JP2002317964A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

Info

Publication number
JP2002317964A
JP2002317964A JP2001119462A JP2001119462A JP2002317964A JP 2002317964 A JP2002317964 A JP 2002317964A JP 2001119462 A JP2001119462 A JP 2001119462A JP 2001119462 A JP2001119462 A JP 2001119462A JP 2002317964 A JP2002317964 A JP 2002317964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
humidity
range
comfortable
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001119462A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Omae
浩之 大前
Mitsuhisa Nagao
光久 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2001119462A priority Critical patent/JP2002317964A/ja
Publication of JP2002317964A publication Critical patent/JP2002317964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内を快適空間に維持することができ、しか
も省エネ化を実現可能な空気調和装置を提供する。 【解決手段】 一定範囲の温度と一定範囲の湿度とを組
合わせてなる快適範囲Aを設定する。快適範囲A外の外
気を調湿して室内に給気する際に、上記快適範囲A内含
まれる絶対湿度となるように調湿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置としては調湿換気ユニット
を備えたものがあり、この調湿換気ユニットは、図8に
示すように、第1調湿通路40と、第2調湿通路41
と、この第2調湿通路41を流れる空気から上記第1調
湿通路40を流れる空気へ水分を移送する吸着ロータ4
2と、上記第2調湿通路41を流れる空気から上記第1
調湿通路40を流れる空気へ熱を移送する顕熱ロータ4
3と、上記第1調湿通路40において上記吸着ロータ4
2よりも上流側で、かつ上記顕熱ロータ43より下流側
に設けられた加熱手段44とを備えたものがあった。す
なわち、上記第2調湿通路41が除湿通路として機能
し、室外側吸込口45から第2調湿通路41に入った外
気OAは吸着ロータ42によって、水分が吸着されて除
湿され、かつ、吸着熱により温度上昇させられ、さら
に、顕熱ロータ43によって熱が奪われて、適切な温度
になった除湿空気SAがこの第2調湿通路41の室内側
吹出口46から室内に向けて供給される。一方、上記第
1調湿通路40が再生通路として機能し、室内からの空
気RAが室内側吸込口47から第1調湿通路40に流入
して、顕熱ロータ43で予熱され、さらに、加熱手段4
4にて加熱される。この加熱された空気によって、吸着
ロータ42から水分が放出されて、吸着ロータ42が再
生されて、水分を含んだ空気EAが室外側吹出口48か
ら外部へ放出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な空気調和装置の調湿換気ユニットでは、外気の相対湿
度が高くても低温であれば、この空気調和装置の温調ユ
ニットや他の温調機(空気調和機)等にて顕熱が上昇す
ることによって、調湿することなく室内が快適湿度にな
る場合があり、このような場合では除湿運転は必要がな
い。また、外気の相対湿度が低くても高温であれば、こ
の空気調和装置の温調ユニットや他の温調機(空気調和
機)等にて顕熱が低下することによって、室内が快適湿
度にならない場合があり、このような場合には除湿が必
要となる。
【0004】従って、従来では、不必要な除湿運転を行
ったり、除湿が必要であるのにもかかわらず除湿が行え
なかったりしていた。そのため、効率のよい運転を行う
ことができないと共に、室内を快適湿度及び快適温度に
持ってくるのが困難であった。
