JP6393592B2 - 異種金属接合継手および異種金属の接合方法 - Google Patents

異種金属接合継手および異種金属の接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、異種金属接合継手および異種金属の接合方法に関し、特に、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板とが機械的接合されてなり、自動車の車体等に好適に用いられる耐食性に優れた異種金属接合継手に関する。
近年、自動車の低燃費化を目的とした軽量化のために、車体の一部にアルミニウム合金板を使用するニーズが高まってきている。このような車体を製造する方法として、鋼板とアルミニウム合金板とを接合する様々な方法が検討されている。
従来、鋼板とアルミニウム合金板との接合方法として、溶接接合法、固相接合、機械的接合法、ろう付け、接着などが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。これらの接合方法の中でも、機械的接合法は、脆弱な金属間化合物の生成がないため、注目されている。また、異なる金属同士が接触すると、イオン化傾向の差による異種金属接触腐食が起こる。このため、機械的接合法は、接着接合と併用して用いる場合がある。
また、鋼板とアルミニウム合金板とを、接着剤を併用したスポット溶接(ウェルドボンド接合)により接合する方法もある。ウェルドボンド接合に用いる接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂と、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を含有するZn合金粒子とを含有する接着剤がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の接着剤は、Zn合金粒子を含むものであるため、優れた耐食性向上効果が得られる。
特開2012−152787号公報
自動車ボディにおける鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合技術、新日鉄技報第393号、2012、p91〜98
しかし、特許文献1に記載の接着剤を、機械的接合法と併用して用いても、以下に示すように、接着剤による耐食性向上効果が充分に得られない場合があった。
すなわち、接着剤からなる接着剤層を介して亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板とを対向配置し、これらを機械的接合法により接合する場合、接合時に亜鉛系めっき鋼板およびアルミニウム合金板に変形応力が付与される。このため、接合部近傍に配置された接着剤層にも、接合に伴う変形応力が付与される。
上述したように、特許文献1に記載の接着剤は、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を含有するZn合金粒子を含むものである。このようなZn合金粒子は、硬度が高い。したがって、機械的接合法による接合時に、亜鉛系めっき鋼板およびアルミニウム合金板が変形し、それに追従して接着剤層に含まれるエポキシ樹脂が変形しても、Zn合金粒子は変形にしにくい。このため、接合時に亜鉛系めっき鋼板およびアルミニウム合金板が変形しても、それに追従して接着剤層が充分に変形できない場合があった。その結果、接着剤層に、接合部材による機械的接合に関与する穴以外に、接合部近傍の接着剤層が破れることによる亀裂などの隙間が形成されてしまう場合があった。接着剤層にこのような隙間が形成されると、隙間を介して亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との間に水などが侵入して、耐食性が充分に得られない場合があった。
また、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板とをスポット溶接により接合する場合、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との間にZn合金粒子が入り込んでも、接合継手の強度が低下することはない。一方、機械的接合法を用いてこれらを接合する場合に、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との間に硬いZn合金粒子が入り込むと、Zn合金粒子よりも柔らかいアルミニウム合金板に、Zn合金粒子の一部が食い込む。そして、アルミ合金板に食い込まずに残存するZn合金粒子が、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との密着を妨げて、機械的接合のかしめ力を減殺させてしまう。このため、Zn合金粒子を含有する接着剤と機械的接合法とを併用した場合には、十分な接合強度が得られない場合があった。
また、リベットなどの接合部材を用いて、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板とを機械的接合法により接合すると、接合部材と、亜鉛系めっき鋼板および/またはアルミニウム合金板との接合面に隙間が形成される場合がある。そして、この隙間から水などが侵入して、接合部近傍の亜鉛系めっき鋼板やアルミニウム合金板、接合部材が腐食する場合があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、接着剤を併用する機械的接合法により接合された耐食性および接合強度に優れた異種金属接合継手および異種金属の接合方法を提供することを課題とする。
本発明者は、接着剤を併用する機械的接合法により接合された異種金属接合継手の耐食性を向上させるため、亜鉛系めっき鋼板およびアルミニウム合金板の変形に追従して変形でき、充分な接合強度が得られる接着剤層とすべく、鋭意検討を重ねた。
その結果、接着剤層に含まれている硬度の高いZn合金粒子を、Zn粒子に代える、またはZn合金粒子の含有量を少なくすればよいことが分かった。このことにより、機械的接合に伴う接合部近傍の接着剤層の破れを防止できる。また、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との間に入り込んだZn含有粒子が、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との密着を妨げて、機械的接合のかしめ力を減殺させることを防止できる。
しかし、Zn合金粒子をZn粒子に代えたり、Zn合金粒子の含有量を少なくしたりすると、Zn合金粒子による耐食性向上効果が不十分となる場合があった。
そこで、本発明者は、Zn合金粒子による耐食性向上効果を補うべく、以下に示すように、さらに検討を重ねた。
