JP6384123B2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転部材間で駆動力を伝達する駆動力伝達装置に関する。
従来、例えば車両の駆動力伝達系に用いられ、回転部材間の駆動力の伝達を断続可能な駆動力伝達装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のクラッチ装置は、車両の変速機に用いられ、軸状のクラッチハブの外周面にスプライン係合する第1の摩擦ディスクと、円筒状のクラッチドラムにスプライン係合する第2の摩擦ディスクと、第1の摩擦ディスクと第2の摩擦ディスクとを押し付ける動力を発生するための電動モータと、電動モータへの電流供給を遮断した状態において第1の摩擦ディスクと第2の摩擦ディスクとの押し付け力を維持するためのロック手段とを備えている。電動モータの動力は、減速機構で減速されてカム機構で直線運動に変換され、ロック手段を作動させる。
また、この特許文献1の実施例2(第11図参照)には、ロック手段として、切換スロープを有する第1の内筒と、位置決め溝として浅い溝と深い溝とが周方向に交互に配置された外筒と、移動ピンを有する第2の内筒とを有し、第1の内筒の切替スロープによって第2の内筒の移動ピンを外筒の浅い溝と深い溝との間を移動させることによって、移動ピンが浅い溝に保持されたロック状態と、深い溝に保持された非ロック状態とに切替可能な円筒ラッチ機構を用いることが記載されている。
国際公開WO2005/106272号公報
近年の車両の高性能化により、車室内の静粛性が高まり、駆動力伝達装置の作動音が運転者等の使用者に聴取されやすくなっている。この傾向は、例えば電動モータを駆動源として有する車両に顕著である。乗員は、この作動音を異音や騒音としてとらえ、不安感や不快感を感じることがある。そのため、駆動力伝達装置には、さらなる静粛性が求められている。
しかし、特許文献1に記載の円筒ラッチ機構を用いた場合には、その作動時に第2の内筒の移動ピンと外筒の位置決め溝の底面との衝突による衝突音が発生し、この衝突音が使用者に聴取される場合がある。
そこで、本発明は、作動音を抑制することができる駆動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、第1回転部材及び第2回転部材と、軸方向移動によって前記第1回転部材と前記第2回転部材とを連結状態及び非連結状態に切替可能な切替部材と、複数の被係止部が周方向に沿って階段状に形成され、前記切替部材と共に軸方向に移動する円筒状のピストン部材と、前記ピストン部材の前記被係止部と軸方向に対向して配置され、前記ピストン部材を軸方向に押圧する第1位置、及び前記ピストン部材を押圧しない第2位置との間で進退移動する押圧部材と、前記ピストン部材を前記押圧部材による押圧方向とは反対方向に付勢する付勢部材と、前記複数の被係止部のうち何れかの被係止部を係止する係止部材とを備え、前記ピストン部材の前記被係止部には、前記ピストン部材の周方向に対して傾斜した傾斜面、及び前記係止部材と周方向に当接する当接面が形成され、前記押圧部材は、前記第1位置への移動によって前記被係止部の前記傾斜面を押圧し、前記ピストン部材を所定量回転させて隣り合う他の前記被係止部の前記傾斜面を前記係止部材に向かい合わせ、前記係止部材は、前記押圧部材が前記第2位置に戻ることで前記隣り合う他の前記被係止部の前記傾斜面を摺動して前記当接面に当接し、前記ピストン部材は、前記係止部材が前記当接面に当接する際の衝撃を緩和する衝撃緩和手段を有する、駆動力伝達装置を提供する。
本発明によれば、駆動力伝達装置の作動音を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る駆動力伝達装置の断面図である。 アーマチャを示す斜視図である。 第2ハウジング部材に設けられた複数の係止部材を示す斜視図である。 ピストン部材を示し、(a)はピストン部材の平面図、(b)はピストン部材の一部を示す斜視図である。 ピストン部材を径方向の外側から見た状態を示す拡大図である。 (a)〜(d)は、ピストン部材及びアーマチャの動作を係止部材と共に説明するための模式図である。 (a)〜(d)は、駆動力伝達装置が非連結状態から連結状態に移行する際のピストン部材及びアーマチャの動作を係止部材と共に説明するための模式図である。 第2の実施の形態に係るピストン部材の一部を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係るピストン部材を径方向の外側から見たときの要部拡大図である。 (a)〜(c)は、第3の実施の形態に係るピストン部材の衝撃緩和手段を説明するためのピストン部材及び係止部材の模式図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る駆動力伝達装置の断面図である。この駆動力伝達装置は、例えば車両の走行のための駆動源の駆動力を断続可能に伝達するために用いられる。
(駆動力伝達装置1の構成)
この駆動力伝達装置1は、互いに相対回転可能にハウジング10に支持された第1回転部材11及び第2回転部材12を備え、第1回転部材11と第2回転部材12とが駆動力伝達可能に連結した連結状態と、第1回転部材11と第2回転部材12との間の駆動力伝達が遮断された非連結状態とを切替可能である。図1では、回転軸線Oよりも上側に連結状態を示し、回転軸線Oよりも下側に非連結状態を示している。
ハウジング10は、第1ハウジング部材101と第2ハウジング部材102とからなり、第1ハウジング部材101及び第2ハウジング部材102がボルト103によって結合されている。
第1回転部材11は、ハウジング10に玉軸受104によって回転可能に支持された軸部110と、軸部110における第2ハウジング部材102側の端部に設けられた筒部111とを一体に有している。筒部111は、内部に収容空間11aが形成された円筒状であり、その外径は軸部110よりも大きく形成されている。収容空間11aは、軸部110と反対側の端部において開口している。
