第1の態様によれば、第1の成分及び付着後の可撓性を提供する有効量の第2の成分を含むフラックスが提供される。いくつかの例において、フラックスはまた、接着性であってもよい。いくつかの例において、フラックスは、フラックスが添加される成分の表面上での望ましくない化学種の形成を減少させる、抑止する、又は防止するのに有効な、第3の成分を含んでいてもよい。他の例において、フラックスは、所望の表面上への付着前又は付着後に、フラックスを軟化させる又は可撓性にするのに有効な第4の成分を含んでいてもよい。第1、第2、第3及び第4の成分の例示的な化合物は、以下でより詳細に論じる。いくつかの例において、フラックスは、所望の物理的又は化学的特性をフラックスに提供する他の成分を含有していてもよい。いくつかの例において、第1、第2、第3又は第4の成分の量は、フラックスの粘着性を制御するよう選択されてもよい。いくつかの例において、第3の成分又は第4の成分の量は、不粘着性及び透明フラックスについて所望の度合いの硬化をもたらすよう選択されてもよい。
別の一態様によれば、活性化ロジン及び付着後にロジンフラックスを可撓性にする有効量のポリマー成分を含むロジンフラックスが開示される。いくつかの例において、ポリマー成分は、レジン又はロジンと混合される又は組み合わされて、フラックスを提供してもよい。他の例において、活性化剤、軟化剤、可塑剤等もまた、活性化ロジン成分、及び任意選択でレジン又はロジンに添加し、フラックスを提供できる。いくつかの例において、反応性希釈剤を添加し、熱又はUV硬化性弾性フラックス配合物を提供できる。
別の一態様によれば、フラックスでプレコートされた部分が提供される。いくつかの例において、部分上にコートされたフラックスは、表面上への付着後にフラックスを高度に活性及び可撓性にする、有効量の活性化ロジン及びポリマー成分を含んでいてもよい。他の例において、部分上にコートされたフラックスは、第1の成分及びフラックスがコート及び乾燥された後に可撓性フラックスを提供する有効量の第2の成分を含む。いくつかの例において、部分上にコートされたフラックスはまた、所望の物理的又は化学的特性をフラックスに提供する追加の成分を含んでいてもよい。
追加の一態様によれば、フラックス及びフラックスを使用するための説明書を含むキットが提供される。いくつかの例において、キットのフラックスは、表面上への付着後にフラックスを可撓性及び活性にする、有効量の活性化ロジン付加物及びポリマー成分を含んでいてもよい。
他の例において、フラックスは、第1の成分及びフラックスがコートされ乾燥された後に可撓性フラックスを提供する有効量の第2の成分を含む。いくつかの例において、キットはまた、フラックスでコートされた1つ又は複数の部分を含んでいてもよい。いくつかの例において、キットはまた、フラックスとの使用のためのはんだを含んでいてもよい。
別の一態様によれば、電気部品上に付着した有効量の可撓性フラックスを含む電気部品が開示される。いくつかの例において、フラックスは、電気部品の表面上への付着後にフラックスを可撓性にする、有効量の活性化ロジン付加物及びポリマー成分を含んでいてもよい。他の例において、フラックスは、第1の成分及びフラックスがコートされ乾燥された後に活性で可撓性のフラックスを提供する有効量で存在する第2の成分を含む。いくつかの例において、電気部品上に付着したフラックスはまた、所望の物理的又は化学的特性をフラックスに提供する追加の成分を含んでいてもよい。
追加の一態様によれば、プリフォームの製造方法が開示される。いくつかの例において、この方法は、部分の表面上に可撓性フラックスを付着させることを含む。他の例において、この方法はまた、付着したフラックスを乾燥させることを含んでいてもよい。追加の例において、ホットメルト及び/又は溶媒乾燥処理を使用できる。いくつかの例において、この方法は、プリフォームを包装すること更に含んでいてもよい。プリフォームの製造において使用できる追加の工程は、以下より詳細に論じる。
別の一態様によれば、可撓性フラックス及び可撓性フラックスを部分、例えば電気又は機械部品とともに使用するための説明書を提供することを含む、フラックスにコートされた部分の生成促進方法が提供される。いくつかの例において、この方法は、可撓性フラックス及び部分、例えば電気又は機械部品との使用のためのはんだを提供することを更に含んでいてもよい。
追加の一態様によれば、レジン、フラックスの付着後にフラックスに可撓性を提供する有効量の活性化ロジン付加物及びオリゴマー成分又はポリマー成分、活性化剤、並びに界面活性剤を含むフラックスが開示される。例示的レジン、オリゴマー/ポリマー成分、活性化剤及び界面活性剤は、本明細書に記載されている。
別の一態様によれば、活性化ロジン付加物、フラックスの付着後にフラックスに可撓性を提供する有効量のポリマー成分、活性化剤、及び可塑剤を含むフラックスが提供される。例示的なロジン、ポリマー成分、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に開示されている。
追加の一態様によれば、レジン、フラックスの付着後にフラックスに可撓性を提供する有効量の活性化ロジン付加物及び反応性希釈剤、活性化剤、並びに可塑剤を含むフラックスが開示される。例示的なロジン付加物、反応性希釈剤、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に記載されている。
別の一態様によれば、活性化ロジン付加物、ロジンエステル、有効量のポリマー成分、活性化剤、及び界面活性剤を含むフラックスが提供される。例示的な活性化ロジン付加物、ロジンエステル、ポリマー成分、活性化剤及び界面活性剤は、本明細書に記載されている。
追加の一態様によれば、活性化レジン、オリゴマー成分、活性化剤、及び表面上への付着前又は付着後にフラックスを柔軟にする有効量の可塑剤を含むフラックスが開示される。例示的なロジン、ポリマー成分、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に記載されている。
別の一態様によれば、活性化レジン、ポリマー成分、活性化剤、及び表面上への付着前又は付着後にフラックスを柔軟にする有効量の可塑剤を含むフラックスが提供される。例示的なロジン、ポリマー成分、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に記載されている。
追加の一態様によれば、レジン、ポリマー成分、活性化剤、及び粘着性フラックスに粘着性を提供する有効量の可塑剤を含むフラックスが開示される。例示的なレジン、ポリマー成分、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に記載されている。
追加の一態様によれば、レジン、ポリマー成分、活性化剤、及び可塑剤を含む接着性フラックスが開示され、レジン及びポリマー成分はそれぞれ、接着性フラックスを提供する有効量で存在する。例示的なレジン、ポリマー成分、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に開示されている。
別の一態様によれば、ロジン、ポリマー成分、活性化剤、及び可塑剤を含む接着性フラックスが提供され、ロジン及びポリマー成分はそれぞれ、接着性フラックスを提供する有効量で存在する。例示的なロジン、ポリマー成分、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に開示されている。
別の一態様によれば、活性化ロジン付加物、オリゴマー成分又はポリマー成分、活性化剤、及び粘着性フラックスに粘着性を提供するための有効量の可塑剤を含むフラックスが提供される。例示的な活性化ロジン、ポリマー成分、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に開示されている。
追加の一態様によれば、活性化ロジン付加物、熱硬化性フラックスを提供する反応性希釈剤、有効量の活性化剤、及び可塑剤を含む熱硬化性フラックスが開示される。例示的な活性化ロジン付加物、反応性希釈剤、活性化剤及び可塑剤は、本明細書に記載されている。
追加の一態様によれば、活性化ロジン付加物、ポリマー成分、熱硬化性フラックスを提供する反応性希釈剤、有効量の活性化剤、及び界面活性剤を含む熱硬化性フラックスが開示される。例示的な活性化ロジン付加物、ポリマー成分、反応性希釈剤、活性化剤及び界面活性剤は、本明細書に記載されている。
