JP6374574B2 - 搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
複写機、スキャナ、ファクシミリ装置などに備えられている給送装置は、複数枚のシートが重ねて搬送されることを防止し、一枚ずつ分離して搬送する分離機構が設けられている。このような分離機構によって、原稿積載台上の原稿が一枚ずつ連続的に給送され、その画像を順次読み取ることが可能である。一方、ステイプル等によって分離困難に束ねられた原稿束が誤って原稿積載台に積載される場合がある。このような原稿束は分離機構を通過する際に分離作用によって原稿が変形し、その破損を招く場合がある。その対策として、特許文献1には、原稿積載台上での原稿の異常形状状態を検知するセンサを設けた装置が開示されている。このセンサで綴じられた原稿束の異常変形が検知されると搬送を停止し、原稿の破損を防止している。
特開2004−182449号公報
搬送方向で先端側が綴じられた原稿束の場合、分離機構を通過する際の挙動として、分離機構よりも上流側では原稿の変形が相対的に遅く発生し、下流側では相対的に早く発生する。このため、原稿載置台上での変形を監視していたのでは、検知が遅れて原稿の搬送停止が遅れる場合がある。その対策として、分離機構の下流側にセンサを配置することが考えられるが、分離機構の下流側では後続の搬送ローラに対してシートの先端を当接する斜行矯正が行われる場合があり、斜行矯正で撓んだシートをセンサが綴じられた原稿束の変形と誤検知する可能性がある。
本発明の目的は、搬送方向で先端側が綴じられた原稿束を、誤検知を抑制しつつ、より早く検知することにある。
本発明によれば、
シートを分離搬送する分離手段と、
シートの搬送方向で前記分離手段よりも下流側に配置され、前記分離手段を通過したシートを撓ませてシートの斜行を矯正する斜行矯正手段と、
シートの搬送方向において前記分離手段のシート搬送位置よりも下流側かつ前記斜行矯正手段のシート斜行矯正位置よりも上流側で、前記分離手段を通過したシートのうち、高さ方向に変形したシートを前記斜行矯正手段によるシートの撓みが検知されない位置で検知する検知手段と、を備える、
ことを特徴とする搬送装置が提供される。
本発明によれば、搬送方向で先端側が綴じられた原稿束を、誤検知を抑制しつつ、より早く検知することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の全体構成図。 自動原稿給送装置の説明図。 自動原稿給送装置の説明図。 変形検出ユニットの説明図。 (A)〜(E)はステイプルによる原稿の綴じ例を示す図。 (A)および(B)は原稿の変形例を示す図。 (A)および(B)は原稿の変形例を示す図。 制御部のブロック図。 制御例を示すフローチャート。 別例の自動原稿給送装置の説明図。 別例の自動原稿給送装置の説明図。 (A)および(B)は原稿の変形の検知例を示す図。 (A)および(B)は検知ユニットの別例を示す図。 検知ユニットの別例を示す図。
<第一実施形態>
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。この画像形成装置は、画像読取装置1と、画像読取装置1で読み取った画像を紙等のシート(記録媒体)に記録する記録部300とを備える。
<記録部>
本実施形態の場合、記録部300は静電潜像画像形成を用いた画像記録ユニットである。上段カセット100に積載収納されたシートは、分離爪と給送ローラ101の作用によって一枚ずつ分離給送されてレジストローラ106に導かれる。下段カセット102も同様に、分離爪と給送ローラ103を備えている。手差しガイド104からは、シートが1枚ずつローラ105を介してレジストローラ106に導かれる。デッキタイプのシート積載装置108は、モータ等により昇降する中板108aを備え、中板108a上のシートは、給送ローラ109と分離爪の作用により1枚ずつ分離給送されて搬送ローラ110に導かれる。
感光体ドラム112の周囲には、現像器114、転写帯電器115、分離帯電器116が配置されており、画像形成部を構成している。レジストローラ106によって搬送されたシートは感光体ドラム112上に現像されたトナー像を転写された後に、搬送ベルト117によって定着装置118に搬送されて画像を定着され、搬送ローラ119によってダイバータ120に搬送される。
シートを排出する場合には、ダイバータ120を介して排出ローラ121に導かれ、ソータ122内に搬送される。ソータ122は、ノンソートトレイ122a、ソートビントレイ122b、ノンソートトレイ排出ローラ122c、ソートビントレイ排出ローラ122dを有し、ノンソートトレイ122aとソートビントレイ122bが昇降してシートを一段ずつ区分けする。尚、ソータに代わって、排出トレイを装着する場合もある。
さらに両面複写、多重複写を行う場合には、定着後のシートはダイバータ120により分岐されて搬送ローラ201により搬送され、両面複写の場合ベルト202、204、パス206、排出ローラ205を経て中間トレイ200に排出される。多重複写の場合には、シートはダイバータ203により中間トレイ200に排出される。中間トレイ200にはシートを給送する半月ローラ209、210、分離ローラ対211、シートをレジストローラ106へ搬送する搬送ローラ213、214、215を備えている。
<画像読取装置>