収容空間11aには、円筒状の第2回転部材12の一端部が収容されている。第2回転部材12は、その内部に挿通されるシャフト100とスプライン嵌合し、シャフト100と一体に回転する。第2回転部材12は、第2回転部材12の外周面と筒部111の収容空間11aにおける内周面との間に配置された玉軸受112によって第1回転部材11と相対回転可能に支持されている。また、第2回転部材12における筒部111とは反対側の端部の外周面とハウジング10の内面との間には、玉軸受105が配置されている。
第2回転部材12の外周面には、複数のスプライン突起12aが形成されている。第2回転部材12には、軸方向移動によって第1回転部材11と第2回転部材12とを連結状態及び非連結状態に切替可能な切替部材として、筒状の噛み合い部材13が外嵌されている。また、第2回転部材12のスプライン突起12aには、噛み合い部材13の内周面に形成されたスプライン突起13aが係合している。これにより、噛み合い部材13は第2回転部材12に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能である。
噛み合い部材13には、複数の軸方向穴13cが形成され、この軸方向穴13cに付勢部材131の一端部が収容されている。付勢部材131の他端部は、第2回転部材12のスプライン突起12aに係合して玉軸受112によって軸方向移動が規制された受け部材132に当接している。本実施の形態では、付勢部材131がコイルバネからなり、噛み合い部材13を受け部材132から離間する方向に付勢している。ただし、付勢部材131としては、コイルバネに限らず、例えば複数の皿バネの組み合わせによって構成してもよく、ゴム等の弾性体であってもよい。
噛み合い部材13の外周には、複数のスプライン歯13bが形成されている。また、第1回転部材11における筒部111の内周には、複数のスプライン歯111aが形成されている。噛み合い部材13のスプライン歯13bと第1回転部材11のスプライン歯111aとは、噛み合い部材13が受け部材132から離間した位置で噛み合い、噛み合い部材13が受け部材132から接近した位置では噛み合いが解除される。図1では、回転軸線Oよりも上側に噛み合い部材13のスプライン歯13bと第1回転部材11のスプライン歯111aとが噛み合った状態を示し、回転軸線Oよりも下側に噛み合い部材13のスプライン歯13bと第1回転部材11のスプライン歯111aとの噛み合いが解除された状態を示している。
噛み合い部材13の軸方向移動によって、スプライン歯13bが第1回転部材11のスプライン歯111aに噛み合うと、第1回転部材11と第2回転部材12とが噛み合い部材13を介してトルク伝達可能に連結される。一方、噛み合い部材13のスプライン歯13bと第1回転部材11のスプライン歯111aとの噛み合いが解除されると、第1回転部材11と第2回転部材12とが相対回転可能な状態となり、第1回転部材11と第2回転部材12との間のトルク伝達が遮断される。
第1回転部材11における筒部111の外周には、環状の第1摩擦部材14が外嵌されている。第1摩擦部材14は、円盤状の本体部141と、本体部141の外周側の端部から軸方向に突出した鍔部142とを一体に有している。本体部141は、その内周端部が筒部111の外周面に形成された複数のスプライン突起111bに係合している。これにより、第1摩擦部材14は、第1回転部材11に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能である。鍔部142の内周面142aは、その軸方向の先端部ほど内径が拡大するテーパ状である。
第1摩擦部材14は、弾性部材151によって第1回転部材11の軸部110とは反対側に付勢され、かつ筒部111に形成された段部に当接することで筒部111の先端部側への軸方向移動が規制されている。弾性部材151は、複数の皿バネ151aを軸方向に並べることにより構成され、第1摩擦部材14と筒部111に固定された環状体152との間に軸方向に圧縮された状態で配置されている。
第1摩擦部材14は、第2回転部材12に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に配置された第2摩擦部材16と摩擦摺動し、第1回転部材11と第2回転部材12との間で回転力を伝達する。
第2摩擦部材16は、円盤状の本体部161と、本体部161の外周側の端部から軸方向に突出した鍔部162とを一体に有している。本体部161は、その内周端部が第2回転部材12の外周面に形成された複数のスプライン突起12aに係合している。これにより、第2摩擦部材16は、第2回転部材12に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能である。鍔部162の外周面162aは、その軸方向の先端部ほど外径が縮小するテーパ状である。
第2摩擦部材16は、本体部161の側面が噛み合い部材13に接触し、噛み合い部材13と共に軸方向に移動する。第2摩擦部材16が第1摩擦部材14側に移動すると、鍔部162の外周面162aが第1摩擦部材14の鍔部142の内周面142aに面接触する。この際、第1摩擦部材14を第2摩擦部材16側に付勢している弾性部材151が圧縮され、弾性部材15の復元力によって第1摩擦部材14が第2摩擦部材16側に押し付けられる。これにより、第1摩擦部材14の鍔部142の内周面142aと第2摩擦部材16の鍔部162の外周面162aとが摩擦接触する。
噛み合い部材13及び第2摩擦部材16は、後述する電磁コイル31、アーマチャ4、及びピストン部材5の動作によって軸方向に移動する。電磁コイル31は、図略のコントローラからコイル電流が供給されて磁力を発生させる。アーマチャ4は、電磁コイル31の通電時に磁力によって電磁コイル31側へ引き寄せられる。電磁コイル31は、環状のヨーク30に保持されている。ヨーク30とアーマチャ4との間には、アーマチャ4を電磁コイル31から離間させる方向に付勢する皿バネ32が配置されている。
