JP2012057496A - オイルセパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】微粒子のオイルミストも確実に捕獲し、オイルミストの捕獲性能を向上することができるオイルセパレータを得る。
【解決手段】オイルセパレータ10内では、ブローバイガスが各サイクロン室22、24、26、28、30、32内を順番に流れることによって、ブローバイガス中のオイルミストが各サイクロン室22、24、26、28、30、32内でのサイクロンの遠心力により凝縮されて油滴となりオイルドレン40、42に集められるようになっている。また、ブローバイガス中のオイルミストが各サイクロン室22、24、26、28、30、32の衝突壁62に当り凝縮されて油滴となりオイルドレン40、42に集められるようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明はオイルセパレータに係り、特に、自動車エンジン等の内燃機関のエンジンクランクケース内に発生するブローバイガス中のオイルミストを捕集するオイルセパレータに関する。
従来のこの種のオイルセパレータとして、例えば、特許文献1に示すものが知られている。このオイルセパレータは、ブローバイガスの流れがサイクロンを形成する一列に並んだ複数のサイクロン室と、サイクロン室の並びに並列しサイクロン室の上部側面に位置するブローバイガスの整流室と、を備え、整流室にはサイクロン室の並びよりも手前にブローバイガスの流入口が形成されており、整流室に面する部位のサイクロン室上部の外周壁は、整流室とサイクロン室を隔てる隔壁とされている。また、隔壁にはブローバイガスのサイクロン室内部への入口となるスリットがサイクロン室の軸方向に平行に形成されており、整流室に流入しその外壁面または隔壁に沿って流れるブローバイガスが、スリットからサイクロン室の外周壁の接線方向にサイクロン室の内側表面に沿って流入するようになっている。
特開2009−221857号公報
しかしながら、特許文献1に記載のオイルセパレータでは、複数のサイクロン室を使用することで、オイルミストの捕集効率を良くすることはできるが、微粒子のオイルミストを確実に捕獲する点においては更なる改良が求められている。
本発明は上記事実を考慮し、微粒子のオイルミストも確実に捕獲し、オイルミストの捕獲性能を向上することができるオイルセパレータを得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明のオイルセパレータは、ブローバイガスを導入するガス導入口と、ブローバイガスを排出するガス排出口と、前記ガス導入口と前記ガス排出口との間の前記ブローバイガスのガス流路に沿って連結され、前記ブローバイガスの流れをサイクロンとする複数のサイクロン室と、前記複数のサイクロン室の内部に設けられ、前記ブローバイガスの流れの一部を遮る衝突壁と、を有する。
請求項1に記載の発明のオイルセパレータでは、ガス導入口からオイルセパレータの内部に導入されたブローバイガスは、ガス流路に沿って連結された複数のサイクロン室の内部でサイクロンとなると共に、サイクロン室の内部に設けられた衝突壁によって流れの一部が遮られ、その後、ガス排出口から排出される。このため、複数のサイクロン室と、各サイクロン室の内部の衝突壁とによって、微粒子のオイルミストも確実に捕獲され、オイルミストの捕獲性能が向上する。
請求項2に記載の発明は請求項1に記載のオイルセパレータにおいて、前記複数のサイクロン室は、螺旋形状となった上下分離壁によって上部と下部とに分割され、且つ前記上部と前記下部とが開口部によって連通されており、前記ガス流路の上流側のサイクロン室と下流側のサイクロン室との上部と下部とが交互に連結されている。
請求項2に記載の発明のオイルセパレータでは、ガス導入口からオイルセパレータの内部に導入されたブローバイガスが、螺旋形状となった上下分離壁によって上部と下部に分割され、且つ上部と下部とが開口部によって連通された複数のサイクロン室内を上部から下部又は下部から上部へ流れる。この際、ガス流路の上流側のサイクロン室の下部からのブローバイガスは、下流側のサイクロン室内の上部に流れ込み、ガス流路の上流側のサイクロン室の上部からのブローバイガスは、下流側のサイクロン室内の下部に流れ込む。このため、ガス流路が複雑なラビリンス(迷路)構造となり、オイルミストの捕獲性能が向上する。
請求項3に記載の発明は請求項1または請求項2に記載のオイルセパレータにおいて、前記複数のサイクロン室は、前記ガス流路の上流側のサイクロン室のブローバイガスの旋回方向に対して下流側のサイクロン室のブローバイガスの旋回方向が逆方向となるように連結されている。
