JP6387841B2 - フロアマットの製造方法 - Google Patents

フロアマットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6387841B2
JP6387841B2 JP2015013760A JP2015013760A JP6387841B2 JP 6387841 B2 JP6387841 B2 JP 6387841B2 JP 2015013760 A JP2015013760 A JP 2015013760A JP 2015013760 A JP2015013760 A JP 2015013760A JP 6387841 B2 JP6387841 B2 JP 6387841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral side
side heating
mat
outer peripheral
covering material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015013760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016137815A (ja
Inventor
繁鉱 藤田
繁鉱 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015013760A priority Critical patent/JP6387841B2/ja
Publication of JP2016137815A publication Critical patent/JP2016137815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6387841B2 publication Critical patent/JP6387841B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、フロアマットの製造方法に関する。更に詳しくは、マット材料の裁断に係る加工と、周縁部の縁取りに係る加工とを1つの工程で行うことができ、フロアマットを効率良く製造することができるフロアマットの製造方法に関する。
例えば、自動車用内装材であるフロアマットは、不織布やパイル糸をタフティングした編織物からなるマット材料を裁断して所定の外周形状としたうえで、裁断された該マット材料の組織やパイル糸のほつれを防止するため、周縁に対して端末処理を施して製造されている。
前記端末処理として、例えば、特許文献1に示されるような、縁取り加工が挙げられる。該縁取り加工としては、オーバーロックミシンを用いて基材の周縁をミシン縫製する加工、テープ類で基材の周縁部を包み込んで該テープ類ごとミシン縫製する加工、コの字形状の断面を持った軟質プラスチック製の縁取りモールを基材の周縁に嵌めて該縁取りモールごとミシン縫製する加工、熱プレスや高周波ウェルダー等を用いて基材の周縁部を溶融する加工等が挙げられる。
また、他の端末処理としては、例えば、特許文献2に示されるように、フロアマット成形用型の上型と下型との間でカーペットと未加硫ゴムシートとを圧縮加硫成形する際に、上型凸部と下型に設けられた切断部との間で、カーペット及び未加硫ゴムシートの周縁部を挟み込んで該周縁部を切除し、また上型凸部の内面にカーペットの表面を接触させた状態で圧縮加硫成形を行う方法が挙げられる。
実開平5−24349号公報 特開2000−238566号公報
しかしながら、従来の特許文献1の技術によれば、マット材料を裁断する加工を施した後で、端末処理に係る縁取り加工を施す必要があり、加えて、該端末処理における縁取り加工は、基材の外周の全周をなぞるように処理を施さねばならないため、加工時間が非常に長くなるという問題があった。
また、特許文献2の技術によれば、マット材料を裁断する工程と端末処理工程とが1つの工程で行われるため、その分、作業時間は短くできるが、得られたフロアマットは端面まで起毛した状態で、周縁部に縁取りがされていないものとなってしまうので、該フロアマットの周縁部を縁取りするには、別途、加工工程を要するという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、マット材料の裁断に係る加工と、周縁部の縁取りに係る加工とを1つの工程で行うことができ、フロアマットを効率良く製造することができるフロアマットの製造方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外周から一定の幅を持たせた周縁部が、熱可塑性樹脂からなる被覆材によって被覆されたフロアマットの製造方法であって、基布と該基布に植毛された立毛繊維とを備えるマット材料に対して、刃部が設けられた外周側加熱部及び該外周側加熱部から一定の幅を持たせて配設された内周側加熱部を備えるプレス型を、前記被覆材を介在させた状態で圧接させることにより、前記刃部によって前記マット材料を所定形状に裁断しつつ、該マット材料の周縁部の基布に前記被覆材の一部を、加熱された前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部によって熱溶着する端末処理工程を備えており、前記プレス型における前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