JP6341239B2 - エンジンの排熱回収装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば触媒の早期活性化のために、エンジンから排出された排気ガスの熱を、ヒートパイプで回収して熱輸送するようなエンジンの排熱回収装置に関する。
自動車には、エンジンから排出された排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、及び炭化水素(HC)などの有害物質を浄化する浄化装置として、触媒が排気通路上に装着されている。
この触媒は、その温度が上昇することで活性化して浄化効率が向上する一方で、高温になり過ぎると浄化効率が低下するという特徴がある。そこで、エンジン始動後、早期に触媒を活性化させて浄化効率を向上させるとともに、触媒の高温化を抑制する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、触媒よりも下流の排気通路と触媒との間に、純水を熱交換媒体とする第1ループ式ヒートパイプが配置された排熱回収装置が記載されている。この特許文献1の排熱回収装置は、第1ループ式ヒートパイプが排気通路内で回収した排気ガスの熱を、触媒内に放熱することで触媒を早期に活性化させている。
さらに、特許文献1の排熱回収装置には、ヒータ流路が内設された第2放熱部と触媒との間に、純水を熱交換媒体とする第2ループ式ヒートパイプが配置されている。そして、特許文献1の排熱回収装置は、第2ループ式ヒートパイプが触媒内で回収した熱を、第2放熱部を介して放熱することで触媒の高温化を抑制している。
このようにして特許文献1の排熱回収装置は触媒の高温化を抑制しているが、この場合であっても、例えば、エンジン負荷が高い回転域では、高温の排気ガスに触媒が晒されることになる。このため、触媒の高温化をより確実に抑制するためには、触媒よりも上流の排気通路で排気ガスの熱を回収することが望ましい。
しかしながら、触媒よりも上流の排気通路で排気ガスの熱を回収する場合、エンジン始動直後から排気ガスの熱が奪われることで、触媒の早期活性化が阻害されるおそれがあった。
特開2010−059960号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、触媒よりも上流の排気通路で排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒を早期に活性化できるエンジンの排熱回収装置を提供することを目的とする。
この発明は、エンジンの燃焼室から排出された排気ガスの熱を、流体媒体が密封されたヒートパイプを介して回収、放熱するエンジンの排熱回収装置であって、触媒よりも上流の排気通路に一部が内設された前記ヒートパイプと、気相状態の前記流体媒体を凝縮させる凝縮手段と、前記触媒の温度を直接的または間接的に検知する温度検知手段と、前記触媒の温度が前記触媒の活性化温度未満の場合、前記流体媒体の気化を抑制する気化抑制手段とを備え、該気化抑制手段が、前記触媒の温度が前記活性化温度未満の場合、液相状態の前記流体媒体を冷却する冷却手段で構成されたことを特徴とする。
上記流体媒体は、例えば、水、ナフタリン、あるいはナトリウムなどとすることができる。
上記触媒よりも上流の排気通路とは、燃焼室と触媒との間における排気通路であって、例えばエキマニを含む排気通路、あるいは排気ポート、及びエキマニを含む排気通路などとすることができる。
上記触媒の温度を間接的に検知するとは、触媒に供給される排気ガスの温度を、触媒の温度として検知することをいう。
上記活性化温度は、触媒が活性化開始する温度とすることができる。
上記流体媒体の気化を抑制するとは、流体媒体の冷却する、あるいは流体媒体の媒体量を増量することで、流体媒体の気化を抑制する、もしくは流体媒体の沸点を上げることで、流体媒体の気化を抑制することをいう。
この発明により、触媒よりも上流の排気通路で排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒を早期に活性化させることができる。
具体的には、ヒートパイプは、加熱による流体媒体の気化と、放熱による流体媒体の液化とを連続して繰り返すことで、排気通路と凝縮手段との間で熱輸送している。
そこで、触媒の温度が活性化温度未満の場合、流体媒体の気化を抑制することで、エンジンの排熱回収装置は、仮に排気ガスと流体媒体との間で熱交換が行われたとしても、凝縮手段を介して流体媒体の熱が放熱されることを抑制することができる。
これにより、エンジンの排熱回収装置は、ヒートパイプの熱輸送を抑制できるため、触媒よりも上流の排気通路を流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。換言すると、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化していない状態において、ヒートパイプに熱輸送という仕事させないことで、排気ガスの温度低下を抑制することができる。
このため、エンジンの排熱回収装置は、触媒よりも上流の排気通路にヒートパイプを設けた場合であっても、温度低下が抑制された排気ガスを触媒に供給することができる。
そして、触媒の温度が活性化温度以上になった場合、例えば、流体媒体の気化抑制を開放することで、エンジンの排熱回収装置は、触媒よりも上流の排気通路で排気ガスの熱を回収することができる。
従って、エンジンの排熱回収装置は、触媒よりも上流の排気通路で排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒を早期に活性化させることができる。
さらに、前記気化抑制手段が、前記触媒の温度が前記活性化温度未満の場合、液相状態の前記流体媒体を冷却する冷却手段で構成されたことにより、エンジンの排熱回収装置は、流体媒体の気化を確実に抑制できるため、触媒を早期に活性化させることができる。
具体的には、液相状態の流体媒体を冷却することで、エンジンの排熱回収装置は、流体媒体を気化させるために必要な熱エネルギーを、流体媒体を冷却しない場合に比べて大きくすることができる。
このため、エンジンの排熱回収装置は、流体媒体を冷却しない場合に比べて、流体媒体が気化を開始する温度を上昇させることができる。つまり、エンジンの排熱回収装置は、熱輸送が開始されるヒートパイプの作動開始温度を高温側に変更することができる。
これにより、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化していない状態における流体媒体の気化を抑制できるため、触媒よりも上流の排気通路を流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。このため、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化していない場合、温度低下が抑制された排気ガスを触媒に供給することができる。
