JP6375996B2 - 液体吐出装置及び液体吐出装置の製造方法 - Google Patents

液体吐出装置及び液体吐出装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法に関する。
特許文献1には、液体吐出装置として、記録用紙へ向けてインクを吐出するインクジェットヘッドが開示されている。このインクジェットヘッドは、ノズルを含むインク流路が形成された流路ユニットと、インク流路内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータとを備えている。圧電アクチュエータにより、インク流路内のインクに圧力が付与されることで、インク流路の端に位置するノズルからインクが吐出される。
上記特許文献1のインクジェットヘッドにおいては、ノズル及びその近傍部分に記録用紙が衝突することを防止する目的で、複数のノズルが形成されたインク吐出面に、ノズルの吐出口よりも突出した凸部が形成されている。具体的には、流路ユニットは、ノズルが形成されたノズルプレートと、ノズルプレートに積層された複数枚の金属プレートを有する。複数枚の金属プレートのうち、ノズルプレートと接着される、すぐ上の金属プレートには貫通孔が形成されている。複数枚の金属プレートが積層された状態で貫通孔に加圧空気が供給されて、ノズルプレートの貫通孔を覆っている部分が湾曲して外側に膨らむことで、凸部が形成されている。この凸部により、ノズルプレートの、ノズルの近傍部分に記録用紙が接触することが抑制される。
特開2006−347163号公報
前記特許文献1のノズルプレートの凸部の断面形状は、全体的に湾曲した形状になっている。そのため、記録用紙が凸部に接触するなどして凸部の頂部に外力が作用したときに、凸部の湾曲した側壁部が撓むように変形しやすく、ノズルプレートに、凸部の基端(付け根部分)を支点としたモーメントが生じる(実施形態中で説明している図11参照)。このモーメントにより、ノズルプレートの前記凸部の基端と反対側の部分には、上方の金属プレートから離れる方向の力が作用し、ノズルプレートが金属プレートから剥離する虞がある。
本発明の目的は、凸部に外力が作用したときにノズルプレートに生じるモーメントを抑え、上記モーメントに起因するノズルプレートの剥離を防止することである。
本発明の液体吐出装置は、複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通する液体流路が形成された流路構造体を備え、
前記流路構造体は、前記複数のノズルが形成されたノズルプレートと、前記ノズルプレートに積層された状態で接合され、且つ、前記液体流路のうちの前記複数のノズルに連通する複数の個別流路部分が形成された流路プレートとを含む積層体と、前記複数の個別流路部分に連通する流路が形成され、前記積層体の前記流路プレートに接合された流路部材と、を有し、
前記積層体には、この積層体の一部分が、前記流路プレートに対して前記ノズルプレート側へ突き出るように屈曲変形することによって、前記ノズルプレートの、前記ノズルの吐出口が配置される液体吐出面から突出する凸部が形成され、前記凸部は、前記ノズルプレートと前記流路プレートの積層方向に平行な断面において三角形の断面形状を有し、前記凸部の、それぞれ先端側に延びて前記三角形断面を構成する2つの側壁部は、前記積層方向に対して傾斜し、且つ、互いに交差する2つの延在方向に沿って、それぞれ直線的に延びていることを特徴とするものである。
本実施形態のインクジェットプリンタ1の概略平面図である。 インクジェットヘッド4の上面図である。 インクジェットヘッド4の下面図である。 図2のA部拡大図である。 図4のV-V線断面図である。 流路構造体23の下部の断面図である。 流路構造体23の製造工程を示す図である。 変更形態の流路構造体23の下部の断面図である。 別の変更形態の流路構造体23の下部の断面図である。 別の変更形態のインクジェットヘッド4Dの下面図である。 凸部150の断面形状が湾曲形状である場合の、流路構造体の下部の断面図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1に示す走査方向をプリンタ1の左右方向と定義する。図1のメンテナンス装置7に向かう方向が右方であり、メンテナンス装置7と反対側に向かう方向が左方である。また、図1の搬送方向の上流側をプリンタ1の後方、下流側をプリンタ1の前方と定義する。さらに、走査方向及び搬送方向と直交する方向(図1の紙面に直交する方向)を、プリンタの上下方向と定義する。尚、図1の手前側が上方、図1の向こう側が下方である。以下では、前後左右上下の各方向語を適宜使用して説明する。
(プリンタの概略構成)