別の一態様によれば、活性化ロジン付加物、反応性希釈剤、感光性フラックスを提供する有効量の活性化剤及び感光性成分を含む感光性フラックスが提供される。例示的なロジン付加物、反応性希釈剤、活性化剤、感光性成分及び可塑剤は、本明細書に開示されている。
別の一態様によれば、活性化ロジン付加物、ポリマー成分、反応性希釈剤、感光性を提供する有効量の活性化剤及び感光性成分並びに可塑剤を含む感光性フラックスが提供される。例示的なロジン付加物、ポリマー成分、反応性希釈剤、活性化剤、感光性成分及び可塑剤は、本明細書に開示されている。
追加の特徴及び態様は、以下でより詳細に論じる。本発明の他の利点、新規の特徴及び対象は、以下の本発明の詳細な説明から明らかになる。
多くのフラックスに伴う問題の1つは、付着したフラックスが乾燥時に砕けやすいことである。コートされた製品の輸送及び取扱いにおいて、フラックスは磨耗する又は割れ落ちることがある。これは、はんだ付け処理中のぬれの劣化をもたらしうる。本明細書に開示のフラックス配合物の実施形態は、現存するフラックスコーティングのこれら及び他の欠点のうちの少なくともいくつかを克服する。処理プロトコルもまた、本明細書に開示されている。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、電気部品、例えばプリント基板、機械部品、例えば配管用途で使用される銅管、又は結合される必要がありうる他の部品を組み立てるためのはんだ付け操作において使用できる。いくつかの例において、フラックスは、半導体部品のアセンブリ、光起電システム、例えばソーラーパネル等において使用できる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスの実施形態は、可撓性で所望の表面に接着してもよい。いくつかの例において、可撓性フラックスは粘着性であってもよく、他の例において、可撓性フラックスは非粘着性であってもよい。フラックスの粘着性は、例えば、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44を使用して評価されてもよい。フラックスが粘着性である度合いは、フラックス中の成分の好適な量を選択することにより制御されてもよい。より具体的には、フラックスの粘着度は、有利には、以下でより詳細に論じるとおり、第3及び第4の成分の量に基づいて制御されてもよい。フラックスが最低限の接着性である又は接着性でない例において、接着剤は、所望の表面上にフラックスを保持するために使用できる。
いくつかの実施形態によれば、第1の成分及びフラックスがコート及び乾燥された後に可撓性フラックスを提供する有効量の第2の成分を含むフラックスが提供される。本明細書において使用される「可撓性の」又は「可撓性」という用語は、破断又は割れなしに容易に屈曲できる(又は屈曲されうる)又は変形できる等のフラックスを指す。可撓性はまた、基材上に付着したフラックス層の柔軟性及び接着性を指す。可撓性は、接着性の方法、例えば2003年のASTM 1676−03と類似の方法を使用して評価されてもよい。
いくつかの例において、第1の成分はレジンであってもよい。いくつかの例において、レジンは、酸性、中性又は塩基性であってもよい。いくつかの実施形態において、レジンは、天然レジンであってもよく、又は合成レジンであってもよい。天然及び合成レジンの組合せもまた使用できる。本明細書に開示のフラックスにおける使用のための例示的なレジンには、フェノールレジン、熱硬化性レジン、熱可塑性レジン等が含まれるが、これに限定されない。使用できる他のレジンの例には、TACOLYN 1065レジン分散液、TACOLYN 1070レジン及びFORAL 85−55WKXレジン(これらのそれぞれはまた、Hercules,Inc.、Wilmington,Del.,USAから入手可能である)が含まれるが、これに限定されない。シェラック(天然ゴムラック)、合成及び天然ワックスもまた、単独で又は他の材料と組み合わせて使用できる。追加の好適なレジンは、本開示の利点を鑑みて、当業者により容易に選択されると考えられる。
他の実施形態において、フラックスの第1の成分は、ロジンであってもよい。それらだけでは、ほとんどのロジンは脆く砕けやすい。好適な量の本明細書に開示のフラックスの第2の成分で変性される又はそれと組み合わされるとき、フラックス配合物全体が乾燥時に可撓性である。いくつかの例において、ロジンは、酸性、中性又は塩基性であってもよい。いくつかの実施形態において、ロジンは、天然レジンであってもよく、又は合成ロジンであってもよい。いくつかの例において、ロジンは、高軟化点付加物を形成することにより活性化されてもよい。天然及び合成ロジンの組合せもまた使用できる。例示的なロジンには、未変性ロジン、例えばゴムロジン、トール油ロジン、若しくはウッドロジン、又は変性若しくは改質ロジン、例えば水添ロジン、不均化ロジン、ロジンエステル、又はロジン変性レジンが含まれるが、これに限定されない。変性及び未変性ロジンの組合せもまた使用できる。他の好適なロジンには、例えば、ロジンの酸又は無水物付加物が含まれる。活性化ロジンは、フラックスに追加の活性を提供してもよい。
いくつかの例において、本明細書に開示のフラックスの第2の成分は、典型的には、乾燥後に可撓性及び/又は高度に接着した、例えば2002年のASTM Tape Test D3359−02を合格するフラックスを提供するよう選択される。いくつかの例において、第2の成分は、オリゴマー、ポリマー、レジン、アミド、アミン、反応性希釈剤及びそれらの混合物から選択されてもよい。いくつかの例において、許容可能な高レベルのコーティング後の柔軟性を示すオリゴマー又はポリマーを、ベース担体において使用できる。いくつかの例において、ポリマーは、ポリアミドレジン(例えば、Cognis Corp.IL USAにより供給されるVersamid製品、Arizona Chemical,FL,USAにより供給されるUni−Rez製品)、アクリルレジン(例えば、Rohm & Haasにより供給されるParaloidレジン、Dupontにより供給されるElvaciteアクリルレジン)、及びエチレンアクリルコポリマー(例えば、Allied Signalにより供給されるAC−5120、Dupontにより供給されるNucryl)のうちの任意の1つ又は複数から選択されてもよい。いくつかの例において、重合ロジン及びオリゴマーが、Eastman社(Dymerex及びPoly−Paleシリーズ製品)、Arakawa Chemicals Inc.、Hercules Inc.等の供給者のうちの任意の1つ又は複数から選択されてもよい。いくつかの例において、ポリアミド、アクリル、エチレンアクリルコポリマー及びそれらの高級同族体の混合物を第2の成分として使用できる。本明細書に開示のフラックスの第2の成分としての使用のための追加の好適な材料は、本開示の利点を鑑みて、当業者により容易に選択されると考えられる。
いくつかの例によれば、第1の成分及び第2の成分の正確な質量パーセントは、可撓性フラックスが生成されるという条件で可変的であってもよい。フラックス配合物において使用される第2の成分の量及び特性に基づいて、第1の成分の量を変化させることが所望されてもよい。同様に、第2の成分の量は、存在する第1の成分の量に基づいて変化させてもよい。いくつかの例において、約5質量パーセントから約99質量パーセントの第1の成分、より具体的には約15質量パーセントから約95質量パーセントの第1の成分が、フラックス配合物中に存在する。本明細書で論じられるとおり、フラックス配合物の第2の成分は、可撓性フラックスを提供する有効量で存在する。いくつかの例において、第2の成分の量は、約1質量パーセントから約80質量パーセント、より具体的には約5質量パーセントから約50質量パーセント、例えば約15質量パーセントから約35質量パーセントで変化してもよい。第1の成分は、典型的には、接着性、可撓性、及び/又はフラックス活性を提供する好適な量で選択される。第2の成分の量は、フラックス中に存在する他の成分の特性に応じて、これらの例示的範囲より多くても少なくてもよい。
