JP6393036B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体応用製品はスマートフォン等の各種モバイル機器用途等として小型化、薄型化、軽量化が急激に進んでいる。又、それに伴い、半導体応用製品に搭載される半導体装置にも小型化、高密度化が要求されている。そこで、その要求に応えるべく、例えば複数の半導体チップが形成された半導体基板(ウェハ)を、半導体基板(ウェハ)状態のまま接着層を介して複数個積層するウェハオンウェハ(以降、WOWという)構造の半導体装置の製造方法が提案されている。
WOWでは、例えば、半導体基板を1層積層するごとに貫通孔を形成し、貫通孔に金属を充填して貫通電極を形成し、下層の半導体基板と導通させる。そして、その後、更に半導体基板を積層し、同様の方法で下層の半導体基板と導通させる。これを繰り返すことにより、複数の半導体基板を積層する。
特開2008−153499号公報
しかしながら、半導体基板を1層積層するごとに貫通孔を形成し、貫通孔に金属を充填して貫通電極を形成する工程は工数が多く、半導体装置の製造コストを上昇させる要因となる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、貫通電極を形成する工程を効率化して低コスト化を可能とする半導体装置の製造方法等を提供することを課題とする。
本半導体装置の製造方法は、複数の半導体チップが形成された半導体基板を複数枚積層し、異なる層の半導体チップ同士を信号伝達可能に接続し、半導体チップが積層された部分を個片化する半導体装置の製造方法であって、複数の半導体チップを有する半導体基板であって土台となる土台基板と、複数の半導体チップを有する半導体基板であって前記土台基板上に順次積層される複数の積層基板と、を準備する工程と、各々の前記積層基板の背面側を薄化する工程と、薄化された各々の前記積層基板の背面に絶縁層を形成する工程と、薄化された各々の前記積層基板に、各々の前記絶縁層及び前記積層基板を貫通するビアホールを形成する工程と、前記土台基板の主面に、ビアホールが形成された各々の前記積層基板を、各々の前記積層基板の主面を前記土台基板の主面と同一方向に向けて、接着層を介して順次積層する工程と、各々の前記積層基板のビアホール内に存在する各々の前記接着層を除去し、各々の前記積層基板のビアホールを連通させる工程と、を有し、前記ビアホールを連通させる工程では、各々の前記積層基板のビアホール内に存在する各々の前記接着層を異方性エッチングで除去して各々の前記積層基板のビアホールを連通させ、連通したビアホールの内壁に露出する各々の前記接着層をCDE、低バイアスCCP−RIE、アッシングの何れかの等方性エッチングで除去し、連通したビアホールから各々の前記接着層内に延在して各々の半導体基板の電極パッドの表面を環状に露出する空間部を形成することを要件とする。
開示の技術によれば、貫通電極を形成する工程を効率化して低コスト化を可能とする半導体装置の製造方法等を提供できる。
本実施の形態に係る半導体装置を例示する断面図である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その1)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その2)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その3)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その4)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その5)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その6)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その7)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その8)である。 本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図(その9)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[本実施の形態に係る半導体装置の構造]
