JP4656193B2 - 触媒の暖機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、触媒の早期の暖機を図る触媒の暖機制御装置に関する。
従来より、エンジンが搭載された車両の排気通路には触媒が設けられており、当該触媒には排気の浄化を行う上で最適な温度が存在している。エンジンの始動後などのように触媒の温度が浄化を行う上で十分な温度未満である場合には、排気を利用して触媒の暖機が行われる。
また、排気通路に熱回収装置の熱交換器を設け、排気熱を回収するようにした構成が知られている。この熱交換器を通じて回収された排気熱の用途としては、暖房用やエンジンの冷却水の温度上昇用などが挙げられる。
排気通路における触媒と熱交換器との相対的な位置関係として、触媒の上流側に熱交換器を配置する構成が考えられる。この場合、触媒の下流側に熱交換器を配置する構成に比べ、触媒及び熱交換器のうち熱交換器おいて先に排気熱の回収が行われるため、例えば上記冷却水を急速に温度上昇させる必要が生じた際に排気熱の回収量を多くすることが可能となる。なお、このように触媒の下流側に熱交換器を配置する構成よりも排気熱の回収量を多くする上では、触媒と同じ位置に熱交換器を配置する構成も考えられる。
但し、上記のように熱交換器が触媒の位置又はそれよりも上流側に設けられた構成においては触媒及び熱交換器のうち熱交換器において先に排気熱の回収が行われるため、排気熱を利用した触媒の暖機が遅くなってしまうことが懸念される。これに対して、例えば特許文献1には、排気が熱交換器を通らないようにするバイパス通路を触媒の上流側に設け、通路切替弁によって熱交換器側又はバイパス通路側のいずれかに排気の流れを切り替えることで、触媒の暖機と排気熱の回収とのいずれかを優先する構成が開示されている。
特開平11−218020号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成ではバイパス通路及び通路切替弁が必須の構成となり、排気通路において構成上の制約が生じてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、排気熱の回収が触媒の位置又はそれよりも上流側にて行われるエンジンシステムに適用される場合に、排気通路における構成上の制約を生じさせることなく触媒の暖機を早期に行うことができる触媒の暖機制御装置を提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及び作用効果について記載する。
本発明の触媒の暖機制御装置は、所定の循環通路にて作動流体を循環させ、エンジンの排気通路において触媒と同じ位置又はそれよりも上流側で作動流体によって排気熱を回収するとともにその回収した熱を昇温対象に放熱する熱回収装置を備えるエンジンシステムに適用される。そして、請求項1に記載の発明では、触媒が活性途中において所定の浄化反応が可能となる状態に到達しているか否かを判断する判断手段と、所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合に、触媒での反応を促進させて触媒反応熱を増加させる制御を開始する第1の制御手段と、少なくとも所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は、熱回収装置における作動流体の流れを、昇温対象を所定の温度に上昇させるために排気熱の回収が行われる場合よりも熱回収量が低減されるように制限する第2の制御手段と、を備えている。
本構成によれば、少なくとも触媒反応熱を増加させることによる触媒の暖機が開始されるまでは、熱回収装置における作動流体の流れが制限されることで、熱回収装置における排気熱の回収よりも、排気熱による触媒の暖機を優先させることができる。また、触媒での反応を促進させて触媒反応熱を増加させる制御が開始された場合には、熱回収装置において排気熱の回収が行われて触媒に供給される排気の温度が低下したとしても、触媒の暖機への影響が低減される。また、本構成では、作動流体の流れを制限することによって熱回収装置による排気熱の回収よりも触媒の暖機を優先させる構成であるため、触媒の暖機を優先させる上で排気通路の通路構成に制約が生じない。
更に、少なくとも所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は、循環通路の熱回収箇所における作動流体の温度又は圧力が、当該熱回収箇所における循環通路の強度に対応させて設定された制限値以下となるように作動流体の流量を制御しつつ、当該作動流体の流れを制限する。つまり、流量が制限されている状況では熱回収箇所における作動流体の温度は排気の温度に近づくこととなるが、温度が高くなるほど熱回収箇所において作動流体の圧力が高くなる。そうすると、循環通路において熱回収箇所を構成する部材などにかかる負担が大きくなる。これに対して、温度又は圧力が制限値以下となる範囲において作動流体の流れを制限することで、熱回収箇所における作動流体の圧力の上昇が所定の範囲で抑えられる。
なお、通常の熱回収時には作動流体の温度を基準とすることで熱回収装置による昇温対象の温度を適切に制御することが可能となる。この点、作動流体の流れを制限する場合であっても作動流体の温度を基準とすることで、通常の熱回収時におけるソフト構成などを利用して上記効果を奏することができる。一方、上記のとおり作動流体の圧力が高くなるほど循環通路において熱回収箇所を構成する部材などにかかる負担が大きくなるため、作動流体の圧力を基準とすることで、上記負担を所定の範囲に適切に抑えることが可能となる。
