JP2009202828A - 車体の製造方法および製造ライン - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量でしかも十分な接合強度を有する車体をより低コストで製造する。
【解決手段】製造ライン30のサブライン31で、アルミニウム合金製のルーフパネル10と、鋼製のヘッダー部材5,6等とを重ね合わせ、このうちアルミニウム合金製のルーフパネル10の側から押圧される回転ツール45の摩擦熱で上記ルーフパネル10を局所的に軟化および塑性流動させることにより、上記ルーフパネル10とヘッダー部材5,6等との重ね合わせ部の複数個所を固相接合してルーフアッシー26を形成する。次いで、製造ライン30のメインライン32で、上記ルーフアッシー26に含まれるアルミニウム合金製のルーフパネル10と、車体の他の部品群の中のルーフサイドレール8やピラーレイン15等の部品を含んだ2枚の鋼板とを重ね合わせ、その複数個所を電気抵抗スポット溶接により接合する。
【選択図】図8

Description

本発明は、鋼製板材とこれより比重の軽い軽金属製板材とを含む車体を製造する方法および製造ラインに関する。
従来から、車体を軽量化して燃費の改善等を図るため、軽量なアルミニウム合金を車体構成部材として使用することが多くなっており、それに伴い、車体を製造する過程でアルミニウム合金および鋼板からなる異種金属部材どうしを接合する機会が多くなってきている。
例えば、下記特許文献1では、アルミ製のルーフパネルと、スチール製のサイドルーフレールとを、両者の接合面の間に電気絶縁性の接着剤を介在させた状態で非貫通型リベットにより接合することが行われている。
また、下記特許文献2では、板厚が3mm以下のアルミニウム合金板と、板厚が3mm以下の鋼板とを互いにスポット溶接(電気抵抗スポット溶接)にて接合した異材接合体において、その接合部のスポット溶接を、2枚以上の鋼板をアルミニウム合金板に対し重ね合わせた状態で行うことが行われている。
特開2005−119577号公報 特開2007−144473号公報
しかしながら、上記特許文献1では、アルミ製のルーフパネルとスチール製のサイドルーフレールとを非貫通型リベットを介して接合するため、この非貫通型リベットが副資材として余分に必要となり、車体重量の軽減幅が低下してしまうとともに、車体の製造コストが高くなるという問題がある。
また、上記特許文献2の構成は、アルミニウム合金板と2枚以上の鋼板とを接合する場合にしか適用できず、同様の構成で両者を1枚ずつ接合しても十分な接合強度が得られないという問題がある。具体的には、アルミニウム合金板と鋼板とを1枚ずつ重ね合わせた状態で電気抵抗スポット溶接を行うと、アルミニウム合金板の側に、母材が飛散するチリ(散り)と呼ばれる現象が発生し、両者の間に十分な接合強度を確保することが困難になってしまう。
そこで、アルミニウム合金板と鋼板とを1枚ずつ接合する場合にはリベット接合を適用し、アルミニウム合金板と2枚以上の鋼板とを接合する場合にはスポット溶接を適用することが考えられるが、このような方法は、スポット溶接時に上記リベットの存在が邪魔になる場合があり、容易に行うことができない。すなわち、リベット接合を行うと、リベットの二股先端部等により母材が突出変形するため(例えば特許文献1の図1参照)、この突出変形した部分がスポット溶接時に邪魔になり、安定した接合を行うことが困難になる。また、仮に何からの特殊な措置を講じてこのような接合を可能にしたとしても、副資材としてのリベットを完全に省略することはできないので、重量やコストの問題は依然残ってしまう。さらにまた、鋼板として強度の高い高張力鋼板を用いた場合には、鋼板が変形しにくいため、上記リベットを用いた接合自体が困難になるという問題もある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、軽量でしかも十分な接合強度を有する車体をより低コストで製造することが可能な車体の製造方法および製造ラインを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、鋼製板材とこれより比重の軽い軽金属製板材とを含む車体を製造する方法であって、上記軽金属製板材と鋼製板材とを重ね合わせ、このうちの軽金属製板材の側から押圧される回転ツールの摩擦熱で上記軽金属製板材を局所的に軟化および塑性流動させることにより、上記軽金属製板材と鋼製板材との重ね合わせ部の複数個所を固相状態で接合する第1の接合工程と、この第1の接合工程で接合された軽金属製板材および鋼製板材からなるサブアッシーを、車体の他の部分の部品群と接合すべく、上記サブアッシーに含まれる軽金属製板材と、上記他の部品群の中の部品を含んだ2枚以上の鋼製板材とを重ね合わせ、その複数個所を電気抵抗スポット溶接により接合する第2の接合工程とを含むことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、軽金属製板材と鋼製板材とを接合する第1の接合工程で、回転ツールの摩擦熱を利用した摩擦点接合法により両者を接合する一方、これによって形成されたサブアッシーを他の部品群と接合する第2の接合工程で、上記軽金属製板材と、上記他の部品群に含まれる部品等からなる2枚の鋼製板材とを重ね合わせて両者を電気抵抗スポット溶接により接合するようにしたため、リベットのような副資材を必要としないコスト面でも軽量化面でも優れた構成により異種金属部材どうしの接合を行えるとともに、摩擦点接合と電気抵抗スポット溶接とを併用することにより、後工程のスポット溶接時に上記リベット等の副資材が邪魔になって適切な接合が行えなくなるといった事態を有効に回避でき、安定的かつ高強度な接合構造を比較的容易に構築できる等の利点がある。
上記第1の接合工程では、上記軽金属製板材と鋼製板材との間に接着剤を介在させた状態で両者を接合することが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、軽金属製板材および鋼製板材からなる異種金属部材どうしの隙間を接着剤でシールして当該隙間への水分の浸入およびこれに起因した電位差腐食等の発生を効果的に防止できるとともに、上記接着剤の接着力を利用して両者の接合強度をより向上させることができるという利点がある。
