JP6393788B2 - 伝達機構 - Google Patents

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Description

本発明は、回動部材の回動によって長尺部材が長手方向へ移動され又は長尺部材の長手方向への移動によって回動部材が回動される伝達機構に関する。
外装チューブの端部から延びたケーブルがその長手方向へ移動されることによって、ケーブルの長手方向先端側がプーリの外周部に巻付き又はプーリの外周部から引出され、これによってプーリが回動される伝達機構がある(一例として下記特許文献1を参照)。このような伝達機構では、プーリの外周部にケーブルを巻いた状態でプーリがプーリケースに組付けられることがある。しかしながら、プーリをプーリケースに組付ける際に、プーリの外周部にケーブルを巻いた状態で保持することが難しい。
特開2013−123994号公報
本発明は、上記事実を考慮して、回動部材の外周部に長尺部材を巻いた状態で保持できる伝達機構を得ることが目的である。
請求項1に記載の伝達機構は、長手方向へ移動可能な長尺部材と、径方向外側へ開口され、内側に前記長尺部材が入る溝部を有し、前記長尺部材の長手方向一側が係止されると共に、外周部に前記長尺部材が巻かれ、回動されることによって前記長尺部材が長手方向側へ移動され又は前記長尺部材が長手方向側へ移動されることによって回動される回動部材と、前記長尺部材よりも前記溝部の開口側で前記溝部の内側において前記回動部材の中心軸線方向に対向する壁面から突出形成され、前記回動部材に設けられ、前記長尺部材が前記回動部材に巻かれた状態で前記長尺部材を保持可能とされ、前記長尺部材の長手方向他側への移動による前記回動部材の外周部から離れる方向への前記長尺部材の移動によって前記長尺部材の保持を解消する保持手段と、を備えている。
請求項1に記載の伝達機構では、回動部材に設けられた保持手段によって長尺部材は、回動部材の外周部に巻かれた状態で保持される。このため、長尺部材が回動部材の外周部に巻かれた状態で支持体等へ回動部材を組付けることができる。
また、回動部材の外周部から離れる方向への長尺部材の移動によって保持手段による長尺部材の保持が解消されるため、回動部材の回動又は長尺部材の長手方向側への移動による回動部材への長尺部材への巻付け、回動部材からの長尺部材の引出しができる。
さらに、本伝達機構では、保持手段による長尺部材の保持は、長尺部材の長手方向他側への移動による回動部材の外周部から離れる方向への長尺部材の移動によって解消される。このため、例えば、長尺部材が回動部材の外周部に巻かれた状態で支持体等へ回動部材を組付けた後に、長尺部材が長手方向他側へ引張られ、長尺部材が回動部材の外周部から離れる方向へ移動されることによって保持手段による長尺部材の保持を解消できる。
また、本伝達機構では、回動部材の溝部の内側に長尺部材が入り、更に、溝部における長尺部材の開口側に保持手段が設けられる。保持手段は、溝部の内側において回動部材の中心軸線方向に対向する壁面から突出形成される。このため、溝部において保持手段が設けられた部分では溝部が狭くなり、これによって、回動部材の溝部の内側に長尺部材が入った状態で保持できる。
請求項2に記載の伝達機構は、請求項1に記載の伝達機構において、前記保持手段は、前記溝部における前記回動部材の中心軸線方向に対向する両壁面の各々から突出形成される
請求項2に記載の伝達機構では、保持手段は、回動部材の溝部における回動部材の中心軸線方向に対向する両壁面の各々から突出形成される。このため、溝部の壁面からの保持手段の突出寸法を大きくすることなく溝部において保持手段が形成された部分での溝部の幅を狭くできる。このように、個々の保持手段の突出寸法を小さくできるため、長尺部材が回動部材の外周部から離れる方向へ移動された際に、保持手段による長尺部材の保持を容易に解消できる。
請求項3に記載の伝達機構は、請求項1又は請求項2に記載の伝達機構において、前記保持手段の前記壁面からの突出方向側端は、突出方向側へ向けて膨らむ曲面とされる
請求項3に記載の伝達機構では、保持手段の壁面からの突出方向側端は、突出方向側へ向けて膨らむ曲面とされるため、長尺部材が回動部材の外周部から離れる方向へ移動された際に、保持手段による長尺部材の保持を容易に解消できる。
請求項4に記載の伝達機構は、長手方向へ移動可能な長尺部材と、径方向外側へ開口され、内側に前記長尺部材が入る溝部を有し、前記長尺部材の長手方向一側が係止されると共に、外周部に前記長尺部材が巻かれ、回動されることによって前記長尺部材が長手方向側へ移動され又は前記長尺部材が長手方向側へ移動されることによって回動される回動部材と、前記溝部の一部とされ、内側の幅寸法が前記長尺部材の長手方向に対して直交する方向の寸法以下とされ、前記長尺部材が前記回動部材に巻かれて内側に前記長尺部材が入った状態では、前記長尺部材を挟んで保持可能とされ、前記長尺部材の長手方向他側への移動による前記回動部材の外周部から離れる方向への前記長尺部材の移動によって前記長尺部材の保持を解消する保持手段と、を備えている。
請求項4に記載の伝達機構では、回動部材の溝部の一部は、保持手段とされており、溝部において保持手段とされた部分の内側の幅寸法は、長尺部材の長手方向に対して直交する方向の寸法以下とされている。長尺部材が回動部材に巻かれて保持手段の内側に長尺部材が入った状態では、長尺部材は保持手段に挟まれて保持される。このため、長尺部材が回動部材の外周部に巻かれた状態で支持体等へ回動部材を組付けることができる。
また、回動部材の外周部から離れる方向への長尺部材の移動によって保持手段による長尺部材の保持が解消されるため、回動部材の回動又は長尺部材の長手方向側への移動による回動部材への長尺部材への巻付け、回動部材からの長尺部材の引出しができる。
