JP6378283B2 - カップホルダ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、カップホルダ構造に関する。
従来のカップホルダ構造としては、車両のインストルメントパネルから略長方形のフレーム枠を引き出して、ペットボトルなどの収容物を保持するものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このようなものでは、フレーム枠の底部に設けられた開閉扉を開放すると収容物を保持する開放部が形成される。
また、別のカップホルダ構造としては、スライダを収納する扁平な箱状のケーシングを有して、スライド移動可能なスライダをスライドガイドするものが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
このようなものでは、ケーシング内のスライダを引き出してペットボトルなどの収容物を保持するように構成されている。
特開2002−274243号公報 特開2001−10393号公報
従来のカップホルダ構造では、一般にペットボトルの大きさや重さを基準に耐荷重量が設定されている。このため、ペットボトルよりも大きく重い、たとえば紙パック容器などの箱形容器を保持しようとすると、フレーム枠やケーシングを車体に取り付けている部分に加わる荷重が増大して、耐えられる構造ではなかった。
本発明は、様々な飲料の容器を保持可能なカップホルダ構造を提供することを目的とする。
本発明は、車両のインストルメントパネル内に取り付けられたケーシングと、ケーシンブ内に収納され、インストルメントパネルの面外方向に出し入れ自在とするトレーとを設けたカップホルダ構造であって、ケーシングの上部で後縁に設けられて、インストルメントパネルと係合することにより、インストルメントパネルとトレーの収納方向でケーシングの位置を位置決めする第1の係合部と、ケーシングの前端部に位置して、トレーに収容された収容物の重量に対抗して、車両下側から車体部品に係合する第2の係合部とを有する、カップホルダ構造を特徴とする。
本発明によれば、様々な飲料の容器を保持可能なカップホルダ構造を提供することができる。
本発明の実施形態にかかるカップホルダ構造で、全体の構成を示す斜視図である。 カップホルダの位置を示すインストルメントパネルの正面図である。 カップホルダのトレーが引き出された状態を示す平面図である。 カップホルダのトレーが引き出された状態を示す図3中IV−IV線に沿った位置での断面図である。 カップホルダのトレーが収納された状態を示す斜視図である。 カップホルダのトレーが収納された状態を示す平面図である。 カップホルダのトレーが収納された状態を示す図6中VII−VII線に沿った位置での断面図である。 トレーに用いられるフラップの斜視図である。 トレーに用いられるフラップの平面図である。 トレーに用いられるフラップの側面図である。 カップホルダを横断部材に係合させた様子を示す斜視図である。 カップホルダを横断部材に係合させた様子を示す側面図である。 カップホルダを横断部材に係合させた様子を車両前方から見た斜視図である。 カップホルダを横断部材に係合させた様子を示す下面図である。 カップホルダにペットボトルを収容した様子を示す斜視図である。 カップホルダにペットボトルを収容した様子を示す断面図である。 カップホルダに箱形容器を収容した様子を示す斜視図である。 カップホルダに箱形容器を収容した様子を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際には、基本的に運転者から見た前後左右上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。
図1,図2に示すように、車両の車室内前方には、インストルメントパネル2が設けられている。このインストルメントパネル2内には、センタコンソール付近にカップホルダ1が収納されている。カップホルダ1は、インストルメントパネル2の面外方向に出し入れ自在とするトレー3と、トレー3を収納してインストルメントパネル2内に配置されるケーシング4とを設けて主に構成されている。
このうち、トレー3は、平面視略長方形の略ボックス状を呈していて、収容物を収容する深受皿状の収容部30を有している。収容部30の上部には、引き出された状態で車室内側に向けて開放する開口31が形成されている。この開口31の周縁のうち、前側縁部32には、後述するフラップ20が回動可能に軸支されている。
