JP6399955B2 - 吸着式冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着式冷凍機に関する。
従来から、シリカゲルやゼオライトなどの吸着剤が内部に充填された吸着器を備え、吸着剤が冷媒の吸脱着を繰り返すことを利用して冷媒流路内の冷媒を循環させる吸着式冷凍機が知られている。特許文献1には、吸着器の内壁に結露した液相冷媒が付着することを防止するために、吸着器を収容する真空容器の表面にエンジン冷却水を流す吸着式冷凍機が開示されている。
特許第3831964号公報
しかしながら、特許文献1の吸着式冷凍機では、吸着器以外に真空容器にも熱を供給する必要があるため、エンジン始動時の廃熱量が低いときに立ち上がりが遅れるといった課題や、真空容器の表面にエンジン冷却水を流すために、真空容器が高コスト化するといった課題が生じる。
また、仮に、吸着器の内壁に結露した液相冷媒が付着したとしても、液相冷媒が凝縮器に排出されて吸着器内に残らなければよく、必ずしも上記特許文献1の構成が必要となるわけではない。
本発明は、吸着器で脱気した冷媒が、そのまま凝縮器内に残るのを抑制することを目的とする。
本発明のある態様によれば、吸着式冷凍機は、冷媒を蒸発させる蒸発器と、冷媒流路を通じて前記蒸発器と接続され、冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記蒸発器の下流かつ前記凝縮器の上流の前記冷媒流路に設けられ、内部に収容される吸着剤を冷却して冷媒を吸着させる吸着工程と前記吸着剤を加熱して冷媒を脱着させる脱着工程とを行う吸着器と、前記吸着器と前記凝縮器との間の前記冷媒流路に介装され、又は前記吸着器の冷媒出口に配置され、前記吸着工程では閉じられ前記脱着工程では開かれる開閉弁と、を備え、前記開閉弁は、前記脱着工程にて前記凝縮器内の冷媒量が所定量よりも少ない場合には閉じられて前記吸着器内を密封し、前記吸着器の内圧が上昇したら開かれる。
本発明では、脱着工程にて凝縮器内の冷媒量が所定量よりも少ない場合には、開閉弁が閉じられて吸着器内が密封され、吸着器の内圧が上昇したら開閉弁が開かれる。これにより、例え、吸着器の内壁に結露した液相冷媒が付着していたとしても、開閉弁が開かれたときに吸着器の内圧によって液相冷媒が強制的に排出される。したがって、吸着器内に残った液相冷媒が再び吸着剤に吸着されることを防止できる。
図1は、本発明の実施形態に係る吸着式冷凍機の構成図である。 図2は、吸着式冷凍機における構成部品の上下方向の位置関係を説明する図である。 図3は、吸着式冷凍機のブロック図である。 図4は、吸着式冷凍機の一方の吸着器を脱着工程から吸着工程に切り換える制御のフローチャートである。 図5は、吸着式冷凍機の脱着工程を説明する図である。 図6は、吸着式冷凍機の脱着工程にて吸着器内に液体冷媒が残っている場合を説明する図である。 図7は、吸着式冷凍機にて吸着器内に残っていた液体冷媒を排出する工程を説明する図である。 図8は、吸着式冷凍機にて一方の吸着器を脱着工程から吸着工程に切り換えるための準備について説明する図である。 図9は、吸着式冷凍機にて一方の吸着器が脱着工程から吸着工程に切り換えられた状態を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る吸着式冷凍機100について説明する。
まず、図1から図3を参照して、吸着式冷凍機100の構成について説明する。
吸着式冷凍機100は、車両の空調装置に適用されるものである。図1に示すように、吸着式冷凍機100は、冷媒を蒸発させる蒸発器10と、内部に吸着剤21A,21Bが収容される吸着器20と、冷媒を凝縮させる凝縮器30と、凝縮した冷媒を膨張させる流調弁40と、蒸発器10,吸着器20,凝縮器30,及び流調弁40を接続して冷媒が循環する冷媒流路1と、を備える。吸着式冷凍機100は、コントローラ50(図3参照)によって制御される。吸着式冷凍機100では、冷媒としては、例えば水,エタノール,又はアルコールが用いられる。
