JP6287083B2 - 鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法 - Google Patents
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すなわち、図7に示す異種金属接合継手110のように、鋼板101とアルミニウム合金板201とをスポット溶接した場合には、溶接部で脆弱な金属間化合物(Fe2Al5など)203が生成され、スポット溶接部(溶接継手)の引張強さ、特に剥離方向の引張強さが極端に低下するという問題が生じる。図7に示す金属間化合物203は、鋼板101とアルミニウム合金板201側に生成される溶融Al201aの界面で生成される。このような金属間化合物203が界面で厚く生成されると、継手強度、特に剥離方向の十字引張強さが極端に低下するという問題が生じる。また、上述のような金属間化合物203が生成された溶接継手に衝撃が加わった場合には、容易に破壊が起こるという問題も生じる。さらに、金属間化合物203が生成された溶接部では、腐食が優先的に進行するため、耐食性が劣るという問題もある。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
[2] 前記鋼板と前記アルミニウム合金板との間に、予め、熱硬化性のエポキシ系接着剤を塗布して接着し、その後、前記鋼板と前記アルミニウム合金板とを接合することを特徴とする上記[1]に記載の鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法。
以下に、本発明の鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法および異種金属接合継手の第1の実施形態について詳述する。
本実施形態の鋼板1とアルミニウム合金板2との異種金属接合方法は、図1に示すように、鋼板1とアルミニウム合金板2とを重ね合わせた状態とし、鋼板1およびアルミニウム合金板2の上下に配置された一対の電極5、6で加圧しながらスポット溶接を行う方法である。そして、本実施形態では、鋼板1とアルミニウム合金板2とを溶接するにあたり、一対の電極5、6の内、一方の電極5として、先端51の先端径D1が6〜9mmとされ、この先端51の中心部に、直径dが先端径D1の40〜70%、深さhが0.5〜2.0mmである円筒状の凹部51aが形成された銅電極を用いるとともに、他方の電極6として、先端61の先端径D2が6〜16mm、先端曲率半径Rが40〜100mmである電極を用い、アルミニウム合金板2を溶融させない状態で通電しながら、鋼板1とアルミニウム合金板2とを接合する方法を採用している。
図1は、本発明において鋼板1とアルミニウム合金板2とを溶接するのに用いられるスポット溶接方法を説明するための模式図である。
本実施形態で説明するスポット溶接は、まず、被溶接材である鋼板1とアルミニウム合金板2とを重ね合わせる。図示例においては、鋼板1とアルミニウム合金板2とを各1枚ずつ重ね合わせた状態としている。そして、鋼板1とアルミニウム合金板2との重ね合わせ部分に対して両側から、すなわち、図1中における上下方向から挟み込むように、銅合金からなる一対の電極5、6を押し付けつつ通電することにより、鋼板1とアルミニウム合金板2との接合部において十分な塑性流動を発生させる。これにより、金属間化合物が生成するのを抑制しながら、通電による加熱と十分な塑性変形によって鋼板1とアルミニウム合金板2とを固相接合することができる。その後、この固相接合部は、溶接通電が終了した後、水冷された電極5、6による抜熱や鋼板1およびアルミニウム合金板2への熱伝導によって急速に冷却される。
なお、図示例では、上述したような異なる形状を有する一対の電極5、6の内、一方の電極5を鋼板1側に配置するとともに、他方の電極6を、アルミニウム合金板2側に配置している。
以下に、本発明の異種金属接合方法における一方の被溶接材である、鋼板1の特性について詳述する。
