JP6387933B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の気筒が形成されたエンジン本体と、当該各気筒から排出された排ガスが流通する排気通路と、当該排気通路に設けられて酸素を吸蔵可能な触媒を含む浄化装置とを備えたエンジンを制御する装置に関する。
従来、排ガスを浄化するために、エンジンの排気通路に酸素を吸蔵可能な触媒(例えば、三元触媒)を含む浄化装置を設けることが行われている。また、このような触媒において、触媒に酸素の吸蔵と放出とを繰り返させることで触媒を活性化させることができることが知られている。これに対して、例えば特許文献1には、触媒を活性化させてその浄化能力を高めるべく、エンジンの気筒内の混合気の空燃比を強制振動させるいわゆるパータベーション制御を実施する装置が開示されている。
特開2007−239698号公報
パータベーション制御を実施すれば、触媒を活性化させることができる。しかしながら、パータベーション制御では、気筒内の空燃比を振動させる。そのため、エンジントルクが変動してエンジン振動および騒音が悪化し、乗り心地が悪化するという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、乗り心地の悪化を抑制しつつパータベーション制御によって効果的に触媒を活性化させることのできるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の気筒が形成されたエンジン本体と、当該各気筒から排出された排ガスが流通する排気通路と、当該排気通路に設けられて酸素を吸蔵可能な触媒を含む浄化装置とを備えたエンジンを制御する装置において、上記各気筒内の混合気の空燃比を変更可能な空燃比変更手段と、上記空燃比変更手段を含むエンジンの各部を制御する制御手段を備え、上記制御手段は、上記触媒に供給される酸素および燃料量が変動するように上記空燃比変更手段によって上記各気筒の混合気の空燃比を当該気筒間で異ならせつつ所定の振幅で振動させるパータベーション制御を実施し、エンジン始動後において、上記触媒の温度が高いほど上記振幅を小さく、エンジン回転数が予め設定された基準回転数未満の運転領域では、エンジン回転数が低いほど上記振幅を小さい値に設定するとともに、エンジン回転数が上記基準回転数以上のときは、エンジン回転数が高いほど上記振幅を小さい値に設定することを特徴とするエンジンの制御装置を提供する(請求項1)。
本発明によれば、エンジン始動後において、エンジン本体の運転状態が同じであっても、触媒の温度が低く触媒をより早期に活性化させたい場合ほど空燃比の振幅が大きくされて、触媒の温度が高く触媒の活性化が進んでいる場合ほど空燃比の振幅が小さくされるため触媒を効果的に活性化させつつ、エンジントルクの変動を小さく抑えて乗り心地を良好にすることができる。
また、本発明によれば、基準回転数未満の運転領域では、エンジン回転数が低いほど上記振幅が小さい値に設定されるので、エンジン回転数が低くエンジン振動および騒音を感じやすい場合ほど空燃比の変動が小さくされてエンジントルクの変動が小さく抑えられるため、より確実に良好な乗り心地を確保することができる。
以上説明したように、本発明のエンジンの制御装置によれば、乗り心地の悪化を抑制しつつパータベーション制御によって効果的に触媒を活性化させることができる。
本発明の一実施形態にかかるエンジンシステムの構成を示した図である。 図1に示すエンジンシステムの一部を示した概略平面図である。 図1に示すエンジンシステムの制御系を示したブロック図である。 パータベーション制御実施時の空燃比の変化を示した図である。 エンジン回転数と増減率との関係を示した図である。 推定触媒温度と補正係数との関係を示した図である。 パータベーション制御の手順を示したフローチャートである。 エンジン冷間始動後からの経過時間と触媒温度および補正係数との関係を示した図である。