蒸発器10は、流調弁40の下流かつ吸着器20の上流の冷媒流路1に設けられる。蒸発器10の内部には、車両の室内熱交換器(図示省略)を流れる冷却水の冷却水流路11が設けられる。蒸発器10は、吸着器20による吸着工程の際に減圧される。そして減圧されて蒸発する冷媒と冷却水流路11の冷却水との間で熱交換を行う。これにより、室内熱交換器を流れる冷却水を冷却して低温にし、車両の冷房に用いることができる。
冷却水流路11における蒸発器10からの出口には、蒸発器10内の冷媒と熱交換を行った後の冷却水の温度を検出する冷却水温センサ12が設けられる。冷却水温センサ12は、検出した冷却水の温度に応じた電気信号をコントローラ50に出力する。
図2に示すように、冷媒流路1は、凝縮器30の下部と蒸発器10の上部とを連結する。これにより、凝縮器30から液相冷媒が流出し、流調弁40によって流量が調整され、蒸発器10に導かれる。
吸着器20は、蒸発器10の下流かつ凝縮器30の上流の冷媒流路1に設けられる。吸着器20は、一方の吸着器20Aと、吸着器20Aと並列に設けられる他方の吸着器20Bと、の一対からなる。吸着器20は、吸着剤21A,21Bを冷却して冷媒を吸着させる吸着工程と、吸着剤21A,21Bを加熱して冷媒を脱着させる脱着工程と、を行う。
吸着器20は、単一であってもよく複数であってもよい。図1に示すように、吸着器20が複数設けられる場合には、吸着器20Aと吸着器20Bとが吸着工程と脱着工程とを交互に繰り返す。即ち、吸着器20Aが吸着工程を行っている場合には、吸着器20Bは脱着工程を行う。また、吸着器20Aが脱着工程を行っている場合には、吸着器20Bは吸着工程を行う。これにより、冷媒流路1の冷媒を連続して循環させることができる。したがって、車両の空調装置による冷房運転を連続して行うことができる。
吸着器20Aは、内部に充填されるシリカゲルやゼオライトなどの吸着剤21Aと、内部の圧力を検出する圧力検出器としての圧力センサ22Aと、車両のサブラジエータ(図示省略)にて冷却された低温の冷却水が流れる冷却流路25Aと、エンジンの排気熱によって加熱された高温の冷却水が流れる加熱流路23Aと、を有する。
図2に示すように、吸着器20Aには、蒸発器10からの気相冷媒が上部から供給される。吸着器20Aの下部は、漏斗状に形成される。また、冷媒流路1は、吸着器20Aの下部と凝縮器30の上部とを連結する。これにより、吸着器20A内にて結露などによって液化した液相冷媒は、吸着器20Aの下部に溜まり、凝縮器30に向けて排出されやすくなる。
吸着剤21Aは、冷却されると蒸発器10から供給される気相冷媒を吸着する。吸着剤21Aは、加熱されると吸着していた冷媒を脱着して気相冷媒を凝縮器30に向けて排出する。
圧力センサ22Aは、吸着器20Aの内部圧力を検出し、検出した圧力に応じた電気信号をコントローラ50に出力する。
冷却流路25Aには、冷却水の流れを遮断可能な開閉弁26Aが設けられる。開閉弁24Aは、コントローラ50によって開閉制御される。開閉弁26Aが開かれると、低温の冷却水が冷却流路25Aを流れ、吸着器20A内の吸着剤21Aが冷却される。これにより、蒸発器10から供給される気相冷媒を吸着剤21Aが吸着する吸着工程が行われる。
冷却流路25Aにおける吸着器20Aからの出口には、吸着器20A内の吸着剤21Aと熱交換を行った後の冷却水の温度を検出する冷却水温センサ29Aが設けられる。冷却水温センサ29Aは、検出した冷却水の温度に応じた電気信号をコントローラ50に出力する。