【0005】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、室内を快適空
間に維持することができ、しかも省エネ化を実現可能な
空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和装置は、一定範囲の温度と一定範囲の湿度とを組合わ
せてなる快適範囲Aを設定し、快適範囲A外の外気を調
湿して室内に給気する際に、上記快適範囲A内に含まれ
る絶対湿度となるように調湿することを特徴としてい
る。
【0007】上記請求項1の空気調和装置では、外気を
室内へ給気する際に、その外気が上記設定した快適範囲
A外の温度である場合には、快適範囲A内に含まれる絶
対湿度となるように調湿するので、この調湿された外気
を室内に給気して快適範囲A内に入るように温調すれ
ば、温度が快適範囲A内に入った際に、湿度も快適範囲
A内に入ることになり、室内が快適空間となる。
【0008】請求項2の空気調和装置は、室外温度が上
記快適範囲Aよりも高いときの高温側目標絶対湿度と、
室外温度が上記快適範囲Aよりも低いときの低温側目標
絶対湿度とを設定すると共に、高温側目標絶対湿度を低
温側目標絶対湿度よりも高く設定し、室外温度が上記快
適範囲Aよりも高いときには、上記高温側目標絶対湿度
に近づけると共に、室外温度が上記快適範囲Aよりも低
いときには、上記低温側目標絶対湿度に近づけ、室外温
度が上記快適範囲A内では室外相対湿度に基づいて調湿
することを特徴としている。
【0009】上記請求項2の空気調和装置では、室外温
度が上記快適範囲Aよりも高いときには、上記高温側目
標絶対湿度に近づけると共に、室外温度が上記快適範囲
Aよりも低いときには、上記低温側目標絶対湿度に近づ
けるので、室外温度が快適範囲A外である場合に、この
快適範囲Aよりも高温であっても低温であっても、これ
らの外気が温調されて快適範囲A内に入った際に湿度が
より確実に快適範囲A内に入る。これによって、室内を
より確実に快適空間とすることができる。また、外気温
度が快適範囲A内であるが湿度が快適範囲A外である場
合、室外相対湿度に基づいて調湿するすることになっ
て、室内の湿度を確実に快適範囲A内に入れることが可
能であり、この場合であっても快適空間を確実に形成す
ることが可能である。もちろん外気の温度及び湿度が快
適範囲A内であれば、温調及び調湿を行う必要がなく、
換気のみ行えばよい。
【0010】請求項3の空気調和装置は、温調ユニット
2を備え、この温調ユニット2にて、調湿運転後の室内
空気の温度を上記快適範囲A内となるように制御するこ
とを特徴している。
【0011】上記請求項3の空気調和装置では、室内空
気を快適範囲A内の温度と湿度とに設定する制御が簡単
であり、確実に快適空間を形成することができる。
【0012】請求項4の空気調和装置は、室外温度が上
記快適範囲Aの下限値以上であれば、加湿が必要な場合
でも加湿運転を行うことなく換気運転のみを行うことを
特徴としている。
【0013】上記請求項4の空気調和装置では、加湿が
必要な場合でも、わが国日本は湿度が高いので、室外温
度が快適範囲Aの下限値以上であれば、加湿することな
く快適湿度とすることができる。すなわち、必要のない
加湿運転を防止して効率のよい運転でもって室内を快適
空間とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和装置の
具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。図1はこの発明の空気調和装置の実施形態を
示す要部簡略図を示し、図2は全体構成図を示す。この
空気調和装置は、調湿換気ユニット1と、温調ユニット
2とを備え、調湿換気ユニット1にて、換気、除湿換
気、加湿換気等を行うことができ、温調ユニット2に
て、冷暖房を行うことができる。
【0015】調湿換気ユニット1は、図1に示すよう
に、吸放湿部材3と、再生用加熱手段4と、積層式顕熱
熱交換器5と、加湿部材6と、加湿用加熱手段7と、こ
れらを収納するケーシング8等を備える。また、吸放湿
部材3は、吸着ロータから構成され、例えば、シリカゲ
ル、ゼオライト、アルミナ等の吸着材をハニカム状また
は多孔粒状に成形した円盤体からなり、流通する空気か
ら水分を吸着する一方、加熱された空気に水分を放出す
るよう構成されている。この場合、吸放湿部材3は、そ
の軸心を中心として回転可能に上記ケーシング8に枢支
されている。また、積層式顕熱熱交換器5は、直行する
方向の扁平な通路が複数積層され、相互に直行する第1
