JP2019112971A - 内燃機関のオイルミストセパレータ - Google Patents

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昌弘 糟谷
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Abstract

【課題】ショートの発生を簡単な構成によって抑制すること。【解決手段】内燃機関のオイルミストセパレータの、負極部材50は、底壁21側から前記頂壁31側に向けて延在する複数の対向壁51と、対向壁51の各々の基端52同士を連結する連結部54とを有している。正極部材40は、頂壁31側から底壁21側に向けて延在する複数の対向壁41と、対向壁41の各々の基端42同士を連結する連結部44とを有している。対向壁41,51の各々の延在方向における先端43,53は、先端43,53が対向する底壁21または頂壁31から離間している。負極部材50には、フィルタ60の下部に存在するオイルを底壁21側に排出するオイル排出部56が連結部54に隣接して設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のオイルミストセパレータに関する。
内燃機関には、クランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路が設けられている。こうした還流通路の途中には、ブローバイガスに含まれるオイルミストを分離するオイルミストセパレータが設けられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のオイルミストセパレータは、樹脂材料により形成され、ブローバイガスの導入口及び導出口が設けられた側壁、オイル排出口が設けられた底壁、及び頂壁を有するケースと、ケースの内部に設けられた電気絶縁材料からなるフィルタと、フィルタを挟む複数の電極板とを備えている。電極板の間には、電圧発生装置によって数kVの電圧が印加される。
こうしたオイルミストセパレータでは、電圧の印加に伴ってフィルタが帯電するとともに、同フィルタを通過するブローバイガスに含まれるオイルミストが帯電する。そして、帯電したオイルミストが静電気力によってフィルタに吸着されることでブローバイガスから分離される。
また、フィルタに吸着されたオイルは自重によりケースの底壁上に落ちるとともに同底壁を伝って移動し、底壁に開口するオイル排出口を通じてケース外に排出される。
特開2016−109039号公報
ところで、特許文献1に記載のオイルミストセパレータの場合、各電極板の下端がケースの底壁に当接され、各電極板の上端がケースの頂壁に当接されている。
そのため、互いに隣り合う電極板の間の距離が短い場合などには、これらの電極板の下端の間や上端の間でケースの内壁を介した放電が生じるおそれがある。これにより、ケースの内壁が徐々に炭化し、電気抵抗が低下することで、ショートが発生するおそれがある。
また、上記オイルミストセパレータの場合、フィルタの下端がケースの底壁に当接されているため、底壁上に落ちたオイルがフィルタの下部に滞留しやすい。そのため、滞留するオイルを介してショートが発生するおそれがある。
そこで、従来のオイルミストセパレータにおいては、こうしたショートの発生を回避するために、電極板同士の間隔を広く設定しなければならず、体格が増大するなどの新たな問題が生じる。
本発明の目的は、ショートの発生を簡単な構成によって抑制することのできる内燃機関のオイルミストセパレータを提供することにある。
上記目的を達成するための内燃機関のオイルミストセパレータは、導入口及び導出口が設けられた側壁、オイル排出口が設けられた底壁、並びに頂壁を有するケースと、前記ケースの内部に収容され、互いに対向配置された正極部材及び負極部材と、電気絶縁体からなり、前記正極部材と前記負極部材との間に介設されたフィルタとを有し、前記正極部材と前記負極部材との間に電圧が印加されている状態で前記導入口、前記フィルタ、及び前記導出口の順にブローバイガスを通過させることでブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離する。