加熱流路23Aには、冷却水の流れを遮断可能な開閉弁24Aが設けられる。開閉弁26Aは、コントローラ50によって開閉制御される。開閉弁24Aが開かれると、高温の冷却水が加熱流路23Aを流れ、吸着器20A内の吸着剤21Bが加熱される。これにより、吸着剤21Aが吸着していた冷媒を脱着して気相冷媒を凝縮器30に向けて排出する脱着工程が行われる。
吸着器20Aの上流には、蒸発器10から供給される冷媒の流れを遮断可能な開閉弁27Aが設けられる。吸着器20Aの下流には、凝縮器30に向けて排出される冷媒の流れを遮断可能な開閉弁28Aが設けられる。
開閉弁27Aは、蒸発器10と吸着器20Aとの間の冷媒流路1に介装される。これに代えて、開閉弁27Aを吸着器20Aの冷媒入口に配置してもよい。開閉弁27Aは、コントローラ50によって開閉制御される。開閉弁27Aは、吸着工程では開かれて脱着工程では閉じられる。
開閉弁28Aは、吸着器20Aと凝縮器30との間の冷媒流路1に介装される。これに代えて、開閉弁28Aを吸着器20Aの冷媒出口に配置してもよい。開閉弁28Aは、コントローラ50によって開閉制御される。開閉弁28Aは、吸着工程では閉じられて脱着工程では開かれる。
開閉弁28Aは、脱着工程にて凝縮器30内の液相冷媒の量が所定量よりも少ない場合には閉じられて吸着器20A内を密封する。そして、開閉弁28Aは、吸着器20A内が密封された後、吸着器20Aの内圧が上昇したら開かれる。具体的には、開閉弁28Aは、圧力センサ22Aによって検出される吸着器20A内の圧力が、脱着工程時に吸着器20Aが密封されてから所定値以上となった場合に開かれる。これに限らず、開閉弁28Aを、脱着工程時に吸着器20Aが密封されてから所定時間経過した場合に開かれるようにしてもよい。
吸着器20Bは、内部に充填されるシリカゲルやゼオライトなどの吸着剤21Bと、内部の冷媒の圧力を検出する圧力検出器としての圧力センサ22Bと、サブラジエータにて冷却された低温の冷却水が流れる冷却流路25Bと、エンジンの排気熱によって加熱された高温の冷却水が流れる加熱流路23Bと、を有する。吸着器20Bの上流には、蒸発器10から供給される冷媒の流れを遮断可能な開閉弁27Bが設けられる。吸着器20Bの下流には、凝縮器30に向けて排出される冷媒の流れを遮断可能な開閉弁28Bが設けられる。吸着器20Bは吸着器20Aと同一の構成であるため、各々の構成についての詳細な説明は省略する。
凝縮器30は、吸着器20の下流かつ流調弁40の上流の冷媒流路1に設けられる。凝縮器30には、車両のサブラジエータにて冷却された低温の冷却水が流れる冷却水流路31が設けられる。凝縮器30は、冷却水流路31内の低温の冷却水と熱交換を行うことによって、吸着器20から排出されてきた気相冷媒を冷却して液化させる。凝縮器30は、内部に溜まった液相冷媒の量を検出する液量検出器としてのフロートセンサ32を有する。
フロートセンサ32は、液相冷媒の液面に浮いて液相冷媒の液量に応じて上下動するフロート33を有する。フロートセンサ32は、検出したフロート33の高さに基づいて、液相冷媒の液量に応じた電気信号をコントローラ50に出力する。なお、フロートセンサ32に代えて、電極方式や超音波方式などのセンサを用いて液相冷媒の液面高さを検出してもよい。
流調弁40は、凝縮器30の下流かつ蒸発器10の上流の冷媒流路1に設けられる。流調弁40は、凝縮器30によって冷却された液相冷媒を蒸発器10へ放出する流量を調整する。凝縮器30と流調弁40との間の冷媒流路1には、冷媒の流れを遮断可能な開閉弁2が設けられる。
コントローラ50(図3参照)は、吸着式冷凍機100の制御を実行するCPU(中央演算処理装置)と、CPUの処理動作に必要な制御プログラムや設定値等が記憶されたROM(リードオンリメモリ)と、各種センサが検出した情報を一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)と、を備える。