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、カートリッジホルダ5と、搬送機構6と、メンテナンス装置7と、制御装置8等を備えている。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙100が載せられる。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール11,12に沿って左右方向(走査方向)に往復移動可能に構成されている。キャリッジ3には無端ベルト13が連結され、キャリッジ駆動モータ14によって無端ベルト13が駆動されることで、キャリッジ3は走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4はキャリッジ3に搭載されており、キャリッジ3とともに走査方向に移動可能である。インクジェットヘッド4は、その下面(図1の紙面向こう側の面)に複数のノズル44(図2〜図5参照)を備えている。尚、以下の説明において、インクジェットヘッド4の、複数のノズル44が形成された下面を、「インク吐出面4a」とも称する。
カートリッジホルダ5には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクカートリッジ15が、それぞれ取り外し可能に装着される。カートリッジホルダ5は、図示しないチューブによって、インクジェットヘッド4と接続されている。カートリッジホルダ5の4つのインクカートリッジ15にそれぞれ貯留された4色のインクは、チューブを介してインクジェットヘッド4に供給される。インクジェットヘッド4は、走査方向に移動しつつ、そのインク吐出面4aに形成された複数のノズル44から、プラテン2に載置された記録用紙100へ向けて、下方へインクを吐出する。尚、インクジェットヘッド4の詳細構成については後述する。
搬送機構6は、前後方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ16,17を有する。2つの搬送ローラ16,17は、図示しない搬送モータによって互いに同期して駆動される。搬送機構6は、2つの搬送ローラ16,17によって、プラテン2に載置された記録用紙100を前方に搬送する。
メンテナンス装置7は、プラテン2の右側に配置されている。このメンテナンス装置7は、キャップ9と、吸引ポンプ10と、ワイパー18等を備えている。
キャップ9は、図示しないキャップ昇降機構によって上下方向(図1の紙面垂直方向)に駆動される。吸引ポンプ10は、チューブによってキャップ9と接続されている。インクジェットヘッド4が、プラテン2の右側の、キャップ9と対向する位置にあるときに、キャップ9が上方に移動することで、キャップ9は、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aに密着して複数のノズル44を覆う。この状態で、吸引ポンプ10によりキャップ9内を減圧することで、キャップ9に覆われた複数のノズル44のそれぞれからインクを強制的に排出する。このインクの強制的な排出は、一般にパージと称される。上記のパージを行うことにより、インクジェットヘッド4の、ノズル44を含むインク流路に混入した気泡や塵等の異物を排出し、ノズル44の吐出不良の解消、及び、抑制が可能となる。
ワイパー18は、キャップ9よりもプラテン2側(左側)の位置に設置されている。このワイパー18は、ゴムや合成樹脂などの可撓性を有する材料で形成された板状の部材である。また、ワイパー18は、図示しないワイパー駆動部により、上下方向(図1の紙面垂直方向)に駆動される。上記のパージの際に、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aには、ノズル44から排出されたインクの一部が付着する。そこで、パージ後には、ワイパー駆動部によりワイパー18が上方へ駆動されて、ワイパー18は、その先端がインクジェットヘッド4のインク吐出面4aに接触する。この状態でキャリッジ3がプラテン2側(左側)に移動すると、ワイパー18がインク吐出面4aに対して相対的に右側に移動することになる。その際に、ワイパー18はインク吐出面4aに付着したインクを拭き取る。
制御装置8は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。 制御装置8は、ROMに格納されたプログラムに従い、ASICにより、記録用紙100への印刷や、インクジェットヘッド4のメンテナンス等の各種処理を実行する。
例えば、印刷処理においては、制御装置8は、PC等の外部装置から入力された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド4やキャリッジ駆動モータ14等を制御して、記録用紙100に画像等を印刷させる。具体的には、キャリッジ3とともにインクジェットヘッド4を走査方向に移動させながらインクを吐出させるインク吐出動作と、搬送ローラ16,17によって記録用紙100を搬送方向に所定量搬送する搬送動作とを、交互に行わせる。また、メンテナンス処理においては、制御装置8は、キャップ9を上下に駆動するキャップ駆動モータ、及び、吸引ポンプ10を制御して、上述した吸引パージを行わせる。また、パージ後には、ワイパー駆動部によりワイパー18を駆動してインク吐出面4aに接触させ、ワイパー18に、インク吐出面4aに付着したインクの拭き取りを行わせる。
(インクジェットヘッドの詳細構成)
次に、インクジェットヘッド4について詳細に説明する。図2〜図5に示すように、インクジェットヘッド4は、流路構造体23と、圧電アクチュエータ24とを備えている。尚、図5では、流路構造体23に形成されたインク流路内に、インク(符号Iで示す)が充填されている状態がハッチングで示されている。