従って、エンジンの排熱回収装置は、液相状態の流体媒体を冷却する冷却手段によってヒートパイプの作動開始温度を高温側へ変更することで、流体媒体の気化を確実に抑制できるため、触媒を早期に活性化させることができる。
またこの発明は、エンジンの燃焼室から排出された排気ガスの熱を、流体媒体が密封されたヒートパイプを介して回収、放熱するエンジンの排熱回収装置であって、触媒よりも上流の排気通路に一部が内設された前記ヒートパイプと、気相状態の前記流体媒体を凝縮させる凝縮手段と、前記触媒の温度を直接的または間接的に検知する温度検知手段と、前記触媒の温度が前記触媒の活性化温度未満の場合、前記流体媒体の気化を抑制する気化抑制手段とを備え、該気化抑制手段が、前記触媒の温度が前記活性化温度未満の場合、前記ヒートパイプ内を加圧する圧力調整手段で構成されたことを特徴とする。
この発明により、エンジンの排熱回収装置は、流体媒体の気化を確実に抑制できるため、触媒を早期に活性化させることができる。
具体的には、ヒートパイプ内を加圧することで、エンジンの排熱回収装置は、流体媒体の沸点を上昇させることができる。このため、エンジンの排熱回収装置は、ヒートパイプ内を加圧しない場合に比べて、流体媒体が気化を開始する温度を上昇させることができる。つまり、エンジンの排熱回収装置は、熱輸送が開始されるヒートパイプの作動開始温度を高温側に変更することができる。
これにより、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化していない状態における流体媒体の気化を抑制できるため、触媒よりも上流の排気通路を流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。このため、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化していない場合、温度低下が抑制された排気ガスを触媒に供給することができる。
従って、エンジンの排熱回収装置は、ヒートパイプ内を加圧する圧力調整手段によってヒートパイプの作動開始温度を高温側に変更することで、流体媒体の気化を確実に抑制することができるため、触媒を早期に活性化させることができる。
またこの発明は、エンジンの燃焼室から排出された排気ガスの熱を、流体媒体が密封されたヒートパイプを介して回収、放熱するエンジンの排熱回収装置であって、触媒よりも上流の排気通路に一部が内設された前記ヒートパイプと、気相状態の前記流体媒体を凝縮させる凝縮手段と、前記触媒の温度を直接的または間接的に検知する温度検知手段と、前記触媒の温度が前記触媒の活性化温度未満の場合、前記流体媒体の気化を抑制する気化抑制手段とを備え、該気化抑制手段が、前記触媒の温度が前記活性化温度未満の場合、前記ヒートパイプ内における前記流体媒体の媒体量を増量する媒体量調整手段で構成されたことを特徴とする。
この発明により、エンジンの排熱回収装置は、流体媒体の気化を確実に抑制することができるため、触媒を早期に活性化させることができる。
具体的には、ヒートパイプ内の媒体量を増量することで、エンジンの排熱回収装置は、流体媒体を気化させるために必要な熱エネルギーを、媒体量を増量しない場合に比べて大きくすることができる。
このため、エンジンの排熱回収装置は、媒体量を増量しない場合に比べて、流体媒体が気化を開始する温度を上昇させることができる。つまり、エンジンの排熱回収装置は、熱輸送が開始されるヒートパイプの作動開始温度を高温側に変更することができる。
これにより、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化していない状態における流体媒体の気化を抑制できるため、触媒よりも上流の排気通路を流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。このため、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化していない場合、温度低下が抑制された排気ガスを触媒に供給することができる。
従って、エンジンの排熱回収装置は、ヒートパイプ内の媒体量を増量する媒体量調整手段によってヒートパイプの作動開始温度を高温側に変更することで、流体媒体の気化を確実に抑制できるため、触媒を早期に活性化させることができる。
この発明の態様として、前記気化抑制手段を、前記触媒の温度が前記活性化温度以上の場合、前記流体媒体における気化の抑制を開放する構成とすることができる。
上記流体媒体における気化の抑制を開放するとは、流体媒体の冷却を停止する、あるいは流体媒体の媒体量を増量分だけ減量することで、気化の抑制を開放する、もしくは上昇させた流体媒体の沸点を戻すことで、気化の抑制を開放することをいう。
この発明により、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化した場合、触媒よりも上流の排気通路を流下する排気ガスの熱を回収できるとともに、凝縮手段を介して放熱することができる。このため、エンジンの排熱回収装置は、触媒が活性化している状態では、適度に温度低下させた排気ガスを触媒に供給することができる。
従って、エンジンの排熱回収装置は、触媒の早期活性化と、活性化した触媒の高温化抑制とを両立することができる。
本発明により、触媒よりも上流の排気通路で排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒を早期に活性化できるエンジンの排熱回収装置を提供することができる。
エンジンシステムの構成を示す構成図。 エンジンシステムにおける要部の縦断面を示す縦断面図。 排熱回収装置における構成要素を示すブロック図。 ヒートパイプ近傍の縦断面を示す縦断面図。 熱輸送特性を説明する説明図。 排熱回収装置における気化抑制手段の動作を示すフローチャート。 実施例2におけるヒートパイプ近傍の縦断面を示す縦断面図。 実施例2における排熱回収装置の構成要素を示すブロック図。 実施例3におけるヒートパイプ近傍の縦断面を示す縦断面図。 実施例3における排熱回収装置の構成要素を示すブロック図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態におけるエンジンシステム1について、図1から図5を用いて詳しく説明する。
なお、図1はエンジンシステム1の構成図を示し、図2はエンジンシステム1における要部の縦断面図を示し、図3は排熱回収装置70における構成要素のブロック図を示し、図4はヒートパイプ71近傍の縦断面図を示し、図5は熱輸送特性曲線T1,T2を説明する説明図を示している。
また、図4中において、図中左側が燃焼室C側、図中右側が触媒52側とし、図中の矢印Xが排気ガスの流下方向、矢印Yが超臨界水または亜臨界水の流下方向とする。
エンジンシステム1は、図1に示すように、ガソリンを含有する燃料の供給を受けて駆動力を出力するエンジン10と、エンジン10に外気を供給する吸気装置20と、エンジン10に燃料を噴射供給する燃料供給装置30と、エンジン10に超臨界水または亜臨界水を噴射供給する水供給装置40と、エンジン10から排出された排気ガスを外部に排出する排気装置50と、排気ガスの一部を吸気装置20に再循環させるEGR装置60と、排気ガスの熱を回収する排熱回収装置70とで構成されている。