さらに、本伝達機構では、保持手段による長尺部材の保持は、長尺部材の長手方向他側への移動による回動部材の外周部から離れる方向への長尺部材の移動によって解消される。このため、例えば、長尺部材が回動部材の外周部に巻かれた状態で支持体等へ回動部材を組付けた後に、長尺部材が長手方向他側へ引張られ、長尺部材が回動部材の外周部から離れる方向へ移動されることによって保持手段による長尺部材の保持を解消できる。
請求項に記載の伝達機構は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の伝達機構において、前記回動部材は、1回転未満の範囲で往復回動可能とされ、前記保持手段は、前記回動部材の往復回動における前記長尺部材の巻付き範囲外に設けられている。
請求項に記載の伝達機構によれば、回動部材は、1回転未満の範囲で往復回動可能とされ、保持手段は、回動部材の往復回動における長尺部材の巻付き範囲外に設けられる。このため、保持手段が回動部材の往復回動による長尺部材の回動部材への巻付きの抵抗になることを抑制できる。
以上、説明したように、本発明に係る伝達機構では、回動部材の外周部に長尺部材を巻いた状態で保持できる。
本発明の第1の実施の形態が適用されたウェビング巻取装置の装置本体の分解斜視図である。 ウェビング巻取装置が適用されたシートの側面図である。 シートのシートバックが車両後側へ回動される前の状態を示すウェビング巻取装置の装置本体の側面図である。 シートのシートバックが車両後側へ回動された状態を示すウェビング巻取装置の装置本体の側面図である。 ギヤケースの斜視図である。 プーリを装置左側から見た図である。 プーリの仮保持部の形成部分を拡大した斜視図である。 第2の実施の形態におけるプーリの仮保持部の形成部分を拡大した斜視図である。 第3の実施の形態におけるプーリの幅狭部の形成部分を拡大した斜視図である。 第4の実施の形態におけるプーリの切欠部、係合部、突部の形成部分を拡大した斜視図である。 第5の実施の形態におけるフレームの脚板における押さえ爪の形成部分を拡大した斜視図である。
次に、図1から図11の各図に基づいて本発明の各実施の形態について説明する。なお、各図において矢印FRは、本発明の実施の形態に係る伝達機構が適用されたウェビング巻取装置10の装置前側を示し、矢印LHは、装置左側を示し、矢印UPは、装置上側を示す。また、以下の各実施の形態の説明において、説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と実質的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
<第1の実施の形態の構成>
図2に示されるように、第1の実施の形態が適用されたウェビング巻取装置10は、車両用のシート12のシートバック14に設けられている。このウェビング巻取装置10が適用されるシート12は、シートバック14が、シートバック14の車両下側(図2の矢印Yとは反対方向側)部分を中心にシートクッション16に対して車両後側(図2の矢印Z1方向側)及び車両前側(図2の矢印Z2方向側)へ回動可能なリクライニング機構付きのシート12とされている。
図1に示されるように、ウェビング巻取装置10は、装置本体18を備えている。図2に示されるように、装置本体18は、シート12のシートバック14の内側における車両上側(図2の矢印Y方向側)部分に設けられている。図1に示されるように、装置本体18は、フレーム20を備えている。フレーム20は、図2に示されるシートバック14の骨格等(図示省略)に固定されている。
図1に示されるように、フレーム20は、脚板22、24を備えている。これらの脚板22、24は、装置左右方向に互いに対向されている。また、フレーム20には、スプール26が設けられている。スプール26の中心軸線方向は、脚板22と脚板24との対向方向(すなわち、装置左右方向)に沿っており、スプール26は、中心軸線周りに回転可能とされている。スプール26には、長尺帯状のウェビング28の長手方向基端部が係止されており、スプール26が巻取方向(図1の矢印A方向)へ回転されると、ウェビング28が長手方向基端側からスプール26に巻取られる。また、ウェビング28は、スプール26から装置上側へ延びている。
さらに、図2に示されるように、スプール26から装置上側へ延びたウェビング28は、シートバック14の車両上側端(図2の矢印Y方向側端)における車幅方向外側(図2の紙面奥側)部分からシートバック14の車両上側へ出ている。また、シートバック14の車両上側へ出たウェビング28は、シートバック14の車両上側端に沿って車両前側(図2の矢印X方向側端)へ延び、更に、シートバック14の車両前側面に沿って車両下側(図2の矢印Y方向とは反対側)へ延びている。
ウェビング28の長手方向先端部は、アンカプレート30に係止されている。アンカプレート30は、シートバック14の骨格又は車両の車体等に固定されている。また、ウェビング28にはタング32が設けられている。タング32は、ウェビング28におけるシートバック14の車両前側に設けられる部分に配置されており、ウェビング28に沿って所定範囲移動可能とされている。
また、本ウェビング巻取装置10が適用された車両用のシートベルト装置は、バックル34を備えている。バックル34は、シート12の車幅方向内側に設けられている。シート12に着座した乗員の身体にウェビング28が掛回された状態で、タング32がバックル34に係合されることによって、ウェビング28が乗員の身体に装着される。
一方、フレーム20の脚板24の装置左側には、スプリングケース36が設けられている。スプリングケース36の内側にはスプール付勢手段としての渦巻きばねが収容されている。この渦巻きばねの渦巻き方向外側端は、スプリングケース36に係止されている。これに対して、渦巻きばねの渦巻き方向内側端は、スプール26の脚板24側(装置左側)の端部に直接又は間接的に係止されている。これによって、スプール26は、巻取方向(図1の矢印A方向)へ付勢されている。
