JP3757668B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はエンジンの排気浄化装置に関し、特に、触媒の昇温制御を行う排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気の空燃比に応じてNOxの吸収あるいは脱離を行うNOx吸収剤を備えたエンジンの排気浄化装置が知られている。
【0003】
このNOx吸収剤は、エンジンをリーン空燃比で運転したときに排気中に含まれるNOxを吸収する一方で、エンジンの運転がストイキないしリッチ空燃比に切り替えられると吸収したNOxを脱離させるものであり、脱離したNOxは排気中のHC、COなどの還元成分によって浄化される。
【0004】
ところで、燃料や潤滑油中には硫黄分が含まれているため、例えばリーン空燃比での運転が長時間続くと、排気中のSOx(硫黄酸化物)がNOx吸収剤に堆積し、いわゆる硫黄被毒が進行する。この硫黄被毒の進行はNOxの吸収能力を低下させ、排気組成の悪化につながるため、硫黄被毒を解除するための方策が各種試みられている。
【0005】
例えば、特開平10-54274号では、NOx吸収型の触媒が排気中のSOxを吸収してNOx吸収能力が低下したときには、所定期間意図的にリーン失火を発生させて排気浄化装置に未燃の燃料を供給し、この燃料が排気浄化装置内で燃焼するときの熱により、あるいは、点火時期を遅角させて排気温度を上昇させることにより排気浄化装置の温度を上昇させ、排気浄化装置に堆積したSOxを放出させている。
【0006】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかしながら、この従来技術では、排気浄化装置の温度を上昇させる際に通常とは異なる状態(失火の発生、点火時期の遅角)でエンジンを運転するので、この間はエンジンの運転性が悪化する可能性があった。また、失火によりエンジン出力が低下するので、通常時と同じエンジン出力を発生させるためには、燃料を余計に供給する必要が生じ、燃費も悪化する。
【0007】
本発明は、上記従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、運転性や燃費を悪化させることなく触媒温度を上昇させることが可能な排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
第1の発明は、エンジンの排気浄化装置において、排気マニホールド直下の排気通路に配置された排気浄化用触媒と、前記排気浄化用触媒をバイパスするバイパス通路と、燃焼室から排出される排気の温度を検出する手段と、前記排気浄化用触媒への排気の流入を制限する排気制御弁と、前記排気浄化用触媒に吸収されたSOxを放出すべき条件を判断する手段と、排気の温度が前記排気浄化触媒の耐熱許容温度よりも高くかつSOxを放出すべき条件が成立した場合に、前記排気制御弁による制限を緩和して耐熱許容温度よりも温度が高い排気を前記排気浄化用触媒に流入させ、前記排気浄化触媒の温度がSOx放出温度より高くかつ前記耐熱許容温度より低くなるよう前記排気制御弁によって前記排気浄化触媒へ流入する排気量を調整する手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、排気浄化用触媒が流入する排気の空燃比に応じてNOxの吸収と放出を行う作用を有する触媒であることを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第1の発明において、排気通路とバイパス通路の合流部より下流側の排気通路に第2の排気浄化用触媒を設けたことを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、第1の発明において、SOxを放出すべき条件が成立しかつ前記排気浄化用触媒の温度が前記SOx放出温度よりも高い場合に空燃比をリッチ化することを特徴とする。
【0012】
【作用及び効果】
