JP2016199221A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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菜々子 草田
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Abstract

【課題】ウェビングの引出速度に基づくスプールの引出方向への回転速度に応じてフォースリミッタ部材の変形が可能なウェビング巻取装置を得る。
【解決手段】本ウェビング巻取装置では、スプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ以上になると、ワイヤ46の基部51及び係合部52が遠心力によって回動される。この状態で、スプール18が、ロックギヤ32に対して引出方向へ回転されると、ワイヤ46の係合部52が、巻取方向側からワイヤ保持部60の内側へ入り、ワイヤ46の係合部52はワイヤ保持部60によって引出方向への回転が阻止される。このため、スプール18のワイヤ挿入孔44からワイヤ46のワイヤ本体48が引出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、フォースリミッタ部材の変形が可能なウェビング巻取装置に関する。
トーションバーとは異なるワイヤ等のフォースリミッタ部材を備えたウェビング巻取装置がある。フォースリミッタ部材は、ロック機構のロックベースに連結されており、ロック機構の作動状態でウェビングの引張り荷重が所定の大きさ以上になると、フォースリミッタ部材が変形されながらスプールが引出方向へ回転され、スプールの回転力のエネルギーの一部が、フォースリミッタ部材の変形によって吸収される(一例として下記特許文献1を参照)。しかしながら、ウェビングの引出速度に応じたスプールの引出方向への回転速度の大きさによっては、フォースリミッタ部材の変形によるスプールの回転力のエネルギー吸収が不要なこともある。
特開2006−205822号公報
本発明は、上記事実を考慮し、ウェビングの引出速度に基づくスプールの引出方向への回転速度に応じてフォースリミッタ部材の変形が可能なウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は、ウェビングが引出されることによって引出方向へ回転するスプールと、車両緊急時に引出方向への回転が阻止される回転部材と、前記スプールが所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転され、更に、前記スプールが前記回転部材に対して引出方向へ回転されることによって変形されるフォースリミッタ部材と、を備えている。
請求項1に記載のウェビング巻取装置では、スプールが所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転され、更に、スプールが回転部材に対して引出方向へ回転されることによってフォースリミッタ部材が変形される。これによって、スプールが回転部材に対して引出方向へ回転された際のスプールの回転力のエネルギーの一部を吸収できる。
これに対して、スプールの回転部材に対する引出方向への回転速度が所定の大きさ未満であれば、フォースリミッタ部材は変形されない。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前記フォースリミッタ部材は、前記スプールと共に引出方向へ回転可能とされ、前記スプールが所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転されることによって前記フォースリミッタ部材の一部が前記スプールとは別の部材に保持され、更に、前記スプールが前記回転部材に対して引出方向へ回転されることによって前記フォースリミッタ部材が変形される。
請求項2に記載のウェビング巻取装置によれば、フォースリミッタ部材は、スプールと共に引出方向へ回転可能とされる。車両緊急時に回転部材の引出方向への回転が阻止され、スプールが所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転されることによってフォースリミッタ部材の一部がスプールとは別の部材に保持され、更に、スプールが回転部材に対して引出方向へ回転されることによってフォースリミッタ部材が変形される。
これに対して、スプールの引出方向への回転速度が所定の大きさ未満であれば、フォースリミッタ部材の一部がスプールとは別の部材に保持されることはなく、フォースリミッタ部材はスプールと共に回転部材に対して引出方向へ回転されるため、フォースリミッタ部材は変形されない。
請求項3に記載のウェビング巻取装置は、請求項2に記載のウェビング巻取装置において、前記フォースリミッタ部材は、前記スプールの所定の大きさ以上の回転速度での引出方向への回転による遠心力によって移動されて、前記フォースリミッタ部材の一部が前記スプールとは別の部材に保持される。
請求項3に記載のウェビング巻取装置によれば、フォースリミッタ部材は、スプールの所定の大きさ以上の回転速度での引出方向への回転による遠心力によって移動されて、フォースリミッタ部材の一部がスプールとは別の部材に保持され、この状態でのスプールの回転部材に対する引出方向への回転によってフォースリミッタ部材を変形できる。
請求項4に記載のウェビング巻取装置は、請求項2に記載のウェビング巻取装置において、前記スプールの所定の大きさ以上の回転速度での引出方向への回転による遠心力によって移動されて前記フォースリミッタ部材を前記スプールとは別の部材に保持させる移動部材を備えている。
請求項4に記載のウェビング巻取装置によれば、スプールが回転部材に対して所定の大きさ以上の回転速度での引出方向へ回転されると、その遠心力によって移動部材が移動される。この移動部材の移動によって、フォースリミッタ部材を回転部材に保持させることができる。
請求項5に記載のウェビング巻取装置は、請求項2から請求項4の何れか1項に記載のウェビング巻取装置において、前記フォースリミッタ部材の一部が保持される前記スプールとは別の部材は、前記回転部材とされている。
請求項5に記載のウェビング巻取装置によれば、フォースリミッタ部材の一部が保持されるスプールとは別の部材が回転部材とされる。このため、車両緊急時に回転部材の引出方向への回転が阻止された状態でスプールが引出方向へ回転されることにより、スプールの回転部材に対する引出方向への相対回転を生じさせることができる。
請求項6に記載のウェビング巻取装置は、請求項2から請求項5の何れか1項に記載のウェビング巻取装置において、前記フォースリミッタ部材を複数備え、前記スプールの引出方向への回転速度の大きさに応じて複数の前記フォースリミッタ部材が選択的に前記スプールとは別の部材に保持される。
請求項6に記載のウェビング巻取装置によれば、スプールの引出方向への回転速度の大きさに応じて複数のフォースリミッタ部材が選択的にスプールとは別の部材に保持される。このため、スプールが回転部材に対して引出方向へ回転された際のスプールの回転力のエネルギーの吸収量を変えることができる。
以上、説明したように、本発明に係るウェビング巻取装置では、ウェビングの引出速度に基づくスプールの引出方向への回転速度に応じてフォースリミッタ部材を変形できる。
