JP6388838B2 - 光機能素子 - Google Patents

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本発明は、光機能素子及びその製造方法に関する。
光導波路構造を有する半導体レーザや半導体光強度変調器のような半導体光機能素子には、導波モードの単一性、光導波路内への高い光閉じ込め効果、さらに高速化のための光導波路上の電極に起因する寄生容量低減など多くの特性が求められている。これらの特性を満たすため、ストライプ幅を狭くし、断面がメサ形状のリッジストライプを有する光導波路構造が用いられている。
InP基板上の半導体レーザや光強度変調器で用いられているのは、リッジストライプが主にInPのクラッド層とInGaAsのコンタクト層で構成されるローメサ型(リッジ型)の導波路である。この光導波路は、活性層の上層までがメサ形状に加工されており、活性層がリッジストライプ部の下部に位置し、活性層の幅がリッジストライプ状の光導波路の幅より十分に広い構造である。この場合のリッジの断面は、リッジストライプ上部のInGaAsコンタクト層の幅よりも底部のInPの幅が狭い逆メサ形状である。一方、マッハ−ツェンダー光変調器に用いられているハイメサ型の光導波路は、少なくとも活性層の部分までがメサ形状に加工されたリッジストライプを有しており、活性層の幅がリッジの光導波路の幅とほぼ同じである。この場合のリッジの断面は、矩形の垂直メサ形状である。
ここで、このようなリッジストライプを有するデバイスに電圧や電流を供給したり取り出したりするために、リッジストライプに電極配線を行う場合には、リッジストライプの上面の電極とリッジストライプの側壁に設けられた絶縁膜の上に金属を付着させて電極配線を形成する方法がある。
図1に、逆メサ形状のリッジストライプを有するリッジの断面構造のデバイスに導電体12をウェハに垂直方向から電子ビーム蒸着(垂直蒸着)した場合の光機能素子10の断面の模式図を示す。また、図2に、導電体12を垂直蒸着したリッジストライプ状の逆メサリッジ構造デバイスの断面SEM(Scanning Electron Microscope)写真を示す。図1及び図2に示した断面図は、ストライプの長手方向に垂直な断面の図である。11aは逆メサ形状のリッジストライプで、その高さは光導波路の場合、少なくとも1μmを超えるものとなる。リッジストライプ11aは、クラッド層11とコンタクト層14を備える。12は導電体、13は絶縁膜、15は電極である。また、12aは導電体12の断線部分である。
逆メサ形状のリッジストライプ11aは、リッジストライプの上面の幅がリッジストライプの底面の幅より広い。そのため、リッジストライプ11aのような形状を用いると、電極の面積を広く形成できるため素子抵抗の低減に有利である。しかし、垂直蒸着を用いて電極配線のための導電体12の形成を行うと、図1の12aや図2の12aのように、リッジストライプの11aの側面に導電体12が堆積せずに導電体12に断線が発生する。また、メサ形状が垂直や垂直に近い順メサ形状の場合で導電体12が断線なく形成されたとしても、リッジストライプの11aの側面の導電体12は薄くなる。そのため、電極配線の抵抗が増加する場合や、電極配線がデバイスの通電試験時に劣化する場合があり、不具合の原因となることがあった。このように、簡便、低コストの垂直蒸着は、前記のようなメサ形状への導電体12の形成には不適となっていた。
また、高速動作を必要とする半導体光変調器においては、寄生容量低減のため、ポリイミドやBCB(Benzocyclobutene)などの有機層を導電体12の土台として逆メサ形状のリッジストライプ11a側壁に形成して、導電体12とリッジストライプ11aの底面の距離を離すことで両者間に生じる寄生容量を低減しつつ、導電体12の断線を防止する方法も考えられる。しかし、有機層は絶縁層や金属層と接着が弱く剥離しやすいため、製造した素子の信頼性が低下する問題があった。また、有機層は柔らかいため、チップ切り出し後に行われるワイヤボンディングに対して十分な強度が確保できないという問題もあった。さらに、有機層の存在が原因でプロセスが制限され、最適な製造工程とはならずに信頼性上の問題が生じる場合があった。有機層を用いる場合のプロセス制限要因としては、例えば、ガラス転移温度等の温度耐性、耐酸素プラズマ性、紫外線耐性がある。
特開2008−10484号公報
前記課題を解決するために、本発明は、逆メサ形状のリッジストライプを有する光機能素子において、リッジ上面から引き出す配線のための導電体の形成工程に垂直蒸着の適用を可能とすることで製造コストの低減、及び配線部の信頼性向上、寄生容量の低減による高速動作の実現を目的とする。
上記目的を達成するために、リッジストライプを有する光導波路を形成する光導波路形成工程と、前記リッジストライプの側壁に、前記側壁の下部における前記側壁からの厚さが前記側壁の上部における前記側壁からの厚さよりも厚い絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、前記リッジストライプの上面と接する電極を形成する電極形成工程と、前記絶縁体及び前記電極の少なくとも一部を覆うように導電体を形成する導電体形成工程と、を順に有する。
具体的内容の一つとしては、前記絶縁体形成工程において、前記リッジストライプの側壁に、前記側壁の上部から下部へ前記側壁からの厚さが階段状に変わる絶縁体を形成する、工程を有する。
前記絶縁体形成工程において、前記リッジストライプを覆うように第1の絶縁膜を形成した後、前記リッジストライプの上面及び前記側壁の上部の一部を露出させ、前記リッジストライプを覆うように第2の絶縁膜を形成することによって、前記絶縁体を形成する、工程を有してもよい。
前記絶縁体形成工程において、エッチングレートの異なる2以上の絶縁膜をリッジストライプの側壁に形成した後、前記2以上の絶縁膜をエッチングすることによって、前記絶縁体を形成する、工程を有してもよい。
具体的内容の二つとして、前記絶縁体形成工程において、前記リッジストライプの側壁に、前記側壁の上部から下部へ前記側壁からの厚さが連続的に変わるスロープ形状を有する前記絶縁体を形成する、工程を有する。
前記絶縁体形成工程において、前記リッジストライプを覆うように絶縁膜を形成した後、前記絶縁膜にレジストを塗布し、前記リッジストライプの上面の絶縁膜及び前記上面と繋がる側壁の絶縁膜の一部を露出させた後、前記レジストと前記絶縁膜との界面のサイドエッチングによって、前記スロープ形状を形成する、工程を有する。
前記絶縁体形成工程において、スロープ形状の前記絶縁膜形成後、前記リッジストライプを覆うように少なくとも1層の絶縁膜を形成し、前記スロープ形状を有する前記絶縁体を形成する、工程を有してもよい。