すなわち、接着剤を併用する機械的接合法では、接着剤による接合強度への寄与は機械的接合による接合強度への寄与と比較して僅かである。したがって、接着剤に含まれる接着成分を少なくし、接着剤による接着強度への寄与を少なくしても、充分な接合強度を確保できる。
そこで、本発明者は、接着剤に含まれる接着成分を、接着強度を確保でき、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との接合面に水などの間隙液が侵入するのを防止できる範囲で少なくし、耐食性向上に寄与するZn粒子の含有量を多くした。その結果、接合部材による機械的接合に関与する穴以外の機械的接合に伴う接合部近傍の接着剤層の破れを防止しつつ、接合面に水などの間隙液が侵入するのを防止でき、耐食性を向上させることができることを見出した。さらに、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との間に入り込んだZn含有粒子による接合強度の減殺を防止できるため、充分な接合強度が得られ、しかも接合部材を用いた場合に接合部材との接合面に形成される隙間から水などが侵入した場合にも充分な耐食性が得られることを見出し、本発明を想到した。
(1) 一方の面または両面に亜鉛系めっき層が形成されている亜鉛系めっき鋼板と、前記亜鉛系めっき層に一方の面の少なくとも一部が対向して配置されたアルミニウム合金板と、前記亜鉛系めっき鋼板と前記アルミニウム合金板との間の少なくとも一部に配置された接着剤層と、前記亜鉛系めっき鋼板と前記接着剤層と前記アルミニウム合金板との積層部を機械的接合してなる接合部とを有し、前記接着剤層が、エポキシ樹脂と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子とを含有するものであり、前記Zn含有粒子が、Zn粒子またはZn合金粒子であり、前記Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるものであることを特徴とする異種金属接合継手。
(2) 前記接着剤層が、体積分率で40%超のZn含有粒子を含有することを特徴とする(1)に記載の異種金属接合継手。
(3) 前記Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で1.7質量%未満含有するものであることを特徴とする(1)または(2)に記載の異種金属接合継手。
(4) 前記Zn含有粒子の平均粒径が、1μm以上80μm以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の異種金属接合継手。
(5) 前記Zn含有粒子の粒径の標準偏差が、前記粒径に0.3を乗じた寸法以上であることを特徴とする(4)に記載の異種金属接合継手。
(6) 前記Zn含有粒子の粒径の分布ヒストグラムが、2つの峰を有することを特徴とする(4)に記載の異種金属接合継手。
(7) 前記接着剤層が、平面視で前記接合部およびその周辺領域に配置されていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の異種金属接合継手。
(8) 一方の面または両面に亜鉛系めっき層が形成されている亜鉛系めっき鋼板の前記亜鉛系めっき層に、アルミニウム合金板の一方の面の少なくとも一部を、接着剤層を介して対向配置して積層部を形成する工程と、前記積層部を機械的接合する工程とを備え、前記接着剤層として、エポキシ樹脂と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子とを含有し、前記Zn含有粒子が、Zn粒子またはZn合金粒子であり、前記Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるものを用いることを特徴とする異種金属の接合方法。
本発明の異種金属接合継手は、亜鉛系めっき鋼板と接着剤層とアルミニウム合金板との積層部を機械的接合してなる接合部を有する。そして、接着剤層として、エポキシ樹脂と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子とを含有し、Zn含有粒子が、Zn粒子またはZn合金粒子であり、前記Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるものを用いる。このため、本発明の異種金属接合継手によれば、機械的接合に伴う接合部近傍の接着剤層の破れを防止しつつ、接合面に水などの間隙液が侵入するのを防止でき、しかも接合部材を用いた場合に接合部材との接合面に形成される隙間から水などが侵入した場合にも充分な耐食性が得られる。
さらに、本発明の異種金属接合継手では、亜鉛系めっき鋼板と接着剤層とアルミニウム合金板との積層部において、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との接触を接着剤層が妨げるため、優れた耐食性が得られる。また、本発明の異種金属接合継手では、Zn含有粒子が、Zn粒子または上記のZn合金粒子であるため、Zn含有粒子の硬度が充分に低いものとなる。このため、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との間に入り込んだZn含有粒子が、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との密着を妨げることを防止でき、優れた接合強度が得られる。
また、本発明の異種金属の接合方法は、亜鉛系めっき鋼板にアルミニウム合金板を、接着剤層を介して対向配置して積層部を形成し、これを機械的接合する工程を有する。そして、接着剤層として、エポキシ樹脂と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子とを含有し、Zn含有粒子が、Zn粒子または、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるZn合金粒子を含むものを用いる。このため、耐食性および接合強度に優れた異種金属接合継手が得られる。
このように、本発明によれば、接着剤を併用する機械的接合法により接合された耐食性および接合強度に優れた異種金属接合継手が得られる。したがって、本発明の異種金属接合継手および異種金属の接合方法を用いて、例えば、亜鉛系めっき鋼板が多用されている自動車の車体の一部を、容易にアルミニウム合金板に置換でき、自動車の大幅な軽量化を図ることができる。
図1は、本発明の異種金属接合継手の一部を拡大して示した断面模式図である。 図2(a)および図2(b)は、リベットを用いる機械的接合方法を説明するための概略断面図である。 図3は、本発明の異種金属接合継手の他の例の一部を拡大して示した断面模式図である。 図4(a)および図4(b)は、TOX(登録商標)を用いる機械的接合方法を説明するための概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
「異種金属接合継手」
