JP6400789B2 - ペーパーロール保持体 - Google Patents

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Description

本発明は、ペーパーロールのロールの固定とペーパー先端部の送り出しを簡単かつ容易に行えるペーパーロール保持体に関する。
トイレ用に使用されるトイレットペーパーロールは、トイレットペーパーホルダーに保持されており、一般的には、ホルダーに保持されたトイレットペーパーロールの上側からトイレットペーパーを引き出す構造となっている。トイレットペーパーを所望量引き出した後は、ホルダー上部のカバーを指で押えてトイレットペーパーを押圧固定した状態にして、カバー先端の鋭角面又は切欠面を利用して幅方向に引き千切るように切る。
次にトイレットペーパーを所望量引き出したい場合には、ペーパー先端部がカバーの下側に残っていることから、カバーを片手で持ち上げて、もう一方の片手でペーパー先端部を指で摘んで引っ張り出すこととなる。
一方、トイレットペーパーのペーパー先端部の送り出しを可能にしたトイレットペーパーホルダーが種々提案されており、送り出しを電動で行うものなどが存在するが、電動によらない動力機構を採るものとして、例えば、以下の特許文献1や特許文献2が存在する。
特許文献1のトイレットペーパーホルダーは、図11に示すように、トイレットペーパーを切る際の蓋を押える力によって、弾性質部101が保っていた蓋とトイレットペーパーとの間の空間が縮み、それに連動しフレキシブル部102を介して送り出し部103は下がり、ペーパーを切り終え力を抜くと、押えられて縮んでいた空間は弾性質部101によって元の位置に戻ろうとして蓋を持ち上げ、それに連動しフレキシブル部102を介してペーパーを引っ張り出している時の回転方向には抵抗せず、その逆回転方向だけに抵抗しペーパーを送り出す性質を有する送り出し部103も元の位置に戻ろうとして上に移動しながらトイレットペーパーを送り出している。
特許文献2のトイレットペーパーホルダーは、図12に示すように、カバーCとサイドホルダーHと内装されたロール紙RとカバーCに装着した取っ手型レバー付きロール紙送り出しユニット105とで構成されており、ロール紙送り出しユニット105に装備されている回転戻り用のゼンマイばねの作用によってロール紙を送り出している。
特開2005−144112号公報(段落[0019]、図4) 特開2015−12983号公報(段落[0011]、図1)
従来のトイレットペーパーホルダーは、ペーパー先端部の送り出しを可能にする機構がホルダー本体に設けられている。
ホルダー本体のトイレットペーパーを装着する位置に送り出し機構を有する特許文献1の場合、トイレットペーパーの入れ替えを行う際に、弾性質部101、フレキシブル部102及び送り出し部103が邪魔となってスムーズな入れ替えを行うことができない。また、弾性質部101、フレキシブル部102及び送り出し部103がトイレットペーパーによって図示のような位置関係で支えられている場合には問題ないが、トイレットペーパーの入れ替えを行う際にそれらの自重によって位置関係が崩れた場合に、元の位置関係となるような構造を理解していないとトイレットペーパーの入れ替え困難を生ずる。
また、トイレットペーパーの入れ替えを行う際は、カバーを片手で持ち上げて上方に傾斜した状態を保ったまま、両手でトイレットペーパーの入れ替えを行うこととなるが、ホルダー本体のカバー上面に送り出し機構を有する特許文献2の場合、カバー上面の送り出し機構が邪魔となり、カバーから手を離すとカバーを上方に傾斜した状態を保つことができず、トイレットペーパーの入れ替えに困難を生ずる。
また、特許文献1及び特許文献2に示すトイレットペーパーホルダーのように、送り出し機構の動力発生源とトイレットペーパーとが接触していると、接触摩擦によるトイレットペーパーの破損が起こりやすく、破損した分のトイレットペーパーが無駄となる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ペーパー先端部の送り出しを簡単かつ容易にする送り出し機構を備え、この送り出し機構に使用者が影響されることなくペーパーロールの入れ替えを行うことができ、ペーパーロールの固定を簡単かつ容易にするペーパーロール保持体を提供する。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のものを提供する。
