JP6396761B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体素子に通電される素子電流に基づき、回転電機の巻線電流を適切に検出する電力変換装置を提供することにある。
第1インバータは、第1スイッチング素子を有し、第1電源および巻線の一端に接続される。
第2インバータは、第2スイッチング素子を有し、第2電源および巻線の他端に接続される。
電流検出抵抗は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子ごとに設けられ、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のそれぞれに通電される電流である素子電流を検出する。
ここで、所定期間において、第1スイッチング素子のスイッチング回数と第2スイッチング素子のスイッチング回数とが異なる場合、スイッチング回数が少ない方の第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子を主検出素子とし、主検出素子を有する前記第1インバータまたは前記第2インバータを主検出インバータとする。
電流検出部は、オンされている主検出素子の素子電流に基づき、巻線電流を検出する。
そこで本発明では、主検出素子の素子電流に基づいて巻線電流を検出することで、比較的連続する素子電流に基づいて巻線電流を適切に検出することができる。これにより、巻線電流の検出におけるスイッチングノイズの影響を低減することができる。また、巻線電流の検出に係る回路構成を簡素化することができる。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による電力変換装置を図1〜図9に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の電力変換装置1は、モータジェネレータ10の電力を変換するものである。
モータジェネレータ10は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等の電動自動車に適用され、図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生する。モータジェネレータ10は、駆動輪を駆動するための電動機としての機能、および、図示しないエンジンや駆動輪から伝わる運動エネルギによって駆動されて発電する発電機としての機能を有する。以下、モータジェネレータ10が電動機として機能する場合を中心に説明する。
第1インバータ20は、コイル11〜13への通電を切り替える3相インバータであり、6つのスイッチング素子であるU1上アーム素子21、V1上アーム素子22、W1上アーム素子23、U1下アーム素子24、V1下アーム素子25、および、W1下アーム素子26を有する。本実施形態では、U1上アーム素子21、V1上アーム素子22、W1上アーム素子23、U1下アーム素子24、V1下アーム素子25、および、W1下アーム素子26が「第1スイッチング素子」に対応し、以下適宜、「(第1)スイッチング素子21〜26」という。
このように、本実施形態では、第1インバータ20および第2インバータ30がコイル11〜13の両側に接続される。
図2に示すように、スイッチング素子21は、IGBTであり、コレクタ211、エミッタ212、および、ゲート216を有する。また、スイッチング素子21は、エミッタ212側からコレクタ211側への通電を許容するダイオード219を有する。
ここでは、スイッチング素子21〜26、31〜36がIGBTである例を説明したが、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)等としてもよい。
第2電源42は、リチウムイオン電池等の充放電可能な直流電源であり、第2インバータ30と接続され、第2インバータ30を経由してモータジェネレータ10と電力を授受可能に設けられる。
本実施形態では、第1電源41および第2電源42の供給電圧は、ともに300[V]とする。
第2コンデンサ44は、第2電源42から第2インバータ30側への電流、または、第2インバータ30側から第2電源42側への電流を平滑化する平滑コンデンサである。