また、トレー3の収容部30の左,右側壁部の外側面には、レール部70,70が延設されている。一方、ケーシング4は、トレー3が出し入れされる開口部4aを車室内側に向けて開放して、ボックス状を呈するように形成されている。このケーシング4の内側面には、トレー3の収納方向L(車両前後方向)に沿ってレールガイド60,60が設けられている(図4等参照)。
そして、トレー3は、レール部70,70をレールガイド60,60にスライド移動可能に係合させて、開口部4aから収納方向Lへスライド移動可能としている(図1等参照)。
ケーシング4の上部4bで後縁4cには、第1の係合部としての一対の取付片5,5が設けられている。この取付片5,5は車幅方向に離間した位置に一対設けられている。そして、これらの取付片5,5は、舌片状の各取付面を略垂直に形成していて、それぞれ車両前後方向に貫通する取付孔5a,5aが形成されている。
また、インストルメントパネル2のホルダ開口2aの周縁部には、座面部2bが設けられている。座面部2bには、取付孔5a,5aに対応する位置に、複数の固定孔2cが開口形成されている。
そして、カップホルダ1をインストルメントパネル2に取り付ける際、ケーシング4をホルダ開口2a内に車両後方から挿入すると、取付片5,5は、座面部2bに突き当てられて、面同士を対向させた状態となる。この状態で、複数の取付ネジ6,6がそれぞれ各取付孔5a,5aおよび固定孔2c,2cに挿通されて、図示しないナット等に螺合される。
これにより、ケーシング4は、収納方向Lに位置決めされて固定される(図7参照)。なお、この際、ケーシング4の下部から突設している係合ピンをホルダ開口2aの下縁に係合させて、上,下側で位置決めおよび支持するようにしてもよい。
図3〜図7に示すように、カップホルダ1のトレー3がケーシング4内に収納された状態を示している。
ケーシング4の前端部4dには、第2の係合部としての受圧部7が一体に形成されている。受圧部7は、平面視長方形形状で、面延設方向が略水平となるように形成されている。この受圧部7には、下方から車体部品に係合する押圧面17が、受圧部7の車幅方向略全域に設けられている。
この実施形態では、取付片5,5を座面部2bに固定することにより、ケーシング4の位置決めが行われる。このため、車体の奥側に配置されている車体部品としての横断部材14の下側空間に受圧部7を挿入すると、押圧面17は、横断部材14の下方の位置に対向して停止する。
そして、この受圧部7の押圧面17は、トレー3に収容された収容物の重量に対抗して、下方から横断部材14に係合するように構成されている。
図11,図12に示すように、この実施形態では、横断部材14がパイプ部材15とステアリングハンガー16とを有して構成されている。
このうち、ステアリングハンガー16は、円筒形状を呈していて、車幅方向に長手方向を沿わせて車両略全幅に亘り設けられている。そして、ステアリングハンガー16は、図示しないステアリングコラムシャフトを支持するように構成されている。
また、パイプ部材15は、円筒形状を呈して、インストルメントパネル2の内側でステアリングハンガー16と平行となるように長手方向を車幅方向に沿わせて配置されている。
ステアリングハンガー16の中央付近から車両下方に向けてそれぞれ左,右ブラケット18,19が延設されている。左,右ブラケット18,19は、車幅方向に一定の間隔を置いて固定されていて、ステアリングハンガー16の下方位置で、離し置きされたパイプ部材15を支持している。このため、パイプ部材15は、ステアリングハンガー16,および左,右ブラケット18,19とともに正面視で枠状となるように連結されている。
一方、ケーシング4の受圧部7に設けられた押圧面17は、横断部材14のうちパイプ部材15の下側に、下方から係合している(図11〜図14参照)。
したがって、トレー3に収容された収容物の重量は、取付片5,5を支点として、受圧部7からパイプ部材15に加わる上向きの荷重となる。この荷重は、左,右ブラケット18,19を介してステアリングハンガー16に伝達されて分散される。
受圧部7の押圧面17は平面状を呈していて、車幅方向に沿って延設されるパイプ部材15の外側面15aに対して係合する際、下方から所定の車幅方向の寸法Wで直線状に接触して、荷重を伝達する(図3,図13参照)。
このため、押圧面17は、パイプ部材15の外側面15aに直線状に接触するため、上向きの荷重を伝達する際、点状に受圧する場合に比して受圧面積を大きく設定することができる。しかも、所定の車幅方向の寸法Wで接触しているため、振動によるケーシング4のぐらつきが抑制される。
カップホルダ1は、収容物として、ペットボトル11(図15,図16参照)または、紙パックなどの箱形容器12(図17,図18参照)など、様々な形状や大きさの飲料容器を、走行中の振動等により転倒または脱落しないように、収容部30内に収容することが求められている。