通路部9と第2通路部10とが構成され、両通路部9、
10を流れる空気の間で顕熱の差を利用して熱交換を行
うものである。
【0016】ところで、上記ケーシング8は、仕切り板
S・・にて、第1室11と第2室12と第3室13と第
4室14とに仕切られ、第1室11と第2室12とでも
って第1調湿通路16が構成され、第3室13と第4室
14とでもって第2調湿通路17が構成される。また、
第1室11の開口部が第1調湿通路16の室外側吸込口
18とされ、第2室12の開口部が第1調湿通路16の
室内側吹出口19とされ、第3室13の開口部が第2調
湿通路17の室内側吸込口20とされ、第4室14の開
口部が第2調湿通路17の室外側吹出口21とされる。
そして、第2室12には給気ファン23が配設され、第
4室14には排気ファン24が配置されている。また、
再生用加熱手段4は、例えば、ヒータ等からなり、第2
調湿通路17の第4室14において、吸放湿部材3と積
層式顕熱熱交換器5との間に介設されている。
【0017】この場合、上記加湿部材6は透湿膜加湿エ
レメントが使用される。透湿膜加湿エレメントは、例え
ば、多数の透湿膜のパイプを備え、その外側を水で浸
し、パイプ内側を通過する空気に湿分を付与するもので
あり、微細な孔で不純物を取り除き、清潔で健康的な加
湿が可能なものである。そして、この加湿部材6は、第
2室12内に配設され、また、加湿用加熱手段7は、例
えば、上記加熱手段4と同様ヒータ等からなり、第1調
湿通路16の第2室12において、加湿部材6と積層式
顕熱熱交換器5との間に介設されている。
【0018】そして、上記調湿換気ユニット1は、図2
に示すように、建物の天井裏等に設置され、室外側吸込
口18は吸込配管25に接続され、室外側吹出口21は
室外排気配管26に接続され、室内側吸込口20は室内
空気用配管27に接続され、室内側吹出口19は温調ユ
ニット2に接続される接続配管28に接続される。な
お、室内空気用配管27は複数の分岐管29・・を有
し、各分岐管29が台所、トイレ、浴室、納戸等の各部
屋に開口している。
【0019】次に、上記のように構成された調湿換気ユ
ニットによる除湿換気運転する場合を説明する。この場
合、加湿を行わないので、加湿部材6を加湿器として機
能しない状態としておく。つまり、加湿部材6の水を抜
いておき、この加湿部材6を通過する空気に湿分を付与
しない状態としておく。この状態において、上記吸放湿
部材3を運転(回転)させ、上記給気ファン23を駆動
させると、上記室外側吸込口18から外気OAが第1調
湿通路16の第1室11に吸込される。この外気OA
は、図示省略のエアフィルタを通過することによって埃
等の異物が除去された後、吸放湿部材3内に流入し、こ
こで水分が吸着されて乾燥し、かつ吸放湿部材3の吸着
熱によって温度が上げられ、高温の除湿空気となって上
記吸放湿部材3から流出する。そして上記高温の除湿空
気は、さらに顕熱熱交換器5の第1通路部9に流入し、
ここで上記除湿空気の顕熱が奪われて適切な温度とな
り、つまり、後述するようにこの顕熱熱交換器5の第2
通路10を室内空気が通過するので、この室内空気とで
熱交換が行われて適切な温度となり、この第1通路部9
から流出する。この後、除湿空気SA(給気)は第2室
12内に流入する。この場合、上記のように加湿部材6
が加湿機能を発揮しないので、この空気は除湿されたま
まの状態で、室内側吹出口19から温調ユニット2へ給
気される。
【0020】一方排気ファン24を駆動させると、上記
室内側吸込口20から室内空気RA(台所やトイレ等の
空気)が第2調湿通路17の第3室13内に吸込され、
さらに顕熱熱交換器5の第2通路部10内に流入する。
この室内空気RAは、第1通路9を通過する室外空気O
Aとの熱交換が行われ、ここで予熱された後、この第2
通路部10から流出し、上記加熱手段4を流通すること
によってさらに加熱される。そして、この加熱された空
気が吸放湿部材3内に流入することによって、吸放湿部
材3から水分が放出されて、吸放湿部材3が再生され
る。このとき上記加熱空気が、この水分を吸収して、室
外側吹出口21から排気配管(換気配管)26を介して
外部に向けて水分を含んだ空気EA(排気)が室外へ放
出される。
【0021】この場合、吸放湿部材3は、除湿通路とし
ての第1調湿通路16に位置している部位と、再生通路
としての第2調湿通路17に位置している部位とにおい
て、それぞれ空気通路を形成する。すなわち、第1調湿
通路16に位置している部位が第1空気通路30とさ
れ、第2調湿通路17に位置している部位が第2空気通