(1)エンジンの全体構成
図1は、本発明の一実施形態にかかるエンジンの制御装置が適用されるエンジンシステムの構成を示した図である。当実施形態のエンジンシステムは、4ストロークのエンジン本体1と、エンジン本体1に燃焼用の空気を導入するための吸気通路50と、エンジン本体1から外部に排気を排出するための排気通路60とを備えている。図2は、エンジンシステムの一部を示した概略平面図である。図2に示すように、エンジン本体1は、所定の方向に並ぶ4つの気筒2aを有する4気筒エンジンである。
図1に示すように、エンジン本体1は、気筒2aが内部に形成されたシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上面に設けられたシリンダヘッド3と、気筒2aに往復摺動可能に挿入されたピストン4とを有している。
ピストン4の上方には燃焼室5が形成されている。燃焼室5内には、インジェクタ11から燃料が噴射される。噴射された燃料と空気との混合気は燃焼室5で燃焼し、ピストン4はその燃焼による膨張力で押し下げられて上下に往復運動する。
ピストン4はコネクティングロッドを介してクランク軸15と連結されており、ピストン4の往復運動に応じてクランク軸15は中心軸回りに回転する。
シリンダブロック2には、クランク軸15の回転数をエンジンの回転数として検出するエンジン回転数センサSW1が設けられている。
シリンダヘッド3には、インジェクタ11と、インジェクタ11から噴射された燃料と空気との混合気に対し火花放電による点火を行う点火プラグ10とが、各気筒2aにつきそれぞれ1組ずつ設けられている。
インジェクタ11は、噴射口を先端部に有しており、この噴射口が各気筒2aの燃焼室5をその吸気側の側方から臨むように設けられている。
点火プラグ10は、火花を放電するための電極を先端部に有しており、各気筒2aの燃焼室5を上方から臨むように設けられている。
シリンダヘッド3には、吸気通路50から供給される空気を各気筒2aの燃焼室5に導入するための吸気ポート6と、吸気ポート6を開閉する吸気弁8と、各気筒2aの燃焼室5で生成された排気を排気通路60に導出するための排気ポート7と、排気ポート7を開閉する排気弁9とが設けられている。
吸気通路50には、上流側から順にエアクリーナ51、スロットル弁54、サージタンク55が設けられており、エンジン本体1には、エアクリーナ51でろ過された後の空気が導入される。スロットル弁54は、吸気通路50を開閉可能なバルブであり、スロットル弁54の開度に応じて吸気通路50を流通する吸気の量すなわち気筒2aに流入する吸気量である充填量が調整される。また、吸気通路50には、吸気通路50を流通する吸気の流量ひいては気筒2aの充填量を検出するためのエアフローセンサSW2が設けられている。当実施形態では、エアフローセンサSW2は、吸気通路50のうちエアクリーナ51とスロットル弁54との間(エアクリーナ51のすぐ下流側)の部分に設けられている。
図2に示すように、本実施形態に係る排気通路60は、いわゆる4−2−1排気とよばれる構造を有しており、各気筒2a(気筒2aの排気ポート7)にそれぞれ個別に接続される4本の第1独立通路60aと、これら通路60aのうち排気順序が連続しない気筒2aに対応する通路60aに共通して接続される2本の第2独立通路60bと、これら通路60bに共通して接続される1本の集合通路60cとで構成されている。
図1に示すように、排気通路60には、上流側から順に、第1触媒コンバータ(浄化装置)63、第2触媒コンバータ(浄化装置)64が設けられている。各触媒コンバータ63,64には、酸素を吸蔵可能、すなわち、酸素吸蔵能力を有する触媒63a,64aが内蔵されている。本実施形態では、各触媒コンバータ63,64に、それぞれ三元触媒63a,64aが内蔵されている。
これら触媒コンバータ63,64は、排気通路60のうち集合通路60cに設けられており、各気筒2aの排気ポート7から排出された排気が集合する部分よりも下流側に設けられている。これに伴い、本実施形態では、エンジン本体1と各触媒コンバータ63,64との距離が比較的長くなっている。