請求項1に記載の発明では加えて、所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合、又は当該状態に到達していると判断された後であって触媒が活性状態に到達するまでの間に、熱回収箇所における作動流体の温度又は圧力が制限値よりも低い所定の目標値となるようにする流量の制御を開始する。これにより、触媒の暖機について排気熱回収の影響が低減される状況となった場合に、熱回収箇所における作動流体の温度が低減され、それに伴って当該箇所における作動流体の圧力が低減される。よって、触媒が活性状態に到達するまで作動流体の流れを制限する構成に比べ、循環通路において熱回収箇所を構成する部材などにかかる負担が低減される。また、上記制限値よりも低い目標値を、通常の熱回収時の目標値とした場合には、触媒が活性状態に到達するまで作動流体の流れを制限する構成に比べ、熱回収装置において排気熱の回収を開始する時期が極端に遅くなることはない。
請求項2に記載の発明では、作動流体の流れを制限している状態において、熱回収箇所における作動流体の温度又は圧力が制限値以下である場合、作動流体の流れを停止させる。これにより、熱回収箇所における作動流体の圧力の上昇を所定の範囲で抑えるようにした構成において、作動流体による熱回収が最大限抑えられることで、排気熱による触媒の暖機を優先させることができる。
請求項3又は4に記載の発明では、前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合、又は当該状態に到達していると判断された後であって前記触媒が活性状態に到達するまでの間に、前記作動流体の流れを制限している状態から制限していない状態への切り替えを行う。これにより、触媒が活性状態に到達するまで作動流体の流れを制限する構成に比べ、熱回収装置において排気熱の回収を開始する時期が極端に遅くなることはなく、さらには循環通路において熱回収箇所を構成する部材などにかかる負担を抑えることが可能となる。
請求項5に記載の発明では、少なくとも所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は、作動流体の流れを停止させる。これにより、作動流体による排気からの熱回収が最大限抑えられることで、排気熱による触媒の暖機を優先させることができる。
請求項に記載の発明では、第1の制御手段において触媒での反応を促進させる前の状態から同反応を促進させる状態への切り替えがなされたタイミングよりも後のタイミングで、作動流体の流れを制限している状態から制限していない状態への切り替えを行う。ここで、第1の制御手段による暖機が開始されるタイミングと同じタイミングで作動流体の流れを制限している状態が解除される構成を想定すると、触媒が所定の浄化能力を有する状態に一旦なったものの、排気熱の回収に伴う排気温度の低下に起因して、反応熱を利用した暖機が開始される前に触媒が所定の浄化反応が可能ではない状態に戻り、反応熱を利用した暖機が良好に開始されないおそれがある。これに対して、第1の制御手段による暖機が開始されたタイミングよりも後のタイミングで作動流体の流れを制限している状態を解除することで、反応熱を利用した暖機が良好に開始されることとなる。
請求項に記載の発明では、少なくとも所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は排気の温度を上昇させる第3の制御手段をさらに備えている。これにより、触媒の暖機をより早めることができる。
請求項に記載の発明では、判断手段は、触媒の上流の酸素濃度と当該触媒の下流の酸素濃度との差、触媒に供給される排気の温度と排気の流量との積算値を用いた触媒の温度の推定値、及び触媒の温度の実測値の少なくとも1つに基づき前記判断を行う。これにより、触媒が所定の浄化能力を有する状態に達しているか否かを適切に判断することができる。
請求項9に記載の発明では、前記所定の循環通路は、前記エンジンに設けられるウォータジャケットを含む循環通路とは別のものである。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態における制御システムの概略構成を示す図面である。
図1に示すエンジン10において、吸気通路11の上流側には吸入空気量を検出するためのエアフロメータ12が設けられている。エアフロメータ12の下流側には、DCモータ等のスロットルアクチュエータ13によって開度調節されるスロットルバルブ14が設けられている。スロットルバルブ14の開度は、スロットルアクチュエータ13に内蔵されたスロットル開度センサ15により検出されるようになっている。また、スロットルバルブ14の下流側には、燃料を噴射供給するインジェクタ16が取り付けられている。
吸気通路11に吸入された空気とインジェクタ16から噴射された燃料との混合気は、図示しない吸気バルブの開動作により、エンジン10の燃焼室に供給される。そして、エンジン10に供給された混合気は、点火プラグ17によって点火され、燃焼に供されることとなる。この場合、エンジン10には、クランク角センサ18が設けられており、当該クランク角センサ18においてエンジン回転速度などが検出される。また、エンジン10には、所定の経路を循環する冷却水が供給されるウォータジャケットが設けられているとともに、当該ウォータジャケットを循環する冷却水の温度を検出するための冷却水温センサ19が設けられている。
エンジン10の燃焼室で燃焼に供された混合気(排気)は、図示しない排気バルブの開動作により排気通路21に排出される。排気通路21には、熱回収装置22の蒸発部23が設けられている。