エンジン10は、図1及び図2に示すように、例えば4つのピストン13を有する4気筒エンジンであって、圧縮自己着火によって駆動力を出力するよう構成されている。
具体的には、エンジン10は、図2に示すように、シリンダ11aが形成されたシリンダブロック11と、シリンダブロック11に載置されるシリンダヘッド12と、シリンダ11aに収容されるピストン13などで構成されている。
さらに、エンジン10は、シリンダブロック11のシリンダ11aと、ピストン13の上面と、シリンダヘッド12の傾斜した下面とでペントルーフ型の燃焼室Cを形成している。
なお、ピストン13の上面は、上死点まで上昇した際、燃焼室Cの体積の大部分を占めるように凹設されている。
シリンダブロック11には、図2に示すように、ピストン13が収容されるシリンダ11aに近接するとともに、エンジン10を冷却する冷却水Wが流動するウォータジャケット14が形成されている。
一方、シリンダヘッド12には、図2に示すように、吸気装置20を介して供給された外気を燃焼室Cに導入する中空空間である吸気ポート15と、燃焼室Cで生じた排気ガスを排出する中空空間である排気ポート16とが形成されている。
さらに、シリンダヘッド12には、吸気ポート15と燃焼室Cの境界である開口を、ピストン13の動きに連動可能して開閉する吸気弁17、及び排気ポート16と燃焼室Cの境界である開口を、ピストン13の動きに連動可能して開閉する排気弁18を備えている。
なお、吸気ポート15、及び排気ポート16は、断面視において、それぞれ燃焼室Cから斜め上方外方へ向けて傾斜した形状に形成されている。
また、吸気装置20は、図1に示すように、外気が流動可能な内部中空の吸気管21と、吸気管21を介して導入した外気をエンジン10の各吸気ポート15に供給するインテークマニホールド22(以下、インマニ22と呼ぶ)とで構成されている。
さらに、吸気装置20には、外気に含まれるダストを除去するエアクリーナ23と、外気の流動量を調整するスロットルバルブ24とが、上流からこの順番で吸気管21に接続されている。
また、燃料供給装置30は、燃料タンク(図示省略)に貯留された燃料をエンジン10へ圧送する機能と、各ピストン13の動きに応じて、圧送された燃料を燃焼室Cに噴射する機能とを有している。
具体的には、燃料供給装置30は、図1に示すように、ガソリンを含有する燃料を貯留する燃料タンク、燃料を圧送する燃料ポンプ(図示省略)、燃料を燃焼室Cに噴射する燃料噴射用インジェクタ31、これらを接続する燃料配管(図示省略)と、燃料ポンプ、及び燃料噴射用インジェクタ31の動作を制御するエンジンコントロールユニット(以下、ECUと呼ぶ)とで構成されている。
燃料噴射用インジェクタ31は、図2に示すように、ピストン13の上面に対向するとともに、その先端が燃焼室Cに突出するようシリンダヘッド12に配設されている。
ECUは、各ピストン13の動作に応じて燃焼室Cごとに燃料を噴射するとともに、燃焼室Cに供給された外気と燃料との混合気がピストン13の上死点付近で圧縮自己着火するように、燃料噴射用インジェクタ31の噴射タイミングを制御している。
また、水供給装置40は、排気ガスに含まれる水蒸気を凝縮水として取り出す機能と、凝縮水を加熱、及び加圧して超臨界水または亜臨界水を生成する機能と、超臨界水または亜臨界水を燃焼室Cに噴射供給する機能とを有している。
なお、超臨界水または亜臨界水は、燃焼室Cで気化し膨張することで、エンジン出力として作用するものである。つまり、水供給装置40は、超臨界水または亜臨界水によって、エンジン出力を低下させることなく、燃料消費を抑える機能を有している。
具体的には、水供給装置40は、図1に示すように、排気装置50の下流に設けるとともに、排気ガスに含まれる水蒸気を凝縮する凝縮器41と、凝縮水を貯留する凝縮水タンク42と、凝縮水タンク42の凝縮水を圧送する低圧ポンプ43と、凝縮水を昇温させる熱交換器44と、昇温させた凝縮水をエンジン10へ圧送する高圧ポンプ45と、凝縮水を各燃焼室Cに噴射する水噴射用インジェクタ46と、これらを接続する水供給配管47と、水噴射用インジェクタ46の動作を制御するECUで構成されている。
凝縮器41は、排気装置50の下流側(後述する排気装置50の触媒52よりも下流)に一体的に配設されるとともに、排気ガスが流下可能に構成されている。この凝縮器41は、排気ガスに含まれる水蒸気を凝縮して、凝縮水として取り出し可能に構成されている。
凝縮水タンク42は、水供給配管47を介して凝縮器41に接続されている。この凝縮水タンク42は、水供給配管47を介して凝縮器41から供給された凝縮水を、一時貯留可能に構成されている。
低圧ポンプ43は、水供給配管47を介して凝縮水タンク42に接続されるとともに、水供給配管47を介して熱交換器44に接続されている。この低圧ポンプ43は、凝縮水タンク42から熱交換器44に、凝縮水を圧送する機能を有している。
熱交換器44は、凝縮器41よりも上流の排気装置50に一体的に配設されるとともに、排気ガスが流下可能に構成されている。さらに、熱交換器44には、水供給配管47の一部が内設され、高温の排気ガスと、排気ガスに対して低温の凝縮水との間で熱交換可能に構成されている。
高圧ポンプ45は、水供給配管47を介して熱交換器44に接続されるとともに、水供給配管47を介して水噴射用インジェクタ46に接続されている。この高圧ポンプ45は、熱交換器44で昇温された凝縮水を、低圧ポンプ43よりも高い圧力で加圧して、超臨界水または亜臨界水として水噴射用インジェクタ46に供給する機能を有している。
水噴射用インジェクタ46は、図2に示すように、シリンダブロック11とシリンダヘッド12との境界近傍において、その先端が側方から燃焼室Cへ突出するよう配設されている。この水噴射用インジェクタ46は、例えば、燃料噴射用インジェクタ31と同様の構成とする。
そして、水噴射用インジェクタ46は、燃料噴射用インジェクタ31と同様に、ECUによって、超臨界水または亜臨界水を噴射する噴射タイミングが制御されている。
また、排気装置50は、図1に示すように、シリンダブロック11に接続されたエキゾーストマニホールド51(以下、エキマニ51と呼ぶ)と、エンジン10から排出された排気ガス中の有害物質を浄化する触媒52と、これらを接続するとともに、排気ガスを車外に排出可能な内部中空の排気管53とで構成されている。
さらに、排気装置50には、上述した水供給装置40の熱交換器44、及び凝縮器41が、触媒52よりも下流の排気管53にこの順番で接続されている。
エキマニ51には、図2に示すように、各排気ポート16と連通するとともに、排気管53と連通する内部空間であるエキマニ排気通路51aが形成されている。このエキマニ排気通路51aには、例えば、150℃から800℃の排気ガスが流下するものとする。