ここで、第2触媒コンバータ64は、第1触媒コンバータ63で浄化できなかった排ガスを浄化するための補助的な装置であり、省略してもよい。また、以下に説明する触媒を活性化させるためのパータベーション制御は、主として第1触媒コンバータ63に対して行われる。
排気通路60のうち第1触媒コンバータ63よりも上流側の部分には、この部分を通過する排ガスの酸素濃度を検出するためのリニアOセンサSW3が設けられている。本実施形態では、リニアOセンサSW3は、第1触媒コンバータ63の上流端付近に設けられている。リニアOセンサSW3は、排ガス中の酸素濃度に対してリニアな出力特性を示す。
また、排気通路60のうち第1触媒コンバータ63と第2触媒コンバータ64との間には、この部分を通過する排気の空燃比が理論空燃比以下であるか否かを検出するためのラムダセンサSW4が設けられている。ラムダセンサSW4は、排ガスの空燃比が理論空燃比(すなわちストイキ)または理論空燃比より小さい(すなわちリッチ)であるときに、所定の第1電圧V1(例えば1V)となり、排ガスの空燃比が理論空燃比より大きい(すなわちリーン)ときに第1電圧V1よりも低い第2電圧(例えば0V)となる。
ここで、気筒2a内の混合気の空燃比は、スロットル弁54の開度を変化させて充填量を変化させること、あるいは/および、インジェクタ11から気筒2a内に噴射される燃料量(燃料噴射量)を変化させることによって変化させることができる。すなわち、スロットル弁54およびインジェクタ11が各気筒2a内の混合気の空燃比を変更可能な空燃比変更手段として機能する。ただし、本実施形態では、後述するパータベーション制御において、燃料噴射量を変化させることで気筒2a内の空燃比を変化させる。
(2)制御系
次に、図3を用いて、エンジンシステムの制御系について説明する。当実施形態のエンジンシステムは、自動車等の車両に搭載されており、車両に備わるECU(エンジン制御ユニット、制御手段)100によって制御される。ECU100は、周知のとおり、CPU、ROM、RAM、I/F等から構成されるマイクロプロセッサである。
ECU100には、各種センサからの情報が入力される。例えば、ECU100は、エンジン回転数センサSW1、エアフローセンサSW2、リニアOセンサSW3、ラムダセンサSW4と電気的に接続されており、これらのセンサからの入力信号(エンジン回転数、充填量、第1触媒コンバータ63直前の排ガスの酸素濃度、第1触媒コンバータ63通過後の空燃比)を受け付ける。また、エンジン本体1には、エンジン水温を検出するためのエンジン水温センサSW5が設けられている。また、車両には、運転者により操作されるアクセルペダル(不図示)の開度を検出するアクセル開度センサSW6、車速を検出する車速センサSW7、イグニッションスイッチ(IGスイッチ)SW8が設けられており、これらのセンサSW5〜8で検出された信号(エンジン水温、アクセル開度、車速)およびIGスイッチSW8の信号もECU100に入力される。
ECU100は、各センサ(SW1〜SW7等)および各スイッチ(SW8等)からの入力信号に基づいて種々の演算等を実行しつつ、エンジンシステムの各部を制御する。すなわち、ECU100は、点火プラグ10、インジェクタ11、スロットル弁54等と電気的に接続されており、上記演算の結果等に基づいて、これらの機器にそれぞれ駆動用の制御信号を出力する。
ECU100は、機能的に、触媒温度推定部101と、メイン制御部110とを有する。メイン制御部110は、点火プラグ10、インジェクタ11、スロットル弁54を制御する部分であり、機能的に、ベース制御実行部111、パータベーション制御実行部112を有している。
(i)触媒温度推定部
触媒温度推定部101は、第1触媒コンバータ63内の触媒63aの温度である触媒温度Tcatを推定する。