次に、図4から図9を参照して、吸着式冷凍機100の作用について説明する。
図4に示すフローは、コントローラ50によって実行される。このフローは、一方の吸着器20Aの制御について示すものであり、吸着器20Aが吸着工程から脱着工程に切り換えられた後、再び吸着工程に切り換えられる前に実行される。このときの他方の吸着器20Bの制御については、吸着器20Aの制御と併せて適宜説明する。
図5は、吸着器20Aが脱着工程を行い、吸着器20Bが吸着工程を行う場合を示す。なお、図5から図9では、冷媒又は冷却水が流れる流路を実線で示し、冷媒又は冷却水の流れが停止する流路を破線で示す。
吸着器20Aでは、開閉弁27Aは閉じられており、開閉弁28Aは開かれている。また、吸着器20Aでは、開閉弁24Aは開かれており、開閉弁26Aは閉じられている。これにより、高温の冷却水が加熱流路23Aを流れ、吸着器20A内の吸着剤21Bが加熱される。これにより、吸着剤21Aが吸着していた冷媒を脱着して気相冷媒を凝縮器30に向けて排出する脱着工程が行われる。
一方、吸着器20Bでは、開閉弁28Bは閉じられており、開閉弁27Bは開かれている。また、吸着器20Bでは、開閉弁26Bは開かれており、開閉弁24Bは閉じられている。これにより、低温の冷却水が冷却流路25Bを流れ、蒸発器10から供給される気相冷媒を吸着器20B内の吸着剤21Aが吸着する吸着工程が行われる。
ここで、吸着器20Aの内壁に結露した液相冷媒が付着している場合には、脱着工程にて吸着器20A内に残った液相冷媒が、吸着工程にて再び吸着剤21Aに吸着される。そのため、このまま吸着工程を行うと冷媒流路1内の冷媒の循環量が減少し、吸着式冷凍機100の効率が低下するおそれがある。そこで、吸着式冷凍機100では、図4に示すフローが実行される。
図4のステップS11では、フロートセンサ32によって、凝縮器30内の液相冷媒量を検出する。
ステップS12では、ステップS11にて検出した凝縮器30内の液相冷媒量が所定量以上か否かを判定する。吸着器20A内に結露した液相冷媒が残っている場合には、その分だけ凝縮器30内の液相冷媒量が減少している。そのため、ステップS11では、凝縮器30内の液相冷媒量を検出することによって、吸着器20A内に液相冷媒が残っているか否かを判定する。ステップS12にて、液相冷媒量が所定量より少ないと判定された場合には、吸着器20A内に液相冷媒が残っているため、ステップS13に移行する。
ステップS13では、図6に示すように、吸着器20Aの凝縮器30側の開閉弁28Aを閉じる。これにより、吸着器20A内は密封される。
ステップS14では、圧力センサ22Aによって、吸着器20Aの内圧を検出する。
ステップS15では、ステップS14にて検出した吸着器20Aの内圧が所定値以上であるか否かを判定する。図6に示すように、ステップS13にて吸着器20A内が密封された状態で、加熱流路23Aを高温の冷却水が流れると、吸着剤21Aからの冷媒の脱着が更に行われる。その結果、吸着器20A内の気相冷媒が増加して、吸着器20Aの内圧は上昇する。
ステップS15にて、吸着器20Aの内圧が所定値以上であると判定された場合には、吸着器20A内の結露した液相冷媒を排出するために充分な圧力が確保されたため、ステップS16に移行する。一方、ステップS15にて、吸着器20Aの内圧が所定値よりも小さいと判定された場合には、ステップS14に戻って再び吸着器20Aの内圧を検出する。
ステップS16では、図7に示すように、吸着器20Aの凝縮器30側の開閉弁28Aを開く。これにより、吸着器20A内に残っていた液相冷媒が、吸着器20Aの内圧によって凝縮器30に向けて排出される。これにより、凝縮器30内の液相冷媒が増加する。
