JP5847445B2 - 内燃機関のオイルセパレータ - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関のシリンダヘッドカバー内に設けられ、該シリンダヘッドカバーを通して外部に取り出されるブローバイガスからオイルミストを分離するオイルセパレータの改良に関する。
例えば自動車用内燃機関などにおいては、周知のように、燃焼室からクランクケース内に漏洩した未燃成分を含むブローバイガスを、外部から取り込んだ新気とともに機関吸気系に導いて燃焼させるようになっている。そして、クランクケース内を通るブローバイガスは、オイルミストを含んだものとなるので、機関吸気系へのオイルの持ち去りを防止するために、特許文献1,2に開示されているように、シリンダヘッドカバーの一部にオイルセパレータが設けられており、このオイルセパレータを介してオイルを分離除去した後に、ブローバイガスを取り出す構成となっている。なお、一般にシリンダヘッドカバーに2本のブローバイガス通路が接続され、通常の運転条件下では一方の通路から新気が導入されるようになっているが、高負荷条件では双方の通路をブローバイガスが流れるので、シリンダヘッドカバーには、それぞれに対しオイルセパレータが設けられる。
特許文献1,2のオイルセパレータは、いわゆる慣性衝突方式のオイルセパレータであって、オイルセパレータ室内に多数の小孔を備えた隔壁を配設するとともに、この隔壁に隣接して小孔に対向する衝突板を配設した構成となっており、オイルミストを含んだブローバイガスが隔壁の小孔を通ることで流速が高くなり、小孔を出て衝突板に高速で衝突する際に、オイルミストが衝突板に付着して回収される。衝突板の下端にはスリット状の開口部が設けられており、衝突板で分離して大きな液滴に成長したオイルは、この開口部を通してオイルセパレータ室底面を下流側へ流れ、オイルセパレータ室底面に設けられたドレンパイプの下端排出口から動弁室内に滴下する。
特開2005−120855号公報 特開2009−121281号公報
上記のような慣性衝突方式のオイルセパレータにおいては、衝突板に付着して回収されたオイルは、徐々に大きな液滴に成長して、上記のスリット状開口部を横切るような形で衝突板下縁からオイルセパレータ室底面に滴下することになるが、上記スリット状開口部を同時にブローバイガス(オイルミストが除去された後のブローバイガス)が高速で流れているので、オイルの液滴が衝突板からオイルセパレータ室底面に滴下する際に、一部がブローバイガスの流れに再飛散してしまい、ブローバイガス出口から外部(機関吸気系)に持ち出されてしまう。
この発明に係る内燃機関のオイルセパレータは、内燃機関のシリンダヘッドカバー内に設けられ、該シリンダヘッドカバーを通して外部に取り出されるブローバイガスからオイルミストを分離するオイルセパレータであって、一端部にブローバイガス入口を有するとともに他端にブローバイガス出口を有するセパレータ室と、上記セパレータ室内を上記ブローバイガス入口側の入口室と上記ブローバイガス出口側の出口室とに仕切るように設けられ、かつ複数の小孔が貫通形成された隔壁と、上記小孔に対向するように上記隔壁に隣接して上記出口室内に設けられた衝突板と、この衝突板の幅の一部ないし全体に亘って、該衝突板の下端と上記セパレータ室底面との間にスリット状に設けられた開口部と、分離したオイルを上記セパレータ室底面から内燃機関の動弁室内に排出するドレン部と、を備えている。そして、さらに、上記開口部に隣接して上記衝突板の下流側に配置され、上記セパレータ室底面から上記衝突板と平行に立ち上がった起立壁と、上記セパレータ室底面に沿ったオイルの流れを許容するように、上記セパレータ室底面に沿って上記起立壁の一部に設けられた切欠部と、を備えている。
