JP2011099922A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する場合において、画質優先ジョブの必要十分な画質を維持しつつ時間優先ジョブの処理の効率化を図る。
【解決手段】ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する画像形成装置において、画像形成プロセスのパラメータを調整するキャリブレーションが実施可能であり、キャリブレーションの実施間隔を定める印刷枚数が閾値として予め設定されており、制御部は、前回のキャリブレーション実施後の印刷枚数が閾値を超えた場合に、その後に最初に実行する第1ジョブ及び次に実行する第2ジョブが画質よりも時間を優先する時間優先ジョブであるか時間よりも画質を優先する画質優先ジョブであるかを判断し、第1ジョブが画質優先ジョブであり第2ジョブが時間優先ジョブである場合は、第2ジョブを実行するまでキャリブレーションの実施を保留する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、所定のタイミングでキャリブレーションを実施する画像形成装置に関する。
カラー印刷機能を備えた複写機や複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの画像形成装置が普及している。この画像形成装置では、ジョブに基づいて画像を形成し、帯電された感光体ドラムに画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ローラや転写ベルトなどの中間転写体を介して用紙に転写する処理を行う。
このような画像形成装置においては、機内の温湿度の変化や感光体ドラム、現像剤などの部品の劣化により、帯電量、現像電圧、濃度、光量などの画像作成プロセスパラメータが変化する。このため、一定枚数の印刷を行う毎に、上記パラメータを調整する画像安定化処理(キャリブレーション)を実施している。
このようなキャリブレーションに関して、例えば、下記特許文献1には、特定の画像形成装置を複数のクライアントが共有し、画像の品質を維持する管理処理手段を設け、自動的に所定のタイミングで前記管理処理を行う画像形成システムにおいて、クライアントから前記画像形成装置へ送られるページ記述言語ファイルのヘッダにユーザーのカスタム情報を埋め込むプリンタドライバと、前記プリンタドライバを備えたクライアントとを備え、ユーザーのカスタム情報を最優先に処理する技術が開示されている。
特開2006−157804号公報
ここで、Print for Payなどの環境では、ジョブがスタックした状況で順次ジョブが実施され印刷される状況が多く、その状態でキャリブレーションモード(画像安定化モード)の必要な条件になることがある。
そのような場合に、印刷枚数が所定数を超えた時点で即座にキャリブレーションを実施したり、ジョブの切れ目でキャリブレーションを実施することになるが、ジョブの内容にかかわらずにキャリブレーションを実施すると、ジョブの効率的な処理ができなくなってしまう。
そこで、特許文献1では、キャリブレーションの実施時期になった後に最初に実行するジョブが、画質よりも時間を優先するジョブ(以下、時間優先ジョブと呼ぶ。)の場合は、ジョブ実行後にキャリブレーションを実施し、時間よりも画質を優先するジョブ(以下、画質優先ジョブと呼ぶ。)の場合は、キャリブレーションを実施した後にジョブを実行する制御を行っている。
しかしながら、上記制御では、最初に実行するジョブが画質優先ジョブであっても、その次のジョブが時間優先ジョブであれば、画質優先ジョブの前にキャリブレーションを実施すると、その後の時間優先ジョブの処理が遅延してしまう。
この問題に対して、スタックされているジョブやキューの順番などを入れ替えて、時間優先ジョブの順番をキャリブレーション前に入れ替えて印刷を実行し、キャリブレーション後に画質優先ジョブを実施する方法も考えられる。しかしながら、ジョブの順番を入れ替えると制御が複雑になると共に、Print for Payなどの環境ではジョブの入れ替えが許されないことが多い。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する場合において、画質優先ジョブの必要十分な画質を維持しつつ時間優先ジョブの処理の効率化を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する画像形成装置において、画像形成プロセスのパラメータを調整するキャリブレーションが実施可能であり、前記キャリブレーションの実施間隔を定める条件が予め設定されており、制御部は、前回のキャリブレーション実施後に前記条件を満たした場合に、その後に最初に実行する第1ジョブ及び次に実行する第2ジョブが、画質よりも時間を優先する時間優先ジョブであるか時間よりも画質を優先する画質優先ジョブであるかを判断し、前記第1ジョブが前記画質優先ジョブであり前記第2ジョブが前記時間優先ジョブである場合は、前記第2ジョブを実行するまで前記キャリブレーションの実施を保留するものである。
また、本発明は、ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する画像形成装置において、画像形成プロセスのパラメータを調整するキャリブレーションが実施可能であり、前記キャリブレーションの実施間隔を定める条件が予め設定されており、制御部は、前回のキャリブレーション実施後に前記条件を満たした場合に、前記ジョブキューに登録されている複数のジョブの各々が、画質よりも時間を優先する時間優先ジョブであるか時間よりも画質を優先する画質優先ジョブであるかを判断し、最初に実行する第1ジョブが前記画質優先ジョブであり前記ジョブキューに前記時間優先ジョブが登録されている場合は、前記ジョブキューに登録された前記時間優先ジョブを実行するまで前記キャリブレーションの実施を保留するものである。
本発明においては、前記条件を満たした場合とは、前回のキャリブレーション実施後の印刷枚数が予め定めた閾値を超えた場合とすることができる。
本発明の画像形成装置によれば、ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する場合において、画質優先ジョブの必要十分な画質を維持しつつ時間優先ジョブの処理の効率化を図ることができる。