熱回収装置22は、電動ポンプ24が動作することによってアンモニアや水などの作動流体が循環することとなる流体通路としての循環通路25を備えており、循環通路25の途中位置には、吸熱部としての上記蒸発部23と、放熱部としての凝縮部26とが設けられている。蒸発部23には排気通路21を構成する排気管の管壁に沿うようにして設けられた熱交換器27が内蔵されており、循環通路25を流れる作動流体は熱交換器27を通る間に排気との熱交換によって当該排気から吸熱し、凝縮液の状態から蒸気の状態に状態変化する。この場合、熱交換器27における作動流体の通路の出口部分には、当該作動流体の温度を実測するための流体温度センサ28が設けられている。蒸気となった作動流体は、凝縮部26において、エンジン10の冷却水に対して放熱し、蒸気の状態から凝縮液の状態に戻る。
ちなみに、熱回収装置22において冷却水の温度上昇を図ることにより、エンジン10の始動直後などにおいてエンジン10の暖機を早期に行うことができるとともに、当該冷却水を用いて車室を暖房する場合には当該暖房を早期に行うことができる。なお、熱回収装置22による昇温対象は冷却水に限定されることはなく、オートマチックトランスミッションを循環するオイルや、エンジン10を循環するエンジンオイルとしてもよい。
排気通路21において、蒸発部23の下流側には、排気中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)を浄化するための三元触媒を備えた触媒31が設けられている。触媒31の上流側には、三元触媒の温度を実測するための触媒温度センサ32が設けられている。また、排気通路21において、触媒31と蒸発部23との間には、排気を検出対象として混合気の空燃比を検出するための空燃比センサ33が設けられている。空燃比センサ33は、例えば限界電流式の広域A/Fセンサよりなり、排気中の酸素濃度又は未燃成分に応じて空燃比検出信号(素子電流信号)を出力する。
本制御システムは、ECU40を備えている。ECU40は、CPU、ROM、RAM、バックアップエリア等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。エンジン10に係る上記各種センサの出力はECU40に入力され、ECU40ではそれら各種センサの出力結果に基づいて、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エンジン10の運転状態に応じて上記制御システムの各箇所を操作する。
次に、触媒31の暖機制御について説明する。
図2に、触媒31の温度と触媒31の浄化能力との関係を示す。図示されるように、触媒31の温度がTc1(例えば「300℃」)未満であるときには、触媒31が排気を浄化する能力が極めて低い。そして、触媒31の温度がTc1以上となると、温度が高ければ高いほど浄化能力が高くなる。ただし、触媒31の浄化能力は、触媒31の温度がTc2(例えば「400℃」)以上であるときには略一定となっており、このとき触媒31は、完全に活性化された状態となる。換言すれば、触媒31は、浄化能力の温度依存性として、温度上昇に対する浄化能力の増加率が相対的に高い範囲を挟むようにして増加率が低い領域が存在する性質を有しており、Tc1は最初の増加率が低い領域から増加率が高い領域に切り替わる場合の温度であり、Tc2は増加率が高い領域からその後の増加率が低い領域に切り替わる場合の温度である。
本実施形態では、触媒31の温度に応じて、排気熱を利用して触媒31の暖機を行うために排気の温度を上昇させたり、排気に含まれる酸化剤及び還元剤の濃度を変動させる排気制御を行う。また、触媒31の上流側に熱回収装置22の蒸発部23が設けられた構成において、触媒31の暖機に対する当該蒸発部23における熱ロスの影響を低減すべく、作動流体の流量制御も合わせて行う。
図3に、触媒暖機用処理を示す。この処理は、エンジン10の動作中において触媒温度センサ32によって検出される温度がTc2未満である場合又はエンジン10の動作中であるか否かに関係なく暖機用の排気制御を実行するように設定されている場合に、周期的に起動される。なお、かかる開始条件は、上記のものに限定されることはなく、例えば、冷却水の温度が所定温度未満である場合に周期的に起動されるようにしてもよい。
この一連の処理においては、先ずステップS11において、触媒温度センサ32によって検出されている温度を読み込むとともに、流体温度センサ28によって検出されている温度を読み込む。その後、ステップS12にて排気制御設定処理を実行するとともに、ステップS13にて流量制御処理を実行した後に、この一連の処理を一旦終了する。
図4に、ステップS12の排気制御設定処理を示す。
排気制御設定処理では、先ずステップS21にて、クランク角センサ18の検出結果に基づき、エンジン10が動作中であるか否かを判定する。また、ステップS22にて、触媒温度センサ32によって検出されている温度が完全に活性化する温度であるTc2未満であるか否かを判定する。エンジン10が動作中であり且つ上記温度がTc2未満である場合には、ステップS23にて、第1排気制御フラグに「1」を設定する。
第1排気制御フラグに「1」が設定されることにより、図示しない別の処理として設定された第1排気制御処理が所定の周期で繰り返し実行されることとなる。当該第1排気制御処理では、排気の温度を上昇させるべく、排気流量を増加させるための処理を実行するとともに、点火時期の遅角操作を行うための処理を実行する。