発明によると、通常運転においても十分に高い排気温度が得られる排気マニホールド直下に触媒(例えば、NOx吸蔵還元型の三元触媒)を配置したことにより、硫黄被毒の解除制で触媒を昇温させる際には、排気制御弁によって触媒に流入する排気量を調整するだけで触媒の温度を上昇させることができる。従来のように失火を発生させたり点火時期を遅らせたりする必要はなく、昇温制御中もエンジンは通常の運転を継続することができるので、運転性、燃費が悪化することもない。
【0013】
また、触媒の温度を上昇させる必要がないときは排気制御弁は閉じられ、触媒に流入する排気が制限されるので、触媒温度が過度に上昇し触媒が熱劣化するのを防止することができる。
【0014】
また、第の発明によると、上流側の触媒をバイパスした排気は下流側の第2触媒で浄化することができる。第2触媒はエンジンから離れて配置されるので、通常運転において第2の触媒に流入する排気の温度が触媒を熱劣化させるほど上昇することもない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1は本発明が適用されるエンジン排気浄化装置の概略構成を示す。エンジン1の吸気通路2には吸入空気量を検出するエアフロメータ3と、吸入空気量を調節するスロットル弁4と、燃料噴射弁5とが設けられている。燃料噴射弁5はコントローラ6からの噴射信号を受けて所定の空燃比となるよう吸気通路2に燃料を噴射する。
【0017】
一方、エンジン1の排気マニホールド直下の排気通路7には、空燃比センサ15と、排気浄化用の第1触媒8が設けられている。第1触媒8は、上述したNOx吸収・放出作用を有するNOx吸蔵還元型の三元触媒であり、ストイキ空燃比運転時に最大の転換効率をもって排気中のNOxの還元とHC、COの酸化を行うとともに、リーン空燃比運転域で発生するNOxを吸蔵する。また、ストイキないしリッチ空燃比で運転して排気中の酸素濃度を低下させると、リーン空燃比運転域で吸着したNOxを脱離させるとともに排気中に含まれるHC、COにより脱離したNOxを還元する。第1触媒8には触媒の温度を検出する触媒温度センサ13が設けられている。
【0018】
また、排気通路7には、第1触媒8を迂回するバイパス通路10が設けられている。第1触媒8の入り口とバイパス通路10の入り口にはそれぞれコントローラ6により制御可能な第1バイパス弁11と第2バイパス弁12とが設けられており、これらバイパス弁11、12を開閉駆動することで、第1触媒8に導入される排気流量を制御することができる。
【0019】
排気通路7とバイパス通路10の合流部下流にはさらに排気浄化用の第2触媒9が設けられている。この第2触媒9はいわゆる三元触媒であり、ストイキ空燃比運転時に最大の変換効率をもって排気中のNOxの還元とHC、COの酸化を行う。
【0020】
このような構成のもとコントローラ6には、エアフロメータ3からの吸入空気量信号、空燃比センサ15からの空燃比信号、触媒温度センサ13からの触媒温度信号、冷却水温度センサ14からの水温信号が入力される他、クランク角センサ17からのRef信号とPos信号、アクセルポジションセンサ18からのアクセル操作量信号、車速センサからの車速信号等が入力され、コントローラ6はこれら各種信号に基づき上記スロットル弁4、燃料噴射弁5、点火プラグ6等を制御する。
【0021】
さらに、リーン空燃比での運転が長時間続くと第1触媒8に排気中のSOxが堆積し硫黄被毒が進行するので、コントローラ6は上記バイパス弁11、12により第1触媒に導入される排気流量を制御し、第1触媒8の温度を上昇させ、第1触媒8に堆積したSOxの脱離(被毒解除制御)を行う。
【0022】
コントローラ6における被毒解除制御に関する部分をブロック図で表すと図2のようになる。この図に示すように被毒解除制御に関する部分は、SOx放出条件判断部B1、リッチ化条件判断部B2、目標空燃比設定部B3、Ti、TITM算出部B4及びバイパス弁制御部B5で構成される。以下、図3から図8を参照しながらこれら各要素における処理について説明する。
【0023】