いくつかの例において、フラックスは、フラックスが添加される成分の表面上での望ましくない化学種の形成を減少させる、抑止する、又は防止するのに有効な、第3の成分を含んでいてもよい。いくつかの例において、第3の成分は、抗酸化剤又は活性化剤であってもよい又はそれらを含んでいてもよい。第3の成分が抗酸化剤である例において、抗酸化剤は、フラックスが付着される表面上の酸化物の形成を減少させるか、抑止する又は防止する有効量で存在する。例示的抗酸化剤には、アミン、フェノール、アルデヒド及びアミンの縮合生成物、クロム酸エステル、亜硝酸エステル、リン酸エステル、ヒドラジン、及びアスコルビン酸が含まれるが、これに限定されない。
第3の成分が活性化剤である例において、活性化剤は、カルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸、リン酸エステル、アミノ酸、アルカノールアミン、ハロゲン化物担持化合物、及びそれらの組合せである化合物の一般的クラスに含まれる1つ又は複数の化合物であってもよい。本明細書に開示のフラックスにおける使用に好適な例示的活性化剤には、カルボン酸(アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、グルタル酸、コハク酸、パラ第三級ブチル安息香酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ヘミメリット酸等)、イオン性ハロゲン化物、アミンハロゲン化水素酸塩(ジメチルアミンハロゲン化水素酸塩、シクロヘキシルアミンハロゲン化水素酸塩、ジエチルアミンハロゲン化水素酸塩等)、非イオン性ハロゲン化物(二臭化スチレン、ジブロモブテンジオール等)、長鎖脂肪酸(パルミチン酸、ミリスチル酸、ステアリン酸等)、アミン(グアニジン、トリイソプロパノールアミン、アルキレンアミン等)、アンモニウム塩、例えばフルオロホウ酸塩及び臭化物、界面活性剤、脂質、脂肪、ワックス等が含まれるが、これに限定されない。他の例において、1つ又は複数のモノカルボン酸、ジカルボン酸又はポリカルボン酸を活性化剤として使用できる。他の好適な活性化剤には、ケトカルボン酸、レブリン酸、スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ホスホン酸、ホスホノ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸及びフェニルホスホン酸が含まれるが、これに限定されない。エステル、例えば脂肪族アルコール、脂肪族エトキシル化アルコール、芳香族アルコール又は芳香族エトキシル化アルコールをベースとするリン酸エステル、一リン酸エステル、二リン酸エステルもまた、活性化剤として使用できる。いくつかの例において、1つ又は複数の酸を、活性化剤として使用できる。活性化剤として使用できる例示的な他の化合物には、グリシン、アミノ酪酸、アミノ吉草酸、アルカノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、非イオン性ハロゲン化物化合物又は有機ハロゲン化物、例えばtrans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオール、メソ−2,3−ジブロモコハク酸、5−ブロモサリチル酸、3,5−ジブロモサリチル酸、水溶性モノ及びジブロモ化合物、並びにハロゲン化物フリー水溶性化合物が含まれるが、これに限定されない。活性化剤としての使用に好適な追加の化合物は、本開示の利点を鑑みて、当業者により容易に選択されると考えられる。
いくつかの例において、フラックスは、補助活性化剤パッケージ(supporting activator package)の形態をとりうる1つ又は複数の活性化剤を含んでいてもよい。いくつかの例において、補助活性化剤パッケージは、フラックスとともに使用されるはんだ材料に適切な1つ又は複数の活性化剤を含む。いくつかの例において、活性化剤パッケージはまた、はんだ付けされる基材を含んでいてもよく、適用の電気化学的/腐食要件を満たすのに役立つ。
いくつかの例によれば、フラックスにおいて使用される第3の成分の量は、変化してもよい。いくつかの例において、第3の成分は、フラックスの総質量に対して、約0質量パーセントから約30質量パーセント、より具体的には約0質量パーセントから約20質量パーセント、例えば約0質量パーセントから約10質量パーセントで存在する。第3の成分の量は、典型的には、可撓性及び活性を提供するために選択される。
いくつかの例において、第4の成分は、1つ又は複数の可塑剤であってもよい又はそれらを含んでいてもよい。正確にどの可塑剤が使用されるかは、少なくとも部分的に、第1、第2及び第3の化合物に選択される化合物による。いくつかの例において、好適な可塑剤は、フラックス全体が柔軟であり、可塑剤を有しないフラックスよりも柔軟になるように選択されてもよい。本明細書に開示のフラックスにおける使用に好適な可塑剤の例示的な一般的クラスには、フタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル、マレイン酸エステル、セバシン酸エステル、安息香酸エステル、エポキシ化植物油、スルホンアミド、有機リン酸エステル、グリコール、ポリエーテル及び様々なエチレンオキシド−プロピレンオキシド(EO/PO)コポリマーが含まれるが、これに限定されない。本明細書に開示のフラックスにおける使用に好適な具体的な例示的可塑剤には、テトラヒドロフルフリルアルコール、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(DEHP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ビス(n−ブチル)(DnBP、DBP)、フタル酸ブチルベンジル(BBzP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ジ−n−オクチル(DOP又はDnOP)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジイソブチル(DIBP)、フタル酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジメチル(DMAD)、アジピン酸モノメチル(MMAD)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、トリメリット酸トリメチル(TMTM)、トリメリット酸トリ−(2−エチルヘキシル)(TEHTM−MG)、トリメリット酸トリ−(n−オクチル,n−デシル)(ATM)、トリメリット酸トリ−(ヘプチル,ノニル)(LTM)、トリメリット酸n−オクチル(OTM)、マレイン酸ジブチル(DBM)、マレイン酸ジイソブチル(DIBM)、セバシン酸ジブチル(DBS)、N−エチルトルエンスルホンアミド(オルト及び5パラ異性体)、N−(2−ヒドロキシプロピル)ベンゼンスルホンアミド(HP BSA)、N−(n−ブチル)ベンゼンスルホンアミド(BBSA−NBBS)、リン酸トリクレジル(TCP)、リン酸トリブチル(TBP)、ジヘキサン酸トリエチレングリコール(3G6,3GH)、ジヘプタン酸テトラエチレングリコール(4G7)、ニトロベンゼン、二硫化炭素及びサリチル酸P−ナフチル、クエン酸トリエチル(TEC)、クエン酸アセチルトリエチル(ATEC)、クエン酸トリブチル(TBC)、クエン酸アセチルトリブチル(ATBC)、クエン酸トリオクチル(TOC)、クエン酸アセチルトリオクチル(ATOC)、クエン酸トリヘキシル(THC)、クエン酸アセチルトリヘキシル(ATHC)、クエン酸ブチリルトリヘキシル(BTHC,クエン酸トリヘキシルo−ブチリル)、クエン酸トリメチル(TMC)、ニトログリセリン(NG)、三硝酸ブタントリオール(BTTN)、三硝酸メトリオール(metriol trinitrate)(METN)、二硝酸ジエチレングリコール(DEGN)、ビス(2,2−ジニトロプロピル)ホルマール(BDNPF)、ビス(2,2−ジニトロプロピル)アセタール(BDNPA)、2,2,2−トリニトロエチル2−ニトロキシエチルエーテル(TNEN)、スルホン酸化ナフタレンホルムアルデヒド系15物質、スルホン酸化メラミンホルムアルデヒド系物質、及びポリカルボン酸エーテル、テレフタル酸ジオクチル2,5−ジメチル−2,5ヘキサンジオール(DOTP)が含まれるが、これに限定されない。追加の好適な可塑剤は、本開示の利点を鑑みて、当業者により容易に選択されると考えられる。
