JP6405953B2 - 画像形成装置及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法に関し、特に、自動でキャリブレーションを実行する画像形成装置及びキャリブレーションの実施タイミングを制御するキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法に関する。
カラー印刷機能を備えた複写機や複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの画像形成装置では、時間の経過と共に印刷物の色味が変化するため、定期的なキャリブレーションを行って色味の変化を補正している。また、画像形成装置に内蔵された測色部(インラインセンサ)を用いて、自動的に定期的なキャリブレーションを行うものもある。キャリブレーションの方法として、CMYK各色のパッチを配列したカラーチャートの画像を用紙上又は中間転写ベルト上に形成し、画像形成装置に設けたインラインセンサで用紙上又は中間転写ベルト上に形成した各パッチを測色し、インラインセンサの測色値と基準値(各パッチの色設定値)とを比較して色の変化量を求め、色の変化量が適正な範囲に収まるように随時フィードバックを行う方法が用いられている。
このようなキャリブレーションに関して、例えば、下記特許文献1には、ホストコンピュータ等からのカラーデータを印刷するために、必要に応じて色調整処理を行う印刷装置において、受信したジョブがモノクロであるかカラーであるかを判別するジョブ判別手段と、印刷部の色調整が必要になったときに、受信したジョブがモノクロである場合に、色調整をキャンセルする手段と、を有するカラー印刷装置が開示されている。
また、特許文献2には、所定枚数の印刷毎にキャリブレーションを実行する機能を有する印刷装置であって、印刷ジョブの実行中における前記キャリブレーションの実行を許可すべきか否かを示す情報を取得する情報取得手段と、印刷ジョブの実行中に前記所定枚数に達した場合は前記取得された情報を参照して前記キャリブレーションを制御する制御手段とを具えた印刷装置が開示されている。
特開2001−162869号公報 特開2006−062197号公報
キャリブレーションでは、入力画像信号と実際に印刷されるトナー濃度とを一致させるためのガンマ特性の補正(ガンマ自動調整と呼ぶ。)を行った後、キャリブレーション用のカラーチャートの画像を形成し、そのカラーチャートの画像を測色するが、この一連の処理の中で、ガンマ自動調整は、トナー濃度を調整するためにトナーを十分に攪拌する必要があるために時間を要する。そのため、連続したジョブの処理中に自動的にキャリブレーションが実施されると、キャリブレーションが終了するまで次のジョブの処理が待たされてしまい、ジョブの処理に遅延が生じるという問題がある。
この問題に対して、特許文献1では、受信したジョブがカラー印刷のジョブの場合のみキャリブレーションを実施し、特許文献2では、印刷原稿の属性(カラーイメージ、カラーグラフィック、文書のみ、その他)に応じてキャリブレーションを実行する/しないをユーザが設定できるようにしている。しかしながら、適切な色味が求められるカラーグラフィックを印刷する場合でも、実際はキャリブレーションを実施する必要がない場合がある。その一例として、バリアブルデータを用いて名刺を印刷する際に、自動キャリブレーションを実施するタイミングに到達した場合について以下に説明する。
図10は、入力画像の階調(入力%)と出力濃度(トナー濃度)との関係を示しており、図中のドットは画像形成装置でCMYKの各色の出力濃度を測色した結果であり、太い実線は出力濃度の目標値である。階調が低い領域では出力濃度の測色結果と目標値とが一致しているが、階調が高い領域(図中の楕円で囲んだ部分)において出力濃度の測色結果と目標値とが一致していない(乖離している)状況にある。一方、図11は、印刷対象のカラー印刷物(名刺)の構成を示しており、名刺には黒色のテキストオブジェクトと青緑色のグラフィックオブジェクト(図では色をハッチングで表現している。)を含んでいる。このグラフィックオブジェクトのCMYK値は、C:60%、M:7%、Y:34%、K:0%の濃度であり、このグラフィックオブジェクトに対応する各色の濃度は図10の矢印で示す領域である。図10から分かるように、この領域は出力濃度の測色結果と目標値とが乖離している濃度領域とは重なっていないため、キャリブレーションを実施しなくても、CMYK濃度目標値と同等の出力結果を得ることが可能である。
しかしながら、特許文献1では受信したジョブがカラー印刷のジョブの場合は必ずキャリブレーションが実施されてしまい、また、特許文献2では、「カラーグラフィックはキャリブレーションを実行する」ようにユーザが設定した場合には必ずキャリブレーションが実施されてしまう。そのため、キャリブレーションを実施しなくても期待通りの色味で印刷可能なジョブであっても、キャリブレーションが実施されることによってジョブの処理が遅延してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、適切なタイミングでキャリブレーションが実施されるように制御することができる画像形成装置及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法を提供することにある。