(1) ペーパーロールの上面を覆う上面板と、ペーパーロールの左右両端側に位置するサイドホルダーと、を有し、前記サイドホルダーの左右対向面には、ペーパーロールを回転自在に保持する保持部が設けられるペーパーロール保持体であって、前記サイドホルダーの内部には、前記保持部と連動して回転しつつ、回転方向とは逆方向の逆回転力を保持し、所定の動作を契機として保持された逆回転力を放出する回転機構を有し、前記回転機構を構成する筐体に前記保持部が取り付けられていることを特徴とするペーパーロール保持体。
本発明によれば、サイドホルダーの内部にペーパー先端部の送り出し機構を有することから、ペーパーロールの入れ替えを行う際にこの送り出し機構に使用者が影響されることがなく、ペーパーロールの固定を簡単かつ容易にすることができる。
また、ペーパー先端部の送り出しは、保持部と連動して回転しつつ、回転方向とは逆方向の逆回転力を保持し、所定の動作を契機として保持された逆回転力を放出する回転機構によって行うことから、使用者にとっては普段通りの使用で特別な操作を要することなく送り出しを実現することができる。所定の動作も、普段通りの使用で行う動作の一環であればよい。
(2) 前記上面板は、ペーパーロールを切断する紙切り刃を有する第1板と、前記第1板の下方に設けられ、前記紙切り刃の出し入れを可能な貫通孔が形成された第2板と、で構成され、前記第1板と前記第2板との相対的位置関係を変化させて、前記貫通孔からの前記紙切り刃の出し入れを可能としたことを特徴とするペーパーロール保持体。
本発明によれば、上面板を構成する第1板及び第2板の相対的位置関係を変化させて、貫通孔からの紙切り刃の出し入れを可能にしたことから、通常時は紙切り刃が貫通孔から出ることはなく、使用時は紙切り刃が貫通孔から出ることにより、使用者が不意に紙切り刃に触れてケガをするなどの事故を未然に防ぐことができる。
(3) 前記上面板は、その下面に、ペーパーロールと連動して回転可能な回転部と、前記回転部を上下に揺動可能な上弾性部と、を有し、前記上面板と前記上弾性部とが固設され、前記回転部は前記上弾性部に保持されていることを特徴とするペーパーロール保持体。
(4) 前記上面板の前記第2板は、その下面に、ペーパーロールと連動して回転可能な回転部と、前記回転部を上下に揺動可能な上弾性部と、を有し、前記上面板の前記第2板と前記上弾性部とが固設され、前記回転部は前記上弾性部に保持されていることを特徴とするペーパーロール保持体。
本発明によれば、(1)において、上面板の下面にペーパーロールと連動して回転可能な回転部を有することから、上面板とペーパーロールとの摩擦を回転部によって低減でき、スムーズな送り出しを実現することができる。また、本発明によれば、(2)において、上面板の第2板の下面にペーパーロールと連動して回転可能な回転部を有することから、上面板の第2板とペーパーロールとの摩擦を回転部によって低減でき、スムーズな送り出しを実現することができる。
) 前記サイドホルダーの一方又は両方は、左右に開閉可能であることを特徴とするペーパーロール保持体。
本発明によれば、サイドホルダーが左右に開閉可能であることから、サイドホルダーを可動させてペーパーロールの入れ替えを行うことで、ペーパーロールの固定を簡単かつ容易にすることができる。特に、サイドホルダーの左右対向面に位置する保持部があっても、保持部が邪魔とならずにペーパーロールの固定を簡単かつ容易にすることができる。
前記保持部は、ペーパーロールの巻き芯に挿着される半球体であることを特徴とするペーパーロール保持体。
前記半球体は、その球面には中心に向かう多数の切欠部と、その周面には球面から突出したテーパー部と、を有することを特徴とするペーパーロール保持体。
本発明によれば、保持部は、半球体としてペーパーロールの巻き芯に挿着され、多数の切欠部とテーパー部とを有することから、巻き芯にフィットした遊びが無い密着度合を実現することができる。ペーパー先端部の送り出しを回転機構によって行う際、巻き芯と保持部とに遊びがあると空回転して送り出しが機能しないことから、空回転を防いで確実な送り出しを実現することができる。
) 前記回転機構を構成し、回転周面に閉周部と開周部とを有する筐体には、前記保持部と連動して回転するカム部と、前記カム部の回転の伝達遮断を可能とし、前記閉周部において前記カム部と係合して回転が伝達され、前記開周部において前記カム部と離間して回転が遮断されるクラッチ部と、前記クラッチ部の回転に応じて巻回する巻回弾性部と、が収容され、前記巻回弾性部は、前記クラッチ部を介した前記カム部からの動力伝達により回転方向とは逆方向の逆回転力が付勢され、所定の動作を契機として付勢された逆回転力が放出されることを特徴とするペーパーロール保持体。