触媒温度推定部101は、第1触媒コンバータ63に流入する排ガスの温度に、第1触媒コンバータ63内での排ガスの温度上昇量を加えることで、触媒63aの温度を推定する。
第1触媒コンバータ63に流入する排ガスの温度は、排気ポート7内の排ガスの温度、排気通路60内で生じた燃焼(いわゆる後燃え)による排ガスの温度上昇量、排気通路60での放熱による排ガスの温度低下量をそれぞれ算出して、排ガスの遅れを加味した上でこれらを合算して算出する。
ここで、排気ポート7内の排ガスの温度は、エンジン回転数と充填量と気筒2a内の空燃比と排気弁9の閉弁時期とから推定する。排気通路60内で生じた燃焼による排ガスの温度上昇量は、排気通路60内に流入した空気の量すなわち新気の吹き抜け量(充填量と空燃比とから推定する)と、気筒2a内の空燃比とから推定する。排気通路60での放熱による排ガスの温度低下量は、車速と充填量と外気温とから推定する。
また、第1触媒コンバータ63内での排ガスの温度上昇量は、触媒反応による排ガスの温度上昇量と、第1触媒コンバータ63内での後燃えによる排ガスの温度上昇量と算出して、これらを合算することで算出する。
ここで、触媒反応による排ガスの温度上昇量は、エンジン回転数と充填量と気筒2a内の空燃比とから推定する。第1触媒コンバータ63内での後燃えによる排ガスの温度上昇量は、新気の吹き抜け量と気筒2a内の空燃比とから推定する。
(ii)ベース制御実行部
ベース制御実行部111は、通常運転時(パータベーション制御が実施されていないとき)の制御を行う。
ベース制御実行部111は、エンジン回転数とエンジン負荷(アクセル開度から算出されるエンジン負荷の要求値)等に応じて、充填量の目標値、気筒2a内の空燃比(気筒2a内の混合気の空燃比)の目標値を設定し、これらが実現されるように、各アクチュエータを制御する。
具体的には、ベース制御実行部111は、充填量の目標値に基づいてスロットル弁54の開度を設定して、この開度となるようにスロットル弁54に制御信号を出す。例えば、充填量の目標値はエンジン回転数とエンジン負荷とに対して予め設定されたマップから抽出され、スロットル弁54の開度は、充填量とスロットル弁54とについて予め設定されたマップから抽出される。
また、ベース制御実行部111は、気筒2a内の空燃比の目標値と充填量とに基づいて必要な燃料噴射量を算出するとともに、気筒2a内の空燃比が目標値になるようにリニアOセンサSW3の出力値を用いて燃料噴射量をフィードバック制御して、インジェクタ11に制御信号を出す。本実施形態では、全運転領域において、気筒2a内の空燃比の目標値は理論空燃比とされる。また、ベース制御実行部111は、エンジン回転数とエンジン負荷等に応じて点火時期を設定して、点火プラグ10に制御信号を出す。例えば、点火時期は、エンジン回転数とエンジン負荷等とに対して予め設定されたマップから抽出される。
以下において、ベース制御実行部111により設定された、スロットル弁54の開度、燃料噴射量、気筒2a内の空燃比の目標値をそれぞれ基本スロットル弁開度、基本噴射量、基本空燃比という。
(iii)パータベーション制御実行部
パータベーション制御実行部112は、触媒を活性させるため(本実施形態では、主として第1触媒コンバータ63の触媒63aを活性化させるため)、より詳細には触媒63aに含まれる貴金属を活性化させるために、触媒63aに供給される酸素および燃料量を増減させるべく、気筒2aの空燃比を強制的に振動させるいわゆるパータベーション制御を実施する。すなわち、酸素吸蔵能を有する触媒では、酸素の吸蔵と放出とを繰り返させることで触媒を活性化させて浄化能力を高くすることができ、本実施形態では、これを利用して触媒63aの浄化能力を確保する。
本実施形態では、基本空燃比である理論空燃比を基準にして理論空燃比に所定の増減率Cをかけた値を振幅として、空燃比を振動させる。また、図4に示すように、点火順序に沿って気筒毎に空燃比を増減させる。すなわち、第1気筒では空燃比を増大させ、第3気筒では空燃比を減少させ、第4気筒では再び空燃比を増大させ、第2気筒では空燃比を減少させて、空燃比を振動させる。