第1の実施の形態に係るウェビング巻取装置の正面図である。 第1の実施の形態に係るウェビング巻取装置のスプールの車両後側部分、ロックギヤ、及びワイヤの分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るウェビング巻取装置の初期状態でのスプールの車両後側からの側面図である。 スプールがロックギヤに対して所定の大きさ未満の回転速度で引出方向へ回転された状態を示す図3に対応する側面図である。 スプールがロックギヤに対して所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転された状態を示す図3に対応する側面図である。 ロックギヤのワイヤ保持部にワイヤの基部及び係合部が保持された状態を示す図5に対応する側面図である。 ワイヤのワイヤ本体がスプールの挿入孔から引出された状態を示す図6に対応する側面図である。 第2の実施の形態に係るウェビング巻取装置のスプールの車両後側部分、ロックギヤ、スライド部材、及びワイヤの分解斜視図である。 第2の実施の形態に係るウェビング巻取装置のスプールの車両後側からの側面図である。 第2の実施の形態に係るウェビング巻取装置のロックギヤの車両後側からの側面図である。 第2の実施の形態に係るウェビング巻取装置のスプールの車両後側部分、スライド部材、及びワイヤの分解斜視図で、(A)はスライド部材の移動前を示し、(B)はスライド部材の移動後を示している。 ワイヤの係合部がロックギヤのワイヤ保持孔の巻取方向側部分を通って凹部の底部の車両後側に位置した状態を示すロックギヤの車両後側からの側面図である。 ワイヤの係合部がロックギヤのワイヤ保持孔の引出方向側部分へ移動された状態を示す図12に対応する側面図である。 第3の実施の形態に係るウェビング巻取装置のスプールの車両後側からの側面図である。 図14の15−15線に沿った拡大断面図で、(A)はスライド部材の移動前の状態を示し、(B)は遠心力F2でスライド部材の移動された状態を示し、(C)は遠心力F3でスライド部材の移動された状態を示し、(D)は遠心力F4でスライド部材の移動された状態を示す。
次に、図1から図15の各図を用いて、本発明の各実施の形態について説明する。なお、各図において、矢印FRは、ウェビング巻取装置10が搭載された車両前側を示し、矢印OUTは、車幅方向外側を示し、矢印UPは、車両上側を示している。また、以下の各実施の形態を説明するにあたり、説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位については、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
<第1の実施の形態の構成>
図1に示されるように、ウェビング巻取装置10は、フレーム12を備えている。フレーム12は、例えば、車両のセンターピラーの車両下側で車体に固定されている。また、フレーム12は、一対の脚板14、16を備えている。脚板14、16は、車両前後方向に対向されており、脚板14と脚板16との間には、スプール18が設けられている。スプール18の中心軸線方向は、車両前後方向に沿っており、スプール18には、長尺帯状のウェビング20の長手方向基端部が係止され、ウェビング20は、スプール18の外周部に巻取られている。
スプール18から引出されたウェビング20の長手方向先端側は、例えば、センターピラーの車両上側の端部近傍に設けられたスルーアンカのスルーアンカ挿通孔を通って車両下側へ折返され、更に、ウェビング20の長手方向先端部は、センターピラーの車両下側の端部の近傍に設けられたアンカプレートに係止されている。ウェビング20のスルーアンカとアンカプレートとの間の部分は、タングに形成されたタング挿通孔を通っている。ウェビング20が車両のシートに着座した乗員の身体に掛回された状態で、タングが車両用のシートの車幅方向内側に設けられたバックルに係合されることによってウェビング20が乗員の身体に装着される。
また、図1に示されるように、スプール18には、中心軸線方向(車両前後方向)に貫通した貫通孔22が形成されている。貫通孔22の内側には、トーションバー24がスプール18に対する同軸上に配置されている。トーションバー24は、棒状の軸部26を備えており、軸部26の車両前側の端部には、スプール側連結部28が形成されている。スプール側連結部28は、スプール18に連結されており、これによって、トーションバー24のスプール18に対する相対回転が阻止されている。
一方、トーションバー24には、アダプタ30が設けられている。アダプタ30は、トーションバー24におけるスプール側連結部28の軸部26とは反対側でトーションバー24に一体的に装着されている。アダプタ30は、フレーム12の脚板14の外側へ突出している。脚板14の外側には、スプリングハウジング(図示省略)が設けられており、スプリングハウジング内のゼンマイばね(図示省略)がアダプタ30に直接又は間接的に連結されている。トーションバー24は、ゼンマイばねによって、スプール18がウェビング20を巻取る際の回転方向である巻取方向(図3から図7の矢印A方向)に付勢されており、スプール18は、トーションバー24を介して巻取方向に付勢されている。
また、脚板14とスプリングハウジングとの間には、プリテンショナ(図示省略)が設けられている。車両緊急時にプリテンショナが作動されると、スプール18が巻取方向へ回転され、これによって、ウェビング20がスプール18に巻取られると、乗員の身体がウェビング20によって拘束される。
一方、図1及び図2に示されるように、スプール18の車両後側には、ロック手段を構成する回転部材としてのロックギヤ32が設けられている。ロックギヤ32は、挿入部34を備えている。挿入部34の外周形状は、円形とされており、挿入部34の外径寸法は、スプール18の貫通孔22の内径寸法に略等しい。挿入部34は、スプール18の車両後側から貫通孔22に挿入されており、これによって、ロックギヤ32は、スプール18に対して相対回転可能とされている。
また、ロックギヤ32は、ギヤ部36を備えている。ギヤ部36は、挿入部34の車両後側で、挿入部34に対する同軸上に形成されている。ギヤ部36は、外歯のラチェット状とされている。また、図1に示されるように、ロックギヤ32の車両下側には、ロックギヤ32と共にロック手段を構成するロックプレート38が設けられている。ロックプレート38は、フレーム12の脚板16に回動可能に支持されている。ロックプレート38には、ロック歯が形成されており、ロックプレート38が回動されると、ロックプレート38のロック歯が、ロックギヤ32のギヤ部36の外歯に噛合う。これによって、ロックギヤ32の巻取方向とは反対の引出方向(図3から図7の矢印B方向)への回転が阻止される。
また、ロックギヤ32には、トーションバー24の軸部26の脚板16側に形成されたロックギヤ側連結部40が連結されている。これによって、ロックギヤ32は、トーションバー24に対する相対回転が阻止されており、ひいては、スプール18に対する相対回転が阻止されている。但し、ロックギヤ32の引出方向への回転が阻止された状態で、スプール18からトーションバー24のスプール側連結部28に付与される引出方向への回転荷重が、トーションバー24の軸部26の捻りに対する機械的強度に基づく荷重を越えると、スプール18がロックギヤ32に対して回転されながらトーションバー24の軸部26が捻り変形される。