このように、脱着工程にて凝縮器30内の液相冷媒量が所定量よりも少ない場合には、開閉弁27Aと開閉弁28Aとが閉じられて吸着器20A内が密封される。そして、吸着器20Aの内圧が上昇したら開閉弁28Aが開かれる。これにより、吸着器20Aの内壁に結露した液相冷媒が付着していたとしても、開閉弁28Aが開かれたときに吸着器20Aの内圧によって液相冷媒が強制的に排出される。したがって、吸着器20A内に残った液相冷媒が再び吸着剤21Aに吸着されることを防止できるため、吸着式冷凍機100の効率を向上させることができる。
また、吸着器20A内にて気相冷媒が結露して吸着器20Aの内壁に液相冷媒として付着するのを防止するためにエンジンの排気熱などを利用して吸着器20Aを加熱する必要がないため、吸着式冷凍機100の小型化及び簡素化が可能である。また、吸着式冷凍機100の運転に必要な熱量を小さくすることができる。したがって、吸着式冷凍機100に投入される熱量に対する蒸発器10の蒸発性能比(COP:Coefficient Of Performance)を高くすることができる。また、吸着器20A内の結露防止のためにエンジンの排気熱を利用しないため、例えば、エンジンの排気ガスの温度を利用して冷却水を加熱する排熱回収器の性能を下げることができ、排熱回収器の小型化が可能である。
このとき、吸着器20Aの下部と凝縮器30の上部とが冷媒流路1によって連結されており、吸着器20Aの下部は漏斗状に形成されている。よって、吸着器20A内では、液相冷媒は吸着器20Aの下部に溜まり、開閉弁28Aが開かれたときに気体冷媒の圧力によって押し出される。よって、液体冷媒が凝縮器30に向けて排出されやすくなっている。
ステップS16にて吸着器20A内の液相冷媒を凝縮器30に向けて排出したら、再びステップS11に戻り、フロートセンサ32によって凝縮器30内の液相冷媒量を検出する。続いて、ステップS12にて、液相冷媒量が所定量以上であると判定された場合(図5に示す状態になった場合)には、吸着器20A内に結露した液相冷媒が残っていないため、ステップS17に移行する。
ステップS17では、蒸発器10の冷却水温センサ12によって検出された冷却水の温度が所定温度以上か否かを判定する。吸着器20Aが脱着工程を行っている間、吸着器20Bは吸着工程を行っている。吸着器20B内の吸着剤21Bが冷媒を吸着して飽和状態に近付くと、蒸発器10から吸着器20Bに供給される気相冷媒が徐々に減少する。そのため、冷媒流路1内の冷媒の循環量が少なくなり、蒸発器10内の冷媒の温度が上昇して、冷却水流路11を流れる冷却水を充分に冷却できなくなる。
ステップS17にて、冷却水温センサ12によって検出された冷却水の温度が所定温度以上であると判定された場合には、ステップS18に移行して、吸着器20Aを脱着工程から吸着工程に切り換え、吸着器20Bを吸着工程から脱着工程に切り換えるための準備を行う。一方、ステップS17にて、冷却水温センサ12によって検出された冷却水の温度が所定温度よりも低いと判定された場合には、再びステップS11に移行する。
なお、ステップS17にて、蒸発器10の冷却水温センサ12によって検出された冷却水の温度が所定温度以上か否かを判定するのに代えて、冷却水流路11を流れる冷却水の蒸発器10の出入口における温度差が所定温度差以下となるとともに凝縮器30内の液相冷媒の量が所定量よりも多いか否かを判定してもよい。吸着器20A内の冷媒の脱着が進むと、凝縮器30内の液相冷媒の量が増加し、冷媒流路1内の冷媒の循環量が少なくなる。よって、この場合にも同様に、蒸発器10内の冷媒の温度が上昇して、冷却水流路11を流れる冷却水を充分に冷却できなくなったことを判定することができる。
ステップS18では、図8に示すように、吸着器20Aの蒸発器10側の開閉弁27A及び凝縮器30側の開閉弁28Aを閉じ、吸着器20Bの蒸発器10側の開閉弁27B及び凝縮器30側の開閉弁28Bを閉じ、流調弁40の手前の開閉弁2を閉じる。これにより、冷媒流路1内の冷媒の循環が止められる。
