JP6372524B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
窒化物半導体素子にゲート電極と電気的に接続したフィールドプレート構造を設けた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、図4に示すように、窒化物系化合物半導体層30の上に第1の傾斜角θ1(すなわち、窒化物系化合物半導体層30の表面300と第1の絶縁膜41の側面410とのなす角)を有する第1の絶縁膜41と、第1の絶縁膜41上にあって第1の傾斜角θ1より大きい第2の傾斜角θ2(すなわち、窒化物系化合物半導体層30の表面300と第2の絶縁膜42の側面420とのなす角)を有する第2の絶縁膜42とがあり、第1及び第2の絶縁膜の側面上にゲート電極53と電気的に接続したフィールドプレート電極60が形成された窒化物半導体装置301が開示されている。
上記フィールドプレート構造を設けることによって、ゲート電極近傍の電界集中を良好に緩和することができ、電流コラプス現象を緩和することができる。なお、特許文献1では、第1の絶縁膜41にBPSG膜を使用し、第2の絶縁膜42にSiO膜又はTEOS膜を使用するか、或いは、第1の絶縁膜41にTEOS膜を使用し、第2の絶縁膜42にSiO膜を使用する例が開示されている。
特開2013−026442号公報
しかしながら、上記の構造では、以下のような問題点があった。すなわち、一般的にSiO膜又はSiN膜はプラズマCVD法を用いて形成される。これらの膜を形成する際に、フレークやパーティクルが発生し、これらの膜上に堆積することがある。その後、これらの膜の一部をエッチングして、傾斜した側面を形成するが、その時にフレークやパーティクルが堆積した箇所に図5に示すように凹部(穴)43が形成される。その上にゲート電極53を形成すると、ゲート電極53の材料の一部が凹部43に入り、ゲート電極53と窒化物系化合物半導体層30との間隔が局所的に所定の距離よりも短くなってしまい、リーク電流が多くなるという問題が生じていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、第1の絶縁膜の傾斜側面に穴が形成された場合でも、リーク電流の増大を防止することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、半導体基体と、該半導体基体上にあって、傾斜側面と上面とを有する第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上を覆う第2の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に、前記第2の絶縁膜を介して設けられたフィールドプレート電極と、を備えることを特徴とする半導体装置を提供する。
このように、フィールドプレート電極を第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を介して設けることで、第1の絶縁膜の傾斜側面に穴が形成された場合でも、リーク電流の増大を防止することができる。
この場合、前記第1の絶縁膜の表面に穴が形成されている場合には、前記第2の絶縁膜が前記第1の絶縁膜の穴の開口部上を覆っているようにする。
このように第2の絶縁膜が第1の絶縁膜の穴の開口部上を覆っていることで、確実にリーク電流の増大を防止することができる。
このとき、前記第2の絶縁膜が前記第1の絶縁膜の穴を埋め込んでいることがより好ましい。
このように第2の絶縁膜が第1の絶縁膜の穴を埋め込んでいることで、より確実にリーク電流の増大を防止することができる。
また、ゲート電極をさらに備え、前記第1の絶縁膜は、前記傾斜側面と前記上面とを接続する接続面を有する階段形状であり、前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の傾斜側面、前記接続面、及び、前記上面に沿って、前記半導体基体との接触部から前記上面まで延在する表面を有する階段形状であり、前記フィールドプレート電極は、前記ゲート電極と電気的に接続され、前記ゲート電極から前記第2絶縁膜の前記半導体基体との接触部をわたって前記第1の絶縁膜の上面まで延在する前記第2の絶縁膜の表面上を延伸するように設けられているものであり、前記第2の絶縁膜の段数は、前記第1の絶縁膜の段数よりも1段多いものであることが好ましい。