さらに、フレーム12の脚板16の外側には、センサ機構(図示省略)が設けられている。センサ機構は、車両衝突時等の車両急減速状態で作動される所謂「VSIR機構」及び車両衝突時等の車両緊急時にスプール18が一定の大きさ以上の回転加速度で引出方向へ回転されることによって作動される所謂「WSIR機構」によって構成されており、センサ機構が作動されることによってロックプレート38が回動される。
一方、図1及び図2に示されるように、スプール18には、ワイヤ収容部42が形成されている。ワイヤ収容部42は、スプール18の車両後側端部で開口された凹部とされており、ワイヤ収容部42の形状は、スプール18に対して同軸上の円形とされている。また、スプール18には、ワイヤ挿入孔44が形成されている。ワイヤ挿入孔44は、スプール18の貫通孔22よりも径方向外側でスプール18の中心軸線に対して略平行に形成されている。ワイヤ挿入孔44は、スプール18のワイヤ収容部42の底部で開口されており、ワイヤ挿入孔44には、ワイヤ46が設けられている。
ワイヤ46は、ワイヤ本体48を備えている。ワイヤ本体48は、全体的に車両前後方向に長い棒状に形成されており、スプール18の車両後側からワイヤ挿入孔44に挿入されている。また、ワイヤ46は、中間部50を備えている。中間部50は、棒状に形成されており、中間部50の長手方向一端は、ワイヤ本体48の車両後側端部に繋がっている。中間部50の長手方向他端は、中間部50の長手方向一端よりも巻取方向側でかつスプール18の径方向内側に位置しており、中間部50の長手方向他端には、基部51が形成されている。基部51は、車両前後方向に長い棒状に形成されており、基部51の車両前側の端部が中間部50の長手方向他端に繋がっている。基部51の車両後側の端部には、フランジ状の係合部52が形成されている。
また、スプール18のワイヤ収容部42の内側には、巻付部54が形成されている。巻付部54は、円筒形状とされており、スプール18に対する同軸上に形成されている。さらに、スプール18のワイヤ挿入孔44の内側には、捻りコイルばね56が設けられている、捻りコイルばね56は、ワイヤ本体48に係合されており、ワイヤ本体48は、捻りコイルばね56によって巻付部54側(図3の矢印C方向)へ付勢されている。これによって、ワイヤ46は、係合部52が巻付部54の径方向外側面に当接された状態で保持されている。
一方、ロックギヤ32には、凹部58が形成されている。凹部58は、車両前側へ開口されており、凹部58の内側面は、円形とされ、スプール18に対する同軸上に形成されている。凹部58の内側におけるギヤ部36側には、複数のワイヤ保持部60がロックギヤ32の中心軸線周りに一定角度毎に形成されている。ワイヤ保持部60は、巻取方向側へ開口された中空形状に形成されており、ワイヤ保持部60の内側にワイヤ46の係合部52を収容できる。
また、ワイヤ保持部60の車両前側部分には溝62が形成されている。溝62は、巻取方向側へ開口されている。溝62の開口幅寸法は、ワイヤ46の基部51の外径寸法よりも大きく、ワイヤ46の係合部52の外径寸法よりも小さい。ワイヤ46の係合部52がロックギヤ32の凹部58の内側面に当接された状態で、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されて、ワイヤ46の係合部52が巻取方向側からワイヤ保持部60の内側に入ると、ワイヤ46の係合部52の引出方向への回転が阻止される。
<第1の実施の形態の作用、効果>
本ウェビング巻取装置10では、車両衝突時等の車両緊急時に、乗員の身体に装着されたウェビング20が引張られて、スプール18と共にロックギヤ32が一定の大きさ以上の回転加速度で引出方向へ回転されると、フレーム12の脚板16の外側に設けられたセンサ機構のWSIR機構(図示省略)が作動される。また、車両衝突による車両の急減速状態では、センサ機構のVSIR機構(図示省略)が作動される。
このように、WSIR機構やVSIR機構が作動されることによって、フレーム12の脚板16に設けられたロックプレート38が回動される。これによって、ロックプレート38のロック歯が、ロックギヤ32のギヤ部36の外歯に噛合うと、ロックギヤ32の引出方向への回転が阻止されて、スプール18の引出方向への回転が阻止される。これによって、ウェビング20のスプール18からの引出しが阻止される。
さらに、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向の回転力が、トーションバー24の軸部26の捻り変形に必要な荷重以上になると、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転され、トーションバー24の軸部26が捻り変形される。これによって、スプール18の引出方向の回転量分だけウェビング20がスプール18から引出されると共に、スプール18の引出方向への回転力のエネルギーの一部をトーションバー24の軸部26の捻り変形によって吸収できる。
また、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されると、ワイヤ46の基部51及び係合部52にはスプール18の径方向外側への遠心力が作用する。これによって、ワイヤ46の基部51及び係合部52は、ワイヤ46のワイヤ本体48を巻取方向へ付勢する捻りコイルばね56の付勢力に抗して、ワイヤ本体48を中心に、ギヤ部36側(図3の矢印D方向)へ回動しようとする。ここで、例えば、車両のシートに着座した乗員が小柄な場合や、車両の衝突態様が所謂「軽衝突(車両の速度が比較的遅い状態での衝突)」の場合には、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向の回転速度が所定の大きさ未満になることがある。
このような場合には、ワイヤ46の基部51及び係合部52に作用する遠心力が小さく、このため、ワイヤ46の基部51及び係合部52のギヤ部36側(図3の矢印D方向)への回動が小さいか、ワイヤ46の基部51及び係合部52がギヤ部36側へ回動されない。この状態では、図4に示されるように、スプール18が、ロックギヤ32に対して引出方向へ回転されても、ワイヤ46の係合部52が、ロックギヤ32のワイヤ保持部60に入ることがなく、ワイヤ46は、スプール18と共に引出方向へ回転される。
一方、例えば、車両のシートに着座した乗員が標準体型以上の場合や、車両の衝突態様が軽衝突ではなく、車両の速度が比較的早い状態での衝突の場合には、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ以上になる。
このような場合には、ワイヤ46のワイヤ本体48を巻取方向へ付勢する捻りコイルばね56の付勢力に抗し、ワイヤ46の基部51及び係合部52が、遠心力によってギヤ部36側(図3の矢印D方向)へ回動され、図5に示されるように、ワイヤ46の係合部52がロックギヤ32の凹部58の内側面へ当接され、この状態で、スプール18が、ロックギヤ32に対して引出方向へ回転されると、図6に示されるように、ワイヤ46の係合部52が、巻取方向側からワイヤ保持部60の内側へ入り、ワイヤ46の係合部52はワイヤ保持部60によって引出方向への回転が阻止される。