(流路構造体)
図5に示すように、流路構造体23は、複数枚のプレート31〜39が上下方向に積層された構造を有する。複数枚のプレート31〜39は、互いに積層された状態でそれぞれ接着剤によって接合されている。複数枚のプレート31〜39のうちの、最下層のプレート39は、複数のノズル44が形成されたノズルプレート39である。ノズルプレート39は、ポリイミド等の合成樹脂からなるプレートである。ノズルプレート39には、このプレート39を厚み方向に貫通する、先細りのテーパ形状の複数のノズル44が形成されている。尚、複数のノズル44の吐出口44aが形成されたノズルプレート39の下面が、先にも述べた、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aである。
図2、図3に示すように、複数のノズル44は、搬送方向に配列されており、走査方向に並ぶ4列のノズル列48を構成している。尚、ノズル44の配列方向である搬送方向が、本発明の「第1方向」に相当し、4列のノズル列48が並ぶ方向である走査方向が、本発明の「第2方向」に相当する。
4列のノズル列48は、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクをそれぞれ吐出するものである。尚、以下の説明において、インクジェットヘッドの構成要素のうち、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)のインクにそれぞれ対応するものについては、その構成要素を示す符号の後に、どのインクに対応するかが分かるように、適宜、ブラックを示す“k”、イエローを示す“y”、シアンを示す“c”、マゼンタを示す“m”の何れかの記号を付す。例えば、ノズル列48kとは、ブラックインクを吐出するノズル列48のことを指す。ノズルプレート39のインク吐出面4aには、PTFEなどのフッ素系樹脂が塗布されて、撥水処理が施されている。インク吐出面4aに撥水処理が施されることにより、インク吐出面4aに付着したインクが、ノズル44の吐出口44aの周囲に残留しにくくなる。
流路構造体23を構成する、ノズルプレート39以外の他のプレート31〜38は、ステンレス鋼などの金属材料からなるプレートである。流路プレート31〜38には、複数のノズル44に連通する、次述のマニホールド46や圧力室47等を含む、インク流路が形成されている。以下、複数の流路プレート31〜38の構成、及び、これらの流路プレート31〜38に形成されたインク流路の詳細について、以下説明する。
図2に示すように、流路構造体23の上面を構成する最上層のプレート31には、4つのインク供給孔45が走査方向に並んで形成されている。4つのインク供給孔45(45k,45y,45c,45m)には、ホルダ9の4つのインクカートリッジ15(図1参照)から4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクがそれぞれ供給される。また、図5に示すように、上から4番目から7番目のプレート34〜37には、4列のノズル列48にそれぞれ対応して、搬送方向に延びる4本のマニホールド46(46k,46y,46c,46m)が形成されている。1つのマニホールド46は、上下に積層された4枚のプレート34〜37にわたって形成されている。プレート31に形成された4つのインク供給孔45と、4本のマニホールド46は、プレート32,33に形成された連通孔(図示省略)によって、それぞれ接続されている。
図5に示すように、マニホールド46を形成している4枚のプレート34〜37のうち、最も下側に位置するプレート37の、マニホールド46を区画する底壁部37aとなる部分には、ハーフエッチングによって、マニホールド46に沿って延びる凹部37bが形成されている。これにより、プレート37の底壁部37aの厚みは、それ以外の部分と比べて薄くなっている。また、このプレート37のすぐ下に位置するプレート38の、上記底壁部37aと対向する部分の上側には、ハーフエッチングによって凹部38bが形成されている。これにより、プレート37に形成されたマニホールド46の底壁部37aと、その下のプレート38との間には空間41が形成されている。従って、マニホールド46内の圧力変動に応じて底壁部37aが容易に変形できるようになっており、マニホールド46内の圧力が変動したときに、底壁部37aの変形によってマニホールド46内の圧力変動が減衰される。つまり、底壁部37aが、マニホールド46のダンパーとして機能する。
最上層のプレート31には、複数のノズル44にそれぞれ対応する複数の圧力室47が形成されている。図2に示すように、複数の圧力室47は、複数のノズル44と同様に、4本のマニホールド46に対応して4列に配列されている。複数の圧力室47は、圧電アクチュエータ24の振動板60によって覆われている。図4、図5に示すように、各圧力室47は、走査方向に長い形状を有し、上方から見て、その一端部が対応するノズル44と重なり、その他端部はマニホールド46と重なるように配置されている。尚、図2に示すように、4つの圧力室47の列のうち、ブラックインクに対応する圧力室47の列は、対応するマニホールド46kに対して右側に配置されているのに対して、他の3色のインクに対応する圧力室47の列は、マニホールド46に対して左側に配置されている。