本願発明の光機能素子は、リッジストライプの側壁に接する絶縁体の層厚をリッジストライプの上部で薄くリッジストライプの下部で厚いものとし、リッジストライプの上側から見てリッジストライプの側壁に接する絶縁体表面のすべてが陰とならないようにした。具体的には、一つはリッジストライプの側壁の絶縁体にステップ形状を導入した。こうすることで、逆メサ形状のリッジストライプの段差を2段以上に分割し、各段の段差を低減することで、ウェハに垂直な方向からの蒸着による配線のための導電体の形成を可能とした。他の一つは、リッジストライプの側壁の絶縁体の層厚が上部から下部に連続して変化するスロープ形状を導入することで、ウェハに垂直な方向からの蒸着による配線のための導電体の形成を可能とした。
本願発明の光機能素子は、リッジストライプを有する光導波路と、前記リッジストライプの側壁に接し、前記側壁の下部における前記側壁からの厚さが前記側壁の上部における前記側壁からの厚さよりも厚い絶縁体と、前記リッジストライプの上に配置された電極と、前記電極に接し、前記電極及び前記絶縁体の少なくとも一部を覆うように配置された導電体を有する。
前記絶縁体は、前記側壁の上部から下部へ前記側壁からの厚さが階段状に変わり、前記側壁の下部に位置する程、前記側壁からの厚さが厚い。
前記絶縁体は、前記階段状の段差ごとにエッチングレートの異なる絶縁膜から構成されてもよい。
前記絶縁体は、前記側壁の上部から下部へ前記側壁からの厚さが連続的に変わる少なくとも1つのスロープ形状を有し、前記スロープ形状は、前記側壁の下部に位置する程、前記側壁からの厚さが厚い。
本発明によれば、逆メサ形状を有するリッジストライプに垂直蒸着を用いて配線を形成する場合に発生するリッジストライプの側壁での配線の断線を防止することができるため、製造コストの低減、及び配線部の信頼性向上、さらに寄生容量の低減による高速動作を実現できる光機能素子及びその製造方法を提供することができる。
本発明に関連する逆メサ形状のリッジストライプを有する光機能素子の一例の模式図を示す。 本発明に関連する逆メサ形状のリッジストライプを有する光機能素子の一例の断面SEM写真を示す。 第1の実施形態に係る光機能素子の一例の模式図を示す。 第1の実施形態に係る逆メサ形状のリッジストライプを有する半導体レーザの一例の模式図を示す。 第1の実施形態に係る光機能素子において寄生容量を低減させるための導電体の一例を説明する模式図であり、ストライプ付近の上面パターンを示す。 第1の実施形態に係る光機能素子において寄生容量を低減させるための導電体の一例を説明する模式図であり、図5でのa−a´断面図を示す。 第1の実施形態に係る光機能素子において寄生容量を低減させるための導電体の一例を説明する模式図であり、図5でのb−b´断面図を示す。 第2の実施形態に係る光機能素子の製造方法の一例を説明する模式図であり、(a)は逆メサ形状のリッジストライプを有する導波路を形成した状態を示し、(b)は逆メサ形状のリッジストライプ構造の導波路を覆う第1の絶縁膜を形成した状態を示し、(c)は第1の絶縁膜の上にレジストを塗布した状態を示し、(d)は逆メサ形状のリッジストライプを覆う第1の絶縁膜上部のレジストを除去した状態を示し、(e)は逆メサ形状のリッジストライプの上部にある第1の絶縁膜を除去した状態を示し、(f)は逆メサ形状のリッジストライプの側壁に位置する一部の第1の絶縁膜をエッチング後退させた状態を示す。 第2の実施形態に係る光機能素子の製造方法の一例を説明する模式図であり、(a)は第2の絶縁膜を形成した状態を示し、(b)はリッジストライプの上面に電極を形成した状態を示し、(c)は導電体を形成した状態を示す。 第2の実施形態に係る逆メサ形状のリッジストライプを有する光機能素子の製造方法の一例のうち、逆メサ形状のリッジストライプの側壁に位置する一部の第1の絶縁膜をエッチングした状態を説明する断面SEM写真を示す。 第2の実施形態に係る逆メサ形状のリッジストライプを有する光機能素子の製造方法の一例のうち、導電体を形成した状態を説明する断面SEM写真を示す。 第3の実施形態に係る光機能素子の製造方法の一例を説明する模式図であり、(a)は逆メサ形状のリッジストライプを有する光導波路を形成した状態を示し、(b)は逆メサ形状のリッジストライプ構造の導波路を覆う第1及び第2の絶縁膜を形成した状態を示し、(c)は第2の絶縁膜の上にレジストを塗布し、エッチバックにより第2の絶縁膜上部のレジストを除去した状態を示し、(d)はリッジストライプの上面にある第1及び第2の絶縁膜を除去した状態を示し、(e)は、リッジストライプの側壁の第1及び第2の絶縁膜をウェットエッチングにより底面方向に後退させ、ステップ形状を形成した状態を示す。 第4の実施形態に係る光機能素子の一例の模式図を示す。 第5の実施形態に係る光機能素子の製造方法の一例を説明する模式図であり、(a)は逆メサ形状のリッジストライプを有する導波路を形成した状態を示し、(b)は逆メサ形状のリッジストライプ構造の導波路を覆う絶縁膜を形成した状態を示し、(c)は絶縁膜の上にレジストを塗布した状態を示し、(d)は逆メサ形状のリッジストライプを覆う絶縁膜上部のレジストを除去した状態を示し、(e)は逆メサ形状のリッジストライプの上部にある絶縁膜一部を残し除去した状態を示し、(f)は逆メサ形状のリッジストライプの側壁の絶縁膜に接するレジストの一部をエッチングにより後退させた状態を示す。 第5の実施形態に係る光機能素子の製造方法の一例を説明する模式図であり、(a)はリッジストライプの側壁の絶縁膜にスロープ形状を形成した状態を示し、(b)はリッジストライプの上面に電極を形成した状態を示し、(c)は導電体を形成した状態を示す。 第5の実施形態に係る逆メサ形状のリッジストライプを有する光機能素子の製造方法の一例のうち、逆メサ形状のリッジストライプの側壁に位置する絶縁膜の一部をエッチングした状態を説明する断面SEM写真を示す。 第6の実施形態に係る光機能素子の一例の模式図であり、ストライプ付近の上面パターンを示す。 第6の実施形態に係る光機能素子の一例の模式図であり、図17でのa−a´断面図を示す。 第6の実施形態に係る光機能素子の一例の模式図であり、図17でのb−b´断面図を示す。 第6の実施形態に係る光機能素子の製造方法の一例を説明する模式図であり、(a)はリッジストライプの側壁の第1の絶縁膜にスロープ形状を形成した状態を示し、(b)は第2の絶縁膜を形成した状態を示し、(c)はリッジストライプを覆う絶縁膜上部のレジストを除去した状態を示し、(d)は逆メサ形状のリッジストライプの上部の絶縁膜を除去した状態を示し、(e)はリッジストライプの上面に電極を形成した状態を示し、(f−1)及び(f−2)は導電体を形成した状態を示す。 第6の実施形態に係る逆メサ形状のリッジストライプを有する光機能素子の製造方法の一例のうち、逆メサ形状のリッジストライプの上部の絶縁膜を除去した状態を説明する断面SEM写真を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(第1の実施形態)