この状態で、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向の回転力が、トーションバー24の軸部26の捻り変形に必要な荷重と、ワイヤ46の曲げ変形に必要な荷重との和以上であると、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
このように、スプール18が、ロックギヤ32に対して引出方向へ回転されることによって、図7に示されるように、ワイヤ46のワイヤ本体48が、スプール18のワイヤ挿入孔44から引出されながらワイヤ挿入孔44の車両後側端部の縁によってしごかれてワイヤ46が巻取方向側へ変形され、スプール18のワイヤ収容部42内の巻付部54の外側面に巻付けられる。これによって、スプール18の引出方向の回転量分だけウェビング20がスプール18から引出されると共に、スプール18の回転力のエネルギーの一部をトーションバー24の捻り変形及びワイヤ46の曲げ変形によって吸収できる。
このように、本実施の形態では、スプール18のロックギヤ32に対する引出方向への回転速度が所定の大きさ未満の場合には、スプール18のロックギヤ32に対する引出方向への回転速度が所定の大きさ以上の場合よりも、ロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18の引出方向へ回転させるために必要な回転力を小さくできる。
また、乗員が小柄の場合や、比較的低速での車両衝突(軽衝突)時には、乗員の身体によるウェビング20のロックギヤ32に対する引出速度は小さく、このため、スプール18のロックギヤ32に対する引出方向への回転速度が小さくなる。このような場合には、ロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18を引出方向へ回転させるために必要な回転力を小さくできる。
これに対して、乗員の体格が標準以上の場合や、比較的高速での車両衝突時には、乗員の身体によるウェビング20の引出速度は大きく、このため、スプール18のロックギヤ32に対する引出方向への回転速度が大きくなる。このような場合には、ロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18を引出方向へ回転させるために必要な回転力を大きくできる。
このように、乗員の体格や衝突状態によってロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18を引出方向へ回転させるために必要な回転力を変えることができ、吸収するエネルギー量を変えることができる。
さらに、本実施の形態では、捻りコイルばね56の付勢力及びワイヤ46の係合部52の質量の少なくとも一方が変更されることによって、ワイヤ46の係合部52が遠心力によってロックギヤ32のワイヤ保持部60に入ることが可能な位置まで回動させるために必要なスプール18のロックギヤ32に対する引出方向への回転速度を変更できる。
また、本実施の形態では、ロックギヤ32の凹部58の内側には、複数のワイヤ保持部60が、ロックギヤ32の中心周りに一定角度毎に形成されている。このため、ワイヤ46が、スプール18と共にロックギヤ32に対して引出方向へ回転されても、スプール18のロックギヤ32に対する引出方向への回転速度が所定の大きさ以上になることによって、ワイヤ46の係合部52を遠心力によって早くワイヤ保持部60の内側に入らせることができ、早期にワイヤ46の引出しを開始できる。
<第2の実施の形態の構成>
図8に示されるように、第2の実施の形態では、ロックギヤ32の凹部58の底部に複数のワイヤ保持孔72が形成されている。図10に示されるように、これらのワイヤ保持孔72は、ロックギヤ32の回転中心周りに一定角度毎に形成されている。ワイヤ保持孔72は、長手方向がロックギヤ32の周方向に沿った長孔形状で、かつ、ロックギヤ32の凹部58の底部を貫通した貫通孔とされている。
ワイヤ保持孔72の巻取方向側部分は、幅寸法がワイヤ46の係合部52の外径寸法よりも大きくされており、ワイヤ46の係合部52は、ワイヤ保持孔72の巻取方向側部分を通ることができる。これに対して、ワイヤ保持孔72の引出方向側部分では、幅寸法がワイヤ46の係合部52の外径寸法よりも小さく、ワイヤ46の基部51よりも大きくされている。このため、ワイヤ46の係合部52は、ワイヤ保持孔72の巻取方向側部分を通ることができない。
また、図8及び図9に示されるように、本実施の形態では、スプール18にワイヤ収容溝74が形成されている。ワイヤ収容溝74は、スプール18に対して同軸上のリング状に形成され、図12に示されるように、ロックギヤ32のワイヤ保持孔72は、スプール18のワイヤ収容溝74と対向されている。また、図8及び図9に示されるように、ワイヤ収容溝74は、スプール18の車両後側端部で開口されており、ワイヤ挿入孔44がワイヤ収容溝74の底部で開口されている。ワイヤ46のワイヤ本体48がワイヤ挿入孔44に挿入された状態で、ワイヤ46の中間部50及び基部51がワイヤ収容溝74内に配置され、ワイヤ46の係合部52がスプール18の車両後側端部よりも車両後側に配置される。また、本実施の形態では、図示しないワイヤ付勢手段によってワイヤ46が車両前側へ付勢されている。
また、スプール18には、ガイド溝76が形成されている。図9に示されるように、ガイド溝76は、ワイヤ挿入孔44よりも巻取方向側に形成されている。また、ガイド溝76は、長手方向がスプール18の径方向に沿った長方形状とされている。さらに、ガイド溝76は、長手方向中間部でワイヤ収容溝74と交差されており、ワイヤ46のワイヤ本体48がスプール18のワイヤ挿入孔44に挿入された状態で、ワイヤ46の中間部50がガイド溝76と交差している。また、図8に示されるように、ガイド溝76はワイヤ収容溝74よりも深く、ガイド溝76の底部は、ワイヤ収容溝74の底部よりも車両前側に位置している。ガイド溝76の内側には、移動部材としてのスライド部材78が設けられている。
スライド部材78は、ガイド溝76に案内されてスプール18の径方向にスライド可能とされている。スライド部材78は、薄肉部80を備えている。薄肉部80の車両前後方向寸法は、ガイド溝76の深さ(車両前後方向寸法)とワイヤ収容溝74の深さ(車両前後方向寸法)との差以下とされている。このため、薄肉部80がワイヤ収容溝74の底部よりも車両後側へ突出されることがない。
また、スライド部材78は、厚肉部82を備えている。厚肉部82は、薄肉部80よりもスプール18の径方向内側に形成されている。厚肉部82の車両前後方向寸法は、ガイド溝76の深さ(車両前後方向寸法)とワイヤ収容溝74の深さ(車両前後方向寸法)との差よりも大きく、ワイヤ46の中間部50が、厚肉部82の車両後側面に当接された状態では、ワイヤ46の係合部52が、ロックギヤ32の凹部58の底部のワイヤ保持孔72の巻取方向側部分を通ってロックギヤ32の凹部58の底部よりも車両後側に位置する。
スライド部材78の薄肉部80と厚肉部82との間には、斜面部84が形成されている。スライド部材78の薄肉部80とワイヤ46の中間部50とが対向した状態で、スライド部材78がスプール18の径方向外側へスライドされると、ワイヤ46の中間部50がスライド部材78の斜面部84によって車両後側へ押圧される。これによって、ワイヤ46全体が車両後側へ移動される。