しかしながら、比較的小さなペットボトル11は、丸型であるのに対して箱形容器12は、四角型であり、平面視の形状および大きさが相違している。さらに、たとえば1リットルサイズ等の内容量の多い箱形容器12では、外形寸法がペットボトル11とは大きく相違して、上下方向の寸法も相違する。特に、500ミリリットル〜1リットル等の内容量の多い紙パックなどの箱形容器12では、高さ方向の寸法が大きく、重心位置が高い。このため、このような箱形容器12が転倒しないように収容部30の形状を適合させて、深受皿状とする必要がある。
また、箱形容器12と同じトレー3を用いて、比較的小さなペットボトル11を倒さないように収納しようとすると、箱形容器12の外形寸法に合わせた収容部30では、ペットボトル11の下部と周囲の収容部30の内側面との間に隙間が発生して、傾きやすくなってしまうといった問題があった。
特に、一部のペットボトル11の下部11a近傍には、径方向の寸法が小さくなるように絞られた括れ部11bが形成されている(図15,図16参照)。このようなペットボトル11を箱形容器12が転倒しないように大きさが形成された収容部30に収容しようとすると、内側面とペットボトル11の外側面との隙間がさらに大きくなって、直立状態のペットボトル11を支持できない。
この実施形態のカップホルダ1は、トレー3の収容物を収容する収容部30が平面視四角形の比較的大きな箱形容器12の形状に合わせて、平面視で四角形形状に形成されている。
そして、この収容部30には、比較的小さな円形形状のペットボトル11も隙間なく収容できるように、開口31の大きさを狭めるフラップ20が設けられている。フラップ20は、図4に示すように、収容部30の開口31の周縁のうち、車両前方に位置する前側縁部32に設けられた回動軸34を回動中心として回動可能に軸支されている。
また、フラップ20は、スプリング部材33によって、上方に向けて付勢されていて屈曲自在に構成されている。すなわち、押圧する収容物が存在しない場合は、フラップ20はスプリング部材33の付勢力によって上方に向けて付勢されていて、図4中実線で示す展開位置に停止する。また、収容部30内に収容された収容物によって押圧されると、スプリング部材33の付勢力に抗して下方に向けて回動して、図4中二点鎖線で示す屈曲位置で停止する。
図8〜図10は、トレー3に用いられるフラップ20の構成を説明するものである。
この実施形態のフラップ20は、図3に示すように、回動軸34が配置されている辺とは反対側の辺に平面視半月形状の凹部36が設けられている。
この凹部36の湾曲形状は、左,右両側に位置する左,右延長部36a,36aを回動軸34から離れる方向に有している。左,右延長部36a,36aは、ペットボトル11の左,右両側面に廻り込む位置まで延設されている。
そして、収容物としてペットボトル11が収容部30に収容される際には、展開された状態におけるフラップ20の凹部36がペットボトル11の外側面形状に適合して、ペットボトル11を傾きすぎないようにペットボトル11の側面を支持することができる(図15,図16参照)。
さらに、フラップ20の上面部22は、平坦に形成されている。そして、収容物として箱形容器12が収容部30に収容される際には、フラップ20が屈曲状態で、箱形容器12の外側面部にこの平坦な上面部22を対向させて、面当たりさせることにより、箱形12を傾かないように支持することができる(図17,図18参照)。
また、図8に示すように、展開された状態におけるフラップ20の上下方向の寸法h1は、所定の大きさとなるように設定されている。すなわち、寸法h1は、フラップ20の下端縁21がペットボトル11の下部11a、より好ましくは、括れ部11bより下側に当接することにより、収容部30に収容されたペットボトル11が傾かないように係止する位置に設定されている(図16参照)。
この実施形態では、フラップ20の上下方向(厚さ)の寸法h1,h2は、収容部30の深さ方向の寸法h0に対して、1/4以上1/2以下となるように設定されている。
この実施形態のフラップ20は、凹部36の中央部分の厚さ寸法h1が最も厚く(寸法h0に対して、h1≧h0×約1/2)、左,右延長部36a,36aの厚さ寸法h2が最も薄く(寸法h0に対して、h2≧h0×約1/4)なるように設定されている。
また、この実施形態のトレー3の収容部30には、図4に示すように、回動軸34が配置される辺の下方にフラップ20を屈曲状態で収容するフラップ収容部40が車両前方方向へ向けて凹状となるように形成されている。
