JP6363261B2 - 搬送装置、画像読取装置、画像形成装置および制御方法 - Google Patents

搬送装置、画像読取装置、画像形成装置および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、搬送装置、画像読取装置、画像形成装置および制御方法に関する。
複写機、スキャナ、ファクシミリ装置などに備えられている給送装置は、複数枚のシートが重ねて搬送されることを防止し、一枚ずつ分離して搬送する分離機構が設けられている。このような分離機構によって、原稿積載台上の原稿が一枚ずつ連続的に給送され、その画像を順次読み取ることが可能である。一方、ステイプル等によって分離困難に束ねられた原稿束が誤って原稿積載台に積載される場合がある。このような原稿束は分離機構を通過する際に分離作用によって原稿が変形し、その破損を招く場合がある。その対策として、特許文献1には、原稿積載台上での原稿の異常形状状態を検知するセンサを設けた装置が開示されている。このセンサで綴じられた原稿束の異常変形が検知されると搬送を停止し、原稿の破損を防止している。特許文献1には、上記のセンサとして光路上を遮断する物体を検知する光センサが開示されており、光路の方向は原稿の幅方向となるように設定されている。
特開2004−182449号公報
原稿の変形態様や原稿の厚みによって、原稿の変形の検知精度が低下する場合がある。例えば、特許文献1のように光センサを用いた場合、薄い原稿の変形を検知できない場合がある。具体的には、例えば、搬送方向で後端側が幅方向に複数個所で綴じられた原稿束の場合、分離機構を通過する際の挙動として、表層側の原稿が幅方向に略均等に波状に浮き上がる傾向にある。浮き上がった部分と光センサの光路とが平行となると、浮き上がった部分が光路を十分に遮光せず、原稿の変形を検知できない場合がある。
本発明の目的は、原稿の変形の検知精度を向上することにある。
本発明によれば、
シートを分離搬送する分離手段と、
前記分離手段を通過するシートの変形を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記分離手段を通過するシートの変形を検知できるように変形したシートの上面に当接するガイド手段と、を備え、
前記検知手段は、シート搬送方向に対して直交する幅方向に延びるように光路を有する光センサであって、
前記ガイド手段は、前記シートの変形部位が前記光センサの光路と交差するように前記シートを案内し、かつ、前記幅方向における中央部よりも側部側の位置で、前記変形部位と当接するように配置されている、
ことを特徴とする搬送装置が提供される。
本発明によれば、原稿の変形の検知精度を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の全体構成図。 自動原稿給送装置の説明図。 自動原稿給送装置の説明図。 変形検出ユニットの説明図。 (A)〜(E)はステイプルによる原稿の綴じ例を示す図。 (A)および(B)は原稿の変形例を示す図。 (A)および(B)は原稿の変形例を示す図。 制御部のブロック図。 制御例を示すフローチャート。 (A)は検知ユニットの検知精度の説明図、(B)はガイド部材の説明図。 別例のガイド部材の説明図。 (A)および(B)は別例のガイド部材の動作説明図。 (A)および(B)は別例のガイド部材の動作説明図。 (A)および(B)は別例のガイド部材の動作説明図。
<第一実施形態>
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。この画像形成装置は、画像読取装置1と、画像読取装置1で読み取った画像を紙等のシート(記録媒体)に記録する記録部300とを備える。
<記録部>
本実施形態の場合、記録部300は静電潜像画像形成を用いた画像記録ユニットである。上段カセット100に積載収納されたシートは、分離爪と給送ローラ101の作用によって一枚ずつ分離給送されてレジストローラ106に導かれる。下段カセット102も同様に、分離爪と給送ローラ103を備えている。手差しガイド104からは、シートが1枚ずつローラ105を介してレジストローラ106に導かれる。デッキタイプのシート積載装置108は、モータ等により昇降する中板108aを備え、中板108a上のシートは、給送ローラ109と分離爪の作用により1枚ずつ分離給送されて搬送ローラ110に導かれる。
感光体ドラム112の周囲には、現像器114、転写帯電器115、分離帯電器116が配置されており、画像形成部を構成している。レジストローラ106によって搬送されたシートは感光体ドラム112上に現像されたトナー像を転写された後に、搬送ベルト117によって定着装置118に搬送されて画像を定着され、搬送ローラ119によってダイバータ120に搬送される。
シートを排出する場合には、ダイバータ120を介して排出ローラ121に導かれ、ソータ122内に搬送される。ソータ122は、ノンソートトレイ122a、ソートビントレイ122b、ノンソートトレイ排出ローラ122c、ソートビントレイ排出ローラ122dを有し、ノンソートトレイ122aとソートビントレイ122bが昇降してシートを一段ずつ区分けする。尚、ソータに代わって、排出トレイを装着する場合もある。
さらに両面複写、多重複写を行う場合には、定着後のシートはダイバータ120により分岐されて搬送ローラ201により搬送され、両面複写の場合ベルト202、204、パス206、排出ローラ205を経て中間トレイ200に排出される。多重複写の場合には、シートはダイバータ203により中間トレイ200に排出される。中間トレイ200にはシートを給送する半月ローラ209、210、分離ローラ対211、シートをレジストローラ106へ搬送する搬送ローラ213、214、215を備えている。
<画像読取装置>