本発明の一側面は、キャリブレーションを実施可能な画像形成装置であって、ジョブを処理する制御部は、予め定めたキャリブレーションの実施時期に到達した際に、前記画像形成装置に設けられた印刷部を用いて、CMYK各色の濃度を変化させた基準画像を形成する基準画像形成部と、測色部が前記基準画像を測色したCMYK各色の濃度実測値と、予め設定されたCMYK各色の濃度目標値とを比較し、CMYK各色について前記濃度実測値と前記濃度目標値とのズレが所定値以上の濃度乖離領域を抽出する濃度乖離領域抽出部と、処理予定のジョブの画像の各画素の色値に基づいて、CMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する濃度領域取得部と、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するか否かに基づいて、前記キャリブレーションの要否を判定するキャリブレーション要否判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一側面は、キャリブレーションを実施可能な画像形成装置で動作するキャリブレーション制御プログラムであって、前記画像形成装置の制御部に、予め定めたキャリブレーションの実施時期に到達した際に、前記画像形成装置に設けられた印刷部を用いて、CMYK各色の濃度を変化させた基準画像を形成する第1処理、測色部が前記基準画像を測色したCMYK各色の濃度実測値と、予め設定されたCMYK各色の濃度目標値とを比較し、CMYK各色について前記濃度実測値と前記濃度目標値とのズレが所定値以上の濃度乖離領域を抽出する第2処理、処理予定のジョブの画像の各画素の色値に基づいて、CMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する第3処理、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するか否かに基づいて、前記キャリブレーションの要否を判定する第4処理、前記判定結果に応じてジョブを処理する第5処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の一側面は、キャリブレーションを実施可能な画像形成装置におけるキャリブレーション制御方法であって、予め定めたキャリブレーションの実施時期に到達した際に、前記画像形成装置に設けられた印刷部を用いて、CMYK各色の濃度を変化させた基準画像を形成する第1処理と、測色部が前記基準画像を測色したCMYK各色の濃度実測値と、予め設定されたCMYK各色の濃度目標値とを比較し、CMYK各色について前記濃度実測値と前記濃度目標値とのズレが所定値以上の濃度乖離領域を抽出する第2処理と、処理予定のジョブの画像の各画素の色値に基づいて、CMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する第3処理と、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するか否かに基づいて、前記キャリブレーションの要否を判定する第4処理と、前記判定結果に応じてジョブを処理する第5処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の画像形成装置及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法によれば、適切なタイミングでキャリブレーションが実施されるように制御することができる。
その理由は、画像形成装置(キャリブレーション制御プログラム)は、キャリブレーションの実施タイミングに到達した場合に、ガンマ自動調整を行わずにカラーチャートの画像を形成して測色し、その測色結果とCMYK濃度目標値とが乖離している濃度乖離領域を抽出すると共に、ジョブ画像の各画素の色値に基づいてCMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得し、その濃度領域が濃度乖離領域と重複しない場合には、キャリブレーションを実施することなく、そのジョブの処理を実行するように制御するからである。
これにより、キャリブレーションが必要なジョブの直前までキャリブレーションを実施せずに連続して印刷することが可能となり、ジョブを効率的に処理することができる。
本発明の第1の実施例に係る印刷システムの一例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係る印刷システムの他の例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係るクライアント装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の全体動作を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の動作(キャリブレーション処理)を示すフローチャート図である。 濃度乖離領域とジョブの濃度領域との対応関係を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の全体動作を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の動作(予約ジョブの入れ替え処理)を示すフローチャート図である。 CMYK濃度の測色結果と目標値との関係を示す図である。 カラー印刷物(名刺)の一例を示す図である。 従来の画像形成装置の全体動作を示すフローチャート図である。
背景技術で示したように、MFPなどの画像形成装置では時間経過とともに印刷物の色味が変化するため、定期的なキャリブレーションを行っている。図12は、自動でキャリブレーションを行う場合の画像形成装置の動作を示している。まず、画像形成装置はジョブを印刷する際に印刷枚数をカウントし(S501)、印刷枚数と予め定めた閾値とを比較することによって自動キャリブレーションサイクルに到達したかをチェックする(S502)。自動キャリブレーションサイクルに到達していない場合は次のジョブがあるかを判断し(S508)、次のジョブがあればS501に戻って同様の処理を繰り返す。
一方、S502で自動キャリブレーションサイクルに到達したと判断した場合は、ガンマ自動調整を実施した後(S503)、キャリブレーション用のカラーチャートの画像を形成し(S504)、そのカラーチャートの画像をインラインセンサで測色し(S505)、測色結果をプリンタプロファイルにフィードバックして色調整を行う(S506)。そして、自動キャリブレーション用サイクルカウンタをクリアした後(S507)、次のジョブがあるかを判断し(S508)、次のジョブがあればS501に戻って同様の処理を繰り返す。
このように、キャリブレーションでは、適切な濃度のカラーチャート画像を形成するためにガンマ自動調整を実施するが、このガンマ自動調整には時間がかかる。そのため、自動的に定期的なキャリブレーションを行う画像形成装置では、連続ジョブの印刷中に自動的にキャリブレーションが実施されると、キャリブレーションが終了するまで次のジョブの印刷が待たされてしまい、ジョブを迅速に実施することができない。
