JP6394889B2 - オイルセパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するオイルセパレータに関する。
内燃機関には、クランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路が設けられている。また、こうした還流通路の途中には、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルを分離するオイルセパレータが設けられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のオイルセパレータのケース内には、2つの網状の電極が互いに対向して配置されており、これら電極には電源装置によって電位差が付与されるように構成されている。こうしたオイルセパレータによれば、ブローバイガスが一方の電極を通過する際に同ブローバイガスに含まれる水分が帯電される。そして、帯電された水分が静電気力によって他方の電極に吸着される。このとき、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルは水分と共に電極に吸着される。このようにして、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルを分離することができるとされている。なお、電極に吸着されたオイルや水分は自重によって落下し、ケースの底壁に形成されたオイル排出口を通じてケース外に排出される。
特開平3―141811号公報
ところで、特許文献1に記載のオイルセパレータの場合、ブローバイガスの流速が大きい場合には、オイルが電極に衝突せずに同電極を通り抜けやすい。そのため、オイルの捕捉効率が低いものとなっている。
これに対して、前記オイルセパレータにおいて、電極の網の目を細かくすることによりオイルが電極に衝突しやすくすることが考えられる。しかしながら、この場合、電極の網の目を細かくすることによって通気抵抗が増大することとなり、オイルセパレータによる圧力損失が増大するといった別の問題が生じることとなる。
本発明の目的は、オイルの捕捉効率を適切に向上させることができるオイルセパレータを提供することにある。
上記目的を達成するためのオイルセパレータは、内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するものであり、前記ケースの内部には、複数の電極板が上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置され、前記電極板の各々の間には、誘電材料によって形成されたフィルタが介設され、且つ電位差を付与することが可能とされ、前記ケース内には、前記フィルタの下部に滞留する凝縮水を介して前記電極板の各々の間で通電が生じることを抑制する通電抑制構造が設けられている。
同構成によれば、各電極板の間にフィルタが介設され、且つ各電極板の間に電位差が付与されることにより、各電極板の間には電界が生じるとともに、フィルタの表面には誘電分極により正または負の電荷が生じる。このため、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電しているものは、各電極板の間を通過する際に静電気力によって移動方向が曲げられることとなり、フィルタに捕捉されやすくなる。
また、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電していないものは、各電極板の間に介設された誘電材料であるフィルタの間を通過する際に誘電分極により同オイルの表面に正または負の電荷が生じる。このため、静電気力によってオイルが、フィルタの表面の負または正の電荷に引き寄せられることとなり、フィルタに捕捉されやすくなる。
このように、上記構成によれば、目の粗いフィルタであってもオイルを効果的に捕捉することができ、フィルタによる通気抵抗の増大を抑制することができる。したがって、圧力損失の増大を抑制することができるとともに、オイルの捕捉効率を向上させることができる。
ところで、このようにしてフィルタによるオイルの捕捉が進むと、フィルタの下部には自重によって落下したオイルが溜まることとなる。また、ブローバイガスには水蒸気が含まれていることから、こうした水蒸気が凝縮した凝縮水もフィルタの下部に溜まることとなる。そのため、フィルタの下部に滞留する凝縮水を介して各電極板の間で通電が生じると、多くの電力を消費するなどの問題が生じる。
この点、上記構成によれば、凝縮水を介して各電極板の間で通電が生じることが通電抑制構造によって抑制される。したがって、各電極板の間で通電が生じることに伴う電力消費量を低減することができる。
本発明によれば、オイルの捕捉効率を適切に向上させることができる。
第1実施形態に係るオイルセパレータの斜視図。 同実施形態に係るオイルセパレータのリッドが外された状態の平面図。 図2の3−3線に沿った断面図。 図3の4−4線に沿った断面図。 第2実施形態に係るオイルセパレータの断面図。 図5の6−6線に沿った断面図。 第3実施形態に係るオイルセパレータの断面図。 図7の8−8線に沿った断面図。 第4実施形態に係るオイルセパレータの断面図。 図9の10X−10X線に沿った断面図。 第5実施形態に係るオイルセパレータの断面図。 (a)は、図11の12a−12a線に沿った断面図、(b)は、図11の12b−12b線に沿った断面図、(c)は、図11の12c−12c線に沿った断面図。 第6実施形態に係るオイルセパレータの断面図。 図13の14−14線に沿った断面図。 第7実施形態に係るオイルセパレータの斜視図。
<第1実施形態>
以下、図1〜図4を参照して、第1実施形態について説明する。