図4、図5に示すように、上から2番目に位置するプレート32には、マニホールド46と複数の圧力室47を接続する、複数の絞り流路49が形成されている。また、最上層のプレート31とノズルプレート39との間に位置する合計7枚のプレート32〜38には、圧力室47とノズル44とを接続する連通流路43を構成する、個別流路孔32c〜38cがそれぞれ形成されている。
以上説明したプレート31〜39が積層された状態で接合されることで、流路構造体23が構成されている。そして、流路構造体23内には、1つのマニホールド46から分岐して、絞り流路49、圧力室47、及び、連通流路43を経てノズル44に至る個別流路が、複数形成されている。
ところで、記録用紙100のジャム(紙詰まり)、あるいは、記録用紙100が撓んだ状態で搬送された場合などに、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aに、搬送方向に搬送される記録用紙100が接触することがある。このとき、インク吐出面4aの、吐出口44a、あるいは、その周囲領域に傷がつくことがある。これにより、吐出口44aの周囲の撥水性が低下して、吐出口44aの周囲にインクが残留しやすくなると、吐出不良を引き起こす虞がある。そこで、図3〜図5に示すように、流路構造体23のインク吐出面4aには、記録用紙100が、吐出口44aの周囲に接触することを防止するための、複数の凸部50が形成されている。
図3〜図5に示すように、インク吐出面4aの、4つのマニホールド46とそれぞれ重なる領域において、複数の凸部50が形成されている。複数の凸部50は、4つのマニホールド46に沿って搬送方向に配列されており、4列の凸部列51を構成している。また、先にも説明したが、ノズルプレート39には、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクをそれぞれ吐出する4列のノズル列48(48k,48y,48c,48m)が、走査方向に並んで配置されている。その上で、図3に示すように、4つの凸部列51(51a〜51d)は、4列のノズル列48と走査方向に並んで配置されている。
より詳細には、まず、4列のノズル列48の走査方向における両外側に、これら4列のノズル列48を走査方向に挟むように、2つの凸部列51a,51dがそれぞれ配置されている。また、イエローのノズル列48yとシアンのノズル列48cの間に凸部列51bが配置されている。さらに、シアンのノズル列48cとマゼンタのノズル列48mの間にも凸部列51cがそれぞれ配置されている。これにより、ブラックのノズル列48kとイエローのノズル列48yは、2列の凸部列51a,51bによって走査方向に挟まれている。また、シアンのノズル列48cは、2列の凸部列51b,51cに挟まれている。さらに、マゼンタのノズル列48mも、2列の凸部列51c,51dに挟まれている。
このように、複数の凸部50が、走査方向において複数のノズル44と並んで配置されている。さらに、各ノズル列48は、走査方向における近い位置にそれぞれ配置された2列の凸部列51によって挟まれている。そのため、キャリッジ3が左方に移動する場合でも右方に移動する場合でも、記録用紙100が各ノズル44の周囲領域に接触しにくくなる。
各凸部50の構成の詳細について説明する。図5に示すように、凸部50は、ノズルプレート39と、このノズルプレート39に上下に積層された状態で接合された流路プレート38からなる積層体52が、部分的に下方へ突き出すように屈曲変形することによって形成されている。また、凸部50は、流路プレート38の凹部38bが形成されている部分、即ち、積層体52の薄肉部52aに形成されている。また、凸部50の頂部70は、マニホールド46の走査方向における中央部と重なるように配置されている。尚、後でも詳細に説明するが、各凸部50は、積層体52に対する、流路プレート38側からのプレス加工によって行われている。
上述したように、積層体52を構成する、合成樹脂のノズルプレート39と金属の流路プレート38が一体に変形することにより凸部50が形成されていることから、凸部50は、金属部分50aと、この金属部分50aを覆う樹脂部分50bとを有する構造となっている。凸部50の内部に金属部分50aが存在していることから、凸部50の強度が高くなり、耐久性に優れる。即ち、記録用紙100が凸部50に衝突しても、凸部50が削られてなくなったり、欠けたりしにくい。
ところで、凸部50の断面形状によっては、凸部50の頂部70に外力が作用したときに、積層体52に、流路プレート37から剥がれる方向の力が発生することも考えられる。尚、凸部50の頂部70に外力が作用する場合とは、例えば、凸部50に記録用紙100が衝突する、あるいは、後述するように、製造段階の積層工程(図7(f)参照)で凸部50に押圧力が作用する場合である。