排気流量を増加させるための処理として具体的には、先ず触媒31の温度に基づき、目標とする排気流量を算出する。この目標とする排気流量は、複数に区分けされた触媒31の温度範囲に対して個別にマップ情報として設定されている。そして、その都度の回転速度とその都度の排気流量とに基づき増加補正量を求め、当該増加補正量に基づきスロットルバルブ14の目標とする開度を算出する。その後、算出されたスロットルバルブ14の開度とすべく、スロットルアクチュエータ13を操作する。
また、点火時期の遅角操作を行うための処理として具体的には、エンジン10の実際の回転速度を目標回転速度にフィードバック制御すべく点火時期を操作する。目標回転速度を固定するとともに排気流量が増加される場合にトルクを低下させるためには、点火時期の遅角操作や、空燃比のリーン化の操作等を行うことが考えられる。そして、本実施形態では、点火時期を操作量とする。これは、空燃比のリーン化と点火時期の遅角操作の双方とも排気の温度を上昇させるとはいえ、点火時期の遅角操作の方が空燃比のリーン化よりも排気の温度の上昇を効果的に行うことができるためである。なお、第1排気制御処理は、上記のものに限定されることはなく、点火時期を遅角させることで排気の温度を上昇させることができるのであれば、具体的な処理内容は任意である。
その後、ステップS24にて、触媒温度センサ32によって検出されている温度が、触媒31が所定の浄化能力を有する状態となる温度(所定の浄化反応が可能となる温度)であるTc1以上であるか否かを判定する。Tc1未満である場合には、本処理を一旦終了する。Tc1以上である場合には、ステップS25にて、第2排気制御フラグに「1」を設定した後に本処理を一旦終了する。
第2排気制御フラグに「1」が設定されることにより、図示しない別の処理として設定された第2排気制御処理が所定の周期で繰り返し実行されることとなる。当該第2排気制御処理は、排気に含まれる酸化剤及び還元剤の濃度を変動させる、いわゆるディザ制御を実行するための処理である。具体的には、触媒温度センサ32により検出されている温度に基づき、空燃比を理論空燃比に対してリーンな状態とリッチな状態との間で強制的に振動させる操作の振幅w1(%)を算出する。この振幅w1は、理論空燃比「14.7」に対するリッチ化及びリーン化の度合いを示すものであり、目標とする空燃比を「(1+w1/100)×14.7」と「(1−w1/100)×14.7」との間で強制的に振動させるためのものである。ちなみに、本実施形態では、隣接する燃料噴射操作間で、リーンな状態とリッチな状態とが現れるように、各燃料噴射操作に際して交互にリーンな状態とリッチな状態とで振動させている。
上記振幅w1は、複数に区分けされた触媒31の温度範囲に対して個別にマップ情報として設定されている。当該マップ情報は、Tc1となるまでは振幅w1が「0」となるように設定されているとともに、Tc1以上においては触媒31の温度が高い温度範囲ほど振幅w1が大きくなるように設定されている。これは、先の図2に示したように、触媒31の浄化能力は、その温度が上記Tc2以下であるときには、同温度が高いほど高くなることによる。すなわち、触媒31における反応熱を利用して触媒31の暖機を行う場合、反応熱量が多いほど触媒31をより早期に暖機することができる。しかし、触媒31における浄化能力を超えて触媒31に一酸化炭素等が排出されると、触媒31によってこれらが浄化されず、反応熱量の増加に寄与しないばかりか、触媒31の下流の排気特性の悪化を招くことともなりかねない。そこで、触媒31の浄化能力に見合った量の一酸化炭素等が排出されるように、触媒31の温度の上昇に応じて振幅w1を大きくすることで、排気特性の悪化を回避しつつも触媒31における反応熱量を極力多くするようにしている。
第2排気制御処理では、上記振幅w1を用いて目標とする空燃比を算出し、当該目標とする空燃比と、空燃比センサ33の検出結果に基づき算出される実空燃比とから燃料噴射量を算出するための空燃比フィードバック制御を行う。そして、その算出した燃料噴射量に応じてインジェクタ16からの燃料噴射を行う。なお、第2排気制御フラグに「1」が設定された状況であっても、第1排気制御フラグに「1」が設定された状況が維持されるため、第2排気制御処理の実行が開始された場合であっても第1排気制御処理の実行は継続される。また、上記振幅w1が変動するように設定されていることは必須ではなく、当該振幅w1が固定式であってもよい。
排気制御設定処理のステップS21において、エンジン10が停止中であると判定した場合、又はステップS22において、触媒温度センサ32により検出されている温度がTc2以上であると判定した場合には、ステップS26にて、第1排気制御フラグ及び第2排気制御フラグの両方に初期値としての「0」を設定した後に、本処理を一旦終了する。これにより、上記第1排気制御処理及び上記第2排気制御処理がその後に実行されなくなる。
図5に、図3におけるステップS13の流量制御処理を示す。なお、触媒31の温度がTc2以上である状況において作動流体の流量を制御するための処理が、図5の流量制御処理とは別に設定されている。
流量制御処理では、先ずステップS31にて、流体温度センサ28によって検出されている温度が第1目標出口温度であるTe1を超えているか否かを判定する。ここで、上記のとおり熱回収装置22における排気熱の回収は熱交換器27内を通っている作動流体によって行われるが、作動流体が熱交換器27内において熱回収を行い温度が高くなるほど、当該作動流体の圧力は高くなる。そして、当該圧力が高くなるほど、熱交換器27を外側に広げようとする力や、当該熱交換器27と他の機器との接続部分を分離させようとする力が大きくなる。Te1は熱交換器27や上記接続部分が破損しない範囲の上限温度として設定されており、当該温度は熱交換器27の材質及び構造、並びに接続部分の強度を基準に定められている。