路31とされる。そして、吸放湿部材3は回転している
ので、除湿通路としての第1調湿通路16に位置してい
る部位が次に再生通路としての第2調湿通路17に位置
して再生されて、再び第1調湿通路16に位置すること
になる。以下この工程が繰返されことになる。従って、
吸放湿部材3は第1・第2空気通路30、31を有する
ことになるが、順次第1調湿通路16に対応してくる部
位が第1空気通路30となって、この第1空気通路30が
除湿通路となり、順次第2調湿通路17に対応してくる
部位が第2空気通路31となって、この第2空気通路3
1が再生通路となる。このため、吸放湿部材3は湿分の
吸放出を繰り返し、外気OAを常に安定して除湿して温
調ユニット2へ供給することができる。
【0022】次に、この調湿換気ユニット1の加湿換気
運転を説明する。この場合、給気ファン23を駆動すれ
ば、低温(例えば、0℃位)の外気OAは、第1室11
に進入した後、この第1室11を通過して顕熱熱交換器
5に入る。この場合、吸放湿部材3は停止状態とされ、
除湿機として機能しない。一方温調ユニット2等にて暖
房されて比較的暖かくなっている室内空気RAは、第3
室13に入って顕熱熱交換器5に進入する。この場合、
第1通路9を流れる空気と第2通路10を流れる空気と
で顕熱の熱交換が行われ、外気が室内空気にて加熱さ
れ、室内空気RAが外気にて冷却される。そして、その
室内空気RAは、顕熱熱交換器5から、停止状態とされ
て再生機能が発揮されない吸放湿部材3を有する第4室
14に入って、室外側吹出口21から排気配管27を介
して外部へ排気される。また、顕熱熱交換器5から流出
した外気OAは、加熱手段7にて加熱されて、加湿器と
して機能する状態の加湿部材6を通過して室内側吹出口
19から接続配管28を介して温調ユニット2に流入す
る。このため、外気は、加湿部材6にて湿分が付与さ
れ、適度な湿気を含んだ新鮮な空気となって温調ユニッ
ト2へ給気される。
【0023】ところで、上記温調ユニット2は、圧縮機
と、室外側熱交換器と、減圧機構と、室内側熱交換器等
を備え、室外側熱交換器を蒸発器として機能させると共
に、室内側熱交換器を凝縮器として機能させることによ
って、暖房運転を行い、室外側熱交換器を凝縮器として
機能させると共に、室内側熱交換器を蒸発器として機能
させることによって、冷房運転を行うものである。そし
て、室内側熱交換器等が配置される室内機33に上記接
続配管28が接続される。また、この室内機33には、
居室、リビング等の部屋に接続される温調空気用配管3
4が連結されている。これによって、室内機33からは
温調された空気がこの温調空気用配管34を介して各部
屋へ給気される。
【0024】すなわち、この空気調和装置では、調湿換
気ユニット1にて調湿された外気を温調ユニット2にて
温調して、各部屋を適度な温度でかつ適度な湿気を含ん
だ快適空間とする。そして、この調湿換気ユニット1の
運転モードとしは、表1に示すように、換気・除湿換気
・加湿換気があり、これらの運転モードを手動にて切換
える場合と自動的に切換えられる場合がある。
【0025】
【表1】
【0026】この表1で分かるように、換気モードで
は、吸放湿ロータ(吸放湿部材3)がOFF、再生空気
用加熱手段(再生加熱手段4)がOFF、透湿膜加湿ユ
ニット(加湿部材6)がOFFとなり、除湿換気モード
では、吸放湿ロータがON、再生空気用加熱手段がO
N、透湿膜加湿ユニットがOFFとなり、加湿換気モー
ドでは、吸放湿ロータがOFF、再生空気用加熱手段が
OFF、透湿膜加湿ユニットがONとなる。
【0027】そして、この空気調和装置は、図3に示す
ように、一定範囲の温度と一定範囲の湿度とを組合せて
なる快適範囲Aを設定する設定手段35と、外気温度
(室外温度)を検出する温度検出手段36と、室外の湿
度を検出する湿度検出手段37と、設定手段35にて設
定された各設定値と各検出手段36、37にて検出され
た検出値とを比較する判断手段38と、この判断手段3
8の判断に基づいた運転を上記調湿換気ユニット1に行
わせる制御手段39とを備え、これらにて上記自動運転
を行って、快適範囲A外の外気を調湿して室内に給気す
る際に、上記快適範囲A内含まれる絶対湿度となるよう
に調湿するものである。
【0028】設定手段35にて設定する一定範囲の温度
とは、表2に示すように、例えば、20〜27℃(換気
・除湿時)や20〜24℃(加湿時)に設定され、一定
範囲の湿度は、例えば、40〜60%に設定される。ま
た、温度検出手段36は、例えば、温度サミスター等が
使用され、湿度検出手段37は、乾湿球温度計等が使用