第2絶縁膜がこのような形状であれば、ゲート電極から延伸したフィールドプレート電極と半導体基体との成す角度がより緩やかとなり、フィールドプレート電極のゲート電極側の電界集中をより良好に抑制することができ、リーク電流を効果的に抑制することができる。
このとき、ソース電極と、ドレイン電極とをさらに備え、前記フィールドプレート電極は、前記ドレイン電極と前記ゲート電極との間において、前記ゲート電極から延伸していることが好ましい。
このようにフィールドプレート電極をドレイン電極側に設けることにより、電界集中の起こりやすいドレイン電極側の電界集中をより効率的に抑制することができる。
また、前記第1の絶縁膜はシリコン窒化膜又はシリコン酸化膜であり、前記第2の絶縁膜はTEOS膜であることが好ましい。
第1の絶縁膜として上記の膜を用いることにより、良好な絶縁性を得ることができる。また、第2の絶縁膜として上記の膜を用いることにより、第1の絶縁膜の表面に穴が形成された場合でも、この穴を容易に埋め込むことができる。
このとき、前記半導体基体は、シリコン系基板上にGaN系半導体層を形成したものであることが好ましい。
半導体基体として上記のものを用いた場合に、本発明を好適に適用することができる。
また、本発明は、半導体基体上に、上部層と下部層とを有する第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜に等方性のエッチングを用いて前記半導体基体を露出させる第1の開口部を形成することで、前記第1の絶縁膜の傾斜側面を形成し、前記第1の開口部に接続され、前記第1の開口部より広く、前記下部層の上面にまで達している第2の開口部を前記上部層に形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜の表面にフィールドプレート電極を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
このようにフィールドプレート電極を、第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜上に形成することで、第1の絶縁膜の傾斜側面に穴が形成された場合でも、リーク電流の増大を防止することができる。
このとき、前記第1の絶縁膜は、プラズマCVD法を用いて形成することができる。
プラズマCVD法を用いて膜形成を行う際に、フレークやパーティクルが発生しやすく、膜形成後の等方性のエッチングにおいて穴の形成が起こりやすいので、第1の絶縁膜がプラズマCVD法を用いて形成される場合に、本発明を好適に適用することができる。
以上のように、本発明の半導体装置であれば、フィールドプレート電極を第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を介して設けることで、第1の絶縁膜の傾斜側面に穴が形成された場合でも、リーク電流の増大を防止することができる。また、本発明の半導体装置の製造方法を用いれば、フィールドプレート電極を、第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜上に形成することで、第1の絶縁膜の傾斜側面に穴が形成された場合でも、リーク電流の増大を防止することができる。
本発明の半導体装置の実施形態の一例を示す概略断面図である。 本発明の半導体装置の変形例を示す概略断面図である。 本発明の半導体装置の変形例の製造フローを示す工程断面図である。 従来の窒化物半導体装置を示す概略断面図である。 従来の窒化物半導体装置の問題点を示す図である。
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
前述したように、窒化物半導体素子にゲート電極と電気的に接続したフィールドプレート構造を設けた構造が知られており、フィールドプレート構造を設けることによって、ゲート電極近傍の電界集中を良好に緩和することができ、電流コラプス現象を緩和することができる。
しかしながら、上記の構造において、第1の絶縁膜を形成する際にフレークやパーティクルが発生し、第1の絶縁膜上に堆積することがある。その後、第1の絶縁膜の一部をエッチングして、傾斜した側面を形成するが、その時にフレークやパーティクルが堆積した箇所に穴が形成される。その上にゲート電極を形成すると、ゲート電極と窒化物系化合物半導体層との間隔が局所的に所定の距離よりも短くなってしまい、リーク電流が多くなるという問題が生じていた。