図1は、本発明の異種金属接合継手の一部を拡大して示した断面図である。図1に示す異種金属接合継手1は、亜鉛系めっき鋼板2と、亜鉛系めっき鋼板2上に配置されたアルミニウム合金板3と、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との間の少なくとも一部に配置された接着剤層4と、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層部を機械的接合してなる接合部7とを有している。
図1に示す異種金属接合継手1の接合部7では、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3とが接合部材であるリベット71によって機械的接合されている。リベット71は、図1に示すように、異種金属接合継手1の表面に露出している円盤状の頭部71aと、円筒状の脚部71bとが一体化された形状を有している。円盤状の頭部71aの中心は、円筒状の脚部71bの中心軸と略一致している。脚部71bの外形は、頭部71aに接続されている基部71cでは、頭部71aの外形よりも小さくなっている。そして、頭部71aから離れるにしたがって、脚部71bの外形は緩やかに広がっており、図1に示すように、先端71dの外形が最も大きくなっている。
リベット71の頭部71aは、図1に示すように、異種金属接合継手1の表面に露出しており、脚部71bは、異種金属接合継手1内に食い込んでいる。図1に示すように、脚部71bは、アルミニウム合金板3および接着剤層4を貫通して亜鉛系めっき鋼板2に達している。脚部71bの先端71dは、亜鉛系めっき鋼板2を貫通することなく、亜鉛系めっき鋼板2に食い込んでいる。
このように図1に示すリベット71では、亜鉛系めっき鋼板2の頭部71a側に配置されたアルミニウム合金板3を脚部71bが貫通している。そして、亜鉛系めっき鋼板2に、基部71cよりも平面視で大きい外形を有する先端71dが食い込んでいることにより、アルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2とを締結している。
図1に示す接合部7においては、リベット71の外周と亜鉛系めっき鋼板2のアルミニウム合金板3側表面との接合位置と、接合位置から外側に向かって亜鉛系めっき鋼板2に食い込んだリベット71の外周の最も外側の位置との距離であるインターロック寸法D1が0.1mm以上であることが好ましい。インターロック寸法D1が0.1mm以上である場合、より優れた接合強度が得られる。
図1に示す接合部7において、リベット71の頭部71aが露出している上面7aは、異種金属接合継手1の表面(アルミニウム合金板3の亜鉛系めっき鋼板2と反対側の面)と略同一平面を形成している。また、接合部7の下面7bには、異種金属接合継手1の裏面(亜鉛系めっき鋼板2のアルミニウム合金板3と反対側の面)から盛り上がった凸部が形成されている。図1に示すように、下面7bに形成されている凸部において、平面視でリベット71の中心部と重なる位置には、窪み7cが形成されている。
リベット71の形状は、締結される亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の厚みや、必要とされる接合強度などに応じて決定される。また、リベット71の材料は、異種金属接合継手1の用途などに応じて決定される。
亜鉛系めっき鋼板2は、鋼板のアルミニウム合金板3と対向する側の面(図1における上面)に亜鉛系めっき層2aが形成されているものである。なお、本発明において用いられる亜鉛系めっき鋼板2は、少なくとも一方の面に亜鉛系めっき層2aが形成されているものであればよく、両面に亜鉛系めっき層2aが形成されているものであってもよい。
本発明において亜鉛系めっき鋼板2に用いられる鋼板については、特に限定されるものではなく、例えば、極低C型(フェライト主体組織)、Al−k型(フェライト中にパーライトを含む組織)、2相組織型(例えば、フェライト中にマルテンサイトを含む組織、フェライト中にベイナイトを含む組織)、加工誘起変態型(フェライト中に残留オーステナイトを含む組織)、微細結晶型(フェライト主体組織)等、いずれの型の鋼板であっても良い。
亜鉛系めっき鋼板2の有する亜鉛系めっき層2aとしては、亜鉛系のめっき層であれば特に限定されるものではなく、例えば、Zn、Zn−Fe、Zn−Ni、Zn−Al、Zn−Al−Mg、Zn−Al−Mg−Si等からなるものを用いることができる。
亜鉛系めっき層2aの目付量は、特に限定されないが、例えば、亜鉛系めっき鋼板2が鋼板の両面に亜鉛系めっき層が形成されているものである場合、片面あたり100g/m2以下のものであることが望ましい。
また、亜鉛系めっき鋼板2の接合部7以外の部分の板厚は、特に限定されるものではなく、例えば、自動車ボデーで用いられる0.50〜2.3mm程度の厚さのものを用いることができる。
亜鉛系めっき鋼板2の引張強さも、特に限定されるものではなく、例えば、自動車ボデーで用いられる270〜1470MPa級程度のものを用いることができる。
図1に示すように、アルミニウム合金板3は、一方の面(図1における下面)の一部が亜鉛系めっき鋼板2の亜鉛系めっき層2aと対向して配置されている。
アルミニウム合金板3としては、特に限定されるものではなく、例えば、自動車ボデーで用いられる5000(Al−Mg)系、6000(Al−Mg−Si)系等を用いることができる。
また、アルミニウム合金板3の接合部7以外の部分の板厚は、特に限定されるものではなく、例えば、自動車ボデー等で用いられる0.70〜2.0mm程度の厚さのものを用いることができる。
図1に示す異種金属接合継手1において、接着剤層4は、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との間の一部に配置されている。接着剤層4は、平面視で接合部7およびその周辺領域に配置されている。
接着剤層4は、図1に示すように、エポキシ樹脂5と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子6とを含有するものである。接着剤層4は、必要に応じてエポキシ樹脂5とZn含有粒子6の他に、炭酸カルシウム、タルク、シリカ等の充填材、顔料等、ウェルドボンド接合の接着剤の硬化物に一般的に含まれる添加剤が、適量含有されているものであってもよい。
エポキシ樹脂5としては、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型等、ウェルドボンド接合の接着剤の硬化物に一般的に含まれるものが挙げられる。
本実施形態においては、接着剤層4中のZn含有粒子6の含有量が、体積分率で1%以上であるので、Zn含有粒子6を含有することによる耐食性向上効果が得られる。接着剤層4は、より一層耐食性を向上させるために、体積分率で40%超のZn含有粒子6を含有することが好ましい。