ステップS19では、吸着器20Aの開閉弁24Aを閉じ、開閉弁26Aを開く。これにより、高温の冷却水が加熱流路23Aを流れなくなり、低温の冷却水が冷却流路25Aを流れるようになる。よって、脱着工程にて高温になっていた吸着器20A内の吸着剤21Aが予冷されて、吸着工程に移行する準備が行われる。同様に、吸着器20Bでは、開閉弁26Bが閉じられ開閉弁24Bが開かれる。これにより、低温の冷却水が冷却流路25Bを流れなくなり、高温の冷却水が加熱流路23Bを流れるようになる。よって、吸着工程にて低温になっていた吸着器20B内の吸着剤21Bが予熱されて、脱着工程に移行する準備が行われる。
ステップS20では、脱着工程から吸着工程に切り換えられる吸着器20Aにおいて、冷却水温センサ29Aによって検出された冷却水の温度が所定温度以下か否かを判定する。ステップS20では、吸着器20A内の吸着剤21Aが、吸着工程に切り換えるための準備が完了したか否かを判定する。
ステップS20にて、冷却水温センサ29Aによって検出された冷却水の温度が所定温度以下であると判定された場合には、吸着器20Aを吸着工程に切り換えるための準備が完了したため、ステップS21に移行する。一方、ステップS20にて、冷却水温センサ29Aによって検出された冷却水の温度が所定温度よりも高いと判定された場合には、再びステップS20を繰り返す。
なお、ステップS20にて、吸着器20Aの冷却水温センサ29Aによって検出された冷却水の温度が所定温度以下か否かを判定するのに代えて、吸着工程から脱着工程に切り換えられる吸着器20Bにおいて、圧力センサ22Bによって検出された吸着器20Bの内圧が所定値以下か否かを判定してもよい。また、吸着器20A内に温度センサ(図示省略)を設けて、吸着器20A内の雰囲気温度が所定値以下か否かを判定してもよい。これらの場合にも同様に、脱着工程にて高温になっていた吸着器20A内の吸着剤21Aが冷却されて吸着工程に移行する準備が行われ、吸着工程にて低温になっていた吸着器20B内の吸着剤21Bが加熱されて脱着工程に移行する準備が行われたか否かを判定することができる。
ステップS21では、図9に示すように、吸着器20Aの開閉弁27Aが開かれ、開閉弁28Aが閉じられる。これにより、冷却流路25Aを流れる低温の冷却水によって、吸着器20A内の吸着剤21Aが冷却される。よって、蒸発器10から供給される気相冷媒を吸着器20A内の吸着剤21Aが吸着する吸着工程が行われる。
このとき、吸着器20Bでは、開閉弁27Bが閉じられ、開閉弁28Bが開かれる。これにより、加熱流路23Bを流れる高温の冷却水によって、吸着剤21Bが吸着していた冷媒を脱着して気相冷媒を凝縮器30に向けて排出する脱着工程が行われる。
その後、吸着器20Bが脱着工程から再び吸着工程に切り換えられる前に、上記の制御と同様の制御が、吸着器20Bについて実行される。これにより、吸着器20Aと吸着器20Bとが吸着工程と脱着工程とを交互に繰り返し、冷媒流路1の冷媒を連続して循環させることができる。したがって、車両の空調装置による冷房運転を連続して行うことができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
脱着工程にて凝縮器30内の液相冷媒量が所定量よりも少ない場合には、開閉弁27Aと開閉弁28Aとが閉じられて吸着器20A内が密封される。そして、吸着器20Aの内圧が上昇したら開閉弁28Aが開かれる。これにより、例え、吸着器20Aの内壁に結露した液相冷媒が付着していたとしても、開閉弁28Aが開かれたときに吸着器20Aの内圧によって液相冷媒が強制的に排出される。よって、吸着器20A内に残った液相冷媒が再び吸着剤21Aに吸着されることを防止できる。したがって、吸着式冷凍機100の効率を向上させることができる。