この問題に対して、受信したジョブがカラー印刷のジョブの場合のみキャリブレーションを実施する方法や、印刷原稿の属性に応じてキャリブレーションを実行する/しないをユーザが設定する方法などが提案されている。しかしながら、これらの方法では、キャリブレーションを実施しなくても期待通りの色味で印刷可能な原稿であっても、キャリブレーションが実施されてしまうため、ジョブの処理が遅延してしまうという問題がある。
そこで、本発明の一実施の形態では、画像形成装置は、キャリブレーションの実施タイミングに到達した場合に、ガンマ自動調整なしでカラーチャートの画像を形成して測色し、測色結果(濃度実測値)が濃度目標値から乖離している濃度領域(濃度乖離領域)を抽出すると共に、ジョブ画像の各画素の色値に基づいて画素が分布している濃度領域を取得する。そして、ジョブの濃度領域と濃度乖離領域とを比較し、ジョブの濃度領域が濃度乖離領域と重複するか否かに基づいて、キャリブレーションを実施しなくても目標値と同等の出力結果が得られるか否かを判断する。そして、その判断結果に基づいてキャリブレーションを実施する/しないを制御する。
これにより、キャリブレーションが必要なジョブの直前までキャリブレーションを実施せずに連続して印刷することが可能となり、ジョブを効率的に処理することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る画像形成装置及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法について、図1乃至図7を参照して説明する。図1及び図2は、本実施例の印刷システムの一例を模式的に示す図であり、図3は、クライアント装置の構成を示すブロック図、図4は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。また、図5及び図6は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図7は、濃度目標値に対する濃度乖離領域とジョブの濃度領域との対応関係を示す図である。
図1に示すように、本実施例の印刷システムは、イントラネット上に、通信ネットワークで接続可能なクライアント装置10と画像形成装置20とがそれぞれ配置されて構成される。なお、本実施例では、画像形成装置20内部に測色部(インラインセンサ)を備える構成とするが、図2に示すように、画像形成装置20とは別に測色器40を設け、画像形成装置20が印刷出力したカラーチャート50を測色器40で測色し、その結果を画像形成装置20に送信する構成としてもよい。以下、図1の印刷システムを前提として、各装置の構成について詳細に説明する。
[クライアント装置]
本実施例のクライアント装置10は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、図3(a)に示すように、制御部11と記憶部15と表示部16と操作部17とネットワークI/F部18などで構成される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)12と、ROM(Read Only Memory)13やRAM(Random Access Memory)14などのメモリとで構成され、これらはバスを介して接続されている。CPU12は、ROM13や記憶部15に記憶した制御プログラムをRAM14に展開して実行することによりクライアント装置10全体の動作を制御する。また、制御部11は、図3(b)に示すように、OS(Operating System)11a、アプリケーションで作成した文書のデータを画像形成装置20が解釈可能な言語(PCL(Printer Control Language)やPS(Post Script)などのPDL(Page Description Language))に変換して印刷を指示するプリンタドライバ11bなどとしても機能する。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)などで構成され、CPU12が各部を制御するためのプログラム、プリンタドライバの設定情報、自装置の処理機能に関する情報などを格納する。
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、プリンタドライバの設定画面などを表示する。操作部17は、キーボードやマウス、表示部16上に形成されたタッチセンサなどで構成され、印刷設定などの各種操作を可能にする。
ネットワークI/F部18は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、通信ネットワークを介して繋がっている画像形成装置20との接続を確立し、画像形成装置20にジョブ(PDLデータ)を送信したり、画像形成装置20から装置情報を受信したりする。
[画像形成装置]
画像形成装置20は、MFPなどであり、図4(a)に示すように、制御部21と記憶部25と表示操作部26と画像処理部27と印刷部(エンジン)28と測色部(インラインセンサ)29とネットワークI/F部30などで構成される。
制御部21は、CPU22とROM23やRAM24などのメモリと構成され、CPU22は、ROM23や記憶部25に記憶した制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより画像形成装置20全体の動作(ジョブの処理及びキャリブレーションの実施を含む。)を制御する。
記憶部25は、HDDなどで構成され、クライアント装置10から取得したPDLデータ、PDLデータから生成したビットマップ画像データ、プログラム、キャリブレーションを実施するか否かを判定するためのカウンタ(自動キャリブレーション用サイクルカウンタ)のカウント値、CMYK各色の出力濃度の目標値などを記憶する。
表示操作部26は、LCDなどの表示部上にタッチセンサ等の操作部を配置したタッチパネルなどであり、印刷に関する各種表示及び操作を可能にする。
画像処理部27は、PDLデータを解析し、各ページをラスタライズしてページ毎のビットマップ画像データを生成する。