さらに、ガイド溝76の内側には、圧縮コイルばね86が設けられている。圧縮コイルばね86は、スライド部材78よりもスプール18の径方向外側に設けられており、スライド部材78は、圧縮コイルばね86によってスプール18の径方向内側へ付勢されている。
<第2の実施の形態の作用、効果>
本実施の形態では、スプール18が、ロックギヤ32に対して引出方向へ回転されると、スライド部材78にスプール18の径方向外側への遠心力が作用する。これによって、スライド部材78は、スプール18の径方向外側(図11(A)の矢印E方向)へスライドしようとする。ここで、スライド部材78に作用する遠心力が、ワイヤ46を車両前側へ付勢するワイヤ付勢手段の付勢力及びスライド部材78をスプール18の径方向内側へ付勢する圧縮コイルばね86の付勢力に抗することができる所定の大きさ未満の場合には、スライド部材78の厚肉部82がワイヤ46の中間部50と対向されない。
したがって、この場合には、ワイヤ46の係合部52が、ロックギヤ32の凹部58の底部のワイヤ保持孔72の巻取方向側部分を通って凹部58の底部よりも車両後側に位置することがない。このため、この場合には、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されても、ワイヤ46全体がスプール18と共にロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
これに対して、スライド部材78に作用する遠心力が、ワイヤ46を車両前側へ付勢するワイヤ付勢手段の付勢力及びスライド部材78をスプール18の径方向内側へ付勢する圧縮コイルばね86の付勢力に抗することができる所定の大きさ以上の場合には、スライド部材78が、スプール18の径方向外側(図11(A)の矢印E方向)へスライドされる。このようにスライド部材78がスライドされると、ワイヤ46の中間部50が、スライド部材78の斜面部84によって車両後側(図11(A)の矢印G方向)へ押圧され、ワイヤ46全体が車両後側へ移動される。
スライド部材78の厚肉部82が、ワイヤ46の中間部50と対向されるまでスライド部材78がスライドされると、ワイヤ46の係合部52が、ロックギヤ32の凹部58の底部のワイヤ保持孔72の巻取方向側部分を通って凹部58の底部よりも車両後側に位置する。この状態で、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されると、図13に示されるように、ワイヤ46の係合部52がワイヤ保持孔72の引出方向側部分と対向され、ワイヤ46の係合部52の車両前側への移動が阻止される。
この状態で、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向の回転力が、トーションバー24の軸部26の捻り変形に必要な荷重と、ワイヤ46の曲げ変形に必要な荷重との和以上であると、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
さらに、このように、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されることによって、ワイヤ46のワイヤ本体48が、スプール18のワイヤ挿入孔44から引出されながらワイヤ挿入孔44の車両後側端部の縁によってしごかれてワイヤ46が巻取方向側へ変形される。これによって、スプール18の引出方向の回転量分だけウェビング20がスプール18から引出されると共に、スプール18の回転力のエネルギーの一部をトーションバー24の捻り変形及びワイヤ46の曲げ変形によって吸収できる。
このように、本実施の形態では、スプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ未満の場合には、スプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ以上の場合よりも、ロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18の引出方向へ回転させるために必要な回転力を小さくできる。また、乗員が小柄の場合や、比較的低速での車両衝突(軽衝突)時には、乗員の身体によるウェビング20の引出速度は小さく、このため、スプール18の引出方向への回転速度が小さくなる。このような場合には、ロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18を引出方向へ回転させるために必要な回転力を小さくできる。
これに対して、乗員の体格が標準以上の場合や、比較的高速での車両衝突時には、乗員の身体によるウェビング20の引出速度は大きく、このため、スプール18の引出方向への回転速度が大きくなる。このような場合には、ロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18を引出方向へ回転させるために必要な回転力を大きくできる。このように、乗員の体格や衝突状態によってロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18を引出方向へ回転させるために必要な回転力を変えることができ、吸収するエネルギー量を変えることができる。
さらに、本実施の形態では、圧縮コイルばね86の付勢力、ワイヤ付勢手段の付勢力、及びスライド部材78の質量の少なくとも1つが変更されることによって、スライド部材78の厚肉部82がワイヤ46の中間部50と対向するまで、スライド部材78をスライドさせるために必要なスプール18の引出方向への回転速度を変更できる。
また、本実施の形態では、ロックギヤ32の凹部58の底部には、複数のワイヤ保持孔72がロックギヤ32の中心周りに一定角度毎に形成されている。このため、ワイヤ46がスプール18と共に引出方向へ回転されても、スプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ以上になることによって、ワイヤ46の係合部52が早くワイヤ保持孔72を通すことができ、これによって、早期にワイヤ46の引出しを開始できる。
<第3の実施の形態の構成>
図14に示されるように、第3の実施の形態では、ロックギヤ32の凹部58の底部に複数の第1ワイヤ保持孔92と複数の第2ワイヤ保持孔94とが形成されている。第1ワイヤ保持孔92は、ロックギヤ32の回転中心周りに一定角度毎に形成されており、第2ワイヤ保持孔94は、第1ワイヤ保持孔92よりもロックギヤ32の径方向外側でロックギヤ32の回転中心周りに一定角度毎に形成されている。これらの第1ワイヤ保持孔92及び第2ワイヤ保持孔94は、前記第2の実施の形態におけるワイヤ保持孔72と同様の構成とされている。
また、本実施の形態では、スプール18に第1ワイヤ収容溝96が形成されている。第1ワイヤ収容溝96は、スプール18に対して同軸上のリング状に形成され、ロックギヤ32の第1ワイヤ保持孔92は、第1ワイヤ収容溝96と対向されている。また、第1ワイヤ収容溝96は、スプール18の車両後側端部で開口されている。第1ワイヤ収容溝96のスプール18の径方向外側には、第2ワイヤ収容溝98が形成されている。