図11に示すように、上下方向(積層体52とプレート37の積層方向)及び走査方向に平行な断面において、凸部150の側壁部171が湾曲した形状である場合に、凸部150の頂部170に鉛直上方の外力が作用したとする。このとき、側壁部171が湾曲していると、凸部150の側壁部171が撓むように変形して、側壁部171の基端部分171aが上に変形し、その結果、積層体52に、基端Pを支点としたモーメントMが発生する。これにより、特に、積層体52の、個別流路孔38cの近傍部分110において、プレート37から離れる方向に力が作用し、積層体52とプレート37との間からのインク漏れの原因にもなる。
この点、本実施形態の凸部50では、図5、図6に示すように、凸部50の、上下方向(積層体52とプレート37の積層方向、プレート37の厚み方向)及び走査方向に平行な断面形状は、三角形状となっている。また、各凸部50の、それぞれ先端側へ延びて三角形断面を構成する2つの側壁部71は、上下方向に対して傾斜し、且つ、互いに交差する2つの延在方向a,bに沿って、それぞれ直線的に延びている。凸部50の断面形状は、V字形状であるとも言える。さらに、別の表現をすれば、積層体52の薄肉部52aが、左端から右斜め下方向に延び、頂部70で折り返されて、右斜め上方向に延びて右端に至る形状である。また、各凸部50の2つの側壁部71は、頂部70を通り、上下方向に平行な直線Lに対して線対称に配置されている。尚、側壁部71の基端部分71aは、基端P付近の湾曲部71bにおいて湾曲しながら、積層体52の平坦な部分(凸部50以外の部分)と連結されている。
この構成では、図6に示すように、凸部50の頂部70に外力が作用したときに、その外力の分力が、2つの側壁部71の延在方向a,bに沿って作用するため、側壁部71の基端部分71aが撓みにくい。そのため、積層体52には、凸部50の基端Pを中心とするモーメントMが生じにくくなる。従って、積層体52に、プレート37から剥がれる方向の力が作用しにくくなる。
尚、2つの側壁部71の交差角度θが小さいほど、凸部50の頂部70に力が作用したときに、側壁部71の基端Pを中心とするモーメントMが生じにくくなる。そこで、θは160度以下であることが好ましい。さらに、θは45度以下であることが好ましい。θが45度以下であると、頂部70に作用する荷重の50%以上が側壁部71の長さ方向に作用することになるため、モーメントMをさらに小さく抑えることができる。
また、凸部50の頂部70を通過する直線Lに対して、2つの側壁部71が線対称に配置されている。つまり、走査方向において、頂部70が、2つの側壁部71のちょうど中間の位置にある。そのため、凸部50の頂部70に外力が作用したときに、2つの側壁部71に力が均等に分散するため、一方の側壁部71に大きなモーメントMが偏って発生することが防止される。
図6からも理解されるように、凸部50の頂部70に力が作用したときに、側壁部71の基端Pを中心にモーメントMが発生した場合には、積層体52の、基端Pに対して力が作用した位置である頂部70と対称な位置に、プレート37から剥がれる方向の力が最も大きく作用する。そこで、図6に示すように、走査方向(積層体52とプレート37の積層方向と直交する方向)において、凸部50の頂部70から側壁部71の基端までの距離D1と、側壁部71の基端Pからノズル44までの距離D2とが異なっていることが好ましい。例えば、D1=1.5mm、D2=2mmとすることができる。この構成では、上記のモーメントMが生じた場合でも、ノズル44に連通する個別流路孔38cの近傍部分に作用する、流路プレート37から離れる方向の力が小さくなる。
側壁部71の基端部分71aが、湾曲部71bによって積層体52の平坦部分と連結されているため、基端部分71aにおける応力集中が緩和される。また、基端部分71aが湾曲していることで、パージ後に、インク吐出面4aに付着したインクをワイパー18(図1参照)で拭き取る際に、インクの拭き残しが生じにくくなる。尚、基端部分71aの湾曲部71bの曲率(曲率半径R)は、1≦R≦5の範囲であることが好ましい。
尚、凸部50の高さh(インク吐出面4aからの凸部50の突出量)については、記録用紙100の衝突を効果的に抑制するために、ある程度の高さを有することが好ましい。但し、凸部50が高すぎると、記録用紙100が頻繁に凸部50に衝突してしまい、凸部50の摩耗が激しくなることも考えられる。そこで、50μm≦h≦100μmであることが好ましい。
図5に示すように、凸部50は、積層体52の薄肉部52aに形成されている。そのため、この薄肉部52aにプレス加工を施すことにより、凸部50を容易に形成することができる。また、積層体52の薄肉部52aに形成された凸部50の頂部70は、マニホールド46の走査方向における中央部に配置されている。つまり、流路プレート38の凹部38bの中央の位置において、凸部50がノズルプレート39側へ突出しているため、マニホールド46の底壁部37aと流路プレート38との間の空間41が大きくなり、底壁部37aが大きく変形しやすくなる。即ち、底壁部37aのダンパー機能が高くなる。
(圧電アクチュエータ)
次に、流路構造体23の上面に設けられた圧電アクチュエータ24について説明する。 図2〜図5に示すように、圧電アクチュエータ24は、振動板60と、圧電層64,65と、複数の個別電極62と、共通電極66を備えている。振動板60は、複数の圧力室47を覆った状態で流路構造体23の上面に接合されている。2枚の圧電層64,65は、振動板60の上面に積層されている。複数の個別電極62は、上層の圧電層65の上面において、複数の圧力室47とそれぞれ対向するように配置されている。共通電極66は、2枚の圧電層64,65の間において、複数の圧力室47に跨って配置されている。
