JP6400474B2 - 肌の状態の改善剤 - Google Patents

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Description

本発明は、たるみ、キメ、ハリ、ほうれい線などの肌の状態の改善剤に関する。
年齢とともに、肌が老化することが知られている。この結果、肌のキメが粗くなり、ハリが不足し、たるみ生じ、それによるフェイスラインの変化が現れ、また、ほうれい線が目立つようになる。特に女性は、更年期を迎えると急激な女性ホルモン量の低下とともに皮膚の構造を支える線維成分および基質成分が減少し、これらの老化現象を強く自覚することが知られている。
このような課題を解決する手段として、コラーゲンを含む食品が多用されている。また、コラーゲンは消化吸収性が低いことが課題であったが、近年ではコラーゲンを加水分解して得られるコラーゲンペプチドを配合した食品が活用されている(特許文献1)。
特開平9−67262号公報
本発明は、年齢とともに生じる、たるみ、キメ、ハリ、又はほうれい線のような肌の状態の悪化を効果的に改善することのできる、摂取しやすい形態の組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、特定の物質を組み合わせることにより、肌の状態を効果的に改善することができることを見出した。
本発明は、これらに限定されないが、以下のものに関する。
[1]
1)コラーゲンペプチド、及び
2)プロテオグリカン
と共に、以下の物質の内の少なくとも1種を含む、肌の状態の改善剤:
3)血行促進物質、
4)抗酸化物質、
5)エストロゲン様物質。
[2]
1)乃至5)の物質を全て含む、[1]に記載の肌の状態の改善剤。
[3]
3)の血行促進物質がヒハツエキスである、[1]又は[2]に記載の肌の状態の改善剤。
[4]
4)の抗酸化物質がビタミンC若しくはその塩、又はビタミンC誘導体である、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
[5]
5)のエストロゲン様物質が亜麻リグナンである、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
[6] 1)のコラーゲンペプチドの平均分子量が300〜10,000である、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
[7]
経口用組成物である、[1]〜[6]のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
[8]
飲食品である、[1]〜[7]のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
[9]
飲料である、[8]に記載の肌の状態の改善剤。
[10]
肌の状態の改善が、たるみ、キメ、ハリ、及びほうれい線から選択される1以上の肌の状態の改善である、[1]〜[9]のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
[11]
肌の状態の改善が、たるみの改善である、[9]又は[10]に記載の肌の状態の改善剤。
[12]
改善されるべき前記の肌の状態が加齢により悪化したものである、[1]〜[11]のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
[13]
1)コラーゲンペプチド、及び
2)プロテオグリカン
と共に、以下の物質の内の少なくとも1種:
3)血行促進物質、
4)抗酸化物質、
5)エストロゲン様物質
を含む組成物の、肌の状態の改善剤の製造における使用。
[14]
肌の状態を改善するための方法であって、それを必要とする対象に、
1)コラーゲンペプチド、及び
2)プロテオグリカン
と共に、以下の物質の内の少なくとも1種:
3)血行促進物質、
4)抗酸化物質、
5)エストロゲン様物質
を含む組成物を投与することを含む方法。
本発明の肌の状態の改善剤は、たるみ、キメ、ハリ、又はほうれい線のような肌の状態を効果的に改善することができる。肌のたるみの改善の結果として、フェイスラインも改善できることが期待される。