いくつかの例において、反応性希釈剤は、ロジンベース又はロジンフリー活性化剤のいずれかとともに使用できる。かかる配合物は、可撓性フラックスを達成するために熱硬化できる。反応性希釈剤の例には、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ノルマル−ブチルグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリデシルグリシジルエーテル、ビスフェノール−Aジグリシジルエーテル系レジン、ビスフェノール−Aジグリシジルエーテル系レジン、メチレンジアニリンテトラグリシジルエーテル、トリスヒドロキシフェニルメタントリグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ヒマシ油(catro oil)グリシジルエステル等が含まれていてもよいが、これに限定されない。追加の活性化剤には、マルキドレジン(Malkyd resin)、マレイン酸化ロジン、アミン誘導体化ロジン、メチレンジアニリン活性化剤、トリエチレンテトラミン、ancamine(商標)、メチレンジアニリン付加物、有機無水物活性化剤、ノルボルネン型無水物活性化剤、ジアミノジフェニルスルホン活性化剤、BF3−アミン促進剤、ポリアミン、ポリアミド、イミダゾール系活性化剤等が含まれる。
いくつかの例において、可撓性フラックスコーティングは、反応性希釈剤とともに感光性成分で達成できる。光増感剤の例には、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンジン及びベンゾイン化合物、チオキサントン(thixanthones)、キノン誘導体、Irgacure 184、Irgacure 127、Irgacure 1700、Irgacure 2559、Ciba darocure(登録商標)1173、及びchemcureシリーズの光開始剤が含まれていてもよいが、これに限定されない。
配合は変化してもよく、感光性成分は、好ましくは、硬化した可撓性フラックスを達成する有効量で存在する。例示的な量には、0質量パーセントから約15質量パーセント、より具体的には約0質量パーセントから約10質量パーセント、例えば約0質量パーセントから約5質量パーセントが含まれるが、これに限定されない。
いくつかの例において、フラックス配合物において使用される第4の成分の正確な量は変化してもよく、好ましくは、第4の成分を含まないフラックスと比較してフラックスを軟化させる有効量で存在する。例示的な量には、0質量パーセントから約15質量パーセント、より具体的には約0質量パーセントから約10質量パーセント、例えば約0質量パーセントから約5質量パーセントが含まれるが、これに限定されない。第4の成分の量は、典型的には、可撓性を提供するために選択される。
いくつかの例において、フラックスは、所望の物理的又は化学的特性をフラックスに提供する他の成分を含有していてもよい。例えば、フラックスは、フラックスが一定の温度を超えたという視覚フィードバックを提供する示温物質を含んでいてもよい。例示的な示温物質には、Irgalite bordeaux(Ciba Geigy(Tarrytown、NY))、Acid Red(Sigma−Aldrich(St.Louis、MO))、及びIrgalite Red NBSP(Ciba Geigy)が含まれるが、これに限定されない。示温物質としての使用に好適な追加の材料は、本開示の利点を鑑みて、当業者により容易に選択されると考えられる。
いくつかの例において、フラックスは、フラックスに所望の色を付与する染料又は着色剤を含んでいてもよい。いくつかの例において、フラックスは、印(例えば、フラックスの供給者がFry’s Metalsである)、フラックスの組成(例えば、有鉛フラックス、鉛フリーフラックス、ハロゲン化物フリーフラックス等)を提供するよう、又はどのタイプのはんだがフラックスとともに使用されるべきかの指標を提供するよう色分けされていてもよい。いくつかの例において、フラックスは、特定の用途のために色分けされていてもよい。例えば、プリント基板用途での使用に好適なフラックスが青色であってもよく、銅管用途での使用に好適なフラックスは赤色であってもよく、ろう付け用途に好適なフラックスは黄色であってもよい。
いくつかの実施形態において、可撓性フラックスは、かかるフラックスを従来の非可撓性フラックスと区別する第1の色ですべて色分けされていてもよい。本明細書に開示のフラックスにおける使用に好適な着色剤を選択することは、本開示の利点を鑑みて、当業者の能力の範囲内だと考えられる。
いくつかの例において、着色剤は、UV光源に着色剤を曝露することにより観察できるように、UV感受性であってもよく、又はUV光線を吸収してもよい。例示的なUV感受性着色剤には、Blankophor SOL(Bayer)、Optiblanc SPL−10(3 V Inc.)及びTinopal SFP(Ciba)が含まれるが、これに限定されない。使用されるUV感受性着色剤の正確な量は変化してもよく、例示的な量には、約0.0005質量%から約1質量%が含まれるが、これに限定されない。
いくつかの例によれば、フラックスはまた、フラックスに所望の特性を付与する他の物質を含有していてもよい。例えば、粘度調整剤、界面活性剤、チキソトロピー剤等を、フラックスのより容易な取扱い又は所望の表面上への付着に役立つ所望の粘稠度又は特性を提供するために、フラックスに追加できる。例示的な粘度調整剤には、グリセロール、グリコール、スタビライト(stabilite)、アルキルグリシジルエーテル、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メタクリル酸ブチル、及び長石が含まれるが、これに限定されない。
いくつかの例において、粘度調整剤は、少なくとも約25,000g/mol、より具体的には少なくとも約50,000g/molの分子量を有するポリマーであってもよい。例示的なチキソトロピー剤には、クレイ、ゲル、ゾル、ワックス、ポリアミド、酸化ポリエチレン(oxidized poly ethyenes)、ポリアミド/ポリエチレン混合物等が含まれるが、これに限定されない。
いくつかの例において、表面ぬれは、1つ又は複数のアニオン性界面活性剤又は他の界面活性剤の追加により促進されてもよい。好適な界面活性剤の例には、フッ素化界面活性剤、シロキサン又はシラン変性界面活性剤が、非イオン性、カチオン性及び両性界面活性剤とともに含まれる。実際には、界面活性剤は一般に、フラックスの2.0質量%未満の濃度で存在する。
いくつかの例において、界面活性剤濃度は、フラックスの1.0質量%以下であってもよい。界面活性剤の濃度は、フラックスがはんだ付けされる表面を十分にぬらすこと可能にするよう選択されてもよい一方で、はんだ付け後に残されるフラックス残留物のレベルには実質的に寄与しない。非イオン性、カチオン性及び両性界面活性剤もまた使用できる。例示的な界面活性剤には、E.I.DuPont de Nemours & Co.,Inc.から入手可能なZonyl FSN Fluorosurfactant(ペルフルオロアルキルエトキシレートと記載)、3MのIndustrial Chemical Products Divisionから入手可能なFluorad FC−430(フルオロ脂肪族ポリマーエステルと記載)、及びImperial Chemical Industriesから入手可能なATSURFフッ素系界面活性剤が含まれるが、これに限定されない。他の例示的な界面活性剤には、アルコキシシラン(ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン)、エーテル(アリルオキシポリエチレングリコールメチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル)、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン、ヘキサジメチルシラン、ヘキサジメチルジシラザン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、エチレングリコールベースの水溶性エチレンオキシド付加物、プロピレングリコールベースの水溶性エチレンオキシド−プロピレンオキシド付加物、ポリカルボン酸(少なくとも3個の炭素原子を有するジカルボン酸)、二量化カルボン酸、重合カルボン酸等が含まれるが、これに限定されない。