その理由は、キャリブレーションの実施時期が到達した後に最初に実行するジョブ(現ジョブ)と少なくとも次のジョブとが、画質よりも時間を優先する時間優先ジョブであるか時間よりも画質を優先する画質優先ジョブであるかを判断し、現ジョブが画質優先ジョブであり、次のジョブが時間優先ジョブである場合若しくはジョブキューに時間優先ジョブが登録されている場合は、時間優先ジョブの実行後にキャリブレーションを実施する制御を行うからである。
また、時間のかかるキャリブレーション(フルキャリブレーション)の他に、より短時間に実施できるキャリブレーション(簡易キャリブレーション)が実施可能な場合は、画質優先ジョブの実行前に簡易キャリブレーションを実施し、時間優先ジョブ後にフルキャリブレーションを実施する制御を行うからである。
本発明の第1の実施例に係る印刷システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係る印刷指示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 2つのジョブに対するキャリブレーションの実施タイミングを示す図である。 図4の場合における画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 2つのジョブに対するキャリブレーション(フルキャリブレーション及び簡易キャリブレーション)の実施タイミングを示す図である。 図6の場合における画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 2つのジョブに対するキャリブレーション(フルキャリブレーション及び簡易キャリブレーション)の実施タイミングを示す図である。 図8の場合(簡易キャリブレーションを実施するか否かを判断する場合)における画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 キャリブレーションの判断プロセスを示すフローチャート図である。 複数のジョブに対するキャリブレーション(フルキャリブレーション及び簡易キャリブレーション)の実施タイミングを示す図である。 図11の場合における画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 最終ジョブの後に所定の待ち時間を設けた場合のキャリブレーションの実施タイミングを示す図である。 複数のジョブに対するキャリブレーション(フルキャリブレーション及び簡易キャリブレーション)の実施タイミングを示す図である。 図14の場合(簡易キャリブレーションを実施するか否かを判断する場合)における画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 簡易キャリブレーションを実施するか否かを判断する場合の効果を説明する図である。
背景技術で示したように、画像形成装置では所定の条件を満たしたら(例えば、印刷枚数が予め定めた閾値を超えたら)、画像作成プロセスパラメータを調整するキャリブレーションを実施するが、キャリブレーションには時間を要するため、ジョブの処理が遅延するという問題がある。
この問題に対して、特許文献1では、キャリブレーションの実施時期になった後に最初に実行するジョブが時間優先ジョブの場合は、ジョブ実行後にキャリブレーションを実施し、画質優先ジョブの場合は、キャリブレーションを実施した後にジョブを実行する制御を行っているが、複数のジョブがジョブキューに登録されている場合に、現ジョブが画質優先ジョブであっても、その次のジョブが時間優先ジョブであれば、画質優先ジョブの間にキャリブレーションを実施すると、その後の時間優先ジョブの処理が遅延してしまう。
一方で、キャリブレーションの実施時期を定める条件(例えば、印刷枚数の閾値)は安全を見越して設定されており、条件を満たしても(例えば、印刷枚数が閾値を超えても)直ちに画質が劣化するものではない。
そこで、本発明の一実施の形態では、現ジョブと少なくとも次のジョブとが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかを判断し、現ジョブが画質優先ジョブであり、次のジョブが時間優先ジョブである場合は、時間優先ジョブの実行後にキャリブレーションを実施する制御を行う。
これにより、時間優先ジョブがキャリブレーションによって待たされる時間を軽減しつつ、画質優先ジョブに対しても必要十分な画質を提供することができる。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る画像形成装置について、図1乃至図10を参照して説明する。図1は、本実施例の印刷システムの構成を示す図であり、図2は、印刷指示装置の構成、図3は、画像形成装置の構成を示す図である。また、図4、6、8は、キャリブレーションの実施タイミングを示す図であり、図5、7、9、10は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
図1に示すように、本実施例の印刷システムは、ジョブを送信して印刷を指示するクライアントのコンピュータ装置(印刷指示装置10と呼ぶ。)と、ジョブをジョブキューに登録して順番に印刷を実行する画像形成装置20とで構成され、これらは、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク30によって接続されている。以下、各装置について詳細に説明する。
[印刷指示装置]
図2に示すように、印刷指示装置10は、制御部11と、表示部12と、操作部13などで構成される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリ11b、HDD(Hard Disk Drive)11c、通信I/F部11dなどを備え、これらはバスを介して接続されている。CPU11aは、各部の制御を行う。メモリ11bは、HDD11c、通信I/F部11dから読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分であり、記憶されたデータはCPU11aによって処理され、必要に応じてHDD11cや通信I/F部11dに転送される。HDD11cは、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、ジョブなどを格納し、CPU11aにより必要に応じて読み出され、メモリ11b上で実行処理される。通信I/F部11dは、通信ネットワーク30を介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