まず、本実施の形態に係る半導体装置の構造について説明する。図1は、本実施の形態に係る半導体装置を例示する断面図であり、図1(a)は半導体装置全体の断面を示し、図1(b)は貫通電極周辺部のみの断面を示す。図1を参照するに、本実施の形態に係る半導体装置10は、複数の半導体チップ110が接着層16を介して主面を同一方向に向けて積層され、異なる層の半導体チップ110同士が貫通電極17により信号伝達可能に接続された構造を有する。
各々の半導体チップ110は、基板本体12と、半導体集積回路13と、電極パッド15と、絶縁層19とを有する。但し、絶縁層19は付加的な構成要素であり、必須の構成要素ではない。基板本体12は、例えばシリコン等から構成されている。半導体集積回路13は、例えばシリコン等に拡散層(図示せず)、絶縁層(図示せず)、ビアホール(図示せず)、及び配線層(図示せず)等が形成されたものであり、基板本体12の一方の面側に設けられている。
なお、半導体チップ110等において、半導体集積回路13が設けられている側の面を主面と称する場合がある。又、主面の反対側の面を背面と称する場合がある。又、平面視とは対象物を半導体チップ110等の主面の法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物を半導体チップ110等の主面の法線方向から視た形状を指すものとする。
電極パッド15は、絶縁層(図示せず)を介して半導体集積回路13上に設けられている。電極パッド15は、半導体集積回路13に設けられた配線層(図示せず)と電気的に接続されている。電極パッド15は、例えば平面形状が矩形であり、中央部近傍には例えば平面形状が円形の貫通孔が設けられている。
電極パッド15としては、例えばTi層上にAu層を積層した積層体等を用いることができる。電極パッド15として、Ni層上にAu層を積層した積層体、Ni層上にPd層及びAu層を順次積層した積層体、Niの代わりにCo、Ta、Ti、TiN等の高融点金属からなる層を用い、同層上にCu層或いはAl層を積層した積層体或いはダマシン構造状の配線等を用いても構わない。
絶縁層19は、基板本体12の背面側に形成されたバリア層である。絶縁層19は、例えばSi、SiO、SiON等から構成することができる。絶縁層19の厚さは、例えば0.1μm〜2.0μm程度とすることができる。基板本体12の背面側に絶縁層19を形成することにより、半導体チップ110が背面側から金属不純物により汚染されるおそれを低減できる。
上下に隣接する半導体チップ110は絶縁層である接着層16を介して接合されている。接着層16の材料としては、例えば主たる組成がベンゾシクロブテンである熱硬化性の絶縁性樹脂(例えば、ジビニルシロキサンベンゾシクロブテン:DVS−BCB)を用いることができる。又、接着層16の材料として、主たる組成がエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂である熱硬化性の絶縁性樹脂、及びシリカ等の固形微粉末を添加した絶縁性複合材料等を用いても構わない。接着層16の厚さは、例えば、50μm程度とすることができる。
各々の半導体チップ110の電極パッド15同士はCu等からなる貫通電極17を介して電気的に接続されている。貫通電極17は、土台となる半導体チップ110に積層された各半導体チップ110を貫通するビアホール18(貫通孔)内に一体に形成されたものである。なお、ビアホール18の壁面(側壁)には、例えばSi、SiO、SiON等から構成された絶縁膜51が形成されている。
貫通電極17は、絶縁膜51内を充填する中心部17aと、中心部17aから各絶縁層14上を通って各接着層16内に延在し各電極パッド15上に環状に張り出した鍔状部17bとを有している。中心部17aは、例えば円柱状で有り、端面の直径(=絶縁膜51内を充填する部分の直径)は、例えば1μm〜30μm程度とすることができる。
鍔状部17bの平面形状は、例えば円環状であり、中心部17aの端面と鍔状部17bの端面とを合わせた部分の直径は、中心部17aの端面の直径に接着層16の厚さ分を加えた程度とされている。貫通電極17が鍔状部17bを有することにより、貫通電極17と電極パッド15とが接触する部分の面積を大きくできるため、確実な接触を可能にすると共に、接触部分の抵抗値を低減できる。