請求項3に記載の発明のオイルセパレータでは、ガス導入口からオイルセパレータの内部に導入されたブローバイガスは、ガス流路の上流側のサイクロン室の旋回方向に対してガス流路の下流側のサイクロン室の旋回方向が逆方向となる。このため、サイクロン室の外周側を流れる大粒のオイルミストがサイクロン室の内周側を流れる小粒のオイルミストを巻き込んで捕獲される。この結果、オイルミストの捕獲性能が向上する。
請求項4に記載の発明は請求項1〜3の何れか1項に記載のオイルセパレータにおいて、前記複数のサイクロン室は、前記ガス流路を外周部と内周部とに分割する径方向分離壁を有し、前記ガス流路の上流側のサイクロン室のガス流路の外周部が下流側のサイクロン室のガス流路の内周部に連結され、前記ガス流路の上流側のサイクロン室のガス流路の内周部が下流側のサイクロン室のガス流路の外周部に連結されている。
請求項4に記載の発明のオイルセパレータでは、ガス導入口からオイルセパレータの内部に導入されたブローバイガスが、径方向分離壁によって外周部と内周部とに分割さている各サイクロン室のガス流路における大径側の外周部と、小径側の内周部とを交互に通過する。このため、大粒から小粒までのオイルミストを効率良く捕獲でき、オイルミストの捕獲性能が向上する。
請求項5に記載の発明は請求項1〜4の何れか1項に記載のオイルセパレータにおいて、前記ガス導入口と前記ガス排出口とが同一面に形成されている。
請求項5に記載の発明のオイルセパレータでは、ガス導入口とガス排出口とが同一面に形成されているため、ガス導入口とガス排出口とにガス管を容易に連結できる。
請求項6に記載の発明は請求項1〜5の何れか1項に記載のオイルセパレータにおいて、前記複数のサイクロン室の下部に跨って設けられ、前記複数のサイクロン室で回収されたオイルを集約して排出するためのオイルドレインを有する。
請求項6に記載の発明のオイルセパレータでは、複数のサイクロン室の下部に跨って設けられたオイルドレインによって、複数のサイクロン室で回収されたオイルを集約して排出できる。このため、サイクロン室の数に対してオイルドレインの数を少なくできる。この結果、オイルセパレータをコンパクトにできる。
請求項1に記載の本発明のオイルセパレータは、上記構成としたので、微粒子のオイルミストも確実に捕獲することができ、オイルミストの捕獲性能を向上することができる。
請求項2に記載の本発明のオイルセパレータは、上記構成としたので、オイルミストの捕獲性能を向上することができる。
請求項3に記載の本発明のオイルセパレータは、上記構成としたので、オイルミストの捕獲性能を向上することができる。
請求項4に記載の本発明のオイルセパレータは、上記構成としたので、オイルミストの捕獲性能を向上することができる。
請求項5に記載の本発明のオイルセパレータは、上記構成としたので、ガス導入口とガス排出口とにガス管を容易に連結できる。
請求項6に記載の本発明のオイルセパレータは、上記構成としたので、コンパクトにできる。
本発明の一実施形態に係るオイルセパレータの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るオイルセパレータを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るオイルセパレータのケースを示す一部を断面とした斜視図である。 本発明の一実施形態に係るオイルセパレータのケースを示す一部を断面とした斜視図である。 図1の5−5線に沿った断面図である。 負圧発生時の状態を示す図5に対応する断面図である。 本発明の一実施形態に係るオイルセパレータの第1サイクロン室の内部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るオイルセパレータの第2サイクロン室の内部を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係るオイルセパレータについて図1〜図8に従って説明する。なお、図中矢印UPは、オイルセパレータの上方向を示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態のオイルセパレータ10は、アッパキャップ12、ケース14、アンダキャップ16、バルブ18(図2参照)及びバルブキャップ20を備えている。
図2に示すように、オイルセパレータ10のケース14は、上下方向から見た形状が平行四辺形状となっており、2列に並んだ第1サイクロン室22、第2サイクロン室24、第3サイクロン室26、第4サイクロン室28、第5サイクロン室30、第6サイクロン室32の6つのサイクロン室を備えている。
