JP3018138U - 熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布 - Google Patents

熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布

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JP3018138U
JP3018138U JP1995005664U JP566495U JP3018138U JP 3018138 U JP3018138 U JP 3018138U JP 1995005664 U JP1995005664 U JP 1995005664U JP 566495 U JP566495 U JP 566495U JP 3018138 U JP3018138 U JP 3018138U
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fiber cloth
synthetic fiber
fusing
high frequency
temperature
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JP1995005664U
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Inventor
啓三 石川
Original Assignee
株式会社中央無線工業
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確で切口のきれいな溶接断加工を迅速に行
える合成繊維布を提供するにある。 【構成】 高周波誘導電流によって刃先部を加熱して被
溶断材料7の溶断加工と、溶断部に溶解固化層9を形成
しての溶接及びほつれ止め加工を行ってなるものであ
る。 【効果】 合成繊維布の溶断加工と、溶断部に溶解固化
層9を形成して溶接及びほつれ止め加工が高周波誘導電
流によって行われるから正確で切口のきれいな溶接,溶
断された合成繊維布が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として例えば熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のエアーバッグ用合成繊維布は極細繊維製のため、刃物による打 抜き加工でインフレーターホールの切断加工を行う場合、細い繊維が残り、きれ いな切断は望めなかった。また切断面よりほつれが始まり、そのため大きく余分 な部分を含めて切断する手段が採られている。さらに上記合成繊維布の中央部分 は布を複数枚(4枚程度)重ねて製作されている。 また現在の方法は機械プレスと刃物の組合わせで打抜き切断しており、きれい な切断ができなく、そして複数の布も相互に分離しており、強度が無く、切断面 よりほつれが発生するものであった。 なおまたその切断面にだれやかえりなどのみにくい変形を生じ、正確な製品が 得られなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記に鑑みなされたものであって、正確で切口のきれいな溶断加工を 迅速に行うことのできる合成繊維布を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、その要旨とすると ころは、熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布の被溶断材料に刃物先端を押 しつけて高周波誘導電流を流して刃先部を熱可塑温度まで急激に上昇加熱して被 溶断材料の溶断加工と、溶断部に溶解固化層9を形成しての溶接及びほつれ止め 加工を同時に行ってなることを特徴とするものである。次に本考案を以下実施例 について、図面を参照しながら詳説する。
【0005】
【実施例】
5は、溶断プレス1のプレスラム4側(図1,3)または基台6側(図2)に 設けた金属製の刃物である。なお図1,2の刃物5は円筒形で、図3の刃物5は 垂直な直線刃である。なお3は、プレスフレーム2に取付けられたシリンダーで ある。またAは、上記刃物5の先端部片側若しくは両側に誘導コイル8を配した 高周波誘導加熱装置である。しかしてこの考案では、プレスラム4の進退動によ り熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布の被溶断材料7に刃物5先端を押し つけて高周波誘導電流を流して刃先部を熱可塑温度まで急激に上昇加熱して被溶 断材料7の溶断加工と、溶断部に溶解固化層9を形成しての溶接及びほつれ止め 加工を同時に行ってなることを特徴とする合成繊維布である。
【0006】
【作用】
次に本考案を溶断加工の作用状態を(図4,5)について順次詳しく説明する 。 先ず(図4イ)の状態から刃物5の先端を被溶断材料7の表面に押し当て(図 4ロ)布帛に押し付ける。(刃先温度は常度)それから高周波電源装置を動作さ せて刃先周辺に設置した誘導コイルに高周波電源を提供する。そして高周波誘導 加熱作用により刃先温度を急速に上昇させる。それから刃先の温度が布帛の熱可 塑温度に達すると、刃先は進行し、布帛にくいこみ、切断作用をする。(刃先温 度は布の可塑温度以上)そして刃先が布帛を貫通して底部に到達したら(即ち切 断作用が完了したら)高周波電源装置の動作を停止して高周波電流を遮断し、加 熱作用を停止する。すると刃先温度は熱伝導,放射熱により布帛の可塑温度より 低下する。そこで布帛の切断面の温度は可塑温度より低くなって固化する。そこ でプレスを動作させて刃先を布帛より取り去ると、その断面に複数の布帛の溶接 された切断面が得られる。 そして本発明は刃先の温度を一工程中に常温から高周波誘導加熱による温度上 昇、そして放熱による温度低下で常温へ戻すという具合に一工程中に温度を変化 させることが特色となっているものである。
【0007】
【考案の効果】
本考案では、被溶断材料7である合成繊維布の溶断加工と、溶断部に溶断固化 層9形成しての溶接及びほつれ止め加工とが高周波誘導電流による刃先部加熱に よって行われるから、正確で切口のきれいな溶接,溶断された合成繊維布が得ら れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案製品を加工する装置の実施例の説明図で
ある。
【図2】本考案製品を加工する装置の別の実施例の説明
図である。
【図3】本考案製品を加工する装置の別の実施例の説明
図である。
【図4】本考案製品の加工工程の説明図である。
【図5】本考案製品の溶断加工部の説明図である。
【図6】本考案製品の溶断加工部の別の説明図である。
【符号の説明】
A 高周波誘導加熱装置 1 溶断プレス 2 フレーム 3 シリンダー 4 プレスラム 5 刃物 6 基台 7 被溶断材料 8 誘導コイル 9 溶解固化層 10 溶断インフレーターホール 11 溶断

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布の被溶断材料
    7に刃物5先端を押し付けて高周波誘導電流を流して刃
    先部を熱可塑温度まで急激に上昇加熱して被溶断材料7
    の溶断加工を行い、溶断完了後、高周波電源装置の動作
    を停止して高周波電流を遮断し加熱作用を停止させて刃
    先温度の熱伝導,熱放射による温度低下で溶断部に溶解
    固化層9を形成し、溶接及びほつれ止め加工を同時に行
    い、複数の布帛の溶接された切断面が得られるようにし
    てなる熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布。
JP1995005664U 1995-05-16 1995-05-16 熱可塑性合成樹脂を主体とする合成繊維布 Expired - Lifetime JP3018138U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010255123A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Polymer Processing Res Inst ウェブ溶断用ヒートカッター及びウェブのヨコ方向溶断装置
JP2016503130A (ja) * 2012-10-23 2016-02-01 トランスオーシャン イノベーション ラブス リミテッド 掘削パイプの誘導的剪断
JP2016128221A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 積層不織布および空気清浄機

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