さらに、エキマニ51には、図3に示すように、ECU2と電気的に接続されるとともに、エキマニ排気通路51aを流下する排気ガスの温度である排気温度を検知する排気温度センサ54が配設されている。
加えて、エキマニ51には、図2に示すように、エキマニ排気通路51aの上方に、水供給装置40における水供給配管47の一部となるエキマニ水供給通路47aが形成されている。
触媒52は、例えば、三次元触媒などであって、エンジン10から排出された排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、及び炭化水素(HC)などの有害物質を浄化可能に構成されている。
この触媒52は、例えば200℃以上で活性化して、所定の温度範囲において浄化機能を発揮する構成とする。
さらに、触媒52には、図3に示すように、ECU2と電気的に接続されるとともに、触媒52の温度である触媒温度を検知する触媒温度センサ55が配設されている。
なお、上述したエンジン10の排気ポート16、エキマニ51、触媒52、熱交換器44、凝縮器41、及びこれらを接続する排気管53で構成されるとともに、排気ガスが流下可能な一体的な内部空間を、排気ガスが流下する排気通路とする。
また、EGR装置60は、図1に示すように、排気管53に設けた排気シャッターバルブ61と、排気管53及び吸気管21を接続するEGR配管62と、EGR配管62に設けたEGRバルブ63と、EGRクーラー64と、排気シャッターバルブ61、及びEGRバルブ63の動作を制御するECUとで構成されている。
排気シャッターバルブ61は、凝縮器41よりも下流において、排気管53の内部に設けた開閉自在な開閉弁で構成されている。この排気シャッターバルブ61は、ECUによって開閉制御されるとともに、排気管53の内圧が低い場合に、排気管53の内部を閉塞するように閉弁する。
EGR配管62は、エキマニ51と触媒52との間における排気管53、及びスロットルバルブ24とインマニ22との間における吸気管21を、連通可能に接続するよう構成されている。
EGRバルブ63は、EGR配管62の内部に設けた開閉自在な開閉弁で構成されている。このEGRバルブ63は、ECUによって開閉制御されることで、吸気装置20に還流される排気ガスの量を調整する機能を有している。
EGRクーラー64は、EGRバルブ63の上流、すなわち吸気管21側に隣接して配設されている。このEGRクーラー64は、吸気装置20に還流される排気ガスを冷却する機能を有している。
また、排熱回収装置70は、触媒52を早期に活性化させる機能と、触媒52が活性化した状態において、エキマニ排気通路51a、及びエキマニ水供給通路47aの間で熱輸送を行う機能とを有している。
具体的には、排熱回収装置70は、図1から図3に示すように、熱交換媒体Mが略密閉されたループ形状のヒートパイプ71と、液相状態における熱交換媒体Mの気化を抑制する気化抑制手段72とで構成されている。
ヒートパイプ71は、図2及び図4に示すように、熱伝導性の高い金属製であって、エキマニ排気通路51aとエキマニ水供給通路47aとの間を跨ぐとともに、排気ポート16の傾きに沿うように傾斜した状態でエキマニ51に埋設されている。
より詳しくは、ヒートパイプ71は、図4に示すように、エキマニ排気通路51aに配置されるとともに、排気ガスに晒される吸熱部71aと、エキマニ水供給通路47aに配置されるとともに、超臨界水または亜臨界水に晒される放熱部71bと、エキマニ排気通路51aの下流側で吸熱部71a、及び放熱部71bを連結する蒸気通路部71cと、エキマニ排気通路51aの上流側で吸熱部71a、及び放熱部71bを連結する還流通路部71dとで、略矩形のループ状に形成されている。
さらに、ヒートパイプ71には、熱交換媒体Mを貯留するリザーバタンク73が一体形成されている。
このリザーバタンク73は、図4に示すように、金属製の略ボックス状であって、ヒートパイプ71の吸熱部71aと連通可能に一体形成されている。
熱交換媒体Mは、所定の排気温度範囲で熱輸送可能な流体媒体であって、吸熱部71aの一部、及びリザーバタンク73を満たす所定量が、ヒートパイプ71に密閉されている。
より詳しくは、熱交換媒体Mは、図5に示すように、排気温度に対する熱輸送量の関係を示した熱輸送特性曲線T1(図5中の細い実線)が、所定の排気温度範囲において得られる流体媒体である。なお、熱輸送特性曲線T1が得られる所定の排気温度範囲を、ヒートパイプ71の作動温度範囲とする。
この熱交換媒体Mとしては、例えば、作動温度範囲が30℃から250℃の純水とする。
気化抑制手段72は、図3及び図4に示すように、リザーバタンク73に下面に装着されるとともに、リザーバタンク73を介して熱交換媒体Mを冷却する冷却部74と、触媒温度センサ55と、冷却部74の動作を制御するECU2とで構成されている。
冷却部74は、例えば、ペルチェ素子などの熱電素子で構成されている。この冷却部74は、ECU2と電気的に接続されるとともに、ECU2によって熱交換媒体Mの冷却動作と、冷却動作の停止とが制御される。なお、冷却部74は、エンジン始動直後では、冷却動作が停止した状態に制御されているものとする。
次に、上述した構成の排熱回収装置70における気化抑制手段72の動作について、図6を用いて説明する。
なお、図6は排熱回収装置70における気化抑制手段72のフローチャートを示している。
乗員の操作によってエンジンが始動すると、気化抑制手段72のECU2は、触媒温度センサ55で検知した触媒温度を、所定時間間隔で取得し(ステップS101)、取得した触媒温度が、触媒52が活性化する活性化温度以上であるか否かを判定する(ステップS102)
取得した触媒温度が活性化温度以上の場合(ステップS102:Yes)、ECU2は、触媒52が活性化した状態であると判定して、ステップS101へ戻る。
この際、触媒52を活性化させる高温の排気ガスに晒されるため、熱交換媒体Mは、吸熱部71aにおいて、排気ガスとの熱交換によって気化蒸発して気相状態となる。その後、気相状態の熱交換媒体Mは、蒸気通路部71cを介して放熱部71bへ移動して、超臨界水または亜臨界水との熱交換によって凝縮され液相状態へ移行する。
そして、液相状態に移行した熱交換媒体Mは、還流通路部71dを介して吸熱部71aに還流し、再び排気ガスとの熱交換によって気相状態に移行する。このように、ヒートパイプ71の内部において、熱交換媒体Mが蒸発と凝縮とを連続して繰り返すことで、排熱回収装置70は、エキマニ排気通路51aからエキマニ水供給通路47aへ熱輸送を行う。
ステップS102において、取得した触媒温度が活性化温度未満の場合(ステップS102:No)、気化抑制手段72は、熱交換媒体Mの冷却を開始する(ステップS103)。
具体的には、取得した触媒温度が活性化温度未満の場合、気化抑制手段72のECU2は、冷却部74の熱電素子に対して電流の供給を開始する。電流が供給された冷却部74は、冷却動作を開始することで、液相状態の熱交換媒体Mを冷却する。