まず、SOx放出条件判断部B1における処理について説明すると、SOx放出条件判断部B1は第1触媒8に吸収されたSOx量を推定し、その推定SOx吸収量に基づきSOxを放出すべき条件の成立、不成立を判断し、フラグFsoxのセットを行うものである。
【0024】
図3はSOx放出条件判断部B1の制御ルーチンを示したものであり、所定時間毎(例えば10msec毎)に実行される。
【0025】
これについて説明すると、まず、ステップS11では、触媒温度センサ13の出力をA/D変換して触媒温度Tcatが求められ、クランク角センサ17の所定信号(例えば、Ref信号)の発生間隔時間に基づいてエンジン回転数Nが求められる。さらに、アクセルポジションセンサ18の出力に基づいてエンジン負荷T(例えば、アクセル踏み込み量に応じたエンジンの目標発生トルク)が求められる。
【0026】
ステップS12では、ステップS11で求めた触媒温度TcatがSOx放出温度Tcat2以下か否かが判断される。SOx放出温度Tcat2以下の時は触媒はSOxを吸収する状態であると判断してステップS13へ進み、逆に、SOx放出温度Tcat2より大きいときはSOxを放出する状態であると判断してステップS17へ進む。
【0027】
ステップS13では、所定時間(ここではルーチン実行時間の10msec)あたりに第1触媒8に吸収されるSOx量ΔSOXaが次式(1)により算出される。
【0028】
Figure 0003757668
所定時間あたりに触媒に流入するSOx量は、例えば、エンジン回転数N、エンジン負荷T、平均空燃比をパラメータとして算出することができる。また、触媒のSOx吸収率(単位時間あたりに吸収されるSOx量/単位時間あたりに流入するSOx量)は、例えば、現在のSOx吸収量SOXz(前回算出したSOx吸収量の推定値)、触媒温度Tcat、平均空燃比をパラメータとして算出される。平均空燃比としては、例えば、後述する目標空燃比設定部B3で設定される目標当量比TFBYAを用いることができる。
【0029】
第1触媒8のSOx吸収率は、ゼロ以上1以下の値で、各パラメータ対して次のような特性を有する。
【0030】
・第1触媒8のSOx吸収量SOXが少ないほどSOx吸収率は大きくなり、SOx吸収量SOXがゼロのときにSOx吸収率は最大となる。
【0031】
・第1触媒の温度Tcatが所定温度のときSOx吸収率は最大となるが、所定温度より低くなると小さくなり、触媒活性温度以下でゼロとなる。また、所定温度より高くなっても小さくなり、SOx放出温度Tcat2以上でSOx吸収率はゼロとなる。
【0032】
・リーンの度合いが小さくなるほどSOx吸収率は小さくなり、理論空燃比よりリッチ側の空燃比ではSOx吸収率はゼロとなる。
【0033】
このようにして所定時間に吸収されるSOx量ΔSOXaを算出したらステップS14へ進み、前回算出した推定SOx吸収量SOXzにΔSOXaを加えて最新の推定SOx吸収量SOXを算出する。
【0034】
ステップS15では、推定SOx吸収量SOXが許容値SOXmaxより大きいか否かが判断され、許容値SOXmaxよりも大きければステップS16へ進み、フラグFsoxに1がセットされる。なお、許容値SOXmaxは第1触媒8に所定のNOx吸収容量NOXthが残るように設定される。
【0035】
一方、ステップS12で触媒温度TcatがSOx放出温度Tcat2より高いと判断された場合はステップS17へ進み、所定時間(ここでは10msec)あたりに触媒から放出されるSOx量ΔSOXrが次式により算出される。
【0036】
ΔSOXr=(所定時間)×(触媒のSOx放出率) ・・・(2)
ここで触媒のSOx放出率は、単位時間あたりに第1触媒8から放出されるSOxの量であり、例えば、現在のSOx吸収量SOXz(前回算出したSOx吸収量の推定値)、触媒温度Tcat、平均空燃比をパラメータとして算出される。
【0037】
平均空燃比としては、目標空燃比設定ルーチンで設定される目標当量比TFBYAを用いることができる。ただし、被毒解除制御中はTFBYA=1としつつ空燃比フィードバック制御の制御中央値をシフトさせることによって平均空燃比を理論空燃比よりもリッチ側にシフトさせることがあるので、その場合はリッチシフト量も考慮する。