上記第1および第2の接合工程が適用される車体の具体的な接合箇所は特に問わないが、例えば、上記第1の接合工程では、上記軽金属製板材としてのアルミニウム合金製のルーフパネルと、このルーフパネルの裏面に沿って設けられるヘッダー部材および各種補強部材からなる鋼製板材とを接合して上記サブアッシーを形成し、上記第2の接合工程では、上記サブアッシーに含まれる上記ルーフパネルと、上記他の部品群に含まれるルーフサイドレール等からなる2枚以上の鋼製板材とを接合することが好ましい(請求項3)。
このように、面積が比較的大きくかつ車体の重心から最も上方に離間した位置に設けられるルーフパネルを軽量なアルミニウム合金により構成し、このアルミニウム合金製のルーフパネルを他の鋼製の部品と接合することで車体を製造するようにした場合には、車体の軽量化をより効果的に図れるとともに、車体の走行安定性等をより向上させることができるという利点がある。
またこの場合、上記第1の接合工程において、フロントウィンドウガラスまたはリヤウィンドウガラスの接着面となる上記ルーフパネルの前辺部および後辺部と、上記ヘッダー部材とをそれぞれ接合する際に、接合部の表面を平滑に維持することが可能な複動式の摩擦点接合装置を使用することが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、ルーフパネルとヘッダー部材とを接合した後、その接合部を平滑化するために特別な後処理等を行わなくても、フロントウィンドウガラスまたはリヤウィンドウガラスと、上記ルーフパネルとを互いに密着させつつ十分な強度で接着することができるため、両者の間のシール性を適正に確保しながら車体の製造を効率よく行えるという利点がある。
また、本発明は、軽金属製板材とこれより比重の軽い鋼製板材とを含む車体を製造するための製造ラインであって、上記軽金属製板材と鋼製板材とを重ね合わせ、このうちの軽金属製板材の側から押圧される回転ツールの摩擦熱で上記軽金属製板材を局所的に軟化および塑性流動させることにより、上記軽金属製板材と鋼製板材との重ね合わせ部の複数個所を固相状態で接合するサブラインと、このサブラインで接合された軽金属製板材および鋼製板材からなるサブアッシーを、車体の他の部分の部品群と接合すべく、上記サブアッシーに含まれる軽金属製板材と、上記他の部品群の中の部品を含んだ2枚以上の鋼製板材とを重ね合わせ、その複数個所を電気抵抗スポット溶接により接合するメインラインとを有することを特徴とするものである(請求項5)。
本発明の車体の製造ラインによれば、上述した車体の製造方法による場合と同様に、軽量でしかも十分な接合強度を有する車体をより低コストで製造することができる。
以上説明したように、本発明の車体の製造方法および製造ラインによれば、軽量でしかも十分な接合強度を有する車体をより低コストで製造することができる。
図1および図2は、本発明にかかる車体の製造方法により製造される車体の基本骨格(ボディシェル)の一例を示す図である。本図に示される車体は、いわゆるワゴン車用の車体として構成され、その主な構成部材として、車体の前部側面に沿って上下方向に延びる左右一対のヒンジピラー1と、車体の後部側面に沿って上下方向に延びる左右一対のリヤピラー4と、上記ヒンジピラー1およびリヤピラー4の間に位置して上下方向に延びる左右一対のセンターピラー3と、上記ヒンジピラー1の上端部から斜め後方に延びる左右一対のフロントピラー2と、車体の前後方向に延びて上記フロントピラー2、センターピラー3、およびリヤピラー4の各上端部どうしを連結する左右一対のルーフサイドレール8と、これら一対のルーフサイドレール8の間を覆うように設置されて車室の天井を構成するルーフパネル10と、このルーフパネル10の前辺部に沿って車幅方向に延びるように設置され、上記一対のフロントピラー2の上端部どうしを連結するフロントヘッダー5と、上記ルーフパネル10の後辺部に沿って車幅方向に延びるように設置され、上記一対のリヤピラー4の上端部どうしを連結するリヤヘッダー6と、上記ルーフパネル10を補強するためにその裏面(車室内側面)の複数個所に沿って設置された車幅方向に延びる4本のルーフレイン7a〜7dと、車体の下部側辺に沿って前後方向に延びるように設置され、上記ヒンジピラー1やセンターピラー3等の各部材の下端部どうしを連結する左右一対のサイドシル9と、これら一対のサイドシル9の間等を覆うように設置されて車室の底面を構成するフロアパネル14とを有している。
上記のような車体構造において、ルーフパネル10は、アルミニウム合金製の板材によって構成されており、一方、このルーフパネル10を除く主な車体構成部材、すなわち、各ピラー部材1〜4、各ヘッダー部材5,6、ルーフレイン7a〜7d、ルーフサイドレール8、サイドシル9、およびフロアパネル14等の各部材は、全て鋼製とされている。
次に、以上のように構成された当実施形態の車体に関し、その各部の接合構造の具体例を、図3〜図6を用いて説明する。まず、図3に示されるA部、すなわち、ルーフパネル10とフロントヘッダー5との接合部について説明する。図4は、この接合部Aの接合構造を示すための断面図である。本図に示すように、上記接合部Aでは、ルーフパネル10の前側フランジ部10aからなる1枚のアルミニウム合金製板材(以下、単にアルミニウム合金板と略す)と、フロントヘッダー5の前側フランジ部5aからなる1枚の鋼製板材(以下、単に鋼板と略す)とが、接着剤Sを介し互いに重ね合わせられた状態で接合されている。なお、両者の接合は、後述する摩擦点接合法によって行われる。また、ここで用いられる接着剤Sは、異種金属部材間の隙間をシールする等の目的で設けられる(この点についても後で詳述する)。
また、同じく図4に示すように、上記接合部Aとは反対側に位置するフロントヘッダー5の後側フランジ部5cと、上記ルーフパネル10との間には、弾性体からなるクッション材21が設けられており、上記フロントヘッダー5の後側フランジ部5cは、このクッション材21を介して上記ルーフパネル10に当接している。なお、このようなクッション材21は、例えば上記ルーフパネル10とルーフレイン7a〜7dとの間や、同パネル10とリヤヘッダー6との間にも同様に設けられる。
図5は、図3に示されるB部およびC部の接合構造、すなわち、この図5には、ルーフパネル10、フロントヘッダー5、およびフロントピラー2の各部材どうしの接合構造の詳細を示す断面図である。なお、この図5および先の図3において符号15は、上記フロントピラー2の上端部から車幅方向内側に突設された補強用のピラーレインであり、上記フロントピラー2は、このピラーレイン15を介して上記フロントヘッダー5等と接合されている。