印刷部28は、画像処理部27が生成したビットマップ画像データに基づき、電子写真プロセスに従って用紙に画像を形成するエンジンである。具体的には、画像データに基づいてレーザ光を照射して露光する書き込みユニットと、感光体ドラムと現像装置と帯電装置と感光体クリーニング部と1次転写ローラとを備え、CMYKの各色のトナー像を形成する感光体ユニットと、ローラによって回転され、感光体ユニットで形成されたトナー像を用紙に搬送する中間転写体として機能する中間転写ベルトと、中間転写ベルト上に形成されたトナー像を用紙に転写する2次転写ローラと、用紙に転写されたトナー像を定着させる定着装置と、用紙を搬送する給紙ローラやレジストローラ、ループローラ、反転ローラ、排紙ローラ等の搬送部などで構成される。なお、現像装置内には、ローラの回転によりトナーを攪拌して摩擦帯電させる攪拌ローラとトナーの濃度を検知するトナー濃度センサなどが設けられており、ガンマ自動調整の際には攪拌ローラでトナーを攪拌してトナー濃度を調整する処理が行われる。
測色部29は、パッチを配列したカラーチャートの画像を測色するインラインセンサである。このインラインセンサは、印刷部28の中間転写ベルト近傍、若しくは、定着装置と排紙トレイとの間の用紙の搬送経路に設けられた、例えばRGBの3種類のセンサで構成され、センサで測色した測色結果を制御部21に転送する。
ネットワークI/F部30は、NICやモデムなどで構成され、通信ネットワークに接続されるクライアント装置10との接続を確立する。
また、上記制御部21は、図4(b)に示すように、キャリブレーションサイクル監視部21a、基準画像形成部21b、濃度乖離領域抽出部21c、濃度領域取得部21d、キャリブレーション要否判定部21eなどとして機能する。
キャリブレーションサイクル監視部21aは、ジョブを印刷する際、前回の自動キャリブレーションを実施してから何枚印刷したかをカウントし、印刷枚数が予め設定した閾値に到達したらキャリブレーションを実施するタイミングになったと判断する。なお、本実施例では印刷枚数に基づいてキャリブレーションを実施するタイミングになったか否かを判断するが、判断の基準は印刷枚数に限定されず、例えば、画像形成装置20の稼働時間、印刷時間、印刷した用紙のトータルの長さ、トナーの消費量などに基づいてキャリブレーションを実施するタイミングになったか否かを判断してもよい。
基準画像形成部21bは、キャリブレーションサイクル監視部21aがキャリブレーションを実施するタイミングになったと判断した場合に、出力濃度(トナー濃度)が目標値から乖離しているか否かを判断するための基準となる基準画像(以下、CMYK各色の濃度を変化させたパッチを配列したカラーチャートの画像とする。)を、測色部(インラインセンサ)29が測色可能な場所(例えば、中間転写ベルト上)に形成する。なお、図2に示すように、外部の測色器40を用いて測色を行う場合は、印刷部28を制御して、用紙上にカラーチャートの画像を形成すればよい。
濃度乖離領域抽出部21cは、測色部(インラインセンサ)29が測色した測色結果(RGBの出力値をCMYK各色の出力濃度に換算した値、以下、CMYK各色の出力濃度の実測値とする。)と画像形成装置20が予め設定したCMYK各色の出力濃度の目標値とを比較し、測色結果が目標値から乖離している(目標値からのズレ量が予め定めた値よりも大きい)濃度領域(以下、濃度乖離領域と呼ぶ。)を抽出する。
濃度領域取得部21dは、ジョブ(PDLデータ)をラスタライズして生成したビットマップ画像の各画素の色値を特定し、特定した各画素の色値に基づいて、CMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する。なお、上記濃度領域は1つ以上の画素が分布している領域としてもよいが、所定値(例えば、全画素数の数%程度)以上の画素が分布している領域としても、実質的に色味に影響を与える領域を濃度領域として取得することができる。
キャリブレーション要否判定部21eは、濃度領域取得部21dが取得したジョブのCMYK各色の濃度領域と、濃度乖離領域抽出部21cが抽出した濃度乖離領域とを比較し、ジョブのCMYK各色の濃度領域が濃度乖離領域と重複するか否かに応じてキャリブレーションを実施するか否かを判定する。例えば、CMYK全ての濃度領域が濃度乖離領域と重複していない場合や、実質的にCMYKの濃度領域が濃度乖離領域と重複していないと判断できる場合、すなわち、CMYの濃度領域が濃度乖離領域と重複していない場合、ジョブで主に使用されている(最も多く使用されている)色の濃度領域が濃度乖離領域と重複していない場合、CMYKの過半数の色の濃度領域が濃度乖離領域と重複していない場合、濃度領域と濃度乖離領域とが重複している割合が予め定めた閾値以下の場合には、キャリブレーションを直ちに実施する必要はないと判定する。
なお、上記キャリブレーションサイクル監視部21a、基準画像形成部21b、濃度乖離領域抽出部21c、濃度領域取得部21d、キャリブレーション要否判定部21eはハードウェアとして構成してもよいし、制御部21をキャリブレーションサイクル監視部21a、基準画像形成部21b、濃度乖離領域抽出部21c、濃度領域取得部21d、キャリブレーション要否判定部21e(特に、基準画像形成部21b、濃度乖離領域抽出部21c、濃度領域取得部21d、キャリブレーション要否判定部21e)として機能させるキャリブレーション制御プログラムとして構成し、当該キャリブレーション制御プログラムをCPU22に実行させるようにしてもよい。
また、図1乃至図4は、本実施例の印刷システムの一例であり、その構成は適宜変更可能である。例えば、画像形成装置20のコントローラ部分とエンジン部分を別々の装置として構成したり、画像形成装置20にスキャナ部や後処理部を設けたりしてもよい。
以下、上記構成の印刷システムにおける画像形成装置20の動作について、図5及び図6を参照して説明する。CPU22は、ROM23又は記憶部25に記憶したキャリブレーション制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、図5及び図6のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