図2は、アーマチャ4を示す斜視図である。アーマチャ4は、中心部に第2回転部材12を挿通させる貫通孔4aが形成された円環板状の本体40と、貫通孔4aの内周面から本体40の中心に向かって突出する複数(本実施の形態では6つ)の押圧突起41とを一体に有している。本体40には、貫通孔4aの周囲に複数のピン33(図1に示す)を挿通させるピン挿通孔4bが4箇所に形成されている。押圧突起41は、後述するピストン部材5の第1乃至第6の被係止部51〜56における傾斜面51a〜56aに対向する対向面41aが、本体40の厚さ方向(回転軸線Oに平行な方向)に対して傾斜した傾斜面として形成されている。
アーマチャ4は、皿バネ32によってヨーク30から離間する方向に弾性的に押し付けられている。アーマチャ4は、電磁コイル31が非通電であるときには、皿バネ32の押し付け力によって第2ハウジング部材102の受け部102cに当接し、電磁コイル31に通電されると、その磁力によってヨーク30に引き寄せられる。また、アーマチャ4は、ピン挿通孔4bに挿通された複数のピン33によって第2ハウジング部材102及びヨーク30に対する回転が規制されている。したがって、アーマチャ4は、ヨーク30側の位置と、第2ハウジング部材102の受け部102cに当接した位置との間を、複数のピン33に案内されて移動する。
アーマチャ4は、その押圧突起41がピストン部材5の複数の被係止部と軸方向に対向して配置され、ピストン部材5を軸方向に押圧する位置(以下、この位置を「第1位置」という)、及びピストン部材5を押圧しない位置(以下、この位置を「第2位置」という)との間で進退移動する。本実施の形態では、電磁コイル31への通電によりアーマチャ4がヨーク30側の第1位置に移動し、電磁コイル31への通電を遮断することで、アーマチャ4が第2ハウジング部材102の受け部102cに当接した第2位置に移動する。係止部材19は、複数の被係止部のうち、何れか1つの被係止部を係止する。
ピストン部材5は、その全体が合成樹脂からなり、図1に示すように、第2回転部材12に外嵌されている。このピストン部材5の材料となる合成樹脂としては、具体的にはポリアセタールやポリアミド等が挙げられる。
また、ピストン部材5は、第2回転部材12に隙間嵌めされ、第2回転部材12に対して軸方向移動可能かつ相対回転可能である。第2摩擦部材16とピストン部材5との間には、転がり軸受6が配置されている。本実施の形態では、転がり軸受6が針状スラストころ軸受からなる。
第2摩擦部材16及び噛み合い部材13は、付勢部材131の付勢力によってピストン部材5側に押し付けられている。これにより、ピストン部材5は、第2摩擦部材16及び噛み合い部材13と共に軸方向に移動する。
ピストン部材5は、付勢部材131による押圧力を噛み合い部材13及び第2摩擦部材16から転がり軸受6を介して複数の係止部材19側への軸方向の付勢力として受ける。すなわち、付勢部材131は、ピストン部材5をアーマチャ4による押圧方向とは反対方向に付勢する。本実施の形態では、複数の係止部材19が第2ハウジング部材102に一体に設けられているが、複数の係止部材19は第2ハウジング部材102と別体でもよい。
ピストン部材5は、アーマチャ4の軸方向移動に応動し、噛み合い部材13のスプライン歯13bと第1回転部材11のスプライン歯111aとの噛合いが解除される方向に、噛み合い部材13を回転軸線Oに沿って軸方向に押圧する。
図3は、第2ハウジング部材102に設けられた複数の係止部材19を示す斜視図である。
第2ハウジング部材102には、第2回転部材12を挿通させる貫通孔102dが形成され、複数の係止部材19は、貫通孔102dの内周面から第1回転部材11側に向かって突出し、かつ回転軸線Oに沿ってピストン部材5側に突出している。係止部材19は、ピストン部材5の複数の被係止部51〜56のうち何れかの被係止部を係止する。複数の係止部材19は、貫通孔102dの周方向に沿って等間隔に設けられ、その個数はアーマチャ4の押圧突起41の個数と同じである。係止部材19は、アーマチャ4の押圧突起41における対向面41aと同様に、後述するピストン部材5の被係止部51〜56における傾斜面51a〜56aに対向する先端面19aが、回転軸線Oに平行な方向に対して傾斜した傾斜面として形成されている。また、第2ハウジング部材102には、ピン300の他端部が嵌合する複数の穴部102bが形成されている。
図4は、ピストン部材5を示し、(a)はピストン部材5を回転軸線Oに沿って複数の係止部材19側から見た平面図、(b)はピストン部材5の一部を示す斜視図である。図5は、図4に示すピストン部材の第1の被係止部及びその周辺部を径方向の外側から見た状態を示す拡大図である。
ピストン部材5には、軸方向の異なる位置で係止部材19に係止される複数の被係止部が周方向に沿って階段状に形成されている。本実施の形態では、この複数の被係止部が第1乃至第6の被係止部51〜56からなる。これら第1乃至第6の被係止部51〜56は、転がり軸受6が当接する基端面5aとは反対側の端部に、周方向に沿って6組形成されている。基端面5aは、ピストン部材5の軸方向に直交する環状の平坦面である。
ピストン部材5には、基端面5aからの距離が互いに異なる6つの被係止部(第1乃至第6の被係止部51〜56)、及び第6の被係止部56に周方向に隣接する壁部57が形成されている。本実施の形態では、ピストン部材5に6組の第1乃至第6の被係止部51〜56及び壁部57が形成されている。
第1の被係止部51には、ピストン部材5の周方向に対して傾斜した傾斜面51aと、係止部材19と周方向に当接する当接面51bとが形成されている。以下同様に、第2乃至第6の被係止部52〜56には、ピストン部材5の周方向に対して傾斜した傾斜面52a〜56aと、係止部材19と周方向に当接する当接面52b〜56bとがそれぞれ形成されている。
