JP6032078B2 - 色変動監視装置、画像形成システム及びプログラム - Google Patents

色変動監視装置、画像形成システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、色変動監視装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
公報記載の従来技術として、イメージデータの中の色成分を解析し、解析したデータから補正する色成分とその色成分が存在する領域とを特定し、特定された領域上の色変換処理後の画像データから計算された基準となる値とラインセンサーにより読み取ったデータとの差が規定値以上か否かを判別して、規定値以上である場合に色補正を行う画像処理システムが存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、階調補正後の原稿画像データに基づき複数の記録媒体に画像を形成し、記録媒体が画像を装置外へ排出する前に記録媒体から画像を読み取り検査画像データを生成し、特定ページの検査画像データから色変動を監視することでキャリブレーションの要否を判定する画像形成装置が存在する(特許文献2参照)。
特開2006−270391号公報 特開2009−139432号公報
本発明は、出力された画像において異なるページ間や複数部数の同一ページ間で色変動の監視を行うことを目的とする。
請求項1記載の発明は、出力画像データに基づいて出力される出力画像について、1部数当たりのページ数および総部数を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記1部数当たりのページ数および前記総部数に応じて、前記出力画像データから色変動を監視するための領域群を抽出し、抽出した当該領域群の監視情報を生成する生成手段と、出力された前記出力画像に対応する色度データを取得し、取得した当該出力画像に対応する色度データと、前記生成手段により生成された前記領域群の監視情報とに基づいて、当該出力画像の異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で、色変動を監視する監視手段とを備え、前記生成手段は、前記1部数当たりのページ数が予め定められたページ数以上の場合、前記監視情報として、異なるページ間で色変動の監視をするための異種ページ監視情報を生成し、前記監視手段は、前記生成手段により生成された前記異種ページ監視情報に基づいて、前記出力画像の異なるページ間で色変動を監視することを特徴とする色変動監視装置である。
請求項2記載の発明は、前記生成手段は、前記1部数当たりのページ数および前記総部数から算出される総ページ数が予め定められた総ページ数以上の場合、前記監視情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の色変動監視装置である。
請求項記載の発明は、前記生成手段は、前記異種ページ監視情報として、異なるページに存在し同一の色信号を持つ複数の領域を有する前記領域群の位置情報または画像情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の色変動監視装置である。
請求項記載の発明は、前記生成手段は、領域内の色が均一な均一領域をページごとに選定し、選定した複数の当該均一領域で、異なるページに存在し同一の色信号を持つ複数の当該均一領域を有する前記領域群を抽出し、抽出した当該領域群の位置情報または画像情報を前記異種ページ監視情報として生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の色変動監視装置である。
請求項記載の発明は、前記監視手段による監視結果に基づいて、色変動が予め定められた範囲を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により色変動が前記予め定められた範囲を超えたと判定された場合に、色変動が当該予め定められた範囲を超えたことを報知する報知手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の色変動監視装置である。
請求項記載の発明は、外部から入力された入力画像データに対して色変換を施し出力画像データを生成する画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により生成された前記出力画像データに基づいて出力画像を形成して出力する画像形成手段と、前記出力画像データに基づいて出力される前記出力画像について、1部数当たりのページ数および総部数を取得する取得手段と、前記画像形成手段により出力された前記出力画像に対応する色度データを取得する色度データ取得手段と、前記取得手段により取得された前記1部数当たりのページ数および前記総部数に応じて、前記出力画像データから色変動を監視するための領域群を抽出し、抽出した当該領域群の監視情報を生成する生成手段と、前記色度データ取得手段により取得された前記出力画像に対応する色度データと、前記生成手段により生成された前記領域群の監視情報とに基づいて、当該出力画像の異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で色変動を監視し、色変動が予め定められた範囲を超えるか否かを判定する判定手段とを備え、前記生成手段は、前記1部数当たりのページ数が予め定められたページ数以上の場合、前記監視情報として、異なるページ間で色変動の監視をするための異種ページ監視情報を生成し、前記判定手段は、前記生成手段により生成された前記異種ページ監視情報に基づいて、前記出力画像の異なるページ間で色変動を監視することを特徴とする画像形成システムである。
請求項記載の発明は、前記画像処理手段は、前記判定手段により色変動が前記予め定められた範囲を超えたと判定された場合に、前記出力画像データの生成に用いる色情報を補正することを特徴とする請求項に記載の画像形成システムである
請求項記載の発明は、前記判定手段が、色変動が前記予め定められた範囲を超えるか否かを判定する処理を実行するのと並行して、当該判定手段による色変動の監視結果または判定結果の少なくともいずれか一方を表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成システムである。
請求項記載の発明は、前記画像処理手段は、前記判定手段により色変動が前記予め定められた範囲を超えたと判定された場合に、カラーパッチ画像を挿入して、前記色度データ取得手段により取得された当該カラーパッチ画像の色度データに基づいて、前記出力画像データの生成に用いる色情報を補正することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システムである。
請求項10記載の発明は、コンピュータに、出力画像データに基づいて出力される出力画像について、1部数当たりのページ数および総部数を取得する機能と、取得された前記1部数当たりのページ数および前記総部数に応じて、前記出力画像データから色変動を監視するための領域群を抽出し、抽出した当該領域群の監視情報を生成する機能と、出力された前記出力画像に対応する色度データを取得し、取得した当該出力画像に対応する色度データと、生成された前記領域群の監視情報とに基づいて、当該出力画像の異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で、色変動を監視する機能とを実現させ、前記生成する機能は、前記1部数当たりのページ数が予め定められたページ数以上の場合、前記監視情報として、異なるページ間で色変動の監視をするための異種ページ監視情報を生成し、前記監視する機能は、生成された前記異種ページ監視情報に基づいて、前記出力画像の異なるページ間で色変動を監視すること
を特徴とするプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、出力された画像において異なるページ間で色変動の監視を行うことが容易になる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、多数のページが出力された場合に色変動の監視を行うことが容易になる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、色変動の監視の精度を向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、異なるページ間での色変動の監視の精度をさらに向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、ユーザに対して色変動が発生したことを警告するのが容易になる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、出力された画像において異なるページ間で色変動の監視を行うことが容易になる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、色変動の発生に応じて色補正を行うことが容易になる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、ユーザに対して色変動が発生したことを早期に知らせることができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像に対する色補正の精度を向上させることができる。
請求項10記載の発明によれば、出力された画像において異なるページ間で色変動の監視を行うことを容易にする機能をコンピュータにより実現できる。