まず、画像形成装置20の制御部21(キャリブレーションサイクル監視部21a)は、ジョブを印刷する際、前回の自動キャリブレーションを実施してから何枚印刷したか内部的にカウントする(S101)。なお、本フローでは、印刷枚数をカウントする例を示すが、上述したように、画像形成装置20の稼働時間や印刷時間、印刷した用紙のトータルの長さ、トナーの消費量などに基づいて判断してもよい。
ジョブの印刷が終わったら、制御部21(キャリブレーションサイクル監視部21a)は、自動キャリブレーションサイクルに到達したかを判断する(S102)。具体的には、カウント値が予め設定した閾値になったら、自動キャリブレーションサイクルに到達したと判断する。なお、上記閾値は、画像形成装置20が固定値を保持してもよいし、ユーザが設定してもよい。また、本実施例では、ジョブの切れ目で自動キャリブレーションを実施するか否かを判断するが、ジョブの途中で自動キャリブレーションを実施するか否かを判断してもよい。
自動キャリブレーションサイクルに到達していないと判断した場合は、制御部21は、次のジョブがあるかを判断し(S111)、次のジョブがあれば、S101に戻って同様の処理を繰り返す。自動キャリブレーションサイクルに到達したと判断した場合は、制御部21は、予約ジョブがあるか(ジョブキューにジョブが登録されているか)をチェックする(S103)。予約ジョブがない場合は、制御部21は、キャリブレーションを実施する(S110)。
図6は、キャリブレーションの内容を示しており、まず、制御部21は、ガンマ自動調整を実施し(S201)、キャリブレーション用のカラーチャートの画像を中間転写ベルト上、若しくは、用紙上に形成し(S202)、そのカラーチャートの画像を測色部(インラインセンサ)29を用いて測色し(S203)、測色結果をプリンタプロファイルにフィードバックする(S204)。その後、自動キャリブレーション用サイクルカウンタをクリアする(S205)。
一方、S103で予約ジョブがある場合は、その予約ジョブの印刷前にキャリブレーションを実施する必要があるか否かを判断するために、制御部21(基準画像形成部21b)は、カラーチャートの画像を形成し(S104)、測色部(インラインセンサ)29は、カラーチャートの画像を測色する(S105)。なお、S104で形成するカラーチャートの画像は、キャリブレーションの際に形成するカラーチャートの画像と同じである必要はなく、CMYKの各色の濃度目標値とのズレを判断可能な画像であればよい。
測色後、制御部21(濃度乖離領域抽出部21c)は、測色部(インラインセンサ)29から取得した測色結果(CMYK各色の出力濃度の実測値)と、CMYK各色の出力濃度の目標値とを比較し、測色結果が目標値から乖離している濃度乖離領域を抽出する(S106)。図7のC1、M1、Y1、K1は目標値から乖離している(目標値からのズレ量が予め定めた閾値よりも大きい)濃度領域を抽出した例である。
次に、制御部21(濃度領域取得部21d)は、予約ジョブのビットマップ画像の各画素の色値を特定し、当該各画素の色値に基づいてCMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する(S107)。図7のC2、M2、Y2、K2は、図11の印刷物(名刺)に対して、CMYK各色の濃度領域を取得した例である。
次に、制御部21(キャリブレーション要否判定部21e)は、S107で特定した予約ジョブのCMYK各色の濃度領域と、S106で抽出した画像形成装置20のCMYK濃度目標値に対する濃度乖離領域とを比較し、濃度領域が濃度乖離領域と重複するかを判定する(S108)。
図7の例のように、予約ジョブのCMYK各色の濃度領域が濃度乖離領域と重複しない場合は、制御部21(キャリブレーション要否判定部21e)は、キャリブレーションを実施しなくても目標値と同等の出力結果が得られると判断する。一方、予約ジョブのCMYK各色の濃度領域が濃度乖離領域と重複する場合は、キャリブレーションを実施しないと印刷物の色味が変化する恐れがあるため、S110に遷移し、制御部21はキャリブレーションを実施する。
なお、図7では、予約ジョブのCMYKの全ての色の濃度領域が濃度乖離領域と全く重複しない場合を例示したが、CMYKのいずれかの色の濃度領域が濃度乖離領域と多少重複した場合でも、所望の色味が実現できる場合は、実質的に濃度領域が濃度乖離領域と重複しないと判断することができる。
例えば、CMYのいずれかの色の濃度領域が濃度乖離領域と重複すると色味が変化しやすいことから、キャリブレーションを実施する必要があると判断し、Kの濃度領域が濃度乖離領域と重複しても色味は変化しないことから、キャリブレーションを直ちに実施する必要はないと判断することができる。
また、CMYKの内、主に使用されている色に関しては濃度領域が濃度乖離領域と重複すると色味の変化が識別されやすいことから、キャリブレーションを実施する必要があると判断し、あまり使用されていない色に関しては濃度領域が濃度乖離領域と重複しても色味の変化は識別されにくいことから、キャリブレーションを直ちに実施する必要はないと判断することができる。
また、CMYKの内の多数(例えば、過半数)の色の濃度領域が濃度乖離領域と重複すると色味の変化が識別されやすいことから、キャリブレーションを実施する必要があると判断し、少数の色の濃度領域が濃度乖離領域と重複しても色味の変化は識別されにくいことから、キャリブレーションを直ちに実施する必要はないと判断することができる。
このように、自動キャリブレーションタイミングに到達した場合であっても、CMYK各色の濃度領域が、画像形成装置20のCMYK濃度目標値に対する濃度乖離領域と重複しない場合は、キャリブレーションを実施しないでジョブの処理を続行するため、キャリブレーションが必要なジョブの直前までキャリブレーションを実施せずに連続して印刷することができ、ジョブを効率的に処理することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る画像形成装置及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法について、図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