図1に加えて図2を参照して画像読取装置1の構成を説明する。図2は画像読取装置1の全体構成図である。画像読取装置1は、シートの搬送装置としての自動原稿給送装置(以下、給送装置という)2と、給送装置2により搬送される原稿を読み取る読取装置150とを備える。給送装置2は読取装置150に対して開閉自在に設けられている。
読取装置150は、読取ユニット151と、原稿台ガラス156と、プラテンガラス157と、を備える。読取装置150は、原稿の読取モードとして、通常読取モードと、流し読みモードとを選択可能であり、原稿台ガラス156は通常読取モード用の光透過ユニットを構成し、プラテンガラス157は流し読みモード用の光透過ユニットを構成する。
通常読取モードは、読取ユニット151を原稿台ガラス156下で副走査方向Hに移動させることで原稿台ガラス156上に載置された原稿を走査してその画像を読み取るモードである。流し読みモードでは、読取ユニット151をプラテンガラス157下の読取位置に静止し、プラテンガラス157上を通過するように原稿を搬送しながらその画像を読み取るモードである。
読取ユニット151は、例えば、密着型イメージセンサであって、副走査方向Hと直交する主走査方向に配置されたラインセンサを備える。読取装置150は、読取ユニット151の案内構造として、副走査方向Hに延びる軸体等の案内部材152を備え、読取ユニット151は案内部材152に沿って副走査方向Hに往復移動可能である。
読取装置150は、読取ユニット151を移動する駆動機構としてベルト伝動機構を備える。詳細には、副走査方向Hに離間して配置された駆動プーリ153と従動プーリ154とを備え、これらにはベルト155が巻き回されている。駆動プーリ153はモータ153aにより回転され、駆動プーリ153の回転によってベルト155が走行する。ベルト155には読取ユニット151が取り付けられておりベルト155の走行によって読取ユニット151が移動する。
<給送装置>
図2、図3および図4を参照して給送装置2について説明する。給送装置2は流し読みモードの際に、読み取り対象となるシート(原稿)を搬送する。以下の説明では、シートの搬送方向を基準として上流側、下流側と呼ぶ。
図3、図4は給送装置2の内部の構成を示す説明図である。給送装置2は、シートが積載される積載ユニット30を備える。画像の読み取り対象となる原稿Dは積載ユニット30の積載面30a上に積載される。
ピックアップローラ31は積載ユニット30に積載された原稿Dを最上層の原稿Dから分離ユニット32へ搬送する。給送装置2はピックアップローラ31の昇降機構を備えており、給紙時には図4に示すように下降され、最上層の原稿Dに当接する。最上層の原稿Dはピックアップローラ31の回転により分離ユニット32へ搬送される。給紙時以外には、図3のように上昇されている。このような昇降機構は公知の機構を利用することができる。
分離ユニット32はピックアップローラ31に対して下流側に配置されており、積載ユニット30に積載された原稿を一枚ずつ分離して搬送するユニットである。本実施形態の場合、分離ユニット32は、フィードローラ32aと、フィードローラ32aに圧接されるリタードローラ(分離部材)32bとを備える。フィードローラ32aは回転駆動され、原稿を下流側に搬送する。リタードローラ32bにはトルクリミッタが設けられており、一定の負荷が作用するとフィードローラ32aに連れ回る。原稿が重なった状態で分離ユニット32へ搬送されると、リタードローラ32bがフィードローラ32aに連れ回らなくなり、フィードローラ32a側の原稿が搬送され、リタードローラ32b側の原稿は搬送されない。これにより、原稿が一枚ずつ分離して搬送される。
なお、分離ユニット32の構成としては、リタードローラ32bにトルクリミッタを介して駆動力を入力して逆転させる構成や、リタードローラ32bに代えて分離パッド等の他の分離部材を用いる構成も採用可能である。
リタードローラ32bは、ホルダ23に回転可能に支持されている。ホルダ23は、本体部23aと、本体部23aに連結され、リタードローラ32bが装着される支持部23bと、を備える。本体部23aと支持部23bとの間には、コイルスプリング24が介在しており、コイルスプリング24の付勢力によりリタードローラ32bがフィードローラ32aに圧接する。
ホルダ23は軸23cを中心として矢印d2方向に揺動自在に支持されている。給送装置2はフィードローラ32aとリタードローラ32bとを離間可能な駆動ユニット25を備える。駆動ユニット25は、モータ25aと、モータ25aによって回動されるカム25bとを備えており、カム25bの回動によって軸23c回りにホルダ23が揺動する。通常時は、リタードローラ32bがフィードローラ32aに圧接する位置にホルダ23が維持され、紙詰まり等が発生すると、駆動ユニット25によってホルダ23を図3で反時計回りに回動させ、リタードローラ32bをフィードローラ32aから離間させる。これにより、詰まった原稿を積載ユニット30側に引き抜き易くなる。
搬送ユニット33は分離ユニット32に対して下流側に配置されており、分離ユニット32を通過するシートを搬送する。搬送ユニット33は、搬送ローラであるレジストローラ33aおよび33bを備え、これらが圧接してニップ部を形成する。レジストローラ33aおよび33bの一方は駆動ローラ、他方は従動ローラとされる。レジストローラ33aおよび33bを停止した状態でニップ部に原稿の先端を突き当てることにより、原稿の斜行矯正を行うことができる。
プラテンローラ35はプラテンガラス157に対向して配置されている。プラテンローラ35の上流側にはリードローラ対36が、下流側にはリードローラ対37がそれぞれ配置されている。搬送ユニット33を通過する原稿は、リードローラ対36、プラテンローラ35、リードローラ対37によって、プラテンガラス157上を通過するように搬送される。