第2ワイヤ収容溝98は、スプール18に対して同軸上のリング状に形成され、ロックギヤ32の第2ワイヤ保持孔94は、第2ワイヤ収容溝98と対向されている。また、第2ワイヤ収容溝98は、スプール18の車両後側端部で開口されており、第2ワイヤ収容溝98の深さ(車両前後方向寸法)は、第1ワイヤ収容溝96の深さ(車両前後方向寸法)と同じにされている。
スプール18のガイド溝76は、長手方向中間部で第1ワイヤ収容溝96及び第2ワイヤ収容溝98と交差されている。ガイド溝76は第1ワイヤ収容溝96及び第2ワイヤ収容溝98よりも深く、ガイド溝76の底部は、第1ワイヤ収容溝96及び第2ワイヤ収容溝98の底部よりも車両前側に位置している。
さらに、スプール18には、第1ワイヤ挿入孔100が形成されている。第1ワイヤ挿入孔100は、スプール18の貫通孔22よりも径方向外側でスプール18の中心軸線に対して略平行に形成されており、第1ワイヤ挿入孔100は、スプール18の第1ワイヤ収容溝96の底部におけるガイド溝76よりも引出方向側で開口されている。第1ワイヤ挿入孔100には、ワイヤ46と同様のフォースリミッタ部材としての第1ワイヤ102のワイヤ本体48が挿入されている。
第1ワイヤ102は、中間部50及び基部51が第1ワイヤ収容溝96内に配置され、第1ワイヤ102の係合部52が、スプール18の車両後側端部よりも車両後側に配置される。さらに、第1ワイヤ102のワイヤ本体48が、スプール18の第1ワイヤ挿入孔100に挿入された状態で、第1ワイヤ102の中間部50が、ガイド溝76と交差している。また、第1ワイヤ102は、図示しない第1ワイヤ付勢手段によって車両前側へ付勢されている。
また、スプール18には、第2ワイヤ挿入孔104が形成されている。第2ワイヤ挿入孔104は、スプール18の第1ワイヤ挿入孔100よりもスプール18の径方向外側でスプール18の中心軸線に対して略平行に形成されており、第2ワイヤ挿入孔104は、スプール18の第2ワイヤ収容溝98の底部におけるガイド溝76よりも引出方向側で開口されている。第2ワイヤ挿入孔104には、ワイヤ46と同様のフォースリミッタ部材としての第2ワイヤ106のワイヤ本体48が挿入されている。
第2ワイヤ106は、中間部50及び基部51が第2ワイヤ収容溝98内に配置され、第2ワイヤ106の係合部52が、スプール18の車両後側端部よりも車両後側に配置される。さらに、第2ワイヤ106のワイヤ本体48が、スプール18の第2ワイヤ挿入孔104に挿入された状態で、第2ワイヤ106の中間部50が、ガイド溝76と交差している。また、第2ワイヤ106は、図示しない第2ワイヤ付勢手段によって車両前側へ付勢されている。さらに、第2ワイヤ106は、材質や太さ等が第1ワイヤ102と同じとされている。
一方、図15(A)〜(D)に示されるように、本実施の形態におけるスライド部材78は、第1〜第3薄肉部108A〜108C、第1〜第3厚肉部110A〜110C、第1〜第3斜面部112A〜112Cを備えており、これらは、スプール18の径方向外側から第1薄肉部108A、第1斜面部112A、第1厚肉部110A、第2薄肉部108B、第2斜面部112B、第2厚肉部110B、第3薄肉部108C、第3斜面部112C、第3厚肉部110Cの順に並んでいる。これらの第1〜第3薄肉部108A〜108Cは、前記第2の実施の形態におけるスライド部材78の薄肉部80と同様の構成とされ、第1〜第3厚肉部110A〜110Cは、前記第2の実施の形態におけるスライド部材78の厚肉部82と同様の構成とされ、第1〜第3斜面部112A〜112Cは、前記第2の実施の形態におけるスライド部材78の斜面部84と同様の構成とされている。
さらに、図15(A)に示されるように、スライド部材78が、スプール18のガイド溝76におけるスプール18の径方向内側端部に当接された状態では、スライド部材78の第1薄肉部108Aとスプール18の第2ワイヤ収容溝98とが重なり、スライド部材78の第2薄肉部108Bとスプール18の第1ワイヤ収容溝96とが重なる。
さらに、図15(B)に示されるように、スライド部材78の第2厚肉部110Bとスプール18の第1ワイヤ収容溝96とが重なった状態では、スライド部材78の第1薄肉部108Aとスプール18の第2ワイヤ収容溝98との重なりが維持され、図15(C)に示されるように、スライド部材78の第3薄肉部108Cとスプール18の第1ワイヤ収容溝96とが重なった状態では、スライド部材78の第1厚肉部110Aとスプール18の第2ワイヤ収容溝98とが重なる。
図15(D)に示されるように、スライド部材78の第3厚肉部110Cとスプール18の第1ワイヤ収容溝96とが重なった状態では、スライド部材78の第1厚肉部110Aとスプール18の第2ワイヤ収容溝98との重なりが維持される。この条件を満足するように、第1〜第3薄肉部108A〜108C、第1〜第3厚肉部110A〜110C、及び第1〜第3斜面部112A〜112Cの各々のスプール18の径方向に沿った寸法が設定されている。
<第3の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の動作の説明を通して、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。なお、以下の説明において、第1ワイヤ102及び第2ワイヤ106の各中間部50と、スライド部材78との間の摩擦、第1ワイヤ102の車両後側への移動に伴う第1ワイヤ付勢手段の付勢力の増加、及び第2ワイヤ106の車両後側への移動に伴う第2ワイヤ付勢手段の付勢力の増加については便宜上ないものとして説明する。
本実施の形態では、スプール18が、引出方向へ回転されることによってスライド部材78に作用するスプール18の径方向外側への遠心力F1が、スライド部材78をスプール18の径方向内側へ付勢する圧縮コイルばね86のセット荷重(付勢力)と、第1ワイヤ102を車両前側へ付勢する第1ワイヤ付勢手段の付勢力に抗して第1ワイヤ102がスライド部材78の第2薄肉部108Bから第2斜面部112Bを経て第2厚肉部110Bに達するまでに要する力との和未満の場合には、図15(A)に示されるように、スライド部材78の第1薄肉部108Aと第2ワイヤ106の中間部50とが対向され、スライド部材78の第2薄肉部108Bと第1ワイヤ102の中間部50とが対向される。
このため、この場合には、第1ワイヤ102の係合部52は、ロックギヤ32の凹部58の底部の第1ワイヤ保持孔92の巻取方向側部分を通過せず、また、第2ワイヤ106の係合部52は、ロックギヤ32の凹部58の底部の第2ワイヤ保持孔94の巻取方向側部分を通過しない。
一方、スプール18が更に速い速度で引出方向へ回転され、スライド部材78に作用する遠心力F2が、図15(A)に図示された状態でのスライド部材78をスプール18の径方向内側へ付勢する圧縮コイルばね86のセット荷重(付勢力)と、第1ワイヤ102を車両前側へ付勢する第1ワイヤ付勢手段の付勢力に抗して第1ワイヤ102がスライド部材78の第2薄肉部108Bから第2斜面部112Bを経て第2厚肉部110Bに達するまでに要する力との和以上になると、スライド部材78がスプール18の径方向外側へスライドされる。これによって、第1ワイヤ102の中間部50は、スライド部材78の第2斜面部112Bに押圧され、第1ワイヤ102全体が車両後側へ移動される。