これに対し、スプール26の脚板22側(装置右側)には、ロックベース38が設けられている。ロックベース38は、スプール26に対する同軸上に配置されている。また、ロックベース38の径方向中央側には、フォースリミッタ機構を構成するエネルギー吸収部材としてのトーションバー40の装置右側部分が貫通配置されており、ロックベース38のトーションバー40の装置右側部分に対する相対回転は、制限されている。
トーションバー40は、棒状とされており、トーションバー40の長手方向は、装置左右方向とされている。トーションバー40の装置左側部分は、スプール26の内側に配置されている。トーションバー40の装置左側部分は、スプール26に繋がっており、トーションバー40の装置左側部分のスプール26に対する相対回転は、制限されている。これによって、ロックベース38のスプール26に対する相対回転が制限され、ロックベース38は、スプール26と一体的に回転される。
ロックベース38に対応してフレーム20の脚板22には、ラチェット孔42が形成されている。ラチェット孔42は、ロックベース38に対する同軸上に形成されており、ロックベース38は、ラチェット孔42の内側に配置されている。また、ロックベース38には、ロックパウル44が設けられている。ロックパウル44は、ロックベース38に対してロックベース38の径方向側の一方であるロック方向(図1の矢印C方向)及びその反対方向へ移動可能とされている。
ロックパウル44にはロック歯が形成されており、ロックパウル44がロック方向へ移動されると、ロックパウル44の係合歯がラチェット孔42のラチェット歯に噛合う。このように、ロックパウル44の係合歯がラチェット孔42のラチェット歯に噛合った状態では、ロックベース38の巻取方向とは反対の引出方向(図1の矢印B方向)への回転が制限される。
また、フレーム20の装置右側には、センサホルダ46が設けられている。センサホルダ46は、装置左側へ向けて開口した有底形状に形成されており、センサホルダ46は、フレーム20の脚板22と対向された状態でフレーム20に固定されている。センサホルダ46の内側にはVギヤ48が設けられている。Vギヤ48に対応して上述したトーションバー40にはシャフト部50が設けられている。シャフト部50はスプール26に対して同軸的に設けられており、Vギヤ48は、シャフト部50に回転自在に支持されている。
Vギヤ48には図示しないスプリングが設けられている。このスプリングの一部は、ロックベース38に係合されており、ロックベース38が引出方向へ回転されると、スプリングは、ロックベース38に押圧されて、Vギヤ48をスプール26によって引出方向へ押圧される。これによって、Vギヤ48はスプール26に追従して引出方向に回転できる。ロックベース38に設けられたロックパウル44の一部は、Vギヤ48へ係合されており、ロックベース38がVギヤ48に対して引出方向へ相対回転されると、ロックパウル44は、ロック方向(図1の矢印C方向)へ移動される。
センサホルダ46の脚板22とは反対側にはセンサカバー52が設けられている。センサカバー52は、脚板22側へ向けて開口した有底形状とされ、脚板22に取付けられている。センサカバー52の内側にはハンガ54が配置されている。ハンガ54は、箱形状とされており、フレーム20の脚板22へ固定されている。また、ハンガ54は、装置上側へ開口されており、ハンガ54の内側には加速度センサ56が設けられている。
加速度センサ56は、センサハウジング58を備えている。センサハウジング58は、載置部60を備えている。載置部60の装置左右方向両側端には縦壁62が形成されている。縦壁62は、載置部60の装置左右方向両側端から装置上側へ延びている。これらの縦壁62の装置上側端部にはハウジングピン64が設けられている。これらのハウジングピン64の中心軸方向は、概ね、装置左右方向とされており、両ハウジングピン64は、互いに同軸上に配置されている。
また、装置右側の縦壁62のハウジングピン64は、縦壁62から装置右側へ突出されており、また、装置左側の縦壁62のハウジングピン64は、縦壁62から装置左側へ突出されている。これらのハウジングピン64は、ハンガ54に回動自在に支持されている。これによって、加速度センサ56のセンサハウジング58は、ハンガ54に対してハウジングピン64を中心に相対的に回動可能とされている。
センサハウジング58の載置部60上には慣性質量体としてのセンサ球66が設けられている。さらに、センサ球66の装置上側には、センサレバー68が設けられている。センサレバー68は、センサハウジング58に支持されており、センサレバー68は、センサハウジング58による支持位置を中心に装置上下方向へ回動可能とされている。載置部60上でセンサ球66が車両前側へ転がると、センサレバー68は、センサ球66によって押されて車両上側へ回動される。センサレバー68の装置上側にはVパウル70が設けられている。
Vパウル70は、センサホルダ46に回動可能に支持されており、センサレバー68が装置上側へ回動されると、Vパウル70は、センサレバー68に押圧されて装置上側へ回動される。Vパウル70の一部は、センサホルダ46の内側でVギヤ48の径方向側方に配置され、Vパウル70は、装置上側へ回動されることによってVギヤ48へ係合される。これによって、Vギヤ48の引出方向への回転が制限される。
一方、フレーム20の脚板22の装置左側には、ギヤケース72が設けられている。図5に示されるように、ギヤケース72は、プーリ配置部74を備えている。プーリ配置部74は、装置左側端が閉止された略円筒形状に形成されている。プーリ配置部74の内側には、スプリング支持部76が設けられている。スプリング支持部76は、略円筒形状とされており、プーリ配置部74に対する同軸上に設けられている。このスプリング支持部76には、図1に示されるリターンスプリング78が設けられている。