図1及び図3に示すように、オイルセパレータ10は、内燃機関のクランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路に設けられるものであり、例えばナイロン66などの電気絶縁性の硬質樹脂材料によって形成されたケース11を有している。
ケース11は、上部開口を有するケース本体20と、ケース本体20の上部開口を開閉可能に設けられるリッド30とを有している。ケース本体20は、平面視矩形状の底壁22と、同底壁22の四辺から上方に向けて延びる側壁21とを有している。
図1〜図3に示すように、ケース本体20の長手方向における一端側の側壁21には、円筒状のガス流入口23が外側に向けて突設されている。なお、以降において、ケース本体20の長手方向を単に長手方向と称する。また、長手方向における他端側の側壁21には、円筒状のガス流出口24が外側に向けて突設されている。底壁22における前記ガス流出口24に近接した位置には、オイル排出口25が下方に向けて突設されている。
図1、図2、及び図4に示すように、ケース本体20の内部には、ステンレス鋼によって形成された4枚の電極板40が、長手方向、すなわちブローバイガスの流れ方向、及び上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置されている。各電極板40は、長手方向における両端の側壁21から間隔をおいて配置されている。なお、電極板40は2枚以上であればよく、任意の枚数に変更することができる。
図2に示すように、各電極板40には、電源装置60が導線を介して電気的に接続されている。同図の上から1番目と3番目の電極板40には電源装置60の陽極(+)が接続され、上から2番目と4番目の電極板40には電源装置60の陰極(−)またはアースが接続されている。このことにより、互いに隣り合う電極板40の間には、電源装置60によって所定の電位差が付与されるようになっている。なお、図1、図3及び図4においては電源装置60の図示を省略している。
各電極板40の間には、例えばポリエステルなどの誘電材料からなる繊維によって形成されたフィルタ50が介設されている。なお、誘電材料には、一般的に電気絶縁材料と称されるものが含まれている。フィルタ50は、隣り合う各電極板40に当接されている。フィルタ50の上下方向及び長手方向の長さは電極板40と同一とされており、各フィルタ50の長手方向の配設位置は、各電極板40の配設位置に対応している。
図4に示すように、互いに隣り合う各電極板40の間には、底壁22の上面から上方に向けて突出する一対の突出部26が形成されている。各突出部26の長手方向の形成位置は、電極板40及びフィルタ50の配設位置に対応している。各突出部26は、電極板40の下端部の側面に当接されている。幅方向において最も外側に位置する電極板40の下端部はケース本体20の側壁21と突出部26との間に挿入されている。また、その他の電極板40の下端部は互いに隣り合う突出部26の間に挿入されている。本実施形態では、これら電極板40が、フィルタ50の下部に滞留する凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じることを抑制する通電抑制構造を構成している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ガス流入口23を通じてケース11内に導入されたブローバイガスは、ガス流出口24に向けて移動する。
オイルセパレータ10においては、各電極板40の間にフィルタ50が介設され、且つ各電極板40の間に所定の電位差が付与されることにより、各電極板40の間には静電界が生じるとともに、フィルタ50の表面には誘電分極により正または負の電荷が生じる。このため、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電しているものは、各電極板40の間を通過する際に静電気力によって移動方向が曲げられることとなり、フィルタ50に捕捉されやすくなる。
また、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電していないものは、各電極板40の間に介設されたフィルタ50の繊維同士の間隙を通過する際に誘電分極により同オイルの表面に正または負の電荷が生じる。このため、静電気力によってオイルが、フィルタ50の表面の負または正の電荷に引き寄せられることとなり、フィルタ50に捕捉されやすくなる。
このように、本実施形態のオイルセパレータ10によれば、目の粗いフィルタ50であってもオイルを効果的に捕捉することができ、フィルタ50による通気抵抗の増大を抑制することができる。したがって、圧力損失の増大を抑制することができるとともに、オイルの捕捉効率を向上させることができる。
ところで、このようにしてフィルタ50によるオイルの捕捉が進むと、フィルタ50の下部には自重によって落下したオイルが溜まることとなる。また、ブローバイガスには水蒸気が含まれていることから、こうした水蒸気が凝縮した凝縮水もフィルタ50の下部に溜まることとなる。そのため、フィルタ50の下部に滞留する凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じると、多くの電力を消費するなどの問題が生じる。
この点、本実施形態のオイルセパレータ10によれば、各電極板40の間が凝縮水によって繋がることが突出部26によって妨げられることとなり、凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じることが抑制される。したがって、各電極板40の間で通電が生じることに伴う電力消費量を低減することができる。