) 前記サイドホルダーの内部には、前記筐体の閉周部と開周部の境界付近に位置し前記サイドホルダーの内壁から突出したストッパーと、前記筐体の閉周部と前記サイドホルダーの下部との間に設けられ上下に揺動可能な下弾性部と、が設けられ、前記ストッパーは、前記巻回弾性部による前記クラッチ部の逆回転可動を規制し、前記下弾性部の押圧作用により前記ストッパーの規制が解除されることを特徴とするペーパーロール保持体。
本発明によれば、回転機構の構成態様、回転機構とサイドホルダーの内部の構成態様によって、送り出しを実現している。
本発明のペーパーロール保持体は、使用者にとって使い勝手が良く、ペーパー先端部の送り出しを簡単かつ容易に実現することができる。
本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体の正面斜視図である。 回転機構の例を示す構成図である。 クラッチ部の正面斜視図及び構成図である。 カム部の構成図である。 本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体の動作機構を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体の動作機構を説明するための図である。 保持部の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体の平面模式図である。 本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体の正面模式図である。 上面板の他の例を示す図である。 従来のトイレットペーパーホルダーの例を示す図である。 従来のトイレットペーパーホルダーの例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、ペーパーロール保持体1の正面斜視図である。トイレットペーパーやキッチンペーパー等を保持するペーパーロール保持体1は、最後面に位置する支持板10と、支持板10の左右両端に位置するサイドホルダー11,12と、支持板10の上側に位置する上面板20と、上面板20の上側に位置する最上面板30と、で構成される。
ペーパーロール保持体1は、支持板10と、支持板10と直交して前方に向けて平行して形成されたサイドホルダー11,12と、が上方から見てコの字形状に形成され、サイドホルダー11,12の内側板11b,12bを対向面としてトイレットペーパーロール(不図示)が支持部50を介して軸架される。サイドホルダー11,12の外側板11a,12aと内側板11b,12bとの間は空隙が形成されており、サイドホルダー11,12の内部(空隙)には回転機構40がそれぞれ収容される。
なお、図1においては、サイドホルダー11,12の内側板11b,12bには空隙と一体形成された切込部11c,12cが設けられており、回転機構40の出し入れを容易にしている。また、サイドホルダー11,12の外側板11a,12aには、回転機構40の回転軸を軸受けして支持するか回転機構40を支持するための支持部(不図示)が設けられている。また、支持板10は、トイレの壁面等に取り付けられる。
上面板20は、トイレットペーパーロール(不図示)の上面を覆い、上下回転自在に支持する支持軸と支持板10で枢着されている。上面板20は、トイレットペーパーロール(不図示)の外周面と対応して側面から見て滑らかな曲面を有する円弧状を呈している。上面板20の上面20aと下面20bとの境界先端面は鋭角又は櫛歯形状の紙切り刃20cとなっており、トイレットペーパーロールは紙切り刃20cによって幅方向に切断される。上面板20の上面20aには、最上面板30と当接して連動する当接部22が設けられ、上面板20の下面20bには、トイレットペーパーロール(不図示)と連動して回転可能な細長棒状の回転部21が設けられている。回転部21は、上面板20に固設された上弾性部23のスプリングバネに保持されており、上弾性部23は回転部21を上下に揺動可能としている。
最上面板30は、サイドホルダー11,12の上面を覆い、上下回転自在に支持する支持軸と支持板10で枢着されている。上面板20を上方に回転すると当接部22と当接して最上面板30も連動して上方に回転させられ、この状態で上面板20を下方に回転すると当接部22と当接して最上面板30も連動して下方に回転させられる。
図2は、回転機構40の例を示す図であり、(a)は正面斜視図、(b)は断面模式図である。回転機構40は、断面コの字形状の筐体41と蓋42とで接合され、筐体41の回転周面は閉周部41aと開周部41bとで形成されていることから、接合状態において開周部41bから回転機構40の内部を覗くことができる。