制御部60は、スイッチング素子21〜26、31〜36に通電される素子電流に係る検出値として各スイッチング素子21〜26、31〜36のシャント抵抗(スイッチング素子21についてはシャント抵抗215)の両端電圧を取得し、素子電流に基づいて巻線電流Iu、Iv、Iwを検出する。本実施形態では、12個のスイッチング素子21〜26、31〜36全ての素子電流をモニタしているものとする。電流検出の詳細については後述する。
(1)片側駆動動作
第1電源41または第2電源42の電力によりモータジェネレータ10を駆動するときの第1インバータ20および第2インバータ30の動作を片側駆動動作とする。片側駆動動作は、1電源駆動動作と捉えることもできる。
第1電源41の電力によりモータジェネレータ10を駆動する片側駆動動作では、第2上アーム素子31〜33の全相、または、第2下アーム素子34〜36の全相の一方をオン、他方をオフすることにより、第2インバータ30を中性点化する。また、モータジェネレータ10の駆動要求に応じ、第1インバータ20をPWM制御等により制御する。
本実施形態では、第1電源41の電圧と第2電源42に電圧とが同じであるので、第2インバータ30側を中性点化する動作と、第1インバータ20を中性点化する動作とを適宜切り替えてもよい。第1インバータ20を中性点化する場合、第1上アーム素子21〜23の全相、または、第1下アーム素子24〜26の全相の一方をオン、他方をオフし、第2インバータ30をPWM制御等により制御する。
すなわち、本実施形態では、第2スイッチング素子31〜36が「主検出素子」に対応し、第2インバータ30が「主検出インバータ」に対応する。所定期間は、例えば巻線電流Iu、Iv、Iwの電流1周期、または、電流1周期よりも長い期間に設定される。
図10に示すように、電力変換装置9は、モータ910に対して、1つのインバータ920が設けられる。
モータ910は、U相コイル911、V相コイル912、および、W相コイル913を有し、結線部915で結線される。
モータ910は、インバータ920を経由して、電源941と電力を授受可能に構成される。コンデンサ943は、モータ910と電源941とを流れる電流を平滑化する平滑コンデンサである。
図11に示すように、U相電流Iu_cは、連続電流である。一方、スイッチング素子921にて検出される素子電流Iu_Hc、および、スイッチング素子924にて検出される素子電流Iu_Lcは、パルス状であり、いわば「歯抜け電流」となるため、歯抜け部を補間する必要がある。また、素子電流Iu_Hc、Iu_Lcの立ち上がり部および立ち下がり部は、スイッチング素子921、924のスイッチング時であるため、スイッチングノイズの影響を受けるため、精度よく検出することができない。V相電流IvおよびW相電流Iwについても同様である。すなわち、参考例のように、1つのモータ910に対して1つのインバータ920が設けられる構成において、連続する素子電流を検出することができないため、歯抜け部の補間や検出精度を向上させるためには、フィルタ回路や演算回路等を追加する必要があり、検出遅れに起因する位相ずれが生じたり、検出回路が複雑になったりする。
ここでは、U相およびV相を例に説明するが、W相についても同様である。
また、図5(b)に示すように、駆動要求に応じて制御される第1インバータ20のU1上アーム素子21およびV1下アーム素子25は、制御信号に応じてオンオフされるので、素子電流Iu1_H、Iv1_Lは、パルス状となる。素子電圧Vu1_H、Vv1_Lも同様に、パルス状となる(図5(b)参照)。
本実施形態では、1つのモータジェネレータ10に対して2つのインバータ20、30が設けられることを前提とし、片側駆動動作時には、中性点化される第2インバータ30においてオン固定される第2スイッチング素子31〜36の素子電流に基づき、巻線電流Iu、Iv、Iwを適切に検出することができる。また、第1インバータ20が中性点化される場合は、オン固定される第1スイッチング素子21〜26の素子電流に基づいて巻線電流Iu、Iv、Iwを適切に検出することができる。
第1電源41および第2電源42の電力によりモータジェネレータ10を駆動する場合、第1インバータ20および第2インバータ30を反転駆動動作とする。反転駆動動作は、2電源駆動動作と捉えることもできる。
反転駆動動作では、モータジェネレータ10の駆動要求に応じた第1基本波F1に基づいて第1インバータ20を制御し、駆動要求に応じた第2基本波F2に基づいて第2インバータ30を制御する。
図6に示す例では、U1上アーム素子21、V1下アーム素子25、W1下アーム素子26、V2上アーム素子32、W2上アーム素子33、および、U2下アーム素子34がオンされ、このとき、矢印Y2で示す経路の電流が流れる。