上記制御部11は、文書を作成するためのアプリケーションや文書の印刷を指示するプリンタドライバとして機能し、アプリケーションで作成した文書データは、プリンタドライバにより、画像形成装置20で読み取り可能な言語(PCL(Printer Control Language)やPS(Post Script)などのPDL(Page Description Language))のジョブに変換され、通信I/F部11dを介して画像形成装置20に送信される。
表示部12は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置等からなり、画像形成装置20に送信するジョブを設定するための画面や設定を確認するための画面、詳細設定を行う画面等を表示する。
操作部13は、表示部12上に表示された情報を操作したり、情報を入力したりする部分であり、ポインティングデバイス、キーボード、トラックボール、トラックパッド、タブレット、及びスタイラスペンなどで構成される。
なお、図2は印刷指示装置10の基本構成であり、画像形成装置20に印刷を指示するプリンタドライバが実行可能な限りにおいて、その構成は適宜変更可能である。
[画像形成装置]
図3に示すように、画像形成装置20は、制御部21と、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)22と、画像読取部23と、表示部24と、操作部25と、給紙部26と、画像形成部27と、後処理部28などで構成される。
制御部21は、各構成部を制御する部分で、CPU21a、ROMやRAMなどのメモリ21b、HDD21c、通信I/F部21dなどを備え、これらはバスを介して接続されている。CPU21aは各部の制御などを行う。メモリ21bは、HDD21c、画像読取部23、通信I/F部21dから読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分で、記憶されたデータはCPU21aによって画像処理され、必要に応じてHDD21cや画像形成部27に転送される。HDD21cは、CPU21aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、キャリブレーションの実施時期を定める条件(例えば、印刷枚数の閾値)などを格納し、CPU21aにより必要に応じて読み出され、メモリ21b上で実行処理される。通信I/F部21dは、通信ネットワーク30を介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
上記制御部21は、1又は複数の印刷指示装置10から受信した複数のジョブを所定の記憶領域(ジョブキュー)に順番に登録し、処理対象となったジョブの各ページをラスタライズしてページ毎の画像データを生成し、必要に応じて画像処理(色調整、濃度調整、スライドや縮小などの処理)やスクリーニングを行った後、画像形成部27で印刷可能な印刷画像データに変換する。
また、制御部21は、前回のキャリブレーション後に所定の条件を満たしたら、その後に最初に実行されるジョブ(現ジョブと呼ぶ。)及びその次に実行されるジョブ(次ジョブと呼ぶ。)が、画質(出来映えの良さ)よりも時間(処理の迅速さ)を優先する時間優先ジョブ(例えば、モノクロ印刷のジョブ)であるか時間よりも画質を優先する画質優先ジョブ(例えば、カラー印刷のジョブ)であるかを判断し、ジョブの組み合わせに応じてキャリブレーションの実施タイミングを制御する。なお、所定の条件を満たした場合とは、例えば、前回のキャリブレーション後の印刷枚数をカウントし、印刷枚数が予め定めた閾値を超えた場合や、前回のキャリブレーションから一定時間が経過した場合、温度や湿度を検出し、その値の変化が予め定めた閾値を超えた場合などが挙げられるが、以下の説明では、前回のキャリブレーション後の印刷枚数が予め定めた閾値を超えたか否かに基づいて判断するものとする。
ADF22は、単数もしくは複数枚の原稿用紙を自動で画像読取部23へ搬送する部分である。
画像読取部23は、原稿台上の原稿用紙から画像データを光学的に読み取る部分であり、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
表示部24は、液晶表示装置や有機EL表示装置等からなり、画像形成装置20を操作するための画面等を表示する。また、操作部25は、ボタンやスイッチ等からなり、各種設定や指示を行う。なお、表示部24と操作部25は別々の装置としても良いし、表示部24上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチパネル)25を設けた一体の装置としてもよく、タッチパネルの場合は、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部21に出力する。
給紙部26は、各種サイズの用紙を格納する用紙トレイで構成される。また、格納された用紙を画像形成部27へ送り出す部分を含む。
画像形成部27は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像読取部23から読み込んだ画像データ、あるいは通信I/F部21dを介して受け取ったジョブに基づいて、指定された用紙に画像を形成し、後処理部28に送り出す。具体的には、一様に帯電された感光体ドラム上に画像データに応じた光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に帯電したトナーを付着させてトナー像として顕像化し、そのトナー像を一次転写ローラ、二次転写ベルトなどの中間転写体を介して用紙に転写し、その後にトナー像を加熱加圧することにより用紙上に定着させる処理を行う。
後処理部28は、画像形成部27から搬送される用紙に、制御部21からの指示により、ステープルやパンチなどの処理を加えて出力する。