前記正極部材及び前記負極部材の一方は、前記底壁側から前記頂壁側に向けて延在する複数の対向壁と、前記対向壁の各々の基端同士を連結する連結部とを有しており、前記正極部材及び前記負極部材の他方は、前記頂壁側から前記底壁側に向けて延在する複数の対向壁と、前記対向壁の各々の基端同士を連結する連結部とを有しており、前記対向壁の各々の延在方向における先端は、前記先端が対向する前記底壁または前記頂壁から離間しており、前記正極部材及び前記負極部材の前記一方には、前記フィルタの下部に存在するオイルを前記底壁側に排出するオイル排出部が前記連結部に隣接して設けられている。
同構成によれば、正極部材及び負極部材の各対向壁の延在方向における先端が、同先端が対向するケースの底壁または頂壁から離間している。このため、底壁や頂壁を介したショートの発生を簡単な構成によって抑制することができる。
また、上記構成によれば、フィルタに吸着されたオイルが自重によりオイル排出部を通じて底壁側に移動することで、底壁に開口するオイル排出口を通じてケース外に排出される。これにより、オイルがフィルタの下部に滞留することを抑制できる。したがって、ショートの発生を抑制することができる。
本発明によれば、ショートの発生を簡単な構成によって抑制することができる。
内燃機関のオイルミストセパレータの一実施形態について、ケースの一部を破断して示す斜視図。 同実施形態のオイルミストセパレータの断面構造と電圧発生装置とを示す図。 図2の3−3線に沿った断面図。 同実施形態のオイルミストセパレータの負極部材の平面図。 同実施形態のオイルミストセパレータの構成部品を互いに離間して示す分解斜視図。 同実施形態のオイルミストセパレータの組み付け途中の状態を示す断面図。 (a)は、負極部材の製造途中の状態を示す端面図、(b)は、負極部材の端面図。 (a)〜(c)は負極部材の連通孔の変形例を示す図。 他の変形例におけるオイルミストセパレータの断面構造を示す断面図。
以下、図1〜図7を参照して、一実施形態について説明する。
図1に示すように、内燃機関のオイルミストセパレータ10は、導入口14及び導出口15を有するケース11と、ケース11の内部に収容されるとともに互いに対向配置された正極部材40及び負極部材50と、電気絶縁材料によって形成され、正極部材40及び負極部材50の間に介設されたフィルタ60とを有している。
次に、オイルミストセパレータ10の各構成部品について詳細に説明する。
<ケース11>
図1及び図6に示すように、ケース11は、上部開口23を有する下側ケース20と、下部開口33を有する上側ケース30とを有している。下側ケース20及び上側ケース30は共にポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂材料により形成されている。
図5に示すように、下側ケース20は、長方形状の上部開口23を取り囲む4つの側壁22と、上部開口23に対向する底壁21とを有している。
4つの側壁22のうち互いに対向する一対の側壁22の中央部には、導入口24及び導出口25がそれぞれ貫通して形成されている。
底壁21における導出口25を有する側壁22に近接した位置には、筒状のオイル排出口26が下方に向けて突設されている。
上記一対の側壁22の間に介在する側壁22の一方の下部であって導入口24を有する側壁22に近接した位置には、スリット27が貫通して形成されている。
上記一対の側壁22の内面における下部には、一対の突条29がそれぞれ設けられている。各突条29は、スリット27よりも下方に位置している。
図5及び図6に示すように、上側ケース30は、下部開口33を取り囲む4つの側壁32と、下部開口33に対向する頂壁31とを有している。
下側ケース20の上記一対の側壁22に対応する一対の側壁32の中央部には、筒状の導入口34及び導出口35がそれぞれ外側に向けて突設されている。
下側ケース20のスリット27が形成された側壁22に対応する側壁32の上部には、スリット37が貫通して形成されている。
図1及び図2に示すように、上側ケース30の側壁32により下側ケース20の側壁22が外側から覆われている。
図1及び図5に示すように、下側ケース20の導入口24と、上側ケース30の導入口34とが連通されることにより、ケース11の導入口14が形成されている。また、下側ケース20の導出口25と、上側ケース30の導出口35とが連通されることにより、ケース11の導出口15が形成されている。
<正極部材40>
