JP2020029331A - シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シート搬送路の上側及び下側にそれぞれ配置された上側及び下側超音波振動子を有していて、一方の超音波振動子から発信される超音波が他方の超音波振動子に受信されるまでの間の超音波の減衰量を基にシートの重送を検知する重送検知センサーを備えたシート搬送装置において、給送ローラーとシート表面との擦れにより生じた紙粉が下側超音波センサーの表面に堆積してシートの重送検知精度が低下するのを防止する。【解決手段】下側超音波振動子32aは、シート搬送方向に直交するシート幅方向において、給送ローラー24bよりも外側に設けられている【選択図】図4

Description

本発明は、シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、複写機等の画像形成装置にはシート搬送装置が設けられる。シート搬送装置の一例として、コンタクトガラスの上面の所定位置に原稿シートを搬送して通過させる原稿搬送装置が挙げられる。コンタクトガラスの下側には、その上面を通過する原稿シートの画像を読取るスキャナーが設けられている。
原稿搬送装置は、給紙口から排紙口に至るU字状のシート搬送路を有している。シート搬送路の給紙口付近には、給送ローラーとの間でニップ部を形成して原稿シートを一枚ずつ分離するための分離パッド(分離部材)が設けられている。
給送ローラーのシート搬送方向の下流側には、原稿シートの重送(複数枚の原稿シートが重ねて搬送される状態)を検知する重送検知センサーが設けられている。
重送検知センサーとしては、例えば超音波センサーが使用される(例えば、特許文献1参照)。超音波センサーは、シート搬送路の上側及び下側に配置された上側及び下側超音波振動子を有している。そして、超音波センサーでは、一方の超音波振動子を振動させて超音波を発信し、この超音波を他方の超音波振動子で受信する。シートが重送されている場合には、重送がない場合に比べて、発信側の超音波振動子から受信側の超音波振動子に到達する超音波の減衰量が大きくなる。重送検知センサーはこのことを利用してシートの重送検知を行う。
特開2007−276976号公報
上述した原稿給紙装置(シート搬送装置)では、給送ローラーによりシート表面が擦られることにより紙粉が発生する。この紙粉が下側超音波振動子の表面に堆積してくると、受信側の超音波振動子に到達する超音波が必要以上に減衰される。この結果、実際には重送が発生していないにも拘わらず、超音波の減衰量が所定値を超えてしまいシートの重送が誤検知されるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、給送ローラーとシート表面との擦れにより生じた紙粉が下側超音波センサーの表面に堆積してシートの重送検知精度が低下するのを防止することにある。
本発明の一局面に係るシート搬送装置は、 シートを給送する給送ローラーと、該給送ローラーとの間でニップ部を形成しシートを一枚ずつ分離するための分離部材と、該給送ローラーよりもシート搬送方向の下流側において、シート搬送路の上側及び下側にそれぞれ配置された上側及び下側超音波振動子を有していて、一方の超音波振動子から発信される超音波が他方の超音波振動子に受信される間の超音波の減衰量を基にシートの重送を検知する。
そして、上記下側超音波振動子は、シート搬送方向に直交するシート幅方向において、上記給送ローラーよりも外側に設けられている。
本発明によれば、給送ローラーとシート表面との擦れにより生じた紙粉が下側超音波振動子の表面に堆積してシートの重送検知精度が低下するのを防止することができる。
図1は、実施形態における原稿搬送装置(シート搬送装置の一例)を備えた画像形成装置を示す全体概略図である。 図2は原稿搬送装置の概略構成を示す縦断面図である。 図3は、原稿搬送装置に搭載された重送検知センサーの概略構成図である。 図4は、重送検知センサーをシート搬送方向の下流側から見た説明図である。 図5は実施形態2を示す図4相当図である。 図6は実施形態3を示す図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態1》
図1は、実施形態における原稿搬送装置100(シート搬送装置の一例)を有する画像読取装置200を備えた画像形成装置Xを示している。画像形成装置Xは、画像読取装置200により読取った原稿画像を印刷する複写機とされている。尚、画像形成装置Xは、複写機に限ったものではなく、ファクシミリーや複数種のジョブを実行可能な複合機(MFP)等であってもよい。
画像形成装置Xは、外観視で矩形箱状をなす画像形成装置本体1を有しており、上記画像読取装置200は画像形成装置本体1の上側に配置されている。