なお、オイルが分離されたブローバイガスは、ガス流出口24を通じてブローバイガス還流通路に流出する。一方、底壁22上に溜まったオイルや凝縮水は同底壁22を伝って移動し、オイル排出口25を通じてケース11外に排出される。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)オイルセパレータ10のケース11の内部には、複数の電極板40が上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置されている。各電極板40の間には、誘電材料によって形成されたフィルタ50が介設され、且つ電位差を付与することが可能とされている。こうした構成によれば、前述した作用によって、オイルの捕捉効率を適切に向上させることができる。
(2)互いに隣り合う各電極板40の間に位置するとともに、ケース本体20の底面から上方に向けて突出する突出部26を含み、フィルタ50の下部に滞留する凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じることを抑制する通電抑制構造が設けられている。
こうした構成によれば、各電極板40の間が凝縮水によって繋がることが突出部26によって妨げられることとなり、凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じることを抑制することができる。したがって、各電極板40の間で通電が生じることに伴う電力消費量を低減することができる。
(3)突出部26は、互いに隣り合う各電極板40の間に一対設けられ、各突出部26は、電極板40の下端部の側面に当接されている。
こうした構成によれば、ケース本体20の側壁21と突出部26との間や、互いに隣り合う突出部26の間に電極板40の下端部を挿入することによってケース本体20に対して電極板40を容易に組み付けることができる。
<第2実施形態>
次に、図5及び図6を参照して、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図5及び図6に示すように、ケース本体20は、下側底壁122と、下側底壁122の上方に位置するとともに第1実施形態と同様な複数の突出部126が上面に形成された上側底壁123とを有している。
図5に示すように、上側底壁123は長手方向において電極板40及びフィルタ50の配設位置に対応した位置に形成されている。また、図6に示すように、上側底壁123はケース本体20内の幅方向全体にわたって形成されている。これらのことから、上側底壁123と下側底壁122との間には、後述する排水通路125が形成されている。ただし、上側底壁123におけるブローバイガスの流れ方向の上流端部、すなわち図5の左端部は、幅方向全体にわたって下側底壁122に連結されている。このことにより、ガス流入口23を通じてケース本体20内に流入したブローバイガスがフィルタ50を通過することなく、排水通路125に直接流入することが阻止される。
上側底壁123には、排水通路125に連通する連通孔124が形成されている。各連通孔124は長手方向に沿って延びている。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて、新たに以下に示す作用効果が得られるようになる。
(4)ケース本体20は、下側底壁122と、下側底壁122の上方に位置するとともに突出部126が形成された底面を有する上側底壁123とを有している。上側底壁123には、上側底壁123と下側底壁122との間に形成される排水通路125に連通する連通孔124が形成されている。
こうした構成によれば、自重によりフィルタ50の下部まで移動した凝縮水が上側底壁123に形成された連通孔124を通じて排水通路125に排出される。そして、凝縮水は排水通路125を通じて移動するとともに、オイル排出口25を通じてケース11外に排出される。このため、電極板40に挟まれたフィルタ50の下部に凝縮水が滞留することを抑制することができる。したがって、凝縮水を介して各電極板40で通電が生じることを抑制することができる。
また、フィルタ50の下部にオイルが滞留すると、滞留したオイルがガスの流路を塞ぐこととなり、ブローバイガスの見かけ流速が増大することとなる。この点、上記構成によれば、凝縮水と共にオイルの滞留が抑制されることでブローバイガスの見かけ流速の増大が抑制される。したがって、オイルセパレータ10による圧力損失の増大やオイルの捕捉効率の低下をより一層抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、図7及び図8を参照して、第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図7に示すように、ケース本体20の底壁22の上面には、突条227が長手方向に沿って形成されている。突条227は長手方向において電極板40及びフィルタ50の配設位置に対応した位置に形成されている。図8に示すように、突条227は幅方向に間隔をおいて2つ形成されている。
図8に示すように、電極板40の側面に対向する側壁21の下端部は幅方向内側に突出しており、その突出した部位の上面が、前記突条227の上面と同じ高さの段差面228とされている。突条227の上面、及び段差面228には電極板40が載置されている。また、互いに隣り合う各電極板40の間には、フィルタ50が介設されている。両側のフィルタ50の下端部は、側壁21の下端部の内側面と突条227との間に挿入されている。また、中央のフィルタ50の下端部は、互いに隣り合う各突条227の間に挿入されている。したがって、各電極板40の下端はフィルタ50の下端よりも上方に位置している。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、第1実施形態の効果(1)に加えて、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(5)通電抑制構造は、各電極板40の下端がフィルタ50の下端よりも上方に位置することにより構成されている。こうした構成によれば、凝縮水はフィルタ50の下部に溜まるものの、各電極板40の間に溜まることが抑制される。したがって、凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じることを抑制することができる。