部は磁性体によって構成されており、前記端末処理工程では、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部を電磁誘導によって自己発熱させ、前記被覆材は、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部によって前記基布に接触するように前記圧接され、加熱溶融されて前記熱溶着され、前記プレス型における前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部の間には、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部よりも電気抵抗率が低い材料を用いて形成された、前記被覆材のための押さえ治具が配設されており、前記押さえ治具によって加熱された前記被覆材は、熱変形し、前記押さえ治具の下面に沿った形状となるようにくせづけされることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記押さえ治具は、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部により熱伝導される間接加熱によって、前記押さえ治具の前記下面に配置される前記被覆材を加熱することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2において、前記端末処理工程において用いられる前記被覆材はフィルム状であり、前記端末処理工程は、フィルム状の前記被覆材が前記マット材料の表面に配された状態にて行われることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかにおいて、前記被覆材には加飾が施されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記フロアマットの前記周縁部は、少なくとも中央部周辺の前記立毛繊維が立設されていることを要旨とする。
本発明のフロアマットの製造方法によれば、刃部が設けられた外周側加熱部及び該外周側加熱部から一定の幅を持たせて配設された内周側加熱部を備えるプレス型を用いることにより、刃部によるマット材料の裁断に係る加工と、端末処理工程として外周側加熱部及び内周側加熱部によって、マット材料の周縁部の基布に被覆材の一部を熱溶着する周縁部の縁取りに係る加工と、を1つの工程で行うことができる。そのため、フロアマットの製造を簡易化し、製造時間を短縮することができ、フロアマットを効率良く製造することができる。
前記被覆材をフィルム状とし、該被覆材を前記マット材料の表面に配して前記端末処理工程を行う場合には、フロアマットをより効率良く製造することができる。
前記プレス型における前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部を磁性体によって構成し、電磁誘導によって自己発熱させる場合、該外周側加熱部及び該内周側加熱部を短時間で高温度にすることができ、フロアマットの製造時間を更に短縮化することができる。
前記プレス型における前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部の間に前記被覆材のための押さえ治具を配設する場合、該被覆材を前記マット材料の基布に好適に接触させることができる。
前記被覆材を加飾が施されているものとする場合、該フィルムによって縁取りされるフロアマットの周縁部のデザインや意匠性を自由に変更することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
製造装置の概略構成を示す説明図である。 プレス型を説明する模式的な平面図である。 図2のB−B線における断面を模式的に説明する断面図である。 フロアマットの製造方法を模式的に説明する断面図である。 フロアマットの製造方法を模式的に説明する断面図である。 フロアマットの製造方法を模式的に説明する平面図である。 図6のC−C線における断面を模式的に説明する断面図である。 他の実施形態を説明する模式的な断面図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態1.に係るフロアマットの製造方法は、外周から一定の幅を持たせた周縁部が、熱可塑性樹脂からなる被覆材13Aによって被覆されたフロアマット11Aの製造方法であって、基布11Bと該基布11Bに植毛された立毛繊維11Cとを備えるマット材料11に対して、刃部14Cが設けられた外周側加熱部14A及び該外周側加熱部14Aから一定の幅を持たせて配設された内周側加熱部14Bを備えるプレス型14を、前記被覆材13Aを介在させた状態で圧接させることにより、前記刃部14Cによって前記マット材料11を所定形状に裁断しつつ、該マット材料11の周縁部の基布11Bに前記被覆材13Aの一部を、加熱された前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bによって熱溶着する端末処理工程を備えており、前記プレス型14における前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bは磁性体によって構成されており、前記端末処理工程では、前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