本実施の形態に係る画像形成装置の内部構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の機能構成例を示したブロック図である。 色変動を監視するまでの手順の一例を示したフローチャートである。 異種ページ監視情報の一例を説明するための図である。 同一ページ監視情報の一例を説明するための図である。 均一領域の異種ページ監視情報を生成する手順の一例を示したフローチャートである。 エッジ抽出フィルタおよび平均値フィルタの一例を示す図である。 均一領域のデータ群の一例を示す図である。 均一領域の異種ページ監視情報の一例を説明するための図である。 色変動の監視を実行する手順の一例を示したフローチャートである。 均一領域の異種ページ監視情報を生成する手順の他の一例を示したフローチャートである。 3次元の2次微分フィルタの一例を示す図である。 色変動監視情報生成部により生成されるヒストグラムの一例を示す図である。 同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成する手順の一例を示したフローチャートである。 同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成する過程での画像データの一例を示す図である。 同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成する手順の他の一例を示したフローチャートである。 同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成する過程での画像データの他の一例を示す図である。 本発明の実施の形態を適用可能なコンピュータのハードウェア構成を示した図である。
画像形成装置で原稿画像を複数ページまたは複数部数出力する場合、動作中における各部の経時変動により色味がばらつく問題がある。この問題を回避するため、一般に、画像形成装置では、色変動に基づいて色味を補正する処理(以下、キャリブレーション処理)が行われている。このキャリブレーション処理は、画像形成装置の色再現を安定的に保つための技術であり、色補正の対象となる画像形成装置が出力する色を、画像形成装置の標準状態(初期状態)での色に補正するものである。キャリブレーション処理では、画像形成装置が定期的に複数のカラーパッチ画像を出力し、出力したカラーパッチ画像をカラーセンサで読み取り、読み取った画像データの色変動に基づいて色補正を行うのが一般的である。以下では、キャリブレーション処理等を行うために、原稿画像が複数ページまたは複数部数出力される場合の色変動を監視する手順について説明する。
〔実施の形態1〕
<画像形成装置の内部構成の説明>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の内部構成の一例を示す図である。本実施の形態に係る画像形成装置(画像形成システム)1は、所謂タンデム型の構成を有するものであって、電子写真方式にて画像の印刷を行う無版式印刷装置である。画像形成装置1は、用紙に画像を形成する画像形成部10と、用紙に形成された画像を読み取る画像読取部60と、ユーザからの命令の受け付けや、アラート表示等を行うUI(User Interface)70と、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成され、画像形成装置1を構成する各部の動作を制御する制御部80と、画像形成装置1へ送信された画像データの処理を行う画像処理部90と、画像の色変動を監視する色変動監視部100とを備えている。また、画像形成部10は、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、中間転写ベルト20、二次転写装置30、用紙搬送部40および定着装置50をまとめたものである。
画像形成装置1は、電子写真方式により各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを備えている。ここで、複数の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像を形成する。
また、画像形成装置1は、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kにて形成された各色成分トナー像が順次転写(一次転写)されるとともにこのトナー像を保持する中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20上のトナー像を矩形状に形成された用紙に一括転写(二次転写)する二次転写装置30とを備えている。
ここで、複数の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々は、回転可能に取り付けられた感光体ドラム11を備えている。また、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々において、感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11を帯電する帯電装置12、感光体ドラム11を露光して静電潜像を書き込む露光装置13、感光体ドラム11上の静電潜像を対応する色のトナーにより可視像化する現像装置14が設けられている。さらに、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々には、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写装置15、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラム清掃装置16が設けられている。
次に、中間転写ベルト20は、それぞれが回転可能に設けられた3本のロール部材21〜23に掛け渡され、回転するように設けられている。これら3本のロール部材21〜23のうち、ロール部材22は、中間転写ベルト20を駆動する。また、ロール部材23は、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ロール31に対向配置されており、これら二次転写ロール31およびロール部材23によって二次転写装置30が構成されている。なお、中間転写ベルト20を挟んでロール部材21と対向する位置には、中間転写ベルト20上の残留トナーを除去するベルト清掃装置24が設けられている。
また、画像形成装置1には、二次転写装置30に向けて搬送される用紙が通過する第1搬送経路R1、二次転写装置30を通過した後の用紙が通過する第2搬送経路R2、定着装置50(後述)よりも下流側にて第2搬送経路R2から分岐するとともに第1搬送経路R1の下方まで延び、用紙を再び第1搬送経路R1に導く第3搬送経路R3が設けられている。なお、第2搬送経路R2に沿って搬送されてきた用紙のうち、第3搬送経路R3に導かれないものは、画像形成装置1の外部に排出され図示しない用紙積載部に積載される。
また、画像形成装置1は、これら第1搬送経路R1、第2搬送経路R2および第3搬送経路R3に沿って用紙を搬送する用紙搬送部40を備えている。この用紙搬送部40は、第1搬送経路R1に用紙を供給する第1用紙供給装置40Aと、第1用紙供給装置40Aよりも用紙の搬送方向における下流側に設けられ、第1搬送経路R1に用紙を供給する第2用紙供給装置40Bとを備えている。なお、第1用紙供給装置40Aおよび第2用紙供給装置40Bは同じ構造を有しており、第1用紙供給装置40Aおよび第2用紙供給装置40Bの各々には、用紙を収容する用紙収容部41、用紙収容部41に収容された用紙を取り出して搬送する取り出しロール42が設けられている。ここで、第1用紙供給装置40Aおよび第2用紙供給装置40Bには、異なるサイズおよび向きや異なる種別の用紙が収容され得る。
さらに、用紙搬送部40は、第1搬送経路R1、第2搬送経路R2および第3搬送経路R3のそれぞれにおいて用紙を挟んで搬送する複数の搬送ロール43を備えている。さらにまた、用紙搬送部40は、第2搬送経路R2において、二次転写装置30を通過した用紙を定着装置50側へと搬送するベルト搬送部44を備えている。
また、画像形成装置1は、第2搬送経路R2上に、二次転写装置30により用紙上に二次転写された画像をこの用紙に定着させる定着装置50をさらに備えている。この定着装置50は、内蔵されたヒータ(不図示)により加熱される加熱ロール50Aと、加熱ロール50Aを押圧する押圧ロール50Bとを有している。そして、この定着装置50では、加熱ロール50Aと押圧ロール50Bとの間を用紙が通過することで、用紙が加熱および加圧され、用紙上の画像が用紙に定着される。
そして、画像形成装置1には、第2搬送経路R2のうち、定着装置50よりも用紙の搬送方向下流側であって、第2搬送経路R2と第3搬送経路R3との分岐部よりも用紙の搬送方向上流側に、二次転写および定着を経て用紙に形成された画像をイメージセンサにより読み取る画像読取部60が設けられている。画像読取部60は、二次転写装置30を通過する用紙のうち、中間転写ベルト20と対向する側の面、すなわち、直前に画像の二次転写が行われた面の画像を読み取るように構成されている。
<画像形成装置の機能構成の説明>
次に、画像形成装置1を構成する各部の機能について説明する。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の機能構成例を示したブロック図である。
制御部80は、ユーザから送信された印刷ジョブを受信する。この印刷ジョブについて、制御部80は、UI70(図1参照)が受け付けた印刷ジョブをUI70から受信しても良いし、制御部80が直接ユーザから受信するような構成にしても良い。また、印刷ジョブとは、ユーザからの印刷指示とともに送信される1つのデータ群であり、印刷する画像の内容や、何ページのものを何部印刷するかといった印刷枚数の内容、1枚の用紙に何ページ分印刷するか、片面印刷か両面印刷どちらで印刷するか、といった印刷形態の内容等が含まれる。そして、制御部80は、印刷ジョブを、画像処理部90とページ数部数取得部101へ送信する。