また、接着剤層4中のZn含有粒子6の含有量が、体積分率で60%以下であるので、エポキシ樹脂5を充分に含む接着剤層4となる。このため、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3とが充分に密着しているものになるとともに、エポキシ樹脂5によってめっき鋼板2とアルミニウム合金板3との接着強度を確保できる。しかも、接着剤層4がエポキシ樹脂5を充分に含むものであるため、機械的接合に伴う亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に追従しやすい接着剤層4となる。
Zn含有粒子6は、Zn粒子またはZn合金粒子である。Zn含有粒子6がZn粒子である場合、Zn粒子の硬度がZn合金粒子と比較して低く、変形しやすいものであるため、接着剤層4が、機械的接合に伴う亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に追従しやすいものとなり、好ましい。また、Zn粒子は硬度が充分に低いものであるため、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との間に入り込んだZn含有粒子6による接合強度の減殺を防止でき、優れた接合強度が得られる。また、Zn含有粒子6がZn合金粒子である場合、Zn合金粒子がZn粒子と比較して耐食性向上効果の高いものであるため、優れた耐食性が得られ、好ましい。
また、本実施形態においては、亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に追従しやすい接着剤層4とするために、Zn合金粒子として、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなる硬度の充分に低いものを用いる。Zn合金粒子は、より一層硬度の低いZn含有粒子6とするために、上記元素を合計で1.7質量%未満含有するものであることが好ましい。
Zn合金粒子としては、具体的には、Zn-Ni、Zn-Mg、Zn-Cr、Zn-Co、Zn-Al、Zn-Ni-Mg、Zn-Ni-Cr、Zn-Ni-Co、Zn-Ni-Al、Zn-Mg-Cr、Zn-Mg-Co、Zn-Mg-Al、Zn-Cr-Co、Zn-Cr-Al、Zn-Co-Al、Zn-Ni-Mg-Cr、Zn-Ni-Mg-Co、Zn-Ni-Mg-Al、Zn-Ni-Cr-Co、Zn-Ni-Cr-Al、Zn-Ni-Mg-Cr-Co、Zn-Ni-Mg-Cr-Al、Zn-Ni-Mg-Co-Al、Zn-Mg-Cr-Co-Al、Zn-Ni-Cr-Co-Al、Zn-Ni-Mg-Cr-Co-Alが挙げられる。
Zn含有粒子6の平均粒径は、特に限定されるものではないが、1μm以上80μm以下であることが好ましい。Zn含有粒子6の平均粒径が1μm以上である場合、容易に入手可能であり好ましい。また、Zn含有粒子6の平均粒径が80μm以下である場合、Zn含有粒子6が水などの間隙液に溶解しやすいものとなり、より一層優れた耐食性が得られる。
Zn含有粒子6の平均粒径は、5μm以上30μm以下であることがより好ましい。Zn含有粒子6の平均粒径が5μm以上である場合、より一層容易に入手できる。また、Zn含有粒子6の平均粒径が30μm以下である場合、接着剤層4が亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に伴って、より一層追従しやすいものとなる。また、Zn含有粒子6の平均粒径が30μm以下であると、機械的接合時に亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との間に入り込んだZn含有粒子6が、これらの密着を阻害することを防止でき、優れた接合強度が得られる。
なお、本発明において、Zn含有粒子6の粒径とは、光学顕微鏡を用いて観察した像を画像解析装置に取り込んで算出したZn含有粒子6の円相当径の平均値を意味する。
Zn含有粒子6は、粒径の標準偏差σが、粒径に0.3を乗じた寸法以上であることが好ましい。Zn含有粒子6の粒径の標準偏差σが上記範囲である場合、Zn含有粒子6の粒径のばらつきが充分に大きいものとなる。Zn含有粒子6は、粒径の標準偏差σが、粒径に0.4を乗じた寸法以上であるものとし、Zn含有粒子6の粒径のばらつきが、より一層大きいものとすることがより好ましい。
また、Zn含有粒子6の粒径のばらつきが大きいものとするために、Zn含有粒子6は、粒径の分布ヒストグラムが、2つの峰を有するものであってもよい。粒径の分布ヒストグラムが、2つの峰を有するZn含有粒子6としては、粒径の異なる2種類のZn含有粒子を混合してなるものが挙げられる。
Zn含有粒子6は、揮発法(蒸発凝固法)や、アトマイズ法(噴霧法)等の汎用の粉末製造方法で製造できる。
図1に示す異種金属接合継手1は、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層部を機械的接合してなる接合部7を有し、接着剤層4が、エポキシ樹脂5と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子6とを含有するものであり、Zn含有粒子6が、Zn粒子またはZn合金粒子であり、Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるものであるので、以下に示すように、優れた耐食性が得られる。
すなわち、接着剤層4中のZn含有粒子6の含有量が、体積分率で1%以上であるので、Zn含有粒子6を含有することによる耐食性向上効果が得られる。また、Zn含有粒子6の含有量が、体積分率で60%以下であるので、エポキシ樹脂5を充分に含む接着剤層4となり、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3とが充分に密着しているものとなる。よって、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との接合面に、水などの間隙液が侵入するのを防止でき、優れた耐食性が得られる異種金属接合継手1となる。
しかも、接着剤層4がエポキシ樹脂5を充分に含むものであるため、機械的接合に伴う亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に追従しやすい接着剤層4となる。よって、リベット71による機械的接合に関与する穴以外の機械的接合に伴う接合部近傍の接着剤層4の破れを防止でき、優れた耐食性が得られる。