従って、ブローバイガス入口から導入されたブローバイガスは、ブローバイガス入口からブローバイガス出口へとセパレータ室内を流れる間に、隔壁の小孔を通って高速の流れとなり、衝突板に高速で衝突する。これによってブローバイガスに含まれていたオイルミストが分離され、衝突板表面に付着する。このオイルミストは、徐々に大きな液滴に成長して、衝突板下縁から開口部を横切るようにオイルセパレータ室底面に滴下し、該開口部からオイルセパレータ室底面を流れてドレン部から排出される。
ここで、開口部を高速で流れるブローバイガスの流れによって、衝突板から落下するオイルの液滴の一部が再飛散しようとするが、本発明では、衝突板の下流側に起立壁が位置するため、ブローバイガスとともに再飛散しようとしたオイルミストが起立壁に衝突して再度捕捉される。この起立壁は、セパレータ室底面に沿って切欠部を有するので、セパレータ室底面に沿ったオイルの流れは損なわれない。
好ましくは、上記オイルセパレータは、間隔をおいて平行に配置された複数の起立壁を備えている。そして、これら複数の起立壁の高さが、下流側の起立壁ほど高くなるようにそれぞれ異なっている。
このように複数の起立壁を設け、開口部に近い起立壁は低くし、開口部から離れた起立壁は高くすれば、再飛散しようとしたオイルミストをより確実に捕捉できる一方で、過度に通気抵抗を悪化させることがない。
特に、上記衝突板から各起立壁までの距離に正比例した高さを各起立壁が備えるようにすれば、通気抵抗の過度の増加を回避しつつ最も効率的な捕捉が可能となる。
この発明に係る内燃機関のオイルセパレータによれば、衝突板からオイルセパレータ室底面に滴下する際に再飛散しようとしたオイルをその直下で捕捉するため、ブローバイガス出口から外部へ流出するオイルミストが低減し、全体としてオイルセパレータとしてのオイルミスト捕捉性能が向上する。
この発明に係るオイルセパレータを備えた内燃機関の模式的な断面図。 オイルセパレータの一実施例を示す断面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 開口部および起立壁の部分を拡大して示す説明図。 切欠部を備えた起立壁の斜視図。 切欠部の異なる例を示す起立壁の斜視図。 起立壁の両側に切欠部を備えた実施例のオイルセパレータの図3と同様の断面図。 実施例と従来品とでオイルミスト捕捉効率を対比して示した特性図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係るオイルセパレータ1を備えた内燃機関の構成を概略的に示しており、シリンダブロック2とオイルパン3とによってクランクケース4が画成されているとともに、このクランクケース4とシリンダヘッド5内の動弁室6とが互いに連通している。ブローバイガス処理装置の一部をなすシリンダヘッドカバー7には、図示せぬ内燃機関吸気系のスロットル弁上流側(例えばエアクリーナ)に接続される新気導入口8と、スロットル弁下流側(例えばインテークマニホルド)に接続されるブローバイガス取出口9と、が設けられており、ブローバイガス取出口9には、ブローバイガスの流量を圧力差に応じて制御する公知のPCVバルブ10が設けられている。
このような構成においては、スロットル弁上下の圧力差によって新気導入口8から新気が導入され、クランクケース4内ならびに動弁室6内が換気される。クランクケース4内や動弁室6内のブローバイガスは、この新気とともにブローバイガス取出口9のPCVバルブ10を介してスロットル弁下流側に導入される。
そして、このブローバイガスに混入しているオイルミストを除去するために、上記ブローバイガス取出口9が設けられるシリンダヘッドカバー7の内側に、オイルセパレータ1が一体に設けられている。
なお、図1の矢印は、内燃機関の低・中負荷時のガスの流れを示しているが、スロットル弁が全開付近にある高負荷時には、ブローバイガスの一部は、新気導入口8からも吸気系に排出される。従って、新気導入口8側にも同様のオイルセパレータが設けられるのが一般的であり、本発明のオイルセパレータ1は、ブローバイガス取出口9側のオイルセパレータあるいは新気導入口8側のオイルセパレータのいずれにも適用することが可能である。