なお、図1では、印刷システムを印刷指示装置10と画像形成装置20とで構成したが、画像データを印刷画像データに変換するRIP(Raster Image Processor)コントローラ等の制御装置を通信ネットワーク30に接続してもよい。また、ジョブキューは画像形成装置20に設けなくてもよく、上記制御装置や通信ネットワーク30に接続されるサーバなどに設けてもよい。また、画像形成装置20の操作部25を操作してジョブを設定する場合は、印刷指示装置10を省略することもできる。
以下、上記構成の印刷システムにおける画像形成装置20の動作について図面を参照して説明する。なお、ジョブキューには予め2以上のジョブが登録されているものとし、ジョブは時間優先ジョブ又は画質優先ジョブのいずれかに該当するものとする。
ジョブキューに登録されている現ジョブと次ジョブとの組み合わせは、図4に示すように、共に時間優先ジョブの場合((a)参照)、現ジョブが時間優先ジョブで次ジョブが画質優先ジョブの場合((b)参照)、共に画質優先ジョブの場合((c)参照)、現ジョブが画質優先ジョブで次ジョブが時間優先ジョブの場合((d)参照)の4通りとなる。
ここで、(a)の場合は、2つ目の時間優先ジョブを実行した後にキャリブレーションを行うことにより、2つの時間優先ジョブを迅速に処理することができる。また、(b)の場合は、時間優先ジョブを実行した後にキャリブレーションを行うことにより、時間優先ジョブを迅速に処理することができると共に画質優先ジョブの画質を良好に保つことができる。また、(c)の場合は、1つ目の画質優先ジョブを実行する前にキャリブレーションを行うことにより、2つの画質優先ジョブの画質を良好に保つことができる。
しかしながら、(d)の場合、従来の考え方では現ジョブが画質優先ジョブであるため、キャリブレーションを実施した後に画質優先ジョブを実行することになり、次ジョブである時間優先ジョブの処理が遅れてしまう。
そこで、本実施例では、現ジョブが画質優先ジョブで次ジョブが時間優先ジョブの場合は、キャリブレーションの実施時期になっても直ちに画質が劣化しないことから、画質優先ジョブの前ではなく、時間優先ジョブの後にキャリブレーションを実施するようにし、時間優先ジョブを迅速に処理できるようにすると共に、画質優先ジョブに対して必要十分な画質を提供し、結果としてジョブ全体を効率的に実施できるようにする。
以下、図5のフローチャート図を参照して、画像形成装置20の制御部21の動作について具体的に説明する。
まず、印刷枚数をカウントするキャリブレーションカウンタの値(前回のキャリブレーション後に印刷した枚数)と予め定めた閾値とを比較し(S101)、キャリブレーションカウンタの値が閾値以下の場合(S101のNの場合)は、キャリブレーションを実施する必要がないため、現ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかにかかわらず、印刷を実行する(S108)。
一方、キャリブレーションカウンタの値が閾値を超える場合は、キャリブレーションを実施する必要があるため、キャリブレーション要フラグを”1”にし(S102)、現ジョブが画質優先ジョブであるかを判断する(S103)。現ジョブが時間優先ジョブの場合(S103のNの場合)は、図4(a)、(b)に示すとおり、時間優先ジョブを迅速に処理するために直ちに印刷を実行する(S108)。
現ジョブが画質優先ジョブの場合(S103のYの場合)は、次ジョブが時間優先ジョブであるかを判断する(S104)。次ジョブが画質優先ジョブの場合(S104のNの場合)は、図4(c)に示すとおり、画質優先ジョブに対して良好な画質を提供するためにキャリブレーションを実施する(S105)。そして、キャリブレーション要フラグを”0”にし(S106)、キャリブレーションカウンタをリセットした後(S107)、印刷を実行する(S108)。
次ジョブが時間優先ジョブの場合(S104のYの場合)は、図4(d)に示すとおり、画質優先ジョブに対して必要十分な画質を提供しつつ、時間優先ジョブを迅速に処理するために、キャリブレーションを実施せずに印刷を実行する(S108)。
次に、次ジョブがあるかを判断し、次ジョブがあれば(S109のY)、ステップS101に戻って同様の処理を繰り返す。
このように、現ジョブのみならず、次ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかを判断し、現ジョブが画質優先ジョブであっても次ジョブが時間優先ジョブであれば、画質優先ジョブの前にキャリブレーションを実施しないことにより、時間優先ジョブを迅速に処理することができる。また、キャリブレーションの実施時期になっても直ちに画質が劣化しないことから、画質優先ジョブに対して必要十分な画質を提供することができる。
上記フローでは、キャリブレーションに時間がかかることから、次ジョブが時間優先ジョブであればキャリブレーションを実施しないように制御したが、キャリブレーションは1種類ではなく、画像形成装置20によっては、時間をかけて十分に画質調整を行うキャリブレーション(以下、フルキャリブレーションと呼ぶ。)と短時間に必要最小限の画質調整を行うキャリブレーション(以下、簡易キャリブレーションと呼ぶ。)と、を備える場合がある。この2種類のキャリブレーションについて詳細に説明する。
フルキャリブレーションは、各色の濃度の絶対値とその濃度のグラデーション(γカーブ)を調整するモードである。具体的には、Y,M,C,BKの4色それぞれ毎にドラム方向に薄いパッチから濃いパッチへ数十段階のグラデーションパッチをつくり、その濃度カーブがある指定領域範囲に入れるように帯電量、現像電圧、濃度、光量などの画像作成プロセスパラメータを変更して、フィードバック制御する。このフルキャリブレーションは、通常3〜5分程度の時間を要する。
一方、簡易キャリブレーションは、各色の濃い側と薄い側の濃度の絶対値のみ合わせるモードである。通常は、非画像部領域か紙間を利用、もしくは、A4紙程度のプロセス時間(秒数)を使い、薄いパッチと濃いパッチを作成してその色濃度を測り、中間調は無視する。そして、あらかじめ薄いパッチや濃いパッチの基準値からのずれに対して、標準でどの程度、帯電量、現像電圧、濃度、光量などの画像作成プロセスパラメータを変更すれば、基準値になるかその変化量をデータとして保持しておき、色濃度の変化量に対して理論的な補正値データを調整値として補正する。この簡易キャリブレーションは、通常0〜10秒以内で終わる。