図3に本実施形態に係る一例として光機能素子20の断面図を示す。本実施形態に係る光機能素子20は、リッジストライプ21aと、電極25と、絶縁体23と、導電体22と、を備える。リッジストライプ21aには、光機能素子20の機能に応じた任意の半導体層が形成されているが、本実施形態では、InPのクラッド層21とその上部にInGaAsのコンタクト層24を備えるp型半導体のリッジストライプ21aを例に説明を行う。
リッジストライプ21aは、紙面に対して手前側から奥側の方向(ストライプ方向)に向けてストライプ状の構造を有する。また、リッジストライプ21aは、ストライプ方向に垂直な断面において、リッジストライプ21a上部の幅W21a1がリッジストライプ21a底面の幅W21a2より広い逆メサ形状を有する。H21aはリッジストライプ21aの高さである。リッジストライプ21aの高さとは、リッジストライプ21aの底面からコンタクト層24の上面までの距離である。
電極25は、リッジストライプ21aの上面に配されたp型のコンタクト層24の上に配置される。電極25はコンタクト層24に接するように配置される。コンタクト層24の材質は任意である。導電体22は、電極25に接し、電極25及び絶縁体23の少なくとも一部を覆うように配置される。電極25は、導電体22を介して、リッジストライプ21aに電流又は電圧を供給する。電極25及び導電体22の材質は任意であり、例えば金属である。
絶縁体23は、リッジストライプ21aの短手方向の側面であるリッジストライプ21aの側壁に接するように配置される。入隅部21bのなす角は鋭角となるため、リッジストライプ21aの上面から底面の方向を見ると、リッジストライプ21aの側壁は、リッジストライプ21aの上部の陰になる。
このようなリッジストライプ21aの側壁に単に絶縁体を付着しても、図1と同様に、側壁の絶縁体の厚さはほぼ同じとなる。そのため側壁に接する絶縁体の表面は、図1と同様に、すべてリッジストライプ21aの上部の陰になる。しかし、図3に示すように、リッジストライプ21aの側壁に接する絶縁体23のうち、入隅部21b付近の側壁に接する絶縁体23の水平方向の厚を厚くするステップ形状を形成することで、入隅部21bを含めた絶縁体23に、リッジストライプ21aの上部の陰にならないステップ21cを形成することができる。このとき、絶縁体23の厚さは階段状に変わり、絶縁体23の側壁の下部の厚さは側壁の上部の厚さよりも厚い。
このステップ形状は、絶縁体23の表面が、リッジストライプ21aを上面側から見てリッジストライプ21aの上面の外側に位置するように形成できるために、上面側から見てリッジストライプ21aの上面の陰とならない部分を形成できる。このステップ形状により、リッジストライプ21aの上面と底面の大きな段差を分割できる。そのため、リッジストライプ21aの上面と底面の段差よりも、絶縁体23のステップ形状が構成する1つひとつの段差を小さくできる。導電体22は段差の小さいステップ形状の絶縁体23上に蒸着されるため、従来よりも薄い層厚で段切れのない導電体22を形成することが可能となる。
また、リッジストライプ21a及び絶縁体23を合わせたリッジストライプの断面形状は全体としてリッジストライプの上部より底部の幅が広いものとなるので、リッジストライプの構造が安定し、絶縁体23の上に導電体22や場合によってはさらに樹脂等が配置されたとしても、リッジストライプの底部に掛かる導電体22等の応力の分散が図られ、信頼性を向上させることにも寄与する。さらに、応力が集中すると考えられる絶縁体23まで含めたメサ形状の付け根部と電流の流れる領域に属する半導体のリッジストライプ21aの付け根部が離れることも高信頼化には有効となる。
ここで、絶縁体23は、リッジストライプ21aの底面から上面の方向に積層した複数の絶縁膜で構成される。例えば、絶縁体23は、第1の絶縁膜23aと第2の絶縁膜23bとを備える。第1の絶縁膜23aのリッジストライプ21aの側壁での上端の高さは、リッジストライプ21aの高さH21aよりも低い。ここで、第1の絶縁膜23aの上端の高さとは、第1の絶縁膜23aのうち、リッジストライプ21aの底面から上面方向を高さとした場合に、側壁に接する最も高い部分の高さである。第2の絶縁膜23bは、第1の絶縁膜23aを覆いリッジストライプ21aの上部に接する。
第1の絶縁膜23aと第2の絶縁膜23bの材料は、同じでも異なっても良いが、残留応力が小さい材料が望ましい。第1の絶縁膜23aと第2の絶縁膜23bの残留応力が小さければ、リッジストライプ21aの底面に加わる力を小さくでき、リッジストライプ21aの底面の下側に活性層を有する光機能素子の信頼性の低下を防止できる。また、第1の絶縁膜23aと第2の絶縁膜23bの厚さや横方向に伸びる長さがリッジストライプ21aのストライプ方向に垂直方向の側面の左右で異なる場合でも、リッジストライプ21aの側壁に加わる応力は小さい。そのため、リッジストライプ21aに掛かる応力及び応力の不均衡に関係する光機能素子20の信頼性の低下を防止できる。
第1の絶縁膜23aと第2の絶縁膜23bとを異なる材料で構成する場合には、例えば、第1の絶縁膜23aを圧縮応力のSiOとし、第2の絶縁膜23bを引張応力のSiNとし、各層厚を最適化することで、応力を補償することができる。また、第1の絶縁膜23aと第2の絶縁膜23bを、同じ材質とする場合には、例えば、残留応力を極力小さくしたSiONを用いるとリッジストライプ21aへの応力の影響を抑えることができる。
図3では、絶縁体23は2層の絶縁膜23a及び23bで構成されるが、リッジストライプ21a高さが高い場合や逆メサ形状の切込が深い場合、さらに使用できる導電体22の厚さが薄く制限される場合には、3層以上の絶縁膜を有する構成としても良い。リッジストライプ21aの高さH21aが高くなった場合や、リッジストライプ21aの逆メサ形状のリッジストライプ21aの底面の幅W21a2に対する上面の幅W21a1の割合が大きくなった場合には、絶縁体23を構成する絶縁膜の層数を増やし、ステップ形状のステップの数を増加させることは、段差が小さくなるため、導電体22の段切れ防止に有効である。同様に、導電体22の厚さに制限がある場合も、絶縁体23を構成する絶縁膜の層数を増やし、ステップ形状のステップの数を増やすことによって各ステップの段差を小さくすることで、導電体22の段切れを回避することができる。
光機能素子20では、リッジストライプ21aの底面の下側の構造は任意である。図4に、光機能素子20がリッジ型(ローメサ型)の半導体レーザ素子60である場合のリッジストライプ21aの周辺及びリッジストライプ21aの底面より下層の構造の一例を示す。ここで、26aはエッチングストップ層、26bは上部ガイド層、26cは活性層、26dは下部ガイド層、26eは基板である。リッジストライプ21aの底面の下に半導体レーザ素子60の活性層26cが配置される。そして、電極25から電流を印加することで、リッジストライプ21aの下部付近からレーザ光を出射することができる。
