JP6138336B2 - 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 - Google Patents

空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、除湿機能を有する空気調和装置、及び、除湿機能を有する空気調和装置の制御方法に関する。
従来の空気調和装置として、例えば、圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び、蒸発器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、デフロストヒータと、を備えたものがある。冷媒循環回路では、圧縮機で圧縮された冷媒が、高温高圧のガス冷媒となって、凝縮器に送り込まれる。凝縮器に流入した冷媒は、空気に熱を放出することによって、液化する。液化した冷媒は、膨張弁で減圧されて、気液二相冷媒となって、蒸発器に流入する。気液二相冷媒は、蒸発器で周囲空気から熱を吸収することによって、ガス化して、圧縮機に吸入される。
そのような空気調和装置が、例えば、冷凍倉庫、冷蔵倉庫等で使用される場合には、庫内温度を、10℃と比較して低い温度帯に維持するために、空気調和装置の蒸発器における蒸発温度が、0℃と比較して低くなるように制御される必要があり、その結果、蒸発器において、着霜が発生して、空気調和装置の冷凍能力(除湿能力)が低下する。そのため、蒸発器に取り付けられたデフロストヒータによって、定期的に霜取り運転が行われる。
そして、そのような空気調和装置では、その霜取り運転が行われる分だけ、余計にエネルギーが消費されることとなって、空気調和装置の運転効率が低下する。また、その霜取り運転中に、庫内温度が上昇することに起因して、その霜取り運転後の空気調和装置にかかる負荷が増大することとなって、結果的に、空気調和装置の消費電力が増加する。
また、そのような空気調和装置が、例えば、回転数が制御される圧縮機を用いたものである場合には、冷房の中間期(梅雨どき、秋等)における冷房負荷の低下に伴って、圧縮機の回転数が、その負荷に追従するように低下される。その際、蒸発器における蒸発温度が上昇して、部屋等の顕熱が除去されるが、部屋等の潜熱が除去されない状況が生じることとなって、部屋等の相対湿度が上昇し、空調空間に居る人が不快と感じる。
そこで、従来の空気調和装置では、冷凍サイクルと、水分吸着手段と、が組み合わされて、蒸発器(吸熱器)に流れこむ空気中の水分が、その水分吸着手段によって予め除去されることによって、例えば、霜取り運転が不要とされ、また、空調空間に居る人の不快感が低減される。
例えば、特許文献1には、水分吸着手段であるデシカントロータを備えた空気調和装置が開示されている。特許文献1に開示された空気調和装置では、デシカントロータで水分が除去された空気が、蒸発器(吸熱器)に供給される。また、水分を吸着したデシカントロータから水分を脱着して、デシカントロータを再生させるために、凝縮器(放熱器)で加熱された空気が、デシカントロータに供給される。
特開2001−241693号公報(段落[0055]〜段落[0090]、図2〜図4)
例えば、特許文献1に開示された空気調和装置では、吸湿用の風路と放湿用の風路とが必要であり、それらの風路間で生じる空気漏れを抑制するために、吸湿用の風路と放湿用の風路との境界部分を気密に分離するシール構造が必要となる。そのため、空気調和装置が大型化して、高コスト化されてしまう。また、吸湿用の風路と放湿用の風路とが必要であるため、空気調和装置内の風路構造が複雑化されて、デシカントロータの交換等が困難になってしまう。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、除湿性能、特に低温環境下での除湿性能が向上されつつ、コスト性能及び保守性能が向上された空気調和装置を得ることを目的としている。また、そのような空気調和装置の制御方法を得ることを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、流路切換装置、第一熱交換器、減圧装置、及び、第二熱交換器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に配設されたデシカント材と、前記第一熱交換器、前記デシカント材、及び、前記第二熱交換器の順に通過する気流を生じさせる送風装置と、前記気流の温湿度を検出する温湿度検出手段と、前記流路切換装置を制御して、前記第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、前記第二熱交換器を蒸発器として作用させて、前記デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、前記第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、前記第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、前記デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、を切り換える制御装置と、を備え、前記制御装置は、複数の区分と、該複数の区分のそれぞれに対応する時間と、を記憶する記憶手段と、前記複数の区分のうちから、前記温湿度検出手段で検出される前記気流の温湿度に対応する区分を特定し、該特定された区分に対応する前記時間に基づいて、前記第一運転モードの運転時間及び前記第二運転モードの運転時間のうちの少なくともいずれか一方を設定する運転時間設定手段と、を有し、前記複数の区分は、温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分を含み、前記気流の温湿度は、前記気流が前記第一熱交換器の上流側を通過する状態での温湿度であり、前記記憶手段に記憶された前記時間は、前記第一運転モードの運転時間を設定するために用いられる第一時間であり、前記温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分は、相対湿度の範囲が同じであり、前記温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分のうちの、温度が低い側の区分に対応する前記第一時間は、温度が高い側の区分に対応する前記第一時間と比較して、短いものである。