例えば、第1インバータ20を過変調PWM制御し、第2インバータ30を正弦波PWM制御するといった具合に、第1基本波F1と第2基本波F2の波形は異なっていてもよい。また、第1基本波F1の振幅を無限大と捉え、第1基本波F1の半周期ごとにスイッチング素子21〜26のオンオフを切り替える矩形波制御としてもよい。また、PWM制御や矩形波制御以外の制御方法であっても差し支えない。
図7において、(a)は巻線電流、(b)U1素子電流、(c)U2素子電流、(d)は第1インバータ20のU相ゲート電圧(図中では「U1ゲート電圧」と記載する。)、(e)は第2インバータ30のU相ゲート電圧(図中では「U2ゲート電圧」と記載する。)、(f)は第1インバータ20の出力電流、(g)は第2インバータ30の出力電流、(h)はモータジェネレータ10の出力トルクである。図7(d)では、U1上アーム素子21のゲート電圧Vu1_Hgを示し、U1下アーム素子24のゲート電圧Vu1_Lgを省略した。また、図7(e)では、U2下アーム素子34のゲート電圧Vu2_Lgを示し、U2上アーム素子31のゲート電圧Vu2_Hgを省略した。
図8は、図7中のVIII部を拡大した図であり、図9は、図7中のIX部を拡大した図である。図8および図9においては、(a)においてU相電流Iuを示し、(f)、(g)、(h)は省略した。ここでは、U相電流Iuの検出を中心に説明するが、V相電流IvおよびW相電流Iwについても同様である。
一方、図7(b)に示すように、スイッチング回数の少ないU1上アーム素子21およびU1下アーム素子24は、オンオフ切り替え頻度が低く、オンまたはオフの状態が継続されるスイッチング状態継続期間が相対的に長い。そのため、U1上アーム素子21の素子電流Iu1_H、および、U1下アーム素子24の素子電流Iu1_Lは、U2上アーム素子31の素子電流Iu2_H、および、U2下アーム素子34の素子電流Iu2_L(図7(c)参照。)と比較して連続した電流となる。そこで本実施形態では、第1インバータ20を主検出インバータとし、主検出素子であるU1上アーム素子21の素子電流Iu1_HまたはU1下アーム素子24の素子電流Iu1_Lに基づいてU相電流Iuを検出する。
そこで本実施形態では、主検出素子であるU1上アーム素子21およびU1下アーム素子24のスイッチング期間においては、副検出素子であるU2上アーム素子31またはU2下アーム素子34の素子電流に基づいてU相電流Iuを検出する。
本実施形態では、U1上アーム素子21およびU1下アーム素子24のオンオフ切り替えに要する実スイッチング期間を含む期間を「スイッチング期間」とする。スイッチング期間は、実スイッチング期間そのものとしてもよいし、オンされているU1上アーム素子21またはU1下アーム素子24のオフ指令が出力されてから、実スイッチング期間よりも長い所定のマスク期間が経過するまでの期間としてもよい。
なお、本実施形態では、12個のスイッチング素子21〜26、31〜36の素子電流を常時モニタしているので、予め厳密にスイッチング期間を設定しておく必要はなく、連続している素子電流を適宜選択し、巻線電流Iu、Iv、Iwの検出に用いればよい。
この例では、第1スイッチング素子21〜26の素子電流に基づいて巻線電流Iu、Iv、Iwを検出するものとし、第1スイッチング素子21〜26のスイッチング期間においては、副検出素子である第2スイッチング素子31〜36の素子電流に基づいて巻線電流Iu、Iv、Iwを検出する。
第1インバータ20は、第1スイッチング素子21〜26を有し、第1電源41、および、コイル11、12、13の一端111、121、131に接続される。
第2インバータ30は、第2スイッチング素子31〜36を有し、第2電源42、コイル11、12、13の他端112、122、132に接続される。
制御部60は、コイル11〜13の各相に通電される電流である巻線電流Iu、Iv、Iwを検出する。
本実施形態では、所定期間において、第1スイッチング素子21〜26のスイッチング回数と第2スイッチング素子31〜36のスイッチング回数とが異なる場合、スイッチング回数が少ない方の第1スイッチング素子21〜26または第2スイッチング素子31〜36を主検出素子とし、主検出素子を有する第1インバータ20または第2インバータ30を主検出インバータとする。
制御部60は、オンされている主検出素子の素子電流に基づき、巻線電流Iu、Iv、Iwを検出する。