図5に示すように、上記接合部Bでは、アルミニウム合金製のルーフパネル10および鋼製のフロントヘッダー5の各フランジ部10a,5aからなる2枚の金属板(つまりアルミニウム合金板および鋼板)と、上記ピラーレイン15の前側フランジ部15aからなる1枚の鋼板とが互いに重ね合わせられた状態で接合されている。なお、この接合部Bにおいて、ともに鋼板からなるピラーレイン15とフロントヘッダー5との間には、異種金属部材間のシール等を目的とした上記接着剤Sは用いられない。また、ここでの接合は、後述する電気抵抗スポット溶接によって行われる。
一方、上記接合部Cは、断面視逆ハット状体からなる上記フロントヘッダー5およびピラーレイン15の各底面部5b,15bどうしが接合される箇所であり、具体的に、この接合部Cでは、フロントヘッダー5の底面部5bからなる1枚の鋼板と、ピラーレイン15の底面部15bからなる1枚の鋼板とが互いに重ね合わせられた状態で接合されている。なお、これら両部材5b,15bどうしの接合は、上記接合部Bのときと同様、電気抵抗スポット溶接により行われる。
図6は、図3に示されるD部の接合構造、すなわち、ルーフパネル10とルーフサイドレール8との接合構造の詳細を示す図である。本図に示すように、上記ルーフサイドレール8は、サイドフレームアウタ17およびサイドフレームインナ18と、これら各部材17,18の間に設けられた補強用のサイドフレームレイン19とを有している。このうち、サイドフレームアウタ17およびサイドフレームレイン19には、その車幅方向内側の端部が比較的大きく突出してなるフランジ部17a,19aがそれぞれ形成されており、これら各フランジ部17a,19aが、例えば電気抵抗スポット溶接等により互いに接合されている。
そして、上記接合部Dでは、あらかじめ接合された上記ルーフサイドレール8の各フランジ部17a,19aからなる2枚の鋼板と、上記ルーフパネル10の側方フランジ部10bからなる1枚のアルミニウム合金板とが、図4等で示したのと同様の接着剤Sを介し互いに重ね合わせられた状態で接合されている。なお、両者の接合は、上記接合部Bのときと同様、電気抵抗スポット溶接によって行われる。
また、図6に示される上記接合部Dにおいて、上記ルーフパネル10の側方フランジ部10bには、その側端部に段差部10b1が設けられている。この段差部10b1は、電気抵抗スポット溶接時に発生するチリ(散り)等により上記接着剤Sが車幅方向外側に流出してシール性が損なわれるのを防止するためのものである。なお、後でも説明するが、「チリ(散り)」とは、スポット溶接時に金属が局所的に加熱されて溶融・飛散する現象、またはその金属のことをいう。
以上のような各接合部A〜Dを除く他の接合部、つまり図3に示される接合部E,Fについては、その詳細な図示を省略するが、例えば、接合部Eでは、ルーフパネル10、サイドフレームアウタ17、およびピラーレイン15の各部材が、電気抵抗スポット溶接により互いに接合される。一方、接合部Fでは、ルーフパネル10とルーフレイン7aとが、摩擦点接合法により互いに接合される。なお、図7には、上記図3中の各接合部A〜Fにおける被接合部材の種類およびその接合方法がまとめて示されている。
次に、以上のような接合構造を有する車体を製造可能な当実施形態の車体の製造ライン30について図8等に基づき説明する。図8は、上記製造ライン30を模式的に示す図である。本図に示すように、製造ライン30は、複数の車体構成部品からなるサブアッシーを形成するサブライン31と、このサブライン31で形成されたサブアッシーを他のサブアッシーと接合する等により車体のボディシェル28を完成させるメインライン32とを有している。
具体的に、図8では、上記サブライン31として、ルーフ周りの複数の部品からなるルーフアッシー26を形成するラインが図示されている。そして、このサブライン31で形成されたルーフアッシー26が、図示しない他のサブラインで形成されたサブアッシー(アンダーボディ25およびサイドフレームアッシー27)と接合される等により、これら複数のサブアッシーが一体化されてなる上記ボディシェル28が製造されるようになっている。
上記ルーフアッシー26用のサブライン31では、ヘッダー部材5,6、ルーフレイン7a〜7d、およびルーフパネル10等からなる複数の部品が互いに接合されて一体化され、これにより形成されたルーフアッシー26が、図外の搬送手段によって上記メインライン32に搬送されるようになっている。具体的に、上記サブライン31では、図9等に示される摩擦点接合装置40(詳細は後述する)が用いられ、当該接合装置40を用いた摩擦点接合法により、上記ルーフパネル10やヘッダー部材5,6等の接合が行われるようになっている。
一方、他のサブアッシー、つまり、アンダーボディ25やサイドフレームアッシー27についても、同様に、専用のサブラインでそれぞれ形成されて上記メインライン32に搬送される。すなわち、図1に示したフロアパネル14や各種補強部材、およびダッシュパネル等の部品が一体化されてアンダーボディ25が形成されるとともに、各種ピラー部材1〜4やルーフサイドレール8、およびサイドシル9等の部品が一体化されてサイドフレームアッシー27が形成され、このようにして形成された複数のサブアッシーがそれぞれメインライン32に搬送される。
上記メインライン32では、上記サブライン31等から搬入されてきた複数のサブアッシー(つまりアンダーボディ25、ルーフアッシー26、およびサイドフレームアッシー27)が、溶接やボルト締結等の手段で互いに接合されることにより、車体の基本骨格を構成する上記ボディシェル28が製造されるようになっている。具体的に、上記メインライン32では、溶接装置として図14に示されるスポット溶接装置60(詳細は後述する)が用いられ、当該溶接装置50を用いた電気抵抗スポット溶接法により、必要箇所の溶接が適宜行われるようになっている。
次に、上記ルーフアッシー26用のサブライン31で行われる摩擦点接合法の詳細について説明する。図9は、当該接合法を実現可能な摩擦点接合装置40の全体構成を示す図である。本図に示される摩擦点接合装置40は、接合作業用の接合ガン42が装備された作業ロボット43と、このロボット43および接合ガン42の動作を制御する制御装置44と、上記接合ガン42により接合すべき複数枚の金属板を重ね合わせた状態で位置決め保持する図外のワーク保持装置とを有している。
上記作業ロボット43は、例えば汎用の6軸垂直多関節ロボット等からなり、そのロボットハンドの先端部に上記接合ガン42が装備されている。そして、この作業ロボット43により駆動される上記接合ガン42が、上記サブライン31内を流れるルーフアッシー26の各部にわたって移動し、この接合ガン42によって上記ルーフアッシー26の複数個所が順次接合されるようになっている。