図2および図3は、上記のようにシリンダヘッドカバー7に一体化されたオイルセパレータ1を単体で示している。このオイルセパレータ1は、下面が開口した細長い通路状をなすハウジング部21を合成樹脂製シリンダヘッドカバー7の一部として該シリンダヘッドカバー7の天井面に成形するとともに、このハウジング部21の下面開口を覆うように、合成樹脂製セパレータカバー22をシリンダヘッドカバー7に取り付けることによって構成されている。なお、本発明はこれには限定されず、シリンダヘッドカバー7とは別に成形される独立したハウジング部21を備えた構成とすることも可能である。
上記オイルセパレータ1は、例えば気筒列と直交する方向(機関の幅方向)に沿って細長く延びており、上記ハウジング部21と上記セパレータカバー22との間に、断面矩形の細長いセパレータ室23が画成されている。このセパレータ室23の長手方向の一端部には、ブローバイガス入口24が位置し、他端部には、ブローバイガス出口25が位置し、従って、基本的に、ブローバイガスはセパレータ室23内をその長手方向に沿って直線的に流れていく。
上記ブローバイガス入口24は、上記セパレータカバー22に開口形成された矩形の開口部からなる。つまり、この実施例では、ブローバイガス入口24は、セパレータ室23の底面に開口しており、このブローバイガス入口24を介してセパレータ室23が動弁室6に連通している。また、上記ブローバイガス出口25は、この実施例では、ハウジング部21の上面に配置され、換言すれば、シリンダヘッドカバー7の天井壁を貫通して設けられている。前述したようにこのオイルセパレータ1がブローバイガス取出口9側に設けられる場合には、上記ブローバイガス出口25がブローバイガス取出口9となり、図示せぬPCVバルブが取り付けられる。なお、上記ブローバイガス出口25は、細長いセパレータ室23の端面(比較的上方の位置)に配置されることもある。
上記セパレータ室23の長手方向の中間部には、該セパレータ室23の長手方向と直交する板状の隔壁27が設けられており、この隔壁27によって、セパレータ室23は、ブローバイガス入口24側の入口室28と、ブローバイガス出口25側の出口室29と、に2分割されている。この隔壁27は、図示例では、セパレータカバー22と一体に成形され、ハウジング部21の天井面に達する高さまで上方に延びている。これとは逆に、隔壁27をハウジング部21つまりシリンダヘッドカバー7と一体に成形するようにしてもよい。この隔壁27は、ブローバイガスの流速を高めるための絞りとなる複数の小孔30を有し、図示例では、隔壁27の中間の高さ位置に一列に並んで複数の小孔30が貫通形成されている。なお、隔壁27の下端の両隅部に、入口室28内で液滴となったオイルが出口室29側に流れるように切欠部31を設けるようにしてもよい。
出口室29内には、上記隔壁27に隣接して該隔壁27と平行な衝突板32が配設されている。この衝突板32は、高速で流れてくるブローバイガスからオイルミストを分離するように上記小孔30に適宜な間隔を介して対向している。図示例では、この衝突板32は、隔壁27と同様にセパレータカバー22と一体に成形され、ハウジング部21の天井面に達する高さまで上方に延びている。これとは逆に、衝突板32をハウジング部21側に一体に成形するようにしてもよい。なお、オイルミストの捕捉・分離性能を高めるために、衝突板32の表面を、凹凸面、例えば上下方向に沿った凹溝を多数形成した凹凸面としてもよい。この衝突板32の下端部には、セパレータ室23底面との間でスリット状に開口する開口部33が設けられている。図示例では、衝突板32は、セパレータカバー22の底面から立ち上がるように該セパレータカバー22と一体に成形されているので、上記開口部33は、衝突板32の幅方向の中央部に矩形の窓状に開口形成されており、幅方向の両端部は衝突板32を支持するために残存している。衝突板32をハウジング部21側と一体に成形する場合などは、開口部33を衝突板32の全幅に亘って設けることも可能である。衝突板32の表面で分離したオイルは、下方へ流れ落ち、この開口部33を通してセパレータ室23底面に沿って下流側へ流れる。