複数の個別電極62は、圧電アクチュエータ24を駆動するドライバIC67とそれぞれ接続されている。一方、共通電極66は常にグランド電位に保持されている。また、上層の圧電層65の、個別電極62と共通電極66とに挟まれた部分は、それぞれ、厚み方向に分極されている。
ノズル44からインクを吐出させる際の圧電アクチュエータ24の動作は以下の通りである。ある個別電極62に対してドライバIC67から駆動信号が印加されると、この個別電極62とグランド電位に保持されている共通電極66の間に電位差が生じる。これによって、圧電層65の、個別電極62と共通電極66の間に挟まれた部分に厚み方向の電界が生じる。また、圧電層65の分極方向と電界の方向とが一致するために、圧電層65はその分極方向である厚み方向に伸びて面方向に収縮する。この圧電層65の収縮変形に伴って、振動板60の圧力室47と対向する部分が圧力室47側に凸となるように撓む。このとき、圧力室47の容積が減少してその内部のインクに圧力が付与され、圧力室47に連通するノズル44からインクの液滴が吐出される。
次に、インクジェットヘッド4の製造工程について、主に、流路構造体23の製造工程を中心に、図7を参照して説明する。
(流路形成工程)
まず、図5に示される、流路構造体23を構成する複数の流路プレート31〜38に対して、それぞれ、圧力室47やマニホールド46となる孔や、個別流路孔32c〜38cなどの、それぞれインク流路の一部を構成する各種流路孔を、エッチングで形成する。また、このとき同時に、流路プレート37にはハーフエッチングで凹部37bを形成する。また、流路プレート38にも、ハーフエッチングで凹部38bを形成する。
(積層工程)
次に、図7(a)に示すように、ノズルプレート39となる合成樹脂プレート74と、先の工程で個別流路孔38c及び凹部38bが形成された流路プレート38とを積層し、両者を接着剤で接合して積層体52を形成する。このとき、積層体52の、流路プレート38の凹部38bが形成された部分は、薄肉部52aとなる。尚、合成樹脂プレート74は、合成樹脂フィルムからなるものであってもよいし、液状の合成樹脂を流路プレート38に塗布することによって形成されたものであってもよい。
(保護膜貼付工程)
次に、図7(b)に示すように、合成樹脂プレート74の、インク吐出面4aとなる面に、合成樹脂フィルムからなる保護膜75を貼り付ける。この保護膜75は、例えば、UV剥離性の接着剤を用いて合成樹脂プレート74に接着する。
(ノズル形成工程)
次に、図7(c)に示すように、積層体52の合成樹脂プレート74に対してレーザー加工を行って、ノズル44を形成する。
(凸部形成工程)
次に、図7(d)に示すように、積層体52にプレス加工を行って、積層体52の一部分をノズルプレート39側に突出するように屈曲変形させて凸部50を形成する。まず、保護膜75で覆われた積層体52を、断面が三角形の凹部72aを有するダイ72の上に設置する。次に、ダイ72の上に、薄肉部52aが凹部72aを覆うように、積層体52を載置する。そして、積層体52の薄肉部52aに、ダイ72と反対側からパンチ73を当て、積層体52に対して、プレート38側からパンチ73の先端部73aを押し込んでプレス加工を行う。パンチ73は角柱状の形状を有し、このパンチの先端部73aの断面形状は、先端が尖った三角形となっている。
このように、断面が三角形のパンチ73の先端部73aを積層体52の上面に押し付けることにより、積層体52に、三角形断面を有する凸部50が形成される。尚、下型であるダイ72の凹部72aの断面形状も三角形であるため、積層体52がダイ72に当たるまでパンチ73を押し付けることで、積層体52に、自動的に三角形状の凸部50が形成されることになり、断面三角形の凸部50の形成が容易である。
(保護膜除去工程)
次に、図7(e)に示すように、合成樹脂プレート74(ノズルプレート39)から保護膜75を剥離する。尚、保護膜75が、UV剥離性の接着剤でノズルプレート39に接合されている場合には、UVを照射することによって保護膜75を簡単に剥離することができる。その他、保護膜75の種類によっては、適当な溶剤によって保護膜75を溶かして除去することも可能である。
(接合工程)
次に、複数の凸部50及び複数のノズル44が形成された積層体52と、流路構造体23を構成する他のプレート31〜37、及び、圧電アクチュエータ24の振動板60を接合する。詳細には、図7(f)に示すように、積層体52、流路プレート31〜37、及び、振動板60のそれぞれの接合面に熱硬化性接着剤を塗布してから積層し、ヒータ機能を有する当て部材76,77(ヒータープレート)を上下両側から当てて、当て部材76,77によって加熱しつつ押圧することで接着を行う。