本発明の肌の状態の改善剤は、1)コラーゲンペプチド及び2)プロテオグリカンと共に、3)血行促進物質、4)抗酸化物質、及び5)エストロゲン様物質から選択される少なくとも1種を含む。
(コラーゲンペプチド)
本発明の肌の状態の改善剤において用いられるコラーゲンペプチドは、コラーゲンまたはゼラチン等の変性コラーゲンを酵素、酸、アルカリ等で加水分解処理することで得ることができるが、その由来及び製法に何ら限定されない。
例えば、原料となるコラーゲンあるいはゼラチンは、ウシ、ブタ、ニワトリ、魚等に由来するものでよく、これらの1種または2種以上を原材料として用いることができる。
コラーゲンペプチド調製に用いる酵素としては、コラーゲンまたはゼラチンのペプチド結合を切断することができるものであればよく、例えば、コラゲナーゼ、パパイン、ブロメライン、アクチニジン、フィシン、カテプシン、ペプシン、キモシン、トリプシン、及びこれらの酵素を混合した酵素製剤等が挙げられる。
酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸などを用いることができる。アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなどを用いることができる。
本発明においては、加水分解されたコラーゲンペプチドの水溶液をそのまま使用してもよいし、乾燥等により粉末化したものを用いてもよい。また、当該水溶液に通常用いられる精製処理を施したものを、水溶液や粉末等の形態として用いてもよい。これらのいずれの形態のものを用いた場合であっても、本発明の効果には何ら影響を与えない。
コラーゲンペプチドの平均分子量も特に限定されない。しかしながら、平均分子量が大きいほどコラーゲンペプチドの体内吸収性が低下したり、低温で固まりやすくなり、平均分子量が小さいと体内吸収性は増大するものの、ペプチド特有の苦み、えぐみなどが生じてしまう。これらの点を勘案すると、本発明に用いるコラーゲンペプチドの平均分子量は、300〜10,000が好ましく、500〜9,000がより好ましく、500〜6,000が特に好ましい。本明細書におけるコラーゲンペプチドの平均分子量は、重量平均分子量を意味し、パギイ法(ゲルろ過クロマトグラフィ法)で測定した値を意味する。
コラーゲンペプチドは、市販品を用いてもよく、好ましい分子量のコラーゲンペプチドを使用することができる。例えば、市販の「ニッピペプタイドPRA」(株式会社ニッピ)、「水溶性コラーゲンペプチドSS」(協和発酵バイオ株式会社)「コラーゲンペプチドSCP」(新田ゼラチン株式会社)、「HACP」(ゼライス株式会社)などを用いることができる。
本発明においては、1種のコラーゲンペプチドを単独で、又は2種類以上のコラーゲンペプチドを組み合わせて用いてもよい。本発明の肌の状態の改善剤中のコラーゲンペプチドの総含有量は、それを含有する改善剤の用途によって変化しうるが、典型的には、1.0〜35w/v%、好ましくは2.0〜20w/v%である。
(プロテオグリカン)
プロテオグリカンとは、コアとしてのタンパク質に、コンドロイチン硫酸やデルマタン硫酸等のグリコサミノグリカン(ムコ多糖)が共有結合している化合物の総称である。これは、動物の軟骨、皮膚などの結合組織中に存在し、これらの組織の構造を維持するために必要な物質である。プロテオグリカンとしては、例えば、アグリカン(Aggrecan)、バーシカン(Versican)、ニューロカン(Neurocan)、ブレビカン(Brevican)、デコリン(Decorin)、ビグリカン(Biglycan)、テスティカン(Testican)、パールカン(Perlecan)、ディストログリカン(Dystroglycan)、アグリン(Agrin)、クローストリン(Claustrin)等が挙げられる。