[本実施の形態に係る半導体装置の製造工程]
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造工程について説明をする。図2A〜図2Iは、本実施の形態に係る半導体装置の製造工程を例示する図である。
まず、図2A(a)に示す工程では、複数の半導体チップ110が形成された薄化されていない半導体基板11(ウェハ)を準備する。図2A(a)に示す工程で準備する半導体基板11は、複数の半導体チップを有する半導体基板であって積層体(半導体装置10)において土台基板上に積層される積層基板となる。半導体基板11は、例えば円形であり、その直径は、例えば6インチ(約150mm)、8インチ(約200mm)、12インチ(約300mm)等である。半導体基板11の厚さは、例えば0.625mm(6インチの場合)、0.725mm(8インチの場合)、0.775mm(12インチの場合)等である。半導体基板11は、基板本体12と、半導体集積回路13と、電極パッド15とを有する。
Cは、ダイシングブレード等が半導体基板11を切断して個片化する位置(以下、「切断位置C」とする)を示している。すなわち、切断位置Cにより分離された各領域は、最終的に個片化されて1つの半導体チップ110(図1参照)となるチップ領域である。なお、切断位置Cの近傍はスクライブ領域となる。
次に、図2A(b)に示す工程では、支持体510を準備し、支持体510の一方の面に接着層520を形成する。そして、図2A(a)に示す半導体基板11の外縁部の不要部分をグラインダー等を用いて除去して上下反転させ、支持体510の一方の面に接着層520を介してフェイスダウン状態で接合(仮固定)する。
支持体510としては、アライメント時に光が透過する基板を用いることが好ましく、例えば石英ガラスの基板等を用いることができる。接着層520としては、例えば後述する図2D(b)に示す工程において加熱する温度で軟化する接着剤(200℃程度又はそれ以下で軟化する接着剤)を用いることができる。接着層520は、例えばスピンコート法により支持体510の一方の面に形成できる。接着層520は、スピンコート法の代わりに、フィルム状の接着剤を貼り付ける方法等を用いて支持体510の一方の面に形成しても構わない。
次に、図2B(a)に示す工程では、半導体基板11の背面側の基板本体12の一部をグラインダー等で研削して半導体基板11を薄化し、薄化した半導体基板11の背面に絶縁層19を形成する。絶縁層19は、例えばプラズマCVD法等により形成できる。絶縁層19の材料としては、例えばSi、SiO、SiON等を用いることができる。絶縁層19の厚さは、例えば0.1μm〜2.0μm程度とすることができる。
薄化後の半導体基板11の厚さは、例えば2μm〜100μm程度とすることができるが、50μm以下であることが好ましく、3μm〜10μm程度とすることが更に好ましい。基板体積を小さくすると貫通電極(TSV)の加工時間が大幅に短縮され、薄化でアスペクト比が緩和され埋め込み性やカバレッジが改善されるからである。なお、半導体集積回路13を残存させておけば、基板本体12を全て研削して除去してもよい。
次に、図2B(b)に示す工程では、薄化され、背面に絶縁層19が形成された半導体基板11にビアホール18を形成する。図2B(b)に示す工程の詳細を図2Cを用いて説明する。なお、説明の便宜上、図2Cでは、図2B(b)に示す構造体の一部分(電極パッド15近傍)のみを拡大して示す。
まず、図2C(a)に示す工程では、半導体基板11の主面を覆うように感光性のレジスト膜530を形成し、レジスト膜530を露光し、次いで露光処理されたレジスト膜530を現像することで、レジスト膜530に開口部530xを形成する。レジスト膜530は、例えば液状レジストを半導体基板11の主面に塗布することにより形成する。レジスト膜530の厚さは、例えば10μm程度とすることができる。なお、14は、図2A(a)〜図2B(b)では図示が省略されていた絶縁層(バリア層)である。絶縁層14は、例えばSi、SiO、SiON等から構成されている。絶縁層14の厚さは、例えば0.1μm〜2.0μm程度とすることができる。