このようにして冷却された熱交換媒体Mは、冷却されていない熱交換媒体に比べて、気化に必要な熱エネルギーが大きくなる。このため、冷却された熱交換媒体Mの熱輸送特性曲線T2は、図5の太い実線で示したように、冷却されていない熱交換媒体の熱輸送特性曲線T1よりも高温側へスライドするように変更される。
つまり、熱交換媒体Mを冷却することで、排熱回収装置70は、熱輸送が開始されるヒートパイプ71の作動開始温度を高温側に変更している。これにより、排熱回収装置70は、熱交換媒体Mの気化が抑制された状態を実現している。
その後、気化抑制手段72のECU2は、触媒温度センサ55で検知した触媒温度を取得し(ステップS104)、取得した触媒温度が活性化温度以上であるか否かを判定する(ステップS105)。
取得した触媒温度が活性化温度未満の場合(ステップS105:No)、ECU2は、ステップS104に戻り、取得した触媒温度が活性化温度以上になるまでステップS104、及びステップS105を繰り返す。
一方、取得した触媒温度が活性化温度以上の場合(ステップS105:Yes)、気化抑制手段72は、熱交換媒体Mの冷却を停止する(ステップS106)。
具体的には、触媒温度が活性化温度以上の場合、ECU2は、冷却部74の熱電素子に対する電流の供給を停止して、冷却部74の冷却動作を停止させる。これにより、気化抑制手段72は、熱交換媒体Mの気化が抑制された状態を開放する。
この際、触媒52を活性化させる温度に達した排気ガスに晒されるため、熱交換媒体Mは、排気ガスとの熱交換によって気化を開始する。これにより、ヒートパイプ71は、エキマニ排気通路51aからエキマニ水供給通路47aへ熱輸送を開始する。
その後、気化抑制手段72のECU2は、ステップS101に戻り、エンジン10が停止するまで、上述したステップS101からステップS106を繰り返す。
以上のような動作を実現するエンジン10の排熱回収装置70は、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aで排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒52を早期に活性化させることができる。
具体的には、ヒートパイプ71は、加熱による熱交換媒体Mの気化と、放熱による熱交換媒体Mの液化とを連続して繰り返すことで、エキマニ排気通路51aとエキマニ水供給通路47aとの間で熱輸送している。
そこで、触媒温度が活性化温度未満の場合、熱交換媒体Mの気化を抑制することで、エンジン10の排熱回収装置70は、仮に排気ガスと熱交換媒体Mとの間で熱交換が行われたとしても、超臨界水または亜臨界水を介して熱交換媒体Mの熱が放熱されることを抑制することができる。
これにより、エンジン10の排熱回収装置70は、ヒートパイプ71の熱輸送を抑制できるため、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aを流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。
換言すると、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52が活性化していない状態において、ヒートパイプ71に熱輸送という仕事させないことで、排気ガスの温度低下を抑制することができる。
このため、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aにヒートパイプ71を設けた場合であっても、温度低下が抑制された排気ガスを触媒52に供給することができる。
そして、触媒温度が活性化温度以上になった場合、熱交換媒体Mの気化抑制を開放することで、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aで排気ガスの熱を回収することができる。
従って、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aで排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒52を早期に活性化させることができる。
また、触媒温度が活性化温度以上の場合、気化抑制手段72が、熱交換媒体Mにおける気化の抑制を開放する構成としたことにより、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52が活性化した場合、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aを流下する排気ガスの熱を回収できるとともに、超臨界水または亜臨界水を介して放熱することができる。
このため、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52が活性化している状態では、適度に温度低下させた排気ガスを触媒52に供給することができる。
従って、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52の早期活性化と、活性化した触媒52の高温化抑制とを両立することができる。
また、液相状態の熱交換媒体Mを冷却する冷却部74、触媒温度センサ55、及びECU2で、気化抑制手段72が構成されたことにより、エンジン10の排熱回収装置70は、熱交換媒体Mの気化を確実に抑制できるため、触媒52を早期に活性化させることができる。
具体的には、液相状態の熱交換媒体Mを冷却することで、エンジン10の排熱回収装置70は、熱交換媒体Mを気化させるために必要な熱エネルギーを、熱交換媒体Mを冷却しない場合に比べて大きくすることができる。
このため、エンジン10の排熱回収装置70は、熱交換媒体Mを冷却しない場合に比べて、熱交換媒体Mが気化を開始する温度を上昇させることができる。つまり、エンジン10の排熱回収装置70は、熱輸送が開始されるヒートパイプ71の作動開始温度を高温側に変更することができる。
これにより、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52が活性化していない状態における熱交換媒体Mの気化を抑制できるため、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aを流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。このため、エンジン10の排熱回収装置70は、触媒52が活性化していない場合、温度低下が抑制された排気ガスを触媒52に供給することができる。
従って、エンジン10の排熱回収装置70は、液相状態の熱交換媒体Mを冷却する気化抑制手段72によってヒートパイプ71の作動開始温度を高温側へ変更することで、熱交換媒体Mの気化を確実に抑制できるため、触媒52を早期に活性化させることができる。
上述した実施例1に対して、気化抑制手段が異なる排熱回収装置80について、図7及び図8を用いて詳しく説明する。
なお、図7は実施例2におけるヒートパイプ81近傍の縦断面図を示し、図8は実施例2における排熱回収装置80のブロック図を示している。