図1に加えて図2を参照して画像読取装置1の構成を説明する。図2は画像読取装置1の全体構成図である。画像読取装置1は、シートの搬送装置としての自動原稿給送装置(以下、給送装置という)2と、給送装置2により搬送される原稿を読み取る読取装置150とを備える。給送装置2は読取装置150に対して開閉自在に設けられている。
読取装置150は、読取ユニット151と、原稿台ガラス156と、プラテンガラス157と、を備える。読取装置150は、原稿の読取モードとして、通常読取モードと、流し読みモードとを選択可能であり、原稿台ガラス156は通常読取モード用の光透過ユニットを構成し、プラテンガラス157は流し読みモード用の光透過ユニットを構成する。
通常読取モードは、読取ユニット151を原稿台ガラス156下で副走査方向Hに移動させることで原稿台ガラス156上に載置された原稿を走査してその画像を読み取るモードである。流し読みモードでは、読取ユニット151をプラテンガラス157下の読取位置に静止し、プラテンガラス157上を通過するように原稿を搬送しながらその画像を読み取るモードである。
読取ユニット151は、例えば、密着型イメージセンサであって、副走査方向Hと直交する主走査方向に配置されたラインセンサを備える。読取装置150は、読取ユニット151の案内構造として、副走査方向Hに延びる軸体等の案内部材152を備え、読取ユニット151は案内部材152に沿って副走査方向Hに往復移動可能である。
読取装置150は、読取ユニット151を移動する駆動機構としてベルト伝動機構を備える。詳細には、副走査方向Hに離間して配置された駆動プーリ153と従動プーリ154とを備え、これらにはベルト155が巻き回されている。駆動プーリ153はモータ153aにより回転され、駆動プーリ153の回転によってベルト155が走行する。ベルト155には読取ユニット151が取り付けられておりベルト155の走行によって読取ユニット151が移動する。
<給送装置>
図2、図3および図4を参照して給送装置2について説明する。給送装置2は流し読みモードの際に、読み取り対象となるシート(原稿)を搬送する。以下の説明では、シートの搬送方向を基準として上流側、下流側と呼ぶ。
図3、図4は給送装置2の内部の構成を示す説明図である。給送装置2は、シートが積載される積載ユニット30を備える。画像の読み取り対象となる原稿Dは積載ユニット30の積載面30a上に積載される。
ピックアップローラ31は積載ユニット30に積載された原稿Dを最上層の原稿Dから分離ユニット32へ搬送する。給送装置2はピックアップローラ31の昇降機構を備えており、給紙時には図4に示すように下降され、最上層の原稿Dに当接する。最上層の原稿Dはピックアップローラ31の回転により分離ユニット32へ搬送される。給紙時以外には、図3のように上昇されている。このような昇降機構は公知の機構を利用することができる。
分離ユニット32はピックアップローラ31に対して下流側に配置されており、積載ユニット30に積載された原稿を一枚ずつ分離して搬送するユニットである。本実施形態の場合、分離ユニット32は、フィードローラ32aと、フィードローラ32aに圧接されるリタードローラ(分離部材)32bとを備える。フィードローラ32aは回転駆動され、原稿を下流側に搬送する。リタードローラ32bにはトルクリミッタが設けられており、一定の負荷が作用するとフィードローラ32aに連れ回る。原稿が重なった状態で分離ユニット32へ搬送されると、リタードローラ32bがフィードローラ32aに連れ回らなくなり、フィードローラ32a側の原稿が搬送され、リタードローラ32b側のシートは搬送されない。これにより、原稿が一枚ずつ分離して搬送される。
なお、分離ユニット32の構成としては、リタードローラ32bにトルクリミッタを介して駆動力を入力して逆転させる構成や、リタードローラ32bに代えて分離パッド等の他の分離部材を用いる構成も採用可能である。
リタードローラ32bは、ホルダ23に回転可能に支持されている。ホルダ23は、本体部23aと、本体部23aに連結され、リタードローラ32bが装着される支持部23bと、を備える。本体部23aと支持部23bとの間には、コイルスプリング24が介在しており、コイルスプリング24の付勢力によりリタードローラ32bがフィードローラ32aに圧接する。
ホルダ23は軸23cを中心として矢印d2方向に揺動自在に支持されている。給送装置2はフィードローラ32aとリタードローラ32bとを離間可能な駆動ユニット25を備える。駆動ユニット25は、モータ25aと、モータ25aによって回動されるカム25bとを備えており、カム25bの回動によって軸23c回りにホルダ23が揺動する。通常時は、リタードローラ32bがフィードローラ32aに圧接する位置にホルダ23が維持され、紙詰まり等が発生すると、駆動ユニット25によってホルダ23を図3で反時計回りに回動させ、リタードローラ32bをフィードローラ32aから離間させる。これにより、詰まった原稿を積載ユニット30側に引き抜き易くなる。
搬送ユニット33は分離ユニット32に対して下流側に配置されており、分離ユニット32を通過するシートを搬送する。搬送ユニット33は、搬送ローラであるレジストローラ33aおよび33bを備え、これらが圧接してニップ部を形成する。レジストローラ33aおよび33bの一方は駆動ローラ、他方は従動ローラとされる。レジストローラ33aおよび33bを停止した状態でニップ部に原稿の先端を突き当てることにより、原稿の斜行矯正を行うことができる。
プラテンローラ35はプラテンガラス157に対向して配置されている。プラテンローラ35の上流側にはリードローラ対36が、下流側にはリードローラ対37がそれぞれ配置されている。搬送ユニット33を通過する原稿は、リードローラ対36、プラテンローラ35、リードローラ対37によって、プラテンガラス157上を通過するように搬送される。