画像処理手段の一例としての画像処理部90は、制御部80から送信された印刷ジョブに含まれる入力画像データに対して色変換やラスタライズ処理等の画像処理を行う。一般的に、印刷ジョブに含まれる画像データは、PS(Post Script)やPDF(Portable Document Format)のようなページ記述言語(PDL(Page Description Language))で記載されているため、画像として出力するためには、ラスタライズ処理と呼ばれるラスター画像への変換処理が必要となる。出力画像データの一例としてのラスター画像は、画像を色の付いた点の羅列として表現した画像データであり、ラスタライズ処理は、CPSI(Configurable PostScript Interpreter)やAPPE(Adobe PDF Print Engine)のような変換エンジンを利用して実行される。
画像形成手段の一例としての画像形成部10は、画像処理部90のラスタライズ処理により生成されたラスター画像に基づいて、画像を用紙に順次形成して出力する。
色度データ取得手段の一例としての画像読取部60は、画像形成部10により用紙に形成された画像の色度を読み取り、色度データを生成する。色度データとしては、デバイスに依存しないデータとして、例えばL値が用いられる。L値は、CIELAB色空間とも呼ばれるL色空間で定義される値である。また、L色空間は、明度Lと、色味を表す量の色度a、bとを軸とする直交座標色空間で表される。
色変動監視部100は、ページ数部数取得部101と色変動監視情報生成部102と色変動監視実行部103と色変動警告部104とを備える。
取得手段の一例としてのページ数部数取得部101は、制御部80から送信された印刷ジョブに基づいて、出力される画像の1部数当たりのページ数および総部数の情報を取得する。
生成手段の一例としての色変動監視情報生成部102は、ページ数部数取得部101により取得された1部数当たりのページ数および総部数に応じて、画像処理部90により生成されたラスター画像から、出力される画像の色変動を監視するための領域群(以下、色変動監視領域と称する)を抽出し、抽出した色変動監視領域の監視情報(以下、色変動監視情報と称する)を生成する。色変動監視情報は、色変動監視領域の位置情報または画像情報(2値画像)を示すものであり、詳細については後述する。
監視手段および判定手段の一例としての色変動監視実行部103は、画像読取部60により生成された色度データと色変動監視情報生成部102により生成された色変動監視情報とに基づいて、画像の色変動を監視する。ここで、色変動監視実行部103は、異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で色変動を監視する。また、色変動監視実行部103は、色変動が予め定められた範囲を超えるか否かを判定する。詳しくは後述するが、色変動監視実行部103は、出力されるページごとにページ内の色変動監視領域における色度データの平均値を算出し、算出した色度データの平均値を比較して色変動の有無を判定する。
報知手段の一例としての色変動警告部104は、色変動監視実行部103により色変動が発生したと判定された場合に、ユーザに対して色変動が発生した旨の警告を行う。
<画像形成装置の動作の説明>
図3は、画像形成装置1が色変動を監視するまでの手順の一例を示したフローチャートである。
まず、画像処理部90は、制御部80から送信された印刷ジョブに含まれる画像データに対してラスタライズ処理を行う(S11)。そして、画像処理部90は、ラスタライズ処理により生成したラスター画像を、画像形成部10および色変動監視情報生成部102に送信する。次に、画像形成部10は、画像処理部90のラスタライズ処理により生成されたラスター画像に基づいて、画像を順次用紙に形成して出力する(S12)。本実施の形態に係る画像形成装置1は電子写真方式であり、露光、現像、転写、定着の工程を経て、用紙に画像が形成される。そして、画像読取部60はイメージセンサを用いて、画像形成部10により用紙に形成された画像の色度を読み取り、色度データを生成する(S13)。画像読取部60は、生成した色度データを色変動監視実行部103へ送信する。
また、ページ数部数取得部101は、制御部80から送信された印刷ジョブに基づいて、ユーザから指示された出力する1部数当たりのページ数および総部数を取得する(S14)。そして、ページ数部数取得部101は、取得した1部数当たりのページ数および総部数を色変動監視情報生成部102に送信する。次に、色変動監視情報生成部102は、1部数当たりのページ数および総部数をもとに、出力する総ページ数を算出する。そして、色変動監視情報生成部102は、算出した総ページ数が予め定められた総ページ数以上であるか否かを判断する(S15)。S15で肯定の判断(Yes)がされた場合、次に、色変動監視情報生成部102は、出力する1部数当たりのページ数が予め定められたページ数以上であるか否かを判断する(S16)。一方、S15で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視情報生成部102は色変動監視情報を生成しない。
S16で肯定の判断(Yes)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、第1の監視情報の一例としての、異種ページ間の色変動監視をするための色変動監視情報(以下、異種ページ監視情報と称する)を生成する(S17)。一方、S16で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、異種ページ監視情報を生成しない。
次に、色変動監視情報生成部102は、出力する総部数が予め定められた部数以上であるか否かを判断する(S18)。S18で肯定の判断(Yes)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、第2の監視情報の一例としての、同一ページ間の色変動監視をするための色変動監視情報(以下、同一ページ監視情報と称する)を生成する(S19)。一方、S18で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視情報生成部102は同一ページ監視情報を生成しない。つまり、出力する1部数当たりのページ数が予め定められたページ数未満、かつ出力する総部数が予め定められた部数未満の場合には、色変動監視情報生成部102は色変動監視情報を生成しない。色変動監視情報生成部102は、生成した色変動監視情報を色変動監視実行部103に送信する。
ここで、異種ページ間の色変動監視とは、異なる複数ページが出力される場合の異なるページ間での色変動の監視のことである。複数部数が出力される場合は、部数をまたぐ異なるページ間での色変動の監視も異種ページ間の色変動監視に該当する。また、同一ページ間の色変動監視とは、複数部数が出力される場合に、部数をまたぐ、複数部数の同一ページ間で行われる色変動の監視のことである。
また、色変動監視実行部103は、出力される全ページで色変動を監視する必要はなく、全ページの中のいくつかのページで色変動を監視することとしても良い。
次に、色変動監視実行部103は、色変動監視情報生成部102により生成された色変動監視情報があるか否かを判断する(S20)。S20で肯定の判断(Yes)がされた場合、色変動監視実行部103は、画像読取部60により生成された色度データと色変動監視情報生成部102により生成された色変動監視情報とに基づいて、画像の色変動を監視する(S21)。そして、色変動監視実行部103は、色変動が予め定められた範囲を超えるか否かを判定する。色変動警告部104は、色変動監視実行部103により色変動が予め定められた範囲を超えたと判定された場合に、ユーザに対して色変動が発生した旨の警告を行う(S22)。色変動警告部104は、制御部80に色変動が発生した旨の報知を行い、制御部80が表示手段の一例としてのUI70上にアラート表示させるように制御することで、ユーザに対して警告が行われる。制御部80は、UI70上に、判定結果の一例としての色変動が発生した旨の警告に加えて、色変動監視実行部103による監視結果の一例としての時系列の色度データのグラフ等を表示させることとしても良い。また、ユーザに対する警告は、例えば、音や警告灯により行われても良い。一方、S20で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視実行部103は色変動の監視を行わずに、本処理フローは終了する。
なお、上記の動作において、画像形成装置1は、S12およびS13の一連の処理と、S14乃至S20の一連の処理とで、S14乃至S20の一連の処理を先に実行しても構わない。S14乃至S20の一連の処理を先に実行する場合、S20で否定の判断(No)がされると、画像形成装置1は色変動の監視を行わないが、S12の画像出力については実行する。また、画像形成装置1は、S12およびS13の一連の処理とS14乃至S20の一連の処理とを並行に実行しても構わない。
<色変動監視情報の説明>
図4は、異種ページ監視情報の一例を説明するための図である。図4に示す異種ページ監視情報は、4ページの画像データが100部出力された場合のものである。そして、例えば、1部目の1〜4ページ、2部目の1ページのような異なるページ間で色変動の監視が行われる。
図4(a)は、出力されたページを示した図で、1部目の1〜4ページおよび2部目の1ページが示されている。図4(b)〜(f)は、異種ページ間の色変動監視をするための色変動監視領域を示した図である。また、図4(g)は、異種ページ監視情報を示した図である。
図4(b)には、領域内の色が均一な領域(以下、均一領域と称する)であって、その均一領域間で同一の色信号を持つ色変動監視領域が示されている。均一領域間で同一の色信号を持てば、均一領域の大きさは同じである必要はない。また、図4(a)A’も均一領域であるが、A〜EとA’とは色信号が異なるため、異種ページ間の色変動監視をするための色変動監視領域とはならない。A〜Eの領域を異種ページ監視領域1とする。