bを電磁誘導によって自己発熱させ、前記被覆材13Aは、前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bによって前記基布11Bに接触するように前記圧接され、加熱溶融されて前記熱溶着され、前記プレス型14における前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bの間には、前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bよりも電気抵抗率が低い材料を用いて形成された、前記被覆材13Aのための押さえ治具14Dが配設されており、前記押さえ治具14Dによって加熱された前記被覆材13Aは、熱変形し、前記押さえ治具14Bの下面に沿った形状となるようにくせづけされることを特徴とする(例えば、図4〜図8参照)。
上記製造方法において、フロアマット11Aは、自動車用内装材であって、外周から一定の幅を持たせた周縁部が、熱可塑性樹脂からなる被覆材13Aによって被覆されたもの、即ち、周縁部を被覆材13Aによって被覆することで、縁取り加工を施したものである。通常、該フロアマット11Aは、自動車の車室内で運転席、助手席、後席の少なくとも何れか1箇所の足下に敷設されるものであり、また、自動車の荷室の床面に敷設されるものであってもよい。
上記フロアマット11Aは、プレス型14を用いてマット材料11を打ち抜き加工することで所定形状に形成される。通常、該マット材料11は、基布11Bと該基布11Bに植毛された立毛繊維11Cとを備えるものであり、また該基布11Bの裏面をゴム材料や発泡材料や不織布等といった弾性材料で裏打ちしたものであってもよい。
上記マット材料の基布11Bや立毛繊維11Cに使用される繊維材料は、特に限定されない。但し、前記基布11Bの繊維材料については、上記端末処理工程において熱可塑性樹脂からなる被覆材13Aが熱溶着されることから、該被覆材13Aと好適に熱溶着できる繊維材料として、例えばポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリウレタン系繊維等の熱可塑性樹脂からなる合成繊維を使用することが好ましい。
上記被覆材13Aには、上記マット材料11の上記基布11Bに熱溶着できるように、熱可塑性樹脂からなるものが使用されている。尚、該熱可塑性樹脂は、加熱溶融による溶着が可能なものであれば特に限定されず、具体例としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等が挙げられる。
上記被覆材13Aは、押出成形法等によって得られた薄膜からなるフィルム状としてもよく、あるいは熱可塑性樹脂製の合成繊維からなるメルトブロー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布等の不織布や編織物からなるシート状としてもよい。該被覆材13Aをフィルム状とした場合、上記製造方法に際して該被覆材13Aをロール状に巻いて上記マット材料11上に連続的に供給することができる、印刷や成形等の方法で該被覆材に加飾を容易に施すことができる等の利点を有するので好ましい。尚、該被覆材13Aを不織布や編織物からなるシート状とした場合、フロアマット11Aの周縁部に繊維調の風合いが付与されるので、外観品質の向上を図ることができる等の利点を有する。
上記製造方法に使用する際の上記被覆材13Aの形状は、特に限定されず、上記マット材料11の表面全体あるいは所定領域(周縁)を覆うようにフィルム状あるいはシート状としてもよく、あるいはフロアマット11Aの周縁部の形状に応じた枠状に成形してもよい。該被覆材13Aの形状をマット材料11の表面全体を覆うフィルム状あるいはシート状とした場合、該被覆材13Aを、予めフロアマット11Aの周縁部の形状に応じた形状に成形する手間を省くことができ、また該周縁部に熱溶着された部分以外の該被覆材13Aの余剰部分は、熱溶着に際して焼き切ることができるので、製造の簡易化を図ることができるという利点を有する。一方、該被覆材13Aの形状を枠状とした場合、該被覆材13Aの長手方向の断面を円弧状や溝状(コの字状)等とするように、該被覆材13Aを所望の形状とすることができるという利点を有する。尚、該被覆材13Aの長手方向の断面を円弧状等とした場合、上記製造方法に使用する際に該被覆材13Aを上記プレス型14の外周側加熱部14A及び内周側加熱部14Bの間に収納した状態で保持することができる。
上記プレス型14は、上記フロアマット11Aの周縁部の形状に応じた枠状に形成されており、刃部14Cが設けられた外周側加熱部14Aと、該外周側加熱部14Aから一定の幅を持たせて配設された内周側加熱部14Bとを備えている。そして、該プレス型14にあっては、該刃部14Cが上記マット材料11から所定形状の上記フロアマット11Aを打ち抜きによって裁断し、外周側加熱部14Aが上記被覆材13Aの外周縁を上記フロアマット11Aの上記周縁部の外周縁に熱溶着させ、内周側加熱部14Bが上記被覆材13Aの内周縁を上記フロアマット11Aの上記周縁部の内周縁に熱溶着させる。
上記製造方法に使用する際、上記プレス型14の加熱方法は、特に限定されず、具体例として、ヒーター等の加熱器を用いた加熱方法や、電磁誘導加熱による加熱方法が挙げられる。このうち、電磁誘導加熱による加熱方法は、該プレス型14を短時間で高温度に加熱することができるため、上記プレス型14の加熱方法として望ましい。