反転排出ローラ対38は、リードローラ対37を通過する原稿を排出ユニット39へ搬送する。原稿は排出ユニット39上に積載される。リードローラ対37と反転排出ローラ対38との間には、搬送路を切り替えるフラッパ34が設けられている。
次に、給送装置2が備える検知ユニットSR1〜SR7について説明する。検知ユニットSR1は、分離ユニット32と搬送ユニット33との間で、搬送ユニット33の手前に配置されたレジストセンサであり、レジセンサと呼ぶ場合がある。検知ユニットSR1は、軸11c回りに回動自在なフラッグ11aと、フラッグ11aの回動を検知する光センサ(フォトインタラプタ)とを備えている。フラッグ11aは不図示のバネにより図3で時計回りに付勢されている。原稿が搬送ユニット33に到達すると、フラッグ11aが原稿に押されて回動し、原稿が搬送ユニット33に到達したことを検知できる。そして、検知ユニットSR1の検知結果に基づいて、搬送ユニット33が制御され、原稿の斜行矯正が行われる。詳しくは、検知ユニットSR1が原稿を検知してから所定時間経過するまで搬送ユニット33の回転を停止させる。そして、所定時間経過した後、搬送ユニット33を回転させて搬送を行うように制御することで、原稿の斜行が矯正される。
検知ユニットSR2、SR3は検知ユニットSR1と同様の構成のセンサである。検知ユニットSR2は原稿の先端がリードローラ対36を通過したことを検知するリードセンサである。この検知ユニットSR2の検知結果に基づいて、読取ユニット151の読取開始/終了が制御される。検知ユニットSR3は原稿の先端がフラッパ34の手前に到達したことを検知する排出センサであり、原稿有無センサと呼ぶ場合がある。
検知ユニットSR4は、原稿の重送を検知するセンサであり、重送検知センサと呼ぶ場合がある。検知ユニットSR4は分離ユニット32のシート搬送位置の下流側で搬送ユニット33のシート搬送位置の上流側において原稿の重送を検知する。本実施形態の場合、検知ユニットSR4は超音波センサであり、搬送路RT1を挟むようにして、発信器14aと受信器14bとが配置されている。検知ユニットSR4により重送が検知されると、原稿Dの搬送を停止する。
検知ユニットSR5およびSR6は、シートの変形を検知するセンサであり、変形検知センサと呼ぶ場合がある。その詳細は後述する。検知ユニットSR7は、分離ユニット32のニップ部の直後に配置されており、原稿先端が分離ユニット32を通過したことを検知する分離後センサである。検知ユニットSR7は、例えば、検知ユニットSR1と同様の構成のセンサとすることができる。
給送装置2は、本体部20とカバー部材21とを備える。カバー部材21は、ピックアップローラ31、分離ユニット32あるいは搬送ユニット33等、上述した各構成を上側から覆っている。カバー部材21はヒンジ部22を介して本体部20に連結されており、ヒンジ部22を回動中心として矢印d1方向に回動自在とされている。これにより、カバー部材21の回動によって給送装置2の内部を開閉することができ、紙詰まり等が生じた場合のメンテナンスを行うことができる。また、カバー部材21には、ピックアップローラ31やフィードローラ32a等が支持されており、カバー部材21の開放時にはこれらもカバー部材21と共に移動する。この結果、メンテナンス性が更に向上する。
次に、流し読みモードにおける給送装置2の動作例について説明する。ユーザによって積載ユニット30に載置される原稿Dはピックアップローラ31で機内に引き込まれ、分離ユニット32に搬送される。分離ユニット32は、複数の原稿Dが重送されてもこれを一枚ずつの原稿に分離して搬送ユニット33へ搬送する。
検知ユニットSR1で原稿Dの先端を検出すると、分離ユニット32によって搬送される原稿Dの先端を、回転を停止している搬送ユニット33に当接して原稿Dの斜行を矯正する。検知ユニットSR1は、原稿Dの斜行矯正のタイミングを計る他に、原稿Dの後端を検出したことに応じてピックアップローラ31による次原稿の給送タイミングを計ったり、原稿Dの先端及び後端の検出タイミングに応じて原稿Dのサイズ判定を行ったりするためにも用いることができる。
斜行が矯正された原稿Dは、リードローラ対36へ搬送される。検知ユニットSR2で原稿Dの先端が検知されたことを基準とした読み取りタイミングで、読取ユニット151による画像の読み取りを開始する。このとき、原稿Dは、所定の回転数で回転するプラテンローラ35によってプラテンガラス157の上面から浮き上がり量を規制された状態で搬送されながら読取ユニット151によって画像を読み取られる。本実施形態では、ローラの回転/停止タイミングを制御することによって原稿Dの斜行を矯正する構成としているが、シャッター部材を設けてシャッターの開閉によって原稿Dの斜行を矯正するような構成であってもよい。
原稿Dは読取ユニット151によって画像が読み取られながらリードローラ対36、37によって搬送される。原稿Dの片面のみを読み取る場合、画像が読み取られた原稿Dは、リードローラ対37によって反転排出ローラ対38へ搬送され、排出ユニット39へ排出される。
また、原稿Dの両面を読み取る場合は、1面目を読み取った後、原稿D排出中の反転排出ローラ対38を停止し、その後逆回転させて原稿Dを機内へ引き戻す。そして、フラッパ34にて搬送路を反転搬送路RT2に切り替えることで原稿Dを再度搬送路RT1に送り込み、同様の手順で読取ユニット151によって2面目を読み取る。その後、片面読取時と同様に排出ユニット39へ排出される。