回転機構40の最下周面には下弾性部43としてのスプリングバネが設けられてサイドホルダー11,12の下側板11c,12cで支持されており、下弾性部43によって回転機構40を上下に揺動可能としている。
回転機構40は、トイレットペーパーロールを正逆自在に回転させる回転軸44が筐体41の軸受45に装着され、回転軸44の他端は蓋42から突出して保持部50が取り付けられている。
筐体41には、回転軸44を中心として回転する歯車状のカム部46,クラッチ部47,巻回弾性部48が収容されており、巻回弾性部48の渦巻きバネの作用によって、回転方向とは逆方向の逆回転力を保持し、保持された逆回転力を放出する。保持された逆回転力を放出する際にバネの勢いによって逆回転し過ぎるのを防止するために、筐体41の内面側に凸形状のストッパー49Aが、クラッチ部47の片側面に凸形状のストッパー49Bが固設されており、ストッパー49A及びストッパー49Bが当接することによって回転及び逆回転を規制している。
カム部46は、常に回転軸44を介して保持部50と連動して回転する。また、巻回弾性部48は、クラッチ部47の片側面に取り付けられ、クラッチ部47の回転に応じて巻回される。一方、クラッチ部47は、カム部46の回転の伝達及び遮断を可能として、カム部46の回転をそのまま巻回弾性部48に伝達しないようにしている。
図3(a)は、クラッチ部47の回転体47Aの正面斜視図であり、図3(b)は、クラッチ部47のクラッチ機構47Bを示す構成図である。回転体47Aの外観構成は、肉厚円板の円周面47aの一部から反対面にかけての空隙47bが形成されており、肉厚円板の一側面47cには空隙47bと一体となった切欠部47eが形成されている。また、肉厚円板47c,47dには、空隙47bと一体となり回転軸44を挿通する貫通孔47eが形成されている。なお、肉厚円板の他側面47dには、巻回弾性部48が取り付けられている。
空隙47bには、クラッチ機構47Bが収容される。細長い板状のクラッチ機構47Bは、長手方向一端には両側壁47B1,47B2の間におもり47B3が固設され、長手方向他端には回転軸47B4を中心に回転可能な回転車47B5と回転軸47B4に沿って突出したピン部47B6とが一体となって設けられている。
回転体47Aとクラッチ機構47Bとを組み込んだ状態において、ピン部47B6は切欠部47eから突出しており、おもり47B3の自重によってピン部47B6が切欠部47e内を上下に移動する。
図4は、カム部46を示す図であり、凹凸の歯車によって構成される。カム部46の中央には回転軸44を挿通する貫通孔が形成されている。
図5及び図6は、本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体1の動作機構を説明するための図である。
図5に示す動作概要を説明する。トイレットペーパーロールRを引き出す状態においては、トイレットペーパーロールRに当接する回転部21も連動して回転し(図5(a))、トイレットペーパーロールRを引き千切る状態においては、上面板20を手で下方に押圧して上弾性部23を縮ませ(図5(b))、上面板20を押圧していた手を離反すると上弾性部23の復元力により上面板20は上方に移動するとともに、トイレットペーパーロールRは逆回転し(図5(c))、トイレットペーパーロールRの先端がロール面から剥がれた状態で逆回転が停止する(図5(d))。
図5(b)示すように、トイレットペーパーロールRを引き千切る状態では、ロール面と引き千切る先端とが離れていることが重要である。ロール面と千切る先端とが近い程、図5(d)では先端がロール面に隠れやすくなり不便である。
図6は、トイレットペーパーロールRと回転機構40との動作機構を模式的に示した断面図である。図6に示す動作概要を説明する。使用開始前においてはトイレットペーパーロールRの先端がロール面から剥がれており(図6(a))、これは図5(d)に示す状態と同じである。回転車47B5は閉周部41aと当接し、ピン部47B6とカム部46とが係合している。
トイレットペーパーロールRを引き出すと、回転車47B5は閉周部41aを摺動しながら回転するとともに、ピン部47B6とカム部46とが係合して回転体47Aに回転が伝達されており(図6(b))、これは図5(a)に示す状態と同じである。回転体47Aの回転によって巻回弾性部48が巻回され、巻回弾性部48には回転方向とは逆方向の逆回転力が付勢されてゆく。