上記接合ガン42は、軸回りに回転可能な回転ツール45と、この回転ツール45と同一軸心上に対向配置された受け具46と、上記回転ツール45を回転駆動するための駆動機構50と、これら各部を支持する略L字状のフレーム47とを有している。
上記駆動機構50は、上記回転ツール45を中心軸回りに回転させる回転モータ48と、同ツール45を軸方向(上下方向)に移動させる昇降モータ49とを有しており、上記回転ツール45と受け具46との間に金属板が挟み込まれた状態で上記各モータ48,49が作動することにより、上記回転ツール45が金属板に対し回転しながら押し付けられるようになっている。
上記制御装置44は、上記作業ロボット43に内蔵された各種電動アクチュエータ(図示省略)にハーネス51を介して電気的に接続されるとともに、上記接合ガン42に備わる上記回転モータ48および昇降モータ49にハーネス52を介して電気的に接続されており、上記作業ロボット43用の各種電動アクチュエータおよび上記接合ガン42用の各種モータ48,49をそれぞれ駆動制御するように構成されている。
図10は、上記接合ガン42に備わる回転ツール45の具体的形状を示す図である。本図に示すように、回転ツール45は、その先端部(下端部)に、中心軸Xを中心として円錐状に窪むように形成されたショルダ部45aと、このショルダ部45aの中心部に突設された細径のピン部45bとを有している。なお、ピン部45bは、その下端部が上記ショルダ部45aの最外周部の高さよりも所定距離下方に突出するように形成されている。
一方、上記回転ツール45と対向する受け具46は、例えば図11等に示すように、上記回転ツール45と略同径の円筒体によって構成され、その先端部(上端部)は平坦面とされている。
次に、以上のように構成された摩擦点接合装置40を用いて上記サブライン31での接合作業を行う手順について説明する。ここでは、アルミニウム合金製のルーフパネル10と、鋼製のフロントヘッダー5とを上記摩擦点接合装置40により接合する場合を例に挙げて説明するが、同じく異種金属どうしの組み合わせであるルーフパネル10とリヤヘッダー6、もしくはルーフパネル10とルーフレイン7a〜7dとを接合する場合にも、同様の手順で接合を行うことができる。
上記ルーフパネル10とフロントヘッダー5との接合は、図3および図4に示した接合部A、すなわち、ルーフパネル10の前側フランジ部10aとフロントヘッダー5の前側フランジ部5aとの重ね合わせ部の複数個所を接合することにより行われる。図11は、このような接合部Aを拡大して示す断面図である。本図に示すように、上記ルーフパネル10およびフロントヘッダー5の各フランジ部10a,5aの間には、接合を行う前段階において接着剤Sがあらかじめ塗布されている。この接着剤Sは、電気絶縁性の接着剤からなり、上記ルーフパネル10およびフロントヘッダー5からなる異種金属部材どうしの隙間に水分が浸入して電位差腐食が発生するのを防止する等の役割を果たす。具体的に、上記接着剤Sとしては、熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤やウレタン樹脂系接着剤等を好適に使用することができる。
そして、上記のようにルーフパネル10とフロントヘッダー5とを接着剤Sを介し重ね合わせた状態で、その接合部Aに対し接合ガン42の回転ツール45および受け具46を上下から挟むようにセットする。具体的には、鋼製のフロントヘッダー5を下側、アルミニウム合金製のルーフパネル10を上側にして両者を重ね合わせ、このうち下側に位置するフロントヘッダー5の下面を受け具46で支持しながら、上記回転ツール45をルーフパネル10に対し上から押し付ける。さらに、この状態から回転ツール45を高速回転させつつ下向きに押圧駆動し、このときに発生する摩擦熱により、上記ルーフパネル10とフロントヘッダー5とを固相状態で接合する。
上記のようにして行われる摩擦点接合についてより詳しく説明する。まず、接合の初期段階においては、図11に示すように、上記回転ツール45のピン部45bがルーフパネル10の上面に接触し、これによって回転ツール45の位置決めが行われる。
そして、図12に示すように、回転ツール45がさらに下向きに押圧駆動されるのに応じて、ショルダ部45aがルーフパネル10と接触して両者の間で摩擦熱が発生し、この摩擦熱が、上記ルーフパネル10のうち回転ツール45の下方に位置する部分に速やかに拡散される。すると、この摩擦熱の拡散範囲においてアルミニウム合金の軟化および塑性流動が生じ(図12ではこの塑性流動を模式的に破線Qで示している)、その結果、上記ルーフパネル10とフロントヘッダー5とが溶融を伴わない固相状態のまま互いに接合される。
このとき、上記ルーフパネル10とフロントヘッダー5との間の接着剤Sは、上記塑性流動Qの発生に伴い接合部Aの外部に排出される。また、アルミニウム合金製のルーフパネル10の表面には、図示を省略した脆性の酸化皮膜が形成されているが、この酸化皮膜は上記塑性流動Qの発生に伴い破壊されるため、上記接合部Aではアルミニウム合金の新生面が露出し、この新生面が上記フロントヘッダー5からなる鋼板の表面と接触することにより、上記ルーフパネル10とフロントヘッダー5とが強固に接合されるようになっている。
上記構成において、フロントヘッダー5の材質には、溶融亜鉛メッキ等が施工された被メッキ鋼板を用いることが好ましい。このように、フロントヘッダー5の材質として被メッキ鋼板を用いた場合には、フロントヘッダー5の表面に形成された所定厚みの亜鉛メッキ層が上記塑性流動Qを促進する等の役割を果たすため、上記ルーフパネル10とフロントヘッダー5との接合強度をより向上させることができる。
図13は、上記ルーフパネル10とフロントヘッダー5との接合が完了した状態、すなわち、上記回転ツール45が接合部Aから引き抜かれて所定時間が経過し、上記ルーフパネル10における塑性流動Qの発生領域が冷却されて硬化した状態を示している(図13ではこの硬化された領域を符号Hで示している)。このように、摩擦点接合が完了すると、ルーフパネル10に回転ツール45の形状痕が残るとともに、その周辺には上方に突出するバリRが形成される。
そして、以上のような手順により行われる摩擦点接合が、上記接合部A以外の他の接合部、つまり、ルーフパネル10とルーフレイン7a〜7dとの接合部(例えば接合部F)や、ルーフパネル10とリヤヘッダー6との接合部(図示省略)に対しても同様に行われることにより、アルミニウム合金製の上記ルーフパネル10と、その裏面に沿って設けられる各種鋼製板材(つまりヘッダー部材5,6およびルーフレイン7a〜7d)とが互いに接合されて上記ルーフアッシー26(図8)が完成する。