図1に示されるように、リターンスプリング78は、捻りコイルスプリングとされており、リターンスプリング78のコイル状部分の内側にスプリング支持部76が挿入された状態でリターンスプリング78がスプリング支持部76に支持されている。リターンスプリング78は、一側端部がギヤケース72に保持されており、リターンスプリング78の他側端部は、スプリング支持部76を中心とする軸周り方向の一方であるリターン方向(図1等の矢印D方向)へ付勢されている。
スプリング支持部76の装置右側端には、プーリ支持軸80がスプリング支持部76に対する同軸上に設けられており、プーリ支持軸80には、図1に示される回動部材としてのプーリ82がプーリ支持軸80周りに回動自在に支持されている。プーリ82には、ケーブル84の長手方向一側部分が保持されている。
図5に示されるように、ケーブル84は、チューブ86を備えている。チューブ86は、中空の長尺紐状に形成されている。チューブ86の長手方向一側端部には、係合筒88が設けられている。係合筒88は、チューブ86よりも硬質の筒状とされ、チューブ86の長手方向端部は、係合筒88の内側に挿入されている。また、係合筒88の中心軸方向中間部にはフランジ部90が形成されている。フランジ部90は、係合筒88の外周部から係合筒88の中心軸方向に対して直交する方向へ延出されている。
さらに、係合筒88にはかしめ部92が形成されている。かしめ部92は、係合筒88におけるフランジ部90よりもチューブ86側に配置されており、かしめ部92では、係合筒88の断面形状が略六角形状とされている。チューブ86の長手方向端部が係合筒88の内側に挿入された状態でかしめ部92において係合筒88がかしめられることによって係合筒88がチューブ86の長手方向端部へ固定される。
また、ケーブル84は、長尺部材としてのワイヤ94を備えている。ワイヤ94は、長尺紐状とされている。ワイヤ94の長手方向中間部は、チューブ86の内側に配置され、ワイヤ94の長手方向両端側部分は、チューブ86の長手方向両端部からチューブ86の外側へ延びている。ワイヤ94は、ワイヤ94及びチューブ86の長手方向にチューブ86に対して相対移動可能とされている。ワイヤ94の長手方向両端部にはワイヤストッパ96が固定されている。ワイヤストッパ96は、例えば、ワイヤ94よりも太い円柱形状とされている。
一方、このような構成のケーブル84の長手方向一側部分が保持されるプーリ82は、プーリ本体98を備えている。図1に示されるように、プーリ本体98は、リング状又は比較的軸方向寸法が小さな円筒形状とされている。図6に示されるように、プーリ本体98の径方向外側には、ワイヤ係止部100が設けられている。ワイヤ係止部100は、ストッパ配置部102を備えている。ストッパ配置部102は、プーリ本体98の軸方向一側(装置左側)で開口された有底の孔とされており、ストッパ配置部102の内側には、ケーブル84のワイヤ94の長手方向一側端部のワイヤストッパ96が配置される。
ワイヤ係止部100におけるストッパ配置部102のリターン方向(図6等の矢印D方向)とは反対側には、第1溝104が形成されている。第1溝104は、プーリ本体98の軸方向一側(装置左側)で開口された溝とされている。また、第1溝104は、ストッパ配置部102に繋がっていると共に、第1溝104のストッパ配置部102とは反対側端は、ワイヤ係止部100の周面で開口されている。第1溝104の内側には、ケーブル84のワイヤ94が配置され、ワイヤ94においてストッパ配置部102内のワイヤストッパ96とは反対側は、第1溝104のストッパ配置部102とは反対側端からワイヤ係止部100の外側へ延びている。
また、ワイヤ係止部100におけるストッパ配置部102の内側には、第1潰しリブ106が設けられている。第1潰しリブ106は、ストッパ配置部102における第1溝104とは反対側の面から突出形成されており、ケーブル84のワイヤストッパ96がストッパ配置部102の内側に配置されると、第1潰しリブ106は、ワイヤストッパ96によって第1溝104とは反対側へ潰される。これによって、ワイヤストッパ96は、ストッパ配置部102の内側でワイヤ係止部100に保持され、ワイヤストッパ96の変位が抑制される。
一方、プーリ82のプーリ本体98の径方向外側には、ワイヤ巻部108が設けられている。ワイヤ巻部108は、ワイヤ係止部100におけるプーリ本体98の周方向側方に形成されている。ワイヤ巻部108には、溝部としての第2溝110が形成されている。第2溝110は、プーリ本体98の径方向外側へ開口されており、ケーブル84のワイヤ94は、第2溝110の内側へ入ることができ、ワイヤ94をワイヤ巻部108に巻取ることができる。
また、図6及び図7に示されるように、ワイヤ巻部108には、保持手段としての仮保持部112が設けられている。図7に示されるように、仮保持部112は、ワイヤ巻部108の第2溝110の内側面においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する両壁面から突出されている。仮保持部112は、第2溝110の壁面からの突出方向側へ向けて先細の略円錐形状に形成され、更に、仮保持部112の突出方向側端部は、突出方向側へ膨らんだ曲面とされている。第2溝110にケーブル84のワイヤ94が入った状態では、仮保持部112は、ワイヤ94に対してプーリ本体98の径方向外側(すなわち、第2溝110の開口側)に配置される。このため、第2溝110における仮保持部112の形成部分では、第2溝110の開口側へのワイヤ94の移動が仮保持部112によって抑制される。
さらに、仮保持部112は、第2溝110においてリターンスプリング78の付勢方向であるリターン方向(図7等の矢印D方向)とは反対側部分に形成されている。プーリ82がギヤケース72に取付けられる際には、ケーブル84の長手方向一側のワイヤ94のワイヤストッパ96は、プーリ82のワイヤ係止部100に保持され、ワイヤ94の長手方向一側部分は、仮保持部112によって第2溝110の内側で保持される。