【0038】
第1触媒8のSOx放出率は各パラメータに対して以下のような特性となる。
【0039】
・SOx吸収量が少ないほどSOx放出率は小さくなり、SOx吸収量がゼロのときSOx放出率はゼロとなる。
【0040】
・触媒温度Tcatが低くなるほどSOx放出率は小さくなり、SOx放出温度Tcat2以下ではSOx放出率はゼロとなる。
【0041】
・リッチの度合いが小さくなるほどSOx放出率が小さくなり、リーン空燃比ではSOx放出率はゼロとなる。
【0042】
第1触媒8から放出されるSOx量ΔSOXrを算出したらステップS18に進み、前回算出した推定SOx吸収量SOXzからΔSOXrを減じて最新の推定SOx吸収量SOXを算出する。
【0043】
ステップS19では、推定SOx吸収量SOXが所定値SOXminより小さいか否かが判断され、所定値SOXminよりも小さい場合はステップS20へ進んでフラグFsoxにゼロがセットされる。なお、所定値SOXminはゼロ近傍の小さな値に設定される。
【0044】
したがって、このフローを処理することにより、SOx放出条件判断部B1は、触媒温度Tcatに基づき所定時間あたりの第1触媒8へのSOx吸収量ΔSOXaあるいは放出量ΔSOXrを演算し、それらを累積演算することによりSOx吸収量SOXを推定する。そして、この推定SOx吸収量SOXが一旦許容量SOXmaxを越えたら、SOxがほぼ完全に放出されるまでFsox=1を維持し、それをリッチ化条件判断部B2とバイパス弁制御部B3に出力する。このようにSOxがほぼ完全に放出されるまでFsox=1を維持するようにしているのは、被毒解除制御のON/OFFが頻繁に繰り返されるのを防止するためである。
【0045】
なお、吸収されたSOxは、エンジン1の停止後も第1触媒8内に吸収されたままとなるので、推定SOx吸収量SOXはエンジン停止後も記憶され、次回エンジン始動時に推定SOx吸収量SOXの初期値として読み込まれ、以降の推定SOx吸収量SOXの算出に用いられる。
【0046】
また、ここではSOx吸収量SOXを所定時間におけるSOx吸収量の変化量ΔSOXa、ΔSOXrを累積演算することで推定しているが、例えば、ステップS13、S17を省略し、ステップS14、S18のΔSOXa、ΔSOXrを固定値とするなど簡略化してもよい。
【0047】
次に、リッチ化条件判断部B2における処理について説明する。リッチ化条件判断部B2は、上述したSOx放出条件判断部B1からのフラグFsoxと触媒温度Tcatとに基づき、空燃比をリッチ化すべき条件の成立、不成立を判断し、フラグFrichのセットを行うものである。
【0048】
図4はリッチ化条件判断部B2の制御ルーチンを示したものであり、所定時間毎(例えば10msec毎)に実行される。
【0049】
これについて説明すると、まず、ステップS21では触媒温度センサ13の出力に基づき触媒温度Tcatが求められ、ステップS22ではSOx放出条件判断部B1からのフラグFsoxに基づき、触媒に吸収されたSOxを放出すべき条件が成立しているか否かが判断される。
【0050】
SOxを放出すべき条件が成立していると判断された場合はステップS23へ進み、触媒温度TcatがSOx放出温度Tcat2より大きいか否かが判断される。SOx放出温度Tcat2より大きいときは、空燃比をリッチ化してSOxの放出を促進するとともに放出されたSOxの還元浄化を図るべくステップS24へ進んでフラグFrichに1がセットされる(リッチ化条件成立)。
【0051】
一方、SOxを放出すべき条件が成立していない場合、あるいは触媒温度TcatがSOx放出温度Tcat2以下の場合はステップS25へ進み、フラグFrichにゼロがセットされる(リッチ化条件不成立)。
【0052】
したがって、リッチ化条件判断部B2は、触媒温度TcatとSOx放出条件判断部B1からのフラグFsoxと触媒温度Tcatに基づき空燃比をリッチ化すべき条件を判断し、空燃比をリッチ化すべき条件の成立時にFrich=1を、不成立時にFrich=0をセットし、目標空燃比設定部B3に出力する。