そして、上記出口室29の底面には、集まったオイルを動弁室6側へ排出するためのドレン部としてドレンパイプ35がセパレータカバー22と一体に成形されている。このドレンパイプ35は、動弁室6へ向かって下方へ筒状に延びており、下端に小さな排出口を備えている。
ここで、本発明においては、上記衝突板32と上記ドレンパイプ35との間に、3つの起立壁41,42,43が設けられている。これらの起立壁41,42,43は、セパレータ室23底面から衝突板32と平行に立ち上がった板状のものであり、図示例では、セパレータカバー22と一体に成形されている。第1の起立壁41は、上記開口部33に隣接し、開口部33の高さと同程度か開口部33の高さよりも若干低い高さを有している。第2の起立壁42は第1の起立壁41から下流側に適宜な間隔をおいて位置し、かつ第3の起立壁43は第2の起立壁42から下流側に同じ間隔をおいて位置している。そして、第2の起立壁42の高さは第1の起立壁41の高さよりも高く、第3の起立壁43の高さは第2の起立壁42の高さよりもさらに高い。特に、この実施例では、衝突板32から各起立壁41,42,43までの距離に正比例した高さをそれぞれの起立壁41,42,43が有しており、図4に拡大して示すように、3つの起立壁41,42,43の上端が一直線上に位置している。なお、これらの起立壁41,42,43の高さが過度に高いと、通気抵抗が悪化する。開口部33で再飛散するオイルミストの捕捉のためには、セパレータ室23の全高に対し比較的低いもので十分であり、例えば図2のように正面から見たときに、開口部33からブローバイガス出口25へ至る直線状の流線を遮るような高さは不要である。なお、図3のように上面から見たときには、開口部33からブローバイガス出口25へと向かうブローバイガスの流れ方向と各起立壁41,42,43とが交差する位置関係となる。
上記各起立壁41,42,43には、セパレータ室23底面に沿ったオイルの流れを損なわないように、セパレータ室23底面に沿った位置に、図5あるいは図6に例示する切欠部45が設けられている。図5は、起立壁41,42,43の幅方向の中間部に切欠部45を設けた例であり、図6は、起立壁41,42,43の両隅部に切欠部45を設けた例である。3つの起立壁41,42,43について、これらを組み合わせて適用することも可能である。
また、図7に示すように、両側の切欠部45を起立壁41,42,43の全高に亘って設けるようにしてもよい。つまり、この例では、実質的に各起立壁41,42,43の側縁がセパレータ室23の側壁面から離れている。
上記のように構成されたオイルセパレータ1においては、ブローバイガス入口24からブローバイガス出口25へとセパレータ室23内を流れるブローバイガスは、隔壁27の小孔30で通路面積が絞られることにより高速流となり、衝突板32に衝突する。そのため、ブローバイガスに含まれていたオイルミストが分離して衝突板32の表面に付着する。このように捕捉されたオイルミストは徐々に大きな液滴に成長し、図4に模式的に油滴50として示すように、衝突板32の下縁(換言すれば開口部33の上縁)から開口部33を横切るような形でセパレータ室23底面に滴下し、この底面上を下流側へ流れる。このとき、開口部33を通してブローバイガス(オイルミストが除去された後のブローバイガス)が高速で流れるので、開口部33を落ちる油滴50の一部がブローバイガスの流れの中に再飛散する。しかしながら、このように再飛散したオイルミストは、開口部33の直下に位置する起立壁41,42,43にブローバイガスの流れが干渉することによって再度捕捉され、セパレータ室23底面に回収される。図4には、開口部33から出たブローバイガスの流れを矢印Gでもって模式的に示しているが、起立壁41,42,43の上端縁の位置が順次高くなっていくので、通気抵抗を過度に増加させることなく高い再捕捉性能が得られる。特に、開口部33に最も近い起立壁41は、その高さが比較的低く、従って、通気抵抗の過度の増加が回避される。なお、各起立壁41,42,43で再捕捉したオイルならびに衝突板32から再飛散することなくセパレータ室23底面を流れてきたオイルは、起立壁41,42,43の切欠部45を通して下流側へ流れ、最終的にはドレンパイプ35から動弁室6へと滴下する。