そこで本実施形態では、主検出素子の素子電流に基づいて巻線電流Iu、Iv、Iwを検出することで、比較的連続する素子電流に基づいて巻線電流Iu、Iv、Iwを適切に検出することができる。これにより、巻線電流Iu、Iv、Iwの検出におけるスイッチングノイズの影響を低減することができる。また、巻線電流Iu、Iv、Iwの検出に係る回路構成を簡素化することができる。
第2インバータ30が中性点化される場合、第2上アーム素子31〜33の全相、または、第2下アーム素子34〜36の全相の一方がオン固定される。例えば第2上アーム素子31〜33がオン固定される場合、第2上アーム素子31〜33の素子電流は連続電流となる。そのため、中性点化される第2インバータ30を主検出インバータとし、オン固定される主検出素子である第2上アーム素子31〜33の素子電流に基づき、巻線電流Iu、Iv、Iwを適切に検出することができる。
なお、第2下アーム素子34〜36をオン固定する場合、および、第1インバータ20を中性点化して主検出インバータとする場合についても同様である。
これにより、オンまたはオフの状態が継続されるスイッチング状態継続期間が相対的に長い方の第1スイッチング素子21〜26または第2スイッチング素子31〜36の素子電流に基づき、適切に巻線電流Iu、Iv、Iwを検出することができる。
例えば、第1インバータ20を主検出インバータ、第1スイッチング素子21〜26を主検出素子とし、第2インバータ30を副検出インバータ、第2スイッチング素子31〜36を副検出素子とする。ここでは、検出相をU相とするが、V相またはW相である場合についても同様である。
これにより、主検出素子である第1スイッチング素子21〜26のスイッチング期間において、対応する相の副検出素子である第2スイッチング素子31〜36の素子電流に基づく検出に切り替えることにより、スイッチングノイズの影響を避け、より適切に巻線電流Iu、Iv、Iwを検出することができる。
(ア)第1電源、第2電源
上記実施形態では、第1電源および第2電源は、電圧が等しいリチウムイオン電池である。他の実施形態では、第1電源の電圧および第2電源少なくとも一方は、鉛蓄電池等、リチウムイオン電池以外としてもよい。また、第1電源または第2電源の一方を、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等としてもよい。
これにより、駆動要求に応じ、可及的低電圧にてモータジェネレータを駆動することにより、損失を低減することができる。
上記実施形態では、2電源駆動動作の例として、反転駆動動作について説明した。他の実施形態では、第1電源および第2電源の充電要求等に応じ、反転駆動動作以外の動作にて2電源駆動するようにしてもよい。換言すると、第1基本波と第2基本波の位相差は、180[°]に限らず、例えば0[°](すなわち同位相)としてもよい。第1基本波と第2基本波の位相とが同位相である同相駆動動作においても、多少の位相ずれは許容されるものとする。
また、2電源駆動動作では、各相における第1スイッチング期間と第2スイッチング期間とがずれるように、第1インバータおよび第2インバータを制御することが望ましい。例えば、基本波の変調率を異ならせることにより、スイッチング期間をずらすことができる。もちろん、他の方法にてスイッチング期間をずらすようにしてもよい。
上記実施形態では、上記実施形態では、モータジェネレータは3相の回転電機であるが、他の実施形態では、3相回転電機に限らず、どのようなものであってもよい。
モータジェネレータが電動車両の主機モータである。他の実施形態では、モータジェネレータは、主機モータに限らず、例えば、スタータ機能とオルタネータ機能とを併せ持つ、所謂ISG(Integrated Starter Generator)や、補機モータであってもよい。また、電力変換装置を車両以外の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・モータジェネレータ(回転電機)
11〜13・・・コイル(巻線)
20・・・第1インバータ
30・・・第2インバータ
41・・・第1電源
42・・・第2電源
60・・・制御部(電流検出部)
215・・・シャント抵抗(電流検出抵抗)
Claims (5)
- 巻線(11、12、23)を有する回転電機(10)の電力を変換する電力変換装置(1)であって、