また、Zn含有粒子6は、Zn粒子またはZn合金粒子であり、Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるものであるので、充分に硬度が低いものとなる。このため、Zn含有粒子6を含む接着剤層4は、Zn含有粒子6を含有することによる耐食性向上効果が得られ、しかも亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に追従しやすく、リベット71による機械的接合に関与する穴以外に、機械的接合に伴う接合部7近傍の接着剤層4の破れが生じにくく、優れた耐食性が得られるものとなる。また、Zn含有粒子6の硬度が充分に低いため、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板との間に入り込んだ接着剤層4中のZn含有粒子6が、機械的接合のかしめ力を減殺させることを防止できる。よって、優れた接合強度が得られる。
さらに、図1に示す異種金属接合継手1では、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層部において、接着剤層4が亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との接触を妨げるため、優れた耐食性が得られる。
また、本実施形態において、接着剤層4が、体積分率で40%超のZn含有粒子6を含有するものである場合、Zn含有粒子6による耐食性向上効果が、より効果的に得られる。
また、本実施形態において、接着剤層4に含まれるZn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で1.7質量%未満含有するものである場合、Zn合金粒子の硬度が、より一層低いものとなる。したがって、Zn含有粒子6が上記元素を含むZn合金粒子である場合に、機械的接合に伴う接合部7近傍の接着剤層4の破れを、より効果的に防止できる。また、機械的接合時に亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との間に入り込んだZn含有粒子6が、これらの密着を阻害することを、より効果的に防止できる。
また、本実施形態において、Zn含有粒子6の平均粒径が、1μm以上80μm以下である場合、容易に入手可能であり、しかもZn含有粒子6が水などの間隙液に溶解しやすいものとなるため、より一層優れた耐食性が得られる。
また、本実施形態において、Zn含有粒子6の粒径の標準偏差が、粒径に0.3を乗じた寸法以上である場合や、Zn含有粒子6の粒径の分布ヒストグラムが、2つの峰を有するものである場合、Zn含有粒子6の粒径のばらつきが大きいため、以下に示す効果が得られる。すなわち、Zn含有粒子6の粒径のばらつきが大きいと、接着剤層4中の大きいZn含有粒子6の周囲に小さいZn含有粒子6が配置される。このことにより、アルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2との間に、Zn含有粒子6が偏らずに均一に分散した接着剤層4となる。その結果、接着剤層4中のZn含有粒子6による耐食性向上効果が、より効果的に得られ、より優れた耐食性が得られる。
また、図1に示す異種金属接合継手1では、接合部7において、リベット71を用いてアルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2とを締結している。リベット71を用いる場合、例えば、ブラインドリベットを用いる場合のように、予めアルミニウム合金板3および亜鉛系めっき鋼板2に下穴を設ける必要がなく、容易に機械的接合を行うことができる。また、リベット71を用いる場合には、アルミニウム合金板3を脚部71bが貫通し、基部71cよりも平面視で大きい外形を有する先端71dが亜鉛系めっき鋼板2に食い込んでいることにより、アルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2とを締結している。したがって、リベット71を用いる場合には、TOX(登録商標)などの接合部材を用いる場合と比較して、確実かつ高強度でアルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2とを機械的接合できる。
また、図1に示す異種金属接合継手1においては、接着剤層4が平面視で接合部7およびその周辺領域に配置されているので、接合部7およびその周辺領域の耐食性が優れた異種金属接合継手1となる。
「異種金属の接合方法」
次に、本発明の異種金属の接合方法の一例として、図1に示す異種金属接合継手1の製造方法を例に挙げて説明する。
図1に示す異種金属接合継手1を製造するには、まず、一方の面または両面に亜鉛系めっき層2aが形成されている亜鉛系めっき鋼板2と、アルミニウム合金板3とを用意する。
次いで、亜鉛系めっき鋼板2のアルミニウム合金板3と接合される面および/またはアルミニウム合金板3の亜鉛系めっき鋼板2と接合される面に、接着剤層4となる接着剤を塗布する。
接着剤層4となる接着剤としては、上述したエポキシ樹脂5と、体積分率で1%以上60%以下の上述したZn含有粒子6とを含有するものが用いられる。接着剤は、必要に応じて、上述したエポキシ樹脂5と上述したZn含有粒子6に加えて、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3とを接合する接着剤に一般的に含まれる溶剤、可塑剤などの添加剤が適量含有されているものであってもよい。また、接着剤は、エポキシ樹脂を含む従来の接着剤に、上述したZn含有粒子6を混合して分散させたものであってもよい。
エポキシ樹脂を含む従来の接着剤としては、一液加熱硬化型接着剤や二液硬化型接着剤などを用いることができ、例えば、一液加熱硬化型接着剤であるIW2010(商品名;住友スリーエム株式会社製)、SW2214(商品名;住友スリーエム株式会社製)、X7416(商品名;住友スリーエム株式会社製)などを好ましく用いることができる。
次に、本実施形態においては、亜鉛系めっき鋼板2の亜鉛系めっき層2aに、アルミニウム合金板3の一方の面の一部を、接着剤を介して対向配置する。その後、接着剤を硬化させて接着剤層4とする硬化処理を行う。接着剤の硬化処理としては、所定の温度で所定の時間加熱する処理が挙げられる。硬化処理の温度や時間などの条件は、接着剤の種類や接着剤層4の厚みなどに応じて適宜決定できる。
次に、このようにして得られた亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3とが接着剤層4を介して対向配置されてなる積層部を、機械的接合する。本実施形態における機械的接合は、リベット71を用いて、例えば、以下に示す方法により行う。
図2(a)および図2(b)は、リベットを用いる機械的接合方法を説明するための概略断面図である。はじめに、図2(a)に示すように、リベット71を用意する。図2(a)に示すリベット71の脚部72は、図1に示す脚部71bとは異なり、頭部71aに接続されている基部71cから先端71dまで略均一の外径を有する円筒状の形状となっている。
次に、図2(a)に示すように、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層体を、ダイ82上にアルミニウム合金板3を上に向けて配置する。図2(a)に示すように、ダイ82の積層体との対向面(図2(a)においては上面)には、図1に示す接合部7の下面7bに形成された凸部に対応する形状を有する穴82aが形成されている。