前記した第1の実施例では、ジョブの濃度領域が濃度乖離領域と重複する場合は、キャリブレーションを実施したが、予約ジョブが複数あり、その中に、濃度領域が濃度乖離領域と重複しないジョブがある場合、そのジョブに関してはキャリブレーションを実施しなくても印刷可能である。そこで、本実施例では、キャリブレーションを実施しなくても印刷可能なジョブを先に実行するようにジョブの順番を並び替え、キャリブレーションの実施タイミングを遅らせて、ジョブを効率的に処理できるようにする。
その場合、画像形成装置20の構成は第1の実施例の図4と同様であるが、キャリブレーション要否判定部21eは、濃度領域取得部21dが特定した予約ジョブのCMYK各色の濃度領域と、濃度乖離領域抽出部21cが抽出した画像形成装置20のCMYK濃度目標値に対する濃度乖離領域とを比較し、濃度領域が濃度乖離領域と重複するかを判定すると共に、濃度領域が濃度乖離領域と重複しないジョブがある場合は、そのジョブが先に処理されるようにジョブの順番を入れ替える処理を行う。
以下、上記構成の印刷システムにおける画像形成装置20の動作について、図8及び図9を参照して説明する。CPU22は、ROM23又は記憶部25に記憶したキャリブレーション制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、図8及び図9のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
まず、前記した第1の実施例と同様に、画像形成装置20の制御部21(キャリブレーションサイクル監視部21a)は、印刷ジョブを印刷する際、前回の自動キャリブレーションを実施してから何枚印刷したか内部的にカウントする(S301)。ジョブ印刷が終わったら、制御部21(キャリブレーションサイクル監視部21a)は、自動キャリブレーションサイクルに到達したかを判断する(S302)。自動キャリブレーションサイクルに到達していないと判断した場合は、制御部21は、次のジョブがあるかを判断し(S306)、次のジョブがあれば、S301に戻って同様の処理を繰り返す。
自動キャリブレーションサイクルに到達したと判断した場合、制御部21は、予約ジョブがあるか(ジョブキューにジョブが登録されているか)をチェックする(S303)。予約ジョブがない場合は、制御部21は、キャリブレーションを実施する(S305)。具体的には、第1の実施例の図6と同様に、ガンマ自動調整を実施し、キャリブレーション用のカラーチャートの画像を形成し、そのカラーチャートの画像を測色し、測色結果をプリンタプロファイルにフィードバックする。その後、自動キャリブレーション用サイクルカウンタをクリアする。
一方、予約ジョブがある場合は、制御部21は、予約ジョブの入れ替え処理を行う(S304)。図9は、予約ジョブの入れ替え処理の詳細を示しており、制御部21(基準画像形成部21b)は、カラーチャートの画像を形成し(S401)、測色部(インラインセンサ)29は、カラーチャートの画像を測色する(S402)。
測色後、制御部21(濃度乖離領域抽出部21c)は、測色部(インラインセンサ)29から取得した測色結果(CMYK各色の出力濃度の実測値)と、CMYK各色の出力濃度の目標値とを比較し、測色結果が目標値から乖離している濃度乖離領域を抽出する(S403)。次に、制御部21(濃度領域取得部21d)は、予約ジョブのビットマップ画像の各画素の色値を特定し、当該各画素の色値に基づいてCMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する(S404)。そして、制御部21(キャリブレーション要否判定部21e)は、S404で特定した予約ジョブのCMYK各色の濃度領域と、S403で抽出した画像形成装置20のCMYK濃度目標値に対する濃度乖離領域とを比較し、濃度領域が濃度乖離領域と重複するかを判定し、その判定結果を記憶部25などに保存する(S405)。
次に、制御部21は、次の予約ジョブがあるかを判断し(S406)、次の予約ジョブがある場合は、S404に戻って、次の予約ジョブのCMYK各色の濃度領域を取得し、S403で抽出した画像形成装置20のCMYK濃度目標値に対する濃度乖離領域と重複するかを判定して、その判定結果を記憶部25などに保存する。
全ての予約ジョブに対して濃度領域と濃度乖離領域との比較/判定が終了したら、制御部21(キャリブレーション要否判定部21e)は、記憶部25などに保存した判定結果に基づいて、キャリブレーションを実施せずに印刷可能なジョブが先に処理されるように予約ジョブ(ジョブキュー)の順番の入れ替えを行う(S407)。
次に、制御部21(キャリブレーション要否判定部21e)は、キャリブレーションを実施せずに印刷可能なジョブと、キャリブレーションを必要とするジョブの間に、自動キャリブレーションを予約ジョブとして挿入する(S408)。なお、本実施例では、自動キャリブレーションを予約ジョブとして挿入し、ユーザに対してどのタイミングでキャリブレーションが実施されるか通知可能とするが、予約ジョブに挿入せずに、キャリブレーションを必要とするジョブの前に自動的にキャリブレーションを実施してもよい。
予約ジョブの順番の入れ替えが完了したら、制御部21は、予約ジョブを1つ取り出し(S409)、その予約ジョブが自動キャリブレーションのジョブであるかを確認する(S410)。自動キャリブレーションのジョブでない場合はそのジョブの印刷を実行し(S411)、自動キャリブレーションのジョブの場合はキャリブレーションを実行する(S412)。その後、制御部21は、次の予約ジョブがあるかを確認し(S413)、全ての予約ジョブに対してS409〜S412の処理を繰り返し実行する。
このように、自動キャリブレーションタイミングに到達した場合であっても、予約ジョブの中にキャリブレーションを実施せずに印刷可能なジョブがある場合は、そのジョブを先に処理することにより、キャリブレーションが必要なジョブの直前までキャリブレーションを実施せずに連続して印刷することができ、ジョブを効率的に処理することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記各実施例では、インラインセンサを用いてカラーチャートの画像を測色する場合について説明したが、外部の測色器40を測色する場合に対しても、本発明の制御を同様に適用することができる。