また、本実施形態に係る光機能素子20は、例えば、電界吸収型光変調器や導波路型フォトダイオードのような素子であってもよい。例えば、電界吸収型光変調器の場合、リッジストライプ21aの底面の下に電界吸収型光変調器の活性層が配置される。そして、リッジストライプ21aの下部に光を入射し、導電体22及び電極25より電圧を印加し、光を電流に変えて消光させることで変調器として動作させることができる。
一方、本実施形態に係る光機能素子20が上記の電界吸収型光変調器や導波路型フォトダイオードのような素子の場合、高速動作を要求される場合が多い。この場合、寄生容量を低減させるために、絶縁体23上の導電体22の領域を小さくすること及び導電体22の下の絶縁体層23の層厚が厚いことが必要である。このための導電体22のパターンの一例を、図5〜図7に示す。図5は、リッジストライプ21aの付近を上面側から見た平面図、図6はリッジストライプ21aの長手方向に垂直であって導電体22が引き出されている部分を含む面でのa−a’断面図、図7はリッジストライプ21aの長手方向に垂直な面でのb−b’断面図である。
ボンディングパッドへつながる配線となる導電体22の下の絶縁体23の層厚は可能な限り厚いことが、導電体22の寄生容量を低減して高速化を図る上で有効である。リッジストライプ21a上面の導電体22は、寄生容量低減のためリッジストライプ21aの上面からのはみ出し(W22ex1及びW22ex2)を極力抑える必要がある。たとえ、製造ばらつきでリッジストライプ21aの上面の導電体22の幅が少し増えたとしても、本構造の場合、導電体22が絶縁体23のステップ形状の所で留まれば、絶縁体23の厚さが厚いために低い寄生容量が維持され、素子特性が安定するのも本構造のメリットである。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態で説明した光機能素子20の製造方法について説明する。図8及び図9に、本実施形態に係る光機能素子20の製造方法の一例を示す。図8及び図9では、図3と同様、リッジストライプ21aの底面より上側だけを示す。
本実施形態に係る光機能素子20の製造方法は、光導波路形成工程と、絶縁体形成工程と、電極形成工程と、導電体形成工程とを順に有する。
まず、光導波路形成工程について説明する。光導波路形成工程では、図8(a)に示すリッジストライプ21aを形成する。光導波路形成工程で形成するリッジストライプ21aは、ハイメサ型でもローメサ型でも良い。ローメサ型では、活性層の上層までがメサ形状に加工されており、活性層がリッジストライプ21aの下部に位置し、活性層の幅がリッジストライプ21aの底面の幅W21a2よりも十分に広い。ハイメサ型では、少なくとも活性層の部分までがメサ形状に加工されており、活性層の幅がリッジストライプ状の光導波路であるリッジストライプ21aの底面の幅W21a2の幅とほぼ同じである。ここでは、リッジストライプ21aがInPのクラッド層21とInGaAsのコンタクト層24で構成されるローメサ型(リッジ型)の光機能素子20を形成する場合について説明する。
光導波路形成工程では、まず、エッチングストップ層26aの上にp型のInPクラッド層21が形成され、InPクラッド層21の上面にp型のInGaAsコンタクト層24が形成されているウェハ全面に、コンタクト層24の上面側からプラズマCVD法によりSiO膜を形成する。次に、SiO膜上にレジスト27のストライプパターンを形成し、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)によりストライプ状のSiO膜のパターンを形成する。RIEには、例えばCF系のガスを用いることができる。次にこのストライプ状のSiO膜のパターンをマスクとしてコンタクト層24及びInPクラッド層21の一部を、RIEによりエッチングする。RIEには、例えばメタンと水素の混合ガスを用いることができる。RIE後のストライプ上部の幅は、例えば、2.0μmである。
次に、ウェットエッチングを用いて、InPクラッド層21の残りをエッチングして、リッジストライプ21aを形成する。ウェットエッチングには、例えば塩酸と燐酸の混合液を用いることができる。光導波路形成工程が終了した状態を示す図が図8(a)である。リッジストライプ21aの高さH21aは、例えば、2.2μmである。
次に、絶縁体形成工程について説明する。絶縁体形成工程では、リッジストライプ21aを覆い、リッジストライプ21aの上面の少なくとも一部が露出する開口部を設け、リッジストライプ21aの上面から見て陰にならないステップ形状を有する絶縁体23を形成する。絶縁体形成工程は、第1の絶縁膜形成工程と、第1のエッチング工程と、第2のエッチング工程と、第2の絶縁膜形成工程と、第3のエッチング工程とを順に有する。
先ず、絶縁体形成工程のうちの第1の絶縁膜形成工程について説明する。第1の絶縁膜形成工程では、図8(b)に示すように、リッジストライプ21aを覆うように第1の絶縁膜23aを形成する。第1の絶縁膜23aの材質は、例えば、SiO、SiN、SiONである。第1の絶縁膜23aの形成には、例えば、プラズマCVD法を用いる。第1の絶縁膜23aの厚さは、例えば0.7μmである。
続いて、第1のエッチング工程では、第1の絶縁膜23aをエッチングして、リッジストライプ21aの上面が露出する開口部を設ける。このとき、まず、図8(b)の構造をもつウェハにフォトレジスト27を塗布する。レジスト27の塗布により、図8(c)の状態となる。
次に、酸素ガスを用いたRIEによりレジストのエッチバックを行う。これにより、リッジストライプ21a上の第1の絶縁膜23aが露出して、図8(d)の状態となる。次に、C及びSFのガスを用いたRIEにより第1の絶縁膜23aをエッチングして、コンタクト層24を露出させると、図8(e)の状態となる。
続いて、第2のエッチング工程では、リッジストライプ21aの側壁の第1の絶縁膜23aをエッチングして、リッジストライプ21aの側壁の上側の一部を露出させる。第2のエッチング工程は、リッジストライプ21aの上面から見て陰にならないステップ形状を有する絶縁体23を形成するために行う。