そこで、本発明者らは、第1の絶縁膜の傾斜側面に穴が形成された場合でも、リーク電流の増大を防止することができる半導体装置について鋭意検討した。その結果、フィールドプレート電極を第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を介して設けることで、第1の絶縁膜の傾斜側面に穴が形成された場合でも、リーク電流の増大を防止することができることを見出し、本発明を完成させた。
まず、本発明の半導体装置の実施形態の一例を、図1を参照しながら説明する。
図1(a)に示す半導体装置1は、半導体基体100とドレイン電極52とソース電極51とゲート電極53を含むゲート構造400とを有する。半導体基体100は、例えば、基板(例えば、シリコン系基板)10と、窒化物系半導体からなるバッファ層20と、窒化物系半導体(例えば、GaN)からなるチャネル層31と、窒化物系半導体(例えば、AlGaN)からなる電子供給層32と、二次元電子ガス層33とを有している。半導体基体100上には第1の絶縁膜70が形成されている。ここで、チャネル層31と電子供給層32とは、窒化物系化合物半導体層30を構成している。第1の絶縁膜70は、例えば、ウェットエッチングに対するエッチングレートの異なる下部層71と上部層72を有することができる。第1の絶縁膜70は、例えば、プラズマCVD法を用いて形成されたシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜とすることができる。下部層71は、例えば、厚みを50nm〜300nmとすることができる。
第1の絶縁膜70は傾斜側面74と、上面76とを備える(図1(c)参照)。第1の絶縁膜70の傾斜側面74及び上面76上には第1の絶縁膜70よりも流動性の高い材料(例えばTEOS)から成る第2の絶縁膜80が形成されている。ここで、第1の絶縁膜70と第2の絶縁膜80は層間絶縁膜40を構成している。第2の絶縁膜80は半導体基体100(具体的には、電子供給層32)と接しており、第2の絶縁膜80のステップ数(段数)が第1の絶縁膜70のステップ数(段数)より増加している(すなわち、図1においては1段増加している)。
前述のように、100nm〜1000nm位の厚み(上面から下面までの厚み)の第1の絶縁膜70の側面には50nm〜300nm位の大きさの凹部(穴)73が形成されることがある(図1(b)参照)。このような場合でも、この穴73の開口部を覆うように(より好ましくは穴73を埋め込むように)、500nm程度の厚みの第2の絶縁膜80が形成されている。第2の絶縁膜80が第1の絶縁膜70の穴73の開口部を覆っているので、フィールドプレート電極60のリーク電流を抑制することができる。
また、上記のように、第2の絶縁膜80の段数が第1の絶縁膜70の段数より増加していることにより、第2の絶縁膜80上のゲート電極53から延伸したフィールドプレート電極60と半導体基体100の表面(すなわち、窒化物系化合物半導体層30の表面300)との成す角度がより緩やかとなり、ドレイン・ゲート間のゲート電極53側において電界がより緩やかに変化するため、ドレイン・ゲート間のゲート電極53側の電界集中をより良好に抑制することができる。
本発明の半導体装置において、第1の絶縁膜70の表面に穴73が形成されている場合には、第2の絶縁膜80が第1の絶縁膜70の穴73の開口部上を覆っていることが好ましい。このように第2の絶縁膜80が第1の絶縁膜70の穴73の開口部上を覆っていることで、確実にリーク電流の増大を防止することができる。このとき、第2の絶縁膜80が第1の絶縁膜70の穴73を埋め込んでいることがより好ましい。第2の絶縁膜80が第1の絶縁膜70の穴73を埋め込んでいることで、より確実にリーク電流の増大を防止することができる。
本発明の半導体装置において、第1の絶縁膜70は、傾斜側面74と上面76とを接続する接続面75を有する階段形状であり、第2の絶縁膜80は、第1の絶縁膜70の傾斜側面74、接続面75、及び、上面76に沿って、半導体基体100との接触部77をわたって上面76まで延在する表面を有する階段形状であり、フィールドプレート電極60は、ゲート電極53と電気的に接続され、ゲート電極53から第2絶縁膜80の半導体基体100との接触部77から第1の絶縁膜70の上面76まで延在する第2の絶縁膜80の表面上を延伸するように設けられているものであり、第2の絶縁膜80の段数は、第1の絶縁膜70の段数よりも1段多いことが好ましい。
第2絶縁膜がこのような形状であれば、ゲート電極53から延伸したフィールドプレート電極60と半導体基体100との成す角度がより緩やかとなり、フィールドプレート電極60のゲート電極53側の電界集中をより良好に抑制することができ、リーク電流を効果的に抑制することができる。