このように、簡易キャリブレーションは実施時間が短いため、時間優先ジョブの実行前に実施しても時間優先ジョブの処理の遅延は実質的に無視することができる。そこで、図4(d)の場合において、画像形成装置20にフルキャリブレーションと簡易キャリブレーションとを備える場合は、図6に示すように、画質優先ジョブの後に時間優先ジョブがあったとしても、画質優先ジョブの前に簡易キャリブレーションを実施し、時間優先ジョブの実行後にフルキャリブレーションを実施する。
その場合の制御部21の動作について、図7のフローチャート図を参照して説明する。
まず、図5と同様にキャリブレーションカウンタの値と閾値とを比較し(S201)、キャリブレーションカウンタの値が閾値以下の場合(S201のNの場合)は、キャリブレーションを実施する必要がないため、現ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかにかかわらず、印刷を実行する(S209)。
一方、キャリブレーションカウンタの値が閾値を超える場合(S201のYの場合)は、キャリブレーションを実施する必要があるため、キャリブレーション要フラグを”1”にし(S202)、現ジョブが画質優先ジョブであるかを判断する(S203)。現ジョブが時間優先ジョブの場合(S203のNの場合)は、図4(a)、(b)に示すとおり、時間優先ジョブを迅速に処理するために直ちに印刷を実行する(S209)。
現ジョブが画質優先ジョブの場合(S203のYの場合)は、次ジョブが時間優先ジョブであるかを判断する(S204)。次ジョブが画質優先ジョブの場合(S204のNの場合)は、図4(c)に示すとおり、画質優先ジョブに対して良好な画質を提供するためにフルキャリブレーションを実施する(S206)。そして、キャリブレーション要フラグを”0”にし(S207)、キャリブレーションカウンタをリセットした後(S208)、印刷を実行する(S209)。
次ジョブが時間優先ジョブの場合(S204のYの場合)は、図6に示すとおり、時間優先ジョブに対して迅速な処理を担保しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供するために、簡易キャリブレーションを実施し(S205)、その後、印刷を実行する(S209)。
次に、次ジョブがあるかを判断し、次ジョブがあれば(S210のY)、ステップS201に戻って同様の処理を繰り返す。
このように、現ジョブのみならず、次ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかを判断し、現ジョブが画質優先ジョブであり次ジョブが時間優先ジョブの場合に、画質優先ジョブの前にフルキャリブレーションを実施せずに簡易キャリブレーションを実施することにより、時間優先ジョブを迅速に処理しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供することができる。
図7のような処理により、時間優先ジョブと画質優先ジョブの双方の要求を満足することができるが、キャリブレーションカウンタが閾値を超えた時点の画質は一様ではなく、キャリブレーションを実施する緊急性も異なる。
そこで、画質優先ジョブの前に無条件に簡易キャリブレーションを実施するのではなく、図8に示すように、簡易キャリブレーションを実施する必要性があるかを判断し、必要性があれば簡易キャリブレーションを実施することも可能である。以下、図9のフローチャート図を参照して詳細に説明する。
まず、図7と同様にキャリブレーションカウンタの値と閾値とを比較し(S301)、キャリブレーションカウンタの値が閾値以下の場合(S301のNの場合)は、キャリブレーションを実施する必要がないため、現ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかにかかわらず、印刷を実行する(S311)。
一方、キャリブレーションカウンタの値が閾値を超える場合(S301のYの場合)は、キャリブレーションを実施する必要があるため、キャリブレーション要フラグを”1”にし(S302)、現ジョブが画質優先ジョブであるかを判断する(S303)。現ジョブが時間優先ジョブの場合(S303のNの場合)は、図4(a)、(b)に示すとおり、時間優先ジョブを迅速に処理するために直ちに印刷を実行する(S311)。
現ジョブが画質優先ジョブの場合(S303のYの場合)は、次ジョブが時間優先ジョブであるかを判断する(S304)。次ジョブが画質優先ジョブの場合(S304のNの場合)は、図4(c)に示すとおり、画質優先ジョブに対して良好な画質を提供するためにフルキャリブレーションを実施する(S308)。そして、キャリブレーション要フラグを”0”にし(S309)、キャリブレーションカウンタをリセットした後(S310)、印刷を実行する(S311)。
次ジョブが時間優先ジョブの場合(S304のYの場合)は、簡易キャリブレーションの必要性があるかを判断する(S305)。このステップについて、図10のフローチャート図を参照して詳細に説明する。
図10(a)において、Yellowのトナー濃度が予め定めた基準値に対して所定の範囲(例えば、±0.5%)内であるかを判断する(S401)。Yellowのトナー濃度が基準値に対して所定の範囲を超えている場合(S401のNの場合)は、簡易キャリブレーションの必要性があると考えられるため、簡易キャリブレーションフラグを”ON”にする(S406)。Yellowのトナー濃度が基準値に対して所定の範囲内の場合(S401のYの場合)は、Magenta、Cyan、Blackのトナー濃度に対して同様の判断を行う(S402〜S404)。全ての色のトナー濃度が基準値に対して所定の範囲内の場合は、簡易キャリブレーションの必要性がないと考えられるため、簡易キャリブレーションフラグを”OFF”にする(S405)。
図10(a)はトナー濃度の絶対値に着目したが、絶対値が許容範囲内であっても前回の判断時からのトナー濃度の変位量が所定の範囲を超える場合は簡易キャリブレーションの必要性があると考えられる。そこで、図10(b)に示すように、トナー濃度の絶対値と前回の値からの変位量の双方を判断基準とすることもできる。