さらにトイレットペーパーロールRを引き出すと、閉周部41aを摺動しながら回転していた回転車47B5は開周部41bに到達し、回転車47B5が開周部41bに飛び出すとともに、ピン部47B6とカム部46とが離間して回転体47Aとの回転が遮断される(図6(c))。この状態でさらにトイレットペーパーロールRを引き出しても、回転体47Aは回転せず、巻回弾性部48も回転しないことから、いわゆる空回り状態となる。また、巻回弾性部48に付勢された逆回転力は、回転車47B5とストッパー11d,12dとで放出が物理的に規制されていることから、巻回弾性部48は逆回転力を保持した状態となる。
所望量のトイレットペーパーロールRを引き出した後に、上面板20を手で下方に押圧して引き千切る状態では、上面板20を押圧する作用により回転部21及びトイレットペーパーロールRを支持する回転機構が下方に押圧される。このとき、サイドホルダー11,12に固設されているストッパー11d,12dと回転車47B5との相対的距離が離反して規制が解除され、巻回弾性部48の逆回転力が放出され、ピン部47B6とカム部46とが係合して回転体47Aとの回転が伝達され、回転車47B5は閉周部41aを摺動しながら回転する(図6(d))。これは図5(c)に示す状態と同じである。巻回弾性部48の逆回転力が放出された後は、再び図6(a)に示す状態に戻る。
図7は、保持部50の一例を示す図である。保持部は半球体であり、トイレットペーパーロールの巻き芯に挿着されて、巻き芯と保持部との間に遊びが無いように密着する。巻き芯と保持部とを密着するために、保持部50の素材としては弾力性があり滑らないものが好ましく、保持部50の球面には中心に向かう切欠部51を多数形成することで、球面の大きさを可変可能として様々な大きさの巻き芯に対応することができる。また、保持部50の周面には球面から突出したテーパー部52を形成することで、巻き芯と保持部50とを引っ掛け、より密着することができる。なお、保持部50には回転機構40の回転軸44と連結可能な軸芯53を有し、保持部50の着脱交換を可能としてもよい。
図8は、本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体1の平面模式図である。上面板20の上面には、最上面板30と当接して連動する爪型の当接部22が設けられ、上面板20を上方に回転すると当接部22と当接して最上面板30も連動して上方に回転させられ、この状態で上面板20を下方に回転すると当接部22と当接して最上面板30も連動して下方に回転させられる。
図9は、本発明の実施の形態に係るペーパーロール保持体1の正面模式図である。最上面板30はコの字面30cと長方面30dとでL字型となっており、サイドホルダー12は左右に開閉可能であって、ストッパー60がサイドホルダー12の上面に設けられ、長方面30dとストッパー60と当接によってサイドホルダー12の開きすぎを防止している。
また、サイドホルダー11も左右に開閉可能であるが、開帳止め部70によってサイドホルダー11を固定している。トイレットペーパーロールの取付けをする際には、保持部50の間隔を広げればよいが、サイドホルダー11,12の両方を開閉すると取付けに手間がかかることから、サイドホルダー11,12の一方を開閉できればよい。
トイレットペーパーロールの取付け手順は、上面板20を上げると当接部22により最上面板30を掴み、上面板20と最上面板30とが連動して上にあがる。サイドホルダー12を右方向に開き、所定位置でストッパー60に引っ掛かる。トイレットペーパーロールの巻き芯をサイドホルダー11側の保持部50に入れ、保持部50に密着させる。サイドホルダー12を元の位置に戻し、トイレットペーパーロールの巻き芯をサイドホルダー12側の保持部50に入れ、保持部50に密着させる。上面板20と最上面板30を下に下げる。
図10は、上面板の他の例を示す図であり、上面板は、ペーパーロールを切断する紙切り刃80aを有する第1板80bと、第1板80bの下方に設けられ、紙切り刃80aの出し入れを可能な貫通孔81cが形成された第2板81bと、で構成される。貫通孔81cは、第2板81b及び第2板81bから立設して形成された側壁81aの下端に形成されている。なお、上面板以外は前述した構成・機構と同様である。
(a)は、使用者がトイレットペーパーロール保持体を操作しない通常時における正面図(図の左)及び側面図(図の右)を示しており、貫通孔81cの内部に紙切り刃80aが収容されている。(b)は、使用者がトイレットペーパーロール保持体を操作してトイレットペーパーロールを引き千切る使用時における正面図(図の左)及び側面図(図の右)を示しており、貫通孔81cの外部に紙切り刃80aが突出している。