また、吸着器20A内にて気相冷媒が結露して吸着器20Aの内壁に液相冷媒として付着するのを防止するためにエンジンの排気熱などを利用して吸着器20Aを加熱する必要がないため、吸着式冷凍機100の小型化及び簡素化が可能である。また、吸着式冷凍機100の運転に必要な熱量を小さくすることができる。したがって、吸着式冷凍機100に投入される熱量に対する蒸発器10の蒸発性能比を高くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100 吸着式冷凍機
1 冷媒流路
10 蒸発器
20(20A) 吸着器
20(20B) 吸着器
21A 吸着剤
21B 吸着剤
22A 圧力センサ(圧力検出器)
22B 圧力センサ(圧力検出器)
28A 開閉弁
28B 開閉弁
30 凝縮器
32 フロートセンサ(液量検出器)
40 流調弁
50 コントローラ

Claims (7)

  1. 吸着式冷凍機であって、
    冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    冷媒流路を通じて前記蒸発器と接続され、冷媒を凝縮させる凝縮器と、
    前記蒸発器の下流かつ前記凝縮器の上流の前記冷媒流路に設けられ、内部に収容される吸着剤を冷却して冷媒を吸着させる吸着工程と前記吸着剤を加熱して冷媒を脱着させる脱着工程とを行う吸着器と、
    前記吸着器と前記凝縮器との間の前記冷媒流路に介装され、又は前記吸着器の冷媒出口に配置され、前記吸着工程では閉じられて前記脱着工程では開かれる開閉弁と、を備え、
    前記開閉弁は、前記脱着工程にて前記凝縮器内の冷媒量が所定量よりも少ない場合には閉じられて前記吸着器内を密封し、前記吸着器の内圧が上昇したら開かれることを特徴とする吸着式冷凍機。
  2. 請求項1に記載の吸着式冷凍機であって、
    前記吸着器内の冷媒の圧力を検出する圧力検出器を更に備え、
    前記開閉弁は、前記圧力検出器によって検出される前記吸着器内の圧力が、前記脱着工程時に前記吸着器が密封されてから所定値以上となった場合に開かれることを特徴とする吸着式冷凍機。
  3. 請求項1に記載の吸着式冷凍機であって、
    前記開閉弁は、前記脱着工程時に前記吸着器が密封されてから所定時間経過すると開かれることを特徴とする吸着式冷凍機。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の吸着式冷凍機であって、
    前記冷媒流路は、前記吸着器の下部と前記凝縮器の上部とを連結し、
    前記吸着器の下部は、漏斗状に形成されることを特徴とする吸着式冷凍機。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の吸着式冷凍機であって、
    前記吸着器は、前記蒸発器にて冷媒と熱交換を行った冷却水の温度が所定温度以上となった場合に、前記吸着工程から前記脱着工程に切り換えられることを特徴とする吸着式冷凍機。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の吸着式冷凍機であって、
    前記吸着器は、前記冷却水の前記蒸発器の出入口における温度差が所定温度差以下となるとともに前記凝縮器内の冷媒量が所定量よりも多い場合に、前記脱着工程から前記吸着工程に切り換えられることを特徴とする吸着式冷凍機。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の吸着式冷凍機であって、
    前記吸着器は、複数設けられて前記吸着工程と前記脱着工程とを交互に繰り返すことを特徴とする吸着式冷凍機。
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