反転排出ローラ対38は、リードローラ対37を通過する原稿を排出ユニット39へ搬送する。原稿は排出ユニット39上に積載される。リードローラ対37と反転排出ローラ対38との間には、搬送路を切り替えるフラッパ34が設けられている。
次に、給送装置2が備える検知ユニットSR1〜SR7について説明する。検知ユニットSR1は、分離ユニット32と搬送ユニット33との間で、搬送ユニット33の手前に配置されたレジストセンサであり、レジセンサと呼ぶ場合がある。検知ユニットSR1は、軸11c回りに回動自在なフラッグ11aと、フラッグ11aの回動を検知する光センサ(フォトインタラプタ)とを備えている。フラッグ11aは不図示のバネにより図3で時計回りに付勢されている。原稿が搬送ユニット33に到達すると、フラッグ11aが原稿に押されて回動し、原稿が搬送ユニット33に到達したことを検知できる。そして、検知ユニットSR1の検知結果に基づいて、搬送ユニット33が制御され、原稿の斜行矯正が行われる。詳しくは、検知ユニットSR1が原稿を検知してから所定時間経過するまで搬送ユニット33の回転を停止させる。そして、所定時間経過した後、搬送ユニット33を回転させて搬送を行うように制御することで、原稿の斜行が矯正される。
検知ユニットSR2、SR3は検知ユニットSR1と同様の構成のセンサである。検知ユニットSR2は原稿の先端がリードローラ対36を通過したことを検知するリードセンサである。この検知ユニットSR2の検知結果に基づいて、読取ユニット151の読取開始/終了が制御される。検知ユニットSR3は原稿の先端がフラッパ34の手前に到達したことを検知する排出センサである。
検知ユニットSR4は、原稿の重送を検知するセンサであり、重送検知センサと呼ぶ場合がある。検知ユニットSR4は分離ユニット32のシート搬送位置の下流側で搬送ユニット33のシート搬送位置の上流側において原稿の重送を検知する。本実施形態の場合、検知ユニットSR4は超音波センサであり、搬送路RT1を挟むようにして、発信器14aと受信器14bとが配置されている。検知ユニットSR4により重送が検知されると、原稿Dの搬送を停止する。
検知ユニットSR5およびSR6は、シートの変形を検知するセンサであり、変形検知センサと呼ぶ場合がある。その詳細は後述する。検知ユニットSR7は、分離ユニット32のニップ部の直後に配置されており、原稿先端が分離ユニット32を通過したことを検知する分離後センサである。検知ユニットSR7は、例えば、検知ユニットSR1と同様の構成のセンサとすることができる。
給送装置2は、本体部20とカバー部材21とを備える。カバー部材21は、ピックアップローラ31、分離ユニット32あるいは搬送ユニット33等、上述した各構成を上側から覆っている。カバー部材21はヒンジ部22を介して本体部20に連結されており、ヒンジ部22を回動中心として矢印d1方向に回動自在とされている。これにより、カバー部材21の回動によって給送装置2の内部を開閉することができ、紙詰まり等が生じた場合のメンテナンスを行うことができる。また、カバー部材21には、ピックアップローラ31やフィードローラ32a等が支持されており、カバー部材21の開放時にはこれらもカバー部材21と共に移動する。この結果、メンテナンス性が更に向上する。カバー部材21にはガイド部材50が設けられている。その詳細は後述する。
次に、流し読みモードにおける給送装置2の動作例について説明する。ユーザによって積載ユニット30に載置される原稿Dはピックアップローラ31で機内に引き込まれ、分離ユニット32に搬送される。分離ユニット32は、複数の原稿Dが重送されてもこれを一枚ずつの原稿に分離して搬送ユニット33へ搬送する。
検知ユニットSR1で原稿Dの先端を検出すると、分離ユニット32によって搬送される原稿Dの先端を、回転を停止している搬送ユニット33に当接して原稿Dの斜行を矯正する。検知ユニットSR1は、原稿Dの斜行矯正のタイミングを計る他に、原稿Dの後端を検出したことに応じてピックアップローラ31による次原稿の給送タイミングを計ったり、原稿Dの先端及び後端の検出タイミングに応じて原稿Dのサイズ判定を行ったりするためにも用いることができる。
斜行が矯正された原稿Dは、リードローラ対36へ搬送される。検知ユニットSR2で原稿Dの先端が検知されたことを基準とした読み取りタイミングで、読取ユニット151による画像の読み取りを開始する。このとき、原稿Dは、所定の回転数で回転するプラテンローラ35によってプラテンガラス157の上面から浮き上がり量を規制された状態で搬送されながら読取ユニット151によって画像を読み取られる。
原稿Dは読取ユニット151によって画像が読み取られながらリードローラ対36、37によって搬送される。原稿Dの片面のみを読み取る場合、画像が読み取られた原稿Dは、リードローラ対37によって反転排出ローラ対38へ搬送され、排出ユニット39へ排出される。
また、原稿Dの両面を読み取る場合は、1面目を読み取った後、原稿D排出中の反転排出ローラ対38を停止し、その後逆回転させて原稿Dを機内へ引き戻す。そして、フラッパ34にて搬送路を反転搬送路RT2に切り替えることで原稿Dを再度搬送路RT1に送り込み、同様の手順で読取ユニット151によって2面目を読み取る。その後、片面読取時と同様に排出ユニット39へ排出される。
<シートの変形検知>