本発明では、被溶接材である鋼板の鋼種については特に限定されず、例えば、極低C型(フェライト主体組織)、Al−k型(フェライト中にパーライトを含む組織)、2相組織型(例えば、フェライト中にマルテンサイトを含む組織、フェライト中にベイナイトを含む組織)、加工誘起変態型(フェライト中に残留オーステナイトを含む組織)、微細結晶型(フェライト主体組織)など、何れの型の鋼板であっても良い。何れの鋼種からなる鋼板であっても、本発明の異種金属接合方法を適用することにより、鋼板の特性を損なうことなく、金属間化合物の生成を抑制しながら鋼板とアルミニウム合金板とを溶接することができ、信頼性の高い異種金属接合継手(溶接部)が得られる。また、SiはFe−Al系金属間化合物生成の抑制元素であるため、鋼板にSiが含有されていることが望ましい。
本発明では、鋼板の引張強さについても、特に限定されるものではなく、如何なる引張強さの鋼板であっても適用が可能である。例えば、自動車車体などにおいて一般的に用いられる、270〜1470MPa級程度の引張強さとされた鋼板を何ら制限無く採用することができる。
本発明では、表層にさらにめっき層が設けられた鋼板を採用することができるが、この際に施されるめっき層の種類についても、何ら制限されるものではない。例えば、鋼板の表面に施されるめっき層の種類としては、Zn系(Zn、Zn−Fe、Zn−Ni、Zn−Al、Zn−Al−Mg、Zn−Al−Mg−Siなど)、Al系(Al−Siなど)など、何れのものであっても良い。また、これらのめっき層の目付量についても特に限定されないが、両面の目付け量で100g/100g/m2以下とすることが好ましい。めっきの目付け量が片面あたりで100g/m2を超えると、めっき層が接合の際の障害となる場合がある。
本発明では、鋼板の板厚についても特に限定されるものではなく、自動車車体などにおいて一般的に用いられる、0.50〜2.0mm程度の厚さとされた鋼板を何ら制限無く採用することができる。
以下、本発明の異種金属接合方法における他方の被溶接材である、アルミニウム合金板2の特性について詳述する。
本発明では、アルミニウム合金板2の合金の種類についても特に限定されるものではない。例えば、自動車車体などにおいて一般的に用いられる5000(Al−Mg)系、6000(Al−Mg−Si)系など、何れの型のアルミニウム合金であっても何ら制限無く採用することが可能である。ただし、SiはFe−Al系金属間化合物生成の抑制元素であるのに対し、Mgは助長元素であるため、アルミニウム合金板にSiは含有されている方が望ましく、また、Mgは必要最小限の添加量であることが望ましい。
本発明では、アルミニウム合金板2の合金の引張強さについても特に限定されるものではなく、例えば、自動車車体などにおいて一般的に用いられる270〜450MPa程度のものを何ら制限無く採用することができる。
本発明では、鋼板1と同様、表層にさらにめっき層が設けられたアルミニウム合金板を採用することができるが、この際に施されるめっき層の種類についても、何ら制限されるものではない。例えば、上記鋼板1の場合と同様、Zn系(Zn、Zn−Fe、Zn−Ni、Zn−Al、Zn−Al−Mg、Zn−Al−Mg−Siなど)、Al系(Al−Siなど)など、何れのものを採用しても良い。また、これらのめっき層の目付量についても特に限定されず、鋼板1の場合と同様、両面の目付け量で100g/100g/m2以下とすることが好ましい。
本発明では、アルミニウム合金板2の板厚についても特に限定されるものでは無く、例えば、自動車車体などにおいて一般的に用いられる、0.5〜2.0mm程度の厚さとされたアルミニウム合金板を何ら制限無く採用することができる。
本実施形態では、異種金属接合方法に関して、主として図2(図1も参照)に例示するような、鋼板1とアルミニウム合金板2とを各1枚の2枚重ねでスポット溶接する場合を説明しているが、本発明ではこれには限定されない。本発明では、被溶接材として一方に鋼板が、他方にアルミニウム合金板が存在する条件であれば、3枚重ね以上としてスポット溶接を行っても良く、適宜選択することが可能である。また、これら鋼板1およびアルミニウム合金板2は、各々2枚以上を重ね合わせた場合には、異厚、異種材であっても良い。