され、判断手段38及び制御手段39は、マイクロコン
ピュータの機能を含む集積回路等にて構成される。
【0029】
【表2】
【0030】すなわち、図4の空気線図に示すように、
Aの範囲が快適範囲であり、外気がこの範囲外である場
合に、この外気を調湿及び温調して快適範囲A内に各室
内を維持させるものである。
【0031】具体的には、室外温度が快適範囲Aよりも
高いときの高温側目標絶対湿度(この場合、約0.00
9kg/kgと、約0.0135kg/kg)と、室外
温度が快適範囲Aよりも低いときの低温側目標絶対湿度
(この場合、約0.0055kg/kgと、約0.00
85kg/kg)とを設定する。すなわち、室外温度
を、室内快適温度よりも低い場合と、室内快適温度範囲
内の場合と、室内快適温度よりも高い場合とに分ける。
そして、室内快適温度より低い場合において、快適温度
下限での快適湿度より低い範囲をB範囲とし、快適温度
下限での快適湿度内の範囲をC範囲とし、快適温度下限
での快適湿度より高い範囲をD範囲とする。室内快適温
度範囲内の場合において、快適湿度より低い範囲をE範
囲とし、快適湿度内の範囲を上記A範囲とし、快適湿度
より高い範囲をFとする。室内快適温度よりも高い場合
において、快適温度上限での快適湿度より低い範囲をG
範囲とし、快適温度上限での快適湿度内の範囲をH範囲
とし、快適温度上限での快適湿度より高い範囲をI範囲
とする。
【0032】そして、上記検出手段36、37による検
出値が各範囲か否かを上記判断手段38にて判断し、各
範囲に応じて制御手段39が、換気、除湿換気、又は加
湿換気の各運転を行わせて、各室内を快適範囲Aとなる
ようにする。すなわち、表3に示すように、外気がBの
範囲では、調湿することなく暖房すれば、湿分が不足す
ることになるので、加湿換気を行い、外気がCの範囲で
は、湿度が快適範囲A内にあるので、換気だけを行い、
外気がDの範囲では、調湿することなく暖房すれば、湿
分が過多となるので、除湿換気を行い、外気がGの範囲
では、調湿することなく冷房すれば、湿分が不足するこ
とになるので、加湿換気を行い、外気がHの範囲では、
湿度が快適範囲A内にあるので、換気だけを行い、外気
がIの範囲では、調湿することなく冷房すれば、湿分が
過多となるので、除湿換気を行う。
【0033】
【表3】
【0034】また、A、E、Fの範囲、つまり温度が快
適範囲A内では、上記目標絶対湿度を使用せずに、相対
湿度に基づいて調湿する。すなわち、表3に示すよう
に、Eの範囲では、湿分が不足するので、加湿換気を行
い、Aの範囲では、湿度も快適範囲Aであるので、換気
だけを行い、Fの範囲では、湿分が過多であるので、除
湿換気を行う。
【0035】そして、調湿換気ユニット1と温調ユニッ
ト2とは、図2に示すように、信号線15にて接続さ
れ、各範囲内の空気が快適範囲A内となるように調整
(制御)され、各部屋に供給される。このため、各部屋
は快適範囲A内に入り、各部屋は快適空間となる。しか
も、不要な除湿運転や加湿運転を行うことがなく、省エ
ネ化を実現すことができる。
【0036】ところで、上記の場合では、高温側と低温
側とで、それぞれ目標絶対湿度が高低の2個設定してい
るが、図5に示すように、高温側と低温側とで、それぞ
れ目標絶対湿度が1個であってもよい。この場合、上記
上限値と下限値との中間値を目標絶対湿度としている。
すなわち、高温側目標絶対湿度を約0.011kg/k
gとし、低温側の目標絶対湿度を約0.0073kg/
kgに設定している。また、快適範囲A内において目標
相対湿度を50%に設定する。そして、室外温度を、室
内快適温度よりも低い場合と、室内快適温度範囲内の場
合と、室内快適温度よりも高い場合とに分ける。そし
て、室内快適温度より低い場合において、快適温度下限
での快適湿度より低い範囲をB1範囲とし、快適温度下
限での快適湿度より高い範囲をD1範囲とする。室内快
適温度範囲内の場合において、快適湿度より低い範囲を
E1範囲とし、快適湿度より高い範囲をF1とする。室
内快適温度よりも高い場合において、快適温度上限での
快適湿度より低い範囲をG1範囲とし、快適温度上限で
の快適湿度より高い範囲をI1範囲とする。
【0037】この場合、表4に示すように、B1、E
1、及びG1の範囲では湿分が不足であるので加湿換気
を行い、D1、F1、及びI1の範囲では湿分が多いの
で除湿換気を行う。そして、このように、調湿された空
気は、上記の場合と同様温調ユニット2に供給され、こ
の温調ユニット2にて、快適温度となるように調整さ
れ、各室内は快適空間となる。従って、この場合も上記