図4(c)には、同一の大きさのオブジェクトであって、オブジェクト間で同一の色信号を持つ色変動監視領域(以下、同一オブジェクトと称する)が示されている。同一オブジェクトの例としては、各種アプリケーションのテンプレートやフォーム、ロゴなどが考えられる。F〜Iの領域を異種ページ監視領域2とする。また、図4(c)は、同一オブジェクトが配置されているページ内の位置が各ページで同じ場合を示した図であるが、図4(d)のJおよびK、図4(e)のLおよびM、図4(f)のNおよびOのように、同一の大きさのオブジェクトであって、オブジェクト間で同一の色信号を持つものであれば、ページ内の異なる位置に配置されていても良い。図4(d)のJおよびK、図4(e)のLおよびM、図4(f)のNおよびOをそれぞれ、異種ページ監視領域3〜5とする。
そして、図4(b)の均一領域や図4(c)〜(f)の同一オブジェクトの位置情報または画像情報(2値画像)が図4(g)のようにリスト化して登録され、異種ページ監視情報として生成される。図4のA〜Iの領域のように、色変動監視領域が矩形の場合、色変動監視情報生成部102は、位置情報として、各色変動監視領域の左上の座標位置(X、Y)、各色変動監視領域の幅(W)、各色変動監視領域の高さ(H)を登録すれば良い。また、色変動監視情報生成部102は、位置情報のかわりに、画像情報として、各色変動監視領域およびそれ以外の領域の2値画像を登録しても良い。図4のJ〜Oの領域のように、色変動監視領域が矩形ではない場合、色変動監視情報生成部102は、位置情報ではなく画像情報を登録する。
図4(g)の異種ページ監視情報は、色変動監視実行部103による色変動の監視において使用される。色変動監視実行部103は、色変動監視情報生成部102により生成された図4(g)の異種ページ監視情報をもとに、1ページのA、2ページのBおよびC、4ページのDおよびEにおいて、ページごとに色度データの平均値を算出し、算出した色度データの平均値を異なるページ間で比較して色変動の監視を行う。同様に、色変動監視実行部103は、1ページのF、2ページのG、3ページのH、4ページのIの各オブジェクトにおいて色度データの平均値を算出し、算出した色度データの平均値をオブジェクト間で比較して色変動の監視を行う。また、色変動監視実行部103は、1ページのJおよび3ページのKにおいて、1ページのLおよび3ページのMにおいて、2ページのNおよび4ページのOにおいて、色度データの平均値をオブジェクト間で比較して色変動の監視を行う。さらに、色変動監視実行部103は、2部目以降についても、同一部数内の異なるページ間、または、部数をまたぐ異なるページ間で色変動の監視を行う。
図5は、同一ページ監視情報の一例を説明するための図である。図5に示す同一ページ監視情報は、4ページの画像データが100部出力された場合のものである。そして、例えば、1部目の1ページ、2部目の1ページ、3部目の1ページのような同一ページ間で色変動の監視が行われる。
図5(a)は、出力されたページを示した図で、1部目の1〜4ページおよび2部目の1ページが示されている。図5(b)は、同一ページ間の色変動監視をするための色変動監視領域を示した図である。また、図5(c)は、同一ページ監視情報を示した図である。
図5(b)には、各ページ内で同系の色信号を持つ色変動監視領域が示されている。例えば、1部目の1ページでは、A〜Cのような茶色系の色変動監視領域が、また、DおよびEのような水色系の色変動監視領域が抽出される。1〜4ページにおける茶色系の領域および水色系の領域を、順番に、同一ページ監視領域1〜8とする。そして、図5(b)の同系の色信号を示す各領域の位置情報または画像情報(2値画像)が図5(c)のようにリスト化して登録され、同一ページ監視情報として生成される。ここで、同一ページ間の色変動監視領域としては、同系の色信号を持つ領域だけでなく、例えば、ページ内で様々な色信号を含む領域が抽出されることとしても良いし、均一領域のみ抽出されることとしても良い。
図5(c)の同一ページ監視情報は、色変動監視実行部103による色変動の監視において使用される。色変動監視実行部103は、色変動監視情報生成部102により生成された図5(c)の同一ページ監視情報をもとに、1部目の1ページのA〜Cで色度データの平均値を算出し、算出した色度データの平均値と、2部目以降の1ページのA〜Cにおける色度データの平均値とを比較して、色変動の監視を行う。A〜Cは茶色系の色変動監視領域であるため、色変動監視実行部103は茶色系の色変動を監視することができる。同様に、色変動監視実行部103は、DおよびEの色変動を監視することで、水色系の色変動を監視することができる。また、色変動監視実行部103は、2ページ目以降についても同様にして、同一ページ間の色変動の監視を行う。
図4で示した異種ページ間の色変動監視や、図5で示した同一ページ間の色変動監視において、色変動監視実行部103が比較のために基準とする色度データは、最初にその色度データの画像が出力されたページにおける色度データの平均値とする。例えば、図4(b)の異種ページ監視領域1においては、1ページのAの色度データの平均値が基準とされる。また、例えば、図5(b)の同一ページ監視領域2においては、1部目の1ページのDおよびEの色度データの平均値が基準とされる。
また、色変動監視実行部103が比較する指標としては、L色空間における色差ΔE、明度差ΔL、色度差ΔaまたはΔbなどが使用される。ΔL、Δa、Δbはそれぞれ、L色空間におけるL成分、a成分、b成分の2色間の距離である。また、ΔEは、ΔE=(ΔL^2+Δa^2+Δb^2)^1/2で表されるユークリッド距離である。さらに、色変動監視実行部103は、色変動監視領域における色度データの平均値を算出したが、色度データのRMS(Root Mean Square)、95パーセンタイル値、最大値等を算出して色変動の監視をしても良い。
<異種ページ監視情報の生成手順の説明>
図6は、色変動監視情報生成部102が異種ページ監視情報を生成する手順の一例を示したフローチャートである。図6に示す手順では、色変動監視情報生成部102は、図4(b)で示した均一領域における異種ページ監視情報を生成する。
まず、色変動監視情報生成部102は、監視するページを1つ選択して、選択したページのラスター画像に対して縮小処理を行う(S101)。この縮小処理では、用紙に形成された画像を画像読取部60が読み取った後の画像データの解像度と同一か、または、それより小さな解像度まで縮小され、縮小画像が生成される。ただし、この縮小処理は、画像データに対する以降の処理における処理速度を上げるために行なわれるものであり、色変動を監視するために必須となるものではない。本実施の形態では、画像処理部90により生成されたラスター画像の解像度を600dpi(dots per inch)、画像読取部60が読み取った後の画像データの解像度を200dpi、縮小画像の解像度を50dpiとする。また、縮小処理は、一般に良く知られている最近傍法や平均値法などにより行われる。
次に、色変動監視情報生成部102は、縮小画像に対してエッジ抽出フィルタを適用する(S102)。ここで、例えば、色変動監視情報生成部102は、図7(a)に示す縦3×横3のエッジ抽出フィルタを使用する。ただし、色変動監視情報生成部102は、エッジ領域と非エッジ領域を数値化できるフィルタであれば、どのようなフィルタを使用しても良く、また、フィルタのサイズも3×3の大きさに限られるものではない。ここで、エッジ領域とは、画像データ中の濃淡が不連続に変化している領域をいう。
本実施の形態では、画像形成装置1が画像を形成する色空間はCMYK色空間であり、色変動監視情報生成部102は、C、M、Y、Kごとにエッジ抽出フィルタを適用する。そして、色変動監視情報生成部102は、画像データの各画素に対して、C、M、Y、Kごとのエッジの度合いに応じた値(それぞれ、S、S、S、Sとする)を求め、各画素のエッジ度Sを、S=(S +S +S +S 1/2として算出する。さらに、色変動監視情報生成部102は、算出したエッジ度Sが、予め定められた第1の閾値以下である画素を1(黒)、予め定められた第1の閾値より大きい画素を0(白)とした2値画像を生成する。ここで、周りの画素と比べて濃淡が変化していない画素や、なだらかな変化しかしていない画素では1を示し、濃淡が急峻に変化している画素では0を示すこととなる。
次に、色変動監視情報生成部102は、生成した2値画像から均一性が高いと考えられる正方領域を均一領域候補として抽出する(S103)。ここで、例えば、色変動監視情報生成部102は、生成した2値画像に対して図7(b)に示す縦7×横7の平均値フィルタを適用し、画素ごとの値を求める。そして、色変動監視情報生成部102は、平均値フィルタを適用した結果、予め定められた第2の閾値以上の値を持つ画素を中心とする大きさNの正方領域を抽出する。正方領域の大きさNは予め定められているとする。また、ページ内の非画像部(用紙部)は、均一領域候補から除外される。
次に、色変動監視情報生成部102は、各均一領域候補が示す正方領域において、正方領域内の各画素が有するデバイス色値(例えば、CMYK値)の平均(Cave、Mave、Yave、Kave)と分散(σ、σ、σ、σ)とを算出する(S104)。そして、色変動監視情報生成部102は、正方領域ごとに算出したデバイス色値の分散を予め定められた第3の閾値と比較して、第3の閾値よりも小さいか否かを判断する(S105)。S105で肯定の判断(Yes)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、均一領域候補である正方領域を均一領域として抽出する。そして、色変動監視情報生成部102は、抽出した均一領域(正方領域)のページ番号、均一領域のページ内での位置情報、デバイス色値の分散および平均を、異種ページ監視情報として登録する(S106)。そして、次のS107へ移行する。また、S105で否定の判断(No)がされた場合も、S107へ移行する。