<第4実施形態>
次に、図9及び図10を参照して、第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図9及び図10に示すように、幅方向内側に配置された一対の電極板40の下端部には、長手方向に間隔をおいて複数の切欠部41が形成されており、互いに隣り合う切欠部41の間には、底壁22の上面に当接する脚部42が形成されている。なお、幅方向外側の一対の電極板40の下端部には、切欠部41が形成されていない。
幅方向外側に位置する一対の突出部26は、第1実施形態と同様に長手方向に沿って連続的に延びている。一方、前記一対の突出部26の幅方向内側に位置する複数の突出部326は、長手方向に間隔をおいてそれぞれ複数形成されている。長手方向における突出部326の長さは電極板40の脚部42の長さよりも大きくされており、長手方向における突出部326の中央に脚部42が位置している。したがって、長手方向において突出部326に隣接する空間Sと、切欠部41とは幅方向においてオーバラップしている。
切欠部41の高さは突出部326の高さよりも大きくされているが、切欠部41の高さを突出部326の高さと同一にするなど適宜変更することができる。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(6)長手方向において突出部326に隣接する空間Sと、電極板40の下端部に形成された切欠部41とが幅方向においてオーバラップしているため、フィルタ50の下部に滞留した凝縮水やオイルは、上記空間Sと切欠部41とを通じて他のフィルタ50の下部に移動することができる。このため、特定のフィルタ50の下部に凝縮水がオイルが溜まることを抑制することができ、同フィルタ50の下部に溜まった凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じることを適切に抑制することができる。
<第5実施形態>
次に、図11及び図12を参照して、第5実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図11に示すように、各突出部426は、長手方向において、電極板40の配設位置に対応して形成されることに加え、ガス流入口23が形成された側壁21の内面まで延びている。
図12(a)に示すように、各電極板40間におけるブローバイガスの流れ方向の上流側の端部に対応する位置においては、各突出部426が各電極板40の間の全体に形成されている。
図12(b)及び図12(c)に示すように、各突出部426の上面には、長手方向に沿って連続的に延びる幅方向一対の排出溝427が形成されている。各排出溝427は各電極板40から間隔をおいて形成されている。
図11及び図12(c)に示すように、各突出部426における電極板40に当接する部分には、長手方向において間隔をおいて複数の切欠部428が形成されている。
図11及び図12(a)〜(c)に示すように、フィルタ50は、前記突出部426の上面に載置されている。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(7)突出部426の上面にフィルタ50が載置され、突出部426の上面には排出溝427が形成されている。
こうした構成によれば、自重によりフィルタ50の下部から排出溝427に落下した凝縮水が同排出溝427を通じてオイル排出口25に排出される。このため、電極板40に挟まれたフィルタ50の下部に凝縮水が滞留することを抑制することができる。したがって、凝縮水を介して各電極板40で通電が生じることを抑制することができる。
<第6実施形態>
次に、図13及び図14を参照して、第6実施形態について説明する。なお、第2実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図13及び図14に示すように、ケース本体20は、下側底壁522と、下側底壁522の上方に位置する上側底壁523とを有している。ただし、上側底壁523の上面には、第2実施形態において例示した突出部126が形成されていない。
各電極板40及びフィルタ50は上側底壁523の上面に載置されている。
フィルタ50の直下に位置する上側底壁523には、同上側底壁523と下側底壁522との間に形成される排水通路525に連通する複数の連通孔524が形成されている。複数の連通孔524は、長手方向に間隔をおいて形成されている。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、第2実施形態の効果(4)に準じた効果が得られるようになる。
<第7実施形態>
次に、図15を参照して、第7実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態では、長手方向において、ガス流入口23が形成された側壁21に近接する側をブローバイガスの流れ方向の上流側(以下、単に上流側と称する。)とし、ガス流出口24に近接する側をブローバイガスの流れ方向の下流側(以下、単に下流側と称する。)として説明する。
本実施形態においては、各フィルタ650の下流側の端651が各電極板40の下流側の端43よりも下流側まで延びている。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(9)通電抑制構造は、フィルタ650におけるブローバイガスの流れ方向の下流側の端651を、電極板40におけるブローバイガスの流れ方向の下流側の端43よりも下流側まで延ばすことにより構成されている。
フィルタ650によって捕捉されたオイルは、ブローバイガスによって下流側に向けて移動するとともに自重により下方に向けて移動する。そして、オイルの大部分はフィルタ650を伝って移動することから、フィルタ650の下流側の端651に到達したときにフィルタ650の下端に到達する。