次に、図2C(b)に示す工程では、レジスト膜530をマスクとして開口部530x内に露出する所定の部位を例えばドライエッチング等により除去し、半導体基板11の絶縁層14の表面を露出するビアホール18を形成する。その後、レジスト膜530を除去する。なお、電極パッド15は、例えば平面形状が矩形であり、中央部近傍には例えば平面形状が円形の貫通孔が設けられている。
ビアホール18は、例えば平面形状が円形であり、その直径は、例えば1μm〜30μm程度とすることができる。但し、ビアホール18の直径は、アスペクト比(深さと直径との比)が0.5以上5以下となるような値とすることが好ましい。アスペクト比が0.5以上5以下となるような値とすることにより、ビアホール18を形成する際のエッチングの加工速度(スループット)の向上や、ビアホール18への後述する金属層の埋め込みやすさの向上等を実現できるからである。
次に、図2C(c)に示す工程では、ビアホール18内及び半導体基板11上に絶縁膜51を連続的に形成する。絶縁膜51は、例えばプラズマCVD法等により形成できる。絶縁膜51の材料としては、例えばSi、SiO、SiON等を用いることができる。絶縁膜51の厚さは、例えば0.1μm〜2.0μm程度とすることができる。
次に、図2C(d)に示す工程では、ビアホール18の壁面(側壁)を除く部分の絶縁膜51を除去し、更にビアホール18の底部に露出する絶縁層14を除去する。絶縁膜51及び絶縁層14の除去は、例えばRIE(Reactive Ion Etching)により行うことができる。この工程は、フォトマスクを使用せずに絶縁膜51の所定部分のみを除去する工程であり、セルフアラインプロセスと称される。セルフアラインプロセスにより、ビアホール18と半導体基板11の電極パッド15とを正確に位置決めできる。
なお、ビアホール18を空洞とせず、図2C(d)に示す工程の後、絶縁性樹脂を充填してもよい。この場合には、後述の図2G(b)に示す工程で、接着層16〜16及び絶縁層29と同時に、充填した絶縁性樹脂をエッチングにより除去する。絶縁性樹脂としては、例えば、主たる組成がエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂である熱硬化性の絶縁性樹脂等を用いることができる。
次に、図2D(a)に示す工程では、図2A(a)と同様の薄化されていない半導体基板11を準備する。図2D(a)に示す工程で準備する半導体基板11は、複数の半導体チップを有する半導体基板であって積層体において土台となる土台基板となる。そして、準備した半導体基板11の主面に、半硬化状態の接着層16を形成する。具体的には、例えばスピンコート法により半導体基板11上に、例えば熱硬化性の絶縁性樹脂を塗布した後、或いは塗布後スキージ処理した後、所定の温度以上に加熱することで半硬化状態にし、半導体基板11の主面に半硬化状態の接着層16を形成する。なお、接着層16は、スピンコート法の代わりに気相成長法を用いて形成しても構わないし、半硬化状態のフィルム状の熱硬化性の絶縁性樹脂を貼付する方法を用いて形成しても構わない。なお、接着層16として好適な材料は前述の通りである。
次に、図2D(b)に示す工程では、半導体基板11(土台基板)の主面に、ビアホール18が形成された半導体基板11(積層基板)の背面を固着する。具体的には、図2B(b)に示す構造体を上下反転させ、支持体510に仮接着された半導体基板11を、土台となる半導体基板11の主面に、接着層16を介して、フェイスアップ状態で積層する。半導体基板11と半導体基板11との位置決めは、予め形成されたアライメントマークを基準にして周知の方法で行うことができる。アライメントの精度は、例えば2μm以下とすることができる。
そして、例えば250℃で加熱した状態で、図2D(b)に示す構造体を支持体510の方向から半導体基板11側に押圧し、半導体基板11の背面と接着層16とを圧着させる。これにより、接着層16は硬化し、半導体基板11の背面側は半導体基板11の主面側に接合される。なお、加熱温度は300℃以上としてもよいが、200℃以下とすることが望ましい。300℃のような高温を用いると熱膨張の違いにより応力が発生し、積層数を増やすに従い剥がれや半導体基板の割れの原因になるためである。