画像形成装置本体1は、給紙部2、画像形成部3、及び定着部4を有している。給紙部2は、束状に積層された複数のシートPが収容された給紙カセット5と、給紙カセット5内のシートPを一枚ずつ引き出して所定のシート搬送路Tに供給するピックアップローラー6とを有している。シート搬送路Tは、給紙部2から上側に向かって延びた後に水平方向に延びて原稿排出トレイ7に繋がっている。
画像形成部3は、感光体ドラム8、帯電装置9、現像装置10、トナーコンテナ11、転写ローラー12、及び除電装置13を備えている。そして、画像形成部3では、給紙部2から供給されるシートPに以下の手順で画像を形成する。
具体的には、先ず帯電装置9が感光体ドラム8を所定の電位に帯電させる。次に、不図示のレーザースキャニングユニット(LSU)により感光体ドラム8の表面に画像データに基づく光を照射する。これにより、感光体ドラム8の表面に静電潜像を形成する。
そして、現像装置10が感光体ドラム8上の静電潜像にトナーを供給して現像する。転写ローラー12は、シートPを挟んで感光体ドラム8の表面に圧接して回転する。このとき、転写ローラー12には転写電圧が印加されているので、感光体ドラム8の表面のトナー像がシートPに転写される。除電装置13は、シートPにトナー像を転写した後の感光体ドラム8の表面の電荷を除電する。
定着部4は、互いに圧接された定着ローラー15及び加圧ローラー16を有している。定着ローラー15内にはヒーターが内蔵されている。定着部4は、定着ローラー15及び加圧ローラー16により用紙を挟持して搬送しながらトナー像を加熱及び加圧して当該用紙に定着させる。
画像読取装置200は、画像形成装置本体1の上側に載置された画像読取部17と、画像読取部17の上面に装着された原稿搬送装置100とを有している。
画像読取部17は外観視で矩形箱状をなしている。画像読取部17の外壁を構成するスキャナケースの上面にはコンタクトガラス17aが装着されている。画像読取部17は、光源、反射ミラー、及びイメージセンサー等を有している。
そして、画像読取部17は、シート固定方式とシートスルー方式とのいずれかにより原稿シートSの画像を読取る。画像読取部17は、シート固定方式による読取動作では、コンタクトガラス17a上に載置された原稿シートSに向けて光源より光を照射する。一方、画像読取部17は、シートスルー方式の読取動作では、原稿搬送装置100によりコンタクトガラス17a上の画像読取位置Rに供給される原稿シートSに向けて光源より光を照射する。画像読取装置17は、原稿Sからの反射光をイメージセンサーにより読み取ることで原稿シートSの一側面の画像を読取ってその画像データを生成する。
尚、シートスルー方式による読取動作では、後述するコンタクトイメージセンサー33により原稿シートの他側面の画像を読取ることで、原稿シートSの両面読取りが可能になる。コンタクトイメージセンサー33は原稿搬送装置100内に設けられている。
[原稿搬送装置の構成]
図2に示すように、原稿搬送装置100は、原稿セットトレイ21、シート搬送路22及び原稿排出トレイ23を有している。原稿セットトレイ21には、幅サイズが異なる複数種類(例えばA4サイズ、A6サイズ等)の原稿シートSをセット可能になっている。
原稿搬送装置100は、搬送機構20により原稿セットトレイ21に載置された原稿シートSをシート搬送路22に供給するとともに該シート搬送路22を介して原稿排出トレイ23に排出する。
そして、シート搬送路22の途中の位置が画像読取位置Rとされている。画像読取位置Rの直下には、コンタクトガラス17aを挟んで画像読取ユニット(図示省略)が待機しており、この画像読取ユニットにより原稿シートSの一側面(原稿セットトレイ21へのセット時に上側に向けられた面)の画像が読み取られる。また、シート搬送路22における画像読取位置Rよりも上流側には、原稿シートSの他側面(上記一側面とは反対側の面であって原稿セットトレイ21へのセット時に下側に向けられた面)の画像を読取るコンタクトイメージセンサー33が設けられている。
シート搬送路22は、原稿セットトレイ21の搬送下流側端部から原稿排出トレイ7の搬送上流側端部に至る略U字状の搬送路である。具体的には、シート搬送路22は、上流側搬送路22aと、下流側搬送路22bと、該両搬送路22a,22bを連結する中間搬送路22cとを有している。
上流側搬送路22aは、シート搬送方向の下流側に向かうほど下側に位置するように傾斜している。下流側搬送路22bは、搬送方向の下流側に向かうほど上側に位置するように傾斜している。中間搬送路22cは、一端部が上流側搬送路22aに接続され、他端部が下流側搬送路22bに接続された略円弧状の湾曲搬送路である。
上記搬送機構20は、シート搬送路22の上流側から下流側に向かって順に配置された、給紙部24、レジストローラー対25、搬送ローラー対26、搬送ローラー対27、搬送ローラー対28、及び排紙ローラー対29を有している。
給紙部24は、原稿セットトレイ21に載置された原稿シートSを引き出し、シート搬送方向に進行させてシート搬送路22に供給する。具体的には、給紙部24は、原稿セットトレイ21に載置された原稿シートSを引出す送り出しローラー24aと、送り出しローラー24aによって原稿セットトレイ21から引き出された原稿シートSをシート搬送路22に供給する給送ローラー24bとを有している。