いくつかの例によれば、フラックスはまた、少量の他の成分、例えば殺生物剤、フィラー、染料、発泡剤、消泡剤及び安定剤を含んでいてもよい。使用されるこれらの他の物質の正確な量は変化してもよく、典型的には、フラックスの約1質量%〜2質量%未満である。
いくつかの例によれば、フラックスはまた、液体、ペースト、固体を含む様々な形態をとってもよく、又は他の形態をとってもよい。いくつかの例において、フラックスは、フラックスがブラッシング、コーティング、スプレー、スプレー・コーティング、ディッピング、ローリング又は他の方法により付着させられうるようパッケージされてもよい。
他の例において、フラックスは、フラックスの適用がペン先を表面に接触させることにより達成されうるように、ペン型デバイス内にパッケージされてもよい。いくつかの例において、ペン型デバイスは、表面に接触する前にフラックスを融解できるよう加熱された先端部を含んでいてもよい。いくつかの例において、フラックスは、グルーガンと類似したデバイス内に充填されてもよく、加熱後に所望の表面上に付着させられてもよい。本明細書に開示のフラックスの付着に好適な方法を選択することは、本開示の利点を鑑みて、当業者の能力の範囲内だと考えられる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、2つ以上の接合部が接続された多くの異なる部品とともに使用できる。例示的な用途には、配管用途、ろう付け用途、及びはんだ付け用途が含まれる。特定の一用途において、フラックスは、光起電性ワイヤー、光起電性リボン、及びプリント基板の相互接続部を含むが、これに限定されない電気部品及び導電体とともに使用できる。
いくつかの例において、フラックスは、2種以上の材料を含む部品とともに使用できる。例えば、フラックスは、同時押出された、内部の第1の材料及び外部の第2の材料を含むワイヤーとともに使用できる。他の例において、フラックスは、合金、ラミネート、複合材料及び2種以上の材料を含む他の部品とともに使用できる。いくつかの例において、本明細書に開示のフラックスは、板金物、例えば食缶、屋根雨押え、排水溝及び自動車用ラジエータにおける接合部においても使用できる。いくつかの例において、本明細書に開示のフラックスは、宝石類及び小さな機械部品を結合するはんだ付け操作において使用できる。例えば、フラックスは、ステンドグラス加工において鉛ケイム及び銅箔を接合するためのはんだ付けにおいて使用できる。追加の用途は、以下でより詳細に論じる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、保護コーティングとして使用できる。例えば、機械又は電気部品は、部品の表面の酸化を防止するため、フラックスでコートされていてもよい。フラックスは、部品の使用前に除去されてもよく、フラックスが部品の意図される機能を妨げない場合には、部品上に残されてもよい。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、層で付着させられてもよい。いくつかの例において、2種以上の異なるタイプのフラックスの層が付着させられてもよい。例えば、水溶性フラックスを多湿の環境から保護するために、非水溶性フラックスを水溶性フラックス上に付着させることが所望されてもよい。各層の正確な量は、フラックスが付着させられる部分の総質量に対して約0.01質量%から約10質量%、より具体的には約0.1質量%から約5質量%で変化してもよい。フラックスの層の総量は、約0.2質量%から約4質量%で変化してもよいが、選択される量は、フラックスの意図される用途に応じてより薄い又はより厚い総厚さを提供するために、より多くても少なくてもよい。フラックスを薄い層、例えば約200ミクロン以下で付着させる例において、フラックス層は透明であってもよく、例えば、表面上の保護コーティングとして使用できる。本開示の利点を鑑みて、連結又は接合される表面の性質に応じて、より多い又は少ないフラックスが必要とされうることが当業者により認められると考えられる。例えば、材料が最小限酸化しやすい又は酸化しやすくない場合、フラックスの分子層又は複数の分子層が、例えば真空等において表面上に付着させられてもよい。
いくつかの例によれば、フラックスフィルムが提供される。いくつかの例において、フラックスフィルムは、フラックスを所望の厚さでバッキング又は担体上に付着させることにより製造できる。乾燥後、フィルムは、バッキング又は担体から剥離又は除去し、所望の表面上に付着させうる。一用途において、フィルムは、複合材を形成するよう表面に重ね合わされうる。例えば、フラックスフィルムは、プリント基板に重ね合わされうる。いくつかの例において、フラックスフィルムは、フラックス・パターンを創出するためにフォトイメージ化されうる。電気部品を、パターニングされたフラックス上で所望の領域に配置し、次にはんだ付けできる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、多くの異なるタイプの電気及び機械部品とともに使用できる。いくつかの例において、プリント基板を生成するために使用されるはんだ付け処理において、電気部品の導線、例えば、金又は金でコートされた導線は、基板の穴を貫通し、基板の反対側の導電接点と接触して配置されてもよく、且つ/又は、リードレスチップ部品が接着剤で基板の下側に取付けられる。次に、可撓性フラックスが、スプレー又はウェーブ法により基板に適用されてもよい。フラックスは、基板の表面をコートし、酸化物を除去し、且つ/又は、洗浄された金属表面の再酸化を防止するために適用できる。予熱中に、フラックスの流体成分が蒸発させられるか、さもなければ除去されてもよく、はんだ付け中に、第1の成分及び任意選択で第2の成分が特性の様相を変化させてもよく、例えば、融解する又は粘度を変化させてもよい。例えば、ロジン又はレジンは、硬質、非粘着性、疎水性のレジン状の層を形成してもよい。かかる熱処理は、高い表面絶縁抵抗を提供してもよく、これは、導電性はんだ接続の信頼性を高める。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、引線とともに使用できる。引線は、従来の伸線法を使用して製造できる。例えば、金属を加熱し、ダイを通して引くか押すかしてもよい。引かれたワイヤーは、ドラムの周囲に巻かれてもよい。連続伸線構成において、ワイヤーが連続的に通過する一連のダイを使用できる。各ダイ間のフィーディングの問題は、各ダイ間のブロックを使用することにより解決され、結果としてワイヤーが排出されるとそれはブロックの周囲に巻かれ、次のダイへと誘導される。ブロックのスピードは連続的に増加してもよく、結果として引きによる伸びが巻き取られ、スリップも考慮される。引線は、コーティング又は絶縁体、例えばゴム、プラスチック等で被覆されてもよい。引線は、単線であってもよく、撚り線であってもよい。ワイヤーの選択された部分又は表面は、本明細書に開示のフラックスのうちの1つ又は複数でプレコートされていてもよい。或いは、本明細書に開示のフラックスは、引線との使用のためにエンドユーザーにより選択されてもよい。いくつかの例において、引線は、プレコートされ、所望の形状に曲げられていてもよい。
いくつかの例によれば、フラックスは、混合物を形成するよう、選択された表面上への付着前又は付着後に追加の材料と組み合わされる。好適な追加の材料には、金属及び金属合金、セラミックス、粉末、フィラー、粒子、バインダー、はんだ合金等が含まれるが、これに限定されない。いくつかの例において、追加の材料はフラックス内に混合させられてもよく、次に混合物は表面上に付着させられてもよい。いくつかの例において、フラックスコーティングは付着させられ、次にかかる追加の材料に含浸させられてもよい。