また、図7中において、図中左側が燃焼室C側、図中右側が触媒52側とし、図中の矢印Xが排気ガスの流下方向、矢印Yが超臨界水または亜臨界水の流下方向とする。
また、上述の実施例1と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
実施例2の排熱回収装置80は、図7及び図8に示すように、熱交換媒体Mが密閉されたループ形状のヒートパイプ81と、液相状態における熱交換媒体Mの気化を抑制する気化抑制手段82とで構成されている。
ヒートパイプ81は、図7に示すように、エキマニ排気通路51aに配置された吸熱部81aと、エキマニ水供給通路47aに配置された放熱部81bと、エキマニ排気通路51aの下流側で吸熱部81a、及び放熱部81bを連結する蒸気通路部81cと、エキマニ排気通路51aの上流側で吸熱部81a、及び放熱部81bを連結する還流通路部81dとで、略矩形のループ状に形成されている。
さらに、ヒートパイプ81は、図7に示すように、エキマニ排気通路51aの下流側において、放熱部81bから上方へ延びる接続部81eが一体形成されている。この接続部81eは、所定の大きさで開口されたエキマニ51の開口孔51bに接続されている。
気化抑制手段82は、図7及び図8に示すように、ヒートパイプ81の内部を加圧する加圧部83と、触媒温度センサ55と、加圧部83の動作を制御するECU2とで構成されている。
加圧部83は、図7に示すように、エキマニ51の開口孔51bと、開口孔51bと略同等の外径を有する弁を先端に有する電磁弁84とで、ピストン式ポンプをなすよう構成されている。
電磁弁84は、図7及び図8に示すように、例えば、ソレノイドバルブで構成されている。この電磁弁84は、ECU2と電気的に接続されるとともに、ECU2によってプランジャが突出したON状態と、プランジャが突出していないOFF状態とに制御される。なお、電磁弁84は、エンジン始動直後では、プランジャが突出していないOFF状態に制御されているものとする。
次に、排熱回収装置80における気化抑制手段82の動作について説明する。
排熱回収装置80における気化抑制手段82の動作は、上述した実施例1における気化抑制手段72の動作に対して、図6のステップS103、ステップS106の動作が異なる。このため、ここでは、図6中のステップS103を「加圧開始」に置き換えるとともに、ステップS106を「加圧停止」に置き換えて説明する。
まず、図6のステップS102において、取得した触媒温度が活性化温度未満の場合(ステップS102:No)、気化抑制手段82は、ヒートパイプ81の加圧を開始する(ステップS103)。
具体的には、取得した触媒温度が活性化温度未満の場合、気化抑制手段82は、ECU2が電磁弁84をON状態にさせることで、ヒートパイプ81内の体積を縮小させて、ヒートパイプ81の内圧を昇圧する。
このようにして加圧された熱交換媒体Mは、加圧されていない熱交換媒体に比べて、沸点が高くなる。このため、加圧された熱交換媒体Mの熱輸送特性曲線T2は、図5の太い実線で示したように、加圧されていない熱交換媒体の熱輸送特性曲線T1よりも高温側へスライドするように変更される。これにより、排熱回収装置70は、熱交換媒体Mの気化が抑制された状態を実現している。
その後、ステップS105において、取得した触媒温度が活性化温度以上の場合(ステップS105:Yes)、気化抑制手段82は、ヒートパイプ81の加圧を停止する(ステップS106)。
具体的には、触媒温度が活性化温度以上の場合、ECU2は、電磁弁84をOFF状態にさせることで、加圧部83の加圧動作を停止させる。これにより、気化抑制手段82は、熱交換媒体Mの気化が抑制された状態を開放する。
この際、触媒52を活性化させる温度に達した排気ガスに晒されるため、熱交換媒体Mは、排気ガスとの熱交換によって気化を開始する。これにより、ヒートパイプ81は、エキマニ排気通路51aからエキマニ水供給通路47aへ熱輸送を開始する。
以上のような動作を実現するエンジン10の排熱回収装置80は、上述した実施例1と同様に、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aで排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒52を早期に活性化させることができる。
また、ヒートパイプ81内を加圧する加圧部83、触媒温度センサ55、及びECU2で、気化抑制手段82を構成したことにより、エンジン10の排熱回収装置80は、熱交換媒体Mの気化を確実に抑制できるため、触媒52を早期に活性化させることができる。
具体的には、ヒートパイプ81内を加圧することで、エンジン10の排熱回収装置80は、熱交換媒体Mの沸点を上昇させることができる。このため、エンジン10の排熱回収装置80は、ヒートパイプ81内を加圧しない場合に比べて、熱交換媒体Mが気化を開始する温度を上昇させることができる。つまり、エンジン10の排熱回収装置80は、熱輸送が開始されるヒートパイプ81の作動開始温度を高温側に変更することができる。
これにより、エンジン10の排熱回収装置80は、触媒52が活性化していない状態における熱交換媒体Mの気化を抑制できるため、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aを流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。このため、エンジン10の排熱回収装置80は、触媒52が活性化していない場合、温度低下が抑制された排気ガスを触媒52に供給することができる。
従って、エンジン10の排熱回収装置80は、ヒートパイプ81内を加圧する気化抑制手段82によってヒートパイプ81の作動開始温度を高温側に変更することで、熱交換媒体Mの気化を確実に抑制することができるため、触媒52を早期に活性化させることができる。
上述した実施例1に対して、気化抑制手段が異なる排熱回収装置90について、図9及び図10を用いて詳しく説明する。
なお、図9は実施例3におけるヒートパイプ91近傍の縦断面図を示し、図10は実施例3における排熱回収装置90のブロック図を示している。
また、図9中において、図中左側が燃焼室C側、図中右側が触媒52側とし、図中の矢印Xが排気ガスの流下方向、矢印Yが超臨界水または亜臨界水の流下方向とする。
また、上述の実施例1と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
実施例3の排熱回収装置90は、図7及び図8に示すように、熱交換媒体Mが密閉されたループ形状のヒートパイプ91と、液相状態における熱交換媒体Mの気化を抑制する気化抑制手段92とで構成されている。
ヒートパイプ91は、図9に示すように、エキマニ排気通路51aに配置された吸熱部91aと、エキマニ水供給通路47aに配置された放熱部91bと、エキマニ排気通路51aの下流側で吸熱部91a、及び放熱部91bを連結する蒸気通路部91cと、エキマニ排気通路51aの上流側で吸熱部91a、及び放熱部91bを連結する還流通路部91dとで、略矩形のループ状に形成されている。