第2のエッチング工程でのエッチングは、例えば、フッ酸とフッ化アンモニウムの混合液を用いたウェットエッチングである。図8(f)の23cは第1の絶縁膜23aのエッチング部分である。図8(f)では、リッジストライプ21aの上面及び側壁の上部の一部が露出している。リッジストライプ21aの側壁に沿って第1の絶縁膜23aはエッチングされるので、リッジストライプ21aの側壁の第1の絶縁膜23aの上端の高さは低くなり、リッジストライプ21aの底面方向に後退する。後退量は、第2の絶縁膜21bの厚さに応じて決められる。第2の絶縁膜21bのステップ21cの位置は、第2の絶縁膜21bの厚さによって変動し、厚さが厚いほどステップ21cは上方に位置するため、第1の絶縁膜23aの上端の位置は、第2の絶縁膜21bの厚さを考慮し決定される。第2の絶縁膜21bが堆積されて形成される絶縁体23のステップ形状のステップ21cの位置は、リッジストライプ21aの上面と第2の絶縁膜23bの入隅21dとの段差を均等分する量となるのが望ましく、均等の段差のステップ形状が形成されることが望ましい。つまり、絶縁体形成工程の終了後に絶縁体23が構成するステップ21cが、図9(a)のように、第2の絶縁膜23bのリッジストライプ21aの側壁に近い表面(入隅21d)からリッジストライプ21aの上面までの高さを均等に分割し、第2の絶縁膜21bのステップの高さH23b1及びH23b2が略等しくなることが望ましい。
本実施例でのリッジストライプ21aの高さH21aが2.2μmの場合、第1の絶縁膜23aの上端の高さは、リッジストライプ21aの高さH21aの半分程度が良好である。エッチング後の断面図である図8(f)の状態を示すSEM写真を図10に示す。図8(f)に示したように、第1の絶縁膜23aのエッチング部分23cが確認できる。
次に、絶縁体形成工程のうちの第2の絶縁膜形成工程について説明する。第2の絶縁膜形成工程では、リッジストライプ21a及び第1の絶縁膜23aを覆うように第2の絶縁膜23bを形成する。まず、図8(f)に示すレジスト27を除去した後に、例えばプラズマCVD法を用いて、ウェハ上面の全面に第2の絶縁膜23bを形成する。第2の絶縁膜23bの厚さは、例えば、エッチングストップ層と略平行な平坦部で0.7μmである。第2の絶縁膜23bの材質は、例えば、SiO、SiN、SiON層である。
第2の絶縁膜23bの堆積の際には、既にリッジストライプ21aの側壁に接した第1の絶縁膜23aが入隅部21bに堆積している。第1の絶縁膜23aを覆うように第2の絶縁膜23bを堆積するので、第1の絶縁膜23aのステップの形状が第2の絶縁膜23bに転写される。そのため、リッジストライプ21aの上面側からみて、リッジストライプ21aの上面より外側に位置し、側壁の上部から下部へ側壁からの厚さが階段状に変わるステップ形状を持つ絶縁体23が形成される。
ここで、第1の絶縁膜23a及び第2の絶縁膜23bの厚さは、リッジストライプ21aの高さH21a、及び、エッチバックによるコンタクト層24の上の絶縁膜のエッチングの可否に応じて決定する。
リッジストライプ21aと絶縁体23の全体を合わせたリッジの断面形状は、側面にステップ形状を有し、底面の幅が上面の幅より広い形状となる。そのため、垂直蒸着を用いて導電体22を積層する場合、ステップ形状を導入しない場合よりも薄い導電体22の層厚でも、リッジストライプ21aの側面を覆う絶縁体23上で、後述の導電体形成工程での導電体22の断線を発生させることはない。このことにより、電極25から絶縁体23の上を通る導電体22によって構成される配線を引き出すことができる。
次に、絶縁体形成工程のうちの第3のエッチング工程について説明する。第3のエッチング工程は、第2の絶縁膜23bをエッチングして、リッジストライプ21aの上面のうち、少なくとも一部を露出させる工程である。本工程は、第1のエッチング工程と同様に、図8(c)から図8(e)の工程を行うことによって実現できる。まず、絶縁体23の上面にレジスト27を塗布する。次に、絶縁体23の開口部を設ける部分のレジスト27を除去する。次に、絶縁体23の開口部を設ける部分の絶縁体23をエッチングする。ここで、エッチングは、例えば、RIEにより行う。レジスト27を除去し第3のエッチング工程の終了とともに、絶縁体形成工程が終了する。この段階での断面図が図9(a)である。
絶縁体を3層または4層以上の層の絶縁膜で構成することも可能である。絶縁体23を3層の絶縁膜で構成する場合について説明すると、絶縁体23を2層の絶縁膜で構成する場合と同様に、第2の絶縁膜23bの堆積した後に第3の絶縁膜を形成するために、上記第1のエッチング工程、上記第2のエッチング工程、第3の絶縁膜形成工程と、上記第3のエッチング工程とを順に行い、リッジストライプ21aの上面のコンタクト層24を露出させることで、絶縁体形成工程を終了させる。第2のエッチング工程におけるリッジストライプ21aの側壁の第1の絶縁膜23a及び第2の絶縁膜23bの後退量及び第1から第3の絶縁膜の各層厚は最適化する必要がある。
次に、電極形成工程について説明する。電極形成工程は、絶縁体23の開口部にリッジストライプ21aの上面のコンタクト層24と接する電極25を形成する。リッジストライプ21aの上面には、コンタクト層24が表出している。先ず、絶縁体23の上面及び絶縁体23の開口部にレジスト(不図示)を塗布する。次に、フォトプロセスにより電極25を形成する部分のレジストを除去する。次に、電極25を蒸着等で形成する。電極25は、例えば、AuZnNiの合金により形成する。次に、電極25の形成で用いたレジスト(不図示)を除去する。電極形成工程が終了した状態の断面図が図9(b)である。
次に導電体形成工程について説明する。導電体形成工程では、絶縁体形成工程で形成した絶縁体23と、電極形成工程で形成した電極25の上に導電体22を、リッジストライプ21aの上面及び絶縁体23の少なくとも一部に垂直方向の電子ビーム蒸着により形成する。導電体22は、例えば、Ti/Pt/Auの三層で形成する。導電体形成工程が終了した状態の断面図が図9(c)である。導電体22と電極25が同じ材料で構成できる場合については、電極形成工程は省くことができる。
図9(c)の状態に対応する断面SEM写真を図11に示す。図11では、導電体22は、Ti/Pt/Auの三層で、厚さはTiが50nm、Ptが80nm、Auが1300nmである。図9(c)及び図11に示すように、導電体22は断線による不連続部分が無いので、逆メサ形状のリッジストライプ21aの上部の電極25から、逆メサ形状のリッジストライプ21aの側壁に接する絶縁体23上を通って導電体22の配線を引き出すことができる。
絶縁膜23にステップ形状を設けない図1に示す方法では、リッジストライプ21aの上面とリッジストライプ21aの側壁に接する絶縁膜23との段差が約1.5μmあるので、垂直蒸着で段切れの無い配線を形成するためには、導電体22のTi/Pt/Auの3層のうちAuの厚さが3μm程度必要であった。一方、本実施形態の場合、Auの厚さが1.3μmであり、半分以下のAuの使用量で断線のない配線を引き出すことができる。
図11の断面SEM写真より、リッジストライプ21aの側壁の絶縁体23の上の導電体22の厚さは、薄い場所でも0.4μm程度はあり、信頼性上問題となることはない。このように導電体22の主構成物であり高価な材料であるAuの使用量が半分以下に抑えられることは、製造コストの低減に大きく寄与する。