本発明に係る空気調和装置では、風路に、第一熱交換器、デシカント材、及び、第二熱交換器が、ほぼ直列に配設された状態で、第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、第二熱交換器を蒸発器として作用させて、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、が切り換えられることによって、空調空間の除湿が行われる。そのため、デシカント材の吸着作用に、冷媒循環回路での冷却作用と加熱作用とが組み合わされることによって、除湿量が増加することとなって、除湿性能が向上され、また、比較的除湿が困難な低温環境下においても、高い除湿性能が確保される。
また、本発明に係る空気調和装置では、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、で、共通の風路が用いられるため、空気調和装置が大型化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、コスト性能が向上される。また、空気調和装置内の風路構造が複雑化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、保守性能が向上される。
また、本発明に係る空気調和装置では、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードの運転時間と、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードの運転時間と、のうちの少なくともいずれか一方が、温湿度検出手段で検出される気流の温湿度に対応する区分が特定されることによって、設定される。そのため、第一運転モードの運転時間及び第二運転モードの運転時間のうちの少なくともいずれか一方の設定が、簡素化される。また、第一運転モード及び第二運転モードのうちの少なくともいずれか一方を、温湿度検出手段で検出される気流の温湿度に応じた、最適なタイミングで切り換えることが可能となって、空気調和装置の除湿量が増加する。
実施の形態1に係る空気調和装置の、構成を説明するための図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、第一運転モードにおける湿り空気線図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、第二運転モードにおける湿り空気線図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、湿り空気線図と記憶部が記憶するブロックとの関係を説明するための図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、デシカント材の吸着特性を説明するための図である。 実施の形態2に係る空気調和装置の、湿り空気線図と記憶部が記憶するブロックとの関係を説明するための図である。
以下、本発明に係る空気調和装置について、図面を用いて説明する。
なお、以下で説明する構成、動作等は、一例にすぎず、本発明に係る空気調和装置は、そのような構成、動作等である場合に限定されない。また、各図において、同一又は類似するものには、同一の符号を付すか、又は、符号を付すことを省略している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
実施の形態1に係る空気調和装置について説明する。
<空気調和装置の構成>
以下に、実施の形態1に係る空気調和装置の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る空気調和装置の、構成を説明するための図である。なお、図1では、空気の流れを白抜き矢印で示し、第一運転モードにおける冷媒の流れを実線矢印で示し、第二運転モードにおける冷媒の流れを点線矢印で示している。また、第一運転モードにおける四方弁12の流路を実線で示し、第二運転モードにおける四方弁12の流路を点線で示している。
図1に示されるように、空気調和装置100は、筐体1内に、圧縮機11と、流路切換装置である四方弁12と、第一熱交換器13と、減圧装置である膨張弁14と、第一熱交換器13とほぼ平行に配設された第二熱交換器15と、を備えており、これらが配管で接続されて冷媒循環回路Aが形成される。筐体1内は、第一熱交換器13及び第二熱交換器15の下方に配置されたドレンパン21によって、風路室2と、機械室3と、に区画される。圧縮機11及び四方弁12は機械室3に配設され、他は風路室2に配設される。
四方弁12の流路が切り換えられることで、冷媒循環回路Aにおける冷媒の循環方向が反転される。四方弁12は、他の流路切換装置であってもよい。四方弁12の流路が、図1に実線で示される流路に切り換えられると、圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12、第一熱交換器13、膨張弁14、第二熱交換器15、及び、四方弁12の順に流れて、圧縮機11に戻る。その際、第一熱交換器13は凝縮器として作用し、第二熱交換器15は蒸発器として作用する。四方弁12の流路が、図1に点線で示される流路に切り換えられると、圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12、第二熱交換器15、膨張弁14、第一熱交換器13、及び、四方弁12の順に流れて圧縮機11に戻る。その際、第二熱交換器15は凝縮器として作用し、第一熱交換器13は蒸発器として作用する。