送り出しローラー24aと給送ローラー24bとはアーム部材24cにより連結されている。アーム部材24cの基端部は、給送ローラー24bのローラー軸24dに回動可能に支持されている。
アーム部材24cの先端部には送り出しローラー24aが支持されている。そして、アーム部材24cがローラー軸24dを支点に図2の時計回り方向に回動することで、送り出しローラー24aが下降して原稿セットトレイ21上の束状の原稿シートSの上面に当接するようになっている。
給送ローラー24bの下側には分離パッド24e(分離部材に相当)が設けられている。分離パッド24eは、給送ローラー24bの周面に圧接されてニップ部を形成している。給送ローラー24bと原稿シートSとの摩擦係数は、分離パッド24eと原稿シートSとの摩擦係数よりも大きく設定されており、ニップ部を通過する原稿シートSが一枚の場合には原稿シートSは給送ローラー24bによって下流側に搬送される。一方、分離パッド24eと原稿シートSとの摩擦係数は、原稿シートS同士の摩擦係数よりも大きく設定されており、したがって、ニップ部を通過するシートが重送状態に有る場合には、上側の原稿シートSは下流側に搬送される一方、下側の原稿シートSは搬送されない。そうして、給送ローラー24bと分離パッド24eとによって、重送シートを一枚ずつ分離して下流側に送り出すことができる。
レジストローラー対25は、シート搬送路22に供給された原稿シートSの搬送を一旦停止させて原稿シートSを撓ませることでその斜行を補正する。すなわち、レジストローラー対25は、原稿シートSの先端が到達したときには回転しておらず、原稿シートSの先端が到達してから回転を開始する。
搬送ローラー対26〜28は、給紙部24によりシート搬送路22に供給された原稿シートSを搬送する。また、排紙ローラー対29は、搬送ローラー対26〜28によりシート搬送路22の下流側端部まで搬送された原稿シートSを原稿排出トレイ23に排出する。
上記給送ローラー24bとレジストローラー対25との間には重送検知センサー30が設けられている。重送検知センサー30は制御部40(図3参照)に接続されている。
制御部40は、CPU,ROM及びRAMを有するマイクロコンピュータからなる。制御部40は、重送検知センサー30からの信号を基に原稿シートSの重送を検知した場合には搬送機構20の作動を停止して不図示の表示部にエラー表示を行う。
[重送検知センサーの構成]
次に、図2及び図3を参照して重送検知センサー30の概略構成を説明する。重送検知センサー30は超音波センサーにより構成されている。具体的には、重送検知センサー30は、シート搬送路22の上側及び下側に配置された上側超音波振動子31及び下側超音波振動子32を有している。両超音波振動子31,32はシート搬送路22を挟んで対向配置されている。
図3に示すように、上側超音波振動子31は受信アンプ42を介して制御部40に接続され、下側超音波振動子32は送信アンプ41を介して制御部40に接続されている。
制御部40は、超音波センサー(重送検知センサー30)を駆動させる際には、送信アンプ41にパルス状の送信制御信号を出力する。送信アンプ41は、制御部40が出力した送信制御信号を増幅して、下側超音波振動子32に正弦波状の交流電圧を印加する。これにより。下側超音波振動子32が所定周波数で振動して、下側超音波振動子32から超音波が発信される。下側超音波振動子32から発信された超音波は、空気を媒体として上側超音波振動子31に伝搬される。上側超音波振動子31は、下側超音波振動子32からの超音波を受信してその波形信号を生成する。
受信アンプ42はこの波形信号を増幅して制御部40に送信する。制御部40は、送信側である下側超音波振動子32と受信側である上側超音波振動子31との間における超音波の減衰量(振幅の変化量)が所定値を超える場合には、原稿シートSの重送が発生していると判定する。この重送検知処理では、両超音波振動子31、32間を通過する原稿シートSの重なり枚数が多いほど超音波の減衰量が増加する性質を利用している。
[超音波振動子の配置構成]
両超音波振動子31,32は、図2に示すように、シート幅方向(シート搬送方向に直交する方向)から見てシート搬送路22に直交する方向にて対向配置されている。
一方、両超音波振動子31,32は、図3及び図4に示すように、シート搬送方向から見ると、シート幅方向に対して斜めに交差する方向にて対向配置されている。
具体的には、下側超音波振動子32は、シート搬送方向から見て、上側超音波振動子31の直下よりもシート幅方向の外側に配置されており、下側超音波振動子32の上面32aは、鉛直上方よりもシート幅方向の内側を向いて傾斜している。上側超音波振動子31の下面31aは、下側超音波振動子32の上面32aに対向していて、鉛直下方よりもシート幅方向の外側を向いて傾斜している。