なお、空燃比の振動方法はこれに限らず、例えば、複数の気筒毎に空燃比を変化させてもよい。また、図4に示した例とは別に、パータベーション制御開始時に空燃比をまずは減少させるようにしてもよい。ただし、図4に示したように、空燃比を点火順に交互に変化させれば、空燃比の振動が高周波振動となるため、空燃比の振動に伴うエンジンの振動を乗員が体感しにくくなり乗り心地を良好にすることができる。また、触媒に供給される酸素および燃料量を頻繁に変動させることができ触媒をより早期に活性化させることができる。
ただし、パータベーション制御部112は、エンジンの始動後、触媒63aの温度が予め設定されたパータベーション停止温度Tcat_pを超えると、その後のパータベーション制御の実施を停止する。
ここで、上記のように本実施形態では触媒63aの温度を推定しており、パータベーション制御実行部112は、この推定した推定触媒温度Tcatがパータベーション停止温度Tcat_pを超えると、その後のパータベーション制御の実施を停止する。
本実施形態では、パータベーション停止温度Tcat_pは、触媒63aの浄化率が90%となる温度に設定されている。
増減率Cの設定手順について次に説明する。
パータベーション制御部112は、運転状態に応じて基本増減率C_baseと補正係数Kとを設定し、これらを掛け合わせた値を最終的な増減率Cに設定する。すなわち、基本増減率C_baseに基本空燃比をかけた値を基本振幅として、これに補正係数Kをかけた値を最終的な振幅として設定する。
基本増減率C_baseは、エンジン本体1の運転状態に応じて設定される。本実施形態では、図5に示すように、エンジン回転数に応じて基本増減率C_baseが設定される。
具体的には、エンジン回転数が第1回転数N1以上第3回転数(基準回転数)N3以下の領域(A2_1で示した領域とA2_2で示した領域とをあわせた領域)では、エンジン回転数が高くなるほど基本増減率C_baseは大きい値とされる。
詳細には、エンジン回転数が第1回転数N1以上第2回転数N2以下の低回転領域A2_1では、エンジン回転数が高くなるに従って基本増減率Cは大きくされる。図5に示した例では、基本増減率C_baseは、エンジン回転数に比例して最小増減率C_minから最大増減率C_maxに向けて増大される。
一方、エンジン回転数が第2回転数N2以上第3回転数以下の中回転領域A2_2では、基本増減率C_baseは最大増減率C_max一定とされる。
また、エンジン回転数が第3回転数N3以上の高回転領域A2_3では、エンジン回転数が高くなるほど基本増減率C_baseは小さい値とされる。図5に示した例では、基本増減率C_baseは、最大増減率C_maxから最小増減率C_minに向けてエンジン回転数が高くなるに従って小さくされる。また、基本増減率C_baseは、エンジン回転数に比例して小さくされる。
補正係数Kは、エンジン始動後(IGスイッチがONとなってから)の触媒63aの温度上昇具合に応じて設定される。補正係数Kは、エンジン始動後からの経過時間が長くなり触媒63aの温度すなわち推定触媒温度Tcatが高くなるほど小さい値に設定される。
本実施形態では、補正係数Kは、図6に示すように設定される。
具体的には、エンジン始動後、推定触媒温度Tcatが予め設定された基準温度Tcat_1を超えるまでは、補正係数Kは100%とされる。そして、これに伴い、エンジン始動後、推定触媒温度Tcatすなわち触媒63aの温度が基準温度Tcat_1を超えるまでは、最終的な増減率Cは基本増減率C_baseそのものとされて、最終的な振幅は基本振幅(基本空燃比に基本増減率C_baseをかけた値)とされる。基準温度Tcat_1は、例えば、触媒63aの浄化率が50%となるいわゆるライトオフ温度に設定されている。