これによって、図15(B)に示されるように、第1ワイヤ102の中間部50とスライド部材78の第2厚肉部110Bとが対向されると、第1ワイヤ102の係合部52が、ロックギヤ32の凹部58の底部の第1ワイヤ保持孔92の巻取方向側部分を通過して、凹部58の底部よりも車両後側に配置される。したがって、この状態で、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転され、第1ワイヤ102の基部51が第1ワイヤ保持孔92の引出方向側部分に配置されると、第1ワイヤ102の車両前側への移動が阻止される。
また、この場合には、図15(B)に示されるように、第2ワイヤ106の中間部50は、スライド部材78の第1薄肉部108Aと対向されている。このため、第2ワイヤ106は車両後側へ移動されない。したがって、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されても、第2ワイヤ106全体がスプール18と共にロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
このため、この場合には、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向の回転力が、トーションバー24の軸部26の捻り変形に必要な荷重と、第1ワイヤ102の曲げ変形に必要な荷重との和以上であると、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
このように、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されることによって、第1ワイヤ102のワイヤ本体48が、スプール18の第1ワイヤ挿入孔100から引出されながら第1ワイヤ挿入孔100の車両後側端部の縁によってしごかれて第1ワイヤ102が巻取方向側へ変形される。これによって、スプール18の引出方向の回転量分だけウェビング20がスプール18から引出されると共に、スプール18の回転力のエネルギーの一部をトーションバー24の捻り変形及び第1ワイヤ102の曲げ変形によって吸収できる。
また、スプール18が更に速い速度で引出方向へ回転され、スライド部材78に作用する遠心力F3が、図15(B)に図示された状態でのスライド部材78をスプール18の径方向内側へ付勢する圧縮コイルばね86のセット荷重(付勢力)と、第2ワイヤ106を車両前側へ付勢する第2ワイヤ付勢手段の付勢力に抗して第2ワイヤ106がスライド部材78の第1薄肉部108Aから第1斜面部112Aを経て第1厚肉部110Aに達するまでに要する力との和以上になると、スライド部材78がスプール18の径方向外側へ更にスライドされ、第2ワイヤ106の中間部50は、スライド部材78の第1斜面部112Aに押圧され、第1ワイヤ102全体が車両後側へ移動される。
これによって、図15(C)に示されるように、第2ワイヤ106の中間部50とスライド部材78の第1厚肉部110Aとが対向されると、第2ワイヤ106の係合部52が、ロックギヤ32の凹部58の底部の第2ワイヤ保持孔94の巻取方向側部分を通過して、凹部58の底部よりも車両後側に配置される。したがって、この状態で、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転され、第2ワイヤ106の基部51が第2ワイヤ保持孔94の引出方向側部分に配置されると、第2ワイヤ106の車両前側への移動が阻止される。
また、この場合には、図15(C)に示されるように、第1ワイヤ102の中間部50は、スライド部材78の第3薄肉部108Cと対向される。このため、第1ワイヤ102は、第1ワイヤ102の中間部50がスライド部材78の第3薄肉部108Cへ当接するまで第1ワイヤ付勢手段の付勢力によって車両前側へ移動される。したがって、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されても、第1ワイヤ102全体がスプール18と共にロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
このため、この場合には、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向の回転力が、トーションバー24の軸部26の捻り変形に必要な荷重と、第2ワイヤ106の曲げ変形に必要な荷重との和以上であると、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
このように、スプール18が、ロックギヤ32に対して引出方向へ回転されることによって、第2ワイヤ106のワイヤ本体48が、スプール18の第2ワイヤ挿入孔104から引出されながら第2ワイヤ挿入孔104の車両後側端部の縁によってしごかれて第2ワイヤ106が巻取方向側へ変形される。これによって、スプール18の引出方向の回転量分だけウェビング20がスプール18から引出されると共に、スプール18の回転力のエネルギーの一部をトーションバー24の捻り変形及び第2ワイヤ106の曲げ変形によって吸収できる。
ここで、第2ワイヤ106の材質や太さ等は、第1ワイヤ102の材質や太さ等と同じであるが、第2ワイヤ106が配置される第2ワイヤ挿入孔104や第2ワイヤ収容溝98は、第1ワイヤ102が配置される第1ワイヤ挿入孔100や第1ワイヤ収容溝96よりもスプール18の径方向外側に設けられる。このため、第2ワイヤ106のワイヤ本体48が、スプール18の第2ワイヤ挿入孔104から引出される長さと、第1ワイヤ102のワイヤ本体48が、スプール18の第1ワイヤ挿入孔100から引出される長さとでは、スプール18のロックギヤ32に対する引出方向への回転角度が同じであれば、第2ワイヤ106の方が長く、吸収するエネルギー量を多くできる。
一方、スプール18が更に速い速度で引出方向へ回転され、スライド部材78に作用する遠心力F4が、図15(C)に図示された状態でのスライド部材78をスプール18の径方向内側へ付勢する圧縮コイルばね86のセット荷重(付勢力)と、第1ワイヤ102を車両前側へ付勢する第1ワイヤ付勢手段の付勢力に抗して第1ワイヤ102がスライド部材78の第3薄肉部108Cから第3斜面部112Cを経て第3厚肉部110Cに達するまでに要する力との和以上になると、スライド部材78がスプール18の径方向外側へ更にスライドされる。これによって、第1ワイヤ102の中間部50は、スライド部材78の第3斜面部112Cに押圧され、第1ワイヤ102全体が車両後側へ移動される。
これによって、図15(D)に示されるように、第1ワイヤ102の中間部50とスライド部材78の第3厚肉部110Cとが対向されると、第1ワイヤ102の係合部52が、ロックギヤ32の凹部58の底部の第1ワイヤ保持孔92の巻取方向側部分を通過して、凹部58の底部よりも車両後側に配置される。したがって、この状態で、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転され、第1ワイヤ102の基部51が第1ワイヤ保持孔92の引出方向側部分に配置されると、第1ワイヤ102の車両前側への移動が阻止される。