傾斜面51a〜56aは、係止部材19の先端面19a及びピストン部材4の押圧突起41の対向面41aに対向する面である。当接面51b〜56bは、ピストン部材5の軸方向に平行な面であり、係止部材19の周方向における側面19b(図5参照)と当接する面である。この側面19bは、係止部材19の先端面19aとのなす角が鋭角である。
ピストン部材5は、後述するアーマチャ4及び係止部材19の動作によって、係止部材19に対して図5に示す矢印方向に回転する。このため、係止部材19は、先端面19aがピストン部材5の傾斜面51aとが摺動した後、側面19bが当接面51bに当接する。ピストン部材5の第1の被係止部51は、この当接の際に生じる衝撃を緩和する衝撃緩和手段を有している。
本実施の形態では、この衝撃緩和手段が、ピストン部材5の第1の被係止部51における傾斜面51aに形成した粗面部51cによって係止部材19との間に摩擦抵抗力を発生させ、この摩擦抵抗力によって係止部材19が当接面51bに当接する直前にピストン部材5と係止部材19との相対速度を減速する手段である。粗面部51cは、粗面部51cが形成された部分以外の傾斜面51aよりも面粗度が高く、本実施の形態では、ピストン部材5の径方向に延びる複数の凹凸によって粗面部51cが形成されている。
また、粗面部51cは、ピストン部材5の周方向における傾斜面51aの中央部よりも当接面51b側に形成されていることが望ましく、本実施の形態では、粗面部51cが当接面51bの近傍に形成されている。
なお、本実施の形態では、第1乃至第6の被係止部51〜56のうち、第1の被係止部51の傾斜面51aにのみに粗面部51cが形成されているが、これに限らず、第2乃至第6の被係止部52〜56の傾斜面52a〜56aのそれぞれに粗面部を形成してもよい。また、本実施の形態では粗面部51cがピストン部材5の第1の被係止部51における径方向の全体に亘って形成されているが、係止部材19の先端面19aが摺動する径方向内側の一部に粗面部51cが形成されていてもよい。
第1乃至第6の被係止部51〜56におけるピストン部材5の傾斜面51a,52a,53a,54a,55a,56aは、壁部57に近い側ほど基端面5aとの軸方向距離が短くなるように傾斜している。また、第1の被係止部51の傾斜面51aは、径方向外側から見た場合に傾斜面が円弧状の面であり、第1乃至第6の被係止部の傾斜面51a〜56aのうち、ピストン部材51の周方向における長さが最も長い。
壁部57は、その軸方向の端面57aが傾斜面51a〜56aと同方向に傾斜している。また、壁部57は、周方向における一方の側面が第6の被係止部56の当接面56bである。
第1乃至第6の被係止部51〜56の傾斜面51a〜56aには、アーマチャ4の押圧突起41における対向面41a及び係止部材19の先端面19aが当接する。アーマチャ4の対向面41aは、傾斜面51a〜56aのピストン部材5の径方向外側の部分に当接し、係止部材19の先端面19aは、傾斜面51a〜56aのピストン部材5の径方向内側の部分に当接する。ピストン部材5は、付勢部材131により、傾斜面51a〜56aがアーマチャ4の押圧突起41及び係止部材19に押し付けられる軸方向の付勢力を受ける。アーマチャ4は、電磁コイル31への通電による第1位置への移動によって、第1乃至第6の被係止部51〜56の傾斜面51a〜56aを押圧する。
係止部材19が第1の被係止部51を係止するとき、係止部材19の先端面19aと基端面5aとの間隔は最も短くなる。また、係止部材19が第6の被係止部56を係止するとき、係止部材19の先端面19aと基端面5aとの間隔は最も長くなる。
係止部材19が第1の被係止部51を係止するとき、図1において回転軸線Oよりも上に示すように噛み合い部材13のスプライン歯13bが第1回転部材11のスプライン歯111aに完全に噛み合った状態となる。そして、係止部材19が第2の被係止部52を係止した状態では、噛み合い部材13のスプライン歯13bが第1回転部材11のスプライン歯111aの一部に噛み合った状態となる。
係止部材19が第3乃至第6の被係止部53〜56を係止するときは、噛み合い部材13のスプライン歯13bと第1回転部材11のスプライン歯111aとの噛み合いが解除された状態となる。また、係止部材19が第6の被係止部56を係止するとき、図1において回転軸線Oよりも下側に示すように、第2摩擦部材16の外周面162aが第1摩擦部材14の内周面142aに押し付けられて摩擦摺動する状態となる。
図6(a)〜(d)は、ピストン部材5及びアーマチャ4の動作を係止部材19と共に説明するために示すピストン部材5、アーマチャ4、及び係止部材19を径方向の外側から見た状態を示す模式図である。
図6(a)は、係止部材19が第1の被係止部51を係止し、アーマチャ4が第2位置にある第1状態を示している。この第1状態では、付勢部材131の付勢力により第1の被係止部51の傾斜面51aが係止部材19の先端面19aに押し付けられ、かつアーマチャ4の押圧突起41における対向面41aに対向する。また、係止部材19の側面19bは第1の被係止部51の当接面51bに当接し、アーマチャ4の押圧突起41は当接面51bからピストン部材5の周方向に離間した位置で傾斜面51aに対向する。第1の被係止部51の当接面51bは、第1の被係止部51と第2の被係止部52との間に形成された段差面であり、ピストン部材5の軸方向に平行な平坦な面である。第1の被係止部51において、傾斜面51aと当接面51bとがなす角は鋭角である。