【0053】
次に、目標空燃比設定部B3における処理について説明する。目標空燃比設定部B3は、運転条件やリッチ化条件の成立、不成立に応じて目標空燃比(目標当量比)を設定するものである。
【0054】
図5は目標空燃比設定部B3における制御ルーチンを示したものであり、所定時間毎(例えば、10msec毎)に実行される。
【0055】
これについて説明すると、まず、ステップS31ではクランク角センサ17の所定信号の発生間隔時間に基づいてエンジン回転数Nが求められ、アクセルポジションセンサ18の出力に基づいてエンジン負荷T(例えば、アクセル踏み込み量に応じたエンジンの目標発生トルク)が求められる。
【0056】
ステップS32では図6に示す目標当量比設定マップを参照することにより、エンジン回転数N、エンジン負荷Tに応じた目標当量比TFBYAが設定される。ここで目標当量比TFBYAとは理論空燃比と目標空燃比の比(理論空燃比/目標空燃比)であり、
Figure 0003757668
となる。
【0057】
ステップS33では、フラグFrichに基づき空燃比をリッチシフトさせる条件が成立しているが否かが判断される。フラグFrichは上述したリッチ化条件判断部B2でセットされるフラグで、空燃比をリッチシフトすべき条件の成立時に1、不成立時にゼロがセットされる。
【0058】
空燃比をリッチシフトさせる条件が成立している場合、すなわちFrichに1がセットされている場合はステップS34へ進み、ステップS32で設定したTFBYAが1より小さいか否かが判断される。そして、TFBYAが1よりも小さいときはステップS35へ進み、TFBYAに1がセットされる。
【0059】
したがって、ステップS33からステップS35の処理により、空燃比をリッチシフトさせる条件が成立しているときには、運転条件がリーン空燃比運転領域内であっても目標当量比TFBYAに1がセットされる。すなわち、一旦被毒解除制御が開始されたら、被毒解除が可能な間(触媒温度がSOx放出温度以上である間)はリーン運転には移行せず、リッチシフト制御が継続されることになる。
【0060】
ここで設定された目標当量比TFBYAは、後述するTi、TITM算出部B4に出力され、燃料噴射量の演算時に使用されるほか、空燃比を代表する値として各ルーチンで使用される。
【0061】
次に、Ti、TITM算出部B4における処理について説明する。Ti、TITM算出部B4は、上記目標空燃比設定部B3で設定された目標当量比TFBYAを実現すべく燃料噴射量Ti、燃料噴射時期TITMを算出するものである。
【0062】
図7はTi、TITM算出部B4における制御ルーチンを示したものであり、所定時間毎(例えば、10msec毎)に実行される。
【0063】
これについて説明すると、まず、ステップS41ではエアフロメータ3の出力に基づき吸入空気量Qaが求められ、クランク角センサの所定信号の発生間隔時間に基づいてエンジン回転数Nが求められる。
【0064】
ステップS42では吸入空気量Qa、エンジン回転数Nに基づき次式(3)により基本燃料噴射量Tp、すなわち理論空燃比相当の燃料量が算出される。
【0065】
Tp=K×Qa/N ・・・(3)
Kは所定の係数である。
【0066】
ステップS43では、目標空燃比設定部B3で設定された目標当量比TFBYA、燃料増量補正係数COEF、空燃比フィードバック補正係数αでTpが補正され、燃料噴射量Tiが次式(4)により算出される。
【0067】
Ti=Tp×TFBYA×COEF×α ・・・(4)
ここで燃料増量補正係数COEFは始動後燃料増量補正係数、水温増量補正係数等をまとめて表したもので、冷機時にCOEF>1となり、エンジンの暖機完了後にCOEF=1となる。また、空燃比フィードバック補正係数αは、TFBYAが1に設定されているときに空燃比を理論空燃比にフィードバック制御するときの空燃比フィードバック補正係数であり、空燃比センサ15の出力に応じて算出される。