Te1を超えている場合には、ステップS32にて、目標出口温度をTe1に設定する。Te1を超えていない場合には、ステップS33にて、第2排気制御フラグに「1」が設定されているか否かを判定する。第2排気制御フラグに「1」が設定されている場合、すなわち、第2排気制御処理が実行されている場合には、ステップS34にて、目標出口温度を第2目標出口温度であるTe2に設定する。
Te2は、排気熱回収の状態を通常回収状態とするための目標出口温度であり、昇温対象である冷却水の目標温度に対応して設定される。この場合、冷却水温センサ19によって検出される冷却水の実温度は変動するものであり、当該冷却水の実温度に対応して冷却水を目標温度とするために必要な作動流体の温度も変動する。ECU40では、所定の周期で繰り返し実行される図示しない別の処理において、冷却水の目標温度と冷却水の実温度との偏差を用いてTe2を算出する。なお、オートマチックトランスミッションのオイル又はエンジンオイル等の温度も運転状態に応じて変動するため、これらが昇温対象である場合であっても上記偏差を用いてTe2を算出する。
上記のとおり第2目標出口温度であるTe2は昇温対象の温度を上昇させる上で好ましい温度として設定される。この場合に、昇温対象である冷却水は、その目標温度が運転状態や要求暖房熱量に応じて70℃周辺で変動し、また仮にオートマチックトランスミッションのオイルである場合には、当該オイルの目標温度は運転状態に応じて120℃周辺で変動する。したがって、Te2はこれらの温度よりも数十℃高い範囲で変動する。これに対して、第1目標出口温度であるTe1は熱交換器27やその接続部分が破損しない範囲の上限温度として設定されており、Te2が変動する場合であっても常にTe1の方がTe2よりも高くなる。
流量制御処理において、ステップS32又はステップS34の処理を実行した後は、ステップS35にて流量設定処理を実行する。流量設定処理では、図6に示すように、先ずステップS41にて、設定されている目標出口温度と実出口温度との偏差を算出する。続くステップS42にて、ステップS41において算出した偏差を用いてPID演算やPI演算などのフィードバック演算を行い、目標とする流量を算出する。その後、ステップS43にて、ステップS42において算出した流量が実際の作動流体の流量となるように熱回収装置22における電動ポンプ24の出力を設定する。当該流量設定処理を実行した後に、流量制御処理を一旦終了する。なお、かかる流量設定処理のサブルーチンは、触媒31の温度がTc2以上である状況用に別途設定されている作動流体の流量を制御するための処理においても兼用される。
一方、流体温度センサ28によって検出されている温度がTe1を超えておらず(ステップS31がNO)、さらに第2排気制御フラグに「1」が設定されていない場合(ステップS33がNO)には、ステップS36にて電動ポンプ24の出力による作動流体の循環を停止させるために電動ポンプ24を停止させる。これにより、熱交換器27において作動流体が滞留し易くなり、出口温度は高くなる。なお、作動流体の流量を制御する上でのECU40における制御対象は電動ポンプ24に限定されることはなく、循環通路25に開閉弁が設けられた構成においては当該開閉弁の開度を調整することによって流量を制御する構成としてもよい。
図7(a)〜(h)は、それぞれ上記図3〜図6の処理が実行された場合の各排気制御処理の状態及び各パラメータの推移を示すタイミングチャートであり、(a)は第1排気制御処理のON状態又はOFF状態を示し、(b)は第2排気制御処理のON状態又はOFF状態を示し、(c)は蒸発部23よりも上流側の排気温度を示し、(d)は蒸発部23よりも下流側の排気温度を示し、(e)は触媒温度を示し、(f)は触媒反応量を示し、(g)は熱交換器27の出口温度を示し、(h)は作動流体の流量を示す。ここでは、作動流体の流れの制限を実施しないシステムを比較例に用い、この比較例の動作態様を(a)〜(h)中に二点鎖線にて、また本実施形態の動作態様を(a)〜(h)中に実線にてそれぞれ示して、両者を対比しつつ説明を行う。
同図7に示すように、t0のタイミングでエンジン10が始動されると、本実施形態のシステムでは、(a)に示されるように第1排気制御処理が開始されるとともに、(h)に示されるように作動流体の流量制限が開始される。そして、第1排気制御処理の開始に基づいて、(c)に示されるように排気温度が急激に上昇するとともに、作動流体の流量制限に基づいて、(g)に示されるように、作動流体の流量制限が行われない場合に比して、熱交換器27の出口部分における作動流体の温度が急激に上昇する。この場合、熱交換器27の出口部分における作動流体の温度は、第1目標出口温度Te1を上限として推移することとなるが、当該温度は通常の熱回収時の温度である第2目標出口温度Te2よりも高い温度であり、熱交換器27における排気熱の回収が抑えられる。これにより、(e)に示されるように、作動流体の流量制限が実行されない比較例に比べ、触媒温度の上昇が早くなり、触媒31が早期に暖機されることとなる。