一方、エンジン始動後、推定触媒温度Tcatが基準温度Tcat_1を超えると、補正係数Kは、推定触媒温度Tcatすなわち触媒63aの温度が高くなるに従って補正係数Kは小さくされる。図6に示す例では、補正係数Kは、基準温度Tcat_1とパータベーション停止温度Tcat_pとの間で、推定触媒温度Tcatに比例して100%から0%まで徐々に小さくされる。
以上のパータベーション制御実行部112による制御手順を、図7のフローチャートに示す。
まず、ステップS1にて、推定触媒温度Tcatを読み込む。
次に、ステップS2にて、エンジン始動後、推定触媒温度Tcatがパータベーション停止温度Tcat_pを超えたか否かを判定する。この判定がYESの場合は、ステップS10に進む。ステップS10では、パータベーション制御を禁止する。
一方、ステップS2の判定がNOであって、エンジン始動後において、推定触媒温度Tcatすなわち触媒63aの温度がまだパータベーション停止温度Tcat_pまで上昇していない場合は、ステップS3に進む。
ステップS3では、エンジン回転数を読み込む。
次に、ステップS4において、エンジン回転数に応じて基本増減率C_baseを設定する。上記のように、基本増減率C_baseは図5に示すようにエンジン回転数に応じて設定される。
次に、ステップS5において、推定触媒温度Tcatに応じて補正係数Kを設定する。上記のように、補正係数Kは図6に示すように推定触媒温度Tcatに応じて設定される。
次に、ステップS6において、基本増減率C_baseと補正係数Kとをかけて最終的な増減率Cを算出する。
次に、ステップS7において、パータベーション制御を実施する。すなわち、基本空燃比を基準として基本空燃比に増減率Cをかけた値分、空燃比を増減させる。
なお、本実施形態では、パータベーション制御は、上記のように、推定触媒温度Tcatがパータベーション停止温度Tcat_pを超えた後に加えて、車両が停止中の場合、エンジン回転数が所定値以下の場合(図に示す領域A1の場合)、エンジン回転数が所定値以上の場合(図に示すA3の場合)、充填量が所定量以下の場合、充填量が所定量以上の場合にも禁止される。
すなわち、パータベーション制御では空燃比を振動させることに伴いエンジントルクが変動する。そのため、車両の停止中やエンジン回転数が低い領域A1では、このトルク変動を乗員が感知しやすい。そこで、本実施形態では、これらの場合にはパータベーション制御の実施を禁止する。また、エンジン回転数が高い領域A3では、通常の運転によっても排ガス温度が高いことによって触媒63aが十分に活性化される。そこで、本実施形態では、パータベーション制御の実施の必要性が小さいこの領域A3ではパータベーション制御を禁止する。また、充填量が小さい場合すなわちエンジン負荷が低い場合は燃焼安定性が低く、空燃比を振動させると失火等が生じるおそれがある。そこで、この場合には、パータベーション制御の実施を禁止する。また、充填量が大きい場合すなわちエンジン負荷が高く気筒2aに供給される燃料量が大きい場合は、空燃比の変動に伴うエンジントルクの変動量が著しく大きくなる。そこで、本実施形態では、この場合には、パータベーション制御を禁止する。
(3)作用
以上のように、本実施形態では、エンジン始動後において、エンジン本体の運転状態が同じであっても触媒63aの温度(推定触媒温度T_cat)が低い場合ほど増減率Cが大きい値とされて空燃比の振幅が大きくされる。すなわち、触媒63aの温度が高い場合の振幅が、触媒63aの温度が低くかつ触媒63aの温度以外の運転条件が同じ場合の振幅よりも小さくされる。のため、触媒63aを効果的に活性化させつつ乗り心地を良好にすることができる。
具体的には、触媒63aの温度が低い場合には、排ガス性能を良好にするためにより早期に触媒63aを活性化させる必要がある。これに対して、本実施形態では、触媒63aの温度が低いほど空燃比の振幅が大きくされて触媒63aに流入する酸素濃度が大きく変動される。そのため、触媒63aを早期に活性化させることができる。