以下に、本発明の異種金属接合方法で用いる一対の電極5、6の形状および寸法について、その限定理由を詳述する。本実施形態では、上述したように、一対の電極5、6の内、一方の電極5が鋼板1側に配置され、他方の電極6がアルミニウム合金板2側に配置される。
上述したように、本実施形態で用いられる一方の電極5は、先端51の先端径D1が6〜9mmとされ、この先端51の中心部に、直径dが先端径D1の40〜70%、深さhが0.5〜2.0mmである円筒状の凹部51aが形成された銅電極からなる。一方の電極5は、上記構成により、先端51側から見た平面視で略リング状に形成されている。
本実施形態では、一方の電極5の先端51の先端径D1を6〜9mmの範囲に規定する。先端51の先端径D1をこの範囲とすることにより、高い継手強度を有する十分な大きさの固相接合部を形成させることが可能となる。
本実施形態では、一方の電極5の先端51において、軸方向中心部に設けられた円筒状の凹部51aの直径dを、上述した先端51の先端径D1の40〜70%の範囲に規定する。凹部51aの直径dがこの範囲であれば、高い継手強度を有する十分な大きさの固相接合部を形成させることが可能となる。
本実施形態では、一方の電極5の先端51に設けられた円筒状の凹部51aの深さhを、0.5〜2.0mmの範囲に規定する。凹部51aの深さhがこの範囲であれば、鋼板1およびアルミニウム合金板2において十分な塑性変形を発生させることができ、高い継手強度を得ることが可能となる。
先端51に設けられた円筒状の凹部51aの深さhが0.5mm未満だと、鋼板1およびアルミニウム合金板2において十分な塑性変形が起こらないため、高い継手強度が得られない。一方、凹部51aの深さhが2.0mmを超えると、鋼板1の表面における凸形状の部分の突出高さが大きくなりすぎ、電極が鋼板1にめり込んで抜けなくなり、また、溶着し易くなるという問題がある。
上述したように、本実施形態で用いられる他方の電極6は、先端61の先端径D2が6〜16mm、先端曲率kが40〜100mmである銅電極からなる。
本実施形態では、他方の電極6の先端部61の先端径D2を6〜16mmの範囲に規定する。先端部61の先端径D2がこの範囲であれば、上述した一方の電極5の先端51に形成された凹部51aの直径dよりも先端径D2が大きくなり、鋼板1およびアルミニウム合金板2の塑性変形を十分に発生させることができるので、継手強度を向上させることが可能となる。
本実施形態では、他方の電極6の先端部61の先端曲率半径Rを40〜100mmの範囲に規定する。先端部61の先端曲率半径Rをこの範囲とし、電極先端が所定の曲率を有する形状とし、先端部61の凸状部分にアルミニウム合金板2が流入し易くすることにより、鋼板1およびアルミニウム合金板2の塑性変形を十分に発生させることができ、継手強度を向上させることが可能となる。
本実施形態の鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法においては、その他の溶接条件、例えば、溶接時の電流や通電時間、電極加圧力の他、溶接通電後の保持時間などについては、従来公知のスポット溶接で選ばれている条件と同様の条件とすることができる。
本実施形態の異種金属接合継手10は、上記したような本実施形態の異種金属接合方法により、鋼板1とアルミニウム合金板2とがスポット溶接で接合されて得られるものである。また、本発明の異種金属接合継手10は、図1、2に例示するように、鋼板1とアルミニウム合金板2との接合部に、突起状の塑性変形部(塑性変形領域)4を有する。なお、図1、2に示す例においては、塑性変形部4に関し、鋼板1およびアルミニウム合金板2の両方の突起部に符号を付している。
本実施形態においては、図2中に示すような金属間化合物3の厚さは極力薄いことが好ましい。異種金属接合継手10において存在する金属間化合物3は、一対の電極5、6によって鋼板1およびアルミニウム合金板2を加圧、通電する際の塑性流動と加熱により、不可避的に生成されるFe−Al系金属間化合物からなるものである。そして、本実施形態では、この金属間化合物層3の厚さを、平均厚さで1.0μm以下に規定している。このように、スポット溶接を用いた異種金属接合方法によって生成される金属間化合物層3に関し、その生成を可能な限り抑制して薄くすることにより、優れた継手強度、疲労強度および耐食性が得られる。金属間化合物層3の平均厚さが1.0μmを超えると、継手強度、特に剥離方向の強度(十字引張強さ)が低下する。