本実施形態の場合、検知ユニットSR5およびSR6は、ステイプル等で綴じられた原稿束が分離ユニット32を通過することにより生じる原稿の変形、特に浮き上がりを検知するように配置されている。図5は検知ユニットSR5およびSR6の説明図である。図中、矢印Xは原稿の搬送方向(搬送路RT1の通路方向)を示し、矢印Yは搬送路RT1の幅方向を示している。このシートの浮き上がりとは、分離ユニット32のうちフィードローラ32a側のシート面の高さ方向への変形のことである。検知ユニットSR5およびSR6は、シートが通常搬送される位置よりも、フィードローラ32aとリタードローラ32bのうち、フィードローラ32a側のシート面の高さ方向において高い位置にてシートを検知するように配置されており、分離ユニット32によって搬送されるシートが通常の搬送状態と異なる状態となっていることを検知する。
検知ユニットSR5は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも下流側で搬送ユニット33よりのシート搬送位置も上流側の位置において、分離ユニット32を通過するシートの変形を検知するセンサである。つまり、検知ユニットSR5の検知位置は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも下流側であって搬送ユニット33のシート搬送位置よりも上流側の位置に設けられる。本実施形態の場合、検知ユニットSR5は、搬送ユニット33よりも分離ユニット32に近い位置でシートの変形を検知する。これにより、分離ユニット32のシート搬送位置よりも下流側で発生するシートの変形をより早く検知できる。
検知ユニットSR6は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも上流側の位置において、分離ユニット32のシート搬送位置を通過するシートの変形を検知するセンサである。つまり、検知ユニットSR6の検知位置は、分離ユニット32のシート搬送位置よりも上流側の位置に設けられる。本実施形態の場合、検知ユニットSR6は、ピックアップローラ31のシート搬送位置よりも上流側の位置においてシートの変形を検知するように配置されている。したがって、分離ユニット32のシート搬送位置よりも上流側で発生するシートの変形をより早く検知できる。
本実施形態の場合、検知ユニットSR5およびSR6は透過型の光センサである。しかし、これらのセンサは、他の形式のセンサであってもよく、例えば、検知ユニットSR1のようなフラッグ式のセンサであってもよい。
検知ユニットSR5は、発光部15aと受光部15bとを備える。発光部15aと受光部15bとは、搬送路RT1の幅方向Yにおける一方側部側と、他方側部側とにそれぞれ配置されており、互いに対向している。発光部15aと受光部15bとは、最大サイズの原稿の幅よりも大きく離間して配置されている。発光部15aから受光部15bへの光路L5は搬送路RT1を横断するように設定されている。本実施形態の場合、光路L5は幅方向Yと平行であるが、幅方向Yに対して傾斜していてもよい。
光路L5は、また、搬送路RT1の搬送面から上方に離間した位置に設定されている。これにより、正常に搬送されている原稿を誤検知しないようにすることができる。
本実施形態の場合、検知ユニットSR6は検知ユニットSR5と同様に構成されている。検知ユニットSR6は、発光部16aと受光部16bとを備える。発光部16aと受光部16bとは、積載ユニット30の幅方向Yにおける一方側部側と、他方側部側とにそれぞれ配置されており、互いに対向している。発光部16aと受光部16bとは、最大サイズの原稿の幅よりも大きく離間して配置されている。発光部16aから受光部16bへの光路L6は積載ユニット30の積載面30aを横断するように設定されている。本実施形態の場合、光路L6は幅方向Yと平行であるが、幅方向Yに対して傾斜していてもよい。
光路L6は、また、積載面30aから上方に離間した位置に設定されており、積載原稿の上限高さよりも高い位置に設定されている。これにより、正常に搬送されている原稿を誤検知しないようにすることができる。
次に、検知ユニットSR5およびSR6が検知可能な原稿の変形例について説明する。まず、ステイプルで綴じられた原稿束の種類とその変形例について図6(A)〜図6(E)、図7(A)〜図8(B)を参照して説明する。図6(A)〜図6(E)において矢印は原稿の搬送方向を示している。
図6(A)は、搬送方向後端側で端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図7(A)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。後端側が綴じられた原稿束は、先端側で分離ユニット32による分離作用により、フィードローラ32a側の原稿D(表層の原稿)で搬送が進行し、リタードローラ32b側の原稿Dの搬送が停止する。このため、ステイプルSTで綴じられた原稿束の後端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられているため、原稿束の後端側が幅方向で略均等に波状に浮き上がる。このような変形は検知ユニットSR6で検知可能である。その際、図11(B)を参照して後述するように、ガイド部材50が検知ユニットSR6の検知精度を向上する。
図6(B)は、搬送方向後端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図7(B)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。後端側が綴じられた原稿束は、先端側で分離ユニット32による分離作用により、フィードローラ32a側の原稿D(表層の原稿)で搬送が進行し、リタードローラ32b側の原稿Dの搬送が停止する。このため、ステイプルSTで綴じられた原稿束の後端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が角部一か所でステイプルSTで綴じられているため、原稿束の後端側が幅方向に不均一に浮き上がり、ステイプルST側がより高く浮き上がる。このような変形は検知ユニットSR6で検知可能である。