両超音波振動子31,32は、シート幅方向において、給送ローラー24bより外側に設けられている。また、両超音波振動子31,32は、使用可能な最小幅の原稿シートSmin(図4参照)の通過領域の端縁よりもシート幅方向の内側に配置されている。尚、図4中の符号Smaxは最大幅の原稿シートSを示している。
ところで、上述のように、給送ローラー24bと分離パッド24eとでニップ部を形成して原稿シートSを一枚ずつ分離する機構を備えた原稿搬送装置100では、給送ローラー24bによりシート表面が擦られることにより紙粉が発生する。発生した紙粉の多くは給送ローラー24bの表面に付着した後に給送ローラー24bの回転によりシート搬送路22の下流側に飛散する。飛散した紙粉が下側超音波振動子32の上面32aに堆積すると、重送検知センサー30による原稿シートSの重送検知精度が低下する虞がある。
これに対して本実施形態では、下側超音波振動子32は、シート幅方向において、給送ローラー24bよりも外側に設けられている。
したがって、給送ローラー24bに付着した紙粉がシート搬送方向の下流側に飛散しても、当該紙粉が下側超音波振動子32を通過することはない。よって、下側超音波振動子32の上面32aに紙粉が堆積して重送検知精度が低下するのを防止することができる。
また、下側超音波振動子32のみでなく上側超音波振動子31も、給送ローラー24bよりもシート幅方向の外側に配置されている。
したがって、飛散した紙粉が上側超音波振動子31の下面31aに付着することもない。よって、上側超音波振動子31の下面31aに紙粉が付着することによる重送検知精度の低下を防止することができる。
また、両超音波振動子31,32は、シート搬送方向から見てシート幅方向に対して斜めに交差する方向にて対向配置されている。
これにより、紙粉が堆積し易い下側超音波振動子32を、給送ローラー24bから極力遠ざけて配置させることができる。よって、下側超音波振動子32の上面32aに紙粉が堆積するのをより一層確実に防止することができる。また、この構成によれば、原稿シートSに対して超音波が垂直に入射することにより超音波が送信側の超音波振動子に反射することもない。よって、超音波の乱反射に起因する重送検知精度の低下を防止することができる。
《実施形態2》
図5は実施形態2を示す図4相当図である。本実施形態では、重送検知センサー30を構成する両超音波振動子31,32の配置構成が実施形態1とは異なっている。尚、以下の説明において、実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、上側超音波振動子31は最小幅の原稿シートSminの通過領域の端縁よりもシート幅方向の内側に配置されている。一方、下側超音波振動子32は最大幅の原稿シートSmaxの通過領域の端縁よりもシート幅方向の外側に配置されている。
両超音波振動子31,32は、最小幅の原稿シートSminの一部(例えば端縁部)が上側超音波振動子31の下面31aと下側超音波振動子32の上面32aとの間を通過するように配置されている。これにより、下側超音波振動子32を給送ローラー24bからシート幅方向の外側に極力遠ざけつつ、最小幅の原稿シートSminの重送検知を可能にしている。
本実施形態では、下側超音波振動子32を給送ローラー24bから極力離れた位置に配置することができる。よって、下側超音波振動子32の上面32aに紙粉が堆積するのをより一層確実に防止することができる。
また、下側超音波振動子32は、最大幅の原稿シートSmaxの通過領域よりもシート幅方向の外側に位置しているので、原稿シートSの端縁から落下した紙粉が下側超音波振動子32の上面32aに付着するのを防止することができる。
また、原稿シートSに対する超音波の入射角度が、実施形態1に比べて鋭角になるので、超音波の乱反射をより一層抑制することができる。延いては、重送検知センサー30による重送検知精度を可及的に向上させることができる。
《実施形態3》
図6は実施形態3を示す図4相当図である。本実施形態では、重送検知センサー30を構成する両超音波振動子31,32の配置構成が実施形態1とは異なっている。尚、以下の説明において、実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、上側超音波振動子31及び下側超音波振動子32の対向方向が実施形態1とは逆向きに傾斜している。具体的には、下側超音波振動子32は、上側超音波振動子31の直下よりもシート幅方向の内側に配置されており、下側超音波振動子32の上面32aは、鉛直上方よりもシート幅方向の外側を向いて傾斜している。上側超音波振動子31の下面31aは、下側超音波振動子32の上面32aに対向していて、鉛直下方よりもシート幅方向の内側を向いて傾斜している。
この構成によれば、下側超音波振動子32の上面32aが給送ローラー24b側とは反対側を向くことになる。したがって、給送ローラー24bから搬送下流側に飛散した紙粉が下側超音波振動子32の上面32aに付着し難くなる。よって、実施形態1と同様の作用効果をより一層確実に得ることができる。