次に、図8に示したメインライン32において、上記ルーフアッシー26等からなる複数のサブアッシーどうしを接合する際に行われる電気抵抗スポット溶接法について図14を用いて説明する。この図14には、当該溶接法を実現可能なスポット溶接装置60の電極部のみが示されている。なお、本図に示されるスポット溶接装置60は、従来から広く使用されているものと同様の構成であるため、以下ではその要部のみを簡単に説明する。
上記スポット溶接装置60は、同一軸心上に対向配置される一対の溶接電極61,62を有している。これら一対の溶接電極61,62は、図外の作業ロボットの先に取り付けられる接合ガン(その構成は上記摩擦点接合装置40の場合と同様である)の一部として設けられており、この溶接電極61,62を含む接合ガンが、上記作業ロボットにより駆動されて車体の複数の溶接箇所にわたって移動できるようになっている。
また、上記溶接電極61,62は図外の電源供給装置に接続されており、これら両電極61,62の間に溶接用の高電圧が印加されるようになっている。そして、接合すべき複数の金属板に対し上記溶接電極61,62が圧着された状態で上記高電圧が印加されることにより、上記金属板を介して両電極61,62の間に電流が流れ、このときに発生する抵抗熱により上記金属板が溶融して接合されるようになっている。
以上のようなスポット溶接装置60を用いて行われる上記メインライン32での溶接作業の一例として、図14には、図3および図5に示した接合部Bを溶接するときの状況が示されている。すなわち、この接合部Bでは、アルミニウム合金製のルーフパネル10、鋼製のフロントヘッダー5、および鋼製のピラーレイン15からなる3枚の金属板が、この順に上から重ね合わせられてスポット溶接装置60により溶接される。
図15は、上記スポット溶接装置60による接合部Bの電気抵抗スポット溶接が完了した状態を示す図である。本図に示すように、電気抵抗スポット溶接が完了すると、アルミニウム合金製のルーフパネル10のうち、その下の金属板(つまり鋼製のフロントヘッダー5)との境界部に、局所的に溶融して再凝固するナゲット部M1が形成されるとともに、鋼製のフロントヘッダー5と同じく鋼製のピラーレイン15との間にもナゲット部M2が形成される。このとき、ルーフパネル10とフロントヘッダー5との間の接着剤Sは、金属の溶融に伴い接合部の外側に押し出される。そして、上記両ナゲット部M1,M2を介して、ルーフパネル10からなる1枚のアルミニウム合金板と、フロントヘッダー5およびピラーレイン15からなる2枚の鋼板とが互いに接合されるようになっている。なお、上記メインライン32において、このような電気抵抗スポット溶接は、同じく1枚のアルミニウム合金板と2枚の鋼板との組み合わせでの接合となる他の接合部(例えば接合部D,E)を溶接する場合にも、同様に行われる。
ところで、上述した従来技術の説明の中でも述べた通り、上記のようにスポット溶接装置60を用いて異種金属(アルミニウム合金板および鋼板)どうしをスポット溶接する場合において、1枚のアルミニウム合金板と2枚の鋼板を重ね合わせて(つまり合計3枚の金属板を重ね合わせて)溶接を行うのは、このように3枚重ねで溶接した方が、アルミニウム合金板と鋼板とを1枚ずつ重ねて溶接するよりも良好な接合状態が得られるからである。
すなわち、アルミニウム合金板と鋼板とを1枚ずつ重ね合わせて電気抵抗スポット溶接した場合には、両者の熱伝導率が大きく異なる(アルミニウム合金の方が熱伝導率が高く、熱が逃げ易い)こと等に起因して、両金属板間の界面温度の上昇が鈍り、これを無理に所要温度まで上昇させようとすると、短時間で大電流を流して接合部への入熱量を著しく高める必要が生じる。このため、アルミニウム合金板の側に、母材が飛散するチリ(散り)と呼ばれる現象が発生し易くなり、良好な接合状態を得ることが困難になってしまう。これに対し、アルミニウム合金板と2枚(またはそれ以上)の鋼板とを重ね合わせて溶接した場合には、鋼板の枚数が増えたことにより、通電による抵抗発熱量が比較的容易に増大するため、アルミニウム合金板と鋼板との界面温度(特に鋼板側の温度)が、アルミニウム合金板の溶融温度を超えるまで比較的容易に上昇する。この結果、入力電流をそれ程大きくしなくても、接合部に十分な熱を加えることができ、アルミニウム合金板および鋼板の両方を良好に溶融・拡散させて良好な接合状態を得ることができると考えられる。
そして、このようにアルミニウム合金板と2枚の鋼板とを重ね合わせて溶接することにより、図3および図5〜7に示した接合部B,D,Eのように、アルミニウム合金板からなるルーフパネル10と、他の鋼製部材(フロントヘッダー5やピラーレイン15等)とを溶接する場合でも十分な接合強度を得ることができる。しかも、溶接時に特別大きな電流を加える必要がないため、従来と同様のスポット溶接装置60を、改造等を加えることなくそのまま使用することが可能である。
もちろん、このようなスポット溶接装置60を用いた溶接は、従来と同様、2枚(またはそれ以上)の鋼板どうしを接合する場合にも好適に適用することができる。したがって、例えば図8に示したアンダーボディ25やサイドフレームアッシー27からなる鋼製のサブアッシーどうしを接合する場合(つまりアルミニウム合金を含まない同種の材質どうしを接合する場合)にも、上記と同じスポット溶接装置60を用いて安定した溶接を行うことができる。
そして、上記メインライン32において、接合すべき複数のサブアッシー(アンダーボディ25、ルーフアッシー26、およびサイドフレームアッシー27)が上記スポット溶接装置60により互いに溶接され、または、これら各サブアッシーどうしの複数の締結箇所がボルト締結される等により、これら各サブアッシーどうしが一体化されてボディシェル28が完成する。
次に、上記メインライン32で行った電気抵抗スポット溶接において、アルミニウム合金板と鋼板とを3枚重ねで溶接することにより得られる接合強度を確認するために行った実験について説明する。具体的に、この確認実験では、図16に示すような材料、すなわち、厚み1.20mmの6000系アルミニウム合金板(材料1)、Zn−Fe合金系のメッキが表面に施された厚み0.80mmの軟鋼板(材料2)、および、厚み1.60mmの980MPa級高張力鋼板(材料3)からなる3種類の板材を用いた。そして、これら材料1〜3を、上から順に全て重ね合わせて溶接した場合(つまり「アルミ+鋼+鋼」の3枚重ねで溶接した場合)を実施例とし、材料1,2のみを重ね合わせて溶接した場合(つまり「アルミ+鋼」の2枚重ねで溶接した場合)を比較例として、これら実施例および比較例に対しその接合強度をそれぞれ測定する実験を行った。なお、当実験において、接合強度の要求値(要求強度)は、引張せん断強度で2kN以上とした。