なお、図2D(b)では(以降の図も同様)、各層の半導体基板11を区別するため、便宜上、各層の半導体基板11を半導体基板11(nは何層目に積層されるかを示す自然数)と表示している。例えば、半導体基板11は土台となる1層目の半導体基板11を示し、半導体基板11は半導体基板11上に積層される2層目の半導体基板11を示す。基板本体12、半導体集積回路13、電極パッド15、接着層16、及び絶縁層19についても同様である。
次に、図2E(a)に示す工程では、図2D(b)に示す支持体510及び接着層520を除去する。前述のように、接着層520として、図2D(b)に示す工程において加熱する温度で軟化する接着剤(200℃程度又はそれ以下で軟化する接着剤)を用いると好適である。接着層16を硬化させて半導体基板11の主面側に半導体基板11の背面側を接合した後、支持体510を容易に除去できるからである。なお、この場合、図2D(b)に示す工程と図2E(a)に示す工程は一連の工程となる。
次に、図2E(b)に示す工程では、接着層を介して更に半導体基板を積層する。具体的には、半導体基板11の主面に接着層16を形成した後、図2A(a)〜図2D(b)と同様にして、半導体基板11上に半導体基板11を積層する。更に、半導体基板11の主面に接着層16を形成した後、図2A(a)〜図2D(b)と同様にして、半導体基板11上に半導体基板11を積層する。以降、必要な数だけ半導体基板を積層する。そして、最上層の半導体基板(図2E(b)では半導体基板11)上に接着層16及び絶縁層29を積層する。
次に、図2F(a)に示す工程では、各半導体基板の電極パッドを、貫通電極17を介して接続する。そして、図2F(b)に示す工程で、半導体基板11を薄化し、薄化された半導体基板11の背面側に絶縁層19を形成する。その後、ダイシングブレード等により切断位置Cで切断して個片化することで、図1に示す半導体装置10が複数個作製される。
ここで、図2E(b)に示す工程の後半から図2F(b)に示す工程までの詳細を図2G〜図2Iを用いて説明する。なお、説明の便宜上、図2G〜図2Iでは、図2E(b)等に示す構造体の一部分(電極パッド15近傍)のみを拡大して示す。
まず、図2G(a)に示す工程では、半導体基板11上に、ビアホール18を塞ぐように接着層16及び絶縁層29を積層する。これにより、ビアホール18上に接着層16を介してビアホール18が積層され、ビアホール18上に接着層16を介してビアホール18が積層され、ビアホール18上に接着層16及び絶縁層29が積層された構造となる。又、ビアホール18の内壁(側壁)は絶縁膜51で被覆され、ビアホール18の内壁(側壁)は絶縁膜51で被覆され、又、ビアホール18の内壁(側壁)は絶縁膜51で被覆されている。なお、例えば、接着層16の材料や厚さ、形成方法等は接着層16等と同様とすることができ、絶縁層29の材料や厚さ、形成方法等は絶縁層19と同様とすることができる。
次に、図2G(b)に示す工程では、絶縁層29を覆うように感光性のレジスト膜550を形成し、レジスト膜550を露光し、次いで露光処理されたレジスト膜550を現像することで、レジスト膜550に開口部550xを形成する。レジスト膜550は、例えば液状レジストを絶縁層29上に塗布することにより形成する。レジスト膜550の厚さは、例えば10μm程度とすることができる。
そして、レジスト膜550をマスクとして開口部550x内に露出する接着層16〜16及び絶縁層29を除去してビアホール18〜18を連通させ、半導体基板11の絶縁層14の表面を露出する1つのビアホール18を形成する。接着層16〜16及び絶縁層29は、例えば、異方性(垂直性)ドライエッチングにより除去することができる。但し、この段階では、まだ、各電極パッド(貫通孔が形成された各電極パッドの内縁部)は各接着層から露出していない。なお、異方性(垂直性)ドライエッチングの例としては、CCP−RIE(Capacitive Coupled - Reactive Ion Etching)やICP−RIE(Inductive Coupled Plasma- Reactive Ion Etching)等を挙げることができる。