S107では、色変動監視情報生成部102は、監視を行う全てのページに対して、S101乃至S106の処理が終了したか否かを判断する。S107で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、まだS101乃至S106の処理が終了していないページに対する処理を行うため、S101に移行する。一方、S107で肯定の判断(Yes)がされた場合、S108に移行する。
なお、均一領域の位置情報は、前述したように、均一領域の左上の座標位置(X、Y)、均一領域の幅(W)、均一領域の高さ(H)であるが、色変動監視情報生成部102は、この位置情報を、縮小画像の解像度から画像読取部60が読み取った後の画像データの解像度に変換して登録することが望ましい。本実施の形態では、縮小画像の解像度は50dpi、センサーが読み取った後の画像データの解像度は200dpiであるため、色変動監視情報生成部102は、縮小画像上の位置情報を全て4倍にして登録すれば良い。
また、色変動監視情報生成部102は、S101乃至S107の処理により、図8に示すような均一領域のデータ群を作成することができる。図8の均一領域のデータ群において、IDは各均一領域に対して順に与えられる番号である。また、ページ番号は均一領域が含まれるページ番号であり、均一領域の位置情報、分散、平均はS106で色変動監視情報生成部102が登録したものである。
次に、S108では、色変動監視情報生成部102は、作成した均一領域のデータ群を分析して、異種ページ監視情報を生成する。具体的には、色変動監視情報生成部102は、均一領域のデータ群の中の個々の均一領域をデバイス色値の平均でグルーピングして、ページ番号順(またはID順)に並べなおす処理を行う。
ここで、図9は、均一領域のデータ群をもとに生成された均一領域の異種ページ監視情報の一例を説明するための図である。図9(a)は、均一領域のデータ群を各ページ上に模式的に示す図である。図9(a)に示す均一領域のデータ群では、IDが振られている正方領域が個々の均一領域であり、同じテクスチャで示された正方領域は同じデバイス色値の平均を持つ均一領域である。S108では、色変動監視情報生成部102は、図9(a)に示した均一領域のデータ群から、同じデバイス色値の平均を持つ複数の均一領域のIDを抽出する。そして、色変動監視情報生成部102は、図9(b)に示すように、デバイス色値の平均が同じ均一領域を同一グループとし、抽出した均一領域のIDをリスト化して登録する。なお、本実施の形態では、色変動監視情報生成部102は、図8に示した均一領域のデータ群の中のIDを使用して図9(b)に示した異種ページ監視情報を生成しているため、図8に示した均一領域のデータ群と図9(b)に示したリストとの両方を異種ページ監視情報とする。
以上のようにして、色変動監視情報生成部102は、均一領域における異種ページ監視情報を生成することができる。
<色変動監視の手順の説明>
図10は、色変動監視実行部103が色変動監視を実行する手順の一例を示したフローチャートである。図10に示す手順では、色変動監視実行部103は、図4(b)で示した均一領域における異種ページ間の色変動監視を行う。
まず、色変動監視実行部103は、各ページにおいて、図9(b)に示したページ内のグループごとに、画像読取部60が生成した色度データの平均値を算出する(S201)。例えば、色変動監視実行部103は、ページ1のID01、ID04、ID13の領域において、色度データの平均値を1つ算出する。また、色変動監視実行部103は、ID01、ID04、ID13と同一グループであるページ2のID15、ID26の領域において、色度データの平均値を1つ算出する。同様に、色変動監視実行部103は、ID01、ID04、ID13とは異なるグループであるページ1のID02、ID05の領域において、色度データの平均値を1つ算出する。
次に、色変動監視実行部103は、監視を行うページを1つ選択する(S202)。そして、色変動監視実行部103は、選択したページ内から、均一領域のグループを1つ選択する(S203)。そして、色変動監視実行部103は、選択した均一領域のグループについて、そのグループの基準とする色度データ(以下、基準色と称する)がすでに登録されているか否かを判断する(S204)。S204で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視実行部103は、選択した均一領域においてS201で算出した色度データの平均値を基準色として登録する(S205)。この登録された基準色は、印刷ジョブに基づく印刷が完了するまで有効とされる。次に、S208に移行する。
また、S204で肯定の判断(Yes)がされた場合、色変動監視実行部103は、登録されている基準色と、選択した均一領域においてS201で算出した色度データの平均値とを比較する(S206)。そして、色変動監視実行部103は、基準色と色度データの平均値との色差をもとに、色変動フラグを設定する(S207)。ここで、色変動監視実行部103は、基準色と色度データの平均値との色差が予め定められた第4の閾値よりも大きい場合は、色変動フラグをONに設定する。また、色変動監視実行部103は、基準色と色度データの平均値との色差が予め定められた第4の閾値以下の場合は、色変動フラグをOFFに設定する。色変動フラグがONの場合、色変動警告部104はユーザへの警告を行うことが考えられる。例えば、制御部80による制御により、UI70上へのアラート表示や、監視結果として、基準色と色度データの平均値との色差を時系列で表したグラフ、色変動フラグがONに設定された際の画像データ等の表示が行われる。
次に、色変動監視実行部103は、選択したページ内の均一領域の全てのグループに対して、S204乃至S207の処理が終了したか否かを判断する(S208)。S208で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視実行部103は、まだS204乃至S207の処理が終了していないグループに対する処理を行うため、S203に移行する。一方、S208で肯定の判断(Yes)がされた場合、S209に移行する。
S209では、色変動監視実行部103は、監視を行う全てのページに対して、S203乃至S208の処理が終了したか否かを判断する。S209で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視実行部103は、まだS203乃至S208の処理が終了していないページに対する処理を行うため、S202に移行する。一方、S209で肯定の判断(Yes)がされた場合、色変動監視実行部103による異種ページ間の色変動監視の処理は終了する。
ここで、S207で、色変動フラグがONの場合、色変動警告部104はユーザへの警告や表示を行うこととしたが、これに限られるものではない。例えば、色変動フラグがONの場合、画像処理部90が出力する画像の色を補正することとしても良い。画像処理部90は、例えば、色情報の一例としてのキャリブレーション用のLUT(Look Up Table)や画像形成装置1とは異なる装置を目標とする色変換用のLUTを更新して、色補正を行う。この色補正に備えて、色変動監視実行部103は、S206における基準色と色度データの平均値との色差や、均一領域のID、均一領域の位置情報などを抽出しておくことが望ましい。色変動監視実行部103は、抽出した情報を制御部80に送信し、制御部80はさらにその情報を画像処理部90に送信し、色補正が行われる。
また、この色補正に関して、色変動フラグがONの場合、画像処理部90はカラーパッチ画像を挿入して色補正を行うこととしても良い。カラーパッチ画像は色変動の監視ではなく色補正に用いられ、カラーパッチ画像が挿入されると画像読取部60は挿入されたカラーパッチ画像の色度データを測定し、測定した色度データに基づいて画像処理部90により色補正が行われる。
また、画像形成装置1は、図10に示す手順と同様にして、各ページのグループごとに色度データの平均値を算出し、部数をまたぐ同一ページ間で色度データの平均値を比較することで、同一ページ間の色変動監視を行うこともできる。また、色変動監視情報生成部102は、例えば、図6のS105において、均一領域ではなく同系の色信号を持つ領域を抽出することにより、同系の色信号を持つ領域を対象に同一ページ間の色変動監視を行なうことができる。同系の色信号を持つ領域の抽出について、色変動監視情報生成部102は、公知のクラスタリングのアルゴリズムを用いても良い。
以上のように、画像形成装置1は、複数ページまたは複数部数の画像データを出力する場合において、異なるページ間または同一ページ間での色変動の監視を行うことができる。従来の画像形成装置は、色変動を監視するために定期的にカラーパッチ画像を出力していた。そのため、印刷中にカラーパッチ画像のデータを挿入することで印刷時間が長くなり、また、用紙やトナー、インクの使用量が多くなる場合があった。本実施の形態に係る画像形成装置1は、カラーパッチ画像を出力することなく、異なるページ間または同一ページ間での色変動の監視を行うことができる。そして、監視により色変動が発生したと判断された場合、画像形成装置1は、ユーザに対する色変動が発生した旨の警告や、色補正を行うことができる。
〔実施の形態1の変形例〕
実施の形態1の変形例は、色変動監視情報生成部102が均一領域における異種ページ監視情報を生成する手順について、実施の形態1とは異なる手順を用いるものである。図11は、色変動監視情報生成部102が均一領域における異種ページ監視情報を生成する手順の他の一例を示したフローチャートであり、図6の実施の形態1での手順とは異なる。