冷媒循環回路Aの冷媒は、例えば、R410A冷媒を含む。冷媒循環回路Aの冷媒は、そのような冷媒に限定されず、例えば、HFC冷媒、HC冷媒、HFO冷媒、又は、自然冷媒を含むものであってもよい。つまり、例えば、HFO冷媒とHFC冷媒とが混合されたもの等であってもよい。自然冷媒は、例えば、CO冷媒、又は、NH冷媒を含む。例えば、自然冷媒がCO冷媒である場合等のように、冷媒循環回路Aの高圧側圧力が臨界圧力以上になる場合には、第一熱交換器13又は第二熱交換器15は、放熱器として作用する。
第一熱交換器13及び第二熱交換器15は、プレートフィンチューブ型の熱交換器である。第一熱交換器13及び第二熱交換器15において、伝熱管内を流れる冷媒と、フィンの周囲を流れる空気と、が熱交換する。
膨張弁14は、通過する冷媒を減圧膨張する。膨張弁14は、開度が固定された弁である。膨張弁14は、そのような弁に限定されず、例えば、開度制御が可能な電子式膨張弁等であってもよい。また、膨張弁14が、キャピラリチューブ等の、他の減圧装置であってもよい。
風路室2には、空調対象の空気を風路室2内に導入する吸込口4と、空調された空気を空気調和装置100外に排出する吹出口5と、点検窓6と、が形成される。風路室2内に風路形成板22が配設されて、吸込口4と吹出口5との間を連通させる風路Bが形成される。点検窓6には、点検窓6を塞ぐ蓋7が取り付けられる。点検時には、蓋7が取り外される。
風路Bには、第一熱交換器13と、第一熱交換器13とほぼ平行に配設された、デシカント材であるデシカントブロック23と、デシカントブロック23とほぼ平行に配設された第二熱交換器15と、送風装置であるファン24と、が、ほぼ直列に配置される。ファン24は、風路Bの下流部に配設されてもよく、また、風路Bの上流部に配設されてもよい。ファン24が駆動されることによって、風路Bに、図1に白抜き矢印で示される気流が生じる。つまり、吸込口4から風路Bに吸入された空気は、第一熱交換器13、デシカントブロック23、第二熱交換器15、及び、ファン24の順に通過した後に、吹出口5から排出される。
デシカントブロック23は、水分を吸脱着する材料であるデシカント材を、固形化して矩形に成型したものである。デシカント材は、例えば、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ、高分子系吸着材等である。
なお、第一熱交換器13と、デシカントブロック23と、第二熱交換器15と、は、必ずしも平行に配設されなくてもよい。また、第一熱交換器13と、デシカントブロック23と、第二熱交換器15と、は、必ずしも重力方向と平行に配設されなくてもよい。
風路室2には、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温湿度、つまり、空気調和装置100の周囲の空気の温湿度を計測する温湿度センサ81が配設される。また、機械室3には、空気調和装置100全体の動作を司る制御装置90が配設される。制御装置90は、後述される除湿動作の制御(温湿度センサ81の検出信号に応じた運転モードの切り換え等)、圧縮機11の回転数の制御、膨張弁14の開度の制御、ファン24の回転数の制御等を司る。制御装置90は、少なくとも、記憶部91と、運転時間設定部92と、を有し、記憶部91と運転時間設定部92とは、後述される除湿動作の制御(温湿度センサ81の検出信号に応じた運転モードの切り換え等)に用いられる。制御装置90を構成する全部又は各部は、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。また、制御装置90は、空気調和装置100外に設けられていてもよい。温湿度センサ81は、本発明における「温湿度検出手段」に相当する。記憶部91は、本発明における「記憶手段」に相当する。運転時間設定部92は、本発明における「運転時間設定手段」に相当する。
なお、温湿度センサ81は、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温湿度自体を検出してもよく、また、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温湿度に換算できる他の物理量を検出してもよい。つまり、本発明における「温湿度検出手段」は、実質的に温湿度を検出する手段であればよい。また、本発明における「温湿度に対応する区分」は、実質的に温湿度に対応する区分であればよい。
<空気調和装置の除湿動作>
以下に、実施の形態1に係る空気調和装置の除湿動作について説明する。
空気調和装置100では、除湿動作において、制御装置90が、四方弁12の流路を切り換えることによって、第一運転モード及び第二運転モードの2つの運転モードが行われる。
まず、第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの動作について説明する。
(第一運転モードにおける冷凍サイクルの動作)
第一運転モードでは、図1に実線で示されるように、四方弁12の流路が切り換えられる。圧縮機11に吸入された低圧のガス冷媒は、圧縮されて、高温高圧のガス冷媒となる。圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12を経て、第一熱交換器13に流入する。第一熱交換器13に流入した冷媒は、風路Bを流れる空気に放熱してその空気を加熱すると共に、その空気によって冷却されて凝縮し、高圧の液冷媒となって第一熱交換器13から流出する。第一熱交換器13から流出した液冷媒は、膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒となった冷媒は、第二熱交換器15に流入し、風路Bを流れる空気から吸熱してその空気を冷却すると共に、その空気によって加熱されて蒸発し、低圧のガス冷媒となって第二熱交換器15から流出する。第二熱交換器15から流出したガス冷媒は、四方弁12を経て、圧縮機11に吸入される。