一方、ケーブル84の長手方向他側端部は、図2に示される連動機構114に連結されている。連動機構114は、シートバック14の車両下側部分に配置されている。この連動機構114にケーブル84の長手方向他側端部が連結される際には、ケーブル84のワイヤ94が長手方向他側へ引張られて移動される。これによって、第2溝110におけるリターン方向(図6等の矢印D方向)とは反対側部分では、ワイヤ94が第2溝110の外側へ抜ける。さらに、本ウェビング巻取装置10がシート12に搭載された状態では、プーリ82がリターン方向へ最も回動されても、ワイヤ94が第2溝110の仮保持部112の形成部分に巻かれることがないように仮保持部112の形成位置が設定されている。
一方、図1に示されるように、ギヤケース72におけるプーリ配置部74の装置後下側にはケーブル保持部116が形成されている。図5に示されるように、ケーブル保持部116は、ケーブル配置溝118を備えている。ケーブル配置溝118は、装置右側へ開口されている。ケーブル配置溝118には、拡幅部120が形成されており、拡幅部120では、ケーブル配置溝118の幅が広くされている。
拡幅部120でのケーブル配置溝118の幅寸法は、フランジ部90での係合筒88の太さ(ケーブル84の長手方向に対して直交する方向に沿ったフランジ部90の寸法)よりも僅かに大きくされている。また、ケーブル配置溝118において拡幅部120を挟んだ両側の幅寸法は、フランジ部90を挟んだ係合筒88の両側部分の太さ寸法よりも大きくフランジ部90での係合筒88の太さよりも小さくされている。
ケーブル84の長手方向一側の係合筒88のフランジ部90は、ケーブル配置溝118の拡幅部120の内側に配置され、係合筒88のフランジ部90を挟んだ両側部分は、ケーブル配置溝118における拡幅部120を挟んだ両側部分の内側に配置される。これによって、係合筒88は、ケーブル保持部116によって保持され、ケーブル84の長手方向側への係合筒88の移動が抑制される。
また、ケーブル保持部116におけるケーブル配置溝118の装置下側には爪配置部122が形成されている。爪配置部122は、装置右側へ開口された有底の孔とされ、ケーブル配置溝118の幅方向に沿った爪配置部122の幅寸法は、ケーブル配置溝118の拡幅部120よりも大きくされており、爪配置部122の内側には、係合筒88においてケーブル配置溝118よりもケーブル84の長手方向他側部分が配置される。
また、爪配置部122には、一対のケーブル保持爪124が設けられている。ケーブル保持爪124は、爪配置部122の底部から爪配置部122の開口側(装置右側)へ立設されている。双方のケーブル保持爪124は、爪配置部122の幅方向に対向されており、係合筒88におけるケーブル84の長手方向他側部分は、双方のケーブル保持爪124の基端部(ケーブル保持爪124の装置左側部分)の間に配置される。この状態で、ケーブル保持爪124の先端部が爪配置部122の開口側(装置右側)から係合筒88へ対向され、これによって、爪配置部122の開口側への係合筒88の変位が抑制されている。
また、ギヤケース72における爪配置部122の装置下側には通過溝126が形成されている。通過溝126は、装置右側へ開口されている。また、通過溝126の爪配置部122側は、爪配置部122に繋がっており、通過溝126の爪配置部122とは反対側は、ギヤケース72の装置下側端で開口されている。通過溝126の内側には、ケーブル84の係合筒88における爪配置部122よりもケーブル84の長手方向他側部分が配置される。通過溝126における幅方向両側の壁部には、第2潰しリブ128が形成されている。通過溝126の一方の壁部の第2潰しリブ128は、通過溝126の他方の壁部の第2潰しリブ128と対向されており、係合筒88が通過溝126の内側に配置される際には、これらの第2潰しリブ128が係合筒88によって潰される。これによって、係合筒88のがたつきが抑制される。
ケーブル84の係合筒88よりも長手方向他側部分は、通過溝126からギヤケース72の装置下側へ延び、図2に示されるように、ケーブル84の長手方向他側端部は、連動機構114に連結されている。連動機構114は、シートバック14の車両下側部分を中心とするシートバック14の車両後側及び車両前側への回動に連動して作動される。例えば、連動機構114がシートバック14の車両後側への回動に連動して作動されると、ケーブル84のワイヤ94がケーブル84の長手方向他側(すなわち、連動機構114側)へ引張られ、ワイヤ94がチューブ86に対してケーブル84の長手方向他側へ移動される。これによって、プーリ82がリターンスプリング78の付勢力に抗してリターン方向(図1等の矢印D方向)とは反対方向へ回動される。
これに対して、連動機構114がシートバック14の車両前側への回動に連動して作動されると、ケーブル84のワイヤ94がケーブル84の長手方向一側(すなわち、連動機構114とは反対側)へ引張られ、ワイヤ94がチューブ86に対してケーブル84の長手方向一側へ移動される。これによって、プーリ82がリターンスプリング78の付勢力によってリターン方向(図1等の矢印D方向)へ回動される。
一方、ギヤケース72においてプーリ配置部74の装置上側には、ギヤ配置部130が設けられている。ギヤ配置部130には、ギヤ支持軸132が設けられている。ギヤ支持軸132には、セクタギヤ142が設けられている。セクタギヤ142は、全体的に略扇形状とされており、セクタギヤ142の形状を扇形状と見做した場合の扇の要の位置には円孔144が形成されている。セクタギヤ142の円孔144には、ギヤ支持軸132が貫通配置されており、セクタギヤ142は、ギヤ支持軸132によってギヤ支持軸132周りに回動自在に支持されている。