次に、図2H(a)に示す工程では、ビアホール18の内壁(側壁)に露出する接着層16、16、16、及び16の夫々の端部を等方性エッチングで除去し、ビアホール18から接着層16、16、16、及び16内に夫々延在して電極パッド15、15、15、及び15の表面(貫通孔が形成された各電極パッドの内縁部)を環状に露出する空間部16x、16x、16x、及び16xを形成する。なお、等方性エッチングの例としては、CDE(Chemical Dry Etching)、低バイアスCCP−RIE、アッシング等を挙げることができる。
次に、図2H(b)に示す工程では、ビアホール18内、空間部16x、16x、16x、及び16x内、並びに、絶縁層29上に金属層53を形成する。具体的には、例えば、ビアホール18内、空間部16x、16x、16x、及び16x内、並びに、絶縁層29上に無電解めっき法、スパッタ法、CVD法等を用いて給電層となる金属層(図示せず)を500nm程度形成する。給電層となる金属層としては、例えばTi層上にCu層を積層した積層体等を用いることができる。給電層となる金属層として、例えばTa層上にCu層を積層した積層体等を用いても構わない。なお、給電層となる金属層の下層にTi/TiN、Ta等の金属を50〜100nm程度スパッタ法等により成膜し、バリア層を形成してもよい。次に、給電層となる金属層上に、例えば電解めっき法によりCu等の金属を一度に充填し、金属層53を形成する。
次に、図2I(a)に示す工程では、絶縁層29及び接着層16の表面より突出する部分の金属層53をCMP等により除去し、ビアホール18内に貫通電極17を形成する。これにより、積層された各々の半導体基板を厚さ方向に貫通する、一体に形成されたビアホール18を充填する貫通電極17が形成される。なお、貫通電極17は、各絶縁膜51内を充填する中心部17aと、中心部17aから各絶縁層14上を通って各接着層16内に延在し各電極パッド15上に環状に張り出した鍔状部17bとを有している。
次に、図2I(b)に示す工程では、半導体基板11の背面側の基板本体12の一部をグラインダー等で研削し、半導体基板11を、積層された半導体基板11〜半導体基板11と同程度に薄化する。そして、図2B(a)に示す工程と同様にして、薄化された半導体基板11の背面側に絶縁層19を形成する。
このようにして、図2G〜図2Iに示す工程により貫通電極17が形成され、半導体基板11の電極パッド15、半導体基板11の電極パッド15、半導体基板11の電極パッド15、及び半導体基板11の電極パッド15が貫通電極17を介して接続される。
このように、本実施の形態では、予めビアホールを形成した積層基板を土台基板の主面上に接着層を介して複数積層し、積層後に各々のビアホール内に存在する各々の接着層を除去して各々のビアホールを連通させる。そして、連通したビアホール内に一度に金属を充填して貫通電極を形成し、土台基板の電極パッドと各積層基板の電極パッドとを接続する。
これにより、製造工程の簡略化が可能となり、製造される半導体装置の低コスト化を実現できる。すなわち、従来のように、半導体基板を1層積層するごとにビアホールを形成し、ビアホールに金属を充填して貫通電極を形成し、下層の半導体基板と導通させる工程を繰り返す必要がなくなる。そのため、貫通電極を形成する工程を効率化して、製造される半導体装置の低コスト化を実現できる。
又、貫通電極に、半導体チップを貫通する中心部と、中心部から各接着層内に延在して各半導体チップの電極パッドの表面と環状に接する鍔状部が形成される。鍔状部が形成されることにより貫通電極と電極パッドとが接触する部分の面積を大きくできるため、確実な接触を可能にすると共に、接触部分の抵抗値を低減できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳説したが、本発明は、上述した実施の形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施の形態では、平面視円形の半導体基板(シリコンウェハ)を用いた場合を例にとり説明を行ったが、半導体基板は平面視円形に限定されず、例えば平面視長方形等のパネル状のものを用いても構わない。
又、半導体チップを有する半導体基板に代えて、半導体チップを有しない構造層を含む基板を一部に積層してもよい。
又、半導体基板の材料はシリコンに限定されず、例えばゲルマニウムやサファイア等を用いても構わない。
10 半導体装置