そして、図4中に二点鎖線で示すフラップ20が屈曲状態となる屈曲位置では、フラップ20の上面部22が略垂直になる位置まで干渉することなく、回動可能となるようにフラップ収容部40の凹状部分の容積が設定されている。
一方、トレー3の後端縁3aには、図1に示すようにトレー3が引出された状態で上部を開放する別物収納部50が所定の深さ方向の寸法を有して凹状に設けられている。また、トレー3の後端縁3aには、別物収納部50の下方に把持部52が凹設されて形成されている。
さらに、トレー3には、ケーシング4の内側面に設けられた左右一対のレールガイド60,60(図16,図18参照)に摺動自在に係合するレール部70,70が設けられている。
そして、トレー3の前端部には、延設部80が突設されている。延設部80は、ケーシング4の収納状態(図5〜図7参照)では、受圧部7の下側から前方へ向けて突出するように構成されている。この延設部80の下面側には、レール部70,70間を連結する方向に複数の補強リブ81,81が設けられている。そして、トレー3とケーシング4とが収納方向Lで重複する寸法がこの延設部80によって長くなるように設定されている。このため、トレー3がケーシング4から引き出された状態で、収容物の重量に耐えられる強度を得られる。
次に、この実施形態のカップホルダ構造の作用効果について説明する。
この実施形態のカップホルダ1は、図1に示すようにケーシング4からトレー3を引き出すとトレー3の収容部30の上部に形成された開口31が車室内に開放される。トレー3の収容部30は、深さ方向の寸法h0が大きく設定されているため、様々な収容物を収容できる。
また、取付片5,5から車両前方に離間した前端部4dの受圧部7では、押圧面17が車幅方向で均等に、パイプ部材15に対して下方から当接している。そして、受圧部7からパイプ部材15に加わる上向きの荷重は、車幅方向で均等に伝達されて、左,右ブラケット18,19を介してステアリングハンガー16に分散される。
収容部30に収納された収容物の重量は、収容部30を構成するトレー3に下向きに加わり、取付片5,5を支点として受圧部7を上方に付勢する荷重となる。また、収容部30が力点、パイプ部材15に対して下方から当接している押圧面17が作用点となるので、カップホルダ1は安定して支持される。
そして、この上向きの荷重は、受圧部7から車体強度部材として比較的高い剛性を有するステアリングハンガー16に伝達されて分散されるため、一か所に応力集中する虞がない。
しかも、支点から力点までの距離よりも、支点から作用点までの距離の方が長く設定されているため、収容部30に重量を有する収容物を収容しても、支えることができる。
従って、収容部30には、トレー3が引き出された状態で、収容物として、たとえば、紙コップ、缶ジュースの缶容器、ペットボトル11(図15,図16参照)などに加えて、箱形容器12(図17,図18参照)などの比較的重量の重い収納物を収容することができる。
また、受圧部7の押圧面17がパイプ部材15の外側面15aに対して、直線状に接触して上方に荷重を逃がしている。圧接される押圧面17は、所定の車幅方向の寸法Wを有して、受圧部7の幅方向の全域で反力により押さえつけられるため、カップホルダ1の振動によるぐらつきが抑制される。
このため、車両の振動により収容部30内の収容物が傾いたり、転倒する虞をさらに減少させることができる。
また、受圧部7がパイプ部材15に安定して係止されるため、インストルメントパネル2内の奥側で別途、固定ビス等の固定具を用いてカップホルダ1を固定する必要がない。
しかも、受圧部7をパイプ部材15の下側に挿入する際、取付片5,5が座面部2bに突き当てられて、収納方向Lに位置決めされて、確実に押圧面17をパイプ部材15の外側面15aに対して係合させることができる。
したがって、この実施形態のカップホルダ1は、インストルメントパネル2への装着性が良好である。
また、トレー3の前端部に突設されている延設部80は、レール部70,70間に位置してケーシング4の収納状態(図5〜図7参照)では、受圧部7の下側から前方へ向けて、受圧部7と干渉することなく突出される。
このため、延設部80の挿抜方向の寸法の設定の自由度が大きくなる。よって、トレー3とケーシング4との重複部分の寸法を増大させるように、延設部80の車両前後方向の寸法を大きく設定することができる。
しかも、この実施形態のカップホルダ構造は、図16に示すようにトレー3がケーシング4から引出された状態では、トレー3とケーシング4との重複部分で、取付片5を支点として重量を受ける部分の下方に延設部80が位置する(図16参照)。延設部80の下面側には、図14に示すように複数の補強リブ81,81が左,右一対のレール部70間を連結するように設けられていて剛性が高い。