<シートの変形検知>
本実施形態の場合、検知ユニットSR5およびSR6は、ステイプル等で綴じられた原稿束が分離ユニット32を通過することにより生じる原稿の変形、特に浮き上がりを検知するように配置されている。このシートの浮き上がりとは、分離ユニット32のうちフィードローラ32a側のシート面の高さ方向への変形のことである。検知ユニットSR5およびSR6は、シートが通常搬送される位置よりも、フィードローラ32aとリタードローラ32bのうち、フィードローラ32a側のシート面の高さ方向において高い位置にてシートを検知するように配置されており、分離ユニット32によって搬送されるシートが通常の搬送状態と異なる状態となっていることを検知する。図5は検知ユニットSR5およびSR6の説明図である。図中、矢印Xは原稿の搬送方向(搬送路RT1の通路方向)を示し、矢印Yは搬送路RT1の幅方向を示している。
検知ユニットSR5は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも下流側で搬送ユニット33のシート搬送位置よりも上流側の位置において、分離ユニット32を通過するシートの変形を検知するセンサである。つまり、検知ユニットSR5の検知位置は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも下流側であって搬送ユニット33のシート搬送位置よりも上流側の位置に設けられる。本実施形態の場合、検知ユニットSR5は、搬送ユニット33よりも分離ユニット32に近い位置でシートの変形を検知する。これにより、分離ユニット32のシート搬送位置よりも下流側で発生するシートの変形をより早く検知できる。
検知ユニットSR6は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも上流側の位置において、分離ユニット32のシート搬送位置を通過するシートの変形を検知するセンサである。つまり、検知ユニットSR6の検知位置は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも上流側の位置に設けられる。本実施形態の場合、検知ユニットSR6は、ピックアップローラ31のシート搬送位置よりも上流側の位置においてシートの変形を検知するように配置されている。したがって、分離ユニット32のシート搬送位置よりも上流側で発生するシートの変形をより早く検知できる。
本実施形態の場合、検知ユニットSR5およびSR6は透過型の光センサである。しかし、これらのセンサは、他の形式のセンサであってもよく、例えば、検知ユニットSR1のようなフラッグ式のセンサであってもよい。
検知ユニットSR5は、発光部15aと受光部15bとを備える。発光部15aと受光部15bとは、搬送路RT1の幅方向Yにおける一方側部側と、他方側部側とにそれぞれ配置されており、互いに対向している。発光部15aと受光部15bとは、最大サイズの原稿の幅よりも大きく離間して配置されている。発光部15aから受光部15bへの光路L5は搬送路RT1を横断するように設定されている。光路L5は検知ユニットSR5の検知位置である。本実施形態の場合、光路L5は幅方向Yと平行であるが、幅方向Yに対して傾斜していてもよい。
光路L5は、また、搬送路RT1の搬送面から上方に離間した位置に設定されている。これにより、正常に搬送されている原稿を誤検知しないようにすることができる。また、光路L5は、斜行矯正により撓むシートを検知しない位置に設定されている。本実施形態の場合、光路L5の搬送路RT1からの高さを高くすることによって斜行矯正により撓むシートを検知しないようにしている。図3を参照して、撓みRは、斜行矯正の際に撓むシートの設計上の最大撓みを示している。撓みRの範囲を避けて光路L5を設定することで、斜行矯正で撓んだシートを誤検知することを防止できる。本実施形態では、撓みRの高さH1よりも高い位置に光路L5を設定することで、撓みRを検知しないようにしている。
本実施形態の場合、検知ユニットSR6は検知ユニットSR5と同様に構成されている。検知ユニットSR6は、発光部16aと受光部16bとを備える。発光部16aと受光部16bとは、積載ユニット30の幅方向Yにおける一方側部側と、他方側部側とにそれぞれ配置されており、互いに対向している。発光部16aと受光部16bとは、最大サイズの原稿の幅よりも大きく離間して配置されている。発光部16aから受光部16bへの光路L6は積載ユニット30の積載面30aを横断するように設定されている。光路L5は検知ユニットSR5の検知位置である。本実施形態の場合、光路L6は幅方向Yと平行であるが、幅方向Yに対して傾斜していてもよい。
光路L6は、また、積載面30aから上方に離間した位置に設定されており、積載原稿の上限高さよりも高い位置に設定されている。これにより、正常に搬送されている原稿を誤検知しないようにすることができる。
次に、検知ユニットSR5およびSR6が検知可能な原稿の変形例について説明する。まず、ステイプルで綴じられた原稿束の種類とその変形例について図6(A)〜図6(E)、図7(A)〜図8(B)を参照して説明する。図6(A)〜図6(E)において矢印は原稿の搬送方向を示している。