次に、図2(a)に示すように、リベット71の脚部72の先端71dをアルミニウム合金板3に向けて、リベット71を配置する。リベット71を配置する位置は、図2(a)に示すように、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層体上において、ダイ82の穴82aと積層体を挟んで対向する位置である。
続いて、図2(b)に示すように、パンチ81を用いて、リベット71をアルミニウム合金板3に押し当てて加圧する。このことにより、図2(b)に示すように、リベット71の先端71dをアルミニウム合金板3および接着剤層4に圧入させて貫通させ、脚部71bの先端71dを亜鉛系めっき鋼板2に食い込ませる。その後、パンチ81を用いてリベット71をさらに加圧することにより、図2(b)に示すダイ82の穴82aの形状に沿って、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3とが変形するとともに、亜鉛系めっき鋼板2内で脚部72の先端71dが広げられる(図1参照)。本実施形態においては、接着剤層4に含まれるZn粒子の硬度がZn合金粒子と比較して低く、接着剤層4が変形しやすいものであるため、亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に追従して、接着剤層4が容易に変形する。
そして、図1に示すように、リベット71の頭部71aが、アルミニウム合金板3の亜鉛系めっき鋼板2と反対側の面と略同一平面の位置となるまで、リベット71をさらに加圧する。このことにより、図1に示すように、脚部71bの先端71dが、亜鉛系めっき鋼板2を貫通することなく、亜鉛系めっき鋼板2に食い込んだ状態となる。また、接合部7の下面7bには、異種金属接合継手1の裏面(亜鉛系めっき鋼板2のアルミニウム合金板3と反対側の面)から盛り上がった凸部が形成される。以上の工程により、リベット71により、アルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2とが締結される。
本実施形態の異種金属接合継手1の製造方法は、亜鉛系めっき鋼板2の亜鉛系めっき層2aに、アルミニウム合金板3の一部を、上述した接着剤層4を介して対向配置して積層部を形成する工程と、積層部を機械的接合する工程とを備えている。したがって、本実施形態によれば、機械的接合に伴う接合部7近傍の接着剤層4の破れを防止しつつ、接合面に水などの間隙液が侵入するのを防止でき、しかもリベット71との接合面に形成される隙間から水などが侵入した場合にも充分な耐食性が得られる。また、機械的接合時に亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との間に入り込んだZn含有粒子6が、これらの密着を阻害することを効果的に防止でき、優れた接合強度が得られる。
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態においては、1枚の亜鉛系めっき鋼板と1枚のアルミニウム合金板とを、リベットを用いた機械的接合により接合する場合を例に挙げて説明したが、亜鉛系めっき鋼板および/またはアルミニウム合金板は複数枚であってもよい。複数の亜鉛系めっき鋼板を用いる場合、各亜鉛系めっき鋼板の種類や厚みは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、複数のアルミニウム合金板を用いる場合も同様に、各アルミニウム合金板の種類や厚みは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、図1に示す異種金属接合継手1では、リベット71の頭部71a側にアルミニウム合金板3が配置されている場合を例に挙げて説明したが、アルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2との配置関係を逆にし、リベット71の頭部71a側に亜鉛系めっき鋼板2を配置してもよい。
また、図1に示す異種金属接合継手1では、接合部材としてリベット71を用いた場合を例に挙げて説明したが、リベット71に代えて、ボルト、ナット、ねじ、ブラインドリベット、TOX(登録商標)、Tog−L−Log(登録商標)、FDS(登録商標)などを用いてもよい。
(第2実施形態)
「異種金属接合継手」
図3は、本発明の異種金属接合継手の他の例の一部を拡大して示した断面模式図である。図3に示す異種金属接合継手10において、図1に示す異種金属接合継手1と同じ部材については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図3に示すように、異種金属接合継手10は、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層部11を、TOX(登録商標)によって機械的接合してなる接合部9を有している。
図3に示す異種金属接合継手10では、接合部9の積層部11を形成しているいずれの層にも、機械的接合に関与する穴は形成されていない。したがって、図3に示す異種金属接合継手10では、平面視で接合部9およびその周辺領域を形成している亜鉛系めっき鋼板2と、接着剤層4と、アルミニウム合金板3の各層は、連続した層として存在している。
図3に示す異種金属接合継手10の接合部9では、積層部11のアルミニウム合金板3側の面に平面視略円形の凹部9aが形成されている。図3に示すように、接合部9では、積層部11を形成している亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3とが、凹部9aの形状に沿って変形している。このため、図3に示すように、接合部9を形成している積層部11の亜鉛系めっき鋼板2側の面には、凸部9dが形成されている。
図3に示すように、凹部9aの底部9bを形成している積層部11の厚みは、凹部9aの形成されていない領域の積層部11の厚みよりも薄くなっている。
図3に示す異種金属接合継手10の接合部9においては、平面視で凸部9d(凹部9a)の壁内における亜鉛系めっき鋼板2の最も内側の位置が、平面視でアルミニウム合金板3の最も外側の位置よりも内側となっている。したがって、接合部9において、平面視でアルミニウム合金板3が亜鉛系めっき鋼板2に食い込んでいる。平面視で亜鉛系めっき鋼板2の最も内側の位置と、平面視でアルミニウム合金板3の最も外側の位置との距離であるインターロック寸法D2は、0.1mm以上であることが好ましい。インターロック寸法D2が0.1mm以上である場合、より優れた接合強度が得られる。
TOX(登録商標)によって機械的接合してなる接合部9では、図3に示すように、平面視でアルミニウム合金板3が亜鉛系めっき鋼板2に食い込んでいる凸部9d(凹部9a)が形成されていることにより、アルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2とが締結されている。