ここで、この接合工程では、積層体52の凸部50が突出する面を、下側の当て部材77に接触させた状態で、流路構造体23の他のプレート31〜37を積層体52に押し付けて接合することになる。このとき、当て部材77からの反力によって、凸部50の頂部70には局所的に大きな力が作用する。そのため、先の図11に示すように、大きなモーメントMが積層体52に発生して、特に、個別流路孔38cの近傍において、上側の流路プレート37との間に接合不良が生じる虞がある。この点、本実施形態では、凸部50の断面形状が三角形状であることから、凸部50の頂部70に、当て部材77からの反力が局所的に作用したときに、その反力が、2つの側壁部71の延在方向にそれぞれ分かれて作用するため、大きなモーメントMが生じにくくなる。従って、積層体52に、プレート37から剥がれる方向の力が作用しにくくなり、プレート37との接合不良が抑制される。
上記の接合工程後、振動板60の上に、別工程で製造した、共通電極66及び複数の個別電極62が形成された圧電層64,65を貼り付けて、圧電アクチュエータ24を形成する。
以上説明した本実施形態において、インクジェットヘッド4が、本発明の「液体吐出装置」に相当する。インク吐出面4aが、本発明の「液体吐出面」に相当する。ノズルプレート39と積層されて積層体52を構成する流路プレート38が、本発明の「流路プレート」に相当する。流路プレート38の個別流路孔38cが、本発明の「個別流路部分」に相当する。積層体52と接合される流路プレート31〜37が、本発明の「流路部材」に相当する。図7の製造工程において、ノズルプレート39、及び、ノズル44が形成される前の合成樹脂プレート74が、本発明の「第1プレート」に相当し、流路プレート38が、本発明の「第2プレート」に相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態の図6で説明したように、凸部の頂部に外力が作用したときに、モーメントMが発生する要因は、凸部の側壁部が撓んだときに、側壁部の基端部分が上方に変形するためである。つまり、モーメントMを抑制するには、側壁部の基端部分の剛性を高めることも有効である。
そこで、図8(a)に示すように、凸部55Aの側壁部81の基端部分81aの厚みが、側壁部81の先端部分81bの厚みよりも大きくなっていてもよい。例えば、流路プレート38の薄肉部以外の厚みを100μm、薄肉部のうちの基端部分81aの厚みを80μm、先端部分81bの厚みを50μmとすることができる。尚、図8(a)では、流路プレート38の厚みが変化することによって、側壁部81の厚みが基端部分81aと先端部分81bとで異なっているが、ノズルプレート39の厚みが変化していてもよい。この構成では、側壁部81の基端部分81aの剛性が高まることから、上記のモーメントMの発生が抑制される。また、凸部55Aに力が作用したときに、屈曲している側壁部81の基端部分81aには応力が集中しやすい。側壁部81の基端部分81aの厚みを大きくすることで、屈曲部分の強度を高めて応力集中による破断を防止する、という効果も得られる。
あるいは、図8(b)に示すように、凸部55Bの側壁部86の基端部分86aに、はんだ等の金属の材料で補強部87が形成されてもよい。この場合も、基端部分86aの実質的な剛性が高まってモーメントMが抑制される。また、基端部分86aの実質的な強度が高くなり、応力集中による破断も防止される。
2]前記実施形態では、積層体52の薄肉部52aに、プレス加工で凸部50が形成されているが(図5参照)、積層体に薄肉部が形成されている必要は必ずしもない。例えば、図9に示すように、流路プレート38Cに凹部が形成されておらず、積層体52の薄肉部ではない部分に、プレス加工で凸部50Cが形成されてもよい。
3]前記実施形態では、図5に示すように、ノズル44の配列方向である搬送方向に沿って、複数の凸部50が並べて形成されているが、図10のインクジェットヘッド4Dのように、走査方向において複数のノズル44と並ぶ位置において、搬送方向に延びる凸部50Dが形成されてもよい。凸部50Dが、複数のノズル44の配列方向に長く延びているため、複数のノズル44のそれぞれについて、記録用紙100がノズル44に接触することが抑制される。また、凸部の剛性(強度)が高いほど、凸部に外力が作用したときの上記のモーメントMは小さくなる。この点、ノズル44の配列方向に連続して延びる1つの凸部50Dの強度は高くなるため、この凸部50Dに外力が作用した場合に、大きなモーメントMが生じにくくなる。
4]前記実施形態では、プレス加工が施される積層体52は、ノズルプレート39と流路プレート38の2枚のプレートで構成されたものであるが、積層体が、3枚以上のプレートが積層されたものであってもよい。
以上説明した実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタに適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を吐出して、基板表面に導電パターンを形成する、産業用の液体吐出装置などにも、本発明を適用することは可能である。
4 インクジェットヘッド
4a インク吐出面
23 流路構造体
37 流路プレート
37a 底壁部
38 流路プレート
38b 凹部
38c 個別流路孔
39 ノズルプレート
44 ノズル
46 マニホールド
50,50A,50B,50C,50D 凸部
52 積層体
52a 薄肉部
70 頂部
71 側壁部
71a 基端部分
71b 湾曲部
72 ダイ
72a 凹部
73 パンチ
73a 先端部