本発明に用いられるプロテオグリカンは、その種類、由来及び製法に何ら限定されない。例えば、上記のプロテオグリカンのいずれかを単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。中でも、アグリカンが好ましく、これを単独で、又は他のプロテオグリカンと組み合わせて用いることができる。また、プロテオグリカンの由来動物も限定されず、例えば、哺乳類(ウシ、ブタ等)、鳥類(ニワトリ等)、魚類(サメ、サケ等)、軟体動物(イカ、タコ等)等の動物に由来するものを用いることができ、さらに、1種または2種以上の動物に由来するものを用いることができる。このうち、サケ由来、特にサケの鼻軟骨由来のものが好ましく、これを単独で、又は他のプロテオグリカンと組み合わせて用いることができる。製造方法は、水、酸(酢酸等)、アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルコール等の溶媒を用いた抽出法等の公知のいずれかの方法を用いればよい。精製は必須ではないが、精製のためには、脱塩や分子量分画等の公知の方法を用いればよい。プロテオグリカンの分子量は、通常、数万〜数千万である。本発明において用いられるプロテオグリカンの分子量も特に制限されないが、好ましくは、10万〜200万である。
本発明の肌の状態の改善剤中のプロテオグリカンの総含有量は、それを含有する改善剤の用途によって変化しうるが、典型的には、0.001〜0.05w/v%、好ましくは0.002〜0.02w/v%である。
含有量の測定方法は、公知のいずれかの方法を用いればよいが、例えば、ゲルクロマトグラフィー分子量分画方法を用いることができる。即ち、ゲルクロマトグラフィーを用いて分子量分画を行ない、プロテオグリカン標準試薬(プロテオグリカン、サケ鼻軟骨由来(和光純薬))による定量を行うか、もしくは分子量が1万以上でかつ酸性糖および蛋白質の存在が確認された画分の乾燥物を測定する。なお、酸性糖の存在は、カルバゾール硫酸法で、蛋白質の存在は、280nm付近における吸光度測定で確認することができる。
(血行促進物質)
本明細書における「血行促進物質」との用語は、末梢血管の拡張、血小板凝集能の抑制、血管内皮の機能維持などを介して体内の血流を促進できる物質のことをいう。血行促進物質は良く知られており、本発明においてはいずれのものを用いてもよいが、例として、ヒハツエキス、ショウガエキス、松樹皮抽出物、ヘスペリジン、黒胡椒エキスを挙げることができる。中でも、ヒハツエキスが好ましい。
ヒハツエキスは、ヒハツ(ロングペパー、Piper longum)の果穂から、圧搾や溶媒抽出などの方法により得た搾汁や抽出液を濃縮して得ることができる。抽出には、水やメタノール、エタノール、イソプロパノール等の溶媒を用いることができる。また、必須ではないが、精製を行う場合もある。
本発明においては、1種の血行促進物質を単独で、又は2種類以上の血行促進物質を組み合わせて用いてもよい。
本発明の肌の状態の改善剤中の血行促進物質の総含有量は、それを含有する改善剤の用途によって変化しうるが、典型的には、0.003〜3w/v%、好ましくは0.1〜1w/v%である。
(抗酸化物質)
本明細書における「抗酸化物質」との用語は、生体中で酸化反応を抑制できる物質のことをいう。抗酸化物質は良く知られており、本発明においてはいずれのものを用いてもよいが、例として、ビタミンE、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、オリゴメリックプロアントシアニジン、ビタミンK、β−カロテン、アスタキサンチン、ビタミンC(アスコルビン酸)若しくはその塩、ビタミンC誘導体を挙げることができる。中でも、ビタミンC若しくはその塩、又はビタミンC誘導体が好ましく、ビタミンC又はその塩がさらに好ましい。ビタミンC誘導体は公知であり、これには、インビボまたはインビトロでビタミンCを放出するすべての化合物と、これらの溶媒和物、水和物および塩が含まれる。本発明においてはいずれのビタミンC誘導体を用いてもよいが、例として、アスコルビン酸のグルコシド、アスコルビン酸のホスフェート、及びその塩、水和物を挙げることができる。
ビタミンC又はその塩は、それを含有する桜の花エキス、ハスカップエキスの形態で配合することもできる。桜の花エキス及びハスカップエキスは、それぞれ、桜の花及びスイカズラ科のハスカップ(Lonicera caerulea L. ssp.edulis Hulten)の果実から、圧搾や溶媒抽出などの方法により得た搾汁や抽出液を濃縮して得ることができる。抽出には、水やメタノール、エタノール、イソプロパノール等の溶媒を用いることができる。また、必須ではないが、精製を行う場合もある。