図6(C)は、搬送方向先端側で端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図8(A)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。先端側が綴じられた原稿束は、ステイプルSTが分離ユニット32を通過してから分離ユニット32による分離作用が働き始める傾向にある。また、原稿束の後端側は原稿間が拘束されない。このため、分離ユニット32の下流側で、ステイプルSTで綴じられた原稿束の先端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられているため、原稿束の先端側が幅方向で略均等に波状に浮き上がる。このような変形は、検知ユニットSR6では検知できない。しかし、本実施形態では検知ユニットSR5や検知ユニットSR4によりこの変形を検知することができる。
図6(D)は、搬送方向先端側で角部一か所がステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。図8(B)はこのような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動を例示している。図6(C)および図8(A)の例と同様に、分離ユニット32の下流側で、ステイプルSTで綴じられた原稿束の先端側がループ状に浮き上がる。この例では、原稿束が角部一か所でステイプルSTに綴じられているため、原稿束の先端側が幅方向で不均一に浮き上がる。ステイプルST側がより高く浮き上がる。このような変形も、検知ユニットSR6では検知できない。また、検知ユニットSR4はこの変形を検知可能な場合はあるが、変形態様によっては、検知ユニットSR4の検知位置において原稿Dが重なっていない場合があり、検知できない場合がある。しかし、本実施形態では検知ユニットSR5によりこの変形を検知することができる。
図6(E)は、搬送方向側部側がステイプルSTで綴じられた原稿束を例示している。このような原稿束が分離ユニット32を通過する際の挙動は、図8(B)に示した例と同様になり、検知ユニットSR5によりこの変形を検知することができる。
このように本実施形態では、検知ユニットSR5を設けたことで、搬送方向で先端側が綴じられた原稿束をより早く検知することができる。
<ガイド部材>
ガイド部材50について説明する。ガイド部材50は、分離ユニット32を通過するシートの変形部位を、検知ユニットSR6の検知に対応した姿勢に案内するように設けられている。本実施形態の場合、検知ユニットSR6は光センサであるため、その光路L6と交差するようにシートの変形部位を案内する。図11(A)及び図11(B)を参照して詳述する。
図6(A)のように搬送方向の後端部が、端縁に沿って複数のステイプルSTで綴じられている場合、図7(A)に示したように原稿束の端部が幅方向で略均等に波状に浮き上がり、浮き上がった原稿Dの面方向が幅方向Yと平行に近くなる。光路L6が幅方向Yと平行に近い場合、原稿Dの厚さが薄いと原稿Dと光路上の光とが十分に干渉せず、検知ユニットSR6が原稿Dの浮き上がりを検出できずに原稿束を通過させてしまう場合がある。図11(A)は光路L6が幅方向Yと平行な場合を模式的に示している。図11(A)に示すように、光路L6が幅方向Yと平行に近いと、原稿Dの面方向と光路L6とが平行に近くなり、光路上の光が原稿Dによって遮られない場合がある。
ガイド部材50は、最上部のシートの上面と当接することでループ状に浮き上がった部分を斜めに傾かせる。そして、原稿Dの面方向と光路L6とを交差させ、光路上の光が原稿Dにより遮光され易くするものである。こうして原稿Dの変形の検知精度を向上することができる。そして、原稿Dの変形の検知精度が向上することで、綴じられた原稿束の搬送停止を正確に行うことができるため、原稿束の破損を防止することができる。
図11(B)はガイド部材50による原稿Dの変形部分の案内態様を例示している。本実施形態の場合、ガイド部材50はカバー部材21の端部からシート搬送方向で上流側(積載ユニット30側)に突出した板状の部材である。ガイド部材50は、シート搬送方向と直交するシート幅方向において搬送路RT1の中央部よりも側部側(あるいは積載面30aの中央部よりも側部側)に偏った位置に位置しており、搬送方向に進行してくるループ状に変形した原稿束の変形部位(最上部のシートの上面)と当接する。幅方向で略均等に波状に浮き上がった原稿束の変形部位は、ガイド部材50との当接により、当接側で相対的に進行が遅れ、非当接側で相対的に進行が進む。この結果、浮き上がった部分が幅方向に対して傾くことになる。ガイド部材50の位置は、例えば、原稿Dの幅方向で一方の側端縁から、原稿Dの幅の1/4の領域に当接するように設定することができる。
この結果、原稿Dの面方向と光路L6とが交差し、光路上の光が原稿Dにより遮光されて原稿Dの浮き上がりが検知センサSR6で検知されることになる。
ガイド部材50は、カバー部材21とは別に設けてもよいが、カバー部材21を利用してガイド部材50を設けることにより、部品数の削減を図ることができる。ガイド部材50をカバー部材21と一体的に成形することで、部品数の削減を更に削減することができる。
ガイド部材50は、原稿Dの変形部位に対して上記のような案内が可能であればどのような形状であってもよく、配置部位も適宜変更可能である。例えば、図11(B)では、ガイド部材50を検知ユニットSR6の発光部16a側に設けているが、受光部16b側に設ける構成であってもよい。また、ガイド部材50は、シート幅方向に対して中央部に設ける構成であってもよいが、幅方向において側部側に設ける場合の方が、より効果的にシートの変形部位を光路L6に案内することができる。また、本実施形態では検知センサSR6用にガイド部材50を設けたが、他の検知センサ用にガイド部材50と同様の機能を有するガイド部材を設けてもよい。