また、第1の実施例では、各々の予約ジョブに対して、カラーチャートの画像の形成及び測色、濃度乖離領域の抽出、予約ジョブのCMYK各色の濃度領域の取得、濃度領域と濃度乖離領域との重複の判定を行ったが、先の予約ジョブの処理後、一定時間内又は一定枚数内の予約ジョブに対しては、先の予約ジョブに対して抽出した濃度乖離領域を流用(すなわち、カラーチャートの画像の形成及び測色、濃度乖離領域の抽出を省略)してもよい。
本発明は、キャリブレーションを実行可能な画像形成装置及び当該画像形成装置で動作するキャリブレーション制御プログラム並びに当該キャリブレーション制御プログラムを記録した記録媒体並びに当該画像形成装置におけるキャリブレーション制御方法に利用可能である。
10 クライアント装置
11 制御部
11a OS
11b プリンタドライバ
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 記憶部
16 表示部
17 操作部
18 ネットワークI/F部
20 画像形成装置
21 制御部
21a キャリブレーションサイクル監視部
21b 基準画像形成部
21c 濃度乖離領域抽出部
21d 濃度領域取得部
21e キャリブレーション要否判定部
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 記憶部
26 表示操作部
27 画像処理部
28 印刷部
29 インラインセンサ
30 ネットワークI/F部
40 測色器
50 カラーチャート

Claims (21)

  1. キャリブレーションを実施可能な画像形成装置であって、
    ジョブを処理する制御部は、
    予め定めたキャリブレーションの実施時期に到達した際に、前記画像形成装置に設けられた印刷部を用いて、CMYK各色の濃度を変化させた基準画像を形成する基準画像形成部と、
    測色部が前記基準画像を測色したCMYK各色の濃度実測値と、予め設定されたCMYK各色の濃度目標値とを比較し、CMYK各色について前記濃度実測値と前記濃度目標値とのズレが所定値以上の濃度乖離領域を抽出する濃度乖離領域抽出部と、
    処理予定のジョブの画像の各画素の色値に基づいて、CMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する濃度領域取得部と、
    前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するか否かに基づいて、前記キャリブレーションの要否を判定するキャリブレーション要否判定部と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複しない場合は、前記キャリブレーションの実施時期に到達した場合であっても、前記キャリブレーションを実施せずに、前記処理予定のジョブを処理する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションを実施した後に、前記処理予定のジョブを処理する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記キャリブレーション要否判定部は、CMYのいずれか1つの色の前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションが必要であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像形成装置。
  5. 前記キャリブレーション要否判定部は、CMYKの過半数の色の前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションが必要であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像形成装置。
  6. 前記キャリブレーション要否判定部は、CMYKの中の、前記処理予定のジョブで最も多く使用されている色の前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションが必要であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像形成装置。
  7. 前記キャリブレーション要否判定部は、前記処理予定のジョブが複数あり、前記複数のジョブの中に、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するジョブと重複しないジョブとが混在する場合は、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複しないジョブが先に処理されるように、前記複数のジョブの処理順を入れ替える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像形成装置。
  8. 前記基準画像形成部は、前記印刷部の中間転写ベルト上、若しくは、前記印刷部に搬送される用紙上に前記基準画像を形成し、
    前記濃度乖離領域抽出部は、前記印刷部に内蔵されたインラインセンサで前記基準画像を測色して得られた前記濃度実測値に基づいて、前記濃度乖離領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の画像形成装置。
  9. 前記基準画像形成部は、前記印刷部に搬送される用紙上に前記基準画像を形成し、
    前記濃度乖離領域抽出部は、前記画像形成装置外部の測色器で前記基準画像を測色して得られた前記濃度実測値に基づいて、前記濃度乖離領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の画像形成装置。
  10. 前記キャリブレーションは、トナー濃度の調整を含み、
    前記基準画像形成部は、トナー濃度の調整を行わずに前記基準画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載の画像形成装置。