アッパキャップ12はケース14の上面を覆っており、アッパキャップ12の上面12Aには、ブローバイガスを導入するガス導入管36と、ブローバイガスを排出するガス排出管38とが取付けられている。なお、ガス導入管36はアッパキャップ12における第1サイクロン室22の上部となる部位に連結されており、ガス排出管38はアッパキャップ12における第6サイクロン室32の上部となる部位に連結されている。
アンダキャップ16はケース14の下面を覆っており、アンダキャップ16は、ブローバイガスから分離されたオイルを回収する2つのオイルドレン40、42を備えている。また、オイルドレン40は、第1サイクロン室22、第2サイクロン室24、第3サイクロン室26の各下部に跨って設けられており、第1サイクロン室22、第2サイクロン室24、第3サイクロン室26においてブローバイガスから分離されたオイルを回収できるようになっている。一方、オイルドレン42は、第4サイクロン室28、第5サイクロン室30、第6サイクロン室32の各下部に跨って設けられており、第4サイクロン室28、第5サイクロン室30、第6サイクロン室32においてブローバイガスから分離されたオイルを回収できるようになっている。なお、オイルドレン40、42の下部には、それぞれバルブ18が収納されたバルブキャップ20が取付けられている。
図5及び図6に示すように、各サイクロン室22、24、26、28、30、32は上下分離壁50によって上部と下部に分割されており、各上下分離壁50は上下方向に沿った螺旋形状となっている。
図3及び図4に示すように、第1サイクロン室22の下部は第2サイクロン室24の下部と連結されており(図示無し)、第2サイクロン室24の上部は第3サイクロン室26の上部と連結されている。また、第3サイクロン室26の下部は第4サイクロン室28の下部と連結されており(図示無し)、第4サイクロン室28の上部は第5サイクロン室30の上部と連結されている。さらに、第5サイクロン室30の下部は第6サイクロン室32の下部と連結されている(図示無し)。
より具体的に説明すると、図3及び図4に示すように、第2サイクロン室24の上部は第3サイクロン室26の上部と上連結路52によって連結されている。同様に、第4サイクロン室28の上部は第5サイクロン室30の上部と上連結路52によって連結されている。
一方、第1サイクロン室22の下部は第2サイクロン室24の下部と下連結路56(図7及び図8参照)によって連結されている。同様に、第3サイクロン室26の下部は第4サイクロン室28の下部と下連結路56によって連結されており、第5サイクロン室30の下部は第6サイクロン室32の下部と下連結路56によって連結されている。
図3及び図4に示すように、各サイクロン室22、24、26、28、30、32は、半径方向(幅方向)中間部にそれぞれ周方向に沿って形成された径方向分離壁60を備えており、各サイクロン室22、24、26、28、30、32は径方向分離壁60によって外周部と内周部とに分割されている。
図7に示すように、第1サイクロン室22の上部には、半径方向に沿って衝突壁62が形成されており、衝突壁62の下方側には第1サイクロン室22の上部と下部とを連通する開口部64が形成されている。なお、衝突壁62の径方向内側端部62Aは上方から見て反時計回り方向へ半円状に湾曲されている。
従って、ガス導入管36から第1サイクロン室22の上部に流入したブローバイガス(矢印)は、第1サイクロン室22の内側表面、径方向分離壁60の壁面及び上下分離壁50の上面に沿って反時計回りのサイクロン(旋回流)を形成すると共に一部が衝突壁62によって遮られ、開口部64を通過して、第1サイクロン室22の下部に流入するようになっている。この際、ブローバイガス中のオイルミストが第1サイクロン室22内でのサイクロンの遠心力により凝縮されて油滴となると共に、衝突壁62に当り凝縮されて油滴となるようになっている。また、半円状に湾曲されている衝突壁62の径方向内側端部62Aによって、ブローバイガス中のオイルミストの軌道が長くなり、外周壁に長く当たることで凝縮される油滴の量が多くなるようになっている。
また、第1サイクロン室22の下部に流入したブローバイガス(矢印)は、下連結路56によって第2サイクロン室24の下部に流入するようになっている。この際、ブローバイガス(矢印)の旋回方向が逆方向になると共に、第1サイクロン室22の流路における大径側の外周部が、第2サイクロン室24の流路における小径側の内周部となり、第1サイクロン室22の流路における小径側の内周部が、第2サイクロン室24の流路における大径側の外周部となるようになっている。このため、第1サイクロン室22の外周側を流れる大粒のオイルミストが、第1サイクロン室22の内周側を流れる小粒のオイルミストを巻き込んで捕獲されるようになっている。