接合部9を形成している凸部9d(凹部9a)の形状は、締結される亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の厚みや、必要とされる接合強度などに応じて決定され、特に限定されない。
図3に示す異種金属接合継手10は、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層部11を機械的接合してなる接合部9を有し、図1に示す異種金属接合継手1と同じ接着剤層4を有するものであるので、図1に示す異種金属接合継手1と同様に、優れた接合強度および耐食性が得られる。
しかも、図3に示す異種金属接合継手10では、機械的接合に関与する穴がないため、平面視で接合部9およびその周辺領域を形成している亜鉛系めっき鋼板2と、接着剤層4と、アルミニウム合金板3の各層が、連続した層として存在している。したがって、積層部11の全体において、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との接合面に、水などの間隙液が侵入するのを効果的に防止できる、また、積層部11の全体において、亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との接触を、接着剤層4によって妨げることができ、優れた耐食性が得られる。
「異種金属の接合方法」
次に、図3に示す異種金属接合継手10の製造方法を説明する。
図3に示す異種金属接合継手10を製造するには、まず、図1に示す異種金属接合継手1の製造方法と同様にして、積層部11を形成する工程までの各工程を行う。
次いで、TOX(登録商標)による機械的接合を、以下に示す方法により行う。
図4(a)および図4(b)は、TOX(登録商標)を用いる機械的接合方法を説明するための概略断面図である。なお、図4(a)および図4(b)においては、接着剤層4を形成しているエポキシ樹脂5およびZn含有粒子6の記載を省略して示している。
はじめに、図4(a)に示すように、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層体11を、ダイ92上にアルミニウム合金板3を上に向けて配置する。
図4(a)に示すように、ダイ92の積層体11との対向面(図4(a)においては上面)には、図3に示す接合部9を形成している凸部9dに対応する形状を有する穴92aが形成されている。
次に、図4(a)に示すように、パンチ91を用意する。パンチ91は、図3に示す接合部9の凹部9aの内面形状に対応する外面形状を有する先端部93を有する。次いで、パンチ91の先端部93をアルミニウム合金板3に向けて配置する。パンチ91を配置する位置は、図4(a)に示すように、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3との積層体11上において、ダイ92の穴92aと積層体11を挟んで対向する位置である。
続いて、図4(b)に示すように、パンチ91の先端部93をアルミニウム合金板3に押し当てて加圧する。このことにより、図4(b)に示すように、先端部93を積層体11に圧入させて、積層体11の亜鉛系めっき鋼板2側の面をダイ92の穴92aに食い込ませ、加圧する。このことにより、図4(b)に示すダイ92の穴92aの形状に沿って、亜鉛系めっき鋼板2と接着剤層4とアルミニウム合金板3の各層が変形し、図3に示す形状を有する接合部9が形成される。
本実施形態においては、接着剤層4に含まれるZn粒子の硬度が低く、接着剤層4が変形しやすいものであるため、亜鉛系めっき鋼板2およびアルミニウム合金板3の変形に追従して、接着剤層4が容易に変形する。
以上の工程により、TOX(登録商標)によって、アルミニウム合金板3と亜鉛系めっき鋼板2とが締結される。
本実施形態の異種金属接合継手10の製造方法は、亜鉛系めっき鋼板2の亜鉛系めっき層2aに、アルミニウム合金板3の一部を、上述した接着剤層4を介して対向配置して積層部11を形成する工程と、積層部11を機械的接合する工程とを備えている。したがって、本実施形態によれば、機械的接合に伴う接合部9近傍の接着剤層4の破れを防止しつつ、接合面に水などの間隙液が侵入するのを防止できる。また、機械的接合時に亜鉛系めっき鋼板2とアルミニウム合金板3との間に入り込んだZn含有粒子6が、これらの密着を阻害することを効果的に防止でき、優れた接合強度が得られる。
下記に示す亜鉛系めっき鋼板と、アルミニウム合金板とを用意し、亜鉛系めっき鋼板に、アルミニウム合金板の一部を、表1〜表3に示す組成の接着剤を介して対向配置し、120℃で60分間加熱して接着剤を硬化させる硬化処理を行った。硬化後に得られた接着剤の厚みはほぼ100μmであった。
その後、亜鉛系めっき鋼板とアルミニウム合金板とが接着剤層を介して対向配置されてなる積層部を、機械的接合した。
機械的接合は、接合部材としてリベット(セルフピアスリベット(SPR);商品名SPR-POP、ポップリベット・ファスナー社製)を用いて以下に示す方法により行った。
すなわち、亜鉛系めっき鋼板と接着剤層とアルミニウム合金板との積層体を、ダイ上にアルミニウム合金板を上に向けて配置した。次に、アルミニウム合金板の上の所定の位置に、脚部の先端をアルミニウム合金板に向けてリベットを配置した。続いて、パンチを用いてリベットをアルミニウム合金板に押し当てて加圧し、リベットの脚部をアルミニウム合金板および接着剤層に圧入させて貫通させ、脚部の先端を亜鉛系めっき鋼板に食い込ませた。その後、パンチを用いて、リベットの頭部が、アルミニウム合金板の亜鉛系めっき鋼板と反対側の面と略同一平面の位置となるまで、リベットをさらに加圧した。
以上の工程により、アルミニウム合金板と亜鉛系めっき鋼板とを締結し、実施例1〜58、比較例1〜7の試験体を得た。
亜鉛系めっき鋼板には、JIS G 3302に定められている厚み0.8mm、板幅30mm、長さ100mmのSGC440 F06を用いた。
また、アルミニウム合金板には、JIS H 4000に定められている厚み1mm、板幅30mm、長さ100mmのA5182P−O材を用いた。
試験体の形状は、JIS Z 3136にしたがって、板幅30mm、長さ100mm、重ね代30mmとした。
接着剤としては、エポキシ樹脂を含む接着剤である一液エポキシ加熱硬化型接着剤スコッチウェルドIW2010(商品名;住友スリーエム株式会社製)に、表1〜表3に示す組成、平均粒径、標準偏差、分布ヒストグラムの峰の数のZn含有粒子を、表1〜表3に示す体積分率となるように混合して分散させたものを用いた。
なお、Zn含有粒子がZn合金粒子である場合の組成は、Zn合金粒子としての化学分析値に基づいて算出した。また、表1〜表3に記載の元素記号の前の数値は、その元素のZn合金粒子中の含有量(質量%)を示す。