(第一運転モードにおける空気の動作)
図2は、実施の形態1に係る空気調和装置の、第一運転モードにおける湿り空気線図である。なお、図2では、縦軸を空気の絶対湿度、横軸を空気の乾球温度としている。また、図2では、空気が飽和空気である状態を曲線Cで示している。つまり、曲線C上では、相対湿度が100%である。
空気調和装置100の周囲の空気が、図2に示されるa点の状態であるとすると、その空気は、風路Bに流入した後、第一熱交換器13によって加熱されることで、温度が上昇し、図2に示されるb点の状態になって、相対湿度が低下し、デシカントブロック23に流入する。その際、その空気の相対湿度が低くなっているため、デシカントブロック23に保持された水分が脱着(放出)されて、その空気に含まれる水分の量が増加する。また、デシカントブロック23に流入した空気から、脱着に伴う脱着熱が奪われることとなって、その空気の温度が低下する。そのため、デシカントブロック23から流出する空気は、図2に示されるc点の状態になって、高湿度となる。デシカントブロック23から流出した空気は、その後、第二熱交換器15に流入し、冷却される。その際、冷媒循環回路Aは、制御装置90によって、第二熱交換器15内の冷媒温度が、空気の露点温度と比較して低くなるように制御されているため、その空気は、第二熱交換器15によって冷却されると共に除湿され、図2に示されるd点の状態となって、低温で且つ絶対湿度の低い空気となる。第二熱交換器15から流出した空気は、ファン24に流入し、吹出口5から空気調和装置100の外側に排出される。
(第二運転モードにおける冷凍サイクルの動作)
第二運転モードでは、図1に点線で示されるように、四方弁12の流路が切り換えられる。圧縮機11に吸入された低圧のガス冷媒は、圧縮されて、高温高圧のガス冷媒となる。圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12を経て、第二熱交換器15に流入する。第二熱交換器15に流入した冷媒は、風路Bを流れる空気に放熱してその空気を加熱すると共に、その空気によって冷却されて凝縮し、高圧の液冷媒となって第二熱交換器15から流出する。第二熱交換器15から流出した液冷媒は、膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒となった冷媒は、第一熱交換器13に流入し、風路Bを流れる空気から吸熱してその空気を冷却すると共に、その空気によって加熱されて蒸発し、低圧のガス冷媒となって第一熱交換器13から流出する。第一熱交換器13から流出したガス冷媒は、四方弁12を経て、圧縮機11に吸入される。
(第二運転モードにおける空気の動作)
図3は、実施の形態1に係る空気調和装置の、第二運転モードにおける湿り空気線図である。なお、図3では、縦軸を空気の絶対湿度、横軸を空気の乾球温度としている。また、図3では、空気が飽和空気である状態を曲線Cで示している。つまり、曲線C上では、相対湿度が100%である。
空気調和装置100の周囲の空気が、図3に示されるa点の状態であるとすると、その空気は、風路Bに流入した後、第一熱交換器13によって冷却される。その際、冷媒循環回路Aは、制御装置90によって、第一熱交換器13内の冷媒温度が、空気の露点温度と比較して低くなるように制御されているため、その空気は、第一熱交換器13によって冷却されると共に除湿され、図3に示されるe点の状態となって、低温で且つ相対湿度の高い空気となる。第一熱交換器13から流出した空気は、デシカントブロック23に流入する。その際、その空気の相対湿度が高くなっているため、デシカントブロック23に水分が吸着されて、その空気に含まれる水分の量が減少することとなって、その空気は、更に除湿される。また、デシカントブロック23に流入した空気は、吸着に伴う吸着熱によって加熱されることとなって、その空気の温度が上昇する。そのため、デシカントブロック23から流出する空気は、図3に示されるf点の状態になって、高温且つ低湿度となる。デシカントブロック23から流出した空気は、その後、第二熱交換器15によって加熱されて、図3に示されるg点の状態となって、高温となる。第二熱交換器15から流出した空気は、ファン24に流入し、吹出口5から空気調和装置100の外側に排出される。
以上のように、第二運転モードでは、第一熱交換器13における冷媒を用いた冷却によって行われる除湿(図3における、a点の絶対湿度とe点の絶対湿度との差)に、デシカントブロック23の吸着作用によって行われる除湿(図3における、e点の絶対湿度とf点の絶対湿度との差)が、加えられる。つまり、図2と図3を比較しても明らかなように、第二運転モード時には、第一運転モード時と比較して、多くの除湿量を確保することが可能である。そのため、空気調和装置100の除湿機能は、主に第二運転モードによって実現される。
そして、空気調和装置100は、第一運転モードと第二運転モードとを交互に繰り返す。例えば、第二運転モードが継続して実施される場合には、デシカントブロック23が保持できる水分の量に上限があるため、一定時間が経過すると、デシカントブロック23に水分が吸着されなくなって、除湿量が低下する。そこで、空気調和装置100は、デシカントブロック23に保持された水分の量が上限近くになった段階で、第一運転モードに切り換え、デシカントブロック23から水分を脱着する運転を実施する。このように、第一運転モードと第二運転モードとが交互に実施されることで、デシカントブロック23の吸脱着作用が順次発揮されることとなり、デシカントブロック23の吸着作用によって除湿量を増加するという効果が、長期に亘って持続される。