図2及び図3に示すように、正極部材40は、例えばステンレス鋼板により形成されており、ケース11の頂壁31側(同図の上側)から底壁21側(同図の下側)に向けて上下に延在する長方形板状の複数の対向壁41と、各対向壁41の基端42(上端)同士を連結する長方形板状の連結部44とを有している。
各対向壁41は、互いに平行をなすとともに、ケース11内において導入口14から導出口15に至るブローバイガスの流路に沿って配置されている。
以降の説明において、各対向壁41の対向する方向を対向方向X、各対向壁41の延在する方向を延在方向Y、対向方向X及び延在方向Yの双方に直交する方向を直交方向Zとして説明する。
各連結部44は、対向壁41の直交方向Z全体にわたって設けられている。
本実施形態では、対向方向Xの端部に位置する対向壁41の基端42から外側に向けて端子45が延出されている。
図1,図2及び図5に示すように、上記端子45は、上側ケース30の内側からスリット37を通じて外側に突出するとともに、電圧発生装置70の正極側に接続される。なお、図5に示すように、下側ケース20の側壁22の上縁には、端子45を逃がすための凹部28が形成されている。
<負極部材50>
図2及び図4に示すように、負極部材50は、例えばステンレス鋼により形成されており、ケース11の底壁21側(図2の下側)から頂壁31側(図2の上側)に向けて上下に延在する長方形板状の複数の対向壁51と、各対向壁51の基端52(下端)同士を連結する長方形板状の連結部54とを有している。
各対向壁51は、互いに平行をなすとともに、対向方向Xにおいて正極部材40の対向壁41と交互に位置するように配置されている。
各連結部54は、対向壁51の直交方向Z全体にわたって設けられている。
本実施形態では、対向方向Xの端部に位置する連結部54から外側に向けて端子55が延出されている。
図2及び図5に示すように、上記端子55は、下側ケース20の内側からスリット27を通じて外側に突出するとともに、電圧発生装置70の負極側に接続される。
図4に示すように、負極部材50の各連結部54には、複数の連通孔56が直交方向Zに沿って間隔をおいて設けられている。本実施形態の各連通孔56は、いずれも同一の大きさの円形状をなしている。この連通孔56がオイル排出部として機能する。
<支持板80>
図5に示すように、下側ケース20の内部には、平板状の支持板80が設けられている。
支持板80は平面視長方形状をなしている。支持板80の直交方向Zにおける両端が下側ケース20の一対の突条29により下方から支持されている。
図2、図3、図5及び図6に示すように、支持板80における負極部材50の各連通孔56と上下に重なる位置には、複数の連通孔86がそれぞれ設けられている。本実施形態の各連通孔86は、いずれも負極部材50の連通孔56と同一の大きさの円形状をなしている。
図3に示すように、支持板80と下側ケース20の底壁21との間には、オイル排出口26に連通する隙間90が設けられている。この隙間90がオイル排出路として機能する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、本実施形態の負極部材50は、一枚のステンレス鋼板を曲げ加工することにより形成されている。また、図示は省略するが、正極部材40も負極部材50と同様にして形成されている。
<フィルタ60>
図1及び図2に示すように、フィルタ60は、1枚の不織布のシート材を襞折りすることにより形成されている。上記不織布は、電気絶縁材料であるポリエチレンテレフタレート(PET)の繊維により形成されている。なお、ポリエチレンテレフタレートなどの電気絶縁材料は、誘電分極が生じる誘電材料でもある。
図2に示すように、フィルタ60は、上下に延在するとともに正極部材40の対向壁41と負極部材50の対向壁51との間に介在する複数の介在部61と、互いに隣り合う介在部61の延在方向Yにおける端部同士を連結する第1連結部62及び第2連結部63とを有している。
正極部材40の各対向壁41の延在方向Yにおける先端43(下端)が、同先端43に対向する負極部材50の連結部54から離間しており、同先端43と連結部54との間に上記第1連結部62が介在している。
負極部材50の各対向壁51の延在方向Yにおける先端53(上端)が、同先端53に対向する正極部材40の連結部44から離間しており、同先端53と連結部44との間に上記第2連結部63が介在している。正極部材40の各対向壁41及び連結部44と、負極部材50の各対向壁51及び連結部54との間の空間全体がフィルタ60によって充填されている。