また、Zn含有粒子の平均粒径は、試験体の接着剤層の断面を光学顕微鏡で観察した像を画像解析装置に取り込んで、観察視野内のZn含有粒子の円相当径を算出し、その平均値を用いた。
また、Zn含有粒子の体積分率は、試験体の接着剤層の断面を光学顕微鏡で観察し、観察視野内の接着剤層におけるZn含有粒子の体積を算出した。
なお、接着剤層が、複数のZn含有粒子を含有する場合も同様に、試験体の接着剤層の断面を光学顕微鏡で観察してZn含有粒子の平均粒径および体積分率を算出した。
観察視野は、接着剤層の厚み×2mmとした。
このようにして得られた実施例1〜58、比較例1〜7の各試験体について、以下に示す方法により、耐食性、接着剤層の追従性、機械接合性を評価した。その結果を表4および表5に示す。
Figure 0006393592
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「耐食性」
耐食性は、自動車用外観腐食試験法のJASO M609−91試験を用いて行った。腐食の程度は継手をはがして、ナゲット周辺部を中心に目視で五段階評価(良い←1、2、3、4、5→悪い)し、評点3以上を良好とした。
「追従性」
接着剤層の追従性は、試験体の接合部の断面を観察し、接合部材による機械的接合に関与する穴以外に、接着剤層に複数の破れがある場合を「×」、破れが一箇所のみの場合を「△」、接合部材による機械的接合に関与する穴以外の破れが接着剤層にない場合を「○」と評価した。
「機械接合性」
機械接合性は、試験体の接合部の断面を観察し、リベットの外周と亜鉛系めっき鋼板2のアルミニウム合金板3側表面との接合位置と、接合位置から外側に向かって亜鉛系めっき鋼板2に食い込んだリベットの外周の最も外側の位置との距離である図1に示すインターロック寸法D1を測定した。
そして、インターロック寸法が0.1mm未満である場合を「×」、インターロック寸法が0.1mm以上である場合を「○」と評価した。
表4および表5に示すように、実施例1〜58の試験体は、Zn含有粒子の組成および体積分率が本発明で規定された範囲にあるため、良好な耐食性、接着剤層の追従性、機械接合性の追従性が得られている。
特に、体積分率で40%超のZn含有粒子を含有し、Zn含有粒子の平均粒径が1μm〜80μmの範囲である実施例1、5、7〜9、11〜14、16、18〜23、27〜35、37〜55の試験体は、耐食性の評価が4または5であり良好であった。
また、Zn含有粒子の粒径の分布ヒストグラムが、2つの峰を有する実施例47〜50の試験体は、耐食性の評価が5であり良好であった。
また、Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で1.7質量%未満含有する試験体は、接着剤層の追従性が良好であった。
比較例1では、Zn含有粒子の体積分率が少ないため、充分な耐食性が得られなかった。また、比較例2では、Zn含有粒子の体積分率が多いため、耐食性および追従性が充分に得られなかった。
比較例3、4では、Zn含有粒子の組成が本発明で規定された範囲外であるため、耐食性および追従性、機械接合性が充分に得られなかった。
比較例5では、Zn含有粒子の体積分率が少なく、Zn含有粒子の平均粒径が大きいため、充分な耐食性が得られなかった。
比較例6では、Zn含有粒子の組成および体積分率が本発明で規定された範囲外であるため、耐食性および追従性、機械接合性が充分に得られなかった。
比較例7では、Zn含有粒子の組成が本発明で規定された範囲外であるため、耐食性および追従性、機械接合性が充分に得られなかった。
1、10:異種金属接合継手、2:亜鉛系めっき鋼板、2a:亜鉛系めっき層、3:アルミニウム合金板、4:接着剤層、5:エポキシ樹脂、6:Zn含有粒子、7、9:接合部、9a:凹部、9b:底部、9d:凸部、11:積層部、71:リベット、71a:頭部、71b、72:脚部、71c:基部、71d:先端、81、91:パンチ、82、92:ダイ、82a、92a:穴、93:先端部。

Claims (8)

  1. 一方の面または両面に亜鉛系めっき層が形成されている亜鉛系めっき鋼板と、
    前記亜鉛系めっき層に一方の面の少なくとも一部が対向して配置されたアルミニウム合金板と、
    前記亜鉛系めっき鋼板と前記アルミニウム合金板との間の少なくとも一部に配置された接着剤層と、
    前記亜鉛系めっき鋼板と前記接着剤層と前記アルミニウム合金板との積層部を機械的接合してなる接合部とを有し、
    前記接着剤層が、エポキシ樹脂と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子とを含有するものであり、
    前記Zn含有粒子が、Zn粒子またはZn合金粒子であり、前記Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるものであることを特徴とする異種金属接合継手。
  2. 前記接着剤層が、体積分率で40%超のZn含有粒子を含有することを特徴とする請求項1に記載の異種金属接合継手。
  3. 前記Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で1.7質量%未満含有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の異種金属接合継手。
  4. 前記Zn含有粒子の平均粒径が、1μm以上80μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の異種金属接合継手。
  5. 前記Zn含有粒子の粒径の標準偏差が、前記粒径に0.3を乗じた寸法以上であることを特徴とする請求項4に記載の異種金属接合継手。
  6. 前記Zn含有粒子の粒径の分布ヒストグラムが、2つの峰を有することを特徴とする請求項4に記載の異種金属接合継手。
  7. 前記接着剤層が、平面視で前記接合部およびその周辺領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の異種金属接合継手。
  8. 一方の面または両面に亜鉛系めっき層が形成されている亜鉛系めっき鋼板の前記亜鉛系めっき層に、アルミニウム合金板の一方の面の少なくとも一部を、接着剤層を介して対向配置して積層部を形成する工程と、前記積層部を機械的接合する工程とを備え、
    前記接着剤層として、エポキシ樹脂と、体積分率で1%以上60%以下のZn含有粒子とを含有し、前記Zn含有粒子が、Zn粒子またはZn合金粒子であり、前記Zn合金粒子が、Mg、Ni、Cr、Co、Alから選ばれる一種または二種以上の元素を合計で20質量%以下含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるものを用いることを特徴とする異種金属の接合方法。
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