いくつかの例によれば、フラックスは、所望の表面へのフラックスの送達を容易にするために使用できる担体内に充填されてもよい。例えば、フラックスは、例えばテープと類似したストリップの形態の担体内に充填されてもよく、ストリップ全体がはんだ付け前の接合部の周囲に巻き付けられてもよい。他の担体手段には、スクリム、網、メッシュ、ポリマー網目等が含まれるが、これに限定されない。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、はんだプリフォームとともに使用できる。はんだプリフォームは、座金、スリーブ、カラー、及び長方形を含むが、これに限定されない様々な形状をとってもよい。はんだプリフォームに好適な追加の形状及び構成は、本開示の利点を鑑みて、当業者により容易に選択されると考えられる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、2つ以上の金属管を接合するために使用できる。例えば、飲料水の送達に一般に使用される銅管は、本明細書に開示のフラックスを好適なはんだ、例えば銀系はんだなどの鉛フリーはんだとともに使用して接合できる。いくつかの例において、銅管は、選択された部分上で、例えば両端でプレコートされていてもよく、結果として、はんだ付け前にエンドユーザーによりフラックスが添加される必要がなくなる。他の例において、銅管の外表面全体がフラックスでプレコートされていてもよく、結果として、管が所望の位置で切断された場合でも、はんだ付けされた管の末端も依然としてフラックスを含有する。他の例において、フラックスは、はんだ付け前にエンドユーザーにより管上にコートされてもよい。金属管を接合するために本明細書に開示のフラックスを使用することは、本開示の利点を鑑みて、当業者の能力の範囲内だと考えられる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスの可撓性は、非円形断面を有する部分についてフラックスを有用なものとする。例えば、ほとんどのワイヤーは形態が円筒状であり、円形断面を有する。円形断面は、非連続的表面を有しない。対照的に、長方形、三角形又は他の非円形断面を有する部分は、鋭角を有しうる。従来のフラックスは、非円形断面を有する部分上に使用されるときには、はがれ落ち及び割れをもたらすフラックスの脆性ゆえに、必ずしも有用ではなかった。本明細書に開示のフラックス可撓性は、フラックスが、非円形断面を有する部分にコートされ、部分の角におけるフラックスの実質的なはがれ落ち又は割れなしにそれとともに使用されることを可能にする。フラックスを非円形状部品とともに使用するとき、非円形部品の表面積が円形部品の表面積と比較して大きくなりうるにしたがって、フラックスの量を増加させることが可能であってもよい。フラックスは、部分全体にコートされてもよく、部分の一部にコートされてもよい。本開示の利点を鑑みて、他の形状、例えば星形、リボン形、のこぎり歯形等もまた、本明細書に開示のフラックスとともに使用できることが当業者により認められると考えられる。かかる追加の形状は、本開示の利点を鑑みて、当業者により容易に選択されると考えられる。
いくつかの例において、フラックスは、最終形状を形成するよう実質的に圧縮されうるはんだ粉末のためのバインダーとして使用できる。最終形状は、はんだのプリフォームとして使用されると考えられる。これは、複雑なネット形状を成形するのに使用される粉末冶金又はセラミックプレス処理と類似する。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、粉末をコートするために使用できる。この結果は、物理蒸着の変形形態、例えば流動層、及び浸漬技術により達成できる。かかる粉末は、強化はんだペースト配合物に理想的に好適である。かかる粉末はまた、他の材料、例えば粉末冶金において通常使用される材料に含浸させられてもよい。本明細書に開示のフラックスを使用して粉末をコートする好適な技術を選択することは、本開示の利点を鑑みて、当業者の能力の範囲内であると考えられる。
他の例によれば、本明細書に開示のフラックスは、様々な形状をとってもよい。例えば、フラックスは球体の形態で、例えば、ボール・グリッド・アレーの球体のための保護コーティングとして使用できる。フラックスは、異なる部分で一定の又は可変的な厚さを有する薄膜として使用できる。フラックスは、はんだ付け前に接合部の周囲に巻き付けられうるストリップ又はピースの形態で使用できる。かかるストリップは、任意選択で、少なくとも一時的にはんだストリップを適所に保持する接着剤等を含んでいてもよい。いくつかの例において、フラックスは、フレット(FRET)腐食、例えば2つの表面がこすり合うことからの腐食による酸化を防止する又は減少させるのに好適な形態をとってもよい。
いくつかの例によれば、フラックスはまた、テレビ、携帯電話、プリンター、自動車電子部品、航空機電子部品、医療用電子部品、光電池、軍事用電気部品、ヒーター用導電体(リア・ウィンドウ・デフロスター)、フレキシブル回路及び2つ以上の部品を接続することが所望されうる他の電子デバイスを含むが、これに限定されない、数多くの異なる電気部品の生産において使用できる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスは、多くの異なる好適な方法を使用して調製できる。一例において、第1の成分及び第2の成分は、組み合わされ、融解される。いくつかの例において、第2の成分は、第1の成分の添加前に融解できる。次に、第3及び第4の成分、並びに任意選択で追加の成分を、第1及び第2の成分の混合物に添加できる。フラックスが液体形態をとる用途において、様々な成分を、様々な成分を分散又は溶解させるための溶媒、溶媒混合物又は溶媒系に添加できる。撹拌、振盪、ブレンド、ボルテックス、加熱等を、選択された溶媒、溶媒混合物又は共溶媒系中で様々な成分が混合及び/又は溶解する速度を増加させるために使用できる。
いくつかの例によれば、フラックスフィルムの製造方法が開示される。いくつかの例において、この方法は、フラックスを基材又は鋳型上に配置する、さもなければ付着させることを含む。付着に続いて、フラックスのフィルムは、独立したフラックスフィルムを提供するよう基材から除去されてもよい。いくつかの例において、フラックスで被覆された金属のフィルムを製造できる。金属フィルムは、好適な技術、例えば蒸着技術を使用して付着させられてもよい。いくつかの例において、金属粉末及び合金を含有するフラックスのワイヤーを製造できる。金属粉末及び合金は、付着前にフラックスと混合でき、又はフラックス並びに金属粉末及び合金をインサイチューで混合するストリームによりスプレー若しくは共スプレーできる。単独で又は金属若しくは合金とともにフラックスフィルムを製造するのに好適な技術は、本開示の利点を鑑みて、当業者により認識されると考えられる。
いくつかの例において、フラックスフィルムは、フォトイメージ化されうる。いくつかの例において、1種又は複数の金属フィラーを含むフラックスフィルムがフォトイメージ化されうる。いくつかの例において、様々な量の粘着性を含むフラックスフィルムが提供される。いくつかの例において、接着性部分を所望の表面に配置又は固着できるように、フラックスフィルムの一部のみが粘着性及び接着性である。他の例において、片側が粘着性であるフラックスフィルムが提供される。いくつかの例において、フラックスフィルムの両側が粘着性であってもよい。いくつかの例において、フラックスフィルムのそれぞれの側の全部ではないが少なくとも一部が粘着性であってもよい。いくつかの例において、本明細書に開示のフラックスを使用して、片側の少なくとも一部又は全部が粘着性だが、反対側は粘着性ではないはんだプリフォームを製造できる。
いくつかの例によれば、本明細書に開示のフラックスの実施形態は、1種又は複数のバインダー、例えば粉末、フィラー等と混合されてもよい。いくつかの例において、バインダーは、フラックスが加圧下で圧縮されるときにバインダーがフラックスを有効に結合できるような有効量で、フラックスと混合されてもよい。いくつかの例において、バインダーはまた、剥離剤、例えば、ダイに固着することを減少させる又は防止する離型剤として機能するよう選択されてもよい。好適なバインダーには、ポリビニルアルコール、ポリ(ビニルピロリドン)、セルロース(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及び他の類似種)、脂肪酸及びそれらの誘導体(金属塩及び脂肪酸のポリマー)、並びに天然及び合成ワックスが含まれるが、これに限定されない。