このセクタギヤ142に対応して上述したプーリ82には、ギヤ部146が設けられている。ギヤ部146は、平歯の外歯ギヤとされており、プーリ本体98に対する同軸上に配置されている。ギヤ部146の外歯には、セクタギヤ142の外歯が噛合っており、プーリ82が回動されることによってセクタギヤ142が回動される。セクタギヤ142には、ロッド148が設けられている。
ロッド148は、略円柱形状とされており、ロッド148の中心軸線方向は、ギヤ支持軸132の中心軸線方向と同じ方向とされている。ロッド148は、セクタギヤ142の装置右側面から延びている。このロッド148に対応して、フレーム20の脚板22には第1孔150が形成されており、更に、ハンガ54の脚板22側の縦壁62には第2孔152が形成されている。ロッド148は、第1孔150及び第2孔152を通ってハンガ54の内側に入っている。また、ロッド148の先端部(セクタギヤ142とは反対側の端部)は、加速度センサ56のセンサハウジング58に係合されており、セクタギヤ142が回動されることによって、センサハウジング58は、ロッド148によってセクタギヤ142が回動方向側へ押圧され、これによって、センサハウジング58は、ハウジングピン64を中心に回動される。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウェビング巻取装置10では、車両衝突時等の車両急減速状態になると、加速度センサ56のセンサ球66がセンサハウジング58の載置部60上で転がる。これによって、センサレバー68がセンサ球66によって装置上側へ回動される。このようにセンサレバー68が回動されると、Vパウル70がセンサレバー68によって装置上側へ押圧されて、Vパウル70が装置上側へ回動される。これによって、Vパウル70がVギヤ48へ係合され、Vギヤ48の引出方向への回転が制限される。
一方、車両が急減速されることによって車両の乗員が車両前側へ慣性移動されると、乗員の身体に装着されたウェビング28が引張られ、これによってスプール26が引出方向へ回転され、更に、ロックベース38がスプール26と共に引出方向へ回転される。ここで、この状態で、上記のようにVギヤ48の引出方向への回転が制限されていると、スプール26が、Vギヤ48に対して引出方向へ相対回転される。
これによって、ロックベース38に設けられたロックパウル44がロック方向(図1の矢印C方向)へ移動されると、ロックパウル44のロック歯がフレーム20の脚板22のラチェット孔42のラチェット歯へ係合される。これによって、ロックベース38の引出方向への回転が制限される。このように、ロックベース38の引出方向への回転が制限されることによってスプール26の引出方向への回転が制限され、ウェビング28のスプール26からの引出しが制限される。これによって、乗員の身体をウェビング28によって拘束でき、乗員の車両前側への慣性移動を効果的に抑制できる。
一方、本ウェビング巻取装置10は上述したようにリクライニング機構付きシート12のシートバック14に設けられる。ここで、図3には、図2に示されるシートバック14がシートバック14の車両下側(図2の矢印Y方向とは反対側)部分を中心にシートクッション16に対して車両後側(図2の矢印X1方向側)へ回動される前のウェビング巻取装置10の装置本体18の状態が示されており、図4には、シートバック14が車両後側へ回動された状態が示されている。これらの図に示されるように、本ウェビング巻取装置10の装置本体18のフレーム20は、シートバック14の骨格等に固定されている。このため、シートバック14が車両後側へ回動されることによって、装置本体18は、シートバック14と共に車両後側へ回動される。
ここで、シートバック14が車両後側へ回動されると、ウェビング巻取装置10の連動機構114がシートバック14の回動に連動して作動される。これによって、ケーブル84のワイヤ94がケーブル84の長手方向他側(すなわち、連動機構114側)へ引張られ、ワイヤ94がチューブ86に対してケーブル84の長手方向他側へ移動される。これによって、プーリ82がリターンスプリング78の付勢力に抗してリターン方向(図1等の矢印D方向)とは反対方向へ回動される。
プーリ82の回動は、セクタギヤ142に伝わり、これによって、セクタギヤ142が回動される。このようにセクタギヤ142が回動されると、加速度センサ56のセンサハウジング58がセクタギヤ142のロッド148に押圧され、センサハウジング58は、ハウジングピン64を中心に装置本体18のフレーム20に対して回動される。これによって、装置本体18が車両後側へ回動されても、センサハウジング58の傾きが抑制され、装置本体18が車両後側へ回動されても、加速度センサ56の動作を安定させることができる。
ところで、本ウェビング巻取装置10の装置本体18の組立工程では、プーリ82がギヤケース72へ取付けられる。このプーリ82のギヤケース72への取付工程では、予め、ケーブル84の長手方向一側のワイヤストッパ96が、プーリ82のワイヤ係止部100のストッパ配置部102の内側に配置され、更に、ケーブル84のワイヤ94の長手方向一側部分がプーリ82のワイヤ巻部108の第2溝110に巻かれる。
ここで、ストッパ配置部102の内側には第1潰しリブ106が設けられており、ワイヤストッパ96がストッパ配置部102の内側に配置されると、第1潰しリブ106は、ワイヤストッパ96によって第1溝104とは反対側へ潰される。これによって、ワイヤストッパ96は、ストッパ配置部102の内側でワイヤ係止部100に保持され、ワイヤストッパ96の変位が抑制される。このため、プーリ82がギヤケース72へ取付けられる際に、ワイヤストッパ96がストッパ配置部102から抜けることを抑制できる。これによって、プーリ82をギヤケース72へ取付ける際に、ワイヤストッパ96がストッパ配置部102から抜けないように、作業者がワイヤストッパ96を押さえたりする必要がなく、プーリ82のギヤケース72への取付作業が容易になる。