(第一運転モード及び第二運転モードの切換のタイミング)
次に、第一運転モード及び第二運転モードの切換のタイミングについて説明する。
第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの運転時間は、空気条件等に応じた適正な時間に設定される。
第一運転モードの適正な運転時間は、デシカントブロック23から適正な量の水分が脱着されて、デシカントブロック23に残存する水分の量が適正な量となるまでに要する時間である。デシカントブロック23に残存する水分が適正な量と比較して多い状態で、第一運転モードが第二運転モードに切り換えられると、第二運転モードでデシカントブロック23に吸着される水分の量が減ってしまい、第二運転モードにおける除湿量が低減する。逆に、第一運転モードの運転時間が長すぎると、第一運転モードと比較して除湿量が多い第二運転モードへの切り換えが遅くなって、第一運転モードの運転時間の後半で、デシカントブロック23が水分を殆ど脱着できない状態が継続されることとなるため、第一運転モードと第二運転モードとの切換を繰り返した場合に、除湿量の減少が顕著となる。
第二運転モードの適正な運転時間は、デシカントブロック23に適正な量の水分が吸着されて、デシカントブロック23で保持される水分の量が適正な量となる時間である。デシカントブロック23で吸着できる余地がある状態で、第二運転モードが第一運転モードに切り換えられると、第一運転モードと比較して除湿量の多い第二運転モードの運転時間が短くなるため、第一運転モードと第二運転モードとの切換を繰り返した場合に、除湿量の減少が顕著となる。逆に、第二運転モードの運転時間が長すぎると、第二運転モードの後半で、デシカントブロック23が水分を吸着できない状態が継続されることとなり、同様に、除湿量が減少する。
そして、デシカントブロック23が保持する水分の量は、デシカントブロック23に流入する空気の相対湿度によって変化するため、第一運転モードの適正な運転時間及び第二運転モードの適正な運転時間は、デシカントブロック23に流入する空気の相対湿度によって変化する。つまり、デシカントブロック23に相対湿度が高い空気が流入する場合には、デシカントブロック23に保持された水分が脱着されにくくなり、逆に、デシカントブロック23に吸着される水分の量が多くなる。また、デシカントブロック23に相対湿度の低い空気が流入する場合には、デシカントブロック23に保持された水分が脱着されやすくなり、逆に、デシカントブロック23に吸着される水分の量が少なくなる。
そのため、空気調和装置100では、温湿度センサ81の検出信号に基づいて、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態を特定し、その特定された状態に応じて、第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの運転時間を決定する。
図4は、実施の形態1に係る空気調和装置の、湿り空気線図と記憶部が記憶するブロックとの関係を説明するための図である。なお、図4では、縦軸を空気の絶対湿度、横軸を空気の乾球温度としている。また、図4では、空気が飽和空気である状態を曲線Cで示している。つまり、曲線C上では、相対湿度が100%である。また、図4では、相対湿度がα%である状態を曲線Dで示し、相対湿度がβ%である状態を曲線Eで示している。α%とβ%とは、100%>α%>β%の関係にある。
具体的には、制御装置90の記憶部91が、図4に示される湿り空気線図上のブロックJ、K、Lと、ブロックJ、K、Lのそれぞれに対応する、第一運転モードの運転時間を設定するための第一時間、及び、第二運転モードの運転時間を設定するための第二時間と、を記憶する。第一時間は、ブロックL、ブロックK、ブロックJの順に、短くなる。第二時間は、ブロックL、ブロックK、ブロックJの順に、長くなる。ブロックJ、K、Lは、本発明における「相対湿度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分」に相当する。
そして、制御装置90の運転時間設定部92が、温湿度センサ81の検出信号に基づいて、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態、つまり、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度及び絶対湿度の組合せが、ブロックJ、K、Lのいずれのブロックに該当するかを特定し、その特定されたブロックに対応する第一時間を第一運転モードの運転時間として設定し、その特定されたブロックに対応する第二時間を第二運転モードの運転時間として設定する。
なお、ブロックの数は、3つである場合に限定されず、他の数であってもよい。ブロックの数が多い程、第一運転モードと第二運転モードとを、温湿度センサ81で検出される気流の温湿度に応じた、最適なタイミングで切り換えることが可能となる。
また、運転時間設定部92が、ブロックJ、K、Lのうちの1つのブロック内の何処に、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態が位置するかに応じて、つまり、ブロックJ、K、Lのうちの1つのブロックと、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態と、の対応状態に応じて、第一時間及び第二時間のうちの少なくともいずれか一方を、補正してもよい。そのような場合には、第一運転モードと第二運転モードとを、温湿度センサ81で検出される気流の温湿度に応じた、更に最適なタイミングで切り換えることが可能となる。
また、例えば、第一時間は、10分〜40分程度であり、第二時間は、30分〜180分程度である。第一時間と第二時間との合計が60分以上であるとよく、そのような場合には、四方弁12の切換回数が増加することが抑制され、四方弁12の耐久性に依存して空気調和装置100の信頼性が低下してしまうことが抑制される。