図6(A)は、搬送方向後端側で端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図7(A)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。後端側が綴じられた原稿束は、先端側で分離ユニット32による分離作用により、フィードローラ32a側の原稿D(表層の原稿)で搬送が進行し、リタードローラ32b側の原稿Dの搬送が停止する。このため、ステイプルSTで綴じられた原稿束の後端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられているため、原稿束の後端側が幅方向で略均等に波状に浮き上がる。このような変形は検知ユニットSR6で検知可能である。
図6(B)は、搬送方向後端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図7(B)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。後端側が綴じられた原稿束は、先端側で分離ユニット32による分離作用により、フィードローラ32a側の原稿D(表層の原稿)で搬送が進行し、リタードローラ32b側の原稿Dの搬送が停止する。このため、ステイプルSTで綴じられた原稿束の後端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が角部一か所でステイプルSTで綴じられているため、原稿束の後端側が幅方向に不均一に浮き上がり、ステイプルST側がより高く浮き上がる。このような変形は検知ユニットSR6で検知可能である。
図6(C)は、搬送方向先端側で端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図8(A)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。先端側が綴じられた原稿束は、ステイプルSTが分離ユニット32を通過してから分離ユニット32による分離作用が働き始める傾向にある。また、原稿束の後端側は原稿間が拘束されない。このため、分離ユニット32の下流側で、ステイプルSTで綴じられた原稿束の先端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられているため、原稿束の先端側が幅方向で略均等に波状に浮き上がる。このような変形は、検知ユニットSR6では検知できない。しかし、本実施形態では検知ユニットSR5や検知ユニットSR4によりこの変形を検知することができる。
図6(D)は、搬送方向先端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図8(B)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。図6(C)および図8(A)の例と同様に、分離ユニット32の下流側で、ステイプルSTで綴じられた原稿束の先端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が角部一か所でステイプルSTに綴じられているため、原稿束の先端側が幅方向で不均一に浮き上がる。ステイプルST側がより高く浮き上がる。このような変形も、検知ユニットSR6では検知できない。また、検知ユニットSR4はこの変形を検知可能な場合はあるが、変形態様によっては、検知ユニットSR4の検知位置において原稿Dが重なっていない場合があり、検知できない場合がある。しかし、本実施形態では検知ユニットSR5によりこの変形を検知することができる。
図6(E)は、搬送方向側部側がステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。このような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動は、図8(B)に示した例と同様になり、検知ユニットSR5によりこの変形を検知することができる。
このように本実施形態では、検知ユニットSR5を設けたことで、搬送方向で先端側が綴じられた原稿束をより早く検知することができる。また、検知ユニットSR5の光路L5を斜行矯正により撓んだ原稿を検知しないように設定しているので、その誤検知を抑制することができる。
<制御>
図9を参照して給送装置2が備える制御系の説明をする。給送装置2の制御回路は、制御部40を中心に構成されている。制御部40は、例えば、CPU、CPUが実行するプログラムやデータを記憶するメモリ、外部デバイスとのインタフェースを備えたマイクロコンピュータである。制御部40の入力ポートには、検知ユニットSR1〜SR7等が接続される。また、出力ポートには、モータ44や、ピック下降ソレノイド41、給紙クラッチ42、レジクラッチ43等が接続される。モータ44には、各種のモータが含まれる。各種のモータとは、例えば、ピックアップローラ31、フィードローラ32a、レジストローラ33aまたは33b等の駆動源となるモータや、モータ25a等が含まれる。本実施形態では、ピックアップローラ31、フィードローラ32a、レジストローラ33aまたは33bを共通の搬送モータで駆動する構成を想定している。
ピック下降ソレノイド41は、ピックアップローラ31を降下させるソレノイドであり、ピックアップローラ31は不図示のばねにて上昇位置に付勢されており、ピック下降ソレノイド41の駆動によって下降位置に降下して積載ユニット30に積載された原稿Dに当接する。給紙クラッチ42は、搬送モータの駆動力をフィードローラ32aおよびピックアップローラ31に断続する電磁クラッチである。レジクラッチ43は搬送モータの駆動力をレジストローラ33aまたは33bに断続する電磁クラッチである。