また、図16に示した上記各材料を溶接する場合において、その溶接は、図17に示されるような溶接条件の下で行った。そして、この図17に示される溶接条件以外のパラメータとして、溶接電流の値を種々変化させながら溶接を行い、必要な要求強度が得られるかどうか等を調べた。なお、アルミニウム合金板と鋼板との間をシールするための接着剤S(図5および図6等参照)には、1液性熱硬化型エポキシ系接着剤を用い、その塗布量は30mm四方あたり約0.3gとした。
図18および図19は、溶接電流の値(kA)と、溶接後の材料に対し行われた引張せん断強度の測定値(kN)との関係を示すグラフであり、図18が比較例の測定結果を、図19が実施例の測定結果をそれぞれ示している。これらの図によれば、「アルミ+鋼+鋼」の3枚重ねで溶接した実施例(図19)の方が、「アルミ+鋼」の2枚重ねで溶接した比較例(図18)よりも高い接合強度が得られていることが分かる。
具体的に、まず、図18の比較例では、電流値を約15.5kAよりも高くした場合にのみ、2kN以上の要求強度が得られている。しかしながら、この15.5kA以上の領域を含む図中の電流値範囲Zでは、母材にチリが発生し、安定した接合状態が得られなかった。このため、上記比較例の構成によれば、溶接電流値をいずれの値に設定しても、安定した接合状態を得、かつ要求強度を満足させることは不可能である。
これに対し、図19の実施例では、電流値を約11.6kA以上にすれば、要求強度2kN以上を満足することができ、しかもこのうちでチリの発生が見られたのは、電流値が約13.6kAより大きい電流値範囲Z2でのみであった。したがって、上記実施例の構成においては、溶接電流値を11.6kA〜13.6kAの範囲Z1に設定することで、安定した接合状態を得、かつ要求強度を満足させることが可能である。なお、上記のような適正電流値の範囲Z1(11.6kA〜13.6kA)は、従来から行われている鋼板どうしのスポット溶接時の適正電流値(約10kA程度)と比べて大きく変わらないと言える。したがって、このことからも、当実施形態のスポット溶接装置60として従来と同様の溶接装置を流用できるということが分かる。
以上説明したように、上記実施形態では、鋼板とこれより比重の軽いアルミニウム合金板とを含む車体を製造ライン30で製造するにあたって、まず、製造ライン30のサブライン31で、アルミニウム合金製のルーフパネル10と、鋼製のヘッダー部材5,6およびルーフレイン7a〜7dとを重ね合わせ、このうちアルミニウム合金製のルーフパネル10の側から押圧される回転ツール45の摩擦熱で上記ルーフパネル10を局所的に軟化および塑性流動させることにより、上記ルーフパネル10とヘッダー部材5,6等との重ね合わせ部の複数個所(例えば図3に示した接合部A,F等)を固相状態で接合するとともに、このようにサブライン31で形成されたルーフアッシー26を、車体の他の部分の部品群(例えばサイドフレームアッシー27)と接合すべく、上記製造ライン30のメインライン32において、上記ルーフアッシー26に含まれるアルミニウム合金製のルーフパネル10と、上記他の部品群の中のルーフサイドレール8やピラーレイン15等の部品を含んだ2枚の鋼板とを重ね合わせ、その複数個所(例えば図3に示した接合部B,D,E等)を電気抵抗スポット溶接により接合するようにしたため、軽量でしかも十分な接合強度を有する車体をより低コストで製造できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、アルミニウム合金製のルーフパネル10と鋼製のヘッダー部材5,6等とを接合するサブライン31で、回転ツール45の摩擦熱を利用した摩擦点接合法により両者を接合する一方、これによって形成されたルーフアッシー26をサイドフレームアッシー27等の他の部品群と接合するメインライン32で、上記ルーフパネル10からなるアルミニウム合金板と、上記他の部品群に含まれるルーフサイドレール8等からなる2枚の鋼板とを重ね合わせて両者を電気抵抗スポット溶接により接合するようにしたため、リベットのような副資材を必要としないコスト面でも軽量化面でも優れた構成により異種金属部材どうしの接合を行えるとともに、摩擦点接合と電気抵抗スポット溶接とを併用することにより、後工程のスポット溶接時に上記リベット等の副資材が邪魔になって適切な接合が行えなくなるといった事態を有効に回避でき、安定的かつ高強度な接合構造を比較的容易に構築できるという利点がある。
しかも、複数のサブアッシーどうし(つまりルーフアッシー26やサイドフレームアッシー27等)を接合するメインライン32で、1枚のアルミニウム合金板と2枚の鋼板とを重ね合わせて電気抵抗スポット溶接するようにした上記構成によれば、上記メインライン32で使用されるスポット溶接装置60として、鋼板どうしの溶接に用いられてきた従来と同様の溶接装置をそのまま使用することができるため、アルミニウム合金板と鋼板とが混合使用された車体をより効率よく生産できるという利点がある。
また、上記構成によれば、アルミニウム合金板と鋼板とが混合使用された車体(以下、このような車体をハイブリッド車体という)と、主な車体構成部材として鋼板のみが使用された車体(以下、このような車体をスチール車体という)との両方を、図8に示したメインライン32を共用しながら効率よく生産できるという利点がある。
このような利点について図20に基づき説明する。図20は、ハイブリッド車体とスチール車体との両方を製造可能な製造ライン130を上記実施形態の構成を利用して構築した場合の一例を示す図である。本図に示される製造ライン130では、アルミニウム合金製のルーフパネル10と鋼製のヘッダー部材5,6等とを摩擦点接合により接合してハイブリッド車体用のルーフアッシー26を形成するサブライン31に加え、鋼製のルーフパネル110と鋼製のヘッダー部材5,6等とを電気抵抗スポット溶接により接合してスチール車体用のルーフアッシー126を形成するサブライン131が設けられている。そして、これら各サブライン31,131で形成されたルーフアッシー26,126のうちのいずれか一方がメインライン32に搬入され、ここで他のサブアッシー(例えばサイドフレームアッシー27)と接合される等により、ハイブリッド車体用またはスチール車体用のボディシェル28,128が選択的に製造されるようになっている。なお、上記メインライン32では、ハイブリッド車体またはスチール車体のいずれを製造する場合でも、複数のサブアッシーどうしを電気抵抗スポット溶接する装置として従来と同様のスポット溶接装置60が共通に使用される。