本発明においては、1種の抗酸化物質を単独で、又は2種類以上の抗酸化物質を組み合わせて用いてもよい。
本発明の肌の状態の改善剤中の抗酸化物質の総含有量は、それを含有する改善剤の用途によって変化しうるが、典型的には、0.01〜2w/v%、好ましくは0.05〜1w/v%である。
(エストロゲン様物質)
本明細書における「エストロゲン様物質」との用語は、女性ホルモンであるエストロゲンと類似の生理作用を有する物質のことをいう。エストロゲン様物質は良く知られており、本発明においてはいずれのものを用いてもよいが、例として、亜麻リグナン、大豆イソフラボン、イソキサントフモール、8−プレニルナリンゲニンを挙げることができる。中でも、亜麻リグナンが好ましい。
亜麻リグナンは、亜麻種子に含まれている、セコイソラリシレシノールジグリコシド(SDG)、その代謝物であるエンテロジオールおよびエンテロラクトン、マタイレシノール、ピノレシノール、イソラリシレシノール等の一連のリグナン化合物である。亜麻リグナンは亜麻仁抽出物に含まれており、当該抽出物を本発明の肌の状態の改善剤に配合してもよい。亜麻仁抽出物は、亜麻仁または亜麻仁粕から、圧搾や溶媒抽出などの方法により得た搾汁や抽出液を濃縮して得ることができる。抽出には、水やメタノール、エタノール、イソプロパノール等の溶媒を用いることができる。また、必須ではないが、精製を行う場合もある。
本発明においては、1種のエストロゲン様物質を単独で、又は2種類以上のエストロゲン様物質を組み合わせて用いてもよい。
本発明の肌の状態の改善剤中のエストロゲン様物質の総含有量は、それを含有する改善剤の用途によって変化しうるが、典型的には、エストロゲン様物質がSDGであれば、0.0001〜0.2w/v%、好ましくは0.001〜0.1w/v%である。
(他の成分)
本発明の肌の状態の改善剤は、本発明の効果に悪影響を与えない限り、さらに追加的な成分を含んでもよい。そのような成分は、例えば、酸化防止剤、色素、保存料、調味料、甘味料、酸味料、pH調整剤、安定剤、乳化剤、栄養強化剤、香料、果汁である。また、本発明の肌の状態の改善剤においては、各有効成分を、セラミド、ヒアルロン酸、プラセンタ、CoQ10などの成分と併用することも可能である。
(投与形態)
本発明の肌の状態の改善剤は、経口用組成物であることが好ましく、その形態は特に限定されない。例えば、錠剤、顆粒剤、液剤、カプセル剤、丸剤、粉末剤、トローチ、ゲル状食品、シリアルの形態で提供することが可能である。これらは飲食品として提供され得る。特に、飲料が好ましい。或いは、医薬組成物であってもよい。
本発明の肌の状態の改善剤は、これを容器詰めとすることができる。容器の形態は何ら制限されず、例として、ビン、缶、ペットボトル、紙パック、アルミパウチ、ビニールパウチまたはブロー整形容器が挙げられる。
本発明における好ましい組合せの例は、1)コラーゲンペプチド、2)プロテオグリカン、3)ヒハツエキス、4)ビタミンC若しくはその塩、又はビタミンC誘導体、及び5)亜麻リグナンであり、成分4)は、好ましくはビタミンC若しくはその塩である。
本発明は、別の側面において、1)コラーゲンペプチド及び2)プロテオグリカンと共に、3)血行促進物質、4)抗酸化物質、及び5)エストロゲン様物質から選択される少なくとも1種を含む組成物の、肌の状態の改善剤の製造における使用である。また、本発明は、別の側面では、肌の状態を改善するための方法であって、それを必要とする対象に、1)コラーゲンペプチド及び2)プロテオグリカンと共に、3)血行促進物質、4)抗酸化物質、及び5)エストロゲン様物質から選択される少なくとも1種を含む組成物を投与することを含む方法である。投与対象にはヒトなどの哺乳動物が含まれる。当該使用及び方法における各成分の具体的な選択、配合量、摂取量等は、肌の状態の改善剤に関する上記の説明に基づいて適宜決定することができる。