《他の実施形態》
上記各実施形態では、重送検知センサー30を構成する両超音波振動子31,32が共に給送ローラー24bのシート幅方向の外側に配置されているが、これに限ったものではない。すなわち、紙粉が堆積し易い下側超音波振動子32が給送ローラー24bよりもシート幅方向の外側に配置されていればよく、上側超音波振動子31は給送ローラー24bのシート幅方向の内側に配置されていてもよい。
上記実施形態では、シート搬送装置の一例として原稿搬送装置100を挙げて説明したが、これに限ったものではない。すなわち、シート搬送装置は、例えば給紙カセット5からシートPをカセット外に搬送する装置であってもよい。
また、上記実施形態では、分離部材の一例として分離パッド24eを示したが、分離部材は必ずしもパッド状である必要はなく例えばブロック状であってもよい。
また、本発明は、上記実施形態1〜3に限定されるものでなく、本発明には、これらの実施形態1〜3を適宜組み合わせた構成が含まれる。
以上説明したように、本発明は、シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置について有用であり、特に、プリンター、ファクシミリー、複写機又は複合機(MFP)に適用する場合に有用である。
S :原稿シート
Smax :原稿シート
Smin :原稿シート
X :画像形成装置
22 :シート搬送路
24b :給送ローラー
24e :分離パッド(分離部材)
30 :重送検知センサー
31 :上側超音波振動子
31a :下面
32 :下側超音波振動子
32a :上面
100 :原稿搬送装置(シート搬送装置)

Claims (7)

  1. シートを給送する給送ローラーと、該給送ローラーとの間でニップ部を形成しシートを一枚ずつ分離するための分離部材と、該給送ローラーよりもシート搬送方向の下流側において、シート搬送路の上側及び下側にそれぞれ配置された上側及び下側超音波振動子を有していて、一方の超音波振動子から発信される超音波が他方の超音波振動子に受信される間の超音波の減衰量を基にシートの重送を検知する重送検知センサーと、を備えたシート搬送装置であって、
    上記下側超音波振動子は、シート搬送方向に直交するシート幅方向において、上記給送ローラーよりも外側に設けられている、シート搬送装置。
  2. 請求項1記載のシート搬送装置において、
    上記上側及び下側超音波振動子は共に、シート幅方向において、上記給送ローラーよりも外側に設けられている、シート搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載のシート搬送装置において、
    上記上側超音波振動子及び下側超音波振動子は、シート搬送方向から見てシート幅方向に対して斜めに交差する方向にて対向配置されている、シート搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    上記シートには幅サイズが異なる複数のサイズがあり、
    上記上側及び下側超音波振動子は共に、シート幅方向において、幅サイズが最小のシートの通過領域の端縁よりも内側に配置されている、シート搬送装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    上記シートには幅サイズが異なる複数のサイズがあり、
    上記上側超音波振動子は、シート幅方向において、幅サイズが最小のシートの通過領域の端縁よりも内側に配置され、
    上記下側超音波振動子は、シート幅方向において、幅サイズが最大のシートの通過領域の端縁よりも外側に配置されている、シート搬送装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    上記下側超音波振動子の上面が鉛直上方よりもシート幅方向の外側に傾斜している、シート搬送装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート搬送装置を備えた画像形成装置。

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JP2013112486A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Brother Industries Ltd シート搬送装置
JP2017178467A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社沖データ 媒体搬送装置及び画像形成装置
JP2017222514A (ja) * 2016-06-08 2017-12-21 キヤノンファインテックニスカ株式会社 搬送装置、画像読取装置、画像形成装置および制御方法

Patent Citations (3)

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