図10を参照して制御部40が実行する給紙制御例について説明する。ここでは、積載ユニット30から搬送ユニット33の下流側まで原稿Dを給送する場合の制御を例示する。
ユーザが原稿を積載ユニット30にセットして、給紙を開始すると、S1で駆動設定を行う。ここでは、ピック下降ソレノイド41を駆動してピックアップローラ31を降下させ、積載ユニット30に積載された最上層の原稿Dに当接する。また、給紙クラッチ42を接続状態として搬送モータの駆動力をピックアップローラ31、フィードローラ32aに伝達し、給送を開始する。
S2では、S1で給送を開始してから所定時間T1を経過したか否かを判定する。このときの所定時間T1は、給送を開始してから分離後センサSR7が分離ユニット32に到達した原稿を検出するまでに搬送不良等で正常に原稿が搬送されていない等の異常を検出できる時間に設定される。
給送開始から所定時間T1が経過していない場合(S2のNo)は、所定時間が経過するまで待機する。給送開始から所定時間T1が経過した場合(S2のYES)、S3にて分離後センサSR7が原稿を検知したか否かを判定する。
分離後センサSR7によって原稿が検知されない場合(S3のNo)は、正常に原稿が搬送されていないと判定し、S15へ進み、給紙クラッチ42を切断状態とし、フィードローラ32aへの搬送モータの駆動力の伝達を断つ。これにより、分離ユニット32による原稿Dの搬送が停止する。その後、S16にて、ユーザに対してエラーの発生を通知する。このとき、ユーザへの通知は、音声またはディスプレイによる表示により行うことができる。
また、分離後センサSR7によって原稿が検知される場合(S3のYES)、S4へ進む。S4ではピック下降ソレノイド41の駆動を停止し、ピックアップローラ31を上昇させる。
次に、S5で、変形検知センサSR5により原稿Dの変形が検知されたか否かを判定する。検知されない場合(S5のNo)はS6へ進み、検知される場合(S5のYes)は、ステイプル等の綴じられた原稿と判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。S6では重送検知センサSR4により原稿Dの重送が検知されたか否かを判定する。重送が検知されない場合(S6のNo)はS7へ進み、重送が検知される場合は(S6のYes)、ステイプル等の綴じられた原稿または分離ユニット32で分離しきれない程の重送と判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。S7では変形検知センサSR6により原稿Dの変形が検知されたか否かを判定する。検知されない場合(S7のNo)はS8へ進み、変形が検知される場合(S7のYes)は、ステイプル等の綴じられた原稿と判定しS15へ進んで原稿の搬送を停止する。
S8では、分離後センサSR7が原稿を検知した後、所定時間T2が経過したか否かを判定する。このときの所定時間T2は、分離後センサSR7が原稿を検知してからレジセンサSR1に原稿が到達するまでに搬送不良等で正常に原稿が搬送されていない等の異常を検出できる時間に設定される。
分離後センサSR7が原稿を検知してから所定時間T2が経過していない場合(S8のNo)は、所定時間が経過するまで待機する。分離後センサSR7が原稿を検知してから所定時間T2が経過した場合、S9にてレジセンサSR1が原稿を検知したか否かを判定する。
レジセンサSR1によって原稿が検知されない場合(S9のNo)は、正常に原稿が搬送されていないと判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。そして、レジセンサSR1によって原稿が検知される場合(S9のYes)は、S10へ進む。S10では斜行矯正に必要な時間の経過後、レジクラッチ43を接続状態として搬送モータの駆動力をレジストローラ33aまたは33bに伝達し、原稿Dを搬送する。このように、レジセンサSR1によって原稿がレジストローラ33aまたは33bに到達したことが検知されてから一定時間経過後にレジクラッチ43をONしてレジストローラ33aまたは33bを回転させることで、原稿が斜行して搬送される場合でも、斜行を矯正することができる。
S11では変形検知センサSR6により原稿Dの変形が検知されたか否かを判定する。検知されない場合はS12へ進み、検知されればS15へ進む。S12ではS10でレジクラッチ43を接続状態としてから所定時間が経過したか否かを判定する。このときの所定時間T3とは、レジストローラ33aまたは33bによって原稿が十分に搬送される時間であって、分離後センサSR7の位置を原稿が通過するまでに搬送不良等で正常に原稿が搬送されていない等の異常を検出できる時間に設定される。
レジクラッチ43をONしてから所定時間が経過していない場合は(S12のNo)、所定時間T3が経過するまでレジストローラ33aまたは33bによる原稿搬送を継続する。そして、レジクラッチ43をONしてから所定時間T3が経過した場合(S12のYes)、S13へ進み、分離後センサSR7がOFFし、原稿Dを検知しなくなったか否かを判定する。所定時間T3を経過しても分離後センサSR7が原稿Dを検知している場合(S13のNo)は、正常に原稿が搬送されていないと判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。所定時間T3を経過したときに分離後センサSR7が原稿Dを検知しなくなった場合(S13のYes)、ジョブが終了していない場合(S14のNo)は、S1に戻り、次の原稿Dの給紙に進む。ジョブが終了している場合(S14のNo)は、原稿の給送動作を終了する。