その後、t1のタイミングで触媒温度がTc1に達することで、(b)に示されるように第2排気制御処理が開始されるとともに、(h)に示されるように作動流体の流量制限が解除される。これら処理に基づき、(f)に示されるように触媒反応量が急激に増加するとともに、(g)に示されるように、熱交換器27の出口部分における作動流体の温度が、第2目標出口温度であるTe2に向けて下がる。この場合、熱交換器27における通常の熱回収が開始されるため、(c)及び(d)に示されるように、排気の温度は蒸発部23の上流側に比べ蒸発部23の下流側の方が低くなる。しかしながら、上記のとおり第2排気制御処理の開始に基づいて触媒反応量が急激に増加するため、(e)に示されるように触媒温度は上昇し続ける。一方、比較例のシステムでは、t1のタイミングでは未だ触媒温度がTc1に達しておらず、t1のタイミングよりも後のタイミングであるt2のタイミングでTc1に達する。
本実施形態のシステムでは、その後、t3のタイミングで触媒温度がTc2に達することで、(a)及び(b)に示されるように各排気制御処理が終了される。一方、比較例のシステムでは、t3のタイミングでは未だ触媒温度がTc2に達しておらず、排気制御処理が継続される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
触媒31よりも排気通路21の上流側に熱回収装置22の蒸発部23が設けられたシステムにおいて、触媒31の温度が所定の浄化能力を有する温度となることにより、空燃比をリーン状態とリッチ状態との間で強制的に振動させる排気制御を行うとともに、当該温度となるまでは熱回収装置22における作動流体の流れを制限するようにした。これにより、反応熱を利用した触媒31の暖機が開始されるまでは排気熱の回収が抑えられ、排気熱による触媒31の暖機を優先させることができる。また、反応熱を利用した暖機が開始された場合には、排気熱の回収に基づき触媒31に供給される排気の温度が低下したとしても、触媒31の暖機への影響が低減される。また、本構成によれば、触媒31の暖機を優先させる上で作動流体の流量を制御する構成であるため、触媒31の暖機を優先させる上で排気通路21の通路構成に制約が生じない。
触媒31が完全に活性状態となるまで作動流体の流れを制限するのではなく、触媒31の温度が所定の浄化能力を有することとなる温度となった場合に上記制限を解除して通常の熱回収を行うようにした。これにより、触媒31が完全に活性状態となるまで作動流体の流れを制限する構成に比べ、熱回収装置22における排気熱の回収開始時期が極端に遅くなることはなく、さらには熱交換器27や熱交換器27の接続部分にかかる負担を抑えることが可能となる。
また、当該負担を抑えることは、作動流体の流れを制限する場合、熱交換器27の出口部分における温度がTe1となるように流量を制御する構成によっても果たされている。上記負担を抑えることは、熱交換器27や熱交換器27の接続部分における破損の発生を抑制するという効果が生じるだけでなく、熱交換器27や熱交換器27の接続部分の強度を極端に高くする必要が生じないことにより熱交換器27などの構成の簡素化や低コスト化を図りつつ、上記優れた効果を奏することができる。
なお、通常の熱回収時には作動流体の温度を基準とすることで熱回収装置22による昇温対象の温度を適切に制御することが可能となる。この場合に、作動流体の流れを制限する上で作動流体の温度を基準とすることで、通常の熱回収時における構成を利用して上記効果を奏することができる。
作動流体の流れを制限している場合、熱交換器27の出口部分における温度がTe1以上となった場合には作動流体の流れを停止させるようにした。これにより、熱交換器27などにかかる負担が所定の範囲に抑えられるようにした構成において、作動流体による熱回収が最大限抑えられることで、触媒31の暖機を優先させることができる。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
・作動流体の流れを制限する場合に、熱交換器27の出口部分における温度が制限値以下となるように流量を制限するのではなく、熱交換器27の出口部分における内圧が制限値以下となるように流量を制限してもよい。作動流体の内圧が高くなるほど熱交換器27などにかかる負担が大きくなるため、内圧を基準とすることで、上記負担を所定の範囲に適切に抑えることが可能となる。なお、内圧を基準とする上で、熱交換器27に内圧検出センサを設けることで作動流体の内圧を実測してもよく、熱交換器27内の作動流体の温度をパラメータとして用いることにより内圧の推測値を得る構成としてもよい。
・作動流体の流れを制限する上で、熱交換器27の出口部分における作動流体の温度として実測値を用いるのではなく、当該温度の推測値を用いる構成としてもよい。例えば、蒸発部23よりも上流側の排気温度と、熱交換器27の材質及び構造から定まるパラメータとを用いて作動流体の温度の推測値を得る構成としてもよい。
・触媒31の暖機を優先させるために作動流体の流れを制限する上では、触媒31の温度が所定の浄化能力を有する温度であるTc1となるまで、作動流体の流れを停止させる構成としてもよい。但し、熱交換器27などへの負担を考慮すると、上記実施形態のように熱交換器27内の作動流体の温度(又は内圧)が制限値以下となる範囲において流量を制御する構成とすることが好ましい。