【0068】
そして、ステップS44では、ステップS43で算出された燃料噴射量Tiと、エンジン回転数Nとに基づき、燃料噴射時期TITMが算出される。算出された燃料噴射量Ti、燃料噴射時期TITMは、コントローラ6内のメモリにストアされ、エンジン1の回転に同期して実行される燃料噴射ルーチンで読み出されて使用される。例えば、燃料噴射時期TITMによって定められるクランク角度で燃料噴射弁5への開弁信号の印加が開始され、燃料噴射量Tiに無効噴射量Tsを加えた量の燃料を噴射すべく開弁信号が印加される。
【0069】
なお、本実施形態では、リーン空燃比運転を行う場合に燃焼形態を成層燃焼とし、理論空燃比運転比運転あるいはリッチ空燃比運転を行う場合に燃焼形態を均質燃焼とするので、リーン空燃比運転時は燃料噴射時期TITMが圧縮行程中に設定され、理論空燃比運転時あるいはリッチ空燃比運転時は燃料噴射時期TITMが圧縮行程中に設定される。
【0070】
また、目標空燃比設定部B3で設定される目標当量比TFBYAが1のとき、空燃比を理論空燃比にフィードバック制御するが、TFBYA=1であってもFrich=1のときは空燃比フィードバック制御の制御中央値を理論空燃比よりリッチ側にシフトするリッチ化制御を行う。
【0071】
次に、バイパス弁制御部B5における処理について説明する。バイパス弁制御部B5は第1バイパス弁11と第2バイパス弁12の開度を制御し、第1触媒8に導入される排気流量を制御するものである。
【0072】
図8はバイパス弁制御部B5における制御ルーチンを示したものであり、所定時間毎(例えば、10msec毎)に実行される。
【0073】
これについて説明すると、まず、ステップS51では、触媒温度センサ13、冷却水温度センサ14、エアフロメータ3の出力に基づき、触媒温度Tcat水温Tw、吸入空気量Qaが求められる。さらに、クランク角センサ17の所定信号の発生間隔時間に基づいてエンジン回転数Nを求められ、アクセルポジションセンサ18の出力に基づいてエンジン負荷Tを求められる。ステップS52ではこれら検出された各パラメータに基づいて排気温度Texが算出される。
【0074】
ステップS53では、冷却水温度Twに基づき暖機が完了しているか否かが判断される。暖気完了前と判断された場合は、ステップS58へ進み、第1バイパス弁11を全開にするとともに第2バイパス弁12を全閉にし、排気温度Texの高低に係わらず第1触媒8に排気の全量を流通させ、第1触媒8を活性化させる。なお、暖機完了の判断は触媒温度Tcatに基づき判断するようにしてもよい。
【0075】
暖機完了後と判断された場合はステップS54へ進み、排気温度Texが第1触媒8の耐熱許容温度Tcat3より高いか否かが判断される。排気温度Texが耐熱許容温度Tcat3よりも高くないと判断された場合はステップS58へ進み、第1触媒8に排気の全量を流通させる。
【0076】
排気温度Texが耐熱許容温度Tcat3よりも高いと判断された場合はステップS55へ進み、上述したSOx放出条件判断部B1から出力されるフラグFsoxの値に基づき、触媒に吸収されたSOxを放出すべき条件が成立しているか否かが判断される。
【0077】
SOxを放出すべき条件が成立していない(Fsox=0)と判断された場合はステップS57へ進み、第1バイパス弁11を全閉にするととともに第2バイパス弁12を全開として排気の全量をバイパスさせ、第1触媒8の熱劣化を防止する。
【0078】
一方、SOxを放出すべき条件が成立している(Fsox=1)と判断された場合はステップS56へ進み、第1バイパス弁11と第2バイパス弁12の開度を制御し、第1触媒8の昇温制御が行われる。例えば、排気温度Tex、吸入空気量Qa(=排気流量)に基づいて、第1触媒8をSOx放出温度Tcat2以上かつ耐熱許容温度Tcat3以下の温度とするために、第1触媒8に流通させるべき排気の流量を求め、この流量が得られるように第1バイパス弁11と第2バイパス弁12の開度を制御する。なお、検出した触媒温度Tcatに応じてフィードバック制御するようにしてもよい。