具体的には、Yellowのトナー濃度が予め定めた基準値に対して所定の範囲(例えば、±1.0%)内、かつ、前回の判断時の値からの変位量が所定の範囲(例えば、±0.2%)内であるかを判断する(S411)。Yellowのトナー濃度の絶対値又は変位量が所定の範囲を超えている場合(S411のNの場合)は、簡易キャリブレーションの必要性があると考えられるため、簡易キャリブレーションフラグを”ON”にする(S416)。Yellowのトナー濃度の絶対値及び変位量が所定の範囲内の場合(S411のYの場合)は、Magenta、Cyan、Blackのトナー濃度に対して同様の判断を行う(S412〜S414)。全ての色のトナー濃度の絶対値及び変位量が所定の範囲内の場合は、簡易キャリブレーションの必要性がないと考えられるため、簡易キャリブレーションフラグを”OFF”にする(S415)。
なお、上述した所定の範囲の値は例示であり、画像形成装置20の特性に応じて適宜設定することができる。また、図10では、トナー濃度の絶対値又は変位量を判断要素としたが、判断要素は、各色の現像機内のトナー濃度に限定されるものではなく、画像優先ジョブの前に画像濃度の変化を直接、もしくは間接的に読み取るものであればよい。例えば、画像外などに簡易的な画像パッチを感光体ドラムに作成し、その読込値の変化と閾値の条件で判断する方法などを用いることもできる。
図9に戻って、簡易キャリブレーションフラグが”ON”であるかを判断し(S306)、”OFF”であれば(S306のN)、簡易キャリブレーションを実施せずに印刷を実行する(S311)。一方、”ON”であれば(S306のY)、時間優先ジョブを迅速に処理しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供するために、簡易キャリブレーションを実施し(S307)、その後、印刷を実行する(S311)。
次に、次ジョブがあるかを判断し(S312)、次ジョブがあれば(S312のY)、ステップS301に戻って同様の処理を繰り返す。
このように、現ジョブのみならず、次ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかを判断し、現ジョブが画質優先ジョブであり次ジョブが時間優先ジョブの場合に、トナー濃度などに基づいて簡易キャリブレーションの必要性があるかを判断し、必要性がある場合に画質優先ジョブの前に簡易キャリブレーションを実施することにより、時間優先ジョブを迅速に処理しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る画像形成装置について、図11乃至図16を参照して説明する。図11、13、14、16は、キャリブレーションの実施タイミングを示す図であり、図12、15は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
前記した第1の実施例では、現ジョブと次ジョブとの組み合わせに応じてキャリブレーションの実施タイミングを制御したが、ジョブキューに3以上のジョブが登録されている場合に、次ジョブが画像優先ジョブであっても、更にその次のジョブが時間優先ジョブであれば、キャリブレーションを実施するとやはり時間優先ジョブの処理が遅延する。
そこで、本実施例では、ジョブキューに登録されている全てのジョブの種類に基づいてキャリブレーションの実施タイミングを制御する。なお、本実施例の場合は、時間優先ジョブが連続する場合はキャリブレーションの実施タイミングが遅くなり、画質優先ジョブに対して十分な画質を提供できなくなる恐れがあることから、簡易キャリブレーションとフルキャリブレーションとを実施する構成とするが、閾値が余裕をもって設定されている場合(すなわち、キャリブレーションの実施タイミングが多少遅れても画質が実質的に劣化しない場合)は、第1の実施例の図4及び図5に示すように、簡易キャリブレーションを省略することもできる。
以下、図11のようにジョブキューに7つのジョブが登録されている場合を例にして、その場合の画像形成装置20の制御部21の動作について、図12のフローチャート図を参照して説明する。
まず、第1の実施例と同様に、キャリブレーションカウンタの値と閾値とを比較し(S501)、キャリブレーションカウンタの値が閾値以下の場合(S501のNの場合)は、キャリブレーションを実施する必要がないため、現ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかにかかわらず、印刷を実行する(S509)。
一方、キャリブレーションカウンタの値が閾値を超える場合(S501のYの場合)は、キャリブレーションを実施する必要があるため、キャリブレーション要フラグを”1”にし(S502)、現ジョブが画質優先ジョブであるかを判断する(S503)。現ジョブが時間優先ジョブの場合(S503のNの場合)は、時間優先ジョブを迅速に処理するために直ちに印刷を実行する(S509)。
現ジョブが画質優先ジョブの場合(S503のYの場合)は、現ジョブの後に実行されるジョブとして時間優先ジョブがジョブキューに登録されているかを判断する(S504)。時間優先ジョブが登録されていない(すなわち、全てが画質優先ジョブ)場合(S504のNの場合)は、画質優先ジョブに対して良好な画質を提供するためにフルキャリブレーションを実施する(S506)。そして、キャリブレーション要フラグを”0”にし(S507)、キャリブレーションカウンタをリセットした後(S508)、印刷を実行する(S509)。
ジョブキューに時間優先ジョブが1つでも登録されている場合(S504のYの場合)は、時間優先ジョブを迅速に処理しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供するために、簡易キャリブレーションを実施し(S505)、その後、印刷を実行する(S509)。
次に、ジョブキューに次ジョブがあるかを判断し(S510)、次ジョブがあれば(S510のY)、ステップS501に戻って同様の処理を繰り返す。最終ジョブの場合(S510のNの場合)、フルキャリブレーションが実施されていなければフルキャリブレーションを実施するが、ジョブは次々に印刷指示装置10から送信されてジョブキューに登録されるため、S510の判断時のジョブを最終ジョブとするかが問題となる。
すなわち、最終ジョブが実行された後、ある短い期間にジョブが登録された場合はジョブの連続と見なした方がよい場合もある。例えば、最終ジョブの前にフルキャリブレーションが実施されておらず、最終ジョブの後に多少の時間を空けて時間優先ジョブが登録された場合、時間優先ジョブを無視してフルキャリブレーションを実施すると、その時間優先ジョブの処理が遅延する。一方、あまり時間間隔を長くとると、判断の対象となるジョブが多くなりすぎ、時間優先ジョブが次々に登録された場合にいつまでもフルキャリブレーションが実施できなくなってしまう。