このような図20の構成によれば、アルミニウム合金板と鋼板とが混合されたハイブリッド車体を生産する場合、および、主に鋼板のみからなるスチール車体を生産する場合の両方において、メインライン32を共通の設備として使用することができるため、生産ラインの大部分を既存の設備と併用することが可能になり、設備費の低減や生産ラインの占有面積の縮小をより効果的に図れるという利点がある。
また、上記実施形態では、図4〜図6等に示したように、アルミニウム合金板からなるルーフパネル10と、鋼板からなるヘッダー部材5,6やサイドフレームアウタ17等との間に接着剤Sを介在させた状態で両者を接合するようにしたため、上記ルーフパネル10とヘッダー部材5,6等との隙間(つまりアルミニウム合金板および鋼板からなる異種金属部材どうしの隙間)を上記接着剤40でシールして当該隙間への水分の浸入およびこれに起因した電位差腐食等の発生を効果的に防止できるとともに、上記接着剤Sの接着力を利用して両者の接合強度をより向上させることができるという利点がある。
なお、上記実施形態では、ルーフアッシー26の一部としてのルーフパネル10をアルミニウム合金板によって構成し、他の主な車体構成部材を鋼板によって構成したが、例えば、上記アンダーボディ25やサイドフレームアッシー27等の他のサブアッシーの一部をアルミニウム合金板によって構成することも当然に可能である。ただし、上記ルーフパネル10は、面積が比較的大きくかつ車体の重心から最も上方に離間した位置に設けられるため、このルーフパネル10については少なくともアルミニウム合金板によって構成することが好ましい。このようにすれば、車体の軽量化をより効果的に図れるとともに、車体の走行安定性等をより向上させることができるという利点が得られる。
また、上記実施形態では、ルーフアッシー26と他のサブアッシーとをメインライン32で接合する際に、上記ルーフアッシー26に含まれるアルミニウム合金製のルーフパネル10と、ルーフサイドレール8等の部品からなる2枚の鋼板とを重ね合わせ、その複数個所(図3に示した接合部B,D,E等)を、スポット溶接装置60を用いた電気抵抗スポット溶接により接合するようにしたが、このようなスポット溶接装置60により行うことが可能な溶接は、上記と同形態での溶接(つまり「アルミ+鋼+鋼」の3枚重ねでの溶接)に限られない。例えば、鋼板の厚み等によっては、ルーフパネル10からなる1枚のアルミニウム合金板と、3枚以上の鋼板とを重ね合わせて電気抵抗スポット溶接することも可能である。
また、上記実施形態では、ルーフパネル10をアルミニウム合金板によって構成するとともに、このアルミニウム合金製のルーフパネル10と、鋼板からなる他の車体構成部材(ヘッダー部材5,6およびルーフレイン7a〜7d)とを、回転ツール45の摩擦熱を利用した摩擦点接合法によって接合するようにしたが、このような摩擦点接合法は、上記のような例に限らず、例えば、マグネシウム合金板と鋼板とを接合する場合にも好適に適用することができる。すなわち、本発明にかかる車体の製造方法もしくは製造ラインにおいて、摩擦点接合の対象となる軽金属製板材は、上記アルミニウム合金板やマグネシウム合金板のように、鋼板よりも融点が低くかつ比重の軽い金属板であればその種類は特に限定されない。
また、上記実施形態では、サブライン31で使用される摩擦点接合装置40として、図9〜図12に示したような構造を有するものを使用したが、このような構造の摩擦点接合装置40では、図13に示すように、アルミニウム合金板(ルーフパネル10)の側に、回転ツール45の形状痕が残ってしまう。そして、摩擦点接合が行われる場所によっては、このような形状痕が悪影響を及ぼす場合がある。例えば、ルーフパネル10とフロントヘッダー5との接合部(図3の接合部A)では、その上面部、より具体的には、図4に示されるルーフパネル10の前側フランジ部10a上に、図外のフロントウィンドウガラスの上辺部が載置されて接着されるため、上記のような回転ツール45の形状痕を残したままでは、上記フロントウィンドウガラスと前側フランジ部10aとの間のシール性が損なわれてしまう。そこで、このようなシール性を確保するための対策として、上記回転ツール45の形状痕を平滑にするための何からの処理(例えば図13に示したバリRを除去するとともに回転ツール45の形状痕を何らかの充填物で埋める等の処理)を行うことが考えられるが、このようにすると、当該処理に要する時間が余計にかかってしまうため、そのような時間を不要にしてさらなる生産効率の向上を図ることが望まれる。
図21(a)〜(c)は、上記のような形状痕を残さずに摩擦点接合することが可能な摩擦点接合装置140を示す図である。本図に示される摩擦点接合装置140は、いわゆる複動式と呼ばれるものであり、アルミニウム合金板ALの側から押圧駆動される回転体(上記実施形態における回転ツール45に相当するもの)として、丸棒状のピン部材146と、このピン部材146に外挿される中空円筒状のショルダ部材147とを備えた回転ツール145を有している。上記ピン部材146およびショルダ部材147は、それぞれ軸方向に進退移動し、かつ中心軸回りに回転し得るように構成されており、図外の駆動機構によって上記各方向に個別もしくは連動的に駆動されるようになっている。
このように構成された摩擦点接合装置140では、次のような手順でアルミニウム合金板ALと鋼板STとの接合が行われる。まず、図21(a)に示すように、ピン部材146およびショルダ部材147を高速回転させつつアルミニウム合金板ALに押し付け、上記両部材146,147とアルミニウム合金板ALの間に摩擦熱を発生させるとともに、同図(b)に示すように、ピン部材146をショルダ部材147に対し徐々に下方に突出させる。これにより、上記アルミニウム合金板ALのうち回転ツール145の下方に位置する部分が徐々に軟化し、当該領域に塑性流動Qが生じる。
その後、上記塑性流動Qが十分に行われた時点で、ピン部材146をショルダ部材147に対し上昇させるとともに、ショルダ部材147を下方に押し付けることにより、上記ピン部材146の突出により生じた穴に周りから金属材料を流入させる。そしてさらに、上記ピン部材146およびショルダ部材147の各先端部を面一に揃え、その状態で両者をアルミニウム合金板ALと摺動させる。すると、上記塑性流動Qが発生した領域の上面が平滑化され、図21(c)に示すように、上記塑性流動後の硬化部分Hの上面が略平坦面として形成されることになる。