また、S15では、搬送モータの停止や、駆動ユニット25によってリタードローラ32bをフィードローラ32aから離間させることで原稿の搬送を停止してもよい。また、S15では、分離ユニット32による原稿Dの搬送を停止させるだけでなく、装置全体のシート搬送を停止させる構成であってもよい。その際、装置全体のシート搬送を一斉に停止させるのではなく、シート搬送に関わっている構成から順に搬送動作を停止させるものであってもよい。また、分離ユニット32による原稿Dの搬送を停止させる際に、分離ユニット32の搬送位置よりも下流側で正常に搬送されているシートがある場合は、そのシートを排出した後に装置全体のシート搬送を停止させる構成であってもよい。
<第二実施形態>
図8(B)に示した搬送方向先端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束の変形を、斜行矯正によるシートの撓みと区別してより高精度で検知する構成例について説明する。図11および図12は本実施形態における給送装置2の説明図である。本実施形態では、分離ユニット32と搬送ユニット33との間の位置に、規制部材50が設けられている。
規制部材50は、分離ユニット32を通過したシートの浮き上がりを規制するように、搬送路RT1から上方に離間して配置されている。規制部材50は、搬送路RT1の幅方向全域には設けられておらず、搬送路RT1の幅方向で一部の区間に配置されている。この構成とすることで、ステイプル等で綴じられた原稿束が分離搬送されることによって発生する幅方向において不均一な浮き上がりは規制せずに、斜行矯正のために略均一に浮き上がるシートの浮きを規制することができる。従って、規制部材50の規制を超えるシートの高さ方向の変形(浮き上がり)を検知ユニットSR5によって検知することができる。図示の例では、幅方向の中央部に規制部材50が配置されている。規制部材50は中央部よりも側部側に偏って配置されてもよいが、搬送路RT1の幅方向に略均一に浮き上がるシートの浮きを規制する点で、中央部に配置することが有利である。
規制部材50は、検知ユニットSR5の発光部15aと受光部15bの間に位置しており、規制部材50は、光路L5上の光が通過可能なように透光部を有している。本実施形態の場合、規制部材50を搬送路RT1の幅方向に貫通した筒状に形成し、その内部空間を透光部としているが、規制部材50を透光性の樹脂やガラス等により中実に形成することで透光部を形成してもよい。
図13(A)および図13(B)を参照して、検知ユニットSR5によるシートの変形の検知について説明する。図13(A)は原稿Dが斜行矯正された場合を例示している。レジストローラ33a、33bによる斜行矯正により原稿Dの先端側が幅方向において略均一撓んで浮き上がるが、規制部材50によりその浮き上がりが規制される。このため、原稿Dの撓み部分は光路L5を遮ることがなく、検知ユニットSR5により検知されない。
図13(B)は、搬送方向先端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束が変形した様子を示している。図8(B)で説明したように、原稿束が角部一か所でステイプルSTで綴じられているため、原稿束の先端側が幅方向で不均一に浮き上がり、ステイプルST側がより高く浮き上がる。このとき、規制部材50は幅方向で一部の区間(本実施形態では中央部)に配置されているため、ステイプルST側は規制部材50で規制されず、規制部材50の規制高さを超えて浮き上がる。このため、浮き上がったシートの変形部分が光路L5を遮り、検知ユニットSR5でシートの変形が検知されることになる。
こうして、搬送方向先端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束の変形を、斜行矯正によるシートの撓みと区別してより高精度で検知することができる。斜行矯正時の原稿Dの浮き上がりを規制部材50で構造的に規制することで、光路L5の位置設定の自由度が向上する。これにより、装置本体を高さ方向に大きくすることなく、綴じられた原稿束の変形をより正確に検出することができる。なお、本実施形態では、図6(C)および図8(A)で説明した搬送方向先端側で端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられた原稿束の変形は、規制部材50で規制されるので、検知ユニットSR5で検知困難となるが、これは検知ユニットSR4で検知可能である。
次に、検知ユニットSR5の別例について図14(A)〜図15を参照して説明する。図14(A)の例は、規制部材50に代えて透光部を有していない規制部材51を設けたものである。規制部材51も、規制部材50と同様に、斜行矯正時の原稿Dの幅方向に均一な浮き上がりを規制することができる。検知ユニットSR5は、搬送路RT1の幅方向で規制部材51の側方に配置されている。同図の例では、発光部15aが規制部材51の側部に近接して配置され、受光部15bが発行部15aに対向するように搬送路RT1の幅方向の側部に配置されている。これにより、図13(A)に例示した例と同様に、斜行矯正によるシートの撓み(浮き上がり)を誤検知せずに、搬送方向先端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束の幅方向において不均一なシートの変形を検知できる。