74 合成樹脂プレート
77 当て部材
81 側壁部
81a 基端部分
81b 先端部分
86 側壁部
86a 基端部分

Claims (12)

  1. 複数のノズル、及び、前記複数のノズルに連通する液体流路が形成された流路構造体を備え、
    前記流路構造体は、
    前記複数のノズルが形成されたノズルプレートと、前記ノズルプレートに積層された状態で接合され、且つ、前記液体流路のうちの前記複数のノズルに連通する複数の個別流路部分が形成された流路プレートとを含む積層体と、
    前記複数の個別流路部分に連通する流路が形成され、前記積層体の前記流路プレートに積層された流路部材と、を有し、
    前記積層体には、この積層体の一部分が、前記流路プレートに対して前記ノズルプレート側へ突き出るように屈曲変形することによって、前記ノズルプレートの、前記ノズルの吐出口が配置される液体吐出面から突出する凸部が形成され、
    前記凸部は、前記積層体と前記流路部材の積層方向に平行な断面において三角形の断面形状を有し、
    前記凸部の、それぞれ先端側に延びて前記三角形断面を構成する2つの側壁部は、前記積層方向に対して傾斜し、且つ、互いに交差する2つの延在方向に沿って、それぞれ直線的に延びていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記凸部の前記2つの側壁部がそれぞれ延びる、前記2つの延在方向の交差角度が、160度以下であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記凸部の前記側壁部の基端部分の厚みは、前記側壁部の先端部分の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記三角形断面において、前記2つの側壁部が、前記凸部の頂部を通り、且つ、前記積層方向に平行な直線に対して線対称に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記延在方向に延びる前記側壁部の基端部分は、湾曲しながら、前記積層体の前記凸部以外の部分と連結されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記積層方向と直交する方向における、前記凸部の頂点から前記側壁部の基端までの距離と、前記側壁部の前記基端から前記ノズルまでの距離とが、異なっていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記複数のノズルは、前記積層方向と直交する第1方向に配列され、
    前記凸部は、前記積層方向及び前記第1方向と直交する第2方向において前記複数のノズルと並んで配置され、前記第1方向に延びていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記流路プレートの、前記ノズルプレートとは反対側に凹部が形成され、
    前記積層体のうちの、前記流路プレートの前記凹部によって部分的に厚みが薄くなった薄肉部に、前記凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記複数のノズルは、前記積層方向と直交する第1方向に配列され、
    前記流路部材には、前記複数のノズルにわたって前記第1方向に延び、且つ、前記複数のノズルに連通する共通液室が形成され、
    前記積層体の前記流路プレートは、前記凹部が、前記流路部材の前記共通液室を区画する壁部と対向する状態で、前記流路部材に接合され、
    前記積層体の前記薄肉部に形成された前記凸部の頂部が、前記積層方向及び前記第1方向と直交する第2方向における前記共通液室の中央部と重なるように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載の液体吐出装置の製造方法であって、
    前記ノズルプレートとなる第1プレートと前記流路プレートとなる第2プレートとを積層して接合する、積層工程と、
    前記積層工程の後に、プレス加工により、前記第1プレートと前記第2プレートの積層体の一部分を、前記第2プレートに対して前記第1プレート側へ突き出るように屈曲変形させて、前記積層体に前記凸部を形成する、凸部形成工程と、
    前記凸部が形成された前記積層体を、前記流路部材と接合する接合工程と、を備え、
    前記接合工程において、前記積層体の前記凸部が突出する面を、当て部材に接触させた状態で、前記流路構造体の前記流路部材を前記積層体に押し付けて接合することを特徴とする液体吐出装置の製造方法。
  11. 前記凸部形成工程において、前記積層体に、先端部の断面形状が三角形のパンチを押し付けて、前記凸部を形成することを特徴とする請求項10に記載の液体吐出装置の製造方法。
  12. 前記凸部形成工程において、前記積層体を、断面形状が三角形の凹部が形成されたダイの上に載置した状態で、前記積層体に前記パンチを押し付けて前記凸部を形成することを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置の製造方法。
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