空気調和装置と同様、不要な除湿運転や加湿運転を行う
ことがなく、省エネ化を実現すことができる。しかも、
設定値が図4に示す場合に比べて少ないので、制御し易
い利点がある。
【0038】
【表4】
【0039】次に、図6では、図5と同様のB1、D
1、E1、F1、G1、I1の範囲に区分しているが、
この場合、日本の気候(多湿)を考慮している。すなわ
ち、室外温度が上記快適範囲Aの下限値以上であれば、
加湿が必要な場合でも加湿運転を行うことなく換気運転
のみを行うものである。具体的には、この換気のみの運
転を行う範囲は、表5に示すように、快適温度範囲内で
快適湿度よりも低い範囲であるE1の範囲と、快適温度
範囲よりも高温で快適湿度よりも低い範囲であるG1の
範囲とである。このような運転を行えば、より効率のよ
い運転を行いことが可能となる。
【0040】
【表5】
【0041】また、図7では、家電製品や人体等の発熱
体を考慮して、室外の設定温度を低く設定している。す
なわち、この場合、快適温度の下限値を18℃とし、快
適温度の上限値を25℃としている。このため、B2、
D2、E2、F2、G2、I2の範囲に区分している。
したがって、B2の範囲では加湿換気を行い、D2の範
囲では除湿換気を行い、E2の範囲では日本の気候を考
慮して換気のみを行い、F2の範囲では除湿換気を行
い、G2の範囲では日本の気候を考慮して換気のみを行
い、I2の範囲では除湿換気を行う。このような運転を
行うことにより、各室内をより高精度に快適空間とする
ことができる。
【0042】以上にこの発明の空気調和装置の具体的な
実施の形態について説明したが、この発明の空気調和装
置は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変
更して実施することが可能である。例えば、調湿換気ユ
ニット1として、加湿機能を有さないものでも、逆に除
湿機能を有さないものであってもよい。加湿機能を有さ
ない場合では、加湿モードの際に換気のみ行えばよく、
除湿機能を有さない場合では、除湿モードの際に換気の
み行えばよい。また、快適範囲Aの温度及び湿度は、使
用者の所望のものに変更可能である。さらに、温調ユニ
ット2としては、図例では調湿換気ユニット1と接続配
管28にて接続されている場合を示しているが、調湿換
気ユニット1と独立状となっているものであってもよ
い。すなわち、調湿換気ユニット1から調湿された空気
が直接的に各室内(部屋)へ給気され、その後、各部屋
毎に設けられた温調ユニット(エアコンの室内機)にて
温調されるものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1の空気調和装置によれば、この
調湿された外気を室内に給気して快適範囲内に入るよう
に温調すれば、温度が快適範囲内に入った際に、湿度が
快適範囲内に入ることになり、室内が快適空間となる。
このため、不要な除湿運転や加湿運転を行うことがな
く、省エネ化を実現すことができる。
【0044】請求項2の空気調和装置によれば、外気温
度及び外気湿度が快適範囲外であっても、室内をより確
実に快適空間とすることができる。もちろん外気の温度
及び湿度が快適範囲内であれば、温調及び調湿を行う必
要がなく、換気のみ行えばよい。
【0045】請求項3の空気調和装置によれば、室内空
気を快適範囲内の温度と湿度とに設定する制御が簡単で
あり、確実に快適空間を形成することができる。
【0046】請求項4の空気調和装置によれば、加湿が
必要な場合でも、わが国日本は湿度が高いので、室外温
度が快適範囲の下限値以上であれば、加湿することなく
快適湿度となる。すなわち、必要のない加湿運転を防止
してより省エネ化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和装置の実施形態を示す調湿
換気ユニットの簡略図である。
【図2】上記空気調和装置の全体簡略図である。
【図3】上記空気調和装置の簡略ブロック図である。
【図4】上記空気調和装置の運転制御を行うための温度
と湿度の範囲を示す空気線図である。
【図5】上記空気調和装置の他の運転制御を行うための
温度と湿度の範囲を示す空気線図である。
【図6】上記空気調和装置の別の運転制御を行うための
温度と湿度の範囲を示す空気線図である。
【図7】上記空気調和装置のさらに別の運転制御を行う
ための温度と湿度の範囲を示す空気線図である
【図8】従来の空気調和装置に使用される調湿換気ユニ
ットの簡略図である。
【符号の説明】
2 温調ユニット A 快適範囲