図8は、起立壁41,42,43を具備しない従来例のオイルセパレータと、図4のように3つの起立壁41,42,43を備えた実施例のオイルセパレータ1と、について、オイルミストの捕捉性能を比較したものであり、図示するように、本発明の実施例では、広範な粒径範囲に亘って10%程度の捕捉効率の向上が得られた。
以上、この発明の一実施例を詳細に説明したが、この発明は上記実施例に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、3つの起立壁41,42,43を備えているが、これよりも少ない個数の起立壁であっても、逆により多数の起立壁であってもよい。また、複数の起立壁を備える場合、必ずしも上記のように衝突板32から各起立壁までの距離に正比例した高さでなくてもよい。但し、本発明者が行った実験によれば、衝突板32から各起立壁までの距離に正比例した形で各起立壁を順に高くしていく構成が、通気抵抗と捕捉効率とのバランスの上で最も良好なものとなる。また、上記実施例では、隔壁27、衝突板32および起立壁41,42,43が、合成樹脂製のセパレータカバー22の一部として一体に成形されているが、本発明はこれに限定されず、これらのいくつかあるいは全てをシリンダヘッドカバー7と一体に成形することも可能であり、あるいは、別に成形した部品を組み付けるようにしてもよい。
なお、図2,図3は、完全な直方体としてハウジング部21を示しているが、実際には、シリンダヘッドカバー7の外形状等に応じて、若干異形な形状となるのが一般的である。
1…オイルセパレータ
7…シリンダヘッドカバー
21…ハウジング部
22…セパレータカバー
23…セパレータ室
27…隔壁
28…入口室
29…出口室
30…小孔
32…衝突板
33…開口部
35…ドレンパイプ
41,42,43…起立壁
45…切欠部

Claims (2)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドカバー内に設けられ、該シリンダヘッドカバーを通して外部に取り出されるブローバイガスからオイルミストを分離するオイルセパレータであって、
    一端部にブローバイガス入口を有するとともに他端にブローバイガス出口を有するセパレータ室と、
    上記セパレータ室内を上記ブローバイガス入口側の入口室と上記ブローバイガス出口側の出口室とに仕切るように設けられ、かつ複数の小孔が貫通形成された隔壁と、
    上記小孔に対向するように上記隔壁に隣接して上記出口室内に設けられた衝突板と、
    この衝突板の幅の一部ないし全体に亘って、該衝突板の下端と上記セパレータ室底面との間にスリット状に設けられた開口部と、
    分離したオイルを上記セパレータ室底面から内燃機関の動弁室内に排出するドレン部と、
    上記開口部に隣接して上記衝突板の下流側に配置され、上記セパレータ室底面から上記衝突板と平行に立ち上がった起立壁と、
    上記セパレータ室底面に沿ったオイルの流れを許容するように、上記セパレータ室底面に沿って上記起立壁の一部に設けられた切欠部と、
    を備え
    上記起立壁として、間隔をおいて平行に配置された複数の起立壁を備え、かつこれら複数の起立壁の高さが、下流側の起立壁ほど高くなるようにそれぞれ異なっていることを特徴とする内燃機関のオイルセパレータ。
  2. 上記衝突板から各起立壁までの距離に正比例した高さを各起立壁が備えていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関のオイルセパレータ。
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