図6(b)は、電磁コイル3に通電され、図6(a)に示す第1状態からアーマチャ4が第1位置に移動した第2状態を示している。アーマチャ4は、第1状態から第2状態に移行する過程で押圧突起41がピストン部材5の傾斜面51aを押圧し、ピストン部材5を噛み合い部材13側に軸方向移動させる。また、この第2状態では、係止部材19の側面19bが第1の被係止部51の当接面51bに当接した状態が解除され、ピストン部材5は、第1の被係止部51の傾斜面51aとアーマチャ4の押圧突起41の対向面41aとの摺動により、第1所定角度だけ矢印X方向に回転する。
このピストン部材5の回転により、第1の被係止部51の当接面51bがアーマチャ4の押圧突起41の側面41bに当接すると共に、第2の被係止部52の傾斜面52aが係止部材19の先端面19aに軸方向に向かい合う。つまり、アーマチャ4は、第1位置への移動によって第1の被係止部51の傾斜面51aを押圧し、ピストン部材5を所定量回転させて隣り合う第2の被係止部52の傾斜面52aを係止部材19に向かい合わせる。
このように、アーマチャ4は、第2位置から第1位置への軸方向移動によってピストン部材5を噛み合い部材13側に押し込む押し込み動作を行うことにより、ピストン部材5を噛み合い部材13側に移動させると共に、ピストン部材5を第1所定角度だけ回転させる。この第1所定角度は、図6(a)に示すアーマチャ4の押圧突起41と第1の被係止部51の当接面51bとの間の隙間の距離dに対応した角度である。
図6(c)は、電磁コイル3への通電が遮断され、アーマチャ4が第1位置から第2位置に戻る途中の第3状態を示している。この第3状態では、係止部材19の先端面19aと第2の被係止部52の傾斜面52aとが当接し、アーマチャ4の押圧突起41の側面41bが第1の被係止部51の当接面51bを摺動する。この際、ピストン部材5には、矢印X方向への回転力が作用するが、矢印X方向への回転は、アーマチャ4の押圧突起41の側面41bと第1の被係止部51の当接面51bとの当接により規制されている。
図6(d)は、アーマチャ4が第2位置に戻り、ピストン部材5が係止部材19の側面19bに第2の被係止部52の当接面52bが当接するまで矢印X方向に回転した第4状態を示している。この第4状態では、付勢部材131の付勢力を受けたピストン部材5の第2の被係止部52の傾斜面52aと係止部材19の先端面19aとの摺動により、ピストン部材5が係止部材19に対して第2所定角度回転する。これにより、係止部材19が第2の被係止部52を係止する。この第2所定角度は、図6(c)に示す第3状態における第2の被係止部52の当接面52bと係止部材19との間の距離dに対応した角度である。つまり、アーマチャ4が第1位置から第2位置に戻ることで、ピストン部材5が第2所定角度さらに回転し、係止部材19が第2の被係止部52の傾斜面52aを摺動して第2の被係止部52の当接面52aに当接する。これにより、係止部材19が第1の被係止部51に隣り合う第2の被係止部52を係止する。
ピストン部材5は、アーマチャ4が第1位置と第2位置との間を複数回往復することにより、付勢部材131の付勢力に抗して噛み合い部材13及び摩擦部材16を軸方向に移動させる。本実施の形態では、ピストン部材5が階段状に形成された6つの被係止部(第1乃至第6の被係止部51〜56)を有するので、電磁コイル3への通電開始及び通電遮断が5回繰り返し行われ、アーマチャ4が第1位置と第2位置との間を5往復することにより、係止部材19が第1の被係止部51を係止する位置から第6の被係止部56を係止する位置までピストン部材5が回転する。
図6(a)に示すように、基端面5aから第1の被係止部51の傾斜面51aまでの距離をdとし、基端面5aから第6の被係止部56の傾斜面56aまでの距離をdとすると、距離dは距離dよりも長く、ピストン部材5は、この距離dと距離をdとの差に応じた範囲で軸方向に進退移動する。
係止部材19が第6の被係止部56を係止し、アーマチャ4が第1位置にあるとき、第2摩擦部材16の鍔部162の外周面162aは、第1摩擦部材14の鍔部142の内周面142aに軸方向に押し付けられた状態となる。この場合、弾性部材151が軸方向に圧縮され、第1摩擦部材14の内周面142aと第2摩擦部材16の外周面162aとが、弾性部材151の復元力によって圧接される。これにより、第1回転部材11と第2回転部材12とが回転速度差をもって相対回転している場合には、第1回転部材11の回転数と第2回転部材12の回転数との差が、第1摩擦部材14の内周面142aと第2摩擦部材16の外周面162aとの間の摩擦力(摩擦トルク)によって徐々に小さくなる。そして、この摩擦力により、第1回転部材11の回転と第2回転部材12の回転とが同期する。
図7は、係止部材19が第6の被係止部56を係止する状態から第1の被係止部51に移行する状態となり、噛み合い部材13がピストン部材5と共に軸方向に移動して、駆動力伝達装置1が非連結状態から連結状態に移行する際の動作を説明する模式図である。
図7(a)は、係止部材19が第6の被係止部56を係止し、アーマチャ4が第2位置にある状態を示している。この状態では、係止部材19が第6の被係止部56の傾斜面56a及び当接面56bに当接する。
図7(b)は、図7(a)に示す状態からアーマチャ4が第1位置に移動した状態を示している。アーマチャ4は、第2位置から第1位置に移動する過程で、押圧突起41が押し込み動作によってピストン部材5を噛み合い部材13側に押圧して移動させる。この際、ピストン部材5の軸方向移動に伴う押圧力によって第2摩擦部材16も軸方向に移動するため、弾性部材151がさらに圧縮される。また、この押し込み動作によって係止部材19が第6の被係止部の当接面56bに当接した状態が解除されることにより、ピストン部材5が矢印X方向に第1所定角度だけ回転する。
図7(c)は、図7(b)に示す状態からアーマチャ4が第2位置に戻る途中の状態を示している。この状態では、係止部材19の先端面19aが壁部57の軸方向の端面57aに当接し、ピストン部材5には、矢印X方向への回転力が作用するが、矢印X方向へのピストン部材5の回転は、アーマチャ4と壁部57との当接により規制されている。