【0079】
以上、コントローラ6の各要素における処理について説明したが、次に、全体の作用をエンジン1の運転状態(リーン空燃比、理論空燃比あるいはリッチ空燃比)に分けて説明する。
【0080】
▲1▼リーン空燃比運転時(TFBYA<1)の作用
リーン空燃比運転時は排気温度が低くなり、排気温度Texが耐熱許容温度Tcat3よりも高くなることはないので、排気をバイパスさせずに全量を上流側の第1触媒8に流入させ、排気中のNOxを第1触媒8に吸収させる。このとき排気中のSOxも第1触媒8に吸収される。
【0081】
そして、第1触媒8に吸収されたNOx量が所定量に達すると、空燃比を一時的にリッチ化する制御が行われ、吸収されたNOxが放出される。なお、このリッチ化の際、触媒温度がSOx放出温度Tcat2になっていればNOxとともにSOxも放出されるのであるが、前述のようにリーン空燃比運転中は排気温度が低く触媒温度も低くなっているので、一時的なリッチ化では触媒温度がSOx放出温度Tcat2以上になることは少なく、SOxは第1触媒8に蓄積されたままとなる。
【0082】
▲2▼理論空燃比運転時(TFBYA=1)の作用
理論空燃比運転時は比較的排気温度が高くなり、理論空燃比運転領域の高負荷側の運転条件では排気温度がSOx放出温度Tcat2、あるいは、第1触媒8の耐熱許容温度Tcat3以上になることもある。
【0083】
・Tex≦Tcat3のとき
排気温度Texが耐熱許容温度Tcat3以下の場合は、第1触媒8に吸収されたSOxを放出すべき条件の成立、不成立に係わらず、排気の全量を第1触媒8に流通させる。排気温度TexがSOx放出温度Tcat2以下のときは何もしないが、排気温度TexがSOx放出温度Tcat2よりも大きいときは、第1触媒8に吸収されたSOxを放出すべき条件が成立していれば空燃比をリッチ化する制御(空燃比フィードバック制御の制御中央値をリッチ側にシフトさせる制御)を行い、吸収されたSOxの放出を促進するとともに放出されたSOxの還元浄化を図る。なお、触媒に吸収されたSOxを放出すべき条件が不成立のときは何もしない。
【0084】
・Tex>Tcat3のとき
排気温度Texが耐熱許容温度Tcat3よりも高いときは、第1触媒8に吸収されたSOxを放出すべき条件が不成立のときは排気の全量をバイパスさせ、第1触媒8の熱劣化を防止する。一方、第1触媒8に吸収されたSOxを放出すべき条件が成立していれば、バイパス弁11、12により排気のバイパス量を制御して、触媒温度TcatがSOx放出温度Tcat2より高くかつ耐熱許容温度Tcat3より低くなるように制御する。また排気温度TexがSOx放出温度Tcat2よりも高いので空燃比のリッチ化も行われる。なお、第1触媒8をバイパスした排気は下流側の第2触媒9で浄化される。
【0085】
▲3▼リッチ空燃比運転時(TFBYA>1)の作用
リッチ空燃比運転領域は、高負荷高回転運転領域に設定されるので、リッチ空燃比運転時は排気温度Texが高くなる。
【0086】
・Tex≦Tcat3のとき
排気温度Texが耐熱許容温度Tcat3以下の場合は、第1触媒8に吸収されたSOxを放出すべき条件の成立、不成立にかかわらず、排気の全量が第1触媒8を流通する。排気温度TexがSOx放出温度Tcat2よりも高いときは、特別な空燃比制御を行わなくても、もともと空燃比がリッチであるため第1触媒8からSOxが放出される。
【0087】
・Tex>Tcat3のとき
排気温度Texが耐熱許容温度Tcat3よりも高い場合は、第1触媒8に吸収されたSOxを放出すべき条件が不成立のときは排気の全量をバイパスさせ、第1触媒8の熱劣化を防止する。一方、第1触媒8に吸収されたSOxを放出すべき条件が成立していれば、排気のバイパス量を制御して触媒温度TexがSOx放出温度Tcat2より高く、かつ、耐熱許容温度Tcat3より低くなるようにする。特別な空燃比制御を行わなくても元々空燃比がリッチであるため、第1触媒8からSOxが放出される。一方、第1触媒8をバイパスした排気は下流側の第2触媒9で浄化される。
【0088】