また、ガイド部材50は検知ユニットSR6のような透過型の光センサ以外のセンサにも適用可能であり、その場合も、該センサの検知精度が向上するようにシートの変形部位を案内させるものであればよい。
<制御>
図9を参照して給送装置2が備える制御系の説明をする。給送装置2の制御回路は、制御部40を中心に構成されている。制御部40は、例えば、CPU、CPUが実行するプログラムやデータを記憶するメモリ、外部デバイスとのインタフェースを備えたマイクロコンピュータである。制御部40の入力ポートには、検知ユニットSR1〜SR7等が接続される。また、出力ポートには、モータ44や、ピック下降ソレノイド41、給紙クラッチ42、レジクラッチ43等が接続される。モータ44には、各種のモータが含まれる。各種のモータとは、例えば、ピックアップローラ31、フィードローラ32a、レジストローラ33aまたは33b等の駆動源となるモータや、モータ25a等が含まれる。本実施形態では、ピックアップローラ31、フィードローラ32a、レジストローラ33aまたは33bを共通の搬送モータで駆動する構成を想定している。
ピック下降ソレノイド41は、ピックアップローラ31を降下させるソレノイドであり、ピックアップローラ31は不図示のばねにて上昇位置に付勢されており、ピック下降ソレノイド41の駆動によって下降位置に降下して積載ユニット30に積載された原稿Dに当接する。給紙クラッチ42は、搬送モータの駆動力をフィードローラ32aおよびピックアップローラ31に断続する電磁クラッチである。レジクラッチ43は搬送モータの駆動力をレジストローラ33aまたは33bに断続する電磁クラッチである。
図10を参照して制御部40が実行する給紙制御例について説明する。ここでは、積載ユニット30から搬送ユニット33の下流側まで原稿Dを給送する場合の制御を例示する。
ユーザが原稿を積載ユニット30にセットして、給紙を開始すると、S1で駆動設定を行う。ここでは、ピック下降ソレノイド41を駆動してピックアップローラ31を降下させ、積載ユニット30に積載された最上層の原稿Dに当接させる。また、給紙クラッチ42を接続状態として搬送モータの駆動力をピックアップローラ31、フィードローラ32aに伝達し、給送を開始する。
S2では、S1で給送を開始してから所定時間T1を経過したか否かを判定する。このときの所定時間T1は、給送を開始してから分離後センサSR7が分離ユニット32に到達した原稿を検出するまでに搬送不良等で正常に原稿が搬送されていない等の異常を検出できる時間に設定される。
給送開始から所定時間T1が経過していない場合(S2のNo)は、所定時間が経過するまで待機する。給送開始から所定時間T1が経過した場合(S2のYES)、S3にて分離後センサSR7が原稿を検知したか否かを判定する。
分離後センサSR7によって原稿が検知されない場合(S3のNo)は、正常に原稿が搬送されていないと判定し、S15へ進み、給紙クラッチ42を切断状態とし、フィードローラ32aへの搬送モータの駆動力の伝達を断つ。これにより、分離ユニット32による原稿Dの搬送が停止する。その後、S16にて、ユーザに対してエラーの発生を通知する。このとき、ユーザへの通知は、音声またはディスプレイによる表示により行うことができる。
また、分離後センサSR7によって原稿が検知される場合(S3のYES)、S4へ進む。S4ではピック下降ソレノイド41の駆動を停止し、ピックアップローラ31を上昇させる。
次に、S5で、変形検知センサSR5により原稿Dの変形が検知されたか否かを判定する。検知されない場合(S5のNo)はS6へ進み、検知される場合(S5のYes)は、ステイプル等の綴じられた原稿と判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。S6では重送検知センサSR4により原稿Dの重送が検知されたか否かを判定する。重送が検知されない場合(S6のNo)はS7へ進み、重送が検知される場合は(S6のYes)、ステイプル等の綴じられた原稿または分離ユニット32で分離しきれない程の重送と判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。S7では変形検知センサSR6により原稿Dの変形が検知され
たか否かを判定する。検知されない場合(S7のNo)はS8へ進み、変形が検知される場合(S7のYes)は、ステイプル等の綴じられた原稿と判定しS15へ進んで原稿の搬送を停止する。
S8では、分離後センサSR7が原稿を検知した後、所定時間T2が経過したか否かを判定する。このときの所定時間T2は、分離後センサSR7が原稿を検知してからレジセンサSR1に原稿が到達するまでに搬送不良等で正常に原稿が搬送されていない等の異常を検出できる時間に設定される。
分離後センサSR7が原稿を検知してから所定時間T2が経過していない場合(S8のNo)は、所定時間が経過するまで待機する。分離後センサSR7が原稿を検知してから所定時間T2が経過した場合、S9にてレジセンサSR1が原稿を検知したか否かを判定する。
レジセンサSR1によって原稿が検知されない場合(S9のNo)は、正常に原稿が搬送されていないと判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。そして、レジセンサSR1によって原稿が検知される場合(S9のYes)は、S10へ進む。S10では斜行矯正に必要な時間の経過後、レジクラッチ43を接続状態として搬送モータの駆動力をレジストローラ33aまたは33bに伝達し、原稿Dを搬送する。このように、レジセンサSR1によって原稿がレジストローラ33aまたは33bに到達したことが検知されてから一定時間経過後にレジクラッチ43をONしてレジストローラ33aまたは33bを回転させることで、原稿が斜行して搬送される場合でも、斜行を矯正することができる。