図7(d)は、アーマチャ4が第2位置に戻り、係止部材19が第1の被係止部51を係止するまで矢印X方向に回転した状態を示している。この状態において、係止部材19の先端面19aと第1の被係止部51の傾斜面51aとが摺動し、係止部材19の側面19bと第1の被係止部51における当接面51bとが当接することによって、ピストン部材5の第1の被係止部51が係止部材19によって係止される。
ここで、係止部材19の先端面19aが粗面部51cを摺動する際に、粗面部51cにおける摩擦抵抗に応じた摩擦力によって、ピストン部材5の回転が減速される。これにより、係止部材19の側面19bと第1の被係止部51の当接面51bが衝突する際の相対速度が減ぜられる結果、この衝突による衝撃が緩和される。すなわち、係止部材19がピストン部材5の当接面51bに衝突することに起因する作動音を抑制することができる。
また、図7(c)に示す状態から図7(d)に示す状態まで移行する過程で、ピストン部材5は距離dと距離をdとの差に応じた範囲の全体に亘って軸方向に大きく変位し、噛み合い部材13のスプライン歯13bが第1回転部材11のスプライン歯111aに噛み合う。
このように、アーマチャ4が磁力によって軸方向移動する方向と反対側にピストン部材5が軸方向移動したときに、付勢部材131の付勢力によって噛み合い部材13のスプライン歯13bが第1回転部材11のスプライン歯111aに噛み合う。より具体的には、噛み合い部材13は、係止部材19が第1乃至第6の被係止部51〜56のうち、噛み合い部材13から最も遠い位置に形成された第6の被係止部56との係止が解除されて噛み合い部材13に最も近い位置に形成された第1の被係止部51を係止するとき、付勢部材131の付勢力によって噛み合い部材13のスプライン歯13bが第1回転部材11のスプライン歯111aに噛み合い、第1回転部材11と第2回転部材12とがトルク伝達可能に連結された連結状態となる。すなわち、噛み合い部材13は、第1乃至第6の被係止部51〜56のうち最も噛み合い部材13側に形成された第1の被係止部51が係止部材19に係止される際に第1回転部材11と第2回転部材12とを連結状態とする。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下に述べる作用及び効果が得られる。
(1)ピストン部材5の第1の被係止部51は、衝撃緩和手段として第1の被係止部51の傾斜面51aに粗面部51cを有しているので、係止部材19がピストン部材5の当接面51bに衝突する際のピストン部材5の回転を減速することができ、この衝突の際の衝突を緩和することができる。これにより、噛み合い部材13によって第1回転部材11と第2回転部材12とを連結する際の作動音を抑制することができる。
(2)粗面部51cは、傾斜面51aの一部(当接面51b側の一部)のみに形成されているので、応答性の低下を抑制しつつ、作動音を効果的に抑制することができる。つまり、例えば傾斜面51aの周方向の全域に亘って凹凸(粗面)が形成された場合は、係止部材19が第1の被係止部51の傾斜面51aを摺動する際のピストン部材5の回転が過度に減速される結果、駆動力伝達装置1の非連結状態から連結状態への切替応答性が低下するが、本実施の形態によれば、粗面部51cが傾斜面51aにおける当接面51b側の一部のみに形成されているので、係止部材19が当接面51bに当接する直前にピストン部材5と係止部材19との相対速度が減速され、切替応答性の低下を抑制しつつ、(1)に述べた効果を得ることができる。
(3)ピストン部材5は、合成樹脂からなるので、ピストン部材5が例えば鉄系金属からなる場合に比較してその質量が小さく、係止部材19に対して回転する際の慣性モーメントが小さいため、より確実に噛み合い部材13によって第1回転部材11と第2回転部材12とを連結する際の作動音を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、第2の実施の形態に係るピストン部材5の一部を示す斜視図である。図9は、図8のピストン部材5の第1の被係止部51を径方向外側から見た状態を示す拡大図である。
また、第2の実施の形態において、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の又は対応する符号及び名称を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、係止部材19が第1の被係止部51の当接面51bに当接する際の衝撃を緩和する衝撃緩和手段として、この衝撃を係止部材19に接触する弾性部材510によって吸収する手段を有している。
本実施の形態では、弾性部材510が略直方形状の弾性体であり、ピストン部材5における第1の被係止部51の当接面51bに形成された凹部51dに嵌着されている。ただし、弾性部材510は、係止部材19が第1の被係止部51の当接面51bに当接する前に係止部材19に接触するものであれば、その形状に限定はなく、例えば円柱状や板状等の様々な形状を採用することができる。また、弾性部材510が例えば接着剤によって固定されていてもよい。なお、図9では、凹部51d内における弾性部材510を破線で示している。
弾性部材510は、その一部が凹部51dから外部に突出している。弾性部材510の材質としては、係止部材19が第1の被係止部51の当接面51bに当接する際の衝撃を緩和することができる弾性を有していれば特に限定されるものではなく、例えば合成ゴムや板バネ等を用いることができる。本実施の形態では、弾性部材510として、ピストン部材5よりも弾性の高い樹脂部材を用いており、より具体的には、耐久性に優れたポリエステルエラストマーを弾性部材510として用いている。ポリエステルエラストマーは、機械的強度や弾性に優れており、熱変形温度や耐熱温度が高く、かつ成形性に富んでいる点で、弾性部材510の材料として好適である。