11 半導体基板(ウェハ)
12 基板本体
13 半導体集積回路
14、19、29 絶縁層
15 電極パッド
16、520 接着層
16x 空間部
17 貫通電極
17a 中心部
17b 鍔状部
18 ビアホール
51 絶縁膜
53 金属層
110 半導体チップ
510 支持体
530、550 レジスト膜
530x、550x 開口部

Claims (6)

  1. 複数の半導体チップが形成された半導体基板を複数枚積層し、異なる層の半導体チップ同士を信号伝達可能に接続し、半導体チップが積層された部分を個片化する半導体装置の製造方法であって、
    複数の半導体チップを有する半導体基板であって土台となる土台基板と、複数の半導体チップを有する半導体基板であって前記土台基板上に順次積層される複数の積層基板と、を準備する工程と、
    各々の前記積層基板の背面側を薄化する工程と、
    薄化された各々の前記積層基板の背面に絶縁層を形成する工程と、
    薄化された各々の前記積層基板に、各々の前記絶縁層及び前記積層基板を貫通するビアホールを形成する工程と、
    前記土台基板の主面に、ビアホールが形成された各々の前記積層基板を、各々の前記積層基板の主面を前記土台基板の主面と同一方向に向けて、接着層を介して順次積層する工程と、
    各々の前記積層基板のビアホール内に存在する各々の前記接着層を除去し、各々の前記積層基板のビアホールを連通させる工程と、を有し、
    前記ビアホールを連通させる工程では、
    各々の前記積層基板のビアホール内に存在する各々の前記接着層を異方性エッチングで除去して各々の前記積層基板のビアホールを連通させ、
    連通したビアホールの内壁に露出する各々の前記接着層をCDE、低バイアスCCP−RIE、アッシングの何れかの等方性エッチングで除去し、連通したビアホールから各々の前記接着層内に延在して各々の半導体基板の電極パッドの表面を環状に露出する空間部を形成する半導体装置の製造方法。
  2. 前記接着層を介して順次積層する工程の後、最上層の積層基板上に第2接着層及び第2絶縁層を積層する工程を有し、
    前記ビアホールを連通させる工程では、前記ビアホール上の前記第2接着層及び前記第2絶縁層を除去すると共に、各々の前記積層基板のビアホール内に存在する各々の前記接着層を除去し、各々の前記積層基板のビアホールを連通させる請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 連通したビアホール内に一度に金属を充填し、連通したビアホール内に貫通電極を形成する工程を有する請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記接着層を介して順次積層する工程よりも前に、各々の前記積層基板のビアホールの内壁に絶縁膜を形成する工程を有する請求項1乃至3の何れか一項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ビアホールを形成する工程、及び前記接着層を介して順次積層する工程は、
    支持体を準備し、主面を前記支持体側に向けて前記積層基板を前記支持体に仮固定し、
    前記支持体に仮固定された前記積層基板の背面側を薄化し、
    前記支持体に仮固定された薄化された前記積層基板にビアホールを形成し、
    前記土台基板の主面に、接着層を介して、前記支持体に仮固定された前記ビアホールが形成された前記積層基板の背面を固着後、前記支持体を除去する工程を含む請求項1乃至4の何れか一項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 接着層を介して主面を同一方向に向けて積層され、2μm〜100μmの厚さに薄化された複数の半導体チップと、
    各層の半導体チップを接続する貫通電極と、
    薄化された各層の半導体チップの背面に形成された絶縁層と、を有し、
    前記貫通電極は、半導体チップを貫通する中心部と、前記中心部から前記接着層内に延在して半導体チップの電極パッドの表面及び前記絶縁層の表面と環状に接する鍔状部と、を備えている半導体装置。
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