上記プレス型14の加熱方法を電磁誘導加熱によるものとする場合、前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bには、電磁誘導で自己発熱することが可能な材料が用いられる。電磁誘導で自己発熱することが可能な材料とは、磁場の存在下で渦電流を発生させるものであり、通常は、鉄、ステンレス鋼、フェライト等といった強磁性体の金属、カーボンなどが挙げられる。特に、所定以上の電気抵抗率(鉄の電気抵抗率:1.00×10−7Ωm、カーボンの電気抵抗率:1.64×10−5Ωm)を有するものは、渦電流の発生時に好適に自己発熱するため好ましく、具体的に電気抵抗率が1.00×10−7Ωm以上のものが好ましい。
上記プレス型14における前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部の間には、前記被覆材13Aのための押さえ治具14Dが配設されてもよい。該押さえ治具14Dは、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部の間で前記被覆材13Aを押さえることにより、前記マット材料11の基布11Bの表面から前記被覆材13Aが離れたままで上記端末処理工程が行われることを抑制するものである。
更に、上記押さえ治具14Dにあっては、間接加熱によって前記被覆材13Aを所定の形状に成形できるように構成してもよい。該押さえ治具14Dを間接加熱ができるような構成とする場合、該押さえ治具14Dは、前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bよりも電気抵抗率が低い材料、つまり電磁誘導による渦電流の発生時に電気抵抗率が低いため自己発熱しづらい、あるいは自己発熱しない材料を用いて形成されることが好ましい。これは、該押さえ治具14Dもまた電磁誘導の影響下にあるため、該押さえ治具14Dの自己発熱による被覆材13Aの加熱溶融を防止するためである。そして、該押さえ治具14Dには、前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bによって間接加熱されるように、熱伝導率の高い材料を使用することが好ましい。
通常、前記押さえ治具14Dの材料には、アルミニウム(電気抵抗率:2.65×10−8Ωm、熱伝導率:236W・m−1・K−1)、銅(電気抵抗率:1.68×10−8Ωm、熱伝導率:398W・m−1・K−1)等の電気抵抗率が1.00×10−7Ωm未満のものを使用することが好ましく、電気抵抗率が1.00×10−7Ωm未満で熱伝導率が100W・m−1・K−1以上のものを使用することがより好ましい。
上記製造方法において、端末処理工程は、前記マット材料11に対し、前記プレス型14を、前記被覆材13Aを介在させた状態で圧接させることによって行われる。
前記プレス型14を前記マット材料11に圧接させると、まず、該プレス型14の前記刃部14Cによって前記被覆材13Aと前記マット材料11とが所定形状に裁断される。
やがて、該プレス型14の前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bにより、前記被覆材13Aの一部は、前記マット材料11の基布11Bに接触された状態となる。該状態で前記外周側加熱部14A及び前記内周側加熱部14Bからの加熱により、前記被覆材13Aの一部は、加熱溶融し、前記マット材料11の基布11Bに熱溶着される。
従って、上記端末処理工程では、マット材料11に対するプレス型14の圧接という一つの動作で、刃部14Cによるマット材料11の裁断に係る加工と、外周側加熱部14A及び内周側加熱部14Bによるマット材料11の基布11Bへの被覆材13Aの熱溶着に係る加工とが行われる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
図1に示すように、本実施例で使用する製造装置10において、マット材料11は、基台12上にセットされている。該マット材料11上には、前記被覆材供給部13からフィルム状の被覆材13Aが供給され、該マット材料11の表面に被さるように構成されている。そして、該マット材料11の上方位置には、該被覆材13Aよりも更に上方に、プレス型14が配設され、該プレス型14は図示しないプレス体によってマット材料11に圧接されるように構成されている。また、プレス型14の周囲には、該プレス型14を取り囲むようにコイル15が配設されており、該コイル15からの電磁誘導が該プレス型14に影響を及ぼすように構成されている。
図2に示すように、プレス型14は、所望する形状のフロアマット11Aに対応するように所定形状の枠状に形成されている。
図3に示すように、該プレス型14は、鉄を材料に用い、長手方向の断面で逆凹字状に形成されており、左右両側の下端面のうち、枠の外側となるものが外周側加熱部14Aとされ、枠の内側となるものが内周側加熱部14Bとされる。また、外周側加熱部14Aの外側縁部からは、先鋭状の刃部14Cが、下方へ向かって延長するように形成されている。
上記プレス型14において、外周側加熱部14Aと内周側加熱部14Bとの間には、押さえ治具14Dが嵌め込まれている。該押さえ治具14Dは、アルミニウムを材料に用い、被覆材13Aと接触することになる下面が断面円弧状をなすように形成されている。