図8に示すように、第2サイクロン室24の下部には、第1サイクロン室22の上部と同様に、半径方向に沿って衝突壁62が形成されており、この衝突壁62の上方側には第2サイクロン室24の下部と上部とを連通する開口部64が形成されている。
従って、第2サイクロン室24の下部に流入したブローバイガス(矢印)は、第2サイクロン室24の内側表面、径方向分離壁60の壁面及び上下分離壁50の下面に沿って時計回りのサイクロンを形成すると共に一部が衝突壁62によって遮られ、開口部64を通過して第2サイクロン室24の上部に流入するようになっている。この際、ブローバイガス中のオイルミストが第2サイクロン室24内でのサイクロンの遠心力により凝縮されて油滴となると共に、衝突壁62に当り凝縮されて油滴となるようになっている。また、半円状に湾曲されている衝突壁62の径方向内側端部62Aによって、ブローバイガス中のオイルミストの軌道が長くなり、外周壁に長く当たることで凝縮される油滴の量が多くなるようになっている。
また、第2サイクロン室24の上部に流入したブローバイガス(矢印)は、上連結路52によって第3サイクロン室26の上部に流入するようになっている。この際、ブローバイガス(矢印)の旋回方向が逆方向になると共に、第2サイクロン室24の流路における大径側の外周部が、第3サイクロン室26の流路における小径側の内周部となり、第2サイクロン室24の流路における小径側の内周部が、第3サイクロン室26の流路における大径側の外周部となるようになっている。このため、第2サイクロン室24の外周側を流れる大粒のオイルミストが、第2サイクロン室24の内周側を流れる小粒のオイルミストを巻き込んで捕獲されるようになっている。
なお、第3サイクロン室26、第4サイクロン室28、第5サイクロン室30及び第6サイクロン室32も同様の構成になっており、ブローバイガス(矢印)は、第3サイクロン室26の上部、第3サイクロン室26の下部、第4サイクロン室28の下部、第4サイクロン室28の上部、第5サイクロン室30の上部、第5サイクロン室30の下部、第6サイクロン室32の下部、第6サイクロン室32の上部の順に流れ、ガス排出管38からオイルセパレータ10の外へ排出されるようになっている。
このように、各サイクロン室22、24、26、28、30、32の内部で生じるサイクロンによる遠心力により、オイルミストが凝集されてブローバイガスから分離されると共に、一部が衝突壁62に衝突することにより、オイルミストが凝集されてブローバイガスから分離されるようになっている。また、分離されたオイルは各サイクロン室22、24、26、28、30、32の外周壁や衝突壁62に付着し、その後、各サイクロン室22、24、26、28、30、32の下部に落下して捕集されるようになっている。また、各サイクロン室22、24、26において捕集されたオイルは、オイルドレン40から回収されると共に、各サイクロン室28、30、32において捕集されたオイルは、オイルドレン42から回収されるようになっている。一方、オイルミストが分離されたブローバイガスがガス排出管38から排出されるようになっている。
図5に示すように、オイルセパレータ10内をブローバイガス(矢印)が流れ、オイルセパレータ10内に負圧が発生している状態では、アンダキャップ16のオイルドレン42に設けられたバルブ18が閉じるようになっている。
図6に示すように、オイルセパレータ10内が負圧でなくなると、アンダキャップ16のオイルドレン42に設けられたバルブ18が開くようになっている。従って、オイルセパレータ10の内部に溜まったオイル(図6の矢印A)がオイルドレン42から回収されるようになっている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態のオイルセパレータ10では、図3、図4、図7、図8に示すように、ガス導入管36から第1サイクロン室22の上部に流入したブローバイガス(矢印)は、第1サイクロン室22の内側表面、径方向分離壁60の壁面及び上下分離壁50の上面に沿って反時計回りのサイクロンを形成すると共に、一部が衝突壁62によって遮られ、開口部64を通過して第1サイクロン室22の下部に流入する。
この際、ブローバイガス中のオイルミストは第1サイクロン室22内でのサイクロンの遠心力により凝縮されて油滴となる共に衝突壁62に衝突して油滴となり、第1サイクロン室22の外壁の内側や衝突壁62を伝って、あるいは第1サイクロン室22の底部に落下して捕集され、第1サイクロン室22の底からオイルドレン40に集められる。
次に、ブローバイガス(矢印)は、第1サイクロン室22の下部から下連結路56を通り第2サイクロン室24の下部に流入する。この際、第2サイクロン室24内ではブローバイガス(矢印)の旋回方向が逆方向になるため、第1サイクロン室22の外周側を流れる大粒のオイルミストが、第1サイクロン室22の内周側を流れる小粒のオイルミストを巻き込んで捕獲される。さらに、第1サイクロン室22の流路における大径側の外周部が、第2サイクロン室24の流路における小径側の内周部となり、第1サイクロン室22の流路における小径側の内周部が、第2サイクロン室24の流路における大径側の外周部となるため、大粒から小粒までのオイルミストが効率良く捕獲される。
また、第2サイクロン室24の下部に流入したブローバイガス(矢印)は、第2サイクロン室24の内側表面、径方向分離壁60の壁面及び上下分離壁50の下面に沿って時計回りのサイクロンを形成すると共に、開口部を通過して、第2サイクロン室24の上部に流入する。
この際、ブローバイガス中のオイルミストは第2サイクロン室24内でのサイクロンの遠心力により凝縮されて油滴となる共に衝突壁62に衝突して油滴となり、第2サイクロン室24の外壁の内側や衝突壁62を伝って、あるいは第2サイクロン室24の底部に落下して捕集され、第2サイクロン室24の底からオイルドレン40に集められる。
更に、ブローバイガス(矢印)は、第3サイクロン室26の上部、第3サイクロン室26の下部、第4サイクロン室28の下部、第4サイクロン室28の上部、第5サイクロン室30の上部、第5サイクロン室30の下部、第6サイクロン室32の下部、第6サイクロン室32の上部の順に流れ、ブローバイガス中のオイルミストが凝縮されて油滴となった後、ガス排出管38からオイルセパレータ10の外へ排出される。
従って、本実施形態のオイルセパレータ10内では、ブローバイガス中のオイルミストが各サイクロン室22、24、26、28、30、32内でのサイクロンの遠心力により凝縮されて油滴となると共に、各サイクロン室22、24、26、28、30、32の衝突壁62に当り凝縮されて油滴となり、オイルドレン40、42に集められる。この結果、微粒子のオイルミストも確実に捕獲することができ、オイルミストの捕獲性能が向上する。
また、本実施形態のオイルセパレータ10では、ブローバイガスが、ガス流路の上流側のサイクロン室の下部からの下流側のサイクロン室内の上部に流れ込み、上流側のサイクロン室の上部から下流側のサイクロン室内の下部に流れ込む。このため、ブローバイガスのガス流路が複雑なラビリンス構造(迷路)となり、このラビリンス構造内をブローバイガスが通過することで、オイルミストの捕獲性能が向上する。
また、本実施形態のオイルセパレータ10では、各サイクロン室22、24、26、28、30、32内でのオイルミストの旋回方向が交互に逆回転となる。このため、各サイクロン室22、24、26、28、30、32の外周側を流れる大粒のオイルミストが、サイクロン室の内周側を流れる小粒のオイルミストを巻き込んで捕獲される。この結果、オイルミストの捕獲性能が向上する。
また、本実施形態のオイルセパレータ10における各サイクロン室22、24、26、28、30、32は径方向分離壁60によって外周部と内周部とに分割されており、ブローバイガスが、各サイクロン室22、24、26、28、30、32の流路における大径側の外周部と、小径側の内周部とを交互に通過する。このため、大粒から小粒までのオイルミストを効率良く捕獲でき、オイルミストの捕獲性能が向上する。この結果、本実施形態のオイルセパレータ10は、同じオイルミストの捕獲性能のオイルセパレータに対してコンパクトにできる。
また、本実施形態では、各サイクロン室22、24、26、28、30、32内をブローバイガス(矢印)がサイクロンとなってスムーズに流れる。このため、オイルセパレータ10の圧力損失を低減できる。
また、本実施形態のオイルセパレータ10では、各サイクロン室22、24、26、28、30、32を2列に配置し、オイルセパレータ10の上下方向から見た形状を平行四辺形状としたため、小型化でき、狭い空間に配置できる。
また、本実施形態のオイルセパレータ10では、ガス導入管36とガス排出管38とがオイルセパレータ10の同一面であるアッパキャップ12の上面12Aに形成されている。このため、ガス導入口36とガス排出口38とにブローバイガスが通過するガス管を容易に連結できる。
また、本実施形態のオイルセパレータ10では、オイルドレン40で第1サイクロン室22、第2サイクロン室24、第3サイクロン室26においてブローバイガスから分離されたオイルを回収できると共に、オイルドレン42で第4サイクロン室28、第5サイクロン室30、第6サイクロン室32においてブローバイガスから分離されたオイルを回収できる。このため、6つのサイクロン室で回収された各オイルを2つのオイルドレインに集約して排出することができる。この結果、サイクロン室の数に対してオイルドレインの数を少なくできるので、オイルセパレータ10をコンパクトにできる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、6個のサイクロン室22、24、26、28、30、32を2列に配置したが、これに代えて、例えば、9個のサイクロン室を2、3、4と配列し、平面視で台形状にする等の本発明の思想の範囲で各種の形態とすることが可能である。