第1スイッチング素子(21〜26)を有し、第1電源(41)および前記巻線の一端(111、121、131)に接続される第1インバータ(20)と、
第2スイッチング素子(31〜36)を有し、第2電源(42)および前記巻線の他端(112、122、132)に接続される第2インバータ(30)と、
前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子ごとに設けられ、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のそれぞれに通電される電流である素子電流を検出する電流検出抵抗(215)と、
前記巻線の各相に通電される電流である巻線電流を検出する電流検出部(60)と、
を備え、
所定期間において、前記第1スイッチング素子のスイッチング回数と前記第2スイッチング素子のスイッチング回数とが異なる場合、スイッチング回数が少ない方の前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子を主検出素子とし、前記主検出素子を有する前記第1インバータまたは前記第2インバータを主検出インバータとすると、
前記電流検出部は、オンされている前記主検出素子の前記素子電流に基づき、前記巻線電流を検出することを特徴とする電力変換装置。 - 高電位側に接続される前記第1スイッチング素子を第1上アーム素子(21〜23)、低電位側に接続される前記第1スイッチング素子を第1下アーム素子(24〜26)、高電位側に接続される前記第2スイッチング素子を第2上アーム素子(31〜33)、低電位側に接続される前記第2スイッチング素子を第2下アーム素子(34〜36)とし、
前記第1上アーム素子の全相または前記第1下アーム素子の全相の一方をオン、他方をオフとすることで前記第1インバータを中性点化する場合、前記第1スイッチング素子を前記主検出素子、前記第1インバータを前記主検出インバータとし、
前記第2上アーム素子の全相または前記第2下アーム素子の全相の一方をオン、他方をオフとすることで前記第2インバータを中性点化する場合、前記第2スイッチング素子を前記主検出素子、前記第2インバータを前記主検出インバータとする請求項1に記載の電力変換装置。 - 第1基本波およびキャリア波に基づいて前記第1スイッチング素子のオンオフを切り替え、前記第1基本波と位相が反転されている第2基本波および前記キャリア波に基づいて前記第2スイッチング素子のオンオフを切り替える2電源駆動動作において、
前記第1基本波の振幅が前記キャリア波の振幅より大きく、前記第2基本波の振幅が前記キャリア波の振幅以下とみなせる状態にて制御する場合、前記第1スイッチング素子を前記主検出素子、前記第1インバータを前記主検出インバータとし、
前記第2基本波の振幅が前記キャリア波の振幅より大きく、前記第1基本波の振幅が前記キャリア波の振幅以下とみなせる状態にて制御する場合、前記第2スイッチング素子を前記主検出素子、前記第2インバータを前記主検出インバータとする請求項1に記載の電力変換装置。 - 駆動要求に応じて前記第1インバータおよび前記第2インバータが制御される2電源駆動動作において、
前記第1スイッチング素子のスイッチング回数と前記第2スイッチング素子のスイッチング回数が等しい場合、
前記第1スイッチング素子のオン状態継続期間が前記第2スイッチング素子のオン状態継続期間より相対的に長い場合、前記第1スイッチング素子を前記主検出素子、前記第1インバータを前記主検出インバータとし、
前記第2スイッチング素子のオン状態継続期間が前記第1スイッチング素子のオン状態継続期間より相対的に長い場合、前記第2スイッチング素子を前記主検出素子、前記第2インバータを前記主検出インバータとする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記主検出インバータでない方の前記第1インバータまたは前記第2インバータを副検出インバータとし、前記副検出インバータに対応する前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子を副検出素子とすると、
前記電流検出部は、前記主検出素子のスイッチング期間において、前記主検出素子に替えて、当該主検出素子と同相の前記副検出素子の前記素子電流に基づいて前記巻線電流を検出することを特徴とする請求項3または4に記載の電力変換装置。
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