上記製造装置10を用いたフロアマット11Aの製造に際しては、図4に示すように、被覆材13Aによって表面全体を覆われたマット材料11に対し、プレス型14が上方から接近する。
該プレス型14は、図5に示すように、外周側加熱部14A及び内周側加熱部14Bにより、被覆材13Aがマット材料11の基布11Bに接触するように、該マット材料11に対して圧接され、該圧接に際して刃部14Cにより、被覆材13A及びマット材料11の外側で余分となる部分を切除する。尚、被覆材13A及びマット材料11の内側で、マット材料11の基布11Bに植毛された立毛繊維11Cは、被覆材13Aに押し付けられるようにして毛倒れする。
被覆材13Aがマット材料11の基布11Bに接触した状態で、上記コイル15に交流電流を通電すると、該コイル15からの電磁誘導によって、鉄製のプレス型14が自己発熱して高温度となり、アルミニウム製の押さえ治具14Dがプレス型14に間接加熱され、該プレス型14よりも低温度の加熱温度になる。この状態で、図6及び図7に示すように、被覆材13Aの一部は、外周側加熱部14A及び内周側加熱部14Bによって加熱溶融され、マット材料11の基布11Bに熱溶着されるとともに、押さえ治具14Dによって加熱されることで熱変形し、断面が円弧状となるようにくせづけされる。そして、周縁部よりも中央側の余分な被覆材や裁断によって生じた余剰部分を取り除くことで、外周から一定の幅を持たせた周縁部が、被覆材13Aによって被覆されたフロアマット11Aが得られる。
尚、上記フロアマット11Aの製造においては、マット材料11の表面全体を被覆材13Aによって覆うことに代えて、図8に示すように、予め断面円弧状に成形した被覆材13Aを、プレス型14の外周側加熱部14A及び内周側加熱部14Bの間に収納した状態で保持し、該プレス型14をマット材料11の基布11Bに圧接させ、該基布11Bに被覆材13Aを熱溶着させてもよい。
また、上記コイル15に交流電流を通電した後で、プレス型14をマット材料11に圧接させてもよく、この場合は刃部14Cが自己発熱することで、該刃部14Cを熱刃とすることができる。そして、熱刃とした該刃部14Cで基布11Bを裁断した場合、その裁断面が加熱溶融することで、該基布11Bの組織のほつれを防止することができる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
フロアマットの周縁部に熱可塑性樹脂製の被着材を加熱接合する技術として広く利用される。特に、マット材料の裁断と、被着材の加熱接合を1つの工程で行う技術として好適に利用される。
10;製造装置、11;マット材料、11A;フロアマット、11B;基布、11C;立毛繊維、12;基台、13;被覆材供給部、13A;被覆材、14;プレス型、14A;外周側加熱部、14B;内周側加熱部、14C;刃部、14D;押さえ治具、15;コイル。

Claims (5)

  1. 外周から一定の幅を持たせた周縁部が、熱可塑性樹脂からなる被覆材によって被覆されたフロアマットの製造方法であって、
    基布と該基布に植毛された立毛繊維とを備えるマット材料に対して、刃部が設けられた外周側加熱部及び該外周側加熱部から一定の幅を持たせて配設された内周側加熱部を備えるプレス型を、前記被覆材を介在させた状態で圧接させることにより、前記刃部によって前記マット材料を所定形状に裁断しつつ、該マット材料の周縁部の前記基布に前記被覆材の一部を、加熱された前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部によって熱溶着する端末処理工程を備えており、
    前記プレス型における前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部は磁性体によって構成されており、
    前記端末処理工程では、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部を電磁誘導によって自己発熱させ、
    前記被覆材は、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部によって前記基布に接触するように圧接され、加熱溶融されて前記基布に熱溶着され、
    前記プレス型における前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部の間には、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部よりも電気抵抗率が低い材料を用いて形成された、前記被覆材のための押さえ治具が配設されており、
    前記押さえ治具によって加熱された前記被覆材は、熱変形し、前記押さえ治具の下面に沿った形状となるようにくせづけされることを特徴とするフロアマットの製造方法。
  2. 前記押さえ治具は、前記外周側加熱部及び前記内周側加熱部により熱伝導される間接加熱によって、前記押さえ治具の前記下面に配置される前記被覆材を加熱する請求項1に記載のフロアマットの製造方法。
  3. 前記端末処理工程において用いられる前記被覆材はフィルム状であり、
    前記端末処理工程は、フィルム状の前記被覆材が前記マット材料の表面に配された状態にて行われる請求項1又は2に記載のフロアマットの製造方法。
  4. 前記被覆材には加飾が施されている請求項1乃至のうちのいずれか一項に記載のフロアマットの製造方法。