以上のように、図21(a)〜(c)に示した複動式の摩擦点接合装置140を用いれば、アルミニウム合金板ALと鋼板STとを摩擦点接合する際に回転ツール145の形状痕が残存せず、接合部を平滑に維持することが可能である。したがって、このような複動式の摩擦点接合装置140を、例えばアルミニウム合金製のルーフパネル10と鋼製のフロントヘッダー5とを摩擦点接合する際に使用することにより、図外のフロントウィンドウガラスの接着面となる上記ルーフパネル10の前辺部(つまり図4等に示される前側フランジ部10a)の上面を平滑に維持できるため、当該面を平滑化するための特別な処理を後工程で行わなくても、上記フロントウィンドウガラスとルーフパネル10とを互いに密着させつつ十分な強度で接着することができ、両者の間のシール性を適正に確保しながら車体の製造を効率よく行えるという利点がある。なお、上記のような複動式の摩擦点接合装置140を、図外のリヤウィンドウガラスの接着面となるルーフパネル10の後辺部と、図1および図2に示したリヤヘッダー6とを接合する際に使用した場合にも、上記と同様の利点が得られる。
本発明にかかる車体の製造方法により製造される車体の基本骨格の一例を示す分解斜視図である。 上記車体のルーフ部を車室内側から見た平面図である。 上記ルーフ部の前方部を拡大して示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図であり、接合部Aの詳細構造を示す図である。 図3のV−V線に沿った断面図であり、接合部Bおよび接合部Cの詳細構造を示す図である。 図3のVI−VI線に沿った断面図であり、接合部Dの詳細構造を示す図である。 図3中の各接合部A〜Fにおける被接合部材の種類およびその接合方法を示す表である。 本発明の一実施形態にかかる車体の製造ラインを模式的に示す図である。 上記製造ラインのサブラインで使用される摩擦点接合装置の全体構成を示す図である。 上記摩擦点接合装置に備わる回転ツールの具体的形状を示す図である。 上記摩擦点接合装置による接合の初期段階を示す図である。 上記回転ツールの摩擦熱によりアルミニウム合金の塑性流動が生じた状態を模式的に示す図である。 上記摩擦点接合装置による接合が完了した状態を示す図である。 上記製造ラインのメインラインで使用されるスポット溶接装置の電極部のみを示す図である。 上記スポット溶接装置による溶接が完了した状態を示す図である。 上記メインラインで行われる電気抵抗スポット溶接の確認実験に用いたサンプル材の材質等を示す表である。 上記確認実験での溶接条件を示す表である。 比較例の実験結果を示すグラフであり、横軸が溶接電流の値を、縦軸が引張せん断強度の測定値をそれぞれ示している。 実施例の実験結果を示すグラフであり、横軸が溶接電流の値を、縦軸が引張せん断強度の測定値をそれぞれ示している。 本発明の製造ラインを利用した車体の製造方法の応用例を説明するための図である。 複動式の摩擦点接合装置の構成を説明するための図であり、(a)〜(c)はその接合の初期段階から完了時までの状態を順に示している。
符号の説明
5 フロントヘッダー(ヘッダー部材)
6 リヤヘッダー(ヘッダー部材)
7a〜7d ルーフレイン(補強部材)
8 ルーフサイドレール
10 ルーフパネル
26 ルーフアッシー(サブアッシー)
30,130 製造ライン
31 サブライン
32 メインライン
45,145 回転ツール
140 (複動式の)摩擦点接合装置
S 接着剤
Q 塑性流動

Claims (5)

  1. 鋼製板材とこれより比重の軽い軽金属製板材とを含む車体を製造する方法であって、
    上記軽金属製板材と鋼製板材とを重ね合わせ、このうちの軽金属製板材の側から押圧される回転ツールの摩擦熱で上記軽金属製板材を局所的に軟化および塑性流動させることにより、上記軽金属製板材と鋼製板材との重ね合わせ部の複数個所を固相状態で接合する第1の接合工程と、
    この第1の接合工程で接合された軽金属製板材および鋼製板材からなるサブアッシーを、車体の他の部分の部品群と接合すべく、上記サブアッシーに含まれる軽金属製板材と、上記他の部品群の中の部品を含んだ2枚以上の鋼製板材とを重ね合わせ、その複数個所を電気抵抗スポット溶接により接合する第2の接合工程とを含むことを特徴とする車体の製造方法。
  2. 請求項1記載の車体の製造方法において、
    上記第1の接合工程では、上記軽金属製板材と鋼製板材との間に接着剤を介在させた状態で両者を接合することを特徴とする車体の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の車体の製造方法において、
    上記第1の接合工程では、上記軽金属製板材としてのアルミニウム合金製のルーフパネルと、このルーフパネルの裏面に沿って設けられるヘッダー部材および各種補強部材からなる鋼製板材とを接合して上記サブアッシーを形成し、
    上記第2の接合工程では、上記サブアッシーに含まれる上記ルーフパネルと、上記他の部品群に含まれるルーフサイドレール等からなる2枚以上の鋼製板材とを接合することを特徴とする車体の製造方法。
  4. 請求項3記載の車体の製造方法において、
    上記第1の接合工程では、フロントウィンドウガラスまたはリヤウィンドウガラスの接着面となる上記ルーフパネルの前辺部および後辺部と、上記ヘッダー部材とをそれぞれ接合する際に、接合部の表面を平滑に維持することが可能な複動式の摩擦点接合装置を使用することを特徴とする車体の製造方法。
  5. 軽金属製板材とこれより比重の軽い鋼製板材とを含む車体を製造するための製造ラインであって、
    上記軽金属製板材と鋼製板材とを重ね合わせ、このうちの軽金属製板材の側から押圧される回転ツールの摩擦熱で上記軽金属製板材を局所的に軟化および塑性流動させることにより、上記軽金属製板材と鋼製板材との重ね合わせ部の複数個所を固相状態で接合するサブラインと、
    このサブラインで接合された軽金属製板材および鋼製板材からなるサブアッシーを、車体の他の部分の部品群と接合すべく、上記サブアッシーに含まれる軽金属製板材と、上記他の部品群の中の部品を含んだ2枚以上の鋼製板材とを重ね合わせ、その複数個所を電気抵抗スポット溶接により接合するメインラインとを有することを特徴とする車体の製造ライン。
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