・作動流体の流れを制限している状況において当該制限を解除するタイミングは、触媒31の温度が所定の浄化能力を有する温度(Tc1)となったタイミングとする構成に限定されることはなく、例えば、触媒31が所定の浄化能力を有する温度となってから活性状態となる温度(Tc2)の間における所定の温度(Tc3)となったタイミング(Tc1<Tc3<Tc2となったタイミング)で制限を解除する構成としてもよい。具体的には、流量制御処理(図5)のステップS33にて第2排気制御フラグに「1」が設定されているか否かを判定するのではなく、触媒31の温度がTc1よりも高くTc2よりも低い温度であるTc3であるか否かを判定し、Tc3である場合にステップS34にて目標出口温度をTe2に設定する構成とする。触媒31の温度がTc1となったタイミングで制限が解除されると、触媒31の温度がTc1まで一旦上昇したものの、反応熱を利用した触媒31の暖機が開始される前に排気熱の回収に伴う排気温度の低下に起因して触媒31の温度がTc1よりも低下し、反応熱を利用した触媒31の暖機が良好に行われないおそれがあるが、上記のようにTc1となったタイミングよりも後のタイミングで制限を解除することで反応熱を利用した触媒31の暖機が良好に開始されることとなる。
なお、かかる暖機が良好に行われるようにするという点においては、作動流体の流れの制限を解除するタイミングをTc1となったタイミングよりも後のタイミングとするのではなく、当該制限を解除するタイミングをTc1となったタイミングとしながら、当該Tc1となったタイミングにおいて、排気熱を利用した暖機において排気温度をそれまで以上に上昇させる操作を行う構成としてもよい。
・上記実施形態では、触媒31の温度が所定の浄化能力を有する温度となったタイミングで、通常の熱回収が開始されるように作動流体の流量を制御する構成としたが、これに代えて、作動流体の流れを制限した状態から通常の熱回収が開始される状態となるまでの間において、熱交換器27内における作動流体の温度(又は内圧)の目標値が段階的に低減される構成としてもよい。この場合であっても、触媒31の反応熱を利用した暖機を良好に開始させることができる。
・第2排気制御処理が開始されるタイミングを、触媒31の温度がTc1よりも若干高い温度となったタイミングとしてもよく、この場合であっても、作動流体の流れの制限を解除するタイミングを第2排気制御処理が開始されたタイミング又はそれよりも遅いタイミングであって触媒31が活性状態に到達するまでの間のタイミングとすることが好ましい。
・熱回収装置22が触媒31の下流側に設けられた構成よりも排気熱の回収を効率良く行う上では、熱回収装置22の蒸発部23を、触媒31と一体化するといったように排気の流れ方向で見て触媒31と同じ位置に設けてもよい。この場合であっても、触媒31の暖機を早期に行うことが好ましく、上記実施形態における排気制御の構成や作動流体の流れを制限する構成を適用するとよい。
・上記実施形態における排気制御の構成や作動流体の流れを制限する構成を、エンジンと電動発電機とが共に搭載された、いわゆるハイブリッド自動車であって、排気通路において触媒の位置又はそれよりも上流側にて排気熱の回収が行われる自動車に対して適用してもよい。ハイブリッド自動車では運転状態に応じてエンジンによる駆動と電動発電機による駆動とが切り替えられることとなるが、エンジンによる駆動に切り替えられたタイミングにおいて触媒の温度が低い場合に、上記実施形態の触媒暖機用処理を実行する構成としてもよい。また、電動発電機による駆動が行われている状況においてエンジンを始動させ、上記実施形態の触媒暖機用処理を実行する構成としてもよい。
・排気温度を上昇させることによる触媒31の暖機に対応した第1排気制御処理が実行されない構成としてもよい。また、第1排気制御処理が実行される構成であっても、当該第1排気制御処理によって点火時期の遅角操作を行うものに限定されることはなく、例えば空燃比をリーンとする操作を行うものであってもよく、目標回転速度を上昇させる操作を行うものであってもよい。また、例えば筒内噴射式のエンジンにあっては、膨張行程で燃料噴射を行うようにしてもよい。
・触媒31の反応熱を利用して触媒31を暖機する暖機手段に対応した第2排気制御処理は、ディザ制御に限定されることはなく、2次空気を利用するものであってもよい。また、三元触媒ではなく、窒素酸化物用触媒などが触媒31として用いられたシステムに対して本発明を適用してもよい。
・触媒31が活性状態に達していない範囲において温度上昇に伴い所定の浄化能力を有する状態に達しているか否かを判断する判断手段としては、触媒31の温度の実測値に基づき所定の浄化能力を有する所定の温度以上であるか否かの判断を行うものに限らない。例えば、触媒31に供給される排気の温度と単位時間当たりの排気流量との積算値から算出した触媒31の温度の推測値に基づき所定の浄化能力を有する所定の温度以上であるか否かの判断を行う構成としてもよい。また、触媒31の上流の酸素濃度と下流の酸素濃度との差に基づき、所定の浄化能力を有する状態に達しているか否かの判断を行ってもよい。この場合、触媒31が所定の浄化能力を有する状態となると、触媒31の上流の酸素濃度と下流の酸素濃度とが同期しなくなることを利用して上記判断を行う。
一実施形態における触媒の暖機制御装置の概略を示す構成図。 触媒の温度と触媒の浄化能力との関係を示す図。 触媒暖機用処理を示すフローチャート。 排気制御設定処理を示すフローチャート。 流量制御処理を示すフローチャート。 流量設定処理を示すフローチャート。 (a)〜(h)は、それぞれ触媒暖機用処理が実行された場合の各排気制御処理の状態及び各パラメータの推移を示すタイミングチャート。
符号の説明
10…エンジン、21…排気通路、22…熱回収装置、25…循環通路、27…熱交換器、28…流体温度センサ、31…触媒、32…触媒温度センサ、40…ECU。

Claims (9)

  1. 所定の循環通路にて作動流体を循環させ、エンジンの排気通路において触媒と同じ位置又はそれよりも上流側で前記作動流体によって排気熱を回収するとともにその回収した熱を昇温対象に放熱する熱回収装置を備えるエンジンシステムに適用され、