また、ワイヤ巻部108の第2溝110には仮保持部112が設けられており、第2溝110における仮保持部112の形成部分では第2溝110が狭くなり、第2溝110の開口側へのワイヤ94の移動が仮保持部112によって抑制される。これによって、ワイヤ94がワイヤ巻部108の第2溝110に巻かれた状態で保持される。このため、プーリ82をギヤケース72へ取付ける際に、ワイヤ94がワイヤ巻部108の第2溝110から抜けないように、作業者がワイヤ94を押さえたりする必要がなく、プーリ82のギヤケース72への取付作業が容易になる。
一方、ケーブル84の長手方向他側端部が連動機構114にケーブル84の長手方向他側端部が連結される際には、ケーブル84のワイヤ94が長手方向他側へ引張られて移動される。これによって、第2溝110におけるリターン方向(図6等の矢印D方向)とは反対側部分では、仮保持部112がワイヤ94によって変形又は破壊され、ワイヤ94が第2溝110の外側へ抜ける。
ここで、仮保持部112は、ワイヤ巻部108の第2溝110の内側面においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する両壁面から突出されている。このため、個々の仮保持部112の突出寸法を大きくすることなく第2溝110において仮保持部112が形成された部分での第2溝110の幅を狭くできる。このように、個々の仮保持部112の突出寸法が大きくなることを抑制できるため、ワイヤ94が長手方向他側へ引張られて移動された際に、仮保持部112をワイヤ94によって比較的容易に変形又は破壊でき、ワイヤ94を第2溝110の外側へ抜くことができる。
また、仮保持部112の突出方向側端部は、突出方向側へ膨らんだ曲面とされている。これによって、ワイヤ94が長手方向他側へ引張られて移動された際に、ワイヤ94を第2溝110の外側へ抜くことができる。
上記のように、シートバック14の回動に伴い、ケーブル84のワイヤ94がチューブ86に対して長手方向一側へ移動されると、プーリ82は、リターンスプリング78の付勢力によってリターン方向(図6の矢印D方向)へ回動され、ワイヤ94は、長手方向一側からプーリ82の第2溝110に巻かれる。ここで、本実施の形態では、プーリ82がリターン方向へ最も回動されても、ワイヤ94が第2溝110の仮保持部112の形成部分に巻かれることがないように仮保持部112の形成位置が設定されている。このため、プーリ82がリターン方向へ回動された際に、ワイヤ94がプーリ82の第2溝110へ巻かれる際の抵抗に仮保持部112がなることはない。これによって、プーリ82がリターン方向へ回動された際に、ワイヤ94をプーリ82の第2溝110へ円滑に巻くことができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。図8に示されるように、第2の実施の形態では、保持手段としての仮保持部112は、板状とされている。仮保持部112の長手方向は、プーリ82のプーリ本体98の周方向に沿っており、仮保持部112の厚さ方向は、プーリ本体98の径方向に沿っている。仮保持部112は、ワイヤ巻部108の第2溝110の内側面においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する両壁面から突出されている。このため、本実施の形態は、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。図9に示されるように、第3の実施の形態では、プーリ82の第2溝110においてリターン方向(図9の矢印D方向)とは反対側部分は、保持手段としての幅狭部154とされている。第2溝110において幅狭部154とされた部分では、第2溝110において幅狭部154よりもリターン方向側の部分よりも第2溝110の幅が狭くされており、その大きさは、ワイヤ94の直径寸法以下とされている。このため、幅狭部154でワイヤ94が第2溝110の内側に配置された状態では、第2溝110の内側面においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する両壁面によってワイヤ94が挟まれて保持される。したがって、本実施の形態は、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。図10に示されるように、第4の実施の形態では、プーリ82のワイヤ巻部108におけるリターン方向(図10等の矢印D方向)とは反対側部分には一対の切欠部156が形成されている。一対の切欠部156の一方は、第2溝110においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する壁部の一方に形成され、一対の切欠部156の他方は、第2溝110においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する壁部の他方に形成されている。これらの切欠部156は、プーリ本体98の半径方向外側へ開口されており、プーリ本体98の中心軸方向に対向されている。
この一対の切欠部156のうち、装置左側の切欠部156の内側には、係合部158が設けられている。保持手段としての係合部158は、切欠部156におけるプーリ本体98の中心軸側の端部からプーリ本体98の径方向外側に延びており、第2溝110における係合部158の形成部分にケーブル84のワイヤ94が配置された場合には、ワイヤ94が係合部158の装置右側に配置される。また、係合部158の装置右側面は、第2溝110の内側における装置右側面よりも装置右側にずれている。このため、第2溝110における係合部158の形成部分では、ワイヤ94が装置右側に曲がって配置される。このため、ワイヤ94の第2溝110の外側への移動が抑制される。