一方、パータベーション制御では、気筒2aの空燃比が振動されることで、エンジントルクが変動して、エンジン振動および騒音が大きくなる。これに対して、本実施形態では、触媒63aの温度が高く触媒63aの活性化が進んでいる場合ほど増減率Cが小さい値とされて空燃比の変動量が小さくされる。そのため、触媒63aを活性化させつつエンジントルクの変動を小さく抑えて乗り心地を良好にすることができる。
特に、本実施形態では、エンジン始動後触媒63aの温度(推定触媒温度T_cat)が基準温度Tcat_1以下の間は、補正係数Kを100%として増減率Cを基本増減率C_baseとして、空燃比の振幅を基本空燃比に基本増減率C_baseをかけた基本振幅そのものの大きい値としている。そのため、エンジン始動後においてより早期に触媒63aを活性化させることができる。一方、触媒63aの温度が基準温度Tcat_1を超えると触媒63aの温度が高くなるに従って補正係数Kを小さくして空燃比の振幅を小さくしている。そのため、触媒63aをより適切に活性化させつつエンジントルクの変動を抑えて乗り心地を良好にすることができる。
また、本実施形態では、エンジン回転数が低い低回転領域A2_1において、基本増減率C_baseがエンジン回転数が高いほど大きくされている。すなわち、エンジン回転数が低くエンジン振動および騒音を感じやすい場合ほど、基本増減率C_baseひいては増減率Cおよび空燃比の変動量が小さくされる。そのため、乗員がエンジントルクの変動ひいてはエンジン振動および騒音の増大を感知するのを抑えて乗り心地を良好にすることができる。
また、本実施形態では、エンジン回転数が高い高回転領域A2_3において、基本増減率C_baseひいては増減率Cおよび空燃比の変動量が、エンジン回転数が高いほど小さくされている。すなわち、上記のように本実施形態ではエンジン回転数が第4回転数N4以上ではパータベーション制御が行われないようになっているが、第3回転数N3から第4回転数N4に向けてエンジン回転数が高くなるほど増減率Cが小さくされている。そのため、第3回転数N3以上の運転領域において、エンジン回転数が変化したときの増減率Cすなわち空燃比の変化を小さく抑えることができ、加減速時に空燃比を円滑に変化させることができる。
また、本実施形態では、エンジン始動後、触媒63aの温度(推定触媒温度T_cat)がパータベーション停止温度Tcat_p以上になると、パータベーション制御の実施が停止されるとともに、その後のパータベーション制御の実施が禁止される。
そのため、触媒63aを活性化させつつより確実に乗り心地を良好にすることができる。
具体的には、触媒63aがいったん高温になったということは、エンジン本体1および排気通路60が十分に暖機されたことを意味している。そして、このようにエンジン本体1および排気通路60が十分に暖機された状態であれば、減速等に伴って触媒63aの温度が仮に低下しても、その後に通常の運転がなされることで触媒63aの温度は早期に高温になる。そのため、触媒63aがエンジン始動後、高温になった後は、パータベーション制御を実施しなくとも触媒63aの活性状態を維持することができる。従って、上記のように、触媒63aの温度がエンジン始動後パータベーション停止温度Tcat_p以上になった後、パータベーション制御の実施を禁止すれば、触媒63aを活性状態としつつ、パータベーション制御の実施機会を少なく抑えてパータベーション制御の実施に伴う乗り心地の悪化を抑制することができる。また、パータベーション制御では空燃比をリッチにするため燃費性能が悪化する。そのため、パータベーション制御の実施機会を少なく抑えれば燃費性能をより高くすることができる。
(4)変形例