    前記触媒が活性途中において所定の浄化反応が可能となる状態に到達しているか否かを判断する判断手段と、
    前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合に、前記触媒での反応を促進させて触媒反応熱を増加させる制御を開始する第1の制御手段と、
    少なくとも前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は、前記熱回収装置における作動流体の流れを、前記昇温対象を所定の温度に上昇させるために排気熱の回収が行われる場合よりも熱回収量が低減されるように制限する第2の制御手段とを備え、
    前記第2の制御手段は、少なくとも前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は、前記循環通路の熱回収箇所における作動流体の温度又は圧力が、当該熱回収箇所における前記循環通路の強度に対応させて設定された制限値以下となるように前記作動流体の流量を制御しつつ、当該作動流体の流れを制限するものであり、前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合、又は当該状態に到達していると判断された後であって前記触媒が活性状態に到達するまでの間に、前記熱回収箇所における作動流体の温度又は圧力が前記制限値よりも低い所定の目標値となるようにする流量の制御を開始するものであることを特徴とする触媒の暖機制御装置。
  2. 前記第2の制御手段は、前記作動流体の流れを制限している状態において、前記熱回収箇所における作動流体の温度又は圧力が前記制限値以下である場合、前記作動流体の流れを停止させるものであることを特徴とする請求項1に記載の触媒の暖機制御装置。
  3. 前記第2の制御手段は、前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合、又は当該状態に到達していると判断された後であって前記触媒が活性状態に到達するまでの間に、前記作動流体の流れを制限している状態から制限していない状態への切り替えを行うものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の触媒の暖機制御装置。
  4. 所定の循環通路にて作動流体を循環させ、エンジンの排気通路において触媒と同じ位置又はそれよりも上流側で前記作動流体によって排気熱を回収するとともにその回収した熱を昇温対象に放熱する熱回収装置を備えるエンジンシステムに適用され、
    前記触媒が活性途中において所定の浄化反応が可能となる状態に到達しているか否かを判断する判断手段と、
    前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合に、前記触媒での反応を促進させて触媒反応熱を増加させる制御を開始する第1の制御手段と、
    少なくとも前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は、前記熱回収装置における作動流体の流れを、前記昇温対象を所定の温度に上昇させるために排気熱の回収が行われる場合よりも熱回収量が低減されるように制限する第2の制御手段とを備え、
    前記第2の制御手段は、前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していると判断された場合、又は当該状態に到達していると判断された後であって前記触媒が活性状態に到達するまでの間に、前記作動流体の流れを制限している状態から制限していない状態への切り替えを行うものであることを特徴とする触媒の暖機制御装置。
  5. 前記第2の制御手段は、少なくとも前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は、前記作動流体の流れを停止させるものであることを特徴とする請求項に記載の触媒の暖機制御装置。
  6. 前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段において前記触媒での反応を促進させる前の状態から同反応を促進させる状態への切り替えがなされたタイミングよりも後のタイミングで、前記作動流体の流れを制限している状態から制限していない状態への切り替えを行うものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の触媒の暖機制御装置。
  7. 少なくとも前記所定の浄化反応が可能となる状態に到達していないと判断されている間は前記排気の温度を上昇させる第3の制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の触媒の暖機制御装置。
  8. 前記判断手段は、前記触媒の上流の酸素濃度と当該触媒の下流の酸素濃度との差、前記触媒に供給される前記排気の温度と当該排気の流量との積算値を用いた前記触媒の温度の推定値、及び前記触媒の温度の実測値の少なくとも1つに基づき前記判断を行う請求項1乃至7のいずれか1に記載の触媒の暖機制御装置。
  9. 前記所定の循環通路は、前記エンジンに設けられるウォータジャケットを含む循環通路とは別のものであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載の触媒の暖機制御装置。
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