このため、本実施形態のオイルセパレータ10においては、フィルタ650によって捕捉されたオイルが電極板40の下流側の端43に対応する位置に到達する前にフィルタ650の下部に到達することが抑制される。したがって、電極板40に挟まれたフィルタ650の下部に凝縮水が滞留することを抑制することができ、凝縮水を介して各電極板40の間で通電が生じることを抑制することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ガス流入口23及びガス流出口24の少なくとも一方をリッド30に形成することもできる。
・突出部26の上端の位置は上記実施形態において例示した位置に限定されず、例えば図1において示した位置よりも上方の位置に変更することもできる。
・例えば図4において、フィルタ50の下端面が底壁22の上面に当接されないようにすることもできる。
・例えば第4実施形態において、パンチングメタルや金属網などによって電極板40を形成することもできる。
10…オイルセパレータ、11…ケース、20…ケース、21…側壁、22…底壁、23…ガス流入口、24…ガス流出口、25…オイル排出口、26,126,326,426…突出部、30…リッド、40…電極板、41…切欠部、42…脚部、43…下流側の端、50,650…フィルタ、60…電源装置、122,522…下側底壁、123,523…上側底壁、124,524…連通孔、125,525…排水通路、227…突条、228…段差面、427…排出溝、428…切欠部、651…下流側の端。

Claims (5)

  1. 内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するオイルセパレータにおいて、
    前記ケースの内部には、複数の電極板が上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置され、
    前記電極板の各々の間には、誘電材料によって形成されたフィルタが介設され、且つ電位差を付与することが可能とされ、
    前記ケース内には、前記フィルタの下部に滞留する凝縮水を介して前記電極板の各々の間で通電が生じることを抑制する通電抑制構造が設けられており、
    前記通電抑制構造は、互いに隣り合う前記電極板の各々の間に位置するとともに、前記ケースの底面から上方に向けて突出する突出部を含み、
    前記突出部は、互いに隣り合う前記電極板の各々の間に一対設けられ、
    前記突出部の各々は、前記電極板の下端部の側面に当接されている、
    オイルセパレータ。
  2. 前記ケースは、下側底壁と、同下側底壁の上方に位置するとともに前記底面を有する上側底壁とを有し、
    前記上側底壁には、前記上側底壁と前記下側底壁との間に形成される排水通路に連通する連通孔が形成されている、
    請求項に記載のオイルセパレータ。
  3. 内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するオイルセパレータにおいて、
    前記ケースの内部には、複数の電極板が上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置され、
    前記電極板の各々の間には、誘電材料によって形成されたフィルタが介設され、且つ電位差を付与することが可能とされ、
    前記ケース内には、前記フィルタの下部に滞留する凝縮水を介して前記電極板の各々の間で通電が生じることを抑制する通電抑制構造が設けられており、
    前記通電抑制構造は、前記電極板の各々の下端が前記フィルタの下端よりも上方に位置することにより構成されている、
    イルセパレータ。
  4. 内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するオイルセパレータにおいて、
    前記ケースの内部には、複数の電極板が上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置され、
    前記電極板の各々の間には、誘電材料によって形成されたフィルタが介設され、且つ電位差を付与することが可能とされ、
    前記ケース内には、前記フィルタの下部に滞留する凝縮水を介して前記電極板の各々の間で通電が生じることを抑制する通電抑制構造が設けられており、
    前記ケースは、下側底壁と、同下側底壁の上方に位置する上側底壁とを有し、
    前記電極板の各々及び前記フィルタは前記上側底壁の上面に載置され、
    前記上側底壁には前記上側底壁と前記下側底壁との間に形成される排水通路に連通する連通孔が形成されており、
    前記通電抑制構造は、前記連通孔と前記排水通路とを含む、
    イルセパレータ。
  5. 内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するオイルセパレータにおいて、
    前記ケースの内部には、複数の電極板が上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置され、
    前記電極板の各々の間には、誘電材料によって形成されたフィルタが介設され、且つ電位差を付与することが可能とされ、
    前記ケース内には、前記フィルタの下部に滞留する凝縮水を介して前記電極板の各々の間で通電が生じることを抑制する通電抑制構造が設けられており、
    前記通電抑制構造は、前記フィルタにおけるブローバイガスの流れ方向の下流側の端を、前記電極板におけるブローバイガスの流れ方向の下流側の端よりも下流側まで延ばすことにより構成されている、
    イルセパレータ。
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