次に、図6を参照して、オイルミストセパレータ10の組み付け手順について説明する。
まず、図6に示すように下側ケース20の側壁22に設けられた一対の突条29に支持板80を載置する。
続いて、下側ケース20の内部に負極部材50を収容するとともに、端子55を下側ケース20の内側からスリット27(図5参照)を通じて外側に突出させる。
続いて、フィルタ60の互いに隣り合う襞同士の間に位置する各下側凹部65に対して負極部材50の各対向壁51の先端53が挿入されるようにして、下側ケース20及び負極部材50に対してフィルタ60を組み付ける。
また、上側ケース30の内部に正極部材40を収容するとともに、端子45を上側ケース30の内側からスリット37(図5参照)を通じて外側に突出させる。
最後に、フィルタ60の互いに隣り合う襞同士の間に位置する各上側凹部64に対して正極部材40の各対向壁41の先端43が挿入されるようにして、負極部材50及びフィルタ60が組み付けられた下側ケース20に対して上側ケース30を組み付ける。なお、フィルタ60を正極部材40に対して組み付けた後に、正極部材40及びフィルタ60が組み付けられた上側ケース30と、負極部材50が組み付けられた下側ケース20とを組み付けるようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
オイルミストセパレータ10においては、内燃機関の運転中、正極部材40及び負極部材50の間に例えば数kVの電圧が印加されている状態で、導入口14を通じてケース11内にブローバイガスが導入される。
このとき、電圧の印加に伴ってフィルタ60が帯電するとともに、導出口15に向けてフィルタ60を通過するブローバイガスに含まれるオイルミストが帯電する。そして、帯電したオイルミストが静電気力によってフィルタ60に吸着される。
またこのとき、ブローバイガスに含まれるオイルミストのうち帯電していないものは、フィルタ60の繊維同士の隙間を通過する際に誘電分極によりその表面に正または負の電荷が生じる。このため、静電気力によってオイルミストがフィルタ60の繊維表面の負または正の電荷に引き寄せられることとなり、フィルタ60に吸着されやすくなる。
こうして吸着されたオイル成分は、自重により落下するとともに連通孔56,86を通じて底壁21側へ移動する。そして、底壁21を伝ってオイル排出口26を通じて外部、すなわち内燃機関のオイルパンなどに排出される。
このように、本実施形態のオイルミストセパレータ10によれば、底壁21を介したショートの発生を抑制できる。また、オイルがフィルタ60の下部に滞留することを抑制できるため、ショートの発生を抑制することができる。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関のオイルミストセパレータによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)負極部材50は、底壁21側から頂壁31側に向けて延在する複数の対向壁51と、対向壁51の各々の基端52同士を連結する連結部54とを有している。正極部材40は、頂壁31側から底壁21側に向けて延在する複数の対向壁41と、対向壁41の各々の基端42同士を連結する連結部44とを有している。対向壁41,51の各々の延在方向における先端43,53は、先端43,53が対向する底壁21または頂壁31から離間している。負極部材50には、フィルタ60の下部に存在するオイルを底壁21側に排出する連通孔56が連結部54に隣接して設けられている。
こうした構成によれば、正極部材40及び負極部材50の各対向壁41,51の延在方向における先端43,53が、各々対向するケース11の底壁21または頂壁31から離間している。このため、底壁21や頂壁31を介したショートの発生を簡単な構成によって抑制することができる。
また、上記構成によれば、フィルタ60に吸着されたオイルが自重により連通孔56を通じて底壁21側に移動することで、底壁21に開口するオイル排出口26を通じてケース外に排出される。これにより、オイルがフィルタの下部に滞留することを抑制できる。したがって、ショートの発生を抑制することができる。
よって、ショートの発生を簡単な構成により抑制することができる。