図14(B)の例は、図14(A)の例において、検知ユニットSR5を二つ設け、搬送路RT1の幅方向で規制部材51の各側方に、検知ユニットSR5を配置したものである。搬送方向先端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束は、ステイプルS
Tの位置が左側の場合と右側の場合とが有りえる。図14(B)の例ではステイプルST
の位置がいずれであっても、斜行矯正によるシートの撓み(浮き上がり)を誤検知せずに、原稿束の幅方向において不均一なシートの変形を検知できる。
図15の例は、図14(B)の例において、検知ユニットSR5のセンサ形式の別例を示している。図15の例では、検知ユニットSR5がフラッグ式のセンサであり、可動部材であるフラッグ15cと、フラッグ15cの変位を検知する光センサ(フォトインタラプタ)15dとを備えている。検知ユニットSR5は、搬送路RT1の幅方向に複数配列されており、同図の例では、搬送路RT1の幅方向で規制部材51の各側方に、二つずつ検知ユニットSR5が配置されている。フラッグ15cは、規制部材51の側方に配置されており、シートと接触することにより変位(ここでは回動)する。原稿Dが浮き上がると、フラッグ15cと接触してフラッグ15cが回動し、光センサ15dで検知される。これによって、斜行矯正によるシートの撓み(浮き上がり)を誤検知せずに、搬送方向先端部側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束の幅方向において不均一に浮き上がるシートの変形を検知することができる。
<他の実施形態>
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或は装置に供給し、そのシステム或は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
2 給送装置、30 積載ユニット、32 分離ユニット、33 搬送ユニット、SR1〜SR7 検知ユニット、40 制御部

Claims (10)

  1. シートを分離搬送する分離手段と、
    シートの搬送方向で前記分離手段よりも下流側に配置され、前記分離手段を通過したシートを撓ませてシートの斜行を矯正する斜行矯正手段と、
    シートの搬送方向において前記分離手段のシート搬送位置よりも下流側かつ前記斜行矯正手段のシート斜行矯正位置よりも上流側で、前記分離手段を通過したシートのうち、高さ方向に変形したシートを前記斜行矯正手段によるシートの撓みが検知されない位置で検知する検知手段と、を備える、
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記検知手段は、前記斜行矯正手段による矯正によって生じるシートの撓みの最大高さよりも高い位置で高さ方向に変形したシートを検知するように設けられている、
    ことを特徴とする搬送装置
  3. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記分離手段と前記斜行矯正手段との間の位置に設けられ、シートの浮き上がりを規制する規制部材と、を備え、
    前記規制部材は、前記シートの搬送方向と直交する幅方向において一部の区間に配置され、
    前記検知手段は、前記規制部材により規制される高さを超えるシートの変形を検知するように設けられている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記検知手段は、光センサであり、
    前記規制部材は、前記光センサの光が通過する透光部を有している、
    ことを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記検知手段は、光センサであり、
    前記光センサは、前記シートの搬送方向と直交する幅方向において前記規制部材の側方に配置されている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記検知手段は、シートと接触することにより変位する可動部材を備え、
    前記可動部材は、前記シートの搬送方向と直交する幅方向において前記規制部材の側方に配置されている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の搬送装置であって、
    前記検知手段は、前記斜行矯正手段のシート搬送位置よりも前記分離手段のシート搬送位置に近い位置において、前記分離手段を通過したシートの変形を検知する、
    ことを特徴とする搬送装置。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の搬送装置であって、
    前記分離手段によって分離搬送されるシートを積載する積載手段をさらに備え、
    前記積載手段において、前記分離手段を通過するシートの変形を検知する別の検知手段を更に備える、
    ことを特徴とする搬送装置。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送されるシートの画像を読み取る読取手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読み取った画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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