なお、SOxの発生量はNOxの発生量に比べて非常に少なく、SOx吸収量が許容量に達するには相当の期間がかかるので、理論空燃比運転時のリッチ化制御を行わなくても、リッチ空燃比運転時にSOxの放出が行われれば十分な場合もある。したがって、そのような場合は理論空燃比運転時のリッチ化制御を省略してもよく、省略した場合、第1触媒8の被毒解除のためにの特別な空燃比制御が不要となり、燃費の悪化等を一層防止できる。
【0089】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の適用範囲はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発明は触媒の昇温制御を行う排気浄化装置であれば広く適用することができるものである。この場合も燃費の悪化、触媒の熱劣化等を招くことなく触媒温度を上昇させることができる等、上記実施形態同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるエンジン排気浄化装置の概略構成図である。
【図2】コントローラの被毒解除制御に関する部分の構成を示したブロック図である。
【図3】SOx放出条件判断部の制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図4】リッチ化条件判断部の制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図5】目標空燃比設定部における制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図6】目標当量比を設定する際に参照されるマップである。
【図7】Ti、TITM算出部における制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図8】バイパス弁制御部における制御ルーチンを示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
3 エアフロメータ
6 コントローラ
8 第1触媒(NOx吸蔵還元型三元触媒)
9 第2触媒(三元触媒)
10 バイパス通路
11 第1バイパス弁
12 第2バイパス弁
13 触媒温度センサ
15 空燃比センサ

Claims (4)

  1. 排気マニホールド直下の排気通路に配置された排気浄化用触媒と、
    前記排気浄化用触媒をバイパスするバイパス通路と、
    燃焼室から排出される排気の温度を検出する手段と、
    前記排気浄化用触媒への排気の流入を制限する排気制御弁と、
    前記排気浄化触媒に吸収されたSOxを放出すべき条件を判断する手段と、
    排気の温度が前記排気浄化触媒の耐熱許容温度よりも高くかつSOxを放出すべき条件が成立した場合に、前記排気制御弁による制限を緩和して耐熱許容温度よりも温度が高い排気を前記排気浄化用触媒に流入させ、前記排気浄化触媒の温度がSOx放出温度より高くかつ前記耐熱許容温度より低くなるよう前記排気制御弁によって前記排気浄化触媒へ流入する排気量を調整する手段と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記排気浄化用触媒は、流入する排気の空燃比に応じてNOxの吸収と放出を行う作用を有する触媒であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記排気通路とバイパス通路の合流部より下流側の排気通路に第2の排気浄化用触媒を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
  4. SOxを放出すべき条件が成立しかつ前記排気浄化用触媒の温度が前記SOx放出温度よりも高い場合に空燃比をリッチ化することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
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