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定範囲の温度と一定範囲の湿度とを組
    合わせてなる快適範囲(A)を設定し、快適範囲(A)
    外の外気を調湿して室内に給気する際に、上記快適範囲
    (A)内に含まれる絶対湿度となるように調湿すること
    を特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 室外温度が上記快適範囲(A)よりも高
    いときの高温側目標絶対湿度と、室外温度が上記快適範
    囲(A)よりも低いときの低温側目標絶対湿度とを設定
    すると共に、高温側目標絶対湿度を低温側目標絶対湿度
    よりも高く設定し、室外温度が上記快適範囲(A)より
    も高いときには、上記高温側目標絶対湿度に近づけると
    共に、室外温度が上記快適範囲(A)よりも低いときに
    は、上記低温側目標絶対湿度に近づけ、室外温度が上記
    快適範囲(A)内では室外相対湿度に基づいて調湿する
    ことを特徴とする請求項1の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 温調ユニット(2)を備え、この温調ユ
    ニット(2)にて、調湿運転後の室内空気の温度を上記
    快適範囲(A)となるように制御することを特徴とする
    請求項1又は請求項2の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 室外温度が上記快適範囲(A)の下限値
    以上であれば、加湿が必要な場合でも加湿運転を行うこ
    となく換気運転のみを行うことを特徴とする請求項1〜
    請求項3のいずれかの空気調和装置。
JP2001119462A 2001-04-18 2001-04-18 空気調和装置 Pending JP2002317964A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001119462A JP2002317964A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001119462A JP2002317964A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002317964A true JP2002317964A (ja) 2002-10-31

Family

ID=18969677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001119462A Pending JP2002317964A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002317964A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7690582B2 (en) 2003-05-30 2010-04-06 Daikin Industries, Ltd. Humidity controller apparatus
JP2014089029A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Mitsubishi Electric Corp 加湿装置および換気扇
WO2015079673A1 (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 給排型換気装置
JP2015102282A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 給排型換気装置
WO2015125250A1 (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 三菱電機株式会社 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法
CN106288170A (zh) * 2016-08-11 2017-01-04 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法及装置、空调器
CN115183441A (zh) * 2022-07-15 2022-10-14 青岛海信日立空调系统有限公司 空调器