(2)連結部54と底壁21との間には、オイル排出口26に向けてオイルを排出する隙間90が設けられている。
こうした構成によれば、フィルタから自重により落下したオイルが連通孔56及び隙間90を通じてオイル排出口26へと排出される。このため、オイルを円滑に排出することができる。
(3)フィルタ60は、正極部材40の対向壁41と負極部材50の対向壁51との間に介在する介在部61と、正極部材40の対向壁41の延在方向における先端43と負極部材50の連結部54との間に位置し、互いに隣り合う介在部61同士を連結する第1連結部62と、負極部材50の対向壁51の延在方向における先端53と正極部材40の連結部44との間に位置し、互いに隣り合う介在部61同士を連結する第2連結部63とを有している。
こうした構成によれば、正極部材40の対向壁41の先端43と負極部材50の連結部54との間に、電気絶縁体からなるフィルタ60の第1連結部62が介在される。また、負極部材50の対向壁51の先端53と正極部材40の連結部44との間に、電気絶縁体からなるフィルタ60の第2連結部63が介在される。
このため、正極部材40あるいは負極部材50の対向壁51の先端53と同先端53に対向する連結部54との間で、ケース11の底壁21あるいは頂壁31を介した放電が生じることを適切に抑制できる。
(4)フィルタ60は、シート材を襞折りすることにより形成されている。
こうした構成によれば、フィルタ60の部品点数が1つで済む。また、フィルタ60の互いに隣り合う襞の凹部に正極部材40及び負極部材50の対向壁41,51の先端43,53をそれぞれ挿入することにより、フィルタ60と正極部材40及び負極部材50とが自ずと位置決めされる。このため、フィルタ60と、正極部材40及び負極部材50を組み付けることができる。したがって、ケース11に対してフィルタ60を容易に組み付けることができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ポリエステルなどの他の電気絶縁性の樹脂材料によって、フィルタ60を形成することもできる。また、樹脂材料以外の電気絶縁材料によってフィルタ60を形成することもできる。
・図8(a)に示すように、負極部材50の連通孔156を、直交方向Zに沿って延びる長孔にしてもよい。また、複数の連通孔157を対向方向Xに並設することもできる。
・本発明に係るオイル排出部は、連結部54を連通する連通孔に限定されない。
例えば図8(b)や図8(c)に示すように、対向壁51同士を連結する連結部54を直交方向Zにおいて部分的に設けるとともに連結部54が切り欠かれた切欠部256,257,356,357を設け、これら切欠部256,257,356,357によってオイル排出部を構成してもよい。
・図9に示すように、下側ケース20の底壁21を、対向方向Xにおける中央部に近接するほど下方に位置するように傾斜させることもできる。この場合、側壁22と底壁21との境界部によって支持板80を支持することができるため、突条29を省略することができる。こうした構成では、フィルタ60により吸着され、自重により落下したオイル成分は、負極部材50及び支持板80に形成された連通孔56,86を通じて支持板80と底壁21との間の空間に落下し、底壁21の上面の傾斜に沿って下方に移動する。そして、対向方向Xの中央部に形成されたオイル排出口26を通じて外部に排出される。
・上記実施形態では、1枚の不織布のシート材によってフィルタ60を形成しているが、例えば2枚や3枚の不織布のシート材によってフィルタ60を対向方向Xにおいて2分割や3分割して形成することもできる。
・正極部材40の端子45を省略し、ケース11の内部において電圧発生装置70の正極側に接続された導線と正極部材40とを接続するようにしてもよい。また、負極部材50に対して同様な変更を行ってもよい。
・フィルタ60の第1連結部62及び第2連結部63を省略することもできる。すなわち、フィルタ60は、正極部材40の対向壁41と負極部材50の対向壁51との間に介在する介在部61のみを有する平板状のものであってもよい。この場合であっても、正極部材40の各対向壁41の先端43が負極部材50の連結部54、あるいはケース11の底壁21から離間していることによって、底壁21を介した放電が生じることを抑制できる。また、負極部材50の各対向壁51の先端53が正極部材40の連結部44、あるいはケース11の頂壁31から離間していることによって、頂壁31を介した放電が生じることを抑制できる。