  5. 前記フロアマットの前記周縁部は、少なくとも中央部周辺の前記立毛繊維が立設されている請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のフロアマットの製造方法。
JP2015013760A 2015-01-27 2015-01-27 フロアマットの製造方法 Expired - Fee Related JP6387841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015013760A JP6387841B2 (ja) 2015-01-27 2015-01-27 フロアマットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015013760A JP6387841B2 (ja) 2015-01-27 2015-01-27 フロアマットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016137815A JP2016137815A (ja) 2016-08-04
JP6387841B2 true JP6387841B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=56558274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015013760A Expired - Fee Related JP6387841B2 (ja) 2015-01-27 2015-01-27 フロアマットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6387841B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59148759U (ja) * 1983-03-28 1984-10-04 岡本 圭右 マツト
JP2683373B2 (ja) * 1988-08-23 1997-11-26 豊田化工株式会社 端末処理したカーペット
JP2681867B2 (ja) * 1993-06-18 1997-11-26 池田物産株式会社 カーペット用成形金型及びそれを用いたカーペットの製造方法
JPH11278134A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Ikeda Bussan Co Ltd 床敷カーペットの端末延長構造
GB2344758B (en) * 1998-08-06 2000-10-25 Paul Kimsey Embellishing articles

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016137815A (ja) 2016-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101414463B1 (ko) 열압착 성형을 이용한 자동차용 볼륨시트 커버의 제조 방법 및 그에 의해 제조되는 자동차용 볼륨시트 커버
US20070212959A1 (en) Fused spacer fabric pads
KR101881492B1 (ko) 자동차용 시트 커버 및 그 제조방법
KR20160131087A (ko) 커버를 가지는 엘리먼트를 제조하기 위한 방법, 및 이러한 엘리먼트
JP6387841B2 (ja) フロアマットの製造方法
KR101911784B1 (ko) 3d 에어매쉬 원단 가공 방법 및 장치
JP6486689B2 (ja) ボタン穴形成装置
JP6534181B2 (ja) 自動車用内装部品
US4427865A (en) Method of heat-bonding interior material
EP2559591A1 (en) Seat cover heating system
JPH05301291A (ja) 積層体の製造方法
JP6110701B2 (ja) 導電性装飾板を有するシートの製造方法
JP3018138U (ja) 熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布
JP3913619B2 (ja) 立毛マットの毛倒し加工方法、および立毛マット
JP3219187U (ja) 表皮材
JP2021029607A (ja) 敷物の製造方法
KR20060004146A (ko) 롤러금형을 이용한 1회용 장갑 생산장치 및 그 생산방법
JP2020124871A (ja) 表皮材の製造方法および表面加工装置
JP5562620B2 (ja) ヘッドレストの製造方法
JPS6391225A (ja) 内装成形品の製造方法
JPH1191452A (ja) 車両用内装品の製造方法
JPH0513053B2 (ja)
JPH08183089A (ja) 車内装用ライニングの製造方法
JP6677481B2 (ja) 椅子および椅子シートの製造方法
JPS6261425B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180730

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6387841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees