JP2006250131A - エンジンのオイルセパレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オイルセパレータ51は、複数の仕切部27〜29、31〜34、オイル戻し溝41及び連通部45を備える。仕切部27〜29、31〜34は、ガス流入口21及びガス流出口25を有するオイルセパレータ室19に設けられて、同オイルセパレータ室19を蛇行状に仕切る。オイル戻し溝41は、オイルセパレータ室19の下方にオイル戻し口43を有し、ブローバイガス24から分離されてオイルセパレータ室19の底部から滴下したエンジンオイル23をオイル戻し口43に導く。連通部45は、オイルセパレータ室19の底部についてオイル戻し口43の上方近傍に設けられ、オイル戻し溝41とオイルセパレータ室19とを連通させる。
【選択図】 図1
Description
請求項1に記載の発明では、エンジンの作動に伴い発生するブローバイガスのガス流入口及びガス流出口を有するオイルセパレータ室に設けられて、同オイルセパレータ室を蛇行状に仕切る複数の仕切部と、前記オイルセパレータ室の下方にオイル戻し口を有し、前記仕切部によりブローバイガスから分離されて前記オイルセパレータ室の底部から滴下したオイルを前記オイル戻し口に導くオイル戻し溝とを備えるエンジンのオイルセパレータであって、前記オイルセパレータ室の底部について前記オイル戻し口の上方近傍には、前記オイル戻し溝と前記オイルセパレータ室とを連通させる連通部を設けるとする。
上記の構成によれば、連通部が複数の孔により構成されていることから、ブローバイガスが多く発生した場合には、オイル戻し口からオイル戻し溝に流入したブローバイガスの少なくとも一部が、これらの孔を通ってオイルセパレータ室内に入り込む。
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
ピストンの往復運動をクランク機構によって回転運動に変換する多気筒レシプロエンジンでは、その圧縮行程及び膨張行程で、シリンダとピストンとの隙間からクランク室にガスが漏出する。このガスは圧縮行程で漏出する混合気、膨張行程で漏出する燃焼ガス等からなり、ブローバイガスと呼ばれる。ブローバイガスはエンジンオイルを劣化させ、エンジンの内部をさびさせる原因となり得る。そこで、クランク室及び吸気通路間をブローバイガス通路によって繋ぎ、ブローバイガスをクランク室、シリンダブロック、シリンダヘッド、動弁室、吸気通路等を通じて燃焼室に戻して再燃焼させるようにしている。
図1(B)、図2(A)及び図3に示すように、上記プレート35の下側には、気筒配列方向に沿って延びるオイル戻し溝41が設けられている。オイル戻し溝41は、バッフルプレート15においてプレート35に対応する部分を、下方へ凹むように曲げ加工することにより形成されている。プレート35において、隣り合う第1仕切部(27,28)、(28,29)によって挟まれた箇所と、第1仕切部29及びガス流出口25によって挟まれた箇所とには、それぞれ複数の透孔42が開けられている。これらの透孔42により、オイルセパレータ室19とオイル戻し溝41の内部空間とが連通されている。
エンジン11が例えば低・中負荷域で運転されているときには、ブローバイガス24の発生量はさほど多くない。この場合、図7に示すように、エンジンオイルを含んだブローバイガス24の多くは、ブローバイガス通路を流れる過程で動弁室18を通る。ブローバイガス24は、ガス流入口21からオイルセパレータ室19内に流入し、ガス流出口25に向けてオイルセパレータ室19内を通過する。オイルセパレータ室19内では、ブローバイガス24の流れが第1仕切部27〜29及び第2仕切部31〜34によって規制される。ブローバイガス24は第1仕切部27〜29及び第2仕切部31〜34に交互に衝突しながらガス流出口25に向かって上下に蛇行して流れる。
エンジン11が例えば全負荷域等の高負荷域で運転されているときには、多くの量のブローバイガス24が発生する。この場合、図8に示すように、ブローバイガス通路を流れる過程で動弁室18を通過し、かつエンジンオイルを含んだブローバイガス24の一部は、ガス流入口21からオイルセパレータ室19内に流入し、ガス流出口25に向けてオイルセパレータ室19内を通過する。この通過の際に、上述した<ブローバイガスの発生量が多くない場合>と同様にして、ブローバイガス24からエンジンオイル23が分離される。
(1)オイルセパレータ室19の底部(プレート35)についてオイル戻し口43の上方近傍に、オイル戻し溝41とオイルセパレータ室19とを連通させる連通部45を設けている。このため、多量のブローバイガス24が発生してオイル戻し口43からオイル戻し溝41内に入り込んでも、連通部45を通じてオイルセパレータ室19に入り込ませることができる。ブローバイガス24から分離されてオイル戻し溝41に滴下したエンジンオイル23をオイル戻し口43から動弁室18に戻し、同エンジンオイル23がガス流出口25からブローバイガス通路の下流側に持ち去られるのを抑制することができる。
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図9及び図10に従って説明する。
一般に、ブローバイガス24の発生量が多い場合に、オイル戻し溝41に溜まってガス流出口25から持ち去られるエンジンオイル23の量は、オイル戻し溝41についてガス流出口25に近い箇所の上方近傍に第2仕切部が設けられている場合に多くなる。
上記構成を有するオイルセパレータ51によると、図10(A)に示すように、オイル戻し溝41のガス流出口25に近い箇所では、上述したブローバイガス26による巻き込み流が発生しにくい。また、同箇所ではブローバイガス26の流路面積が大きく、ブローバイガス26の流速が第2仕切部34が存在する場合よりも低くなる。
(5)第2仕切部31〜33を、オイル戻し溝41についてガス流出口25に近い箇所Zよりもガス流入口21側に設けている。このため、万が一、意図するよりも多くのブローバイガスが発生して、エンジンオイル23がオイル戻し溝41に溜まったとしても、第1実施形態に比べ、ガス流出口25からブローバイガス通路の下流側に持ち去られるのを一層確実に抑制することができる。
・連通部45を1つの開口により構成してもよい。また、丸孔とは異なる形状の孔、例えば多角形、楕円形、十字形等の開口を有する複数の小孔によって連通部45を構成してもよい。
Claims (5)
- エンジンの作動に伴い発生するブローバイガスのガス流入口及びガス流出口を有するオイルセパレータ室に設けられて、同オイルセパレータ室を蛇行状に仕切る複数の仕切部と、
前記オイルセパレータ室の下方にオイル戻し口を有し、前記仕切部によりブローバイガスから分離されて前記オイルセパレータ室の底部から滴下したオイルを前記オイル戻し口に導くオイル戻し溝と
を備えるエンジンのオイルセパレータであって、
前記オイルセパレータ室の底部について前記オイル戻し口の上方近傍には、前記オイル戻し溝と前記オイルセパレータ室とを連通させる連通部を設けることを特徴とするエンジンのオイルセパレータ。 - 前記連通部は、前記オイル戻し口の近傍における前記オイル戻し溝の断面積よりも大きな開口面積を有する請求項1に記載のエンジンのオイルセパレータ。
- 前記連通部は、前記オイルセパレータ室の底部に開けられた複数の孔により構成されている請求項1又は2に記載のエンジンのオイルセパレータ。
- 前記連通部は、前記ガス流入口と、そのガス流入口に最も近い前記仕切部との間に設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載のエンジンのオイルセパレータ。
- 前記仕切部は、前記オイルセパレータ室の天井部から底部へ向けて突出する複数の第2仕切部を備え、
前記第2仕切部は、前記オイル戻し溝について前記ガス流出口に近い箇所よりも前記ガス流入口側に設けられている請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンのオイルセパレータ。
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