以下、本発明の鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法および異種金属接合継手の第2の実施形態について、主に図3、4を参照しながら詳述する。
なお、本実施形態においては、上記第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付与するとともに、その詳しい説明を省略する。
本実施形態の鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法は、鋼板1とアルミニウム合金板2との間に、予め、熱硬化性のエポキシ系接着剤を塗布して接着した後、鋼板1とアルミニウム合金板2とを溶接する点で、上記第1の実施形態とは異なる。また、本実施形態の異種金属接合方法は、上述した熱硬化性のエポキシ系接着剤を予め塗布する点を除き、第1の実施形態と同様の条件及び手順で鋼板1とアルミニウム合金板2とを接合する。
本実施形態の異種金属接合継手20は、上記本実施形態の異種金属接合方法によって鋼板1とアルミニウム合金板2とがスポット溶接されてなるものであり、図2に示す例のように、鋼板1とアルミニウム合金板2との接合部に突起状の塑性変形部(塑性変形領域)24を有し、かつ、平面視における接合部の周囲が、熱硬化性のエポキシ系接着剤からなる接着層Aで囲まれた構成とされている。また、接着層Aは、鋼板1とアルミニウム合金板2との間の少なくとも一部に配置されており、鋼板1とアルミニウム合金板2とがスポット溶接されてなる溶接部には配置されていない。
接着層Aの平均厚さが上記範囲未満であっても、あるいは、上記範囲を超えた場合であっても、接着性が低下するか、あるいは、接合部への隙間液の浸入を遮断して腐食を防止する効果が得られにくくなるおそれがある。
実施例1においては、まず、下記表1に示すような、引張強さが294〜1773MPa級の鋼板と、同様に下記表1に示すようなアルミニウム合金板(1000系、5000系ならびに6000系)を準備した。そして、これらの各鋼板およびアルミニウム合金板から、スポット溶接継手の十字引張試験方法(JIS Z3137)に基づいて、十字引張試験片に用いる50×150mmのサイズのサンプル片を切り出した。
また、上記サンプル片を用いて、スポット溶接継手のせん断強さ試験方法(JIS Z3138)に基づき、図6に示すように各試験片を重ね合せ、下記表2および表3に示す条件で、インバータ式直流スポット溶接機を用いてスポット溶接を行い、溶接継手によって各サンプル片が接合されてなる引張せん断試験片を作製した。
また、比較例である試験No.A55〜A64においては、溶接電極として、上記本発明例である試験No.A1〜A45と同様の形状を有するものの、各部の寸法が、本発明の請求項1で規定する範囲を逸脱するものを用いた。
また、得られた引張せん断試験片について、スポット溶接継手の引張せん断強さ試験方法(JIS Z3138)に基づき、図6に示すように、せん断方向(図中の符号7)に負荷して引張せん断試験を実施し、引張せん断強さを測定した。
そして、十字引張強さ(剥離荷重)については、アルミニウム合金板A6022同士のスポット溶接部における接合強度を参考にして、1.0(kN)以上、引張せん断強さについては、1.5(kN)以上を合格「○」とし、溶接不良の有無の結果として、下記表2および表3に示した。
表2の結果に示すように、本発明で規定する形状・寸法とされた一対の電極を用いてスポット溶接を行った試験No.A1〜No.A45の本発明例では、何れも、接合界面間に生成された金属間化合物層が1.0μm以下の厚さに抑制されていた。また、引張せん断強さが全て1.5(kN)以上で、十字引張強さも全て1.0kN以上であり、接合強度が高いことが確認できた。そして、上記結果により、試験No.A1〜No.A45の本発明例は、全て、総合評価が「○」となった。