さらに、係合部158におけるプーリ本体98の径方向外側端部には、突部160が設けられている。突部160は、係合部158から装置右側へ突出されており、これによっても、ワイヤ94の第2溝110の外側への移動が抑制される。
本実施の形態では、第2溝110の内側に配置されたケーブル84のワイヤ94は、係合部158によって第2溝110内で曲げられ、しかも、ワイヤ94のプーリ本体98の径方向外側には係合部158の突部160が配置される。これによって、ワイヤ94がワイヤ巻部108の第2溝110に巻かれた状態で保持される。このため、プーリ82をギヤケース72へ取付ける際に、ワイヤ94がワイヤ巻部108の第2溝110から抜けないように、作業者がワイヤ94を押さえたりする必要がなく、プーリ82のギヤケース72への取付作業が容易になる。
一方、ケーブル84の長手方向他側端部が連動機構114にケーブル84の長手方向他側端部が連結される際には、ケーブル84のワイヤ94が長手方向他側へ引張られて移動される。これによって、係合部158の突部160がワイヤ94に押圧され、係合部158は、装置左側へ変形される。これによって、ワイヤ94が第2溝110の外側へ抜ける。このように、本実施の形態は、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。図11に示されるように、第5の実施の形態では、ギヤケース72にケーブル保持爪124が設けられていない。また、本実施の形態では、フレーム20の脚板22にケーブル押さえ爪162が設けられている。ケーブル押さえ爪162は、脚板22においてギヤケース72のケーブル保持部116の爪配置部122との対向部分に配置されている。ケーブル押さえ爪162は、脚板22から装置左側へ曲がっており、ケーブル押さえ爪162の先端は、爪配置部122の内側に入っている。これによって、爪配置部122の開口側への係合筒88の変位を抑制できる。
なお、上記の第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、ワイヤ巻部108の第2溝110の内側面においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する両壁面から保持手段としての仮保持部112が突出されていた。しかしながら、仮保持部112を第2溝110の内側面においてプーリ本体98の中心軸方向に対向する両壁面の一方にのみ設ける構成としてもよい。
また、上記の各実施の形態では、保持手段は、プーリ82の第2溝110においてリターン方向(図6等の矢印D方向)とは反対側部分に設けられていた。しかしながら、例えば、保持手段を第2溝110におけるプーリ82の周方向中央部等に設けてもよい。
さらに、上記の各実施の形態では、プーリ82がリターン方向(図6等の矢印D方向)へ最も回動されても、ワイヤ94が第2溝110の仮保持部112の形成部分に巻かれることがないように保持手段としての仮保持部112の形成位置が設定されていた。しかしながら、プーリ82がリターン方向(図6等の矢印D方向)へ最も回動された状態で、ワイヤ94の一部が保持手段に保持される構成であってもよい。
また、上記の各実施の形態は、ウェビング巻取装置10の装置本体18と連動機構114とを繋ぐケーブル84のワイヤ94と、装置本体18側でワイヤ94が巻かれるプーリ82とに本発明を適用した構成であった。しかしながら、ウェビング巻取装置10における他の部位又はウェビング巻取装置10以外の構成に本発明を適用してもよい。
82 プーリ(回動部材)
94 ワイヤ(長尺部材)
110 第2溝(溝部)
112 仮保持部(保持手段)
154 幅狭部(保持手段)
158 係合部(保持手段)

Claims (5)

  1. 長手方向へ移動可能な長尺部材と、
    径方向外側へ開口され、内側に前記長尺部材が入る溝部を有し、前記長尺部材の長手方向一側が係止されると共に、外周部に前記長尺部材が巻かれ、回動されることによって前記長尺部材が長手方向側へ移動され又は前記長尺部材が長手方向側へ移動されることによって回動される回動部材と、
    前記長尺部材よりも前記溝部の開口側で前記溝部の内側において前記回動部材の中心軸線方向に対向する壁面から突出形成され、前記回動部材に設けられ、前記長尺部材が前記回動部材に巻かれた状態で前記長尺部材を保持可能とされ、前記長尺部材の長手方向他側への移動による前記回動部材の外周部から離れる方向への前記長尺部材の移動によって前記長尺部材の保持を解消する保持手段と、
    を備える伝達機構。
  2. 前記保持手段は、前記溝部における前記回動部材の中心軸線方向に対向する両壁面の各々から突出形成される請求項に記載の伝達機構。
  3. 前記保持手段の前記壁面からの突出方向側端は、突出方向側へ向けて膨らむ曲面とされる請求項又は請求項に記載の伝達機構。
  4. 長手方向へ移動可能な長尺部材と、
    径方向外側へ開口され、内側に前記長尺部材が入る溝部を有し、前記長尺部材の長手方向一側が係止されると共に、外周部に前記長尺部材が巻かれ、回動されることによって前記長尺部材が長手方向側へ移動され又は前記長尺部材が長手方向側へ移動されることによって回動される回動部材と、
    前記溝部の一部とされ、内側の幅寸法が前記長尺部材の長手方向に対して直交する方向の寸法以下とされ、前記長尺部材が前記回動部材に巻かれて内側に前記長尺部材が入った状態では、前記長尺部材を挟んで保持可能とされ、前記長尺部材の長手方向他側への移動による前記回動部材の外周部から離れる方向への前記長尺部材の移動によって前記長尺部材の保持を解消する保持手段と、
    を備える伝達機構。
  5. 前記回動部材は、1回転未満の範囲で往復回動可能とされ、前記保持手段は、前記回動部材の往復回動における前記長尺部材の巻付き範囲外に設けられた請求項1から請求項4の何れか1項に記載の伝達機構。
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