第1板80bと第2板81bは、固設された第2板81bの上方に上下昇降可能な第1板80bを設置することにより、相対的位置関係を変化させることができる。第1板80bと第2板81bとの設置は、バネ等の弾性部材や押圧・離反作用を発揮する部材などを使用し、図10では、第1板80bと第2板81bとの当接位置を支点としている。
本発明に係るペーパーロール保持体は、ペーパー先端部の送り出しを実現するものとして産業上有用である。
1 ペーパーロール保持体
10 支持板
11,12 サイドホルダー
20 上面板
30 最上面板
40 回転機構
41 筐体
42 蓋
43 下弾性部
44 回転軸
45 軸受
46 カム部
47 クラッチ部
48 巻回弾性部
50 保持部
51 切欠部
52 テーパー部
53 軸芯
60 ストッパー
70 開帳止め部
80a 紙切り刃
80b 第1板
81a 側壁
81b 第2板
81c 貫通孔

Claims (7)

  1. ペーパーロールの上面を覆う上面板と、
    ペーパーロールの左右両端側に位置するサイドホルダーと、
    を有し、
    前記サイドホルダーの左右対向面には、ペーパーロールを回転自在に保持する保持部が設けられるペーパーロール保持体であって、
    前記サイドホルダーの内部には、前記保持部と連動して回転しつつ、回転方向とは逆方向の逆回転力を保持し、所定の動作を契機として保持された逆回転力を放出する回転機構を有し、
    前記回転機構を構成する筐体に前記保持部が取り付けられていることを特徴とするペーパーロール保持体。
  2. 前記上面板は、ペーパーロールを切断する紙切り刃を有する第1板と、前記第1板の下方に設けられ、前記紙切り刃の出し入れを可能な貫通孔が形成された第2板と、で構成され、
    前記第1板と前記第2板との相対的位置関係を変化させて、前記貫通孔からの前記紙切り刃の出し入れを可能としたことを特徴とする請求項1記載のペーパーロール保持体。
  3. 前記上面板は、その下面に、ペーパーロールと連動して回転可能な回転部と、前記回転部を上下に揺動可能な上弾性部と、を有し、
    前記上面板と前記上弾性部とが固設され、前記回転部は前記上弾性部に保持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のペーパーロール保持体。
  4. 前記上面板の前記第2板は、その下面に、ペーパーロールと連動して回転可能な回転部と、前記回転部を上下に揺動可能な上弾性部と、を有し、
    前記上面板の前記第2板と前記上弾性部とが固設され、前記回転部は前記上弾性部に保持されていることを特徴とする請求項2記載のペーパーロール保持体。
  5. 前記サイドホルダーの一方又は両方は、左右に開閉可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のペーパーロール保持体。
  6. 前記回転機構を構成し、回転周面に閉周部と開周部とを有する筐体には、
    前記保持部と連動して回転するカム部と、
    前記カム部の回転の伝達遮断を可能とし、前記閉周部において前記カム部と係合して回転が伝達され、前記開周部において前記カム部と離間して回転が遮断されるクラッチ部と、
    前記クラッチ部の回転に応じて巻回する巻回弾性部と、
    が収容され、
    前記巻回弾性部は、前記クラッチ部を介した前記カム部からの動力伝達により回転方向とは逆方向の逆回転力が付勢され、所定の動作を契機として付勢された逆回転力が放出されることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のペーパーロール保持体。
  7. 前記サイドホルダーの内部には、
    前記筐体の閉周部と開周部の境界付近に位置し前記サイドホルダーの内壁から突出したストッパーと、
    前記筐体の閉周部と前記サイドホルダーの下部との間に設けられ上下に揺動可能な下弾性部と、
    が設けられ、
    前記ストッパーは、前記巻回弾性部による前記クラッチ部の逆回転可動を規制し、
    前記下弾性部の押圧作用により前記ストッパーの規制が解除されることを特徴とする請求項6記載のペーパーロール保持体。
JP2017110514A 2016-10-01 2017-06-05 ペーパーロール保持体 Expired - Fee Related JP6400789B2 (ja)

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