そこで、本実施例では、ステップS510で次ジョブの有無を判断した後、所定時間(例えば、5sec)の待ち時間を設け(S511)、その後、再び次ジョブの有無を判断し(S512)、次ジョブがあれば(S512のY)、連続するジョブと見なしてステップS501に戻って同様の処理を繰り返す。なお、上記所定時間は閾値の設定基準や画像形成装置20の処理能力、ジョブキューに登録可能なジョブの数量などに応じて適宜設定可能である。
次ジョブがない場合(S512のNの場合)は、キャリブレーション要フラグが”1”であるかを判断し(S513)、キャリブレーション要フラグが”0”であれば(S513のN)、ステップS506〜S508で既にフルキャリブレーションが実施されていることから、処理を終了する。
一方、キャリブレーション要フラグが”1”であれば(S513のY)、未だフルキャリブレーションが実施されていないことから、フルキャリブレーションを実施し(S514)、キャリブレーション要フラグを”0”にし(S515)、キャリブレーションカウンタをリセットする(S516)。
上記ステップS511で最終ジョブの後に所定の待ち時間を設けた場合のキャリブレーションの実施タイミングについて説明する。
例えば、図13に示すように、時間優先ジョブ1、2と画質優先ジョブ1〜3の5つのジョブがジョブキューに登録されているとし、(a)に示すように、最後のジョブ(画質優先ジョブ3)を実行後、所定時間内(5秒以内)に画質優先ジョブ4及び時間優先ジョブ3がジョブキューに登録された場合は、この2つのジョブも連続するジョブとして取り扱い、画質優先ジョブ3の実行後にフルキャリブレーションを実施せずに簡易キャリブレーションを実施し、時間優先ジョブ3の実行後にフルキャリブレーションを実施する。
一方、(b)に示すように、最後のジョブ(画質優先ジョブ3)を実行後、所定の時間間隔(5秒以上)を空けて画質優先ジョブ4及び時間優先ジョブ3がジョブキューに登録された場合は、この2つのジョブを連続するジョブとして取り扱わず、画質優先ジョブ3の実行後にフルキャリブレーションを実施する。
このように、現ジョブのみならず、ジョブキューに登録されている全てのジョブを判断対象とし、ジョブキューに時間優先ジョブが登録されている場合に、画質優先ジョブの前にフルキャリブレーションを実施せずに簡易キャリブレーションを実施することにより、時間優先ジョブを迅速に処理しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供することができる。
図14は、第1の実施例の図8に対応する図であり、図11の場合において画質優先ジョブの前に無条件に簡易キャリブレーションを実施するのではなく、簡易キャリブレーションを実施する必要性があるかを判断し、必要性があれば簡易キャリブレーションを実施する例である。この場合の制御部21の動作について図15のフローチャート図を参照して説明する。
まず、図12と同様にキャリブレーションカウンタの値と閾値とを比較し(S601)、キャリブレーションカウンタの値が閾値以下の場合(S601のNの場合)は、キャリブレーションを実施する必要がないため、現ジョブが時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかにかかわらず、印刷を実行する(S611)。
一方、キャリブレーションカウンタの値が閾値を超える場合(S601のYの場合)は、キャリブレーションを実施する必要があるため、キャリブレーション要フラグを”1”にし(S602)、現ジョブが画質優先ジョブであるかを判断する(S603)。現ジョブが時間優先ジョブの場合(S603のNの場合)は、時間優先ジョブを迅速に処理するために直ちに印刷を実行する(S611)。
現ジョブが画質優先ジョブの場合(S603のYの場合)は、ジョブキューに時間優先ジョブが登録されているかを判断する(S604)。ジョブキューに時間優先ジョブが登録されていない場合(S604のNの場合)は、画質優先ジョブに対して良好な画質を提供するためにフルキャリブレーションを実施する(S608)。そして、キャリブレーション要フラグを”0”にし(S609)、キャリブレーションカウンタをリセットした後(S610)、印刷を実行する(S611)。
ジョブキューに時間優先ジョブが登録されている場合(S604のYの場合)は、簡易キャリブレーションの必要性があるかを判断する(S605)。このステップの処理は第1の実施例の図10と同様であるため説明を省略する。
次に、簡易キャリブレーションフラグが”ON”であるかを判断し(S606)、”OFF”であれば(S606のN)、簡易キャリブレーションを実施せずに印刷を実行する(S611)。一方、”ON”であれば(S606のY)、時間優先ジョブを迅速に処理しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供するために、簡易キャリブレーションを実施し(S607)、その後、印刷を実行する(S611)。
次に、次ジョブがあるかを判断し(S612)、次ジョブがあれば(S612のY)、ステップS601に戻って同様の処理を繰り返す。その後、必要に応じて、上記と同様に所定時間(例えば、5sec)の待ち時間を設け(S613)、再び次ジョブの有無を判断し(S614)、次ジョブがあれば(S614のY)、連続するジョブと見なしてステップS601に戻って同様の処理を繰り返す。
次ジョブがない場合(S614のNの場合)は、キャリブレーション要フラグが”1”であるかを判断し(S615)、キャリブレーション要フラグが”0”であれば(S615のN)、ステップS608〜S610で既にフルキャリブレーションが実施されていることから、処理を終了する。
一方、キャリブレーション要フラグが”1”であれば(S615のY)、未だフルキャリブレーションが実施されていないことから、フルキャリブレーションを実施し(S616)、キャリブレーション要フラグを”0”にし(S617)、キャリブレーションカウンタをリセットする(S618)。