CN115183441B (zh) * 2022-07-15 2024-04-26 青岛海信日立空调系统有限公司 空调器

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7690582B2 (en) 2003-05-30 2010-04-06 Daikin Industries, Ltd. Humidity controller apparatus
JP2014089029A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Mitsubishi Electric Corp 加湿装置および換気扇
WO2015079673A1 (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 給排型換気装置
JP2015102282A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 給排型換気装置
CN105765311A (zh) * 2013-11-26 2016-07-13 松下知识产权经营株式会社 供排型换气装置
US10495341B2 (en) 2013-11-26 2019-12-03 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Supply and exhaust ventilation device
US11143431B2 (en) 2013-11-26 2021-10-12 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Supply and exhaust ventilation device
WO2015125250A1 (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 三菱電機株式会社 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法
JPWO2015125250A1 (ja) * 2014-02-20 2017-03-30 三菱電機株式会社 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法
CN106288170A (zh) * 2016-08-11 2017-01-04 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法及装置、空调器
CN115183441A (zh) * 2022-07-15 2022-10-14 青岛海信日立空调系统有限公司 空调器
CN115183441B (zh) * 2022-07-15 2024-04-26 青岛海信日立空调系统有限公司 空调器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3543784B2 (ja) 調湿換気装置
JP3992051B2 (ja) 空調システム
JP4857901B2 (ja) デシカント空調システム
JP5631415B2 (ja) 空気調和システム及び調湿装置
JP3711999B2 (ja) 調湿装置
JP3555590B2 (ja) 調湿装置
JP5862266B2 (ja) 換気システム
JP4639485B2 (ja) 空気調和機
KR20190024396A (ko) 공기조화기와 그 제어방법
WO2017183689A1 (ja) 外気処理システム、外気処理システムの制御装置及び制御方法
JP2002317964A (ja) 空気調和装置
JP4599670B2 (ja) 調湿装置
JPH0814600A (ja) デシカント型空調機
KR20190024394A (ko) 공기조화기와 그 제어방법
JP3620465B2 (ja) 空気調和換気装置
JP2002317998A (ja) 換気システム
JP3767114B2 (ja) 空気調和装置
JP2002022206A (ja) 調湿装置
JP2002317966A (ja) 換気システム
JP2002317987A (ja) 調湿換気装置
JP2001263732A (ja) 調湿システム
JP3543752B2 (ja) 調湿換気装置
KR20190024395A (ko) 공기조화기와 그 제어방법
JP2850434B2 (ja) 空気調和装置
JP2002317983A (ja) 常時換気システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041102