さらに、ヒートパイプ91には、エキマニ排気通路51aの下流側において、放熱部91bから上方へ延びる接続部91eが一体形成されている。この接続部91eは、所定の大きさで開口されたエキマニ51の開口孔51cに接続されている。
加えて、ヒートパイプ91には、エキマニ排気通路51aの上流側において、吸熱部91aと連通するとともに、熱交換媒体Mが貯留されるピストン部93が一体形成されている。
このピストン部93は、熱交換媒体Mが貯留される媒体空間と、空気が貯留される空気空間とを構成するように、ピストン93aがその内部に配置されている。
気化抑制手段92は、図9及び図10に示すように、吸熱部91aに貯留される熱交換媒体Mの媒体量を調整する媒体量調整部94と、ヒートパイプ91の内圧を調整する内圧調整部95と、触媒温度センサ55と、媒体量調整部94の動作を制御するECU2とで構成されている。
媒体量調整部94は、図9及び図10に示すように、ヒートパイプ71のピストン部93と、ピストン部93に接続されたポンプ部96とで、ピストン式ポンプをなすよう構成されている。
なお、ポンプ部96は、ピストン部93の空気空間に対して圧縮空気を圧送する機能と、ピストン部93の空気空間から空気を抜き取る機能とを有している。
内圧調整部95は、図9及び図10に示すように、ヒートパイプ91の接続部91eに当接するように、エキマニ51の開口孔51cに装着されている。この内圧調整部95は、ヒートパイプ91の接続部91eを閉塞する調整弁95aと、調整弁95aを下方に付勢するスプリング95bと、これらを収容保持するハウジング95cとで構成されている。
次に、排熱回収装置90における気化抑制手段92の動作について説明する。
排熱回収装置90における気化抑制手段92の動作は、上述した実施例1における気化抑制手段72の動作に対して、図6のステップS103、ステップS106の動作が異なる。このため、ここでは、図6中のステップS103を「媒体量増量」に置き換えるとともに、ステップS106を「媒体量減量」に置き換えて説明する。
まず、図6のステップS102において、取得した触媒温度が活性化温度未満の場合(ステップS102:No)、気化抑制手段92は、吸熱部91aにおける熱交換媒体Mの媒体量を増量させる(ステップS103)。
具体的には、取得した触媒温度が活性化温度未満の場合、気化抑制手段92は、ECU2が媒体量調整部94のポンプ部96を作動させることで、ピストン部93への圧縮空気の圧送を開始する。そして、圧送された圧縮空気によって、ピストン93aが熱交換媒体Mを押圧開始することで、ピストン部93は、吸熱部91aにおける熱交換媒体Mの媒体量を増量させる。
この際、媒体量調整部94のポンプ作用によって、スプリング95bの付勢力に抗して調整弁95aが押圧されることで、内圧調整部95は、媒体量を増量に伴うヒートパイプ91の内圧変化を抑制する。これにより、気化抑制手段92は、ヒートパイプ91の内圧を略一定に維持したまま、吸熱部91aにおける熱交換媒体Mの媒体量を増量させる。
このように増量された熱交換媒体Mは、増量されていない熱交換媒体に比べて、気化に必要な熱エネルギーが大きくなる。このため、増量された熱交換媒体Mの熱輸送特性曲線T2は、図5の太い実線で示したように、増量されていない熱交換媒体の熱輸送特性曲線T1に対して、高温側へスライドするように変更される。これにより、排熱回収装置90は、熱交換媒体Mの気化が抑制された状態を実現している。
その後、ステップS105において、取得した触媒温度が活性化温度以上の場合(ステップS105:Yes)、気化抑制手段92は、吸熱部91aにおける熱交換媒体Mの媒体量を減量する(ステップS106)。
具体的には、触媒温度が活性化温度以上の場合、気化抑制手段92は、ECU2が媒体量調整部94のポンプ部96を作動させることで、ピストン部93からの空気の抜き取りを開始する。そして、ピストン部93における空気空間の減圧によって、ピストン93aが元の位置に戻ることで、ピストン部93は、吸熱部91aにおける熱交換媒体Mの媒体量を減量させる。
この際、触媒52を活性化させる温度に達した排気ガスに晒されるため、熱交換媒体Mは、排気ガスとの熱交換によって気化を開始する。これにより、ヒートパイプ91は、エキマニ排気通路51aからエキマニ水供給通路47aへ熱輸送を開始する。
以上のような動作を実現するエンジン10の排熱回収装置90は、上述した実施例1と同様に、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aで排気ガスの熱を回収する場合であっても、触媒52を早期に活性化させることができる。
また、ヒートパイプ91内における熱交換媒体Mの媒体量を増量する媒体量調整部94、内圧調整部95、触媒温度センサ55、及びECU2で気化抑制手段92を構成したことにより、エンジン10の排熱回収装置90は、熱交換媒体Mの気化を確実に抑制することができるため、触媒52を早期に活性化させることができる。
具体的には、ヒートパイプ91内の媒体量を増量することで、エンジン10の排熱回収装置90は、熱交換媒体Mを気化させるために必要な熱エネルギーを、媒体量を増量しない場合に比べて大きくすることができる。
このため、エンジン10の排熱回収装置90は、媒体量を増量しない場合に比べて、熱交換媒体Mが気化を開始する温度を上昇させることができる。つまり、エンジン10の排熱回収装置90は、熱輸送が開始されるヒートパイプ91の作動開始温度を高温側に変更することができる。
これにより、エンジン10の排熱回収装置90は、触媒52が活性化していない状態における熱交換媒体Mの気化を抑制できるため、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aを流下する排気ガスの温度低下を抑制することができる。このため、エンジン10の排熱回収装置90は、触媒52が活性化していない場合、温度低下が抑制された排気ガスを触媒52に供給することができる。
従って、エンジン10の排熱回収装置90は、ヒートパイプ91内の媒体量を増量する気化抑制手段92によってヒートパイプ91の作動開始温度を高温側に変更することで、熱交換媒体Mの気化を確実に抑制できるため、触媒52を早期に活性化させることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の流体媒体は、実施形態の熱交換媒体Mに対応し、
以下同様に、
触媒よりも上流の排気通路は、エキマニ排気通路51aに対応し、
凝縮手段は、エキマニ水供給通路47aを流下する超臨界水または亜臨界水に対応し、
温度検知手段は、触媒温度センサ55に対応し、
気化抑制手段、及び冷却手段は、冷却部74、触媒温度センサ55、及びECU2に対応し、
気化抑制手段、及び圧力調整手段は、加圧部83、触媒温度センサ55、及びECU2に対応し、