S11では変形検知センサSR6により原稿Dの変形が検知されたか否かを判定する。検知されない場合はS12へ進み、検知されればS15へ進む。S12ではS10でレジクラッチ43を接続状態としてから所定時間が経過したか否かを判定する。このときの所定時間T3とは、レジストローラ33aまたは33bによって原稿が十分に搬送される時間であって、分離後センサSR7の位置を原稿が通過するまでに搬送不良等で正常に原稿が搬送されていない等の異常を検出できる時間に設定される。
レジクラッチ43をONしてから所定時間が経過していない場合は(S12のNo)、所定時間T3が経過するまでレジストローラ33aまたは33bによる原稿搬送を継続する。そして、レジクラッチ43をONしてから所定時間T3が経過した場合(S12のYes)、S13へ進み、分離後センサSR7がOFFし、原稿Dを検知しなくなったか否かを判定する。所定時間T3を経過しても分離後センサSR7が原稿Dを検知している場合(S13のNo)は、正常に原稿が搬送されていないと判定し、S15へ進んで原稿の搬送を停止する。所定時間T3を経過したときに分離後センサSR7が原稿Dを検知しなくなった場合(S13のYes)、ジョブが終了していない場合(S14のNo)は、S1に戻り、次の原稿Dの給紙に進む。ジョブが終了している場合(S14のNo)は、原稿の給送動作を終了する。
また、S15では、搬送モータの停止や、駆動ユニット25によってリタードローラ32bをフィードローラ32aから離間させることで原稿の搬送を停止してもよい。また、S15では、分離ユニット32による原稿Dの搬送を停止させるだけでなく、装置全体のシート搬送を停止させる構成であってもよい。その際、装置全体のシート搬送を一斉に停止させるのではなく、シート搬送に関わっている構成から順に搬送動作を停止させるものであってもよい。また、分離ユニット32による原稿Dの搬送を停止させる際に、分離ユニット32の搬送位置よりも下流側で正常に搬送されているシートがある場合は、そのシートを排出した後に装置全体のシート搬送を停止させる構成であってもよい。
<第二実施形態>
第一実施形態の制御では、検知ユニットSR6により、後端部が綴じられた原稿束が検出されると、分離ユニット32が停止され、原稿束の給送が停止する。ユーザはカバー部材21を開放して原稿束を取り出すことが可能である。しかし、ガイド部材50は、カバー部材21の端部から突出しているため、原稿束を取り出す際にガイド部材50が邪魔になる場合がある。例えば、原稿束のループ部分がガイド部材50に引っかかる場合も考えられる。この状態でカバー部材21を無理に開放すると、原稿束を損傷するおそれがある。
図12は本実施形態のガイド部材60の構成例を図示している。ガイド部材60は、その一端部に原稿Dに当接する当接部60aを備え、当接部60aがシートの搬送方向に進退可能な可動部材を構成している。ガイド部材60を可動とすることで、ユーザが原稿束を取り出す場合にカバー部材21を開放する際には当接部60aをカバー部材21側に後退することで、カバー部材21を開放する際に邪魔になる事態を回避できる。
本実施形態の場合、ガイド部材60はカバー部材21の開動作および閉動作に連動して可動する構成としている。したがって、ユーザはカバー部材21とガイド部材60とを別々に操作することなく、ガイド部材60を変位させることができる。以下、図12に加えて図13(A)〜図15(B)を参照して構造を説明する。図13(A)〜図14(A)は、カバー部材21を透過してガイド部材60の動作を斜め上から見た動作説明図である。図13(A)はカバー部材21が閉状態の場合を示し、図13(B)はカバー部材21が開放され始めた状態を示し、図14(A)はカバー部材21が僅かに開放された状態を示す。図14(B)〜図15(B)は給送装置2の外側からガイド部材60の動作を見た動作説明図であり、図13(A)〜図14(A)に示したカバー部材21の各状態に対応している。
ガイド部材60は、軸部61aにおいてカバー部材21に回動自在に支持されている。ガイド部材60を搬送方向に平行移動させる構成でもよいが、回動させる構成とすることで、ガイド部材60を少ない移動量(回動量)で当接部60aをより大きく移動させることが可能となる。ガイド部材60の他端部には下方に突出した突出部61bが形成されている。突出部61bは、本体20のフレーム63に支持された板ばね62に当接可能に設けられている。
板ばね62はシートの搬送方向に斜め下向きに傾斜しており、板ばね62に当接する突出部61bに対してシートの搬送方向の付勢力を与える。この付勢力によりガイド部材60は、当接部60aがカバー部材21の端部から突出する方向の回動習性を与えられる。
一方、ガイド部材60とカバー部材21との間にはコイルばね64が設けられている。コイルばね64の付勢力によりガイド部材60は、当接部60aがカバー部材21の端部から機内側へ後退する方向の回動習性が与えられる。
カバー部材21を閉状態から開放する開動作に連動するガイド部材60の挙動について順に説明する。図13(A)および図14(B)はカバー部材21が閉状態の場合を示している。この状態では突出部61bが板ばね62に当接している。板ばね62の付勢力はコイルばね64の付勢力に勝るように設定されており、当接部60aがカバー部材21の端部から突出している。この状態では、当接部60aは第一実施形態のガイド部材50と同様に機能し、シートの変形部位(最上部のシートの上面)を、検知ユニットSR6の検知に対応した姿勢に案内する。