・上記第1実施形態では、1枚のステンレス鋼板を曲げ加工することにより正極部材40及び負極部材50を形成しているが、鋳造などの他の製造方法によって正極部材40及び負極部材50を形成するようにしてもよい。特に鋳造の場合には、アルミニウムなどの金属材料を採用すれば、正極部材40及び負極部材50を容易に形成することができる。
・正極部材40と負極部材50との位置関係を上下反対にすることもできる。
・正極部材と負極部材50とが同一の形状であってもよい。すなわち双方に連通孔が設けられる構成であってもよい。こうした構成によれば、部品の共通化を図ることができるとともに、連通孔を設けることによって部品の軽量化を図ることができる。
10…オイルミストセパレータ、11…ケース、14…導入口、15…導出口、20…下側ケース、21…底壁、22…側壁、23…上部開口、24…導入口、25…導出口、26…オイル排出口、27…スリット、28…凹部、29…突条、30…上側ケース、31…頂壁、32…側壁、33…下部開口、34…導入口、35…導出口、37…スリット、40…正極部材、41…対向壁、42…基端、43…先端、44…連結部、45…端子、50…負極部材、51…対向壁、52…基端、53…先端、54…連結部、55…端子、56…連通孔(オイル排出部)、60…フィルタ、61…介在部、62…第1連結部、63…第2連結部、64…上側凹部,65…下側凹部、70…電圧発生装置、80…支持板、86…連通孔、90…隙間(オイル排出路)、156,157…連通孔、256,257,356,357…切欠部。

Claims (5)

  1. 導入口及び導出口が設けられた側壁、オイル排出口が設けられた底壁、並びに頂壁を有するケースと、前記ケースの内部に収容され、互いに対向配置された正極部材及び負極部材と、電気絶縁体からなり、前記正極部材と前記負極部材との間に介設されたフィルタとを有し、前記正極部材と前記負極部材との間に電圧が印加されている状態で前記導入口、前記フィルタ、及び前記導出口の順にブローバイガスを通過させることでブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離するオイルミストセパレータであって、
    前記正極部材及び前記負極部材の一方は、前記底壁側から前記頂壁側に向けて延在する複数の対向壁と、前記対向壁の各々の基端同士を連結する連結部とを有しており、
    前記正極部材及び前記負極部材の他方は、前記頂壁側から前記底壁側に向けて延在する複数の対向壁と、前記対向壁の各々の基端同士を連結する連結部とを有しており、
    前記対向壁の各々の延在方向における先端は、前記先端が対向する前記底壁または前記頂壁から離間しており、
    前記正極部材及び前記負極部材の前記一方には、前記フィルタの下部に存在するオイルを前記底壁側に排出するオイル排出部が前記連結部に隣接して設けられている、
    内燃機関のオイルミストセパレータ。
  2. 前記一方の前記連結部と前記底壁との間には、前記オイル排出口に向けてオイルを排出するオイル排出路が設けられている、
    請求項1に記載の内燃機関のオイルミストセパレータ。
  3. 前記オイル排出部は、前記一方の前記連結部に設けられた連通孔である、
    請求項1または請求項2に記載の内燃機関のオイルミストセパレータ。
  4. 前記フィルタは、前記正極部材の前記対向壁と前記負極部材の前記対向壁との間に介在する介在部と、前記正極部材の前記対向壁の延在方向における先端と前記負極部材の前記連結部との間に位置し、互いに隣り合う前記介在部同士を連結する第1連結部と、前記負極部材の前記対向壁の延在方向における先端と前記正極部材の前記連結部との間に位置し、互いに隣り合う前記介在部同士を連結する第2連結部とを有している、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関のオイルミストセパレータ。
  5. 前記フィルタは、シート材を襞折りすることにより形成されている、
    請求項4に記載の内燃機関のオイルミストセパレータ。
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