本発明の半導体装置において、フィールドプレート電極60は、ドレイン電極52とゲート電極53との間において、ゲート電極53から延伸していることが好ましい。このようにフィールドプレート電極60をドレイン電極52側に設けることにより、電界集中の起こりやすいドレイン電極52側での電界集中をより効率的に抑制することができる。
本発明の半導体装置において、第1の絶縁膜70はシリコン窒化膜又はシリコン酸化膜であり、第2の絶縁膜80はTEOS膜であることが好ましい。第1の絶縁膜70として上記の膜を用いることにより、良好な絶縁性を得ることができる。また、第2の絶縁膜80として上記の膜を用いることにより、第1の絶縁膜70の表面に穴73が形成された場合でも、この穴を容易に埋め込むことができる。
本発明の半導体装置において、半導体基体100は、シリコン系基板10上にGaN系半導体層(すなわち、バッファ層20及び窒化物系化合物半導体層30)を形成したものであることが好ましい。半導体基体100として上記のものを用いた場合に、本発明を好適に適用することができる。
なお、第1の絶縁膜70の側面に形成される穴73が第1の絶縁膜70の厚みの半分より下側で形成されている場合に、本発明は特に有効である。穴73が第1の絶縁膜70の厚みの下半分で形成されている場合には、第2の絶縁膜80で穴73を埋め込まずにフィールドプレート電極60を形成すると、穴によるみかけの第1の絶縁膜70の厚みが小さくなり、特にリーク電流の増大が大きいからである。
また、ゲート・ソース間の絶縁膜構造にも本発明を適用してもよい。
次に、本発明の半導体装置の製造方法の実施形態の一例を、図1を参照しながら説明する。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基体100上に、上部層71と下部層72とを有する第1の絶縁膜70を形成する工程と、第1の絶縁膜70に等方性のエッチングを用いて半導体基体100を露出させる第1の開口部430を形成することで、第1の絶縁膜70の傾斜側面74を形成し、第1の開口部430に接続され、第1の開口部430より広く、下部層71の上面にまで達している第2の開口部440を前記上部層に形成する工程と、第1の絶縁膜70上に、第2の絶縁膜80を形成する工程と、第2の絶縁膜80の表面にフィールドプレート電極60を形成する工程と、を有している。
このようにフィールドプレート電極60を、第1の絶縁膜70上に形成された第2の絶縁膜80上に形成することで、第1の絶縁膜70の傾斜側面74に穴73が形成された場合でも、第2の絶縁膜80が第1の絶縁膜70の穴73の開口部上を覆うことで、リーク電流の増大を防止することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、第1の絶縁膜70は、プラズマCVD法を用いて形成することができる。
プラズマCVD法を用いて膜形成を行う際に、フレークやパーティクルが発生しやすく、膜形成後の等方性のエッチングにおいて穴の形成が起こりやすいので、第1の絶縁膜70がプラズマCVD法を用いて形成される場合に、本発明を好適に適用することができる。
次に、本発明の半導体装置の実施形態の変形例について、図2、3を参照しながら説明する。
図2に示す半導体装置2は、半導体基体100上に、下層膜91、中間層膜92、上層膜93からなる第1の絶縁膜90と、第1の絶縁層90上に設けられた第2の絶縁膜80と、第2の絶縁膜80上に設けられたフィールドプレート電極60とを有している。図2の半導体装置2は、ドレイン電極側(図2における右側)の中間層膜92、上層膜93のみを選択的に横方向にエッチングすることにより、ドレイン電極側のフィールドプレート電極60と半導体基体100の表面との成す角度がより緩やかになっている点を除いて、図1に示す半導体装置1と同様な構造を有している。
半導体装置2においては、半導体装置1と同様に、フィールドプレート電極60を第1の絶縁膜90上に第2の絶縁膜80を介して設けることで、第1の絶縁膜90の傾斜側面に穴が形成された場合でも、穴の開口部を第2の絶縁膜80で覆うことでリーク電流の増大を防止することができる。また、半導体装置2においては、ドレイン電極側のフィールドプレート電極60と半導体基体100の表面との成す角度がより緩やかになっているため、リーク電流をより効率的に抑制することができる。
次に、図2に示す半導体装置2の製造方法について、図3を参照しながら説明する。
