JP6400999B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
本開示の課題は、より軽量な車両用シートを提供することである。
その他の課題と新規な特徴は、本開示の記述および添付図面から明らかになるであろう。
すなわち、車両用シートは、左右のクッションサイドフレームの強度と剛性を変えるようにされる。例えば、左右のクッションサイドフレームの板厚を変えるのが好ましい。
まず、リクライニング装置を両側に備えるシートフレーム(比較例1に係るシートフレーム)について図1および図2を用いて説明する。
図1は比較例1に係るシートフレームの右前方からの斜視図である。図2は比較例1に係るシートフレームの左前方からの斜視図である。
図1および図2に示すように、車両用シートを構成するシートフレーム1Aは、シートクッションを構成するシートクッションフレーム10Aと、シートバックを構成するシートバックフレーム20Aと、を備える。シートクッションフレーム10Aは、右側クッションサイドフレーム11ARと、左側クッションサイドフレーム11ALと、を備える。シートフレーム1Aは両側にリクライニング装置30AR,30ALを備える。右側クッションサイドフレーム11ARと左側クッションサイドフレーム11ALとは、鏡像対称構造であり、重量(形状および板厚)が同じになるよう構成される。
次に、リクライニング装置を片側に備えるシートフレーム(比較例2に係るシートフレーム)について図3から図7を用いて説明する。
図3は比較例2に係るシートフレームに荷重が入力される前の斜視図である。図4は比較例2に係るシートフレームに荷重が入力されている時の斜視図である。図5は図4の要部の拡大図である。図6は比較例2に係るシートフレームに荷重が入力されている時の右側面図である。図7は比較例2に係るシートフレームに荷重が入力されている時の左側面図である。
図3に示すように、車両用シートを構成するシートフレーム1Bはシートクッションを構成するシートクッションフレーム10Bとシートバックを構成するシートバックフレーム20Bとを備える。シートクッションフレーム10Bは、右側クッションサイドフレーム11BRと、左側クッションサイドフレーム11BLと、を備える。シートフレーム10Bは右片側にリクライニング装置30BRを備える。右側クッションサイドフレーム11BRと左側クッションサイドフレーム11BLとは、比較例1とは異なり鏡像対称ではなく、形状が異なるが、板厚は同じになるよう構成される。左側クッションサイドフレーム11BLの側面視の面積は、右側クッションサイドフレーム11BRの側面視の面積よりも小さい。
図4に示すように、シートバック上部に対し前方から荷重Fを入力すると、図5に示すように、右側クッションサイドフレーム11BRにねじれや曲げ応力が発生する。図6に示すように、右側クッションサイドフレーム11BRのうち矢印SR部分が一番大きい応力が発生し、4%のひずみが確認された。一方、図7に示すように、左側クッションサイドフレーム11BLのうち矢印SL部分が一番大きい応力が発生し、1%のひずみが確認された。また、シートバック上部に対し後方から荷重を入力した場合は、左側クッションサイドフレーム11BLに発生する歪は右側クッションサイドフレーム11BRに発生する歪の1/4であった。すなわち、右側クッションサイドフレーム11BRと左側クッションサイドフレーム11BLとで応力がことなり、左側クッションサイドフレーム11BL側(リクライニング装置を備えていない側)の応力が小さくなる。
次に、実施形態に係る車両用シートのシートフレームについて図8および図9を用いて説明する。
図8は実施の形態に係る車両用シートのシートフレーム(ライザなし)の斜視図である。図9は実施の形態に係る車両用シートのシートフレーム(ライザあり)の斜視図である。
図8に示すように、車両用シートの骨格をなすシートフレーム1はシートの座部(シートクッション)の骨格をなすシートクッションフレーム10と背もたれ部(シートバック)の骨格をなすシートバックフレーム20とを備える。シートクッションフレーム10は、右側クッションサイドフレーム11Rと、左側クッションサイドフレーム11Lと、を備える。シートフレーム1は、シートクッションフレーム10およびシートバックフレーム20を連結し、シートバックフレーム20の傾斜角度を調整するリクライニング装置30Rを右片側に備える。右側クッションサイドフレーム11Rと左側クッションサイドフレーム11Lとは、比較例1とは異なり鏡像対称ではなく、重量(形状および板厚)が異なるになるよう構成される。
10・・・シートクッションフレーム
11R・・・右側クッションサイドフレーム
11L・・・左側クッションサイドフレーム
13R・・・右側アッパライザブラケット
13L・・・左側アッパライザブラケット
20・・・シートバックフレーム
30R・・・右側リクライニング装置
Claims (6)
- 車両用シートは、
シートの座部の骨格をなすシートクッションフレームと、
背もたれ部の骨格をなすシートバックフレームと、
前記シートクッションフレームおよび前記シートバックフレームを連結し、前記シートバックフレームの傾斜角度を調整するリクライニング装置と、
を備え、
前記シートクッションフレームは、シートの座部の左右側方下部をそれぞれ支持する左側クッションサイドフレームと右側クッションサイドフレームとを有し、
前記左側クッションサイドフレームおよび前記右側クッションサイドフレームはそれぞれ1枚の鋼板で形成され、
前記左側クッションサイドフレームと前記右側クッションサイドフレームとは互いに他と同じ材質であり、
前記左側クッションサイドフレームと前記右側クッションサイドフレームとは互いに他と板厚が異なる。 - 請求項1の車両用シートにおいて、
前記左側クッションサイドフレームと前記右側クッションサイドフレームとは互いに他と側面視の面積が異なる。 - 請求項1の車両用シートにおいて、
左側または右側のいずれか一方に前記リクライニング装置を備え、
前記リクライニング装置を備えない側のクッションサイドフレームの板厚を、前記リクライニング装置を備える側のクッションサイドフレームの板厚よりも薄くする。 - 請求項1の車両用シートにおいて、さらに、
前記左側クッションサイドフレームを支える左側アッパライザブラケットと、
前記右側クッションサイドフレームを支える右側アッパライザブラケットと、
を備え、
前記左側アッパライザブラケットおよび前記右側アッパライザブラケットはそれぞれ1枚の鋼板で形成され、
前記左側アッパライザブラケットと前記右側アッパライザブラケットとは互いに他と同じ材質であり、
前記左側アッパライザブラケットと前記右側アッパライザブラケットとは互いに他と板厚が異なる。 - 請求項4の車両用シートにおいて、
前記左側アッパライザブラケットと前記右側アッパライザブラケットとは互いに他と側面視の面積が異なる。 - 請求項4の車両用シートにおいて、
左側または右側のいずれか一方に前記リクライニング装置を備え、
前記リクライニング装置を備えない側のアッパライザブラケットの板厚を、前記リクライニング装置を備える側のアッパライザブラケットの板厚よりも薄くする。
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