明確化のために記載すると、本明細書において上限値と下限値によって表されている数値範囲、即ち「下限値〜上限値」は、それら下限値及び上限値を含む。例えば、「1〜2」により表される範囲は、1及び2を含む。
以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下のとおり、試験に用いる飲料を調製した。
コラーゲンペプチド(分子量3,000)、ヒハツエキス、アスコルビン酸、プロテオグリカン(分子量約45万)を20%含有する鮭鼻軟骨抽出物、SDGを40%含有する亜麻仁抽出物、その他甘味料や酸味料、香料などを適量加えて、常法に従って混合することによって、表1に示す成分を含有するサンプルA(飲料 50ml)を製造した。
実施例1で製造したサンプルAを用いて以下の試験を行った。
被験者として、40代から60代の女性22名を選んだ。被験者の年齢の平均は54.2±6.5歳であった。試験はオープン試験で行った。被験者はサンプルAを1日1回、8週間摂取することとし、摂取前、摂取2週間目、4週間目、8週間目に肌の検査を実施した。具体的には、皮膚弾力性測定、肌のキメ画像解析、美容専門家による目視判定を行った。
皮膚弾力性については、インテグラル社製キュートメーターMPA580を用いて、右頬の戻り率を測定した。これは、肌のハリに関連する。キメ画像解析のためには、右頬部のレプリカを採取し、アサヒバイオメッド社製キメ解析装置ASA−03RXDを用いてキメ個数を計測した。目視評価は、美容専門の判定士がほうれい線および頬のたるみについて視診を行ない、判定結果を5段階スコアによって評価した。
表2に皮膚弾力性の変化を示した。サンプルAを8週間摂取することにより、平均戻り率が64.3±2.9%から69.5±4.1%に上昇した。
表3にキメ画像解析の結果を示した。サンプルAを8週間摂取することにより、キメ個数が1.34±0.45個/mmから1.57±0.46個/mmに増加し、キメが細かく整う結果が得られた。
表4に目視評価の結果を示した。表5に、当該目視評価に関する評価基準を示す。サンプルAを8週間摂取することにより、ほうれい線のスコア値が2.14±0.77から2.73±0.70、頬のたるみのスコア値が2.95±0.84から3.59±0.67に改善した。
上記の通り、本発明の肌の状態の改善剤は、皮膚の状態について優れた改善効果を示した。

Claims (6)

  1. 下記1)乃至5)の物質を全て含む、肌の状態の改善剤:
    1)コラーゲンペプチド、
    2)プロテオグリカン、
    3)血行促進物質、
    4)抗酸化物質、及び、
    5)エストロゲン様物質、
    であって、
    前記3)の血行促進物質がヒハツエキスであり、
    前記4)の抗酸化物質がビタミンC若しくはその塩、又はビタミンC誘導体であり、
    前記5)のエストロゲン様物質が亜麻リグナンであり、
    前記肌の状態の改善が、肌のキメ、ハリ、及びほうれい線から選択される1以上の肌の状態の改善であり、
    経口用組成物である、前記肌の状態の改善剤。
  2. 1)のコラーゲンペプチドの平均分子量が300〜10,000である、請求項に記載の肌の状態の改善剤。
  3. 飲食品である、請求項1又は2に記載の肌の状態の改善剤。
  4. 飲料である、請求項に記載の肌の状態の改善剤。
  5. 改善されるべき前記の肌の状態が加齢により悪化したものである、請求項1〜のいずれか1項に記載の肌の状態の改善剤。
  6. 1)コラーゲンペプチド、
    2)プロテオグリカン
    3)血行促進物質、
    4)抗酸化物質、及び、
    5)エストロゲン様物質
    を含む組成物の、肌の状態の改善剤の製造における使用であって、
    前記3)の血行促進物質がヒハツエキスであり、
    前記4)の抗酸化物質がビタミンC若しくはその塩、又はビタミンC誘導体であり、
    前記5)のエストロゲン様物質が亜麻リグナンであり、
    前記肌の状態の改善が、肌のキメ、ハリ、及びほうれい線から選択される1以上の肌の状態の改善であり、
    前記組成物が経口用組成物である、前記使用。
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