なお、本実施の形態では、弾性部材510がピストン部材5の径方向の内側の一部に設けられているが、これに限定するものではない。例えば、弾性部材510は、少なくとも係止部材19の側面19bと当接する部位に設けられていればよく、径方向の全体に亘って形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、係止部材19は、先端部分において当接面51b側に突出した突出部191を有する。これにより、例えば駆動力伝達装置1の長期間の使用によって弾性部材510が圧縮され、当接面51bからの突出部分における厚みが薄くなった場合であっても、係止部材19の突出部191において当接面51b対向する側面191aが弾性部材510に接触するので、この突出部191の側面191aに確実に弾性部材510を接触させることができる。
本実施の形態に係るピストン部材5を用いた駆動力伝達装置は、第1の実施の形態において図6及び図7を参照して説明したものと同様に動作する。そして、図7(c)に示す状態から図7(d)に示す状態まで移行する過程で、係止部材19の先端面19aと傾斜面51aとが摺動し、係止部材19における突出部191の側面191aと弾性部材510とが当接する。弾性部材510は、その弾性によって係止部材19がピストン部材5の当接面51bに衝突する際の衝撃を吸収する。つまり、係止部材19が当接面51bに当接する直前にピストン部材5と係止部材19との相対速度が減速され、噛み合い部材13によって第1回転部材11と第2回転部材12とを連結する際の作動音を抑制することができる。
[第3の実施の形態]
次に第3の実施の形態について図10を参照して説明する。図10は、本実施の形態に係る衝撃緩和手段を説明するためのピストン部材5及び係止部材19の模式図である。なお、図10において、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の又は対応する符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、係止部材19が第1の被係止部51の当接面51bに当接する際の衝撃を緩和する衝撃緩和手段として、第1の被係止部51における傾斜面51aをピストン部材5の周方向に対する傾斜角が異なる急斜面部511aと緩斜面部512aとによって構成し、急斜面部511aを壁部57側に、緩斜面部512aを当接面51b側に、それぞれ設けた構造を有している。ここで、急斜面部511aの周方向に対する傾斜角θは、緩斜面部512aの周方向に対する傾斜角θよりも大きい(θ>θ)。また、本実施の形態では、緩斜面部512aの傾斜角θと、係止部材19の先端面19aがピストン部材5の周方向に対して傾斜した角度とが等しく、係止部材19の先端面19aは、緩斜面部512aに面接触する。
本実施の形態に係るピストン部材5を用いた駆動力伝達装置は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において図6及び図7を参照して説明したものと同様に動作する。そして、係止部材19がピストン部材5の第6の被係止部56を係止した状態から第1の被係止部51を係止する状態に移行する過程で、係止部材19の先端面19aが傾斜面51aの急斜面部511aを摺動し、その後さらに緩斜面部512aを摺動して当接面51bに当接する。
図10(a)は、係止部材19が急斜面部511aを摺動している状態を示す。この状態では、ピストン部材5が付勢部材131から受ける付勢力をFとした場合、ピストン部材5は、F×sinθの回転方向(図示矢印方向)の力を係止部材19から受ける。
図10(b)は、係止部材19が緩斜面部512aを摺動している状態を示す。この状態では、ピストン部材5は、F×sinθの回転方向(図示矢印方向)の力を係止部材19から受けるが、θ>θの関係により、ピストン部材5が受ける回転力は、係止部材19が急斜面部511aを摺動する際よりも小さくなる。
また、係止部材19の先端面19aが緩斜面部512aに面接触するので、係止部材19の先端面19aと緩斜面部512aとの間に発生する摩擦力により、ピストン部材5が回転抵抗力を受ける。また、この摩擦力は、係止部材19がピストン部材5から受ける荷重によって大きくなるが、本実施の形態では、係止部材19の先端面19aが緩斜面部512aに接触(衝突)する際にこの荷重が一時的に大きくなり、その際の摩擦力によってピストン部材5が大きく減速される。
そして、係止部材19は、その側面19bが第1の被係止部51の当接面51bに当接するまで緩斜面部512aを摺動する。
したがって、本実施の形態によれば、傾斜角度が急斜面部511aよりも小さい緩斜面部512aが当接面51bに設けられているので、第1の被係止部51の傾斜面51aが例えば急斜面部511aのみからなる場合(傾斜面51aの全体が傾斜角θで周方向に対して傾斜した場合)に比較して、係止部材19が第1の被係止部51の当接面51bに当接する際のピストン部材5と係止部材19との相対回転速度が低くなる。これにより、第1回転部材11と第2回転部材12とを連結する際の作動音を抑制することができる。
また、例えば第1の被係止部51の傾斜面51aが緩斜面部512aのみからなる場合(傾斜面51aの全体が傾斜角θで周方向に対して傾斜した場合)に比較すると、係止部材19が傾斜面51aを摺動する距離を短くすることができ、かつ係止部材19が急斜面部511aを摺動する際にはピストン部材5が比較的高速で軸方向に移動するので、係止部材19がピストン部材5の第6の被係止部56を係止した状態から第1の被係止部51を係止する状態に移行するまでの時間が短縮される。すなわち、係止部材19が当接面51bに当接する直前にピストン部材5と係止部材19との相対速度が減速されるので、応答性の低下を抑制しつつ、作動音を効果的に抑制することができる。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の傾斜面51aのように、傾斜角が傾斜面51aの当接面51b側ほど漸次小さくなるように除変する場合も上記と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を第1乃至第3の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。例えば、上記各実施の形態では、第1乃至第6の被係止部51〜56のうち、第1の被係止部51のみに衝撃緩和手段を設けた場合について説明したが、これに限らず、第2乃至第6の被係止部52〜56の一部又は全部に衝撃緩和手段を設けてもよい。