<デシカント材>
図5は、実施の形態1に係る空気調和装置の、デシカント材の吸着特性を説明するための図である。なお、図5では、縦軸を水分の平衡吸着率、横軸を空気の相対湿度としている。また、図5では、デシカント材がシリカゲル又はゼオライトである場合の吸着特性を、Fで示している。また、図5では、デシカント材が、孔質ケイ素材料であり、1.5nm程度の細孔が多数形成されたメソポーラスシリカである場合の吸着特性を、Gで示している。また、図5では、デシカント材が高分子系吸着材である場合の吸着特性を、Hで示している。
図5に示されるように、メソポーラスシリカは、相対湿度が約30%〜40%の範囲において、相対湿度に対する平衡吸着率の変化率である傾斜が、30%未満の範囲、又は、40%を超える範囲における傾斜と比較して大きいものである。また、高分子系吸着材は、相対湿度が高い範囲において、平衡吸着率が際立って高い。デシカントブロック23のデシカント材は、図中のF、G、Hのうちのいずれであってもよい。デシカントブロック23のデシカント材が、図中のG、Hである場合には、デシカントブロック23のデシカント材が、図中のFである場合と比較して、脱着時の相対湿度を低くする必要性が抑制され、第一運転モードにおいて第一熱交換器13が凝縮器として作用する際に、第一熱交換器13を通過した空気を用いて、デシカントブロック23の脱着を行うことが可能となる。図中のFである場合には、場合によっては、補助ヒータ(図示せず)が必要となる。
<空気調和装置の作用>
以下に、実施の形態1に係る空気調和装置の作用について説明する。
空気調和装置100では、風路Bに、第一熱交換器13、デシカントブロック23、及び、第二熱交換器15が、ほぼ直列に配設された状態で、第一運転モードと第二運転モードとが切り換えられることによって、空調空間の除湿が行われる。そのため、デシカントブロック23の吸着作用に、冷媒循環回路Aでの冷却作用と加熱作用とが組み合わされることによって、除湿量が増加することとなって、除湿性能が向上され、また、比較的除湿が困難な低温環境下においても、高い除湿性能が確保される。
特に、第二運転モードでは、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられるため、除湿性能が向上され、また、比較的除湿が困難な低温環境下においても、高い除湿性能が確保される。
また、第二運転モードにおいて、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられない場合には、風路Bを流れる空気の温度が約10℃以下であると、第一熱交換器13に着霜が生じるため、霜取り運転の頻度が増加して、除湿能力が極端に低下してしまう。一方、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられる場合には、風路Bを流れる空気の温度が約10℃以下である場合でも、デシカントブロック23で行われる除湿分だけ、第一熱交換器13で行われる除湿を抑制することが可能となって、霜取り運転の頻度が増加して、除湿能力が極端に低下してしまうことを回避することが可能となる。
また、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられない場合には、風路Bを流れる空気を、40%程度以下の相対湿度にすることが困難であった。一方、空気調和装置100では、第二運転モードにおいて、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられ、更に、風路Bを流れる空気が第二熱交換器15で加熱されるため、風路Bを流れる空気を、図3に示されるg点の状態、つまり、高温で且つ絶対湿度が低い状態にして、20%程度以下の相対湿度にすることが可能である。20%程度以下の相対湿度の空気は、乾燥用途に好適である。例えば、このような空気が、洗濯物等の被乾燥物に直接当てられると、被乾燥物の乾燥が格段促進されるため、空気調和装置100の乾燥機能が向上されることとなる。
また、空気調和装置100では、第一運転モードと第二運転モードとで、共通の風路Bが用いられるため、空気調和装置100が大型化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、コスト性能が向上される。また、空気調和装置100の筐体1内の風路構造が複雑化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、保守性能が向上される。
また、空気調和装置100では、第一運転モードの運転時間と第二運転モードの運転時間と、が、制御装置90の運転時間設定部92において、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態が、いずれのブロックに該当するかが特定されることによって、設定される。そのため、第一運転モードの運転時間及び第二運転モードの運転時間の設定が、簡素化される。また、第一運転モードと第二運転モードとを、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態に応じた、最適なタイミングで切り換えることが可能となって、空気調和装置100の除湿量が増加する。
特に、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の湿度が低い場合においても、第一運転モードと比較して除湿量が多い第二運転モードへの切り換えが遅くなってしまうことが抑制されることとなり、また、デシカントブロック23で吸着できる余地がある状態で、第二運転モードが第一運転モードに切り換えられてしまうことが抑制されることとなるため、空気調和装置100の除湿量が増加する。
実施の形態2.