まず、図3(a)に示すように、半導体基体100上に下層膜91、中間層膜92、上層膜93からなる第1の絶縁膜90を形成する。ここで、下層膜91はシリコン酸化膜であり、中間層膜92及び上層膜93はTEOS膜とすることができる。ここで下層膜91をプラズマCVDで形成した際に、下層膜91上にフレークやパーティクルが存在し、その上にも中間層膜92が形成される。
次に、図3(b)に示すように、第1の絶縁膜90上にフォトレジスト膜111を形成し、フォトリソグラフィーにより第1の開口部を形成し、第1の開口部が形成されたフォトレジスト膜111をマスクとして、ドライエッチングのような異方性のエッチングを行って、下層膜91を露出させる。
次に、図3(c)に示すように、ウェットエッチングのような等方性のエッチングを行って、半導体基体100の表面を露出させる。このときに、下層膜91、中間層膜92、上層膜93において、横方向にもエッチングされ、傾斜側面が形成される。この際、下層膜91上にフレークやパーティクルが存在していると、穴73が形成される。
次に、図3(d)に示すように、フォトレジスト膜111を除去した後に、第1の絶縁膜90上及び露出した半導体基体100上にフォトレジスト膜112を形成し、フォトリソグラフィーにより第1の開口部のソース電極側(図3における左側)をカバーするように第2の開口部を形成する。
次に、図3(e)に示すように、第2の開口部が形成されたフォトレジスト膜112をマスクとして、ウェットエッチングのような等方性のエッチングを行う。このときに、中間層膜92、上層膜93において、ドレイン電極側の横方向にエッチングされ、中間層膜92、上層膜93のドレイン電極側においてより緩やかな側面が形成される。この際、下層膜91上にフレークやパーティクルが存在していると、穴73が形成される。
次に、図3(f)に示すように、フォトレジスト膜112を除去した後に、第1の絶縁膜90上及び露出した半導体基体100上に第2の絶縁膜80を形成する。ここで、第2の絶縁膜80はTEOS膜とすることができる。このときに、第1の絶縁膜90の傾斜側面に穴73が形成された場合でも、穴を第2の絶縁膜80で埋め込むことができる。
次に、図3(g)に示すように、第2の絶縁膜80上にフォトレジスト膜113を形成し、フォトリソグラフィーにより第3の開口部を形成する。
次に、図3(h)に示すように、第3の開口部が形成されたフォトレジスト膜113をマスクとして、ウェットエッチングのような等方性のエッチングを行い、その後、フォトレジスト膜113を除去する。このときに、半導体基体100上の表面が露出するとともに、第2の絶縁膜80において傾斜側面を有する接触部が形成される。
その後、開口部上にフィールドプレート電極60を形成して、図2の半導体装置2を得ることができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例)
図1に示すような半導体装置1が形成されたウェーハを10枚作製した。ここで、基板10はシリコン基板とし、バッファ層20はGaNとAlNが交互に積層された積層膜とし、チャネル層31はGaN層とし、電子供給層32はAlGaN層とした。また、第1の絶縁膜70はプラズマCVD法を用いたシリコン酸化膜とし、第2の絶縁膜80はTEOS膜とした。
(比較例)
図4に示すような半導体装置301が形成されたウェーハを10枚作製した。ここで、基板10はシリコン基板とし、バッファ層20はGaNとAlNが交互に積層された積層膜とし、チャネル層31はGaN層とし、電子供給層32はAlGaN層とした。また、第1の絶縁膜41はプラズマCVD法を用いたシリコン酸化膜とし、第2の絶縁膜42はTEOS膜とした。
実施例におけるリーク電流は、比較例におけるリーク電流と比較して抑制されていることが確認された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1、2…半導体装置、
10…基板(シリコン系基板)、 20…バッファ層、
30…窒化物系化合物半導体層、 31…チャネル層、 32…電子供給層、
33…二次元電子ガス層、
40…層間絶縁膜、 41…第1の絶縁膜、 42…第2の絶縁膜、
43…穴(凹部)、
51…ソース電極、 52…ドレイン電極、 53…ゲート電極、
60…フィールドプレート電極、
70…第1の絶縁膜、 71…下部層、 72…上部層、 73…穴(凹部)、
74…傾斜側面、 75…接続層、 76…上面、 77…接触部、
80…第2の絶縁膜、
90…第1の絶縁膜、 91…下層膜、 92…中間層膜、 93…上層膜、
100…半導体基体、