いくつかの例によれば、フラックスの成分は、選択された溶媒中での所望の溶解性を付与するよう構成できる。いくつかの例において、本明細書に開示のフラックス配合物は、アルコール、例えばイソプロパノール、又は有機溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチル、ヘキサン若しくはそれらの混合物に可溶性であってもよい。加えて、疎水性溶媒、例えばジエチルエーテル、トルエン、イソパラフィン(isopar)又はそれらの混合物を使用できる。様々な固形分のかかるフラックスの溶液を、浸漬、スプレー、ブラッシング、蒸気、又は他の方法ではんだ材料をコートするために使用できる。本明細書に開示のフラックスの実施形態は、高い接着性を提供する。フラックスコーティングは、プリフォーム前駆材料に適用でき、例えばプリフォームが打ち抜かれる前のストリップ材料をプレコートできる。多くのプリフォーム・ジオメトリーについて、この結果は、コートされたプリフォームの製造において大きな利点である。いくつかの実施形態において、フラックスは、望ましくは、プリフォーム製造プロセスにおいて使用される他の洗浄溶媒には不溶性である。フラックスのいくつかの構成について、フラックスは、フラックスの溶解ではなく懸濁を容易にするために選択された溶媒に不溶性であってもよい。
いくつかの具体的な配合物は、本明細書に開示の技術の多くの特徴及び態様のうちのいくつかを更に例示するために、以下でより詳細に論じる。実施例において使用される様々な成分が、数多くの異なるソースから得られてもよい。例えば、ロジン誘導体は、Eastman Company、Kingsport、Tennessee(Foral AX、Dymerex、及びPoly−Pale(商標))及びPine chemicals China(ロジン酸/無水物付加物)から市販されている。Versamid 940及びVersamid 750は、Cognis(Cincinnati,OH)から市販されている。WW Gum Resinは、PDM(Wilmington,DE)から市販されている。Arakawa KE−604、KR−610、及びMalkydシリーズは、Arakawa Chemical(日本)から市販されている。AC−5120レジンは、Honeywell(Morristown,NJ)から市販されている。アジピン酸は、Pfizer Chemical(New York,NY)から市販されている。スベリン酸は、Aldrich Chemical(St.Louis,MO)から市販されている。シクロヘキシルアミンHClは、Ubichem(UK)から市販されている。ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル及びトリメチロールプロパントリグリシジルエーテルは、Aldrich Chemicals(USA)から市販されている。界面活性剤は、BYK Inc.(Wallingford CA)から入手可能である。Irgacure及びCibaシリーズ光増感剤は、BASF(Port Arthur Taxas)から入手可能である。
本明細書に記載の実施形態を、本質的に例示的であり、本開示の範囲を限定することを意図しない以下の実施例を通じて更に例示する。
ロジン無水物付加物(マレイン化ロジン)、重合ロジン(Dymerex)、Arakawa KR−604(又はArakawa KR−612)、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性、非粘着性フラックスを調製した。フラックスを調製するために使用された方法は以下のとおりだった。レジン及び/又はロジンの量を量り、加熱ジャケットを備える清浄な混合タンクに添加した。混合物を、成分の過熱を回避するため、130〜140℃まで緩徐に加熱した。約半分のレジンが融解したとき、混合を開始した。レジン類を130〜140℃で完全に融解させた。所望の量の有機酸を量り分け、すべての固体が溶解するまで混合タンクに添加した。所望の量の可塑剤(存在する場合)を量り分け、混合タンクに添加し、混合物を約10分間混合した。得られた混合物を貯蔵容器に移す又は金属リボン若しくはワイヤーをコートするために使用した。固化されたフラックスを、使用前に再融解できる。固体フラックスはまた、プリフォーム、はんだ粉末、(プリフォームを打ち抜くための)はんだホイル、複合金属リボン、固体はんだワイヤー等をコートするためにフラックスをスプレーできるよう、好適な溶媒中に溶解されてもよい。同様に、あらかじめ質量測定された成分を溶媒又は溶媒混合物中に室温で溶解させることにより、フラックスを調製できる。フラックス対溶媒比は、所望の用途に応じて調整されてもよい。
本実施例におけるフラックスは、20質量%のロジン無水物付加物、35質量%の重合ロジン(Dymerex)、20質量%のArakawa KE−604、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、曲げワイヤー試験の合格により決定されたとおり、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、ほぼ不粘着性だった。
ロジン無水物、重合ロジン(Dymerex)、Foral AX、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、55質量%の重合ロジン(Dymerex)、それぞれ10質量%のロジン無水物付加物及びForal AX、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、不粘着性だった。
ロジンエステル、重合ロジン(Dymerex)、Arakawa KE 604、アジピン酸、及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、20質量%のロジンエステル、35質量%のDymerex、20質量%のArakawa KE604、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、非粘着性だった。
ロジン無水物、部分二量化ロジン(Poly−Pale)、Foral AX、アジピン酸、及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、10質量%のロジン無水物、55質量%のPoly−Pale、10質量%のForal AX、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、非粘着性だった。
ロジン無水物、部分二量化ロジン(Poly−Pale)、versamid 940、アジピン酸、及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、20質量%のロジン無水物、50質量%の重合ロジン(Dymerex)、5質量%のversamid、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、非粘着性だった。
ロジン無水物、重合ロジン(Dymerex)、Foral AX E、Versamid 940、アジピン酸、及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、20質量%のロジン無水物、30質量%の重合ロジン(Dymerex)、10質量%のForal AX E、15質量%のVersamid、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、わずかな粘着性だった。
Versamid 940、重合ロジン(Dymerex)、アジピン酸、及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、53質量%のVersamid 940、22質量%の重合ロジン(Dymerex)、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、非粘着性だった。
ロジン無水物、部分二量化ロジン(Poly−Pale)、BYK 310、アジピン酸、及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、20質量%のロジン無水物、50質量%の部分二量化ロジン(Poly−Pale)、0.1質量%のBYK310、24.9質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、非粘着性だった。