実施の形態2に係る空気調和装置について説明する。
なお、実施の形態1と重複又は類似する説明は、適宜簡略化又は省略している。
<空気調和装置の除湿動作>
以下に、実施の形態2に係る空気調和装置の除湿動作について説明する。
(第一運転モード及び第二運転モードの切換のタイミング)
図6は、実施の形態2に係る空気調和装置の、湿り空気線図と記憶部が記憶するブロックとの関係を説明するための図である。なお、図6では、縦軸を空気の絶対湿度、横軸を空気の乾球温度としている。また、図6では、空気が飽和空気である状態を曲線Cで示している。つまり、曲線C上では、相対湿度が100%である。また、図6では、相対湿度がα%である状態を曲線Dで示し、相対湿度がβ%である状態を曲線Eで示している。α%とβ%とは、100%>α%>β%の関係にある。また、図6では、温度がγ℃である状態を直線Xで示し、温度がδ℃である状態を直線Yで示している。γ℃とδ℃とは、γ℃<δ℃の関係にある。
制御装置90の記憶部91が、図6に示される湿り空気線図上のブロックM、N、O、P、Q、R、S、T、Uと、ブロックM、N、O、P、Q、R、S、T、Uのそれぞれに対応する、第一運転モードの運転時間を設定するための第一時間、及び、第二運転モードの運転時間を設定するための第二時間と、を記憶する。
第一時間は、ブロックS、T、Uの組、ブロックP、Q、Rの組、ブロックM、N、Oの組の順に、短くなる。第二時間は、ブロックS、T、Uの組、ブロックP、Q、Rの組、ブロックM、N、Oの組の順に、長くなる。また、第一時間は、ブロックO、ブロックN、ブロックMの順に、短くなり、ブロックR、ブロックQ、ブロックPの順に、短くなり、ブロックU、ブロックT、ブロックSの順に、短くなる。第二時間は、ブロックO、ブロックN、ブロックMの順に、短くなり、ブロックR、ブロックQ、ブロックPの順に、短くなり、ブロックU、ブロックT、ブロックSの順に、短くなる。ブロックM、N、Oは、本発明における「温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分」に相当する。ブロックP、Q、Rは、本発明における「温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分」に相当する。ブロックS、T、Uは、本発明における「温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分」に相当する。
そして、制御装置90の運転時間設定部92が、温湿度センサ81の検出信号に基づいて、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態、つまり、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度及び絶対湿度の組合せが、ブロックM、N、O、P、Q、R、S、T、Uのいずれのブロックに該当するかを特定し、その特定されたブロックに対応する第一時間を第一運転モードの運転時間として設定し、その特定されたブロックに対応する第二時間を第二運転モードの運転時間として設定する。
なお、ブロックの数は、9つである場合に限定されず、他の数であってもよい。ブロックの数が多い程、第一運転モードと第二運転モードとを、温湿度センサ81で検出される気流の温湿度に応じた、最適なタイミングで切り換えることが可能となる。
また、運転時間設定部92が、ブロックM、N、O、P、Q、R、S、T、Uのうちの1つのブロック内の何処に、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態が位置するかに応じて、つまり、ブロックM、N、O、P、Q、R、S、T、Uのうちの1つのブロックと、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の状態と、の対応状態に応じて、第一時間及び第二時間の少なくともいずれか一方を、補正してもよい。そのような場合には、第一運転モードと第二運転モードとを、温湿度センサ81で検出される気流の温湿度に応じた、更に最適なタイミングで切り換えることが可能となる。
<空気調和装置の作用>
以下に、実施の形態2に係る空気調和装置の作用について説明する。
空気調和装置100では、第二運転モードの運転時間が、制御装置90の運転時間設定部92において、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が低い程、短い時間に設定される。第二運転モードでは、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が低い場合に、第一熱交換器13に着霜が生じ、デシカントブロック23で水分を吸着できる余地がある状態であっても、霜取り運転に移行したり、第二運転モードと比較して第一熱交換器13の表面温度が高い状態でデシカントブロック23に水分を吸着させる、第三運転モードに移行したりする、必要が生じる。そのため、第二運転モードの運転時間が、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が低い程、短い時間に設定されることで、第一熱交換器13に生じる着霜の量が抑制されることとなって、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿での除湿量が長期に亘って確保され、また、冷凍サイクルの運転効率が向上される。
また、空気調和装置100では、第一運転モードの運転時間が、制御装置90の運転時間設定部92において、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が低い程、短い時間に設定される。空気調和装置100では、第一運転モードにおいて、空気調和装置100内に吸い込まれる空気が、第一熱交換器13によって加熱される。また、空気調和装置100では、第一熱交換器13の上流側に配設された温湿度センサ81を用いて、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の相対湿度が検出されており、実際にデシカントブロック23に流入する空気の相対湿度は、第一熱交換器13における加熱分だけ低下した状態となる。また、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が低い場合には、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が高い場合と比較して、第一熱交換器13における冷媒と空気との温度差が大きくなって、加熱が促進されることとなり、実際にデシカントブロック23に流入する空気の相対湿度の低下量が大きくなる。そのため、第一運転モードの運転時間が、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が低い程、短い時間に設定されることで、第一運転モードを、上述の、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温度が低い場合に、デシカントブロック23に流入する空気の相対湿度の低下量が大きくなる現象が加味されたタイミングで、つまり、デシカントブロック23に流入する空気の状態に応じた、最適なタイミングで切り換えることが可能となって、空気調和装置100の除湿量が増加する。
以上、実施の形態1及び実施の形態2について説明したが、本発明は各実施の形態の説明に限定されない。例えば、各実施の形態の全部又は一部、各変形例等を組み合わせることも可能である。
1 筐体、2 風路室、3 機械室、4 吸込口、5 吹出口、6 点検窓、7 蓋、11 圧縮機、12 四方弁、13 第一熱交換器、14 膨張弁、15 第二熱交換器、21 ドレンパン、22 風路形成板、23 デシカントブロック、24 ファン、81 温湿度センサ、90 制御装置、91 記憶部、92 運転時間設定部、100 空気調和装置、A 冷媒循環回路、B 風路。