このため、一定の重量を有する収容物が引き出された状態の収容部3に収容されても、トレー3が支点の近傍で座屈等、変形してしまう虞がない。したがって、収容部30内の収容物の荷重による負荷をカップホルダ1全体に分散させて支持することが出来、様々な飲料の容器を保持可能である。
この実施形態のカップホルダ1は、高さ方向の寸法が大きく重心位置が高い箱形容器が転倒しないように、深受皿状に形状が設定される。たとえば、図4に示すように、最も背の高い箱形容器の1/2〜1/4以上に収容部30の高さ方向の寸法h0を、設定することが好ましい。さらに、カップホルダ1は、ペットボトル等の比較的小径の飲料容器の形状に適合する平面視半月形状の凹部36を有するフラップ20を設けている。
フラップ20が展開された状態では、凹部36がペットボトル11の外側面形状に適合して、ペットボトル11を傾かないようにペットボトル11の側面を支持することができる(図15,図16参照)。
このため、下端縁21の何れかの部分をペットボトル11の下部11aで括れている部分よりも下方の側面に当接させることができる。特に、凹部36の中央部分から左,右延長部36a,36aまで延設されたフラップ20により、車両前後方向だけでなく車幅方向にも、ペットボトル11の下部11aが移動しないように支持することができる。
また、フラップ20が屈曲状態では、箱形容器12の外側面部にこの平坦な上面部22を対向させて、面当たりさせることにより、ペットボトル11を傾かないように支持することができる(図17,図18参照)。
これにより、収容物として、ペットボトル11(図15,図16参照)および箱形容器12(図17,図18参照)など様々な飲料容器を、走行中の振動等により転倒または脱落しないように収容部30内に収容できる。
この実施形態のフラップ20の平面視半月形状の凹部36は、中央部分の上下方向の寸法h1が最も厚く(収容部30の深さ方向の寸法h0に対して、h1=h0×約1/2)、左,右延長部36a,36aの厚さ寸法h2が最も薄く(寸法h0に対して、h2=h0×約1/4)なるように、下端縁21が周方向で連続して形成されている。
そして、図15および図16に示すペットボトル11が収容物として収容部30内に収容された状態では、フラップ20がスプリング部材33によって上方に向けて付勢されて図4中実線で示す展開位置で停止する。
このため、凹部36は、下端縁21の何れかの一部分をペットボトル11の下部11aの外側面のうち、括れている部分よりも下方の側面に当接させることができる。
従って、収容部30内におけるペットボトル11の下部11aの水平方向への移動が抑制されて、ペットボトル11が傾いたりあるいは、収容部30から抜け落ちたりする虞を減少させることができる。
また、この実施形態の凹部36は、下端縁21に至るまで車両上下方向では凹凸の少ない直線状に形成されている。このため、紙コップ(図示せず)などの上下方向で直線状の側面を有する収容物であっても、外側面の形状に凹部36の形状が適合して、傾きや脱落を防止することができる。したがって、さらに、様々な飲料の容器を保持可能なカップホルダ構造が提供される。
図17および図18に示すように箱形容器12が収容部30に収納されると、フラップ20が下方に向けて押圧される。そして、図4中二点鎖線で示す屈曲位置まで、フラップ20は、スプリング部材33の付勢力に抗して回動する。
この実施形態のトレー3には、図4に示すように、回動軸34が配置される辺の下方にフラップ収容部40が凹状に設けられている。このため、フラップ20は、収容部30の内側面と干渉することがなく、屈曲位置まで円滑に回動できる。
しかも、屈曲位置のフラップ20は、飲料容器の外側面に対向して押圧される上面部22が略垂直なるように停止している。このため、収容部30の他の三つの内側壁面とともに、四つの平坦な内側面で、平面視略正方形の箱形容器12の周囲を支持することができる。
従って、さらに、収容部30内に収容されている箱形容器12の安定性を向上させることができる。
さらに、トレー3の後端縁3aには、図1に示すようにトレー3が引出された状態で上部を開放する別物収納部50が所定の深さ方向の寸法を有して凹状に設けられている。また、トレー3の後端縁3aには、別物収納部50の下方に把持部52が凹設されて形成されている。トレー3の車室内側の側面は、インストルメントパネル2の造形に合せて、傾斜している。このため、別物収納部50の下方に把持部52を配置することにより、別物収納部50が設けられた上面部は広く使用でき、スペース効率を良好なものとすることができる。