本実施形態に係る光機能素子20の製造方法は、断面が逆メサ形状をもつリッジストライプの場合だけではなく、垂直メサや垂直に近い順メサの形状であっても適用することができる。さらに、リッジストライプの側壁の一部の幅がリッジストライプの上面の幅よりも小さい、つまりリッジストライプの側壁の一部に逆メサ形状がありリッジストライプの上面から見て一部が陰となる側壁を有するリッジストライプにも適用できる。また、少なくとも活性層の部分までがメサ形状に加工されたリッジストライプを有するハイメサ形状であっても適用することができることはもちろんである。
また、本実施形態に係る光機能素子の製造方法は、半導体レーザ素子の製造に適用することができる。図4の半導体レーザ60の製造では、本実施形態に係る光機能素子20の製造工程の前に行う以下の工程がある。最初に基板26eを準備する。ここでは、一例として、InP基板を用いる。n型InP基板26eの上に、n型のInGaAlAs下部ガイド層26d、InGaAlAsの井戸層とInGaAlAsの障壁層からなる多重量子井戸構造の活性層26c、p型のInGaAlAs上部ガイド層26b、p型のInGaAsPエッチングストップ層26aを順に形成する。その後の工程は本実施形態に係る光機能素子20の製造方法と同じである。
(第3の実施形態)
本実施形態は、多層の絶縁膜を連続して堆積して、リッジストライプの側壁にステップ形状を作製する製造方法についてのものである。2層の絶縁膜の場合について以下説明をする。光導波路形成工程、電極形成工程、導電体形成工程については、第2の実施形態と同様である。第2の実施形態と異なる絶縁体形成工程について以下詳細に述べる。
第2の実施形態での図8(a)と同様に、図12(a)に示すようなリッジストライプ31aを形成後、図12(b)に示すように2層の絶縁膜33a及び33bを連続して形成する。これらの2層の絶縁膜33a及び33bは、後で説明するように、リッジストライプ31aの側壁の絶縁膜33a及び33bを底面方向に後退させるために行うウェットエッチングにおけるエッチングレートが異なるもので構成し、2回目に堆積する後続層である第2の絶縁膜33bのエッチングレートが1回目に堆積する第1の絶縁膜33aのそれよりも大きいものである。
その後、図12(c)のようにレジスト37を、リッジストライプ31aの上面側からウェハの全面に塗布した後にエッチバックすることにより絶縁膜33bの頭出しを行い、さらに、図12(d)のように、第1の絶縁膜33a及び第2の絶縁膜33bのRIEによりコンタクト層34の頭出しを行う。引き続いて、図12(e)のように、リッジストライプ31aの側壁の絶縁膜33a及び33bのウェットエッチングを行い側壁の第1の絶縁膜33a及び第2の絶縁膜33bをリッジストライプ31aの底面方向に後退させる。
図12(e)では、リッジストライプ31aの上面及び側壁の上部の一部が露出している。ここで、側壁に堆積された第2の絶縁膜33bのエッチングレートが、側壁に堆積された第1の絶縁膜33aのそれより速い。そのため、リッジストライプ31aの側壁の第2の絶縁膜33bの上端が第1の絶縁膜33aの上端よりも低くなり、側壁の絶縁体33に、側壁の上部から下部へ側壁からの厚さが階段状に変わるステップ形状が形成される。
絶縁体33は、例えば、プラズマCVDで作製された1層目である第1の絶縁膜33aのSiO2と、2層目である第2の絶縁膜33bのSiNで構成される。リッジストライプ31aの側壁の絶縁膜のウェットエッチングには、例えば、フッ酸とフッ化アンモニウムの混合液を用いる。プラズマCVD製作のSiNは、導入ガスのシランとアンモニアの流量比によりフッ酸とフッ化アンモニウムの混合液に対するエッチングレートが異なるので、側壁の絶縁体33に形成されるステップ形状のステップの位置を調整することができる。
側壁の絶縁体33を3層以上の絶縁膜で構成することも可能である。3層の絶縁膜の場合は、リッジストライプ31aの側壁の絶縁体33を底面方向に後退させるウェットエッチングのエッチングレートが、1層目、2層目、3層目の順に大きくなることが必要となる。本実施形態に係るステップ形状においても、リッジストライプ31aの上面とリッジストライプ31aの側壁に接する絶縁体33の段差が、ステップ形状が有するステップで均等に分割されるようにステップが形成されることが望ましい。さらに、絶縁体33を構成する絶縁膜の層数を増やすことでステップ段差を小さくでき、ほぼ連続的なスロープ形状も可能となる
さらに、絶縁膜の頭出し(図12(c))の後に行う絶縁膜のRIEにおいて、あらかじめ後続層ほどエッチングレートの早い絶縁膜を形成しておくことで、絶縁体33のステップ形状を構成することもできる。具体的には、RIEのエッチングレートが1層目の第1の絶縁膜33aよりも2層目の第2の絶縁膜33bが速い層構成とすることで、コンタクト層34の頭出しを行った時点(図12(d))で、側壁の絶縁体33のステップ形状を形成することも可能である。この場合の絶縁体33は、例えば1層目の第1の絶縁膜33aがSiO2であり、2層目の第2の絶縁膜33bがSiNであり、Cガスを用いたRIEの組み合わせとなる。ステップ形状が有するステップの位置が所望の範囲なら、側壁の絶縁体33を底面方向に後退させるウェットエッチングは不要となるが、そうでなければ、リッジストライプ31aの側壁の絶縁体33を底面方向に後退させるウェットエッチングと組み合わせてもよい。
多層の絶縁膜を、プラズマCVDで作製したSiO膜及びSiN膜の組み合わせで構成する場合、SiO膜の残留応力は圧縮応力であり、SiN膜のそれは引張応力である。そのため、両膜の層厚を調整し応力を補償することにより絶縁膜層全体として残留応力を低減することができる。前記のような絶縁膜層の組み合わせを適用することにより、リッジストライプへの絶縁体層の応力の影響が低減でき、素子の信頼性の向上に有効である。
(第4の実施形態)
図13に本実施形態に係る一例として光機能素子40の断面図を示す。本実施形態に係る光機能素子40は、リッジストライプ41aと、絶縁体43と、電極45と、導電体42と、を備える。本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、リッジストライプ41aが、InPのクラッド層41とその上部にInGaAsのコンタクト層44を備えるp型半導体のリッジストライプ部を例に説明を行う。本実施形態と第1の実施形態での相違点は、絶縁体43の形状にある。以下、絶縁体43について詳細な説明を行う。
絶縁体43は、リッジストライプ41aの入隅部41bに、リッジストライプ41aの短手方向の側面であるリッジストライプ41aの側壁に接するように配置される。入隅部41bのなす角は鋭角となるため、リッジストライプ41aの上面から底面の方向を見ると、リッジストライプ41aのクラッド層の側壁に接する絶縁体43は、リッジストライプ41aの上部のコンタクト層44の側壁の陰になる。