Claims (9)

  1. 圧縮機、流路切換装置、第一熱交換器、減圧装置、及び、第二熱交換器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、
    前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に配設されたデシカント材と、
    前記第一熱交換器、前記デシカント材、及び、前記第二熱交換器の順に通過する気流を生じさせる送風装置と、
    前記気流の温湿度を検出する温湿度検出手段と、
    前記流路切換装置を制御して、前記第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、前記第二熱交換器を蒸発器として作用させて、前記デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、前記第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、前記第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、前記デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、を切り換える制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    複数の区分と、該複数の区分のそれぞれに対応する時間と、を記憶する記憶手段と、
    前記複数の区分のうちから、前記温湿度検出手段で検出される前記気流の温湿度に対応する区分を特定し、該特定された区分に対応する前記時間に基づいて、前記第一運転モードの運転時間及び前記第二運転モードの運転時間のうちの少なくともいずれか一方を設定する運転時間設定手段と、を有し、
    前記複数の区分は、温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分を含み、
    前記気流の温湿度は、前記気流が前記第一熱交換器の上流側を通過する状態での温湿度であり、
    前記記憶手段に記憶された前記時間は、前記第一運転モードの運転時間を設定するために用いられる第一時間であり、
    前記温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分は、相対湿度の範囲が同じであり、
    前記温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分のうちの、温度が低い側の区分に対応する前記第一時間は、温度が高い側の区分に対応する前記第一時間と比較して、短い、空気調和装置。
  2. 前記複数の区分は、相対湿度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分を含む、請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記記憶手段に記憶された前記時間は、前記第一運転モードの運転時間を設定するために用いられる第一時間であり、
    前記相対湿度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分のうちの、相対湿度が低い側の区分に対応する前記第一時間は、相対湿度が高い側の区分に対応する前記第一時間と比較して、短い、請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記記憶手段に記憶された前記時間は、前記第二運転モードの運転時間を設定するために用いられる第二時間であり、
    前記相対湿度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分のうちの、相対湿度が低い側の区分に対応する前記第二時間は、相対湿度が高い側の区分に対応する前記第二時間と比較して、長い、請求項2又は3に記載の空気調和装置。
  5. 記記憶手段に記憶された前記時間は、前記第二運転モードの運転時間を設定するために用いられる第二時間であり、
    前記温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分のうちの、温度が低い側の区分に対応する前記第二時間は、温度が高い側の区分に対応する前記第二時間と比較して、短い、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  6. 前記第一運転モードの運転時間及び前記第二運転モードの運転時間のうちの少なくともいずれか一方は、前記温湿度検出手段で検出される前記気流の温湿度と、前記特定された区分と、の対応状態に応じて、補正された、請求項1〜のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7. 前記第一運転モードの運転時間と前記第二運転モードの運転時間との合計は、60分以上である、請求項1〜のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  8. 前記冷媒循環回路を循環する冷媒は、R410A冷媒、HFC冷媒、HC冷媒、HFO冷媒、又は、自然冷媒を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  9. 圧縮機、流路切換装置、第一熱交換器、減圧装置、及び、第二熱交換器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、
    前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に配設されたデシカント材と、
    前記第一熱交換器、前記デシカント材、及び、前記第二熱交換器の順に通過する気流を生じさせる送風装置と、
    前記気流の温湿度を検出する温湿度検出手段と、を備え、
    前記流路切換装置を用いて、前記第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、前記第二熱交換器を蒸発器として作用させて、前記デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、前記第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、前記第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、前記デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、を切り換える、空気調和装置の制御方法であって、
    複数の区分と、該複数の区分のそれぞれに対応する時間と、を記憶し、
    前記複数の区分のうちから、前記温湿度検出手段で検出される前記気流の温湿度に対応する区分を特定し、該特定された区分に対応する前記時間に基づいて、前記第一運転モードの運転時間及び前記第二運転モードの運転時間のうちの少なくともいずれか一方を設定し、
    前記複数の区分は、温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分を含み、
    記憶された前記時間は、前記第一運転モードの運転時間を設定するために用いられる第一時間であり、
    前記温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分は、相対湿度の範囲が同じであり、
    前記温度の範囲が互いに異なる少なくとも2つの区分のうちの、温度が低い側の区分に対応する前記第一時間は、温度が高い側の区分に対応する前記第一時間と比較して、短い、空気調和装置の制御方法。
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