実施例2においては、実施例1と同様、まず、表1に示すような、引張強さが294〜1773MPa級の鋼板と、同様に表1に示すようなアルミニウム合金板(1000系、5000系ならびに6000系)を準備した。そして、これらの各鋼板およびアルミニウム合金板から、スポット溶接継手の十字引張試験方法(JIS Z3137)に基づいて、十字引張試験片に用いる50×150mmのサイズのサンプル片を切り出した。
そして、重ね合せて接着された各試験片について、実施例1と同様の方法でスポット溶接を行った。
また、比較例である試験No.B55〜B64においては、溶接電極として、上記本発明例である試験No.B1〜B45と同様の形状を有するものの、各部の寸法が、本発明の請求項1などで規定する範囲を逸脱するものを用いた。
また、得られた引張せん断試験片について、スポット溶接継手の引張せん断強さ試験方法(JIS Z3138)に基づき、図6に示すように、せん断方向(図中の符号7)に負荷して引張せん断試験を実施し、引張せん断強さを測定した。
そして、十字引張強さ(剥離荷重)については、アルミニウム合金板A6022同士のスポット溶接部における接合強度を参考にして、1.0(kN)以上、引張せん断強さについては、1.5(kN)以上を合格「○」とし、溶接不良の有無の結果として、下記表4および表5に示した。
表4の結果に示すように、本発明で規定する方法で鋼板とアルミニウム合金板とを接着した後、本発明で規定する形状・寸法とされた一対の電極を用いてスポット溶接を行った試験No.B1〜No.B45の本発明例では、何れも、接合界面間に生成された金属間化合物層が0.1μm以下の厚さに抑制されていた。また、耐食性の評価も全て評点3以上であり、優れた耐食性を備えていることが確認できた。また、引張せん断強さが全て1.5(kN)以上で、十字引張強さも全て1.0kN以上であり、接合強度が高いことが確認できた。そして、上記結果により、試験No.B1〜No.B45の本発明例は、全て、総合評価が「○」となった。本実施例においては、実施例1において示した、本発明の請求項1の方法で異種金属を接合した場合の、接合部の引張せん断強さおよび十字引張強さの向上に加え、さらに、耐食性に優れていることが確認できた。
2…アルミニウム合金板、
3、23…金属間化合物層(金属間化合物)、
4、24…塑性変形部(塑性変形領域)、
A…接着層(熱硬化性のエポキシ系接着剤からなる層)、
5…一方の電極(一対の電極)
51…先端、
51a…凹部(円筒状の凹部)、
D1…先端径(先端)、
d…直径(凹部)、
h…深さ(凹部)、
6…他方の電極(一対の電極)、
61…先端、
D2…先端径(先端)、
R…先端曲率半径(先端)、
10、20…異種金属接合継手
Claims (2)
- 鋼板とアルミニウム合金板とを重ね合わせた状態とし、前記鋼板およびアルミニウム合金板の上下に配置された一対の電極で加圧しながら接合する、鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法であって、
前記一対の電極の内、一方の電極として、先端径D1が6〜9mmとされ、該先端の中心部に、直径dが前記先端径D1の40〜70%、深さhが0.5〜2.0mmである円筒状の凹部が形成された銅電極を用いるとともに、他方の電極として、先端径D2が6〜16mm、先端曲率半径Rが40〜100mmである銅電極を用い、
前記アルミニウム合金板を溶融させない状態で通電しながら、前記鋼板と前記アルミニウム合金板との界面に塑性流動を発生させ、高さが0.5〜2.0mmである突起状の塑性変形部を形成させることで、前記鋼板と前記アルミニウム合金板とを接合することを特徴とする鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法。 - 前記鋼板と前記アルミニウム合金板との間に、予め、熱硬化性のエポキシ系接着剤を塗布して接着し、その後、前記鋼板と前記アルミニウム合金板とを接合することを特徴とする請求項1に記載の鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法。
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