しかも、トレー3は、ケーシング4から引き出された状態で、収容物の重量に耐えられる強度に設定されている。このため、別物収納部50または把持部52に車両上下方向へ、ある程度の荷重が作用しても、カップホルダ1が変形したり、あるいは損傷する虞がない。
上述してきたように、この実施形態のカップホルダ1は、様々な飲料の容器を保持可能なカップホルダ構造を提供することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば以下のようなものである。
この実施形態のカップホルダ構造では、パイプ部材15とステアリングハンガー16とを有する車体部品としての横断部材14のうち、パイプ部材15の下方から受圧部7が係合するように構成されている。しかしながら特にこれに限らない。たとえばステアリングハンガー16の下方から受圧部7が係合するように構成されていてもよい。また、受圧部7を複数設けて、パイプ部材15とステアリングハンガー16とにそれぞれ係合させてもよい。
また、実施形態のカップホルダ1では、パイプ部材15の下方から受圧部7を係合させる際、平面状の押圧面17をパイプ部材15の外側面15aに直線状に接触するよう構成されている。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば一点または、二点以上の複数の点で、受圧部7を車体部材に接触させるように構成されていてもよい。
そして、実施形態のカップホルダ構造では、カップホルダ1をインストルメントパネル2に取り付ける際、複数の取付ネジ6,6を用いて、取付片5,5と座面部2bとを対向させた状態で固定している。しかしながら、特にこれに限らず、取付ピン部材やファスナ部材等の他の固定部材を用いて取付片5,5と座面部2bとの間を固定してもよい。
1 カップホルダ
2 インストルメントパネル
3 トレー
3a 後端縁
4 ケーシング
4a 開口部
4b 上部
4c 後縁
4e 前端部
5 取付片(第1の係合部)
7 受圧部(第2の係合部)
11 ペットボトル(収容物の一つ)
11a 下部
12 箱形容器(収容物の一つ)
14 横断部材(車体部品)
15 パイプ部材(車体部品)
15a 外側面
17 押圧面
20 フラップ
21 下端縁
30 収容部
31 開口
36 凹部
40 フラップ収容部
50 別物収納部
80 延設部

Claims (6)

  1. 車両のインストルメントパネル内に取り付けられたケーシングと、該ケーシン内に収納され、前記インストルメントパネルの面外方向に出し入れ自在とするトレーとを設けたカップホルダ構造であって、
    前記ケーシングの上部で後縁に設けられて、前記インストルメントパネルと係合することにより、前記インストルメントパネルと前記トレーの収納方向で前記ケーシングの位置を位置決めする第1の係合部と、
    前記ケーシングの前端部に位置して、前記トレーに収容された収容物の重量に対抗して、車幅方向に沿って配置された横断部材に下方から係合する第2の係合部と、を有し、
    前記横断部材は、前記インストルメントパネルの内側に設けられたステアリングハンガー、または、前記ステアリングハンガーから延出する一対のブラケットに両端を支持されたパイプ部材、であり、
    第2の係合部は、前記横断部材の外側面が所定の車幅方向の寸法で接触する押圧面を有していることを特徴とするカップホルダ構造。
  2. 前記トレーは、前記収容物を収容する収容部の開口周縁に、平面視半月形状の凹部を有するフラップを設け、該フラップの上下方向の厚さは、該フラップの下端縁の何れか一部分を前記収容物の下方の側面に当接させるように設定されていることを特徴とする請求項に記載のカップホルダ構造。
  3. 前記フラップは、前記収容部の深さ方向の寸法に対して1/4以上1/2以下の上下方向厚さ寸法を有して屈曲自在としていることを特徴とする請求項に記載のカップホルダ構造。
  4. 前記トレーは、前記フラップを屈曲状態で収容するフラップ収容部を設けた請求項2または3に記載のカップホルダ構造。
  5. 前記トレーの後端縁には、該トレーが引出された状態で上部を開放する別物収納部が設けられていることを特徴とする請求項1〜のうち何れか一項に記載のカップホルダ構造。
  6. 前記トレーは、前記ケーシングへの収納状態で、前記第2の係合部の下側から前方へ向けて突設される延設部を有していることを特徴とする請求項1〜のうち何れか一項に記載のカップホルダ構造。
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