Versamid 940、KE604、部分二量化ロジン(Poly−Pale)、BYK 310、アジピン酸、及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。フラックスは、8.7質量%のversamid、15.71質量%のKE604、42.14質量%の部分二量化ロジン(Poly−Pale)、1.43質量%のBYK310、26質量%のアジピン酸及び6.02質量%のスベリン酸を含んでいた。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、非粘着性だった。
弱活性化ロジン無水物付加物、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。50質量%のロジン無水物付加物、25質量%のポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、粘着性だった。
弱活性化ロジン無水物付加物、重合ロジン(Dymerex)、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。35質量%の重合ロジン(Dymerex)、20質量%のロジン無水物付加物、10質量%のポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、粘着性だった。
弱活性化ロジン無水物付加物、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。60質量%のロジン無水物付加物、20質量%のポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、15質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、粘着性だった。
弱活性化ロジン無水物付加物、重合ロジン(Dymerex)、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。35質量%の重合ロジン(Dymerex)、30質量%のロジン無水物付加物、10質量%のトリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、粘着性だった。
弱活性化ロジン無水物付加物、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、Irgacure 184(又はCiba darocure(登録商標)1173)、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性UV硬化性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。48質量%のロジン無水物付加物、24質量%のポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、3質量%のCiba darocure(登録商標)1173、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、粘着性だった。
弱活性化ロジン無水物付加物、重合ロジン(重合ロジン(Dymerex))、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、Irgacure 184(又はCiba darocure(登録商標)1173)、アジピン酸及びスベリン酸を組み合わせることにより、可撓性UV硬化性フラックスを実施例1に記載のとおり調製した。30質量%の重合ロジン(Dymerex)、30質量%のロジン無水物付加物、10質量%のトリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、5質量%のIrgacure 184(又はCiba darocure(登録商標)1173)、20質量%のアジピン酸及び5質量%のスベリン酸。
フラックスの弾性を、ワイヤーを360°超曲げること並びにワイヤーを360°超ねじること並びに割れ、剥離及び接着を検査することにより試験した。この実施例におけるフラックスの弾性及び接着性は、良好だった。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650 Method 2.4.44により特性評価したところ、粘着性だった。
ロジン無水物付加物の代わりにmalkydレジンを使用したことを除き、実施例1を繰り返した。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650試験法2.4.44により、不粘着性だった。
ロジン無水物付加物の代わりにmalkydレジンを使用したことを除き、実施例2を繰り返した。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650試験法2.4.44により、不粘着性だった。
BYK310の代わりにポリ(ビニルピロリドン)K30を使用したことを除き、実施例9を繰り返した。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650試験法2.4.44により、不粘着性だった。
BYK310の代わりにBYK4510を使用したことを除き、実施例9を繰り返した。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650試験法2.4.44により、不粘着性だった。
BYK310の代わりにBYK307を使用したことを除き、実施例9を繰り返した。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650試験法2.4.44により、不粘着性だった。
ポリ(ビニルピロリドン)K30の量を5質量%増加させたことを除き、実施例18を繰り返した。それに従い、アジピン酸量を減少させた。フラックスは、1998年3月のIPC−TM−650試験法2.4.44により、不粘着性だった。
本明細書において論じられた組成物及び方法の実施形態は、本明細書に記載した詳細な構成及び構成要素の配置への適用に限定されないことが認められるべきである。様々な態様が、他の実施形態において実施可能であり、様々な手法で実践又は実行可能である。具体的な実施の例は、例示の目的のためのみに本明細書において提供され、限定を意図してはいない。特に、任意の1つ又は複数の実施形態と関連して論じられた作用、要素及び特徴を、任意の他の実施形態における類似の役割から排除することは意図しない。
また、本明細書において使用される表現及び用語は説明を目的とし、限定とみなされるべきではない。単数形で言及される本明細書に記載の組成物及び方法の実施形態又は要素又は作用への任意の言及はまた、複数のこれら要素を含む実施形態を包含しうるのであり、本明細書に記載の任意の実施形態又は要素又は作用への複数形での任意の言及はまた、単一の要素のみを含む実施形態を包含しうる。単数形又は複数形での言及は、本開示のシステム又は方法、それらの構成要素、作用、又は要素を限定することを意図しない。「含む(including)」、「含む(comprising)、「有する(having)」、「含有する(containing)」、「伴う(involving)」、及びそれらの変化形の本明細書における使用は、その後に列挙された項目及びそれらの等価物を、追加の項目とともに包含することを意図する。「又は」への言及は非排他的であると解釈されうるのであり、「又は」を使用して記載される任意の用語は、記載された用語のうちの単一のもの、複数のもの、及びすべてのもののうちの任意のものを示しうる。方向又は相対位置への任意の言及は、説明の便宜を図るものであり、本発明の組成物、デバイス及び方法又はそれらの構成要素を任意の1つの位置的又は空間的方向に限定することを意図しない。
したがって、少なくとも1つの実施形態の複数の態様を説明してきたが、様々な変更、修正及び改良を当業者が容易に着想するであろうことが認められるべきである。かかる変更、修正及び改良は、本開示の一部であることが意図され、本開示の範囲内であることが意図される。したがって、以上の記載はあくまで例であり、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の適切な解釈から決定されるべきである。