気化抑制手段、及び媒体量調整手段は、媒体量調整部94、内圧調整部95、触媒温度センサ55、及びECU2に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、ループ形状のヒートパイプ71,81,91としたが、これに限定せず、触媒52よりも上流のエキマニ排気通路51aに一端が内設された略棒状のヒートパイプとしてもよい。この場合、エキマニ51の外部に突出した他端を、例えば、超臨界水または亜臨界水が流下する水供給配管47に内設する。
また、上述した実施形態において、作動温度範囲が30℃から250℃の純水を熱交換媒体Mとしたが、これに限定せず、作動温度範囲が150℃から400℃のナフタリン、あるいは作動温度範囲が600℃から1200℃のナトリウムを熱交換媒体としてもよい。
また、上述した実施形態において、エキマニ51のエキマニ排気通路51aにヒートパイプ71,81,91の吸熱部71a,81a,91aを内設したが、これに限定せず、触媒52よりも上流の排気通路であれば、排気ポート16、あるいは排気管53に吸熱部71a,81a,91aを内設したヒートパイプ71,81,91としてもよい。
また、上述した実施形態において、気相状態の熱交換媒体Mを、エキマニ水供給通路47aを流下する超臨界水または亜臨界水で凝縮したが、これに限定せず、例えば、ヒートパイプ71,81,91の放熱部71b,81b,91bを電気的に冷却する冷却手段で、気相状態の熱交換媒体Mを凝縮してもよい。あるいは、排気ポート16に吸熱部71a,81a,91aを内設したヒートパイプ71,81,91の放熱部71b,81b,91bを、シリンダヘッド12のウォータジャケットを流下する冷却水で冷却して、気相状態の熱交換媒体Mを凝縮する構成としてもよい。
また、上述した実施形態において、触媒温度センサ55が検知した触媒温度に基づいて、触媒52が活性化した状態か否かを判定したが、これに限定せず、排気温度センサ54が検知した排気温度に基づいて、触媒52が活性化した状態か否を判定する構成としてもよい。
また、上述した実施形態において、ヒートパイプ71,81,91の作動温度範囲を高温側へ変更する気化抑制手段としたが、これに限定せず、ヒートパイプの熱輸送量を抑えることで、熱交換媒体Mの気化を抑制する気化抑制手段としてもよい。
また、上述した実施例1において、リザーバタンク73を設けたヒートパイプ71としたが、これに限定せず、実施例2のようにリザーバタンクを不要にしてもよい。この場合、ヒートパイプ71の吸熱部71aを気化抑制手段72で冷却する構成とする。
また、実施例1において、熱交換媒体Mを冷却する冷却部74を備えた気化抑制手段72としたが、これに限定せず、熱交換媒体Mを冷却する冷却部74に加えて、熱交換媒体Mを加熱する加熱部を備えてよい。そして、触媒温度が活性化温度以上の場合、冷却部74による熱交換媒体Mの冷却を停止するとともに、加熱部で熱交換媒体Mを加熱することで、熱交換媒体Mの気化を促進する構成としてもよい。
また、上述した実施例2において、リザーバタンクを備えていないヒートパイプ81としたが、これに限定せず、実施例1と同様に、リザーバタンクを設けたヒートパイプとしてもよい。
また、実施例2において、ECU2と電気的に接続された電磁弁84で加圧部83を構成したが、これに限定せず、ヒートパイプ81の内圧を昇圧可能であれば、例えば、回転式電動ポンプ、あるいは実施例3の媒体量調整部94のようなピストン式ポンプなどであってもよい。
また、上述した実施例3において、ピストン式ポンプの媒体量調整部94としたが、これに限定せず、回転式電動ポンプなどであってもよい。あるいはピストン式ポンプや回転式電動ポンプと、開閉可能な媒体量調整弁とで構成された媒体調整部としてもよい。
また、実施例3において、ヒートパイプ91の内圧を調整する内圧調整部95を備えた気化抑制手段92としたが、これに限定せず、内圧調整部95を不要にした気化抑制手段としてもよい。この場合、媒体量を増量した際、ヒートパイプ91の内圧も同時に昇圧されるため、気化に必要な熱エネルギーの増大と、沸点の上昇とにより、ヒートパイプ91の作動温度範囲をより高温側へ変更させることができる。
2…ECU
10…エンジン
51a…エキマニ排気通路
52…触媒
55…触媒温度センサ
70…排熱回収装置
71…ヒートパイプ
72…気化抑制手段
74…冷却部
80…排熱回収装置
81…ヒートパイプ
82…気化抑制手段
83…加圧部
90…排熱回収装置
91…ヒートパイプ
92…気化抑制手段
94…媒体量調整部
95…内圧調整部
C…燃焼室
M…熱交換媒体

Claims (4)

  1. エンジンの燃焼室から排出された排気ガスの熱を、流体媒体が密封されたヒートパイプを介して回収、放熱するエンジンの排熱回収装置であって、
    触媒よりも上流の排気通路に一部が内設された前記ヒートパイプと、
    気相状態の前記流体媒体を凝縮させる凝縮手段と、
    前記触媒の温度を直接的または間接的に検知する温度検知手段と、
    前記触媒の温度が前記触媒の活性化温度未満の場合、前記流体媒体の気化を抑制する気化抑制手段とを備え
    該気化抑制手段が、
    前記触媒の温度が前記活性化温度未満の場合、液相状態の前記流体媒体を冷却する冷却手段で構成された
    エンジンの排熱回収装置。
  2. エンジンの燃焼室から排出された排気ガスの熱を、流体媒体が密封されたヒートパイプを介して回収、放熱するエンジンの排熱回収装置であって、
    触媒よりも上流の排気通路に一部が内設された前記ヒートパイプと、
    気相状態の前記流体媒体を凝縮させる凝縮手段と、
    前記触媒の温度を直接的または間接的に検知する温度検知手段と、
    前記触媒の温度が前記触媒の活性化温度未満の場合、前記流体媒体の気化を抑制する気化抑制手段とを備え、
    該気化抑制手段が、
    前記触媒の温度が前記活性化温度未満の場合、前記ヒートパイプ内を加圧する圧力調整手段で構成された
    エンジンの排熱回収装置。
  3. エンジンの燃焼室から排出された排気ガスの熱を、流体媒体が密封されたヒートパイプを介して回収、放熱するエンジンの排熱回収装置であって、
    触媒よりも上流の排気通路に一部が内設された前記ヒートパイプと、
    気相状態の前記流体媒体を凝縮させる凝縮手段と、
    前記触媒の温度を直接的または間接的に検知する温度検知手段と、
    前記触媒の温度が前記触媒の活性化温度未満の場合、前記流体媒体の気化を抑制する気化抑制手段とを備え、
    該気化抑制手段が、
    前記触媒の温度が前記活性化温度未満の場合、前記ヒートパイプ内における前記流体媒体の媒体量を増量する媒体量調整手段で構成された
    エンジンの排熱回収装置。
  4. 前記気化抑制手段を、
    前記触媒の温度が前記活性化温度以上の場合、前記流体媒体における気化の抑制を開放する構成とした
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のエンジンの排熱回収装置。
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