上記実施形態では、補正係数Kを推定触媒温度T_catに基づいて設定した場合について説明したが、エンジンが冷間始動された場合では、触媒63aの温度は運転時間すなわちエンジンの冷間始動後からの経過時間に応じて変化する。具体的には、エンジンの冷間始動後からの経過時間が長くなるほど触媒63aの温度は高くなる。そのため、補正係数Kを、推定触媒温度T_catではなくエンジン始動後からの経過時間に基づいて設定してもよい。なお、エンジンが冷間始動したか否かは、エンジン始動時(IGスイッチがONされた時)のエンジン水温の値に応じて判定すればよい。
具体的には、図8に示すように、エンジンが時刻t0にて冷間始動すると、その後、徐々に触媒温度(触媒63aの温度)は増加していく。従って、この図8に示すように、エンジンの冷間始動後からの経過時間が長いほど補正係数Kを小さくすればよい。
また、触媒63aの温度が基準温度Tcat_1を超えるとき(例えば触媒63aの浄化率が50%以上となるとき)の経過時間を基準経過時間t1として、さらに、触媒63aの温度がパータベーション停止温度Tcat_pを超えるとき(例えば触媒63aの浄化率が90%以上となるとき)の経過時間をパータベーション停止時間t2として予め実験等で求めておき、エンジン始動後からの経過時間が、この基準経過時間t1を超えるまでは補正係数Kを100%とする一方、基準経過時間t1からパータベーション停止時間t2までは補正係数Kを100%から0%に向けて経過時間に比例して低減させるようにすればよい。
このようにすれば、触媒63aの温度を推定する必要がなく、簡単な構成でパータベーション制御の空燃比の振幅を適切にして触媒63aを効果的に活性化しつつ乗り心地を良好にすることができる。
ただし、上記実施形態のように、触媒63aの温度を推定してこの推定した温度に基づいて空燃比の振幅を設定すれば、この振幅を触媒63aの温度状態に応じたより適切な値にすることができるため、触媒63aを効果的に活性化させることができる。
また、上記に代えて、触媒63aの温度を直接検出して、この検出値に基づいて空燃比の振幅を設定してもよい。
また、エンジン始動後からの経過時間が、パータベーション停止時間t2を超えると、その後のパータベーション制御の実施を禁止するようにすればよい。
また、補正係数Kと触媒63aの温度(推定触媒温度Tcatあるいはエンジン始動後の経過時間)との具体的な関係は上記に限らず、触媒63aの温度が高くなるほど(推定触媒温度Tcatが高くなるほどあるいはエンジン始動後の経過時間が長くなるほど)補正係数Kが小さくなるように設定すればよい。
また、基準増減率Cの具体的な設定手順は上記に限らず、エンジン回転数の全領域において、エンジン回転数が高くなるほど基準増減率Cを高くしてもよい。あるいは、エンジン回転数によらず一定としてもよい。
1 エンジン本体
2a 気筒
63 第1触媒コンバータ(浄化装置)
63a 触媒
100 ECU(制御手段)

Claims (1)

  1. 複数の気筒が形成されたエンジン本体と、当該各気筒から排出された排ガスが流通する排気通路と、当該排気通路に設けられて酸素を吸蔵可能な触媒を含む浄化装置とを備えたエンジンを制御する装置において、
    上記各気筒内の混合気の空燃比を変更可能な空燃比変更手段と、
    上記空燃比変更手段を含むエンジンの各部を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、
    上記触媒に供給される酸素および燃料量が変動するように上記空燃比変更手段によって上記各気筒の混合気の空燃比を当該気筒間で異ならせつつ所定の振幅で振動させるパータベーション制御を実施し、
    エンジン始動後において、上記触媒の温度が高いほど上記振幅を小さくし、
    エンジン回転数が予め設定された基準回転数未満の運転領域では、エンジン回転数が低いほど上記振幅を小さい値に設定するとともに、
    エンジン回転数が上記基準回転数以上のときは、エンジン回転数が高いほど上記振幅を小さい値に設定することを特徴とするエンジンの制御装置。
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