図13(B)および図15(A)はカバー部材21が開放され始めた状態の場合を示している。カバー部材21が開放され始めることで、ガイド部材60は本体20に対して上方へ離間し始める。このため、突出部61bが板ばね62から離間し始め、板ばね62の付勢力が突出部61bに作用しなくなり、コイルばね64の付勢力が勝ってくる。このため、ガイド部材60は図13(B)に示すように回動を開始し、当接部60aがカバー部材21の端部から下流側に後退し始める。
図14(A)および図15(B)はカバー部材21が僅かに開放された状態を示し、図13(B)および図15(A)の状態よりもカバー部材21の開放が進行した状態を示す。突出部61bが板ばね62から完全に離間し、コイルばね64の付勢力によってガイド部材60の回動が更に進行する。当接部60aはカバー部材21の端部から機内側に後退している。
このようにカバー部材21の開動作に連動してガイド部材60が回動し、当接部60aが後退するので、仮に、当接部60aに原稿束がひっかかっていても、カバー部材21を開放すれば自動的にひっかかりが解消される。原稿束を取り除いた後、カバー部材21を閉状態戻すと、突出部61bが再び板ばね62に当接する。そして、その付勢力によってガイド部材60は図13(A)および図14(B)の状態に戻り、当接部60aがカバー部材21から突出した状態に戻ることになる。なお、上述したガイド部材60の可動機構は一例であり、同様の機能を発揮する他の機構も採用可能である。
<他の実施形態>
なお、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或は装置に供給し、そのシステム或は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
2 給送装置、30 積載ユニット、32 分離ユニット、SR1〜SR7 検知ユニット、40 制御部、50 ガイド部材、60 ガイド部材

Claims (11)

  1. シートを分離搬送する分離手段と、
    前記分離手段を通過するシートの変形を検知する検知手段と、
    前記検知手段が前記分離手段を通過するシートの変形を検知できるように変形したシートの上面に当接するガイド手段と、を備え、
    前記検知手段は、シート搬送方向に対して直交する幅方向に延びるように光路を有する光センサであって、
    前記ガイド手段は、前記シートの変形部位が前記光センサの光路と交差するように前記シートを案内し、かつ、前記幅方向における中央部よりも側部側の位置で、前記変形部位と当接するように配置されている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記検知手段によってシートの変形が検知された場合、前記分離手段の分離搬送を停止させるように制御する制御手段を更に備える、
    ことを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記光路は、シートの搬送方向において前記分離手段よりも上流側に設定され、
    前記ガイド手段は、シートの搬送方向において前記検知手段よりも上流側に配置されている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の搬送装置であって、
    前記分離手段を覆うカバー部材を備え、
    前記ガイド手段は、前記カバー部材からシート搬送方向において上流側へ突出して設けられている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記ガイド手段は、前記カバー部材に対してシートの搬送方向において進退自在に設けられている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記カバー部材は開閉可能であって、
    前記ガイド手段は、前記カバー部材の開動作に連動して前記カバー部材側へ後退する、
    ことを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の搬送装置であって、
    前記検知手段は、綴じられたシート束が前記分離手段によって分離搬送されることによるシートの浮き上がりを検知する、
    ことを特徴とする搬送装置。
  8. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記光路が、シートの搬送路から上方に離間した位置に設定されている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送されるシートの画像を読み取る読取手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読み取った画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 搬送装置の制御方法であって、
    前記搬送装置は、
    シートを一枚ずつ分離して搬送する分離手段と、
    前記分離手段を通過するシートの変形を検知する検知手段と、
    前記検知手段が前記分離手段を通過するシートの変形を検知できるように前記シートを案内するガイド手段と、を備え、
    前記検知手段は、シート搬送方向に対して直交する幅方向に延びるように光路を有する光センサであって、
    前記ガイド手段は、前記シートの変形部位が前記光センサの光路と交差するように前記シートを案内し、かつ、前記幅方向における中央部よりも側部側の位置で、前記変形部位と当接するように配置され、
    前記制御方法は、
    前記検知手段がシートの変形を検知した場合に、前記分離手段の搬送を停止する工程を含む、
    ことを特徴とする制御方法。
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