また、上記実施形態では、各サイクロン室を上流側のサイクロン室の旋回方向に対して下流側のサイクロン室の旋回方向が逆方向となるように連結したが、これに代えて、上流側のサイクロン室の旋回方向と下流側のサイクロン室の旋回方向とが同方向となるように各サイクロン室を連結してもよい。
また、上記実施形態では、各サイクロン室をそれぞれ流路を外周部と内周部とに分割する径方向分離壁60を有する構成としたが、これに代えて、各サイクロン室に径方向分離壁を設けない構成としてもよい。
また、上記実施形態のオイルセパレータ10では、オイルセパレータ10の上面となるアッパキャップ12の上面12Aにガス導入管36とガス排出管38とを設けたが、これに代えて、ガス導入管36とガス排出管38との双方をオイルセパレータ10の下面や側面に設けた構成としてもよいし、ガス導入管36とガス排出管38とをオイルセパレータ10における異なる面に設けてもよい。
また、上記実施形態のオイルセパレータ10では、6つのサイクロン室で回収された各オイルを2つのオイルドレインに集約して排出する構成としたが、オイルドレインは2つ以上のサイクロン室の各下部に跨って設けられていればよい。例えば、2つのサイクロン室で回収された各オイルを1つのオイルドレインに集約して排出する構成としてもよいし、8つのサイクロン室で回収された各オイルを2つのオイルドレインに集約して排出する構成としてもよい。
また、本発明のオイルセパレータは、自動車エンジンのヘッドカバー内部に配置され自動車エンジン内部で発生するブローバイガス中のオイルを分離するセパレータとして適用可能であると共に、自動車エンジン以外の内燃機関について適用可能である。
10 オイルセパレータ
12 アッパキャップ
14 ケース
16 アンダキャップ
18 バルブ
20 バルブキャップ
22 第1サイクロン室
24 第2サイクロン室
26 第3サイクロン室
28 第4サイクロン室
30 第5サイクロン室
32 第6サイクロン室
36 ガス導入管
38 ガス排出管
40 オイルドレン
42 オイルドレン
50 上下分離壁
52 上連結路
56 下連結路
60 径方向分離壁
62 衝突壁
64 開口部

Claims (6)

  1. ブローバイガスを導入するガス導入口と、
    ブローバイガスを排出するガス排出口と、
    前記ガス導入口と前記ガス排出口との間の前記ブローバイガスのガス流路に沿って連結され、前記ブローバイガスの流れをサイクロンとする複数のサイクロン室と、
    前記複数のサイクロン室の内部に設けられ、前記ブローバイガスの流れの一部を遮る衝突壁と、
    を有するオイルセパレータ。
  2. 前記複数のサイクロン室は、螺旋形状となった上下分離壁によって上部と下部とに分割され、且つ前記上部と前記下部とが開口部によって連通されており、前記ガス流路の上流側のサイクロン室と下流側のサイクロン室との上部と下部とが交互に連結されている請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記複数のサイクロン室は、前記ガス流路の上流側のサイクロン室のブローバイガスの旋回方向に対して下流側のサイクロン室のブローバイガスの旋回方向が逆方向となるように連結されている請求項1または請求項2に記載のオイルセパレータ。
  4. 前記複数のサイクロン室は、前記ガス流路を外周部と内周部とに分割する径方向分離壁を有し、前記ガス流路の上流側のサイクロン室のガス流路の外周部が下流側のサイクロン室のガス流路の内周部に連結され、前記ガス流路の上流側のサイクロン室のガス流路の内周部が下流側のサイクロン室のガス流路の外周部に連結されている請求項1〜3の何れか1項に記載のオイルセパレータ。
  5. 前記ガス導入口と前記ガス排出口とが同一面に形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載のオイルセパレータ。
  6. 前記複数のサイクロン室の下部に跨って設けられ、前記複数のサイクロン室で回収されたオイルを集約して排出するためのオイルドレインを有する請求項1〜5の何れか1項に記載のオイルセパレータ。
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