また、第1乃至第3の実施の形態に示したそれぞれの衝撃緩和手段を組み合わせて実施してもよい。例えば、傾斜面51aに粗面部51cを形成すると共に弾性部材510を設けてもよい。さらには、粗面部51c及び/又は弾性部材510に加え、傾斜面51aを急斜面部511a及び緩斜面部512aから構成してもよい。
また、ピストン部材5を合成樹脂によって形成することにより、作動音の抑制効果を高めることができるが、第1乃至第3の実施の形態に示した何れかの衝撃緩和手段によって十分に作動音を抑制できる場合には、ピストン部材5を鉄等からなる金属製としてもよい。この場合、ピストン部材5が合成樹脂製である場合に比較して、耐久性を高めることができる。
またさらに、上記各実施の形態では、ピストン部材5に6組の第1乃至第6の被係止部51〜56が形成された場合について説明したが、第1乃至第6の被係止部51〜56の組数は6に限定されず、複数組形成されていればよい。また、1つの組における被係止部の数(階段の段数)についても限定はない。ただし、噛み合い部材13及び第2摩擦部材16の軸方向のストロークを確保するため、この段数は3以上であることが望ましい。
1…駆動力伝達装置、10…ハウジング、100…シャフト、102…ハウジング部材、102c…受け部、102d…貫通孔、103…ボルト、104,105…玉軸受、11…第1回転部材、110…軸部、111…筒部、111a…スプライン歯、111b…スプライン突起、112…玉軸受、11a…収容空間、12…第2回転部材、12a…スプライン突起、13…噛み合い部材、131…付勢部材、132…受け部材、13a…スプライン突起、13b…スプライン歯、13c…軸方向穴、14…第1摩擦部材、141…本体部、142…鍔部、142a…内周面、15…弾性部材、151…弾性部材、151a…皿バネ、152…環状体、16…第2摩擦部材、161…本体部、162…鍔部、162a…外周面、19…係止部材、191…突出部、191a…側面、19a…先端面、19b…側面、30…ヨーク、300…ピン、31…電磁コイル、32…皿バネ、33…ピン、4…アーマチャ、40…本体、41…押圧突起、41a…対向面、41b…側面、4a…貫通孔、4b…ピン挿通孔、5…ピストン部材、51〜56…第1乃至第6の被係止部、511a…急斜面部、512a…緩斜面部、51a〜56a…傾斜面、51b〜56b…当接面、51c…粗面部、51d…緩衝部、57…壁部、57a…端面、5a…基端面、6…ころがり軸受

Claims (6)

  1. 第1回転部材及び第2回転部材と、
    軸方向移動によって前記第1回転部材と前記第2回転部材とを連結状態及び非連結状態に切替可能な切替部材と、
    複数の被係止部が周方向に沿って階段状に形成され、前記切替部材と共に軸方向に移動する円筒状のピストン部材と、
    前記ピストン部材の前記被係止部と軸方向に対向して配置され、前記ピストン部材を軸方向に押圧する第1位置、及び前記ピストン部材を押圧しない第2位置との間で進退移動する押圧部材と、
    前記ピストン部材を前記押圧部材による押圧方向とは反対方向に付勢する付勢部材と、
    前記複数の被係止部のうち何れかの被係止部を係止する係止部材とを備え、
    前記ピストン部材の前記被係止部には、前記ピストン部材の周方向に対して傾斜した傾斜面、及び前記係止部材と周方向に当接する当接面が形成され、
    前記押圧部材は、前記第1位置への移動によって前記被係止部の前記傾斜面を押圧し、前記ピストン部材を所定量回転させて隣り合う他の前記被係止部の前記傾斜面を前記係止部材に向かい合わせ、
    前記係止部材は、前記押圧部材が前記第2位置に戻ることで前記隣り合う他の前記被係止部の前記傾斜面を摺動して前記当接面に当接し、
    前記ピストン部材は、前記係止部材が前記当接面に当接する際の衝撃を緩和する衝撃緩和手段を有する、
    駆動力伝達装置。
  2. 前記衝撃緩和手段は、前記係止部材が前記当接面に当接する直前に前記ピストン部材と前記係止部材との相対速度を減速する手段である、
    請求項1に記載の駆動力伝達装置。
  3. 前記衝撃緩和手段は、前記衝撃を前記係止部材に接触する弾性部材によって吸収する手段である、
    請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置。
  4. 前記弾性部材は、樹脂部材である、
    請求項3に記載の駆動力伝達装置。
  5. 前記衝撃緩和手段は、前記傾斜面を前記ピストン部材の周方向に対する傾斜角が異なる急斜面部と緩斜面部とによって構成し、前記緩斜面部を前記当接面側に設けた構造である、
    請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置。
  6. 前記衝撃緩和手段は、前記傾斜面に形成した粗面部によって前記係止部材との間に摩擦抵抗力を発生させ、前記摩擦抵抗力によって前記ピストン部材と前記係止部材との相対速度を減速する手段である、
    請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置。
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