しかし、リッジストライプ41aの側壁に接する絶縁体43に、リッジストライプ41aの側壁の上部のコンタクト層44に接する層厚を薄くし、リッジストライプ41aの側壁の上部から下部に向うに従って連続的に厚くなるようなスロープ形状を形成することによって、リッジストライプ41aの下部のクラッド層41の側壁に接する絶縁体43は上部のコンタクト層44の側壁の陰にならないようにすることができる。つまり、絶縁体43を含めたリッジストライプの断面形状は、側面の絶縁体43の表面では順メサ的形状となる。
垂直蒸着によって導電体42を堆積させて、リッジストライプ41aの上面に形成した電極45からリッジストライプ41aの側壁に接する絶縁体43の表面を通って配線電極を形成する場合、リッジストライプ41aの断面は逆メサの形状であるにもかかわらず、絶縁体43まで含めたリッジストライプの形状は、リッジストライプの下部の幅が上部のそれより広く幅がスロープ状に変わる順メサ的形状となり、段切れの無い導電体42の配線を形成できる。
また、絶縁体43も含めたリッジストライプの断面形状は、リッジストライプの上部より底部の幅が広いものとなりリッジストライプの構造が安定し、第1の実施形態と同様な理由で、信頼性を向上させることにも寄与する。絶縁体43の材料としては、残留応力が小さい材料が信頼性上有効であることはもちろんである。
光機能素子40における、リッジストライプ41aの底面の下側の構造についても実施形態1と同様に任意である。例えば、リッジストライプ41aの底面の下側の構造は、第1の実施形態及び第2の実施形態に記載の半導体レーザ素子60と同じであってもよい。
(第5の実施形態)
本実施形態では、第4の実施形態で説明した光機能素子40の製造方法について説明する。図14に、本実施形態に係る光機能素子40の製造方法の各段階の一例の模式図を示す。図14では、リッジストライプ41aの底面より上側だけを示す。本実施形態に係る光機能素子40の製造方法は、第2の実施形態と同じように、光導波路形成工程と、絶縁体形成工程と、電極形成工程と、導電体形成工程とを順に有するが、第2の実施形態と異なる絶縁体形成工程について詳細に説明する。
絶縁体形成工程では、リッジストライプ41aの側壁に接する絶縁体43において、リッジストライプ41aの側壁の上部で絶縁体43の層厚が薄く、側壁の下部に行くに従って厚くなるスロープ形状の絶縁体43を形成する。絶縁体形成工程は、絶縁膜形成工程と、第1のエッチング工程と、第2のエッチング工程を順に有する。
先ず、絶縁体形成工程のうちの第1の絶縁膜形成工程について説明する。絶縁膜形成工程では、図14(b)に示すように、図14(a)に示すようなリッジストライプ41aを覆うように絶縁体43を形成する。リッジストライプ41aの高さH41aは、例えば、2.5μmである。絶縁体43の材質は、例えば、SiO、SiN、SiONである。絶縁体43の形成には、例えば、プラズマCVD法を用いる。絶縁体43の厚さは、例えば、平坦部で1.0μmである。
次に、第1のエッチング工程について説明を行う。まず、図14(b)の構造をもつウェハに、リッジストライプ41aを覆うようにフォトレジスト47を塗布する。レジスト47の塗布により、図14(c)の状態となる。次に、酸素ガスを用いたRIEによりレジスト47のエッチバックを行う。これにより、リッジストライプ41a上の絶縁体43が露出して、図14(d)の状態となる。
次に、C及びSFのガスを用いたRIEにより絶縁体43のエッチングを行う。このエッチングでは、次の第2のエッチング工程において、リッジストライプ41aの上面の絶縁体43が完全に除去される層厚を残す深さまでエッチングを行う。これは、第2のエッチング工程におけるリッジストライプ41aの側壁の絶縁体43の上端の大きな後退を抑えるためである。本実施例の場合、リッジストライプ41aの上面に残った絶縁体43の層厚は、例えば、0.15μmである。ここで、図14(e)の状態となる。
次に、酸素のRIEを用いて、リッジストライプ41aの側壁の絶縁体43に接するレジスト47を下方向に後退させ、図14(f)のように側壁上部の絶縁膜でレジスト47に接しない一部を作る。第1のエッチング工程での絶縁体43のRIEの時点で、絶縁体43のRIE速度よりもレジスト47のRIE速度が速い場合は、側壁上部の絶縁体43でレジスト47に接しない一部はこの時点で形成されるので、本工程は不要である。
続く第2のエッチング工程で絶縁体43にスロープ形状を形成する。第2のエッチング工程では、エッチングは、フッ酸とフッ化アンモニウムの混合液を用いたウェットエッチングにより行う。これにより、第2のエッチング工程において、リッジストライプ41aの側壁の絶縁体43のリッジストライプ41aから離れた方(外側の表面)からリッジストライプ41aに向かってエッチングが進むと同時に、絶縁体43に接するレジスト47との界面をサイドエッチングが進むようになり、絶縁体43に、側壁の上部から下部へ絶縁体43の厚さが連続的に変わるスロープ形状が形成される。
サイドエッチングの速さは、絶縁体43とレジスト47との密着性によって変わるので最適化の必要がある。また、第1のエッチング工程で残したコンタクト層44の上の絶縁体43についても、エッチングが進み、完全に除去される。エッチング時間は、例えば、本実施形態の場合、2分である。ここにおいて、リッジストライプ41aの側壁の上部で絶縁体43の層厚が薄く、下方向に行くに従って厚くなり、リッジストライプ41aの上面から見て陰の無いスロープ形状の絶縁体43が形成される。この段階における断面を図15(a)に示し、また、SEM写真を図16に示す。図15(a)では、リッジストライプ41aの上面及び側壁の上部の一部が露出している。
次に、電極形成を行う。電極形成工程は、第2の実施形態と同様である。電極形成工程が終了した状態の断面図が図15(b)である。
次に導電体形成を行う。導電体形成工程は第2の実施形態と同様である。絶縁体形成工程で形成した絶縁体43と、電極形成工程で形成した電極45の上に導電体42を垂直方向の電子ビーム蒸着により形成する。導電体42は、例えば、Ti/Pt/Auの三層で形成する。導電体形成工程が終了した状態の断面が図15(c)である。リッジストライプ41aの断面は逆メサ形状であるにもかかわらず、それに接する絶縁体43にスロープ形状が形成されているため、断線のない導電体42が実現できる。
本実施形態に係る光機能素子40の製造方法は、断面が逆メサ形状をもつリッジストライプ41aの場合だけではなく、垂直メサや垂直に近い順メサの形状で側壁に付着する導電体42が薄い場合にも適用することができる。また、少なくとも活性層の部分までがメサ形状に加工されたリッジストライプを有するハイメサ型のリッジストライプであっても適用できることはもちろんである。