まず、色変動監視情報生成部102は、監視するページを1つ選択して、選択したページのラスター画像に色変換、即ち色信号の変換を施す(S301)。ここで、色変動監視情報生成部102は、画像形成装置1の色空間であるCMYK色空間のCMYK信号を、L色空間のL信号に変換する。この変換処理では、画像形成装置1が出力する出力色の変換特性、つまりCMYK信号とL信号との関係から生成された色予測モデルやLUTなどが用いられる。本実施の形態では、この色予測モデルやLUTについては予め定められているものとする。また、この変換処理では、4次元であるCMYK信号が3次元のL信号に変換されるが、これは、後述するヒストグラム生成でメモリサイズが大きくなるのを防ぐために行われるものである。そのため、色変動監視情報生成部102は、L信号に限らず、RGB信号やYCbCr信号などの3次元の色空間の色信号に変換しても良い。ここで、RGB信号は、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)からなる色信号であり、YCbCr信号は、輝度信号Y、青系統の色差信号Cb、赤系統の色差信号Crからなる色信号である。
次に、色変動監視情報生成部102は、色変換を施したラスター画像に対して縮小処理を行う(S302)。この縮小処理では、図6のS101と同様の処理が行われる。そして、色変動監視情報生成部102は、L色空間の縮小画像に対して、縮小画像の各画素における階調の統計をとり、3次元のヒストグラムを生成する(S303)。ここで、色変動監視情報生成部102は、ヒストグラムを生成する際の階調分割数の値を可能な限り大きいものとする。例えば、画像形成装置1が出力する画像データが8ビットの256階調である場合、色変動監視情報生成部102は、256階調に分割してヒストグラムを生成する。
次に、色変動監視情報生成部102は、生成した3次元のヒストグラムから、階調の頻度のピークとなる色信号(L)を抽出する(S304)。ここで、色変動監視情報生成部102は、ピークとなる色信号の抽出において、例えば、図12に示す3次元の2次微分フィルタをヒストグラムに適用する。そして、色変動監視情報生成部102は、2次微分フィルタを適用した結果、予め定められた第5の閾値以上の値を持つ階調に対応する色信号を、ピーク色信号として抽出する。ここで、色変動監視情報生成部102がピークとなる色信号を抽出できるものであれば、2次微分フィルタを適用する方法に限られるものではない。また、色変動監視情報生成部102は、縮小画像の非画像部(用紙部)については、ピーク色信号から除外する。
次に、色変動監視情報生成部102は、縮小画像の各画素における色信号について、L色空間上で、抽出したピーク色信号から予め定められた範囲内にある色信号の画素を1(黒)、予め定められた範囲内にはない色信号の画素を0(白)とした2値画像を生成する(S305)。この予め定められた範囲は、均一領域を抽出できるように可能な限り小さい範囲とする。例えば、色変動監視情報生成部102は、抽出したピーク色信号と一致する色信号の画素のみを1とした2値画像を生成する。
そして、色変動監視情報生成部102は、生成した2値画像において、1を示す画素が連続している部分に対して画素ごとに同じ番号を割り振るラベリング処理を行う。そして、色変動監視情報生成部102は、ラベリング処理により画素と画素とを連結させ、連結画素の領域が予め定められた第6の閾値よりも大きい領域か否かを判断する(S306)。S306で肯定の判断(Yes)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、連結画素の領域を均一領域として抽出し、抽出した均一領域のページ番号、S305で生成した均一領域の2値画像、均一領域におけるデバイス色値の分散および平均等をリスト化して登録する(S307)。次に、S308に移行する。また、S306で否定の判断(No)がされた場合も、S308に移行する。
S308では、色変動監視情報生成部102は、監視を行う全てのページに対してS301乃至S307の処理が終了したか否かを判断する。S308で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、まだS301乃至S307の処理が終了していないページに対する処理を行うため、S301に移行する。一方、S308で肯定の判断(Yes)がされた場合、S309に移行する。S309では、色変動監視情報生成部102は、登録した均一領域のページ番号、2値画像、デバイス色値の分散および平均等に基づいて異種ページ監視情報を生成する。この生成処理については、図6のS108と同様の処理が行われる。
以上のようにして、色変動監視情報生成部102は、実施の形態1とは異なる手順で、均一領域における異種ページ監視情報を生成することができる。
図13は、図11のS303で色変動監視情報生成部102により生成されるヒストグラムの一例を示す図である。S303では、色変動監視情報生成部102は3次元のヒストグラムを生成するが、図13(b)に示すヒストグラムは、図13(a)に示す1色8ビット256階調のグレイ画像に対する1次元のヒストグラムである。また、図13(b)に示すヒストグラムは、均一領域である図13(a)のAおよびBに相当する色信号における階調の頻度がピークとなるのを示している。このように、均一領域の色信号は、ヒストグラム上で局所的に頻度が高くなる傾向がある。そのため、色変動監視情報生成部102は、このピークとなる色信号をピーク色信号として抽出し、ピーク色信号に相当する画素を抽出すれば、均一領域を抽出することができる。
また、本実施の形態の変形例は、異種ページ監視情報を生成する手順の一例であるが、これと同様に、色変動監視情報生成部102はピーク色信号を抽出して均一領域を抽出し、同一ページ監視情報を生成することもできる。また、色変動監視情報生成部102は、例えば、図11のS305において、均一領域ではなく同系の色信号を持つ領域を抽出できるように2値画像を生成すれば、同系の色信号を持つ領域の同一ページ監視情報を生成することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、色変動監視情報生成部102は、複数ページの画像データを複数部数出力する場合において、図4(b)で示した均一領域における異種ページ監視情報を生成した。一方、実施の形態2では、色変動監視情報生成部102は、複数ページの画像データを複数部数出力する場合において、図4(c)で示した同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成することとする。
図14は、色変動監視情報生成部102が、配置されているページ内の位置が各ページで同じである同一オブジェクトにおける異種ページ監視情報を生成する手順の一例を示したフローチャートである。また、図15は、図14の異種ページ監視情報を生成する過程での画像データの一例を示す図である。
まず、色変動監視情報生成部102は、監視する1ページ目の画像データ(ラスター画像)を基準画像として登録する(S401)。次に、色変動監視情報生成部102は、基準画像に含まれる同一オブジェクトを抽出するために、基準画像と比較する対象画像を登録する(S402)。ここで、最初は、色変動監視情報生成部102は、2ページ目の画像データ(ラスター画像)を対象画像として登録する。図15(a)は、基準画像(1ページ目)と対象画像(2ページ目)の一例を示す図である。
次に、色変動監視情報生成部102は、基準画像と対象画像との色信号の差分を算出する(S403)。ここでは、色変動監視情報生成部102は、画素ごとにCMYK信号の差分を抽出し、差分がない、つまり(ΔC、ΔM、ΔY、ΔK)=(0、0、0、0)である画素を1(黒)、それ以外の画素を0(白)とした2値画像(以下、差分画像と称する)を生成する。図15(b)は、基準画像(1ページ目)と対象画像(2ページ目)との差分から生成された差分画像の一例を示す図である。図15(b)に示す差分画像では、基準画像において非画像部(用紙部)の画素、または、対象画像において非画像部(用紙部)の画素についても1(黒)としている。つまり、差分画像には、CMYK信号の差分がない領域と、非画像部(用紙部)の領域が含まれるため、色変動監視情報生成部102は、以下で2つのページともに画像部である領域のみ抽出するための処理を行う。
色変動監視情報生成部102は、2つのページそれぞれにおいて、画像部と非画像部(用紙部)とを分離し、2値画像を生成する(S404)。ここで、色変動監視情報生成部102は、非画像部(用紙部)となる(C、M、Y、K)=(0、0、0、0)の画素を0(白)、それ以外の画素を1(黒)とした2値画像を生成する。図15(c)は、基準画像(1ページ目)と対象画像(2ページ目)において、画像部と非画像部とを分離するために生成された2値画像の一例を示す図である。次に、色変動監視情報生成部102は、各ページの2値画像の論理積による論理積画像を生成する(S405)。図15(d)は、15(c)の1ページ目および2ページ目の2値画像に基づいて生成された論理積画像の一例を示す図である。この論理積画像は、基準画像(1ページ目)および対象画像(2ページ目)において、ともに画像部である領域を示している。
次に、色変動監視情報生成部102は、差分画像(図15(b))と論理積画像(図15(d))との論理積を求める(S406)。この論理積を求めることで、色変動監視情報生成部102は、基準画像(1ページ目)および対象画像(2ページ目)において、画像部の色信号が同一な領域を求めることができる。図15(e)は、基準画像(1ページ目)と対象画像(2ページ目)との画像部の色信号が同一な領域の一例を示す図である。図15(e)においては、色信号が同一な領域として、A〜Cのそれぞれが抽出される。
次に、色変動監視情報生成部102は、監視を行う全てのページに対してS402乃至S406の処理が終了したか否かを判断する(S407)。S407で肯定の判断(Yes)がされた場合、S409に移行する。一方、S407で否定(No)の判断がされた場合、色変動監視情報生成部102は、まだS402乃至S406の処理が終了していないページに対する処理を行うため、S408に移行する。
