吸着保持しながら表面壁25A及び裏面壁25Bの一方に押し付けた後、吸着式マニュピレータを芯材11から取り外して第1・第2の分割型57A,57Bの間から抜くようにする。
工程(E)では、図8に示すように、型締めした成形金型56内において、コア材23と裏面壁25Bを溶着するとともに、第1・第2の環状ピンチオフ部61A,61Bが突き合わさることにより、介在シート21の少なくとも端部21aと、裏面壁25Bの端部25B3及び表面壁25Aの端部25A3とを溶着して一体化させた状態で冷却する。その結果、芯材11の全体が表面壁25A及び裏面壁25Bによって覆われた成形体71が形成される。
工程(F)では、表面壁25A、芯材11及び裏面壁25Bが一体化され、所定の温度以下に冷却された成形体71を、型開きした第1・第2の分割型57A,57Bから取り出し、第1・第2の環状ピンチオフ部61A,61Bの外側のバリ部分73を切断する。これにより、樹脂成形品10(図1参照)が得られる。
次に、第2実施形態の樹脂成形品30の製造方法を図9に基づいて説明する。
前述した第1実施形態の樹脂成形品10(図1参照)の製造方法では、介在シート21の端部21aがクッション材22及びコア材23の周面より突出した芯材11を用いたが、表面壁25A及び裏面壁25Bの間に配置する芯材の構成は任意である。
次に、第3実施形態の樹脂成形品80の製造方法を図10に基づいて説明する。
第3実施形態の樹脂成形品80の製造方法では、介在シート21の端部21cをコア材23の周面に沿って折り曲げた芯材81(図3参照)を準備し、このような芯材81を用いて、前述した工程(B)〜工程(F)と同様な要領で、樹脂成形品80(図3参照)を得ることができる。
以上、説明した第1〜第3実施形態及びその製造方法の効果について述べる。
第1〜第3実施形態及びその製造方法によれば、軟質のクッション材22及び軟質の表面壁25Aによってクッション性が得られると同時に、裏面壁25Bと介在シート21との間隔、すなわち嵩(厚み)が確保された硬質のコア材23と、硬質の裏面壁25Bとによって、必要な強度も得られる。その結果、強度・剛性を確保しつつ、クッション性を得ることができる樹脂成形品10,30,80及びその製造方法を提供することができる。
11 芯材
21 介在シート
21a 端部
21A 第1の面
21B 第2の面
22 クッション材
23 コア材
25A 表面壁
25A3 端部
25B 裏面壁
25B3 端部
30 樹脂成形品
31 芯材
41A 第1の樹脂シート
41B 第2の樹脂シート
56 成形金型
57A 第1の分割型
57B 第2の分割型
80 樹脂成形品
81 芯材
Claims (8)
- 樹脂成形品であって、
介在シートと、
前記介在シートの第1の面に設けられるとともに、クッション性を有するクッション材と、
前記クッション材の、前記第1の面からみて反対側の面に設けられた表面壁と、
前記介在シートの、前記第1の面と反対側の第2の面に接着されるとともに、前記クッション材よりも硬く形成されるコア材と、
前記コア材の、前記第2の面からみて反対側の面に接着された裏面壁と、を備え、
前記表面壁の端部が、前記介在シートの端部又は前記裏面壁の端部と溶着されて一体化されていることを特徴とする樹脂成形品。 - 前記介在シートが、その少なくとも端部が前記裏面壁と溶着されて一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。
- 前記クッション材及び前記表面壁がクッション性を有する樹脂から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成形品。
- 前記介在シート及び前記裏面壁が前記クッション材及び前記表面壁よりも硬い樹脂から構成されることを特徴とする請求項3に記載の樹脂成形品。
- 前記表面壁、前記介在シート及び前記裏面壁が、この順で、それぞれの端部が樹脂成形品の外周にて溶着されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。
- 前記介在シートが、前記コア材の周面に沿って折れ曲がる端部を有し、 前記介在シートの前記端部が前記裏面壁に溶着されて一体化され、
前記表面壁及び前記裏面壁が、それぞれの端部が樹脂成形品の外周にて溶着されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。 - 前記介在シートが、前記コア材の周面に沿って折れ曲がるとともに前記裏面壁の裏側に折り返された端部を有し、
前記介在シートの前記端部が前記裏面壁に溶着されて一体化され、
前記表面壁及び前記裏面壁が、それぞれの端部が樹脂成形品の外周にて溶着されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。 - 樹脂成形品の製造方法であって、
介在シートの第1の面にクッション性を有するクッション材を、さらに前記介在シートの、前記第1の面と反対側の第2の面に前記クッション材よりも硬く形成されるコア材をそれぞれ接着した芯材を予め準備する工程(A)と、
成形金型を構成する第1の分割型と第2の分割型の間に、溶融状態の第1の樹脂シート及び溶融状態の第2の樹脂シートを配置する工程(B)と、
前記第1の樹脂シート及び前記第2の樹脂シートのそれぞれを前記第1の分割型及び前記第2の分割型に吸引し、前記第1の分割型及び前記第2の分割型のそれぞれの成形面に沿った形状に表面壁及び裏面壁を形成する工程(C)と、
前記芯材を前記第1の分割型と前記第2の分割型との間に配置した状態で前記成形金型を型締めする工程(D)と、
前記成形金型内において、前記コア材と前記裏面壁を溶着するとともに前記介在シートの少なくとも端部を前記裏面壁と溶着して一体化させた状態で冷却する工程(E)と、
前記表面壁、前記芯材及び前記裏面壁が一体化され、所定の温度以下に冷却された樹脂成形品を、型開きした前記成形金型から取り出す工程(F)と、を備えることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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