また、本実施形態に係る光機能素子の製造方法は、例えば、第1及び第2の実施形態と組み合わせて光機能素子の製造に適用することができる。第2の実施形態に適用する場合には、例えば、リッジストライプ21aの側壁に接する第1の絶縁膜23aにスロープ形状を形成する。また、第2の絶縁膜23bにスロープ形状を導入するには、第3のエッチング工程である絶縁体23の開口部を設けるための絶縁膜23bのエッチングをドライエッチングとウェットエッチングの組み合わせで行い、ウェットエッチング時にスロープ形状を形成する。
(第6の実施形態)
図17〜図19に、本実施形態に係る光機能素子の一例を示す。本実施形態に係る光機能素子50は、高速動作を要求される、例えば、電界吸収型光変調器や導波路型フォトダイオードのような素子についてのものであり、この場合、寄生容量の低減が不可欠である。このためには、絶縁体53上の導電体52の領域を小さくすることはもちろんであるが、導電体52の下の絶縁体層53の層厚が厚いことが必要である。これを実現するために、光機能素子50では、リッジストライプ51aの側壁に接する第1の絶縁膜53aにスロープ形状を形成した後、その上にさらに第2の絶縁膜53bを形成する。
図17は、リッジストライプ51aの付近を上面側から見た平面図である。図18及び図19はリッジストライプ51aの長手方向に垂直な方向の断面図であり、図18の図17でのa−a´断面はボンディングパッドへつながる導電体52の配線を含む図で、図19の図17でのb−b´断面はボンディングパッドへつながる導電体52の配線を含まない図である。
図18、図19の断面図に示すように、第1の絶縁膜53aのスロープ形状は第2の絶縁膜53bに転写、維持されるので、垂直蒸着において導電体52の配線の段切れは防止できる。スロープ形状を形成しない場合は、リッジストライプ51aの逆メサ形状が絶縁体53に残存し、導電体52に断線が生じやすい。また、リッジストライプ51aの側壁に接する絶縁体53の厚さ、及びリッジストライプ51aの底面を含む面上の絶縁体53の厚さが増加するため、その上に導電体52を形成した場合の寄生容量を低減できる。絶縁体53の厚さは、可能な限り厚い方が有効である。
本実施形態に係る光機能素子50の製造方法は、第2の実施形態と同じように、光導波路形成工程と、絶縁体形成工程と、電極形成工程と、導電体形成工程とを順に有する。本実施形態に係る光機能素子50の製造方法のうち、第2の実施形態と異なる絶縁体形成工程について説明する。
本実施形態の絶縁体形成工程は、第1の絶縁膜形成工程と、第1のエッチング工程と、第2のエッチング工程に加え、第2の絶縁膜形成工程と、第3のエッチング工程を順に有する。第5の実施形態のようにリッジストライプ51aの側壁にスロープ形状の第1の絶縁膜53aを形成した後、その上に第2の絶縁膜53bを形成して電極55の形成、導電体52の形成を行うものである。
本実施形態では、第5の実施形態の図15(a)のようにリッジストライプ51aの側壁にスロープ形状の絶縁膜53aを形成する第1のエッチング工程までは第5の実施形態と同じであり、これを図20(a)に示す。この後、第2の絶縁膜53bを第1の絶縁膜53a及びコンタクト層54の上に形成する。これを図20(b)に示す。第2の絶縁膜53bの材質は、例えば、SiO、SiN、SiONである。第2の絶縁膜53bの形成には、例えば、プラズマCVD法を用いる。第2の絶縁膜53bの厚さは、例えば0.6μmである。
次に、第2のエッチング工程について説明を行う。まず、図20(b)の構造をもつウェハにレジスト57を塗布し、酸素ガスを用いたRIEによりレジスト57のエッチバックを行う。これにより、リッジストライプ51a上の第2の絶縁膜53bが露出して、図20(c)の状態となる。次に、C及びSFのガスを用いたRIEにより第2の絶縁膜53bのエッチングを行い、コンタクト層54を露出させ、開口部を設ける。この状態の断面を図20(d)に示す。
図20(d)では、リッジストライプ51aの上面及び側壁の上部の一部が露出している。また、図20(d)の状態からレジスト57を除去した断面のSEM写真を図21に示す。続いて、第2の実施形態と同じように、コンタクト層54上に電極55を形成する電極形成工程、及び導電体形成工程を行う。電極55の形成後の断面を図20(e)に、導電体形成後の断面を、パッドへの配線の引き出しの無い断面とある断面について図20(f−1)、及び図20(f−2)にそれぞれ示す。
本実施形態のもう一つの適用形態としては、リッジストライプ51aの底面での残留応力を低減するために、第1の絶縁膜53aの応力を第2の絶縁膜53bで補償したい場合に適用できるものである。
本発明の光機能素子及びその製造方法は、光通信産業に適用することができる。
10、20、40、50:光機能素子
11:クラッド層
11a:リッジストライプ
12:導電体
12a:導電体の堆積しない部分
13:絶縁膜
14:コンタクト層
15:電極
21、31、41:p型クラッド層
21a、31a、41a、51a:リッジストライプ
21b、31b、41b、51b:入隅部
21c:ステップ
21d:絶縁膜の入隅
22、32、42、52:導電体
23、33、43、53:絶縁体
23a、33a、53a:第1の絶縁膜
23b、33b、53b:第2の絶縁膜
23c:側壁にある第1の絶縁膜のエッチング部分
24、34、44、54:コンタクト層
25、35、45、55:電極
26a:エッチングストップ層
26b:上部ガイド層
26c:活性層
26d:下部ガイド層
26e:基板
27、37、47、57:レジスト
60:半導体レーザ素子

Claims (2)

  1. 逆メサ形状のリッジストライプを有する光導波路と、
    前記リッジストライプの側壁に接し、前記側壁の下部においては複数層の絶縁膜から成りかつ前記側壁の上半分程度においては1層の絶縁膜から成る絶縁体と、
    前記リッジストライプの上に配置された電極と、
    前記電極に接し、前記電極及び前記絶縁体の少なくとも一部を覆うように配置された導電体と、
    を備え、
    前記複数層の絶縁膜から成る絶縁体は、エッチングストップ層上面に形成され、
    前記複数層の絶縁膜は、前記エッチングストップ層上面に形成された複数層の絶縁膜と同一、連続で、最上層の絶縁膜は前記1層の絶縁膜であり、最下層の絶縁膜は前記リッジストライプの側壁において前記1層の絶縁膜より下側で前記側壁に接する絶縁膜である
    ことを特徴とする光機能素子。
  2. 前記絶縁体は、前記側壁の上側から下側へ前記側壁からの厚さが階段状に変わり、前記側壁の下側に位置する程、前記側壁からの厚さが厚いことを特徴とする請求項1に記載の光機能素子。
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