また、この場合には、図15(D)に示されるように、第2ワイヤ106の中間部50は、スライド部材78の第1厚肉部110Aと対向されている。このため、第2ワイヤ106の係合部52が、ロックギヤ32の凹部58の底部の第2ワイヤ保持孔94の巻取方向側部分を通過して、凹部58の底部よりも車両後側に配置される。したがって、この状態で、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転され、第2ワイヤ106の基部51が第2ワイヤ保持孔94の引出方向側部分に配置されると、第2ワイヤ106の車両前側への移動が阻止される。
このため、この場合には、乗員の身体からウェビング20に付与された引張り力に基づくスプール18の引出方向の回転力が、トーションバー24の軸部26の捻り変形に必要な荷重と、第1ワイヤ102の曲げ変形に必要な荷重と、第2ワイヤ106の曲げ変形に必要な荷重との和以上であると、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転される。
さらに、このように、スプール18がロックギヤ32に対して引出方向へ回転されることによって、第1ワイヤ102のワイヤ本体48が、スプール18の第1ワイヤ挿入孔100から引出されながら第1ワイヤ挿入孔100の車両後側端部の縁によってしごかれて第1ワイヤ102が巻取方向側へ変形され、第2ワイヤ106のワイヤ本体48が、スプール18の第2ワイヤ挿入孔104から引出されながら第2ワイヤ挿入孔104の車両後側端部の縁によってしごかれて第2ワイヤ106が巻取方向側へ変形される。
これによって、スプール18の引出方向の回転量分だけウェビング20がスプール18から引出されると共に、スプール18の回転力のエネルギーの一部をトーションバー24の捻り変形、第1ワイヤ102の曲げ変形、及び第2ワイヤ106の曲げ変形によって吸収できる。
このように、本実施の形態では、スライド部材78に作用する遠心力F1〜F4の大きさによって第1ワイヤ102及び第2ワイヤ106を選択的に曲げ変形でき、スプール18の回転力のエネルギーの吸収量を段階的に調節できる。これによって、乗員の体格や、車両の衝突態様等に応じ、ロックギヤ32の引出方向への回転阻止状態でスプール18を引出方向へ回転させるために必要な回転力を細かく変えることができ、吸収するエネルギー量を細かく変えることができる。
なお、本実施の形態では、第1ワイヤ102及び第2ワイヤ106を備えた構成であったが、ワイヤを3本以上とし、ワイヤの数と同じ数だけ挿入孔やワイヤ収容溝をスプール18に形成してもよい。
また、本実施の形態では、第1ワイヤ102と第2ワイヤ106とで材質や太さ等を同じにしたが、第1ワイヤ102と第2ワイヤ106とで材質や太さ等を異ならせてもよい。
さらに、上記の各実施の形態では、スプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ以上の場合に、ワイヤ46、第1ワイヤ102、第2ワイヤ106の基部51が回転部材としてのロックギヤ32に保持される構成であった。しかしながら、スプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ以上の場合に、ワイヤ46、第1ワイヤ102、第2ワイヤ106の基部51が保持される部材は、スプール18とは別の部材であれば、例えば、フレーム12等のロックギヤ32以外の部材であってもよい。
また、上記の各実施の形態では、スプール18のロックギヤ32に対する引出方向への相対回転による遠心力でワイヤ46、第1ワイヤ102、第2ワイヤ106の基部51及び係合部52が移動され、ワイヤ46、第1ワイヤ102、第2ワイヤ106の基部51がロックギヤ32に保持される構成であった。しかしながら、例えば、スプール18の引出方向への回転速度又はウェビング20のスプール18からの引出速度を機械的、電気的、又は磁気的に検出し、この検出結果に基づいて第1ワイヤ102、第2ワイヤ106の基部51又は係合部52がフレーム12等に保持される構成であってもよい。
さらに、上記の各実施の形態では、スプール18がロックギヤ32に対して所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転されることによって、ワイヤ46の基部51及び係合部52がロックギヤ32のギヤ部36側(図3の矢印D方向)へ回転され、又は、スライド部材78がスプール18の径方向外側へスライドされる構成であった。しかしながら、フレーム12の脚板16に設けられたロックプレート38のロック歯が、ロックギヤ32のギヤ部36の外歯に噛合う以前の状態(すなわち、ロックプレート38がスプール18と共に引出方向へ回転可能な状態)でのスプール18の引出方向への回転速度が所定の大きさ以上の場合にワイヤ46の基部51及び係合部52がロックギヤ32のギヤ部36側(図3の矢印D方向)へ回転され、又は、スライド部材78がスプール18の径方向外側へスライドされる構成であってもよい。
10 ウェビング巻取装置
18 スプール
20 ウェビング
32 ロックギヤ(回転部材、スプールとは別の部材)
46 ワイヤ(フォースリミッタ部材)
78 スライド部材(移動部材)
102 第1ワイヤ(フォースリミッタ部材)
106 第2ワイヤ(フォースリミッタ部材)

Claims (6)

  1. ウェビングが引出されることによって引出方向へ回転するスプールと、
    車両緊急時に引出方向への回転が阻止される回転部材と、
    前記スプールが所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転され、更に、前記スプールが前記回転部材に対して引出方向へ回転されることによって変形されるフォースリミッタ部材と、
    を備えるウェビング巻取装置。
  2. 前記フォースリミッタ部材は、前記スプールと共に引出方向へ回転可能とされ、前記スプールが所定の大きさ以上の回転速度で引出方向へ回転されることによって前記フォースリミッタ部材の一部が前記スプールとは別の部材に保持され、更に、前記スプールが前記回転部材に対して引出方向へ回転されることによって前記フォースリミッタ部材が変形される請求項1に記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記フォースリミッタ部材は、前記スプールの所定の大きさ以上の回転速度での引出方向への回転による遠心力によって移動されて、前記フォースリミッタ部材の一部が前記スプールとは別の部材に保持される請求項2に記載のウェビング巻取装置。
  4. 前記スプールの所定の大きさ以上の回転速度での引出方向への回転による遠心力によって移動されて前記フォースリミッタ部材を前記スプールとは別の部材に保持させる移動部材を備える請求項2に記載のウェビング巻取装置。
  5. 前記フォースリミッタ部材の一部が保持される前記スプールとは別の部材は、前記回転部材とされた請求項2から請求項4の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
  6. 前記フォースリミッタ部材を複数備え、前記スプールの引出方向への回転速度の大きさに応じて複数の前記フォースリミッタ部材が選択的に前記スプールとは別の部材に保持される請求項2から請求項5の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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