S408では、色変動監視情報生成部102は、差分画像と論理積画像との論理積による画像データ(図15(e))を新たな基準画像として、基準画像を更新する。次に、S402に移行し、色変動監視情報生成部102は、その前のS402で対象画像としたページの次のページの画像データを対象画像として新たに登録する。例えば、色変動監視情報生成部102は、その前のS402で2ページ目の画像データを対象画像とした場合は、3ページ目の画像データを対象画像として登録する。続けて、色変動監視情報生成部102は、S403乃至S408の処理を行う。このようにして、色変動監視情報生成部102は、監視を行う全てのページに対して、S402乃至S408の処理を行う。その結果、色変動監視情報生成部102は、監視を行う全てのページ間での同一オブジェクトを抽出することができる。
図15(f)は、監視を行う全てのページ(図4(a)1〜4ページ)に対する処理により、最終的に抽出された同一オブジェクトの一例を示す図である。図15(e)においてはA〜Cの領域が抽出されたが、最終的には同一オブジェクトとしてAの領域が抽出される。また、色変動監視情報生成部102は、オブジェクトの面積が小さいものや、オブジェクト内に画素が0(白)の領域が含まれるものについては同一オブジェクトである可能性が低いため、同一オブジェクトの対象から除外する。例えば、図15(e)におけるCの領域は領域内に画素が0(白)の領域が含まれているため除外される。
次に、S409では、色変動監視情報生成部102は、抽出した同一オブジェクトに基づいて、異種ページ監視情報を生成する。色変動監視情報生成部102は、例えば、実施の形態1における図6のS108と同様に、同一オブジェクトのページ番号や2値画像、同一オブジェクトにおけるデバイス色値の分散および平均等をリスト化して登録する。
以上のようにして、色変動監視情報生成部102は、複数ページの画像データを複数部数出力する場合において、図4(c)で示したような、配置されているページ内の位置が各ページで同じである同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成することができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態2では、色変動監視情報生成部102は、図4(c)で示したような、配置されているページ内の位置が各ページで同じである同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成した。一方、実施の形態3では、色変動監視情報生成部102は、図4(d)〜(f)で示したような、配置されているページ内の位置が各ページで異なる同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成することとする。
図16は、色変動監視情報生成部102が、配置されているページ内の位置が各ページで異なる同一オブジェクトにおける異種ページ監視情報を生成する手順の一例を示したフローチャートである。また、図17は、図16の異種ページ監視情報を生成する過程での画像データの一例を示す図である。
まず、色変動監視情報生成部102は、監視するページを1つ選択して、選択したページの画像データ(ラスター画像)において画像部と非画像部(用紙部)とを分離し、2値画像を生成する(S501)。ここで、色変動監視情報生成部102は、非画像部(用紙部)となる(C、M、Y、K)=(0、0、0、0)の画素を0(白)、それ以外の画素を1(黒)とした2値画像を生成する。図17(a)は、図4(a)の各ページにおいて生成された2値画像の一例を示す図である。
次に、色変動監視情報生成部102は、生成した2値画像において、1を示す画素が連続している部分に対して画素ごとに同じ番号を割り振るラベリング処理を行う。そして、色変動監視情報生成部102は、ラベリング処理により画素と画素とを連結させ、連結画素の領域が予め定められた第7の閾値よりも大きい領域(オブジェクト)を抽出する。そして、色変動監視情報生成部102は、抽出したオブジェクト(以下、抽出オブジェクトと称する)のページ番号、位置情報、デバイス色値の分散および平均をリスト化して登録する(S502)。ここで、位置情報としては、色変動監視情報生成部102は、各抽出オブジェクトに対して、外接矩形の単位で抽出オブジェクトの左上座標位置(X、Y)、幅(W)、高さ(H)を登録する。図17(b)は、図17(a)の1ページ目における抽出オブジェクト(A〜E)を示す図であり、太枠線が抽出オブジェクトに外接する矩形である。また、色変動監視情報生成部102は、外接矩形内の黒画素の密度が小さい抽出オブジェクトについては、文字や線画である可能性が高いため、同一オブジェクトからは除外する。
次に、色変動監視情報生成部102は、監視を行う全てのページに対してS501およびS502の処理が終了したか否かを判断する(S503)。S503で否定の判断(No)がされた場合、色変動監視情報生成部102は、まだS501およびS502の処理が終了していないページに対する処理を行うため、S501に移行する。一方、S503で肯定の判断(Yes)がされた場合、S504に移行する。
S504では、色変動監視情報生成部102は、登録した全ての抽出オブジェクトに対して、抽出オブジェクトごとに、異なるページの同一オブジェクトを抽出する(S504)。ここでは、色変動監視情報生成部102は、まず、監視を行う全てのページにおける全ての抽出オブジェクトの中で、幅(W)、高さ(H)、デバイス色値の分散および平均が同一であるオブジェクト群を選び出す。次に、色変動監視情報生成部102は、選び出したオブジェクト群に対し、抽出オブジェクト間での色信号の差分を算出する。そして、色変動監視情報生成部102は、抽出オブジェクト内の全画素で差分がない、つまり(ΔC、ΔM、ΔY、ΔK)=(0、0、0、0)である抽出オブジェクトを同一オブジェクトとして抽出する。ただし、同一オブジェクトを抽出する手順はこれに限られるものではない。例えば、S504において、色変動監視情報生成部102は、抽出オブジェクトの画像情報(2値画像)を保持しておき、一般的なテンプレートマッチング法により同一オブジェクトを抽出しても良い。
次に、色変動監視情報生成部102は、抽出した同一オブジェクトに基づいて、異種ページ監視情報を生成する(S505)。色変動監視情報生成部102は、例えば、実施の形態1における図6のS108と同様に、抽出した同一オブジェクトのページ番号や位置情報、また、同一オブジェクトにおけるデバイス色値の分散および平均等をリスト化して登録する。
以上のようにして、色変動監視情報生成部102は、複数ページの画像データを複数部数出力する場合において、図4(d)〜(f)で示したような、配置されているページ内の位置が各ページで異なる同一オブジェクトの異種ページ監視情報を生成することができる。
実施の形態2および実施の形態3では、色変動監視情報生成部102は、同一オブジェクトを抽出した後に、さらに同系色で分割しても良い。同系色で分割することにより、色変動監視実行部103は、同系色ごとに色変動を監視することができる。
また、実施の形態1乃至3では、画像読取部60が生成する色度データをLとしたが、これに限られるものではない。例えば、三刺激値XYZや均等色空間L等に分類される表色系のデータでも、(Lab)=F(CMYK)のように多項式近似等で表現されるデータでも、また、物理モデル式としてノイゲバウアー、クベルカムンク、ランバートベール等で表現されるデータでも、更には、ICCプロファイル等によって変換されるデータであってもよく、そのデバイスの特性が示されるデータが生成できるものであれば何でも良い。
また、実施の形態1乃至3では、色変動監視情報生成部102は、色変動の監視が行なわれる前に全ページを解析して各ページの色変動監視情報を生成しても良いし、ページごとに色変動監視情報の生成を行っても良い。色変動監視情報生成部102がページごとに色変動監視情報の生成を行えば、色変動監視実行部103は、色変動監視情報の生成が終わったページに対して、順次監視を実行することが可能となる。その場合、色変動監視情報が生成される処理と並行して、印刷処理が行われ、さらに色変動監視実行部103により色変動の監視が行われる。また、色変動監視情報が生成される処理、印刷処理と並行して、制御部80による制御により、UI70上に色変動監視領域別に監視結果を表示することや色変動が発生した旨の警告を表示することが可能になる。
また、実施の形態1乃至3では、色変動監視情報生成部102は、ラスター画像から色変動監視情報を生成したが、ラスタライズ処理される前のページ記述言語(PDL)で記載された画像データから色変動監視情報を生成しても良い。ページ記述言語で記載された画像データには均一領域等の情報が含まれるため、色変動監視情報生成部102は、ラスター画像から色変動監視情報を生成するよりも高速に色変動監視情報を生成できる場合がある。
また、実施の形態1乃至3では、画像形成部10と画像読取部60とのスキューやレジずれなどの位置ずれを抑えるため、色変動監視情報生成部102は、色変動監視領域の2値画像に対して収縮処理を施すことが望ましい。収縮処理とは、注目する画素の周辺に1つでも1(黒)を示す画素があれば、1に置き換える処理をいう。また、画像読取部60は、用紙に形成された画像を読み取り、色度データを生成した後に、スキュー補正などの位置ずれを補正することが望ましい。
また、実施の形態1乃至3では、画像形成装置1は同一の印刷ジョブで出力されるページ間で色変動の監視を行うこととしたが、異なる印刷ジョブで出力されるページ間で色変動の監視を行うこととしても良い。
また、実施の形態1乃至3では、画像読取部60は用紙に形成された画像の色度を読み取ったが、これに限られるものではない。例えば、画像読取部60は、画像形成部10の中間転写ベルト20に転写された画像の色度を読み取ることとしても良い。
<適用可能なコンピュータの説明>
ところで、本発明の実施の形態における色変動監視部100の処理は、汎用のコンピュータにおいて実現してもよい。そこで、この処理をコンピュータで実現するものとして、そのハードウェア構成について説明する。