上記簡易キャリブレーションを実施するか否かを判断する手法は、本実施例の構成において大きな効果をもたらす。例えば、図16に示すように、時間優先ジョブ1〜3の後に画質優先ジョブ1〜4が連続して登録されている場合を考えると、簡易キャリブレーションを実施するか否かを判断しない場合(図12のフローの場合)は、(a)に示すように、各画質優先ジョブの前に簡易キャリブレーションを実施することになり、簡易キャリブレーションの実施時間が短いとしてもその後に実行する時間優先ジョブ4の処理に影響を与える可能性がある。一方、簡易キャリブレーションを実施するか否かを判断する場合(図15のフローの場合)は、(b)に示すように、画質優先ジョブ1の前に簡易キャリブレーションを実施すれば、画質優先ジョブ2〜4の前には簡易キャリブレーションを実施する必要がなくなるため、その後に実行する時間優先ジョブ4への影響を抑制することができる。
このように、現ジョブのみならず、ジョブキューに登録されている全てのジョブを判断対象とし、ジョブキューに時間優先ジョブが登録されている場合に、トナー濃度などに基づいて簡易キャリブレーションの必要性があるかを判断し、必要性がある場合に画質優先ジョブの前に簡易キャリブレーションを実施することにより、時間優先ジョブを迅速に処理しつつ、画質優先ジョブに対してより十分な画質を提供することができる。
なお、上記各実施例では、キャリブレーションカウンタが閾値を超えても直ちに画質が劣化しないことから、フルキャリブレーションの実施時期を遅らせたが、キャリブレーションカウンタが閾値を大幅に超えると十分な画質を提供できなくなる恐れがある。そのような場合は、上述した閾値とは別に、キャリブレーションを強制的に実施するキャリブレーションカウンタの閾値(強制実施閾値)を設定しておき、時間優先ジョブが連続する等の理由により、キャリブレーションカウンタが強制実施閾値を超えたら、時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかにかかわらず、フルキャリブレーションを実施するようにしてもよい。
また、上記各実施例では、モノクロ/カラーによってジョブの種類を判定したが、本発明は上記実施例の記載に限定されるものではなく、印刷枚数や印刷部数、ジョブのタイトル、ジョブ作成者、ジョブを作成した印刷指示装置10の種別などに応じてジョブの種類を判定してもよい。また、印刷指示装置10でジョブを生成する際に、時間優先ジョブであるか画質優先ジョブであるかを設定できるようにしてもよい。
本発明は、ジョブキューに登録された複数のジョブを順番に処理する画像形成装置に利用可能である。
10 印刷指示装置
11 制御部
11a CPU
11b メモリ
11c HDD
11d 通信I/F部
12 表示部
13 操作部
20 画像形成装置
21 制御部
21a CPU
21b メモリ
21c HDD
21d 通信I/F部
22 ADF
23 画像読取部
24 表示部
25 操作部
26 給紙部
27 画像形成部
28 後処理部
30 通信ネットワーク

Claims (7)

  1. ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する画像形成装置において、
    画像形成プロセスのパラメータを調整するキャリブレーションが実施可能であり、前記キャリブレーションの実施間隔を定める条件が予め設定されており、
    制御部は、前回のキャリブレーション実施後に前記条件を満たした場合に、その後に最初に実行する第1ジョブ及び次に実行する第2ジョブが、画質よりも時間を優先する時間優先ジョブであるか時間よりも画質を優先する画質優先ジョブであるかを判断し、前記第1ジョブが前記画質優先ジョブであり前記第2ジョブが前記時間優先ジョブである場合は、前記第2ジョブを実行するまで前記キャリブレーションの実施を保留する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. ジョブキューに登録された複数のジョブを順に実行する画像形成装置において、
    画像形成プロセスのパラメータを調整するキャリブレーションが実施可能であり、前記キャリブレーションの実施間隔を定める条件が予め設定されており、
    制御部は、前回のキャリブレーション実施後に前記条件を満たした場合に、前記ジョブキューに登録されている複数のジョブの各々が、画質よりも時間を優先する時間優先ジョブであるか時間よりも画質を優先する画質優先ジョブであるかを判断し、最初に実行する第1ジョブが前記画質優先ジョブであり前記ジョブキューに前記時間優先ジョブが登録されている場合は、前記ジョブキューに登録された前記時間優先ジョブを実行するまで前記キャリブレーションの実施を保留する、ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記条件を満たした場合とは、前回のキャリブレーション実施後の印刷枚数が予め定めた閾値を超えた場合である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記キャリブレーションは、第1のキャリブレーションと当該第1のキャリブレーションよりも短時間で実施可能な第2のキャリブレーションとを含み、
    前記制御部は、前記第1ジョブを実行する前に前記第2のキャリブレーションを実施し、その後の前記時間優先ジョブを実行した後に前記第1のキャリブレーションを実施する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第1ジョブを実行する前に、各色のトナー濃度を測定し、前記トナー濃度が予め定めた範囲を超える場合に、前記第2のキャリブレーションを実施する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第1ジョブを実行する前に、各色のトナー濃度及び当該トナー濃度の前回測定時からの変化量を測定し、前記トナー濃度又は前記変化量が予め定めた範囲を超える場合に、前記第2のキャリブレーションを実施する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記時間優先ジョブはモノクロ印刷のジョブであり、前記画質優先ジョブはカラー印刷のジョブである、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像形成装置。
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