111、112、113…フォトレジスト膜、
300…表面、 301…窒化物半導体装置、 400…ゲート構造、
410、420…側面、 430…第1の開口部、440…第2の開口部。

Claims (8)

  1. 半導体基体と、
    該半導体基体上にあって、傾斜側面と上面とを有する第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上を覆う第2の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に、前記第2の絶縁膜を介して設けられたフィールドプレート電極と、を備え、
    前記第1の絶縁膜はシリコン窒化膜又はシリコン酸化膜であり、
    前記第2の絶縁膜はTEOS膜であり、
    前記第1の絶縁膜の表面に穴が形成されており、
    前記第2の絶縁膜が前記第1の絶縁膜の穴の開口部上を覆っていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2の絶縁膜が前記第1の絶縁膜の穴を埋め込んでいることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. 半導体基体と、
    該半導体基体上にあって、傾斜側面と上面とを有する第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上を覆う第2の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に、前記第2の絶縁膜を介して設けられたフィールドプレート電極と、を備え、
    前記第1の絶縁膜の表面に穴が形成されており、
    前記第2の絶縁膜が前記第1の絶縁膜の穴の開口部上を覆っており、
    前記第2の絶縁膜が前記第1の絶縁膜の穴を埋め込んでいることを特徴とする半導体装置。
  4. ゲート電極をさらに備え、
    前記第1の絶縁膜は、前記傾斜側面と前記上面とを接続する接続面を有する階段形状であり、
    前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の傾斜側面、前記接続面、及び、前記上面に沿って、前記半導体基体との接触部から前記上面まで延在する表面を有する階段形状であり、
    前記フィールドプレート電極は、前記ゲート電極と電気的に接続され、前記ゲート電極から前記第2絶縁膜の前記半導体基体との接触部をわたって前記第1の絶縁膜の上面まで延在する前記第2の絶縁膜の表面上を延伸するように設けられているものであり、
    前記第2の絶縁膜の段数は、前記第1の絶縁膜の段数よりも1段多いものであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. ソース電極と、ドレイン電極とをさらに備え、
    前記フィールドプレート電極は、前記ドレイン電極と前記ゲート電極との間において、前記ゲート電極から延伸していることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体基体は、シリコン系基板上にGaN系半導体層を形成したものであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 半導体基体上に、上部層と下部層とを有する第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜に等方性のエッチングを用いて前記半導体基体を露出させる第1の開口部を形成することで、前記第1の絶縁膜の傾斜側面を形成し、前記第1の開口部に接続され、前記第1の開口部より広く、前記下部層の上面にまで達している第2の開口部を前記上部層に形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜の表面にフィールドプレート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記第1の絶縁膜をシリコン窒化膜又はシリコン酸化膜とし、
    前記第2の絶縁膜をTEOS膜とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1の絶縁膜は、プラズマCVD法を用いて形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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