図18は、色変動監視部100のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、色変動監視部100は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)111と、記憶手段であるメインメモリ112及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)113とを備える。ここで、CPU111は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。メインメモリ112は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置113は、図2に示す色変動監視部100の各機能を実現するためのプログラムを格納している。そして、このプログラムがメインメモリ112にロードされ、このプログラムに基づく処理がCPU111により実行されることで、各機能が実現される。更に、色変動監視部100は、制御部80等との通信を行うための通信I/F114を備える。
具体的には、色変動監視部100において、CPU111が行う指示により、ユーザから指示された出力するページ数および部数情報の取得や、色変動監視情報の生成等が行われる。また、CPU111が行う指示により、色変動の監視が行われる。さらに、印刷ジョブやラスタライズ処理により生成されたラスター画像の受信は、通信I/F114を介して行われる。
<プログラムの説明>
以上説明を行った本実施の形態における色変動監視部100が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
よって、色変動監視部100が行う処理は、コンピュータに、出力画像データに基づいて出力される出力画像について、1部数当たりのページ数および総部数を取得する機能と、取得された1部数当たりのページ数および総部数に応じて、出力画像データから色変動を監視するための領域群を抽出し、抽出した領域群の監視情報を生成する機能と、出力された出力画像に対応する色度データを取得し、取得した出力画像に対応する色度データと、生成された領域群の監視情報とに基づいて、出力画像の異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で、色変動を監視する機能と、を実現させるためのプログラムとして捉えることもできる。
なお、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
また、本発明の実施の形態では、画像形成装置1が1台で各処理を実行する構成としたが、これに限られるものではなく、画像形成装置1の処理を複数の装置で実行するような構成にしても良い。例えば、画像形成装置1の外部に接続された装置として色変動監視部100の処理を実行するものを設け、画像形成装置1と併せて機能する画像形成システムが考えられる。また、外部に設けられ画像形成装置1に接続された装置が2台あり、一方が色変動監視部100の処理を実行し、もう一方が画像読取部60の処理を実行する画像形成システム等が考えられる。
1…画像形成装置、10…画像形成部、60…画像読取部、70…UI、80…制御部、90…画像処理部、100…色変動監視部、101…ページ数部数取得部、102…色変動監視情報生成部、103…色変動監視実行部、104…色変動警告部

Claims (10)

  1. 出力画像データに基づいて出力される出力画像について、1部数当たりのページ数および総部数を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記1部数当たりのページ数および前記総部数に応じて、前記出力画像データから色変動を監視するための領域群を抽出し、抽出した当該領域群の監視情報を生成する生成手段と、
    出力された前記出力画像に対応する色度データを取得し、取得した当該出力画像に対応する色度データと、前記生成手段により生成された前記領域群の監視情報とに基づいて、当該出力画像の異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で、色変動を監視する監視手段とを備え
    前記生成手段は、前記1部数当たりのページ数が予め定められたページ数以上の場合、前記監視情報として、異なるページ間で色変動の監視をするための異種ページ監視情報を生成し、
    前記監視手段は、前記生成手段により生成された前記異種ページ監視情報に基づいて、前記出力画像の異なるページ間で色変動を監視すること
    を特徴とする色変動監視装置。
  2. 前記生成手段は、前記1部数当たりのページ数および前記総部数から算出される総ページ数が予め定められた総ページ数以上の場合、前記監視情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の色変動監視装置。
  3. 前記生成手段は、前記異種ページ監視情報として、異なるページに存在し同一の色信号を持つ複数の領域を有する前記領域群の位置情報または画像情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の色変動監視装置。
  4. 前記生成手段は、領域内の色が均一な均一領域をページごとに選定し、選定した複数の当該均一領域で、異なるページに存在し同一の色信号を持つ複数の当該均一領域を有する前記領域群を抽出し、抽出した当該領域群の位置情報または画像情報を前記異種ページ監視情報として生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の色変動監視装置。
  5. 前記監視手段による監視結果に基づいて、色変動が予め定められた範囲を超えるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により色変動が前記予め定められた範囲を超えたと判定された場合に、色変動が当該予め定められた範囲を超えたことを報知する報知手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の色変動監視装置。
  6. 外部から入力された入力画像データに対して色変換を施し出力画像データを生成する画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段により生成された前記出力画像データに基づいて出力画像を形成して出力する画像形成手段と、
    前記出力画像データに基づいて出力される前記出力画像について、1部数当たりのページ数および総部数を取得する取得手段と、
    前記画像形成手段により出力された前記出力画像に対応する色度データを取得する色度データ取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記1部数当たりのページ数および前記総部数に応じて、前記出力画像データから色変動を監視するための領域群を抽出し、抽出した当該領域群の監視情報を生成する生成手段と、
    前記色度データ取得手段により取得された前記出力画像に対応する色度データと、前記生成手段により生成された前記領域群の監視情報とに基づいて、当該出力画像の異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で色変動を監視し、色変動が予め定められた範囲を超えるか否かを判定する判定手段とを備え
    前記生成手段は、前記1部数当たりのページ数が予め定められたページ数以上の場合、前記監視情報として、異なるページ間で色変動の監視をするための異種ページ監視情報を生成し、
    前記判定手段は、前記生成手段により生成された前記異種ページ監視情報に基づいて、前記出力画像の異なるページ間で色変動を監視すること
    を特徴とする画像形成システム。
  7. 前記画像処理手段は、前記判定手段により色変動が前記予め定められた範囲を超えたと判定された場合に、前記出力画像データの生成に用いる色情報を補正することを特徴とする請求項に記載の画像形成システム。
  8. 前記判定手段が、色変動が前記予め定められた範囲を超えるか否かを判定する処理を実行するのと並行して、当該判定手段による色変動の監視結果または判定結果の少なくともいずれか一方を表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成システム。
  9. 前記画像処理手段は、前記判定手段により色変動が前記予め定められた範囲を超えたと判定された場合に、カラーパッチ画像を挿入して、前記色度データ取得手段により取得された当該カラーパッチ画像の色度データに基づいて、前記出力画像データの生成に用いる色情報を補正することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. コンピュータに、
    出力画像データに基づいて出力される出力画像について、1部数当たりのページ数および総部数を取得する機能と、
    取得された前記1部数当たりのページ数および前記総部数に応じて、前記出力画像データから色変動を監視するための領域群を抽出し、抽出した当該領域群の監視情報を生成する機能と、
    出力された前記出力画像に対応する色度データを取得し、取得した当該出力画像に対応する色度データと、生成された前記領域群の監視情報とに基づいて、当該出力画像の異なるページ間または複数部数の同一ページ間の少なくともいずれか一方で、色変動を監視する機能とを実現させ
    前記生成する機能は、前記1部数当たりのページ数が予め定められたページ数以上の場合、前記監視情報として、異なるページ間で色変動の監視をするための異種ページ監視情報を生成し、
    前記監視する機能は、生成された前記異種ページ監視情報に基づいて、前記出力画像の異なるページ間で色変動を監視すること
    を特徴とするプログラム。
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