  11. キャリブレーションを実施可能な画像形成装置で動作するキャリブレーション制御プログラムであって、
    前記画像形成装置の制御部に、
    予め定めたキャリブレーションの実施時期に到達した際に、前記画像形成装置に設けられた印刷部を用いて、CMYK各色の濃度を変化させた基準画像を形成する第1処理、
    測色部が前記基準画像を測色したCMYK各色の濃度実測値と、予め設定されたCMYK各色の濃度目標値とを比較し、CMYK各色について前記濃度実測値と前記濃度目標値とのズレが所定値以上の濃度乖離領域を抽出する第2処理、
    処理予定のジョブの画像の各画素の色値に基づいて、CMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する第3処理、
    前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するか否かに基づいて、前記キャリブレーションの要否を判定する第4処理、
    前記判定結果に応じてジョブを処理する第5処理、を実行させる、
    ことを特徴とするキャリブレーション制御プログラム。
  12. 前記第5処理では、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複しない場合は、前記キャリブレーションの実施時期に到達した場合であっても、前記キャリブレーションを実施せずに、前記処理予定のジョブを処理する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  13. 前記第5処理では、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションを実施した後に、前記処理予定のジョブを処理する、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  14. 前記第4処理では、CMYのいずれか1つの色の前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションが必要であると判定する、
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  15. 前記第4処理では、CMYKの過半数の色の前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションが必要であると判定する、
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  16. 前記第4処理では、CMYKの中の、前記処理予定のジョブで最も多く使用されている色の前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複する場合は、前記キャリブレーションが必要であると判定する、
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  17. 前記第4処理では、前記処理予定のジョブが複数あり、前記複数のジョブの中に、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するジョブと重複しないジョブとが混在する場合は、前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複しないジョブが先に処理されるように、前記複数のジョブの処理順を入れ替える、
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  18. 前記第1処理では、前記印刷部の中間転写ベルト上、若しくは、前記印刷部に搬送される用紙上に前記基準画像を形成し、
    前記第2処理では、前記印刷部に内蔵されたインラインセンサで前記基準画像を測色して得られた前記濃度実測値に基づいて、前記濃度乖離領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項11乃至17のいずれか一に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  19. 前記第1処理では、前記印刷部に搬送される用紙上に前記基準画像を形成し、
    前記第2処理では、前記画像形成装置外部の測色器で前記基準画像を測色して得られた前記濃度実測値に基づいて、前記濃度乖離領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項11乃至17のいずれか一に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  20. 前記キャリブレーションは、トナー濃度の調整を含み、
    前記第1処理では、トナー濃度の調整を行わずに前記基準画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項11乃至19のいずれか一に記載のキャリブレーション制御プログラム。
  21. キャリブレーションを実施可能な画像形成装置におけるキャリブレーション制御方法であって、
    予め定めたキャリブレーションの実施時期に到達した際に、前記画像形成装置に設けられた印刷部を用いて、CMYK各色の濃度を変化させた基準画像を形成する第1処理と、
    測色部が前記基準画像を測色したCMYK各色の濃度実測値と、予め設定されたCMYK各色の濃度目標値とを比較し、CMYK各色について前記濃度実測値と前記濃度目標値とのズレが所定値以上の濃度乖離領域を抽出する第2処理と、
    処理予定のジョブの画像の各画素の色値に基づいて、CMYK各色について画素が分布している濃度領域を取得する第3処理と、
    前記濃度領域が前記濃度乖離領域と重複するか否かに基づいて、前記キャリブレーションの要否を判定する第4処理と、
    前記判定結果に応じてジョブを処理する第5処理と、を実行する、
    ことを特徴とするキャリブレーション制御方法。
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